(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記抗原が、アデノウイルス属、フラビウイルス属、ヘルペスウイルス属、ヘルパドナウイルス属(Herpadnaviridae)、オルソミクソウイルス属、パポバウイルス属(Papovaviridae)、パラミクソウイルス属、ピコルナウイルス属、ポックスウイルス属、レオウイルス属、レトロウイルス属、ラブドウイルス属、又はトガウイルス属からなる群から選択されるウイルスである、請求項1に記載の経口ワクチン製剤。
前記抗原が、アデノウイルス、単純ヘルペス、水痘帯状疱疹、サイトメガロウイルス属、エプスタインバーウイルス、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、インフルエンザウイルス、ヒトパピロマウイルス、パラインフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、呼吸系発疹ウイルス、ポリオウイルス、コクサッキーウイルス、ライノウイルス、牛痘、痘瘡ウイルス、ロタウイルス、ヒトT細胞白血病ウイルス1型、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、狂犬病ウイルス、風疹ウイルス、アルボウイルス、ポリオなどのエンテロウイルス、コクサッキー及びノーウォークウイルスからなる群から選択されるウイルスである、請求項1に記載の経口ワクチン製剤。
前記抗原が、アフピア属種(Afipia spp)、ブルセラ属種(Brucella spp)、バークホルデリア・シュードマレイ(Burkholderia pseudomallei)、クラミジア(Chlamydia)、Q熱リケッチア(Coxiella burnetii)、野兎病菌(Francisella tularensis)、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)、リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)、トリ型結核菌(Mycobacterium avium)、らい菌(Mycobacterium leprae)、ヒト型結核菌(Mycobacterium tuberculosis)、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)、リケッチア(Rickettsiae)、腸チフス菌(Salmonella typhi)、赤痢菌(Shigella dysenteriae)、ペスト菌(Yersinia pestis)、マラリア原虫属種(Plasmodium spp)、タイレリア・パルバ(Theileria parva)、トキソプラズマ・ゴンヂ(Toxoplasmagondii)、クリプトスポリジウム・パルバム(Cryptosporidium parvum)、リーシュマニア(Leishmania)、トリパノソーマ・クルージ(Trypanosoma cruzi)及びクリプトコッカス・ネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans)、ジアルジア(Giardia)、クリプトスポリジウム(Cryptosporidia)からなる群から選択される細胞内病原体又は寄生体である、請求項1に記載の経口ワクチン製剤。
前記抗原が、コレラ、サルモネラ、赤痢菌(Shigella)、カンピロバクタ(Campylobactrer)、レプトスピラ症(Leptospirosis)、ヘリコバクタ・ピロリ(Helicobacter pylori)及び大腸菌O157(E. Coli 0157)を含む腸管毒素原性大腸菌(enterotoxigenice-coli)、及び黄色ブドウ球菌(staphylococcus aureus)及び肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)を含むリステリア(Listeria)細菌を含む腸内細菌の抗原である、請求項1に記載の経口ワクチン製剤。
前記抗原が、膀胱癌、脳腫瘍、乳癌、食道癌、胃腸癌、肝細胞癌、腎臓癌、肺癌、メラノーマ、卵巣癌、前立腺癌、肉腫、及び子宮癌に対するNY−ESO−1抗原、GD2ガングリオシド、GD2の47−LDAミモトープ、熱ショックタンパク質、癌−精巣(CT)抗原、上皮性卵巣癌(EOC)抗原と、子宮頸癌及び卵巣癌、膵臓癌、肝細胞癌、結腸癌、乳癌、肺、及び脳腫瘍抗原からなる群から選択される癌関連抗原である、請求項1に記載の経口ワクチン製剤。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本明細書及び請求の範囲で使用する単数形「ある」及び「前記」は、文脈で明らかにそれ以外と明記されていない限り複数への言及も含む。したがって、例えば本発明の「ある化合物」又は他の要素に言及した場合、それは複数の(例えば2つ以上の)このような要素などを含む。いかなる状況でも、本特許は本明細書で特に開示された特定の実施例又は実施形態又は方法には限定されないと解釈される。
【0025】
本明細書で使用する「化合物」という用語は、他に示されない限り、本明細書で開示する抗原などの任意の特定的化合物を指し、互変異性体、位置異性体、幾何異性体、及び適宜その光学異性体、さらに薬学的に許容可能なその塩を含む。文脈中のその用法内で、化合物という用語は通常、抗原などの単一の化合物を指すが、立体異性体、位置異性体及び/又は光学異性体(ラセミ体混合物を含む)、さらに開示された化合物の特定の鏡像異性体又は鏡像異性体強化混合物も含むことができる。
【0026】
本明細書で使用する「抗原」又は「免疫原」という用語は、任意の化合物(例えばペプチド、炭水化物、細胞のフラグメント、微生物又はウイルス(弱毒化又は不活性であることが多い))、又は本発明の組成物が投与される患者の虫垂又は結腸に免疫原性応答を誘発することができるDNA又はRNAフラグメントを指す。DNA又はRNAフラグメントは、特定のワクチン戦略では抗原と見なされる、又は抗原を発現するように投与することができ、それぞれがこれ以外では本明細書で化合物と定義されていることに留意されたい。「抗原性組成物」という用語は、1つ又は複数の抗原を含有する組成物を指す。抗原性組成物は、投与又は導入すると患者又は対象に免疫原性応答を発生させるために使用される。
【0027】
本発明は、疾患を引き起こさずに免疫原性応答を誘発するように設計された弱毒化微生物(特に細菌など)又はウイルスを含む抗原性組成物の投与を想定していることが分かる。弱毒化微生物又はウイルスのワクチン株は、本質的に侵襲種であり、多くの場合は毒性が高く、わずか10
3という少ない接種量でも重篤な疾患を引き起こすことがある。したがって、微生物、特に細菌のワクチン株は、増加すると侵襲性疾患及び/又は組織の損傷を引き起こす可能性があるので、ヒトの消化管などの無菌ではない表面でさえ大量に、好ましくは一回量当たり微生物約10
2〜約5×10
4個、又は約10
2〜約5×10
3個投与することは決してない。また、本発明に使用する細菌株は不活性であるか、又は弱毒化される。患者又は対象に免疫原性応答を誘発するために弱毒化細菌などの弱毒化微生物を使用することは、生の細菌、例えば全く異なる目的で対象に投与され、本発明とは実質的に異なる形態を有するプロバイオティック細菌集団を使用することとは対照的である。プロバイオティック生物を投与する場合、その生物は生きていて活気があり、患者又は対象の消化管でその生物が再増殖するために大量に(最大約10
12個以上)投与される。したがって、プロバイオティックスで使用されるような置換戦略で送達される生物の性質及び生物の数は、本発明により免疫原性応答を誘発するために弱毒化微生物などの微生物を使用することとは全く対照的である。
【0028】
好ましい抗原はアジュバント物質を含有しても含有しなくてもよいが、本出願のいかなる場合でも、当業者は投与される患者で十分な防御応答を実証しなければならない。
【0029】
「患者」又は「対象」という用語は、本明細書を通して、動物、通常は哺乳類を説明する文脈で使用され、本発明による組成物及び/又は方法で予防的治療などの治療が提供される家畜化した動物(家畜など)、又は実験室試験動物及び好ましくはヒトを含むことが多い。ヒト患者などの特定の動物に対して特異的である特定の条件又は疾病状態を治療する場合、患者という用語はその特定の動物を指す。
【0030】
「有効」という用語は、本明細書では他に示されない限り、結果が免疫原性応答を誘発し、投与された抗原に対する特異的免疫応答を解明することに関するか、又は結果が、本発明に関連する障害又は症状の治療又は防止/予防に関するものであるかにかかわらず、意図された結果を生成するか、又はもたらすために、ある状況で使用されるか、あるいは代替的に別の化合物、作用物質又は組成物を生成するために使用される化合物、組成物又は成分の量及び曝露時間の適切な期間を言う。この用語は、本出願で他で記載されるすべての他の有効量又は有効濃度の用語を包含する。
【0031】
ある範囲の値が与えられた場合は、その範囲の上限と下限の間にある各値が、文脈で明らかにそれ以外と明記されていない限り下限の10分の1の単位まで、及びその提示された範囲の他のいかなる提示値又は間にある値も、本発明に含まれると理解される。これらの小さい方の範囲の上限及び下限は、この小さい方の範囲に別個に含まれることがあり、これも本発明に含まれ、提示された範囲の特に除外された限界があればそれによって決定される。提示された範囲が一方又は両方の限界を含む場合、これらが含まれる限界のいずれか又は両方を除外した範囲も本発明に含まれる。
【0032】
他に定義していない限り、本明細書で使用するすべての技術的及び科学的用語は、本発明の当業者が通常理解するものと同じ意味を有する。本発明の実践又は試験には、本明細書で述べたものと同様又は同等のいかなる方法及び材料も使用することができるが、次に好ましい方法及び材料について説明する。
【0033】
「栄養物質」という用語は、「医薬組成物」及び本明細書の特定の文脈では「回腸ブレーキホルモン放出物質」と同義で使用され、本発明により患者又は対象の回腸に意図された効果を生成する物質を指す。「栄養物質」にはタンパク質及び関連するアミノ酸、脂肪、例えば飽和脂肪、一飽和脂肪、多価不飽和脂肪、必須脂肪酸、オメガ3及びオメガ6脂肪酸、トランス脂肪酸、コレステロール、脂肪代用品、炭水化物、例えば食物繊維(可溶性及び不溶性繊維の両方)、デンプン、糖(単糖、果糖、ガラクトース、グルコース、デキストロース、二糖、乳糖、麦芽糖、蔗糖、及びアルコールなど)、イヌリン及びポリデキストロースなどの多糖類、天然の糖代用品(ブラゼイン、クルクリン、エリスリトール、フルクトース、グリシルリジン、グリシルリジン、グリセロール、水素添加したデンプン加水分解物、麦芽糖、イソマルトース、ラクチトール、マビンリン、マルチトール、マンニトール、ミラクリン、モネリン、ペンタジン、ソルビトール、ステビア、タガトース、タウマチン、及びキシリトールなど)、サーレップ、及びハルワの根の抽出物が含まれるが、それらに限定されない。D−グルコース(デキストロース)が好ましい栄養物質である。栄養物質には、消化されると上述した栄養分を生成するか、又はこれらの栄養分のポリマー形態など、これらの栄養分を含有するすべての組成物が含まれる。
【0034】
本発明による組成物に含むことができる追加の栄養成分にはイネ科の大麦が含まれ、これはビタミンA、B1、B2、B6及びC、カリウム、マグネシウム、及び亜鉛など、代謝性が高いビタミン及びミネラルの豊富な供給源として知られる。また、高い濃度のイネ科の大麦は酵素スーパーオキサイドジスムターゼ(SOD)も有し、これは高レベルの抗酸化作用を有することが示されている。イネ科大麦及び誘導体は、FDAによって一般に安全と認識される(GRAS)と分類されている。イネ科大麦は、大麦に含有される微量栄養素、酵素(例えばSOD)、及び繊維が腸管免疫及び修復機能を改善すると考えられているので、消化プロセスの調整において重要な栄養分と考えられる。
【0035】
アルファルファの新鮮な葉又は乾燥した葉も、食欲を促進するために、及び葉緑素及び繊維の良好な供給源として、本発明で使用可能である。アルファルファはビオチン、カルシウム、コリン、イノシトール、鉄、マグネシウム、PABA、リン、カリウム、タンパク質、ナトリウム、イオウ、トリプトファン(アミノ酸)、及びビタミンA、B複合体、C、D、E、K、P、及びUを含有する。アルファルファの栄養補助食品は、消化不良の治療に推奨され、動物実験でコレステロール値を低下させることが示された。アルファルファは、FDAによって一般に安全と認識される(GRAS)と分類されている。適量は1日当たり乾燥した葉が25〜1500mg、好ましくは500〜1000mgの範囲とすることができる。
【0036】
クロレラは、栄養物質(好ましくはD−グルコース又はデキストロース)との組み合わせで本発明で使用可能なさらに別の物質であり、単細胞緑藻類の1つの属で、タンク内で培養、収穫し、精製、加工、乾燥して粉末を形成する。クロレラは葉緑素が、カロテンが豊富で、全ビタミンB複合体、ビタミンE及びCを含有し、マグネシウム、カリウム、鉄及びカルシウムなどの広範囲のミネラルを有する。クロレラは、食物繊維、核酸、アミノ酸、酵素、CGF(クロレラ発育因子)及び他の物質も提供する。適量は300〜1500mg/日の範囲とすることができる。
【0037】
クロロフィリンはさらに別の栄養物質であり、既知の食品添加物であって、代替医療として使用されてきた。クロロフィリンは葉緑素の水溶性の半合成ナトリウム/銅誘導体であり、失禁、人工肛門形成術及び同様の措置に関連する臭い、さらに一般的な体臭を軽減するように意図された幾つかの体内摂取製剤の活性成分である。これは、創傷、傷害及び放射線火傷などの他の皮膚症状の治療及び臭気抑制に有用であることが意図された局所製剤としても入手可能である。
【0038】
アルギン酸ナトリウムも栄養物質として、好ましくはD−グルコース又はデキストロースと組み合わせて使用することができる。
【0039】
「回腸」という用語は、消化管中で小腸が大腸になる直前の小腸の(3つの部分のうち)3番目の部分を説明するのに使用される。回腸は、哺乳類を含む最高脊椎動物の小腸の最終区間である。回腸は小腸内で十二指腸及び空腸の後にあり、回盲弁(ICV)によって「盲腸」から分離される。ヒトでは、回腸は約2〜4メートルの長さであり、pHは通常7と8の間の範囲(中性又はわずかにアルカリ性)である。回腸の機能は主に、ビタミンB12の胆汁酸塩、及び盲腸が吸収しなかった消化生成物があればそれをすべて吸収することである。壁自体が襞で構成され、それぞれが表面に「絨毛」として知られる多くの微細な指状突起を有する。次に、これらの絨毛を裏打ちする上皮細胞が、さらに多数の微絨毛を保有する。これらの絨毛内の区域は、パイエル板と呼ばれる免疫系の重要な構成要素を含む。回腸を裏打ちするDNES(散在性神経内分泌系)細胞は、タンパク質及び炭水化物消化の最終段階を担当する比較的少量のプロテアーゼ及び炭水化物酵素(ガストリン、セクレチン、コレシストキニン)を含有する。これらの酵素は、上皮細胞の細胞質中に存在する。
【0040】
剤形が対象の回腸又は虫垂及び右結腸に到達するまでに、インビボで栄養物質及び/又は抗原の大部分の放出が遅延することは、(1)剤形が対象の回腸又は虫垂及び右結腸に到達する前に、栄養物質及び/又は抗原の重量で約50%以上、重量で約70%以上、さらに好ましくは重量で約80%以上、及びさらに好ましくは約90%以上が、インビボで未放出のままであり、(2)剤形が対象の回腸又は虫垂及び右結腸に入る時までに、栄養物質の約50%以上、重量で約70%以上、さらに好ましくは重量で約80%以上、及びさらに好ましくは約90%以上が、インビボで未放出のままであるという意味である。
【0041】
本発明の好ましい態様では、この量の栄養物質は少なくとも約1グラム、少なくとも約2.5グラム、少なくとも約3グラム、少なくとも約5グラム、少なくとも約7.5グラム、好ましくは約10グラムから約12〜12.5グラム以上(特に約12.5〜約20グラムのポリデキストロース又はより高分子量の化合物などのポリマー材料)の栄養物質、特にグルコースであり、回腸ホルモン及び関連ホルモンを刺激する、及び満腹感を誘発すること、及び/又はインスリン抵抗性(抵抗性の低下)、血糖値(ブドウ糖の低下/安定化)、レプチン(増加)、グルカゴン分泌(減少)、インスリン疾病(放出及び/又は値を減少及び/又は安定化させる)、回腸ホルモン放出(増加)、又は他のホルモン放出のうち1つ又は複数の影響することに関連する付随的結果に影響するために、小腸内で回腸中に放出され、特にGLP−1、グリセンチン、C末端グリシン増量GLP−1(7 37)、(PG(78 108));C−ペプチド、介在ペプチド−2(PG(111 122)アミド);GLP−2(PG(126 158))、GRPP(PG(1 30))、オキシントモジュリン(PG(33 69))、及び分離される他のペプチドフラクション、PYY(1−36)、PYY(3−36)、コレシストキニン(CCK)、ガストリン、エンテログルカゴン、セクレチンのうち1つ又は複数、さらにレプチン、IGF−1及びIGF−2、及び好ましくはGLP1、GLP2、C−ペプチド、PYY(1−36及び/又は3−36)、グルカゴン、レプチン、IGF−1及びIGF−2のうち1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、又は全部である。
【0042】
本発明では、すべての抗原、アジュバント及び同時投与される活性成分は、化合物の使用に関連する活性を提供するための有効量で使用される。例えば、併用療法では、癌抗原、任意選択のアジュバント及び任意選択の回腸ブレーキホルモン放出剤はすべて有効量で使用される。本発明で使用するこのような組成物の量は、組成物の性質、患者の年齢及び体重、及び組成物の生体利用効率及び薬物動態に影響し得る多数の他の要因に従って変更することができ、患者に投与される組成物の量は通常、1日当たり約0.001mg/kg〜約50mg/kg以上、約0.5mg/kg〜約25mg/kg、約0.1〜約15mg/kg、約1mg〜約10mg/kgの範囲、及び本明細書の他で記載する通りである。治療の過程で実行すべき投薬スケジュール又は量の変動は、当業者には容易に認識することができる。
【0043】
「回腸ホルモン」という用語は、前記ホルモンの放出を刺激する腔内食品物質に関連するすべてのホルモンを含み、インスリン分泌又はグルカゴン分泌阻害という回腸又は回腸関連の刺激からの満腹感フィードバックに関連することができた。したがって「回腸ホルモン」にはGLP−1、グリセンチン、C末端グリシン増量GLP−1(7 37)、(PG(78 108));介在ペプチド−2(PG(111 122)アミド);GLP−2(PG(126 158))、GRPP(PG(1 30))、オキシントモジュリン(PG(33 69))、及び分離すべき他のペプチドフラクション、PYY(PYY1−36)及びPYY(PYY3−36)、コレシストキニン(CCK)、ガストリン、エンテログルカゴン及びセクレチンが含まれるが、それらに限定されない。
【0044】
「回腸ホルモンを刺激する量の栄養物質」又は「回腸ブレーキホルモン放出物質」という用語は、回腸内で測定可能なホルモンの放出、特に本発明の特定の態様では、インタフェロン(IFN)の出力及びエンドトキシン放出の減少を誘発するのに有効である栄養物質の任意の量を意味する。回腸ブレーキホルモンの多くは、インスリン分泌又はグルカゴン分泌阻害という回腸又は回腸関連の刺激によるフィードバックによって、又はインスリン抵抗性の遮断又は低下及びグルコース耐性の増大などの他の効果によって、患者の満腹感を誘発する。その結果、「回腸ホルモンを刺激する量の栄養物質」は、問題となっている特定の栄養分、投与の所望の効果、摂取カロリーを最小化するという所望の目標、及び栄養物質が投与される対象の特性などの要因に応じて、適量を広範囲に変更することができる。例えば、少なくとも約500mgのD−グルコースを使用し、特に好ましい回腸ホルモンを刺激するD−グルコースの量は約7.5〜8gないし約12〜12.5gの間を含む(10g程度が好ましい)。
【0045】
本発明の方法で使用する剤形は、経口使用に適切な形態、例えば錠剤、トローチ、口内錠、懸濁液、微細懸濁液、分散性粉末又は顆粒、エマルジョン、マイクロエマルジョン、硬カプセル又は軟カプセルとすることができる。有用な剤形には、米国特許第4,256,108号、第5,650,170号及び5,681,584号に記載されたような浸透圧送達システム、米国特許第4,193,985号に開示されたような多粒子状システム、米国特許第6,638,534号に開示されたような栄養物質を疎水性有機化合物−腸溶性ポリマーの混合フィルムでコーティングするシステム、米国特許第7,081,239号、第5,900,252号、第5,603,953号及び第5,573,779号に記載されたようなシステム、腸溶性コーティングを施した乾燥エマルジョン製剤(例えばJournal of Controlled Release第107巻1号、2005年9月20日、91〜96ページ)、及びOlibra(登録商標)のエマルジョンシステム及び米国特許第5,885,590号に開示されたようなエマルジョンが含まれる。当業者には、本発明が知られたら、剤形の可溶性及びpH放出特性を調整することによって本明細書の他で述べているように対象の回腸又は十二指腸内に栄養物質の大部分を放出するように、これらの様々な剤形を製剤化し、これらの形を修飾する方法が知られている。
【0046】
回腸に到達するとインビボで栄養物質の大部分を放出する例示的な剤形には、錠剤、トローチ、口内錠、分散性粉末又は顆粒、又は腸溶性コーティング(例えば腸溶性セルロース誘導体、腸溶性アクリル性共重合体、腸溶性マレイン酸共重合体、腸溶性ポリビニル誘導体、又はシェラック)で栄養物質をコーティングすることによって形成された硬カプセル又は軟カプセルなどの経口剤形が含まれる。好ましい腸溶性コーティングは、剤形が回腸に到達するまで栄養物質の大部分のインビボでの放出を遅延されるpH溶解プロフィールを有する。腸溶性コーティングは、単一組成物で構成することができる、又は2つ以上の組成物、例えば米国特許第6,638,534号に記載されたような2つ以上のポリマー又は疎水性有機化合物−腸溶性ポリマー組成物を含むことができる。
【0047】
剤形が回腸、遠位回腸又は虫垂の近傍にある結腸に到達するまで、栄養物質及び/又は抗原の大部分のインビボでの放出を遅延させるpH溶解プロフィールを有する材料には、酢酸トリメリット酸セルロース(CAT)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)、ポリ酢酸フタル酸ビニル(PVAP)、酢酸フタル酸セルロース(CAP)、シェラック、メタクリル酸と酢酸エチルの共重合体、重合中にメチルアクリレートの単量体が添加されたメタクリル酸とアクリル酸エチルの共重合体、アミロース−ブタン−1−オール複合体(ガラス状アミロース)とEthocel(登録商標)水性分散液との混合物(Milojevic他、Proc. Int. Symp. Contr. Rel. Bioact. Mater. 20, 288, 1993)、ガラス状アミロースの内側コーティング及びセルロース又はアクリルのポリマー材料の外側コーティングを含むコーティング製剤(Allwood他、GB9025373.3号)、ペクチン酸カルシウム(Rubenstein他、Pharm. Res., 10, 258, 1993)、ペクチン、コンドロイチン硫酸(Rubenstein他、Pharm. Res. 9, 276, 1992)、難消化性デンプン(PCT WO89/11269号)、デキストランヒドロゲル(Hovgaard他、3rd Eur. Symp. Control. Drug Del., Abstract Book, 1994, 87)、ホウ砂修飾したガーゴムなどの修飾ガーゴム(Rubenstein及びGliko-Kabir、S. T. P. Pharma Sciences 5, 41-46, 1995)、β−シクロデキストリン(Sidke他、Eu. J. Pharm. Biopharm. 40 (suppl), 335, 1994)、糖類含有ポリマー、例えばセルビオース、ラクツロース、ラフィノース及びスタキオースなどの多糖類に共有結合したメタクリル酸ポリマーなどの合成多糖類含有バイオポリマーを含むポリマー構造、又は架橋ペクチン酸などの修飾ムコ多糖類を含む糖類含有天然ポリマー(Sintov及びRubenstein、PCT/US91/03014号)、メタクリル酸−ガラクトマンナン(Lehmann及びDreher、Proc. Int. Symp. Control. Rel. Bioact. Mater. 18, 331, 1991)及びpH応答性ハイドロゲル(Kopecek他、J. Control. Rel. 19, 121, 1992)、及び難消化性デンプン、例えばガラス状アミロースが含まれるが、それらに限定されない。
【0048】
メチルメタクリレート又はメタクリル酸とメチルメタクリレートの共重合体は、剤形が虫垂及び/又は右結腸に到達するまで抗原の大部分のインビボの放出を遅延させるpH溶解プロフィールを有する好ましい材料である。このような材料はEudragit(登録商標)ポリマー(Rohm Pharma、ドイツ、ダルムシュタット)として入手可能である。例えば、Eudragit(登録商標)L100及びEudragit(登録商標)S100を単独で、又は組み合わせて使用することができる。Eudragit(登録商標)L100はpH6以上で溶解して、乾燥物質1g当たり48.3%のメタクリル酸単位を含み、Eudragit(登録商標)S100はpH7以上で溶解して、乾燥物質1g当たり29.2%のメタクリル酸単位を含む。通常、カプセル化ポリマーは、ポリマー主鎖と酸又は他の可溶性官能基とを有する。本発明の目的に適することが判明しているポリマーには、ポリアクリレート、環式アクリレートポリマー、ポリアクリル酸及びポリアクリルアミドが含まれる。カプセル化ポリマーの別の好ましい群は、ポリアクリル酸のEudragit(登録商標)L及びEudragit(登録商標)Sであり、これは任意選択でEudragit(登録商標)RL又はRSと組み合わせることができる。これらの修飾アクリル酸は、選択される特定のEudragit、及び製剤に使用されるEudragit(登録商標)SのEudragit(登録商標)L、RS及びRLに対する割合に応じて、pH6又はpH7.5で溶解可能にすることができるので有用である。Eudragit(登録商標)L及びEudragit(登録商標)Sの一方又は両方を、Eudragit(登録商標)RL及びRS(5〜25%)と組み合わせることによって、より強力なカプセル壁を獲得しながら、なおカプセルのpH依存性可溶性を保持することが可能である。本発明の追加の好ましい態様では、錠剤などの剤形の内容物を患者又は対象の回腸内に放出するのに適切なpH依存性溶解プロフィールを有するように選択されるシェラックのコーティング(ヒプロメロース及び/又はトリアセチンも含む)を使用することができる。このタイプのコーティングは、天然に産出する非合成成分を使用した遅延放出及び/又は制御放出に対するニュートラテリック(nutrateric)方法を提供する。
【0049】
幾つかの実施形態では、剤形が虫垂及び/又は右結腸に到達するまで抗原の大部分のインビボの放出を遅延させるコーティングのプロフィールは、Eudragit(登録商標)L100及びシェラック又は食品/薬品用グレーズ、Eudragit(登録商標)S100を、L100が100にS100が0の割合からL100が20にS100が80の割合、さらに好ましくはL100が70にS100が30の割合からL100が80にS100が20の割合の範囲で含む。コーティングが溶解を開始するpHが上昇するにつれ、回腸特異的な送達を達成するために必要な厚さが減少する。Eudragit(登録商標)L100:S100の比率が高い製剤では、150〜200μmのオーダのコーティング厚さを使用することができる。Eudragit(登録商標)L100:S100の比率が低いコーティングの場合、80〜120μmのオーダのコーティング厚さを使用することができる。本発明の方法で使用する剤形は、薬学的に許容可能な担体、添加剤、又は賦形剤のうち1つ又は複数を含むことができる。
【0050】
「薬学的に許容可能」という用語は、投与される対象にとって許容不可能なほど毒性ではない担体、添加剤又は賦形剤を指す。薬学的に許容可能な賦形剤は、当技術分野で周知の中でも特にE.W. Martinの「Remington’s Pharmaceutical Sciences」で詳細に記述されている。薬学的に許容可能な担体、例えばクエン酸ナトリウム又はリン酸二カルシウム及び/又は以下のいずれか。すなわち、(1)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール及び/又はケイ酸などの充填剤又は増量剤、(2)例えばカルボキシメチルエチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース及び/又はアカシアなどの結合剤、(3)グリセロールなどの湿潤剤、(4)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプン又はタピオカデンプン、アルギン酸、特定のケイ酸塩、及び炭酸ナトリウムなどの崩壊剤、(5)パラフィンなどの溶解遅延剤、(6)四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤、(7)例えばセチルアルコール及びモノステアリン酸グリセロールなどの湿潤剤、(8)カオリン及びベントナイト粘度などの吸着剤、(9)滑石、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固形ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、及びそれらの混合物などの潤滑剤、及び(10)着色剤。カプセル、錠剤及びピルの場合、医薬組成物は緩衝剤も含むことができる。同様のタイプの固形組成物は、ラクトース又は乳糖、さらに高分子量ポリエチレングルコースなどの賦形剤を使用して、軟ゼラチンカプセル及び硬ゼラチンカプセルの充填剤としても使用することができる。
【0051】
エマルジョン及びマイクロエマルジョンは、水及び他の溶媒などの当技術分野で一般的に使用されている不活性希釈剤、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、油(特に綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ひまし油、及びゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコール及びソルビタン脂肪酸エステルなどの可溶化剤及び乳化剤、及びそれらの混合物を含有することができる。不活性希釈剤以外に、経口組成物は湿潤剤、乳化剤及び懸濁剤、甘味剤、着香剤、着色剤、香料、及び保存剤などのアジュバントも含むことができる。
【0052】
懸濁液は、栄養物質に加えて、懸濁化剤、例えばエトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトール、及びソルビタンエステル、微結晶質セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天及びトラガカント、及びそれらの混合物も含有することができる。
【0053】
上述の有用な剤形を製剤化する技術は、以上で引用した参考文献に開示されているか、当業者には周知である。
図5〜
図6で例示したような、又は修飾状態のワクチンピル剤形中のワクチンピルは、本発明の治療方法に有用である特に好ましい剤形である。
【0054】
本明細書で使用する「生体適合性ポリマー」は、細胞にとって毒性ではないポリマーを説明するものとする。化合物は、インビトロで細胞に添加した結果、細胞死が20%以下である場合、及びインビボで重大な炎症又は他のこのような重大な副作用を誘発しない場合、「生体適合性」である。
【0055】
生体適合性ポリマーは、生物分解性と非生物分解性に分類することができる。生物分解性ポリマーは、化学組成物、製造法、及びインプラント構成の関数としてインビボで分解する。合成ポリマー及び天然ポリマーを使用することができるが、より均一で再現可能な分解及び他の物理的性質により、合成ポリマーが好ましい。合成ポリマーの例には、ポリ無水物、ポリ乳酸、ポリグリコール酸及びその共重合体などのポリヒドロキシ酸、ポリエステル、ポリアミド、ポリオルトエステル、及び幾つかのポリホスファゼンが含まれる。天然に産出するポリマーの例には、コラーゲン、ヒアルロン酸、アルブミン及びゼラチンなどのタンパク質及び多糖類が含まれる。抗原及び/又は薬剤は、インプラントの表面内、表面全体、及び/又は表面上にカプセル化することができる。抗原及び/又は抗体は、ポリマーの拡散、分解、又はその組み合わせによって放出される。生物分解性ポリマーには2つの一般的クラスがある。すなわち、全体侵食によって分解するものと表面侵食によって分解するものである。物質の送達を制御するためにポリ無水物を使用することについて述べている米国特許には、Domb及びLangerに帰される米国特許第4,857,311号、Langerらに帰される米国特許第4,888,176号、及びDomb及びLangerに帰される米国特許第4,789,724号がある。
【0056】
ポリ乳酸、ポリグリコール酸、及びその共重合体などの他のポリマーが、縫合材料として長年市販されており、薬剤送達のデバイスに容易に形成することができる。
【0057】
非生物分解性ポリマーは、長期間(例えば少なくとも約1年以上)にわたってインビボで無傷のままである。非生物分解性ポリマー基質に装填される抗原及び/又は薬剤は、徐放性で予測可能な方法でポリマーの微小孔格子を通して拡散することによって放出され、これは薬剤の装填率、基質の多孔性、及びインプラントの構造を変更することによって、放出速度を変化させるように調整することができる。エチレン酢酸ビニル共重合体(EVAc)は、Langer, R.及びJ. Folkman(Nature (London) 263:797-799 (1976))によって報告されているように、タンパク質及び他の微小細胞の局所送達システムとして使用されてきた非生物分解性ポリマーの一例である。他にはポリウレタン、ポリアクリロニトリル、及び幾つかのポリフォスファゼンが含まれる。
【0058】
カチオン性ポリマーは、負に帯電したDNA鎖を凝縮し、保護する容易さにより、トランスフェクションベクターとして広く使用されてきた。ポリ(リシン)(Zauner他、Adv. Drug Del. Rev., 30:97-113, 1998;Kabanov他、Bioconjugate Chem., 6:7-20, 1995、上述の参考文献それぞれの教示は全体が参照により本明細書に組み込まれる)、ポリ(エチレンイミン)(PEI)(Boussif他、Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 92:7297-7301, 1995、その教示は全体が参照により本明細書に組み込まれる)、及びポリ(アミドアミン)デンドリマ(Kukowska-Latallo他、Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 93:4897-4902, 1996;Tang他、Bioconjugate Chem. 7:703-714, 1996;Haensler他、Bioconjugate Chem., 4:372-379, 1993;上述の参考文献それぞれの教示は全体が参照により本明細書に組み込まれる)などのアミン含有ポリマーは、生理学的pHで正に帯電し、核酸とのイオン対を形成し、様々な細胞系統でトランスフェクションを仲介する。
【0059】
カチオン性側鎖を有する分解性ポリエステルも開発されている(Putnam他、Macromolecules, 32:3658-3662, 1999;Barrera他、J. Am. Chem. Soc., 115:11010-11011, 1993;Kwon他、Macromolecules, 22:3250-3255, 1989;Lim他、J. Am. Chem. Soc., 121:5633-5639, 1999;Zhou他、Macromolecules, 23:3399-3406, 1990、上述の参考文献それぞれの教示は全体が参照により本明細書に組み込まれる)。これらのポリエステルの例にはポリ(L−ラクチド−コ−L−リシン)(Barrera他、J. Am. Chem. Soc., 115:11010-11011, 1993;その教示は全体が参照により本明細書に組み込まれる)、ポリ(セリンエステル)(Zhou他、Macromolecules, 23:3399-3406, 1990、上述の参考文献それぞれの教示は全体が参照により本明細書に組み込まれる)、ポリ(4−ヒドロキシ−L−プロリンエステル)(Putnam他、Macromolecules, 32:3658-3662, 1999;Lim他、J. Am. Chem. Soc., 121:5633-5639, 1999、上述の参考文献それぞれの教示は全体が参照により本明細書に組み込まれる)が含まれる。ポリ(4−ヒドロキシ−L−プロリンエステル)は最近、静電相互作用によりプラスミドDNAを凝結し、遺伝子移入を仲介することが実証された(Putnam他、Macromolecules, 32:3658-3662, 1999;Lim他、J. Am. Chem. Soc., 121:5633-5639, 1999、上述の参考文献それぞれの教示は全体が参照により本明細書に組み込まれる)。重要なことであるが、これらの新しいポリマーは、ポリ(リシン)及びPEIよりはるかに毒性が低く、分解して非毒性代謝産物になる。
【0060】
腸溶性コーティングは、ポリマーの水又は適切な有機溶媒溶液を使用して、パンコーティング又は流動床コーティングなどの従来のコーティング技術によって、又は水性ポリマー分散を使用することによって適用することができる。ある代替実施形態として、放出制御腸溶性コーティングは、例えば放出制御物質をコーティングした後にコア上の追加の抗原及び/又は薬剤層を分離することができ、べつの抗原及び/又は薬剤層を適用することができ、それに別の放出制御層などが続く。例えば、放出制御層に適した材料には、EUDRAGITR(アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの共重合体)、EUDRAGITRRS(アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの共重合体)、エチルセルロース水性分散剤(AQUACOATR、SURELEASER)などのセルロース誘導体、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、OPADRYRなどが含まれる。
【0061】
コーティングの厚さは空腸及び回腸における放出プロフィールに影響し、したがってこのパラメータを使用してプロフィールをカスタム化することができる。示唆されるコーティングレベルは、約1%〜約5%、好ましくは約5%〜約10%(w/w)、及び最も好ましい実施形態として約6%又は約8%である。8%w/wのコーティングは、消化後3〜3.5時間で抗原及び/又は薬剤の約80%を放出するはずであり、6%w/wのコーティングは、消化後2.8〜3.2時間で抗原及び/又は薬剤の約80%を放出する結果になる。往々にして、本発明の多くの態様では、標的コーティング厚さは重量で6〜10%の間であり、標的吸収時間は3.5時間にもなる。
【0062】
本明細書に記載する方法は、1つ又は複数の他の治療用作用物質又は薬剤を投与することも含むことができ、これには抗ウイルス剤、抗細菌剤、抗細菌剤、抗癌剤及び抗微生物剤が含まれるが、それらに限定されない。本発明では、治療用作用物質又は薬剤という用語は、プロバイオティック細菌のような生きている生物を包含するものではなく、そのような解釈は本明細書では特に排除される。
【0063】
抗ウイルス剤の例には、例えばジドブジン、ジダノシン、ザルシタビン、スタブジン、ラミブジン、アバカビル、ネビラピン、デラビルジン、及びエファビレンツなどの逆転写酵素阻害剤、例えばサキナビル、リトナビル、ネルフィナビル、インジナビル、アンプレナビル、及びロピナビルなどのプロテアーゼ阻害剤、例えばシクロビル、バラシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビル、ガンシクロビル、フォスカーネット、及びシドロビルなどのヘルペスウイルス治療剤、及び例えばオセルタミビル、アマンタジン、リマタジン、及びザナミビルなどのインフルエンザ治療剤が含まれるが、それらに限定されない。抗細菌剤の例には、ペニシリン、セファロスポリン、キノロン、テトラシクリン、マクロリドが含まれるが、それらに限定されない。抗真菌剤の例にはアンフォテリシンB、フルコナゾル、ボリコナゾルなどが含まれるが、それらに限定されない。
【0064】
「癌」という用語は本明細書を通して、癌性又は悪性新生物、すなわち細胞増殖によって往々にして正常よりも急速に生長し、新生長を開始させた刺激がなくなった後も生長し続ける異常細胞の形成及び生長をもたらす病理学的プロセスを指すために使用される。悪性新生物は、構造的組織及び正常組織との機能的協調が一部又は完全に欠けていることを示し、大部分は周囲組織に侵入して、幾つかの部位に転移し、適切に治療しない限り、除去の試みの後に再発して患者の死を引き起こす可能性が高い。本明細書で使用する新形成という用語は、すべての癌性疾患状態を説明するのに使用され、悪性血液性、腹水及び固形腫瘍に関連する病理学的プロセスを包含する又は含む。
【0065】
本発明を利用する1つの有望な方法は、既に特徴付けした癌抗原(1−10)を組み込み、それを回腸及び虫垂に送達して、その結果の免疫応答を増強することである。特定の抗原が実施例に開示されており、それは本明細書で提示されるが、限定するものではない。何故なら、本明細書で開示される製剤は、当業者によって既存の又は新規に発見された腫瘍抗原に容易に適合させることができるからである。
【0066】
自己CD8+T細胞及び/又は抗体によって認識される腫瘍抗原は、以下のカテゴリのうち1つ又は複数に分類されている。すなわち、a)分化抗原、例えばチロシナーゼ、メラン−A/MART−1、gp100、b)変異抗原、例えばCDK4、β−カテニン、カスパーゼ−8、及びP53、c)増幅抗原、例えばHer2/neu及びP53、d)スプライシング変異型抗原、例えばNY−CO−37/PDZ−45及びING1、e)ウイルス抗原、例えばヒトパピロマウイルス及びEBV、及びf)CT抗原、例えばMAGE、NY−ESO−1及びLAGE−1(7)である。CT抗原は、分化抗原の別個の独特なクラスである。これらの抗原を画定する特性は、成人男性の生殖細胞には高レベルで発現するが、通常は他の正常な成人の組織ではそうならず、広範囲の異なる癌タイプが様々な割合で異所発現することである。
【0067】
感染に対して免疫原性及び/又は免疫を点滴することに加えて、本発明の製剤及び方法は、癌性疾患状態、特に薬物抵抗性癌、多剤抵抗性癌、白血病又は関連する造血器癌、例えばT−ALL及び関連する白血病、特に薬物抵抗性(多剤耐性)白血病、例えばT−ALL、及び本明細書の他で記載するような多数の癌性腫瘍を治療する「免疫療法」にも使用することができる。これらの疾患には、造血器新生物及びこのような新生物の転移、例えばホジキン病、非ホジキンリンパ腫、非急性及び急性白血病などの白血病、例えば急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、急性前骨髄球性白血病(APL)、急性T細胞リンパ芽球性白血病、T系統急性リンパ芽球性白血病(T−ALL)、成人T細胞白血病、好塩基球性白血病、好酸球性白血病、顆粒球性白血病、毛様細胞性白血病、白血球減少性白血病、リンパ性白血病、リンパ芽球性白血病、リンパ球性白血病、巨核球性白血病、小骨髄芽球性白血病、単球性白血病、好中球性白血病及び幹細胞性白血病のうちの1つ又は複数を含めることができる。本発明を使用して治療することができる癌性腫瘍などの他の癌には、例えば胃(特に胃間質細胞を含む)癌、結腸癌、直腸癌、肝癌、膵癌、肺癌、乳癌、子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌、前立腺癌、精巣癌、膀胱癌、腎癌、脳/CNS癌、頭頚部癌、咽頭癌、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、白血病、皮膚癌、例えばメラノーマ及び非メラノーマ、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、ユーイング肉腫、小細胞肺癌、絨毛癌、横紋筋肉腫、ウィルムス肉腫、神経芽細胞腫、毛様細胞性白血病、口腔/咽頭癌、食道癌、喉頭癌、腎癌及びリンパ腫などが含まれる。本発明による治療法に特に応答することができる追加の癌には、例えばT系統急性リンパ芽球性白血病(T−ALL)、T系統リンパ芽球性白血病(T−LL)、末梢T細胞リンパ腫、成人T細胞白血病、プレ−B細胞ALL、プレ−B細胞リンパ腫、大B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、B細胞ALL、フィラデルフィア染色体ポジティブALL及びフィラデルフィア染色体ポジティブCML、乳癌、ユーイング肉腫、骨肉腫及び未分化高肉腫などが含まれる。
【0068】
「新形成」又は「新生物」という用語は本明細書を通して、癌性又は悪性新生物、すなわち細胞増殖によって往々にして正常よりも急速に生長し、新生長を開始させた刺激がなくなった後も生長し続ける異常細胞の形成及び生長をもたらす病理学的プロセスを指すために使用される。悪性新生物は、構造的組織及び正常組織との機能的協調が一部又は完全に欠けていることを示し、周囲組織に侵入することができる。本明細書で使用する新形成/新生物という用語は、すべての癌性疾患状態を説明するのに使用され、造血器癌、多数の癌性腫瘍及びその転移を含む癌に関連する病理学的プロセスを包含する又は含む。
【0069】
「造血器新生物」又は「造血器癌」は、血液又はリンパ系の造血細胞の新生物又は癌であり、特に、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、非急性及び急性白血病などの白血病、例えば急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、急性前骨髄球性白血病(APL)、急性T細胞リンパ芽球性白血病、T系統急性リンパ芽球性白血病(T−ALL)、好塩基球性白血病、好酸球性白血病、顆粒球性白血病、毛様細胞性白血病、白血球減少性白血病、リンパ性白血病、リンパ芽球性白血病、リンパ球性白血病、巨核球性白血病、小骨髄芽球性白血病、単球性白血病、好中球性白血病及び幹細胞性白血病などの疾病状態が含まれる。
【0070】
本開示の文脈では、「予防」という用語を「免疫原性応答を提供する」と同様の意味で使用し、又は代替的に、「ワクチン接種」を使用して、患者又は対象の症状又は疾病状態が発生する可能性を低下させる本明細書で述べた化合物を使用することを述べている。「可能性を低下させる」という用語は、すべての患者で疾病状態の発生、再発又は転移を防止するのではなく、所与の患者集団内で、その全患者集団内の1人又は複数の患者の疾病の発生、再発又は転移の可能性を低下させるために、本発明を使用できるという事実を指す。
【0071】
本発明による特定の態様では、様々な癌を治療すべき場合、製剤は、特に代謝拮抗物質、シタラビン、エトポシド、ドキソルビシン、タキソール、ヒドロキシ尿素、ビンクリスチン、シトキサン(シクロホスファミド)又はマイトマイシンCのような少なくとも1つの他の抗がん剤と同時投与することができ、これにはトポイソメラーゼI及びトポイソメラーゼII阻害物質、例えばアドリアマイシン、トポテカン、カンポテシン及びイリノテカン、カンボテシン及びシスプラチンに基づく作用物質及びゲムシタビンなどの他の作用物質が含まれる。「同時投与」とは、同時であることも含めて化合物が実際にいつ投与されたかにかかわらず、本発明の化合物、さらに同時投与された化合物が患者の血流中に同時に見られるように、本発明の化合物を患者に投与することを意味する。多くの場合、本発明の化合物を従来の抗癌剤と同時投与すると、予期しない相乗的(すなわち相加的)結果が生じる。
【0072】
本発明の製剤と組み合わせて使用することができる追加的化合物には、例えばアドリアマイシン、アナストロゾール、三酸化二砒素、アスパラギナーゼ、BCG生ワクチン、ベバシズマブ、ベキサロテンカプセル、ベキサロテンゲル、ブレオマイシン、ボルテゾンビ、静脈ブスルファン、経口ブスルファン、カルステロン、カンポテシン、カプシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、ポリフェプロサン20注入カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロランブシル、シスプラチン、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、シトキサン、シタラビンリポソーム、ダカルバジン、ダクチノマイシン、アクチノマイシンD、ダルテパリンナトリウム、ダルベポエチンアルファ、ダサチニブ、ダウノルビシンリポソーム、ダウノルビシン、ダウノマイシン、デシタビン、デニロイキン、デニロイキン、ジフチトックス、デキスラゾキサン、デキスラゾキサン、デセタキセル、ドキソルビシン、ドキソルビシンリポソーム、プロピオン酸ドロモスタノロン、エキュレズマブ、エリオットのB溶液、エピルビシン、塩酸エピルビシン、エポエチンアルファ、エーロチニブ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシドVP−16、エキセメスタン、クエン酸フェンタニル、フィルグラスチム、フルオキシウリジン(動脈内)、フルダラビン、フルオロウラシル5−FU、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、塩酸ゲムシタビン、ゲミシタビン、ゲムツズマブオゾガミシン、グリーバック、酢酸ゴセレリン、酢酸ゴセレリン、酢酸ヒストレリン、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、チウキセタン、イダルビシン、イフォスファミド、イマチニブメシレート、インタフェロンアルファ2a、インタフェロンアルファ2b、イリノテカン、イリノテカン−PEG、ラパチニブジトシレート、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、酢酸ロイプロリド、レバミソール、ロムスチンCCNU、メクロレタミン、窒素マスタード、酢酸メゲストロール、メルファランL−PAM、メルカプトプリン6−MP、メスナ、メトトレキサート、メトキシサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、フェニルプロピオン酸ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パクリタキセルタンパク質結合粒子、パリフェルミン、パミドロン酸、パニツムマブ、ペガデマーゼ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペグインタフェロンアルファ2b、ペメトレキシド2ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、ミトラマイシン、ポリフィマーナトリウム、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブ、マレイン酸スニチニブ、滑石、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシドVM−26、テストラクトン、タリドミド、チオグアニン6−TG、チオテパ、トポテカン、塩酸トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トシツモマブ/I−131トシツモマブ、トラズツマブ、トレチノインATRA、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ビリノスタト、ゾレドロネート、ゾレドロン酸及びそれらの混合物が含まれる。
【0073】
本明細書に記載するように、本発明の製剤を使用して治療又はワクチン接種することができる他の疾病には、感染症及び感染によって引き起こされる疾病が含まれるが、それらに限定されない。一実施形態では、感染症は急性感染症である。一実施形態では、感染症は細菌性感染症である。別の実施形態では、感染症はウイルス性感染症である。別の実施形態では、感染症は真菌感染症である。一実施形態では、疾病は敗血症である。別の実施形態では、疾病は呼吸器疾患(又は感染に由来する呼吸器疾患)につながる感染症であり、これにはグラム陽性菌及びグラム陰性菌、マイコバクテリア(結核菌など)、真菌感染(例えばニューモシスティス、カンジダ、及びヒストプラズマ)及びウイルス感染(例えばインフルエンザ、水痘、及びSARS関連コロナウイルスなどのコロナウイルス)によって引き起こされる感染症及び疾病が含まれるが、それらに限定されない。別の実施形態では、疾病は髄膜炎である。別の実施形態では、疾病はインフルエンザである。一実施形態では、疾病は(原因が細菌感染か、ウイルス感染か、又は真菌感染かにかかわらず)肺炎である。特定の実施形態では、肺炎は地域性肺炎(CAP)である。一実施形態では、ウイルス感染はレトロウイルス感染である。一実施形態では、レトロウイルス感染はHIV感染である。別の実施形態では、感染はA、B、C又はその他を含む任意の種類の肝炎である。別の実施形態では、関連疾病は低いMIF発現を伴い、感染のためにCCR5受容体を使用するウイルス又は他の病原体によって感染し、それはHIV−1、HCV、CMV、エプスタインバーウイルス、及びペスト菌を含むが、それらに限定されない。
【0074】
本発明の製剤は、腫瘍壊死因子−α(TNFα)拮抗物質又はインタフェロン(IFN)拮抗物質(例えばIFNγ拮抗物質)と組み合わせて対象に投与することができる。TNFα及びIFNγ拮抗物質の例には、抗TNF、可溶性TNF受容体、抗IFNγ、可溶性IFNγ受容体、p38MARK阻害物質、及びJAK−STAT阻害物質が含まれるが、それらに限定されない。
【0075】
したがって、本発明の製剤は、例えばウイルス感染症(レトロウイルス感染を含む)、細菌感染、真菌感染、呼吸器疾患につながる感染症、HIV感染症、CMV感染症、肝炎ウイルス(特にA、B又はC)感染症、肺炎、地域性肺炎(CAP)、髄膜炎、及びインフルエンザを治療及び/又は予防することができる。特定の実施形態では、本発明の製剤を使用して、感染の急性段階中、例えば感染の再発中、療法の変更中、対象に療法に対する抵抗性の徴候が現れた場合、又は早期介入として、病原性感染症を治療及び/又は予防する。
【0076】
一実施形態では、本発明は呼吸器疾患につながる感染症を治療及び/又は予防する方法で、治療上有効な量の本発明の製剤を対象に投与することを含む方法を提供する。呼吸器疾患につながるか、又はつながり得る感染には、グラム陽性菌及びグラム陰性菌、マイコバクテリア(結核菌など)による感染、真菌感染(例えばニューモシスティス、カンジダ、及びヒストプラズマの感染)、及びウイルス感染(例えばインフルエンザ感染、水痘、およびSARS関連コロナウイルスなどのコロナウイルス感染)が含まれるが、それらに限定されない。
【0077】
本発明は、感染に由来する呼吸器疾患を治療及び/又は予防する方法で、治療上有効な量の本発明の製剤を対象に投与することを含む方法も提供する。
【0078】
特定の実施形態では、本発明は対象の肺炎を治療及び/又は予防する方法で、治療上有効な量の本発明の製剤を対象に投与することを含む方法を提供する。肺炎につながる微生物感染には、細菌感染(例えばグラム陽性菌、グラム陰性菌、及び結核菌などのマイコバクテリアの感染)、真菌感染(例えばニューモシスティス、カンジダ、及びヒストプラズマの感染)、及びウイルス感染(例えばインフルエンザ感染、水痘、およびSARS関連コロナウイルスなどのコロナウイルス感染)が含まれるが、それらに限定されない。
【0079】
特定の実施形態では、本発明は、レトロウイルス感染を治療及び/又は予防する方法で、治療上有効な量の本発明の製剤を対象に投与することを含む方法を提供する。
【0080】
特定の実施形態では、本発明は、HIV感染を治療及び/又は予防する方法で、治療上有効な量の本発明の製剤を対象に投与することを含む方法を提供する。
【0081】
本発明は、単にアジュバントとも呼ばれる免疫アジュバントとして本発明の製剤を使用することも含む。入手可能なワクチンに使用されてきたアジュバントの例には明礬、リン酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、ポリソルベート80、特にインフルエンザ及び肝炎ワクチンに対する応答を増強するビロゾーム、スクアレン、フロイトのアジュバント、ビタミンE、スクアレン、及びポリソルベート80を含有する水中油型乳剤であるAS03アジュバント系が含まれるが、それらに限定されない。これはインフルエンザワクチンの細菌内毒素又はリポ多糖体に使用されることが多い、又はその誘導体は、癌ワクチンのアジュバントとして使用されることが多く、アデノウイルスベクターを有するDNAワクチンは、これまでの試験でC型肝炎ウイルスに対して免疫原性が高い。
【0082】
再度、本明細書に記載する方法はまた、抗細菌剤、抗真菌剤及び抗菌剤を含むが、それらに限定されない1つ又は複数の他の治療薬を投与することを含むこともできる。抗ウイルス剤の追加の例には例えばジドブジン、ジダノシン、ザルシタビン、スタブジン、ラミブジン、アバカビル、ネビラピン、デラビルジン、及びエファビレンズなどの逆転写酵素阻害剤、例えばスキナビル、リトナビル、ネルフィナビル、インジナビル、アンプレナビル、及びロピナビルなどのプロテアーゼ阻害剤、例えばアシクロビル、バラシクロビル、バラシクロビル、ファンシクロビル、ガンシクロビル、フォスカーネット、及びシドロビルなどのヘルペスウイルス治療薬、及び例えばオセルタミビル、アマンタジン、リマタジン、及びザナミビルなどのインフルエンザ治療薬が含まれるが、それらに限定されない。抗菌剤の例にはペニシリン、セファロスポリン、キノロン、テトラサイクリン、マクロライドが含まれるが、それらに限定されない。抗真菌剤の例にはアンフォテリシン、フルコナゾルが含まれるが、それらに限定されない。
【0083】
別の実施形態では、本発明は前記ウイルスに感染した、又は前記ウイルスに感染している危険がある対象におけるウイルスのライフサイクルを阻害する方法で、本発明の製剤を対象に投与することを含む方法を提供する。一実施形態では、病原体はHIV−1である。
【0084】
本明細書で使用する「ウイルスのライフサイクルを阻害する」とは、ウイルスの複製を阻害すること、ウイルスの感染、潜伏及び腫瘍形成を阻害することを含む。
【0085】
特定の実施形態では、本発明は、HIVに感染した、又は感染の危険がある対象でHIV(HIV1又は2)感染を治療又は予防する方法で、本発明の製剤を対象に投与することを含む方法を提供する。ある実施形態では、抗原はgp120又はgp41又はHIVウイルスの三量体構造全体、又はウイルス様粒子(VLP)である。HIV感染した個人で、例外的な大きさ及び幅の中和抗体(NAb)応答を生成する割合は小さい。幅広く中和する抗体が標的とする重大なエピトープの詳細な分析があれば、ワクチンデザインの最適標的を画定するのに役立つはずである。12の「2層」ウイルス(亜型A、B及びCに4つずつ)の多系統パネルに対して、対象308名からの血清を検定することによって、効力がある交差反応性血清中和抗体を有するHIV−1感染対象を識別した。総合的検定セットを使用し、A系統、B系統、C系統、及びA/C系統感染のドナーを含む上位9つの中和物質について、様々な中和エピトープの特異性を求めた。一部の対照では、2つ異常の抗体特異性によって中和の幅が左右された。一部の対象でgp41膜近位外部領域(MPER)に対する抗体が識別されたが、中和幅が最大の対象は、CD4結合部位、V2及びV3ループによって形成されたグリカン含有第4のエピトープ、又は残基N332にグリカンを含有する外部領域エピトープなどのgp120エピトープを標的としていた。部の対象で観察された広い反応性のHIV−1中和は、HIV−1エンベロープ糖タンパク質上の幾つかの保存領域を標的とする抗体に左右される(11,12)。HIVウイルスは、T細胞介在免疫応答を、さらには侵入に対する体液B細胞応答を回避する多くの戦略を有しており(13〜19)、これらの経路は当業者によく知られている。これは参照により本明細書に組み込まれる。
【0086】
ある実施形態では、本発明の製剤は、急性HIV感染中、又は再発中に対象に投与される。これらの方法は、1つ又は複数の他の治療薬を投与することも含むことができる。一実施形態では、本明細書に記載する方法は、抗ウイルス剤と組み合わせて本発明の製剤を投与することを含む。抗ウイルス剤の例には、例えばジドブジン、ジダノシン、ザルシタビン、スタブジン、ラミブジン、アバカビル、ネビラピン、デラビルジン、及びエファビレンズなどの逆転写酵素阻害剤、例えばサキナビル、リトナビル、ネルフィナビル、インジナビル、アンプレナビル、及びロピナビルなどのプロテアーゼ阻害剤、例えばアシクロビル、バラシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビル、ガンシクロビル、フォスカーネット、及びシドロビルなどのヘルペスウイルス治療薬、及びオセルタミビル、アマンタジン、リマタジン、及びザナミビルなどのインフルエンザ治療薬が含まれるが、それらに限定されない。
【0087】
別の態様では、本発明は対象におけるHIV感染を治療又は予防する方法で、治療上有効な量の本発明の製剤を対象に投与することを含む方法を提供する。一実施形態では、HIV感染は急性段階である。一実施形態では、方法はさらに、別の抗ウイルス剤を対象に投与することを含む。
【0088】
特定の実施形態では、本発明は、B型又はC型に感染した、又はその感染の危険がある対象で肝炎感染、最も典型的にはB型肝炎又はC型肝炎の感染を治療及び/又は予防する方法で、患者の回腸及び/又は虫垂に薬品を提供する本発明の製剤を対象に投与することを含む方法を提供する。
【0089】
「C型肝炎ウイルス」又は「HCV」という用語は、C型肝炎ウイルスの様々な株を説明するのに使用される。HCVは、肝炎を引き起こし得る幾つかのウイルスの1つである。これは他の一般的肝炎ウイルス(例えばA型肝炎又はB型肝炎など)とは無関係である。HCVは、ウイルスのフラビウイルス科のメンバーである。ウイルスのこの科の他のメンバーには、黄熱病及びデング熱を引き起こすものが含まれる。この科に属するウイルスはすべて、遺伝物質としてリボ核酸(RNA)を有する。すべてのC型肝炎ウイルスは外側コート(エンベロープ)で構成され、ウイルスが体細胞、特に肝細胞内で複製できるようにする酵素及びタンパク質を含む。この基本構造はすべてのC型肝炎ウイルスに共通しているが、異なる遺伝プロフィール(遺伝子型)を有する少なくとも6つの明らかに異なるウイルスの株がある。本発明によるHCVの治療は、上述した6つ異常の別個の株、さらに薬剤耐性及び多剤耐性株である関連株を含め、HCVのすべての株を指向する。米国では、遺伝子型1がHCVの最も一般的な形態である。単一の遺伝子型の中でも、幾つかの変種(例えば遺伝子型1a及び1b)があることがある。遺伝子型解析は、ウイルス遺伝子型によって療法に対する応答が異なるので、治療のガイドとして重要であると見なされる。HCV遺伝子の多様性が、有効なワクチンを開発することが困難であった1つの理由である。ワクチンはすべての遺伝子型に対して防御しなければならないからである。
【0090】
「C型肝炎ウイルス感染」又は「C型肝炎感染」は、C型肝炎ウイルス(HCV)によって引き起こされる肝臓の感染症である。
【0091】
ある実施形態では、本発明の製剤は、急性C型肝炎感染中(12週〜42週)、又は再発中に対象に投与される(20)。Raghuraman他は、C型肝炎の時間経過及びそれと宿主免疫系の細胞との相互作用を試験した。C型肝炎ウイルスは、HCV特異的T細胞が消耗する状態で容易に慢性感染を定着させ、中和抗体を免れることが認められた。慢性感染からの自然回復は稀であり、過去の研究は不完全であった。彼らは、感染前から2年を超える追跡調査を通して、サイトカイン、HCV特異的T細胞、及び抗体、さらにウイルス配列の進化を、65週後にHCV遺伝子型1aを自然除去した白人男性で前向きに研究した。有意のアラニンアミノトランスフェラーゼ及びプラズマサイトカイン上昇及びCD4及びCD8T細胞の広範囲のHCV特異的T細胞応答があっても、急性段階でHCVクリアランスに至らなかった。その後、HCV特異的T細胞の頻度及びエフェクタ機能が低下し、慢性段階で典型的であるようにHCVタイタが安定した。65週後のHCVクリアランスは、48週で中和抗体が現れた後に生じ、プログラム死1(PD−1)の発現減少及びT細胞機能の改善で実証されるように、HCV特異的T細胞の消耗の逆転を伴った。クリアランスは、炎症又はB型肝炎ウイルス、ヒトサイトメガロウイルス属ウイルス、インフルエンザ、及びエプステインバーウイルスの重感染がない状態で生じた。彼らは、T細胞の消耗は少なくとも慢性HCV感染の最初の2年で逆転可能であり、この逆転は、中和抗体とともにHCVを除去できると結論した(20)。C型肝炎は通常は自然に治癒しないと指摘し、T細胞の欠陥を認識障害及びT細胞の消耗などに帰した。感染者の有意の割合が適切な免疫応答の環境でHCV感染を自然抑制するという事実は、HCVのワクチンが現実的な目標であることを示唆する(21)。臨床転帰が異なる感染者の比較分析により、ウイルス抑制に伴う多くの重要な生得及び適応免疫プロセスを特徴付けることができた。成功するHCVワクチンは、これらの自然免疫防御機序を開発し、増強する必要があることは明白である。ペプチド、遺伝子組み換えタンパク質、DNA及びベクター系ワクチンなどの新しいHCVワクチン方法が最近、第I/II相のヒトの臨床試験に到達した。これらの技術の幾つかが、健康なボランティア及び感染患者に頑強な抗ウイルス免疫を生成させた。
【0092】
インタフェロンIFNの役割はまだ熱心に研究されており、活性化したCD8
+T細胞(T細胞の消耗中には存在しない)の産生物であるこのサイトカインは、抗ウイルス性を有し、さらに肝細胞癌細胞中でC型肝炎の複製を容易に阻害することは明白である(21)。これらの知見により、C型肝炎の全体的な薬物療法戦略の一部としてIFN産生物を継続使用することが正当化される。IFNを添加せずに使用している多くの経口療法は、C型肝炎ウイルスを完全には除去できないことも明白である(22)。Grafmuelerの仮説では、IL−17が、C型肝炎ばかりでなくHIVでもIFNと同様の役割を有する。CD8(+)T細胞のサブセットがインタロイキン17(IL−17)を分泌できることを彼女は発見した。抗原特異性、組織の分布及び生物学的関連性の問題に対応するために、慢性C型肝炎ウイルス(HCV)の感染患者のコホートで、IL−17及びインタフェロン(IFN)ガンマの抗原特異的産生について、末梢及び肝臓内CD8(+)T細胞応答を包括的に分析した。IFN−ガンマ産生CD8(+)T細胞と比較して、血液及び肝臓及び標的が異なるエピトープ中に、HCV特異的なIL−17の産生及びレチノイン酸受容体関連のオーファン受容体ガンマt発現CD8(+)T細胞が検出可能であった。炎症活性が低い患者で最高の頻度が見られ、慢性HCV感染におけるIL−17の防御の役割が示唆された(23)。
【0093】
本発明の目的は、C型肝炎ウイルスに対する活性が高い抗ウイルス剤と組み合わせて、CD8
+T細胞を刺激してIFNの内生産生を増強するために、活性C型肝炎ワクチンと組み合わせて、CD4及びCD8T細胞制御因子として回腸ブレーキホルモン放出物質を使用することによって、IFN及び場合によってはIL−17の作用を増強することである。
【0094】
これらの知見は、C型肝炎ワクチン接種、ワクチン接種のタイミングに関連し、さらに慢性C型肝炎感染の免疫療法がこれに従う。C型肝炎感染の段階にワクチン接種のタイミングを合わせることが、本発明の好ましい実施形態の重要な部分であることは明白である。これらの方法は、免疫療法の投薬がある状態、又はない状態でワクチンの使用中又は使用後に1つ又は複数の他の治療薬を投与することも含むことができる。C型肝炎のウイルス付加を低下させるために、ワクチン又は免疫療法を薬剤と組み合わせる論理が当業者に知られているが、実際には、抗ウイルス療法のみがC型肝炎に対する持続的な免疫を与えたということはなかった。例示により、Rahman他は選択された急性C型肝炎患者で回復を試験した(24)。大部分の場合、自然回復は活発で持続的な細胞免疫応答を伴った。急性段階で、特にインタフェロンを含む療法で治療した患者の大部分で、薬物療法による回復を達成することができるが、ウイルスのクリアランス及び免疫応答性の動態及び機序は十分に理解されていない。Th2〜Th1応答の免疫調節、及びウイルスタイタの急速な減少による細胞応答の消耗の防止など、直接的な抗ウイルス効果と間接的な免疫介在効果との両方が提案されている。早期の抗ウイルス療法がC型肝炎ウイルス(HCV)特異的T細胞応答にいかに影響するかを調査するために、Rahmanは、抗ウイルス療法を受けた急性C型肝炎患者7名で詳細な前向きの臨床学的、ウイルス学的、及び免疫学的研究を実施し、2〜4週間の感覚で1〜2年間経過観察した。600の重複HCVペプチド及び6つのタンパク質で、エキソビボ酵素結合免疫スポット(ELISPot)、細胞内サイトカイン染色、及び増殖反応測定法によって全CD4(+)及びCD8(+)細胞応答を分析した。選択されたHCVエピトープで実施した以前の研究と対照的に、この長期的分析は、T細胞の増殖がなくても各患者で多選択性インタフェロンガンマ(+)(IFN−ガンマ(+))応答を検出した。抗ウイルス療法の開始後(平均で感染後20週)に、すべての持続的応答者は漸減を実証し、次にHCV特異的T細胞の応答がほぼなくなったが、初期のHCV抑制後にウイルスの飛躍的増加を発症した1人の患者は、細胞免疫応答を維持した。その研究は、C型肝炎における抗ウイルス薬のみの基本的問題、すなわちウイルス付加の低下と投薬との間に関連がなく、血液中でHCV特異的T細胞応答性の増強が長続きしないことを指摘している(24)。
【0095】
このような観察結果は、回腸又は虫垂へのC型肝炎ワクチンの送達と、従来の又は新規の経口薬物療法との組み合わせを促し、これは本発明の特定の実施形態で本明細書にて主張されている戦略である。感染中にC型肝炎ウイルスに対する宿主のT細胞応答が全体的に弱いこと、抗ウイルス剤によって与えられる追加免疫が無視できる程度であること、及び後に脾臓、胸腺及び骨髄中で増幅し、長寿命のメモリB細胞に移行することができる永続的なT細胞応答を生成するために、代替的リンパ細胞をC型肝炎に曝露する必要があることを克服するために、開示されたこのような組み合わせが必要である。
【0096】
候補となるワクチンが最近、Stricklandらによって審査され、それに含まれるリスト全体が、回腸及び/又は虫垂に経口送達される候補抗原/アジュバントと主張されている(25)。このリストは限定的ではない。入手可能な任意の抗原に、その製剤を使用できるからである。
【0097】
最近、B型肝炎に対してRajkannanらが経口ワクチンを開発した(26)。経口B型肝炎ワクチン製剤は、ポリ(D,L−ラクチド−コ−グリコリド)(PLG)微粒子中に、B型肝炎表面抗原(HBsAg)の免疫優勢B細胞エピトープの免疫原性ペプチド提示残基127−145を良好にカプセル封入することによって調製した。W/O/W二重乳剤溶媒蒸発法を使用して、直径10ミクロン程度の滑らかで球形のPLG微粒子を調製した。B細胞エピトープペプチド(BCEP)のPLG微粒子中への閉じ込め効率は64%であった。インビトロの研究によると、B細胞エピトープを装填したPLG微粒子(BCEM)は、持続的プロフィールでペプチドを放出し、25日目までに64.9%の効率に到達した。BCEMでマウスに単回経口免疫処置すると、特異的血清IgG及びIgM抗HB抗体が大量に誘発された。抗体誘発の終了後、経口免疫処置したマウスにHBsAgを注射すると、二次免疫応答の結果、HBsAgに対する抗体が急速に産生された。PLG微粒子製剤方法は、B型肝炎ワクチンの経口投与に対する微粒子系の効率を上げる可能性を有することがある(26)。この方法は、十二指腸放出産生物であるが、良好な免疫を生成するので注目に値する。この戦略がC型肝炎に同量の免疫を生成するかは明白でない。
【0098】
一実施形態では、本明細書に記載する方法は、抗ウイルス剤の前に、及びそれと組み合わせて本発明の製剤を投与することを含む。B型又はC型肝炎に使用する抗ウイルス剤の例には、本明細書で他に述べているような抗B型肝炎薬及び抗C型肝炎薬などの抗ウイルス剤が含まれるが、それらに限定されず、さらに、例えばB型肝炎感染にはヘプセラ(アデフォビルジピボキシル)、ラミブジン、エンテカビル、テルビブジン、テノフォビル、エントリシタビン、クレブジン、バルトリシタビン、アムドキソビル、プラデフォビル、ラシビル、BAM205、ニタゾキサニド、UT231-B、Bay41-4109、EHT899、ザダキシン(チモシンアルファ−1)及びそれらの混合物、及びC型肝炎感染にはリバビリン、ペグ化インタフェロン、ボセプレビル、ダクラタスビル、アスナパビル、INX-189、FV-100、NM283、VX-950(テラプレビル)、SCH50304、TMC435、VX-500、BX-813、SCH503034、R1626、ITMN-191(R7227)、R7128、PF-868554、TT033、CGH-759、GI5005、MK-7009、SIRNA-034、MK-0608、A-837093、GS9190、GS9256、GS9451、GS5885、GS6620、GS9620、GS9669、ACH-1095、ACH-2928、GSK625433、TG4040(MVA-HCV)、A-831、F351、NS5A、NS4B、ANA598、A-689、GNI-104、IDX102、ADX184、ALS-2200、ALS-2158、BI201335、BI207127、BIT-225、BIT-8020、GL59728、GL60667、PSI-938、PSI-7977、PSI-7851、SCY-635、TLR9作動薬、PHX1766、SP-30及びそれらの混合物が含まれる。
【0099】
本明細書で使用する「免疫応答」は、B及び/又はTリンパ球及び/又は抗原提示細胞の活性又は増殖につながる体液免疫応答及び/又は細胞免疫応答を指す。しかし、場合によっては、免疫応答は強度が低く、少なくとも本発明による1つの物質を使用した場合にしか検出可能にならないことがある。「免疫原性」は、免疫系の1つ又は複数の機能が増大し、免疫原性剤を指向するように、生物の免疫系を刺激するために使用される作用物質を指す。「免疫原性ポリペプチド」は、アジュバントの存在又は不在状態で単独にて、又は担体と結合して細胞及び/又は体液免疫を誘発するポリペプチドである。抗原提示細胞を活性化できることが好ましい。
【0100】
免疫原性(例えば製剤がウイルスに対して高いタイタの抗体応答を誘発したか)を評価するには、抗ウイルス相乗平均タイタ(GMT)を、例えば治療から数週間(例えば3又は4週間)後、及び複数回(例えば3回又は4回)投薬後に測定することができる。免疫原性を評価するために、治療から数週間(例えば3又は4週間)後、及び複数回(例えば3回又は4回)投薬後にウイルスに対して血清変換した対象のパーセンテージも求めることができる。
【0101】
予防効率を求めるには、攻撃後に様々なエンドポイントで、ウイルス血清変換し、ウイルスに対してPCRネガティブの状態である対象に対して免疫原性分析を実行することができる(綿棒及び生検)。
【0102】
以下の非限定的な実施例により、本発明をさらに例証する。
【0103】
実施例
背景
ワクチンに対する腸管由来の粘膜免疫及び応答は、パイエル板などの特殊なリンパ上皮構造の抗原刺激によって決定される(27,28)。これらのGI活性リンパ組織からのメモリ細胞をすべての外分泌組織に集中播種することが、経口ワクチン接種の基本である。GI関連のリンパ球様細胞に親和性がある内皮決定基が、パイエル板、腸間膜リンパ節及び腸管基底膜に共有されているという確実な証拠がある(29〜39)。これらのパイエル板から分離された樹状細胞は免疫系を調整し、混合リンパ球反応でT細胞を刺激して、IgAB細胞の発生を支援することが示されている(40〜48)。骨髄及び胸腺の最終分化B細胞が、長期間の免疫系記憶を担当し、これらの細胞は当技術分野で形質細胞と呼ばれることが多い。
【0104】
投与された抗原及びアジュバントの経口標的製剤が最初に接触するのは、免疫系の樹状細胞、典型的にはCD4及びCD8などの特異的T細胞である。抗原処理がこれらの始原細胞によって実行され、次に記憶し、脾臓、肝臓、胸腺、及び骨髄のリンパ球様細胞間で記憶を伝播させるために、抗原のメッセージがB細胞に渡される。
【0105】
本件のこれらの教示を知ると、経口ワクチンの戦略がこれらのパイエル板を標的にすることに限定され、先行技術では大部分が抗原に適用された腸溶性コーティングにすぎなかったことは奇妙である。これらの腸溶性コーティングを施したワクチンは胃酸を迂回し、通常は5.6〜6.0のpHで内容物を放出する。
図1に示す製剤経路である。他方で、7.0より上のpHで放出する薬剤又はワクチンとして使用される腸溶性コーティングはない。これらが十二指腸を迂回し、十二指腸は薬剤を吸収する主な部位であるという考えだからである。正常な個体では遠位小腸が7.3より高いpH値を有し、最高8.0の範囲であるということも一般的認識ではない。さらに、回腸内のこのような高いpHに対して、一般的に受け入れられる機序又は説明がない。一般的に、遠位回腸は、当技術分野でこれまで研究されていなかった新規の部位特異的薬物送達標的であり、薬物送達特性は探求されていないので、回腸及び虫垂も完全に新規のワクチン送達標的と見なされると言うことができる。この後者の概念が生じるのは、パイエル板の免疫調整作用が知られており、GI管由来の免疫に対してRYGBを模倣する回腸ブレーキホルモン放出物質の作用が最近発見されたからであり、これは両方とも参照により本開示に組み込まれる。
【0106】
しかし、既に本出願人の研究により栄養、満腹感、及びメタボリックシンドローム抑制を調整する一次感覚と識別されている遠位腸管が、(パイエル板と呼ばれるセンシング細胞、及び虫垂、回腸及び虫垂の他のリンパ系組織の故に)明らかにGI管を通る病原体の侵入に対する免疫応答の門番役であるという事実も無視されたままである。パイエル板内及び虫垂内の樹状細胞を介して作用する抗原及びアジュバントは、細胞免疫経路と体液免疫経路の両方に影響し、これは次に遠位回腸及び虫垂の細胞によって制御される。虫垂(右結腸の一部)は長らく、生得免疫の1次制御因子として知られており、それでも虫垂を直接標的とするワクチンが提案されたことはなかった。実際、虫垂を標的とすることが可能とは考えられていなかったが、それでも腸管内のこれらの部位の独特なpH特性に基づき、虫垂及び右結腸送達のためにピル製剤戦略で有効かつ確実なピルを創案することができる。
【0107】
実施例1
回腸及び虫垂を標的とするワクチン製剤に組み込む抗原材料の調製
抗原及びそれに関連する免疫原性の可能性が、予防的ワクチン接種と疾病の免疫療法との両方で最適なワクチン応答の重要な構成要素である。ワクチン用の抗原を調製するために一般的に使用されている方法があり、それらはすべて新規の製剤に関する本開示の範囲に含まれると見なされる。抗原は通常、細胞全体の免疫認識特性を有する細胞又は細菌又はウイルスのDNA/RNAの非侵襲性又は不活性のフラグメントである。これは、細胞壁の成分に焦点を当てた細胞分画、次に成分分離によって細胞全体から調製される。抗原フラグメントの正確な配列が画定されているので、細菌、植物又はリンパ球性細胞系で大量に調製することができる。これらの抗原製剤及び選択された抗原の実施例はすべて、回腸及び虫垂への新規の部位特異的GI送達の要素と主張される。
【0108】
回腸及び虫垂を標的とする製剤に組み込むアジュバントの調製
適用された抗原に対する免疫応答が弱い、短命である、又は他の意味で不十分である場合、ワクチン開発の技術分野では、適用された製剤の抗原にアジュバントを添加することによって抗原に対する応答を高めることが一般的である。成功するアジュバントの重要な要素は、その結果として、抗原のみである場合より大きくなった特異的抗原に対する免疫原性応答である。抗原に対して高められた応答は、ワクチン防御の継続時間を延長するか、又は防御の量を増加させるか、あるいはその両方とすることができる。その正味のメリットは、予防的ワクチン接種と疾病の免疫療法との両方で全体的なワクチン応答を改善することである。ワクチンのアジュバントを調製するために一般的に使用される方法があり、既知の又は新たに開発された抗原とアジュバントの組み合わせをすべて組み込むことは、新規の製剤に関する本開示の範囲に入ると見なされる。製剤化された抗原とアジュバントの正確な組成物は、全体的に本明細書で開示された製剤の範囲内であり、抗原又はアジュバントの不活性化を回避するために特定の材料が選択されている。
【0109】
一般的な製剤化方法
本明細書で提供する一般的な製剤化方法は、アジュバントがある状態又はない状態、及び回腸ブレーキホルモン放出物質がある状態又はない状態で抗原を送達し、それ自体が回腸の樹状細胞の免疫応答を最適化し、それにより非特異的なアジュバントの役割で機能する。本明細書で開示する製剤はすべて、定義により十二指腸内の抗原放出を標的にする経口ワクチン送達の技術分野で適用される腸溶性コーティングの製剤とは異なり、GI管内の部位を標的とする(
図1参照)。患者の研究に使用されるSmartPill技術を使用して実施した研究で、GI管全体のpH値が確立され、5.5〜6.0の十二指腸で溶解するための標的pHが明らかになる(49,50)。十二指腸より先の腸管のpH値によって、本明細書で開示する部位特異的経口ワクチン送達のための先進の製剤化戦略を可能にすることができることが発見された。ピル中ピルへのワクチンの製剤化は、幾つかの共通の要素、さらに使用されている抗原に対して特異的な幾つかの材料を有する。共通の要素は本実施例で開示され、特異的抗原の戦略は以降の実施例で示される。
【0110】
図2〜
図3に示す製剤1は、アジュバントがある状態又はない状態で回腸及び回腸ブレーキに対する抗原のGI部位特異的送達の最も単純な手段を実証する。
1.免疫系の遠位回腸標的細胞を刺激して、使用されるワクチン量の抗原を識別して産生する。
2.標的細胞の応答性をさらに増強することができる任意のアジュバントを添加する。
3.生きている生物抗原の生存度を維持するために、任意の栄養要素を組み込む。
4.混合物が7.3〜8.0のpH値で安定していることを確認する。
5.混合物の化合物を微顆粒、粉末、又は顆粒にカプセル封入する。
6.カプセル表面をpH<7.3で不溶性になるようにコーティングする。
7.その結果の抗体応答測定値に基づいて有効なワクチン接種用量を求める目的で、このカプセルを対象に投与する。
【0111】
図4〜
図6に示した通りのさらなるシステム修飾(製剤2「ピル内ピル」の進化)
1.約5.5〜6.0のpH値で安定するワクチン抗原の第2の製剤を開発する。
2.約5.5のpHで放出するコーティングで前記混合物をカプセル封入する。
3.1次抗原混合物を含有し、約pH7.3で放出するカプセルに、これより小さい第2の内部ピルを添加する。第2のカプセルは遠位回腸にて無傷のままである。これは右結腸内へと通過して、5.5のpHに到達し、それにより右結腸内で内容物を放出して、虫垂に直接到達する。
4.抗原及びアジュバントを内部にカプセル封入する目的は、内容物を右結腸に提示し、右結腸及び虫垂の既知のリンパ系組織をワクチン抗原に曝露することである。
5.その結果の抗体応答測定値に基づいて有効なワクチン接種用量を求める目的で、この二重ピル混合物を対象に投与する。
【0112】
製剤1と製剤2の要素を組み合わせる追加的実施形態:
1.製剤1の混合物の微小顆粒を生成して、約pH7.0〜7.6で含まれる抗原を放出するようにカプセル封入し、それにより空腸及び回腸内に微小顆粒を拡散させ、それによりパイエル板などのGI表面と抗原混合物との接触を増大させる。
2.これらの微小顆粒は、アップルソース又はヨーグルトなどの任意の液体又は食品とともに経口摂取することができ、これは回腸及び回腸ブレーキの放出部位に到達する。
3.あるいは、これらの微小粒子をカプセルに封入し、pH7.0で放出することができる。
4.さらなる実施形態として、このカプセルは、製剤2のようにこれより小さい第2のカプセルも含有することができ、これは右結腸内及び虫垂付近で放出する。
5.製剤1又は製剤2は、回腸ブレーキホルモン放出物質を含有することができる。何故なら、これらが抗原認識及びその免疫応答を制御するために必要な有利な免疫応答の刺激物だからである。
6.製剤1又は製剤2が、疾病に向けた活性量の治療的に活性の物質を含有することができ、それによって感染症又は癌の併用免疫療法及び予防に使用することができる。
【0113】
概要−GI部位特異的経口ワクチン製剤の利点
1.ワクチン接種の標的が、樹状細胞、T細胞及びB細胞などの複数の免疫系抗原受容体がある回腸及び関連する免疫応答性区域である場合に特に、非経口投薬より抗原用量が少ない。
2.経口ワクチンは、注射用ワクチンより安定性の問題が少なく、資源の乏しい諸国でワクチンの使用を促進する。場合によっては、経口ワクチンの使用及び戦略は、冷蔵の必要性を回避できることさえある。
3.すべてのワクチン接種を経口製品として使用する場合、針も注射する専門家の利用もない。
4.体内で循環する量の方が多いことに対して、GI管を介して使用する抗原の量を少なくすることができるので、安全性の利点が最大化される。
5.免疫応答を最大化するために複数回投与が必要な場合、追加経口投与の方が投与が技術的に容易である。
6.最初のワクチン用量を注射した場合でも、定期的に追加経口投薬を実行する方が容易であり、危険に曝されている集団を容易かつ安全に保護する手段を提供する。
7.遠位回腸及び虫垂の免疫監視細胞にそのまま選択的に適用するのに必要な抗原の量が少なくなる。
8.実際に虫垂に到達でき、その場で免疫系を刺激する活性を得る最初の経口投与ワクチンになる。
9.経口ワクチン接種の場合、保存剤として添加される異物成分、又は体内に注入されたタンパク質に対する全身免疫反応に関する懸念が少なくなるか、あるいはなくなることさえある。
10.経口カプセルは追加ワクチンの戦略を促進し、注射する必要がなく、数週間後に第2のカプセルを摂取するだけである。この方法で、経口カプセルは、抗原応答が弱い、又は短命である(HIV、ブドウ球菌、インフルエンザ、C型肝炎及び癌の)場合の連続使用に適している。
【0114】
実施例2
裏付けの文献又は開示された抗原を使用した製剤の開発
ブドウ球菌
徐放性経口ワクチン送達システムとしての生体適合性及び生物分解性マイクロスフェアの可能性が試験されてきた。ポリ(DL−ラクチド−コ−グリコリド)で構成された1〜10ミクロンの経口投与マイクロスフェアが、腸管のパイエル板リンパ系組織に特異的に取り込まれ、5ミクロン以上のものは最大35日間残った。5ミクロン未満のマイクロスフェアは、マクロファージ内で腸間膜リンパ節及び胸腺に散在した。可溶性のブドウ球菌腸毒素Bトキソイドとは対照的に、マイクロスフェア内のエンテロトキソイドでの経口免疫処置は、唾液及び腸管内流体に循環毒素特異的抗体及び同時に分泌性IgA抗毒素桜桃を誘発した(51)。
【0115】
Theilackerらが最近、リポテイコ酸の構造的修飾に関して新しいワクチン抗原を開発し、興味を引くのは幾つかの病原性グラム陽性種に対して広範な防御を発生させることが示されたことである。腸球菌、連鎖球菌、及びブドウ球菌など、多くの臨床的に重要なグラム陽性菌に、1型リポテイコ酸(LTA)が存在し、LTAに対する抗体が、カプセル封入されていないエンテロコッカス・フェカーリス株にオプソニンを作用させることが示されている。この研究では、E.フェカーリスLTAに対する抗体が、他のグラム陽性種及びオプソニンが作用した表皮ブドウ球菌及び黄色ブドウ球菌、さらにB群連鎖球菌からの1型LTAにも結合することが示される。テイコイン酸オリゴマを使用した阻害実験は、交差反応性オプソニン抗体がテイコイン酸主鎖に結合することを示した。E/フェカーリスLTAに対するウサギ抗体での受動免疫処置は、マウス中のE.フェカーリス及び表皮ブドウ球菌による菌血症のクリアランスを促進した。さらに、受動防御は、マウスの黄色ブドウ球菌腹膜炎モデルで死亡率の低下も達成した。LTAに対するウサギ抗体の有効性は、保存したこの細菌構造が、複数のグラム陽性病原体を標的とする単一のワクチン抗原として機能できることを示唆する(52)。特定の例示により、遠位GI管製剤でこの抗原を経口適用することは、ワクチン接種される対象の回腸又は虫垂に送達するのと同様に、本発明の範囲内である。
【0116】
回腸及び虫垂に経口送達するために適切な候補ワクチンの別の例は、StaphVAXである。StaphVAXは、二価多糖及びタンパク質共役ワクチンで、カプセル黄色ブドウ球菌5型及び8型向けであり、これは80〜90%の臨床的黄色ブドウ球菌感染を伴う。このワクチンは、腹膜透析を受け、重篤なブドウ球菌感染症の傾向がある腎患者で、感染治療の可能性があるとして、Nabiによって開発中である。StaphVAXは、黄色ブドウ球菌に対する他のワクチンと共通して、免疫原性が高くなく、防御はかなり短命である。2001年2月に、協賛企業のNabiが、末期腎疾患(ESRD)の患者でStaphVAXの後援研究を実施する計画を明らかにした。この研究は、最初の第III相試験に登録した患者で実施され、同社は2002年早期までの終了を予想した[283114]。同社は、ワクチンの営業生産の製造プロセスの拡張も進めていた。後者の試験の成果は、全体的に弱い免疫原性及び短期の応答を確認したことであり、現時点で、このワクチンはその免疫原性及び継続時間を向上させる戦略を待っている(53〜57)。
【0117】
グラム陽性菌の主要な細胞膜成分であるリポテイコ酸(LTA)に対するワクチン株が最近、第II相試験を終了して、効力を示唆し、臨床試験のためにさらに開発中である(58)。
【0118】
ジフテリア
抗原及びアジュバントのカプセル封入に、1974年からリポソームが使用されている。経口ワクチンにリポソームを使用するための1つの重要な制限は、十二指腸内の酵素活性により引き起こされる脂質構造の不安定性である。著者の目的は、抗原(すなわちDtxd、ジフテリアトキソイド)をカプセル封入することができるリポソームをキトサンと組み合わせることであったが、これは粒子を保護し、粘膜付着性を促進する。リポソーム(SPC:Cho、3:1)を、キトサン(Chi)で挟み、生物分解性で生体適合性のポリマーであるPVA(ポリビニルアルコール)で安定化することができるプロセスを理解するために物理的技術を使用した。PVAによって安定化したREVs-Chi(Chiで挟んだ逆相ベシクル)の丸く滑らかな表面の粒子が獲得された。REVsのカプセル封入効率(Dtxdを抗原として使用した)は、製剤中に存在するChi及びPVAに直接依存した。REVs表面へのChi吸着は、ゼータ電位の上昇を伴った。対照的に、REVs-Chi表面へのPVA吸着は、ゼータ電位の低下を伴った。Dtxdが存在すると、Chiの表面吸着効率が上昇した。ムチンのPVA親和力は、Chiのみで観察した場合よりも2,000倍高く、溶液中にある、又はリポソーム表面に吸着された分子に依存しなかった。カプセル封入されたDtxdの遊離は、PEVs-Chi-PVA内にカプセル封入することによって遅延した。これらの結果により、これらの新しい安定化した粒子は、腸管面に吸着し、分解抵抗性になり、抗原を徐放することができたとの結論に達した。したがって、REVs-Chi-PVA粒子を経口送達アジュバントとして使用することができる(59)。
【0119】
経口免疫処置の後に循環性免疫細胞が存在するか判定するために、12名の健康なボランティアで二重盲検試験を実施した。リボソームワクチン(D53)又はプラセボを摂取した後、様々な時間で末梢血の逐次サンプルを採取した。免疫蛍光検査で免疫グロブリン含有細胞が識別され、アガロースELISAスポット法で特異的抗体形成細胞が検出された。リボソーム抽出物を投与された個人の群の方が両タイプの細胞が多く観察された。非盲検試験によって、抗原刺激後にパイエル板から活性B細胞が放出されることに関連するこの現象の動態について、より良い方法が可能になった。この方法論的な方法は動物モデルについては記述されているが、ヒトでの報告は稀である(60)。
【0120】
経口ワクチン接種の粘膜免疫の生理学的ベースを解明し、経口送達ワクチンの調査に使用する微粒子又はナノ粒子の基本的担体を提示するために、腸管関連リンパ系組織の抗原提示及び粘膜免疫反応の特徴を分析した。消化管の形態学的及び生理学的バリアを考慮して、微粒子の吸着及び輸送についてさらに検討し、経口ワクチン送達のための粒子状剤形に関する研究もこのレビューで要約した。免疫調節に関与するパイエル板及びM細胞は、経口ワクチン送達戦略で不可欠な役割を果たす有意な区域である。適用される微粒子のベシクルは、消化管のバリア及び分解経路を克服することができた。経口ワクチン接種に新しい意味が与えられた。特にレクチン固定粒子によって促進される輸送増強及び免疫化効率である。結論として、粘膜免疫系を介して粒子状担体が介在する経口ワクチン接種は、部位特異的なトリガリング及び信号増幅に寄与する。ワクチンの場合、これらの有望な担体系を適用する見通しは、科学的研究及び商業的開発にとって魅力的になる可能性があるようである(61)。本明細書で開示した製剤1及び製剤2を使用することによって、これらのGI標的部位特異的ワクチンが可能になり、これを実践に移す特定の手段が提供される。この実施例では、免疫系ワクチン応答を最適化するために、任意の回腸又は右結腸標的ワクチンをGI管内のこれらの特定部位に送達する経口手段を主張する。
【0121】
肝炎
B型肝炎ウイルス(HBV)及び他の病原体に対して植物系経口ワクチンで効率的に免疫処置することが、Pniewski(62)に記載されており、これには適切な植物発現物質、及びワクチン組成物及び投与プロトコルの最適化が必要である。これで、これらの免疫原性成分には、対象中に最適な免疫応答を生成するためにGI部位特異的標的製剤が必要になる。以前の免疫処置研究は、HBVの小型表面抗原(S−HBsAg)の注入と抗原を含む未加工組織の供給とを組み合わせることに基づき、アジュバントで補足され、カナマイシンに対する抵抗を与える植物に由来する。その研究の目的は、ヒトの免疫処置に適したプロトタイプの経口ワクチン製剤を開発することであった。除草剤抵抗性レタスが遺伝子工学で作られ、新鮮重1g当たりミリグラム単位のS−HBsAgの後代生成を通して安定的に発現し、ウイルス様粒子(VLP)中に形成される。100ngという比較的少量のVLP集合抗原用量を含有した凍結乾燥組織を、経口のみでマウスに、初回免疫処置と追加免疫処置の間に60日という長い間隔で外生アジュバントがない状態で投与すると、普通の防御レベルで粘膜及び全身体液性抗HBs応答が誘発された。凍結乾燥組織を錠剤に変換し、これはS−HBsAgの内容物を少なくとも1年間、常温保存で保護した。研究結果は、B型肝炎に対して耐久性と効力がある従来の植物由来のプロトタイプ経口ワクチンを使用する免疫処置方法の指標を提供する(62)。
【0122】
B型肝炎ウイルス(HBV)に対する現在の免疫処置プログラムは、往々にして小型表面抗原(S−HBsAg)とともに中型及び大型のHBV表面抗原(M−及びL−HBsAg)も含有する新規の3成分ワクチンを含むことが多くなっている。すべてのHBsAgタンパク質を産生する植物は、経口「トリプル」抗HBVワクチンになる見込みがある成分の供給源となり得る。提示された調査の目的は、葉組織のM/L−HBsAg発現の可能性、及びそこからプロトタイプ経口ワクチンを加工する条件を研究することであった。M−又はL−HBsAg遺伝子を有して、除草剤グルフォシネートに対する抵抗性があるタバコ及びレタスを遺伝子工学で作り、PCR及びサザンブロット法で導入遺伝子の組み込みを検証した。M−及びL−HBsAgの発現をウェスタンブロット法で確認し、新鮮重1g当たりマイクログラムのレベルでELISAにより検定した。抗原は一般的なS領域、及び特徴的領域preS2及びpreS1を呈し、ウイルス様粒子(VLP)に組み込まれた。M−及びL−HBsAgを含有する葉組織を凍結乾燥し、経口投与ワクチン製剤の開始材料を産生した。抗原は、S及びpreS領域の安定性及び多量体粒子の形成の面で、凍結乾燥条件及び保存温度に顕著に敏感であった。凍結乾燥及び保存の効率は、植物組織中の初期抗原含有率にも依存したが、それでもM−HBsAgはL−HBsAgより約1.5〜2倍安定しているように見えた。研究結果は、B型肝炎に対する植物由来のプロトタイプ経口3成分ワクチンのS−HBsAgに次ぐ他の2つの成分の調製に関する指標を提供する(63)。
【0123】
B型肝炎表面抗原(HBsAg)の免疫優勢B細胞エピトープの免疫原性ペプチド提示残基127−145をポリ(D,L−ラクチド−コ−グリコリド)(PLG)微粒子に良好にカプセル封入することにより、経口B型肝炎ワクチン製剤を調製した。W/O/W二重乳剤溶媒蒸発法を使用して、直径10ミクロン程度の滑らかで球形のPLG微粒子を調製した。B細胞エピトープペプチド(BCEP)のPLG微粒子中への閉じ込め効率は64%であった。インビトロの研究によると、B細胞エピトープを装填したPLG微粒子(BCEM)は、持続的プロフィールでペプチドを放出し、25日目までに64.9%の効率に到達した。BCEMでマウスに単回経口免疫処置すると、特異的血清IgG及びIgM抗HB抗体が大量に誘発された。抗体誘発の終了後、経口免疫処置したマウスにHBsAgを注射すると、二次免疫応答の結果、HBsAgに対する抗体が急速に産生された。PLG微粒子製剤は、B型肝炎ワクチンの経口投与に対する微粒子系の効率を上げる可能性を有することがある(26)。
【0124】
デンプン微粒子及び接合抗原で構成された経口ワクチン製剤が開発中であり、著者は、腸管粘膜によるこのような微粒子の取り込みを調査し、接合抗原が取り込みに影響し得るか調査した。2つのモデル抗原を使用した。すなわち偏在性GM1受容体に結合することが知られている遺伝子組み換えコレラ毒素Bサブユニット(rCTB)、及びいかなる特異的結合特性も有していることが知られていないヒト血清アルブミン(HSA)である。取り込みは、微粒子を注入したマウスの結紮された腸ループで試験した。腸ループを切除し、氷冷の95%エタノール中で固定した。試料全体を取り付けて、細胞骨格、粒子及び/又はM細胞を染色する蛍光標識試薬に曝露し、共焦点レーザ走査顕微鏡で検査した。rCTB−及びHSA−接合微粒子の取り込みの質的違いが見られた。絨毛とパイエル板の小胞の両方にrCTB−接合微粒子が見られた。HSA−接合微粒子は、パイエル板の小胞でのみ検出でき、絨毛では検出できなかった。微粒子に接合したrCTBは、GM1−ELISAで示されたように、GM1受容体に結合する能力を喪失せず、絨毛内のrCTB接合微粒子の取り込みはGM1受容体に結合したrCTBによって促進される可能性が最も高い。取り込みの質的違いは、免疫応答の開発にとって重要になる可能性があった。何故なら、抗原提示中のサイトカイン及びケモカインの微小環境が、誘発される免疫応答の区別を決定するからである(64)。
【0125】
インフルエンザ
経口免疫処置による粘膜免疫の誘発は、インフルエンザ感染を抑制する有効な方法である。この方法は非常に良好なので、HIV及び癌で生じるような日和見免疫系を有する患者でさえ、インフルエンザに対する免疫を達成することができる。製品関連の実施形態で動物試験する間に、インフルエンザ血球凝集素を示すバキュロウイルスを、ホスファチジルコリンの逆ミセル構造にカプセル封入し、マウスの消化管に送達して、交差分岐系統H5N1感染に対する経口ワクチンとしての効力を調査した。カプセル封入してHAを示すバキュロウイルス(En−BacHA)でワクチン接種したマウスは、非カプセル封入形態(BacHA)と比較して、HA特異的血清IgG及び粘膜IgA抗体の大幅な増強、及び血球凝集素阻害(HI)タイタの向上を示した。血清中和抗体の推定値は、En−BacHA製剤が異種H5N1株(系統1.0、系統2.1、系統4.0及び系統8.0に対する強力な交差分岐系統中和を誘発できることも示した。さらに、En−BacHAのみをワクチン接種したマウスは、HPAI異種H5N1株(系統1)の5MLD50に対する100%の防御を与えることができた。粘膜アジュバントとして遺伝子組み換えコレラ毒素Bサブユニットをワクチン製剤に組み込んでも、全身及び粘膜免疫応答の両方に有意の効果は示されなかった。著者は、バキュロウイルス表面に発現したカプセル封入遺伝子組み換えH5HAを経口送達することは、マウスでH5N1感染に対する免疫系をプライミングする有効な方法であり、産生又は投与に関連する生物学的安全性の懸念がないとの結論に達した(65)。
【0126】
これらは、標的指向送達を必要とする産生物である。本発明を使用することにより、抗体防御応答の増大が予想される状態で、回腸及び虫垂に送達する産生物を容易に製剤化することができ、これは胃酸及び十二指腸中のプロテアーゼを越えて残存する抗原の直接的利点である。
【0127】
幾つかの科学的、法規上、又は商業的理由から、実験で有効なワクチンが治療の現実にならないことがある。このレビューでは、著者は大学系の研究者としてその個人的経験の一部を共有し、経口インフルエンザワクチン製剤の予備的拡張及び評価中に遭遇する問題の一部を説明している。直面する問題の多くは非科学的なものであり、プロジェクトの財源を特定すること、GMP適合の適切な契約製造企業を発見すること、及び科学的研究から生じた知的所有権を保護することに関連していた。レビューは、他の研究者が有効な戦略を採用し、有効な実験的製剤を実行可能な商品に転換できるようにする実際的ガイドとなるよう意図されている(66)。
【0128】
インフルエンザは、回腸及び虫垂を介した経口ワクチン接種の有望な候補のようであり、現在利用可能な筋肉内注射又は鼻吸入の方法に対して、このワクチン接種経路を採用することに多くの潜在的及び明瞭な利点がある。FDAは毎年、製造業者との会議を招集し、秋季に使用するワクチン株を画定する。2012年には、FDAの委員会は3つの株を含む三価インフルエンザワクチンを確立した。すなわち、A株/カリフォルニア/7/2009(H1N1)様ウイルス、A株/ビクトリア/361/2011(H3N2)様ウイルス、B株/ウィスコンシン/1/2010様ウイルス(B/ヤマガタ系統)である。本発明を使用して回腸及び虫垂を標的とする経口インフルエンザワクチンを産生するために、これらのFDAが選択した株をそれぞれ別個に微小顆粒にカプセル封入する。微小顆粒を1:1:1の比率で混合し、7.3を超えるpHで放出するコーティングの前にカプセルに入れる。虫垂を標的とするには、微小顆粒の混合物を最初に、5.5と6.0の間のpHで溶解する内側ピルにカプセル封入する。この方法で、微小顆粒を製剤1及び2にカプセル封入すると、内側ピルの内容物は、
図4〜
図6の教示に従い虫垂に到達する。インフルエンザワクチン2012のこの製剤を経口使用することが、ワクチン中のこれらの同じ株の混合物を注射又は吸入する方法に対する代替法として提案される。非特異的なアジュバントがある、又はない状態で、このインフルエンザ製剤を試験してみる。インフルエンザに対するこの製剤化方法の教示に従い、選択しているFDA委員会が毎年選択する株に同様の方法が適用される。
【0129】
肥満は、おそらく、インフルエンザウイルス感染症の重篤度及び死亡率が上昇する最も重要なリスクファクタであり(67)、ワクチンの効力に悪影響を与えると考えられる。最近、汎流行性インフルエンザAウイルス亜型H1N1の転帰として死亡率が明らかになり、より有効なワクチン戦略、おそらく免疫応答性消化管を標的とする戦略の開発が必要となった。
【0130】
肥満マウスで、Kimらは、汎流行性H1N1インフルエンザウイルスに対するワクチン誘発免疫応答及び防御効力に食事誘導肥満が及ぼす影響を調査した。食事誘発肥満マウス及び痩せたC57BL/6Jマウスを市場の一価2009H1N1ワクチンで免疫処置し、抗原特異的抗体応答及び中和活性を観察した。ワクチン接種後、マウスを相同のH1N1ウイルスで攻撃し、病因及び死亡率を検査した。ワクチン誘発H1N1特異的抗体応答及び中和活性が、肥満マウスで大幅に低下していた。抗体応答と矛盾なく、肺ウイルスタイタは、攻撃後に痩せた対照標準より肥満マウスで大幅に高かった。また、肥満群は、痩せた対照標準マウス(14%)と比較して、肺組織中に炎症誘発性サイトカイン及びケモカインの発現の大幅な増加、重大な肺炎症、及び最終的に死亡率の上昇(100%)を示した。研究結果は、2009H1N1ワクチンによって誘発された予防免疫応答及び防御が、食事誘発肥満で極端に損なわれることがあることを示す。これらの結果は、肥満集団を含む高リスク群に新規のワクチン接種戦略が必要であることを示唆する(68)。
【0131】
回腸のpHは肥満体と正常体では異なることが注目され、これらの結果により既に、RYGB手術を模倣する方法で回腸ブレーキホルモン放出物質の使用が改善されており、その結果は参照により組み込まれる。インフルエンザ用の経口ワクチン製剤、及び場合によっては他の回腸標的経口ワクチンは、肥満対象の回腸に見られる多少低いpHに合わせて調整すべきであることが明白である。したがって、7.3のpHで放出するという標的を設定し、これによって経口ワクチンを肥満患者に、さらに正常又は痩せた患者にも有効に使用できるはずである。
【0132】
インフルエンザワクチンに対する免疫原性応答の向上が必要であると気付いた研究者もいて、Kimらは、単純で簡単に自己投与することができる新規の皮膚送達法の開発に着手した。安定化させたインフルエンザワクチンでマイクロニードルパッチを準備し、マウスでその防御免疫応答を調査した。トレハロース安定化インフルエンザワクチンをマイクロニードルの単回投与でワクチン接種したマウスは、長寿命の強力な抗体応答を生成した。従来の筋肉内ワクチン接種と比較して、安定化したマイクロニードルワクチン接種は、致死的攻撃後に100%生存した後、肺からのウイルスの効率的なクリアランス、及び体液及び抗体分泌細胞免疫応答の増強によって立証されたように、防御免疫の誘発に優れていた。ワクチンの安定化は重要であることが判明した。何故なら、不安定なマイクロニードルワクチンでワクチン接種されたマウスは、安定化したマイクロニードルワクチンと比較して、誘発された免疫グロブリンG2a抗体応答が弱く、ウイルスの攻撃に対して部分的にした防御されなかったからである。それらの仮説によると、皮膚へのマイクロニードル送達の結果、樹状細胞の局所リンパ節への輸送改善が、防御免疫改善に寄与する役割を果たしたのかもしれない。結論:これらの知見は、マイクロニードルパッチを使用した皮膚のワクチン接種が、防御効力を改善して、長期の持続性免疫原性を誘発することができ、インフルエンザワクチン適用範囲を改善する単純な投与方法も提供できることを示唆する(69)。
【0133】
これらの実験は、回腸及び虫垂の樹状細胞及びリンパ系組織を標的とする経口製剤を介してGI管にワクチンを標的投与することを別の潜在的利点を提供している。特に、ワクチン接種はこの方法で適用すると効力が高まる。
【0134】
コレラ
重篤な脱水コレラを引き起こすことができるコレラ菌のコレラ菌O139亜群の出現で、この十年間にわたり、この病原体から防御するワクチンを製剤化する努力がされてきた。コレラ菌O139による下痢の罹患率は減少を記録しているが、腸管粘膜系を刺激することができる経口ワクチンを製剤化するために、ワクチン開発の努力が継続されている。出願人は、遺伝子組み換えコレラ毒素Bサブ宇ニット(CTB)とともにコレラ菌O139さらにコレラ菌O1株で構成された死滅細胞全体(WC)二価コレラワクチン(WC-O1/O139/CTB)に対する粘膜免疫原性をバングラデシュ人成人で試験し、認可された一価値コレラワクチンDukoral(WC-O1/CTB)で獲得された免疫応答と比較した。十二指腸生検組織、洗腸液及び糞便から分離したリンパ球を使用して、WC-O1/O139/CTBワクチン特異的粘膜応答を直接評価した。ワクチンは、CTB、さらにO1及びO139リポ多糖(LPS)に特異的で頑強な抗体分泌細胞応答を十二指腸内に誘発した。応答の規模は、3つの抗体イソタイプの全部で循環系より腸管で大きかった。洗腸液及び糞便抽出物中に、CTB及びLPS特異的粘膜抗体応答も見られた。コレラ菌O1及びO139亜群の両方に対して、プラズマ中に殺ビブリオ菌抗体応答が観察された(それぞれ76%及び57%の応答率)。CTBに対するプラズマIgA及びIgG応答、及びO1及びO139LPS両方に対するIgA応答が上昇した。この免疫応答は、調査したすべての成分で一価WC-O1/CTB受容体に見られるものに匹敵した。全体的に、二価コレラワクチンは、強力な粘膜応答を誘発し、O139成分を添加しても、承認されたワクチンDukoralに対する応答を妨害しない。このことは、バングラデシュで大規模な実地試験でこのようなワクチンを試験したことの根拠となり、既存のコレラワクチンに他のビブリオ菌成分を添加しても、O1ワクチン成分に対する応答が変化しないことも実証している(70)。
【0135】
この研究の目的は、メタクリル酸共重合体Eudragit(登録商標)L30D-55及びFS30Dを使用し、不活化したコレラ菌の噴霧乾燥によってマイクロカプセル封入を評価することであった。得られた微粒子は、3.0μm程度の粒子サイズを呈した。調製温度は微粒子の形態及び抗原性に影響したが、コレラ菌の含有率には影響しなかった。インビトロ放出試験は、酸性媒質中に放出された細菌は5%未満で、中性媒質では24時間後にEudragit(登録商標)L30D-55微粒子が86%放出し、FS30Dの放出は30%未満であったことを示した。微粒子を摂取したラットは、殺ビブリオ菌抗体タイタを呈した。不活化したコレラ菌の乾燥噴霧によるマイクロカプセル封入を、細菌の徐放を提供する経口ワクチンを取得する方法として提案することができた(71)。
【0136】
TB用BCG
ウシ型結核菌の感染によって引き起こされるウシの結核(bTB)は、その発生率が上昇する場合、農夫や英国政府に多大な経済的損失を引き起こしている。英国でbTBを抑制する努力は、畜牛に曝露した再発性ウシ結核菌の野生生物保有者及び供給源となるアナグマ(Meles meles)の感染によって妨げられている。ヒトTBワクチン、カルメット・ゲランウシ型結核菌(BCG)を経口餌でアナグマにワクチン接種することは、疾病抑制ツールの可能性を提示し、広い地理的区域にわたってアナグマ集団に到達するための最善の見通しが生じる。マウス及びモルモットモデルを使用して、脂質基質、アルギン酸ビーズ、又は脂質とアルギン酸両方の新規のマイクロカプセル型ハイブリッド中のBCGの製剤化に基づき、候補のアナグマ経口ワクチンの免疫原性及び防御効力をそれぞれ評価した。製剤毎に、BCGの2つの異なる経口用量を、モルモットの防御効力について評価し、マウスで単回用量を評価した。マウスでは、(リンパ球増殖及びIFNガンマの発現に基づいた)有意の免疫応答は、脂質基質及びアルギン酸マイクロカプセル型製剤中の脂質でのみ見られ、これは消化管リンパ節から生存BCGを分離することに対応する。モルモットでは、ウシ型結核菌でエアロゾル経路攻撃の後、脂質基質中に製剤化されたBCGのみが、脾臓及び肺を防御した。10(6)〜10(7)CFUの範囲の送達用量で防御が見られたが、これは脾臓ではこれより高い用量でさらに一貫した。アルギン酸ビーズ中、又はアルギン酸マイクロカプセル中の脂質中で投与されたBCGでは、器官CFUに関して防御は見られなかったが、後者の製剤で10(7)は、攻撃後の体重増加、及び剖検での肺対体重の比率の低下に関して防御を与えた。これらの結果は、アナグマの経口BCGワクチンの適切な送達媒体として、アルギン酸系ではなく脂質系のワクチン製剤の可能性にハイライトを当てる(72)。
【0137】
安定剤として腸溶性ポリマーEudragit L100-55及びカルボキシメチルエチルセルロース(CMEC)を使用して、経口ワクチン送達用の新規のポリ(dl−ラクチド−コ−グリコリド)微粒子を製剤化した。対照標準として働くために、従来のPVA界面活性剤を使用した微粒子も生成した。3つのケースすべてで、生成された光源、オバルブミン(OVA)装填微粒子は、直径が5ミクロン未満で、球形の滑らかな丸い外観を有していた。微粒子表面に界面活性剤が存在することは、表面分析技術XPS及びSSIMSによって実証された。ペプシン又はトリプシンで微粒子をインキュベートすると、3つのシステム全部に関連する抗原の一部が除去された。しかし、3つのCMEC安定化微粒子製剤、及び3つのEudragit製剤のうち1つでは、PVA安定化微粒子と比較して、pH1.2でペプシン溶液による除去から防御された関連抗原のパーセンテージが高かった。また、あるCMEC及びEudragit製剤で、pH7.4でトリプシンによる除去に対してある程度の防御が関連するOVAにも与えられた。シミュレートした胃液中で微粒子をインキュベートした後、CMECを使用して安定化した微粒子中で、PVA及びEudragitで安定化した製剤中よりも高いパーセンテージの無傷の抗原OVAが検出された。3つの界面活性剤のいずれかを使用して安定化したOVAが検出装填微粒子でマウスを経口免疫化すると、特異的な血清IgG及び唾液IgA抗体が誘発された。CMEC安定化微粒子で免疫化したマウスでは、他の2つの製剤の場合より有意に高いレベルのOVAに対する特異的唾液IgA抗体が測定された。PLG微粒子製剤のこの新規の方法は、ワクチンを経口投与するために微粒子系の効力を上昇させる可能性を有している(73)。
【0138】
要するに、経口ワクチン接種の戦略は、ヒトの免疫化より動物集団の免疫化に使用される方がはるかに一般的である。しかし、本明細書で開示する抗原の新規の製剤化戦略によって、重篤な感染症の予防に、さらに慢性ウイルス感染症又は癌の治療を支援する際の経口免疫療法として、経口ワクチン接種を広く使用することができるようになる。
【0139】
実施例3
虫垂に容易に送達することができる癌抗原及びフラグメントからのB細胞応答の全身性刺激
ニューヨーク、バッファローのロズウェルパーク癌センタで、癌抗原に関する膨大な研究が実施されている。この研究により、固形腫瘍に対する多数の抗原が得られた(1〜10)。これにより、これらの抗原を回腸及び虫垂に送達する製剤中でこれを使用すること(製剤2)は、この技術の範囲に入るものと主張される。
【0140】
腫瘍抗原の他の例が当業者に知られている。例えば、Kozborは、ガングリオシドを細胞膜に固定するセラミド鎖に付着した5つの炭水化物Neu5Acalpha2-8Neu5Acalpha2-3(GalNAcbeta1-4)Galbeta1-4Glcbeta残基によって表されたGD2ガングリオシドを研究し、これは神経外胚葉由来の腫瘍上に発現している。悪性黒色腫及び神経芽細胞腫の患者の受動及び能動免疫療法の標的として、GD2が使用されている。Kozborは、ファージ表示ペプチドライブラリを抗GD2mAb14G2aでスクリーニングすることによって、GD2の47−LDAミモトープを生成し、47−LDAミモトープでのワクチン接種はGD2交差応答性IgG抗体応答、さらに同系神経芽細胞腫の腫瘍細胞に対するMHCクラスI制限CD8(+)T細胞を誘発したと報告した。ワクチン誘発CTLの細胞毒性活性は、GD2の発現とは無関係で、47−LDAとの新規の腫瘍関連抗原交差反応の認識を示唆した。14G2amAbを使用した免疫ブロット法の研究は、この抗体が、GD2(+)及びGD2(−)神経芽細胞腫及び黒色腫細胞によって発現した105kDa糖タンパク質と公差反応することを実証した。14G2amAbを使用した3次元(3D)コラーゲン培養で増殖させた腫瘍細胞の機能研究は、基質メタロプロテイナーゼ2活性、すなわち105kDa活性白血球細胞付着分子(ALCAM/CD166)によって調節されるプロセスの減少を示した。CD166糖タンパク質は、14G2a抗体に認識されることが示され、RNA干渉によるCD166発現の阻害は、インビトロ及びインビボで47−LDA誘発CD8(+)T細胞による溶解に対する細胞感度を除去した。これらの結果は、ワクチン誘発CTLはCD166によって発現した47−LDA交差反応性エピトープを認識することを示唆し、腫瘍関連炭水化物抗原のミモトープによる潜在的腫瘍特異的細胞応答の誘発の新しいメカニズムを明らかにする(74)。
【0141】
Segalらは、熱ショックタンパク質(HSP)を研究し、これは免疫の潜在的誘発因子であり、癌及び感染症を標的とするワクチンアジュバントとして利用されてきた。HSPは、タンパク質の折り畳み及び輸送などの多数のプロセスで分子シャペロンとして機能する偏在性細胞内分子の群であり、熱及び放射などのストレス状態で誘発される。特定のHSPは、生得的及び抗原特異的免疫の潜在的誘発因子である。これは、一部はToll様受容体を通して樹状細胞を活性化し、天然キラー細胞を活性化し、エフェクタ細胞に対する抗原提示を増大させ、関連する抗原に対するT細胞及び体液性免疫応答を増大させる。複数の宿主防御経路をプライミングする際のその役割が、癌及び感染症のためのワクチン開発で探求されている(75)。
【0142】
熱ショックタンパク質のさらなる詳細:幾つかの研究により、特定のストレスタンパク質が、同じ腫瘍から精製された場合に特定の癌に対する潜在的ワクチンとして機能できることが確認されている。長らく認識されていたが検査されていない2つのストレスタンパク質、すなわち熱ショックタンパク質(HSP)110及びグルコース調節タンパク質(grp)170に関する最近の研究は、それが効率的なペプチド鎖結合タンパク質であることを示した。本発明の調査は、HSP110及びgrp170のワクチンの可能性を調べる。第一に、メチルコラントレン誘発線維肉腫から精製されたHSP110又はgrp170での以前のワクチン接種は、腫瘍の完全な退縮を引き起こすことが示された。第2の腫瘍モデルでは、結腸26腫瘍から精製されたHSP110又はgrp170により、この腫瘍の増殖が有意に阻害された。また、HSP110又はgrp170の免疫処置は、腫瘍の移植後に適用した場合、結腸26腫瘍を有するマウスの寿命を有意に延長させた。腫瘍由来のHSP110又はgrp170で免疫処置したマウスで、腫瘍特異的細胞毒性%リンパ球応答が生じた。さらに、腫瘍からのこれら2つのタンパク質を適用した骨髄由来の樹状細胞を使用したマウスの処置も、強力な抗癌応答を誘発した。研究によると、穏やかな発熱様高体温症状は、HSP110、さらに熱ショック同族70のワクチン効率を増強するが、grp170は増強しない。これらの研究は、HSP110及びgrp170をHSPベースの癌免疫療法に使用することができ、Ag提示樹状細胞を使用してこの治療方法を媒介することができ、発熱レベルの高体温はHSPのワクチン効率を大幅に向上できることを示す(76)。
【0143】
卵巣癌。癌−精巣(CT)抗原は様々な癌で発現するが、精巣の生殖細胞を除く正常な成人組織では発現せず、したがって免疫療法の理想的な標的になるようである。上皮卵巣癌(EOC)の免疫療法に対するNY−ESO−1及びLAGE−1CTの可能性を検査しようとして、EOC組織及び細胞系統の大規模パネルで、逆転写PCR(RT−PCR)及び免疫組織化学(IHC)によりこれらの抗原の発現を検査した。患者の亜群からの血清で、ELISAによりNY−ESO−1/LAGE−1を試験した。データは、一方又は両方のCT抗原に対して、4つの卵巣癌細胞系統が陽性であることを示した。EOC中のNY−ESO−1の発現は、190個の試験片のうち82個(43%)のRT−PCR及び/又はIHCで実証された。IHCによるNY−ESO−1の発現は、均質パターンから異質パターンまであった。LAGE−1のmRNA発現は、107個の腫瘍組織のうち22個(21%)に存在した。全体的に、NY−ESO−1又はLAGE01 mRNAの発現は、107個のEOC試験片のうち42個(40%)に存在し、両方の抗原の同時発現は試験片の11%で実証された。NY−ESO−1/LAGE−1に対する抗体は、腫瘍がNY−ESO−1又はLAGE−1を発現した患者37名のうち11名(30%)に存在した。初回診断後最大3年間に、検出可能な抗体が存在した。NY−ESO−1/LAGE−1抗原の発現と生存率との間に統計的に有意な関係はなかったが、データは、EOC患者の有意の割合でIHC/RT−PCRによるNY−ESO−1及びLAGE−1の異所性発現を示した。これらの知見は、EOCの抗原特異的免疫療法でNY−ESO−1及びLAGE−1が魅力的な標的であることを示す(77)。
【0144】
アジュバントは、特に回腸関連のパイエル板が本発明の請求の範囲の標的である場合、タンパク質である必要はない。
【0145】
実施例4
経口ワクチン製剤
デンプン微粒子と接合抗原で構成された経口ワクチン製剤が開発された。
【0146】
著者は、腸管粘膜によるこのような微粒子の取り込みを測定し、接合抗原が取り込みに影響し得るか検査した。
【0147】
このワクチンの調製には2つのモデル抗原を使用した。すなわち、偏在性GM1受容体に結合することが知られている遺伝子組み換えコレラ毒素Bサブユニット(rCTB)、及び任いかなる特異的結合特性も有していることが知られていないヒト血清アルブミン(HSA)である。取り込みは、微粒子を注入したマウスの結紮された腸ループで試験した。腸ループを切除し、氷冷の95%エタノール中で固定した。試料全体を取り付けて、細胞骨格、粒子及び/又はM細胞を染色する蛍光標識試薬に曝露し、共焦点レーザ走査顕微鏡で検査した。rCTB−及びHSA−接合微粒子の取り込みの質的違いが見られた。絨毛とパイエル板の小胞の両方にrCTB−接合微粒子が見られた。HSA−接合微粒子は、パイエル板の小胞でのみ検出でき、絨毛では検出できなかった。微粒子に接合したrCTBは、GM1−ELISAで示されたように、GM1受容体に結合する能力を喪失せず、絨毛内のrCTB接合微粒子の取り込みはGM1受容体に結合したrCTBによって促進される可能性が最も高い。取り込みの質的違いは、免疫応答の開発にとって重要になる可能性があった。何故なら、抗原提示中のサイトカイン及びケモカインの微小環境が、誘発される免疫応答の区別を決定するからである(64)。この研究の実験知見によって、ワクチンの経口GI部位特異的標的設定に製剤1を使用することができる。何故なら、実験調製で到達した腸管内部位は、前記部位特異的放出方法によってヒトに経口ワクチン接種を使用できるようにする部位と同じだからである。
【0148】
実施例5は、免疫系の遠位回腸標的及び/又は虫垂細胞を刺激するために、アジュバントがある状態又はない状態で最初に回腸に、その後は回腸に抗原をGI部位特異的送達するワクチン経口製剤を作製し、試験することを指向する。
【0149】
標的送達:pH7.3〜7.6で回腸に、pH5.5〜6.2で虫垂に送達されるワクチン(抗原としてペプチド融合タンパク質がある/ない状態、薬剤補助として「L−ロイシン」がある状態の弱毒化した生の細菌「リステリア・モノサイトゲネス」)
活性薬剤成分(API):
高度弱毒化した生の細菌:リステリア・モノサイトゲネスがDenisco、CHR Hansen、Institu Risell - Lallemand及び/又は他の優秀な世界的供給業者から提供される。
L−ロイシン(分散助剤)−Ajinomoto及びTyloxapolから供給、Sigma Aldrichから供給のUSP(抗凝集性助剤)
【0150】
不活性成分(賦形剤)−微結晶質セルロース、ラクトース、アルファ化デンプン、二酸化ケイ素、HPMC又は同等の「ポリマー」、硬ゼラチン又はHPMCカプセル、ゼラチン、植物油及び他の充填剤など−FMC、Capsugel、Colorcon、Evonikなどの米国の地元供給業者から購入
【0151】
中間製剤/製造プロセス(プロセスを通して地元のCMO、制御された室及び湿度条件にて)
「乾燥ワクチン粉末(10〜100ミクロン)中間製剤」
【表1】
【0152】
L−ロイシン、凍結乾燥して高度弱毒化した生の細菌(リステリア・モノサイトゲネスの種)を水と混合し、さらに凍結/噴霧乾燥機内で凍結/噴霧乾燥して水を除去することによって調製。
【0153】
例示的最終産生物−カプセル内カプセル(硬ゼラチン)−
製剤/製造プロセス(プロセスを通して地元のCMO、制御された室及び湿度条件にて):
【表2】
【0154】
上記の乾燥ワクチン粉末中間製剤、及び賦形剤の一部をV字型又は同様の混和器中で混和する。混和した粉末を、カプセル封入機器を使用して小型(約22マイクロリットル容量)のHPMCカプセルに充填する。上記のカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液(pH5.5〜6.2の高感度コーティング)でコーティングする。pH5.5〜6.2の腸溶性コーティング(EC)を施したカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリア)。pH5.5〜6.2のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、pH7.2〜7.6のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。カプセル封入機器を使用して、pH7.2〜7.6の小型ECカプセルを賦形剤の一部とともにそれより大きい硬ゼラチンカプセルに充填する。これらの大きいカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルは、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でさらにコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、ECカプセルは、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。
【0155】
例示的最終産生物−カプセル内カプセル(液体/粉末充填)−製剤/製造プロセス(プロセスを通して地元のCMO、制御された室及び湿度条件にて):
【表3】
【0156】
乾燥したワクチン粉末中間製剤を、混和機内で所望の部分で植物油(不混和液)と混和する。軟ゼラチン又は硬ゼラチンカプセル封入機器を使用して、液体を小型の軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。上記のカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH5.5〜6.2の高感度コーティング)。pH5.5〜6.2の腸溶性コーティング(EC)を施したカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリア)。pH5.5〜6.2のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、pH7.2〜7.6のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。カプセル封入機器を使用して、液体を充填したpH7.2〜7.6の小型ECカプセルを賦形剤の一部とともにそれより大きい硬ゼラチンカプセルに充填する。これらの大きいカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルは、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でさらにコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、ECカプセルは、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。
【0157】
例示的最終産生物−カプセル/カプセル(同時パック)−製剤製造プロセス(プロセスを通して地元のCMO、制御された室及び湿度条件にて):
【表4】
【0158】
上記の乾燥ワクチン粉末中間製剤の一部、及び賦形剤の一部をV字型又は同様の混和器中で混和する。混和した粉末を、カプセル封入機器を使用してHPMCカプセルに充填する。上記のカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液(pH5.5〜6.2の高感度コーティング)でコーティングする。pH5.5〜6.2の腸溶性コーティング(EC)を施したカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリア)。pH5.5〜6.2のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、pH7.2〜7.6のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。
【0159】
上記の乾燥ワクチン粉末中間製剤の残りの部分及び賦形剤を、V字型又は同様の混和器内で混和する。混和した粉末を、カプセル封入機器を使用して硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。これらのカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)でさらにコーティングする。最後に、ECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。2つのカプセル産生物をブリスタに同時パッキングする(最終産生物のパッケージングを参照)。
【0160】
例示的最終産生物カプセル/カプセルの同時パック(液体/粉末充填)−製剤/製造プロセス(プロセスを通して地元のCMO、制御された室及び湿度条件にて):
【表5】
【0161】
乾燥ワクチン粉末中間製剤の一部を混和器中で植物油(不混和液)と混和する。軟ゼラチン又は硬ゼラチンカプセル封入機器を使用して、液体を小型の軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。これらのカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH5.5〜6.2の高感度コーティング)。pH5.5〜6.2の腸溶性コーティング(EC)を施したカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリア)。pH5.5〜6.2のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、pH7.2〜7.6のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。
【0162】
上記の乾燥ワクチン粉末中間製剤の残りの部分及び賦形剤を、V字型又は同様の混和器内で混和する。混和した粉末を、カプセル封入機器を使用して硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。これらのカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)でさらにコーティングする。最後に、ECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。2つのカプセル産生物をブリスタに同時パッキングする(最終産生物のパッケージングを参照)。
【0163】
例示的最終産生物カプセル/カプセル同時パック(両方の液体を充填)−製剤/製造プロセス(プロセスを通して地元のCMO、制御された室及び湿度条件にて):
【表6】
【0164】
乾燥ワクチン粉末中間製剤の一部を混和器中で植物油(不混和液)と混和する。軟ゼラチン又は硬ゼラチンカプセル封入機器を使用して、液体を小型の軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。これらのカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH5.5〜6.2の高感度コーティング)。pH5.5〜6.2の腸溶性コーティング(EC)を施したカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリア)。pH5.5〜6.2のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、pH7.2〜7.6のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。
【0165】
上記の乾燥ワクチン粉末中間製剤の残りの部分を、混和器中で植物油(不混和液)と混和する。軟ゼラチン又は硬ゼラチンカプセル封入機器を使用して、液体を軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。これらのカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でさらにコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、ECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。2つのカプセル産生物をブリスタに同時パッキングする(最終産生物のパッケージングを参照)。
【0166】
例示的最終産生物カプセル内カプセル(液体充填)−製剤/製造プロセス(プロセスを通して地元のCMO、制御された室及び湿度条件にて):
【表7】
【0167】
乾燥ワクチン粉末中間製剤の一部を、混和器中で植物油(不混和液)と混和する。軟ゼラチン又は硬ゼラチンカプセル封入機器を使用して、液体を小型(約22マイクロリットル容量)の軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。これらのカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH5.5〜6.2の高感度コーティング)。pH5.5〜6.2の腸溶性コーティング(EC)を施したカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリア)。pH5.5〜6.2のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、pH7.2〜7.6のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。
【0168】
上記の乾燥ワクチン粉末中間製剤の残りの部分を、混和器中で植物油(不混和液)と混和する。軟ゼラチン又は硬ゼラチンカプセル封入機器を使用して、液体を小型(約22マイクロリットル容量)の軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。これらのカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でさらにコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、ECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。硬カプセル封入機器を使用して、2個の小型軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセル産生物を賦形剤とともにそれより大きい硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。
【0169】
例示的最終産生物カプセル内カプセル(液体充填)−製剤/製造プロセス(プロセスを通して地元のCMO、制御された室及び湿度条件にて):
【表8】
【0170】
乾燥ワクチン粉末中間製剤の一部を混和器中で植物油(不混和液)と混和する。軟ゼラチン又は硬ゼラチンカプセル封入機器を使用して、液体を小型(約22マイクロリットル容量)の軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。これらのカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH5.5〜6.2の高感度コーティング)。pH5.5〜6.2の腸溶性コーティング(EC)を施したカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリア)。
【0171】
上記の乾燥ワクチン粉末中間製剤の残りの部分を、混和器中で植物油(不混和液)と混和する。軟ゼラチン又は硬ゼラチンカプセル封入機器を使用して、液体を小型(約22マイクロリットル容量)の軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。軟又は硬カプセル封入機器を使用して、2個の小型軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセル産生物を賦形剤とともにそれより大きい硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。大型化したカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、pH7.2〜7.6のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。
【0172】
最終産生物のパッケージング(プロセスを通して地元のCMO、乾燥低湿度及び低酸素(N2パージング)条件にて):
上記のコーティングしたカプセルを、低湿度(40%RH以下)及び制御された室温条件(20〜25℃)で誘導密封にて瓶詰めするか、又はブリスタに入れる。ブリスタパッケージング機でブリスタに入れてもよい。
【0173】
品質管理放出試験(活性薬剤成分(API)及び最終薬剤産生物)
【表9】
【0174】
実施例6
回腸及び虫垂を標的とする経口卵巣癌ワクチン製剤
・回腸及び虫垂送達の卵巣癌ワクチン、ワクチン材料の供給源:
−外科的に除去した卵巣腫瘍抗原を腫瘍発生患者から獲得し、腫瘍発生患者に戻して使用するために加工処理する
−使用する抗原自体が発癌性ではないことを確認する
−数人の患者から外科的に除去した抗原と加工処理した抗原の混合物を、腫瘍を有するがワクチン未処理の新しい患者に投与する
−1名又は複数の患者の血液から循環抗原及び/又は転移細胞を獲得する、指標患者に経口ワクチン接種するために加工処理する、又は腫瘍を有するがワクチン未処理の新しい患者に使用するために混合する
・ヒトに使用する卵巣癌抗原:回腸及び右結腸/虫垂を標的とするrCNP-NY-ESO-1/TRICOM
・熱ショックタンパク質などのアジュバントを製剤に添加することができる。
・GI膵臓−肝臓軸の免疫系機能を増強する製剤中で、外側ピル物質の使用と組み合わせた上記の内側ピル物質のいずれか又は全部
・外側ピルは、アジュバントと組み合わせたワクチンとすることができ、虫垂を標的とする内側ピルは、アジュバントがあるか、又はないワクチンとすることができる。
【0175】
標的送達:pH7.3〜7.6で回腸に、pH5.5〜6.2で虫垂に送達するワクチン(ヒトに使用する卵巣癌抗原:回腸及び右結腸/虫垂を標的とし、アジュバントがある/ない状態、薬剤補助として「L−ロイシン」がある状態のrCNP-NY-ESO-1/TRICOM)
【0176】
材料及び方法:
活性薬剤成分(API):
ヒトが使用する卵巣癌抗原:rCNP - NY-ESO-1/TRICOMが優秀な世界的供給業者から提供される。
L−ロイシン(分散助剤)−Ajinomoto及びTyloxapolから供給、Sigma Aldrichから供給のUSP(抗凝集性助剤)
不活性成分(賦形剤)−微結晶質セルロース、ラクトース、アルファ化デンプン、二酸化ケイ素、HPMC又は同等の「ポリマー」、硬ゼラチン又はHPMCカプセル、ゼラチン、植物油及び他の充填剤など−FMC、Capsugel、Colorcon、Evonikなどの米国の地元供給業者から購入
中間製剤/製造プロセス(プロセスを通して地元のCMO、制御された室及び湿度条件にて)
【0177】
「乾燥ワクチン粉末(10〜100ミクロン)中間製剤」
【表10】
【0178】
L−ロイシン、及びrCNP-NY-ESO-1/TRICOMを水と混合し、凍結/噴霧乾燥機内で凍結/噴霧乾燥して水を除去することによって調製。
【0179】
例示的最終産生物−カプセル内カプセル(硬ゼラチン)−製剤/製造プロセス(プロセスを通して地元のCMO、制御された室及び湿度条件にて):
【表11】
【0180】
上記の乾燥ワクチン粉末中間製剤、及び賦形剤の一部を、V字型又は同様の混和器中で混和する。カプセル封入機器を使用して、混和した粉末を小型(約22マイクロリットル容量)のHPMCカプセルに充填する。上記のカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH5.5〜6.2の高感度コーティング)。pH5.5〜6.2の腸溶性コーティング(EC)を施したカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリア)。pH5.5〜6.2のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、pH7.2〜7.6のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。カプセル封入機器を使用して、pH7.2〜7.6の小型ECカプセルを賦形剤の一部とともにそれより大きい硬ゼラチンカプセルに充填する。この大きいカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティング(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)でさらにコーティングする。最後に、ECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。
【0181】
例示的最終産生物−カプセル内カプセル(液体/粉末充填)−製剤/製造プロセス(プロセスを通して地元のCMO、制御された室及び湿度条件にて):
【表12】
【0182】
乾燥したワクチン粉末中間製剤を、混和機内で所望の部分で植物油(不混和液)と混和する。軟ゼラチン又は硬ゼラチンカプセル封入機器を使用して、液体を小型の軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。上記のカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH5.5〜6.2の高感度コーティング)。pH5.5〜6.2の腸溶性コーティング(EC)を施したカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリア)。pH5.5〜6.2のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、pH7.2〜7.6のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。カプセル封入機器を使用して、液体を充填したpH7.2〜7.6の小型ECカプセルを賦形剤の一部とともにそれより大きい硬ゼラチンカプセルに充填する。これらの大きいカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルは、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でさらにコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、ECカプセルは、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。
【0183】
例示的最終産生物−カプセル/カプセル(同時パック)−製剤/製造プロセス(プロセスを通して地元のCMO、制御された室及び湿度条件にて):
【表13】
【0184】
上記の乾燥ワクチン粉末中間製剤の一部、及び賦形剤の一部をV字型又は同様の混和器中で混和する。混和した粉末を、カプセル封入機器を使用してHPMCカプセルに充填する。上記のカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH5.5〜6.2の高感度コーティング)。pH5.5〜6.2の腸溶性コーティング(EC)を施したカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリア)。pH5.5〜6.2のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、pH7.2〜7.6のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。
【0185】
上記の乾燥ワクチン粉末中間製剤の残りの部分及び賦形剤を、V字型又は同様の混和器内で混和する。混和した粉末を、カプセル封入機器を使用して硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。これらのカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)でさらにコーティングする。最後に、ECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。2つのカプセル産生物をブリスタに同時パッキングする(最終産生物のパッケージングを参照)。
【0186】
例示的最終産生物カプセル/カプセル同時パック(液体/粉末充填)−製剤/製造プロセス(プロセスを通して地元のCMO、制御された室及び湿度条件にて):
【表14】
【0187】
乾燥ワクチン粉末中間製剤の一部を混和器中で植物油(不混和液)と混和する。軟ゼラチン又は硬ゼラチンカプセル封入機器を使用して、液体を小型の軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。これらのカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH5.5〜6.2の高感度コーティング)。pH5.5〜6.2の腸溶性コーティング(EC)を施したカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリア)。pH5.5〜6.2のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、pH7.2〜7.6のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。
【0188】
上記の乾燥ワクチン粉末中間製剤の残りの部分及び賦形剤を、V字型又は同様の混和器内で混和する。混和した粉末を、カプセル封入機器を使用して硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。これらのカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)でさらにコーティングする。最後に、ECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。2つのカプセル産生物をブリスタに同時パッキングする(最終産生物のパッケージングを参照)。
【0189】
例示的最終産生物カプセル/カプセル同時パック(両方の液体を充填)−製剤/製造プロセス(プロセスを通して地元のCMO、制御された室及び湿度条件にて):
【表15】
【0190】
乾燥ワクチン粉末中間製剤の一部を混和器中で植物油(不混和液)と混和する。軟ゼラチン又は硬ゼラチンカプセル封入機器を使用して、液体を小型の軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。これらのカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH5.5〜6.2の高感度コーティング)。pH5.5〜6.2の腸溶性コーティング(EC)を施したカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリア)。pH5.5〜6.2のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、pH7.2〜7.6のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。
【0191】
上記の乾燥ワクチン粉末中間製剤の残りの部分及び賦形剤を、V字型又は同様の混和器内で混和する。混和した粉末を、カプセル封入機器を使用して硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。これらのカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルは、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でさらにコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、ECカプセルは、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。2つのカプセル産生物をブリスタに同時パッキングする(最終産生物のパッケージングを参照)。
【0192】
例示的最終産生物カプセル/カプセルの同時パック(液体/粉末充填)−製剤/製造プロセス(プロセスを通して地元のCMO、制御された室及び湿度条件にて):
【表16】
【0193】
乾燥ワクチン粉末中間製剤の一部を混和器中で植物油(不混和液)と混和する。軟ゼラチン又は硬ゼラチンカプセル封入機器を使用して、液体を小型の軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。これらのカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH5.5〜6.2の高感度コーティング)。pH5.5〜6.2の腸溶性コーティング(EC)を施したカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリア)。pH5.5〜6.2のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、pH7.2〜7.6のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。上記の乾燥ワクチン粉末中間製剤の残りの部分を、混和器中で植物油(不混和液)と混和する。軟ゼラチン又は硬ゼラチンカプセル封入機器を使用して、液体を小型(約22マイクロリットル容量)の軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。これらのカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でさらにコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、ECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。硬カプセル封入機器を使用して、2個の小型軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセル産生物を賦形剤とともにそれより大きい硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。
【0194】
例示的最終産生物カプセル内カプセル(液体充填)−製剤/製造プロセス(プロセスを通して地元のCMO、制御された室及び湿度条件にて):
【表17】
【0195】
乾燥ワクチン粉末中間製剤の一部を混和器中で植物油(不混和液)と混和する。軟ゼラチン又は硬ゼラチンカプセル封入機器を使用して、液体を小型(約22マイクロリットル容量)の軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。これらのカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリアコート)。コーティングしたカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH5.5〜6.2の高感度コーティング)。pH5.5〜6.2の腸溶性コーティング(EC)を施したカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(バリア)。
【0196】
上記の乾燥ワクチン粉末中間製剤の残りの部分を、混和器中で植物油(不混和液)と混和する。軟ゼラチン又は硬ゼラチンカプセル封入機器を使用して、液体を小型(約22マイクロリットル容量)の軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。軟又は硬カプセル封入機器を使用して、2個の小型軟ゼラチン又は硬ゼラチン/HPMCカプセル産生物を賦形剤とともにそれより大きい硬ゼラチン/HPMCカプセルに充填する。大型化したカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内で「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でコーティングする(pH7.2〜7.6の高感度コーティング)。最後に、pH7.2〜7.6のECカプセルを、最適化した条件を用い、コーティングパン又は流動床乾燥機/コーティング機内でHPMC又は同等の「ポリマー」の水性又は溶媒コーティング溶液でシールコーティングする。
【0197】
最終産生物のパッケージング(プロセスを通して地元のCMO、乾燥低湿度及び低酸素(N2パージング)条件にて):
上記のコーティングしたカプセルを、低湿度(40%RH以下)及び制御された室温条件(20〜25℃)で誘導密封にて瓶詰めするか、又はブリスタに入れる。ブリスタパッケージング機でブリスタに入れてもよい。
品質管理放出試験(活性薬剤成分(API)及び最終薬剤産生物)
【0199】
実施例7
経口肝細胞癌ワクチン
・回腸及び虫垂送達の肝細胞癌ワクチン
−腫瘍抗原を腫瘍発生患者から外科的に除去し、腫瘍発生患者に戻して使用するために加工処理する。
−数人の患者から外科的に除去した抗原と加工処理した抗原の混合物を、腫瘍を有するがワクチン未処理の新しい患者に投与する。
−1名又は複数の患者の血液から循環抗原及び/又は転移細胞を獲得する、指標患者に経口ワクチン接種するために加工処理する、又は腫瘍を有するがワクチン未処理の新しい患者に使用するために混合する。
−熱ショックタンパク質などのアジュバントを製剤に添加することができる。
・GI膵臓−肝臓軸の免疫系機能を増強する外側ピルアジュバント製剤の使用と組み合わせた上記の内側ピル物質のいずれか又は全部
−外側ピルは、アジュバントと組み合わせたワクチンとすることができ、内側ピルは、アジュバントと組み合わせたワクチン材料とすることができるが、回腸ブレーキホルモン放出物質のいずれも含有しない。虫垂によるワクチン材料の増幅に必要ないからである。
【0200】
実施例8
経口結腸癌ワクチン
・回腸及び虫垂送達の結腸癌ワクチン
−腫瘍抗原を腫瘍発生患者から外科的に除去し、腫瘍発生患者に戻して使用するために加工処理する。
−数人の患者から外科的に除去した抗原と加工処理した抗原の混合物を、腫瘍を有するがワクチン未処理の新しい患者に投与する。
−1名又は複数の患者の血液から循環抗原及び/又は転移細胞を獲得する、指標患者に経口ワクチン接種するために加工処理する、又は腫瘍を有するがワクチン未処理の新しい患者に使用するために混合する。
−熱ショックタンパク質などのアジュバントを製剤に添加することができる。
・GI膵臓−肝臓軸の免疫系機能を増強する外側ピル回腸放出製剤の使用と組み合わせた上記の内側ピル戦略のいずれか又は全部
−外側ピルは、アジュバントがある、又はない状態の回腸放出ワクチン構造とすることができ、内側ピルは、虫垂を標的とするワクチンである。
【0201】
実施例9
経口膵臓癌ワクチン
・回腸及び虫垂送達の膵臓癌ワクチン
−腫瘍抗原を腫瘍発生患者から外科的に除去し、腫瘍発生患者に戻して使用するために加工処理する。
−数人の患者から外科的に除去した抗原と加工処理した抗原の混合物を、腫瘍を有するがワクチン未処理の新しい患者に投与する。
−1名又は複数の患者の血液から循環抗原及び/又は転移細胞を獲得する、指標患者に経口ワクチン接種するために加工処理する、又は腫瘍を有するがワクチン未処理の新しい患者に使用するために混合する。
−熱ショックタンパク質などのアジュバントを製剤に添加することができる。
・GI膵臓−肝臓軸の免疫系機能を増強する外側ピル回腸放出製剤の使用と組み合わせた上記の内側ピル戦略のいずれか又は全部
−外側ピルは、アジュバントとともに回腸放出することができ、内側ピルは、虫垂を標的とするワクチンとすることができる。
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