(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記空気分散板部は、前記電源供給部が前記本体結合部に装着された状態で前記第1電源供給部に含まれる前記端子と前記第1電源接続部に含まれる前記端子とが接触するように、前記第1電源接続部の上下方向の位置を決める、
請求項1ないし4の何れか一項に記載の空気循環式電気ロースター。
前記本体部の前記長手方向に沿って前記本体部の他の側面の内側に隣接するように載置され、前記第2電源供給部と電気的に接続可能な第3電源接続部を含む第2空気循環部をさらに備え、
前記本体結合部は、前記第3電源接続部と接続されておりかつ前記第2電源供給部と接触可能な第2接続端子をさらに有し、
前記電源供給部が前記本体結合部に装着された状態で、前記第2電源供給部に含まれる端子と前記第2接続端子とが接触することにより、前記電源供給部と前記第2空気循環部とが電気的に接続され、
前記第1空気循環部と前記第2空気循環部は、前記第2電源供給部により供給される電力により、同等な強さまたは互いに異なる強さで駆動される、
請求項1ないし8の何れか一項に記載の空気循環式電気ロースター。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようにファンを作動させる場合、ファンを回転するためのモーターの駆動に必要な別途の直流(DC)電源を供給し、調理部を加熱するためにはヒーターに交流(AC)電源を供給する必要がある。しかし、認証や安全装置などの問題で二つの系統の電源を供給するための複雑な回路で構成された電源供給装置を使用せざるを得ない不都合があった。
【0006】
さらに、従来の電気ロースターでは、ヒーターと電源供給装置が一体化されていたので、使用するのに不便であるのみならず、モーターを駆動するための直流電源とヒーターを駆動するための交流電源を供給するための複雑な構造を取らざるを得なかった。
【0007】
さらに、従来の電気ロースターで電源を投入するためにはマイクロスイッチなどで構成された安全装置が必須であったが、これは必要な部品及び配線を増やし、製造の際のみならず事後管理の面でも問題になり得るので、このような部品及び配線を最大限減らす必要があった。
【0008】
さらに、従来の電気ロースターでは、複数の貫通孔が形成された焼き用調理部と貫通孔のない一般の調理部の二種類の調理部を、調理する食材料によって交換しなければならない不便なところがあった。
【0009】
複数の貫通孔が形成された焼き用調理部の場合、広い面積にわたって油が落ちるように調理部のほぼ全面に複数の貫通孔が形成されているので、広い範囲にわたって上下方向の空気の流路を形成し、これを通した空気の流れによって空気分散板部の側面の排出部と吸入部の間の送風バランスが乱れる問題があった。このような問題を解消するために、空気分散板部の側面に形成する通気口の大きさ及び個数が排出部と吸入部との間で互いに異なるように形成する必要があった。
【0010】
さらに、空気分散板部の排出部と吸入部との間の排出圧力と吸入圧力の差によって、調理時に排出部側ではほとんど匂いがしないのに対し、吸入部側では微弱であるが匂いがする場合があった。
【0011】
本発明は、上述した従来の要求に応えるために成されたものであり、本発明の少なくとも一つの実施例では、電源供給部とヒーターを分離し、調理部と空気循環部に独立的に電源を供給できる空気循環式電気ロースターを提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明の少なくとも一つの実施例では、安全装置に必要な部品及び配線の個数を減らし、製造時のみならず事後管理の面でも問題の発生を抑制することができる空気循環式電気ロースターを提供することを目的とする。
【0013】
また、本発明の少なくとも一つの実施例では、複数の貫通孔が形成された焼き用調理部と貫通孔のない一般の調理部の二種類の調理部を一つに統合し、食材料によって調理部を交換しなければならない不便さを解消できる空気循環式電気ロースターを提供することを目的とする。
【0014】
また、本発明の少なくとも一つの実施例では、空気分散板部の排出部と吸入部との間の送風バランスを安定させ、調理時に排出部と吸入部の両側で同等にほとんど匂いを発生しない空気循環式電気ロースターを提供することを目的とする。
【0015】
本発明の解決課題は以上で言及されたものに限定されず、言及されていない他の解決課題は下記の記載から当該技術分野における通常の知識を有した者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の少なくとも一つの実施例においては、本体部と、本体部に載置され、少なくとも一つの貫通孔を含む下板と、下板の両側にそれぞれ形成され複数の通気口を含む第1側面板及び第2側面板とを含む空気分散板部と、第1電源供給部及び第2電源供給部を含む電源供給部と、第1電源供給部と接続される第1電源接続部を含む加熱部と、本体部の長手方向に沿って本体部の一つの側面の内側に隣接するように載置され、第2電源供給部と電気的に接続可能な第2電源接続部を含む第1空気循環部と、本体部の長手方向と直交する方向の一つの側に装着され、第2電源接続部と接続されておりかつ第2電源供給部と接触可能な第1接続端子を有する本体結合部と、加熱部の上部に設置されて加熱される調理面を含む調理部と、を備え、電源供給部は本体結合部に着脱可能に構成されており、電源供給部が本体結合部に装着された状態で、第1電源供給部に含まれる端子と第1電源接続部に含まれる端子とが接触することにより、電源供給部と加熱部が電気的に接続されるとともに、第2電源供給部に含まれる端子と第1接続端子とが接触することにより、電源供給部と第1空気循環部とが電気的に接続される、空気循環式電気ロースターを提供する。
【0017】
本発明の少なくとも一つの実施例において、第2電源供給部は交流電力を供給し、本体結合部は第2電源供給部から供給される交流電力を直流電力に変換する変換器を含む。
【0018】
本発明の少なくとも一つの実施例において、本体結合部は交流電力を直流電力に変換する変換器を含み、本体結合部を介して第2電源接続部に直流電力を供給する。
【0019】
本発明の少なくとも一つの実施例において、電源供給部は加熱部の温度を調節するための温度調節部をさらに含む。
【0020】
本発明の少なくとも一つの実施例において、空気分散板部は、電源供給部が本体結合部に装着された状態で第1電源供給部に含まれる端子と第1電源接続部に含まれる端子とが接触するように、第1電源接続部の上下方向の位置を決める。
【0021】
本発明の少なくとも一つの実施例において、調理部は調理面の少なくとも一部に形成した少なくとも一つの貫通孔を有し、空気循環式電気ロースターは少なくとも一つの貫通孔を開閉可能な開閉部材をさらに備える。
【0022】
本発明の少なくとも一つの実施例において、貫通孔は内周面がナット部で形成され、開閉部材は、一つの側に外周面がボルト部で形成されて貫通孔のナット部に挿入される挿入部を含み、他の側に開閉部材を回すためのつまみ部を含む。
【0023】
本発明の少なくとも一つの実施例において、つまみ部の端部またはボルト部の端面に十字または一字のドライバー用の溝または多角形のレンチ用の溝が形成された。
【0024】
本発明の少なくとも一つの実施例において、本体部の長手方向に沿って本体部の他の側面の内側に隣接するように載置され、第2電源供給部と電気的に接続可能な第3電源接続部を含む第2空気循環部をさらに備え、本体結合部は、第3電源接続部と接続されておりかつ第2電源供給部と接触可能な第2接続端子をさらに有し、電源供給部が本体結合部に装着された状態で、第2電源供給部に含まれる端子と第2接続端子とが接触することにより、電源供給部と第2空気循環部とが電気的に接続され、第1空気循環部と第2空気循環部は、第2電源供給部により供給される電力により、同等な強さまたは互いに異なる強さで駆動される。
【0025】
本発明の少なくとも一つの実施例においては、本体部と、本体部に載置され、少なくとも一つの貫通孔を含む下板と、下板の両側にそれぞれ形成され複数の通気口を含む第1側面板及び第2側面板とを含む空気分散板部と、第1電源供給部及び第2電源供給部を含む電源供給部と、第1電源供給部と接続される第1電源接続部を含む加熱部と、本体部の長手方向に沿って本体部の一つの側面の内側に隣接するように載置され、第2電源供給部と電気的に接続可能な第2電源接続部を含む空気循環部と、本体部の長手方向と直交する方向の一つの側に装着され、第2電源接続部と接続されておりかつ前記第2電源供給部と接触可能な接続端子を有する本体結合部と、加熱部の上部に設置されて加熱される調理面を含む調理部と、を備え、本体結合部は第2電源供給部から供給される交流電力を直流電力に変換する変換器を含む、空気循環式電気ロースターを提供する。
【0026】
本発明の少なくとも一つの実施例においては、本体部と、本体部に載置され、少なくとも一つの貫通孔を含む下板と、下板の両側にそれぞれ形成され複数の通気口を含む第1側面板及び第2側面板とを含む空気分散板部と、第1電源供給部及び第2電源供給部を含む電源供給部と、第1電源供給部と接続される第1電源接続部を含む加熱部と、本体部の長手方向に沿って本体部の一つの側面の内側に隣接するように載置され、第2電源供給部と電気的に接続可能な第2電源接続部を含む空気循環部と、本体部の長手方向と直交する方向の一つの側に装着され、第2電源接続部と接続されておりかつ第2電源供給部と接触可能な接続端子を有する本体結合部と、加熱部の上部に設置されて加熱される調理面を含む調理部と、を備え、第1電源供給部は第1電源接続部に交流電力を供給し、第2電源供給部は交流電力を直流電力に変換する変換器を含み、第2電源接続部に直流電力を供給する、空気循環式電気ロースターを提供する。
【0027】
本発明の少なくとも一つの実施例においては、本体部と、本体部に載置され、少なくとも一つの貫通孔を含む下板と、下板の両側にそれぞれ形成され複数の通気口を含む第1側面板及び第2側面板とを含む空気分散板部と、第1電源供給部及び第2電源供給部を含む電源供給部と、第1電源供給部と接続される第1電源接続部を含む加熱部と、本体部の長手方向に沿って本体部の一つの側面の内側に隣接するように載置され、第2電源供給部と電気的に接続可能な第2電源接続部を含む空気循環部と、本体部の長手方向と直交する方向の一つの側に装着され、第2電源接続部と接続されておりかつ第2電源供給部と接触可能な接続端子を有する本体結合部と、加熱部の上部に設置されて加熱される調理面を含む調理部と、を備え、空気分散板部は、電源供給部が本体結合部に装着された状態で第1電源供給部に含まれる端子と第1電源接続部に含まれる端子とが接触するように、第1電源接続部の上下方向の位置を決める、空気循環式電気ロースターを提供する。
【0028】
本発明の少なくとも一つの実施例においては、本体部と、本体部に載置され、少なくとも一つの貫通孔を含む下板と、下板の両側にそれぞれ形成され複数の通気口を含む第1側面板及び第2側面板とを含む空気分散板部と、第1電源供給部及び第2電源供給部を含む電源供給部と、第1電源供給部と接続される第1電源接続部を含む加熱部と、本体部の長手方向に沿って本体部の一つの側面の内側に隣接するように載置され、第2電源供給部と電気的に接続可能な第2電源接続部を含む空気循環部と、本体部の長手方向と直交する方向の一つの側に装着され、第2電源接続部と接続されておりかつ第2電源供給部と接触可能な接続端子を有する本体結合部と、加熱部の上部に設置されて加熱される調理面を含む調理部と、を備え、調理部は調理面の少なくとも一部に少なくとも一つの貫通孔を有し、少なくとも一つの貫通孔を開閉可能な開閉部材をさらに備える、空気循環式電気ロースターを提供する。
【0029】
本発明の少なくとも一つの実施例においては、本体部と、本体部に載置され、少なくとも一つの貫通孔を含む下板と、下板の両側にそれぞれ形成され複数の通気口を含む第1側面板及び第2側面板とを含む空気分散板部と、第1電源供給部及び第2電源供給部を含む電源供給部と、第1電源供給部と接続される第1電源接続部を含む加熱部と、本体部の長手方向に沿って本体部の一つの側面の内側に隣接するように載置され、第2電源供給部と電気的に接続可能な第2電源接続部を含む第1空気循環部と、本体部の長手方向に沿って本体部の他の側面の内側に隣接するように載置され、第2電源供給部と電気的に接続可能な第3電源接続部を含む第2空気循環部と、本体部の長手方向と直交する方向の一つの側に装着され、第2電源接続部と接続されておりかつ第2電源供給部と接触可能な第1接続端子及び第3電源接続部と接続されておりかつ第2電源供給部と接触可能な第2接続端子を有する本体結合部と、加熱部の上部に設置されて加熱される調理部と、を備え、第1空気循環部と第2空気循環部は、第2電源供給部により供給される電力により、同等な強さまたは互いに異なる強さで駆動される、空気循環式電気ロースターを提供する。
【0030】
本発明の少なくとも一つの実施例において、空気循環式電気ロースターは加熱部の下部を囲む下部蓋部をさらに備える。
【0031】
本発明の少なくとも一つの実施例において、空気循環式電気ロースターは、本体部の内部に載置され、調理部から排出される油を受けるための油受け部をさらに備える。
【発明の効果】
【0032】
本発明の少なくとも一つの実施例によれば、電源供給部はヒーターを分離し、シンプルな構造で調理部と空気循環部に独立的に電源を供給可能な空気循環式電気ロースターを提供できるという効果を奏する。
【0033】
さらに、本発明の少なくとも一つの実施例によれば、安全装置に必要な部品及び配線を減らし、製造時のみならず事後管理の面でも問題の発生を抑制することが可能な空気循環式電気ロースターを提供できるという効果を奏する。
【0034】
さらに、本発明の少なくとも一つの実施例によれば、複数の貫通孔が形成された焼き用調理部と貫通孔のない一般の調理部の二種類の調理部を一つに統合し、食材料によって調理部を交換しなければならない不便さを解消可能な空気循環式電気ロースターを提供できるという効果を奏する。
【0035】
さらに、本発明の少なくとも一つの実施例によれば、空気分散板部の排出部と吸入部との間の送風バランスを安定させ、調理時に排出部と吸入部の両側で同等にほとんど匂いを発生しない空気循環式電気ロースターを提供できるという効果を奏する。
【0036】
本発明の効果は以上で言及されたものなどに限定されず、言及されていない他の効果は下記の記載から当該技術分野における通常の知識を有した者に明確に理解できるはずである。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、添付図面を参照し、本明細書に開示された実施例を詳しく説明する。各図面の構成要素に参照符号を割り当てることにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ異なる図面上に示されていても、可能な限り同一の符号を割り当てている。また、本発明の実施例を説明することにおいて、関連した公知の構成または機能に関する具体的な説明が本発明の要旨を薄め得ると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0039】
さらに、本発明の構成要素を説明することにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を用いることができる。このような用語は、当該構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によって当該構成要素の本質や順番などが限定されることではない。明細書全体で、ある部分がある構成要素を「含む」または「備える」ということは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外することではなく、他の構成要素をさらに含むことができるとの意味である。また、明細書に記載した「部」、「モジュール」などの用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、このような処理単位は、ハードウェアやソフトウェアまたはハードウェア及びソフトウェアの組み合わせにより実現することができる。
【0040】
図1及び
図2は本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースターの分解斜視図及び組み立てられた状態を示す斜視図である。
図3は本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースターの側断面図である。
【0041】
図1及び
図3に示すように、本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースターは、本体部10、空気循環部40、調理部60、加熱部(ヒーター)70、下部蓋部80、空気分散板部50、油受け部15、電源供給部30、及び本体結合部20を備える。
【0042】
図1及び
図2に示すように、本体部10はテーブルや床などの面に載置され、各種部品を内部に含んで、本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースターの外観を形成する。
【0043】
本体部10の下部の一つの側に空気循環部40が設置され、下から油受け部15、空気分散板部50、下部蓋部80、加熱部70、及び調理部60が順次載置される。本発明の少なくとも一つの実施例で、本体部10の内部に装着された空気循環部40にはファン43が内蔵され、ファン43の駆動を介して内部の空気を循環させることで、調理時に発生する油の分子などが本体部10の外部に漏れないようにする。
【0044】
本体部10は一体型で形成することもできるし、容易に洗浄できるように着脱可能な上部10a及び下部10bで構成することもできる。
【0045】
図1に示すように、空気循環部40は長形に形成され、本体部10の下部の一つの側に設置され、ケーシング41、ファン43、及び第2電源接続部45を含む。第2電源接続部45は、第2電源供給部33と電気的に接続可能な端子を有する。空気循環部40は、例えば、本体部10の長手方向に沿って、本体部10の一つの側面の内側に隣接するように載置されている。
【0046】
ファン43は長形の空気循環部40のケーシング41の内部に着脱可能に含まれる。本体部10の底面に位置する底面部17を開閉することによって、ファン43を挿入及び分離することができる。他には、本体部10の内側を通してファン43を挿入または分離することができる。ファン43にはモーター(不図示)が接続され、電源供給部30から供給される電源でモーターを駆動することでファン43が回転する。
【0047】
ファン43の回転で空気循環式電気ロースターの内部の空気が外部に流出されることを抑制し、内部で循環させる。空気循環部40を本体部10の下部に載置し、第2電源接続部45を本体結合部20の内部変換器(不図示)の出力部と接続すると、第2電源接続部45を介して直流電源が供給され、ファン43が作動する。本体結合部20は、本体部10の長手方向と直交する方向に延在する一つの側に装着され、第2電源接続部45と接続されておりかつ第2電源供給部33と接触可能な第1接続端子である接続ピン21を有する。
【0048】
図4及び
図5は本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理部60、加熱部70、及び下部蓋部80及びこれらの下部を示す。
【0049】
図3ないし
図5に示すように、調理部60は肉類、魚介類、野菜類などの各種食材料を調理するための領域を提供する。また、調理部60の調理面には中心部に貫通孔63が形成されている。このとき、調理部60の底面(調理面)は外周部から中心部の貫通孔63まで傾斜した形状で形成され、調理時に発生する油が底面に沿って貫通孔63に流れやすく形成される。
図3ないし
図5には一つの貫通孔63が図示されているが、形成する貫通孔63の個数または形状は特定の数または形状に限定されず、必要によって設定することができる。
【0050】
また、貫通孔63に挿入される開閉部材65を用いて、貫通孔63を開閉することができる。油を除去すべきである肉類などの焼き物には開閉部材65を除去して油を排出できるように貫通孔63を開放し、油を排出する必要のない食材料を調理する場合には開閉部材65で貫通孔63を防いで調理することができる。このように開閉部材65を用いて、調理部60を用途に応じて変更しなければならない不便さを解消することができる。
【0051】
本発明の少なくとも一つの実施例において、貫通孔63の内側面がナット部で形成され、開閉部材65の貫通孔63に挿入される部分の外側面がボルト部で形成され、ボルト部の反対側の端部に形成されたつまみを回してドライバーなどの道具を使わなくても開閉部材65で貫通孔63を閉鎖することができる。この場合、開閉部材65で貫通孔63を閉鎖してからつまみ部分を分離できるようにして、つまみ部分の突出によって調理に差支えがないようにすることができる。
【0052】
場合によっては、開閉部材65で貫通孔63を閉鎖した状態で調理を始め、途中で開閉部材65を除去して貫通孔63を開放する場合がある。このような場合のためにつまみの上部に十字または一字のドライバー用の溝または多角形のレンチ用の溝を形成し、ドライバーやレンチなどの道具を用いて開閉部材65を後退させて除去するか、または最後まで前進させて下に位置する空気分散板部50の上に落下させることができる。
【0053】
本発明の少なくとも一つの実施例において、貫通孔63の内側面をナット部で形成し、開閉部材65の貫通孔63に挿入される部分外側面をボルト部で形成して開閉部材65を回すためのつまみを形成する代わりに、ボルト部の反対側の端面に十字または一字のドライバー用の溝または多角形のレンチ用の溝を形成することができる。この場合、開閉部材65で貫通孔63を閉鎖するためにはドライバーやレンチなどの道具が必要であるが、つまみのような突出部がないので、調理に影響を与えないようにすることができる。この場合も、開閉部材65で貫通孔63を閉鎖した状態で調理を始め、途中で開閉部材65を除去して貫通孔63を開放する必要がある時にはドライバーやレンチなどの道具を用いて開閉部材65を後退させて除去するか、最後まで前進させて下に位置する空気分散板部50の上に落下させることができる。
【0054】
図4には調理部60の上方から開閉部材65で貫通孔63を閉鎖するように図示されているが、本発明の少なくとも一つの実施例においては、調理部60の下方から貫通孔63を閉鎖するように構成しても良い。この場合、開閉部材65を下方から最後まで前進させたとき、開閉部材65が調理部60の調理面以上に突出しないように開閉部材65の長さを設定することができる。この場合には、調理部60の調理面に露出される開閉部材65の端面に十字または一字のドライバー用の溝または多角形のレンチ用の溝を形成して、開閉部材65で貫通孔63を閉鎖した状態で料理を始め、途中で開閉部材65を除去して貫通孔63を開放するときには、ドライバーやレンチなどの道具を用いて開閉部材65を下方に前進させ、下に位置する空気分散板部50の上に落下させることができる。
【0055】
本発明の少なくとも一つの実施例において、貫通孔63の内側面が上から下に向けて直径が減少するテーパー状に形成し、開閉部材65の貫通孔63に挿入される部分の外側面を貫通孔63の内側面に嵌るように、貫通孔63の内側面形状と同一のテーパー状に形成することで、開閉部材65を貫通孔63に合わせて落とすことでコルク栓のように簡単に貫通孔63を閉鎖することができる。この場合にも、開閉部材65で貫通孔63を閉鎖した時に調理部60の調理面から開閉部材65が突出しない長さで開閉部材65を形成することができる。
【0056】
本発明の少なくとも一つの実施例において、開閉部材65を紛失しないように本体部10の一部に開閉部材65を保管するための溝(不図示)を形成し、開閉部材65を使用しない時にはこの保管用溝に入れて保管することができる。
【0057】
図3ないし
図5に示すように、加熱部70は線形の発熱体を平面上に配置して形成する。線形の発熱体を平面上にできるだけ広く配置すると、調理部60に均一に熱を伝達することができる。加熱部70の形状はジグザグの形状を有しても良い。
【0058】
また、加熱部70の一つの側には電源の供給を受けることができる第1電源接続部71を含む。このとき、第1電源接続部71を囲む形状に形成されたガイド部67をさらに含むことができる。
【0059】
ガイド部67は電源供給部30を調理部60と接続する過程において、内部に形成された段差に係止されるようにして電源供給部30を固定できるようにする。また、第1電源接続部71を介して流れる電流に対する感電事故を予防することもできる。
【0060】
このとき、調理部60の下部に加熱部70が付着形成しても良いし、着脱可能に別途形成しても良い。調理部60と加熱部70が付着形成される場合は、部品数が簡素化され、収納が便利となる。調理部60と加熱部70が着脱可能に形成される場合は、洗浄が容易になる。
【0061】
図4及び
図5に示すように、下部蓋部80が調理部60の下部に位置して加熱部70の下部を囲む。下部蓋部80は加熱部70の下部を囲む板状の形で加熱部70の熱を遮断することができ、これによって、空気循環式電気ロースターの内部の熱効率を増大させる効果がある。
【0062】
下部蓋部80の中心部には、
図4に示すように、調理部60に形成された貫通孔63と垂直に貫通するように形成された下部蓋部ホール81が形成されて、調理部60から流れる油を排出することができる。
【0063】
一方、調理部60の下側底面に複数の接続部材69が形成され、下部蓋部80には複数の結合孔84及び複数の換気孔83が形成される。このとき、複数の接続部材69の長さは調理部60と下部蓋部80の間に加熱部70を載置できる程度の幅を確保する程度が適切である。
【0064】
図5に示すように、調理部60の下側底面に4個の接続部材69を90度間隔に配置することができる。下部蓋部80には4個の接続部材69の位置に対応する4個の結合孔84が形成され、接続部材69を結合孔84に貫通させて固定部材85で固定させることができる。
【0065】
このとき、結合孔84を貫通した接続部材69と固定部材85をボルトで固定部材85の内部で固定させることができる。また、下部蓋部80には結合孔84の他に換気孔83が形成されて、換気孔83を通して換気をすることができる。
【0066】
図1ないし
図3に示すように、空気分散板部50は本体部10の上に載置され、上に下部蓋部80、加熱部70、及び調理部60が順次載置される。
【0067】
図1及び
図3に示すように、空気分散板部50は、第1側面板51、第2側面板52、及び下板57を含む。下板57は下部底面を形成し、両側に第1側面板51及び第2側面板52が形成される。
【0068】
図1ないし
図3に示すように、第1側面板51及び第2側面板52は板状に形成されており、複数の通気孔54が形成されて空気が流出入できるように形成されている。
【0069】
第1側面板51及び第2側面板52は空気分散板部50の下板57と着脱できるように分離して形成しても良いし、下板57と一体型に形成しても良い。このとき、第1側面板51及び第2側面板52の上端にはフランジ部51a、52aが形成され、フランジ部51a、52aが本体部10の上部に位置した段差部17a、17bの形状に合わせて載置される。
【0070】
本発明の少なくとも一つの実施例に係る第1側面板51及び第2側面板52は、下板57の長手方向の両側に形成されて角部から長さ反対方向に湾曲するように形成しても良い。
【0071】
第1側面板51及び第2側面板52の両端部が板状に形成され、本体部10の角部13と当接するように載置されても良い。第1側面板51及び第2側面板52が板状の場合、両端部が湾曲する形状を有する場合に比べて工程が簡単であり、加工費用が安いためコストの面で有利な効果を期待できる。
【0072】
また、下板57には排出孔53及び載置ホール55が形成される。このとき、下板57は端から中心部に形成された排出孔53まで傾斜した形態で形成しても良い。
【0073】
排出孔53は空気分散板部50の下板57の中心部に形成することができる。排出孔53を通して空気が流出入される以外に、調理部60の貫通孔63に排出された油が排出孔53を通して排出される。このとき、排出孔53は複数個でも良いし、円形や四角形またはそれ以外の形状で形成しても良い。
図1には排出孔53が空気分散板部50の下板57の中心部に形成されていると図示しているが、排出孔53の位置は下に位置する油受け部15の位置によって適切に設定することができる。
【0074】
一方、載置ホール55は下板57の端に位置し、前記調理部60の下側に位置した接続部材69が載置されて、安定した固定効果を発揮できる。載置ホール55は下板57に形成されなくても良い。
【0075】
このように、本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースターは、調理部60の前面にわたって形成した複数の貫通孔を介して油が落下する従来の空気循環式電気ロースターとは異なり、中央に形成した貫通孔63を介して油が集中して下に落ちるので、空気循環式電気ロースターの内部の上下方向の空気の流路が小さくなり、空気分散板部50の排出部と吸入部の間の送風バランスへの影響を減らすことができる。
【0076】
図1、
図2、及び
図6に示すように、本発明の少なくとも一つの実施例において、空気分散板部50の第1側面板51及び第2側面板52の上端部に形成したフランジ部51a、51bは、本体部10の上部に位置する段差部17a、17bに装着されると、本体結合部20を本体部10に結合した際に第1電源接続部71が本体結合部20の上部開口部を通して電源供給部30と接続できるように下部蓋部80、加熱部70、及び調理部60を支持して、第1電源接続部71の上下方向の位置を決定する位置決め部の役割をする。
【0077】
従って、空気分散板部50が装着されてない状態または正常に装着されてない状態では下部蓋部80、加熱部70、及び調理部60を装着しても高さが合わないため、本体結合部20の上部開口部を介して電源供給部30と第1電源接続部71とを接続することができなくなり、別途の安全装置がなくても危険な状態での電源投入を防ぐことができる。
【0078】
図1及び
図3に示すように、油受け部15は本体部10の内部に載置されて調理部60から排出された油を受けて収納する。本発明の少なくとも一つの実施例において、油受け部15は本体部10と着脱されて廃油の回収及び洗浄を容易にすることができる。
【0079】
本発明の少なくとも一つの実施例において、油受け部15が本体部10と一体形成され、油受け部15に別途の廃油排出口を形成することもできる。また、油受け部15は本体部10の下端を通して外部に廃油を排出するように引き出し式に形成され得る。
【0080】
図6に示すように、本体結合部20は本体部10の一つの側に挿入して装着され、交流電力(以下、「交流」という場合がある)を直流電力(以下、「直流」という場合がある)に変換する変換器(不図示)を内部に含む。本体結合部20は電源供給部30と接続され、本体部10の一つの側に挿入装着される。なお、本明細書における交流電力は、電圧及び電流のいずれかが交流である電力であり、直流電力は、電圧及び電流が一定である電力である。
【0081】
また、電源供給部30は温度感知ピン31、第1電源供給部32、第2電源供給部33、温度調節部35、及び電源プラグ37を含むことができる。
【0082】
電源供給部30の温度感知ピン31は電源供給部30と調理部60の下面に付着された接続溝64に挿入される。このとき、温度感知ピン31は調理部60と電源供給部30を互いに接続して調理部60の温度を感知する役割をする。
【0083】
調理部60の温度が一定温度以上に高くなると電源供給部30内部のバイメタル(bimetal)の作動で電源が遮断され、一定温度以下に低くなると電源が接続される。このとき、電源供給部30は、温度変化によるバイメタルの作動に応じてアナログ方式で温度を感知するか、温度感知ピン31に電流あるいは電圧変化を感知するデジタル方式で温度を感知して作動される。
【0084】
また、電源供給部30は温度調節部35を含むことができ、調理部60の温度を直接調節することができる。電源供給部30は本体結合部20に着脱可能に構成されており、電源供給部30が本体結合部20に装着された状態で、第1電源供給部32に含まれる端子と第1電源接続部71に含まれる端子とが接触することにより、電源供給部30と加熱部70が電気的に接続される。また、第2電源供給部33に含まれる端子と第1接続端子である接続ピン21とが接触することにより、電源供給部30と空気循環部40とが電気的に接続される。
【0085】
本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースターは、電源供給部30の第1電源供給部32と加熱部70の一つの側に接続された第1電源接続部71が接続される。
【0086】
また、電源供給部30の第2電源供給部33は本体結合部20の接続ピン21と接続され、結合板47及び第2電源接続部45と接続される。このとき、本体結合部20の内部には第2電源供給部33を通して供給された交流電源を直流に変換する変換器(不図示)を含むことができる。
【0087】
従って、変換器で変換された直流電源が第2電源接続部45を介してファン43のモーターを駆動させる。このとき、電源供給部30には第2電源供給部33と第2電源接続部45を接続させる電源をオン/オフ(on/off)させることができる別途のスイッチが含まれても良い。
【0088】
従って、一つの電源供給部30に電源を供給して、第1電源供給部32を通しては調理部60に電源を供給し、第2電源供給部33を通しては本体結合部20を経てファン43を駆動できるようになる。
【0089】
このように、電源供給部30と加熱部70が空間的に分離され、第1電源供給部32に含まれた端子と第1電源接続部71に含まれた端子の接触を介して電源供給部30と加熱部70が電気的に接続される。従って、従来の空気循環式電気ロースターで複雑な回路構成を用いてヒーターと一体化した電源供給装置を用いてファンに電源を供給していたのと比べると、はるかに簡素化された構成で電源を供給することができる。
【0090】
本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースターは、本体結合部20の下端部を本体部10の載置部11に挿入した状態で固定し、本体結合部20の一つの側に電源供給部30を挿入した状態で固定させて組み立てる。
【0091】
このとき、本体結合部20は本体部10と別途形成され得るが、一体形成しても良い。別途形成時には清掃や洗浄が容易となり、一体形成時には部品が簡素化する効果を期待することができる。
【0092】
前述の実施例では本体結合部20が交流を直流に変換する変換器(不図示)を内部に含むと説明しているが、本発明の少なくとも一つの実施例においては、交流を直流に変換する変換器(不図示)を電源供給部30内に含む。この場合、本体結合部20から電源系統が完全に分離されるので、電源供給部30と空気循環部40を分離すれば、空気循環式電気ロースター全体をそのまま分解せずに洗浄することができる。
【0093】
図1及び
図2には電源供給部30が本体結合部20を介して直接空気循環式電気ロースターに接続される例を図示しているが、本発明の少なくとも一つの実施例においては、電源プラグ37の反対側にも所定の長さの電線を接続し、電源供給部30を空気循環式電気ロースターから電線の長さに値する距離だけ離すことができる。このようにすることで、高熱を発生する空気循環式電気ロースターから電源供給部30を空間的に完全に分離し、一層安全に空気循環式電気ロースターを使用することができる。
【0094】
本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースターは、
図1に示すように、調理部60で肉類などを調理する場合、空気分散板部50の第1側面板51に形成された通気孔54を通して外部の空気及び煙が空気循環部40側の内部空間に流入して、本体部10下部の内部空間に流入する。
【0095】
このように流入した外部空気の一部は、空気分散板部50の中心部の排出孔53を通過して調理部60の貫通孔63に沿って上って行き、残りの一部は空気分散板部50の第2側面板52の通気孔54を通して排出されて一定の速度で本体部10の上部に上って行く。
【0096】
空気分散板部50の第2側面板52の通気孔54に排出された空気は再びファン43の作動によって第1側面板51の通気孔54に強制流入する。このように同じ空気の流れを繰り返す。
【0097】
従って、前述した空気の流れで本体部10の上部に自然のエアカーテンが形成されるため、肉類が焼かれながら発生する油煙及び臭いが外部に排出されることが抑制される。
【0098】
図1、
図2、及び
図6には本体部10の下部の一つの側に空気循環部40を設けている場合を図示しているが、本発明の少なくとも一つの実施例においては、空気循環部40が本体部10の下部の一つの側及び反対側の他の側の二箇所に設けられ、一つは吸入機能を主に担当し、もう一つは排出機能を主に担当する。この場合、本体部10の下部の他の側に設けられる空気循環部40は第2電源供給部33と接続される第3電源接続部(不図示)を含み、排出側の空気循環部40と吸入側の空気循環部40を同等な強さで駆動するか、または排出側の空気循環部40より吸入側の空気循環部40をより強く駆動することで、調理時に排出部と吸入部の両側で同等な程度にほとんど匂いを発生させない空気循環式電気ロースターを提供することができる。この場合、本体結合部20は、第3電源接続部と接続されておりかつ第2電源供給部33と接触可能な第2接続端子をさらに有する。そして、電源供給部30が本体結合部20に装着された状態で、第2電源供給部33に含まれる端子と第2接続端子とが接触することにより、電源供給部30と他の側に設けられる空気循環部40とが電気的に接続される。この他の側の空気循環部40も第2電源供給部33により供給される電力により、一つ目の空気循環部40と同等な強さまたは互いに異なる強さで駆動される。
【0099】
本明細書で説明される実施例と添付された図面は、本発明に含まれる技術的思想の一部を例示的に説明するものに過ぎない。従って、本明細書に開示された実施例は本発明の技術的思想を限定するためのものではなく説明するためのものであるため、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されないことは自明である。本発明の明細書及び図面に含まれた技術的思想の範囲内で当該技術分野における通常の知識を有した者が容易に類推できる変形例と具体的な実施例は、すべて本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
空気循環式電気ロースターは、本体部と、本体部に載置され、少なくとも一つの貫通孔を含む下板と、下板の両側にそれぞれ形成され複数の通気口を含む第1側面板及び第2側面板とを含む空気分散板部と、第1電源供給部及び第2電源供給部を含む電源供給部と、第1電源供給部と接続される第1電源接続部を含む加熱部と、本体部の長手方向に沿って本体部の一つの側面の内側に隣接するように載置され、第2電源供給部と接続される第2電源接続部を含む空気循環部と、本体部の長手方向と直交する方向の一つの側に装着され、第2電源接続部と接続されておりかつ第2電源供給部と接触可能な第1接続端子を有する本体結合部と、加熱部の上部に設置されて加熱される調理面を含む調理部と、を備える。