特許第6203822号(P6203822)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6203822電流還流接続ハーネスおよび複合胴体フレームに取り付けるための方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6203822
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】電流還流接続ハーネスおよび複合胴体フレームに取り付けるための方法
(51)【国際特許分類】
   H01B 7/00 20060101AFI20170914BHJP
   B64D 41/00 20060101ALI20170914BHJP
   B64C 1/06 20060101ALI20170914BHJP
   H02G 3/30 20060101ALI20170914BHJP
   B64C 1/00 20060101ALN20170914BHJP
【FI】
   H01B7/00 301
   B64D41/00
   B64C1/06
   H02G3/30
   !B64C1/00 B
【請求項の数】13
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-507578(P2015-507578)
(86)(22)【出願日】2013年4月18日
(65)【公表番号】特表2015-520912(P2015-520912A)
(43)【公表日】2015年7月23日
(86)【国際出願番号】FR2013050864
(87)【国際公開番号】WO2013160591
(87)【国際公開日】20131031
【審査請求日】2016年4月6日
(31)【優先権主張番号】1253942
(32)【優先日】2012年4月27日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】514181565
【氏名又は名称】ラビナル・パワー・システムズ
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ビエス,ジャン−リュック
(72)【発明者】
【氏名】エイメ,アルノー・カミーユ
【審査官】 北嶋 賢二
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−521900(JP,A)
【文献】 仏国特許出願公開第02962712(FR,A1)
【文献】 実開昭58−038980(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01B 7/00
B64C 1/06
B64D 41/00
H02G 3/30
B64C 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電流還流ネットワークの部分間に等電位接続を確立するための、利用可能な容積(7)内に位置し、炭素繊維ベースの複合材料から作成され横方向カーボンフレーム(20)と、内張りパネル(1)との間に延伸する、保護構造(40)に沿ってルーティングされる金属構造部品(10、11、12、14、16)の間の等電位接続のためのハーネスであって、中間コネクタ(34)と、末端コネクタ(32)と、導体が切断されることなく分岐することによって金属構造部品(12)に連結するために、中間コネクタ(34)、および、電流の還流を可能とする金属構造部品(11、14)に結合されている末端コネクタ(32)の間に等電位接続を形成する導通デバイスと導通デバイスおよびコネクタ(32、34)の端部領域(32b、34b)を被覆する少なくとも1つの保護ジャケット(60、62)であって、この保護ジャケット(60、62)は熱音響保護体(40)および/または横方向カーボンフレーム(20)もしくは内張りパネル(1)に接続されているハーネスの機械的、電気的および電気化学的保護のためのものである、少なくとも1つの保護ジャケット(60、62)とを備え、前記導通デバイスが、その長手方向および横方向において可撓性であり、平行に隣り合って配列された非絶縁導体(51)から形成される平面層(50)であること、および、コネクタはモジュール式であり、非絶縁導体(51)の数に関して多点式であり、接続されるべき各非絶縁導体(51)において局部漏れ防止手段に接続されていることを特徴とする、ハーネス。
【請求項2】
非絶縁導体(51)が、ストランドにグループ化された基本アルミニウム束糸(55)から形成される、請求項1に記載の等電位接続ハーネス。
【請求項3】
コネクタ(32、34)が、電解腐食を防止するように接続されるべき対応する金属構造部品(11、12、14、16)に対して収縮取り付けすることによってアセンブリを形成するために、ニッケルめっき、スズめっきおよび銀めっきから選択される処理を使用して表面処理される、請求項1または2のいずれかに記載の等電位接続ハーネス。
【請求項4】
末端および中間コネクタ(32、34)が整列された陥凹部(57、58)を備え、各非絶縁導体(51)は陥凹部(57、58)の中に挿入され、固定される、請求項1から3のいずれか一項に記載の等電位接続ハーネス。
【請求項5】
末端コネクタ(32)の陥凹部が止まり穴(57)であり、中間コネクタ(34)の陥凹部は貫通穴(58)である、請求項4に記載の等電位接続ハーネス。
【請求項6】
保護ジャケットが、平面層(50)を被覆する外部ジャケット(60)と、コネクタ(32、34)および外部ジャケット(60)の端部(32b、34b、60b)を包囲する共有ジャケット(62)とから構成される、請求項1から5のいずれか一項に記載の等電位接続ハーネス。
【請求項7】
外部ジャケット(60)が、機械的保護を提供するのに適した、PVFとして既知のフッ化ポリビニル、またはPTFEとして既知のポリテトラフルオロエチレンをベースとした材料の部分(60T)と、横方向カーボンフレームおよび/または熱音響保護体もしくは内張りパネルとの電気化学的および電気的絶縁部とから形成される、請求項6に記載の等電位接続ハーネス。
【請求項8】
共有ジャケット(62)が、コネクタ(32、34)の側部(32c、34c)に接続されている非絶縁導体(51)の漏れ防止領域(45)に対する機械的保護を提供するのに適した、熱収縮性ポリオレフィンシース、または、熱可塑性もしくは熱硬化性ポリマー材料の局部オーバモールディングの部分(62T)から形成される、請求項6または7のいずれかに記載の等電位接続ハーネス。
【請求項9】
局部漏れ防止手段が、各非絶縁導体(51)を個々に漏れ防止するように、漏れ防止領域(45)において漏れ防止製品をコーティングされている、非絶縁導体(51)を取り囲む熱収縮性スリーブ(46)から形成される、請求項8に記載の等電位接続ハーネス。
【請求項10】
コネクタ(32、34)が低抵抗性アルミニウム合金から作成される、請求項1から9のいずれか一項に記載の等電位接続ハーネス。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載のハーネスを、横方向カーボンフレームから成る飛行機胴体フレームに取り付けるための方法であって、横方向カーボンフレーム(20)上に平面層(50)を直接据え付けるために、両面接着コーティング(70)がハーネス(30)の外部ジャケット(60)に接着されること、剥離フィルム(74)が徐々に引き剥がされ、ハーネス(30)が横方向カーボンフレーム(20)に被着されること、その後、ハーネスの位置付けがばねピン(80)によって提供および固定され、ばねピン(80)が、前もって横方向カーボンフレーム(20)内に形成されているノッチ(81)内に圧入されるようになること、コネクタ(32、34)が、連結されるべき金属構造部品(11、12、14、16)に堅固に固定されること、ならびに、平面(50)が熱音響保護体とキャビン内張りとの間に据え付けられる場合、平面層(50)の剛性支持体(71)および可撓性支持体(72)が、熱音響保護体(40)に沿って設けられることを特徴とする、横方向カーボンフレームから成る飛行機胴体フレームにハーネスを取り付けるための方法。
【請求項12】
ハーネスが、ばねピン(80)であって、ノッチ(81)内に一度据え付けられるとばねピン(80)を解放不可能にするのに適した角度(α)だけ、端部(80p)が外部に向かって軸方向にずれている2つの脚(80a、80b)を有するばねピン(80)によって位置決めされることを特徴とする、請求項11に記載の飛行機胴体の横方向カーボンフレームにハーネスを取り付けるための方法。
【請求項13】
ハーネス(30)がまた、局部締め具(91)によって、特に、構造要素(5a)に接続されているホースクランプ(91a、91b)を巻きつけることによって2つのコネクタ(32、34)の間で支持される、請求項12に記載の取り付け方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属部品を接続することを可能にする電流還流ネットワーク、特に、複合材料から形成されるスキンを有する次世代型飛行機の電気ネットワークのための接続ハーネスに関する。本発明はさらに、このタイプのハーネスを複合材料から成る飛行機胴体フレームに取り付けるための方法に関する。
【0002】
この次世代型スキンの複合材料は、炭素繊維をベースとした不均質材料を含む。従来、電気的相互接続機能は、旧世代型アルミニウムスキンによって提供されていた。具体的には、航空機製造者は、すべての金属部品を同じ電位にするため、電気設備のEMC(電磁両立性)保護のため、ならびに、雷電流−間接および誘導−および帯電を散逸させるためにこれを使用して、機器負荷の電流を還流させていた。
【0003】
本発明はさらに、それを通じて電気が通る任意のアーキテクチャまたは構造にさらに適用されてもよく、これは、限定ではないが、特に複合スキンを有する飛行機の客室の胴体においてこのアーキテクチャを安全にするように、電流還流制御を必要とする。
【背景技術】
【0004】
炭素複合材料は、可もなく不可もない電気導体であり、ジュール加熱に関しては不良である。それゆえ、このタイプの被覆は、上記の機能をもたらすためには使用されない。
【0005】
複合構造のスキンを有する飛行機に電気相互接続機能を実装することを可能にするために、金属から作成される部品から構成されるアーキテクチャが、特に電流還流電気ネットワークを作成するために着想されている。概して、このネットワークは、飛行機胴体の長さ方向にわたって延伸する3つの長手方向ネットワーク、すなわち、
上部ネットワーク(荷物室、ケーブルトレイおよび中央支持体を支持するための金属部品から構成される天井)、
成形シートレール、成形金属ケーブル支持物などを備える、中央部ネットワーク、
成形金属貨物レールなどをベースとした下部ネットワーク(床)から構成されている。
【0006】
これらの長手方向ネットワークは、金属部品(クロスヘッド、構造ロッドなど)もしくは大断面ケーブルまたは他の導電性要素によって横方向に相互接続されている。このように、上記の機能を実行するように、電流還流ネットワークのメッシュ構造が作成される。
【0007】
しかしながら、電流還流ネットワークの横方向相互接続は、キャビン内張りパネル1の背後にある、客室内の、図1に示すような電気配線ハーネス3に対するルーティング割当てを大幅に低減している。これらのルーティングはまた、飛行機スキン5に取り付けられている炭素繊維複合材料、カーボンフレームとして既知である構造フレーム20に沿って局在化されている。
【0008】
しかしながら、これらのハーネス3のEMC保護の限界6は、ハーネスが電流還流ネットワークの要素に近いという点で、保証されなければならない。断面積の広いケーブルは、十分な容積を利用可能にするように、少なくとも1つの電気配線ケーブルが飛行機から取り外されることを必要とするため、断面積の広いケーブルを使用することはこの環境には適していない。利用可能な容積7は、熱音響保護体40の両側、すなわち、この保護と、スキン5に取り付けられているカーボン構造フレーム20との間、および/または、この保護体とキャビン内張りパネル1との間に位置する。
【0009】
この容積7に適切な構造の要素を挿入するためのソリューション、すなわち、
構造フレーム20とともに硬化され、一体化された金属生地(キャンバス地、メッシュ、編物、ガーゼなど)、
平坦な金属編組、
構造フレーム20に対する金属箔、
ハーネス3にフィットする強化オープンシース、
複数の小断面電気ケーブル
が受け入れられている。
【0010】
導電性、低密度、コストおよび技術的性能要件、ならびに飛行環境の複合的理由から、素地、箔、編組または小断面ケーブルに最も適切な材料はアルミニウムである。強化シースにとって、好ましい材料は銅である。しかしながら、これらのソリューションにはすべて、以下の理由から深刻な欠点がある。
【0011】
構造フレーム20とともに硬化されたアルミニウム素地が加わることに関して、
アルミニウムおよび炭素は、温度に応じた膨張/収縮係数が大幅に異なるか、またはさらには反発する係数であり、これによって許容不可能な内部応力が経時的に生じ、
炭素およびアルミニウムの電気化学的適合性は非常に乏しく、この結果、電解腐食が生じて、アルミニウムが消滅してしまう場合があり、
素地の形態のアルミニウムと電流還流ネットワークの金属部品との間に電気接続を生成するのが極度に困難になり、
アルミニウム素地と構造20の炭素との間に電流が通るべきではないので、それらの間に電気的絶縁を置かなければならない。
【0012】
平坦なアルミニウム編組を使用することによって、以下の問題が生じる:
特に航空分野において、電気接続として使用するのに適したニッケル含有アルミニウムワイヤの平坦な編組はない。
編組の接続について信頼可能な漏れ防止を達成するのが極めて困難であり、これが、このタイプの編組が航空分野で使用されない理由である。
等価な有効断面積のケーブルよりもはるかに(約45%)容積が大きい。
素地と同じように電気的絶縁が必要になる。
【0013】
金属箔に関して、これを飛行機に一体化するにはフレーム上で数メートルをとることになり、この長さは単一のホルダを使用して位置付けられることを妨げることになる。この目的に提供される追加の電気インターフェースを容積7内に取り付けることは困難である。その上、箔は形状にフィットするため、2つの部分を電気的に接続することは非常に困難であり、接続を信頼可能かつ長期的に漏れ防止することは困難である。さらに、
アルミニウムと炭素との間に電気化学的不適合性の問題は箔にも関係し、
炭素構造フレームへの固定点を形成するために追加セットの締め具が提供されなければならず、
箔は、飛行機の上部および中央部において電流還流回路への直接の電気接続を形成するのにそれほど適してはおらず、これらの接続には、末端に大断面ケーブルが設けられることが必要となり、電気インターフェースの数および重量が増大し、
素地および編組と同じようにアルミニウムと炭素の間に電気的絶縁が必要になる。
【0014】
強化オープンシースに関して、強化部を形成する導体は現在のところ銅から作成されており、このタイプの強化部のための技術を再検討する必要はなく、その端部において銅束糸を有する補強具を付けることによって、これらの強化部が接続される部品は標準化されており、一方で、アルミニウム接点は、気密性に関する問題、および、結果として酸化アルミニウムが形成されることにつながる。さらに、シースを被覆する電気ストランドのEMC保護はさらなる銅を必要としない。
【0015】
しかしながら、強化シースのために提供される連結部およびコネクタは、電流還流ネットワークへの連結に特有の電流の流れに耐えるようには設計されていない。このように、これらの強化オープンシースは、大断面ケーブルに代わるものとして適切とは考えられ得ない。
【0016】
利用可能な容積7内で相互接続され位置付けられることになる、小断面ストランドケーブルを使用することは、ケーブルを互いに、および、絶縁体が振動摩擦によって摩滅することなく炭素構造フレーム20に固定することに関する問題につながり、ここで絶縁体の存在は、アルミニウム/炭素電気化学的不適合性を無効とするために意図されている。それゆえ、これらのストランドを個々に動かなくすることが必要であり、利用可能な空間内でフレーム上に固定点が追加されなければならなくなる。
【0017】
さらに、端部において、各ストランドは、有効な漏れ防止を得るために別個に漏れ防止されなければならない。それゆえ、重量およびコストの状況は、このソリューションによって非常に好ましくないものになる。さらに、既知の端部接続は、正規化された数のケーブル、一般的には6本のケーブルを有する接続を伴う。8本または10本のケーブルが使用される場合、それゆえ、2つのコネクタおよび2つの対応する据え付け具が端部ごとに必要になり、またこれに関連して、重量、容積およびコストの状況も非常に好ましくないものになる。
【0018】
その上、中間接続は、電流の流れに不均等性が生じないように、各分岐において主要ラインのケーブルを切断すること、および、分岐に連結されているケーブルのすべての被覆を剥離することを伴う。提供されるべきコネクタの数は、分岐において連結されるべきケーブルの数に実質的に等しい。同じ問題、すなわち、重量、容積およびコストの問題、この場合はより詳細に、多数のケーブルが切断されることによる信頼性の問題が生じる。
【0019】
公知の国際公開第2007/075931号パンフレットおよび仏国特許第2962712号明細書は、そのセルが複合材料から作成される航空機電流還流システムを開示している。それらの特許文献は、十分な柔軟性の導体層を開示していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【特許文献1】国際公開第2007/075931号
【特許文献2】仏国特許発明第2962712号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
本発明は、重量、容積、コスト、信頼性、漏れ防止、ならびに電気的および電気化学的適合性の問題を低減することができる構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
この目的のために、本発明は、すべてがコネクタに連結されているむき出し導体の層を有するハーネスを提供する。
【0023】
より具体的には、本発明は、保護構造に沿ってルーティングされる構造金属部品間の等電位接続ハーネスに関し、上記ハーネスは、電流還流ネットワークの部分間の等電位接続を確立するために、炭素繊維ベースの複合材料から作成されカーボンフレームとして既知である横方向フレームと、内張りパネルとの間に延伸する利用可能な容積内に位置する。このハーネスは、中間コネクタと、末端コネクタと、導体が切断されることなく分岐することによって金属部品に連結するために、中間コネクタ、および、金属電流還流部品に結合されている末端コネクタの間に等電位接続を形成する導通デバイスと、デバイスおよびコネクタの端部領域を被覆する少なくとも1つの保護ジャケットであって、このジャケットは熱音響保護体および/またはカーボンフレームもしくは内張りパネルに接続されているハーネスの機械的、電気的および電気化学的保護のためのものである、少なくとも1つの保護ジャケットとを備え、上記導通デバイスが、その長手方向および横方向において可撓性であり、平行に隣り合って配列された非絶縁導体から形成される平面層であることを特徴とする。導体の数に関して多点式であるモジュラーコネクタが、接続されるべき導体ごとに局部漏れ防止手段に接続されている。
【0024】
好ましい実施形態において、
各導体はストランドにグループ化された複数の基本アルミニウム束糸から形成され、
コネクタは、電解腐食を防止するように対応する部品に対して収縮取り付けすることによってアセンブリを形成するために、特にニッケルめっき、スズめっきなどによって表面処理され、
中間多点コネクタは層および連結されるべき部品に接続されている、「T」字分岐によって層内の任意の点に位置付けられ得、
末端および中間コネクタは、整列した陥凹部を備え、各導体は陥凹部に挿入および固定され、
末端コネクタの陥凹部は止まり穴であり、中間コネクタの陥凹部は貫通穴であり、
保護ジャケットは、層を被覆する外部ジャケットと、コネクタおよび外部ジャケットの端部を包囲する共有ジャケットとから構成され、
外部ジャケットは、機械的保護を提供するのに適した、PVF(フッ化ポリビニル)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などをベースとした材料の部分と、カーボンフレームおよび/または熱音響保護体もしくは内張りパネルとの電気化学的および電気的絶縁部とから形成され、
共有ジャケットは、コネクタの側部に接続されている導体の漏れ防止領域に対する機械的保護を提供するのに適した、熱収縮性ポリオレフィンシース、または、熱可塑性もしくは熱硬化性ポリマー材料の局部オーバモールディングの部分から形成され、
局部漏れ防止手段は、各導体を個々に漏れ防止するように、コネクタの入力において、漏れ防止領域において漏れ防止製品をコーティングされている、導体を取り囲む熱収縮性スリーブから形成され、
コネクタは低抵抗性アルミニウム合金から作成される。
【0025】
有利には、末端および中間接続部および層の導体は、組立者によって規定される、必要とされる基準、すなわち、接続部の抵抗性、遷移および過負荷電流レベル、容積、連結されるべき固定点および部品の数、特定の機械インターフェースなどに応じて適合され得る。
【0026】
本発明はさらに、ハーネスを飛行機胴体カーボンフレームに取り付けるための方法に関する。この方法において、カーボンフレーム上に層を直接据え付けるために、両面接着コーティングがハーネスの外部ジャケットに接着され、剥離フィルムが徐々に引き剥がされ、ハーネスがフレームに被着される。その後、ハーネスの位置付けがばねピンによって提供および固定され、ばねピンは、前もってフレーム内に形成されている区画内に圧入されるようになり、コネクタが、連結されるべき部品に堅固に固定される。層が熱音響保護体とキャビン内張りとの間に据え付けられる場合、層の剛性支持体および可撓性支持体が、熱音響保護体に沿って設けられる。
【0027】
有利には、ハーネスは、ピンであって、区画内に一度据え付けられるとピンを解放不可能にするのに適した角度だけ、端部が外部に向かって軸方向にずれている2つの脚を有するピンによって位置決めされる。さらに、ハーネスはまた、局部締め具によって、特に、構造要素に接続されているホースクランプを巻きつけることによって2つのコネクタの間で支持されてもよい。
【0028】
本発明の実施態様のさらなる態様および詳細は、添付の図面とともに以下の詳細な説明を読むと明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】従来技術の電流還流ネットワーク(上記参照)の長手方向断面図である。
図2】本発明による例示的なハーネスを備えた飛行機の客室の一部の断面図である。
図2a】本発明による例示的なハーネスを備えた飛行機の客室の一部の平面II−IIにおける図である。
図2b】本発明による例示的なハーネスを備えた飛行機の客室の一部の断面図のカーボンフレームの詳細を示す図である。
図3a図1のハーネスの正面図である。
図3b図1のハーネスの上面図である。
図4a】上記の例示的なハーネスの導体の層の部分正面図である。
図4b】上記の例示的なハーネスの導体の層の、平面IV−IVにおける部分断面図である。
図5】上記の層の導体の断面図である。
図6a】本発明による漏れ防止スリーブと接続した例示的なハーネス末端コネクタの正面図である。
図6b】本発明による漏れ防止スリーブと接続した例示的なハーネス末端コネクタの詳細図である。
図7】本発明による漏れ防止スリーブと接続した例示的なハーネス中間コネクタの上面図である。
図8a】層およびコネクタ上に保護ジャケットを形成するための、導体の層を被覆ステップの1つを示す図である。
図8b】層およびコネクタ上に保護ジャケットを形成するための、導体の層を被覆ステップの1つを示す図である。
図9a】剛性および可撓性支持体のうちの適切な方を用いた熱音響保護体へのハーネスの取り付けの正面図である。
図9b】剛性および可撓性支持体のうちの適切な方を用いた熱音響保護体へのハーネスの取り付けの、平面BBにおける断面図である。
図9c】剛性および可撓性支持体のうちの適切な方を用いた熱音響保護体へのハーネスの取り付けの、平面CCにおける断面図である。
図10a】カーボンフレームへのハーネスの取り付けの、このフレームの直線部分に沿った側面図である。
図10b】カーボンフレームへのハーネスの取り付けの、このフレームの角度のついた部分に沿った側面図である。
図10c】ハーネス保持ピンの拡大斜視図である。
図10d】ハーネス保持ピンの、図10cにおけるV−V方向における拡大図である。
図11】従来の局部締め具ならびに中間および末端接続部による電流還流ネットワークの上部への上記のハーネスの据え付けの一例を示す図である。
図12a】ハーネスに特定のクランプを巻きつけることによる固定例の1つを示す図である。
図12b】ハーネスに特定のクランプを巻きつけることによる固定例の1つを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
様々な図面において、同様の参照符号または同じルーツを有する符号は、同様のまたは技術的に等価な要素に関する。「上部」、「中央」および「下部」という用語は、標準的な使用または取り付け形態における相対的な位置付けに関する。「長手方向」および「横方向」という用語は、一つの方向、および、当該方向に直角な平面内に延伸する要素を修飾し、特に「長手方向」は、飛行機の胴体軸に関する。
【0031】
図2の客室の断面を参照すると、炭素材料飛行機スキン5は、電流還流ネットワーク10の長手方向上部10s、中央部10mおよび下部10iが固定されている湾曲した壁の形態にあるように見える。
【0032】
ネットワークの上部10sは、中央支持体11と、金属側部支持体12とを備える。中央支持体11はケーブル配線および技術的機器を受け、一方で側部支持体12は荷物室を支持する。
【0033】
中央部10mは、乗客座席の金属レール15が取り付けられている金属クロスヘッド14から構成されている。
【0034】
下部10iは、金属貨物レール18を支持するための別の金属クロスヘッド16を備える。金属構造ロッド19が、中央金属クロスヘッド14および下部金属クロスヘッド16を連結する。
【0035】
上部、中央部および下部は、炭素繊維をベースとした複合材料から作成された横方向構造フレーム20によって機械的に相互接続されている。このカーボンフレーム20上で、本発明による一例の平坦な、可撓性の等電位接続ハーネス30が、上部10sの支持体11および12を、中央クロスヘッド14に電気的に連結する。
【0036】
図2のルーティング例において、ハーネス30は、中央支持体11および中央クロスヘッド14に固定されている2つの末端コネクタ32と、側部電流還流支持体12に固定されている中間コネクタ34とを備える。ハーネスは、カーボンフレーム20と飛行機スキン5の熱音響保護体40(図1参照)との間に画定される利用可能な容積内で連結を可能にするように、平坦で可撓性である。
【0037】
図2の平面II−II内の図2aの断面図は、図1に示す構造の図内の、飛行機スキン5に沿って形成されるカーボンフレーム20の連なりを示す。図2bの詳細は、フレーム20と接続した本発明によるハーネス30の存在を概略的に示す。
【0038】
図3の正面図は、中間コネクタ34および末端コネクタ32を除外した、個々の導体の厚さ、またはいわゆる「AWG」較正ゲージ12の約3mmと同等の、本発明によるハーネス30の相対的に小さい厚さ「e」を示す。
【0039】
ハーネス30の可撓性は、図3bの上面図においてこのハーネスの影付き部によって示されているような、ハーネス30のベースを形成する、好ましくはアルミニウムまたはアルミニウム合金から作成される金属導体51の層50の柔軟性から生じる。変形形態において、導体51に直角で層50に沿って分散されているアセンブリ連結部52が、平行で隣り合った導体51を保持する。
【0040】
この例において、導体51の数は10に等しい。より一般的には、各導体の断面、導体の数、導体とコネクタとの間の連結、および、コネクタと連結されるべき部品との間の連結は、利用可能な容積に適合する据え付け空間内の等電位電流還流特性を保持するように決定される。このため、このように等電位接続を形成する導電性の異なるモデルが製造および保管されてもよい。
【0041】
所与の層が位置付けられているとき、特定のツールが、所望のハーネスを生成するように、コネクタ32および34内の各層部分を切断および圧着することを可能にする。このように、ハーネスの接続は、実行されるべき据え付けの構成および寸法に応じて適合され得る。特に、この接続は、接続されるべき接続部の抵抗性、過渡または過負荷電流、固定点の数および据え付けの容積、ならびに連結されるべき部品の数に適合され得る。基準位置付けマーク31が、構造要素との位置合わせのためにジャケット60に形成される(図10aを参照したハーネスの取り付けの一例の説明を参照されたい)。
【0042】
コネクタのこの形状によって、その総重量を絶対最小値まで低減することが可能になる。特に、コネクタ32および34の厚さ「e」は、それを通る陥凹部または穴の存在に適合するロバスト性を維持するように、導体51の最大径よりもわずかに大きい。
【0043】
コネクタは、有利には、電気的使用のためにアルミニウム合金から構成され、それゆえ、低い抵抗性を有する。コネクタは、この表面が低抵抗性であり、連結されるべき支持体11、12およびクロスヘッド14、16(図2参照)に対する収縮取り付けによって、この接合部に電気的接続を形成する。これによって、電気接続において電解腐食の危険性がなくなる。好ましくは、コネクタは開口54を介して支持体に固定される。
【0044】
層は、容易に適合可能にするためにモジュール式でもあり、導体の数および断面、コネクタの寸法、層の厚さおよび幅、ならびに中間コネクタの数は調整され得る。さらに、電気的および機械的連結接合部は、連結されるべき部品に適合され得る。
【0045】
層50は、機械的保護シースを形成する、PVF(フッ化ポリビニル)またはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)プラスチック材料などから成る外部保護ジャケット60に被覆される。このジャケット60はさらに、ハーネスの、カーボンフレームに対する電気化学的および電気的絶縁をもたらすことを可能にする。
【0046】
末端コネクタ32および中間コネクタ34における仕上げは、共有ジャケット62を形成する熱収縮性ポリオレフィンシースの部分によってもたらされる。この共有ジャケットは、その一端において外部ジャケット60の端部60bを包囲し、その他端において末端コネクタ32および中間コネクタ34を部分的に被覆する。このように、共有ジャケットは被覆によってそれらを機械的に保護し、層50の各導体51に対して個々の漏れ防止が形成される。より詳細な説明が、図8aおよび図8bのアセンブリを参照して与えられる。
【0047】
図4aの正面図および図4bの平面IV−IVにおける断面図は、この例において層50に沿って等間隔に置かれたアセンブリ連結部52によって堅固に固定されている導体51の層50を示す。2つの連結部間の間隔はさらに、このように形成された平面層が十分な可撓性を保持することを可能にするように適合される。適切な場合、これらのアセンブリ連結部はまた、存在しなくてもよい。
【0048】
各導体51は、図5の断面図に示されているように、ストランドにグループ化された基本アルミニウム束糸55から形成される。無論非限定的であるこの例において、導体51は「AWG12」ゲージまたは約2mmの直径を有する。可撓性および重量の改善のために、導体は有利にはむき出しであり、言い換えれば、電気的に絶縁されていない。
【0049】
図6aの正面図および図6bの詳細図に示されているもののような末端コネクタ32は、1つのコネクタ側部32cの幅全体にわたって分散されている個々に整列された陥凹部57を有し、各陥凹部は、その中に圧着されるべき導体端部51を受け入れることが可能である。代替的に、導体51は、はんだ付け、補強具付け、圧縮、超音波などによって陥凹部57内に固定される。末端コネクタについて、陥凹部57は、当該コネクタの端部34bに沿って形成される止まり穴である。
【0050】
末端コネクタ32は、適切な締め具およびインターフェースを使用して金属支持部品11およびクロスヘッド14(図2)に連結される。固定開口54を取り囲む電気接触ゾーン54cは、ジュール加熱の所定の限界を超えないように拡大される。
【0051】
この例において、締め具は、開口54を通じてねじによって提供される。図示されている末端コネクタ32は、尖鋭突出部32aを有する長手方向対称軸X’Xを有し、開口54は実質的にこの端部の中心に形成されている。このタイプの締結インターフェースは、半穿孔、所与の角度での屈曲などを受けてもよい。他の変形形態において、インターフェースは、迅速着脱、1/4回転などであってもよい。
【0052】
導体51と末端コネクタ32との間の接続部は、熱収縮性スリーブ46によって被覆されている、漏れ防止領域45として既知の領域内を、漏れ防止樹脂、たとえば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などによってコーティングすることによって漏れ防止される。このように、導体は個々に漏れ防止される。
【0053】
中間コネクタ34により具体的に関連して、図7の正面図に一例が示されている。末端コネクタのように、中間コネクタ34は、適切な締め具およびインターフェースによって金属支持部品12(図2)に連結される。固定開口56を取り囲む電気接触ゾーン56aの範囲は、放熱に応じて最適化され、たとえば、開口56を通るねじによって締め具がもたらされる。
【0054】
同様に、多点中間コネクタ34の平面層50とのインターフェースは、各導体51を個々の陥凹部58内に挿入することによって形成される。
【0055】
これらの陥凹部は、長手方向貫通孔58によって形成され、導体51が、末端コネクタの陥凹部におけるようにこれらの穴の中に固定される。図6aおよび図6bを参照して末端コネクタ32について開示された漏れ防止、すなわち、漏れ防止樹脂および熱収縮性スリーブ46の組み合わせを再生することによって、コネクタ34の側部34cの各々に関連して漏れ防止がもたらされる。このソリューションには、以下の利点がある:
等電位接続を形成する導体51が切断されず、結果として接触抵抗が改善し、接続の信頼性が増大する。
重量が改善する。
端部34bにおいて一方または両方の側部34cの近くで中間コネクタ34の陥凹部内に各導体を部分的に固定する(末端コネクタにおける固定のように圧着などによって固定する)ことができ、一方の側部のみで固定することによって、他方の締め具を節約することが可能になるが、導体と中間コネクタとの間の接触抵抗が2倍になる。
【0056】
中間コネクタ34の、飛行機の他の金属部品とのインターフェースは、特定の要件に適合される。このように、中間コネクタ34は、ねじ固定開口54を有する単一の突出部35を有してもよく(図3aおよび図3b参照)、または、同じタイプの固定を有する複数の突出部を有してもよい。
【0057】
末端コネクタのように、このインターフェースは、半穿孔、所与の角度での屈曲などを受けてもよい。同様に、このインターフェースの他の変形形態は、迅速着脱、1/4回転などであってもよい。
【0058】
これらの中間コネクタは、機器の部品からの電流還流ケーブルをこの機器の部品に可能な限り近く接続し、「T」分岐を形成することを可能にする。
【0059】
共有ジャケットによる被覆の2つのステップにおける本発明によるハーネス30の組み立ての一例の全体的な正面図が図8aおよび図8bに示されている。ハーネスは、多点末端コネクタ32および多点中間コネクタ34を有する導体50の層を備える。
【0060】
多点末端コネクタ32および多点中間コネクタ34を有するむき出しアルミニウム導体51の層50のアセンブリは、たとえば圧着によってもたらされ、各コネクタ32および34において特定のツールを使用して単一の動作において導体51が圧着される。圧着後、以下のように電気的および機械的性能が達成される:
圧着部の電気抵抗は、圧着のない等価な長さの導体の電気抵抗を厳密に下回る。
所与の導体において、圧着部の電気抵抗はすべて、互いから約5%の変動範囲内にあり、これによって、層50の導体51における循環からの不均質な電流を防止することが可能になる。
引張強度は少なくとも、導体51の弾性限界に等しい。
【0061】
等電位接続のための一例の平坦な可撓性ハーネスを提供するプロセスは、有利には平面層に予備成形されている、アルミニウム合金から作成される必要な長さの導体51をサイジングするために切断することによって開始する。圧着のための端部51eを準備することは、必要に応じて、圧着のための端部の組み立てを妨害する可能性があり得るアセンブリ連結部52を引き抜くことによって開始する。各導体51はその後、テンプレート(図示せず)に対して精密に調整される。適切なツールを使用して導体が切断される。
【0062】
各導体51はその後、末端コネクタ32または中間コネクタ34内の意図される陥凹部57または穴58の中に導入される。導体51は交差してはならない。
【0063】
動作は、導体50の層を、外部ジャケット60を形成する部分60Tによって被覆することによって開始し(図8a)、外部ジャケット60は、その内面に事前に接着されている、たとえばPTFEから作成される可撓性機械的保護ならびに電気的および電気化学的絶縁フィルムを巻きつけることによって形成される。取り付けマーク31が部分60T上に形成される。
【0064】
その後、コネクタ32、34および外部ジャケット60の間の層が、部分62Tにおいて熱収縮性シース62によって被覆される(図8b)。これらの部分が、導体の漏れ防止領域46の機械的保護を保証するように、一方では、外部ジャケット60の部分60Tの端部60bを、他方では、導体51の、コネクタ32、34への接続領域46を、これらのコネクタの端部32bおよび34bが被覆されるまで被覆することによって、共有ジャケット62を形成し、コネクタ32、34において仕上げが実行される。
【0065】
このように保護されたハーネス30の熱音響保護体40の部分への取り付けが、図9aの正面図ならびに図9bおよび図9cの(平面BBおよびCCにおける)断面図に示されている。ハーネス30は、保護体40とキャビン内張り1との間の支持体の下にルーティングされる。ハーネスは、剛性支持体71および可撓性支持体72を使用して保護体40に接合される。各剛性支持体71(図9c)は、この例では「L」字形状を有し、「L」字の一方の脚で導体51の層50を取り囲む。ハーネスは、「L」字の他方の脚を介して熱音響保護体40に固定される。
【0066】
2つの剛性支持体71の間に、繊維材料などから成る可撓性支持体がストラップ72を形成する(図9b)。これらのストラップは、適切な手段、すなわち、縫製、接着、はんだ付け、粘着ストリップなどによって保護体40に接続される。これらのストラップは、ハーネス30が2つの剛性支持体71の間に形成してしまう可能性がある膨らみを防止し、したがって、摩擦に起因するその早期の摩耗を防止する。
【0067】
熱音響保護体およびキャビンの内張りパネル1が位置付けられる前の、ハーネス30のカーボンフレーム20の直線部分への取り付けが、図10aの側面図に示されている。ハーネスが据え付けられる前に、両面接着ストリップ73が、フレーム20に堅固に固定されるべきであるハーネス30の表面に接着される。
【0068】
ハーネス30の据え付けは、ハーネス30上に形成される開始位置合わせマーク31を、フレーム20の構造要素、図示されている例ではフレーム保持部品21の端部と位置合わせすることによって開始する。
【0069】
作業者100はその後、ストリップ73の接着面を露出させるために剥離フィルム74を徐々に引き剥がし、ハーネス30を接着するようにフレーム20に被着させる。この非構造的な接着によって、ハーネスを定位置に保持することが可能になり、位置付けおよび固定がより容易になる。その後、ハーネス30の位置付けがばねピン80によって提供および固定され、ばねピンは、フレーム20内に形成された適合するノッチ81内に圧入されることになる。有利には、ピン80の間隔および形状は様々であり、環境および機械的インターフェースに適合される。
【0070】
図10cの概略図に示されているようなフレーム20の角度のついた部分22上で、湾曲した表面がハーネス30を受けることができる。特に、導体の層が可撓性であるために、ハーネス30は、凹形、凸形またはより複雑な表面上に据え付けられ得る。
【0071】
図10bの詳細図は、ばねピン80を示す。このピンは、ブリッジ80cによって連結されている、2つの角度のついたアーム80aおよび80bから構成される。各アーム端部80a、80bにおいて、フレーム20内のノッチ81内に適合されるように、端部80pを有する屈折部が形成される。図10dのビューに示されているように、図10bの方向V−Vにおいて、端部80pは軸方向において、脚80aおよび80bに対して角度αだけ外側に向けてずれている。この角度αは、その脚80aおよび80bのばね効果によって、ピンがその区画81内に一度据え付けられると、ピンを自然には解放不可能にするように適合されている。
【0072】
いくつかの領域において、フレーム20に接着することによるハーネス30の位置付けは、機械的環境または容積によってより困難にされる。図1に示されているように、電流還流ネットワークの上部10sの領域において、ハーネス30は、フレーム20上の局部締め具91(カラー、フランジなど)を使用して位置付けられる。支持体11および12上で、固定は、好ましくは末端コネクタ32および中間コネクタ34を使用してもたらされる。
【0073】
例として、特にホースクランプをハーネス30に巻きつけることによる2つの締結が図12aおよび図12bに示されている。図12aを参照すると、ハーネス30が、固定支持体92を介して構造要素5aに接続されて、プラスチック材料ケーブルタイ91aによって局所的に巻かれ、保持されている。図12bにおいて、ハーネス30に、飛行機においてハーネスを固定するのに標準として使用されているPカラー91bを巻きつけられている。Pカラー91bは同様に、取り付け要素92bを介して構造要素5aへの固定を可能にする。
【0074】
本発明は、開示および図示されている実施形態に限定されない。たとえば、導体に適合するために部分的に貫通穴によって、および、止まり陥凹部によって形成されるハイブリッド中間コネクタを提供することが可能である。さらに、導体は、好ましくはアルミニウムから作成されるが、同様に銅合金から作成される可能性もあり得る。さらに、コネクタの、連結されるべき部品への堅固な固定は、同様に、ねじ止め、リベット止め、つば出し、はんだ付け、ろう付けまたは任意の同様の手段によって提供されてもよい。
図1
図2
図2a
図2b
図3a
図3b
図4a
図4b
図5
図6a
図6b
図7
図8a
図8b
図9a
図9b
図9c
図10a
図10b
図10c
図10d
図11
図12a
図12b