(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ビーコン信号が、音声ビーコンまたは光ビーコンを含み、前記受信された識別情報が、前記ビーコン信号の種類および前記ビーコン信号の周波数または色の指示を含む、請求項4に記載の方法。
前記識別情報が、前記近くのIoTデバイスに関連する前記モノの温度情報を含み、前記近くのモノが前記近くのIoTデバイスに関連付けられるか否かを判定する前記ステップが、
前記近くのモノの温度を判定するステップと、
前記温度情報が前記近くのモノの前記温度の閾値の範囲内にあるか否かを判定するステップとを含み、
相互に関連付ける前記ステップが、前記温度情報が前記近くのモノの前記温度の前記閾値の範囲内にあることに基づいて、前記近くのモノが前記近くのIoTデバイスに関連する前記モノに対応すると判定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
相互に関連付ける前記ステップが、前記近くのモノを前記近くのIoTデバイスに関連する前記モノのピクチャまたは映像内の前記モノに関連する前記情報でタグ付けするステップを含む、請求項12に記載の方法。
前記近くのモノが前記近くのIoTデバイスに関連付けられないことに基づいて、前記近くのIoTデバイスに関連する前記識別情報を無視するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
第2の近くのIoTデバイスに関連する識別情報を受信するステップであって、前記第2の近くのIoTデバイスが、前記カメラアプリケーションの視野内にない第2の近くのモノに関連付けられる、ステップと、
前記第2の近くのIoTデバイスに関連する前記識別情報を無視するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記カメラアプリケーションが、前記第2の近くのIoTデバイスに関連する前記識別情報と前記カメラアプリケーションの前記視野内で検出されたいずれの近くのモノとの間の一致も検出しないことに基づいて、前記第2の近くのモノが前記カメラアプリケーションの前記視野内にないと判定する、請求項17に記載の方法。
前記複数の近くのIoTデバイスおよび/または前記複数の近くのIoTデバイスと通信する前記サーバから前記複数の対象特定方法の重み付けを受信するステップであって、前記カメラアプリケーションが、前記受信された重み付けを前記生成された重み付けに組み込む、ステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
前記複数の種類の対象のメタデータが、前記複数のモノに関連する音声ビーコン、光ビーコン、熱シグネチャ、パターン情報、および/または姿勢情報のうちの2つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
前記サーバが、その他のIoTデバイスから対象のメタデータを受信し、前記サーバが、前記その他のIoTデバイスから受信された前記対象のメタデータにさらに基づいて前記複数の対象特定方法の前記重み付けを生成する請求項29に記載の方法。
前記フィルタリング基準を受信するステップであって、前記フィルタリング基準が、ユーザによって定義され、前記発見メッセージに応答すべき前記カメラアプリケーションの前記視野内の前記1つまたは複数のIoTデバイスの属性値を定義する、ステップをさらに含む、請求項34に記載の方法。
前記カメラアプリケーションの前記視野内の前記1つまたは複数のIoTデバイスのデバイスが、前記デバイスが前記フィルタリング基準に一致する属性値を持たないと判定し、それに応じて、前記受信されたビーコン信号または前記発見メッセージに応答しない請求項36に記載の方法。
前記カメラアプリケーションの前記視野内の前記1つまたは複数のIoTデバイスの前記サブセットの各々が、前記カメラアプリケーションの前記視野内の前記1つまたは複数のIoTデバイスの前記サブセットの各々が前記フィルタリング基準に一致する属性値を有すると判定し、それに応じて、ビーコン信号を発し、連絡先カードを送信することによって前記発見メッセージに応答する請求項36に記載の方法。
前記少なくとも1つのプロセッサが生成するように構成されることは、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記送受信機に1つまたは複数の近くのIoTデバイスにビーコン信号を送信させることを含み、前記1つまたは複数の近くのIoTデバイスが、前記近くのIoTデバイスを含む、請求項40に記載の装置。
前記ビーコン信号が、音声ビーコンまたは光ビーコンを含み、前記受信された識別情報が、前記ビーコン信号の種類および前記ビーコン信号の周波数または色の指示を含む、請求項42に記載の装置。
前記識別情報が、前記近くのIoTデバイスに関連する前記モノの温度情報を含み、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記近くのモノが前記近くのIoTデバイスに関連付けられるか否かを判定するように構成されることは、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記近くのモノの温度を判定し、
前記温度情報が前記近くのモノの前記温度の閾値の範囲内にあるか否かを判定するように構成されることを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサが、相互に関連付けるように構成されることは、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記温度情報が前記近くのモノの前記温度の前記閾値の範囲内にあることに基づいて、前記近くのモノが前記近くのIoTデバイスに関連する前記モノに対応すると判定するように構成されることを含む、請求項39に記載の装置。
前記識別情報が、前記近くのIoTデバイスのパターン情報を含み、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記近くのモノが前記近くのIoTデバイスに関連付けられるか否かを判定するように構成されることは、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記近くのIoTデバイスのパターンを判定し、
前記パターン情報が前記近くのIoTデバイスの前記パターンに一致するか否かを判定するように構成されることを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサが相互に関連付けるように構成されることは、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記パターン情報が前記近くのIoTデバイスの前記パターンに一致することに基づいて、前記近くのモノが前記近くのIoTデバイスに関連する前記モノに対応すると判定するように構成されることを含む、請求項39に記載の装置。
前記識別情報が、前記近くのIoTデバイスの空間的な向きを含み、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記近くのモノが前記近くのIoTデバイスに関連付けられるか否かを判定するように構成されることは、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記近くのモノの空間的な向きを判定し、
前記近くのIoTデバイスの前記空間的な向きが前記近くのモノの前記空間的な向きと一致するか否かを判定するように構成されることを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサが相互に関連付けるように構成されることは、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記近くのIoTデバイスの前記空間的な向きが前記近くのモノの前記空間的な向きと一致することに基づいて、前記近くのモノが前記近くのIoTデバイスに関連する前記モノに対応すると判定するように構成されることを含む、請求項39に記載の装置。
前記少なくとも1つのプロセッサが相互に関連付けるように構成されることは、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記近くのモノを前記近くのIoTデバイスに関連する前記モノのピクチャまたは映像内の前記モノに関連する前記情報でタグ付けするように構成されることを含む、請求項50に記載の装置。
前記少なくとも1つのプロセッサがさらに、前記近くのモノが前記近くのIoTデバイスに関連付けられないことに基づいて、前記近くのIoTデバイスに関連する前記識別情報を無視するように構成される、請求項39に記載の装置。
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記送受信機に、第2の近くのIoTデバイスに関連する識別情報を受信させ、前記第2の近くのIoTデバイスに関連する前記識別情報を無視させるようにさらに構成され、前記第2の近くのIoTデバイスが、前記カメラアプリケーションの視野内にない第2の近くのモノに関連付けられる、請求項39に記載の装置。
前記カメラアプリケーションが、前記第2の近くのIoTデバイスに関連する前記識別情報と前記カメラアプリケーションの前記視野内で検出されたいずれの近くのモノとの間の一致も検出しないことに基づいて、前記第2の近くのモノが前記カメラアプリケーションの前記視野内にないと判定する請求項55に記載の装置。
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記送受信機に前記複数の近くのIoTデバイスおよび/または前記複数の近くのIoTデバイスと通信するサーバに前記生成された重み付けを送信させる、請求項59に記載の装置。
前記送受信機が、前記複数の近くのIoTデバイスおよび/または前記複数の近くのIoTデバイスと通信する前記サーバから前記複数の対象特定方法の重み付けを受信するように構成され、前記カメラアプリケーションが、前記受信された重み付けを前記生成された重み付けに組み込む、請求項63に記載の装置。
前記複数の種類の対象のメタデータが、前記複数のモノに関連する音声ビーコン、光ビーコン、熱シグネチャ、パターン情報、および/または姿勢情報のうちの2つ以上を含む、請求項39に記載の装置。
前記サーバが、その他のIoTデバイスから対象のメタデータを受信し、前記サーバが、前記その他のIoTデバイスから受信された前記対象のメタデータにさらに基づいて前記複数の対象特定方法の前記重み付けを生成する請求項67に記載の装置。
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記送受信機に前記カメラアプリケーションの視野内の1つまたは複数のIoTデバイスにビーコン信号を送信させるように構成される、請求項39に記載の装置。
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記フィルタリング基準を受信するように構成され、前記フィルタリング基準が、ユーザによって定義され、前記発見メッセージに応答すべき前記カメラアプリケーションの前記視野内の前記1つまたは複数のIoTデバイスの属性値を定義する、請求項72に記載の装置。
前記カメラアプリケーションの前記視野内の前記1つまたは複数のIoTデバイスのデバイスが、前記デバイスが前記フィルタリング基準に一致する属性値を持たないと判定し、それに応じて、前記受信されたビーコン信号または前記発見メッセージに応答しない請求項74に記載の装置。
前記カメラアプリケーションの前記視野内の前記1つまたは複数のIoTデバイスの前記サブセットの各々が、前記カメラアプリケーションの前記視野内の前記1つまたは複数のIoTデバイスの前記サブセットの各々が前記フィルタリング基準に一致する属性値を有すると判定し、それに応じて、ビーコン信号を発し、連絡先カードを送信することによって前記発見メッセージに応答する請求項74に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
様々な態様が、帯域外シグナリング/メタデータを光学画像と併せて使用してモノのインターネット(IoT)デバイス/モノ/人を特定するための例示的な実施形態に関する特定の例を示すために以下の説明および関連する図面において開示される。一態様においては、デバイスが、近くのIoTデバイスに関連する識別情報を受信し、カメラアプリケーションの視野内の近くのモノを検出し、受信された識別情報に基づいて、近くのモノが近くのIoTデバイスに関連付けられるか否かを判定し、近くのモノが近くのIoTデバイスに関連付けられることに基づいて、近くのモノが近くのIoTデバイスに関連するモノに対応すると判定する。代替的な実施形態は、本開示を読むと当業者に明らかになり、本開示の範囲または精神から逸脱することなく構築され、実施され得る。加えて、よく知られている要素は、本明細書において開示される態様および実施形態の関連する詳細を曖昧にしないように詳細に説明されないか、または省略される可能性がある。
【0014】
語「例示的な」は、本明細書においては「例、具体例、または事例としての役割を果たす」ことを表すために使用される。本明細書において「例示的」と記載されたいずれの実施形態も、必ずしもその他の実施形態よりも好ましいかまたは有利であると解釈されるべきではない。同様に、用語「実施形態」は、すべての実施形態が検討される特徴、利点、または動作のモードを含むことを必要としない。
【0015】
本明細書において使用される用語は、特定の実施形態を説明するに過ぎず、本明細書において開示されるいずれかの実施形態を限定すると考えられるべきではない。本明細書において使用されるとき、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈がそうでないことをはっきりと示さない限り複数形も含むように意図される。用語「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」は、本明細書において使用されるとき、言及された特徴、完全体(integer)、ステップ、操作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数のその他の特徴、完全体、ステップ、操作、要素、構成要素、および/またはこれらのグループの存在または追加を除外しないことがさらに理解されるであろう。
【0016】
さらに、多くの態様が、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実行される一連の動作によって説明される。本明細書において説明される様々な動作が特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))、1つもしくは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令、またはこれら両方の組合せによって実行され得ることが、認められるであろう。加えて、本明細書において説明されるこれらの一連の動作は、実行されると関連するプロセッサに本明細書において説明される機能を実行させるコンピュータ命令の対応する組を記憶する任意の形態のコンピュータ可読ストレージ媒体内に完全に具現化されると考えられ得る。したがって、本開示の様々な態様は、いくつかの異なる形態で具現化される可能性があり、それらの異なる形態のすべては、特許請求の対象の範囲内にあると考えられてきた。さらに、本明細書において説明される態様のそれぞれに関して、対応する形態の任意のそのような態様は、たとえば、説明される動作を実行する「ように構成された論理」として本明細書において説明される可能性がある。
【0017】
本明細書において使用されるとき、「モノのインターネットデバイス」(または「IoTデバイス」)という用語は、アドレス指定可能なインターフェース(たとえば、インターネットプロトコル(IP)アドレス、Bluetooth(登録商標)識別子(ID)、近距離無線通信(NFC: near-field communication)IDなど)を有し、有線またはワイヤレスの接続を介して1つまたは複数のその他のデバイスに情報を送信することができる任意のモノ(たとえば、電化製品、センサなど)を指す可能性がある。IoTデバイスは、クイックレスポンス(QR)コード、無線周波数識別(RFID)タグ、NFCタグなどの受動的な通信インターフェース、またはモデム、トランシーバ、送信機-受信機などの能動的な通信インターフェースを有する可能性がある。IoTデバイスは、中央演算処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、ASICなどに埋め込まれ、および/または中央演算処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、ASICなどによって制御/監視され、ローカルアドホックネットワークまたはインターネットなどのIoTネットワークに接続するように構成され得る特定の1組の属性(たとえば、IoTデバイスがオンであるかまたはオフであるか、開いているかまたは閉じているか、アイドルかまたはアクティブか、タスクの実行のために利用可能かまたは使用中かなどのデバイスの状態またはステータス、冷やすまたは暖める機能、環境を監視または記録する機能、光を発する機能、音を発する機能など)を有する可能性がある。たとえば、IoTデバイスは、デバイスがIoTネットワークと通信するためのアドレス指定可能な通信インターフェースを備えている限り、冷蔵庫、トースター、オーブン、電子レンジ、冷凍庫、食洗機、皿、手工具、洗濯機、衣類乾燥機、炉、エアコン、サーモスタット、テレビ、照明設備、掃除機、スプリンクラー、電気メータ、ガスメータなどを含み得るがこれらに限定されない。IoTデバイスは、(スマートフォンを含む)セル電話、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯情報端末(PDA)なども含み得る。したがって、IoTネットワークは、通常、インターネット接続性を持たないデバイス(たとえば、食洗機など)に加えて「レガシーの」インターネットに接続可能なデバイス(たとえば、ラップトップコンピュータまたはデスクトップコンピュータ、セル電話など)の組合せからなる可能性がある。
【0018】
図1Aは、本開示の一態様によるワイヤレス通信システム100Aの高レベルのシステムアーキテクチャを示す。ワイヤレス通信システム100Aは、テレビ110、空調室外機112、サーモスタット114、冷蔵庫116、ならびに洗濯機および乾燥機118を含む複数のIoTデバイスを含む。
【0019】
図1Aを参照すると、IoTデバイス110〜118は、
図1Aにおいては無線インターフェース108および直接有線接続109として示される物理的な通信インターフェースまたはレイヤを介してアクセスネットワーク(たとえば、アクセスポイント125)と通信するように構成される。無線インターフェース108は、IEEE 802.11などのワイヤレスインターネットプロトコル(IP)に準拠する可能性がある。
図1AはIoTデバイス110〜118が無線インターフェース108を介して通信し、IoTデバイス118が直接有線接続109を介して通信するところを示すが、各IoTデバイスは、有線もしくはワイヤレスの接続、またはこれら両方を介して通信する可能性がある。
【0020】
インターネット175は、(
図1Aには便宜上示されていない)いくつかのルーティングエージェントおよび処理エージェントを含む。インターネット175は、異なるデバイス/ネットワーク間で通信するために標準的なインターネットプロトコルスイート(たとえば、伝送制御プロトコル(TCP)およびIP)を用いる相互に接続されたコンピュータおよびコンピュータネットワークの全世界的システムである。TCP/IPは、データがどのようにフォーマットされ、アドレス指定され、送信され、ルーティングされ、送信先で受信されるべきかを指定するエンドツーエンドの接続性を提供する。
【0021】
図1Aにおいて、デスクトップコンピュータまたはパーソナルコンピュータ(PC)などのコンピュータ120は、(たとえば、イーサネット(登録商標)接続またはWi-Fiもしくは802.11に基づくネットワークを介して)インターネット175に直接接続するものとして示される。コンピュータ120は、モデムまたはルータへの直接接続などのインターネット175への有線接続を有する可能性があり、モデムまたはルータは、一例において、(たとえば、有線接続性とワイヤレス接続性との両方を有するWi-Fiルータの)アクセスポイント125自体に対応する可能性がある。代替的に、有線接続を介してアクセスポイント125およびインターネット175に接続されるのではなく、コンピュータ120は、無線インターフェース108または別のワイヤレスインターフェースを介してアクセスポイント125に接続され、無線インターフェース108を介してインターネット175にアクセスする可能性がある。デスクトップコンピュータとして示されているが、コンピュータ120は、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、PDA、スマートフォンなどの可能性がある。コンピュータ120は、IoTデバイスであり、および/またはIoTデバイス110〜118のネットワーク/グループなどのIoTネットワーク/グループを管理するための機能を含む可能性がある。
【0022】
アクセスポイント125は、たとえば、FiOSなどの光通信システム、ケーブルモデム、デジタル加入者線(DSL)モデムなどを介してインターネット175に接続される可能性がある。アクセスポイント125は、標準的なインターネットプロトコル(たとえば、TCP/IP)を用いてIoTデバイス110〜120およびインターネット175と通信し得る。
【0023】
図1Aを参照すると、IoTサーバ170は、インターネット175に接続されるものとして示される。IoTサーバ170は、複数の構造的に別々のサーバとして実装される可能性があり、または代替的に、単一のサーバに対応する可能性がある。一態様において、IoTサーバ170は、(破線によって示されるように)任意であり、IoTデバイス110〜120のグループは、ピアツーピア(P2P)ネットワークの可能性がある。そのような場合、IoTデバイス110〜120は、無線インターフェース108および/または直接有線接続109を介して互いに直接通信し得る。代替的にまたは追加的に、IoTデバイス110〜120の一部またはすべては、無線インターフェース108および直接有線接続109とは独立した通信インターフェースを用いて構成される可能性がある。たとえば、無線インターフェース108がWi-Fiインターフェースに対応する場合、IoTデバイス110〜120のうちの1つまたは複数は、互いにまたはその他のBluetooth(登録商標)対応デバイスもしくはNFC対応デバイスと直接通信するためのBluetooth(登録商標)インターフェースまたはNFCインターフェースを有する可能性がある。
【0024】
ピアツーピアネットワークにおいては、サービス発見方式が、ノードの存在、それらのノードの能力、およびグループの加入者資格をマルチキャストする可能性がある。ピアツーピアデバイスは、この情報に基づいて関連付けおよびその後のインタラクションを確立し得る。
【0025】
本開示の一態様によれば、
図1Bは、複数のIoTデバイスを含む別のワイヤレス通信システム100Bの高レベルのアーキテクチャを示す。概して、
図1Bに示されるワイヤレス通信システム100Bは、上でより詳細に説明された、
図1Aに示されたワイヤレス通信システム100Aと同じおよび/または実質的に同様の様々な構成要素(たとえば、無線インターフェース108および/または直接有線接続109を介してアクセスポイント125と通信するように構成されるテレビ110、空調室外機112、サーモスタット114、冷蔵庫116、ならびに洗濯機および乾燥機118、インターネット175に直接接続し、および/またはアクセスポイント125を介してインターネットに接続するコンピュータ120、ならびにインターネット175を介してアクセス可能なIoTサーバ170などを含む様々なIoTデバイス)を含み得る。したがって、説明を簡潔および簡単にするために、
図1Bに示されるワイヤレス通信システム100Bの特定の構成要素に関連する様々な詳細は、同じまたは同様の詳細が
図1Aに示されたワイヤレス通信システム100Aに関連して上で既に与えられている限り、本明細書において省略される可能性がある。
【0026】
図1Bを参照すると、ワイヤレス通信システム100Bは、スーパーバイザデバイス130を含む可能性があり、スーパーバイザデバイス130は、代替的にIoTマネージャ130またはIoTマネージャデバイス130と呼ばれる可能性がある。したがって、以下の説明が「スーパーバイザデバイス」130という用語を使用する場合、当業者は、IoTマネージャ、グループの所有者、または同様の用語へのすべての言及が、スーパーバイザデバイス130、または同じもしくは実質的に同様の機能を提供する別の物理的もしくは論理的な構成要素を指す可能性があることを理解するであろう。
【0027】
一実施形態において、スーパーバイザデバイス130は、概して、ワイヤレス通信システム100Bの様々なその他の構成要素を観測、監視、制御、または場合によっては管理し得る。たとえば、スーパーバイザデバイス130は、無線インターフェース108および/または直接有線接続109を介してアクセスネットワーク(たとえば、アクセスポイント125)と通信して、ワイヤレス通信システム100B内の様々なIoTデバイス110〜120に関連する属性、活動、またはその他の状態を監視または管理することができる。スーパーバイザデバイス130は、インターネット175および任意で(破線として示される)IoTサーバ170への有線またはワイヤレスの接続を有する可能性がある。スーパーバイザデバイス130は、様々なIoTデバイス110〜120に関連する属性、活動、またはその他の状態をさらに監視または管理するために使用され得る情報をインターネット175および/またはIoTサーバ170から取得し得る。スーパーバイザデバイス130は、スタンドアロンのデバイス、またはコンピュータ120などのIoTデバイス110〜120のうちの1つである可能性がある。スーパーバイザデバイス130は、物理的なデバイス、または物理的なデバイスで実行されるソフトウェアアプリケーションである可能性がある。スーパーバイザデバイス130は、IoTデバイス110〜120に関連する監視された属性、活動、またはその他の状態に関連する情報を出力し、IoTデバイス110〜120に関連する属性、活動、またはその他の状態を制御または場合によっては管理するための入力された情報を受信することができるユーザインターフェースを含み得る。したがって、スーパーバイザデバイス130は、概して、ワイヤレス通信システム100B内の様々な構成要素を観測、監視、制御、または場合によっては管理するために様々な構成要素を含み、様々な有線およびワイヤレスの通信インターフェースをサポートする可能性がある。
【0028】
図1Bに示されるワイヤレス通信システム100Bは、ワイヤレス通信システム100Bに結合されるか、または場合によってはワイヤレス通信システム100Bの一部にされる可能性がある(能動的なIoTデバイス110〜120とは対照的な)1つまたは複数の受動的なIoTデバイス105を含む可能性がある。概して、受動的なIoTデバイス105は、バーコード付きデバイス、Bluetooth(登録商標)デバイス、無線周波数(RF)デバイス、RFIDタグ付きデバイス、赤外線(IR)デバイス、NFCタグ付きデバイス、または近距離インターフェースを介して問い合わされるときにそのデバイスの識別子および属性を別のデバイスに提供することができる任意のその他の好適なデバイスを含み得る。能動的なIoTデバイスは、受動的なIoTデバイスの属性の変化を検出する可能性、記憶する可能性、伝達する可能性、そのような変化に基づいて動作する可能性などがある。
【0029】
たとえば、受動的なIoTデバイス105は、それぞれがRFIDタグまたはバーコードを有するコーヒーカップおよびオレンジジュースの容器を含む可能性がある。棚IoTデバイスおよび冷蔵庫IoTデバイス116は、それぞれ、コーヒーカップおよび/またはオレンジジュースの容器の受動的なIoTデバイス105が追加されたかまたは取り除かれた時点を検出するためにRFIDタグまたはバーコードを読み取ることができる適切なスキャナまたはリーダを有する可能性がある。棚IoTデバイスがコーヒーカップの受動的なIoTデバイス105が取り除かれたことを検出し、かつ冷蔵庫IoTデバイス116がオレンジジュースの容器の受動的なIoTデバイスが取り除かれたことを検出すると、スーパーバイザデバイス130は、棚IoTデバイスおよび冷蔵庫IoTデバイス116で検出された活動に関する1つまたは複数の信号を受信し得る。次いで、スーパーバイザデバイス130は、ユーザがコーヒーカップでオレンジジュースを飲んでいる、および/またはコーヒーカップでオレンジジュースを飲むのが好きであると推測する可能性がある。
【0030】
以上は受動的なIoTデバイス105を何らかの形態のRFIDタグまたはバーコード通信インターフェースを有するものとして説明しているが、受動的なIoTデバイス105は、そのような通信能力を持たない1つまたは複数のデバイスまたはその他の物理的なモノを含む可能性がある。たとえば、特定のIoTデバイスは、受動的なIoTデバイス105を特定するために受動的なIoTデバイス105に関連する形、大きさ、色、および/またはその他の観測可能な特徴を検出することができる適切なスキャナまたはリーダのメカニズムを有する可能性がある。このようにして、任意の好適な物理的なモノは、そのモノの識別情報および属性を伝達し、ワイヤレス通信システム100Bの一部になり、スーパーバイザデバイス130により観測、管理、制御、または場合によっては管理され得る。さらに、受動的なIoTデバイス105は、
図1Aのワイヤレス通信システム100Aに結合されるか、または場合によっては
図1Aのワイヤレス通信システム100Aの一部にされ、実質的に同様の方法で観測、監視、制御、または場合によっては管理され得る。
【0031】
本開示の別の態様によれば、
図1Cは、複数のIoTデバイスを含む別のワイヤレス通信システム100Cの高レベルのアーキテクチャを示す。概して、
図1Cに示されるワイヤレス通信システム100Cは、上でより詳細に説明された
図1Aおよび
図1Bにそれぞれ示されたワイヤレス通信システム100Aおよび100Bと同じおよび/または実質的に同様である様々な構成要素を含み得る。したがって、説明を簡潔および簡単にするために、
図1Cに示されるワイヤレス通信システム100Cの特定の構成要素に関連する様々な詳細は、同じまたは同様の詳細が
図1Aおよび
図1Bにそれぞれ示されたワイヤレス通信システム100Aおよび100Bに関連して上で既に与えられている限り、本明細書において省略される可能性がある。
【0032】
図1Cに示される通信システム100Cは、IoTデバイス110〜118とスーパーバイザデバイス130との間の例示的なピアツーピア通信を示す。
図1Cに示されるように、スーパーバイザデバイス130は、IoTスーパーバイザインターフェースを介してIoTデバイス110〜118のそれぞれと通信する。さらに、IoTデバイス110および114、IoTデバイス112、114、および116、ならびにIoTデバイス116および118は、互いに直接通信する。
【0033】
IoTデバイス110〜118は、IoTグループ160を構成する。IoTデバイスグループ160は、ユーザのホームネットワークに接続されたIoTデバイスなどのローカルに接続されたIoTデバイスのグループである。示されていないが、複数のIoTデバイスグループが、インターネット175に接続されたIoT SuperAgent 140を介して互いに接続されるおよび/または通信する可能性がある。高いレベルで、スーパーバイザデバイス130がグループ内通信を管理し、一方、IoT SuperAgent 140はグループ間通信を管理することができる。別々のデバイスとして示されているが、スーパーバイザ130およびIoT SuperAgent 140は、同じデバイス(たとえば、
図1Aのコンピュータ120のようなスタンドアロンのデバイスまたはIoTデバイス)であるか、または同じデバイス(たとえば、
図1Aのコンピュータ120のようなスタンドアロンのデバイスまたはIoTデバイス)に存在する可能性がある。代替的に、IoT SuperAgent 140は、アクセスポイント125に対応するか、またはアクセスポイント125の機能を含む可能性がある。さらに別の代替として、IoT SuperAgent 140は、IoTサーバ170などのIoTサーバに対応するか、またはIoTサーバの機能を含む可能性がある。IoT SuperAgent 140は、ゲートウェイ機能145を包含する(encapsulate)可能性がある。
【0034】
それぞれのIoTデバイス110〜118は、スーパーバイザデバイス130をピアとして扱い、スーパーバイザデバイス130に属性/スキーマの更新を送信する可能性がある。IoTデバイスは、別のIoTデバイスと通信する必要があるとき、スーパーバイザデバイス130にそのIoTデバイスへのポインタを要求し、次いで、ピアとして目標のIoTデバイスと通信することができる。IoTデバイス110〜118は、共通メッセージングプロトコル(CMP: common messaging protocol)を用いてピアツーピア通信ネットワークを介して互いに通信する。2つのIoTデバイスは、CMPに対応し、共通通信トランスポート(common communication transport)を介して接続される限り、互いに通信し得る。プロトコルスタックにおいて、CMPレイヤ154は、アプリケーションレイヤ152の下で、かつトランスポートレイヤ156および物理レイヤ158の上にある。
【0035】
本開示の別の態様によれば、
図1Dは、複数のIoTデバイスを含む別のワイヤレス通信システム100Dの高レベルのアーキテクチャを示す。概して、
図1Dに示されるワイヤレス通信システム100Dは、上でより詳細に説明された
図1A〜
図1Cにそれぞれ示されたワイヤレス通信システム100A〜Cと同じおよび/または実質的に同様である様々な構成要素を含み得る。したがって、説明を簡潔および簡単にするために、
図1Dに示されるワイヤレス通信システム100Dの特定の構成要素に関連する様々な詳細は、同じまたは同様の詳細が
図1A〜
図1Cにそれぞれ示されたワイヤレス通信システム100A〜Cに関連して上で既に与えられている限り、本明細書において省略される可能性がある。
【0036】
インターネット175は、IoTの概念を用いて規制され得る「リソース」である。しかし、インターネット175は、規制されるリソースの単なる一例であり、任意のリソースが、IoTの概念を用いて規制され得る。規制され得るその他のリソースは、電気、ガス、ストレージ、セキュリティなどを含むがこれらに限定されない。IoTデバイスは、リソースに接続され、それによってリソースを規制する可能性があり、またはリソースは、インターネット175を介して規制される可能性がある。
図1Dは、天然ガス、ガソリン、温水、および電気などのいくつかのリソース180を示し、リソース180は、インターネット175に加えておよび/またはインターネット175を介して規制され得る。
【0037】
IoTデバイスは、それらのリソース180の使用を規制するために互いに通信し得る。たとえば、トースター、コンピュータ、およびヘアドライヤーなどのIoTデバイスが、それらの電気(リソース180)の使用を規制するためにBluetooth(登録商標)通信インターフェースを介して互いに通信する可能性がある。別の例として、デスクトップコンピュータ、電話、およびタブレットコンピュータなどのIoTデバイスが、インターネット175(リソース180)へのそれらのアクセスを規制するためにWi-Fi通信インターフェースを介して通信する可能性がある。さらに別の例として、ストーブ、衣類乾燥機、および給湯器などのIoTデバイスが、それらのガスの使用を規制するためにWi-Fi通信インターフェースを介して通信する可能性がある。代替的にまたは追加的に、それぞれのIoTデバイスは、IoTデバイスから受信された情報に基づいてそれらのリソース180の使用を規制するための論理を有するIoTサーバ170などのIoTサーバに接続される可能性がある。
【0038】
本開示の別の態様によれば、
図1Eは、複数のIoTデバイスを含む別のワイヤレス通信システム100Eの高レベルのアーキテクチャを示す。概して、
図1Eに示されるワイヤレス通信システム100Eは、上でより詳細に説明された
図1A〜
図1Dにそれぞれ示されたワイヤレス通信システム100A〜Dと同じおよび/または実質的に同様である様々な構成要素を含み得る。したがって、説明を簡潔および簡単にするために、
図1Eに示されるワイヤレス通信システム100Eの特定の構成要素に関連する様々な詳細は、同じまたは同様の詳細が
図1A〜
図1Dにそれぞれ示されたワイヤレス通信システム100A〜Dに関連して上で既に与えられている限り、本明細書において省略される可能性がある。
【0039】
通信システム100Eは、2つのIoTデバイスグループ160Aおよび160Bを含む。複数のIoTデバイスグループが、インターネット175に接続されたIoT SuperAgentを介して互いに接続されるおよび/または通信する可能性がある。高いレベルで、IoT SuperAgentは、IoTデバイスグループの間のグループ間通信を管理し得る。たとえば、
図1Eにおいては、IoTデバイスグループ160Aが、IoTデバイス116A、122A、および124A、ならびにIoT SuperAgent 140Aを含み、一方、IoTデバイスグループ160Bは、IoTデバイス116B、122B、および124B、ならびにIoT SuperAgent 140Bを含む。したがって、IoT SuperAgent 140Aおよび140Bは、IoTデバイスグループ160AとIoTデバイスグループ160Bとの間の通信を容易にするために、インターネット175に接続して、インターネット175を介して互いに通信し、および/または互いに直接通信し得る。さらに、
図1EはIoT SuperAgent 140Aおよび140Bを介して互いに通信する2つのIoTデバイスグループ160Aおよび160Bを示すが、当業者は、任意の数のIoTデバイスグループがIoT SuperAgentを用いて互いに好適に通信する可能性があることを理解するであろう。
【0040】
図2Aは、本開示の態様によるIoTデバイス200Aの高レベルの例を示す。IoTデバイス200Aは、カメラまたはスマートフォンを含む任意のIoTデバイスである可能性がある。外観および/または内部の構成要素がIoTデバイスの間で大きく異なる可能性があるが、ほとんどのIoTデバイスは、ディスプレイおよびユーザ入力のための手段を含み得るある種のユーザインターフェースを有する。ユーザインターフェースのないIoTデバイスは、
図1A〜
図1Bの無線インターフェース108などの有線またはワイヤレスのネットワークを介して遠隔で通信され得る。
【0041】
図2Aに示されるように、IoTデバイス200Aに関する例示的な構成において、IoTデバイス200Aの外部ケーシングは、当技術分野で知られているように、構成要素の中でもとりわけ、ディスプレイ226、電源ボタン222、ならびに2つの制御ボタン224Aおよび224Bを用いて構成される可能性がある。ディスプレイ226は、タッチスクリーンディスプレイである可能性があり、その場合、制御ボタン224Aおよび224Bは、必要でない可能性がある。IoTデバイス200Aの一部として明示的に示されていないが、IoTデバイス200Aは、Wi-Fiアンテナ、セルラーアンテナ、衛星測位システム(SPS)アンテナ(たとえば、全地球測位システム(GPS)アンテナ)などを含むがこれらに限定されない1つもしくは複数の外部アンテナおよび/または外部ケーシングに組み込まれた1つもしくは複数の組み込みアンテナを含む可能性がある。
【0042】
IoTデバイス200AなどのIoTデバイスの内部の構成要素は、異なるハードウェア構成で具現化される可能性があるが、内部のハードウェア構成要素に関する基本的な高レベルの構成は、
図2Aにおいてプラットフォーム202として示される。プラットフォーム202は、
図1A〜
図1Bの無線インターフェース108および/または有線インターフェースなどのネットワークインターフェースを介して送信されたソフトウェアアプリケーション、データ、および/またはコマンドを受信し、実行し得る。また、プラットフォーム202は、ローカルに記憶されたアプリケーションを独立して実行し得る。プラットフォーム202は、有線および/またはワイヤレスの通信のために構成された1つまたは複数のトランシーバ206(たとえば、Wi-Fiトランシーバ、Bluetooth(登録商標)トランシーバ、セルラートランシーバ、衛星トランシーバ、GPS受信機もしくはSPS受信機など)を含み得る。トランシーバ206は、本明細書において説明されるように、ビーコン信号を放出し、検出し、発見メッセージおよび連絡先カード(contact card)を送信し、受信するようにさらに構成される可能性がある。トランシーバ206は、概してプロセッサ208と呼ばれるマイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路、デジタル信号プロセッサ(DSP)、プログラミング可能な論理回路、またはその他のデータ処理デバイスなどの1つまたは複数のプロセッサ208に動作可能に結合される。プロセッサ208は、IoTデバイスのメモリ212内のアプリケーションプログラミング命令を実行し得る。メモリ212は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームによくある任意のメモリのうちの1つまたは複数を含み得る。1つまたは複数の入力/出力(I/O)インターフェース214は、示されたディスプレイ226、電源ボタン222、制御ボタン224Aおよび224Bなどの様々なI/Oデバイス、ならびにIoTデバイス200Aに関連するセンサ、アクチュエータ、中継機、バルブ、スイッチなどの任意のその他のデバイスとプロセッサ208が通信することと、それらのデバイスからの制御とを可能にするように構成され得る。
【0043】
したがって、本開示の態様は、本明細書において説明される機能を実行する能力を含むIoTデバイス(たとえば、IoTデバイス200A)を含み得る。当業者によって理解されるように、様々な論理要素は、ディスクリート要素(discrete element)、プロセッサ(たとえば、プロセッサ208)で実行されるソフトウェアモジュール、または本明細書において開示される機能を実現するためのソフトウェアとハードウェアとの任意の組合せで具現化され得る。たとえば、トランシーバ206、プロセッサ208、メモリ212、およびI/Oインターフェース214が、本明細書で開示される様々な機能を協力してロードし、記憶し、実行するためにすべて使用される可能性があり、したがって、これらの機能を実行するための論理が、様々な要素に分散される可能性がある。代替的に、機能は、1つのディスクリート構成要素(discrete component)に組み込まれる可能性がある。したがって、
図2AのIoTデバイス200Aの特徴は、例示的であるに過ぎないと見なされるべきであり、本開示は、示される特徴または構成に限定されない。
【0044】
たとえば、トランシーバ206は、近くのIoTデバイスに関連するモノを特定するための指示を生成し得る。トランシーバ206および/またはプロセッサ208は、近くのIoTデバイスに関連する識別情報を受信し得る。プロセッサ208および/またはI/Oインターフェース214は、カメラアプリケーションの視野内の近くのモノを検出し得る。プロセッサ208は、受信された識別情報に基づいて、近くのモノが近くのIoTデバイスに関連付けられるか否かを判定する可能性があり、近くのモノが近くのIoTデバイスに関連付けられることに基づいて、近くのモノが近くのIoTデバイスに関連するモノに対応すると判定する可能性がある。
【0045】
図2Bは、本開示の態様による受動的なIoTデバイス200Bの高レベルの例を示す。概して、
図2Bに示される受動的なIoTデバイス200Bは、上でより詳細に説明された
図2Aに示されたIoTデバイス200Aと同じおよび/または実質的に同様である様々な構成要素を含み得る。したがって、説明を簡潔および簡単にするために、
図2Bに示される受動的なIoTデバイス200Bの特定の構成要素に関連する様々な詳細は、同じまたは同様の詳細が
図2Aに示されたIoTデバイス200Aに関連して上で既に与えられている限り、本明細書において省略される可能性がある。
【0046】
概して、
図2Bに示される受動的なIoTデバイス200Bは、受動的なIoTデバイス200Bがプロセッサ、内部メモリ、または特定のその他の構成要素を持たない可能性があるという点で、
図2Aに示されたIoTデバイス200Aとは異なる可能性がある。その代わりに、一実施形態において、受動的なIoTデバイス200Bは、I/Oインターフェース214、または受動的なIoTデバイス200Bが制御されるIoTネットワーク内で観測されるか、監視されるか、制御されるか、管理されるか、または場合によっては知られることを可能にするその他の好適なメカニズムのみを含み得る。たとえば、一実施形態において、受動的なIoTデバイス200Bに関連するI/Oインターフェース214は、バーコード、Bluetooth(登録商標)インターフェース、無線周波数(RF)インターフェース、RFIDタグ、IRインターフェース、NFCインターフェース、または近距離インターフェースを介して問い合わされるときに受動的なIoTデバイス200Bに関連する識別子および属性を別のデバイス(たとえば、受動的なIoTデバイス200Bに関連する属性に関する情報を検出するか、記憶するか、伝達するか、そのような情報に基づいて動作するか、または場合によってはそのような情報を処理することができるIoTデバイス200Aなどの能動的なIoTデバイス)に提供することができる任意のその他の好適なI/Oインターフェースを含み得る。
【0047】
以上は受動的なIoTデバイス200Bをある形態のRF、バーコード、またはその他のI/Oインターフェース214を有するものとして説明しているが、受動的なIoTデバイス200Bは、そのようなI/Oインターフェース214を持たないデバイスまたはその他の物理的なモノを含む可能性がある。たとえば、特定のIoTデバイスは、受動的なIoTデバイス200Bを特定するために受動的なIoTデバイス200Bに関連する形、大きさ、色、および/またはその他の観測可能な特徴を検出することができる適切なスキャナまたはリーダのメカニズムを有する可能性がある。このようにして、任意の好適な物理的なモノは、その識別情報および属性を伝達し、制御されるIoTネットワーク内で観測、監視、制御、または場合によっては管理され得る。
【0048】
図3は、機能を実行するように構成された論理を含む通信デバイス300を示す。通信デバイス300は、IoTデバイス110〜120、IoTデバイス200A、インターネット175に結合された任意の構成要素(たとえば、IoTサーバ170)などを含むがこれらに限定されない上述の通信デバイスのいずれかに対応する可能性がある。したがって、通信デバイス300は、
図1A〜
図1Bのワイヤレス通信システム100A〜Bを介して1つまたは複数のその他のエンティティと通信する(またはそれらのその他のエンティティとの通信を容易にする)ように構成される任意の電子デバイスに対応する可能性がある。
【0049】
図3を参照すると、通信デバイス300は、情報を受信および/または送信するように構成された論理305を含む。一例においては、通信デバイス300がワイヤレス通信デバイス(たとえば、IoTデバイス200Aおよび/または受動的なIoTデバイス200B)に対応する場合、情報を受信および/または送信するように構成された論理305は、ワイヤレストランシーバなどのワイヤレス通信インターフェース(たとえば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、Wi-Fi Direct、ロングタームエボリューション(LTE)Directなど)ならびに関連するハードウェア(たとえば、RFアンテナ、モデム、変調器および/または復調器など)を含み得る。別の例において、情報を受信および/または送信するように構成された論理305は、有線通信インターフェース(たとえば、シリアル接続、USB接続またはFirewire接続、インターネット175にアクセスし得るようにするイーサネット(登録商標)接続など)に対応する可能性がある。したがって、通信デバイス300がある種のネットワークに基づくサーバ(たとえば、IoTサーバ170)に対応する場合、情報を受信および/または送信するように構成された論理305は、一例においては、ネットワークに基づくサーバをイーサネット(登録商標)プロトコルによってその他の通信エンティティに接続するイーサネット(登録商標)カードに対応する可能性がある。さらなる例において、情報を受信および/または送信するように構成された論理305は、通信デバイス300がそのローカルの環境を監視することができるようにする感知または測定のハードウェア(たとえば、加速度計、温度センサ、光センサ、ローカルのRF信号を監視するためのアンテナなど)を含む可能性がある。情報を受信および/または送信するように構成された論理305は、実行されるときに、情報を受信および/または送信するように構成された論理305の関連するハードウェアがその受信機能および/または送信機能を実行することを可能にするソフトウェアを含む可能性もある。しかし、情報を受信および/または送信するように構成された論理305は、ソフトウェアのみには対応せず、その機能を実現するために少なくとも部分的にハードウェアに依拠する。
【0050】
図3を参照すると、通信デバイス300は、情報を処理するように構成された論理310をさらに含む。一例において、情報を処理するように構成された論理310は、少なくともプロセッサを含み得る。情報を処理するように構成された論理310によって実行され得る処理の種類の例示的な実装は、判定を行うこと、接続を確立すること、異なる情報の選択肢の間で選択を行うこと、データに関連する評価を行うこと、通信デバイス300に結合されたセンサとインタラクションして測定動作を実行すること、情報をある形式から別の形式に(たとえば、.wmvから.aviになど、異なるプロトコルの間で)変換することなどを含むがこれらに限定されない。情報を処理するように構成された論理310に含まれるプロセッサは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくはその他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート(discrete gate)もしくはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェア構成要素(discrete hardware component)、または本明細書で説明される機能を実行するように設計されたこれらの任意の組合せに対応する可能性がある。汎用プロセッサはマイクロプロセッサである可能性があるが、代替として、プロセッサは、任意の通常のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械である可能性がある。また、プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意のその他のそのような構成)として実装され得る。情報を処理するように構成された論理310は、実行されるときに、情報を処理するように構成された論理310の関連するハードウェアがその処理機能を実行することを可能にするソフトウェアを含む可能性もある。しかし、情報を処理するように構成された論理310は、ソフトウェアのみには対応せず、その機能を実現するために少なくとも部分的にハードウェアに依拠する。
【0051】
図3を参照すると、通信デバイス300は、情報を記憶するように構成された論理315をさらに含む。一例において、情報を記憶するように構成された論理315は、少なくとも非一時的メモリおよび関連するハードウェア(たとえば、メモリコントローラなど)を含み得る。たとえば、情報を記憶するように構成された論理315に含まれる非一時的メモリは、RAM、フラッシュメモリ、ROM、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能なディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意のその他の形態のストレージ媒体に対応する可能性がある。情報を記憶するように構成された論理315は、実行されるときに、情報を記憶するように構成された論理315の関連するハードウェアがその記憶機能を実行することを可能にするソフトウェアを含む可能性もある。しかし、情報を記憶するように構成された論理315は、ソフトウェアのみには対応せず、その機能を実現するために少なくとも部分的にハードウェアに依拠する。
【0052】
図3を参照すると、通信デバイス300は、任意で、情報を提示するように構成された論理320をさらに含む。一例において、情報を提示するように構成された論理320は、少なくとも出力デバイスおよび関連するハードウェアを含み得る。たとえば、出力デバイスは、映像出力デバイス(たとえば、ディスプレイスクリーン、USB、HDMI(登録商標)などの映像情報を運ぶことができるポートなど)、音声出力デバイス(たとえば、スピーカ、マイクロホンジャック、USB、HDMI(登録商標)などの音声情報を運ぶことができるポートなど)、振動デバイス、および/または情報が出力のためにフォーマットされるか、もしくは通信デバイス300のユーザもしくはオペレータによって実際に出力され得るようにする任意のその他のデバイスを含む可能性がある。たとえば、通信デバイス300が
図2Aに示されたIoTデバイス200Aおよび/または
図2Bに示された受動的なIoTデバイス200Bに対応する場合、情報を提供するように構成された論理320は、ディスプレイ226を含み得る。さらなる例において、情報を提示するように構成された論理320は、ローカルユーザのいないネットワーク通信デバイス(たとえば、ネットワークスイッチまたはルータ、遠隔のサーバなど)などの特定の通信デバイスに関しては省略される可能性がある。情報を提示するように構成された論理320は、実行されるときに、情報を提示するように構成された論理320の関連するハードウェアがその提示機能を実行することを可能にするソフトウェアを含む可能性もある。しかし、情報を提示するように構成された論理320は、ソフトウェアのみには対応せず、その機能を実現するために少なくとも部分的にハードウェアに依拠する。
【0053】
図3を参照すると、通信デバイス300は、任意で、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理325をさらに含む。一例において、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理325は、少なくともユーザ入力デバイスおよび関連するハードウェアを含み得る。たとえば、ユーザ入力デバイスは、ボタン、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、カメラ、音声入力デバイス(たとえば、マイクロホン、もしくはマイクロホンジャックなどの音声情報を運ぶことができるポートなど)、および/または情報が通信デバイス300のユーザもしくはオペレータから受信され得るようにする任意のその他のデバイスを含む可能性がある。たとえば、通信デバイス300が
図2Aに示されたIoTデバイス200Aおよび/または
図2Bに示された受動的なIoTデバイス200Bに対応する場合、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理325は、ボタン222、224A、および224B、ディスプレイ226(タッチスクリーンの場合)などを含み得る。さらなる例において、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理325は、ローカルユーザのいないネットワーク通信デバイス(たとえば、ネットワークスイッチまたはルータ、遠隔のサーバなど)などの特定の通信デバイスに関しては省略される可能性がある。ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理325は、実行されるときに、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理325の関連するハードウェアがその入力受信機能を実行することを可能にするソフトウェアを含む可能性もある。しかし、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理325は、ソフトウェアのみには対応せず、その機能を実現するために少なくとも部分的にハードウェアに依拠する。
【0054】
例示的な態様においては、情報を受信および/または送信するように構成された論理305が、近くのIoTデバイスに関連するモノを特定するための指示を生成し得る。情報を受信および/もしくは送信するように構成された論理305ならびに/または情報を処理するように構成された論理310が、近くのIoTデバイスに関連する識別情報を受信し得る。情報を処理するように構成された論理310および/またはローカルユーザ入力を受信するように構成された論理325が、カメラアプリケーションの視野内の近くのモノを検出し得る。情報を処理するように構成された論理310が、受信された識別情報に基づいて、近くのモノが近くのIoTデバイスに関連付けられるか否かを判定する可能性があり、近くのモノが近くのIoTデバイスに関連付けられることに基づいて、近くのモノが近くのIoTデバイスに関連するモノに対応すると判定する可能性がある。
【0055】
図3を参照すると、305から325までの構成された論理が
図3の別々のまたは異なるブロックとして示されているが、それぞれの構成された論理がその機能を実行するようにするハードウェアおよび/またはソフトウェアは、部分的に重なる可能性があることが理解されるであろう。たとえば、305から325までの構成された論理の機能を助けるために使用される任意のソフトウェアは、305から325までの構成された論理が、情報を記憶するように構成された論理315によって記憶されたソフトウェアの動作に部分的に基づいてその機能(つまり、この場合、ソフトウェアの実行)をそれぞれ実行するように、情報を記憶するように構成された論理315に関連する非一時的メモリに記憶される可能性がある。同様に、構成された論理のうちの1つに直接関連付けられるハードウェアが、その他の構成された論理によって時折借用または使用され得る。たとえば、情報を処理するように構成された論理310のプロセッサは、情報を受信および/または送信するように構成された論理305が、情報を処理するように構成された論理310に関連するハードウェア(すなわち、プロセッサ)の動作に部分的に基づいてその機能(つまり、この場合、データの送信)を実行するように、情報を受信および/または送信するように構成された論理305によって送信される前にデータを適切な形式にフォーマットする可能性がある。
【0056】
概して、別途明示的に示されない限り、本開示の全体を通じて使用される「〜ように構成された論理」という語句は、少なくとも部分的にハードウェアで実装される態様をもたらすように意図されており、ハードウェアとは独立したソフトウェアのみの実装に当てはまるように意図されていない。また、様々なブロックの構成された論理または「〜ように構成された論理」は、特定の論理ゲートまたは論理要素に限定されず、概して、(ハードウェアかまたはハードウェアとソフトウェアとの組合せかのどちらかによって)本明細書において説明される機能を実行する能力を指すことが理解されるであろう。したがって、様々なブロックに示される構成された論理または「〜ように構成された論理」は、「論理」という語を共有するにもかかわらず、必ずしも論理ゲートまたは論理要素として実装されない。様々なブロックの論理の間のその他のインタラクションまたは協力が、以下でより詳細に説明される態様を考察することにより当業者に明らかになるであろう。
【0057】
様々な実施形態が、
図4に示されるサーバ400などの様々な市販のサーバデバイスのいずれかで実装され得る。一例において、サーバ400は、上述のIoTサーバ170の1つの例示的な構成に対応する可能性がある。
図4において、サーバ400は、揮発性メモリ402およびディスクドライブ403などの大容量不揮発性メモリに結合されたプロセッサ401を含む。サーバ400は、プロセッサ401に結合されたフロッピー(登録商標)ディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)またはDVDディスクドライブ406も含む可能性がある。サーバ400は、その他のブロードキャストシステムのコンピュータおよびサーバまたはインターネットに結合されたローカルエリアネットワークなどのネットワーク407とのデータ接続を確立するためにプロセッサ401に結合されたネットワークアクセスポート404も含む可能性がある。
図3に関連して、
図4のサーバ400は、通信デバイス300の1つの例示的な実装を示し、それによって、情報を送信および/または受信するように構成された論理305は、ネットワーク407と通信するためにサーバ400によって使用されるネットワークアクセスポイント404に対応し、情報を処理するように構成された論理310は、プロセッサ401に対応し、情報を記憶するための論理の構成315は、揮発性メモリ402、ディスクドライブ403、および/またはディスクドライブ406の任意の組合せに対応することが理解されるであろう。情報を提示するように構成された任意の論理320およびローカルユーザ入力を受信するように構成された任意の論理325は、
図4に明示的に示されておらず、サーバ400に含まれる可能性があり、または含まれない可能性がある。したがって、
図4は、
図2AのようなIoTデバイスの実装に加えて、通信デバイス300がサーバとして実装され得ることを示すのに役立つ。
【0058】
IPに基づく技術およびサービスは、より成熟し、コストを押し下げ、IPアプリケーションの可用性を高めた。これは、インターネット接続性がますます多くの種類の日常の電子的なモノに追加されることを可能にした。IoTは、コンピュータおよびコンピュータネットワークだけでなく日常の電子的なモノがインターネットによって読み取り可能、認識可能、位置特定可能、アドレス指定可能、および制御可能であることができるという考えに基づく。
【0059】
しかし、当技術分野における進歩にもかかわらず、カメラフレームワークがIoTデバイスおよび/または人などのモノをそのようなモノのグループのピクチャまたは映像内で特定することを可能にするメカニズムは、存在しない。つまり、カメラまたはセル電話などの撮像デバイスが写真または映像を撮影しながら対象を高い信頼性で自動的に特定するためのメカニズムが、存在しない。現在のタグ付けおよび/または物体認識ソリューションは、タグ付け/認識プロセスの前に提供された基礎データを用いる後処理機能として実行される。
【0060】
したがって、本開示の様々な態様は、(「カメラ」、「アプリケーション」、「フレームワーク」、「カメラアプリケーション」、または「カメラフレームワーク」と交換可能なように呼ばれる)カメラアプリケーションが撮影中にピクチャまたは映像に関連するメタデータを先を見越して同時に記録することを可能にするメカニズムを提供する。開示されるカメラアプリケーションは、ピクチャまたは映像を撮影し、同時に、ピクチャまたは映像の対象についての識別情報を収集する。識別情報は、指向性マイクロホン、光センサ、赤外線(IR)センサ、加速度計などの様々なセンサを用いて帯域外シグナリングによって取得され得る。
【0061】
一態様において、カメラアプリケーションは、光または音声ビーコンなどのビーコンを用いてピクチャまたは映像の対象を特定することができる。特に、ピクチャを撮影するかまたは映像を記録するとき、カメラアプリケーションは、近くのIoTデバイスにビーコンを送信する。近くのIoTデバイスは、関連するユーザの識別情報およびビーコンを特定する情報を含むそれらのIoTデバイス独自のビーコンで応答する。カメラアプリケーションは、受信されたビーコンを対応するIoTデバイスとマッチングし、ひいては識別情報とマッチングすることができる。
【0062】
図5Aは、カメラアプリケーション502が光または音声ビーコンなどのビーコンを用いてピクチャまたは映像の対象を特定することができる例示的な態様を示す。ユーザが、たとえば、セル電話またはカメラである可能性があるUE500上のカメラアプリケーション502をアクティブ化するとき、カメラアプリケーション502は、UE500にUE500がピクチャを撮影するかまたは映像を記録しようとしていることを示すビーコン504を撮影の方向にブロードキャストさせることができる。ビーコン504は、たとえば、人間には聞こえない周波数の音声ビーコンまたは人間には見えない範囲の光ビーコンである可能性がある。たとえば、IoTデバイス512、522、および532などのビーコンの範囲内の任意のIoTデバイスは、それぞれ、やはり人間には聞こえない周波数の音声ビーコンまたは人間には見えない範囲の光ビーコンである可能性があるそれらのIoTデバイス独自のビーコン514、524、および534で応答することができる。たとえば、IoTデバイス512は、セル電話である可能性があり、21KHzの音声ビーコン514で応答する可能性がある。IoTデバイス522は、時計である可能性があり、そのIoTデバイス522のLEDを用いて2500Kカラーライトビーコン524で応答する可能性がある。IoTデバイス532は、スマートフォンである可能性があり、40KHz音声ビーコン534で応答する可能性がある。
【0063】
また、各IoTデバイス512、522、および532は、それぞれ関連するユーザ510、520、および530を特定する「連絡先カード」またはその他のデータをUE500に渡す。応答するIoTデバイス512、522、および532は、WiFiネットワークなどのローカルワイヤレスネットワークを介してこの情報を送信し得る。代替的に、ローカルワイヤレスネットワークが利用可能でない場合、IoTデバイス512、522、および532は、セルラーネットワークまたはその他のワイヤレス送信媒体上でこの情報を送信し得る。IoTデバイス512、522、および532は、ビーコン514、524、および534ならびに識別情報を同時にまたは任意の順序で逐次的に送信する可能性がある。
【0064】
識別情報は、対応するユーザ510、520、および530の名前および連絡先情報を含み得る。各IoTデバイス512、522、および532からの識別情報は、対応するビーコン514、524、および534を特定するパラメータも含む。たとえば、IoTデバイス512からの識別情報が、ビーコン514が21KHzの音声ビーコンであることを示すパラメータ「Beacon[S21KHz]」を含む可能性がある。
【0065】
場合によっては、UE500は、応答するIoTデバイスのうちの1つまたは複数の識別情報を既に有する可能性がある。応答するIoTデバイスは、その事実を知っている場合、単に、連絡先カードの識別子およびビーコンパラメータを送信する可能性がある。代替的にまたは追加的に、IoTデバイスは、そのIoTデバイスがビーコン504などの要求ビーコンに応答するときに常に使用する特定のビーコンを有する可能性がある。その場合、応答するIoTデバイスは、そのIoTデバイスがUE500と前にインタラクションしたことを知っている場合、UE500が期待されるビーコンの種類を既に知っているので、そのIoTデバイスのビーコンパラメータをUE500に再び送信する必要がない。
【0066】
カメラアプリケーション502は、ピクチャまたは映像を撮影するとき、受信されたビーコン514、524、および534に対応する可能性があるピクチャまたは映像内のモノ516、526、および536を特定するために、適切な焦点を決定する顔認識などの物体認識を実行することができる。たとえば、カメラアプリケーション502は、3つのビーコンを受信する場合、少なくとも3つのモノがピクチャまたは映像内にある可能性があることを知る。
【0067】
代替的に、
図5Bに示されるように、カメラアプリケーション502がたとえばモノ526などの唯1つのモノを特定するが、3つのビーコン514、524、および534を受信する場合(たとえば、ユーザがカメラアプリケーション502を特定の対象、ここでは対象520にズームインした場合)、カメラアプリケーション502は、どの対象にそのカメラアプリケーション502がズームインさせられたかを判定し、したがって、どのビーコンが特定されたモノに対応するかを判定することができる可能性がある。たとえば、カメラアプリケーション502は、ビーコン514および534と視野内で検出された任意のモノとの間の一致を検出しないことに基づいて、対象510および530がそのカメラアプリケーション502の視野内にないと判定し得る。その場合、カメラアプリケーション502は、その他のIoTデバイス512および532からのビーコン514および534を無視することができる。この態様は、
図12を参照してさらに説明される。
【0068】
再び
図5Aを参照すると、そのとき、カメラアプリケーション502は、ビーコン514、524、および534が受信された方向に基づいて、特定されたモノ516、526、および536を受信されたビーコン514、524、および534と相互に関連付けることができる。UE500は、たとえば、指向性マイクロホンを用いてビーコンの方向を判定し得る。
図5Aの例において、UE500は、ビーコン514が左から受信されたと判定し、したがって、モノ516をビーコン514とマッチングすることができる。同様に、UE500は、ビーコン524が中央から受信されたと判定し、したがって、モノ526をビーコン524とマッチングすることができる。同様に、UE500は、ビーコン534が右から受信されたと判定し、したがって、モノ536をビーコン534とマッチングすることができる。
【0069】
カメラアプリケーション502が受信されたビーコン514、524、および534を特定されたモノ516、526、および536と相互に関連付けると、カメラアプリケーション502は、特定されたモノ516、526、および536をビーコン514、524、および534に関連する識別情報でタグ付けすることができる。カメラアプリケーション502は、この識別情報を撮影されたピクチャまたは映像のメタデータとして記憶することができる。
【0070】
別の態様においては、カメラアプリケーションが、ピクチャまたは映像の対象の温度を用いて対象を特定することができる。特に、カメラアプリケーションは、ピクチャまたは映像の対象の熱シグネチャ(heat signature)を捕捉することができる。時計、靴、シャツなどの対象のIoTデバイスは、それらのIoTデバイスの対応するユーザの温度をユーザの識別情報と一緒にカメラアプリケーションに送信することができる。カメラアプリケーションは、受信された温度情報をユーザの熱シグネチャとマッチングして、各ユーザを対応するIoTデバイスとマッチングし、ひいては、対応する識別情報とマッチングすることができる。
【0071】
図6は、カメラアプリケーション602がピクチャまたは映像の対象の温度を用いて対象を特定することができる例示的な態様を示す。ユーザが、たとえば、セル電話またはカメラである可能性があるUE600上のカメラアプリケーション602をアクティブ化するとき、カメラアプリケーション602は、UE600にUE600がピクチャを撮影するかまたは映像を記録しようとしていることを示す
図5Aのビーコン504などのビーコンを撮影の方向にブロードキャストさせることができる。ビーコンは、上で検討されたように、人間には聞こえない周波数の音声ビーコン、または人間には見えない範囲の光ビーコンである可能性がある。
【0072】
IoTデバイス612、622、および632などのビーコンの範囲内の任意のIoTデバイスは、連絡先カードなどの識別情報ならびにユーザ610、620、および630の温度情報を含むメッセージ614、624、および634をUE600に送信することによって応答することができる。識別情報は、ユーザの名前および連絡先情報を含み得る。温度情報は、IoTデバイスによって取得されたユーザの温度の示度を含み得る。IoTデバイス612、622、および632は、時計、靴、シャツのボタンなどの、ユーザの十分に正確な温度を取得することができる任意のIoTデバイスである可能性がある。セル電話、PDA、またはその他の同様のデバイスは、そのようなデバイスがユーザの温度の読み取りを妨げる可能性があるかなりの量の熱をそれ自体が発生させるので十分に正確な温度を取得することができない可能性がある。
【0073】
カメラアプリケーション602は、ピクチャまたは映像を撮影するとき、受信されたメッセージ614、624、および634に対応する可能性があるピクチャまたは映像内のモノ616、626、および636を特定するために、適切な焦点を決定する顔認識などの物体認識を実行することができる。
【0074】
カメラアプリケーション602は、ピクチャを撮影するかまたは映像を記録するときにUE600にユーザ610、620、および630の熱シグネチャを捕捉させることができる。
図6の例において、ユーザ610は、モノ616によって示されるように、特定のサーマルシグネチャ(thermal signature)を有する。同様に、ユーザ620は、モノ626によって示されるように、特定のサーマルシグネチャを有する。同様に、ユーザ630は、モノ636によって示されるように、特定のサーマルシグネチャを有する。
図6の例において、カメラアプリケーション602は、ユーザ610、620、および630の異なる熱シグネチャを表示しているところを示されている。しかし、これは、例示のみを目的としており、カメラアプリケーション602は、ユーザ610、620、および630のサーマルビュー(thermal view)を実際には表示しない可能性がある。
【0075】
カメラアプリケーション602は、特定されたモノ616、626、および636をメッセージ614、624、および634内の受信された温度情報と相互に関連付けることができる。つまり、カメラアプリケーション602は、受信された温度情報のうちの1つをモノ616、626、および636のうちの1つとマッチングしようとする。場合によっては、UE600によって決定された1つまたは複数の熱シグネチャは、受信された温度情報のいずれとも厳密に一致しない可能性がある。その場合、カメラアプリケーション602は、2つの温度が互いの閾値の範囲内にある場合、モノの熱シグネチャを受信された温度情報とマッチングすることができる。
【0076】
図6に示されていないが、
図5Bを参照して検討されたように、カメラアプリケーション602は、そのカメラアプリケーション602が受信するメッセージ614から634の数よりも少ないモノを、撮影されたピクチャまたは映像内で特定する場合(たとえば、カメラアプリケーション602が特定の対象にズームインさせられる場合)、どの対象にそのカメラアプリケーション602がズームインさせられたかを判定し、したがって、どのメッセージが特定されたモノに対応するかを判定することができる可能性がある。たとえば、カメラアプリケーション602は、メッセージ614から634のうちの1つまたは複数内の温度情報と視野内で検出されたいずれのモノとの間の一致も検出しないことに基づいて、対象610から630のうちの1つまたは複数が視野内にないと判定し得る。その場合、カメラアプリケーション602は、検出されたモノに一致しない温度情報を含むメッセージを無視することができる。
【0077】
ある場合は、対象のユーザが、一様な熱シグネチャを持たない可能性がある。これに対応するために、カメラアプリケーション602は、温度情報を送信するIoTデバイスの種類を特定する可能性があり、IoTデバイスがユーザ上で位置付けられる可能性が高い場所に基づいて、カメラアプリケーション602は、受信された温度情報がその位置のユーザ/対象の温度に一致するかどうかを判定することができる。たとえば、IoTデバイスが時計である場合、カメラアプリケーション602は、ユーザの手首の周りのユーザの温度を判定することができる。
【0078】
カメラアプリケーション602は、メッセージ614、624、および634内の受信された温度情報を特定されたモノ616、626、および636と相互に関連付けると、特定されたモノ616、626、および636をメッセージ614、624、および634内の受信された対応する識別情報でタグ付けすることができる。そして、カメラアプリケーション602は、この識別情報を撮影されたピクチャまたは映像のメタデータとして記憶することができる。
【0079】
別の態様においては、カメラアプリケーションが、ピクチャまたは映像の対象上のパターンを用いて対象を特定することができる。特に、カメラアプリケーションは、ピクチャまたは映像の対象上のパターンを捕捉する。「パターン」は、たとえば、色、ストライプ、チェックなどの、カメラアプリケーションによって特定され得る対象の服の任意の特徴である可能性がある。また、パターン情報は、特定のIoTの製造元/モデルのシグネチャである可能性がある繊維ブロックおよび/または織物のズームインされたビュー(view)などの対象の服の細かな点を含み得る。時計、靴、シャツなどの対象のIoTデバイスは、各対象のパターン情報を対象の識別情報と一緒にカメラアプリケーションに送信する。そして、カメラアプリケーションは、対象を特定するために、ピクチャまたは映像内で特定されたパターンを受信されたパターン情報にマッピングする。
【0080】
図7は、カメラアプリケーション702がピクチャまたは映像の対象上のパターンを用いて対象を特定することができる例示的な態様を示す。ユーザが、たとえば、セル電話またはカメラである可能性があるUE700上のカメラアプリケーション702をアクティブ化するとき、カメラアプリケーション702は、UE700にUE700がピクチャを撮影するかまたは映像を記録しようとしていることを示す
図5Aのビーコン504などのビーコンを撮影の方向にブロードキャストさせることができる。ビーコンは、上で検討されたように、人間には聞こえない周波数の音声ビーコン、または人間には見えない範囲の光ビーコンである可能性がある。
【0081】
たとえば、IoTデバイス712、722、および732などのビーコンの範囲内の任意のIoTデバイスは、連絡先カードなどの識別情報ならびにユーザ/対象710、720、および730のパターン情報を含むメッセージ714、724、および734をUE700に送信することによって応答することができる。識別情報は、ユーザ710、720、および730の名前および連絡先情報を含み得る。パターン情報は、有名ブランドのシャツのパターン、または「ストライプ」などのパターン名、またはパターンの視覚的な例などの知られているパターンのパターン識別子を含み得る。IoTデバイス712、722、および732は、シャツのボタン、ズボンのボタン、タイのラベルなどのパターン情報を記憶する任意のIoTデバイスである可能性がある。
【0082】
カメラアプリケーション702は、ピクチャまたは映像を撮影するとき、受信されたメッセージ714、724、および734に対応する可能性があるピクチャまたは映像内のモノ716、726、および736を特定するために、適切な焦点を決定する顔認識などの物体認識を実行することができる。
【0083】
カメラアプリケーション702は、受信されたパターン情報に一致するパターンを有するモノ716、726、および736などの、ピクチャまたは映像内のモノを探すことができる。それから、カメラアプリケーション702は、特定されたモノ716、726、および736を受信されたパターン情報と相互に関連付けることができる。つまり、カメラアプリケーション702は、それぞれの受信されたパターン情報をモノ716、726、および736のうちの1つとマッチングしようとする。
【0084】
カメラアプリケーション702は、受信されたパターン情報を特定されたモノ716、726、および736と相互に関連付けると、特定されたモノ716、726、および736を対応する識別情報でタグ付けすることができる。そして、カメラアプリケーション702は、この識別情報を撮影されたピクチャまたは映像のメタデータとして記憶することができる。
【0085】
図7を参照して説明されたパターン情報はユーザ/対象のパターン情報として説明されたが、少なくとも一部の場合、ユーザ/対象のパターン情報の参照は、実際にはIoTデバイスのパターン情報の参照であることは明らかであろう。たとえば、IoTデバイスがシャツのボタンである場合、対象/ユーザのパターン情報は、実際にはシャツ/ボタン/IoTデバイスのパターン情報である。
【0086】
さらに、
図7には示されていないが、
図5Bを参照して検討されたように、カメラアプリケーション702は、そのカメラアプリケーション702が受信するメッセージ714から734の数よりも少ないモノを、撮影されたピクチャまたは映像内で特定する場合(たとえば、カメラアプリケーション702が特定の対象にズームインさせられる場合)、どの対象にそのカメラアプリケーション702がズームインさせられたかを判定し、したがって、どのメッセージが特定されたモノに対応するかを判定することができる可能性がある。たとえば、カメラアプリケーション702は、メッセージ714から734のうちの1つまたは複数内のパターン情報と視野内で検出されたいずれのモノとの間の一致も検出しないことに基づいて、対象710から730のうちの1つまたは複数が視野内にないと判定し得る。その場合、カメラアプリケーション702は、検出されたモノに一致しないパターン情報を含むメッセージを無視することができる。
【0087】
別の態様においては、カメラアプリケーションが、ピクチャまたは映像の対象の姿勢を用いて対象を特定することができる。特に、多くのウェアラブルIoTデバイスは、加速度計、磁力計、ジャイロスコープなどを有する。カメラアプリケーションは、撮影された画像または映像を処理し、対象の頭、腕、胴、足などの対象の体の部位のあり得る角度を判定することができる。カメラアプリケーションは、これらの角度を対象によって身につけられている様々なIoTデバイスから受信された角度情報とマッチングして、どの対象がどのIoTデバイスに対応するかを特定し、ひいてはどの識別情報に対応するかを特定することができる。
【0088】
図8は、カメラアプリケーション802がピクチャまたは映像の対象の姿勢を用いて対象を特定することができる例示的な態様を示す。ユーザが、たとえば、セル電話またはカメラである可能性があるUE800上のカメラアプリケーション802をアクティブ化するとき、カメラアプリケーション802は、UE800にUE800がピクチャを撮影するかまたは映像を記録しようとしていることを示す
図5Aのビーコン504などのビーコンを撮影の方向にブロードキャストさせることができる。ビーコンは、上で検討されたように、人間には聞こえない周波数の音声ビーコン、または人間には見えない範囲の光ビーコンである可能性がある。
【0089】
IoTデバイス812、822、および832などのビーコンの範囲内の任意のIoTデバイスは、連絡先カードなどの識別情報ならびにユーザ810、820、および830の姿勢情報を含むメッセージ814、824、および834をUE800に送信することによって応答することができる。識別情報は、ユーザの名前および連絡先情報を含み得る。姿勢情報は、IoTデバイスの加速度計、磁力計、ジャイロスコープなどによって決定されたIoTデバイスの角度および/または位置を含み得る。IoTデバイス812、822、および832は、シャツのボタン、靴、時計などの、自身の姿勢/角度/軸を示し、それによって、ユーザの姿勢についての意味のある情報を提供する提供する可能性のある任意のIoTデバイスである可能性がある。
【0090】
カメラアプリケーション802は、ピクチャまたは映像を撮影するとき、受信されたメッセージ814、824、および834に対応する可能性があるピクチャまたは映像内のモノ816、826、および836を特定するために、適切な焦点を決定する顔認識などの物体認識を実行することができる。
【0091】
カメラアプリケーション802は、ピクチャまたは映像の対象のボディフレーム(body frame)またはスティックモデル(stick model)を決定することができる。それから、カメラアプリケーション802は、特定されたモノ816、826、および836を受信された姿勢情報と相互に関連付けることができる。つまり、カメラアプリケーション802は、受信された姿勢情報を特定されたモノ816、826、および836のうちの1つとマッチングしようとする。カメラアプリケーション802は、姿勢情報を送信するIoTデバイスの種類を特定する可能性があり、IoTデバイスが対象上で位置付けられる可能性が高い場所に基づいて、カメラアプリケーション802は、受信された姿勢情報がその位置の対象のボディフレームの角度に一致するかどうかを判定することができる。たとえば、IoTデバイスが時計である場合、カメラアプリケーション802は、ボディフレームから対象の前腕の角度を判定することができる。判定された角度は、常に厳密に一致するとは限らない可能性があり、その場合、カメラアプリケーション802は、2つの角度が互いの閾値の範囲内にある場合、特定されたモノを受信された姿勢情報とマッチングすることができる。
【0092】
カメラアプリケーション802は、受信されたパターン情報を特定されたモノ816、826、および836と相互に関連付けると、特定されたモノ816、826、および836を対応する識別情報でタグ付けすることができる。そして、カメラアプリケーション802は、この識別情報を撮影されたピクチャまたは映像のメタデータとして記憶することができる。
【0093】
図8に示されていないが、
図5Bを参照して検討されたように、カメラアプリケーション802は、そのカメラアプリケーション802が受信するメッセージ814から834の数よりも少ないモノを、撮影されたピクチャまたは映像内で特定する場合(たとえば、カメラアプリケーション802が特定の対象にズームインさせられる場合)、どの対象にそのカメラアプリケーション802がズームインさせられたかを判定し、したがって、どのメッセージが特定されたモノに対応するかを判定することができる可能性がある。たとえば、カメラアプリケーション802は、メッセージ814から834のうちの1つまたは複数内の姿勢情報と視野内で検出されたいずれのモノとの間の一致も検出しないことに基づいて、対象810から830のうちの1つまたは複数が視野内にないと判定し得る。その場合、カメラアプリケーション802は、検出されたモノに一致しない姿勢情報を含むメッセージを無視することができる。
【0094】
様々な態様が3つのIoTデバイスおよびユーザを用いて説明され、示されたが、本開示の様々な態様は、唯1つを含め、ピクチャまたは映像の任意の数の対象が存在するときに当てはまる。さらに、様々な態様がIoTデバイスのユーザを用いて説明され、示されたが、撮影される対象は、IoTデバイス自体を含め、関連するIoTデバイスを伴う任意のモノである可能性がある。
【0095】
図9は、近くのIoTデバイスに関連するモノを特定するための例示的なフローを示す。
図9に示されるフローは、UE200A、500、600、700、または800などのUEによって実行され得る。
【0096】
910において、UEが、近くのIoTデバイスに関連するモノを特定するための指示を生成する。UEは、
図5Aのビーコン504などのビーコン信号を1つまたは複数の近くのIoTデバイスに送信することによって指示を生成し得る。
図5Aのビーコン504を参照して検討されたように、ビーコン信号は、音声ビーコンまたは光ビーコンである可能性があるがこれらに限定されない。
【0097】
920において、UEが、近くのIoTデバイスに関連する識別情報を受信する。識別情報は、上述のように、帯域外で受信され得る。識別情報は、
図5Aのビーコン信号514、524、または534などのビーコン信号である可能性がある。代替的に、識別情報は、
図6に示されたように、モノの温度情報である可能性がある。別の代替として、識別情報は、
図7に示されたように、IoTデバイスのパターン情報である可能性がある。さらに別の代替として、識別情報は、
図8に示されたように、IoTデバイスの角度情報である可能性がある。
【0098】
930において、UEが、任意で、モノに関連する情報を受信する。ビーコン信号が音声ビーコンまたは光ビーコンである場合、モノに関連する情報は、ビーコン信号の種類およびビーコン信号の周波数または色の指示である可能性がある。識別情報は、モノに関連する情報を含む可能性があり、その場合、この情報は、別に受信される必要がない。モノに関連する情報は、モノが人である場合、連絡先情報を含む可能性がある。
【0099】
940において、UEが、カメラアプリケーション502、602、702、または802などのカメラアプリケーションの視野内の近くのモノを検出する。
【0100】
950において、UEが、受信された識別情報に基づいて近くのモノが近くのIoTデバイスに関連付けられるか否かを判定する。識別情報が近くのIoTデバイスに関連するモノの温度情報を含む場合、UEは、
図6を参照して上で検討されたように、近くのモノの温度を判定し、温度情報が近くのモノの温度の閾値の範囲内にあるか否かを判定することができる。近くのモノの温度は、近くのモノに対するIoTデバイスの位置に基づいて判定され得る。
【0101】
識別情報が近くのIoTデバイスのパターン情報を含む場合、UEは、
図7を参照して上で検討されたように、近くのIoTデバイスのパターンを判定し、パターン情報が近くのIoTデバイスのパターンに一致するか否かを判定することができる。識別情報が近くのIoTデバイスに関連するモノの空間的な向きを含む場合、UEは、
図8を参照して上で検討されたように、近くのモノの空間的な向きを判定し、IoTデバイスの空間的な向きが近くのモノの空間的な向きと一致するか否かを判定することができる。近くのモノの空間的な向きは、近くのモノおよび/または重力に対するIoTデバイスの位置に基づいて判定され得る。
【0102】
960において、近くのモノが近くのIoTデバイスに関連付けられる場合、UEが、近くのモノが近くのIoTデバイスに関連するモノに対応すると判定する。そうでない場合、フローは940に戻り、UEが別の近くのモノを検出しようと試みる。
【0103】
識別情報が近くのIoTデバイスに関連するモノの温度情報を含んでいた場合、UEは、
図6を参照して上で検討されたように、温度情報が近くのモノの温度の閾値の範囲内にあることに基づいて、近くのモノが近くのIoTデバイスに関連するモノに対応すると判定することができる。識別情報が近くのIoTデバイスのパターン情報を含んでいた場合、UEは、
図7を参照して上で検討されたように、パターン情報がIoTデバイスのパターンに一致することに基づいて、近くのモノが近くのIoTデバイスに関連するモノに対応すると判定することができる。識別情報が近くのIoTデバイスに関連するモノの空間的な向きを含んでいた場合、UEは、
図8を参照して上で検討されたように、近くのIoTデバイスの空間的な向きが近くのモノの空間的な向きと一致することに基づいて、近くのモノが近くのIoTデバイスに関連するモノに対応すると判定することができる。
【0104】
970において、UEが、近くのモノをモノに関連する情報と相互に関連付ける。UEは、近くのモノをIoTデバイスに関連するモノのピクチャまたは映像内のモノに関連する情報でタグ付けすることによって相互の関連付けを実行し得る。
【0105】
特定の態様において、IoTデバイスに関連するモノは、近くのIoTデバイス自体である可能性がある。
【0106】
図9に示されていないが、950において、近くのモノが近くのIoTデバイスに関連付けられない場合、カメラアプリケーションが、近くのIoTデバイスに関連する識別情報を無視することができる。加えて、カメラアプリケーションが第2の近くのIoTデバイスに関連する識別情報を受信し、第2の近くのIoTデバイスがカメラアプリケーションの視野内にない第2の近くのモノに関連付けられる場合、カメラアプリケーションは、第2の近くのIoTデバイスに関連する識別情報を無視することができる。カメラアプリケーションは、第2の近くのIoTデバイスに関連する識別情報とカメラアプリケーションの視野内で検出されたいずれの近くのモノとの間の一致も検出しないことに基づいて、第2の近くのモノがカメラアプリケーションの視野内にないと判定し得る。
【0107】
一態様において、好ましくは、応答するIoTデバイスは、カメラアプリケーションがそれらのIoTデバイスを区別することができるように異なるビーコン、温度、パターン、および/または角度を用いて応答すべきである。しかし、2つ以上のIoTデバイスが同じまたは同様のビーコン、温度などで応答する場合、カメラアプリケーションは、IoTデバイスを特定し、ひいてはピクチャまたは映像の対象を特定する2つ以上の方法を使用する可能性がある。たとえば、2つのIoTデバイスがカメラアプリケーションのビーコンに同じ音声ビーコンで応答する場合、カメラアプリケーションは、2人のユーザまたはIoTデバイスの温度、パターンなどのさらなる情報を要求する可能性がある。そして、カメラアプリケーションは、ピクチャまたは映像内のモノを特定する第2の方法を有する。代替的に、カメラアプリケーションは、IoTデバイスのうちの1つがそのIoTデバイスのビーコンをもう一度、ただし、今度は異なる種類のビーコンを用いて送信することを要求する可能性がある。
【0108】
複数の種類の対象のメタデータ(すなわち、ビーコン、熱シグネチャ、パターン情報、および/または姿勢情報)が利用可能である場合、カメラアプリケーションは、画像または映像の対象を特定するための異なる方法に重み関数を適用して、どの方法が最も正確な対象の特定をもたらすのかを判定することができる。たとえば、特定の状況において、カメラアプリケーションは、ビーコンの対象特定方法により重い重みを割り振り、姿勢の対象特定方法により軽い重みを割り振る可能性がある。その場合、カメラアプリケーションは、受信されたビーコンを用いて画像または映像の対象を特定する。
【0109】
カメラアプリケーションがピクチャを撮影しているかまたは映像を記録していることをその他のIoTデバイスに通知するためにビーコンを撮影の方向に送信するとき、カメラアプリケーションは、対象のIoTデバイスが収集し、送信することができるそれぞれの種類の対象のメタデータでそれらのIoTデバイスが応答することを要求する可能性もある。代替的に、応答するIoTデバイスが、それらのIoTデバイスが収集し、送信することができるそれぞれの種類の対象のメタデータでビーコンに応答するようにプログラミングされる可能性がある。たとえば、カメラアプリケーションは、1つの対象のIoTデバイスから光ビーコン、温度情報、および姿勢情報を受信し、別の対象のIoTデバイスから音声ビーコン、パターン情報、および姿勢情報を受信する可能性がある。
【0110】
カメラアプリケーションがそれぞれの対象のIoTデバイスから同じ種類の対象のメタデータのうちの2つ以上を受信するとき、シーンアナライザ機能が、同じ種類の対象のメタデータの各々を対象のIoTデバイス全体でのそれらのメタデータの分散(variance)に基づいてランク付けする可能性がある。つまり、シーンアナライザ機能は、同じであるそれぞれの対象のIoTデバイスから受信される対象のメタデータの種類を、1つの対象のIoTデバイスから次のIoTデバイスへのその種類の対象のメタデータの変動に基づいてランク付けする可能性がある。シーンアナライザ機能は、対象のIoTデバイス全体での最も大きな分散を有する対象のメタデータの種類に最も高いランク付けを割り振り、最も低い分散を有する対象のメタデータの種類に最も低いランク付けを割り振る可能性がある。
【0111】
そして、シーンアナライザ機能は、対応する種類の対象のメタデータのランク付けに基づいてそれぞれの対象特定方法に重みを割り振ることができる。対象のメタデータの種類に対応する対象特定方法は、その種類の対象のメタデータを用いて画像または映像の対象を特定する対象特定方法である。たとえば、姿勢情報を用いて画像または映像の対象を特定することは、対象特定方法であり、姿勢情報は、対応する種類の対象のメタデータである。シーンアナライザ機能は、最も高いランク/分散を有する対象のメタデータの種類に対応する対象特定方法に最も重い重み付けを割り振り、最も低いランク/分散を有する対象のメタデータの種類に対応する対象特定方法に最も軽い重み付けを割り振る可能性がある。
【0112】
たとえば、ユーザが「スマート」ウォッチを身につけている3人のその他のユーザのピクチャを撮影する場合、カメラアプリケーションは、3つの時計から光ビーコン、温度情報、および姿勢情報を受信する可能性がある。光ビーコンは、2500Kカラーライト、2600Kカラーライト、および2400Kカラーライトである可能性がある。それぞれの受信された温度は、数十度の範囲内であり、たとえば、97.8、97.9、および97.8である可能性がある。姿勢情報は、それぞれの対象のユーザがそのユーザの時計をつけた腕を体の横に置いて立っていることを示す可能性がある。シーンアナライザは、光ビーコンが最も大きな分散を有し、温度情報が最も小さな分散を有すると判定し、それに応じて、対応する対象特定方法に重みを割り振る可能性がある。
【0113】
重みが割り振られると、カメラアプリケーションは、最も重い重み付けをされた対象特定方法を用いて対象のIoTデバイスを画像または映像内で特定されたモノ(たとえば、対象のIoTデバイスに関連するユーザ)とマッチングすることができる。対象のIoTデバイスを画像または映像内で特定されたモノとマッチングすることは、
図5〜
図9を参照して上で検討されている。カメラアプリケーションは、代替的に、n個の最も重い重み付けをされた対象特定方法を用いて対象のIoTデバイスを特定されたモノとマッチングする可能性がある。複数の対象特定方法を使用することは、一致の信頼性を高める可能性がある。
【0114】
カメラアプリケーションは、対象のIoTデバイスに一意であるかまたはそれぞれの対象のIoTデバイスによって共有されない対象のメタデータの種類を無視することができる。代替的に、カメラアプリケーションは、対象のメタデータのそのような種類に最も低いランクを割り振る可能性がある。さらに別の代替として、カメラアプリケーションは、そのような対象のメタデータに対応する対象特定方法を、画像または映像の対象を特定し、おそらくは特定の信頼性を高めるために別の方法として使用する可能性がある。
【0115】
一態様においては、カメラアプリケーションが、近くのIoTカメラデバイスおよび/または近くのIoTカメラデバイスと通信する遠隔のサーバからシーンアナライザ機能のための入力を導出し得る。カメラアプリケーションは、そのカメラアプリケーションの重み付けを近くのIoTカメラデバイスおよび/または遠隔のサーバにブロードキャストし、その他のIoTカメラデバイスおよび/またはサーバから重み付けを受信することができる。そして、カメラアプリケーションは、受信された重み付けをそのカメラアプリケーション自体のシーンアナライザ機能に組み込み、したがって、重み付けの正確性を向上させ、それによって、対象の特定の正確性を向上させることができる。
【0116】
代替的に、サーバが、カメラアプリケーションおよび任意でその他の近くのIoTカメラデバイスから受信された情報に基づいてカメラアプリケーションのためのシーンアナライザ機能を提供する可能性がある。カメラアプリケーションが、対象のメタデータをサーバに送信する可能性があり、サーバが、対応する対象特定方法に関する適切な重み付けを決定する可能性がある。また、サーバは、その他の近くのIoTカメラデバイスから対象のメタデータを受信し、それらの適切な重み付けも決定する可能性がある。サーバは、カメラアプリケーションから受信された対象のメタデータにのみ基づいて、またはカメラアプリケーションおよび近くのIoTカメラデバイスから受信された対象のメタデータに基づいてカメラアプリケーションに関する重み付けを決定する可能性がある。そして、サーバは、決定された重み付けをカメラアプリケーションおよび近くのIoTカメラデバイスに送信する可能性がある。
【0117】
図10は、複数のIoTデバイスに関連する複数のモノを特定するための例示的なフローを示す。
図10に示されるフローは、UE200A、500、600、700、または800などのUEによって実行され得る。
【0118】
1010において、UEが、複数のモノを検出する。検出は、UEのカメラアプリケーションによって複数のモノを検出することを含み得る。
【0119】
1020において、UEが、複数のモノを特定したいという望みを示す。示すことは、
図9の910のように、複数のIoTデバイスにビーコン信号を送信することを含み得る。ビーコン信号は、たとえば、音声ビーコンまたは光ビーコンである可能性がある。
【0120】
1030において、UEが、
図9の920のように、複数のIoTデバイスから複数のモノに関連する識別情報を受信する。例として、複数のモノは、複数の人である可能性があり、受信される識別情報は、複数の人の連絡先情報である可能性がある。
【0121】
1040において、UEが、複数のIoTデバイスの各々に関連する複数の種類の対象のメタデータを受信し、複数の種類の対象のメタデータは、複数のIoTデバイスの各々に関して同じである。複数の種類の対象のメタデータは、複数のモノの各々に関連する音声ビーコン、光ビーコン、熱シグネチャ、パターン情報、および/または姿勢情報のうちの2つ以上を含み得る。
【0122】
1050において、UEが、複数のIoTデバイス全体での複数の種類の対象のメタデータの各々の分散を決定する。
【0123】
1060において、UEが、決定された分散に基づいて複数の種類の対象のメタデータの各々をランク付けする。最も高いランク付けが、最も大きな分散を有する対象のメタデータの種類に割り振られ得る。
【0124】
1070において、UEが、ランク付けに基づいて複数の種類の対象のメタデータに対応する複数の対象特定方法を重み付けする。最も重い重み付けが、最も高いランク付けを有する対象のメタデータの種類に割り振られ得る。複数の対象特定方法の各々は、複数の種類の対象のメタデータのうちの対応する1つを用いて複数のモノを特定するために使用可能である可能性がある。
【0125】
1080において、UEが、最も重い重み付けを有する対象特定方法を用いて複数のモノを特定する。特定は、最も重い重み付けを有する対象特定方法を用いて複数のモノのうちのどれが複数のIoTデバイスのうちのどれに関連付けられるかを決定することと、複数のモノの各々を複数のIoTデバイスのうちの対応する1つから受信された識別情報に関連付けることとを含み得る。
【0126】
図11は、複数の対象特定方法を重み付けするための例示的なフローを示す。
図11に示されるフローは、UE200A、500、600、700、または800などのUEによって実行され得る。代替的に、
図11に示されるフローは、IoTサーバ170またはサーバ400などのサーバによって実行され得る。
【0127】
1110において、UE/サーバが、複数のIoTデバイスの各々に関連する複数の種類の対象のメタデータを受信し、複数の種類の対象のメタデータは、複数のIoTデバイスの各々に関して同じである。複数の種類の対象のメタデータは、複数のモノの各々に関連する音声ビーコン、光ビーコン、熱シグネチャ、パターン情報、および/または姿勢情報のうちの2つ以上を含み得る。
【0128】
図11に示されるフローがUEによって実行されている場合、受信は、複数のIoTデバイスの各々から複数の種類の対象のメタデータを受信することを含み得る。しかし、
図11に示されるフローがサーバによって実行されている場合、受信は、ピクチャを撮影するかまたは映像を撮影するUEなどのUEから複数の種類の対象のメタデータを受信することを含み得る。
【0129】
1120において、UE/サーバが、複数のIoTデバイス全体での複数の種類の対象のメタデータの各々の分散を決定する。
【0130】
1130において、UE/サーバが、決定された分散に基づいて複数の種類の対象のメタデータの各々をランク付けする。最も高いランク付けが、最も大きな分散を有する対象のメタデータの種類に割り振られ得る。
【0131】
1140において、UE/サーバが、ランク付けに基づいて複数の種類の対象のメタデータに対応する複数の対象特定方法を重み付けする。最も重い重み付けが、最も高いランク付けを有する対象のメタデータの種類に割り振られ得る。複数の対象特定方法の各々は、複数の種類の対象のメタデータのうちの対応する1つを用いて複数のモノを特定するために使用可能である可能性がある。
【0132】
図11に示されるフローがサーバによって実行されている場合、サーバは、サーバが複数の種類の対象のメタデータを受信したUEに重み付けを送信し得る。
【0133】
特定の状況において、ユーザは、カメラの視野内にないデバイスもしくはモノ、および/またはカメラの視野内にあるがユーザが関心を持っていないデバイスを特定したくない可能性がある。
図12は、UE1200のカメラアプリケーション1202がカメラアプリケーション1202の視野内にないおよび/またはユーザが関心を持っていないモノからのビーコンを無視し得る例示的な態様を示す。
【0134】
図12の例において、カメラアプリケーション1202を用いるユーザは、店の中のいくつかのテレビ受像機1212、1222、および1242のピクチャを、それらのテレビ受像機を特定し、おそらくはUE1200でそれらのテレビ受像機についてさらに調査するために撮影する可能性がある。しかし、ユーザが関心を持っていないBlu-ray(登録商標)プレイヤー1232などの、ピクチャにおいてやはり撮影されるその他のデバイスが存在する可能性がある。テレビ1252などの、ユーザが特定したくないカメラアプリケーション1202の視野外のその他のデバイスも存在する可能性がある。
【0135】
図12において破線として示されるカメラアプリケーション1202の視野は、ユーザ、UE1200、および/またはアプリケーションの設定に基づいて構成可能である可能性がある。たとえば、視野は、ピクチャの対象に対するユーザの位置、UE1200のカメラレンズの視野、および/またはカメラアプリケーション1202のズームの設定に基づいて変わる可能性がある。
【0136】
図12の例において、UE1200は、1つもしくは複数のマイクロホン、1つもしくは複数のスピーカ、および/または1つもしくは複数のLEDプローブを備える可能性があり、これらの各々は、指向性である可能性があり、または指向性でない可能性がある。これらの構成要素は、
図5Aを参照して上で説明されたように、カメラアプリケーション1202の視野内で1つまたは複数のビーコンを発し、少なくともカメラアプリケーション1202の視野内のデバイスから1つまたは複数の帯域外の識別メタデータを受信することができる。同様に、デバイス1212〜1252は、1つもしくは複数のマイクロホン、1つもしくは複数のスピーカ、および/または1つもしくは複数のLEDプローブを備える可能性があり、これらの各々は、指向性である可能性があり、または指向性でない可能性がある。これらの構成要素は、カメラアプリケーション1202からの1つまたは複数のビーコンを検出し、これらの構成要素自体のビーコンで応答することができる。
【0137】
図13は、カメラアプリケーション1202の視野内にないおよび/またはユーザが関心を持っていないモノからのビーコンを無視するための例示的なフローを示す。1310において、UE1200またはカメラアプリケーション1202が、ユーザが関心を持っているデバイスの種類に関するフィルタリング基準を受信する。フィルタリング基準は、UE1200のユーザインターフェースを介してユーザから受信され得る。
図12の例において、フィルタリング基準は、テレビ画面のサイズおよび/または解像度、画面の種類(たとえば、LCD、LED、プラズマなど)、リフレッシュ速度、価格などに関する可能性がある。
【0138】
1320において、UE1200が、
図9の910のように、カメラアプリケーション1202の視野内のモノを特定したいというそのUE1200の望みを示すビーコンを発する。ビーコンは、
図5Aを参照して検討されたように、帯域外で発せられる音声または光ビーコンである可能性がある。UE1200は、指向性マイクロホンおよび/またはLEDを有する場合、カメラアプリケーション1202の視野内でのみ、または少なくともできるだけ近くでビーコンを発することができる。このようにして、カメラアプリケーション1202の視野外のデバイス(たとえば、デバイス1252)は、無視され、ビーコンに応答しない。
【0139】
さらに、1320において、UE1200は、カメラアプリケーション1202の視野内のデバイスに帯域内発見メッセージ内のフィルタリング基準をブロードキャストする。発見メッセージは、受信するデバイスがそれらのデバイスの属性がフィルタリング基準と一致する場合に識別情報で応答する要求を含む可能性もある。
図12または
図13に示されていないが、UE1200およびデバイス1212〜1252は、
図1Aを参照して説明されたように、P2Pネットワーク(たとえば、AllJoyn(商標)ネットワーク)を介するなど帯域内で互いに通信することができる。
図13に示されていないが、ブロードキャストされる発見メッセージは、指向性でない可能性があり、またはカメラアプリケーション1202の視野内のデバイスにのみブロードキャストされ得ない可能性がある。その場合、
図12の例においてはテレビ1252を含む、ブロードキャストされる発見メッセージの範囲内の任意のデバイスが、その発見メッセージを受信する。
【0140】
1330A〜Dにおいて、デバイス1212〜1242が、それぞれ、UE1200からのビーコンを検出し、発見メッセージを受信する。同時に起こるものとして示されるが、UE1200は、ビーコンおよび発見メッセージを同時に送信する必要がなく、ならびに/またはデバイス1212〜1242は、それらのビーコンおよび発見メッセージを同時に検出/受信する必要がない。
【0141】
1340A〜Dにおいて、デバイス1212〜1242が、それぞれ、受信されたフィルタリング基準をそれらのデバイスの対応する属性と比較して一致があるかどうかを判定する。たとえば、フィルタリング基準がデバイスの種類(たとえば、テレビ)、テレビ画面のサイズおよび/または解像度、画面の種類、リフレッシュ速度、ならびに価格を含む場合、デバイス1212〜1242は、フィルタリング基準に関する受信された値をこれらの基準に関するそれらのデバイスの対応する値と比較する。
図13の例においては、テレビ1212および1222のみが、フィルタリング基準に一致する属性を有する。Blu-ray(登録商標)デバイス1232は、テレビではないのでフィルタリング基準に一致しない可能性があり、テレビ1242は、たとえば、そのテレビ1242の画面が違った解像度であるかまたは価格が高すぎるのでフィルタリング基準に一致しない可能性がある。場合によっては、デバイスが、1つまたは複数のフィルタリング基準に対応する属性を持たない可能性がある。そのような場合、デバイスは、これを一致と考えるかまたは一致ではないと考える可能性がある。発見メッセージは、デバイスがそのような状況をどのように扱うべきか、つまり、その状況が一致として扱われるべきかまたは一致ではないものとして扱われるべきかを示し得る。
【0142】
1350A〜Bにおいて、デバイス1212〜1222が、
図5Aを参照して上で説明されたように、それぞれ、ビーコンを発し、UE1200にそれらのデバイスの連絡先カードを送信する。
図12および
図13の例において、連絡先カードは、デバイス1212〜1222の識別情報と、少なくともフィルタリング基準に一致する属性とを含む。1350C〜Dにおいて、デバイス1232〜1242は、それらのデバイス1232〜1242がフィルタリング基準に一致しないのでビーコンおよび発見メッセージに応答しない。
【0143】
1360において、UE1200が、
図9の920および930のように、デバイス1212〜1222からのビーコンを検出し、連絡先カードを受信する。任意でカメラアプリケーション1202を用いるUE1200は、この情報をユーザに提示する可能性がある。追加的にまたは代替的に、UE1200/カメラアプリケーション1202は、
図9の940〜970のように、カメラアプリケーション1202の視野内で検出されたモノ(すなわち、モノ1214、1224、1234、および1244)を受信された情報でタグ付けすることができる。カメラアプリケーション1202の視野外のデバイスがビーコンおよび/または発見メッセージを受信し(たとえば、デバイス1252)、UE1200に応答する場合、UE1200は、
図5Aを参照して上で検討されたように、これらのデバイスを無視する可能性がある。
【0144】
図13に示されたフローが
図12を参照して説明されたが、
図13のフローは
図12に示されたデバイスの数および/または種類に限定されず、むしろ、任意の数および/または種類のデバイスに適用可能であることが理解されるであろう。
【0145】
図14は、一連の互いに関連する機能モジュールとして表された例示的なUE1400を示す。近くのIoTデバイスに関連するモノを特定したいという望みを示すためのモジュール1402は、少なくとも一部の態様において、たとえば、
図2Aのトランシーバ206などの、本明細書において説明されたようにビーコンを発することができるトランシーバに対応する可能性がある。近くのIoTデバイスに関連する識別情報を受信するためのモジュール1404は、少なくとも一部の態様において、たとえば、本明細書において検討されたように、
図2Aのトランシーバ206などのトランシーバおよび/または
図2Aのプロセッサ208などの処理システムに対応する可能性がある。カメラアプリケーションの視野内で近くのモノを検出するためのモジュール1406は、少なくとも一部の態様において、たとえば、本明細書において検討されたように、
図2Aのプロセッサ208などの処理システムに対応する可能性がある。受信された識別情報に基づいて近くのモノが近くのIoTデバイスに関連付けられるか否かを判定するためのモジュール1408は、少なくとも一部の態様において、たとえば、本明細書において検討されたように、
図2Aのプロセッサ208などの処理システムに対応する可能性がある。近くのモノが近くのIoTデバイスに関連するモノに対応すると判定するためのモジュール1410は、少なくとも一部の態様において、たとえば、本明細書において検討されたように、
図2Aのプロセッサ208などの処理システムに対応する可能性がある。近くのIoTデバイスに関連する識別情報を無視するためのモジュール1412は、少なくとも一部の態様において、たとえば、本明細書において検討されたように、
図2Aのプロセッサ208などの処理システムおよび/または
図2Aのトランシーバ206などのトランシーバに対応する可能性がある。
【0146】
図14のモジュールの機能は、本明細書の教示に一致する様々な方法で実装され得る。一部の設計において、これらのモジュールの機能は、1つまたは複数の電気的な構成要素として実装される可能性がある。一部の設計において、これらのブロックの機能は、1つまたは複数のプロセッサ構成要素を含む処理システムとして実装される可能性がある。一部の設計において、これらのモジュールの機能は、たとえば、1つまたは複数の集積回路(たとえば、ASIC)の少なくとも一部を用いて実装される可能性がある。本明細書において検討されたように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、その他の関連する構成要素、またはこれらの何らかの組合せを含み得る。したがって、異なるモジュールの機能は、たとえば、集積回路の異なるサブセット、1組のソフトウェアモジュールの異なるサブセット、またはこれらの組合せとして実装される可能性がある。また、(たとえば、集積回路および/または1組のソフトウェアモジュールの)所与のサブセットが2つ以上のモジュールに関する機能の少なくとも一部を提供する可能性があることが、理解されるであろう。
【0147】
加えて、
図14によって表された構成要素および機能ならびに本明細書において説明されたその他の構成要素および機能は、任意の好適な手段を用いて実装される可能性がある。また、そのような手段は、本明細書において教示されたように、対応する構造を用いて少なくとも部分的に実装される可能性がある。たとえば、
図14の「〜ためのモジュール」の構成要素と併せて上で説明された構成要素は、同様に指定された「〜ための手段」の機能に対応する可能性もある。したがって、一部の態様において、そのような手段のうちの1つまたは複数は、本明細書において教示されたように、プロセッサ構成要素、集積回路、またはその他の好適な構造のうちの1つまたは複数を用いて実装される可能性がある。
【0148】
当業者は、情報および信号が様々な異なる技術および技法のうちのいずれかを使用して表され得ることを理解するであろう。たとえば、上の説明を通して言及される可能性があるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界もしくは磁気的粒子、光場もしくは光学的粒子、またはこれらの任意の組合せによって表され得る。
【0149】
さらに、当業者は、本明細書において開示された態様に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムのステップが、電子的なハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれら両方の組合せとして実装される可能性があることを理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアとのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能の観点で上で説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるかまたはソフトウェアとして実装されるかは、システム全体に課された特定の用途および設計の制約による。当業者は、説明された機能をそれぞれの特定の用途のために様々な方法で実装し得るが、そのような実装の判断は、本開示の範囲から逸脱すると解釈されるべきでない。
【0150】
本明細書において開示された態様に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくはその他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェア構成要素、または本明細書において説明された機能を実行するように設計されたこれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサの可能性があるが、代替として、プロセッサは、任意の通常のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械の可能性がある。また、プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意のその他のそのような構成として実装され得る。
【0151】
本明細書において開示された態様と関連して説明された方法、シーケンス、および/またはアルゴリズムは、直接ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはこの2つの組合せで具現化される可能性がある。ソフトウェアモジュールは、RAM、フラッシュメモリ、ROM、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意のその他の形態のストレージ媒体に存在する可能性がある。例示的なストレージ媒体は、プロセッサがストレージ媒体から情報を読むことができ、ストレージ媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替として、ストレージ媒体は、プロセッサに一体化される可能性がある。プロセッサおよびストレージ媒体は、ASIC内に存在する可能性がある。ASICは、IoTデバイス内に存在する可能性がある。代替として、プロセッサおよびストレージ媒体は、ユーザ端末内のディスクリート構成要素として存在する可能性がある。
【0152】
1つまたは複数の例示的な態様において、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上の1つまたは複数の命令またはコードとして記憶または送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へとコンピュータプログラムを転送することを容易にする任意の媒体を含むコンピュータストレージ媒体と通信媒体との両方を含む。ストレージ媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体である可能性がある。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくはその他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくはその他の磁気ストレージデバイス、または命令もしくはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを運ぶかもしくは記憶するために使用可能であり、コンピュータによってアクセス可能である任意のその他の媒体を含み得る。また、当然、任意の接続がコンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を用いてウェブサイト、サーバ、またはその他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書において使用されるとき、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザディスク(laser disc)、光ディスク(optical disc)、DVD、フロッピー(登録商標)ディスク(floppy disk)、およびブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標) disc)を含み、ディスク(disk)が、通常、磁気的におよび/またはレーザを用いて光学的にデータを再生する。上記のものの組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。
【0153】
上述の開示は本開示の説明的な態様を示すが、添付の特許請求の範囲で定義された本開示の範囲を逸脱することなしに本明細書において種々の変更および修正がなされ得ることに留意されたい。本明細書において説明された本開示の態様による方法の請求項の機能、ステップ、および/または動作は、必ずしもいずれかの特定の順序で実行されない。さらに、本開示の要素が単数形で説明されるか、または特許請求の範囲に記載される可能性があるが、単数形への限定が明示的に述べられない限り、複数も想定される。