(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記吐出板は、301L、304L、304LN、304N1、304J1、305EG、309S、310S、316、316L、316LN、316Ti、317L、321、347、329J3L、329LDのうち少なくともいずれか一つの材質からなることを特徴とする請求項3に記載の化粧品容器。
前記吐出板は、鉄、ステンレス、銅、亜鉛、スズ、アルミニウムを含む群から選ばれるいずれか一つからなるか、または前記群から選ばれる少なくとも二つ以上を組み合わせた合金からなることを特徴とする請求項2に記載の化粧品容器。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の目的、特定の長所及び新規な特徴等は、添付された図面に係わる以下の詳細な説明と好ましい実施例からさらに明らかになる。本明細書で各図面の構成要素らに参照番号を付けることにおいて、同一の構成要素らに限っては、たとえ他の図面上に表示されてもできる限り同一の番号を有するようにしている事に留意しなければならない。また、本発明を説明するにあたり、関連公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曇る場合があると判断される場合、その詳細な説明は略する。
【0034】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例について詳しく説明する。
図1及び
図2は、本発明の第1実施例による化粧品容器の斜視図である。
図1は、蓋80が閉められている状態を示しており、
図2は蓋80が開かれている状態を示した図である。
【0035】
また、
図3は本発明の第1実施例による化粧品容器の分解斜視図で、
図4は、本発明の第1実施例による化粧品容器の断面図である。
図1ないし
図4を参照すれば、本発明の第1実施例による化粧品容器1は、容器本体10、ポンプ20、ガイド板30、網部材40、吐出板50、縁部60、外側カバー70、及び蓋80を含む。
【0036】
容器本体10は、内部に化粧品を収容する。容器本体10に貯蔵されている化粧品は、後述するポンプ20によって外部へ排出されることができ、この時、化粧品は液体化粧品を含むことができる。
【0037】
容器本体10は、下部本体12と上部本体11とを含んで構成され、下部本体12が上部本体11に結合されることで、容器本体10が密閉されることができる。容器本体10を下部と上部とに区分するのは、容器本体10に化粧品を容易に収容するためである。
【0038】
具体的に、下部本体12は、内部が陷沒された形状を有するが、化粧品を貯蔵するためにまず下部本体12の内部に化粧品を盛って、上部本体11を下部本体12の上部に結合して上部本体11が下部本体12を覆うようにすれば、容器本体10に簡単に化粧品を充填することができる。
【0039】
もちろん、本実施例では、容器本体10を下部本体12と上部本体11からなることに限定せず、容器本体10には、別途の化粧品供給用開閉口(図示せず)が形成されて、化粧品が開閉口を介して容器本体10の内部に収容された後、開閉口が密閉されるようにして容器本体10に化粧品を充填することもできる。すなわち、本実施例では、容器本体10の形態や構造などを特に限定するものではなく、化粧品を収容することができる空間が形成されればどのような形態の容器本体でも使用可能である。
【0040】
容器本体10には、ポンプ20が具備されることができるが、具体的には、容器本体10の上部中央にポンプ20が具備されることができる。したがって、容器本体10に収容されている化粧品はポンプ20によって容器本体10の上方へ排出されることができる。
【0041】
容器本体10の内部には、加圧板13が形成されることができる。加圧板13は、容器本体10に収容された化粧品がポンプ20によって抜けて行く時に、容器本体10の体積が減少して内部の圧力が減ることによって容器本体10が破損することを防止することができる。すなわち、加圧板13は化粧品が排出されるほど下降し、化粧品が貯蔵された空間の圧力を一定に維持することができる。この際、加圧板13の下降を可能にするために、容器の上部には外部から空気が流入できるようにする空気流入口14が形成されることができる。
【0042】
ポンプ20は、容器本体10に具備されて化粧品を外部へ排出させる。ポンプ20は、エアレスポンプであることができるし、容器本体10に収容されている液体化粧品を吸いこんで容器本体10の外部である容器本体10の上方へ排出させることができる。この際、排出された化粧品は後述するガイド板30、網部材40、吐出板50を経ってユーザーのパフが接近することができる外部へ露出することができる。
【0043】
ポンプ20は、シリンダー21、ピストン22、昇降部材23で構成されることができる。シリンダー21は、中空211を有する形態で容器本体10の中央部分に結合され、容器本体10と一体で製作されることができる。シリンダー21の内部には、ピストン22とピストンリング24とが具備されることができ、シリンダー21の下部には化粧品の流入のための第1の孔212が形成されることができる。
【0044】
ピストン22は、シリンダー21の内部に具備されて、上下運動によって容器本体10内の化粧品を外部の上部へ排出させる。ピストン22は、内部に化粧品が通過できるようにする中空221が形成されることができ、ピストン22の下面には外部へ突出されるフランジ223が具備されることができる。また、ピストン22の外周面には化粧品が流入されることができる第2の孔222が形成されることができる。
【0045】
ピストン22の外周面にはピストンリング24が具備されて、ピストン22とシリンダー21との間の密閉を具現する。ピストンリング24は、外側がシリンダー21に接して、内側がピストン22または後述する昇降部材23に接することができ、ピストン22及び昇降部材23によって上下運動することができる。この際、ピストンリング24の上方運動はフランジ223によって具現されて、昇降部材23によって制限され、下方運動は昇降部材23によって具現されてフランジ223によって制限されることができる。
【0046】
昇降部材23は、ピストン22の上部に結合され、外力によって降りる時にピストン22を加圧する。昇降部材23は、ピストン22の上部を取り囲みながらピストン22に結合されることができ、ピストン22と一緒に上下に動くことができる。昇降部材23の下側には、ピストンリング24が結合されることができる。
【0047】
昇降部材23とシリンダー21との間には、ピストンリング24が具備されるが、追加的な密閉のためにポンプ20は密閉部材25をさらに含むことができる。密閉部材25は、シリンダー21の外側を取り囲みながらシリンダー21の上部の一部分を覆う形態で具備され、昇降部材23の下部の縁に密着されることができる。
【0048】
また、ポンプ20は、昇降部材23及びピストン22に上方弾性力を提供するために弾性部材26をさらに含むことができる。弾性部材26は、スプリングであることができ、上端が昇降部材23の下面に密着され、下端がシリンダー21または密閉部材25の上面に密着されて昇降部材23を押し上げることができる。
【0049】
以下ではポンプ20の作動原理について説明する。まず、昇降部材23が下降すると、ピストン22も同様に下降するようになり、ただし、ピストンリング24はシリンダー21の内面との摩擦によって下降しないことで、ピストン22の外周面に形成された第2の孔222はピストンリング24から外れてシリンダー21の内部空間と連通される。
【0050】
この際、ピストンリング24は昇降部材23の下降が持続すると、昇降部材23によって押されて下降するようになり、シリンダー21の内部空間の体積を減少させるようになってシリンダー21の内部空間は圧力が上昇することになる。したがって、圧力が高くなったシリンダー21の内部空間に位置していた化粧品は、シリンダー21の内部空間と連通されているピストン22の外周面の第2の孔222を介してピストン22の内部に沿って排出される。この場合、ポンプ20は化粧品の逆流を防止するために、シリンダー21の中央下部に形成された第1の孔212に逆流防止部材27を具備することができる。
【0051】
反対に、昇降部材23が弾性部材26によって上昇するようになると、ピストンリング24は、下降時と同様に、シリンダー21の内面との摩擦によって停止していて、ピストン22のフランジ223によって上昇することになる。
【0052】
この際、ピストン22のフランジ223にピストンリング24が密着されると、ピストン22の外周面の第2の孔222は閉鎖される。また、ピストンリング24が上昇すると、シリンダー21の内部空間の体積が増加するので、シリンダー21の内部空間は低圧状態となる。したがって、容器本体10に収容された化粧品は、シリンダー21内部に自然に流入される。このような過程を繰り返すことで、ポンプ20は容器本体10に収容された化粧品を外部へ排出させることができる。
【0053】
もちろん、本実施例がポンプ20の構成を上記のように限定するのではなく、ポンプ20はエアリスポンプの外にも多様な方法を使用することができる。すなわち、ポンプ20は容器本体10から化粧品を排出させることができれば、どんな構成でも使用可能である。
【0054】
また、本実施例では、排出手段としてポンプ20を使用することの代りに、液状の化粧品が含浸されているスポンジを使用することができる。スポンジは、後述するガイド板30などによって加圧されることによって、内部に収容している化粧品をガイド板30の排出口31を介して外部へ排出させることができる。
【0055】
この際、スポンジは、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリオレフイン、ポリビニールアルコール、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアクリル、ポリビニールクロライド、エポキシレジン、海錦、ナイロン、木綿、不織布などを含む群から選ばれる少なくともいずれか一つ以上によって構成されることができる。
【0056】
ガイド板30は、ポンプ20の上部に結合されてポンプ20によって排出される化粧品をガイドする。ガイド板30は、ポンプ20と後述する網部材40との間に具備されてポンプ20の昇降部材23に結合されることができ、ガイド板30の下降は、昇降部材23の下降を具現することができる。ガイド板30については
図5を参照して詳しく説明する。
【0057】
図5は、本発明の第1実施例による化粧品容器におけるガイド板の平面図である。
図5を参照すれば、本発明の第1実施例による化粧品容器1のガイド板30は、ポンプ20の出口と対応する位置に排出口31が具備されることができる。ポンプ20の出口とは、ピストン22の中空221部分を意味し、排出口31はガイド板30の中央に位置することができる。
【0058】
また、ガイド板30は、排出口31と連通されて排出口31を中心に放射状で形成される排出路32をさらに含むことができる。化粧品は、ピストン22の内部中空221を経ってガイド板30の排出口31へ排出されるが、後述する吐出板50には排出口31と対応する位置に吐出口51が設けられていないこともできる。すなわち、ガイド板30の排出口31を介して上方へ排出された化粧品は、上方の動きが吐出板50によって遮断される。
【0059】
この際、化粧品は排出路32に沿って放射状で流れるようになり、このように排出口31を外部と連通させないのはポンプ20作動の際、化粧品が吐出板50の中央にのみ集中的に排出されることを防止するためである。
【0060】
排出路32は、放射状で複数個が形成されることができ、図面では8個を図示しているが、本発明は排出路32の個数を限定しない。ただし、排出路32は、放射状対称形態で具備されることによって化粧品が均等に排出されるようにすることができる。
【0061】
また、ガイド板30は、排出路32の周辺に形成される縁路33をさらに含むことができる。化粧品は、ポンプ20によって排出され、排出路32に沿って流れるようになるが、必要以上の化粧品が排出されれば化粧品がガイド板30の外側面に沿って漏れて容器本体10などを汚染させることがあり、本発明を把持しているユーザーの手にも化粧品が付着するようになって、ユーザーに不快さを与えることが生じる。したがって、本実施例では、排出路32の周辺に縁路33を形成して、排出路32から化粧品が溢れ出る時、縁路33が化粧品を外部に漏れないように遮断することができる。
【0062】
この際、縁路33は、排出路32から離隔設置されて排出路32と連通されないように具備することができ、排出路32が放射状で形成されるため、縁路33は放射状の排出路32を取り囲む花模様、または円形などで形成されることができる。すなわち、縁路33は上方から眺める時、排出路32が形成された部分には外側へふくらんでいて、排出路32が形成されない部分には内側でふくらんでいる形状であることができる。
【0063】
縁路33には、シーリング部材34が安着されることができる。シーリング部材34は、ゴムなどの材質からなり、縁路33と同様に花模様または円形などの形態を有することができ、シーリング部材34が縁路33に配置されることによって縁路33まで化粧品が到逹しても化粧品はシーリング部材34によって塞がれてガイド板30の外側へ排出されないことも可能である。
【0064】
本実施例のガイド板30は、縁路33の外側に追加で円形の補助縁路(
図12の38参照)をさらに具備することができ、この際、円形の補助縁路には円形のパッキング材(
図12の39参照)が具備されることができる。円形のパッキング材は、発砲ゴムや発砲ウレタンなどの発砲材質で製作され、シーリング部材34とともに化粧品の漏れを防止することができる。したがって、本実施例では、1次的に縁路33に具備されたシーリング部材34によってシーリングし、2次的に補助縁路に具備されたパッキング材によってシーリングすることができるため、二重密閉構造によってポンプ20から排出された化粧品が外部へ抜けて行くことを完壁に遮断することができる。
【0065】
網部材40は、ポンプ20から化粧品が排出される一側に具備されて、少なくとも一部分がメッシュ形態で形成される。網部材40は、ポンプ20の上部に具備され、具体的にはガイド部の上面に安着されることができる。この際、ガイド板30は網部材40の安着のためにガイドリブ35が形成されることができ、網部材40は、ガイド板30のガイドリブ35内に安着されることができる。
【0066】
網部材40に対しては
図6を参考して詳しく説明するようにする。
【0067】
図6は、本発明の第1実施例による化粧品容器における網部材の平面図である。
図6に示されたように、本発明の第1実施例による化粧品容器1の網部材40は、一側に陷沒部42が形成され、ガイド板30はガイドリブ35の内側に突出部36が形成され、網部材40は、陷沒部42が突出部36にかみ合わされるときにガイドリブ35内に安着されることができる。すなわち、網部材40がガイド部材に結合される時、網部材40の安着角度は、陷沒部42及び突出部36によって限定されうる。もちろん、反対に網部材40に突出部が形成され、ガイド板30に陷沒部が形成されて網部材40の安着角度が制限される場合もある。
【0068】
この際、網部材40の安着角度とは、網部材40の中心を垂直に貫通する線を基準として網部材40が回転する時の角度の中で、網部材40がガイド板30に安着されることができる特定の角度を意味する。
【0069】
網部材40の安着角度を限定するのは、放射状で形成されたガイド板30の排出路32と網部材40のメッシュ部分41を対応させるためである。もちろん、網部材40のメッシュ部分41が排出路32をすべて覆う円形で具備される場合には、網部材40の安着角度を必ずしも限定する必要はないが、網部材40のメッシュ部分41が円形で形成されることによって縁路33にも密着される場合、化粧品がメッシュ部分41に乗って排出路32から縁路33に伝達されてシーリング效率が低下されることが生じ得る。
【0070】
したがって、メッシュ部分41は排出路32をすべて覆うが、縁路33には対応されないようにする形状及び大きさを有することができる。すなわち、具体的な例示として、縁路33が花模様の場合、メッシュ部分41は放射形態であることができるが、陷沒部42と突出部36とによって網部材40の安着角度が限定されることはなく、縁路33が円形の場合、メッシュ部分41は円形であることもでき、網部材40の安着角度の限定が必要ではない。ただし、縁路33が円形であってもメッシュ部分41が放射形態であればメッシュ部分41と吐出路を対応させなければならないので、網部材40の安着角度が限定されなければならない。ただし、網部材40の安着角度は、排出路32の個数に応じて複数に限定されることができるので、陷沒部42と突出部36は複数で具備されることができる。
【0071】
網部材40は、上記のようにメッシュ部分41が形成されているので、ガイド板30を介して排出された液体化粧品がメッシュ部分41を通過できるようにすることができ、この場合網部材40は、化粧品の飛び散ることを防止することができる。すなわち、網部材40のメッシュ部分41が化粧品の動きを多少阻止することができるため、ユーザーがポンプ20を作動して化粧品を外部へ排出させても、化粧品は滑らかに吐出板50の吐出口51に沿って流れるようになるだけで、跳ね上がらなくなる。この際、網部材40のメッシュ部分41は、ポリエステル、ナイロン、ウール、木綿のような纎維または混紡糸が使用可能であり、また、鉄、亜鉛、銅、またはこれらの金属の合金及びメッキされた金属などのような多様な材質で製作されることができる。その他にも中身の成分と粘性及び用途、そして製品の安全性などを考慮して適切な材質が選択されることができる。
【0072】
したがって、本実施例では、ポンプ20を利用して化粧品を抜き出して使うようにするが、網部材40のメッシュ部分41が化粧品の排出を阻止することで、外部へ排出される化粧品は跳ね上がらずに吐出板50に均一に供給されることができる。これにより、本実施例では本実施例が使用される空間を汚染させることなく、ユーザーの便宜性を向上させることができる。
【0073】
吐出板50は、網部材40の上面に具備されて複数の吐出口51を具備する。吐出板50はさびの発生が防止される鉄、ステンレススチール、銅、亜鉛、スズ、アルミニウムなどのような金属材質で形成されることができ、またこのような素材の合金またはメッキされた金属材質で構成されることができる。特に、吐出板50にメッキをする場合、クロム、銅、銀、金などのように耐食性と防汚性、抗菌性能、そして美しさと美麗さを付与してユーザーらに高級感を与えることができ、衛生性を満足させることのできる材質を使用することが好ましく、網部材40のメッシュ部分41またはガイド板30の排出路32に対応する位置に吐出口51を具備することができる。
【0074】
この際、吐出板50は、厚さが0.1ないし1mm(好ましくは0.2mmないし0.3mm)で、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレスなどのように腐食に強くてさびない金属素材で構成されることができ、セラミックスのような素材で構成されることも可能である。
【0075】
具体的に、吐出板50は、ステンレスとして耐食性、耐酸性、耐熱性が良好なSUS300系列の中でSUS304材質が可能であり、特に、抗菌性と衛生性を向上させるために、304J1材質からなることも可能である。
【0076】
もちろん、本実施例では、吐出板50の材質をこれに限定せず、304系列を含む301L、304L、304LN、304N1、305EG、309S、310S、316、316L、316LN、316Ti、317L、321、347、329J3L、329LDのうち少なくともいずれか一つの材質で構成されることができる。
【0077】
したがって、本実施例ではSUS300系列のステンレスからなる吐出板50を使用することで、ポンプ20を介して排出される化粧品が安着されて、化粧品が持続的に接触している吐出板50上面の衛生を清潔に維持することができ、腐食などを效果的に防止することができる。
【0078】
また、本実施例では、金属材質の吐出板50を利用することによって吐出板50が熱を效率的に発散できるようにして、化粧品の温度を下げる冷却效果を具現することができる。
【0079】
本実施例では、前述したようにポンプ20の代わりに含浸スポンジを使用することができるが、含浸スポンジを使用する場合には金属材質の吐出板50が含浸スポンジを加圧するのに使用されることができる。
【0080】
ただし、吐出板50が含浸スポンジを直接加圧すると、含浸スポンジが吐出板50と持続的に接触することによって、吐出板50の温度が含浸スポンジの温度と平衡を保つようになって、含浸スポンジから化粧品が排出される際に、吐出板50による化粧品の冷却が行われない場合があり、また、吐出板50の吐出口51を介して空気が含浸スポンジに流入されて含浸スポンジに収容された化粧品の汚染が発生し得る。
【0081】
しかしながら、実施例では、含浸スポンジを使用するとしても吐出板50と含浸スポンジとの間にガイド板30と網部材40などが配置されるようにして、吐出板50を含浸スポンジなどの排出手段から離隔させて上記のような短所が発生しないようにすることができる。
【0082】
すなわち、本実施例では、化粧品を排出する排出手段から吐出板50を離隔させ、吐出板50が化粧品の温度より相対的に低い温度を維持できるようにすることで、排出手段を介して排出される化粧品が吐出板50に接触する際に、冷却されるようにしてユーザーに極度の満足感を提供することができる。
【0083】
さらに、本実施例では、排出手段としてエアリスポンプ20を利用することができるので、吐出板50に形成された吐出口51を介して空気が流入されてもポンプ20の内部に収容された化粧品に空気が伝達されないようにし、化粧品を汚染から保護することができる。また、本実施例では、ポンプ20を利用する場合、含浸スポンジを使う場合に比べて使用残量を約5%前後に最小化することができる。
【0084】
吐出板50は、上面に化粧品が接触しているようになるが、ユーザーがパフなどを利用して吐出板50の上面に付着していた化粧品を擦る時、化粧品に含まれる粉末などによって吐出板50上面の摩耗が起き得る。したがって、本実施例は、吐出板50の上面をコーティングするかまたは特定の物質でメッキをすることで、ユーザーが化粧品を吐出板50の上面で擦っても吐出板50の耐久度が低下されることを防止することができる。
【0085】
この際、吐出板50には吐出板50を構成する金属と異なる金属がメッキされることができ、異例的にクロムメッキが行われることができる。具体的に、吐出板50には3価クロムメッキまたは6価クロムメッキが適用されることができる。
【0086】
このように本実施例では、吐出板50を金属材質で形成し、少なくとも一面にクロムをメッキすることで、衛生性と抗菌性及び耐久性をすべて確保することができ、また、吐出板50に付着している化粧品が簡便に拭かれるようにすることで、清潔な使用ができるようにしてユーザーの便宜性を向上させることができる。これは、本実施例が吐出板50の上面に別途の部材が置かれないようにして吐出板50の上面が直接外部に露出するようにすることで可能である。
【0087】
ガイド板30の排出路32は放射状で形成されて、網部材40のメッシュ部分41は、ガイド板30の排出路32を覆う形態を有するため、吐出口51は排出路32と同様に放射状で具備されることができる。
【0088】
この際、放射状で具備される吐出口51は、吐出板50の中心より遠ざかるほど直径が大きくなることができる。化粧品は、ポンプ20によって中央から排出されてガイド板30の排出路32に沿って流れるようになるので、中心より遠ざかるほど相対的に化粧品の流量が減少するようになる。したがって、吐出口51の直径をすべて同一にすると、吐出板50の上面には化粧品が均一に分布されないこともあるので、吐出口51は中心より遠ざかるほど大きく形成することが好ましい。
【0089】
吐出口51は、前に説明したように、吐出板50の中心部分には形成されないことがある。吐出板50の中心部分に吐出口51が形成されると、ガイド板30を強く加圧する時、化粧品がガイド板30の排出口31と網部材40とのメッシュ部分41、吐出板50の吐出口51を一度に貫通しながら跳ね上がることもあるからである。
【0090】
吐出板50に形成された吐出口51は、直径が0.1ないし1mmで、非常に小さい場合がある。吐出口51の直径を小さくするのは、ユーザーがポンプ20によって吐出板50の上部へ排出される化粧品の量を容易でかつ細密に調節できるようにするためであり、さらに吐出口51を介して異物が内部に流入されないようにするためである。
【0091】
具体的に、吐出口51は、吐出板50の中心を基準として45°の間隔で放射状に具備されることができ、吐出板50の中心部分より遠ざかる一定の方向に3個が並んで具備されることができる。この際、並んで具備される3個の吐出口51は、吐出板50の中心より近い順序で0.3mm、0.4mm、0.5mmの直径を有することができる。
【0092】
したがって、本実施例では、エアリスポンプタイプのポンプ20に上記のような非常に小径を有する吐出口51を具備した吐出板50を使用するので、化粧品が空気と接触されるのを最大限遮断することにより、化粧品に含まれた一部の成分が揮発されることを十分に防止することができる。
【0093】
このように吐出口51が非常に小径を有することによって、吐出板50を射出法で製作する場合には吐出口51の正確な製作が難しい。したがって、本実施例では、吐出板50を製作した後、吐出口51をエッチング法で成形し、0.1mmの吐出口51を製作することができる。
【0094】
吐出板50の吐出口51を放射状で形成されるガイド板30の排出路32と対応させるために、ガイド板30には一側に突起37が形成され、吐出板50には突起37に結合される結合口52が形成されることができる。すなわち、吐出板50は結合口52にガイド板30の突起37が結合されるようにすることで、ガイド板30に安着されることができ、これは前述の網部材40で説明したように吐出板50の安着角度を制限するためである。これに関して詳細な内容については前述した陷沒部42及び突出部36部分で説明した内容で代替する。
【0095】
縁部60は、ガイド板30の上部及び容器本体10に結合される。縁部60は、内側縁部61と外側縁部62と、を含むことができる。内側縁部61は、吐出板50の縁を取り囲みながらガイド板30に結合され、ガイド板30と網部材40、吐出板50が圧搾された状態で固定されるようにすることができる。この際、内側縁部61の内部は、貫通された状態で、吐出板50が外部へ露出するようにして吐出板50の上面へ排出された化粧品を外部へ露出させることができる。
【0096】
内側縁部61は、吐出板50と一体型で製作されることができる。これは、内側縁部61の下降の際、吐出板50が一緒に下降する構成であるから可能である。この場合、内側縁部61の材質は、吐出板50の材質と同一または類似しており、一例として、鉄、ステンレススチール、銅、亜鉛、スズ、アルミニウムなどのような金属材質またはこれらの素材の合金またはメッキされた金属材質で構成されることができる。また、内側縁部61は、美観の向上、耐久性の向上などのような效果を有するために、吐出板50と類似にクロム、銅、銀、金などの金属材質でメッキされることができる。
【0097】
外側縁部62は、内側縁部61の外側に具備されて、容器本体10に結合されることができる。ただし、外側縁部62は内側縁部61に固定されることなく、内側縁部61の昇降を許容しながら内側縁部61の外側を取り囲むことができる。このために内側縁部61の外面には、内側鋸歯611が形成されて、内側縁部61の内面には外側縁部62の内側鋸歯611に対応する形態の外側鋸歯621が形成され、外側縁部62によって内側縁部61の回転は制限され、昇降は許容され得る。
【0098】
外側縁部62の側面の中で後述する蓋80のヒンジ結合部分及び掛け部72が形成された部分は、結合の際に構成間の干渉を回避するために陷沒されている。
【0099】
外側縁部62は、後述する外側カバー70に結合されることができ、内側縁部61は、外側縁部62を基準に昇降されてポンプ20を作動させることができる。すなわち、ユーザーは、外側カバー70を把持した状態で内側縁部61の内側にある吐出板50をパフ(図示せず)などで加圧すれば、外側カバー70に結合された外側縁部62の内側で吐出板50と結合された内側縁部61が下降しながら、ガイド板30が一緒に下降してポンプ20が作動することによって、化粧品が吐出板50の上面及び内側縁部61の奥側へ供給されることができる。したがって、ユーザーは吐出板50の上面に露出した化粧品をパフなどで取って肌に擦って使用することができる。
【0100】
外側カバー70は、容器本体10の周辺を取り囲む構成である。外側カバー70は容器本体10が安着される空間を有する。ただし、外側カバー70には下方に容器本体10が露出するようにした開放部71が形成されることができる。これは、ユーザーが外側カバー70の開放部71を介して容器本体10を上方へ押し上げると、容器本体10などが分離されるようにして、容器本体10の交換ができるようにするためである。
【0101】
外側カバー70の上面は、外側から中心に向かう方向に沿って順次に外側縁部62、内側縁部61、吐出板50によってカバーされることができる。したがって、ユーザーはガイド板30や網部材40、ポンプ20などを外部から見ることができないので、本実施例は、美観を向上させてユーザーの満足度を高めることができる。
【0102】
外側カバー70には掛け部72が含まれることができる。掛け部72は、蓋80に結合されて蓋80の開放を遮断するもので、ボタン721と掛け金722が一体型で構成されることができる。すなわち、掛け部72は、ユーザーがボタン721を押すと、掛け金722をも加圧方向に動き、掛け金722が蓋80から離脱されるようにして、蓋80の開閉を制御することができる。
【0103】
蓋80は、外側カバー70の一側(本実施例では上側)を開閉する。蓋80は、一側が外側カバー70にヒンジ結合されることができ、ヒンジの中心を基準に回転して外側カバー70の上部を開放させることができる。この際、蓋80は、前に説明した掛け部72によって外側カバー70の上部を密閉した状態で固定されることができる。
【0104】
蓋80は、外側カバー70にヒンジ結合されるが、ヒンジ結合部分にはスプリングなどを具備して掛け部72によって蓋80のロッキングが解除されると、自動的に蓋80が開放されるようにすることができる。
【0105】
蓋80の内側には、鏡81が具備されることができ、ユーザーは蓋80を開けて鏡81を見ながら吐出板50または内側縁部61を加圧して化粧品を容器本体10から排出させて使用することができる。
【0106】
このように、本実施例では、ポンプ20から化粧品が排出される時、網部材40によって化粧品の移動がかかるようにすることで、化粧品が吐出板50の上面から噴出されることを防止してユーザーが便利でかつ清潔に化粧品を使用できるようにすることができる。
【0107】
図7は、本発明の第2実施例による化粧品容器の分解斜視図で、
図8は本発明の第2実施例による化粧品容器の断面図である。
図7及び
図8を参照すれば、本発明の第2実施例による化粧品容器は、ボタン部90をさらに含むことができる。
【0108】
以下では本実施例における構成の中で第1実施例と異なる部分を重点的に説明する。ただし、本実施例の構成が第1実施例の構成と図面符号が同一であるからと言って必ずしも同じ構成を意味するものではない。
【0109】
ガイド板30は、後述するボタン部90が位置する空間を確保するために、一側が切断された円形の板状を有することができ、この場合、第1実施例で言及した突起が省略されることができる。ただし、ガイド板30の上部に形成される排出口31と排出路32などは、第1実施例と同一であることができる。
【0110】
吐出板50は、ガイド板30と同様に、一側が切断された円形の板状を有し、結合口52が省略される。ガイド板30と吐出板50は共に、一側が切断された円盤形態を有するので、第1実施例に含まれる突起や結合口を具備しなくとも円滑に整列が可能である。
【0111】
縁部60は、ガイド板30の上部及び容器本体10に結合される。本実施例では、ボタン部90を利用してポンプ20を可動させることができるので、本実施例の縁部60は、第1実施例の縁部60とは異なり、一体型である一つの胴体で構成されることができ、容器本体10に堅固に固定されて昇降ができないこともできる。
【0112】
縁部60には、後述するボタン部90の一側が外部へ露出するようにした貫通口63が形成されることができる。後ほど説明するが、ボタン部90は突起部93がユーザーによる押されることによってポンプ20を作動させるので、突起部93はユーザーの加圧を可能にするために外部へ露出することが好ましい。したがって、縁部60は貫通口63を具備してユーザーが容易にボタン部90を使用できるようにすることができる。
【0113】
ボタン部90は、ポンプ20の上部に具備されて、加圧によってポンプ20を作動させる。ボタン部90は、縁部60の貫通口63を介して露出した部分がユーザーによって加圧されると、ポンプ20の昇降部材23を下降させてポンプ20に収容されていた化粧品が外部へ排出されるようにすることができ、補助ボタン91とメインボタン92を含んで構成されることができる。
【0114】
補助ボタン91は、一端が昇降部材23の上面に安着されて、他端が下向き傾くように形成されて容器本体10に安着(具体的には上部本体11に安着)されて、後述するメインボタン92に弾性力を提供する。
【0115】
メインボタン92は、補助ボタン91の上部に安着されて、一端に突起部93が形成され、一部分が昇降部材23の上面に安着される。この際、昇降部材23の上面で補助ボタン91の一端が安着される部分とメインボタン92の一部分が安着される部分とは、互いに正反対に位置することができる。これは、メインボタン92と補助ボタン91とによって昇降部材23が下降する時、昇降部材23が傾かないで安定に下降することを具現するためである。
【0116】
メインボタン92の突起部93は、縁部60の貫通口63へ露出してユーザーによって加圧されることができる。ユーザーが突起部93を押すと、メインボタン92で昇降部材23の上面に位置する部分が下降することになり、メインボタン92によって加圧される補助ボタン91で昇降部材23の上面に位置する一端が下降することになる。したがって、メインボタン92と補助ボタン91とによって昇降部材23が下降しながら化粧品が吐出板50へ排出されることができる。
【0117】
本実施例では、上記のようなボタン部90の代わりに容器本体10の側面に突き出されてユーザーによって加圧されると、ポンプ20を作動させるボタン部(図示せず)を具備することができる。それ以外にも本実施例では、ポンプ20を作動させる多様な構造を採用することができ、一例としてねじ回転方式を利用してポンプ20を作動させるような構成を含むこともできる。
【0118】
このように本実施例は、第1実施例とは異なり、縁部60が直接下降せずに、ボタン部90を利用して吐出板50に化粧品が吐出されるようにして、第1実施例でユーザーがパフなどで吐出板50を押すことで化粧品が吐出されるようにする場合、パフによって吐出口51が塞がれて化粧品の吐出が円滑に行われないという点を補って、化粧品の排出がより簡便に行われるようにしてユーザーの満足度を極大化することができる。
【0119】
図9は、本発明の第3実施例による化粧品容器のガイド板の平面図で、
図10は、本発明の第3実施例による化粧品容器の網部材の平面図である。
図9及び
図10を参照すれば、本発明の第3実施例による化粧品容器は、前に説明した実施例に対比すると、ガイド板30の排出路32と網部材40とのメッシュ部分41が異なっている。
【0120】
以下では、本実施例での構成の中で第1実施例及び第2実施例と異なっている部分を重点的に説明する。ただし、本実施例の構成が第1実施例及び第2実施例の構成と図面符号が同一であるからと言って必ずしも同じ構成を意味するものではない。
【0121】
ガイド板30は、ポンプ20の上部に結合されてポンプ20によって排出される化粧品をガイドする。ガイド板30は、第1実施例で説明したように、排出口31、排出路32、縁路33を具備するが、排出路32がガイド板30の中心である排出口31より遠ざかるほど縮小または拡張されるような形態を有する。
【0122】
ポンプ20から化粧品が吐出される時、化粧品は排出口31を通過して排出路32に沿って移動した後、吐出板50の吐出口51を介して外部へ排出されるが、吐出板50の中心より遠く位置した吐出口51から化粧品が吐出されるためには、排出口31から排出路32の一地点(中心より遠く位置した吐出口51に連通される地点)まで化粧品が十分に充填されなければならないことで、中心より遠く位置した吐出口51での化粧品の吐出量が足りなくなることが生じ得る。
【0123】
したがって、本実施例では、排出路32が排出口31から遠ざかるほど縮小されるような形態を有するようにすることで、排出路32での化粧品の残留量を最小化し、吐出板50の吐出口51が吐出板50の中心から遠く位置していても十分な量の化粧品が吐出されるようにすることができる。
【0124】
網部材40は、ポンプ20から化粧品が排出される一側に具備されて、少なくとも一部分がメッシュ形態で形成される。すなわち、化粧品は網部材40からメッシュ部分41を介して外部へ吐出されるので、本実施例は、粘度の低い化粧品を使用する時にポンプ20から吐出される化粧品が跳ね上がることを防止することができる。
【0125】
メッシュ部分41は、排出路32に対応する形態を有する。すなわち、メッシュ部分41は、排出路に対応するように放射状で形成されて、中心より遠ざかるほど縮小または拡張(好ましくは縮小)される形態であることができる。これは、メッシュ部分41が十分に排出路32をカバーして底粘度の化粧品の跳ね上がりを防止するためのものである。
【0126】
このように本実施例では、ガイド板30の排出路32が排出口31から遠ざかるほど縮小されるような形態を有するようにして、吐出板50に形成されたすべての吐出口51から十分な量の化粧品が吐出されるようにすることで、ユーザーの満足度を高めることができる。
【0127】
図11は、本発明の第4実施例による化粧品容器の斜視図で、
図12は、本発明の第4実施例による化粧品容器の断面図で、
図13は、本発明の第4実施例による化粧品容器のロックキング部の斜視図である。
【0128】
図11ないし
図13を参照すれば、本発明の第4実施例による化粧品容器1は、ロックキング部100をさらに含む。以下では本実施例での構成の中で第1ないし第3実施例と異なっている部分を重点的に説明する。ただし、本実施例の構成が第1ないし第3実施例の構成と図面符号が同一であるからと言って必ずしも同じ構成を意味するものではない。
【0129】
ロックキング部100は、ポンプ20の化粧品の排出を制限する。ロックキング部100は、一部分が外側カバー70の外面に突き出されて、ユーザーによって必要時に加圧されることでポンプ20の作動を制限することができる。
【0130】
本実施例がロックキング部100を含むのは、ユーザーが吐出板50を加圧しながら化粧品がポンプ20から吐出板50の上面に吐出されるようにした後、パフを利用して吐出板50上で化粧品を均等に広げる作業を遂行する時、ユーザーがパフで化粧品を擦る過程で吐出板50の加圧が行われて、ユーザーが意図しないように化粧品の排出が発生しえるからである。
【0131】
したがって、本実施例では、ロックキング部100を具備することで、ユーザーが使おうとする量だけの化粧品を吐出板50の上面に吐出させた後、ロックキング部100を押して化粧品の吐出を制限するようにして、ユーザーにとってパフを利用して便利に吐出板50に吐出された化粧品を取って使用できるようにする。
【0132】
このためにロックキング部100は、ユーザーが把持する外側カバー70に形成されることが好ましく、少なくとも一つ以上に具備されていずれか一つのロックキング部100を作動させても円滑にポンプ20の排出が制限されるようにすることができる。一例として、ロックキング部100は、外側カバー70と蓋80とのヒンジ結合部分の左右にそれぞれ具備されることができる。
【0133】
ロックキング部100は、弾性片101、突起部102、ロッキング突起103を含む。弾性片101は、ロックキング部100の少なくとも一側(好ましくは両側)に一定の長さで突き出されるように具備されて、弾性力を有する。弾性片101の弾性力は、突起部102に適用されて外力がない時、突起部102が容器本体10の外側に突き出されるようにすることができる。
【0134】
弾性片101の一端は、後述する突起部102に連結されて、他端は容器本体10の外面に密着されることができる。この際、突起部102がユーザーによって内側へ押されると、弾性片101の他端は、容器本体10の外面に沿って滑りながら突起部102の引入を許容する。
【0135】
突起部102は、外側カバー70の外部へ露出して、ユーザーによって加圧される。このために外側カバー70には突起部102の形状に対応する貫通口(符号図示せず)が形成されることができる。
【0136】
突起部102は、ユーザーが便利に押すことができるようにすると同時に、美観を向上させるために曲面形状を有することができ、外面に摩擦面が形成されてユーザーの便宜性を高めることができる。
【0137】
突起部102は、ポンプ20の中心を基準に外側方向へ弾性片101によって弾性力を受けて、ユーザーによって押されると、ポンプ20の中心方向に移動する。この際、ロックキング部100はロッキング突起103が突起部102とともに動くことによってロッキングが行われるようにすることができる。
【0138】
ロッキング突起103は、突起部102に具備されて吐出板50の下降を制限する。具体的に、ロッキング突起103は突起部102がユーザーによって加圧される時、ポンプ20の中心を基準に外側から内側へ移動することができ、内側へ移動したロッキング突起103は、吐出板50の下降を制限する。
【0139】
この際、ロッキング突起103の上面は、縁部60の中で下降されることができる構成である内側縁部61の下端に密着されることで、内側縁部61の下降を制限し、これによって吐出板50の下降を制限してポンプ20の化粧品排出を制限することができる。
【0140】
もちろん、本実施例は、前述の第2実施例で説明したボタン部90を組み合わせて使用することができ、この際、ロックキング部100はボタン部90の下降を制限してポンプ20の稼動が行われないようにすることができる。この際、ロックキング部100のロッキング突起103は、突起部102の引入によってボタン部90の下面に密着されることで、ボタン部90の作動を制限することができる。
【0141】
このように本実施例では、吐出板50に化粧品が吐出された後、ユーザーがロックキング部100を介してポンプ20の稼動を簡便に制限できるようにして、ユーザーが吐出板50に排出された化粧品をパフで押しながら均等にならす作業をしても化粧品の排出が行われないようにすることで、化粧品の無駄使いを防止してユーザーの満足度を大幅に高めることができる。
【0142】
以下では、具体的な実験資料を利用して、本発明に対する化粧品容器1の冷却效果を立証及び説明する。
【0143】
図14は、本発明による化粧品容器の冷感效果に対するユーザーの満足度を示すグラフで、
図15は、本発明による化粧品容器の温度変化を示すグラフである。
【0144】
下記の表1は、本発明による化粧品容器1と従来の化粧品容器とを特定温度に放置した後、1分後に使用した時のユーザーの満足度を調査したものであり、5点尺度で、50人のユーザーによって調査された満足度を平均したものである。表1の数値をグラフ化して
図14で示した。
【0146】
表1と
図14とを参考すれば、本発明による化粧品容器1は、ポンプ20、具体的にはエアリスポンプまたは含浸スポンジで構成される排出手段20と吐出板50とを含むので、排出手段20の種類に応じて実施例が二通りに区分されることができる。また、従来の化粧品容器は、化粧品をエアリスポンプで排出する場合と、含浸スポンジで排出する場合とに分けられることができる。
【0147】
本発明による化粧品容器1の中で、エアリスポンプ20と金属吐出板50とで構成される実施例の場合、各温度で保管された後に使用した時のユーザー満足度が本発明の他の実施例または従来の化粧品容器よりもすぐれるように示されたことが分かる。
【0148】
また、本発明による化粧品容器1の中で、含浸スポンジと金属吐出板50とで構成される実施例の場合、各温度で保管された後、使用した時のユーザー満足度が従来の化粧品容器よりもすぐれるように示された。
【0149】
このように本発明による化粧品容器1の冷感效果に対するユーザー満足度が従来の化粧品容器よりも高く示されたのは、金属材質の吐出板50によってエアリスポンプ20または含浸スポンジから吐出された化粧品が效果的に冷却されるからである。反面、エアリスポンプまたは含浸スポンジのみで構成される従来の化粧品容器は、化粧品を冷却する效果を全然導き出すことができないため、ユーザー満足度が低く算出された。
【0150】
本発明による化粧品容器1の冷却效果は、下記表2及び
図15を通じて具体的に立証されることができる。
【0152】
表2は、本発明による化粧品容器1と従来の化粧品容器とを特定温度(50℃)で一定の時間保管(温度が一定に維持される恒温器にそれぞれの化粧品容器を入れて、恒温器の温度が容器に完全に伝達されるまで保管し、本実験では4時間保管した。)した後、常温20℃で1分放置した後の容器の表面(ユーザーがパフを利用して化粧品を塗る表面を意味し、本発明による化粧品容器1の場合における吐出板50の上面を意味し、エアリスポンプを具備する従来の化粧品容器の場合におけるエアリスポンプの排出口部分を意味し、含浸スポンジを具備する従来の化粧品容器の場合における含浸スポンジの上面を意味する。)の温度を時間別に測定して示したものである。各実施例別に3個ずつ測定して平均値を示しており、表2の数値をグラフ化して
図15で示した。
【0153】
表2及び
図15を参照すれば、本発明による化粧品容器1の中でエアリスポンプ20を排出手段20とする実施例の場合、常温放置後1分経過した時点から15秒間隔でよく調べると、表面の温度低下が急激に現われて、60秒が経過すると表面が27.5℃まで冷却されることを確認することができる。
【0154】
また、本発明による化粧品容器1の中で含浸スポンジを排出手段20とする実施例の場合には、表面の温度低下が十分に起きることを確認することができ、60秒経過のとき表面が31.1℃まで冷却される。
【0155】
ところで、従来の化粧品容器は、50℃まで保管された後に常温に露出された場合、急激な温度の低下を具現することができる構成を含んでいないため、エアリスポンプを有する従来の化粧品容器は、60秒経過後35℃以上に維持され、また含浸スポンジを有する従来の化粧品容器は60秒経過後約40℃まで温度が維持される。
【0156】
すなわち、上記のような実験資料をよく調べて見ると、本発明による化粧品容器1は、金属材質で構成される吐出板50で、50℃まで加熱されてから20℃の常温に露出された時に急激に温度の低下が起きるようにすることで、化粧品が吐出板50の上面に吐出された場合、化粧品に冷感效果を与えることができる。したがって、本発明の化粧品容器1が有する冷感效果は、このような温度測定の結果を通じてはっきりと現われるもので、従来の化粧品容器に対比して著しいものであることが分かり、これによって本発明はユーザー満足度を大幅に向上させることができるものである。
【0157】
ただし、本発明による化粧品容器1は、排出手段20として含浸スポンジを使用する場合よりもエアリスポンプ20を使用する場合に温度の低下效果が高く現われるが、これはエアリスポンプ20の場合、吐出板50との接触面積が小さいか、またはほとんどなく、50℃で保管される時化粧品に吸収された熱が吐出板50へ伝達されないからである。
【0158】
このように本発明による化粧品容器1は、吐出板50を金属材質で構成するによって吐出板50の上面で急激な冷却が行われるようにして、化粧品が吐出される時に化粧品に内包された熱が外部に放出されるようにすることで、クーリング感に対するユーザーの満足度を極大化することができる。
【0159】
以下では具体的な実験資料を利用し、本発明に対する化粧品容器1の抗菌效果を立証及び説明するようにする。
【0160】
図16は、本発明による化粧品容器の細菌繁殖度を示すグラフで、
図17は、従来の含浸スポンジに対する汚染度を示す図面であり、表3は、本発明による化粧品容器及び従来の化粧品容器の細菌繁殖数値を示す表である。表3の数値をグラフ化して
図16で示した。
【0161】
図16及び表3での実験の場合、防腐剤が添加されていない化粧品を利用しており、本発明による化粧品容器1で排出手段20がエアリスポンプ20である場合と、含浸スポンジである場合に分けて実験し、含浸スポンジを有する従来の化粧品容器を対照群に置いて実験を進行した。また、4週間の間ユーザーがパフを利用して化粧品容器の化粧品を取って塗るようにした。
【0162】
また、
図17での実験の場合、肌に紫外線遮断剤(UVランプで蛍光色を帯びるジソジウムフェニルベンズイミダゾールスルホン酸を含む製品)を塗って、一般的な使い方で含浸スポンジに含浸されている化粧品を1週間ないし2週間の間にわたって使用することによって紫外線遮断剤が含浸スポンジに残留するかどうかについてUVランプで確認した。
【0164】
本発明による化粧品容器1は、金属の吐出板50を含んでいるため、ユーザーがパフを利用して吐出板50に吐出された化粧品を取って塗っても、パフに付着していたユーザー肌の角質などは、吐出板50の吐出口51以外には排出手段20に引入されることができない。したがって、表3及び
図16に示されたように、本発明による化粧品容器1は、吐出板50を具備しない従来の化粧品容器に比べて、細菌の増殖が相対的に非常に少なく起きるか、または全く起きないことを確認することができる。
【0165】
本発明の化粧品容器1は、吐出板50の吐出口51の直径を十分に小さく形成(1mm以内)するため、構造的には吐出口51を介して排出手段20が外部と連通されると言っても、実質的に角質などのような栄養分が細菌に供給されることは非常に難しい。また、本発明の化粧品容器1がエアリスポンプ20を使用する場合には、吐出口51がエアリスポンプ20の出口と交互に配置されることができるので、栄養分の供給を完全に遮断することができる。したがって、本発明の化粧品容器1がエアリスポンプ20を使用する場合には、細菌の繁殖が全く起きないことを確認した。
【0166】
一方、含浸スポンジを利用する従来の化粧品容器は、含浸スポンジの上面全体が外部に露出しており、パフが含浸スポンジに直接接触する方法なので、パフに付着していた角質などが含浸スポンジの細菌に持続的に供給される。したがって、パフを利用して化粧品を含浸スポンジから排出させることによって細菌は急激に増殖することが分かる。
【0167】
特に、
図17を参考すれば、ユーザーがパフを利用して含浸スポンジに含浸された化粧品を使用するほど、ユーザーの肌に付着していた紫外線遮断剤が含浸スポンジに移ったことを明確に確認することができる。これは、結局ユーザーの肌角質も同様に含浸スポンジに付着するようになることを意味し、これによって従来の化粧品容器では細菌の繁殖が絶えずに生じることができることが分かる。
【0168】
一方、本発明による化粧品容器1は、吐出板50を利用してパフが直接排出手段20に接触することを效果的に遮断することができる。特に、本発明の化粧品容器1がエアリスポンプ20を使用する場合には、ユーザーがパフを利用して化粧品を継続的に使用してもエアリスポンプ20の内部に収容された化粧品に角質などが流入されることが構造的に全く不可能である。
【0169】
このように本発明による化粧品容器1は、小径の吐出口51を有する吐出板50を具備することで、パフが直接排出手段20の出口に接触しないようにし、ユーザーがパフを利用して化粧する時、化粧品に残留した細菌にパフを介して栄養分が供給されることを防止することができ、これによって化粧品の汚染を完璧に遮断することができる。
【0170】
下記表4は、本発明による化粧品容器の細菌生存数値を示す表である。本実験は、細菌類(大膓菌、化膿菌、緑膿菌)あるいは真菌類(Aspergillus niger、Candida albicans)を本発明による化粧品容器1の排出手段20内の化粧品(防腐剤未添加)に接種し、日ごとに生菌の数を測定するような方法で行われた。
【0171】
この際、細菌数は、1gの化粧品を採取して中和液に10倍希釈した後、SDC培地に塗抹し、37℃の恒温槽に24時間以上培養してコロニー数(菌数)を観察して示し、真菌数は1gの化粧品を採取して中和液に10倍希釈した後、SDA培地に塗抹して30℃の恒温槽に24時間以上培養してコロニー数(菌数)を観察した。
【0173】
本発明による化粧品容器1は、排出手段20としてエアリスポンプ20または含浸スポンジを有することができる。ところで、エアリスポンプ20の場合、空気の侵入を防止することができるような構造である反面、含浸スポンジの場合、空気の侵入がある程度許容されることができる。
【0174】
表4を参考すれば、本発明による化粧品容器1の排出手段20がエアリスポンプ20の場合、細菌類及び真菌類いずれも二日目に20未満に急激に減少したことを確認することができる。これは、エアリスポンプ20の場合、内部に収容された化粧品に空気などの流入が遮断されることによって細菌に生存のための栄養分が全く供給されなかったからである。
【0175】
一方、本発明による化粧品容器1の排出手段20が含浸スポンジである場合、細菌類及び真菌類いずれもエアリスポンプ20を使用する場合に比べて生菌の数が相対的に多いことを確認することができる。
【0176】
すなわち、上記の実験結果を考慮する時、本発明による化粧品容器1は、排出手段20として含浸スポンジの代りにエアリスポンプ20を利用することで、細菌の生存を最小化して化粧品の汚染を革新的に防止することができる。
【0177】
以下では具体的な実験資料を利用して、本発明に対する化粧品容器1の耐久性及び衛生性について説明する。
【0178】
図18は、本発明による化粧品容器の吐出板材質による摩耗を示す図面である。
図18に示された実験に使用された本発明による化粧品容器1の吐出板50の材質は、SUS304ステンレス金属材質であり、対照群として使用された吐出板50の材質は、一般的なプラスチックである。
【0179】
図18に示されたように、パフを利用して化粧品が吐出される吐出板50の上面を20回ほど擦った場合、金属材質である吐出板50にはスクラッチが全く現われないことを確認することができる。しかし、プラスチック材質の場合には、20回だけの使用でも多くのスクラッチが発生したことを明確に確認することができる。
【0180】
すなわち、本発明による化粧品容器1は、プラスチックではない金属材質の吐出板50を利用することで、化粧品がパフによって吐出板50の上面で擦られる時、吐出板50が摩耗することを效果的に防止することができる。また、本発明は、スクラッチの発生を抑制するので、スクラッチに化粧品が残留することによって美観を害して汚染を加速化する従来の化粧品容器1に比べて、耐久性とともに衛生性を確保することができる。
【0181】
この際、本発明の化粧品容器1に使用される化粧品は、炭酸カルシウム(CaCo
3)、酸化チタン(TiO
2)、タルク(Talc)、天然鉱物または金属化合物などのような固形微粒子である無機顔料(Inorganic Pigment)を含むことができるが、化粧品が強い硬度を有する無機顔料を含むことによって吐出板50の上面でパフによって化粧品が使用される時、吐出板50の摩耗が憂慮されうる。したがって、本発明の化粧品容器1の吐出板50は、ビッカース硬さ値(Vickers Hardness)が120HV値ないし200HV値であることができる。この際、ビッカース硬さ値はASTM E92でテストした数値であり、ダイヤモンド測定対象を押した時入って行く面積を数値化したものである。
【0182】
したがって、本発明は、吐出板50のビッカース硬さ値が120HV値以上になるようにすることで、強い硬度の無機顔料が含まれた化粧品を使用しても、パフによる摩擦が発生する時吐出板50に傷や摩耗が発生することを效果的に防止することができる。
【0183】
また、本発明は、吐出板50のビッカース硬さ値が200HV以下になるようにして吐出板50の製造コストを最適化し、加工及び成形(吐出口51形成のためのエッチング作業など)を容易に行うようにすることができる。
【0184】
また、本発明は吐出板50の上面が外部へ露出されるようにし、吐出板50の上面に吐出された化粧品をユーザーがパフで取って塗るようにすることで、パフで化粧品を取って塗るようにする面が排出手段20と離隔されるようにし、パフが触れる面をいつでも拭き上げて衛生を清潔に維持することができるという長所がある。
【0185】
下記表5に示されたように、排出手段20がエアリスポンプ20、または含浸スポンジである本発明の化粧品容器1と、エアリスポンプのみで構成されるか、または含浸スポンジのみで構成される従来の化粧品容器に対し、50人のユーザーが使用する過程で感じる衛生性を5点満点で評価した結果、衛生的な側面から本発明の化粧品容器1が従来の化粧品容器に比べて非常に良い評価を受けたことを確認することができる。
【0186】
特に、含浸スポンジのみで構成された従来の化粧品容器に比べた場合、本発明は、吐出板50を具備することで、衛生性を極大化することができることが分かる。
【0188】
したがって、本発明は、排出手段20から吐出された化粧品が吐出板50の上面に安着されるようにして、外部へ露出した吐出板50の上面に付着していた化粧品を拭き上げるようにし、従来の化粧品容器に比べて衛生性を高めてユーザーの肌にトラブルが生ずることを防止することができる。
【0189】
このように本発明は、クーリングに対するユーザー満足度及び表面温度変化の実験資料などによって冷感效果に優れていることが分かり、細菌の生存数値と細菌の繁殖数値などについての実験資料を通じて抗菌性を確保していることが分かり、スクラッチ発生の可否に対する実験資料と衛生性に対するユーザー満足度を通じて耐久性とともに衛生性を有することが分かる。したがって、本発明は、上記のような長所等によってユーザーの全体的な満足度を極大化するような效果を有する。
【0190】
以上、本発明について具体的な実施例を通じて詳しく説明したが、これは、本発明を具体的に説明するためのもので、本発明はこれに限定されず、本発明の技術的思想内で当該分野における通常の知識を有する者によってその変形や改良が可能であることは明白である。
【0191】
さらに、本発明の単なる変形ないし変更は、いずれも本発明の範疇に属するもので、本発明の具体的な保護範囲は添付された特許請求の範囲によって明確になる。