特許第6204410号(P6204410)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6204410
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】電気車両用の誘導充電システム
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/12 20160101AFI20170914BHJP
   H02J 50/60 20160101ALI20170914BHJP
   H02J 50/80 20160101ALI20170914BHJP
   H02J 50/90 20160101ALI20170914BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20170914BHJP
   B60L 11/18 20060101ALI20170914BHJP
   B60M 7/00 20060101ALI20170914BHJP
   H01F 38/14 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
   H02J50/12
   H02J50/60
   H02J50/80
   H02J50/90
   H02J7/00 P
   H02J7/00 301D
   B60L11/18 C
   B60M7/00 X
   H01F38/14
【請求項の数】5
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2015-118312(P2015-118312)
(22)【出願日】2015年6月11日
(62)【分割の表示】特願2012-547329(P2012-547329)の分割
【原出願日】2011年1月4日
(65)【公開番号】特開2015-208222(P2015-208222A)
(43)【公開日】2015年11月19日
【審査請求日】2015年6月11日
(31)【優先権主張番号】61/292,179
(32)【優先日】2010年1月5日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】302070822
【氏名又は名称】アクセス ビジネス グループ インターナショナル リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド ダブリュ.バーマン
(72)【発明者】
【氏名】ショーン ティー.ユーリック
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム ティー.ストーナー,ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】ジョシュア ビー.テイラー
(72)【発明者】
【氏名】リチャード ジェイ.ウェーバー
【審査官】 赤穂 嘉紀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−220130(JP,A)
【文献】 特開2009−106136(JP,A)
【文献】 特開2008−172874(JP,A)
【文献】 特開2009−112153(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/140333(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 50/00−50/90
B60L 11/18
B60M 7/00
H01F 38/14
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を充電するシステムであって,
前記車両を支持する面の下に入り込み,かつ1次充電コイルカバーの相互にかみ合う部分の間に含まれる,1次コイル及び自由共振コイルと,
前記車両に搭載された2次コイルであって,前記1次コイルと前記自由共振コイルの少なくとも一つが前記2次コイルに誘導的に電力を転送するように適合されている,2次コイルと,
前記1次コイル及び前記2次コイルと関係する回路であって,前記車両に有線電力又は無線電力のいずれかを入力できるようにし,前記1次コイル及び前記自由共振コイルのうち少なくとも一つが無線電力を供給するとき,前記1次充電コイルカバーは1次充電コイルきょう体の上に配置され,かつ前記1次充電コイルきょう体とかみ合う,回路と,
を含むシステム。
【請求項2】
前記回路は,前記車両への有線電力入力と無線電力入力とを切り替えられるスイッチ回路を含む,請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記回路は,前記有線電力又は無線電力を監視し,入力電圧の位相を監視し,前記1次コイル及び前記2次コイルの温度を監視する監視回路を含む,請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記回路は,AC電圧をDC電圧に整流する整流回路を含む,請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記回路は,DC電圧をAC電圧に変換するインバータ回路を含む,請求項4に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電気車両用の充電システムに関係し,より詳細には1次コイルと2次コイルとの位置揃えを改善する充電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
誘導電力は種々の車両充電応用に用いられる。これらのシステムは,電源に接続された1次充電コイルと,バッテリに接続された,車両内の2次コイルとを含む。電力は1次充電コイルに印加されて,2次コイル内に電流を誘起し,バッテリを充電する。誘導充電システムは,1)1次コイルの位置と2次コイルの位置とが互いに適切に揃っていないとき,及び/又は2)コイルが互いに十分近接していないとき,効率問題が生じる。先行技術による設計は,コイルを位置揃えする,及び/又はコイルを物理的近傍に移動させる,種々の技法を含む。残念ながらこれらの設計は比較的複雑であり,比較的繊細な感知システム及び移動システムを含みことが多く,該システムは時間がたつと,較正及び維持管理が必要なことがある。さらに,動物又はほかの移動物体が1次コイルと2次コイルとの間をうろつくことがあり,1次コイルと2次コイルとの間の結合効率を損なうことがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
上述の課題は,電気車両の安全,単純,及び効率的な充電を提供する誘導充電システムを提供することによって解消される。本発明の第1態様によれば,充電システムは車輪止め構造物内に1次コイルを含む。車両の車輪が車輪止め構造物に入ると,1次コイルが車両内の2次コイルに対する位置に自動的に移動する。例えば,車輪止めが1次充電コイルに結合された昇降機構を含んでもよい。車両が車輪止めに入ると,車輪の重量がペダルを前に押す。ペダルの動きは1次充電コイルを2次コイルのより近傍に持ち上げる。二つのコイルは誘導結合の位置におかれ,充電が開始される。充電が完了すると,車両は車輪止めから出て,ペダルは後に旋回し,1次充電コイルは2次コイルとの結合から解放される。
【0004】
本発明の第2態様によれば,車両は2次コイルを1次充電コイルに対する所定位置に移動させる機構を含む。
【0005】
本発明の第3態様によれば,1次充電コイルは車輪止めに対して固定的に長手方向の位置合わせがされている。1次コイルは,車両の車輪が車輪止めに接触したとき,1次コイルが車両内の2次コイルと整列するように配置されている。さらに,1次コイル及び2次コイルは,車両が充電システムに出入りする際にコイルの損傷のない結合及び解放を容易にするように,概略水平又は水平から角度を持っている。
【0006】
本発明の第4態様によれば,充電システムは,少なくとも車庫扉開閉器又は車庫扉開閉器の送信器から送信された信号に応答して制御される。例えば,充電器は,車両が車輪止めから出た後,節電のため休止(sleep)モードに遷移する。車両が戻ったときは,利用者が車庫扉開閉器を起動して車庫扉を開ける。充電器内の受信器は,車庫扉開閉器又は車庫扉開閉器の送信器のいずれかから信号を受信し,覚せい(醒)して充電に備える。車両が車輪止めに入ると,利用者が車庫扉開閉器を起動して車庫扉を閉める。充電器内の受信器は,車庫扉開閉器又は車庫扉開閉器の送信器のいずれかから信号を受信し,充電を開始する。利用者が車庫から出る準備ができたとき,利用者は車庫扉開閉器を起動し,車庫扉を開ける。車庫扉開閉器又は車庫扉開閉器の送信器からの信号は,充電器によって受信され,充電が終了する。
【0007】
本発明の第5態様によれば,車輪止め構造物は車両の車輪用の横方向位置揃え機構を含む。この位置揃え機構は,車輪が車輪止めに入ると,自動的に横方向位置揃えを行うローラ及び車輪案内を含む。
【0008】
本発明の第6態様によれば,1次充電コイルは,例えば1次コイル上の雪かきを容易にするために,舗装道路又は車両を支持する面の中の保護用非導電性カバー内に配置してもよい。さらに,又は代替として,2次充電コイルは,車両に搭載された保護用すべり板(skid plate)内に配置してもよい。
【0009】
本発明の第7態様によれば,動物検知及び抑止システムを充電システム内に組み込んでもよい。システムは,動物又はほかの物体が充電範囲に入ったことを検知し,その動物が充電範囲から出るように促すか,又は車両所有者に妨害物について警告するために,可聴警告音又はほかの信号を発することができる。
【0010】
本発明の種々の利点及び特徴は,現在の実施形態の説明及び図面を参照することによって,より十分に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の充電システム及びシステムに接近する車両の第1実施形態の透視図である。
図2】車輪止め内の車両を示す,図1の充電システムの透視図である。
図3図1の充電システムの拡大した側面図である。
図4図1の充電システム及び結合した車両の側面図である。
図5】本発明の第2実施形態の側面図である。
図6A】本発明の第3実施形態の透視図である。
図6B】第3実施形態の充電器に結合した車両の側面図である。
図7A】本発明の第4実施形態の透視図である。
図7B】第4実施形態の充電器に結合した車両の側面図である。
図8】横方向車輪位置揃え機構の上面図である。
図9】本発明の第6実施形態の側面図である。
図10】第6実施形態によるカバーの上面図である。
図11】カバーの底面図である。
図12】第6実施形態による1次コイルと,カバーと,きょう体との断面図である。
図13】第6実施形態によるすべり板の分解立体図である。
図14】第6実施形態による1次コイル装置の上面図である。
図15】第6実施形態による2次コイル装置の上面図である。
図16】第6実施形態による,カバーを取り除いた1次コイル及び1次コイルきょう体の透視図である。
図17】第6実施形態による2次コイル及びすべり板の透視図である。
図18】第6実施形態と関係する回路のブロック図である。
図19】監視システムのブロック図である。
図20】本発明の第7実施形態による1次コイルと,カバーと,きょう体との断面図である。
図21】車両ネットワーク及び充電ネットワークのブロック図である。
図22】車両ネットワーク及び充電ネットワークのブロック図である。
図23】承認及び充電処理を示すフローチャートである。
図24】本発明の第8実施形態による動物検知システムの側面図である。
図25A】2次温度基板の回路図の第1部分である。
図25B】2次温度基板の回路図の第2部分である。
図25C】2次温度基板の回路図の第3部分である。
図26A】2次AC基板の回路図の第1部分である。
図26B】2次AC基板の回路図の第2部分である。
図27】2次インバータの回路図である。
図28A】1次制御回路の回路図の第1部分である。
図28B】1次制御回路の回路図の第2部分である。
図28C】1次制御回路の回路図の第3部分である。
図28D】1次制御回路の回路図の第4部分である。
図29】選択スイッチの回路図である。
図30A】デジタルインタフェースの回路図の第1部分である。
図30B】デジタルインタフェースの回路図の第2部分である。
図30C】デジタルインタフェースの回路図の第3部分である。
図31A】AC電力管理及び測定回路の回路図の第1部分である。
図31B】AC電力管理及び測定回路の回路図の第2部分である。
図31C】AC電力管理及び測定回路の回路図の第3部分である。
図32】種々の電源装置と関係する回路図である。
図33】温度回路の回路図である。
図34】コイル駆動回路の回路図である。
図35A】スイッチ駆動回路用の電源装置の回路図の第1部分である。
図35B】スイッチ駆動回路用の電源装置の回路図の第2部分である。
図35C】スイッチ駆動回路用の電源装置の回路図の第3部分である。
図36】表示灯を備えたカバーの透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
I.第1実施形態
本発明の誘導車両充電システムの第1実施形態が図に示されており,一般に10と記されている。充電システム10は車輪止め50及び車両150を含む。車輪止め50は位置揃え走路(track)70及び充電回路100を含む。車両150は,位置揃え走路70と整列する車輪200を含む。車両150はバッテリ回路250を含む。
【0013】
図1〜3に示すように,充電システム10は,車輪止め50と,位置揃え走路70と,1次充電コイル110と,2次コイル252とを含む。図1において,おもちゃの車両150が車輪止め50に近づき,おもちゃの車両150の車輪200が位置揃え走路70と整列していることが示されている。おもちゃの車両150の車輪200は位置揃え走路70に入り,おもちゃの車両150は前進する。位置揃え走路70は前方の壁74で終わる。車輪200が位置揃え走路の前方の壁74に接触した後,おもちゃの車両150の前方向への移動は妨げられる。図3に示すように,位置揃え走路70は任意選択で穴(well)76を含んでもよく,それによって車輪200が穴76内にあるとき車両150の運転手がそれを感じることができる。
【0014】
さらに図8に示すように,位置揃え走路70’は任意選択で自動車輪横方向位置揃え機構400を含んでもよい。車輪位置揃え機構400は,横方向ローラ410及び車輪案内420を含む。横方向ローラ410は,車輪200の移動方向と平行な軸に対して回転する。車輪420が車輪止め50に入ると,車輪200は横方向ローラ410上に乗る。横方向ローラ410は,車輪200が横方向に移動できるようにする。車輪案内420は,角度付き部分422及び直線部分424を含む。車両150が前進すると,車輪案内420の角度付き部分422が車輪200を車輪案内420の中央に向かわせる。車両150が更に前進すると,車輪案内420の直線部分424が車輪200を車輪案内420の中央に保つ。
【0015】
図3に示すように,車輪止め50は,車輪200が前方壁74に当たるか,及び/又は穴76内にあるとき,1次充電コイル110が車両150内の2次コイル252と長手方向及び横方向に揃うように設計される。穴76は,2次コイル252が1次充電コイル110の上から1次充電コイル110に接近し,次第に揃った位置に向かって下がるようにする。任意選択で,車輪止め50は車両移動方向に対する二つの横方向にだけコイル110,252が揃うようにしてもよい。図3に示すように,車輪200が車輪止め50にしっかりと入った後,2次コイル252に結合されたバネ式プランジャ256が,2次コイル252を1次充電コイル110に対して正しく垂直位置が揃うように下げてもよい。さらに任意選択で,空気力,水力又はほかの当該応用に適した方法を用いてプランジャ256を下げてもよい。さらに任意選択で,上記方法のいずれかによって作動する対応のプランジャを用いて,1次充電コイルを持ち上げてもよい。1次充電コイル110と2次コイル252とが適切に位置揃えされた後,充電が開始される。充電が完了したとき,車両150は穴76から戻り,車輪止め50から出てもよい。図1及び2に示すように,車輪止め50を,自然の地形を模倣し,1次充電コイル110を隠すように設計してもよい。
【0016】
充電回路100の電気部品及びバッテリ回路250を図3に示す。AC幹線102は電源回路104に電気的に接続されている。電源回路104は1次駆動及び制御回路106に電気的に接続されている。電源回路104及び1次駆動及び制御回路106は,車輪止め50の中に配置してもよいし,任意のほかの適切な場所に配置してもよい。電源回路104はAC幹線102から来る電力を1次駆動及び制御回路106用に利用可能な電源に変換する。1次駆動及び制御回路106は1次充電コイル110に電気的に接続されている。1次充電コイル110は2次コイル252と誘導結合している。1次充電コイル110は,1次充電コイル110に電圧が印加されたとき,電磁誘導によって2次コイル252に電力を転送する。2次コイル252は,2次整流回路及び制御回路258に電気的に接続されている。2次整流回路及び制御回路258は車両150内のバッテリ260に電気的に接続されている。2次整流回路及び制御回路258は,1次充電コイル110から2次コイル252に転送された電力をバッテリ260用に利用可能な電力に変換する。1次磁束シールド108は1次充電コイル110に隣接して配置され,2次磁束シールド254は2次コイル252に隣接して配置される。1次及び2次シールド108,254は,充電回路100及びバッテリ回路250の部品を,コイル110,252からの磁気干渉から保護し,充電中の損失を制限する。
【0017】
図4に示すように,おもちゃの車両150に関して上述した充電システム10は,通常の自動車150’を含む,事実上任意の大きさ又は種類の車両に用いてもよい。任意選択で,この充電システムを,バス,タクシー,飛行機,ゴルフカート,スクーター又は娯楽用車両を含むが,これらに限定しない任意の車両に用いてもよい。さらに任意選択で,充電電子回路は,車両の電源遮断,車両を駐車状態にする,車両の操作禁止(lock out)のような種々の機能を達成するために,車両の電気システムと通信してもよい。車両操作禁止は,盗難,子供のいたずら又は所望の充電状態になる前に車両を操作すること,を防ぐ目的であってもよい。操作禁止解除は,例えば鍵,電子鍵又は電子キーパッドによって行うことができる。
【0018】
II.第2実施形態
本発明の第2実施形態を図5に示す。この実施形態においては,1次充電コイル110は車輪止め50’から分離されて,充電ブロック210に搭載される。車両150”は車輪200が車輪止め50’に接触して車両150”の前進が妨げられるまで前進する。この実施形態は,車輪200が車輪止め50’に接触したとき,1次充電コイル110と2次コイル252とが互いに適切な誘導充電の位置に揃うように設計される。図5に示すように,1次充電コイル110及び2次コイル252は概略水平であるが,道路面300に対してわずかに角度を持っている。このことによって,車両及び充電器が相対的に長手方向に移動した際に,2次コイル252が1次充電コイル110と結合し,解放されるようにする。この配置はまた,車両150”が充電中突然後退したとき,コイル110,252が損傷することも防ぐ。
【0019】
III.第3実施形態
本発明の第3実施形態を図6A及び6Bに示す。この実施形態においては,車輪止め50”は穴76’及びヒンジピン92を含む。充電ペダル80は,ヒンジピン92において車輪止め50”に丁番結合されている。充電ペダル80は前部84及び後部86を有する,わん曲した,剛性のレバー82を含む。1次コイルプラットホーム88はレバー82と丁番90で丁番結合されている。丁番90内には,1次コイルプラットホーム88が丁番90の周りを,レバー82の後部86に対して所定のプラットホーム角θを超えて旋回しないようにする丁番止めがある。任意選択で,プラットホーム88が丁番90の周りをプラットホーム角θを超えて旋回しないようにする任意のほかの装置を使用してもよい。プラットホーム角θについては,以降更に説明する。1次充電コイル110は,1次コイルプラットホーム88の上面に配置される。
【0020】
車両150”がないとき,車輪止め50”は図6Bに示す方向を向いている。車両150”の車輪200が穴76’に入ると,車両150”の重量によって,レバー82の前部84がヒンジピン92の周りを旋回し,車輪止め50”に対して前方及び下方に回転する。前部84が前方及び下方に移動したとき,後部86がヒンジピン92の周りを旋回して,車輪止め50”に対して前方及び上方に移動する。レバー82の後部86がヒンジピン92の周りを回転すると,後部86が1次コイルプラットホーム88を地面から持ち上げる。1次コイルプラットホーム88は丁番90の周りを旋回し,後部86に対してプラットホーム角θを形成する。車両150”は,車輪200が穴76の中央にあり,車両150”の前進が妨げられるまで前進する。
【0021】
所定のプラットホーム角θは,車輪200が穴76’の中央にあるとき,レバー82の後部86が1次充電コイル110を2次コイル252に対して適切な位置に揃えるように計算される。この方向は図6Bに示されている。この時点で充電を開始してもよい。充電は手動で起動してもよいし,任意選択で,レバー82の回転運動,車両150”の後部の回転運動,若しくは任意のほかの動き,又は充電を起動するのに適した物理位置を検出する感知器(図示せず)に基づいて,自動的に行ってもよい。
【0022】
代替として,プラットホーム角θは,例えばバネ式丁番(図示せず)を用いて自己整列するものであってもよい。プラットホームが持ち上げられたとき,プラットホームは車両の下部に接触する。レバーが更にプラットホームを持ち上げると,プラットホームはバネ式丁番で旋回する。この自己整列バネ式丁番は,プラットホームの表面と車両の受信位置との密着を容易にする。
【0023】
充電が完了したとき,車両150”は穴76’から戻り,これによって車両の重量がレバー82の前部84からレバー82の後部86へ移る。これは,後部86をヒンジピン92の周りに旋回させ,車輪止め50”に対して後方及び下方に移動させる。同時にレバー82の前部84がヒンジピン92の周りを旋回して,車輪止め50”に対して後方及び上方に移動する。車両150”の車輪200が完全に穴76’から出た後,車輪止め50”は図6Aに示す方向に戻る。任意選択で,車輪200が車輪止め50”に入り,水力ピストンに応力を働かせた後,水力リンクが1次充電コイル110を2次コイル252と位置が揃うように持ち上げるようにしてもよい。さらに,任意選択で,車輪200が車輪止め50”に入り,空気力ピストンに応力を働かせた後,空気力リンクが1次充電コイル110を2次コイル252と位置が揃うように持ち上げるようにしてもよい。
【0024】
IV.第4実施形態
第4実施形態を図7A及び7Bに示す。この実施形態は,車両150”の二つの前輪200を支えるように位置揃えされた二つの車輪止め50”を含む。横棒94が二つのペダル82を剛性に結合する。横棒94は1次コイル延長部96に剛性に結合されている。図7Aに示す実施形態において,1次コイル延長部96はペダル82の間のおよそ中間点に配置されている。任意選択で,1次コイル延長部96はペダル82の間の任意の位置に配置してもよい。さらに,任意選択で,1次コイル延長部96はペダル82と整列してもよいし,ペダル96の間の空間の外に配置してもよい。1次コイル延長部96は,丁番90’によって1次コイルプラットホーム88’に丁番結合されている。丁番90’は,1次コイルプラットホーム88’が,1次コイル延長部96に対して所定のプラットホーム角θ’を超えて旋回しないようにする丁番止めを含む。任意選択で,プラットホーム88’がプラットホーム角θ’を超えて旋回しないようにする任意のほかの適切な装置を使用してもよい。1次充電コイル110は,1次コイルプラットホーム88’の上面に配置される。
【0025】
車両150”の前輪200が車輪止め50”に入ったとき,レバー82がヒンジピン92の周りを旋回する。レバー82の旋回によって,横棒94が回転する。横棒94の回転は,1次コイル延長部96を回転させる。1次コイル延長部96が回転すると,1次コイルプラットホーム88’が丁番90の周りを旋回する。プラットホーム角θ’が所定値に達した後,丁番止めが働き,1次コイルプラットホーム88’が1次コイル延長部96に対して更に旋回しないようする。レバー82が車輪200の重量下でヒンジピン92の周りを旋回し続けると,1次コイルプラットホーム88’は地面から上昇する。プラットホーム角θ’及び1次コイル延長部96の長さは,車輪200が穴76’の中央にあるとき,1次充電コイル110が2次コイル252に対して適切な充電位置揃えになるように計算される。この方向は図7Bに示されている。この時点で充電を開始してもよい。図6A及び6Bに関して説明したとおり,充電は手動で起動してもよいし,自動的に起動してもよい。充電が完了したとき,車両150”は穴76’から戻る。これによって,車輪止め50”が図6A及び6Bについて説明したとおり,図7に示す方向に戻る。バネ式丁番を含む前に説明した自己整列プラットホームを,この実施形態においても同様に使用してよい。
【0026】
誘導充電システム10は,車両が一定時間停止する任意の場所に配置してもよい。例えば,車輪止めは駐車場に配置してもよく,利用者が充電を開始するための決済の方法を提供することを必要とする。充電システムはまた,住宅の車庫に配置してもよい。
【0027】
V.第5実施形態
第5実施形態は,車庫扉開閉器又は車庫扉開閉器の送信器から送信された信号によって,充電システム10の準備,起動,停止を制御する充電回路受信器を含む。充電回路100は,車両150が車輪止め50から出て車庫から出た後,節電のために休止モードに遷移してもよい。例えば,車両が車庫から出た後,車庫扉開閉器の送信器からの無線周波又はほかの信号が,車庫扉開閉器を起動して車庫扉を閉め,同時に充電回路を停止させて低電力休止モードにしてもよい。任意選択で,車両150が車庫内にあるときは,車庫扉を開けるための車庫扉開閉器の送信器からの信号が充電器を停止させ,車両150が車庫から出た後では車庫扉を閉じるための車庫扉開閉器の送信器からの別の信号が充電器を低電力休止モードにしてもよい。充電回路受信器もまた,信号を受信したとき充電器を覚せいさせてもよい。例えば,車両が車庫の外から接近しているとき,利用者は車庫扉開閉器の送信器から信号を送信することによって,車庫扉を起動してもよい。充電回路100の受信器は,信号を受信し,充電回路100を覚せいさせて充電に備えさせてもよい。車両150が車庫内に入った後,車庫扉開閉器の送信器によって送信された信号に応答して,車庫扉を閉じてもよい。充電回路100の受信器は,車庫扉開閉器の送信器によって送信された信号を検出し,この信号に基づいて充電を起動してもよい。任意選択で,車両150の存在を検出する感知器を,誤って充電器を起動することを防ぎ,充電を起動・停止するために,車庫扉開閉器の送信器と組み合わせて使用してもよい。例えば,車庫扉が開けられたが,車両150が入らないとき,充電器は,感知器から車両が車庫に入ったとの確認を受信したときだけ,起動してもよい。さらに,任意選択で,車庫扉開閉器自体が,車庫扉開閉器が車庫扉を開き,又は閉じたときいつでも,充電回路受信器が受信する信号を送信する送信器を含んでもよい。充電回路100は,これらの信号を受信して,充電器を覚せい,起動,停止及び低電力休止モードに遷移させるために使用する受信器を含んでもよい。
【0028】
VI.第6及び第7実施形態
本発明の誘導車両充電システムの第6実施形態を図9〜18に示し,一般に500と記す。充電システムは一般に,1次充電コイル530及び2次コイル540を支持する構造物を含む。充電システム500は,1次充電コイルきょう体510と,1次充電コイルカバー520と,2次コイルきょう体550と,車輪止め570とを含む。図9に示すように,1次充電コイルきょう体510は凹所(recess)512内に配置され,当該凹所は車両580を支持する面590に入り込んでいる。1次充電コイルカバー520の上面は,図9に示すように,面590とほぼ同一の平面に配置され,車両が1次充電コイルきょう体510の上を走行したとき,車両580の車輪は概略同一水平面にあるようになっている。任意選択で,1次充電コイルカバー520の上面は,面590の雪かき又は類似の清掃を可能にし,一方で1次コイルを保護し,無線充電を可能にするように平滑であってよい。
【0029】
図16に示すように,1次充電コイルきょう体510はシリンダ514と,上面516と,へり(lip)518とを含んでもよい。1次充電コイル530はきょう体上面516によって支持され,へり518とかみ合う。ほかの1次充電コイルきょう体構成も考えられる。例えば,1次充電コイル510は任意選択で,1次充電コイル530を支持する凹所の下面を含む,簡単な凹所を含んでもよい。この構成においては,1次充電コイルカバー520は凹所下面とかみ合う。
【0030】
1次充電コイル530は内側1次駆動コイル532と,図14に示す外側1次自由共振コイル534を含んでもよい。外側1次自由共振コイル534は,1又は複数の結合コンデンサに接続されている。この構成は,1次充電コイル530から2次コイル540への電力転送を改善する。図9に戻り,1次充電コイルきょう体510は,2次コイルきょう体550に対して種々の高さで構成してもよい。1次充電コイルきょう体610は,車両が充電位置に置かれると,1次コイル530と2次コイル540との結合を改善するために,地面から高くなるようにしてもよい。1次充電コイルきょう体510の移動は,空気力リンク,水力リンク,機械的リンク又は任意のほかの適切な方法によって達成される。
【0031】
図9〜12に示すように,1次充電コイルカバー520は1次充電コイル530の上に配置され,1次コイル530を保護するために1次充電コイルきょう体510の上面516及び/又はへり518とかみ合う。カバーはまた,1次充電コイル530を支え,保護する1又は複数の凹所522,524も含んでよい。凹所522,524はまた,上面516上の突起526,528と整列し,かみ合う。上面は1次充電コイル530を更に保護する。突起526,528は,1次充電コイル530がカバー520内に格納されるように,1次充電コイルカバー520の第2部分に任意選択で規定される。図11に示すように,カバー520の下側は,カバー520の強度を増し,1次コイル530の保護を強化するためにリブ支持構造物を含んでもよい。第7実施形態においては,図20に示すように,コイルは凹所522’,524’に支えられ,突起はカバー520’の下面にあってもよい。凹所522’,524’は1次充電コイルきょう体510内に規定される。凹所522’,524’は,1次充電コイル530がカバー520’内に格納されるように,1次充電コイルカバー520’の第2部分に,任意選択で規定してもよい。1次充電コイルきょう体510のカバー520及びほかの要素は,非導電性の合成物又はプラスチックを含む,任意の適切な材料で製造してもよい。これは,カバーの上を走行する車両を支持するために必要な強度及び構造を提供するために,ガラスエポキシ,プラスチック又はガラス繊維の層を含んでもよい。任意選択で,図36に示すように,カバー520”は1又は複数の表示灯536を含んでもよい。表示灯536は,図36に示すように光る輪の形態であってもよく,充電1次コイルの位置,決済が受諾/承認されたこと,充電が開始されたこと,障害が起きたこと,又は利用者若しくは保守点検会社に有用な任意のほかの情報を示してもよい。
【0032】
2次コイルきょう体又はすべり板550が図13に示されており,車両の下側に搭載されるようになっている。2次コイルきょう体550は,Kevlar(登録商標)合成物のような非導電性,耐水性材料を含む,任意の適切な材料でできた外側層552を含んでもよい。外側層552は,2次コイルきょう体550用の保護耐摩耗層を提供する。内側層554を外側層552に隣接して配置してもよいし,内側層554と外側層552との間に他の層を配置してもよい。内側層554は,非導電性のガラス繊維,プラスチック又は合成物を含む,任意の適切な材料でできたものであってよい。内側層554は一般に,2次コイル540を支持し,保護する。任意選択で,2次コイル540は一般に,2次コイル540の上の面によって支持される。さらに,任意選択で,2次コイル540をこの応用に適当な任意の面によって支持してもよい。2次コイル540は,図15に示すように,内側2次受信器コイル542及び外側2次自由共振コイル544を含んでもよい。外側2次自由共振コイル544は,電力監視回路及び制御回路によって制御される調整のために,リレーで並列又は直列に切り替えることができる1又は複数のコンデンサ546に接続される。この構成は1次コイル530と2次コイル540との間の電力転送を改善することができる。図17は,外側層552がない構成における,2次コイル540を支持する内側層554を示している。図13に戻り,誘導電力転送によって発生する磁場から電子回路を保護するために,2次コイル540の上に鎧(mail)保護層556を配置してもよい。磁界から電子回路を更に保護するために,鎧保護層556の上に2次保護層558を配置してもよい。鎧保護層556及び2次保護層558は,任意の強磁性材料を含む任意の通常の保護材料でできたものであってよい。2次コイルきょう体550は,車両が充電位置に置かれたとき,1次コイル530と2次コイル540との間の結合を改善するために,2次コイル540を下げるようにしてもよい。2次コイルきょう体550の移動は,空気力リンク,水力リンク,機械式リンク又は任意のほかの適切な方法によって達成される。この移動は,システムが最高効率に基づいて適切な結合を調整することを可能にする調整方法である。
【0033】
使用中に車両が充電領域に入ることがある。上述のとおり,1次充電コイル530はカバー520で保護されているので,車両の車輪が1次充電コイルきょう体510の上を走ってもよい。車両の前進は,図9に示すように1次充電コイル530と2次コイル540とが,長手方向(前方及び後方)に整列するように配置された車輪止め570によって阻止される。車両の車輪の横方向位置揃えもまた,本願明細書で説明した任意の実施形態のすべて又は一部を用いて案内及び/又は調整される。車両が適切な位置に置かれると,1次充電コイル530と2次コイル540とが整列する。1次充電コイルきょう体550及び/又は2次コイルきょう体510は垂直方向に移動してもよい。これは,コイルを誘導結合に最適な間隔に配置するために互いに近づき,離れることを意味する。この時点で車両は充電される。更なる自由度が所望されるときは,損失を避けるために追加保護をシャーシに加えてもよいことに注意されたい。この追加保護は,図に示した範囲を超えてもよい。
【0034】
VII.第8実施形態
図24に示す第8実施形態においては,動物検知システム及び警報又はほかの抑止手段をシステムに組み込んでもよい。1次充電コイル530と2次コイル540との間の空間に,動物又はほかの移動物体が入ることは望ましくない。とりわけ,このことは1次充電コイル530と2次コイル540との間の結合効率を低下させることがある。充電システムに感知器を組み込むことによって,何かが充電領域に入ったことを検出することができる。これは,警報,振動及び/又はほかの抑止手段を起動してもよい。感知器は,受動赤外,超音波及びマイクロ波を含む任意の通常の種類の動き検知感知器であってよい。任意選択で,感知器を充電回路に接続して,感知器が移動物体を検出したとき,充電回路が起動しないようにすることができる。感知器はまた,警報,振動及び/又はほかの抑止手段を起動してもよい。
【0035】
図18に本発明の任意の実施形態に用いることができる回路のブロック図を示す。AC幹線入力が図18に示されており,一般に800と記されている。電源回路の例が図32に示されている。AC幹線800は降圧(buck)昇圧(boost)制御回路805と共に降圧変換器802及び昇圧変換器806に接続してもよい。降圧変換器802及び昇圧変換器806は入力電力を管理し,適切な電力を供給するために必要なDCレールすなわち振幅を制御する。降圧変換器802及び昇圧変換器806の駆動回路の例を図31A〜31Bに示す。電力係数補正は,降圧昇圧システムを用いて管理してもよい。降圧変換器802及び昇圧変換器806用の降圧昇圧制御回路805の例を図30A〜30Bに示す。電力測定回路804と,高電圧,温度及び位相感知回路814は電力制御及び通信回路810に接続され,電力制御及び通信回路は次いで降圧昇圧制御回路805及び電力スイッチ駆動回路808を介して1次コイル530に配電される電力を調整する。このシステムは1次コイル及び2次コイルからのデータを用いて,適切な運転データ及び電力情報を調整し,調停(reconcile)し,測定する。電力測定回路804並びに高電圧,電力,温度及び位相感知回路814は,システムが最適の効率で正確な量の電力を配電し,一方,内側1次駆動コイル532及び外側1次自由共振コイル534を監視することによって,安全な運転を強化できるようにする。制御回路は,最適性能のために選択された動作周波数に対するシステム共振周波数の変化を調整するために,動作周波数を掃引できるように設計されていることに注意されたい。システム共振周波数は,制御システムの1次側又は2次側のいずれか,又は双方で調整できる,制御システムによって制御された切替型コンデンサ(switched capacitance)を用いて意図的に変更してもよい。電力制御及び通信回路810並びに電力,温度,位相感知回路の例を図28A〜28Dに示す。電力測定回路804の例を図31Cに示す。スイッチ駆動回路808は,1次コイル530に電力を供給するために電力スイッチ812を駆動する。スイッチ回路の例を図28A〜28Cに示す。スイッチ駆動回路の電源の例を図35A〜35Cに示す。1次コイル530の駆動回路の例を図34に示す。システムは,電力スイッチ812と1次コイル530との間に配置された1又は複数の結合コンデンサ807を含んでもよい。システムはまた,利用者にデータを表示するためのデジタルインタフェース並びに電力及び温度インタフェースも含んでよい。これらの機能のための回路の例を図30Cに示す。1次電流監視範囲選択スイッチの例を図29に示す。
【0036】
2次コイル540は1次コイル530から誘導電力を受電する。2次コイル540に関係する回路の例を図26A〜26Bに示す。2次コイル540は,所望であれば,可変高周波AC電圧を直接バッテリを充電し,又はDC負荷に供給するために使用できるDC電圧に整流する整流回路及びローパスフィルタに接続してもよい。整流回路820は,所望であれば,ACプラグと置き換えるためにDC電圧を逆に固定した低周波のACに変換するためにインバータ回路822に接続してもよい。固定低周波ACの例は50,60及び400Hzを含むが,これに限定されるものではない。2次インバータ回路の例を図27に示す。この構成はシステムがACプラグの接続があってもなくても動作できるようにする。例えば,車両は充電用にプラグを含んでもよいし,2次コイルを含んでもよい。監視,フィードバック及び制御回路824は,内側2次受電コイル542及び外側2次自由共振コイル544の監視も含んで,2次コイル540の入力の電圧,位相及び周波数を監視することができる。監視,フィードバック及び制御回路824はインバータ回路822への入力を監視し,必要な電源に応じてACとDCとを切り替える。監視,フィードバック及び制御回路824はシステムが同時に複数のAC電圧を供給しようとすることを防ぐ。この監視はまた,複数電源が安全かどうかに応じて,同時に複数の電源を許可するか,又は一つの接続を許可することができる。このようにして無線電源を分離することによって,システムの安全性を強化することができる。温度監視回路826は2次コイル540の温度を監視し,高電圧感知器は,内側2次受電コイル542,外側2次自由共振コイル544及び関係する回路を含む,2次コイル540の電圧を監視することができる。2次温度基板回路の例を図25A〜25Cに示し,温度感知器用回路の例を図33に示す。2次コイル540と関係する監視回路は,例えば,監視,フィードバック及び制御回路824によって,適切な運転のために1次コイル540へのフィードバックを供給する。
【0037】
図19に,車両が有線電力及び無線電力双方を受電できるようになっている,入力電圧及び電流の監視システムを示す。このシステムは二つの電源回路と,1次コイル530と,ACコード850を含む。1次コイル530は上述のように2次コイル540を介して車両に電力を誘導転送することができる。ACコード850を介してAC電力が利用できるときは,ACコード850をコネクタ852に接続してもよい。2次コイル540及びコネクタ852双方はスイッチ854に接続されている。電力測定回路858及び充電制御回路856は入力条件を監視し,スイッチ854を起動して2次コイル540からの電力と,ACコード850からの電力とを切り替えてもよい。どちらの電力を使用するかは,各電源から利用可能な電圧を含む,種々の要因に依存する。電力は入力制御回路860に送電される。このようにしてシステムは入力条件を監視し,電力入力を充電用に選択可能な最もよい条件に切り替える。
【0038】
図21〜22は,本発明の実施形態に用いることができる車両ネットワーク及び充電ネットワークを示している。図21に示すように,2次コイル540は無線電源インタフェース600に接続されている。無線電源インタフェース600は,自動車コンピュータ610及び/又は無線電源装置640に接続されている。自動車コンピュータは自動車バス620を介して無線電源装置640に接続される。これらの装置は互いに通信してもよい。図22に示すように,ネットワーク650は,一意の識別符号を取得するために,自動車,移動体装置630及び充電器と通信してもよい。これは,充電時間,充電場所及び費用を追跡するために有用なことがある。ネットワークはまた,充電を開始するための承認を得るために,移動体装置630と通信してもよい。自動車識別符号が事前承認されているときは,移動体装置630を介した承認は必要ないことがある。
【0039】
図23は,上述の車両ネットワーク及び充電ネットワークを用いるための処理を示すフローチャートである。充電器は,休止(dormant),低エネルギモードで車両を待ち受け(ステップ700),車両があるかどうか監視する(ステップ710)。車両があるときは,車両識別符号が充電ネットワークに提供される(ステップ720)。車両し識別符号が登録されているときは,承認のためのメッセージが移動体装置に送信される(ステップ740)か,車両識別符号が事前承認されているときは充電が開始される。車両識別符号が登録されていないときは,移動体装置識別符号が充電ネットワークで共有され(ステップ750),装置識別符号が登録されているかどうかが判定される(ステップ760)。装置識別符号が登録されているときは,承認のためのメッセージが移動体装置に送信される(ステップ740)。装置識別符号が登録されていないときは,移動体装置及び/又は車両は登録が必要になる(ステップ770)。移動体装置及び/又は車両を登録するためには。利用者は充電を可能にするために充電領域に掲示されている電話番号に発呼してもよいし,掲示されているウェブサイトを訪問してもよい(ステップ780)。そして,車両及び利用者が決済サービスに既に登録していないときは,充電を開始する承認のためのメッセージが移動体装置に送信される(ステップ790)。
【0040】
本願は,2009年1月6日に出願された,”Metered Delivery of Wireless Power”と題する同時係属中の米国特許出願第12/349,355号,現在米国特許第 号を参照し,組み込む。参照した出願の「充電のための課金」という思想を本願明細書に記載された任意の実施形態に組み込んでもよいことに注意されたい。
【0041】
上記の説明は本発明の現在の実施形態のものである。添付の請求項において規定された本発明の精神及びより広い態様から逸脱することなく,種々の代替物及び変更物を作ることができ,それらは均等論を含む特許法の原理に従って解釈されるものとする。上述の任意の実施形態の任意の要素を組み合わせてもよいし,ほかの上記実施形態と交換してもよいことに注意されたい。例えば冠詞”a”,”an”,”the”又は”said”を用いた単数形の請求項要素へのいかなる言及も,当該要素が単数であることに制限されないものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25A
図25B
図25C
図26A
図26B
図27
図28A
図28B
図28C
図28D
図29
図30A
図30B
図30C
図31A
図31B
図31C
図32
図33
図34
図35A
図35B
図35C
図36