(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下では、本実施形態にかかる電子機器の例として、画像形成装置(MFP(Multifunction Peripheral))を挙げて説明する。
【0020】
[画像形成装置の構成]
最初に、画像形成装置の構成を説明する。
図1は、画像形成装置10の構成を概略的に示す機能構成図である。
【0021】
画像形成装置10は、制御部11を備える。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、および専用のハードウェア回路等から構成され、画像形成装置10の全体的な動作制御を司る。
【0022】
制御部11は、画像読取部12、画像処理部13、画像メモリー14、画像形成部15、複数のユーザー操作検知部16(操作検知部)、複数の状態測定部17、操作部18、ファクシミリ通信部19、ネットワークインターフェイス部20(通信部)、記憶部21等と接続されている。制御部11は、接続されている上記各部(ブロック)の動作制御や、各ブロックとの間での信号又はデータの送受信を行う。
【0023】
制御部11は、ユーザーから、操作部18またはネッワーク接続されたPC等を通じて入力されるジョブの実行指示に従って、スキャナ機能、印刷機能、コピー機能、およびファクシミリ送受信機能などの各機能についての動作制御を実行するために必要な機構の駆動及び処理を制御する。
【0024】
また、制御部11は、電力制御部11a、およびモード制御部11bを有している。電力制御部11aおよびモード制御部11bは、ROMなどからRAMにロードされたプログラムがCPUにより実行されることで実現される機能ブロックである。
【0025】
電力制御部11aは、画像形成装置10の各部への電力の供給および供給の遮断を制御する。
【0026】
モード制御部11bは、画像形成装置10が有する3つのモード(電力モード)を設定し、設定したモードを切り替える。
【0027】
3つのモードとは、画像形成装置10の各部に電力が供給されている通常モード、ユーザー操作検知部16および制御部11のみに電力が供給される省電力モード、そして、省電力モードにおいて特定のユーザー操作がいずれかのユーザー操作検知部16において検知された場合は、そのユーザー操作検知部16に紐付けられた状態測定部17にも電力が供給される中間モードである。
【0028】
ここで、「特定のユーザー操作」とは、可動部に対する一連のユーザー操作(例えば、ホットプラグでのパーツの抜き差し、トナーカバーの開閉、本体カバーの開閉、給紙カセットの開閉、フィニッシャーカバーの開閉等)のうち、最初に行われる操作(例えば、パーツを抜く操作、トナーカバーの開操作、本体カバーの開操作、給紙カセットの開操作、フィニッシャーカバーの開操作等)を示す。
【0029】
画像読取部12は、原稿から画像を読み取る。
【0030】
画像処理部13は、画像読取部12で読み取られた画像の画像データを必要に応じて画像処理する。例えば、画像処理部13は、画像読取部12により読み取られた画像が画像形成された後の品質を向上させるために、シェーディング補正等の画像処理を行う。
【0031】
画像メモリー14は、画像読取部12による読み取りで得られた原稿画像のデータを一時的に記憶したり、画像形成部15での印刷対象となるデータを一時的に記憶したりする領域である。
【0032】
画像形成部15は、画像読取部12で読み取られた画像データ等の画像形成を行う。
【0033】
ユーザー操作検知部16は、各ブロックに対してユーザーが操作を行うときに、操作される。ユーザー操作検知部16は、例えば、ユーザーが画像形成部15に含まれるトナーカートリッジを交換するために開閉するトナーカバー(可動部)に設置され、トナーカバーの開閉を検知する。
【0034】
また、ユーザー操作検知部16は、ユーザーが印刷用の用紙を補充するために、用紙カセット(可動部)を着脱する操作を検知するものでもよい。
【0035】
状態測定部17は、ブロック毎に設置され、各ブロックの状態を測定する。例えば、画像形成部15のブロックの場合、トナーの残量を測定するには、モーターによりトナーカートリッジ内のトナーを攪拌してトナーの偏りを無くすリセット動作を行ってからトナー残量を測定する。リセット動作とは、各ブロックの状態を適切に測定するための前処理である。
【0036】
また、同じく画像形成部15のブロックの場合、例えば、用紙の残量を測定する場合、用紙カセットが適切な位置に戻された後、モーターにより用紙カセット内の用紙を持ち上げるリセット動作を行ってから用紙残量を測定する。
【0037】
操作部18は、画像形成装置10が実行可能な各種動作及び処理についてユーザーからの指示を受け付けるタッチパネル部および操作キー部を備える。タッチパネル部は、タッチパネルが設けられたLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部18aを備えている。
【0038】
ファクシミリ通信部19は、図示しない符号化/復号化部、変復調部、およびNCU(Network Control Unit)を備え、公衆電話回線網を用いてのファクシミリの送信を行う。
【0039】
ネットワークインターフェイス部20は、LANボード等の通信モジュールから構成され、ネットワークインターフェイス部20に接続されたLAN等を介して、ローカルエリア内の装置(サーバー、PC等の外部機器)と種々のデータの送受信を行う。
【0040】
記憶部21は、画像読取部12によって読み取られた原稿画像等を記憶したり、状態測定部17により測定された各ブロックの状態を記憶したりする。HDD(Hard Disk Drive)などの大容量の記憶装置である。
【0041】
以上、画像形成装置10の構成について説明した。
【0042】
[画像形成装置の情報の参照]
次に、画像形成装置10に関する情報をリモートから参照する点について説明する。
【0043】
ユーザーはネットワーク上のPCなどの外部機器から、リモートで画像形成装置10に対する問い合わせを行って、画像形成装置10に関する情報を参照することが出来る。
【0044】
なお、
図2は、外部機器上に表示される、画像形成装置10に関する情報を参照する際の画面例である。
【0045】
情報の問い合わせは、外部機器上で実行される、画像形成装置10に対応したプリンタードライバーや、専用の管理ツールにより行われる。
【0046】
なお、ここでいう画像形成装置の情報とは、例えば、以下のものである。
(1)画像形成装置10の構成(用紙カセットを装備しているか否か、フィニッシャーを装備しているか否かなど、用紙情報(用紙サイズ、用紙の種類、最大搭載量など))
(2)可動部の状態(カバーの開閉、カセットの着脱など)
(3)各ブロックの状態(ブロックが省電力状態にあるか、エラーが発生しているか、用紙残量、トナー残量など)
【0047】
なお、リモートから画像形成装置10の情報を参照することは重要である。それは、トナー自動発注サービスや画像形成装置10の故障検知サービスなど、リモートから画像形成装置10を監視し、画像形成装置10の情報に応じてメンテナンスサービスを提供することが行われているからである。
【0048】
また、ユーザーが個人で所有しているタブレット型コンピューターなどから、リモートで画像形成装置10の情報を参照したり画像形成装置10を操作したりすることも考えられてきている。その観点からもリモートから画像形成装置10の情報を参照する出来ることは重要になってきている。
【0049】
以上、画像形成装置10に関する情報をリモートから参照する点について説明した。
【0050】
[参照時の問題点]
次に、従来、画像形成装置が省電力モードにある時に発生した問題点について説明する。
【0051】
ここでいう問題点とは、画像形成装置が省電力モードにあるときに、画像形成装置のあるブロックの状態をユーザーが物理的に変更して状態を変えた場合に、変更後の状態が、外部機器から参照する画像形成装置の情報として反映されない点である。
【0052】
ここでいうブロックの状態の変更とは、例えば、画像形成装置が省電力モードにあるときに、ユーザーが画像形成装置の用紙カセットに用紙を補充したり、トナーカートリッジを交換したり、フィニッシャーのステープラーを外したりすることである。
【0053】
これら状態の変更は、例えば、ユーザーが用紙カセットの中の用紙をメモに使うために抜いたり、使用したい別の画像形成装置のトナーが無くなったのでトナーカートリッジを2台の画像形成装置間で入れ替えたり、他の画像形成装置でステープラーを使うために一時的にステープラーを借りたりすると発生する。
【0054】
図3(a)は、状態の変更が反映される場合の管理ツールの画面例を示す図である。また、
図3(b)は、状態の変更が反映されない場合の管理ツールの画面例を示す図である。
【0055】
上記のような状態の変更が発生しても、従来、省電力モードにある画像形成装置では、
図3(b)の画面例のように、外部機器から参照する画像形成装置の情報が更新されないので、状態の変更を行ったユーザー以外のユーザーは、リモートから画像形成装置の状態を適切に把握することは出来なかった。
【0056】
以上、従来、画像形成装置が省電力モードにある時に発生した問題点について説明した。
【0057】
[問題点の解決策]
次に、本実施形態にかかる画像形成装置10において採用した、上述した問題点の解決策について説明する。
【0058】
本実施形態では、ユーザーがあるブロックの状態を変更するためには、例えば、そのブロックを覆っているカバー(可動部)を開ける操作が必ず行われることに着目した。
【0059】
そして、省電力モードにおいても、可動部に設けたセンサー(ユーザー操作検知部16)とそのセンサーからの出力を受け付けてどのブロックの状態が変更された可能性があるかを判断する制御部11には通電することにした。
【0060】
そして、あるユーザー操作検知部16において、そのユーザー操作検知部16に対応した可動部に対するユーザーの操作が検知されると、その可動部に対応したブロックの状態測定部17にのみ電力が供給され、状態が変更された可能性があるブロックの状態が測定される。
【0061】
図4は、画像形成装置10において、各ブロックと、各ユーザー操作検知部16と、各状態測定部17と、リモートから参照される画像形成装置10の情報の項目との対応例を示した図である。
【0062】
例えば、上から2つめのブロックである、トナーコンテナに関するブロックでは、ユーザーがトナーコンテナにアクセスするために開閉する本体カバーを可動部として、本体カバー開閉センサーがユーザー操作検知部16に相当する。また、トナーコンテナ有無検知センサー、トナー残量検知センサー、トナー攪拌モーター、およびRFID(Radio Frequency Identification)リーダーが、状態測定部17に相当する。そしてリモートから参照する際には、「トナー残量」および「RFID情報」として情報が参照される。
【0063】
このように、画像形成装置10では、通常モードおよび省電力モードに加えて、特定のユーザー操作をトリガーとして、状態が変更された可能性のあるブロックの状態測定部17のみに通電して状態を測定する中間モードを設けた。このことにより、省電力モードにおいてユーザーがブロックの状態を変更した場合でも中間モードに遷移し、リモートからの参照に対して、画像形成装置10の現在の状態を適切に反映した情報を適切に提供することが出来る。
【0064】
従って、画像形成装置10では、省電力モードにおいて、ユーザーによるブロックの状態の変更が発生すると、
図3(a)の画面例のように、外部機器から参照する画像形成装置10の情報が更新される。
【0065】
なお、通常モードにおいては、状態が変更された可能性のあるブロックの状態測定部17は通電されているので、ユーザーによるブロックの状態の変更が発生すると、
図3(a)の画面例のように、外部機器から参照する画像形成装置10の情報が更新される。
【0066】
以上、本実施形態にかかる画像形成装置10において採用した、上述した問題点の解決策について説明した。
【0067】
[情報の提供方法]
次に、画像形成装置10において更新されたブロックの状態の情報をどのように外部機器に対して提供するかについて説明する。なお、ここでは、以下の3つの提供方法を考える。
【0068】
(1)状態管理サーバーの設置
まず、最初の提供方法は、画像形成装置10の外部に、画像形成装置10の状態に関する情報を提供する為の状態管理サーバーを設置する方法である。
図5は、画像形成装置10の外部に、画像形成装置10の状態に関する情報を提供する為の状態管理サーバーを設置して、外部機器からの状態問い合わせに対して回答する様子を示す図である。
【0069】
画像形成装置10は、ユーザーの操作により状態が変更されたブロックの状態に関する情報を、ユーザー操作があったときのみ、状態の更新として、プッシュ通信で、状態管理サーバー100に送信する。
【0070】
状態管理サーバー100は、常に画像形成装置10の状態に関する最新の情報を保持しており、外部機器200からの問い合わせを受信する度に、問い合わせに対する回答を送信する。
【0071】
なお、状態管理サーバー100は、一般的なPC(Personal Computer)などにより構成することが出来るので、構成に関する詳細な説明は省略する。
【0072】
なお、画像形成装置10および状態管理サーバー100により、状態管理システムを構成することが出来る。
【0073】
このように、画像形成装置10が中間モードに遷移してユーザー操作が行われたブロックの状態を状態管理サーバーに通知するのは、ユーザー操作が行われたときのみであり、外部機器200からの問い合わせをトリガーとして省電力モードから他のモードに遷移することは無いので、省電力モードにある期間を長くすることにより電力の消費を抑えることが出来る。
【0074】
(2)状態管理部を備える
次の提供方法は、画像形成装置の内部に、画像形成装置の状態に関する情報を提供する為の状態管理部を備える方法である。
図6は、状態管理部22を備えた画像形成装置10aの構成図である。画像形成装置10aの構成は、状態管理部22以外は
図1に示す画像形成装置10と同様である。
【0075】
状態管理部22は、ネットワークインターフェイス部20と共に、省電力モード時にも電力が供給され、外部機器からの問い合わせに対し回答する、上記の状態管理サーバー200と同じ機能を持っている。
【0076】
この方法では、画像形成装置10aの外部に状態管理サーバー200を設置する手間を省くことが出来る。
【0077】
(3)状態の更新をブロードキャストする
最後の提供方法は、画像形成装置10が、ユーザー操作によりブロックの状態が変更される度に、状態の測定結果を状態の更新メッセージとして、ネットワーク上でブロードキャストする方法である。
図7は、画像形成装置10が、ネットワーク上で、ユーザー操作により変更が行われたブロックの状態を、状態の更新メッセージとしてブロードキャストする様子を示す図である。
【0078】
この方法では、上記2つの方法と異なり、状態管理サーバー100や状態管理部22を設ける必要はない。但し、ブロードキャストが行われるのは、ユーザー操作が行われたときのみなので、その時に起動していない外部機器200では、状態の更新を受信することは出来ない。
【0079】
ここで、状態の変更を行うためのユーザー操作は、上述した可動部に対する一連のユーザー操作と、この一連のユーザー操作以外の操作の両方がある。
図4に示す例では、給紙カセットの開閉の間に用紙を補給した場合、一連のユーザー操作が状態の変更を行うためのユーザー操作となる。また、本体カバー開閉の間に、トナーコンテナを交換した場合、一連のユーザー操作以外の操作が状態の変更を行うためのユーザー操作となる。
【0080】
以上、画像形成装置10において更新されたブロックの状態の情報をどのように外部機器に対して提供するかについて説明した。
【0081】
[処理の流れ]
次に、本実施形態にかかる画像形成装置10、10aにおける処理の流れについて説明する。
図8は、本実施形態にかかる画像形成装置10、10aにおける処理の流れについて説明するためのフローチャートである。
【0082】
まず、制御部11が、ユーザー操作検知部16によって可動部の特定のユーザー操作が検知されたか否かを判断する(ステップS1)。
【0083】
特定のユーザー操作が検知されなかった場合(ステップS1のNo)、制御部11はステップ1の処理を繰り返す。
【0084】
特定のユーザー操作が検知された場合(ステップS1のYes)、制御部11は、モード制御部11bに問い合わせて、現在の画像形成装置10のモードが通常モードであるか否かを判断する(ステップS2)。
【0085】
通常モードではない場合(ステップS2のNo)、制御部11は、電力制御部11aに指示を出して、特定のユーザー操作が検知された可動部に対応する状態測定部17に電力を供給させる(ステップS3)。ステップS3の処理により、画像形成装置10、10aのモードは中間モードに遷移する。
【0086】
通常モードの場合(ステップS2のYes)、全ての状態測定部17には既に電力が供給されている状態なので、改めて電力の供給を開始する必要はなく、ここでは特定のユーザー操作が検知された可動部に対応する状態測定部17に対する電力供給の制御は行わない。
【0087】
次に、ステップS3において電力の供給が開始された状態測定部17は、制御部11の指示に従い、割り当てられているブロックの状態を測定する(ステップS4)。
【0088】
次に、制御部11は、測定したブロックに関し、現在測定された状態と、記憶部21に記憶してある状態とを比較する。そして、制御部11は、測定したブロックに関し、状態が変更されたか否かを判断する(ステップS5)。
【0089】
状態が変更されていない場合(ステップS5のNo)、新たに状態の更新を外部に通知する必要は無いので、制御部11は何もしない。
【0090】
状態が変更された場合(ステップS5のYes)、制御部11は、上述した3つの方法のいずれかにより、画像形成装置10のブロックに関する更新の情報を通知する(ステップS6)。このとき、記憶部21に記憶してある状態を更新する。
【0091】
次に、制御部11は、現在の画像形成装置10のモードが通常モードであるか否かを判断する(ステップS7)。
【0092】
通常モードである場合(ステップS7のYes)、特定のユーザー操作が行われたブロックに対する状態の測定は、もともと電力が供給されている中で行われたものなので、電力供給に関して追加の処理は行わない。
【0093】
通常モードではない場合(ステップS7のNo)、特定のユーザー操作が行われたブロックに対する状態の測定は、もともと省電力モードにある状態から画像形成装置10を中間モードに遷移させて行われたものなので、省電力モードに戻すために、中間モードで電力を供給した状態測定部17に対する電力の供給を遮断する(ステップS8)。
【0094】
図8に示す処理により、通常モードおよび省電力モードにおいて、特定のユーザー操作に対応するブロックに関し、状態が変更されると、
図3(a)の画面例のように、外部機器から参照される画像形成装置10、10aの情報が更新される。
【0095】
なお、
図8に示す処理は、ブロック毎に独立して実行されることができる。この場合、複数のブロックに対する特定のユーザー操作が同時期に発生しても、画像形成装置10、10aは、それぞれのブロックに関する更新の情報を通知することができる。
【0096】
この場合、あるブロックに対する特定のユーザー操作に起因して中間モードに遷移した時に、他のブロックに対する特定のユーザー操作が発生しても、それぞれのブロックに関する状態の変更に応じて、
図3(a)の画面例のように、外部機器から参照される画像形成装置10、10aの情報が更新される。
【0097】
また、ステップS7の処理の直前に、制御部11が、可動部に対する一連のユーザー操作のうち最後に行われるユーザー操作(例えば、パーツを挿す操作、トナーカバーの閉操作、本体カバーの閉操作、給紙カセットの閉操作、フィニッシャーカバーの閉操作等)が実行されたか否かを判断するようにしてもよい。最後の操作が実行された場合、制御部11はステップS7の処理に進み、逆に最後の操作がまだ行われていない場合、制御部11はステップS4からステップS6の処理を繰り返す。
【0098】
以上、本実施形態にかかる画像形成装置10、10aにおける処理の流れについて説明した。
【0099】
[効果]
(1)省電力モード中にユーザーが可動部を物理的に動かす操作を行った場合に、実際の可動部の状態と、可動部の状態に関する情報とを一致させることが出来る。
【0100】
(2)省電力モード中にユーザーが可動部を物理的に動かす操作を行った場合、可動部の状態を検知するために、必要最小限の部分のみに電力を供給して起動するので、可動部の状態に関する情報を更新する際の消費電力を抑えることが出来る。
【0101】
(3)可動部の状態に関する情報を保持し管理装置からの問い合わせに回答するサーバーを設けるので、管理装置は回答の度に機器を起動する必要が無く、問い合わせ回数が増えた場合でも、機器の消費電力を抑えることが出来る。
【0102】
[補足事項]
その他、本技術は、上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。