(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
遊技機の下方前面部に設けられた棚部に取り付けられるテーブル構造であって、上記棚部の遊技者側端部に固定されるフレーム部と、上記フレーム部に、スライドして引出及び収納可能に装着され、非使用時における上記棚部下方における収納位置と使用時における棚部前方における引出位置との間で配置姿勢を変更可能に形成されたテーブル部とを備え、
上記フレーム部は、上記棚部の遊技者側端部に取り付けられる取付部と、上記取付部に空隙部を以て連設され、非使用時には上記空隙部内において上記テーブル部を上記棚部下方に垂下状態で収納すると共に使用時には上記テーブル部を引き出して略水平状態に支持しうるフレーム本体部とを有し、
上記テーブル部は平面方形状に形成され、上記フレーム本体部には、上記テーブル部の引き出し時及び収納時にガイドするガイド部が設けられると共に、上記取付部には、引き出し時に上記テーブル部の後端部を保持して固定する固定部が設けられており、
上記取付部は板状に形成され、上記フレーム本体部は上記取付部の前面部側に設けられ、上記取付部の両端部に対向して配置された一対の側板部を有し、上記ガイド部には上記テーブル部の使用時に、引き出された上記テーブル部を支持する支持部が形成されており、
上記テーブル部はトークンの収納箱に対応した大きさに形成されると共にフレーム部に対して着脱可能に形成され、上記テーブル部には、収納時に上記ガイド部に係止する前端側係止部が設けられると共に、使用時には上記固定部に係止する後端側係止部とが設けられていることを特徴とするテーブル構造。
上記ガイド部は上方へ湾曲する湾曲部を有すると共に上記支持部は上記湾曲部に連設され、上記テーブル部の後端部裏面側には、上記湾曲部に当接してスライドする湾曲係合部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のテーブル構造。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、遊技者個人の占有スペースに限りがある遊技場において、回胴式遊技機のメダルや弾球式遊技機のパチンコ玉等のトークンを収納する収納箱や遊技者の身の回り品を適宜載置でき、遊技者に負担をかけることなく遊技をエンジョイできるようにするテーブル構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
このような課題解決のため請求項1に記載の発明にかかるテーブル構造は、遊技機の下方前面部に設けられた棚部に取り付けられるテーブル構造であって、上記棚部の遊技者側端部に固定されるフレーム部と、上記フレーム部に、スライドして引出及び収納可能に装着され、非使用時における上記棚部下方における収納位置と使用時における棚部前方における引出位置との間で配置姿勢を変更可能に形成されたテーブル部とを備え
、上記フレーム部は、上記棚部の前端部に取り付けられる取付部と、上記取付部に空隙部を以て連設され、非使用時には上記空隙部内において上記テーブル部を上記棚部下方に垂下状態で収納すると共に、使用時には上記テーブル部を引き出して略水平状態に支持しうるフレーム本体部とを有し、上記テーブル部は平面方形状に形成され、上記フレーム本体部には、上記テーブル部の引き出し時及び収納時にガイドするガイド部が設けられると共に、上記取付部には、引き出し時に上記テーブル部の後端部を保持して固定する固定部が設けられており、上記取付部は板状に形成され、上記フレーム本体部は上記取付部の前面部側に設けられ、上記取付部の両端部に対向して配置された一対の側板部を有し、上記ガイド部には上記テーブル部の使用時に、引き出された上記テーブル部を支持する支持部が形成されており、上記テーブル部は、トークンの収納箱に対応した大きさに形成されると共にフレーム部に対して着脱可能に形成され、上記テーブル部には、収納時に上記ガイド部に係止する前端側係止部が設けられると共に、使用時には上記固定部に係止する後端側係止部とが設けられていることを特徴とする。
【0012】
従って、請求項1記載の発明にあっては、テーブル部を、非使用時には上記棚部下方に収納できると共に、使用時には棚部前方に配置することができる。
【0013】
また、上記棚部の遊技者側端部に取り付けられる取付部及び上記フレーム部本体を有するフレーム部と、上記ガイド部及び上記固定部を有するテーブル部とを備えた構成により、使用時には上記フレーム部を介して上記テーブル部を上記棚部と共に略水平状態に支持した状態を保持すると共に、非使用時には上記棚部下方に垂下させた状態にすることができる
。
【0014】
また、板状の取付部の前面部側に設けられ、上記取付部の両端部に対向して配置された一対の側板部を有するフレーム本体部と、上記テーブル部の使用時に、引き出された上記テーブル部を支持する支持部が形成されていることから、上記支持部により、上記テーブル部の水平姿勢を保持することができる。
【0015】
さらに、収納時には上記支持部に係止する前端側係止部が設けられると共に、使用時には上記固定部に係止する後端側係止部とが設けられたテーブル部を備えた構成により、収納時及び使用時に上記テーブル部の各配置姿勢を保持することができる。また、テーブル部はフレーム部に対して着脱可能に形成されている。
【0016】
請求項
2に記載の発明にかかるテーブル構造は、上記ガイド部は上方へ湾曲する湾曲部を有すると共に上記支持部は上記湾曲部に連設され、上記テーブル部の後端部裏面側には、上記湾曲部に当接してスライドする湾曲係合部が設けられていることを特徴とする。
【0017】
従って、本発明にかかるテーブル構造は、収納状態から使用状態にする場合、及び使用状態から収納状態にする場合には、上記テーブル部は、上記湾曲係合部が上記ガイド部の上記湾曲部に当接した状態でスライドさせることができる。
【0018】
請求項
3に記載の発明にかかるテーブル構造は、上記ガイド部は、上記一対の側板部の内側面部に夫々設けられていることを特徴とする。
【0019】
従って、本発明にかかるテーブル構造は、上記一対の側板部の内側面部に夫々設けられたガイド部を備えた構成により、収納状態と使用状態との間で上記テーブル部を容易にスライドさせて配置姿勢を変更することができる。
【0020】
請求項
4に記載の発明にかかるテーブル構造は、上記テーブル部は平面長方形状に形成され、幅方向両側には上記ガイド部にスライド可能に係合する係合段部が長さ方向に沿って形成されていることを特徴とする。
【0021】
従って、本発明にかかるテーブル構造は、幅方向両側には上記ガイド部にスライド可能に係合する係合段部が長さ方向に沿って形成されていることから、上記テーブル部を、上記ガイド部を介してスライドさせることにより、使用状態と収納状態とを変更することができる。
【0022】
請求項
5に記載の発明にかかるテーブル構造は、上記テーブル部の前端部裏面側には、上記テーブル部を把持して引き出すための把持部が幅方向に沿って形成されていることを特徴とする。
【0023】
従って、本発明にかかるテーブル構造は、上記テーブル部に把持部を備えた構成により、上記把持部を掴んでテーブル部の配置姿勢を容易に変更することができる。
【発明の効果】
【0024】
請求項1〜
5に記載の発明にあっては、上記フレーム部を介して上記テーブル部を遊技機に取付けた状態を保持することができ、且つ上記テーブル部の非使用時における収納位置と使用時における引出位置との間で配置姿勢を変更することができることから、使用時には、上記テーブル部を上記フレーム部から引き出して棚部前方に配置してテーブルとして利用することができる。また、不要時には、テーブル部をフレーム部内に収納し棚部下方に配置させて、遊技の邪魔にならないようにすることができる。
【0025】
その結果、特に、回胴式遊技機の場合、島に設けられた棚部には、回胴式遊技機のメダル払い出し部が干渉することによってメダルの収納箱の置き場所がない場合が多いが、本発明に係るテーブル構造を利用することにより、容易に棚部に連続するテーブル部による載置スペースを形成することができる。
【0026】
従って、回胴式遊技機の遊技者は、従来のように、メダルの収納箱や身の回り品を、遊技者の足元や膝上等に置いたり、遊技者が足に挟んだ状態で保持したり、又は、上記遊技機の上方にトレー置き場を設けて遊技機の上方までメダルの収納箱を持ち上げて置く必要がなく、遊技者に負担をかけることなく遊技をエンジョイすることができる。
【0027】
また、同様に請求項1〜
5記載の発明に係るテーブル構造を弾球式遊技機が設置された島に設けられている棚部に適用することもでき、回胴式遊技機の場合と同様に、パチンコ玉収納容器や遊技者の身の回り品を手軽に載置できる載置スペースを形成することができる。
【0028】
また、使用時には上記フレーム部を介して上記テーブル部を上記棚部と共に略水平状態に支持した状態を保持すると共に、非使用時には上記棚部下方に垂下させた状態にすることができることから、従来とは異なり、遊技者は上記テーブル部の存在を容易に認識することができ、遊技者の占有スペースが狭い遊技場であっても、上記収納箱等を載置する場所を確保することができる。
【0029】
さらに、テーブル部はフレーム部に対して着脱可能に形成されていることから、フレーム部とテーブル部とを別個の部品として形成し、取り付け場所である遊技場において組み立てることができるため、製品としての製作が容易であると共に、製品としての搬送も容易であり、製造、取付作業の容易なテーブル構造を提供することができる。
【0030】
また、上記テーブル部は、上記回胴式遊技機のメダルや弾球式遊技機のパチンコ玉のトークンの収納箱に対応した大きさに形成されており、従来のように遊技機のカウンターの裏面側全体に亙る大きさのテーブルとしては構成されていないことから、全体として小型であって、取扱が容易であると共に、上面部に上記収納箱を載置した場合であっても、トークンが収納された収納箱の荷重を確実に支持することができる。
【0031】
請求項
2に記載の発明にあっては、非使用時における上記テーブル部の収納位置から使用時におけるテーブル部の引出位置にする場合、及び、反対に、収納位置から引出位置にする場合には、上記テーブル部は、上記湾曲係合部が上記ガイド部の上記湾曲部に当接した状態でスライドさせることができるのでスムーズに配置姿勢の変更をすることができる。
【0032】
請求項
3に記載の発明にあっては、上記一対の側板部の内側面部に夫々設けられたガイド部を備えており、上記テーブル部は左右方向端部において、夫々が上記ガイド部により支持されることから、使用時には、上記テーブル部は安定して棚部前方に配置され、所定の重量物を載置した場合であっても確実に支持することができる。
【0033】
請求項
4に記載の発明にあっては、幅方向両側には上記ガイド部にスライド可能に係合する係合段部が長さ方向に沿って形成された平面長方形状のテーブル部を備えた構成により、よりスムーズに配置姿勢を変更することができる。
【0034】
請求項
5に記載の発明にあっては、上記テーブル部に把持部を備えた構成により、上記把持部を掴んでテーブル部の配置姿勢を変更することができるので、遊技者は上記テーブル部の配置姿勢を容易に変更することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明に係るテーブル構造を回胴式遊技機が設置された島の棚部に適用した場合を例に、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明のテーブル構造は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。
【0037】
図1に示すように、本実施の形態にかかるテーブル構造10は、島50として設けられた回胴式遊技機28、28・・・の下方前面部に設けられた棚部30の遊技者側端部である前端部49に固定されるフレーム部11と、フレーム部11にスライドして引出及び収納可能に装着され、
図2に示す非使用時における棚部30の下方における収納位置と、
図3に示す使用時における棚部30の前方における引出位置との間で配置姿勢を変更可能な、着脱可能に形成されたテーブル部12とを備えている。
【0038】
本実施の形態にあっては、フレーム部11及びテーブル部12は合成樹脂による一体成型により形成されている。
【0039】
図4及び
図5に示すように、フレーム部11は全体略直方体状の枠体として構成され、取付部13と、取付部13に空隙部14を以て連設され、
図2に示す非使用時には、空隙部14内においてテーブル部12を棚部30の下方における垂下状態で収納すると共に、
図3に示す使用時には、テーブル部12を引き出して、棚部30の前方に略水平状態に支持しうるフレーム本体部15とを有している。
【0040】
図3及び
図4に示すように、取付部13は肉厚の略細長長方形板状に形成され、長さ方向両端部であって幅方向上端部には、回胴式遊技機28の下方に設けられた棚部30の前端部49に固定するためのビス用孔部31、31が貫通して開設されている。
【0041】
本実施の形態にあっては、
図1に示すように、島50に設けられた棚部30は薄型板状に形成され、前端部49は側面部から裏面部にかけて直角状に形成されている。
【0042】
図4に示すように、取付部13の背面側には、棚部30の前端部49に当接しうる側方当接部32と、側方当接部32の下端部から背面方向に突設された板状の細長長方形板状の突設部33が設けられており、突設部33の上面には、棚部30の前端部49の裏面部に当接しうる裏面当接部34が形成されている。
【0043】
本実施の形態にあっては、本実施の形態に係るフレーム部11の棚部30への取付時に棚部30の前端部49に適合させうるように、突設部33の裏面当接部34と側方当接部32との間は略直角に形成されている。
【0044】
図4及び
図5に示すように、突設部33の下面部には、引き出し時に上記テーブル部12の後端部17を保持して固定する固定部35が形成されている。
【0045】
フレーム本体部15は取付部13の前面側に設けられ、取付部13の長さ方向両端部に直交して設けられ、互いに平行に対向して配置された一対の側板部19,19と、側板部19、19の前端下部に設けられ、側板部19、19の間を架橋する架橋部37とを有している。
【0046】
一対の側板部19、19の内側面部には、夫々、上記テーブル部12の引き出し時及び収納時にテーブル部12をガイドするガイド部16、16が設けられている。
図5に示すように、ガイド部16、16は、側板部19、19の前端上部において、架橋部37の両端部に一体に形成されて設けられている。
【0047】
ガイド部16は所定の厚さ寸法を有する略縦長長円状の突起部として形成され、背面側の平端部36と、平端部36の上方に連設された湾曲部23と、湾曲部23の上方さらに連設され、上端部に位置する支持部20とを備えている。
【0048】
図6に示すように、テーブル部12は、トークンの収納箱、本実施の形態にあっては、回胴式遊技機のメダル収納箱を載置しうる大きさであって、平面長方形板状に形成されている。
【0049】
テーブル部12の幅寸法Lは、フレーム部11の空隙部14内にスライド可能に収納されるように側板部19、19の間隔寸法L1よりも僅かに小さく形成されている。
【0050】
テーブル部12は、テーブル本体部38と、テーブル本体部38の前端部に形成され、収納時にはガイド部16に係止する前端側係止部21、21と、使用時には固定部18に係止する後端側係止部22とを備えている。
【0051】
テーブル本体部38は所定の厚さ寸法を有して形成され、上面部39は段差の小さな凹部として形成され、周縁部41は僅かに上面部本体40よりも上方に突出して形成され、テーブル本体部38上に載置された載置物が落下しにくいように形成されている。
【0052】
上面部本体40は、例えば、メダル収納箱等を載置した場合に、滑りにくいように、軟質の合成樹脂製であって表面には非常に微細な凹凸が形成された表皮材が張設されている。
【0053】
図7に示すように、テーブル部12の前端には、裏面側に把持部26が設けられた前端平面部47が設けられ、裏面側には、テーブル部12を使用する場合に、手で把持して引き出すために使用する把持部26が形成されている。
【0054】
把持部26は、テーブル本体部38の裏面側へ、幅方向全域に亘って突出する前端縁部42と、前端縁部42の後方側に隣接して幅方向全域に亘って形成された凹部43とにより形成され、前端側係止部21、21は、前端縁部42の両端部に形成されている。
【0055】
前端平面部47の厚さ寸法L3は、
図5に示す、フレーム部11の側板部19、19に設けられたガイド部16、16の支持部20と、取付部13との間の間隔寸法L2よりも僅かに小さく形成されている。
【0056】
図7に示すように、テーブル本体部38の裏面側には、凹部43から後端部側にかけて肉厚のバルジ補強部44が形成されている。バルジ補強部44は、後端部に至るに従って暑さ寸法が小さくなるように緩やかなカーブを描き、中間部が肉薄であって、長さ方向両端部が肉厚になるように形成されており、後端部には6本のリブ45が形成されている。
【0057】
従って、バルジ補強部44及び6本のリブ45は、テーブル本体部38の剛性を裏面側から補強するものであり、テーブル部12がフレーム部11に支持されて使用状態に配置された場合に、フレーム部11への支持部を形成する後端部及びフレーム部11から前方へ突出して配置される前端部において長さ方向両端部の肉厚部53、53が、テーブル本体部38の裏面側において載置物の荷重を支持すると共に、6本のリブ45が後端側係止部22のフレーム部11の固定部35への係合荷重の支持を補強して受け止めるように構成されている。
【0058】
前端平面部47の厚さ寸法L3は、肉厚部53の最大幅部48の厚さ寸法と同一であって、フレーム部11の側板部19、19に設けられたガイド部16、16の支持部20と、取付部13との間の間隔寸法L2よりも僅かに小さく形成されている。
【0059】
図6及び
図7に示すように、テーブル部12の後端部には、厚さ方向裏面側に湾曲した湾曲部46が形成され、湾曲部46の裏面側には6本のリブ45が設けられている。湾曲部46の後端部には、後端側係止部22が後方に突出して形成されている。後端側係止部22は、平面細長長方形板状であって、フレーム部11の固定部35に適合するように、同一の幅寸法及び長さ寸法に形成されている。
【0060】
また、テーブル本体部38の裏面側においては、肉厚部44の幅方向両側には、テーブル部11の引き出し時又は収納時に、ガイド部16にスライド可能に係合する係合段部25、25が長さ方向に沿って形成されており、湾曲部46の裏面側においては、湾曲部46と同一の曲率により湾曲して形成された湾曲係合部52が形成され、後端側係止部22への連続するように設けられている。
【0061】
テーブル部12の前端部裏面側には、テーブル部12を把持して引き出すための把持部26が幅方向に沿って形成されている。
【0062】
以下、本実施の形態にかかるテーブル構造10の作用について説明する。
【0063】
本実施の形態に係る遊技起用テーブル構造を回胴式遊技機28に関し適用する場合には、
図1に示すように、島50として設けられた多数の並列する回胴式遊技機28、28・・・の下方に配設されたカウンターとしての棚部30の前端部49に対してフレーム部11を、2本のビス51を取付部13のビス用孔部31、31を介して挿入固定する。
【0064】
本実施の形態にあっては、棚部30の、当該回胴式遊技機28の向かって左側に隣接する他の回胴式遊技機28との間隙においてフレーム部11が固定されている。
【0065】
回胴式遊技機の場合には、上記のように、遊技機の下端部に大型のメダルの払い出し部54が設けられて前方へ張り出していることから、回胴式遊技機28とは重複しない部位に設けた方がスペース確保の点から有利である。
【0066】
次に、固定されたフレーム部11に着脱可能に形成されたテーブル部12を固定する。
【0067】
テーブル部12をフレーム部11に固定する場合には、テーブル部の上面部39を上方にして、後端側係止部22側からフレーム部11の空隙部14内へ挿入する。この場合、テーブル部12をガイド部16と取付部13との間に配置した状態でテーブル部12を空隙部14内へ挿入し、前端縁部42に形成された前端側係止部21、21がガイド部16、16の支持部20、20に係止するまで挿入する。
【0068】
テーブル部12の幅寸法Lは、フレーム部11の空隙部14内にスライド可能に収納されるように側板部19、19の間隔寸法L1よりも僅かに小さく形成されていることから、テーブル部12はフレーム部11の空隙部14内に挿入が可能であり、側板部19、19に設けられたガイド部16、16の湾曲部23、23に係合段部25、25がスライド可能に係合した状態で挿入される。
【0069】
その後、前端係止部21、21がガイド部16、16の支持部20、20に係止した場合には、
図2に示すように、テーブル部12はフレーム部11に直立した状態で垂下し、棚部30の下方に縦方向に配置された状態で装着され収納位置に至る。
【0070】
テーブル部12がフレーム部11に収納状態で装着された場合には、テーブル部12は、前端平面部47がフレーム部11の上面27と同一面上に配置されると共に、フレーム部11に挿入された状態で、棚部30下方において、後端側係止部22が遊技者から離間した状態で斜めに傾斜した姿勢で配置される。
【0071】
また、収納状態の場合においては、
図2に示すように、前端縁部42の裏面側に形成された把持部26は、フレーム本体部15の架橋部37の上方に前方に向かって開口した状態にある。
【0072】
次に、遊技者が本実施の形態にかかるテーブル部12を使用する場合には、把持部26に指を入れて把持部26を用いてテーブル部12を前方へ引き出す操作を行う。
【0073】
テーブル部12を引き出す場合には、把持部26を指で把持して、まず、テーブル部12を後端部に至るまで上方へ引き出す。
【0074】
この場合、テーブル部12は、フレーム部11へ収納する場合と同様に、テーブル本体部15の幅方向両側部に設けられた係合段部25、25がガイド部16、16の湾曲部23、23にスライド可能に係合した状態で引き出される。
【0075】
テーブル部12が後端部に至った場合には係合段部25の後端部に形成された湾曲係合部52、52がガイド部16、16の湾曲部23、23に係合してガイド部16、16に乗り上げ、湾曲係合部23、23が支持部20、20により支持されることとなり、この時点で、テーブル部12の前端縁部42を手で下方へ倒す操作を行うことにより、後端側係止部22が取付部13の固定部35の裏面側に当接することとなり、
図3に示すように、テーブル部12は支持部20、20を支点とすると共に後端側係止部22と固定部35との係合によりフレーム部11に固定される。
【0076】
この場合、
図3に示すように、テーブル部12はフレーム部11に固定された場合には、棚部30と略同一面を形成して棚部30の前方に配置される。この状態において、
図1に示すように、本実施の形態にあっては、当該回胴式遊技機28に向かって左側に遊技起用テーブル部構造10が形成され、テーブル部12が配置されることから、遊技者は、遊技の際に、例えば、遊技用のメダルの収納箱をテーブル部12上に載せておくことができるため、メダル収納箱の置き場所を気にすることなく、遊技をエンジョイすることができる。
【0077】
また、この場合、上記のように、合成樹脂製のテーブル部12は支持部20、20を支点とすると共に後端側係止部22と固定部35との係合によりフレーム部11に固定され、テーブル本体部38の裏面側にはバルジ補強部44が設けられ、特に、フレーム部11への支持部を形成する後端部17及びフレーム部11から前方へ突出して配置される前端縁部42及び後端部17において肉厚部53、53がテーブル本体部38の裏面側において載置物の荷重を補強支持するように構成されていることから、テーブル部12の剛性は高く、所定の重量物をテーブル部12上に載置することが可能となる。
【0078】
従って、本実施の形態に係るテーブル構造にあっては、メダル等のトークンを多数収納し、所定の重量を有する収納箱であっても、テーブル部12上に載置しておくことができる。
【0079】
回胴式遊技機28には、下端部に大型のメダルの払い出し部54が大きく設けられ、前方へ張り出して設けられていることから、カウンターを形成する棚部30を設けた場合であっても、上記収納箱を置くスペースがないという不具合があったが、本実施の形態に係るテーブル構造を適用した場合には、容易かつ迅速に、トークン収納箱を含む身の回り品の置き場所を形成することができる。
【0080】
また、本実施の形態にあっては、上記テーブル部12の操作のみで容易に上記収納箱等の載置場所を確保できることから、例えば、遊技者が女性や年配者であっても使いやすく遊技に没頭することができる。
【0081】
また、
図8に示すように、不要な場合には、テーブル部12の後端側係止部22とフレーム部11の固定部35との係合を解除して、テーブル部12をフレーム部11内に収納し、容易にフレーム部11の下方に遊技者から離間するように斜めに垂下した状態で配置することができるため、遊技者における遊技の邪魔になることがない。
【0082】
なお、遊技機の下方前面部に設けられた棚部への遊技用テーブル10の固定方法、遊技用テーブル10の大きさ寸法、フレーム部11の大きさ寸法や形状、テーブル部12大きさ寸法やの形状等については、遊技場の要望や遊技機の機種等に合わせて適宜変更することが可能であり、その場合であっても本実施の形態と同様の作用及び効果を得ることが可能である。
【0083】
また、上記実施の形態にあっては、本実施の形態に係るテーブル構造を回胴式遊技機28に適用した場合を例に説明したが、上記実施の形態に限定されず、
図9に示すように、弾球式遊技機(パチンコ機)29の島に同様に適用することもできる。