【0012】
本願発明の実施形態例は、例えば、以下の通りです。
[形態1]
生検装置において、
外針ハブと、
近位端が前記外針ハブへ連結されている外針であって、
反対側の遠位端の外針先端と、
前記先端に画定されていて、組織を切るように構成されている組織薄切特徴と、
前記先端に形成されている皿穴を含んでいる内面と、を含んでいる外針と、
内針ハブと、
近位端が前記内針ハブへ連結されている内針であって、反対側の遠位端の内針先端を含んでおり、前記外針内に同軸に配置されている、内針と、を備えている生検装置。
[形態2]
前記皿穴は前記外針の最遠位端からテーパが付けられている、形態1に記載の生検装置。
[形態3]
前記皿穴は、前記内面に対して大凡1乃至2度の角度でテーパが付けられている、形態2に記載の生検装置。
[形態4]
前記組織薄切特徴は、複数の尖と、前記尖の間にあって直径を画定している複数の谷と、を含んでおり、
前記皿穴は、前記先端から、当該先端から前記直径の2倍に等しい距離に位置する内端までテーパが付けられている、形態1に記載の生検装置。
[形態5]
前記組織薄切特徴は、フランシーン(Franseen)先端である、形態4に記載の生検装置。
[形態6]
前記外針は、前記組織薄切特徴と当該外針の前記近位端の間の前記内面に画定されている組織保持特徴を含んでいる、形態1に記載の生検装置。
[形態7]
前記組織薄切特徴は、複数の尖と、前記尖の間の複数の谷と、を含んでおり、
前記皿穴は、前記外針の最遠位端から前記谷と当該外針の前記近位端の間に位置する内端までテーパが付けられており、
前記組織保持特徴は、前記皿穴の前記内端と前記外針の前記近位端の間に画定されている、形態6に記載の生検装置。
[形態8]
前記組織保持特徴は、前記内面に画定されている溝を含んでいる、形態6に記載の生検装置。
[形態9]
前記溝は、螺旋溝である、形態8に記載の生検装置。
[形態10]
前記組織保持特徴は、少なくとも部分的には前記皿穴に画定されている、形態6に記載の生検装置。
[形態11]
前記組織薄切特徴は、複数の尖と、前記尖の間の複数の谷と、を含んでおり、
前記組織保持特徴は、前記谷と前記外針の前記近位端の間に画定されている、形態6に記載の生検装置。
[形態12]
前記外針を前記内針に対して装填し発射して組織試料を前記外針先端内に捕捉させるための、前記外針ハブ及び前記内針ハブへ連結されている機構を、更に備えており、
前記内針と前記外針は、前記外針が装填され発射されるとき、前記内針先端が常に前記外針先端の最遠位端の近位に在るような大きさである、形態1に記載の生検装置。
[形態13]
前記内針はその長さに沿って中空であり、前記装置は、
真空生成構成要素であって、
前記内針の前記近位端と連通している室と、
前記内針の前記近位端へ連結されていて前記室内に滑動可能に配置されているピストンと、
前記内針の前記近位端へ連結されているハンドルであって、手で前記内針及びそれと一体の前記ピストンを引いて前記室内に真空を引かせるハンドルと、を含んでいる真空生成構成要素、を更に備えている、形態1に記載の生検装置。
[形態14]
前記内針は、前記内針先端を覆っているフィルタを含んでいる、形態13に記載の生検装置。
[形態15]
前記フィルタは、エッチングされた膜フィルタである、形態14に記載の生検装置。
[形態16]
前記内針はその長さに沿って中空であり、前記内針先端を覆っているフィルタを含んでいる、形態1に記載の生検装置。
[形態17]
前記フィルタは、エッチングされた膜フィルタである、形態16に記載の生検装置。
[形態18]
前記中空内針は、その前記近位端で脱気部と連通している、形態17に記載の生検装置。
[形態19]
前記外針は実質的に剛性である、形態1に記載の生検装置。
[形態20]
前記外針及び前記内針は、少なくとも、前記外針の前記先端部の近くが可撓性である、形態1に記載の生検装置。
[形態21]
前記外針及び前記内針は、前記外針の実質的に全長に沿って可撓性である、形態20に記載の生検装置。
[形態22]
前記内針は、組織を穿通するように構成されている鋭利な先端を有するスタイレットである、形態1に記載の生検装置。
[形態23]
前記スタイレットは、前記先端から当該スタイレットの長さに沿って延びている内ルーメンを含んでおり、
前記先端は、前記内ルーメンと連通している多数の開口を含んでいる、形態22に記載の生検装置。
[形態24]
前記スタイレットは、前記先端から当該スタイレットの長さに沿って延びている溝を画定している、形態22に記載の生検装置。
[形態25]
前記外針を前記スタイレットに対して装填し発射して組織試料を前記外針先端内に捕捉させるための、前記外針ハブ及び前記内針ハブへ連結されている機構を、更に備えており、
前記スタイレットと前記外針は、前記スタイレット先端が、前記外針が発射されるより前は前記外針先端の最遠位端より初期遠位側に在るような大きさである、形態22に記載の生検装置。
[形態26]
生検装置において、
外針ハブと、
近位端が前記外針ハブへ連結されている外針であって、
反対側の遠位端の外針先端と、
前記先端に画定されていて、組織を切るように構成されている組織薄切特徴と、
内面であって、前記組織薄切特徴と前記外針の前記近位端の間に画定されている組織保持特徴を含んでいる内面と、を含んでいる外針と、
内針ハブと、
近位端が前記内針ハブへ連結されている内針であって、反対側の遠位端の内針先端を含んでいて、前記外針内に同軸に配置されている、内針と、を備えている生検装置。
[形態27]
前記組織保持特徴は、前記内面に画定されている溝を含んでいる、形態26に記載の生検装置。
[形態28]
前記溝は、螺旋溝である、形態27に記載の生検装置。
[形態29]
前記組織薄切特徴は、複数の尖と、前記尖の間の複数の谷と、を含んでおり、
前記組織保持特徴は、前記谷と前記外針の前記近位端の間に画定されている、形態26に記載の生検装置。
[形態30]
前記組織保持特徴は、前記外針の最遠位端から当該外針の前記近位端へ向けてテーパが付けられている皿穴を含んでいる、形態26に記載の生検装置。
[形態31]
生検装置において、
外針ハブと、
近位端が前記外針ハブへ連結されている外針であって、反対側の遠位端の外針先端と、前記外針先端に形成されている組織薄切特徴と、を含んでいる外針と、
内針ハブと、
近位端が前記内針ハブへ連結されている内針であって、反対側の遠位端の内針先端を含んでおり、前記外針内に同軸に配置されている、内針と、
前記外針を前記内針に対して装填し発射して組織試料を前記外針先端内に捕捉させるための、前記外針ハブ及び前記内針ハブへ連結されている機構と、備えており、
前記内針と前記外針は、前記外針が装填され発射されるとき、前記内針先端が常に前記外針先端の最遠位端の近位に在るような大きさである、生検装置。
[形態32]
前記組織薄切特徴は、複数の尖とそれらの間の複数の谷を含み、前記尖は前記谷から前記外針先端の最遠位端までの高さを有しており、
前記内針と前記外針は、前記内針先端が、当初、前記外針が発射されるより前は、前記谷から前記高さの4分の1に大凡等しい距離に位置付けられるような大きさである、形態31に記載の生検装置。
[形態33]
生検装置において、
外針ハブと、
近位端が前記外針ハブへ連結されていて、反対側の遠位端に外針先端を含んでいる外針と、
内針ハブと、
近位端が前記内針ハブへ連結されていて、反対側の遠位端に内針先端を含んでいる内針と、
真空生成構成要素であって、
前記内針の前記近位端と連通している室と、
前記内針の前記近位端へ連結されていて前記室内に滑動可能に配置されているピストンと、
前記内針の前記近位端へ連結されているハンドルであって、手で前記内針及びそれと一体の前記ピストンを引いて前記室内に真空を引かせるハンドルと、を含んでいる真空生成構成要素と、を備えている生検装置。
[形態34]
前記内針は、前記内針先端を覆っているフィルタを含んでいる、形態33に記載の生検装置。
[形態35]
前記フィルタは、エッチングされた膜フィルタである、形態34に記載の生検装置。
[形態36]
前記室は、前記外針の前記近位端と連通している、形態35に記載の生検装置。
[形態37]
生検装置を使用して組織試料を採得する方法において、
中空の外針内に滑動可能に配置されている中空の内針と、前記内針と連通している室と、前記内針へ連結され前記室内に配置されているピストンと、を含んでいる生検装置を、組織試料を採得しようとする組織部位の中へ導入する段階と、
前記組織試料を前記外針を用いて採得する段階と、
前記装置が前記組織部位から引き抜かれる際に、前記室内で前記ピストンを後退させて前記内針内に真空を生成し前記組織試料を前記外針内に保持させる段階と、を備えている方法。
[形態38]
前記ピストンを後退させる段階は、前記生検装置が前記組織部位から引き抜かれる際に起こる、形態37に記載の方法。
[形態39]
前記ピストンを後退させる段階は、前記外針を前記組織部位から完全に引き抜く時間より短い期間に制限される、形態38に記載の方法。
[形態40]
前記ピストンを後退させる段階は、前記組織試料が前記外針内に採得されるより前に始まる、形態38に記載の方法。
[形態41]
外針であって、前記外針内に滑動可能に配置させる内針と、前記外針に前記内針の上を進ませて組織試料を採得させるべく前記内針及び前記外針へ連結されている機構と、を有している生検装置で使用するための外針において、
前記装填発射機構へ連結させる近位端と、
反対側の遠位端の外針先端と、
組織を切るように構成されている、前記先端の組織薄切特徴と、
前記先端に形成されている皿穴を含んでいる内面と、を備えている外針。
[形態42]
前記皿穴は、前記外針の前記最遠位端からテーパが付けられている、形態41に記載の外針。
[形態43]
前記皿穴は、前記内面に対して大凡1乃至2度の角度でテーパが付けられている、形態42に記載の外針。
[形態44]
前記組織薄切特徴は、複数の尖と、前記尖の間の谷であって直径を画定している複数の谷と、を含んでおり、
前記皿穴は、前記先端から、当該先端から前記直径の2倍に等しい距離に位置する内端までテーパが付けられている、形態41に記載の外針。
[形態45]
前記外針は、前記組織薄切特徴と当該外針の前記近位端の間の前記内面に画定されている組織保持特徴を含んでいる、形態41に記載の外針。
[形態46]
前記皿穴は、前記先端から、前記谷と前記外針の前記近位端の間に位置する内端までテーパが付けられており、
前記組織保持特徴は、前記皿穴の前記内端と前記外針の前記近位端の間に画定されている、形態45に記載の外針。
[形態47]
前記組織保持特徴は、前記内面に画定されている溝を含んでいる、形態45に記載の外針。
[形態48]
前記溝は螺旋溝である、形態47に記載の外針。
[形態49]
前記組織保持特徴は、少なくとも部分的には、前記皿穴に画定されている、形態45に記載の外針。
[形態50]
前記外針は、実質的にその長さに沿って剛性である、形態41に記載の外針。
[形態51]
前記外針は、少なくとも、前記先端の近くが可撓性である、形態41に記載の外針。
当業者には、次に続く詳細な説明及び添付図面を参照することによって、上述の特徴及び利点その他がより容易に自明となることであろう。これらの好都合な特徴の1つ又はそれ以上を含んでいる生検装置を提供するのが望ましいであろうが、ここに開示されている教示は、付随の特許請求の範囲の内に入る実施形態にまで、それら実施形態が上述の利点の1つ又はそれ以上を成就させているかどうかとは関係なく、及んでいる。