【実施例1】
【0018】
実施例1の縁枠11を開いた状態の斜視図を
図1に、折り畳んだ状態の斜視図を
図2に示す。
縁枠11は
図1及び
図2に示すとおり、同じ大きさの長方形である第1の板1と第2の板2、第1及び第2の板1、2と高さが同じで第1及び第2の板1、2より幅が長い同じ大きさの長方形である第3の板3と第4の板4、第1の板1と第3の板3の同じ高さの辺同士をつなぐ第1のヒンジ部5、第1の板1と第4の板4の同じ高さの辺同士をつなぐ第2のヒンジ部6、第2の板2と第3の板3の同じ高さの辺同士をつなぐ第3のヒンジ部7、第2の板2と第4の板4の同じ高さの辺同士をつなぐ第4のヒンジ部8よりなり、それらは硬質プラスチックの成型によって一体的に形成されている。
そして、縁枠11を展開した状態における外形は、
図1に示すとおり直方体状となり、折り畳んだ状態における外形は、
図2に示すとおり第1、第4のヒンジ部5、8が180度に開き、第2、第3のヒンジ部6、7が0度に閉じて、第1の板1と第3の板3の同じ高さの辺同士を隣接させて並べた板及び第2の板2と第4の板4の同じ高さの辺同士を隣接させて並べた板を2枚重ね合わせた形状となる。
【0019】
4つのヒンジ部のうち、第1のヒンジ部5と第4のヒンジ部8は、第1の板1と第3の板3及び第2の板2と第4の板4のテーパ状端部を薄い帯状部でつないだもので75度以上180度以内の角度で開閉可能であり、第2のヒンジ部6と第3のヒンジ部7は、第1の板1と第4の板4及び第2の板2と第3の板3のテーパ状端部を、その端部間に断面が扇形又は二等辺三角形の柱状体を介して薄い帯状部でつないだもので少なくとも0度以上180度以内の角度で開閉可能である。
そのため、縁枠11を折り畳む際は、第1のヒンジ部5と第4のヒンジ部8を180度開く方向、第2のヒンジ部6と第3のヒンジ部7は、0度に閉じる方向へ第1〜第4の板1〜4を動かせば良く、逆に縁枠11を展開する際は、第1〜第4のヒンジ部5〜8を90度となる方向へ第1〜第4の板1〜4を動かせば良い。
【0020】
実施例1の縁枠11の第3の板3と第4の板4の下縁の中央にはスリット状凹部を有する係合部9、10が設けてある。
そして、第1の板1と第2の板2の下縁であって、縁枠11を折り畳んだ時、それぞれ係合部9、10と接近する位置には係合部9、10のスリット状凹部に嵌合するL字状の保持部12、13が設けてある。
【0021】
実施例1の縁枠11の第3の板3と第4の板4の上縁の中央には指掛け用の切欠部14、15が設けられている。
また、実施例1の第1〜第4の板1〜4の内壁の上端部には凸条16が設けられている。
さらに、実施例1の第1〜第4の板の内壁には上下方向に複数本のリブ17が設けられている。
【0022】
実施例1の縁枠11は上記のような構成となっているため、組立式簡易容器31の使用前にその縁枠11を折り畳んで運搬する際、及び組立式簡易容器31の使用後にその縁枠11をリユースするため回収する際に、折り畳んだ縁枠11が係合部9、10と保持部12、13の係合によって簡単には開かない状態となる。
そして、組立式簡易容器31を使用する際及び回収後に縁枠11を洗浄する際に、折り畳まれている縁枠11の切欠部14、15に左右の手の指を掛けることにより、容易に係合部9、10と保持部12、13の係合状態を解除して縁枠11を展開することができる。
さらに、
図5及び
図6に示すように、容器本体部20を縁枠11の上縁側に被せた後においては、容器本体部20の外壁の上端から外側へL字状に延びる垂下部18が縁枠11の上縁に保持され、容器本体部20の外壁の上端近傍に上縁に沿って延びる係合凸部19が凸条16の下部に接するので、容器本体部20と縁枠11が組立式簡易容器31の使用中に容易に分離することがない。
また、第1〜第4の板の内壁に設けられているリブ17により、板の厚さを薄くしつつ、強度を保つことができる。
【実施例2】
【0023】
実施例2の縁枠21を開いた状態の斜視図を
図3に、折り畳んだ状態の斜視図を
図4に示す。
実施例2は、第2のヒンジ部26と第3のヒンジ部27だけでなく、第1のヒンジ部25と第4のヒンジ部28も少なくとも0度以上180度以内の角度で開閉可能となっている点、係合部29、30が下縁にスリット状凹部を有するものではない点、及び保持部32、33がL字状でない点、保持部32、33が係合部29、30に対してそれぞれ2箇所設けられている点、指掛け用の切欠部14、15、34、35が第3の板3と第4の板4にそれぞれ2箇所設けられている点を除き、実施例1の縁枠11と同じ構成である。
そして、以下の説明において、実施例1と変わっていない箇所については、実施例1と同じ番号を用いる。
【0024】
実施例2においては、第1のヒンジ部25と第4のヒンジ部28も、実施例1の第2のヒンジ部6及び第3のヒンジ部7と同様に、第1の板1と第3の板3及び第2の板2と第4の板4のテーパ状端部を、その端部間に断面が扇形又は二等辺三角形の柱状体を介して薄い帯状部でつないだものとしてあり、少なくとも0度以上180度以内の角度で開閉可能である。
そのため、縁枠21は第1の板1と第4の板4が重なる方向(以下「一方向」という。)だけでなく、第1の板1と第3の板3が重なる方向(以下「他方向」という。)へも折り畳むことができる。
【0025】
実施例2においては、第3の板3と第4の板4の下縁の中央に設けられている実施例1のスリット状凹部を有する係合部9、10に代えて、第3の板3と第4の板4の内壁の中央に、断面が丸底フラスコ型の柱状体となっている係合部29、30を設けてある。
また、第1の板1と第2の板2の内壁であって、縁枠21を一方向に折り畳んだ時、及び縁枠21を他方向に折り畳んだ時に、それぞれ係合部29、30と接近する位置に、断面が片側に膨出部を有する長方形状の柱状体を、膨出部が向き合うように2つ並べた保持部32、33が設けてある。
そして、係合部29、30の円筒状部は、縁枠21が折り畳まれた時、2つの膨出部の間に嵌合可能となっている。
すなわち、縁枠21を他方向へ折り畳んだ時には、第1の板1に設けてある保持部32と第3の板3に設けてある係合部29を嵌合させ、第2の板2に設けてある保持部33と第4の板4に設けてある係合部30を嵌合させる。
逆に、縁枠21を一方向へ折り畳んだ時には、第1の板1に設けてある保持部33と第4の板4に設けてある係合部30を嵌合させ、第2の板2に設けてある保持部32と第3の板3に設けてある係合部29を嵌合させる。
【0026】
実施例2においては、第3の板3と第4の板4の上縁の中央付近に、それぞれ2箇所の切欠部14、34及び切欠部15、35が設けてある。
すなわち、縁枠21を他方向へ折り畳んだ時には、嵌合している第1の板1の保持部32と第3の板3の係合部29及び第2の板2の保持部33と第4の板4の係合部30に対して、それぞれ中央寄りに位置する切欠部34、35に指を掛けた方が縁枠21を展開し易く、縁枠21を一方向へ折り畳んだ時には、嵌合している第1の板1の保持部33と第4の板4の係合部30及び第2の板2の保持部32と第3の板3の係合部29に対して、それぞれ中央寄りに位置する切欠部14、15に指を掛けた方が縁枠21を展開し易い。
【0027】
実施例1及び2の変形例を列記する。
(1)実施例1の縁枠11及び実施例2の縁枠21は、いずれも硬質プラスチックの成型によって一体的に形成されているが、第1〜第4の板1〜4及び第1〜第4のヒンジ部5〜8の材質は硬質プラスチックに限らず、木製、金属製、セラミック製等リユースに耐える耐久性のある材質であればどんなものでも良い。
また、一体的に形成されているものに限らず、第1〜第4の板1〜4を別々に作成し、その周囲又は2つの板の隣接部に耐久性のあるテープ体を貼着又は融着したものや、第1〜第4の板1〜4及び第1〜第4のヒンジ部5〜8を別々に作成し、2つの板の隣接部にヒンジ部5〜8を貼着、融着、はめ込み、ねじ止め等で固定したものとしても良い。
(2)実施例1及び2の第1〜第4のヒンジ部5〜8及び25〜28は、薄い帯状部でつなぐことによって、折り畳み可能としているが、薄い帯状部に限らず、蝶番や上下にある突起部の間に円筒を差し込んだもの等、隣接する板を回動可能につなぐことができるものであればどんなものでも良い。
(3)実施例1においては、第3の板3及び第4の板4の中央に係合部9、10を、実施例2においては、第3の板3及び第4の板4の中央に係合部29、30を設けているが、必ずしも第3の板3及び第4の板4の両方に設ける必要はなく、一方の板だけに設けても良い。
そして、一方の板だけに係合部を設けた場合には、実施例1では保持部も1箇所だけで良く、実施例2では保持部を2箇所設ければ良い。
なお、実施例2の第1〜第4の板の長さを同じとした場合には、両方の板の中央に係合部を設ければ、保持部は2箇所だけで済む。
(4)実施例1においては、第3の板3及び第4の板4の下縁中央に係合部9、10を、実施例2においては、第3の板3及び第4の板4の内壁中央に係合部29、30を設けているが、必ずしも第3の板3及び第4の板4の下縁中央又は内壁中央に限らず、第3の板3又は第4の板4の下縁、上縁又は内壁の
いずれかの中央部付近に設ければ良い。
特に、第1、第2の板1、2の幅と第3、第4の板3、4の幅が1対2の関係である場合、係合部を中央に設けると折り畳んだ時に係合部がヒンジ部に位置することとなるので、中央を避けて設ける必要がある。
(5)実施例1及び2においては、指掛け用の切欠部が第3の板3と第4の板4の上縁の中央付近に設けられているが、上縁に限らず下縁又は上縁と下縁の両方に設けても良い。
また、実施例2においては、第3の板3と第4の板4の上縁の中央付近に、それぞれ2箇所の切欠部14、34及び切欠部15、35が設けてあるが、係合部29、30の真上又は真下であれば、第3の板3と第4の板4にそれぞれ1箇所だけ設けても良い。
(6)実施例1及び2においては、第1〜第4の板1〜4の内壁の上端部に凸条16が設けられているが、この凸条16は
図1や
図3に示されるような形態のものに限らず、容器本体部20を縁枠11、21に被せた時、係合凸部19の上面と接する短い凸条が各板の少なくとも1箇所に設けられていれば良い。