(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6203821
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】無線アクセスネットワークのノード間でのメッセージ処理方法及び制御ノード
(51)【国際特許分類】
H04W 36/14 20090101AFI20170914BHJP
H04W 24/04 20090101ALI20170914BHJP
【FI】
H04W36/14
H04W24/04
【請求項の数】7
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-507345(P2015-507345)
(86)(22)【出願日】2013年4月2日
(65)【公表番号】特表2015-515233(P2015-515233A)
(43)【公表日】2015年5月21日
(86)【国際出願番号】CN2013073660
(87)【国際公開番号】WO2013159636
(87)【国際公開日】20131031
【審査請求日】2016年2月23日
(31)【優先権主張番号】201210121422.5
(32)【優先日】2012年4月23日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509024525
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100080001
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 大和
(74)【代理人】
【識別番号】100093023
【弁理士】
【氏名又は名称】小塚 善高
(74)【代理人】
【識別番号】100117008
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 章子
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲シン▼
【審査官】
望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2009/099224(WO,A1)
【文献】
3GPP TS 48.018 V10.5.0,3GPP,2012年 3月
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御ノードは、サービングノードに報知周期を携帯している、システム情報を複数回報知する要求メッセージを送信するステップと、
前記制御ノードは、前記サービングノードが前記要求メッセージに応じて報知した、前記サービングノードが位置するシステムのシステム情報が変更した時又は前記報知周期に達した時に報知されたシステム情報を受信するステップと、
前記制御ノードは、前記報知周期に従って複数回報知されたシステム情報の受信番号を検査し、前記受信番号に基づいて前記サービングノードの無線アクセスネットワーク情報管理RIMプロセスと同期しているか否かを判定するステップと、
前記制御ノードは、前記サービングノードのRIMプロセスと同期していない時、RIMプロセスを再び開始するステップとを含み、
前記受信番号に基づいて前記サービングノードの無線アクセスネットワーク情報管理RIMプロセスと同期しているか否かを判定するステップは、前記制御ノードが、前記受信番号が増加し且つ受信ウィンドウ内であると判定すると、前記サービングノードと無線アクセスネットワーク情報管理RIMプロセスの同期状態を保持していると認定し、そうではないと、前記サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定することを含み、
前記制御ノードが前記サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定するステップは、前記制御ノードが受信した複数のシステム情報の受信番号が増加していなく、且つ未増加の回数が予定の最高回数に達したと確定した時、前記サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定することを含む無線アクセスネットワークのノード間でのメッセージ処理方法。
【請求項2】
前記制御ノードが、前記報知周期を更新する際、前記サービングノードにRIMプロセスの停止を通知し、前記サービングノードに更新された報知周期を携帯している、システム情報を複数回報知する要求メッセージを送信するプロセスを再び開始するステップを更に含む請求項1に記載の無線アクセスネットワークのノード間でのメッセージ処理方法。
【請求項3】
前記制御ノードが受信した複数のシステム情報の受信番号が増加していなく、且つ未増加の回数が予定の最高回数に達したと確定した時、前記サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定するステップは、
前記制御ノードが今回に受信したシステム情報の受信番号が増加していないと判定すると、受信番号の未増加回数を示す識別フィールド又は計数機の値に1を加算し、そうではないと、前記識別フィールド又は前記計数機の値を取り除いてプロセスを終了することと、
前記識別フィールド又は前記計数機の値が予定の最高回数に達したと、前記サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定し、そうでないと、プロセスを終了することとを含む請求項1に記載の無線アクセスネットワークのノード間でのメッセージ処理方法。
【請求項4】
前記制御ノードが前記報知周期を更新する際、前記サービングノードにRIMプロセスの停止を通知し、前記サービングノードにシステム情報を複数回報知する要求メッセージを送信するプロセスを再び開始するステップは、
前記制御ノードが前記報知周期の更新命令を受信した後、前記命令に応じて更新された報知周期を取得することと、
前記制御ノードが、前記サービングノードが停止要求メッセージに応じてRIMプロセスのシステム情報報知プロセスを停止するように、前記サービングノードに前記停止要求メッセージを送信し、前記サービングノードから返信された停止証明メッセージを受信することと、
前記制御ノードが、前記停止証明メッセージを受信した後、前記サービングノードが前記更新された報知周期に従って前記サービングノードが位置するシステムのシステム情報を報知するように、前記サービングノードに前記更新された報知周期を携帯している、システム情報を複数回報知する要求メッセージのプロセスを再び開始することと、を含請求項1に記載の無線アクセスネットワークのノード間でのメッセージ処理方法。
【請求項5】
サービングノードに報知周期を携帯している、システム情報を複数回報知する要求メッセージを送信する送信モジュールと、
前記サービングノードが前記要求メッセージに応じて報知した、前記サービングノードが位置するシステムのシステム情報が変更した時又は前記報知周期に達した時に報知されたシステム情報を受信する受信モジュールと、
前記報知周期に従って複数回報知されたシステム情報の受信番号を検査し、前記受信番号に基づいて前記サービングノードの無線アクセスネットワーク情報管理RIMプロセスと同期するか否かを判定する判定モジュールと、
前記サービングノードのRIMプロセスと同期していない時、RIMプロセスを再び開始する処理モジュールと、を含み、
前記判定モジュールは、更に、受信番号が増加し且つ受信ウィンドウ内であると判定すると、前記サービングノードと互いに無線アクセスネットワーク情報管理RIMプロセスの同期状態を保持していると認定し、そうではないと、前記サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定し、
前記判定モジュールは、前記サービングノードのRIMプロセスに同期していないと確定した時、更に、受信した複数のシステム情報の受信番号が増加していなく、且つ未増加の回数が予定の最高回数に達したと確定した時、前記サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定する制御ノード。
【請求項6】
前記報知周期を更新し、報知周期を更新する際に前記サービングノードにRIMプロセスのシステム情報報知プロセスの停止を通知し、前記サービングノードに更新された報知周期を携帯している、システム情報を複数回報知する要求メッセージを送信するプロセスを再び開始する更新モジュールを更に含む請求項5に記載の制御ノード。
【請求項7】
前記更新モジュールは、
受信した前記報知周期の更新命令に応じて、更新された報知周期を取得する取得ユニットと、
前記サービングノードが停止要求メッセージに応じてRIMプロセスのシステム情報報知プロセスを停止するように、前記サービングノードに前記停止要求メッセージを送信し、前記サービングノードから返信された停止証明メッセージを受信する送信サブユニットと、
前記停止証明メッセージを受信した後、前記サービングノードが前記更新された報知周期に従って前記サービングノードが位置するシステムのシステム情報を報知するように、前記サービングノードに前記更新された報知周期を携帯している、システム情報を複数回報知する要求メッセージのプロセスを開始するように、前記送信モジュールを再び制御する制御サブユニットと、を含む請求項6に記載の制御ノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長期進化型(Long Term Evolution、LTEと略称)強化のユニバーサル地上無線アクセスネットワーク技術分野に関し、特に、無線アクセスネットワークのノード間でのメッセージ処理方法及び制御ノードに関する。
【背景技術】
【0002】
48.018プロトコルに無線アクセスネットワークの情報管理(RAN Information Management、RIMと略称)プロセスが定義され、通用のRIMプロセスはGERAN(GSM(登録商標) EDGE Radio Access Network)、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(evolved universal terrestrial radio access network、E−UTRANと略称)、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(universal terrestrial radio access network、U−TRANと略称)のネットワークにおけるRANノード間のコアネットワークを介した情報のインタラクトに用いられる。情報を要求するRANノードが制御ノード(controlling node)と呼ばれ、情報を提供するノードがサービングノード(serving node)と呼ばれ、RIMの応用に関連するRANノードの間は互いに制御ノード又はサービングノードになる。RANノードは、情報をRIMコンテナ(container)にカプセル化して、コアネットワークとの間で透過的に伝送する。RIMプロセスを介して、ネットワークがターゲットセルの関連する情報を取得した後、ハンドオーバー命令又はCCO(セル変更命令)により元のセルでアクティブ状態であるUEにネットワーク間でセルを変更することを指示することによって、UEがターゲットセルに高速にアクセスすることができ、UEのサービスが中断される時間を短縮し、パケットデータサービスの性能を向上させる。
【0003】
しかし、サービングノードがリセットされるか、又は制御ノードとサービングノードのリンクに異常が発生した場合、今のRIMプロトコルにおける制御ノードは感知することができず、制御ノードに記憶していたシステム情報が無効になるか、さらにはエラーが発生し、異なるシステムへのハンドオーバー又はリダイレクトの成功率及び性能を悪化させてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、サービングノードに異常が発生した場合に制御ノードが感知することができない問題を解決できる無線アクセスネットワークのノード間でのメッセージ処理方法及び制御ノードを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によると、制御ノードは、サービングノードに報知周期を携帯している、システム情報を複数回報知する要求メッセージを送信するステップと、前記制御ノードは、前記サービングノードが前記要求メッセージに応じて報知した、前記サービングノードが位置するシステムのシステム情報が変更した時又は前記報知周期に達した時に報知されたシステム情報を受信するステップと、前記制御ノードは、前記報知周期に従って複数回報知されたシステム情報の受信番号を検査し、前記受信番号に基づいて前記サービングノードの無線アクセスネットワーク情報管理RIMプロセスと同期しているか否かを判定するステップと、前記制御ノードは、前記サービングノードのRIMプロセスと同期していない時、RIMプロセスを再び開始するステップとを含む無線アクセスネットワークのノード間でのメッセージ処理方法を提供する。
【0006】
前記受信番号に基づいて前記サービングノードの無線アクセスネットワーク情報管理RIMプロセスと同期しているか否かを判定するステップは、前記制御ノードが、前記受信番号が増加し且つ受信ウィンドウ内であると判定すると、前記サービングノードと無線アクセスネットワーク情報管理RIMプロセスの同期状態を保持していると認定し、そうではないと、前記サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定するステップを含む。
【0007】
上記方法には、前記制御ノードが、前記報知周期を更新する際、前記サービングノードにRIMプロセスの停止を通知し、前記サービングノードに更新された報知周期を携帯している、システム情報を複数回報知する要求メッセージを送信するプロセスを再び開始するステップを更に含む。
【0008】
前記制御ノードが前記サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定するステップは、前記制御ノードが受信した複数のシステム情報の受信番号が増加していなく、且つ未増加の回数が予定の最高回数に達したと確定した時、前記サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定することを含む。
【0009】
前記制御ノードが受信した複数のシステム情報の受信番号が増加していなく、且つ未増加の回数が予定の最高回数に達したと確定した時、前記サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定するステップは、前記制御ノードが今回に受信したシステム情報の受信番号が増加していないと判定すると、受信番号の未増加回数を示す識別フィールド又は計数機の値に1を加算し、そうではないと、前記識別フィールド又は前記計数機の値を取り除いてプロセスを終了することと、前記識別フィールド又は前記計数機の値が予定の最高回数に達したと、前記サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定し、そうでないと、プロセスを終了することとを含む。
【0010】
前記制御ノードが前記報知周期を更新する際、前記サービングノードにRIMプロセスの停止を通知し、前記サービングノードにシステム情報を複数回報知する要求メッセージを送信するプロセスを再び開始するステップは、前記制御ノードが前記報知周期の更新命令を受信した後、前記命令に応じて更新された報知周期を取得することと、前記制御ノードが、前記サービングノードが停止要求メッセージに応じてRIMプロセスのシステム情報報知プロセスを停止するように、前記サービングノードに前記停止要求メッセージを送信し、前記サービングノードから返信された停止証明メッセージを受信することと、前記制御ノードが、前記停止証明メッセージを受信した後、前記サービングノードが前記更新された報知周期に従って前記サービングノードが位置するシステムのシステム情報を報知するように、前記サービングノードに前記更新された報知周期を携帯している、システム情報を複数回報知する要求メッセージのプロセスを再び開始することとを含む。
【0011】
本発明の他の一態様によると、サービングノードに報知周期を携帯している、システム情報を複数回報知する要求メッセージを送信する送信モジュールと、前記サービングノードが前記要求メッセージに応じて報知した、前記サービングノードが位置するシステムのシステム情報が変更した時又は前記報知周期に達した時に報知されたシステム情報を受信する受信モジュールと、前記報知周期に従って複数回報知されたシステム情報の受信番号を検査し、前記受信番号に基づいて前記サービングノードの無線アクセスネットワーク情報管理RIMプロセスと同期するか否かを判定する判定モジュールと、前記サービングノードのRIMプロセスと同期していない時、RIMプロセスを再び開始する処理モジュールと、を備える制御ノードを提供する。
【0012】
前記判定モジュールは、受信番号が増加し且つ受信ウィンドウ内であると判定すると、前記サービングノードと互いに無線アクセスネットワーク情報管理RIMプロセスの同期状態を保持していると認定し、そうではないと、前記サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定する。
【0013】
上記制御ノードは、前記報知周期を更新し、報知周期を更新する際に前記サービングノードにRIMプロセスのシステム情報報知プロセスの停止を通知し、前記サービングノードに更新された報知周期を携帯している、システム情報を複数回報知する要求メッセージを送信するプロセスを再び開始する更新モジュールを更に含む。
【0014】
前記判定モジュールは、前記サービングノードのRIMプロセスに同期していないと確定した時、さらに、受信した複数のシステム情報の受信番号が増加していなく、且つ未増加の回数が予定の最高回数に達したと確定した時、前記サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定する。
【0015】
前記更新モジュールは、受信した前記報知周期の更新命令に応じて、更新された報知周期を取得する取得ユニットと、前記サービングノードが停止要求メッセージに応じてRIMプロセスのシステム情報報知プロセスを停止するように、前記サービングノードに前記停止要求メッセージを送信し、前記サービングノードから返信された停止証明メッセージを受信する送信サブユニットと、前記停止証明メッセージを受信した後、前記サービングノードが前記更新された報知周期に従って前記サービングノードが位置するシステムのシステム情報を報知するように、前記サービングノードに前記更新された報知周期を携帯している、システム情報を複数回報知する要求メッセージのプロセスを開始するように、前記送信モジュールを再び制御する制御サブユニットとを含む。
【発明の効果】
【0016】
上記技術案において、制御ノードがサービングノードとのサービングノードにシステム情報の報知を要求する要求メッセージに報知周期を携帯し、サービングノードのシステム情報が変更した時又は制御ノードが要求した報知周期に達した時、サービングノードがいずれもシステム情報を制御ノードに報知する必要があることによって、制御ノードは所定の時間間隔(一つ又は複数の報知周期)内にサービングノードが報知したシステム情報を複数回受信できていないと、サービングノードに異常が発生したと認定し、制御ノードはRIMプロセスを再び開始することによって取得したシステム情報の有効性を保証し、サービングノードに異常が発生した時、制御ノードはサービングノードの異常を感知でき、従って、異なるシステムのシステム情報が一致しないことで異なるシステムでのハンドオーバー又はリダイレクトに失敗する失敗率を有効に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、本発明の実施例に係る無線アクセスネットワークのノード間でのメッセージ処理方法を示すフローチャートである。
【
図2】
図2は、本発明の実施例に係る制御ノードがシステム情報を複数回報知する要求を開始すること及びサービングノードがシステム情報を報知することを示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、本発明の実施例に係る制御ノードが報知周期に従ってサービングノードのRIMプロセスと同期しているか否かを検査することを示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、本発明の実施例に係る制御ノードが報知周期を修正する際にサービングノードに通知することを示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、本発明の実施例に係る制御ノードの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明が解決しようとする技術課題、技術案及びそのメリットを一層明確にするため、以下、図面及び具体的な実施例を結合して詳しく説明する。
図1は、本発明の実施例に係る無線アクセスネットワークのノード間でのメッセージ処理方法を示すフローチャートであり、
図1に示すように、以下のステップを含む。
制御ノードは、サービングノードにシステム情報を複数回報知する要求メッセージを送信し、当該要求メッセージには報知周期を携帯している(ステップS11)。
【0019】
制御ノードは、サービングノードが要求メッセージに応じて報知したシステム情報を受信し、ここで、システム情報は、サービングノードが位置するシステムのシステム情報が変更した時又は報知周期に達した時に報知されたものである(ステップS12)。
【0020】
制御ノードは、報知周期に従って複数回報知されたシステム情報の受信番号を検査し、また、受信番号に基づいてサービングノードの無線アクセスネットワーク情報管理RIMプロセスと同期するか否かを判定し(ステップS13)、具体的には、受信番号が増加すると共に受信ウィンドウ内であると、サービングノードと無線アクセスネットワーク情報管理RIMプロセスの同期状態を保持していると認定し、そうでないと、サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定する。
【0021】
制御ノードは、サービングノードのRIMプロセスと同期していない場合、RIMプロセスを再び開始する(ステップS14)。
【0022】
上記実施例において、要求メッセージは、制御ノードとサービングノードのRAN−INFORMATION−REQUEST/Multiple Reportメッセージであることが好ましく、制御ノードがサービングノードとのRAN−INFORMATION−REQUEST/Multiple Reportメッセージに報知周期を携帯し、サービングノードのシステム情報が変更した時又は制御ノードが要求した報知周期に達した時、サービングノードがいずれもシステム情報を制御ノードに報知する必要があり、これにより、制御ノードは所定の時間間隔(一つ又は複数の報知周期)内にサービングノードが報知したシステム情報を複数回受信できていないと、サービングノードに異常が発生したと認定し、制御ノードはRIMプロセスを再び開始することによって、取得したシステム情報の有効性を保証し、サービングノードに異常が発生した場合、制御ノードはサービングノードの異常を感知することができ、従って、異なるシステムのシステム情報が一致しないことで異なるシステムでのハンドオーバー又はリダイレクトに失敗する失敗率を有効に低減させることができる。
【0023】
図2は、本発明の実施例に係る制御ノードがシステム情報を複数回報知する要求を開始すること及びサービングノードがシステム情報を報知することを示すフローチャートであり、
図2に示すように、以下のステップを含む。
制御ノードは、サービングノードにシステム情報を複数回報知する要求を発し、当該要求メッセージ(RAN−INFORMATION−REQUEST/Multiple Report)には新しい増加されたReport Interval(報知周期)を携帯している(ステップS102)。
【0024】
サービングノードは、RAN−INFORMATION−REQUEST/Multiple Reportを受信した後、直ちにRAN−INFORMATION PDU/Initial Multiple Reportを返送し、要求メッセージには新しい増加された報知周期を携帯していると、当該報知周期を記憶し、報知間隔タイマーをスタートする(ステップS104)。
【0025】
サービングノードは、システム情報が変更したか、又は報知間隔タイマーが設定した時間に達したかを判定し、YESであるとステップS108に移行し、NOであるとプロセスを終了する(ステップS106)。
【0026】
サービングノードは、制御ノードにRAN−INFORMATION PDU/Multiple Reportを返送し、メッセージ中のシーケンス番号(RIM Sequence Number)に1を加算する(ステップS108)。
【0027】
本実施例において、RAN−INFORMATION−REQUEST/Multiple ReportメッセージにReport Interval(報知周期)を追加し、制御ノードが複数回の報知周期に達した期間内にサービングノードから返送されたシステム情報を受信できていないと、制御ノードはサービングノードとの連絡が切れた又はサービングノードに異常が発生したと認定し、従って、RIMプロセスを再び開始することができる。
【0028】
上記に記載のメッセージの構成は以下の表に示すとおりである。
【0032】
ここで、上記表2中のReport Intervalは本実施例における新しい増加された報知周期であって、その構成は表3に示すとおりであって、当該報知周期の値は一つのバイトで示し(即ち、上記表3における八つの二進法ビットで表す)、対応する値は120ミリ秒(ms)、240ミリ秒、 480ミリ秒、640ミリ秒、1024ミリ秒、2048ミリ秒、5120ミリ秒、10240ミリ秒、1分(min)、6分、12分、30分又は60分であることができ、また、当該表3中の報知周期は事前に確保したフィールドであるspare3、spare2、spare1も有し、当該報知周期が上記値以外の他の値であることもできることを表する。
【0033】
上記ステップS13において、制御ノードが、受信番号が増加されていなく、且つ、未増加の回数が予定の最高回数に達したと確定した場合、サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定する(ステップS131)ステップを含むことが好ましい。
【0034】
上記ステップS131において、制御ノードが今回に受信したシステム情報の受信番号が前回に受信したシステム情報の受信番号より増加していないと判定すると、受信番号の未増加回数を示す識別フィールド又は計数機の値に1を加算し、そうでないと、識別フィールド又は計数機の値を取り除いて、プロセスを終了することと、識別フィールド又は計数機の値が予定の最高回数に達したと、サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定し、そうでないと、プロセスを終了することとを含むことが好ましい。
【0035】
図3は、本発明の実施例に係る制御ノードが報知周期に従ってサービングノードのRIMプロセスと同期しているか否かを検査することを示すフローチャートであり、
図3に示すように、当該制御ノードが報知周期に従ってサービングノードのRIMプロセスと同期しているか否かを検査するプロセスは以下のステップを含む。
制御ノードは、サービングノードが報知したシステム情報を受信し、報知されたシステム情報の受信番号(又はRIMシーケンス番号)が受信ウィンドウ内であると、受信した当該システム情報の受信番号を記憶する(ステップS202)。
【0036】
制御ノードは、報知周期に従って複数回受信したシステム情報のRIMシーケンス番号が増加したか否かを定期的に検査する(ステップS204)。
【0037】
制御ノードは、RIMシーケンス番号が増加していないと判定した場合、未増加の回数(具体的に識別フィールド又は計数器で実現する)に1を加算し、ステップS208へ移行し、そうでないと、未増加の識別フィールド又は計数機の値を取り除いて、プロセスを終了する(ステップS206)。
【0038】
未増加の識別フィールドが最高回数(N)に達したか否かを判定し、達したと、ステップS210に移行し、そうでないと、プロセスを終了する(ステップS208)。
【0039】
制御ノードは、異なるシステムのサービングノードにRIMプロセスの非同期性(再起動又は連絡が切れる)が発生したと判定する(ステップS210)。
【0040】
上記ステップS11〜S14の後、
制御ノードは報知周期を更新する際、サービングノードにRIMプロセスの停止を通知し、サービングノードに更新された報知周期を携帯している、システム情報を複数回報知する要求メッセージを送信するプロセスを再び開始する(ステップS15)ステップを更に含むことができる。
【0041】
ここで、ステップS15には、制御ノードが報知周期の更新命令を受信した後、命令に応じて更新された報知周期を取得するステップ(ステップS151)と、制御ノードが、サービングノードが停止要求メッセージに応じてRIMプロセスのシステム情報の報知プロセスを停止するように、サービングノードに停止要求メッセージを送信し、また、サービングノードから返信された停止証明メッセージを受信するステップ(ステップS152)と、制御ノードが停止証明メッセージを受信した後、サービングノードが更新された報知周期に従ってサービングノードが位置するシステムのシステム情報を報知するように、サービングノードに更新された報知周期を携帯している、システム情報を複数回報知する要求メッセージのプロセスを再び開始するステップ(ステップS153)とを含むことが好ましい。
【0042】
図4は、本発明の実施例に係る制御ノードが報知周期を修正する際にサービングノードに通知することを示すフローチャートであり、
図4に示すように、当該制御ノードが報知周期を修正する際にサービングノードに通知するプロセスは以下のステップを含む。
制御ノードは、例えばバックグラウンドの配置インターフェースからトリガーされた報知周期の修正のような報知周期の更新命令を受信する(ステップS302)。
【0043】
制御ノードは、サービングノードにRAN−INFORMATION−REQ/STOPメッセージを送信して、サービングノードにRIMプロセスのシステム情報報知プロセスの停止を通知し、サービングノードは停止メッセージを受信した後、直ちにRIMの異なるシステムのシステム情報報知プロセスを停止し、停止証明メッセージを返送する(ステップS304)。
【0044】
制御ノードは、サービングノードのRIMプロセスの停止証明メッセージを受信した後、RAN−INFORMATION−REQ/Multiple Reportメッセージを再び発し(ステップS306)、メッセージには修正された報知周期を携帯している。
【0045】
サービングノードは、新しい報知周期を記憶し、報知周期に従ってタイマーを開始させ、タイマーが設定時間に達したと、サービングノードは異なるシステムのシステム情報を報知する(ステップS308)。
【0046】
上記実施例において、サービングノードに異常(再起動、制御ノードとの通信リンクに異常が発生した等の状況)が発生した時、制御ノードがサービングノードの異常を感知できない問題を解決し、異なるシステムのシステム情報が一致しないことで異なるシステムでのハンドオーバー又はリダイレクトに失敗する失敗率を有効に低減させることができる。
【0047】
図5は、本発明の実施例に係る制御ノードの構成を示す図で、
図5に示すように、本実施例によると上記実施例中の制御ノードのようなノードを提供し、当該制御ノードは、
サービングノードに報知周期を携帯している、システム情報を複数回報知する要求メッセージを送信する送信モジュール501と、
サービングノードが要求メッセージに応じて報知した、サービングノードが位置するシステムのシステム情報が変更した時又は報知周期に達した時に報知されたシステム情報を受信する受信モジュール502と、
報知周期に従って複数回報知されたシステム情報の受信番号を検査し、受信番号に基づいてサービングノードの無線アクセスネットワーク情報管理RIMプロセスと同期しているか否かを判定し、ここで、受信番号が増加し且つ受信ウィンドウ内であると、サービングノードと互いに無線アクセスネットワーク情報管理RIMプロセスの同期状態を保持していると認定し、そうでないと、サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定することが好ましい判定モジュール503と、
サービングノードのRIMプロセスと同期していない場合、再びRIMプロセスを開始する処理モジュール504と、を含む。
【0048】
当該制御ノードは、上記報知周期を更新し、報知周期を更新する際にサービングノードにRIMプロセスのシステム情報報知プロセスの停止を通知し、サービングノードに更新された報知周期を携帯している、システム情報を複数回報知する要求メッセージを送信するプロセスを再び開始する更新モジュール505をさらに含むことが好ましい。
【0049】
判定モジュールは、サービングノードのRIMプロセスと同期していないと判定した場合、さらに、受信した複数のシステム情報の受信番号が増加していなく、且つ、未増加の回数が予定の最高回数に達したと確定した場合、サービングノードのRIMプロセスと同期していないと認定することが好ましい。
【0050】
更新モジュールは、受信した報知周期の更新命令に応じて、更新された報知周期を取得する取得ユニットと、サービングノードが停止要求メッセージに応じてRIMプロセスのシステム情報報知プロセスを停止するように、サービングノードに停止要求メッセージを送信し、サービングノードから返信された停止証明メッセージを受信する送信サブユニットと、停止証明メッセージを受信した後、サービングノードが更新された報知周期に従ってサービングノードが位置するシステムのシステム情報を報知するように、サービングノードに更新された報知周期を携帯している、システム情報を複数回報知する要求メッセージのプロセスを開始するように、送信モジュールを再び制御する制御サブユニットとを含むことが好ましい。
【0051】
当該制御ノードがサービングノードとのサービングノードにシステム情報の報知を要求する要求メッセージ(RAN−INFORMATION−REQUEST/Multiple Report)に報知周期を携帯し、サービングノードのシステム情報が変更した時又は制御ノードが要求した報知周期に達した時、サービングノードがいずれもシステム情報を制御ノードに報知する必要があることによって、制御ノードは所定の時間間隔(一つ又は複数の報知周期)内にサービングノードが報知したシステム情報を複数回受信できていないと、サービングノードに異常が発生したと認定し、制御ノードはRIMプロセスを再び開始することによって取得したシステム情報の有効性を保証し、サービングノードに異常が発生した場合、制御ノードはサービングノードの異常を感知でき、従って、異なるシステムのシステム情報が一致しないことで異なるシステムでのハンドオーバー又はリダイレクトに失敗する失敗率を有効に低減できる。
【0052】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、当業者であれば、本発明の精神や原則内での如何なる改良や修正が可能であり、これらの改良や修正が発明の保護範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0053】
501 送信モジュール
502 受信モジュール
503 判定モジュール
504 処理モジュール
505 更新モジュール