(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御手段は、前記総合設定情報登録テーブルにおいて前記識別情報に対応付けられている設定情報を、前記識別情報によって識別される前記移動体通信サービスの提供元に応じた前記提供元別設定情報登録テーブルに登録する
請求項2または請求項3に記載の通信装置。
【背景技術】
【0002】
複数の事業者が、様々な移動体通信サービスを提供している。それら事業者は、移動体通信サービスの提供を受けるユーザとサービス内容に応じた契約をして、当該契約によるサービスの提供先を識別可能な識別情報が記憶されたSIM(Subscriber Identity Module)カードを当該ユーザに提供する。移動体通信サービスのユーザは、利用する移動体通信サービスに応じたSIMカードを通信装置に装着して当該移動体通信サービスの提供を受ける。
【0003】
また、通信装置が携帯電話通信網等の移動体通信ネットワークを介して通信を行うためには、当該通信装置は、当該移動体通信ネットワークに接続するためのAPN(Access Point Name)等を設定される必要がある。なお、APNは、移動体通信サービスの提供元を示す情報である。
【0004】
通信装置は、装着されたSIMカードに記憶されている識別情報を含む設定情報をAPNによって示されている提供元の事業者に送信することによって、当該事業者による移動体通信サービスの提供を受けて、移動体通信ネットワークを介して通信を行うことができるようになる。したがって、事業者による移動体通信サービスの提供を受けて、通信装置が移動体通信ネットワークを介して通信を行うためには、APN等の設定情報に基づくAPN設定が行われなければならない。
【0005】
近年、移動体通信サービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者:Mobile Virtual Network Operator)が増加している。各MVNOによる移動体通信サービスの提供を受ける場合に、ユーザは、通信装置に当該移動体通信サービス用のAPN設定を行う。
【0006】
特許文献1には、ルックアップテーブルから読み出したAPN等を設定して、移動体通信ネットワークに接続する方法が記載されている。
【発明を実施するための形態】
【0016】
実施形態1.
本発明の第1の実施形態の通信装置100について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の通信装置100の接続例を示す概念図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態の通信装置100は、携帯電話通信網等の移動体通信ネットワーク200の基地局300と情報を送受信する。
【0017】
なお、通信装置100は、例えば、携帯電話機や可搬型コンピュータ等の通信装置に接続されて、それら装置と移動体通信ネットワーク200の基地局300との間の通信を中継するモバイルルータや、携帯電話機等である。
【0018】
図2は、本発明の第1の実施形態の通信装置100の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、本発明の第1の実施形態の通信装置100は、SIMカードスロット110、記憶部120、通信部130、表示部140、操作部150、および制御部160を含む。
【0019】
SIMカードスロット110には、SIMカード400が装着される。記憶部120には情報が記憶される。なお、記憶部120に記憶される情報には、通信装置100の制御に必要なソフトウェアや、各移動体通信サービスを提供する事業者に応じたAPN等を含む設定情報が記憶されている。
【0020】
通信部130には、アンテナ170が接続されている。そして、通信部130は、アンテナ170を介して無線通信で情報を送受信する。具体的には、通信部130は、LTE(Long Term Evolution)等の通信方式に従って、移動体通信ネットワーク200の基地局300と情報を送受信する。また、通信部130は、通信装置100が基地局300と他の通信装置との間の通信を中継するモバイルルータ等の中継装置である場合に、当該他の通信装置と近距離無線通信で情報を送受信する。
【0021】
表示部140は、情報を表示する。操作部150は、情報を入力する。制御部160は、通信装置100の全体を制御する。なお、制御部160は、例えば、プログラム制御に従って処理を実行するCPU(Central Processing Unit)によって実現される。
【0022】
図3は、SIMカード400に記憶されている識別情報に含まれるIMSI(International Mobile Subscriber Identity)番号の構成を示す説明図である。
図3に示すように、IMSI番号は、MCC(Mobile Country Code)、MNC(Mobile Network Code)、およびMSIN(Mobile Station Identification Number)を含む。
【0023】
MCCは、例えば、ユーザにSIMカード400を提供した移動体通信サービス事業者の運用地域(例えば、国)を3桁の数字で示す情報である。例えば、ユーザにSIMカード400を提供した事業者の運用地域が日本であれば、MCCは、例えば、440である。
【0024】
MNCは、例えば、ユーザにSIMカード400を提供した事業者を2桁または3桁の数字で識別する情報である。
図3に示す例では、MNCは2桁の数字である。
【0025】
MSINは、例えば、ユーザを識別する9桁または10桁の数字である。
図3に示す例では、MSINは10桁の数字である。
【0026】
そして、
図3に示す例では、IMSI番号において、MCCは第1〜3桁目の数字、MNCは第4,5桁目の数字、MSINは第6〜15桁目の数字である。
【0027】
次に、本発明の第1の実施形態の通信装置100の動作について説明する。
図4,5は、本発明の第1の実施形態の通信装置100がAPN設定を行う動作を示すフローチャートである。制御部160は、例えば、ユーザによって操作部150になされた操作によって、SIMカードスロット110に装着されているSIMカード400に基づく通信を開始する場合に、
図4,5のフローチャートに示す以下の処理を行う。
【0028】
すなわち、制御部160は、記憶部120に記憶されているAPN設定テーブルを読み出す(ステップS101)。なお、SIMカード400に基づく通信とは、例えば、SIMカード400に記憶されている識別情報に基づいて提供される移動体通信サービスに応じた通信をいう。
【0029】
ここで、APN設定テーブルについて説明する。
図6,7は、APN設定テーブルの例を示す説明図である。
図6,7に示すように、APN設定テーブルは、APN設定メインテーブルと、APN設定サブテーブルとを含む。
図6には、APN設定メインテーブルが示されている。また、
図7には、APN設定サブテーブルが示されている。
【0030】
図6に示すように、APN設定メインテーブルには、IMSI番号と設定情報(
図6において、APN情報と示す)とが互いに対応付けられて登録されている。そして、APN設定サブテーブルは、移動体通信サービスの事業者ごとに用意され、各事業者から移動体通信サービスの提供を受けるための設定情報が登録されている。なお、設定情報は、例えば、移動体通信サービスの提供を受けるための、APNや、ユーザ名、パスワード、認証タイプ等を示す情報である。
【0031】
図7に示すように、APN設定サブテーブルには、
図6に示すAPN設定メインテーブルに登録されている設定情報が、移動体通信サービスの提供事業者ごとに登録されている。具体的には、APN設定サブテーブルAには、事業者Aによる移動体通信サービスの提供を受けるための設定情報(
図7において、APN情報と示す。以下同じ)がそれぞれ登録されている。また、APN設定サブテーブルBには、事業者Bによる移動体通信サービスの提供を受けるための設定情報がそれぞれ登録されている。APN設定サブテーブルCには、事業者Cによる移動体通信サービスの提供を受けるための設定情報がそれぞれ登録されている。
【0032】
制御部160は、
図6に示すAPN設定メインテーブルに登録されている設定情報を、当該設定情報に対応付けられているIMSI番号に含まれるMCCおよびMNC(
図3に示す例では、第1〜5桁目の数字)に基づいて、事業者ごとのサブテーブルに登録する。具体的には、制御部160は、例えば、
図6に示すAPN設定メインテーブルにおいて、第1〜5桁目の数字が「44010」であるIMSI番号に対応づけられている設定情報を、事業者Aを示す契約SIM名に対応付けてAPN設定サブテーブルAに登録する。また、制御部160は、例えば、
図6に示すAPN設定メインテーブルにおいて、第1〜5桁目の数字が「44020」であるIMSI番号に対応づけられている設定情報を、事業者Bを示す契約SIM名に対応付けてAPN設定サブテーブルBに登録する。さらに、制御部160は、例えば、
図6に示すAPN設定メインテーブルにおいて、第1〜5桁目の数字が「44050」であるIMSI番号に対応づけられている設定情報を、事業者Cを示す契約SIM名に対応付けてAPN設定サブテーブルCに登録する。
【0033】
なお、設定情報は、APN設定サブテーブルに登録されていてもよいが、APN設定サブテーブルに、記憶部120において設定情報が記憶されているアドレス等が登録されてもよい。そして、制御部160が、例えば、APN設定サブテーブルから、または当該アドレス等に基づいて記憶部120から、設定情報を読み出すように構成されている。
【0034】
制御部160は、ステップS101の処理で、具体的には、APN設定メインテーブルに登録されているIMSI番号を読み出す。そして、制御部160は、SIMカードスロット110に装着されているSIMカード400に記憶されているIMSI番号と合致するIMSI番号がAPN設定メインテーブルに登録されている場合に(ステップS102のY)、ステップS103の処理に移行する。また、制御部160は、SIMカードスロット110に装着されているSIMカード400に記憶されているIMSI番号と合致するIMSI番号がAPN設定メインテーブルに登録されていない場合に(ステップS102のN)、ステップS104の処理に移行する。
【0035】
制御部160は、ステップS103の処理で、APN設定メインテーブルにおいて、SIMカードスロット110に装着されているSIMカード400に記憶されているIMSI番号に対応付けられている設定情報を記憶部120から読み出す(ステップS103)。
【0036】
制御部160は、読み出した設定情報に基づいて、APN設定を行う。具体的には、制御部160は、例えば、読み出した設定情報に含まれているAPNや、ユーザ名、パスワード、認証タイプ等を設定する。制御部160は、行ったAPN設定に基づいて、移動体通信ネットワーク200の基地局300に接続する。そして、制御部160は、処理を終了する。
【0037】
また、制御部160は、ステップS104の処理で、SIMカードスロット110に装着されているSIMカード400に記憶されているIMSI番号におけるMCCおよびMNCが、
図6に示すAPN設定メインテーブルに登録されているいずれかのIMSI番号におけるMCCおよびMNCと合致する場合に(ステップS104のY)、ステップS109の処理に移行し、そうでない場合に(ステップS104のN)、ステップS105の処理に移行する。
【0038】
制御部160は、ステップS105の処理で、ユーザに、APN設定を手動で行うように通知する(ステップS105)。具体的には、制御部160は、ステップS105の処理で、例えば、APNや、ユーザ名、パスワード、認証タイプ等のAPN設定に必要な情報の入力を促す画面を表示部140に表示させる。そして、制御部160には、表示部140に表示された画面に応じて、ユーザによって操作部150になされた操作に応じた情報が入力される。
【0039】
制御部160は、ユーザによって入力された情報に応じて、APN設定を行う(ステップS106)。そして、制御部160は、ステップS106の処理で行ったAPN設定に基づいて、移動体通信ネットワーク200の基地局300に接続する(ステップS107)。
【0040】
制御部160は、移動体通信ネットワーク200の基地局300との接続に成功したときのAPN設定に用いた設定情報と、SIMカードスロット110に装着されているSIMカード400に記憶されているIMSI番号とを対応付けてAPN設定メインテーブルに登録する(ステップS108)。そして、制御部160は、処理を終了する。
【0041】
制御部160は、ステップS109の処理で、SIMカードスロット110に装着されているSIMカード400に記憶されているIMSI番号に基づいて、参照するAPN設定サブテーブルを決定し(ステップS109)、ステップS110の処理に移行する。具体的には、制御部160は、例えば、当該IMSI番号の第1〜5桁目の数字が「44010」であれば、APN設定サブテーブルAを参照すると決定する。また、制御部160は、例えば、当該IMSI番号の第1〜5桁目の数字が「44020」であれば、APN設定サブテーブルBを参照すると決定する。制御部160は、例えば、当該IMSI番号の第1〜5桁目の数字が「44050」であれば、APN設定サブテーブルCを参照すると決定する。なお、各APN設定サブテーブルは、IMSI番号の第1〜5桁目の数字と互いに対応付けられて記憶部120に記憶されているとする。
【0042】
制御部160は、ステップS110の処理で、ステップS109の処理で決定したAPN設定サブテーブルから設定情報を読み出す(ステップS110)。なお、制御部160は、ステップS110の処理で、APN設定サブテーブルに設定情報が登録されていれば当該APN設定サブテーブルから設定情報を読み出す。また、制御部160は、ステップS110の処理で、APN設定サブテーブルに記憶部120における設定情報が記憶されているアドレスが登録されていれば当該アドレスに基づいて記憶部120から設定情報を読み出す。
【0043】
そして、制御部160は、ステップS110の処理で読み出した設定情報に基づいて、APN設定を行う(ステップS111)。制御部160は、ステップS111の処理で行ったAPN設定に基づいて、移動体通信ネットワーク200の基地局300への接続を試みる(ステップS112)。
【0044】
制御部160は、ステップS112の処理で移動体通信ネットワーク200の基地局300への接続に成功した場合に(ステップS113のY)、ステップS108の処理に移行し、当該接続に失敗した場合に(ステップS113のN)、ステップS114の処理に移行する。
【0045】
制御部160は、ステップS114の処理で、APN設定サブテーブルを参照して、記憶部120に、今回以前の一連のステップS110等の処理で既に読み出した設定情報以外の設定情報が記憶されているか否かを判定する(ステップS114)。制御部160は、記憶部120に、ステップS110の処理で読み出した設定情報以外の設定情報が記憶されていないと判定した場合に(ステップS114のN)、ステップS105の処理に移行する。また、制御部160は、記憶部120に、今回以前の一連のステップS110の処理で読み出した設定情報以外の設定情報が記憶されていると判定した場合に(ステップS114のY)、再度ステップS110の処理に移行し、今回以前の一連のステップS110の処理で読み出した設定情報以外の設定情報を読み出す(ステップS110)。
【0046】
本実施形態によれば、制御部160が、ステップS103,S110の処理で読み出した設定情報に基づいて、自動的にAPN設定を行う。よって、ユーザによるAPN設定の手間を省くことができる。
【0047】
また、本実施形態によれば、制御部160が、ステップS109の処理で決定した、SIMカード400に応じて事業者ごとに用意されたAPN設定サブテーブルに基づいて、ステップS110〜S114の処理で、記憶部120に記憶されている設定情報に応じたAPN設定と基地局300への接続とを繰り返し試みる。したがって、SIMカード400の提供元とは異なる事業者から移動体通信サービスの提供を受けるための設定情報に応じたAPN設定や、当該APN設定に基づく基地局300への接続試行等は行われない。よって、制御部160が、事業者ごとに用意されたAPN設定サブテーブルに基づいて設定情報を読み出すので、基地局300への接続の試みに用いる設定情報の数を削減することができる。そして、基地局300への接続に要する時間を短縮することができる。
【0048】
また、本実施形態によれば、制御部160は、ステップS108の処理で、基地局300との接続に成功したときのAPN設定に用いた設定情報を、SIMカードスロット110に装着されているSIMカード400に記憶されているIMSI番号と対応付けてAPN設定メインテーブルに登録する(ステップS108)。そして、制御部160は、次回以降のAPN設定および基地局300への接続に、APN設定メインテーブルに登録された設定情報を活用する(ステップS102)。よって、基地局300への接続に1回成功した移動体通信サービスに応じた基地局300への次回以降の接続に要する時間を短縮することができる。この効果は、複数のSIMカード400を適宜使い分ける場合に特に顕著である。
【0049】
なお、制御部160は、ステップS108の処理で、移動体通信ネットワーク200の基地局300との接続に成功したときのAPN設定に用いた設定情報を、対応するAPN設定サブテーブルにも登録するように構成されていてもよい。具体的には、制御部160は、移動体通信ネットワーク200の基地局300との接続に成功したときのAPN設定に用いた設定情報を、SIMカードスロット110に装着されているSIMカード400に記憶されているIMSI番号に基づいて、移動体通信サービスの提供事業者に応じたAPN設定サブテーブルにも登録する。
【0050】
そのような構成によれば、当該移動体通信サービスの提供事業者から提供された別のSIMカードをSIMカードスロット110に装着した場合に、当該移動体通信サービスの提供事業者に応じたAPN設定サブテーブルから設定情報が検索されて読み出される。したがって、当該SIMカードに記憶されているIMSI番号のうち、MSINが異なっていても、APN設定サブテーブルに登録されている設定情報を活用して通信を行うことができる。よって、ユーザによる設定情報の手入力等の手間を省くことができる。
【0051】
本例では、設定情報は、記憶部120に、通信装置100の製造時、またはステップS108の処理で記憶される。しかし、設定情報は、他のタイミングで記憶部120に記憶されるように構成されていてもよい。
図8は、他のタイミングで設定情報を記憶部120に記憶される例を示す説明図である。
図8に示す例では、通信装置100は、設定情報を、基地局300を介して他の通信装置(図示せず)から受信して記憶部120に記憶させる。また、
図8に示す例では、通信装置100は、通信装置500に記憶されている設定情報を、当該通信装置500から受信して記憶部120に記憶させる。なお、通信装置100(より具体的には、制御部160)は、USB(Universal Serial Bus)ケーブルや、近距離無線通信で接続された通信装置500から送信された設定情報を受信して記憶部120に記憶させる。
【0052】
そのような構成によれば、例えば、通信装置100のファームウェアの更新とともに、新たな設定情報を記憶部120に記憶させることができる。そうすると、通信装置100の製造後に開始された移動体通信サービスの提供を受けるための設定情報を記憶部120に記憶させることができる。そして、通信装置100の製造後に開始された移動体通信サービスの提供を受けることが容易に可能になる。
【0053】
なお、本例では、通信装置100は、表示部140および操作部150を含むとして説明したが、通信装置100は、表示部140および操作部150のうちいずれか一方または両方を含んでいなくてもよい。そして、通信装置100の制御部160は、当該通信装置100が、例えば、モバイルルータである場合に、近距離無線通信で接続された通信装置の表示手段に、表示部140が表示すべき情報を表示させ、当該通信装置の操作手段に、操作部150に入力すべき情報を入力させるように構成されていてもよい。
【0054】
実施形態2.
次に、本発明の第2の実施形態の通信装置10について、図面を参照して説明する。
図9は、本発明の第2の実施形態の通信装置10の構成例を示すブロック図である。
図9に示すように、本発明の第2の実施形態の通信装置10は、保持部11、記憶部12、通信部13、および制御部16を含む。
【0055】
保持部11は、
図2に示す本発明の第1の実施形態におけるSIMカードスロット110に相当する。通信部13は、
図2に示す本発明の第1の実施形態における通信部130に相当する。記憶部12は、
図2に示す本発明の第1の実施形態における記憶部120に相当する。制御部16は、
図2に示す本発明の第1の実施形態における制御部160に相当する。
【0056】
保持部11は、移動体通信サービスの提供元を識別可能な識別情報が記憶されている記憶媒体(
図1に示すSIMカード400に相当)を装着可能である。通信部13は、識別情報に応じて提供される移動体通信サービスに基づく通信を行う。記憶部12には、通信部13が通信を行うための設定情報が記憶されている。制御部16は、記憶部12に記憶されている設定情報を読み出す。
【0057】
そして、記憶部12には、移動体通信サービスの提供元ごとに設定情報が登録された提供元別設定情報登録テーブル(
図7に示すAPN設定サブテーブルに相当)が記憶される。
【0058】
また、制御部16は、保持部11に装着されている記憶媒体に記憶されている識別情報に基づいて、記憶部12の提供元別設定情報登録テーブルから設定情報を読み出す。
【0059】
そして、通信部13は、制御部16が読み出した設定情報に基づいて通信を行う。
【0060】
本実施形態によれば、ユーザが容易にAPN設定を行うことができる。