特許第6204280号(P6204280)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6204280
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】画像読取装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20170914BHJP
   H04N 1/21 20060101ALI20170914BHJP
   H04N 1/04 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
   H04N1/00 C
   H04N1/00 107A
   H04N1/21
   H04N1/12 Z
   H04N1/04 106Z
【請求項の数】4
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-132054(P2014-132054)
(22)【出願日】2014年6月27日
(65)【公開番号】特開2016-12753(P2016-12753A)
(43)【公開日】2016年1月21日
【審査請求日】2016年7月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129997
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 米藏
(72)【発明者】
【氏名】彦阪 有儀
【審査官】 宮島 潤
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−147582(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/04 − 1/207
H04N 1/00
H04N 1/21
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿載置台に載置された複数枚の原稿を1枚ずつ搬送する原稿搬送部と、
前記原稿搬送部により搬送された原稿を読み取って画像データを生成する読取部と、
前記読取部により読み取られた原稿が、通信対象の情報処理装置をネットワーク上において特定するための識別情報が示された特定原稿であるか否かを判定する判定部と、
前記原稿搬送部による原稿搬送動作および前記読取部による原稿読取動作を制御する動作制御部であって、前記判定部が前記読取部により読み取られた原稿が前記特定原稿であると判定した場合に、前記原稿搬送部による原稿搬送動作および前記読取部による原稿読取動作を停止させる動作制御部と、
前記判定部が前記読取部により読み取られた原稿が前記特定原稿であると判定した場合に、当該特定原稿に示される識別情報により特定される情報処理装置との間で通信を行い、当該情報処理装置に対して原稿の読み取りに関する指示を要求する読取指示要求部と、
前記情報処理装置から送信された前記原稿の読み取りに関する指示を受け付ける読取指示受付部とを備え、
前記動作制御部は、前記読取指示受付部が前記原稿の読み取りに関する指示を受け付けた場合に、前記原稿搬送部による原稿搬送動作および前記読取部による原稿読取動作を再開させ、前記判定部が前記特定原稿であると判定した原稿の直後の原稿から、前記判定部が次に前記特定原稿であると判定する原稿の直前の原稿まで、または、前記原稿載置台に載置された最終の原稿まで、当該原稿の読み取りに関する指示に示される読取設定で前記読取部に原稿を読み取らせて画像データを生成させ、
前記動作制御部は、前記読取指示要求部が前記情報処理装置に対して前記原稿の読み取りに関する指示を要求してから予め定められた時間以内に、前記読取指示受付部が前記情報処理装置からの前記原稿の読み取りに関する指示を受け付けない場合に、前記原稿搬送部による原稿搬送動作および前記読取部による原稿読取動作を再開させる画像読取装置。
【請求項2】
前記動作制御部は、前記読取指示受付部が前記原稿の読み取りに関する指示を受け付けることなく、前記原稿搬送部による原稿搬送動作および前記読取部による原稿読取動作を再開させた場合に、前記判定部が前記特定原稿であると判定した原稿の直後の原稿から、前記判定部が次に前記特定原稿であると判定する原稿の直前の原稿まで、または、前記原稿載置台に載置された最終の原稿まで、読み取り画質よりも読み取り速度を優先させた予め定められた読取設定で前記読取部に原稿を読み取らせて画像データを生成させ、当該生成させた画像データを記憶部から削除させる、請求項記載の画像読取装置。
【請求項3】
原稿載置台に載置された複数枚の原稿を1枚ずつ搬送する原稿搬送部と、
前記原稿搬送部により搬送された原稿を読み取って画像データを生成する読取部と、
前記読取部により読み取られた原稿が、通信対象の情報処理装置をネットワーク上において特定するための識別情報が示された特定原稿であるか否かを判定する判定部と、
前記原稿搬送部による原稿搬送動作および前記読取部による原稿読取動作を制御する動作制御部であって、前記判定部が前記読取部により読み取られた原稿が前記特定原稿であると判定した場合に、前記原稿搬送部による原稿搬送動作および前記読取部による原稿読取動作を停止させる動作制御部と、
前記判定部が前記読取部により読み取られた原稿が前記特定原稿であると判定した場合に、当該特定原稿に示される識別情報により特定される情報処理装置との間で通信を行い、当該情報処理装置に対して原稿の読み取りに関する指示を要求する読取指示要求部と、
前記情報処理装置から送信された前記原稿の読み取りに関する指示を受け付ける読取指示受付部とを備え、
前記動作制御部は、前記読取指示受付部が前記原稿の読み取りに関する指示を受け付けた場合に、前記原稿搬送部による原稿搬送動作および前記読取部による原稿読取動作を再開させ、前記判定部が前記特定原稿であると判定した原稿の直後の原稿から、前記判定部が次に前記特定原稿であると判定する原稿の直前の原稿まで、または、前記原稿載置台に載置された最終の原稿まで、当該原稿の読み取りに関する指示に示される読取設定で前記読取部に原稿を読み取らせて画像データを生成させ、
前記読取指示受付部は、前記原稿の読み取りに関する指示として、原稿の読み取り枚数の指定を受け付け、
前記動作制御部は、前記判定部が前記特定原稿であると判定した原稿の直後の原稿から、前記判定部が次に前記特定原稿であると判定する原稿の直前の原稿まで、または、前記原稿載置台に載置された最終の原稿までの原稿の枚数が、前記読取指示受付部が受け付けた前記原稿の読み取り枚数とは異なる枚数である場合に、前記読取部に前記原稿の読み取りに関する指示に基づく原稿読取動作を停止させる画像読取装置。
【請求項4】
前記動作制御部が前記読取部に前記原稿の読み取りに関する指示に基づく原稿読取動作を停止させた場合に、その旨をユーザーに報知する報知動作を前記情報処理装置に行わせる指示を前記情報処理装置に送信する報知部を更に備える、請求項に記載の画像読取装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像読取装置に関し、特に、原稿載置台に載置された複数枚の原稿を読み取って画像データを生成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般の画像読取装置では、複数の原稿の読み取りを同時に行えないため、既に原稿の読み取りが行われている場合には、その原稿の読み取りが終了するのを待って原稿の読み取り指示を入力する必要がある。原稿の読み取り指示は、画像読取装置に設けられた操作ボタン等を用いて入力するのが一般であるため、先に入力された原稿の読み取り指示が終了するまで画像読取装置の前で待機する必要があり煩わしい。このような煩わしさを解消するため、特許文献1には、読み取り対象の複数の原稿の間に挟み込まれたセパレート原稿を読み取る毎に、読み取った原稿の画像データをひとつのファイルにして保存する技術が開示されている。ユーザーはセパレート原稿を原稿の間に挟み込むことで他の原稿と区別してファイルに保存させることができるため、先に入力される原稿の読み取り指示が終了するまで画像読取装置の前で待機する必要がなくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−89254号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示される技術では、予め定められた共通の読取設定で原稿を読み取ることができるものの、原稿の読み取りを行うユーザー毎に読取設定を個別に設定することができなかった。一般に、原稿の読み取りを行うユーザーによって所望する読取設定は異なるため、予め定められた共通の読取設定でしか原稿を読み取ることができないのではユーザー利便性に欠ける。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、先に入力される原稿の読み取り指示が終了するまで画像読取装置の前で待機しなくとも、ユーザー所望の読取設定で原稿の読み取りを行うことを可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面にかかる画像読取装置は、原稿載置台に載置された複数枚の原稿を1枚ずつ搬送する原稿搬送部と、前記原稿搬送部により搬送された原稿を読み取って画像データを生成する読取部と、前記読取部により読み取られた原稿が、通信対象の情報処理装置をネットワーク上において特定するための識別情報が示された特定原稿であるか否かを判定する判定部と、前記原稿搬送部による原稿搬送動作および前記読取部による原稿読取動作を制御する動作制御部であって、前記判定部が前記読取部により読み取られた原稿が前記特定原稿であると判定した場合に、前記原稿搬送部による原稿搬送動作および前記読取部による原稿読取動作を停止させる動作制御部と、前記判定部が前記読取部により読み取られた原稿が前記特定原稿であると判定した場合に、当該特定原稿に示される識別情報により特定される情報処理装置との間で通信を行い、当該情報処理装置に対して原稿の読み取りに関する指示を要求する読取指示要求部と、前記情報処理装置から送信された前記原稿の読み取りに関する指示を受け付ける読取指示受付部とを備え、前記動作制御部は、前記読取指示受付部が前記原稿の読み取りに関する指示を受け付けた場合に、前記原稿搬送部による原稿搬送動作および前記読取部による原稿読取動作を再開させ、前記判定部が前記特定原稿であると判定した原稿の直後の原稿から、前記判定部が次に前記特定原稿であると判定する原稿の直前の原稿まで、または、前記原稿載置台に載置された最終の原稿まで、当該原稿の読み取りに関する指示に示される読取設定で前記読取部に原稿を読み取らせて画像データを生成させる、画像読取装置である。
【発明の効果】
【0007】
上記の本発明によれば、先に入力される原稿の読み取り指示が終了するまで画像読取装置の前で待機しなくとも、ユーザー所望の読取設定で原稿の読み取りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態にかかる画像読取装置の一例としての画像形成装置および情報処理装置の外観を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態にかかる画像読取部の構造を示す断面図である。
図3】本発明の一実施形態にかかる画像形成装置および情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。
図4】スキャンセパレート原稿の内容の一例を示す図である。
図5】原稿載置台に載置される原稿の内容の一例を示す図である。
図6】設定画面の内容の一例を示す図である。
図7】本発明の一実施形態にかかる画像形成装置によるスキャンセパレート原稿の発行処理の動作の流れを示すフローチャートである。
図8】ユーザー認証画面の内容の一例を示す図である。
図9】本発明の一実施形態にかかる画像形成装置および情報処理装置の原稿読み取り処理の動作の流れを示すフローチャートである。
図10】本発明の変形例1にかかる画像形成装置および情報処理装置の原稿読み取り処理の動作の流れを示すフローチャートである。
図11】報知画面の内容の一例を示す図である。
図12】本発明の変形例2にかかる画像形成装置および情報処理装置の原稿読み取り処理の動作の流れを示すフローチャートである。
図13】報知画面の内容の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態にかかる画像読取装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる画像読取装置の一例としての画像形成装置および情報処理装置の外観を示す斜視図である。図2は、本発明の一実施形態にかかる画像読取部の構造を示す断面図である。図3は、本発明の一実施形態にかかる画像形成装置および情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【0010】
画像形成装置1は、ファクシミリ通信機能、コピー機能、プリンター機能、およびスキャナー機能等の複数の機能を兼ね備えた複合機である。図1に示すように、画像形成装置1は、装置本体2と、装置本体2の上方に配置された画像読取部10と、画像読取部10と装置本体2との間に設けられた連結部3とから概略構成される。
【0011】
画像読取部10は、原稿搬送部6と、原稿を光学的に読み取る読取部7とを備えている。
【0012】
原稿搬送部6は、原稿が載置される原稿載置台61と、画像読み取り済みの原稿が排出される原稿排出部66と、原稿搬送機構65と、を備えている。原稿搬送機構65は、給紙ローラー613、搬送ローラー615、分離コロ617、および排紙ローラー618を備えている。原稿搬送機構65は、一対に配設された給紙ローラー613と分離コロ617とにより、原稿載置台61に載置された複数の原稿Sを1枚ずつ繰り出し、当該繰り出した原稿Sを搬送ローラー615によりコンタクトガラス71に向けて搬送する。
【0013】
読取ユニット72は、コンタクトガラス71に搬送された原稿Sを光学的に読み取る。具体的には、読取ユニット72は、例えば、赤、緑、青の3色のLED(Light Emitting Diode)の光を切り替えながら原稿Sに投射し、原稿Sからの反射光をCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーにより受光する。CMOSイメージセンサーは、上記の入射光を電気信号へ変換し画像データを取得する。当該画像データは、画像形成装置1に内蔵されたA/D変換部によってディジタル信号化された後、さらにシェーディング補正、ガンマ補正、色収差補正、MTF(Modulation Transfer Function)補正およびスキャナー色補正等の様々な画像処理が施される。そして、当該画像処理により生成された画像データは、画像形成装置1に内蔵された画像メモリー20や記憶部60に記憶される。その後、画像読み取り済みの原稿Sは、排紙ローラー618により原稿排出部66へ排出される。
【0014】
画像メモリー20は、画像読取部10によって読み取られた画像データを一時的に記憶する領域である。
【0015】
画像形成部30は、画像メモリー20に記憶されている画像データを読み出し、当該データを用いて給紙部4から供給される用紙に画像を形成(印刷)する。印刷済みの用紙は、排出トレイ5に排出される。
【0016】
表示部40は、画像形成装置1の前面側に配置され、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(OLED:Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイを含んで構成される。表示部40には、例えば、原稿読取処理の進行状況や原稿読取処理において発生したエラーの内容を報知するための報知画面等が表示される。
【0017】
操作部50は、例えば、印刷ジョブの実行を指示するためのスタートキー、メニュー画面を構成するGUIに対して確定操作を行う決定キー(エンターキー)、数値入力を行うための数値入力キー等を備え、表示部40に表示される画面に対する操作をユーザーから受け付ける。
【0018】
記憶部60は、HDD(Hard Disk Drive)等の大容量の記憶装置である。記憶部60には、画像読取部10によって読み取られた画像データが読取設定で設定されたファイル形式で記憶される。
【0019】
通信インターフェイス70は、不図示のLANチップ等の通信モジュールを備える。画像形成装置1は、ネットワークを介して携帯端末やPC等の情報処理装置200と接続されている。通信インターフェイス70は、後述する読取指示要求部104等による制御のもと、接続された情報処理装置200との間でデータの送受信を行う。
【0020】
画像形成装置1は、更に、制御ユニット100を備えている。制御ユニット100は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等から構成される。制御ユニット100は、上記のROM又は記憶部60に記憶された画像読取制御プログラム等の制御プログラムが上記のCPUに実行されることにより、制御部101、動作制御部102、判定部103、読取指示要求部104、読取指示受付部105、報知部106、認証部107、および操作受付部108として機能する。なお、制御ユニット100の上記の各構成は、前述の制御プログラムに基づく動作によらず、それぞれハード回路により構成されてもよい。
【0021】
制御部101は、画像形成装置1の全体的な動作制御を司る。制御部101は、画像読取部10、画像メモリー20、画像形成部30、表示部40、操作部50、記憶部60、および通信インターフェイス70等と接続されており、接続されている上記各機構の動作制御や、各機構との間での信号又はデータの送受信を行う。
【0022】
動作制御部102は、原稿搬送部6による原稿搬送動作および読取部7による原稿読取動作を制御する機能を有する。また、動作制御部102は、画像形成部30による画像形成動作を制御し、画像形成部30に後述するスキャンセパレート原稿を印刷させる機能を有する。
【0023】
判定部103は、読取部7により読み取られた原稿が、通信対象の情報処理装置200をネットワーク上において特定するためのMACアドレス等の識別情報が示されたスキャンセパレート原稿(特定原稿)であるか否かを判定する機能を有する。図4は、スキャンセパレート原稿の内容の一例を示す図である。本図において、スキャンセパレート原稿S1には、上記の識別情報を示すバーコード画像Bおよび予め定められたパターン画像Pが印刷されている。判定部103は、読取部7により読み取られた原稿の画像データに対してパターンマッチング等の画像解析を行い、読取部7により読み取られた原稿にパターン画像Pが印刷されているか否かを判定する。判定部103は、パターン画像Pが印刷されている原稿をスキャンセパレート原稿であると判定し、パターン画像Pが印刷されていない原稿を通常の読み取り対象の原稿であると判定する。
【0024】
図5は、原稿載置台61に載置される原稿の内容の一例を示す図である。原稿の読み取りを行おうとして読み取り対象の原稿S2を原稿載置台61に載置させようとしたときに、既に原稿載置台61に他の原稿Sが載置されている場合がある。このような場合において、ユーザーは、スキャンセパレート原稿S1を用いて、読み取り対象の原稿S2を他の原稿と区別させることができる。すなわち、図5に示すように、ユーザーは、そのユーザーが用いる情報処理装置200を特定するための識別情報が示されたスキャンセパレート原稿S1を読み取り対象の原稿S2の一番上に載せ、当該複数の原稿を原稿載置台61に載置された原稿Sの一番下に挿入する。これにより、図5の下部に示される複数の原稿が原稿載置台61に載置された状態となる。
【0025】
動作制御部102は、読取部7がスキャンセパレート原稿S1を読み取る毎に、原稿搬送部6による原稿搬送動作および読取部7による原稿読取動作を一時的に停止させる。そして、動作制御部102は、後述の読取指示受付部105が原稿の読み取りに関する指示を受け付けた場合に、原稿搬送部6による原稿搬送動作および読取部7による原稿読取動作を再開させ、上記の指示に示される読取設定で読取部7に原稿を読み取らせて画像データを生成させる。
【0026】
読取指示要求部104は、ネットワークに接続された情報処理装置200に対して、原稿の読み取りに関する指示を要求する機能を有する。具体的には、読取指示要求部104は、判定部103が読取部7により読み取られた原稿がスキャンセパレート原稿であると判定した場合に、当該スキャンセパレート原稿から識別情報を取得する。そして、読取指示要求部104は、通信インターフェイス70を介して取得した識別情報により特定される情報処理装置200との間で通信を行い、情報処理装置200に対して原稿の読み取りに関する指示を要求する制御信号を送信する。
【0027】
上記の制御信号は、情報処理装置200の制御ユニット210における制御部211により、通信インターフェイス270を介して受信される。表示制御部212は、受信した制御信号に基づき、表示部240に設定画面を表示させる。図6は、設定画面の内容の一例を示す図である。本図において、設定画面D1には、「原稿の読み取り画質」、「両面読み取り/片面読み取り」、「画像データのファイル形式」、「画像データのカラー選択」、「原稿の読み取り枚数」の5つの設定項目が表示されている。受付部213は、当該設定画面において操作部250等を用いて入力されるユーザー操作に基づき、原稿の読み取りに関する指示を受け付ける。制御部211は、通信インターフェイス270を介して、受付部213が受け付けた上記の指示を画像形成装置1に送信する。
【0028】
読取指示受付部105は、通信インターフェイス70を介して、情報処理装置200から送信された上記の原稿の読み取りに関する指示を受け付ける機能を有する。
【0029】
報知部106は、画像形成装置1における原稿読取動作等にエラーが生じた場合に、ユーザーに対してエラーメッセージ等を報知する機能を有する。
【0030】
認証部107は、記憶部60等に記憶された予め定められた認証データに基づき、ユーザーを認証する機能を有する。
【0031】
操作受付部108は、操作部50等を用いて入力されたユーザー操作を受け付ける機能を有する。
【0032】
次に、上記の構成を備える画像形成装置1および情報処理装置200の具体的な動作の流れについて説明する。まず、スキャンセパレート原稿の発行処理について説明する。図7は、画像形成装置1によるスキャンセパレート原稿の発行処理の動作の流れを示すフローチャートである。
【0033】
画像形成装置1の動作制御部102は、画像形成装置1の動作モードがスキャンセパレート原稿印刷モードであるか否かを判定する(ステップS60)。ここで、スキャンセパレート原稿印刷モードとは、スキャンセパレート原稿を印刷する動作モードであり、操作受付部108が操作部50等を用いて予め定められたユーザー操作を受け付けた場合に、通常の動作モードから当該スキャンセパレート原稿印刷モードに移行する。
【0034】
動作モードがスキャンセパレート原稿印刷モードである場合(ステップS60においてYES)、動作制御部102は、表示部40にユーザー認証画面を表示させる(ステップS61)。図8は、ユーザー認証画面の内容の一例を示す図である。本図において、ユーザー認証画面D2には、ユーザーの社員番号を入力する入力欄d1と、パスワードを入力する入力欄d2とが設けられている。記憶部60には、スキャンセパレート原稿を発行することを許可する社員番号とパスワードとが認証データとして記憶されている。認証部107は、操作受付部108が当該ユーザー認証画面D2において受け付けた社員番号およびパスワードと、記憶部60に記憶された社員番号およびパスワードとが一致するか否かを判定する。認証部107は、社員番号およびパスワードが一致する場合にユーザー認証が成功したことを判定する。
【0035】
なお上記では、ユーザーの社員番号とパスワードを用いてユーザー認証を行う場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。画像形成装置には、RFID(Radio Frequency IDentification)技術等によりカード情報を読み取るカードリーダーが設けられている場合がある。この場合には、ユーザーが所持する社員証等のカードを当該カードリーダーにより読み取り、読み取ったカード情報を用いてユーザー認証を行ってもよい。
【0036】
ユーザー認証に失敗した場合(ステップS62においてNO)、スキャンセパレート原稿の発行処理を終了する。一方、ユーザー認証に成功した場合(ステップS62においてYES)、操作受付部108は、操作部50等を用いて入力されるユーザー操作に基づき、MACアドレス等の識別情報を受け付ける(ステップS63)。
【0037】
その後、動作制御部102は、ステップS63の処理で受け付けた識別情報が示されるスキャンセパレート原稿を画像形成部30に印刷させる(ステップS64)。図4に示す例では、動作制御部102は、ステップS63の処理で受け付けた識別情報をバーコード画像に変換する処理を行う。
【0038】
続いて、原稿読み取り処理について説明する。図9は、画像形成装置1および情報処理装置200の原稿読み取り処理の動作の流れを示すフローチャートである。
【0039】
画像形成装置1の動作制御部102は、操作受付部108が操作部50等を用いて入力されたユーザー操作に基づき、原稿の読取開始指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS11)。後述するスキャンセパレート原稿を読み取った際における読み取り指示は、情報処理装置200において入力されるのに対して、原稿の読取開始指示は画像形成装置1において入力される。
【0040】
操作受付部108が原稿の読取開始指示を受け付けた場合(ステップS11においてYES)、動作制御部102は、ステップS11の処理で受け付けた読取開始指示に示される読取設定で、原稿搬送部6に原稿搬送動作を実行させ、読取部7に原稿読取動作を実行させる(ステップS12)。すなわち、動作制御部102は、原稿搬送部6に原稿載置台61に載置された複数枚の原稿を1枚ずつ搬送させ、読取部7に原稿搬送部6により1枚ずつ搬送された原稿を読み取らせて画像データを生成させる。動作制御部102は、読取部7に生成させた画像データを画像メモリー20に記憶させる。
【0041】
その後、判定部103は、ステップS12の処理で読取部7により読み取られた原稿が、スキャンセパレート原稿であるか否かを判定する(ステップS13)。
【0042】
原稿がスキャンセパレート原稿でない場合(ステップS13においてNO)、ステップS12の処理に戻り、動作制御部102は、原稿搬送動作および原稿読取動作を実行させる。
【0043】
一方、原稿がスキャンセパレート原稿である場合(ステップS13においてYES)、動作制御部102は、原稿搬送部6による原稿搬送動作および読取部7による原稿読取動作を停止させる(ステップS14)。
【0044】
そして、動作制御部102は、ステップS12の処理で読み取った原稿載置台61に載置された最初の原稿からスキャンセパレート原稿の直前の原稿までの画像データを1ファイルにして記憶部60に保存させる(ステップS15)。この際、動作制御部102は、読取開始指示に示される読取設定のファイル形式で画像データを記憶部60に保存させる。
【0045】
ステップS15の処理後、読取指示要求部104は、スキャンセパレート原稿から識別情報を取得し、取得した識別情報により特定される情報処理装置200との間で通信を行い、情報処理装置200に対して原稿の読み取りに関する指示を要求する制御信号を送信する(ステップS16)。
【0046】
情報処理装置200の制御部211は、画像形成装置1から送信された読取指示を要求する制御信号を通信インターフェイス270を介して受信する(ステップS31)。そして、表示制御部212は、受信した制御信号に基づき表示部240に設定画面を表示させる(ステップS32)。
【0047】
受付部213は、ステップS32の処理で表示された設定画面において入力される原稿の読み取りに関する指示を受け付ける(ステップS33)。そして、制御部211は、通信インターフェイス270を介して、受付部213が受け付けた上記の指示を画像形成装置1に送信する(ステップS34)。
【0048】
画像形成装置1の読取指示受付部105は、通信インターフェイス70を介して、情報処理装置200から送信された上記の原稿の読み取りに関する指示を受け付ける(ステップS17)。
【0049】
そして、動作制御部102は、ステップS17の処理で受け付けた原稿の読み取りに関する指示に示される読取設定で、原稿搬送部6に原稿搬送動作を実行させ、読取部7に原稿読取動作を実行させる(ステップS18)。なお、原稿の読み取りに関する指示に読取設定が設定されていない設定項目が存在する場合、動作制御部102は、当該設定項目について記憶部60等に記憶されたデフォルトの設定値を用いて、原稿搬送部6に原稿搬送動作を実行させ、読取部7に原稿読取動作を実行させる。
【0050】
その後、判定部103は、ステップS18の処理で読取部7により読み取られた原稿が、原稿載置台61に載置された最終原稿であるか否かを判定する(ステップS19)。判定部103は、例えば、原稿搬送部6において給紙ローラー613や分離コロ617が回動されたが、読取部7が原稿の画像を読み取ることができない場合に、その直前の原稿搬送動作により搬送された原稿が最終原稿であると判定する。
【0051】
原稿が最終原稿である場合(ステップS19においてYES)、動作制御部102は、原稿搬送部6による原稿搬送動作および読取部7による原稿読取動作を停止させる(ステップS21)。
【0052】
そして、動作制御部102は、ステップS13の処理で判定されたスキャンセパレート原稿の直後の原稿から、原稿載置台61に載置された最終の原稿までの原稿の画像データを1ファイルにして記憶部60に保存させる(ステップS22)。この際、動作制御部102は、ステップS17の処理で受け付けた読取指示に示される読取設定のファイル形式で画像データを記憶部60に保存させる。
【0053】
一方、原稿が最終原稿でない場合(ステップS19においてNO)、判定部103は、ステップS18の処理で読取部7により読み取られた原稿が、スキャンセパレート原稿であるか否かを判定する(ステップS20)。
【0054】
原稿がスキャンセパレート原稿でない場合(ステップS20においてNO)、ステップS18の処理に戻り、動作制御部102は、原稿搬送動作および原稿読取動作を実行させる。
【0055】
原稿がスキャンセパレート原稿である場合(ステップS21においてYES)、ステップS14の処理に戻り、動作制御部102は、原稿搬送部6による原稿搬送動作および読取部7による原稿読取動作を停止させる。この後、ステップS15の処理では、動作制御部102は、ステップS13の処理で判定されたスキャンセパレート原稿の直後の原稿から、ステップS20の処理で判定されたスキャンセパレート原稿の直後の原稿までの画像データを1ファイルにして記憶部60に保存させる。
【0056】
以上のように本発明の一実施形態にかかる画像形成装置1によれば、既に他の原稿が原稿載置台61に載置されており、原稿の読み取りが行われている場合において、ユーザーは、スキャンセパレート原稿を読み取り対象の原稿の一番上に載せ、当該複数の原稿を原稿載置台61に載置された原稿の一番下に挿入するという作業を行う。こうすることで、画像形成装置1がスキャンセパレート原稿を読み取ったタイミングで、ユーザーが所有する情報処理装置200に原稿の読み取りに関する指示が要求され、ユーザーが原稿の読み取りに関する指示を設定することができるため、先に入力される原稿の読み取り指示が終了するまで画像読取装置の前で待機しなくとも、ユーザー所望の読取設定で原稿の読み取りを行うことができる。
【0057】
なお、本発明は、上記の実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。
【0058】
<変形例1>
上記の実施の形態にかかる画像形成装置1では、動作制御部102が、読取指示要求部104が情報処理装置200に対して原稿の読み取りに関する指示を要求した後、読取指示受付部105が情報処理装置200からの原稿の読み取りに関する指示を受け付けるまで、原稿搬送部6による原稿搬送動作および読取部7による原稿読取動作を停止させたままであった。
【0059】
これに対して、変形例1にかかる画像形成装置1では、動作制御部102が、読取指示要求部104が情報処理装置200に対して原稿の読み取りに関する指示を要求してから予め定められた時間以内に、読取指示受付部105が情報処理装置200からの原稿の読み取りに関する指示を受け付けない場合に、原稿搬送部6による原稿搬送動作および読取部7による原稿読取動作を再開させる。
【0060】
図10は、変形例1にかかる画像形成装置1および情報処理装置200の動作の流れを示すフローチャートである。なお、図9に示す処理と同じ処理については同符号を付し説明を省略する。
【0061】
ステップS16の処理後、動作制御部102は、読取指示要求部104が情報処理装置200に対して原稿の読み取りに関する指示を要求してから、読取指示受付部105が情報処理装置200からの原稿の読み取りに関する指示を受け付けるまでに、予め定められた時間が経過したか否かを判定する(ステップS40)。
【0062】
予め定められた時間が経過した場合(ステップS40においてYES)、動作制御部102は、ステップS13の処理で判定されたスキャンセパレート原稿の直後の原稿から、原稿載置台61に載置された最終の原稿まで、または、次のセパレート原稿の直前の原稿まで原稿を読み飛ばす(ステップS41〜ステップS45)。
【0063】
ここで、原稿を読み飛ばすとは、原稿を読み取り画質よりも読み取り速度を優先させた予め定められた高速読取設定で読み取ることをいう。読み取った原稿の画像データは、原稿がスキャンセパレート原稿であるか否かを判定した後に、1ファイルにして記憶部60に記憶させるのではなく、画像メモリー20から削除させる。この処理では、原稿がスキャンセパレート原稿であるか否かを判定できればよいため、読み取り画質よりも読み取り速度を優先させて処理速度を高めている。
【0064】
ステップS41の処理では、動作制御部102は、高速読み取り設定で、原稿搬送部6に原稿搬送動作を実行させ、読取部7に原稿読取動作を実行させる。
【0065】
ステップS42の処理では、判定部103は、ステップS41の処理で読取部7により読み取られた原稿が、原稿載置台61に載置された最終原稿であるか否かを判定する。
【0066】
原稿が最終原稿である場合(ステップS42においてYES)、動作制御部102は、原稿搬送部6による原稿搬送動作および読取部7による原稿読取動作を停止させる(ステップS44)。そして、動作制御部102は、ステップS41の処理で読み取った画像データを画像メモリー20から削除させて(ステップS45)、原稿の読取処理を終了する。
【0067】
原稿が最終原稿でない場合(ステップS42においてNO)、判定部103は、ステップS41の処理で読取部7により読み取られた原稿が、スキャンセパレート原稿であるか否かを判定する(ステップS43)。
【0068】
原稿がスキャンセパレート原稿でない場合(ステップS43においてNO)、ステップS41の処理に戻り、動作制御部102は、原稿搬送動作および原稿読取動作を実行させる。
【0069】
原稿がスキャンセパレート原稿である場合(ステップS43においてYES)、動作制御部102は、原稿搬送部6による原稿搬送動作および読取部7による原稿読取動作を停止させ(ステップS46)、ステップS41の処理で読み取った画像データを画像メモリー20から削除させ(ステップS47)、ステップS16の処理に戻る。
【0070】
以上のように変形例1にかかる画像形成装置1によれば、あるユーザーが原稿の読取指示を入力しないことにより、他のユーザーの原稿の読み取りが長期間実行されない事態を回避することができる。
【0071】
なお、動作制御部102が上記の原稿の読み飛ばしを行った場合に、報知部106が、その旨をユーザーに報知する報知動作を行わせる指示を含む制御信号を、通信インターフェイス70を介して、スキャンセパレート原稿に示される識別情報により特定される情報処理装置200に送信してもよい。情報処理装置200の表示制御部212は、当該制御信号を受信すると、当該制御信号に応じて例えば図11に示す報知画面D3を表示部240に表示させる。これにより、画像形成装置1は、ユーザーに原稿読取動作がキャンセルされたことを報知することができる。
【0072】
<変形例2>
変形例2にかかる画像形成装置1では、読取指示受付部105が、原稿の読み取りに関する指示として、原稿の読み取り枚数の指定を受け付ける。そして、動作制御部102は、判定部103がスキャンセパレート原稿であると判定した原稿の直後の原稿から、判定部103が次にスキャンセパレート原稿であると判定する原稿の直前の原稿まで、または、原稿載置台61に載置された最終の原稿までの原稿の枚数が、読取指示受付部105が受け付けた原稿の読み取り枚数とは異なる枚数である場合に、読取部7に原稿の読み取りに関する指示に基づく原稿読取動作を停止させる。
【0073】
図12は、変形例2にかかる画像形成装置1および情報処理装置200の動作の流れを示すフローチャートである。なお、図9に示す処理と同じ処理については同符号を付し説明を省略する。
【0074】
ステップS20の処理後、動作制御部102は、読み取った原稿の枚数がステップS17の処理で受け付けた読取指示に示される枚数と一致するか否かを判定する(ステップS50)。
【0075】
枚数が一致する場合(ステップS50においてYES)、ステップS14の処理に戻る。一方、枚数が一致しない場合(ステップS50においてNO)、動作制御部102は、読取部7に原稿の読み取りに関する指示に基づく原稿読取動作を停止させる(ステップS51およびステップS52)。
【0076】
すなわち、動作制御部102は、原稿搬送部6による原稿搬送動作および読取部7による原稿読取動作を停止させ(ステップS51)、ステップS18の処理で読み取った画像データを画像メモリー20から削除させる(ステップS52)。その後、動作制御部102はステップS16の処理に戻る。
【0077】
また、ステップS21の処理後、動作制御部102は、読み取った原稿の枚数がステップS17の処理で受け付けた読取指示に示される枚数と一致するか否かを判定する(ステップS53)。
【0078】
枚数が一致する場合(ステップS53においてYES)、動作制御部102は、ステップS22の処理で、ステップS13の処理で判定されたスキャンセパレート原稿の直後の原稿から、原稿載置台61に載置された最終の原稿までの原稿の画像データを1ファイルにして記憶部60に保存させる。
【0079】
一方、枚数が一致しない場合(ステップS53においてNO)、動作制御部102は、ステップS18の処理で読み取った画像データを画像メモリー20から削除させ(ステップS53)、原稿の読取処理を終了する。
【0080】
ユーザーが指定した読み取り枚数とは異なる枚数の原稿が原稿載置台61に載置されている場合、誤った原稿が載置されている可能性が高い。変形例2にかかる画像形成装置1によれば、このような誤った原稿が載置されている可能性が高い場合において、原稿の読取動作を停止させることができる。
【0081】
なお、動作制御部102が上記の原稿の読取動作の停止を行った場合に、報知部106が、その旨をユーザーに報知する報知動作を行わせる指示を含む制御信号を、通信インターフェイス70を介して、スキャンセパレート原稿に示される識別情報により特定される情報処理装置200に送信してもよい。情報処理装置200の表示制御部212は、当該制御信号を受信すると、当該制御信号に応じて例えば図12に示す報知画面D4を表示部240に表示させる。これにより、画像形成装置1は、ユーザーに対して誤った原稿が載置されている可能性があることを報知することができる。
【0082】
<その他の変形例>
上記の実施の形態および上記の各変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
【0083】
また、上記の実施の形態で説明した制御プログラムをコンピューター読み取り可能な非一時的な記録媒体、例えば、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリーなどに記録されたものとしてもよい。この場合、当該制御プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な非一時的な記録媒体が、本発明の一実施形態となる。
【符号の説明】
【0084】
1 画像形成装置
6 原稿搬送部
7 読取部
10 画像読取部
20 画像メモリー
30 画像形成部
40 表示部
50 操作部
60 記憶部
61 原稿載置台
70 通信インターフェイス
100 制御ユニット
101 制御部
102 動作制御部
103 判定部
104 読取指示要求部
105 読取指示受付部
106 報知部
107 認証部
108 操作受付部
200 情報処理装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12
図13