(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6203916
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】デコトリム及び排水部を備えた釣り用リール
(51)【国際特許分類】
A01K 89/015 20060101AFI20170914BHJP
【FI】
A01K89/015 B
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-139578(P2016-139578)
(22)【出願日】2016年7月14日
(65)【公開番号】特開2017-23137(P2017-23137A)
(43)【公開日】2017年2月2日
【審査請求日】2016年7月19日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0101425
(32)【優先日】2015年7月17日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】500408898
【氏名又は名称】株式会社ドヨエンジニアリング
(74)【代理人】
【識別番号】100094477
【弁理士】
【氏名又は名称】神野 直美
(74)【代理人】
【識別番号】100078813
【弁理士】
【氏名又は名称】上代 哲司
(72)【発明者】
【氏名】玄 光昊
【審査官】
門 良成
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−13114(JP,A)
【文献】
特開2002−335822(JP,A)
【文献】
特開2016−36276(JP,A)
【文献】
特開2016−112017(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2007/0246589(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 89/015
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、
前記フレームに装着されたシャフトと、
前記シャフトに軸設され、釣糸が巻かれるスプールと、
前記フレーム側面に備えられた第1サイドカバーと、
前記第1サイドカバーの反対側に配列されて前記フレームに結合され、前記スプールの分離のために開放が可能な第2サイドカバーと、を含んでなり、
前記第1サイドカバー、第2サイドカバー、またはこれらの両方に備えられた装着部と、
該装着部に結合されているデコトリムと、
該デコトリムと第1または第2サイドカバーとの間の水分を排出するように第1サイドカバー、第2サイトカバー、デコトリムまたはフレームに備えられた排水部と、
をさらに含むことを特徴とする釣り用リール。
【請求項2】
前記デコトリムには外気流入孔が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の釣り用リール。
【請求項3】
前記デコトリムは外側枠に向かうほど低くなる傾斜部を有し、
前記装着部はデコトリムの外側枠を収容する陷沒部を有する
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の釣り用リール。
【請求項4】
前記デコトリムと前記第1または第2サイドカバーとの間には離隔空間が配列されていることを特徴とする、請求項3に記載の釣り用リール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デコトリム及び排水部を備えた釣り用リールに関する。多様で華麗な色相と模様を有するデコトリム(deco trim)をギア側第1サイドカバーまたはパーム(palm)側第2サイドカバーに導入する場合、各サイドカバーとデコトリムとの間の海水が迅速に排水されずに滞留して、リール自体、デコトリム、デコトリム固定用締結スクリューなどの腐食を招くことがあり、またその繰り返しによって塩分が溜まりデコトリムが浮いて分離する事態が発生することがある。本発明は、これらの問題を防ぐために排水部を導入した釣り用リールに関する。
【背景技術】
【0002】
装飾特性を強化するために多様で華麗な色相を有するデコトリム(deco trim)が釣り用リールに導入されている。デコトリムは、ギアサイド(gear side)カバーすなわち第1サイドカバーまたはパームサイド(palm side)カバーすなわち第2サイドカバーに導入される場合が多く、必要に応じてデコトリムを取り替えて美感を新たに呼び起こして飽きが生じないようにすることもある。そして、デコトリムの固定は、接着剤やスクリューを利用、一体型のフックを活用する、あるいは強制圧入方式を使用するなどにより行われる。
【0003】
釣りの過程では、各サイドカバーとデコトリムとの間に海水が侵入することはやむを得ない。このとき、もし海水が迅速に排水されずに滞留すると、リール自体、デコトリム、デコトリム固定用締結スクリューなどの腐食を招く。またその繰り返しによって塩分が溜まりデコトリムが浮いて分離する事態が発生するという問題がある。
【0004】
従来、釣り用リール分野で海水侵入による問題を解決するための技術としては、特許文献1の[釣り用スピニングリールの水密構造]がある。特許文献1の考案は、スプールのドラグノブ装着部、ピニオン及びドライブギアベアリング設置部、ボディーフランジ部に、ガスケット及び密閉リングを設けて水密性を向上させるものであり、故障を防いで寿命を延ばすのはもちろんのこと、製作が容易であり、製作費用を節減可能にした技術である。
【0005】
さらに、特許文献2には[ドラグワッシャー用防水構造を有するベイトキャスティングリール]が提示されている。この考案は、ドラグワッシャーへの海水の流入を遮断して海水によるドラグワッシャーの損傷を防ぐ防水構造を適用することによって、ドラグワッシャーの耐久性が大幅に増大可能にする技術である。
【0006】
しかし、この二つの従来技術は両方とも防水構造に関するものであり、既に侵入した海水を釣り用リールから迅速に排水するための技術とは無関係であり、又、デコトリムとも関連がない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国実用新案登録第20−0305929号公報
【特許文献2】韓国実用新案登録第20−0462258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記の従来技術の問題、すなわち多様で華麗な色相と模様を有するデコトリム(deco trim)をギア側第1サイドカバーまたはパーム(palm)側第2サイドカバーに導入する場合、各サイドカバーとデコトリムとの間の海水が迅速に排水されずに滞留すると、リール自体、デコトリム、デコトリム固定用締結スクリューなどの腐食を招き、またその繰り返しによって塩分がたまりデコトリムが浮いて分離する事態が発生するとの問題を防ぐために、排水部を導入した釣り用リールを提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、前記デコトリムに外気流入孔を導入して、排水以外に追加で、海水及び洗浄水の迅速乾燥を可能にした釣り用リールを提供することを目的とする。
【0010】
さらに、本発明は、デコトリムが外側枠に向かうほど低くなる傾斜部を有するようにして、デコトリム外部の水気を自然にサイドカバー領域外に誘導する釣り用リールを提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、デコトリムが結合されている装着部にデコトリムの外側枠を収容する陷沒部を導入して、乾燥によって堆積される塩分が集まり易いデコトリムとサイドカバーの接面の空間を最小化し、塩分堆積による微細な浮きにもデコトリム端部がサイドカバー上面に離隔しないようにした釣り用リールを提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明は、デコトリムと各サイドカバーとの間に離隔空間が形成されるようにして、排水及び乾燥機能の向上を可能にした釣り用リールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の目的を達成するために、本発明のデコトリム及び排水部を備えた釣り用リールは、
フレームと、
前記フレームに装着されたシャフトと、
前記シャフトに軸設され、釣糸が巻かれるスプールと、
前記フレーム側面に備えられた第1サイドカバーと、
前記第1サイドカバーの反対側に配列されて前記フレームに結合され、前記スプールの分離のために開放が可能な第2サイドカバーと、を含んでなり、
前記第1サイドカバー、第2サイドカバー、またはこれらの両方に備えられた装着部と、
該装着部に結合されているデコトリムと、
該デコトリムと第1または第2サイドカバーとの間の水分を排出するように第1サイドカバー、第2サイトカバー、デコトリムまたはフレームに備えられた排水部とをさらに含むことを特徴とする。
【0014】
本発明によるデコトリム及び排水部を備えた釣り用リールにおいては、
前記デコトリムには外気流入孔が形成されていること、
前記デコトリムは外側枠に向かうほど低くなる傾斜部を有すること、
前記装着部はデコトリムの外側枠を収容する陷沒部を有すること、及び/または
前記デコトリムと前記第1または第2サイドカバーとの間には離隔空間が配列されていること、が好ましい。
【発明の効果】
【0015】
従来の釣り用リールでは、多様で華麗な色相と模様を有するデコトリム(deco trim)をギア側第1サイドカバーまたはパーム(palm)側第2サイドカバーに導入する場合、各サイドカバーとデコトリムとの間から海水が迅速に排水されずに滞留して、リール自体、デコトリム、デコトリム固定用締結スクリューなどの腐食を招くこと、その繰り返しによって塩分がたまりデコトリムが浮いて分離する事態が発生するとの問題があったが、本発明によるデコトリム及び排水部を備えた釣り用リールは、排水部の導入を通じて、この問題を防ぐことができる。
【0016】
また前記デコトリムに外気流入孔を導入することにより、排水以外に追加で、海水及び洗浄水の迅速乾燥が可能であり、
さらに、デコトリムが外側枠に向かうほど低くなる傾斜部を有することにより、デコトリム外部の水気は自然にサイドカバー領域外に誘導して海水が侵入することを防ぐ効果を図ることができ、
同時に、前記装着部にデコトリムの外側枠を収容する陷沒部を導入することにより、乾燥によって堆積される塩分が集まり易いデコトリムとサイドカバーの接面の空間を最小化して塩分堆積による微細な浮きにもデコトリム端部がサイドカバー上面に離隔しないようすることができ、
またデコトリムと各サイドカバーとの間に離隔空間を形成することにより、排水及び乾燥機能の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明のデコトリム及び排水部を備えた釣り用リールの一例を示す図である。
【
図2】本発明のデコトリム及び排水部を備えた釣り用リールの他の例を示す図である。
【
図3】本発明のデコトリム及び排水部を備えた釣り用リールの他の例を示す図である。
【
図4】本発明のデコトリム及び排水部を備えた釣り用リールの他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付の図面を参考にして本発明を詳細に説明することにする。本発明は多様な変更を加えることができ、様々な形態を持つことができるもので、その具現例(態様、aspect)(または実施例)をここに詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物または代替物を含むものと理解されなければならない。
【0019】
各図面において、同一の参照符号、特に十の桁及び一の桁、または十の桁、一の桁及びアルファベットが同じ参照符号は同一または類似の機能を持つ部材を示し、特に言及がない場合、図面の各参照符号が指す部材はこのような基準に準ずる部材と把握すればよい。
また、各図面において、構成要素は、理解の便宜などのために、大きさや厚さを誇張して大きく(または厚く)或いは小さく(または薄く)表現しているか単純化して表現しているが、これによって本発明の保護範囲が制限されるものと解釈されてはならない。
【0020】
本明細書で使用する用語は、特定の具現例(態様、aspect)または実施例)を説明するために使用されたもので、本発明を限定しようとするものではない。単数の表現は文脈上特に明記しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「からなる」などの用語は、明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらの組み合わせが存在することを指定しようとするものであり、一つまたはそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらの組み合わせなどの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されなければならない。
特に他に定義しない限り、技術用語や科学用語を含み、ここで使われるすべての用語は本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を持っている。一般的に使われる辞典に定義されている用語は、関連技術の文脈上で持つ意味と一致する意味を持つものと解釈されなければならず、本明細書で明らかに定義しない限り、理想的な意味または過度に形式的な意味に解釈されない。
【0021】
本明細書において、公知の機能及び構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に曖昧にすると判断される場合、それについての説明は省略することができる。
本明細書において記載した「第1」、「第2」などは、互いに異なる構成要素を区分するためのものに過ぎず、製造された順序に拘らないものであり、発明の詳細な説明と請求の範囲においてその名称が一致しないこともある。
【0022】
図1〜
図4のそれぞれにおいて、[A]は第1サイドカバーC1側に備えられたデコトリム及び排水部を示しており、[B]は第2サイドカバーC2側に備えられたデコトリム及び排水部を示している。また、各[A]及び[B]における左側の図および真ん中の図は斜視図を、右側の図は要部拡大断面図を示している。
【0023】
まず、
図1の[A]、[B]に示されているように、本発明によるデコトリム及び排水部を備えた釣り用リールRは、大きくフレームF、該フレームに装着されたシャフト(通常の釣り用リール構造と大同小異なので図示を省略している)、前記シャフトに軸設されて釣糸が巻かれるスプールS、前記フレーム両側面にそれぞれ備えられた第1及び第2サイドカバーC1、C2を含む。
【0024】
ギアサイド(gear side)カバー、すなわち第1サイドカバーC1は、ハンドルH軸が貫通して設けられており、また魚が釣り針をくわえて逃げる場合、釣糸がスプールから解ける速度を制動して釣糸を保護するようにドラグパワーを調節するスタードラグナット下部に備えられている。
前記第1サイドカバーの反対側に配列されたパームサイド(palm side)カバー、すなわち第2サイドカバーC2は通常前記スプールの分離のために開放が可能な公知の構造を有する。
【0025】
本発明によるデコトリム及び排水部を備えた釣り用リールRの核心をなす装飾用デコトリムD及び排水部Wのために、前記第1または第2サイドカバーC1、C2、またはこれらの両方に備えられた装着部Mが備えられる。装着部MにデコトリムDを固定する方式は接着剤やスクリューを利用するか、一体型のフックの活用あるいは強制圧入方式を採用することができる。
【0026】
接着剤を利用する場合には、接着剤に水分が入ると接着力が弱くなってデコトリムが落ち易くなることがある、交換型デコトリムを採用することができない、という短所がある。
スクリュー固定方式には、部品数が増加する、スクリュー導入のためにデコトリムやサイドカバーに対応締結部がなければならないので、その分空間を占めて重さも増加する、という短所がある。
フック固定方式は一体型フックの弾性を活用するものなので、繰り返して脱着することによって弾性が低下して、時間が経つとデコトリムが離脱し易い、という短所がある。
強制圧入方式は、圧入時に加えられる熱による変形が発生することがあり、圧入力の調節が容易ではなく、やはり交換型デコトリムを導入することができない、という短所を有する。
そこで、必要に応じて適切なデコトリム固定方式を選択するのが好ましい。
【0027】
本発明は、釣りの過程では各サイドカバーとデコトリムとの間に海水が侵入することはやむを得ないが、もし迅速に海水が排水されずに滞留するとリール自体、デコトリム、デコトリム固定用締結スクリューなどの腐食を招き、またその繰り返しによって塩分がたまりデコトリムが浮いて分離する事態が発生するという問題があるので、この問題を解決するために排水部を導入する方案を提示するものである。
【0028】
図1の[A]及び[B]においては、それぞれ第1及び第2サイドカバーC1、C2に導入された排水部Wは、デコトリムDと第1または第2サイドカバーC1、C2との間に備えられており、特に第1または第2サイドカバーC1、C2に形成された排水溝タイプの排水部Wを有する。
図2の[A]及び[B]においては、それぞれ第1及び第2サイドカバーC1、C2に導入された排水部Wは、デコトリムDと第1または第2サイドカバーC1、C2との間に備えられており、特にデコトリム及び第1または第2サイドカバーC1、C2のすべての対応する接面にそれぞれ排水溝タイプの排水部Wを有する形態である。
【0029】
図3の[A]及び[B]では、それぞれ第1及び第2サイドカバーC1、C2に導入された排水部Wは、デコトリムDと第1または第2サイドカバーC1、C2との間に備えられており、特にデコトリムに形成された排水溝タイプの排水部Wを有する。
図4の[A]及び[B]において、それぞれ第1及び第2サイドカバーC1、C2に導入された排水部Wは、デコトリムDと第1または第2サイドカバーC1、C2との間に備えられており、特に第1または第2サイドカバーC1、C2を経由して各サイドカバーとフレームFの接面に排水部Wが繋がっており、このために、各サイドカバーはデコトリム下部に第1貫通部CHが形成されており、各サイドカバーとフレーム接面に第2貫通部Chが形成されており、排水部は第1貫通部から第2貫通部を経由する経路から構成されている。
【0030】
一方、
図1〜
図4の各[A]の一番目のデコトリム及び各[B]の一番目と二番目のデコトリムには、外気流入孔、特に複数の外気流入孔Dh(
図2の[A]の一番目の斜視図上部の一点鎖線の円内拡大図を参照)が形成されており、デコトリムと各サイドカバーとの間に溜まった海水が排水部Wに排出することができずに残留していても外気が円滑に接近して、追加で、海水及び洗浄水の迅速な乾燥が可能になっている。該外気流入孔Dhは、多様な数、形状、大きさを有することができ、装飾効果の増大にも寄与することができる。
【0031】
さらに、
図1〜
図4において、各デコトリムDは外側枠に向かうほど低くなる傾斜部Dt(
図1の[A]の要部拡大断面図の図面符号を参照)を有してデコトリム外部の水気はなるべく自然にサイドカバー領域外に誘導して海水侵入による問題を解決して排水部の効果を補助するように構成されている。
【0032】
一方、
図1〜
図4においては、各装着部MはデコトリムDの外側枠Drを収容する陷沒部M1を有することにより、海水浸湿後の乾燥によって堆積される塩分が集まり易いデコトリムとサイドカバーの接面の空間を最小化し、塩分堆積による微細な浮きにもデコトリム端部がサイドカバー上面に離隔しないようにすることができる。さらに、デコトリムD端部が折曲端部Deを構成して装着部の陷沒部(M1)との重畳区間を拡大することにより、塩分堆積によって不可避にデコトリム端部が上昇する場合にもデコトリムが完全にサイドカバー表面上部に離隔しないようにする機能の万全を期することができるようになる(以上、
図1の[A]の要部拡大断面図の図面符号を参照)。
【0033】
また、前記デコトリムと前記第1または第2サイドカバーとの間には離隔空間DS(
図1の[A]の要部拡大断面図の図面符号を参照)が配列されており、排水部Wの流路確保とデコトリムの外気流入孔Dhの乾燥機能を補助するように構成されている。該離隔空間については、相互に組み立てられた前記デコトリムと前記第1または第2サイドカバーとの間の隔離距離は、平均0.2〜2mm程度であることが排水及び乾燥特性を確保するために好ましい(デコトリムの中央及び外側端部は各サイドカバーと密着することが好ましい)。
【0034】
次に、
図1〜
図4の各[A]の要部拡大断面図で確認できるように、各デコトリムDは、第1サイドカバーC1のハンドルH軸を収容するための軸設部の円筒外周面と接するように、密着ドラムDdを有するが、
該密着ドラムDdの端部は、折曲部Dbを有して第1サイドカバーC1の円筒に形成された係止突起Cjに結合されるように構成されている(以上
図1の[A]の要部拡大断面図の図面符号を参照)。該密着ドラムDd及び折曲部Dbを介して、その分二つの部材間の隙間が細くなる。その結果、海水が第1サイドカバーC1の円筒と密着ドラムDdとの間に排出されるよりは、なるべく排水部Wに排出されるように誘導する効果を高めることができ、海水が他の釣り用リールRの部位を汚染、腐食しないようにする効果を高めることができる。
【0035】
これと同様に、
図1〜
図4の各[A]の要部拡大断面図から確認できるように、第2サイドカバーC2の開閉選択ダイヤルを収容するデコトリムDの中孔DHの周囲にはデコトリムの内端部が折曲部Dbを有し、該折曲部Dbの下面は開閉選択ダイヤルが配列される第2サイドカバーC2の設置孔周囲の環状突起CC上面と密着した形態で組み立てられており、やはり海水、すなわち水分がなるべく他の釣り用リールR部位を汚染、腐食させずに排水部Wにすべて排出されるように誘導する機能を助けるように構成されている(前記
図1[B]の要部拡大断面図の図面符号を参照)。
【0036】
以上の説明において、釣り用リール、特にベイトリールに関連した通常の公知技術は省略されているが、当業者であれば容易にこれを推測及び推論して再現することができる。
また、以上で、本発明を説明するにあたり、添付図面を参照して特定の形状と構造を有する釣り用リールを主に説明したが、本発明は当業者によって多様な修正、変更及び置換が可能であり、それらの修正、変更及び置換も本発明の保護範囲に属するものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0037】
R 釣り用リール
F フレーム
S スプール
H ハンドル
C1、C2 サイドカバー
D デコトリム
M 装着部
W 排水部