(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6203945
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】情報処理目標を決定するための方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
G06F 21/31 20130101AFI20170914BHJP
G06Q 30/06 20120101ALI20170914BHJP
【FI】
G06F21/31
G06Q30/06 300
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-514242(P2016-514242)
(86)(22)【出願日】2013年9月27日
(65)【公表番号】特表2016-526212(P2016-526212A)
(43)【公表日】2016年9月1日
(86)【国際出願番号】CN2013084482
(87)【国際公開番号】WO2014187056
(87)【国際公開日】20141127
【審査請求日】2016年1月13日
(31)【優先権主張番号】201310199361.9
(32)【優先日】2013年5月24日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515093065
【氏名又は名称】ベイジン ジンドン シャンケ インフォメーション テクノロジー カンパニー リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】513218385
【氏名又は名称】ベイジン ジンドン センチュリー トレーディング シーオー.,エルティーディー.
【氏名又は名称原語表記】Beijing Jingdong Century Trading Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ヤン
【審査官】
平井 誠
(56)【参考文献】
【文献】
特開2012−181844(JP,A)
【文献】
特表2008−513893(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/30−46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理目標を決定するための方法であって、
サーバシステムによって、少なくとも第1及び第2のマッピングネットワークを含むセットのマッピングネットワークを維持し、前記セットのマッピングネットワークの各マッピングネットワークが前記サーバシステムに登録された1又はそれ以上のユーザアカウント及び1又はそれ以上の端末装置間の多対多の対応から形成されており、前記1又はそれ以上の端末装置のそれぞれは、前記1又はそれ以上のユーザアカウントのうちの少なくとも一つが前記サーバシステムにログインしたときに前に使用された端末であり、
前記第1のマッピングネットワークに含まれる特定のユーザアカウントが、前記第2のマッピングネットワークに含まれる特定の端末装置を用いて前記サーバシステムにログインしたと判定するのに応じて、前記サーバシステムによって、前記第1及び第2のマッピングネットワークを新しいマッピングネットワークに結合し、前記第1及び第2のマッピングネットワークを前記セットのマッピングネットワークに置換え、
前記セットのマッピングネットワークにおけるマッピングネットワークが予め特定されたユーザアカウント又は予め特定された端末装置を含む、と判定するのに応じて、前記サーバシステムによって、前記マッピングネットワーク内の全ての前記ユーザアカウント及び全ての端末装置を情報処理目標として識別し、
前記サーバシステムによって、前記情報処理目標に所定処理を行う、方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法であって、
前記セットのマッピングネットワークを維持するステップは、
第1ユーザアカウントが前記サーバシステムにログインしたと判定するのに応じて、前記サーバシステムによって、第1識別子を、前記第1ユーザアカウントが前記サーバシステムにログインしたときに使用された第1端末装置に送信し、特定のマッピングネットワークの対応関係において、前記第1ユーザアカウント及び前記第1識別子を保存すること、
前記第1ユーザアカウントが前記サーバシステムに第2端末装置を用いて再度ログインしたと判定するのに応じて、前記サーバシステムによって、第2識別子を、前記第2端末装置に送信し、前記特定のマッピングネットワークの対応関係において、前記第2識別子及び前記第1ユーザアカウントを保存すること、
第2ユーザアカウントが前記第1端末装置を用いて前記サーバシステムにログインしたと判定するのに応じて、前記サーバシステムによって、前記第1端末装置から前記第1識別子を取得し、該取得した第1識別子に基づいて前記特定のマッピングネットワークを決定し、前記特定のマッピングネットワークの対応関係において、前記第2ユーザアカウント及び前記第1端末装置を保存すること、
を含む、方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法であって、
前記サーバシステムに登録された各ユーザアカウントは、電子商取引における購買者のアカウントであり、
前記所定処理は、
前記サーバシステムに登録された各ユーザアカウントに関連した注文の速度を統計的に計算する、ことを含む、方法。
【請求項4】
請求項3記載の方法であって、
前記所定処理は、更に、
電子商取引の購買者の配送先アドレスを出力し、及び、
前記電子商取引の購買者により使用される端末装置のネットワークアドレスを出力する、
のうちの一つ又は二つを含む、ことを特徴する、方法。
【請求項5】
情報処理目標を決定するためのシステムであって、
少なくとも第1及び第2のマッピングネットワークを含むセットのマッピングネットワークを維持する維持モジュールと、前記セットのマッピングネットワークの各マッピングネットワークが前記システムに登録された1又はそれ以上のユーザアカウント及び1又はそれ以上の端末装置間の多対多の対応から形成されており、前記1又はそれ以上の端末装置のそれぞれは、前記1又はそれ以上のユーザアカウントのうちの少なくとも一つが前記システムにログインしたときに前に使用された装置であり、
前記第1のマッピングネットワークに含まれる特定のユーザアカウントが、前記第2のマッピングネットワークに含まれる特定の端末装置を用いて前記システムにログインしたと判定するのに応じて、前記第1及び第2のマッピングネットワークを新しいマッピングネットワークに結合し、前記第1及び第2のマッピングネットワークを前記セットのマッピングネットワークに置換える結合モジュールと、
前記セットのマッピングネットワークにおけるマッピングネットワークが予め特定されたユーザアカウント又は予め特定された端末装置を含む、と判定するのに応じて、前記マッピングネットワーク内の全ての前記ユーザアカウント及び全ての端末装置を情報処理目標として使用、識別する位置モジュールと、
前記情報処理目標に所定処理を行う実行モジュールと、
を備えるシステム。
【請求項6】
請求項5記載のシステムであって、
前記維持モジュールは、更に、
第1ユーザアカウントが前記システムにログインしたと判定するに応じて、第1識別子を、前記第1ユーザアカウントが前記システムにログインしたときに使用された第1端末装置に送信し、特定のマッピングネットワークの対応関係において、前記第1ユーザアカウント及び前記第1識別子を保存し、
前記第1ユーザアカウントが第2端末装置を用いて再度、前記システムにログインしたと判定するのに応じて、第2識別子を前記第2端末装置に送信し、前記特定のマッピングネットワークの対応関係において、前記第2識別子及び前記第1ユーザアカウントを保存し、
第2ユーザアカウントが前記第1端末装置を用いて前記システムにログインしたと判定するのに応じて、前記第1端末装置から前記第1識別子を取得し、該取得した第1識別子に基づいて前記特定のマッピングネットワークを決定し、前記特定のマッピングネットワークの対応関係において、前記第2ユーザアカウント及び前記第1端末装置を保存する、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理目標を決定するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子商取引の実際の操作で、しばしば悪意の注文が発生し、そこでは一般に短時間に大量の注文が行わるという形であり、損失を購買者及び販売者にもたらすこととなる。悪意に行われる注文行為を防ぐために、まず、悪意に注文を行う疑わしいアカウントを判定することが必要である。採用された一つの現在の方法は、ブラックリストを用いることであり、一度疑わしい注文を行う行為を行ったアカウントをそのブラックリストに加え、それらアカウントの行為を監視する。しかし、この方法に関して、疑わしい注文を行うユーザは使用したアカウントを変更することでその監視を回避できるため、監視されるその目標を決定できない。
【0003】
別の現在採用されている方法は、ユーザが注文を行ったときにそのユーザによって使用される端末上の識別子を生成することであり、ユーザが注文を行ったときにそのユーザによって使用される端末に保存された識別子を取得することでその識別子を追跡することができる。ユーザは、注文を行うために同一の端末を使用するため、たとえユーザがアカウントを変更したとしても、注文を行ったそのユーザの行為は、その識別子を追跡することで依然として監視できる。端末上の識別子を生成するこのアプローチは、一般に、ブラウザー間のクッキーを記録するための、クッキー関連の技術あるいはフラッシュ−クッキー関連の技術を採用している。しかし、悪意に注文を行う人は、頻繁に、使用する端末を変更するだろうし、この場合、監視されるその目標を、依然として、決定できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記観点で、本発明は、情報処理目標を決定するための方法及び装置を提供することでき、監視される電子商取引の購買者のアカウント又は購買者によって使用される端末を決定できる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、情報処理目標を決定するための方法は、本発明の一局面に従って提供される。
情報処理目標を決定するための方法であって、複数のユーザアカウント及び複数の端末間の多対多の対応から形成されたマッピングネットワークを保存し、前記端末は、前記ユーザアカウントのうちの少なくとも一つがログインしたときに使用される端末であり、マッピングネットワークは予め特定されたユーザアカウント又は端末を含む場合に、前記マッピングネットワーク内の前記ユーザアカウント及び/又は端末を情報処理目標として使用し、予め設定された処理方法で、前記情報処理目標を処理する、方法。
任意に、前記保存されたマッピングネットワークは複数であり、前記方法は、さらに、前記ユーザアカウントが前記ユーザアカウントが配置されている前記マッピングネットワークと異なる別のマッピングネットワーク内の端末を使用してログインされた場合、他のマッピングネットワークと、前記ユーザアカウントが配置されているマッピングネットワークと、を単一のマッピングネットワークに結合してもよい。
任意に、複数のユーザアカウント及び複数の端末間の多対多の対応から形成されたマッピングネットワークを記憶する前記ステップは、第1ユーザアカウントがログインされた後、第1識別子を前記第1ユーザアカウントにログインするために使用された第1端末に送信し、第1マッピングネットワークの対応関係において、前記第1ユーザアカウント及び前記第1識別子を保存すること、前記第1ユーザアカウントが第2端末を用いて再度ログインされた場合、第2識別子を前記第2端末に送信し、前記第1マッピングネットワークの対応関係において、前記第2識別子及び前記第1ユーザアカウントを保存すること、
第2ユーザアカウントが前記第1端末を用いてログインされた場合、前記第1端末から前記第1識別子を取得し、該取得した第1識別子に基づいて前記第1マッピングネットワークを決定し、前記第1マッピングネットワークの対応関係において、前記第2ユーザアカウント及び前記第1端末を保存すること、を含んでいてもよい。
任意に、前記ユーザアカウントは、電子商取引における購買者のアカウントであり、前記予め設定された処理方法は、前記ユーザアカウントが属する購買者による注文の速度を統計的に計算する、ことを含んでいてもよい。
任意に、前記予め設定された処理方法は、更に、次の方法、前記購買者の配送先アドレスを出力し、及び、前記購買者により使用される端末のネットワークアドレスを出力する、のうちの一つ又は二つを含んでいてもよい。
情報処理目標を決定するための方法は、本発明の別の局面に従って提供される。
情報処理目標を決定するための装置であって、複数のユーザアカウント及び複数の端末間の多対多の対応から形成されたマッピングネットワークを保存する保存モジュールと、前記端末は、前記ユーザアカウントのうちの少なくとも一つがログインしたときに使用される端末であり、マッピングネットワークは予め特定されたユーザアカウント又は端末を含む場合に、前記マッピングネットワーク内の前記ユーザアカウント及び/又は端末を情報処理目標として使用し、予め設定された処理方法で、前記情報処理目標を処理する位置モジュールと、を備える装置。
任意に、前記保存モジュールは、更に、複数のマッピングネットワークを保存するために使用され、前記ユーザアカウントが前記ユーザアカウントが配置されている前記マッピングネットワークと異なる別のマッピングネットワーク内の端末を使用してログインされた場合、他のマッピングネットワークと、前記ユーザアカウントが配置されているマッピングネットワークと、を単一のマッピングネットワークに結合してもよい。
任意に、前記保存モジュールは、更に、第1ユーザアカウントがログインされた後、第1識別子を前記第1ユーザアカウントにログインするために使用された第1端末に送信し、第1マッピングネットワークの対応関係において、前記第1ユーザアカウント及び前記第1識別子を保存し、前記第1ユーザアカウントが第2端末を用いて再度ログインされた場合、第2識別子を前記第2端末に送信し、前記第1マッピングネットワークの対応関係において、前記第2識別子及び前記第1ユーザアカウントを保存し、第2ユーザアカウントが前記第1端末を用いてログインされた場合、前記第1端末から前記第1識別子を取得し、該取得した第1識別子に基づいて前記第1マッピングネットワークを決定し、前記第1マッピングネットワークの対応関係において、前記第2ユーザアカウント及び前記第1端末を保存してもよい。
【発明の効果】
【0006】
本発明の技術的な解決によれば、ユーザにより使用される各アカウント及び各端末は、マッピングテーブルの形式で保存される。そして、ユーザが複数のアカウント及び/又は複数の端末を有する場合、アカウント又は端末のうちのいずれか1つが監視されるようなネットワーク行為(例えば、悪意の注文)を一度行うと、ユーザの全てのアカウント及び端末を、マッピングテーブルに基づいて決定することができる。ユーザが再度ログインするためにそのユーザのアカウント又は端末のいずれかを使用する度に、そのユーザは監視されるであろう。すなわち、情報処理目標は、本発明の技術的な解決によって、効果的に決定される得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図は、本発明をよりよく理解するために使用され、本発明の不適切な限定を構成するものではない。
【
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理目標を決定するための方法の概略図である。
【
図2A】本発明の一実施形態に係るマッピングネットワークの概略図である。
【
図2B】本発明の一実施形態に係るマッピングネットワークの概略図である。
【
図2C】本発明の一実施形態に係るマッピングネットワークの概略図である。
【
図2D】本発明の一実施形態に係るマッピングネットワークの概略図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る情報処理目標を決定するための装置の基本構成部分の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次の部分では、図面を参照して本発明の例示的な実施形態を説明しており、よりよく理解するための本発明の実施形態の種々の詳細を含んでいる。実施形態は、例示的なものとしてだけ考慮されるべきである。したがって、当業者は、種々の変形又は変更を本発明の範囲及び思想から逸脱せずにここで説明された実施形態に関して行うことができるということを考慮すべきである。同様に、明確及び簡略のために、知られた機能及び構造の説明は、以下の説明で省略されている。
【0009】
実際の電子商取引では、購買者は、一般に、一つ又はいくつかの端末装置に付いており、一つ又はいくつかの頻繁に使用するアカウントを有している。したがって、本発明において、インターネットユーザのコンピュータは、ウエッブサイトにアクセスした後、識別子はそのコンピュータに残り、その識別子及び端末(一般にブラウザー)は特有の対応にあり、アカウントにログインするときに使用されたそのアカウント及び端末は、対応関係において保存されている。一つのアカウントは複数の端末で連続してログインでき、複数のアカウントは同一の端末を使用してログインできることから、複数のアカウントおよび複数の端末は、多対多の関係を形成し、そして、複数のアカウント及び端末から形成されたマッピングネットワークを組み上げる。識別子及び端末は特有の対応にあるので、特別に保存されたコンテンツは、アカウント及び識別子との間の対応であり得る。新しい要求情報を受けると、アカウント又は端末が位置するマッピングネットワークは、要求情報が属するアカウントに基づいて、又は、要求情報を送信する端末によって運ばれる識別子に基づいて、識別され、マッピングネットワークの各端末は同一のユーザによって頻繁に使用されるサーマルであり、ユーザによって頻繁に使用されるアカウントは、このマッピングネットワーク内にもある。仮に、ユーザが一度悪意で注文を行っている場合、マッピングネットワーク内において悪意の注文を行ったということに関連する端末及びアカウントが存在するということを、ほとんど肯定することができる。“ほとんど肯定する”とは、ここで、ユーザが理論的に、前に一度も使用されたことのないアカウントを使用し、ログインし悪意で注文を行うために、前に自ら一度も使用されたことのない端末を使用するというような場合であり、この場合、悪意の注文は、上述したマッピングネットワークにおけるアカウント及び端末を監視することによって発見することができない。しかし、実際の場合のシナリオでは、ユーザは新しいアカウントを頻繁に登録し、自ら頻繁に使用する端末を更新しないかもしれない。本発明の実施形態の技術的解決は、図を考慮して以下に述べる。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理目標を決定するための方法の概略図である。本実施形態において、サーバは、情報処理目標を決定するために使用されており、情報処理目標は、ここで、ユーザのアカウント又はユーザによって使用される端末を指す。
図1に示すように、方法は、主として、次のステップを有している。
【0011】
ステップS11:複数のアカウント及び複数の端末間の多対多の対応から形成されたマッピングネットワークが保存される。端末は、ここで、少なくとも一つの上記ユーザのアカウントがログインされたとき使用される端末である。マッピングネットワークは、ここで、ユーザによって使用されるアカウント及び端末の数の増加と共に広がる。
図2A乃至4Aは、説明を与えるために以下に熟考される。
図2A乃至2Dは、本発明の実施形態に係るマッピングネットワークの概略図である。
【0012】
ユーザがアカウントのうちの一つ、例えば、アカウントAを使用した後、初めて、端末1上にログインするために、サーバは識別子1を端末1に送信し、新しいマッピングネットワーク1を生成する。そこでは、識別子1とアカウントAとが、
図2Aに示すように、対応関係で保存されている。一般的に言えば、ユーザは、ログインするためにアカウントを変更することなく端末を変更することができ、又は、ログインするためにアカウントを変更し同一の端末を使用することができる。ログインするためにアカウントを変更することなく端末を変更する場合、サーバは、また、
図2Bに示すように、識別子2を変更した端末2に送信し、アカウントAと対応関係のマッピングネットワークN1の識別子2を保存する。この場合、ログインされた後にサーバはアカウントAを保存するので、アカウントAは端末2からログインされたとき、サーバはアカウントAに基づいてマッピングネットワークN1を識別することができる。アカウントがアカウントBに変更され、ログインのために同一の端末1が使用された場合、
図2Cに示すように、サーバは最初に端末1から識別子1を取得し、識別子1に基づいてマッピングネットワークN1を識別し、そして、識別子1と対応関係の識別されたマッピングネットワークN1のアカウントBを保存する。
【0013】
仮に、次のログインでユーザに使用される端末は、マッピングネットワークN1の識別子が配置されるものであるが、使用されたアカウントはマッピングネットワークN1内のものではない、あるいは、使用されたアカウントはマッピングネットワークN1内のものであるが、使用された端末はマッピングネットワークN1の識別子が配置されているものではない場合、マッピングネットワークN1は、連続的に広がっていくであろう、ということが見られる。
【0014】
図2Dに示すように、さらなる条件は、ユーザは、最初に端末1乃至5上にログインするためにアカウントA乃至Dを使用し(これら端末のための識別子は、夫々識別子1乃至5である)、マッピングネットワークN1を形成する。;そして、ユーザは端末6及び7の別のバッチ上でログインするために異なるアカウントE乃至Gの別のバッチを使用し(識別子は、夫々識別子6乃至7である)、マッピングネットワークN2を形成する。;そして、ユーザはさらに端末6上でログインするためにアカウントAを使用する。この場合、マッピングネットワークN1及びN2は結合され、単一のマッピングネットワークN12を形成する。すなわち、あるアカウントが、そのアカウントが配置されたマッピングネットワークとは異なる別のマッピングネットワークの端末を使用してログインされた場合、これら2つのマッピングネットワークは単一のマッピングネットワークに結合される。
【0015】
マッピングネットワークは拡張され、一人のユーザのほとんど全てのアカウント及び端末をカバーするかもしれない、そして、ユーザのネットワーク行為(ログイン、注文を行うなど)は、マッピングテーブルに関係している、ことが見られる。1又はそれ以上のマッピングネットワークが存在する場合、これらマッピングネットワークは、監視されるユーザのアカウント及び/又は端末を決定するために使用され得る。マッピングネットワーク及びマッピングネットワークのユーザを確立し、監視されるユーザのアカウント及び/又は端末を決定するという処理が、同期的に行われ、そのアカウントの処理では、連続的にログインされ、マッピングネットワークが増加又は結合される、ということを留意すべきである。
【0016】
ステップS12:端末を用いて、アカウントがログインされたとき、識別子はその端末が取得される。このステップで、サーバによって端末に供給されるログインページは、一度端末に送信された識別子を取得するためのスクリプトを含んでいる。
【0017】
ステップS13:識別子が取得されたかが判断される。もし、はい、であれば、この方法はステップS15に進み、もし、いいえ、であれば、この方法はステップS14に進む。
【0018】
ステップS14:識別子は、端末に送信され、現在ログインされている識別子及びアカウントは、そのアカウントが配置されているマッピングネットワークの対応関係に保存される。このステップでは、アカウントが既に、マッピングネットワークに存在していれば、識別子は直接的に、マッピングネットワークの対応関係に保存される。;そうでなければ、マッピングネットワークは新しく確立される。このステップの後、この方法は、直接的に、ステップS18に進む。
【0019】
ステップS15:現在ログインされているアカウントは、取得された識別子が配置されているマッピングネットワークに保存され、その識別子に対応するように作られる。その識別子を取得できるので、その端末がログインのために一度使用されたということを示している。したがって、その端末は一つのマッピングネットワークに保存されなければならない。同一の理由で、現在ログインされいるアカウントが、一度ログインされている場合、そのアカウントもまた一つのマッピングネットワークに保存される。したがって、アカウントが、そのアカウントが配置されているマッピングネットワークと異なる別のマッピングネットワークの端末で使用されて、ログインされた場合、ステップS16及びステップS17で示すように、これら2つのマッピングネットワークは結合され得る。
【0020】
ステップS16:現在ログインされているアカウントが、同時に異なるマッピングネットワークに存在するかが判断される。はい、の場合、ステップS17が入力され、いいえ、の場合、ステップS18が入力される。
【0021】
ステップS17:現在ログインされているアカウントが配置されている2つのマッピングネットワークが、結合される。
【0022】
ステップS18:現在ログインされているアカウントが配置されているマッピングネットワークが特定のアカウント又は端末を含んでいるかが判断される。現在ログインされているアカウント及びそれにより使用されている端末は、同一のマッピングネットワーク内になければならないので、このステップでは、現在ログインされているアカウントによって使用された端末が、特定のアカウント又は端末を含んでいるか、が判断される。
【0023】
本実施形態において、ユーザが、一度悪意に注文を行った場合、それによって使用されるアカウント及びログインに使用される端末にアサインされる識別子は、両方とも、マッピングネットワークに記録され、特定のアカウント及び端末になる。この場合、マッピングネットワークのアカウント及び端末は、監視される目標となる。ユーザがアカウント又は端末を変更し、注文を行った場合、上記マッピングネットワークの存在によって、変更されたアカウント又は変更された端末は、一般的に、依然として、マッピングネットワーク内にあり、したがって、ユーザが新しいアカウント及び端末を使用しなければ、監視される目標となる。そして、新しいアカウント及び端末は、また、新しいマッピングネットワークに記録され、仮に、新しいアカウントが前述したマッピングネットワークのいずれかの端末を用いてログインされた場合、または、前述したマッピングネットワークのいずれかのアカウントが新しい端末を用いてログインされた場合、前述したマッピングネットワーク及び新しいマッピングネットワークは結合され、新しいアカウント及び新しい端末が、また、監視される目標となるだろう。
【0024】
ステップS18の判断の結果が“はい”の場合、現在のユーザは一度悪意で注文を行ったことを示しており、したがって、フローはステップS19に進む。;そうでなければ、フローは終了する。上記では、“悪意の注文”をアカウント及び端末を特定する理由として考えている。その特定は、他の理由に基づいて行うこともできる。
【0025】
ステップS19:現在ログインされているアカウントのネットワーク行為は、予め設定された処理方法で、処理される。電子商取引の分野では、悪意で注文を行う行為が監視されたとき、一般的に、購買者のアカウントの注文の速度、例えば、単位時間内に注文された数、を用いて、悪意の注文が行われたかを計測することがルールであり、サーバは、リアルタイムでアカウントの注文の速度を検出し出力できる。電子商取引の操作者が注文速度が比較的に速いことを知った場合、アカウントを凍結する、マニュアル的にユーザに接触するなどの通信処置を採用し得る。さらに、サーバは、購買者の配送先アドレス及び/又は端末のネットワークアドレスを監視し、電子商取引の操作者により参照される出力を行うことができる。
【0026】
図3は、本発明の一実施形態に係る情報処理目標を決定するための装置の基本構成部分の概略図である。
図3に示すように、情報処理目標を決定するための装置30は、主として、保存モジュール31と、位置モジュール32と、を有している。
【0027】
保存モジュール31は、複数のユーザのアカウントと複数の端末との間の多対多の対応から形成されるマッピングネットワークを保存するために使用され、その端末は少なくとも一つのユーザアカウントがログインしたときの端末である。位置モジュール32は、マッピングネットワークが予め特定されたユーザのアカウント又は端末を含む場合に、そのマッピングネットワークのユーザのアカウント及び/又は端末を、情報処理目標として使用し、予め設定された処理方法で、情報処理目標を処理するために使用される。
【0028】
保存モジュール31は、さらに、複数のマッピングネットワークを保存し、ユーザアカウントが配置されているマッピングネットワークと異なる別のマッピングネットワークの端末を使用してログインされた場合に、他のマッピングネットワークと、ユーザアカウントが配置されたマッピングネットワークと、を単一のマッピングネットワークに結合する、ために使用され得る。
【0029】
保存モジュール31は、さらに、最初のユーザアカウントがログインされた後、第1識別子を第1ユーザアカウントにログインするために使用される第1端末に送信し、第1マッピングネットワークの対応関係において第1ユーザアカウント及び第1識別子を保存し、;第1ユーザアカウントが第2端末を使用して再びログインされた場合、第2識別子を第2端末に送信し、第1マッピングネットワークの対応関係において第2識別子及び第1ユーザアカウントを保存し、;第2ユーザアカウントが第1端末を用いてログインされた場合、第1端末から第1識別子を取得し、取得した第1識別子に基づいて第1マッピングネットワークを決定し、そして、第1マッピングネットワークの対応関係において、第2ユーザアカウント及び第1端末を保存する、ために使用し得る。
【0030】
本発明の技術的な解決によれば、ユーザにより使用される各アカウント及び各端末は、マッピングテーブルの形式で保存される。そして、ユーザが複数のアカウント及び/又は複数の端末を有する場合、アカウント又は端末のうちのいずれか1つが監視されるようなネットワーク行為(例えば、悪意の注文)を一度行うと、ユーザの全てのアカウント及び端末を、マッピングテーブルに基づいて決定することができる。ユーザが再度ログインするためにそのユーザのアカウント又は端末のいずれかを使用したときに、そのユーザは監視されるであろう。すなわち、情報処理目標は、本発明の技術的な解決によって、効果的に決定される得る。
【0031】
上記は、特定の実施形態を参照して本発明の基本的な原則を説明している。しかし、当業者が、本発明の方法及び装置の全て又はいずれかのステップ又は部分を、いずれかの計算装置(プロセッサー、記憶媒体などを含む)、または、計算装置のネットワーク内において、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組合せを通して、実現することができるということを理解できることを示す必要がある。これは、当業者が本発明の説明を読んだ後、彼らの基本的なプログラミング技術を適用することで、実現され得る。
【0032】
したがって、本発明の目的は、いずれかの計算装置上の一つのプログラム又は一セットのプログラムを実行することでも達成され得る。計算装置は、一般的に知られた装置であってもよい。したがって、本発明の目的は、その方法及び装置を実現するプログラムコードを含むプログラムプロダクトを供給することによっても達成され得る。すなわち、そのようなプログラムプロダクトも、本発明を構成し、そして、そのようなプログラムプロダクトを記憶する記憶媒体も本発明を構成する。明らかに、記憶媒体は、将来開発されるいずれかの知られた記憶媒体又はいずれかの記憶媒体であり得る。本発明の装置及び方法において、各部分又は各ステップは、明確に、分解及び/又は再結合され得るということ、を示すことがさらに必要である。これら分解及び/又は再結合は、本発明の等価な解決として、考えられるであろう。上記連続した処理を行うステップは、上述した順序に基づいて時系列で当然行われ得るが、必ずしも時系列で行う必要はない。いくつかのステップは、互いに並列又は独立して行われてもよい。
【0033】
上記特定の実施形態は、本発明の保護の範囲上で、制限を構成するものではない。当業者は、設計要求及び他の要素に基づいて、種々の変更、コンビネーション、サブコンビネーション及び代替えが発生し得ることを理解するであろう。本発明の思想及び原則内で、いずれかの変更、等価な代替え、改良などは、本発明の保護の範囲内に含まれるであろう。