特許第6203911号(P6203911)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6203911音声信号再入力型スマートデバイス用イヤホン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6203911
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】音声信号再入力型スマートデバイス用イヤホン
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/10 20060101AFI20170914BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
   H04R1/10 104E
   H04M1/00 Z
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-130133(P2016-130133)
(22)【出願日】2016年6月30日
(65)【公開番号】特開2017-118478(P2017-118478A)
(43)【公開日】2017年6月29日
【審査請求日】2016年6月30日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0184939
(32)【優先日】2015年12月23日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515049512
【氏名又は名称】RSUPPORT株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100089635
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 守
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明
(72)【発明者】
【氏名】ソ ヒョン ス
【審査官】 下林 義明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−199802(JP,A)
【文献】 特開2010−147982(JP,A)
【文献】 特開2008−283326(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3096034(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/10
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声信号を出力する出力端子11及び音声信号が入力される入力端子12を備えたスマートデバイス10と連結され、イヤレシーバ21及びマイク22を備えたスマートデバイス10用イヤホンにおいて、
スマートデバイス10の出力端子11及び入力端子12とイヤレシーバ21及びマイク22とを連結する導線上に操作部30が配設され、
スマートデバイス10の出力端子11とイヤレシーバ21とを連結する導線と、スマートデバイス10の入力端子12とマイク22とを連結する導線とが、操作部30内において接続部31を介して相互連結され、
スマートデバイス10の入力端子12とマイク22とを連結する導線及び接続部31と連結されるスイッチング部40が配設され、入力端子12とマイク22とを連結する導線及び接続部31がスイッチング部40によって断続されることを特徴とする音声信号再入力型スマートデバイス用イヤホン。
【請求項2】
前記接続部31には抽出信号調整部35が配設され、該抽出信号調整部35によって、抽出された音声信号が調整されることを特徴とする請求項1に記載の音声信号再入力型スマートデバイス用イヤホン。
【請求項3】
出力端子11から出力された音声信号が、接続部31において抽出され、マイク22と入力端子12とを連結する導線を介して入力端子12に入力されることを特徴とする請求項1又は2に記載の音声信号再入力型スマートデバイス用イヤホン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートフォン、タブレット型コンピュータ等の、音声信号入出力機能を備えたスマートデバイス10と連結されるイヤホンに関し、スマートデバイス10とイヤレシーバ21とを連結する導線から音声信号を抽出し、スマートデバイス10のマイク22の入力端子12に入力することによって、外部で発生した音響だけでなく、スマートデバイス10において発生させられた音響をスマートデバイス10に高品質で再入力することができるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
高性能処理装置、大容量記憶装置、及び高画質タッチスクリーンが搭載されたスマートフォン、タブレット型コンピュータ等のスマートデバイス10は、単なる通信機器としてではなく、多様な応用プログラムを行う多機能情報機器として活用されている。
【0003】
スマートデバイス10は、小型化及び軽量化することによって電力の消耗を抑制し、携帯性を向上させることにより、情報機器の使用時間及び空間上の制約を抑制しており、スマートデバイス10の小型化及び軽量化は、スマートデバイス10に内蔵された処理装置及び記憶装置を集積するだけでなく、多くのスマートデバイス10において採用されているタッチスクリーンの例から分かるように、入力及び出力の機能を併せ持った統合型入出力装置を適用することによって達成されている。
【0004】
現在、市場に出ているスマートデバイス10は、処理速度等において通常のデスクトップコンピュータと同等の性能を有しており、これにより、ゲーム、マルチメディア情報処理等の多様な機能を行う応用プログラムが実行されるので、高品質な音声信号の入力及び出力機能も搭載されることが一般的である。
【0005】
スマートデバイス10における音声信号の出力及び入力は、スマートデバイス10に組み込まれたスピーカ及びマイクを介して行われてもよいが、上述したように、スマートデバイス10を小型化及び軽量化する必要があることから、音声入出力装置が組み込まれなかったり、音声信号の出力が小さくされたりするので、図1に示されるようなマイク22付きイヤホン等の着脱型装置が利用される(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国公開特許第10−2005−111273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1を含めた従来のスマートデバイス10用イヤホンは、図1に示されるように、イヤレシーバ21及びマイク22が連結された導線の末端にジャック23が配設され、スマートフォン等のスマートデバイス10に結合される。
【0008】
すなわち、スマートデバイス10においては、スマートデバイス10から出力される音声信号によってイヤレシーバ21が駆動され、マイク22から生成された音声信号がスマートデバイス10に入力されるようになっている。なお、イヤレシーバ21とマイク22とは、外形上、単一製品であるイヤホンの形態で一体化しているが、電気的挙動においては独立した構造を有する。
【0009】
したがって、図1に示されるような従来のマイク22付きイヤホンにおいて、イヤレシーバ21は、スマートデバイス10から発信された音声信号を単純出力し、マイク22は、使用者の音声等のようなスマートデバイス10の外部で発生した音響をスマートデバイス10に単純入力するだけであり、スマートデバイス10の音声信号と入力信号との間にいかなる形態の相互作用ももたらすことができない。
【0010】
このような音声信号及び入力信号の個別の処理においては、スマートデバイス10の活用上制約があり、例えば、スマートデバイス10において発生させられた音響を、損失及び歪みを最小限にして録音したり、録画物に追加したりする等の処理を行うことができない。
【0011】
すなわち、スマートデバイス10において発生させられた音響を他のスマートデバイス10に録音する場合においては、スマートデバイス10に組み込まれたスピーカ又はイヤレシーバ21から送出され、空気中を伝播した音響が、他のスマートデバイス10に組み込まれたマイク又はイヤホン付きマイク22に入力される方式で録音されるので、音量及び音質が低下してしまう。
【0012】
特に、スマートデバイス10でゲームを行うのと同時に、動画キャプチャのための応用プログラムを実行し、ゲーム画面を、ゲーム実行中に発生した音響を含めて録画したり、スマートデバイス10で動画を撮影するとともに、スマートデバイス10に収録された音楽ファイルを再生し、背景音楽として挿入したりする場合、スマートデバイス10自体が、優れた音声入出力の性能及び処理性能を有しているにもかかわらず、各性能を十分に活用することができず、完成した音声及び映像記録物も使用者の期待に応えられないという深刻な問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した目的を達成するために、本発明は、音声信号を出力する出力端子11及び音声信号が入力される入力端子12を備えたスマートデバイス10と連結され、イヤレシーバ21及びマイク22を備えたスマートデバイス10用イヤホンにおいて、スマートデバイス10の出力端子11及び入力端子12とイヤレシーバ21及びマイク22とを連結する導線上に操作部30が配設され、スマートデバイス10の出力端子11とイヤレシーバ21とを連結する導線と、スマートデバイス10の入力端子12とマイク22とを連結する導線とが、操作部30内において接続部31を介して相互連結され、スマートデバイス10の入力端子12とマイク22とを連結する導線及び接続部31と連結されるスイッチング部40が配設され、入力端子12とマイク22とを連結する導線及び接続部31がスイッチング部40によって断続されることを特徴とする音声信号再入力型スマートデバイス用イヤホンである。
【0014】
また、本発明は、前記接続部31には抽出信号調整部35が配設され、該抽出信号調整部35によって、抽出された音声信号が調整されることを特徴とする音声信号再入力型スマートデバイス用イヤホンである。
【0015】
さらに、本発明は、出力端子11から出力された音声信号が、接続部31において抽出され、マイク22と入力端子12とを連結する導線を介して入力端子12に入力されることを特徴とする音声信号再入力型スマートデバイス用イヤホンである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、別の装置を使用することなく、一般の外形及び構造を有するイヤホンを使用して、スマートデバイス10から出力される音声信号を抽出して、スマートデバイス10に簡便に入力し、音声信号の抽出及び再入力過程における損失及び歪みを最小限に抑制することができる。
【0017】
また、スマートデバイス10を介した録音又は録画過程において、スマートデバイス10において発生させられた音響を入力音響として自由に利用することができるので、使用者の便宜性及びスマートデバイス10の利便性を向上させることができる。
【0018】
特に、本発明は、一般のイヤホンと同じ構造、使用法及び外形を有するので、使用者が容易に操作することができ、イヤレシーバ21によって音響を聴いたり、マイク22から音声を入力したり、スマートデバイス10において発生させられた音響を再入力したりする機能を同時に行うことができるだけでなく、スイッチング部40を介して前記機能を選択的に使用することができるので、使用者の便宜性を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】従来のスマートデバイス用イヤホンを示す斜視図である。
図2】本発明のスマートデバイスの斜視図である。
図3】本発明のスマートデバイスの構成図である。
図4】本発明の操作部の変形された実施の形態を示す抜粋斜視図である。
図5】リモコン式操作部が適用された本発明の一実施の形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付した図面を参照して、本発明による構成及び作動原理について詳述する。
【0021】
図2は本発明のスマートデバイス10の外観及び使用状態を示すものであり、図に示されるように、本発明は、イヤレシーバ21、マイク22及びスイッチ41a、41bが装着された操作部30、ジャック23等から成り、ジャック23がスマートフォン等のスマートデバイス10に接続され、スマートデバイス10において発生させられた音響がイヤレシーバ21から出力され、マイク22から音声がスマートデバイス10に入力される。
【0022】
図3は本発明のスマートデバイス10の構造及び電気的連結状態を示すものであり、図に示されるように、本発明は、音声信号を出力する出力端子11及び音声信号が入力される入力端子12を備えたスマートデバイス10と連結され、イヤレシーバ21及びマイク22を備えたスマートデバイス10用イヤホンであって、スマートデバイス10の出力端子11及び入力端子12とイヤレシーバ21及びマイク22とを連結する導線上に操作部30が配設される。
【0023】
また、スマートデバイス10の出力端子11とイヤレシーバ21とを連結する導線と、スマートデバイス10の入力端子12とマイク22とを連結する導線とが、操作部30内において接続部31を介して相互連結され、スマートデバイス10の入力端子12とマイク22とを連結する導線及び接続部31がスイッチング部40を介して連結され、スイッチング部40によって、スマートデバイス10の入力端子12とマイク22とを連結する導線及び接続部31が断続させられる。
【0024】
図3に示される実施の形態においては、スマートデバイス10の入力端子12とマイク22とを連結する導線と、接続部31との連結点にスイッチング部40が配設される、すなわち、入力端子12とマイク22とを連結する導線と接続部31とがスイッチング部40を介して連結されるようになっているが、スイッチング部40として、多数の導線又は回路間の連結状態を相互接続又は遮断する機能を備えた、選択回路、スイッチング素子又はスイッチング素子の群、チップセット等を使用することができる。
【0025】
このような操作部30内に配設されたスイッチング部40は、図2の抜粋拡大部に示された、操作部30の外側に露出したスイッチ41a、41bと連結され、使用者がスイッチ41a、41bを操作することによって、入力端子12とマイク22とを連結する導線及び接続部31を断続させることができる。
【0026】
このように、出力端子11とイヤレシーバ21とを連結する導線と、マイク22と入力端子12とを連結する導線とが接続部31を介して連結されるので、出力端子11から出力された音声信号は、接続部31において抽出され、マイク22と入力端子12とを連結する導線を介して入力端子12に入力される。
【0027】
すなわち、スマートデバイス10内に配設されたサウンドチップセット(Sound Chipset)の出力信号処理部15と連結された出力端子11から出力された音声信号が、導線を介してイヤレシーバ21に伝達される過程で、操作部30内の接続部31において抽出され、スイッチング部40を介してマイク22と入力端子12とを連結する導線に抽出音声信号として流入し、流入した抽出音声信号は、前記サウンドチップセットの入力信号処理部16と連結された入力端子12に入力される。
【0028】
したがって、前記出力信号処理部15から出力された音声信号は、スマートデバイス10に配設されたスピーカ又はイヤレシーバ21から出力される場合のように、空気伝播又はスマートデバイス10の物理的振動によってマイク22に入力されるのではなく、すなわち、物理的に伝播することなく、電気的に接続部31及びスイッチング部40を介してスマートデバイス10の入力端子12に直接入力されるので、音響に損失及び歪みが発生するのを効果的に抑制することができる。
【0029】
また、図3に示されるように、操作部30内の接続部31には抽出信号調整部35が配設される。該抽出信号調整部35は、音声信号を処理する回路であり、出力端子11とイヤレシーバ21とを連結する導線から抽出された音声信号を調整し、出力端子11から出力された音声信号を入力端子12に入力する際に、適切な出力に増減したり、雑音を除去したりする。
【0030】
特に、図3に示されるように、入力端子12とマイク22とを連結する導線、及び接続部31を構成する導線がスイッチング部40と連結されるので、導線間の連結状態を調節することによって、本発明によるイヤホンの細部機能を選択することができる。
【0031】
次に、スイッチング部40の挙動による導線の連結状態及び音響の入力状態について説明する。
【0032】
まず、スイッチング部40が、マイク22の導線及び接続部31の導線を入力端子12と連結する場合、出力端子11から出力された音声信号と、マイク22において発生させられた音声信号とが入力端子12に入力され、スマートデバイス10において発生させられた音響と、使用者の音声等のようなスマートデバイス10の外部で発生した音響とが混合され、スマートデバイス10に入力される。
【0033】
次に、スイッチング部40がマイク22の導線だけを入力端子12と連結する場合、出力端子11から出力された音声信号はイヤレシーバ21だけに伝達され、入力端子12には、マイク22において発生させられた音声信号だけが単独で入力される。
【0034】
そして、スイッチング部40が、マイク22の導線を遮断し、接続部31だけを入力端子12と連結する場合、マイク22において発生させられた音声信号は遮断され、出力端子11から出力された音声信号だけが入力端子12に単独で入力される。
【0035】
また、スイッチング部40が、マイク22の導線及び接続部31の導線を遮断した場合、出力端子11から出力された音声信号は、イヤレシーバ21だけに伝達され、入力端子12には入力されない。
【0036】
スイッチング部40は、図2の抜粋拡大部に示されたスイッチ41a、41bと連結されて操作され、同図に示された実施の形態においては、上側に位置したスイッチ41aによってマイク22の導線が断続させられ、下側に位置したスイッチ41bによって接続部31の導線が断続させられる。
【0037】
操作部30のスイッチ41a、41bは、図4に示されるように、他の形態を有してもよく、同図の左側に示された実施の形態においては、一つのスイッチ41cが配設され、該スイッチ41cを押圧する回数又は時間を感知することによってスイッチング部40の断続が行われ、操作部30に配設された、発光素子、LCD等から成る表示部49a、49bに、導線の連結状態が表示される。
【0038】
すなわち、図4の左側図において、上側に位置した表示部49aにおいて、マイク22の導線の連結状態が示され、下側に位置した表示部49bにおいて、接続部31の導線の連結状態が示されるので、各表示部49a、49bの点灯又は消灯状態を確認することによって、使用者は各導線の連結状態を把握することができる。
【0039】
また、図4の右側図に示される操作部30においては、スライド式スイッチ41dが配設され、該スイッチ41dの位置を確認することによって、使用者は各導線の連結状態を把握することができる。
【0040】
図5はスイッチ41を備えたリモコン式の操作部30が適用された本発明の実施の形態を示す。この場合、スマートデバイス10の一部の機能を制御するリモコンと、本発明の操作部30とが一体に形成されるので、スマートデバイス10用イヤホンの利便性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0041】
10 スマートデバイス
11 出力端子
12 入力端子
15 出力信号処理部
16 入力信号処理部
21 イヤレシーバ
22 マイク
23 ジャック
30 操作部
31 接続部
35 抽出信号調整部
40 スイッチング部
41、41a、41b スイッチ
49a、49b 表示部
図1
図2
図3
図4
図5