(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
クレジット可能な活動が、書籍の貸出手続をすること、図書館でボランティア活動をすること、前記図書館に寄付すること、前記図書館への訪問を確認すること、及び図書館のイベントに参加することのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム。
内容へのアクセスが、カタログの書名の選択肢の増加、電子書籍有効化の許可、追加の種類のデジタルコンテンツへのアクセス、貸出期間の延長、及び保留期間の短縮のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム。
前記奨励デバイスが、利用者のインターフェースを含み、前記インターフェースが、利用者がクレジット可能な活動の種類を選択すること、確認コードを提供すること、識別情報を提供することを可能にする、請求項1に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、本開示による、電子書籍貸出システム10の構成要素を示す。
図1に図示されるように、電子書籍貸出システム10は、中央システム12と、図書館のデバイス15と、使用者の遠隔デバイス16と、アクセスデバイス18とを含む。中央システム12は、例えば、当業者には周知のコンピュータサーバーであってもよく、記憶装置12aと、プロセッサ12bとを含む。中央システム12は、複数のサーバー、コンピュータ、又は他の電子デバイスを含んでもよい。中央システムは、多層及びクラウドアーキテクチャを含む、多様なアーキテクチャを有してもよい。中央システム12の他のアーキテクチャは、本開示を一読後、当業者には明らかであろう。記憶装置12aは、電子書籍、並びに音楽、ビデオ、雑誌、原稿、地図、及び画像等の他のデジタルコンテンツを記憶し、ホストすることができる。本明細書に記載される電子書籍は、使用者が提示されるコンテンツと関わり合うことを可能にする、相互作用的な電子書籍を含む。電子書籍は、電子書籍アプリケーションも含む。記憶装置12aは、利用者のアカウント情報、デジタルコンテンツの返却及び貸出に関する規則、電子書籍又はデジタルコンテンツの暗号化に関係する暗号情報、並びに電子書籍貸出システムを管理するための他の管理情報もホストすることができる。
【0017】
中央システム12は、他の電子デバイスと通信し、インターフェースすることを可能にする、通信モジュール12cも含む。促進される通信の種類は、業界で現在周知の多種の有線又は無線通信プロトコルを含む。イーサネットを実装するローカルエリアネットワーク(LAN)は、中央システム12を図書館のデバイス15又はアクセスデバイス18に接続する。通信はまた、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又はセルラー方式を通じて実装されてもよい。LAN及びWLAN又はセルラー方式通信システムの組合せも実施されてもよい。例として、中央システム12と図書館のデバイス15との間の通信は、イーサネットを介するLANであってもよく、中央システム12と使用者の遠隔デバイス16との間の通信は、セルラー方式を利用してもよい。他の通信方法及び方式もまた、技術の継続的発展とともに利用可能になるにつれて実施されてもよく、当業者には明らかであろう。
【0018】
中央システム12は、多様な利用者アカウント情報及び他の貸出管理データを記憶し、管理するように構成されてもよいが、その物理的所蔵の貸出を管理するために図書館によって使用される統合図書システム(ILS)とインターフェースするように構成されてもよい。中央システム12は、ILS又は他の図書館利用者アカウント及び貸出管理システムとインターフェースするために、上記の通信モジュール12cを使用してもよい。
【0019】
図1には図示されないが、中央システム12は、ディスプレイ、キーボード、マウス、又は使用者が中央システム12を管理することを可能にする他のアイテム等のユーザーインターフェース構成要素を含んでもよい。あるいは、中央システム12は、適切な認証を用いて、通信モジュール12を通じて、コンピュータ又は他のデバイスによって遠隔アクセスされてもよい。
【0020】
電子書籍貸出システム10は更に、図書館のデバイス15又は使用者の遠隔デバイス16とインターフェースで接続する。図書館のデバイス15は、現在多くの図書館で見出されるように、利用者が使用するために構成された従来のコンピュータであってもよい。使用者の遠隔デバイス16は、利用者によって所有又はアクセスされるパーソナルコンピュータ、又はApple(米国カリフォルニア州クパチーノ)によって製造されるApple(商標)iPad等のタブレット、又はSamsung(米国ニュージャージー州リッジフィールドパーク)によって製造されるSamsung Galaxy Tab 10.1等のアンドロイドタブレットなどのタブレットであってもよい。使用者の遠隔デバイス16はまた、スマートフォン等の移動電話、ラップトップコンピュータ、電子リーダー、移動電話、又はテレビであってもよい。使用者の遠隔デバイス16は、使用者が消費するためにデジタルコンテンツをレンダリングすることが可能な任意のデバイスであってもよい。図書館のデバイス15はまた、使用者の遠隔デバイス16の例として列挙されたデバイスのうちのいずれかであってもよく、異なる点は、図書館のデバイス15が、図書館によって所有又は管理されることである。このように、図書館のデバイス15は、デバイスと関連する事前設定承認、及び多様な制限を有してもよい。
【0021】
図書館のデバイス15及び使用者の遠隔デバイス16は、中央システム12によってホストされるユーザーインターフェース14にアクセスするために使用されてもよい。ユーザーインターフェース14は、利用者又は使用者が、中央システム12と相互作用することを可能にする。一実施形態において、使用者は、電子書籍を予約するために、中央システム12とインターフェースで接続するユーザーインターフェース14を使用してもよい。電子書籍を予約することは、電子書籍ファイルをダウンロードすることを含むことができ、電子書籍の内容が、電子書籍が有効化されるまで、使用者にはアクセス不可能である。電子書籍を予約することはまた、電子書籍上に予約を配置することだけを含むことができ、電子書籍が、所定の有効期間等の一定期間にわたって特定の使用者又は利用者のアカウントと関連付けられる。このような期間は、図書館によって選択されてもよく、1〜5日間の範囲又はより具体的な例として3日間等、比較的短時間であってもよい。このような構成において、使用者が所定の有効期間内にアクセスデバイス18等のデバイスに使用者識別情報を提供することによって電子書籍を有効化しない場合、電子書籍の予約の有効期限が終了する。更に、電子書籍が有効化された後、電子書籍の内容は、所定の貸出期間の後、使用者にはアクセス不可能になってもよい。所定の貸出期間は、図書館、出版元、又は電子書籍貸出システム10の管理者若しくはシステムホストによって設定される時間であってもよい。それは、1週間〜4週間の範囲、及び具体的な例として2週間等、任意の所望される期間であってもよい。
【0022】
電子書籍の内容にアクセスすることができるように電子書籍が有効化された後、使用者は、利用者の遠隔デバイス16又は図書館のデバイス15を使用して、電子書籍の内容に遠隔アクセス、又は電子書籍の内容に任意の場所からアクセスすることができる。電子書籍が有効化されるとき、この有効化は特定の使用者のためである。特定の電子書籍又はデジタルコンテンツの貸出を希望しているそれぞれの使用者は、それを個別に有効化することが要求される。
【0023】
アクセスデバイス18は、図書館の内部又は外部に位置してもよい。図書館の外部に位置するアクセスデバイス18の例は、図書館の外壁に設置される、又は図書館敷地内の図書館の外側の返却箱に組み入れられるアクセスデバイス18である。アクセスデバイス18は、利用者のセルフチェックアウトデバイス、任意の必要な追加された周辺機器を用いて必要な機能を実施するように構成された従来のコンピュータ、又は
図1に示される特別に設計されたデバイス等、多様なデバイスであってもよい。利用者又は使用者は、アクセスデバイス18に利用者識別情報を提供するために、アクセスデバイス18と相互作用してもよい。利用者又は使用者識別情報を受信後、アクセスデバイス18は、利用者が任意の電子書籍を予約しているかどうかを判定するために、中央システム12と通信することができる。利用者又は使用者がそのアカウントと関連する電子書籍を有する場合、アクセスデバイス18は、利用者又は使用者に、どの特定の電子書籍が有効化されるかを選択するように要求してもよく、利用者若しくは使用者又はそのアカウントと関連する全ての電子書籍を自動的に有効化してもよい。
【0024】
いくつかの実施形態において、アクセスデバイス18は、生体認証方式のアクセスデバイスであり、使用者識別情報は、指紋、虹彩認識、顔認識、及び音声認識のうちの少なくとも1つを含む。他の実施形態において、使用者情報は、利用者若しくは使用者のID番号、図書館カードのバーコード、又は利用者若しくは使用者のアカウントログイン情報、又は他の情報であってもよい。
【0025】
アクセスデバイス18が
図1に示されるが、
図3に示され、
図3を参照して説明されるダウンロードデバイスもまた、アクセスデバイス18と同じ又は類似の方式で、
図1の電子書籍貸出システム10に示される他の構成要素とインターフェースで接続してもよい。
【0026】
「電子書籍」という用語が貸出システム10を説明する際に全体を通して使用されるが、このような貸出システムはまた、概して、デジタルコンテンツのために使用されてもよく、「電子書籍」という用語は、限定することを目的としない。
【0027】
図2は、例示的なアクセスデバイス20を示す。他の場所に記載されるように、アクセスデバイス20は、利用者のセルフチェックアウトデバイス、任意の必要な追加された周辺機器を用いて必要な機能を実施するように構成された従来のコンピュータ、又は特別に設計されたデバイス等、多様なデバイスであってもよい。アクセスデバイスは、ユーザーインターフェース21と、利用者ID構成要素22と、アイテムID構成要素23と、通信モジュール24とを含む。ユーザーインターフェース21は、示されるように、ディスプレイを含む。場合によっては、ディスプレイは、タッチ式画面であってもよい。ユーザーインターフェース21は、キーボード、使用者が多様な選択を行うことができる他のボタン、又は使用者がディスプレイ等のユーザーインターフェース21の他の機能と相互作用することを可能にするタッチパッドを含んでもよい。
【0028】
利用者ID構成要素22は、使用者が、アクセスデバイス20に識別情報を提供することを可能にする。利用者ID構成要素22は、
図2において、カードリーダーであると図示される。それは、利用者の図書館カード、又は、運転免許証、国民IDカード、クレジットカード、若しくは他のカード等、他の種類の識別カードから、磁気ストライプを読み出すことができる。利用者ID構成要素22は、利用者がアクセスデバイス20に識別情報を提供すると、アクセスデバイス20が、アクセスデバイス20に記憶された情報に基づくか、中央システム又は統合図書システムとの通信を通じてのいずれかで、図書館又は貸出機関との利用者のアカウントを検索することが可能であるように設計される。
【0029】
他の実施形態において、アクセスデバイス20によって要求される識別情報は、利用者が追加の識別書類又はカードを携帯する必要がないように、生体認証であってもよい。例えば、利用者ID構成要素は、指紋デバイス、虹彩認識、顔認識、又は音声認識等、生体認証構成要素であってもよい。
【0030】
更に他の実施形態において、利用者ID構成要素22は、ユーザーインターフェース21に組み込まれてもよい。例えば、利用者は、図書館又は貸出機関のID番号をディスプレイ上のフィールドに入力するか、利用者が図書館のアカウントにオンラインでログインする際に使用することができるのと同じ情報等のアカウントログイン情報を使用してディスプレイを通じてログインするように要求されてもよい。
【0031】
アイテムID構成要素23は、利用者が、予約又は有効化するために特定のアイテムを選択することを可能にする。アイテムID構成要素23は、利用者が、キーパッド上の矢印、数字、又は文字を使用して移動することによって、表示された特定の電子書籍を選択することを可能にするキーパッドであってもよい。アイテムID構成要素は、ディスプレイがタッチ式画面を含む場合に可能であるように、ユーザーインターフェース21に組み込まれてもよい。
【0032】
アクセスデバイス通信モジュール24は、アクセスデバイス21が、中央システム、図書館のデバイス、使用者の遠隔デバイス、又はILS等のデータベースでさえ等、電子書籍貸出システムの他のデバイスと通信することを可能にする。通信モジュール24は、LAN、WLAN、赤外線、又はBluetooth、及び技術の継続的発展とともに利用可能になるであろう他の通信方法等、多様な通信機能及びプロトコルを含むことができる。
【0033】
図3は、例示的なダウンロードデバイス30を示す。ダウンロードデバイス30は、
図2のアクセスデバイス20に類似の構成要素を有してもよい。
図3に示されるようなダウンロードデバイス30は、ユーザーインターフェース31と、利用者ID構成要素32と、アイテムID構成要素33と、通信モジュール34とを含む。ダウンロードデバイス30は、図書館内、又は図書館の外部等、図書館に位置してもよく、電子書籍のダウンロードを許可する。ダウンロードデバイス30は、使用者がダウンロードデバイスに識別情報を提供した後、使用者が電子書籍又はデジタルコンテンツをダウンロードすることを許可する。ダウンロードデバイス30は、次いで、その特定の利用者又は使用者と関連する全ての電子書籍又はデジタルコンテンツを有効化してもよく、中央システムによって許可される又は利用者によって選択される電子書籍又はデジタルコンテンツだけを有効化してもよい。電子書籍又はデジタルコンテンツは、ダウンロードデバイス30からリ使用者の遠隔デバイス又は図書館のデバイスへ図書館で直接ダウンロードされてもよく、使用者の遠隔デバイス又は図書館のデバイスによって遠隔ダウンロードされてもよい。
【0034】
ユーザーインターフェース31は、示されるように、ディスプレイを含む。場合によっては、ディスプレイは、タッチ式画面であってもよい。ユーザーインターフェース31は、キーボード、使用者が多様な選択を行うことができる他のボタン、又は使用者がディスプレイ等のユーザーインターフェース31の他の機能と相互作用することを可能にするタッチパッドを含んでもよい。
【0035】
利用者ID構成要素32は、使用者が、ダウンロードデバイス30に識別情報を提供することを可能にする。利用者ID構成要素32は、
図3において、カードリーダーであると図示される。それは、利用者の図書館カード、又は、運転免許証、国民IDカード、クレジットカード、若しくは他のカード等の他の種類の識別カードから、磁気ストライプを読み出すことができる。利用者ID構成要素32は、利用者がダウンロードデバイス30に識別情報を提供すると、ダウンロードデバイス30が、ダウンロードデバイス30に記憶された情報に基づくか、中央システム又は統合図書システムとの通信を通じてのいずれかで、図書館又は貸出機関との利用者のアカウントを検索することが可能であるように設計される。
【0036】
他の実施形態において、ダウンロードデバイス30によって要求される識別情報は、利用者が追加の識別書類又はカードを携帯する必要がないように、生体認証であってもよい。例えば、利用者ID構成要素は、指紋デバイス、虹彩認識、顔認識、又は音声認識等、生体認証構成要素であってもよい。
【0037】
更に他の実施形態において、利用者ID構成要素32は、ユーザーインターフェース31に組み込まれてもよい。例えば、利用者は、図書館又は貸出機関のID番号をディスプレイ上のフィールドに入力するか、利用者が図書館のアカウントにオンラインでログインする際に使用することができるのと同じ情報等のアカウントログイン情報を使用してディスプレイを通じてログインするように要求されてもよい。
【0038】
アイテムID構成要素33は、利用者が、予約又は有効化するために特定のアイテムを選択することを可能にする。アイテムID構成要素33は、利用者が、キーパッド上の矢印、数字、又は文字を使用して移動することによって、表示された特定の電子書籍を選択することを可能にするキーパッドであってもよい。アイテムID構成要素は、ディスプレイがタッチ式画面を含む場合に可能であるように、ユーザーインターフェース31に組み込まれてもよい。
【0039】
ダウンロードデバイス通信モジュール34は、ダウンロードデバイス30が、中央システム、図書館のデバイス、使用者の遠隔デバイス、又は更にILS等のデータベース等、電子書籍貸出システムの他のデバイスと通信することを可能にする。通信モジュール34は、LAN、WLAN、赤外線、セルラー方式、又はBluetooth、及び技術の継続的発展とともに利用可能になるであろう他の通信方法等、多様な通信機能及びプロトコルを含むことができる。
【0040】
図4a〜4cは、いくつかの例示的な使用者の遠隔デバイスを示す。
図4aは、使用者の遠隔デバイスをパーソナルコンピュータ40として示す。パーソナルコンピュータ40は、周知のデスクトップコンピュータ又はラップトップコンピュータであってもよく、インターネット接続を通じて、又はインストールされたアプリケーションを使用することによって、電子書籍又はデジタルコンテンツ貸出の目的で、中央システムによってホストされるユーザーインターフェースにアクセスするように構成されてもよい。
【0041】
図4bは、使用者の遠隔デバイスをタブレット42として示す。タブレット42は、Apple(米国カリフォルニア州クパチーノ)によって製造されるApple(商標)iPad、又はSamsung(米国ニュージャージー州リッジフィールドパーク)によって製造されるSamsung Galaxy Tab 10.1等のアンドロイドタブレット等、適切な機能を有する任意のタブレットであってもよい。
【0042】
図4cは、使用者の遠隔デバイスを移動電話44として示す。示される移動電話44はスマートフォンである。スマートフォンは典型的に、移動型コンピューティングプラットフォーム上に構築される移動電話であり、しばしば、携帯型メディアプレーヤー、カメラ、GPSナビゲーション装置、タッチ式画面、及びウェブブラウザ等の機能を含む。使用者は、中央システムによってホストされるユーザーインターフェースにアクセスして、電子書籍及びデジタルコンテンツを予約、ダウンロード、アクセスするために、ウェブブラウザ又はダウンロードされたアプリケーションを使用することができる。
【0043】
図5は、図書館での有効な電子書籍有効化を要求するための例示的なワークフローを示す。工程50において、アクセスインターフェースは、利用者又は使用者が、
図1に説明される中央システム12によってホストされるユーザーインターフェースにアクセスすることを可能にする。記載のように、ユーザーインターフェースは、使用者の遠隔デバイス又は図書館のデバイスによってアクセスされてもよい。
【0044】
工程51において、使用者又は利用者は、電子書籍又は他のデジタルコンテンツを選択することができる。使用者又は利用者は、図書館又は貸出機関の電子資料のカタログから、所望の電子書籍又はデジタルコンテンツを選択してもよい。場合によっては、カタログは、カタログがアクセスされている場所に基づいて、異なる場合がある。例えば、図書館又は貸出機関内部又は図書館のデバイスからアクセスされるカタログは、使用者の遠隔デバイスによってアクセスされるカタログより多くの書名を選択できるようにしてもよい。
【0045】
工程52において、使用者又は利用者は選択した電子書籍又はデジタルコンテンツを予約することできるので、特定の電子書籍又は他のコンテンツが利用者のアカウントと関連付けられ、別の利用者又は使用者による予約が不可能になる。一実施形態において、使用者又は利用者は、この工程で電子書籍又はデジタルコンテンツをダウンロードしてもよいが、しかしながら、このような場合、電子書籍の内容は、電子書籍が有効化されるまで、使用者にはアクセス不可能である。電子書籍を予約することはまた、単に電子書籍を予約しすることだけを含んでもよく、電子書籍が、所定の有効期間等の一定期間にわたって特定の使用者又は利用者のアカウントと関連付けられる。このような期間は、図書館によって選択されてもよく、1〜5日間の範囲又はより具体的な例として3日間等、比較的短時間であってもよい。このような構成において、使用者が所定の有効期間内にアクセスデバイス又はダウンロードデバイス等のデバイスに使用者識別情報を提供することによって電子書籍を有効化しない場合、電子書籍の予約の有効期限が終了する。
【0046】
工程53において、使用者又は利用者は、アクセスデバイス又はダウンロードデバイスに使用者識別情報を提供することができる。この工程は、必要な使用者識別の種類に基づいて、多様な形式をとることができる。必要な使用者識別の種類は、識別カード、番号、ログイン情報、生体認証情報、又は他の識別情報を含むことができる。
【0047】
工程54において、利用者又は使用者から識別情報を受信すると、アクセス又はダウンロードデバイスは、この利用者又は使用者のアカウントと関連する任意の予約された電子書籍又はデジタルコンテンツが存在するかどうかを確認する。この使用者又は利用者のアカウントと関連する予約された電子書籍が存在する場合、アクセス又はダウンロードデバイスは、予約された電子書籍全てを自動的に有効化することができる。別の実施形態において、使用者又は利用者は、予約された電子書籍のうちの1つ又は一部を有効化するように選択することができる。いくつかの電子書籍貸出システムは、使用者又は利用者が、一度に単一の電子書籍又は単一部分のデジタルコンテンツだけを有効化することを可能にしてもよい。
【0048】
工程55において、アクセス又はダウンロードデバイスは、中央システムと相互作用して電子書籍を有効化する。場合によっては、電子書籍を有効化することは、使用者が、以前にダウンロードした電子書籍の内容にアクセスすることを可能にしてもよい。他の場合、有効化は、使用者が、予約した電子書籍のコンテンツをダウンロードし、直後にアクセスすることを可能にしてもよい。
【0049】
工程56において、使用者は、コンテンツにアクセスするか、上記のように電子書籍又はデジタルコンテンツをダウンロードしてもよい。
【0050】
工程57において、特定の利用者又は使用者による電子書籍又はデジタルコンテンツへのアクセスは、所定の貸出期間の後、有効期限が終了してもよい。所定の貸出期間は、図書館、出版元、又は電子書籍貸出システム10の管理者若しくはシステムホストによって設定される時間であってもよい。それは、1週間〜4週間の範囲、及び具体的な例として2週間等、任意の所望される期間であってもよい。
【0051】
図6は、図書館での受動的電子書籍有効化を要求するための例示的なワークフローを示す。
図6が
図5と異なる点は、電子書籍又は他のデジタルコンテンツが有効化されるために、利用者又は使用者がアクセス又はダウンロードデバイスと相互作用することを必要とせずに、利用者又は使用者が図書館に存在することが検出されることである。利用者又は使用者が図書館に存在することが検出されると、利用者によって予約された電子書籍又はデジタルコンテンツは、自動的に有効化される。
【0052】
工程60において、アクセスインターフェースは、利用者又は使用者が、
図1に説明される中央システム12によってホストされるユーザーインターフェースにアクセスすることを可能にする。記載のように、ユーザーインターフェースは、使用者の遠隔デバイス又は図書館のデバイスによってアクセスされてもよい。
【0053】
工程61において、使用者又は利用者は、電子書籍又は他のデジタルコンテンツを選択することができる。使用者又は利用者は、図書館又は貸出機関の電子資料のカタログから、所望の電子書籍又はデジタルコンテンツを選択してもよい。場合によっては、カタログは、カタログがアクセスされている場所に基づいて、異なる場合がある。例えば、図書館内又は貸出機関内部からアクセスされるカタログ、又は図書館のデバイスは、使用者の遠隔デバイスによってアクセスされるカタログより多くの書名を選択できるようにしてもよい。
【0054】
工程62において、使用者又は利用者は、選択した電子書籍又はデジタルコンテンツを予約することができるので、特定の電子書籍又は他のコンテンツが利用者のアカウントと関連付けられ、別の利用者又は使用者による予約が不可能になる。一実施形態において、使用者又は利用者は、この工程で電子書籍又はデジタルコンテンツをダウンロードしてもよいが、しかしながら、このような場合、電子書籍の内容は、電子書籍が有効化されるまで、使用者にはアクセス不可能である。電子書籍を予約することはまた、単に電子書籍を予約することだけを含んでもよく、電子書籍が、所定の有効期間等の一定期間にわたって特定の使用者又は利用者のアカウントと関連付けられる。このような期間は、図書館によって選択されてもよく、1〜5日間の範囲又はより具体的な例として3日間等、比較的短時間であってもよい。このような構成において、使用者が、所定の有効期間内にアクセスデバイス又はダウンロードデバイス等のデバイスに使用者識別情報を提供することによって電子書籍を有効化しない場合、電子書籍の予約の有効期限が終了する。
【0055】
ステップ63において、使用者又は利用者が図書館に存在することが検出される。これは、多様な方式で達成されてもよい。例えば、本出願と一貫して、利用者又は使用者は、図書館内に物理的に存在する必要はなくてもよく、そうではなく、図書館周囲の地理的境界内に存在することが必要であってもよい。利用者は、図書館を通り過ぎるだけでもよく、利用者の経路がこの地理的境界内である場合、これは、利用者の図書館での存在を検出するに十分であってもよい。
【0056】
利用者が地理的境界内に存在することは、位置及び通信機能を有する使用者の遠隔デバイスを携帯する利用者又は使用者に基づいて確定することができる。デバイスは、その上に利用者の位置情報を中央システムに伝送するようなアプリケーションを有してもよく、この方式において、中央システムは、利用者又は使用者が図書館に存在することを検出する。図書館の位置は、全地球測位システム(GPS)として、又は他の空間座標として、使用者の遠隔デバイスのアプリケーション上に表示されてもよい。このアプリケーションは、図書館の座標周囲の使用者が定義可能な地理的境界に対して、使用者の遠隔デバイスの座標を監視する。利用者が図書館に存在することはまた、利用者が使用者の遠隔デバイスを図書館の無線通信網に接続することによって検出されてもよい。中央システムは次いで、使用者の遠隔デバイスから、利用者が図書館に、又は図書館周囲の地理的境界内に存在するという確認を受信してもよい。
【0057】
工程64において、使用者又は利用者が図書館に存在することを検出すると、中央システムは、この利用者又は使用者のアカウントと関連する任意の予約された電子書籍又は他のデジタルコンテンツが存在するかを確認する。
【0058】
工程65において、この使用者又は利用者のアカウントと関連する予約された電子書籍が存在する場合、中央システムは、予約された電子書籍全てを自動的に有効化することができる。単一の電子書籍若しくは単一部分のデジタルコンテンツのみが、又は限定数のデジタルアイテムが、利用者又は使用者によって確定された優先順位に基づいて有効化されてもよい。場合によっては、電子書籍を有効化することは、使用者が、以前にダウンロードした電子書籍のコンテンツにアクセスすることを可能にしてもよい。他の場合、有効化は、使用者が、予約された電子書籍の内容をダウンロードし、直後にアクセスすることを可能にしてもよい。
【0059】
工程66において、使用者は、上記のように、コンテンツにアクセスするか、電子書籍又はデジタルコンテンツをダウンロードしてもよい。
【0060】
工程67において、特定の利用者又は使用者による電子書籍又はデジタルコンテンツへのアクセスは、所定の貸出期間の後、有効期限が終了してもよい。所定の貸出期間は、図書館、出版元、又は電子書籍貸出システムの管理者若しくはシステムホストによって設定される時間であってもよい。それは、1週間〜4週間の範囲、及び具体的な例として2週間等、任意の所望される期間であってもよい。
【0061】
図7は、例示的な奨励デバイス70を示す。奨励デバイス70は、アクセスデバイス又はダウンロードデバイスに類似してもよい。奨励デバイス70は、利用者のセルフチェックアウトデバイス、任意の必要な追加された周辺機器を用いて必要な機能を実施するように構成された従来のコンピュータ、又は特別に設計されたデバイス等、多様なデバイスであってもよい。奨励デバイス70は、ユーザーインターフェース71と、利用者ID構成要素72と、利用者活動確認構成要素73と、通信モジュール74と、を含む。ユーザーインターフェース71は、示されるように、ディスプレイを含む。場合によっては、ディスプレイは、タッチ式画面であってもよい。ユーザーインターフェース71は、キーボード、使用者が多様な選択を行うことができる他のボタン、又は使用者がディスプレイ等のユーザーインターフェース71の他の機能と相互作用することを可能にするタッチパッドを含んでもよい。
【0062】
利用者ID構成要素72は、使用者が、奨励デバイス70に識別情報を提供することを可能にする。利用者ID構成要素72は、
図7において、カードリーダーであると図示される。それは、利用者の図書館カード、又は、運転免許証、国民IDカード、クレジットカード、若しくは他のカード等、他の種類の識別カードから、磁気ストライプを読み出すことができる。利用者ID構成要素72は、利用者が奨励デバイス20に識別情報を提供すると、奨励デバイス70が、奨励デバイス70に記憶された情報に基づくか、中央システム又は統合図書システムとの通信を通じてのいずれかで、図書館又は貸出機関との利用者のアカウントを検索することが可能であるように設計される。
【0063】
他の実施形態において、奨励デバイス70によって要求される識別情報は、利用者が追加の識別書類又はカードを携帯する必要がないように、生体認証であってもよい。例えば、利用者ID構成要素は、指紋デバイス、虹彩認識、顔認識、又は音声認識等、生体認証構成要素であってもよい。
【0064】
更に他の実施形態において、利用者ID構成要素72は、ユーザーインターフェース71に組み込まれてもよい。例えば、利用者は、図書館又は貸出機関のID番号をディスプレイ上のフィールドに入力するか、利用者が図書館のアカウントにオンラインでログインする際に使用することができるのと同じ情報等のアカウントログイン情報を使用してディスプレイを通じてログインするように要求されてもよい。
【0065】
利用者活動確認構成要素73は、利用者が利用者のアカウントに対してクレジット可能になる特定の活動を利用者が実行したことを確認するための方式を提供する。このような活動の例は、物理的な書籍の貸出手続をすること、図書館でのボランティア活動をすること、図書館に寄付すること、図書館への訪問を確認すること、又は図書館のイベントに参加することを含む。利用者活動構成要素は、例えば、バーコードスキャナー又はRFIDリーダーであってもよく、利用者が、図書館のボランティア時間を完了した等、特定の活動を完了した後に受理したバーコード又はRFIDタグをスキャンする。それは、カードリーダー、利用者が情報を入力することを可能にするユーザーインターフェース71に示されるフィールド、又は利用者がクレジット可能な活動を実行したことを確認することを可能にする任意の他のデバイスであってもよい。
【0066】
奨励デバイス通信モジュール74は、アクセスデバイス71が、中央システム、図書館のデバイス、使用者の遠隔デバイス、又は更にILS等のデータベース等、電子書籍貸出システムの他のデバイスと通信することを可能にする。通信モジュール74は、LAN、WLAN、赤外線、又はBluetooth、及び技術の継続的発展とともに利用可能になるであろう他の通信方法等、多様な通信機能及びプロトコルを含むことができる。
【0067】
図8は、図書館訪問奨励のための例示的なワークフローを示す。工程80において、利用者識別、使用者又は利用者は、アクセスデバイス又はダウンロードデバイスに使用者識別情報を提供することができる。この工程は、必要な使用者識別の種類に基づいて、多様な形式をとることができる。必要な使用者識別の種類は、識別カード、番号、ログイン情報、生体認証情報、又は他の識別情報を含むことができる。
【0068】
工程81において、奨励デバイスに識別情報を提供した後、利用者は、奨励デバイスに活動確認を提供する。このような活動の例は、物理的な書籍の貸出手続をすること、図書館でボランティア活動をすること、図書館に寄付すること、図書館への訪問を確認すること、又は図書館のイベントに参加することを含む。利用者活動確認は、図書館のボランティア時間を完了した等、特定の活動を完了した後に利用者が受理したバーコード又はRFIDタグをスキャンすることを含んでもよい。利用者はまた、磁気ストライプを有するカードをスワイプしても、クレジット可能な活動の完了時に受理した番号又はパスコード等の確認情報を利用者が入力することを可能にする、ユーザーインターフェース上のフィールドに情報を入力してもよい。
【0069】
工程82において、中央システムは、利用者によって実行されたクレジット可能な活動に基づいて、利用者のアカウントにクレジットを割り当てる。利用者に割り当てられるクレジットの量は、実行された活動に基づいて変動してもよい。例えば、図書館の訪問を確認するだけの利用者は、所与の時間にわたって図書館でボランティア活動をした利用者よりも少ないクレジットを受理してもよい。
【0070】
工程83において、デジタルコンテンツへの利用者のアクセスは、利用者の有効化クレジットに基づいて更新される。クレジットは、利用者のアカウントに累積されてもよく、クレジットは、特定のアクセス権限と交換されてもよい。例えば、クレジットは、累積又は交換に関わらず、電子書籍カタログの書名の選択肢の増加、電子書籍の有効化権限、オーディオブック、音楽、及びビデオ等の追加の種類のデジタルコンテンツへのアクセス、所定の図書館の標準の貸出期間を超える貸出期間の延長、及び保留期間の短縮に対して使用されてもよい。例えば、利用者は、保留リスト上でより高い優先度へ上がるためにクレジットを交換してもよい。
【0071】
図5、6、及び8に示される工程それぞれは、例示を目的とする。これより多い又はこれより少ない工程を必要とする、本開示と一貫した特定のシステム構成が存在してもよいが、しかしながら、このような構成は、本開示を一読後、当業者には明らかであろう。
【実施例】
【0072】
例1は、本開示と一貫した、例示的な図書館内奨励プログラムを図示する。
【0073】
図書館内貸出システム内で発生するそれぞれのトランザクションは、利用者に即時かつ広範な利益を提供する。利用者が図書館又はアクセスデバイスと相互作用すると、図書館及び貸出情報は、ユーザーインターフェースを通じて使用者に提示される。予約した電子書籍にアクセスし、ダウンロードすると、利用者は、著者に会う、本のサイン会、相互作用的な学習の機会、「自分でする」活動、又は利用者が図書館若しくは借りたコンテンツとより関与するようになることができる他の方式等、発生する又は反復する図書館のイベントを即時に提示する、奨励デバイス上のディスプレイと相互作用する。ユーザーインターフェースは、特定の図書館のイベント予定に基づいて更新されるか、利用者が予約又はアクセスした資料を反映してもよい。利用者が、料理に特定した主題を有する電子書籍をダウンロードする場合、ユーザーインターフェースは、料理法又は料理に関して学習する機会に特定される今後のイベントを表示することができる。ユーザーインターフェースが今後のイベントを表示する間、そのイベントに関連するクレジット数も表示される。電子書籍若しくはデジタルコンテンツ、又は他のクレジット可能な活動それぞれは、利用者のアカウントと関連する一定数のクレジット又はトークンの価値がある。1クレジットは、単一の書籍、又は2つ以上はシリーズ全体。奨励デバイスのユーザーインターフェースは、現在累積されているクレジット又はトークン数、及び追加のコンテンツと交換するために利用可能なクレジット又はトークン数を表示する。クレジット又はトークンは、プレミアムコンテンツにアクセス又はロック解除する、より長い期間コンテンツを予約する、又はコンテンツのより長い貸出期間を提供するために使用される。利用者が、お菓子やパン作り又は料理に関する電子書籍の貸出手続を継続すると、クレジット又はトークンプログラムは、次の重要な料理本の発売の最初に利用可能な版を予約するために使用されてもよい。クレジット又はトークンプログラムは、利用者が、初版を予約する、又は1週間若しくは通常の貸出期間よりも長い他の定義可能な期間にわたってコンテンツを維持する権利に対してクレジットを交換することを可能にする。
【0074】
本開示を好ましい実施形態に関して説明したが、当業者は、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく形態及び詳細を変更してもよいことを理解するであろう。