特許第6203900号(P6203900)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6203900
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】携帯端末撮影機能付き手帳類
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/222 20060101AFI20170914BHJP
   G03B 17/56 20060101ALI20170914BHJP
   B42D 15/00 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
   H04N5/222 300
   G03B17/56 F
   B42D15/00 301D
【請求項の数】1
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-95291(P2016-95291)
(22)【出願日】2016年5月11日
【審査請求日】2017年1月17日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】597086966
【氏名又は名称】株式会社 環境システムズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】塚田 敏則
【審査官】 高橋 雅明
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3184483(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3123755(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3085198(JP,U)
【文献】 特開2010−139669(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3184482(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/222
B42D 15/00
G03B 17/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長方形状の第1〜第3板状部であって、この順にそれぞれの長辺を介して直列状に、かつ隣接するもの同士が回転自在となるように接続された3枚の板状部を備え、
前記第1板状部及び前記第2板状部は、これらの裏面の間に紙束又はファイルを構成する部材を綴じて手帳又はファイルを構成する手帳類において、
携帯端末を支持するための端末支持手段と、
前記端末支持手段により支持された携帯端末で撮影し得る位置にカード状の撮影対象物を配置するための対象物配置手段とを備え
前記端末支持手段は、
前記第3板状部の前記第2板状部と反対側の長辺に対し、該長辺に沿った軸線の回りで回転自在に長辺が接続された第4板状部と、
前記第1〜第4板状部を表面側が内側となるように相互に回転させたとき、前記第1板状部の前記第2板状部と反対側の長辺と、前記第4板状部の前記第3板状部と反対側の長辺とを相互に固定するための固定部材とを備え、
前記固定部材による固定がなされた第1〜第4板状部相互の位置関係を一定に維持するための斜交い部材であって、一端が前記第3板状部に対して、該第2板状部及び該第3板状部の間に挟むことができるように接続されたものと、
前記斜交い部材の他端と該第2板状部とを固定して前記位置関係の維持を可能にする斜交い固定手段とを備え、
前記固定部材による固定がなされた第1〜第4板状部は、断面が長方形状を有しており、
前記第4板状部には、その裏面に携帯端末を配置したときに該携帯端末の撮影レンズに対応する部分に撮影穴が設けられており、
前記第3板状部には、該第3板状部の両短辺に、斜辺以外の一辺を介して回転自在に接続され、該第3板状部の表面に重ねたときに斜辺以外の他の一辺が該第3板状部の前記第2板状部側の長辺上に位置する2つの直角三角形状の三角支持部が設けられ、
各三角支持部の前記他の一辺には、磁石板が該他の一辺に沿った軸線を介して回転自在に接続されており、
前記第2板状部の表面には、該第2板状部に対して前記第3板状部を、これらの表面が直角を成すように回転させ、かつ各三角支持部をその前記他の一辺が該第2板状部の表面上を移動するように該第3板状部に対して回転させたときに各三角支持部の前記磁石板が通る該第2板状部の表面上の軌跡に沿って該磁石板が吸着可能な物質が配置された吸着部が設けられ、
前記三角支持部が前記斜交い部材を構成し、
前記磁石板及び前記吸着部材が前記斜交い固定手段を構成し、
各三角支持部には、該三角支持部により前記携帯端末を支持する際に、携帯端末が滑り落ちるのを防止するための係止部が設けられることを特徴とする携帯端末撮影機能付き手帳状類。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末を用いて名刺等の撮影対象物を撮影するのを適切に補助する機能を有する携帯端末撮影機能付き手帳類に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、裏面シート部材の内側表面にスマートフォン本体を保持したスマートフォン保持部を形成したシステム電子手帳が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献2のシステム電子手帳では、表面シート部材及び裏面シート部材間にバインダでシステム手帳用紙を綴った構成のシステム手帳本体を有し、裏面シート部材の内側表面に、スマートフォン本体を保持するスマートフォン保持部が形成される。
【0003】
これによれば、ユーザが、スマートフォン本体をシステム手帳本体と共に身近な所持品として所持すると共に、必要に応じてシステム手帳本体を開いてシステム手帳用紙を使用しながらスマートフォン本体を用いた情報処理操作を行うことができる。
【0004】
また、規格化された形状の撮像対象物を撮像する際に、カメラ付き携帯電話又はデジタルカメラに取り付けて用いられるアタッチメントが知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2のアタッチメントによれば、アタッチメントを取り付けた状態のカメラ付き携帯電話を把持し、アタッチメントの当接部の先端を名刺が配置された面に当接させた状態で名刺の撮像が行われる。これにより、手振れが生じにくく、ピントが合わせ易くなり、かつ撮像範囲を名刺に適したものとすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3195687号公報
【特許文献2】特開2005−141185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、スマートフォンを手帳等とともに所持するとともに、スマートフォンにより名刺等について良好な撮影を行いたい場合には、上記特許文献1に記載のようなスマートフォン保持部を有するシステム手帳を所持していたとしても、上記特許文献2に記載のようなアタッチメントをさらに携帯する必要があるので、不便である。
【0007】
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、携帯端末による名刺等の撮影を適切に補助する機能を有する携帯端末撮影機能付き手帳類を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明に係る携帯端末撮影機能付き手帳類は、
長方形状の第1〜第3板状部であって、この順にそれぞれの長辺を介して直列状に、かつ隣接するもの同士が回転自在となるように接続された3枚の板状部を備え、
前記第1板状部及び前記第2板状部は、これらの裏面の間に紙束又はファイルを構成する部材を綴じて手帳又はファイルを構成する手帳類において、
携帯端末を支持するための端末支持手段と、
前記端末支持手段により支持された携帯端末で撮影し得る位置にカード状の撮影対象物を配置するための対象物配置手段とを備え
前記端末支持手段は、
前記第3板状部の前記第2板状部と反対側の長辺に対し、該長辺に沿った軸線の回りで回転自在に長辺が接続された第4板状部と、
前記第1〜第4板状部を表面側が内側となるように相互に回転させたとき、前記第1板状部の前記第2板状部と反対側の長辺と、前記第4板状部の前記第3板状部と反対側の長辺とを相互に固定するための固定部材とを備え、
前記固定部材による固定がなされた第1〜第4板状部相互の位置関係を一定に維持するための斜交い部材であって、一端が前記第3板状部に対して、該第2板状部及び該第3板状部の間に挟むことができるように接続されたものと、
前記斜交い部材の他端と該第2板状部とを固定して前記位置関係の維持を可能にする斜交い固定手段とを備え、
前記固定部材による固定がなされた第1〜第4板状部は、断面が長方形状を有しており、
前記第4板状部には、その裏面に携帯端末を配置したときに該携帯端末の撮影レンズに対応する部分に撮影穴が設けられており、
前記第3板状部には、該第3板状部の両短辺に、斜辺以外の一辺を介して回転自在に接続され、該第3板状部の表面に重ねたときに斜辺以外の他の一辺が該第3板状部の前記第2板状部側の長辺上に位置する2つの直角三角形状の三角支持部が設けられ、
各三角支持部の前記他の一辺には、磁石板が該他の一辺に沿った軸線を介して回転自在に接続されており、
前記第2板状部の表面には、該第2板状部に対して前記第3板状部を、これらの表面が直角を成すように回転させ、かつ各三角支持部をその前記他の一辺が該第2板状部の表面上を移動するように該第3板状部に対して回転させたときに各三角支持部の前記磁石板が通る該第2板状部の表面上の軌跡に沿って該磁石板が吸着可能な物質が配置された吸着部が設けられ、
前記三角支持部が前記斜交い部材を構成し、
前記磁石板及び前記吸着部材が前記斜交い固定手段を構成し、
各三角支持部には、該三角支持部により前記携帯端末を支持する際に、携帯端末が滑り落ちるのを防止するための係止部が設けられることを特徴とする。
【0009】
第1発明によれば、第1板状部及び第2板状部の裏面の間に紙束又はファイルを構成する部材を綴じることにより、手帳又はファイルとして使用することができる。また、携帯端末を支持するための端末支持手段と、支持された携帯端末で撮影し得る位置にカード状の撮影対象物を配置するための対象物配置手段とを備えるので、携帯端末による名刺等の撮影を適切に補助することができる。
また、第1〜第4板状部を表面側が内側となるように相互に回転させ、第1板状部の第2板状部と反対側の長辺と、第4板状部の第3板状部と反対側の長辺とを相互に固定し、斜交い部材の他端を斜交い固定手段で固定するだけで、カード状の撮影対象物を撮影するのに適した携帯端末支持台を組み立てることができる。
そして、組み立てた携帯端末支持台を、撮影穴を有する第4板状部が上面となるようにして机上等に載置し、該上面に携帯端末を載せ、その撮影レンズを撮影穴に対応させるとともに、机上等の側の第2板状部の表面に撮影対象物を配置することにより、携帯端末を撮影に適した姿勢に維持し、携帯端末による撮影を適切に補助することができる。
したがって、携帯端末とともに本発明の携帯端末撮影機能付き手帳類を携帯することにより、必要時に直ちに携帯端末支持台を構成し、カード状の撮影対象物を容易に携帯端末で的確に撮影することができる。
また、第2板状部に対して第3板状部を、これらの表面が直角を成すように回転させ、かつ各三角支持部を第3板状部に対して回転させ、各三角支持部の磁石板を第2板状部の吸着部に吸着させることにより、各三角支持部によって携帯端末を傾斜させて支持することができる。このようにして支持された携帯端末により、自分等を撮影する自撮りを容易に行うことができる。
その際に、三角支持部により携帯端末を支持するとき、三角支持部の係止部により携帯端末が滑り落ちるのを防止できるので、三角支持部に対して携帯端末を確実に支持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態に係る携帯端末撮影機能付き手帳類の展開図である。
図2図1の携帯端末撮影機能付き手帳類により、携帯端末による撮影を補助するときの様子を示す図である。
図3図1の携帯端末撮影機能付き手帳類を自撮りに適した携帯端末支持台として使用するときの様子を示す図である。
図4】本発明の別の実施形態に係る携帯端末撮影機能付き手帳類により、携帯端末による撮影を補助するときの様子を示す図である。
図5図4の携帯端末撮影機能付き手帳類における対象物保持手段を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。図1に示すように、本発明の一実施形態に係る携帯端末撮影機能付き手帳類1は、長方形状の第1〜第4板状部2〜5であって、この順にそれぞれの長辺を介して直列状に、かつ隣接するもの同士が回転自在となるように接続された4枚の板状部を備える。
【0025】
第1板状部2及び第2板状部3は、これらの裏面の間に紙束又はファイルを構成する部材を綴じて手帳又はファイルを構成するものである。以下、第1〜第4板状部2〜5の図1に示されている側の面を「表面」といい、反対側の面を「裏面」という。
【0026】
第3板状部4には、斜交い部材としての2つの直角三角形状の三角支持部6が設けられる。2つの三角支持部6は、第3板状部4の両短辺に、斜辺以外の二辺のうちの一辺を介して回転自在に接続される。その接続は、図1のように、各三角支持部6を第3板状部4の表面に重ねたときに斜辺以外の二辺のうちの他の一辺が第3板状部4の第2板状部3側の長辺上に位置するように行われる。各三角支持部6には、三角支持部6によりスマートフォン等の携帯端末を支持する際に、携帯端末が滑り落ちるのを防止するための係止部7が設けられる。
【0027】
各三角支持部6の該他の一辺には、磁石板8が該他の一辺に沿った軸線を介して回転自在に接続される。第2板状部3の表面には、磁石板8が吸着可能な物質が配置された磁力吸着部9が設けられる。磁石板8及び磁力吸着部9により、本発明における斜交い固定手段が構成される。
【0028】
この磁力吸着部9の設置は、第2板状部3に対して第3板状部4を、これらの表面が直角を成すように回転させ、かつ各三角支持部6をその前記他の一辺が第2板状部3の表面上を移動するように第3板状部4に対して回転させたときに各三角支持部6の磁石板8が通る第2板状部3の表面上の軌跡に沿って行われる。
【0029】
第2板状部3及び第4板状部5には、第4板状部5の表面を第3板状部4の表面に重ね、さらに第4板状部5の裏面を第2板状部3の表面に重ねて閉じることができるように相互に吸着する相互吸着部10が設けられる。相互吸着部10としては、マジックテープ(登録商標)や、磁力を用いたもの、スナップボタン等を用いることができる。
【0030】
また、第1板状部2及び第4板状部5には、第1〜第4板状部2〜5を表面側が内側となるように相互に回転させ、第1板状部2の第2板状部3と反対側の長辺と、第4板状部5の第3板状部4と反対側の長辺とを合わせたときに、これらの長辺を相互に固定する固定部材11が設けられる。この固定がなされた状態において、第1〜第4板状部は、断面が長方形状を有する。
【0031】
第4板状部5側の固定部材11は、第4板状部5を第3板状部4の表面に重ねたときに内側に収納できるように、第4板状部5に対して回動自在に設けられる。固定部材11としては、マジックテープや、磁力を用いたもの、スナップボタン等を用いることができる。また、第4板状部5には、その裏面にスマートフォン等の携帯端末を配置したときに携帯端末の撮影レンズに対応する部分に撮影穴12が設けられる。
【0032】
この構成において、携帯端末撮影機能付き手帳類1は、第1板状部2及び第2板状部3の裏面の間に紙束又はファイルを構成する部材を綴じることにより、手帳又はファイルとして使用される。この使用に際しては、第4板状部5の表面を第3板状部4の表面に重ね、さらに第4板状部5の裏面を第2板状部3の表面に重ねて相互吸着部10で閉じた状態とされる。そして、手帳又はファイルの内容へのアクセス時には、第1板状部2及び第2板状部3の裏面側が開閉される。
【0033】
携帯端末により名刺等のカード状の撮影対象物を撮影する場合には、手帳類としての第1板状部2及び第2板状部3を閉じた状態で、第2板状部3に対して第3板状部4を回転させて垂直に配置し、第3板状部4の各三角支持部6を開いてその磁石板8を第2板状部3の磁力吸着部9に吸着させる。ただし、各三角支持部6の開き角度は、第2板状部3に後述の撮影対象物を載置するスペースが確保されるように設定する必要がある。
【0034】
さらに、第1板状部2及び第4板状部5を回転させて、第1板状部2の第2板状部3と反対側の長辺と、第4板状部5の第3板状部4と反対側の長辺とを合わせて、これらの長辺を固定部材11で相互に固定する。これにより、図2に示すような名刺、カード、写真等の撮影対象物13を撮影するのに適した携帯端末支持台を組み立てることができる。
【0035】
組み立てた携帯端末支持台を、第2板状部3の裏面が下になるようにして机上等に載置し、第4板状部5の裏面に携帯端末14を載せ、その撮影レンズを撮影穴12に対応させるとともに、第2板状部3の表面上に名刺等の撮影対象物13を配置することにより、その撮影対象物13を携帯端末14で容易に撮影することができる。
【0036】
なお、第1〜第3板状部2〜4のいずれかに撮影穴12設けて携帯端末14を載せ、対応する第3、第4又は第1板状部4、5又は2に撮影対象物13を配置するようにしてもよい。
【0037】
一方、手帳類としての第1板状部2及び第2板状部3を閉じた状態で、第2板状部3に対して第3板状部4を回転させて垂直に配置し、第3板状部4の各三角支持部6を開いてその磁石板8を第2板状部3の磁力吸着部9に吸着させることにより、図3のような携帯端末14を支持する自撮りに適した携帯端末支持台が構成される。この場合、第4板状部5は不要であるため、裏面側に折り曲げられる。
【0038】
このとき、三角支持部6の磁力吸着部9に対する吸着位置を調整することにより、三角支持部6による支持角度を例えば45°近辺から90°近傍まで任意に調整することができる。
【0039】
この携帯端末支持台を、第1板状部2の表面を下にして机上等に載置し、第3板状部4の三角支持部6の係止部7に携帯端末14の端部を引っ掛けて携帯端末14を三角支持部6で支持させることにより、携帯端末14で自撮り等を行うことができる。
【0040】
このとき、携帯端末14を、その短辺側又は長辺側を係止部7に引っ掛けることができ、これにより、縦長又は横長のいずれの撮影画面にも設定することができる。また、三角支持部6による支持角度を選択することにより、所望の撮影角度に設定することができる。なお、自撮りに際しては、携帯端末14が有するタイマ機能を用いることができる。
【0041】
本実施形態によれば、携帯端末撮影機能付き手帳類1を携帯端末14とともに携帯することにより、必要時に直ちに携帯端末支持台を構成し、携帯端末14で名刺等を、位置ずれや手振れを生じることなく撮影することができる。このとき、携帯端末14と名刺等との位置関係が一定であるため、携帯端末14の焦点位置等を一定に設定することにより、常に、撮影画像中の撮影対象物13の大きさを一定にすることができる。
【0042】
また、携帯端末撮影機能付き手帳類1を携帯端末14とともに携帯することにより、必要時に直ちに携帯端末支持台を構成し、携帯端末14による自撮り等を行うことができる。
【0043】
図4は、本発明の別の実施形態に係る携帯端末撮影機能付き手帳類を示す斜視図である。この携帯端末撮影機能付き手帳類15は、長方形状の第1〜第3板状部16〜18であって、この順にそれぞれの長辺を介して直列状に、かつ隣接するもの同士が回転自在となるように接続された3枚の板状部16〜18を備える。第1板状部16及び第2板状部17は、これらの裏面の間に紙束又はファイルを構成する部材を綴じて手帳又はファイルを構成する。
【0044】
携帯端末撮影機能付き手帳類15は、第1〜第3板状部16〜18の長辺に対して携帯端末14の長辺が平行となるように該携帯端末14を支持するための端末支持手段と、これによって支持された携帯端末14で撮影し得る位置にカード状の撮影対象物を配置するための対象物配置手段とを備える。
【0045】
端末支持手段は、携帯端末14を保持して支持するL字状保持部29と、L字状保持部29を該第2板状部17に対して垂直となるように支持するための第1板状支持部材19と、第1板状支持部材19と第2板状部17とを固定する第1固定手段20とを備える。
【0046】
L字状保持部29は、L字状の形状を有し、該L字形状の外側の縁を形成している2辺のうちの一方が、第1板状部16と第2板状部17との間の表側の長辺部分に対し、該長辺に沿った軸線の回りで回転自在に接続される。また、L字状保持部29は、第1板状部16と第2板状部17との間に挟んで収納し得る形態を有し、かつ携帯端末14を、該携帯端末14の隣接する2辺で構成される角部を含む部分を保持して支持できるように構成される。
【0047】
具体的には、L字状保持部29は、一端から他端にわたってL字形状の内側に向かって開いた断面を有している。これにより、L字状保持部29は、第2板状部17に対して垂直となるように支持された状態において、携帯端末14を、その角部を含む部分をL字状保持部29に対してその内側から挿入することにより保持させ得るように構成されている。L字状保持部29の材料としては、例えば、可撓性を有するビニールを用いることができる。
【0048】
第1板状支持部材19は、L字状保持部29と第2板状部17との間に挟むことができるようにL字状保持部29に一端が接続される。第1板状支持部材19は、L字状保持部29を、第2板状部17に対して垂直となるように支持し得るように構成される。第1固定手段20は、第1板状支持部材19の他端と第2板状部17との間に設けられ、これらを相互に固定して第1板状支持部材19による支持を可能にする。
【0049】
第1固定手段20としては、第1板状支持部材19の他端と、これに対応する第2板状部17の部分とに設けられたマジックテープ対や、スナップボタン対や、マグネットシートと鉄板の対を用いることができる。
【0050】
なお、第1板状支持部材19の一端を第2板状部17に接続し、第1固定手段20を、第1板状支持部材19の他端とL字状保持部29との間に設けてもよい。
【0051】
一方、撮影対象物13を配置するための対象物配置手段は、第3板状部18を第2板状部17に対して垂直となるように支持するための第2板状支持部材21と、第2板状支持部材21の他端を第2板状部17に固定するための第2固定手段22と、第3板状部18に、撮影対象物13を保持させるための対象物保持手段23とを備える。
【0052】
第2板状支持部材21の一端は、第2板状支持部材21を該一端部分で折り曲げて第2板状部17と第3板状部18との間に挟むことができるように第3板状部18に接続される。第2固定手段22は、第2板状支持部材21の他端と第2板状部17の対応部分との間に設けられ、該他端を第2板状部17に固定することにより、第2板状支持部材21による第3板状部18の支持を可能にする。
【0053】
第2固定手段22としては、第2板状支持部材21の他端と、これに対応する第2板状部17の部分とに設けられたマジックテープ対や、スナップボタン対や、マグネットシートと鉄板の対を用いることができる。
【0054】
なお、第2板状支持部材21の一端を第2板状部17に接続し、第2固定手段22を、第2板状支持部材21の他端と第3板状部18との間に設けてもよい。
【0055】
対象物保持手段23は、第2板状部17に対して垂直となるように支持されたL字状保持部29により保持された携帯端末で撮影し得る位置に撮影対象物13が配置されるように該撮影対象物13を保持するように構成される。
【0056】
具体的には、対象物保持手段23は、図5に示すように、長方形状の板状ベース24と、その表側において、隣接する2辺にわたって設けられたL字状挿入部25とで構成される。L字状挿入部25は、その外側の2辺が板状ベース24の対応する2辺に接合しており、その内側に、カード状の撮影対象物13の角部とその両側の2辺の一部を挿入することができるようになっている。
【0057】
板状ベース24の裏側と、第3板状部18の表面の対応する部分とに、これらを相互に着脱可能に固定するための第3固定手段26が設けられる。第3固定手段26としては、例えば、双方に設けられたマジックテープ対や、スナップボタン対や、マグネットシートと鉄板の対を用いることができる。
【0058】
対象物保持手段23は、通常は、第3固定手段26によって第3板状部18の表面に固定されたままの状態にしておくことができる。対象物保持手段23は、必要に応じて、第3固定手段26による固定を解除し、固定をやり直すことにより、固定位置が調整される。
【0059】
第3板状部18の第2板状部17と反対側の長辺には、L字状保持部29を第2板状部17の表面側に倒し、そして第2板状部17の表面に第3板状部18を重ねたときに、第3板状部18を第2板状部17に固定するための固定片27が、該長辺を軸として回転自在に設けられる。
【0060】
固定片27と、第1板状部16の対応部分には、これらを相互に固定するための第4固定手段28が設けられる。第4固定手段28としては、例えば、双方に設けられたマジックテープ対や、スナップボタン対や、マグネットシートと鉄板の対を用いることができる。
【0061】
なお、第2板状支持部材21及び第2固定手段22を、図1の三角支持部6、磁石板8及び磁力吸着部9で構成し、携帯端末撮影機能付き手帳類15を自撮りに適した携帯端末支持台としても使用できるようにしてもよい。
【0062】
この構成において、携帯端末撮影機能付き手帳類15は、第1板状部16及び第2板状部17の裏面の間に紙束又はファイルを構成する部材を綴じることにより、手帳又はファイルとして使用される。
【0063】
この手帳又はファイルとしての使用に際しては、L字状保持部29を第2板状部17の表面側に倒し、第3板状部18の表面を第2板状部17の表面に重ね、第3板状部18の固定片27を、第1板状部16の対応部分に固定する。このとき、第1板状支持部材19は、L字状保持部29と第2板状部17との間に挟まれた状態とされる。また、第2固定手段22は、第2板状部17と第3板状部18との間に挟まれた状態とされる。
【0064】
これにより、第2板状部17及び第3板状部18が閉じられて、その間にL字状保持部29が挟まれて収納された状態となる。そして、手帳又はファイルの内容へのアクセス時には、第1板状部16及び第2板状部17の裏面側が開閉される。
【0065】
携帯端末により名刺等のカード状の撮影対象物を撮影する場合には、第4固定手段28による固定片27と第1板状部16の対応部分との固定を解除し、第2板状部17及び第3板状部18を開く。
【0066】
次に、L字状保持部29を第2板状部17に対して垂直となるように立てるとともに、この状態が維持されるように、第1固定手段20を用いて第1板状支持部材19の端部と第2板状部17の対応部分とを固定する。これにより、第2板状部17に対して、第1板状支持部材19により、L字状保持部29が支持された状態となる。
【0067】
次に、第3板状部18が第2板状部17に対して垂直となるように保持するとともに、この状態が維持されるように、第2固定手段22を用いて第2板状支持部材21の端部と第2板状部17の対応部分とを固定する。これにより、第2板状部17に対して、第2板状支持部材21により、第3板状部18が垂直に支持された状態となる。
【0068】
次に、第3板状部18に固定されている対象物保持手段23のL字状挿入部25に、撮影対象物13を挿入する。図4には、このときの対象物保持手段23及び撮影対象物13の状態が破線及び実線により示されている。
【0069】
次に、L字状保持部29に携帯端末14を挿入し、L字状保持部29により携帯端末14が保持された状態とする。図4では、このときのL字状保持部29及び携帯端末14の状態が示されている。
【0070】
次に、携帯端末14で撮影対象物13を撮影する。このとき、撮影対象物13が携帯端末14の撮影領域から外れている等の場合には、第3板状部18における対象物保持手段23の固定を解除し、固定をやり直すことにより、撮影対象物13の位置が調整される。
【0071】
撮影が完了したら、携帯端末14をL字状保持部29から取り外すとともに、撮影対象物13を対象物保持手段23から取り外す。そして、第1固定手段20による固定を解除し、第1板状支持部材19をL字状保持部29と第2板状部17との間に挟むようにしてL字状保持部29を第2板状部17側に倒す。
【0072】
さらに、第2固定手段22による固定を解除し、L字状保持部29及び第2板状支持部材21を第2板状部17と第3板状部18との間に挟むようにして第3板状部18を第2板状部17上に重ね、第4固定手段28で固定片27を第1板状部16の対応部分に固定する。これにより、第2板状部17と第3板状部18が閉じられ、これらの間にL字状保持部29、第1板状支持部材19及び第2板状支持部材21が収納された状態となる。これにより、携帯端末撮影機能付き手帳類15は、再び、手帳又はファイルとしての使用が可能な状態となる。
【0073】
以上のように、本実施形態によれば、手帳又はファイルとしての機能と、携帯端末14によるカード等の撮影対象物13を適切に撮影するための機能とを併有する携帯端末撮影機能付き手帳類15を実現することができる。その際、対象物保持手段23の固定位置を第3固定手段26の機能に基づいて変更できるので、撮影対象物13を適切な位置に配置して撮影を行うことができる。
【0074】
また、一度対象物保持手段23の固定位置を適切に設定した後は、そのときの第3固定手段26による固定位置を変更せずに維持することにより、同一の携帯端末14により同一サイズの撮影対象物13(例えば、名刺)を撮影する限りにおいて、常に、撮影対象物13を適切な位置に配置して撮影することができる。
【0075】
また、第2板状支持部材21及び第2固定手段22を、図1の三角支持部6、磁石板8及び磁力吸着部9で構成する場合には、図3と同様にして、携帯端末撮影機能付き手帳類15を自撮りに適した携帯端末支持台として用いることができる。これにより、図1の実施形態の場合と同様にして、容易に自分等を撮影するために使用することができる。
【0076】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第4板状部5には、撮影穴12に撮影レンズが対応するように携帯端末14を位置決めするための部材を有してもよい。また、本発明は、携帯端末14に限らず、携帯電話、タブレット等の他の撮影機能を有する携帯端末による撮影を補助する場合にも適用することができる。
【0077】
また、斜交い部材としての三角支持部6を、第2板状部3、又は第4板状部5に接続したり、磁力吸着部9を、第3板状部4又は第4板状部5に設けたりしてもよい。
【0078】
また、L字状保持部29は、携帯端末14の隣接する2辺の少なくとも一部を含む部分を保持して支持するものであればよい。
【符号の説明】
【0079】
1、15…スマートフォン撮影機能付き手帳類、2、16…第1板状部、3、17…第2板状部、4、18…第3板状部、5…第4板状部、6…三角支持部、7…係止部、8…磁石板、9…磁力吸着部、10…相互吸着部、11…固定部材、12…撮影穴、13…撮影対象物、14…携帯端末、19…第1板状支持部材、20…第1固定手段、21…第2板状支持部材、22…第2固定手段、23…対象物保持手段、29…L字状保持部。
【要約】
【課題】携帯端末による撮影を補助する携帯端末撮影機能付き手帳類を提供する。
【解決手段】携帯端末撮影機能付き手帳類1、15は、長方形状の第1〜第3板状部2、16〜4、18と、携帯端末14を支持するための端末支持手段と、端末支持手段により支持された携帯端末で撮影し得る位置にカード状の撮影対象物を配置するための対象物配置手段とを備える。第1板状部2、16及び第2板状部3、17は手帳又はファイルを構成する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5