特許第6204324号(P6204324)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6204324ウェアラブル情報端末、及び、充電システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6204324
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】ウェアラブル情報端末、及び、充電システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/32 20060101AFI20170914BHJP
   G06F 3/0354 20130101ALI20170914BHJP
   G06F 3/038 20130101ALI20170914BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20170914BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20170914BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20170914BHJP
   H04M 1/725 20060101ALI20170914BHJP
   H04M 1/73 20060101ALI20170914BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20170914BHJP
   H04N 5/232 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
   G06F1/32 Z
   G06F1/32 B
   G06F3/0354 453
   G06F3/038 350D
   G06F3/0481 120
   G06F3/0481 170
   G06F3/0488
   G06F3/041 570
   H04M1/725
   H04M1/73
   H04N5/225 700
   H04N5/232 190
【請求項の数】10
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-219947(P2014-219947)
(22)【出願日】2014年10月29日
(65)【公開番号】特開2015-207271(P2015-207271A)
(43)【公開日】2015年11月19日
【審査請求日】2016年6月10日
(31)【優先権主張番号】特願2014-79080(P2014-79080)
(32)【優先日】2014年4月8日
(33)【優先権主張国】JP
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】399070147
【氏名又は名称】松本 美司
(72)【発明者】
【氏名】松本 美司
【審査官】 白石 圭吾
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−238039(JP,A)
【文献】 特開2004−295716(JP,A)
【文献】 特開2013−198107(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/32
G06F 3/0354 − 3/0488
H04M 1/725
H04M 1/73
H04N 5/225
H04N 5/232
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの腕に巻回して装着可能であり、表示画面にアイコンが表示されるディスプレイを有し、前記表示画面の前記アイコンに対するユーザの接触操作によって前記アイコンを選択するためのポインタアイコンが表示され、前記ディスプレイに接触する前記ユーザの指によって前記表示画面が隠れるウェアラブル情報端末であって
記ユーザの腕に装着した際の前記ディスプレイの対向位置の外側面に存在するタッチパッドと、
基準軸に対する前記ウェアラブル情報端末の傾きを検出するセンサと、
前記タッチパッドへの操作を検出した場合、前記ディスプレイにおける当該操作位置に対応する位置に前記ポインタアイコンを表示するとともに、前記傾きが所定の範囲であり前記タッチパッドへの操作が未検出である場合に前記ディスプレイを省電力モードに切り替えるコントローラと、
を有することを特徴とするウェアラブル情報端末。
【請求項2】
請求項1に記載のウェアラブル情報端末と、前記ウェアラブル情報端末を充電する充電器と、を有する充電システムであって、
前記充電器は、
前記ウェアラブル情報端末を、前記基準軸を固定した状態に載置可能な筐体と、
前記筐体に設けられた前記ウェアラブル情報端末に接続するための充電器側端子部と、
とを有し、
前記ウェアラブル情報端末は、
前記筐体に載置された状態で前記充電器の前記充電器側端子部に接続される情報端末側端子部を有し、前記コントローラが、前記充電器側端子部に前記情報端末側端子部が接続されて電力が供給されたことを検出した場合、前記基準軸を再設定すること特徴とする充電システム。
【請求項3】
前記コントローラは、前記センサにより検出される前記基準軸に対する傾きが時間の経過と共に変化し、この変化する状態が所定時間続く場合、且つ前記タッチパッドへの操作が未検出である場合、前記ディスプレイを省電力モードに切り替えること、
を特徴とする請求項1または2に記載のウェアラブル情報端末
【請求項4】
前記ディスプレイは、前記タッチパッドにより選択可能なオブジェクトを表示可能であり、前記コントローラは、前記ポインタアイコンが前記オブジェクト上に存在し、且つ前記センサにより検出される傾きが変化した場合、前記オブジェクトを選択させる、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のウェアラブル情報端末
【請求項5】
前記オブジェクトはアプリケーションを起動させるための前記アイコンであり、前記コントローラは、前記アイコンが選択されると前記アイコンに関連付けられた前記アプリケーションを起動させる、
ことを特徴とする請求項4に記載のウェアラブル情報端末
【請求項6】
前記ポインタアイコンの移動速度を変更可能な変更部を備え、
前記コントローラは、前記タッチパッドに対する操作が静止した状態である場合、前記変更部により前記ポインタアイコンの移動速度を変更する制御を行う、
ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のウェアラブル情報端末
【請求項7】
ウェアラブル情報端末と、前記ウェアラブル情報端末を充電する充電器と、を有する充電システムであって、
前記ウェアラブル情報端末は、
ユーザの腕に巻回して装着可能であって、
ディスプレイと、
前記ユーザの腕に装着した際の前記ディスプレイの対向位置の外側面に存在するタッチパッドと、
基準軸に対する前記ウェアラブル情報端末の傾きを検出するセンサと、
前記タッチパッドへの操作を検出した場合、ディスプレイにおける当該操作位置に対応する位置にポインタアイコンを表示するとともに、前記傾きが所定の範囲であり前記タッチパッドへの操作が未検出である場合に前記ディスプレイを省電力モードに切り替えるコントローラと、
を有し、
前記充電器は、
前記ウェアラブル情報端末を、前記基準軸を固定した状態に載置可能な筐体と、
前記筐体に設けられた前記ウェアラブル情報端末に接続するための充電器側端子部と、
とを有し、
前記ウェアラブル情報端末は、
前記筐体に載置された状態で前記充電器の前記充電器側端子部に接続される情報端末側端子部を有し、前記コントローラが、前記充電器側端子部に前記情報端末側端子部が接続されて電力が供給されたことを検出した場合、前記基準軸を再設定すること特徴とする充電システム。
【請求項8】
ユーザの腕に巻回して装着可能なウェアラブル情報端末であって、
ディスプレイと、
前記ユーザの腕に装着した際の前記ディスプレイの対向位置の外側面に存在するタッチパッドと、
基準軸に対する前記ウェアラブル情報端末の傾きを検出するセンサと、
前記タッチパッドへの操作を検出した場合、ディスプレイにおける当該操作位置に対応する位置にポインタアイコンを表示するとともに、前記傾きが所定の範囲であり前記タッチパッドへの操作が未検出である場合に前記ディスプレイを省電力モードに切り替えるコントローラと、
を有し、
前記ディスプレイは、前記タッチパッドにより選択可能なオブジェクトを表示可能であり、前記コントローラは、前記ポインタアイコンが前記オブジェクト上に存在し、且つ前記センサにより検出される傾きが変化した場合、前記オブジェクトを選択させる、
ことを特徴とするウェアラブル情報端末。
【請求項9】
ユーザの腕に巻回して装着可能なウェアラブル情報端末であって、
ディスプレイと、
前記ユーザの腕に装着した際の前記ディスプレイの対向位置の外側面に存在するタッチパッドと、
基準軸に対する前記ウェアラブル情報端末の傾きを検出するセンサと、
前記タッチパッドへの操作を検出した場合、ディスプレイにおける当該操作位置に対応する位置にポインタアイコンを表示するとともに、前記傾きが所定の範囲であり前記タッチパッドへの操作が未検出である場合に前記ディスプレイを省電力モードに切り替えるコントローラと、
を有し、
前記ディスプレイは、前記タッチパッドにより選択可能なオブジェクトを表示可能であり、前記コントローラは、前記ポインタアイコンが前記オブジェクト上に存在し、且つ前記センサにより検出される傾きが変化した場合、前記オブジェクトを選択させ、
前記オブジェクトはアプリケーションを起動させるためのアイコンであり、前記コントローラは、前記アイコンが選択されると前記アイコンに関連付けられた前記アプリケーションを起動させる、
ことを特徴とするウェアラブル情報端末。
【請求項10】
ユーザの腕に巻回して装着可能なウェアラブル情報端末であって、
ディスプレイと、
前記ユーザの腕に装着した際の前記ディスプレイの対向位置の外側面に存在するタッチパッドと、
基準軸に対する前記ウェアラブル情報端末の傾きを検出するセンサと、
前記タッチパッドへの操作を検出した場合、ディスプレイにおける当該操作位置に対応する位置にポインタアイコンを表示するとともに、前記傾きが所定の範囲であり前記タッチパッドへの操作が未検出である場合に前記ディスプレイを省電力モードに切り替えるコントローラと、
前記ポインタアイコンの移動速度を変更可能な変更部と、
を有し、
前記コントローラは、前記タッチパッドに対する操作が静止した状態である場合、前記変更部により前記ポインタアイコンの移動速度を変更する制御を行う、
ことを特徴とするウェアラブル情報端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェアラブル情報端末、及び、充電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ウェアラブル情報端末等の携帯機器の高機能化、及び多機能化に伴い、消費電力が増加傾向にある。しかしながら、携帯機器の大きさや重量などの観点から電池の大容量化は難しいのが現状である。
【0003】
例えば、引用文献1には、電力消費を抑え、誤操作を防止するとともに、情報端末を操作し続けることで周りが見えづらくなってしまうこと等を防止すべく、使用者の使用状態を検出し、検出された使用者の使用状態に応じて、表示手段への情報の表示を制限するとともに入力手段への入力操作を禁止する第1のモード、表示手段への情報の表示を許可するとともに入力手段への入力操作を禁止する第2のモード、および表示手段への情報の表示および入力手段への入力操作を許可する第3のモードのいずれかを設定する腕時計型情報端末が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−198107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年は、ウェアラブル情報端末等の携帯機器に、画面を指でタッチすることにより簡易に操作が可能なタッチパネルが多く用いられている。従って、操作する指で携帯機器自体が隠れるため、引用文献1に記載のような使用者の使用状態を検出するための顔認識が難しい虞がある。また、小型のウェアラブル情報端末では、指で操作する際に画面が隠れてしまうため、却って操作し難くなってしまう虞がある。
【0006】
そこで、本発明では、電力消費を抑えると共に、操作性を向上させることが可能なウェアラブル情報端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ユーザの腕に装着可能なウェアラブル情報端末であって、ディスプレイと、前記ユーザの腕に装着した際の前記ディスプレイの背面側となる位置に存在するタッチパッドと、基準軸に対する前記ウェアラブル情報端末の傾きを検出するセンサと、前記タッチパッドへの操作を検出した場合、ディスプレイにおける当該操作位置に対応する位置にポインタアイコンを表示するとともに、前記傾きが所定の範囲であり前記タッチパッドへの操作が未検出である場合に前記ディスプレイを省電力モードに切り替えるコントローラと、を有する。
【0008】
上記の構成によれば、タッチパッドがディスプレイの背面側に配置されており、またタッチパッドを操作した位置に応じたポインタアイコンが表示される。これにより、ディスプレイが使用者自身の指で隠れることなく操作が可能であり、また操作位置がディスプレイにおいてポインタアイコンにより示されるため、操作性が向上したものとなる。また、タッチパッドが操作されていないときにウェアラブル情報端末が所定の範囲の傾きとなった場合に省電力モードに切り替えることができるため、電力消費を抑えることができる。
【0009】
本発明は、上記記載のウェアラブル情報端末と、前記ウェアラブル情報端末を充電する充電器と、を有する充電システムであって、前記充電器は、前記ウェアラブル情報端末を、前記基準軸を固定した状態に載置可能な筐体と、前記筐体に設けられた前記ウェアラブル情報端末に接続するための充電器側端子部と、とを有し、前記ウェアラブル情報端末は、前記筐体に載置された状態で前記充電器の前記充電器側端子部に接続される情報端末側端子部を有し、前記コントローラが、前記充電用端子部に前記情報端末側端子部が接続されて電力が供給されたことを検出した場合、前記基準軸を再設定する。
【0010】
一般的に、傾きを検知するセンサは、激しい動作を行った場合に基準軸がずれることがある。上記の構成によれば、充電の際に基準軸が自動で再設定されるため、使用者に対して意識的に再設定させる必要がなくなる。また、充電の際に行うため設定中に電池切れを起こすことがなく、さらにそれによる故障を防止することができる。
【0011】
本発明は、前記コントローラは、前記センサにより検出される前記基準軸に対する傾きが時間の経過と共に変化し、この変化する状態が所定時間続く場合、且つ前記タッチパッドへの操作が未検出である場合に、前記ディスプレイを省電力モードに切り替える。
【0012】
上記構成によれば、基準軸から傾きが変化し続けており、且つタッチパッドへの操作が未検出である場合、使用者はウェアラブル端末を腕に巻回したまま操作を行わず、歩行中や運動中であるといったケースが考えられる。このような場合に省電力モードに移行することにより、使用者がウェアラブル端末への操作を行う予定が無い場合の無用な電力消費を抑えることが可能となる。
【0013】
本発明は、前記ディスプレイは、前記タッチパッドにより選択可能なオブジェクトを表示可能であり、前記コントローラは、前記ポインタアイコンが前記オブジェクト上に存在し、且つ前記センサにより検出される傾きが変化した場合、前記オブジェクトを選択させる。
【0014】
上記構成によれば、ポインタアイコンを利用してオブジェクトを選択する場合、タッチパッドによりポインタアイコンを移動させ、その後はタッチパッドに対して操作を行うことなくウェアラブル端末を傾けるだけで選択動作を行うことが可能となる。
【0015】
本発明は、前記オブジェクトはアプリケーションを起動させるためのアイコンであり、前記コントローラは、前記アイコンが選択されると前記アイコンに関連付けられた前記アプリケーションを起動させる。
【0016】
一般に、腕に巻回するタイプのウェアラブル端末はディスプレイの面積が小さく、それに伴いタッチパッドで操作する際の操作面積も小さくなり、タッチパッドに細かい操作が要求される。上記構成によれば、アプリケーションを起動する際、タッチパッドによる操作はポインタアイコンをアイコン上に移動させるだけでよく、アプリケーションを起動する際の操作を容易にすることが可能となる。
【0017】
本発明は、前記ポインタアイコンの移動速度を変更可能な変更部を備え、前記コントローラは、前記タッチパッドに対する操作が静止した状態である場合、前記変更部により前記ポインタアイコンの移動速度を変更する制御を行う。
【0018】
上記構成によれば、例えばポインタアイコンの移動速度を通常の速度よりも低速に変更することにより、ディスプレイに表示されるオブジェクトを選択する際のポインタアイコンの操作が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態のウェアラブル情報端末の概略を説明する図である。
図2】本実施形態の充電システムの概略を説明する図である。
図3】ウェアラブル情報端末の構成を示す図である。
図4】ウェアラブル情報端末が実行する処理フローを示す図である。
図5ウェアラブル情報端末のパッチパッドの操作方法を説明する図である。
図6ウェアラブル情報端末の手書き認識の入力方法を説明する図である。
図7ウェアラブル情報端末が実行する第2の省電力モード移行動作の処理フローを示す図である。
図8ウェアラブル情報端末のディスプレイの表示例を示す図である。
図9ウェアラブル情報端末が実行するオブジェクト選択の処理フローを示す図である。
図10ウェアラブル情報端末が実行するポインタアイコンの移動速度変更の処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0021】
(概要)
本実施形態のウェアラブル情報端末1は、ユーザの腕に装着可能な情報端末である。図1に示すように、ウェアラブル情報端末1は、ディスプレイ11と、ユーザの腕に装着した際のディスプレイ11の対向位置の外側面に存在するタッチパッド12と、基準軸に対するウェアラブル情報端末1の傾きを検出するセンサ13(図3参照)と、を有している。そして、ウェアラブル情報端末1は、タッチパッド12への操作を検出した場合、ディスプレイ11における当該操作位置に対応する位置にポインタアイコン110を表示する機能を有している。また、ウェアラブル情報端末1は、基準軸に対するウェアラブル情報端末1の傾きが所定の範囲であり前記タッチパッドへの操作が未検出である場合にディスプレイ11を省電力モードに切り替える機能を有している。尚、タブレット型の情報端末の背面にタッチパッドを設け、これに適用するものであってもよい。
【0022】
ここで、ディスプレイ11は、1つのみが設けられていることに限定されず、例えば、環状に形成されたウェアラブル情報端末1の端末筐体14の外面に複数個設けられていてもよい。また、ディスプレイ11は、ウェアラブル情報端末1の筐体10の外面がディスプレイで形成されていてもよいし、外面を覆うように複数個配設されていてもよい。このような場合、ディスプレイ11自体がタッチパッド12の機能を備えていてもよい。即ち、タッチパッド12は、ディスプレイ11に設けられたタッチパネルであってもよく、ディスプレイ11全面、又は、一部を覆うように設けられていてもよい。
【0023】
図示しないが、センサ13は、ジャイロセンサや加速度センサ等である。ウェアラブル情報端末1は、これらを1又は複数有していることで、基準軸に対するウェアラブル情報端末1の傾きを検出することが可能となっている。
【0024】
「ウェアラブル情報端末1の所定の範囲の傾き」とは、所謂未使用状態を示すウェアラブル情報端末1の姿勢を示す。所定の範囲は、ユーザにより設定可能であってもよいし、ユーザの使用履歴により自動的に設定されるものであってもよい。また、ユーザの姿勢(立位状態、座位状態、伏臥状態、仰臥状態、及び、横臥状態等)を検出して、予め設定された複数の所定の範囲を夫々対応したものに切替えるものであってもよい。
【0025】
このように、ウェアラブル情報端末1は、タッチパッド12がディスプレイ11の対向位置の外側面に配置されており、またタッチパッド12を操作した位置に応じたポインタアイコン110が表示される。これにより、ディスプレイ11が使用者自身の指で隠れることなく操作が可能であり、また操作位置がディスプレイ11においてポインタアイコン110により示されるため、操作性が向上したものとなる。また、タッチパッド12が操作されていないときにウェアラブル情報端末1が所定の範囲の傾きとなった場合に省電力モードに切り替えることができるため、電力消費を抑えることができる。
【0026】
また、本実施形態のウェアラブル情報端末1は、図2に示すように、商用電源(図示せず)に接続された充電器2によって充電することが出来るようになっている。即ち、ウェアラブル情報端末1と、商用電源に接続されウェアラブル情報端末を充電する充電器2と、を有する充電システム10が構成される。
【0027】
充電器2は、ウェアラブル情報端末1を、基準軸を固定した状態に載置可能な充電器筐体21と、充電器筐体21に設けられたウェアラブル情報端末1に接続するための充電器側端子部22と、とを有している。一方、ウェアラブル情報端末1は、充電器筐体21に載置された状態で充電器2の充電器側端子部22に接続される情報端末側端子部15を有している。そして、ウェアラブル情報端末1は、充電器側端子部22に情報端末側端子部15が接続されて電力が供給されたことを検出した場合、基準軸を再設定する。
【0028】
このように、ウェアラブル情報端末1は、充電の際に基準軸が自動で再設定されるため、使用者に対して意識的に再設定させる必要がなくなる。また、充電の際に基準軸の再設定を行うため設定中に電池切れを起こすことがなく、さらにそれによる異常や故障の発生を防止することができる。
【0029】
尚、ウェアラブル情報端末1とは別にアプリケーションが提供されるものであってもよい。即ち、本願発明は、タブレット端末のようなコンピュータを、タッチパッドへの操作を検出した場合にディスプレイにおける当該操作位置に対応する位置にポインタアイコンを表示する表示手段、及び、基準軸に対する傾きが所定の範囲であり前記タッチパッドへの操作が未検出である場合に前記ディスプレイを省電力モードに切り替える省電力モード切替手段、として機能させるためのプログラムとして提供されてもよい。また、タッチパッドがディスプレイの対向位置の外側面に存在するものに限定されず、ディスプレイ上にのみタッチパッド(タッチパネル)が存在するようなタブレット端末であってもよい。
【0030】
(ウェアラブル情報端末1の構成)
上記に概要を示したウェアラブル情報端末1について具体的に説明する。
【0031】
図3に示すように、ウェアラブル情報端末1は、制御部3、通信部4、記憶部5、ディスプレイ11、入力部7、電源制御部8、センサ13を備えている。
【0032】
制御部3は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えている。通信部4は、無線対応通信デバイスを備え、図示していないアンテナにより、データの送受信を行う。記憶部5は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備えている。ディスプレイ11は、画像を表示する液晶ディスプレイや有機ELディスプレイであり、これらのいずれか又は双方を備えている。尚、上述したとおり、。ディスプレイ11には、オブジェクトが表示される。オブジェクトとは、ウェアラブル情報端末1に表示される表示項目であり、例えば、ウェアラブル情報端末1に記憶されたファイル、ウェアラブル情報端末1にて起動なアプリケーション等で表示されるアイコン等である。
【0033】
本実施形態において、入力部7は、ユーザからの入力を受け付けるボタン(図示せず)やタッチパッド12である。尚、ディスプレイ11にタッチパッドとは別にタッチパネルが設けられる場合には、これを含んでいてもよい。
【0034】
電源制御部8は、ウェアラブル情報端末1を動作させるための電力を供給するバッテリ等を備えている。
【0035】
ウェアラブル情報端末1は、コントローラとしての制御部3が以下の機能を実現する。具体的に、ウェアラブル情報端末1は、基準軸に対するウェアラブル情報端末1の傾きを検出する傾き検出機能(手段)と、タッチパッド12への操作を検出した場合ディスプレイ11における当該操作位置に対応する位置にポインタアイコン110を表示するアイコン表示機能(手段)と、基準軸に対するウェアラブル情報端末の傾きが所定の範囲でありタッチパッド12への操作が未検出である場合にディスプレイ11を省電力モードに切り替える省電力モード切替機能(手段)と、を備える。
【0036】
傾き検出機能は、ウェアラブル情報端末1に設定される基準軸に対する傾きを検出する機能である。基準軸は、例えば、ディスプレイ11の水平走査方向に設定される。
【0037】
アイコン表示機能は、タッチパッド12への入力操作に応じて、ディスプレイ11にポインタアイコン110を表示する機能である。タッチパッド12は、ディスプレイ11の背面側に位置し、背面側から操作されるため、タッチパッド12から見て右方向へスライド操作した場合には、ディスプレイ11においては左方向へスライド表示されることになる。このように、タッチパッド12への入力操作に対し、ディスプレイ11におけるポインタアイコン110の表示は、左右方向に関しては逆方向に表示されることが好ましい。
【0038】
省電力モード切替機能は、基準軸に対するウェアラブル情報端末の傾きが所定の範囲であるか否かを検出する機能を有する。例えば、ディスプレイ11の水平走査方向に設定された基準軸が垂直近傍にある場合は、ウェアラブル情報端末1が装着された腕が下された状態であり、未使用状態であると判断できる。即ち、ウェアラブル情報端末1の傾きが垂直を含む範囲などを所定範囲とすることで、ウェアラブル情報端末1が使用状態であるか未使用状態であるかが判定可能となる。
【0039】
また、省電力モード切替機能は、タッチパッド12への操作が未検出であるか否かを判定する機能を有する。尚、省電力モードへの移行は、タッチパッド12への操作が未検出となってから所定時間経過後が好ましい。
【0040】
また、省電力モード切替機能は、上述のように、ウェアラブル情報端末1のディスプレイ11を省電力(スリープ)状態にする機能を有する。尚、省電力モード切替機能は、ディスプレイ11に限定されず、内部のほとんどのデバイスに対して電源制御部8からの電力供給を停止している状態とする機能であってもよい。この場合、少なくとも外部からの入力部7に対する操作を検出し、さらにそれを契機としてウェアラブル情報端末1を起動させる機能に関しては動作された状態(電源が供給された状態)にされることが好ましい。即ち、省電力モード切替機能は、ウェアラブル情報端末1又はディスプレイ11を起動状態(起動モード)に切り替える機能を有している。
【0041】
(ウェアラブル情報端末1の動作)
次に、ウェアラブル情報端末1の制御部3の動作について説明する。
【0042】
(省電力モード移行動作)
図4は、ウェアラブル情報端末1の省電力モード移行動作を示すフローチャートである。図4に示すように、先ず、制御部3は、センサ13からのウェアラブル情報端末1の傾きを示す信号を受信することにより、ウェアラブル情報端末1の傾きが所定の範囲であるか否かを判定する(S10)。尚、所定の範囲は、記憶部5に予め記憶される。ウェアラブル情報端末1の傾きが所定の範囲でない場合(S10:NO)、ステップS10の処理に戻る。
【0043】
一方、ウェアラブル情報端末1の傾きが所定の範囲である場合(S10:YES)、制御部3は、タッチパッド12への操作が未検出であるか否かを判定する(S20)。タッチパッド12への操作が未検出でない(操作中である)場合(S20:NO)、ステップS10の処理に戻る。
【0044】
一方、タッチパッド12への操作が未検出である場合(S20:YES)、ディスプレイ11を省電力モードへ移行する(S30)。
【0045】
尚、ステップS10と、ステップS20の判定順については、逆であってもよいし、同時に行うものであってもよい。
【0046】
また、省電力モードにおいて、制御部3がタッチパッド12への操作を検出した場合、ディスプレイ11を起動し起動モードへと移行する(図示せず)。
【0047】
(充電時の動作)
ウェアラブル情報端末1が充電器2に接続された場合、制御部3は充電器筐体21に載置された状態で充電器2に接続されたことを検出する。即ち、充電器2には、ウェアラブル情報端末1に接続された際に、ウェアラブル情報端末1へ信号を送信する構成を有している。そして、この状態で、制御部3が基準軸を再設定することにより、基準軸を正しく保つことが可能となる。
【0048】
上述の処理を行うことにより、ユーザは通信強度の弱い環境に居た場合でも、信強度が
改善されると自動的にデータ送受信を行う事ができる。そのため、ユーザは通信強度が改
善されると自動的にデータの送受信を行う事ができ、不必要にスリープモードから通常状
態へと遷移させる必要がなくなるため、消費電力を抑えることができる。
【0049】
(タッチパッドの操作方法)
タッチパッドの操作方法について、図5を用いて説明する。使用者はタッチパッド12に指を接触させ、接触させた状態で指を移動するとディスプレイ11に表示されるポインタアイコン110が指の移動に伴って移動する。例えば、タッチパッド12の上部から下部へ指を移動させると、それに伴いポインタアイコン110がディスプレイ11の上部から下部へ移動する。
【0050】
(手書き認識の操作方法)
手書き認識による文字列の入力方法について、図6を用いて説明する。手書き認識とは、タッチパッドを利用して任意の文字列を入力すると、所定のアルゴリズムに従い文字データベースとマッチング処理を行い、手書きした文字列をアプリケーションで利用可能な文字列に変換する入力方法である。
【0051】
ディスプレイ11には、アプリケーションで利用する文字列を入力するためのテキストボックス120が表示されている(図6(a))。使用者は、ポインタアイコン110によりテキストボックス120を選択し、文字列の入力待ち状態にする(図6(b))。手書き認識を行う場合、入力部7による入力、またはタッチパッド12による操作を行い、手書き認識領域130を表示させる(図6(c))。
【0052】
次に、ポインタアイコン110を手書き認識領域130上に移動させ、任意の文字列を入力する。本実施例では、手書き認識領域130上にギリシア文字の“α”と入力したとする(図6(d))。制御部3は、文字列が入力されると記憶部3に記憶された文字データベース(図示しない)とのマッチング処理を行い、手書きされた文字列をアプリケーションで利用可能な文字列に変換する。変換後の文字列であるギリシア文字の“α”は、アプリケーションで利用されるテキストボックス120に表示される(図6(e))。
上記処理をタッチパッド12の入力操作を行うごとに実行し、テキストボックス120に任意の文字列を入力することが可能となる。
【0053】
尚、本実施例では、ディスプレイ11に手書き認識領域130を表示させ、タッチパット12にて手書き認識領域130内に文字列を入力するように制御しているが、これ以外に、ディスプレイ11の全画面を手書き認識領域と判断する、或いは、テキストボックス120などの文字列入力用のオブジェクトを選択した後のタッチパッド12による入力操作は手書き認識とすると判断しても良い。
また、手書き認識を行わない場合は、入力部7やタッチパッド12の操作により、ディスプレイ11に文字列を入力するためのキーボードを表示させても良い。
【0054】
(第2の省電力モード移行動作)
ウェアラブル情報端末1の第2の省電力モード移行動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。制御部3は、センサ13から傾きを示す信号を受信し、信号に基づいて基準軸からの傾きの角度を算出することにより、ウェアラブル情報端末1の現状の基準軸からの傾きの角度を記憶部5に記憶させる(S10)。これは、連続的にセンサの傾きの角度を検出しその傾きの角度に変化があるか否かを判断するための前処理であり、次のステップでセンサ13により検出されるウェアラブル情報端末1に対する傾きとの比較に利用される。
【0055】
次に、記憶部5に記憶された傾きの角度と今回センサ13により検出される傾きの角度とを比較し、両者の値が異なるか否かを判断する(S20)。本実施例では、記憶部5に記憶される傾きの角度とセンサ13により検出される傾きの角度とが異なるか否かを判断の対象としているが、両者の値の差分が所定値以上である場合、或いは両者の値の差分が所定範囲を超える場合に両者の値が異なると判断するように制御しても良い。この場合、両者の値の差分が大きい、或いは両者の値の差分が所定範囲を超える場合は、ウェアラブル情報端末1の傾きの角度の変化が大きい、つまり使用者は腕を振って歩行中や運動中であると判断をすることが可能となる。
【0056】
両者の値が異なると判断される場合は(S20:YES)、繰り返し傾きの角度を比較するため、今回センサ13により検出された傾きの角度を記憶部5に記憶する(S30)。一方、両者の値が異なると判断されない場合は(S20:NO)は、ウェアラブル情報端末1が静止した状態であると判断し処理を終了する。
【0057】
ステップS30の処理に続き、制御部3は本処理開始から所定の時間が経過したか否かを判断する(S40)。時間の計測に関しては、図示しないタイマを用いて、制御部3により本処理を開始した時点でタイマを駆動させることにより経過時間を計測する。また、所定の時間は記憶部3に記憶されており、使用者がタッチパッド12、入力部7を用いて任意に変更できるものであっても良い。所定の時間が経過する前であると判断した場合(S40:NO)、傾きの変化を検出するため再度ステップS20から処理を繰り返す。
【0058】
所定の時間が経過したと判断する場合(S40:YES)、制御部3によりタッチパッド12に対する操作が検出されたか否かを判断する(S50)。タッチパッド12に対する操作が検出される場合(S50:YES)、使用者がウェアラブル情報端末1の操作を開始したと判断し処理を終了する。一方、制御部3によりタッチパッド12に対する操作が検出されないと判断する場合(S50:NO)、使用者は腕にウェアラブル情報端末1を装着したまま歩行中や運動中であると考えられ、このような場合にディスプレイ11を起動モードから省電力モードへ移行する(S60)。
【0059】
(ポインタアイコンによるオブジェクト選択及び動作)
ウェアラブル情報端末1の傾きを利用したオブジェクトの選択処理について、図8の表示例と図9のフローチャートを用いて説明する。ディスプレイ11には、機能の異なる複数のオブジェクトが表示される(図8)。本実施例では、ウェアラブル情報端末1でアプリケーションを起動するための複数のアイコン140−a〜140−c、ファイル160、チェックボックス170、ボタン180、テキストボックス120が表示されている。制御部3は、ポインタアイコン110がオブジェクト上に存在するか否かを検出する(S10)。ポインタアイコン110がオブジェクト上に存在しない場合(S10:NO)、処理を終了する。
【0060】
図8(b)に示すように、ポインタアイコン110がオブジェクトの一つであるアイコン140−c上に存在する場合(S10:YES)、センサ13によりウェアラブル情報端末1の基準軸に対する傾きが変化したか否かを検出する(S20)。この変化とは、ポインタアイコン110をアイコン140−c上に移動後にウェアラブル情報端末1が所定の角度だけ傾いた場合、或いは一方の傾きの角度から他方の傾きの角度に変化した後、再度一方の傾きの角度に変化した場合を含む。
【0061】
ステップS20によって傾きの変化が検出されない場合(S20:NO)、処理を終了する。一方、ステップS20によって傾きの変化を検出した場合(S20:YES)、ポインタアイコン110が指し示すオブジェクト(アイコン140−c)を選択する(S30)。選択されたオブジェクトがアプリケーションを起動するためのアイコンである場合(S40:YES)、ステップS30にて選択されたアイコン140−cに関連付けられたアプリケーションを起動する(S50)。一方、その他のオブジェクト(ファイル160、チェックボックス170、ボタン180、テキストボックス120)が選択された場合(S40:NO)、その他のオブジェクトに対応する動作(ファイルを開く、チェックボックスの選択、ボタンをクリック)を実行する(S60)。
上記のように、アプリケーションの起動等のオブジェクトに対する動作を実行する際のタッチパッド12への操作は、ポインタアイコン110をオブジェクト上に移動させるだけで良く、オブジェクトに対する動作を実行するための操作を容易にすることが可能となる。
【0062】
(ポインタアイコンの移動速度変更)
ポインタアイコン110の移動速度の変更処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。制御部3は、使用者によりタッチパッド12への操作があるか否かを検出する(S10)。タッチパッド12への操作が検出されない場合(S10:NO)、本処理は終了する。一方、タッチパッド12への操作が検出される場合(S10:YES)、タッチパッド12への操作が静止した状態であるか否かを判定する(S20)。タッチパッド12への操作が静止した状態とは、使用者がタッチパッド12へ指を接触させた状態で、指を動かすことがない状態を指す。
【0063】
次に、タッチパッド12への操作が静止した状態で所定時間経過したか否かを判断する(S30)。所定時間の初期値は記憶部5に記憶されており、入力部7、又はタッチパッド12の操作により任意に変更可能に構成しても良い。制御部3は、タッチパッド12への操作が静止した状態で所定時間が経過したと判断する場合(S30:YES)、変更部150によりポインタアイコン110の移動速度を通常速度モードよりも低速な低速度モードに変更する制御を行う(S40)。
【0064】
尚、制御部3は、タッチパッド12への操作が所定時間無いと判断する場合、変更部150によりポインタアイコン110の移動速度を低速度モードよりも高速な通常速度モードに変更する制御を行う(図示せず)。
【0065】
本実施例では、タッチパッド12への操作の静止時間によってポインタアイコン110の移動速度を変更するように制御を行っているが、入力部7の入力によって移動速度を変更するように制御しても良い。このように、ポインタアイコン110の移動速度を通常の速度よりも低速に変更ことにより、ディスプレイ11に表示される情報を選択する際のポインタアイコン110の操作が容易となる。
【0066】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、
所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。アプリケーションプログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROM等)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM等)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からアプリケーションプログラムを読み取って、内部記憶装置または外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0067】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限る物ではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明は腕に装着して使用されるウェアラブル端末に好適である。特に、ウェラブル端末であるが故に、表示画面を様々な方向に向ける可能性があり、その表示画面の情報を他人から見られないように覆ったりすることが難しい課題が存在するが、本発明を利用すれば、そのような課題は解消される可能性が高くなる。更には、電池スペースに制約のあるウェラブル端末の省エネ能力も向上する。加えて、ウェラブル端末が小さいが故に、従来のタッチパネルを表示画面の前面に単に設けるという構成を採用すると、表示画面を視認しながら入力するという操作が困難になるが、本発明によればこのような問題も回避できる可能性が高まる。そして、顔認証などのカメラをウェアラブル端末に設けて、入力中であっても顔認証を随時に行えるように構成することも容易である。このように、ウェラブル端末のディスプレイを覗く使用者の顔を撮影できるように、前記ディスプレイの近傍に顔認証用のカメラを設けて、このカメラで随時に顔を撮影し、ウェラブル端末のコントローラが予め記憶した比較元の顔認証用の元データと比較処理を実行することによって、入力操作と並行して顔認証を実行できるという利点も供与できるのである。
【符号の説明】
【0069】
1 ウェアラブル情報端末
2 充電器
3 制御部
4 通信部
5 記憶部
7 入力部
8 電源制御部
10 充電システム
11 ディスプレイ
12 タッチパッド
13 センサ
14 端末筐体
15 情報端末側端子部
21 充電器筐体
22 充電器側端子部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10