【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的に沿う第1の発明に係る立体像結像装置の製造方法は、立設状態で隙間を有して平行配置された帯状光反射面群をそれぞれ備える第1、第2の光制御パネルを、前記帯状光反射面群を平面視して
直交させて
重ね合わせる立体像結像装置の製造方法において、
前記第1、第2の光制御パネルは、
透明板材の表側に、傾斜面と垂直面とを有する断面三角形の溝、及び隣り合う前記溝によって形成される断面三角形の凸条がそれぞれ平行配置された第1の透明樹脂からなる成型母材をプレス成型、インジェクション成型及びロール成型のいずれか1で製造する第1工程と、
前記溝の垂直面のみに選択的に鏡面を形成する第2工程とを有して形成され、
前記第2工程を行った後、前記溝内に第2の透明樹脂を充填し、前記第1、第2の光制御パネルの表側を合わせて
重ね合わせる工程を有し、
前記第2工程での鏡面の形成は、前記傾斜面に沿った方向から該傾斜面が影になるようにして、前記垂直面に向けてスパッターリング、金属蒸着、金属微小粒子の吹き付け、又はイオンビームの照射をすることにより行い、
更に、前記成型母材に用いた前記第1の透明樹脂の屈折率η1に対し、前記溝内に充填される前記第2の透明樹脂の屈折率η2が
0.95〜1.05倍の範囲にある。
【0008】
また、第2の発明に係る立体像結像装置の製造方法は、立設状態で隙間を有して平行配置された帯状光反射面群をそれぞれ備える第1、第2の光制御パネルを、前記帯状光反射面群を平面視して
直交させて
重ね合わせる立体像結像装置の製造方法において、
前記第1、第2の光制御パネルは、
透明板材の表側に、傾斜面と垂直面とを有する断面三角形の溝、及び隣り合う前記溝によって形成される断面三角形の凸条がそれぞれ平行配置された第1の透明樹脂からなる成型母材をプレス成型、インジェクション成型及びロール成型のいずれか1で製造する第1工程と、
前記溝の垂直面のみに選択的に鏡面を形成する第2工程とを有して形成され、
前記第2工程を行った後、前記溝内に第2の透明樹脂を充填し、1)前記第1、第2の光制御パネルの表側と裏側を合わせて、又は2)前記第1、第2の光制御パネルの裏側を合わせて、前記第1、第2の光制御パネルの前記帯状光反射面群が
直交するようにして
重ね合わせ、
前記第2工程での鏡面の形成は、前記傾斜面に沿った方向から該傾斜面が影になるようにして、前記垂直面に向けてスパッターリング、金属蒸着、金属微小粒子の吹き付け、又はイオンビームの照射をすることにより行い、
更に、前記成型母材に用いた前記第1の透明樹脂の屈折率η1に対し、前記溝内に充填される前記第2の透明樹脂の屈折率η2が
0.95〜1.05倍の範囲にある。
第1、第2の発明に係る立体像結像装置の製造方法は、前記第2工程での鏡面の形成が、前記傾斜面に沿った方向から該傾斜面が影になるようにして、前記垂直面に向けてスパッターリング、金属蒸着、金属微小粒子の吹き付け、又はイオンビームの照射をすることにより行うので、溝の傾斜面に鏡面が形成されるのを極力防止し、溝の垂直面に選択的に鏡面を形成することが可能となる。
【0009】
第3の発明に係る立体像結像装置の製造方法は、第1、第2の発明に係る立体像結像装置の製造方法において、前記傾斜面は平面又は内側に窪む凹面であ
る。これによって、溝の傾斜面に鏡面が形成されるのを更に防止し、溝の垂直面に選択的に鏡面を形成することが可能となる。
【0010】
第4の発明に係る立体像結像装置の製造方法は、第1〜第3の発明に係る立体像結像装置の製造方法において、前記溝の断面三角形の角部及び前記凸条の断面三角形の角部には、それぞれ微小平面部が形成されてい
る。これによって、金型成型の寸法精度が向上し、製造過程での疵の発生を防止できる。
【0011】
第1の発明に係る立体像結像装置の製造方法は、第1、第2の光制御パネルを、鏡面が形成された側が向かい合うようにして
重ね合わさっているので、第1、第2の光制御パネルの帯状光反射面群(鏡面)が近づき、対象物からの光の集光度合いが向上し、より鮮明な画像を得ることができる。
【0012】
第1、第2の発明に係る立体像結像装置の製造方法において、前記第1の透明樹脂の屈折率η1に対し、前記溝内に充填される第2の透明樹脂の屈折率η2が、η1=η2であるのがよい。
【0013】
第5の発明に係る立体像結像装置の製造方法は、透明板材の両側(即ち、一側及び他側)に垂直面と傾斜面を有する断面三角形の第1、第2の溝、及び隣り合う前記第1、第2の溝によって形成される断面三角形の第1、第2の凸条がそれぞれ形成され、かつ前記透明板材の両側にそれぞれ形成された前記第1、第2の溝が平面視して
直交して配置される第1の透明樹脂からなる成型母材を、プレス成型、インジェクション成型、又はロール成型によって製造する第1工程と、
前記成型母材の両側にある前記第1、第2の溝の前記垂直面に、選択的に鏡面を形成する第2工程と(これによって立体像結像装置本体を造る)、
前記第2工程を行った後、前記第1、第2の溝に第2の透明樹脂を充填する第3工程とを有し、
前記第2工程での鏡面の形成は、前記傾斜面に沿った方向から前記傾斜面が影になるようにして、前記垂直面に向けてスパッターリング、金属蒸着、金属微小粒子の吹き付け、又はイオンビームの照射をすることにより行い、
かつ前記第2の透明樹脂の屈折率η2は、前記第1の透明樹脂の屈折率η1の
0.95〜1.05倍の範囲にある。
【0014】
第5の発明に係る立体像結像装置の製造方法は、前記第2工程での鏡面の形成が、前記傾斜面に沿った方向から前記傾斜面が影になるようにして、前記垂直面に向けてスパッターリング、金属蒸着、金属微小粒子の吹き付け、又はイオンビームの照射をすることにより行われるので、溝の傾斜面に鏡面が形成されるのを極力防止し、溝の垂直面に選択的に鏡面を形成することが可能となる。
【0015】
第6の発明に係る立体像結像装置の製造方法は、第5の発明に係る立体像結像装置の製造方法において、前記傾斜面は平面又は内側に窪む凹面であ
る。これによって、溝の傾斜面に鏡面が形成されるのを更に防止し、溝の垂直面に選択的に鏡面を形成することが可能となる。
【0016】
第7の発明に係る立体像結像装置の製造方法は、第5、第6の発明に係る立体像結像装置の製造方法において、前記第1、第2の溝の断面三角形の角部及び前記第1、第2の凸条の断面三角形の角部には、それぞれ微小平面部が形成されてい
る。これによって、金型成型の寸法精度が向上し、製造過程での疵の発生を防止できる。
第8の発明に係る立体像結像装置の製造方法は、第1〜第7の発明に係る立体像結像装置の製造方法において、前記成型母材は、成型後、残留応力を除去するためのアニーリング処理が行われてい
る。これによって、より変形の少ない立体像結像装置を製造できる。
【0017】
ここで、前記第2工程を行った後、前記第1、第2の溝には第2の透明樹脂が充填され、更にその表面の平板化処理が行われるのが好ましい。
【0018】
【0019】
以上の製造方法によって製造された立体像結像装置は、透明板材の一側及び他側(即ち、両側)にそれぞれ、垂直面と傾斜面を有する断面三角形の第1、第2の溝と、該第1、第2の溝によって形成される第1、第2の凸条を有する第1の透明樹脂からなる成型母材と、
前記成型母材の前記第1、第2の溝の垂直面に形成された垂直光反射面と、
前記第1、第2の溝内に充填された第2の透明樹脂とを有し、
前記第1の溝に形成された前記垂直光反射面と、前記第2の溝に形成された前記垂直光反射面とは平面視して
直交し、かつ前記第2の透明樹脂の露出面は平面となっており、
しかも前記第1、第2の溝の底部及び前記第1、第2の凸条の頂部には微小平面部が設けられ、かつ、前記第2の透明樹脂の屈折率η2は、前記第1の透明樹脂の屈折率η1の0.8〜1.2(より好ましくは、0.95〜1.05)倍の範囲である。
【0020】
この立体像結像装置において、前記傾斜面は平面又は内側に窪む凹面であることが好ましい。
【0021】
特に、この立体像結像装置において、前記第2の透明樹脂の屈折率η2と、前記第1の透明樹脂の屈折率η1は、η1=η2であるのがよい。