(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ペグと前記駆動フィンガとの協働により、前記駆動フィンガを備えた前記可動顎部が閉位置から開位置へ動かされるように、前記ペグ(30,33)と前記駆動フィンガ(21,22)とが配置されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の設備。
前記ペグと前記駆動フィンガとの協働により、前記駆動フィンガを備えた前記可動顎部が閉位置でブロックされるように、前記ペグ(30,33)と前記駆動フィンガ(21,22)とが配置されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の設備。
前記突起と前記駆動フィンガとの協働により、前記駆動フィンガを備えた前記可動顎部が閉位置から開位置へ動かされるように、前記突起(232,240)と前記駆動フィンガ(221)とが配置されている、
ことを特徴とする請求項8に記載の設備。
前記弾性エレメント(16)が、前記不動顎部(10)に固定された1つの端部と、前記可動顎部を担持するために前記可動顎部(11)に固定された別の端部とを有する板ばねである、
ことを特徴とする請求項1に記載の設備。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1を参照すると、この例における本発明の容器処理設備は、周縁100が載置されたカラーを含む、それぞれボディ及びネックを有する容器を処理することを目的としている。
設備は複数の隣接する回転式プラットフォーム、具体的には例えば2つの移送スター(transfer stars)(入口の第1プラットフォーム101、及び出口の第5プラットフォーム105)と、滅菌カルーセル(第2プラットフォーム102)と、充填カルーセル(第3プラットフォーム103)と、閉鎖カルーセル(第4プラットフォーム104)とを有している。
第2、第3、及び第4プラットフォーム102,103及び104にはそれぞれ滅菌装置、充填装置、及び閉鎖装置(図示せず)が載置されている。
【0020】
この例では、設備は設備を通る容器のための移動経路1を画定して、周縁の中心が経路1上にセンタリングされるようになっている。 経路1は5つのプラットフォームのそれぞれの周りで部分的に曲がりくねっている。
設備は、容器を設備内に挿入するための導入装置106を有している。この導入装置は容器を第1プラットフォーム101へ運ぶ。
さらに設備は容器を取り出す装置107を有している。この装置は第5プラットフォーム105によって運ばれた容器を引き取り、これらを設備から取り去る。
例えば装置106及び107は搬送スクリュ、運動ベルト型コンベヤ、又は他のタイプの装置である。
【0021】
各プラットフォームは複数のホルダ装置を備えている。
これらのホルダ装置は、容器の周縁を直接クランプすることにより、又は周縁を覆うクロージャ部材をクランプすることにより、容器が周縁100で保持されるのを可能にする。
各ホルダ装置は対応プラットフォームの底面に締め付けられていることが好ましい。
各プラットフォームの上面、すなわちそのプラットフォームの底面とは反対側の面は、対応ホルダ装置に向かって下向きに傾斜している。
【0022】
結果として、清浄化流体又は滅菌流体が実質的にプラットフォームのうちの1つの中心に向かって噴霧されると、前記清浄化流体はプラットフォームの上面の傾斜に沿って必然的に流れ去る。
次いで冷却流体はプラットフォームのエッジを超えてそれぞれのホルダ装置上へ必然的にあふれ出る。
こうして実質的にプラットフォームの上面全体及びホルダ装置の大部分が清浄化流体と接触する。
このように、プラットフォームのそれぞれの真ん中に流体を噴霧するだけで設備の大部分を極めて簡単に清浄化又は滅菌することができる。
【0023】
図6a,6b,7a,7b,8a,8b,9a及び9bを参照しながら、異なるプラットフォームのホルダ装置を以下に説明する。変形例の間で同一のエレメントには同じ符号が付けられている。
各ホルダ装置は不動顎部10を含んでいる。不動顎部はこの例では対応するプラットフォームと一体的に形成されている。
【0024】
各ホルダ装置はまた、閉位置と開位置との間で不動顎部10に対して運動可能であるように不動顎部10上に設けられた可動顎部11を含んでいる。
閉位置においては、不動顎部10及び可動顎部11は、容器の周縁100の断面よりも小さな貫通区分を画定するので、装置の顎部間に容器が存在すると、これらの顎部は容器の周縁100をクランプする。
容器を解放するための開位置においては、可動顎部11の自由端は不動顎部10の自由端から離れることにより、周縁の断面よりも大きい貫通区分を画定する。
【0025】
従って、不動顎部10と可動顎部11とが対応プラットフォームの半径方向に対して対称的に開くのではなく、可動顎部11だけが不動顎部10に対して開閉することにより、容器を保持又は解放する。
【0026】
例えば、不動顎部10の自由端と可動顎部11の自由端とは、容器の周縁100の周りに配置するための円形切欠き12を備えていてよい。「自由端」という用語はもちろん、容器をクランプし得る顎部部分であって、設備又は他方の顎部に結合された顎部部分とは異なる顎部部分を意味するために使用される。
【0027】
不動顎部10及び可動顎部11の自由端とは、互いに平行に延びている。可動顎部11の自由端はまた不動顎部10の自由端の下に延びている。
不動顎部10及び可動顎部11は両方とも縦長(oblong)形状である。
【0028】
可動顎部11は、開位置から閉位置へ達すると、可動顎部11が保持されるべき容器にクランプ力を加えるように配置されていることが好ましい。この力は容器の周縁100の中心に向かって、不動顎部10の長手方向に対して横方向に延びる。
従って、可動顎部11は周縁100に横方向の力を加えて、不動顎部の長手方向に対して垂直方向に延びる力を加えることはないので、周縁100がホルダ装置内により良好に保持されることを保証し得る。
【0029】
不動顎部10は、可動顎部11の閉位置を画定する第1当接部13を含んでいることが好ましい。この例では、第1当接部13は不動顎部10の側壁のうちの1つに直接に形成されている。第1当接部13は、不動顎部10に対する可動顎部11の運動をストップさせるために、可動顎部11の側縁部と協働する。
【0030】
不動顎部10は、可動顎部11の開位置を画定する第2当接部14を含んでいることが好ましい。この例では、第2当接部14は第1当接部13が形成されたのと同じ不動顎部10の側壁に直接に形成されている。第2当接部14は、不動顎部10に対する可動顎部11の運動をストップさせるために、可動顎部11に形成されたショルダと協働する。
【0031】
各ホルダ装置はまた、対応不動顎部10に固定された端部と、対応可動顎部11に固定された端部とを有する板ばね16を有することによって、可動顎部11を担持することが好ましい。板ばね16はこのように2つの顎部を互いに結合することにより、可動顎部11が不動顎部10に対して運動するのを可能にし、そしてまた可動顎部11を閉位置へ推進するのを可能にする。板ばね16の端部は、例えば、ねじによって、それぞれの顎部に固定されていてよい。
従って、板ばねは単独で、可動ブレードが定置ブレードに対して動くのを可能にし、そして可動ブレードを閉位置へ戻す。本発明のホルダ装置はこのように2つの部分を含み、ひいては簡単且つ迅速に清浄化することができる。
【0032】
加えて、板ばねはそれ自体が清浄化しやすい。ブレードの外面の部分全てへのアクセスが容易なこと、そしてその形状が単純なことにより、ホルダ装置を取り外すことなしにブレードを迅速且つ効果的に清浄化することができる。
【0033】
第1当接部13に位置する第1回転中心の周りを可動顎部11が旋回することによって、可動顎部11が閉位置(
図6a,7a,8a,及び9a)から中間位置へ動き得るように板ばね16が配置されていることが好ましい。板ばね16は変形してこの運動を可能にする。
また、第1当接部13及び顎部の自由端の後方に向かってオフセットされた第2回転中心の周りを可動顎部11が旋回することによって、可動顎部11が中間位置から開位置(
図6b,7b,8b,及び9b)へ動くように板ばね16は配置されている。
板ばね16はさらに大きく変形してこの運動を可能にする。
【0034】
第2当接部14は板ばね16の塑性変形を回避するように配置されていることが好ましい。
すなわち可動顎部11が開位置にあるときに、板ばね16は弾性変形だけを蒙る。第2当接部14は、開位置を超えて可動顎部11を開くための合力が板ばね16に対して接線方向に延びるように配置されている。
このことは、例えばメンテナンス作業中に作業者がホルダ装置を手であまりにも大きく開こうとすることによって、板ばね16を塑性変形させることがないことを保証する。
【0035】
板ばね16はほぼ方形である。この例では、板ばね16の幅は顎部10及び11の平面に対して垂直に延びており、板ばね16の長さは顎部の長手方向に対して平行に延びている。
従って、板ばね16の曲げ軸線が、第1回転中心の周りで旋回する可動顎部11の回転軸線と、第2回転中心の周りで旋回する可動顎部11の回転軸線とに対して平行になるように、板ばねは配置されている。
【0036】
処理設備を制御雰囲気エンクロージャ内に置き、制御されたガス流がエンクロージャの天井から処理設備に向かって流れることが必要な場合がある。
板ばね16の配置様式により、板ばね16が、不動顎部10及び可動顎部11と同じ平面内に延びる板ばねと比較してこの流れを極めて僅かにしか妨げないことを保証することができる。
【0037】
加えて、板ばね16のこのような配置によって、板ばね16の2つの主面の両方、すなわち最大面積を有しほぼ鉛直方向の2つの板ばね面の両方に、対応プラットフォームの上面から落下する流体を当てることができる。
このことは、流体が清浄化流体又は滅菌流体であって、板ばねの両主面を処理するのに役立つことができる場合に、特に有利である。
【0038】
板ばね16は幅が広い。「広い」という用語は、板ばね16が板ばね16の長さの3分の1よりも大きい幅を有することを意味するものとする。
【0039】
こうして、板ばね16は不動顎部10に対して可動顎部11をより容易に安定化し、これにより、2つの回転中心の周りの可動顎部11の回転運動以外の、不動顎部10に対する可動顎部11の寄生運動を制限する。
板ばね16はまた、従来技術のホルダ装置において使用される種類の摩擦ガイドピンを省くことができる。このような摩擦ガイドピンは通常、清浄化が難しい。
【0040】
本発明では、第1プラットフォーム101の各ホルダ装置毎に、第1プラットフォーム101のホルダ装置の顎部と第2プラットフォーム102のホルダ装置の顎部とが、協働手段を備えている。この協働手段は、動作中に、顎部の協働だけで、第1プラットフォーム101から第2プラットフォーム102へ容器を移すことを目的として協働するのを可能にする。
加えて、第2プラットフォーム102のホルダ装置の顎部と第3プラットフォーム103のホルダ装置の顎部とが、協働手段を備えている。この協働手段は、動作中に、顎部の協働だけで、第2プラットフォーム102から第3プラットフォーム103へ容器を移すことを目的として協働するのを可能にする。
さらに、第1プラットフォーム103のホルダ装置の顎部と第4プラットフォーム104のホルダ装置の顎部とが、協働手段を備えている。この協働手段は、動作中に、顎部の協働だけで、第3プラットフォーム103から第4プラットフォーム104へ容器を移すことを目的として協働するのを可能にする。
最後に、第4プラットフォーム104のホルダ装置の顎部と第5プラットフォーム105のホルダ装置の顎部とが、協働手段を備えている。この協働手段は、動作中に、顎部の協働だけで、第4プラットフォーム104から第5プラットフォーム105へ容器を移すことを目的として協働するのを可能にする。
【0041】
より具体的には、いずれの1つのプラットフォームのホルダ装置も全て同一である。単一のプラットフォームの種々のホルダ装置は、連続するプラットフォームのホルダ装置のいずれかと協働し得るように構成されている。
【0042】
これを目的として、
図9a及び9bを参照すると、第1プラットフォーム101及び第5プラットフォーム105のホルダ装置は全て、以下では変形例Dのホルダ装置と呼ぶ同じ協働手段を有している。
変形例Dの協働手段は駆動フィンガ21を含む。この駆動フィンガは、前記のそれぞれの装置の可動顎部11に配置されている。
【0043】
駆動フィンガ21は可動顎部11の自由端に設けられた切欠きによって直接に形成されることが好ましい。駆動フィンガ21はこうして、自由端の他の部分に対して平行に延びている。
自由端は、駆動フィンガ21が、周縁の周りに延びる部分21.1と、部分21.1から離れる方向に延びて部分21.1と協働することによりV字形を形成する部分21.2とを有するように成形されている。
【0044】
図7a及び7bを参照すると、第3プラットフォーム103のホルダ装置は全て同じ協働手段を有しており、以下では変形例Bのホルダ装置と呼ぶ。
変形例Bのホルダ装置は、符号22を付けられた駆動フィンガの形状において、変形例Dのホルダ装置とは異なっている。
この駆動フィンガにおいて部分22.1及び22.2は、変形例
Dのホルダ装置の駆動フィンガ21の部分21.1及び21.2によって形成されたV字形よりも若干深く、大きく広がるV字形状を形成している。
より正確に述べるならば、部分22.2は部分21.2よりも遠く離隔していて、より長い。
【0045】
図6a及び6bを参照すると、第2プラットフォーム102のホルダ装置は全て同じ協働手段を有しており、これらは以下では変形例Aのホルダ装置と呼ぶ。
変形例Aのホルダ装置の協働手段はペグ30を有している。ペグ30は、前記のそれぞれの装置の不動顎部10に配置されている。
【0046】
より具体的には、不動顎部10の各自由端は突起31を含んでいる。この突起31は、自由端の他の部分と同じ平面内に、不動顎部10の長手方向に対して垂直に延びている。この例におけるペグ30は、前記突起31から鉛直方向に延びるように突起31上に設けられている。
【0047】
図8a及び8bを参照すると、第4プラットフォーム104のホルダ装置は全て同じ協働手段を有しており、以下では変形例Cのホルダ装置と呼ぶ。
変形例Cのホルダ装置は、符号32を付けられた突起の配置において、変形例Aのホルダ装置とは異なっている。
この突起は、符号33を付けられたペグを担持している。
具体的にはこの例では、変形例Cの突起32は、不動顎部10の円形の切欠きから連続して延びているので、ペグ33と、変形例Cのホルダ装置が締め付けられているプラットフォーム104との間隔は、ペグ30と変形例Aのホルダ装置を担持するプラットフォーム102との間隔よりも大きい。
加えて、変形例Cの突起32はより長いので、ペグ33は自由端の他の部分から、変形例Aよりも大きく離れている。
【0048】
図1,2,3,4,5,6a,6b,7a,7b,8a,8b,9a及び9bを参照しながら、設備を通る容器の経路を以下に説明する。
容器を導入装置によって第1プラットフォーム101内に装填する。
導入装置は、容器の周縁100を第1プラットフォーム101の変形例Dのホルダ装置のうちの1つの中に押し込む。
次いで、変形例Dのホルダ装置は容器をクランプすることによって、第1プラットフォーム101の周りで容器を保持する。
【0049】
容器を担持する変形例Dのホルダ装置が第1プラットフォーム101と第2プラットフォーム102との接点に接近するに従って、容器を担持する変形例Dのホルダ装置は第2プラットフォーム102の変形例Aのホルダ装置のうちの1つと対面するようになる。
より正確に述べるならば、第2プラットフォーム102の変形例Aのホルダ装置の可動顎部11の自由端と、変形例Dのホルダ装置の不動顎部10との重なり合い、変形例Aのホルダ装置の可動顎部11は容器の周縁によって、経路に沿って動く容器の作用下で閉位置から開位置へ動かされる。
変形例Aのホルダ装置の板ばね16は次いで、変形例Aのホルダ装置の可動顎部11を閉位置へ戻すので、第1プラットフォームと第2プラットフォームとの接点(
図2)で、変形例A及び変形例D双方のホルダ装置が容器上にクランプされ、ひいてはこれらホルダ装置のそれぞれが容器を保持することができる。
【0050】
プラットフォームの回転運動を続けるのに伴って、変形例Aのホルダ装置のペグ30は変形例Dのホルダ装置の駆動フィンガ21の部分21.2と接触する。
変形例A及び変形例Dのホルダ装置が接点から離れるに従って、ペグ30が駆動フィンガ21の部分21.2に圧力を加えることにより、変形例Dのホルダ装置の可動顎部11をその閉位置からその開位置へ動かす。
変形例Aのホルダ装置はこうして容器を変形例Dのホルダ装置から解放する。
すなわち、次いで変形例Aのホルダ装置だけが容器上にクランプされ、この容器は第2プラットフォーム102の周りを動くことによって設備内のその経路を進み続けることができる。
【0051】
変形例Aのホルダ装置が第2プラットフォーム102と第3プラットフォーム103との接点に接近するに従って、容器を担持するホルダ装置は第3プラットフォーム103の変形例Bのホルダ装置のうちの1つに達する。
第3プラットフォーム103のこの変形例Bのホルダ装置の不動顎部10の自由端と、変形例Aのホルダ装置の可動顎部11とが重なり合い、そして変形例Bのホルダ装置の可動顎部11は容器の周縁によって、経路に沿って動く容器の作用下で閉位置から開位置へ動かされる。
変形例Bのホルダ装置の板ばね16は次いで、変形例Bのホルダ装置の可動顎部11を閉位置へもたらすので、第2プラットフォームと第3プラットフォームとの接点(
図3)で、変形例A及び変形例B双方のホルダ装置が容器上にクランプされ、ひいてはこれらホルダ装置のそれぞれが容器を保持することができる。
変形例Aのホルダ装置のペグ30は変形例Bのホルダ装置の駆動フィンガ22の部分22.1と接触する。
変形例A及び変形例Bのホルダ装置が接点から離れるに従って、ペグ30が駆動フィンガ22の部分22.1に圧力を加えるので、ペグ30は変形例Bのホルダ装置の可動顎部11をその閉位置に保持するのに対して、変形例Aのホルダ装置の可動顎部11は周縁によって、第3プラットフォーム103の周りの経路に沿って動く容器の作用下で閉位置から開位置へ動かされる。
こうして変形例Bのホルダ装置だけが容器上にクランプされ、この容器は第3プラットフォーム103の周りを動くことによって設備内のその経路に追従し続けることができる。
【0052】
同様に、変形例Bのホルダ装置が第3プラットフォーム103と第4プラットフォーム104との接点に接近するに従って、変形例Cのホルダ装置の可動顎部11は周縁によって、容器の運動作用下で閉位置から開位置へ動かされる。
変形例Cのホルダ装置の板ばね16は次いで、変形例Cのホルダ装置の可動顎部11を閉位置へもたらすので、第3プラットフォーム103と第4プラットフォーム104との接点(
図4)で、変形例B及び変形例C双方のホルダ装置が容器上にクランプされる。
変形例B及び変形例Cのホルダ装置が接点から離れるに従って、変形例Cのペグ33が駆動フィンガ22の部分22.2に圧力を加えるので、ペグ33は変形例Bのホルダ装置の可動顎部11をその閉位置から開位置へ動かす。
結果として、変形例Cのホルダ装置だけが容器上にクランプされ、この容器は第4プラットフォーム104の周りを動くことによって設備内のその経路に追従し続けることができる。
【0053】
最後に、変形例Cのホルダ装置が第4プラットフォーム104と第5プラットフォーム105との接点に接近するに従って、変形例Dのホルダ装置の可動顎部11は周縁によって、運動する容器の作用下で閉位置から開位置へ動かされる。
変形例Dのホルダ装置の板ばね16は次いで、変形例Dのホルダ装置の可動顎部を閉位置へもたらすので、第4プラットフォーム104と第5プラットフォーム105との接点(
図5)で、変形例C及び変形例D双方のホルダ装置が容器上にクランプされる。
ペグ33が駆動フィンガ21の部分21.2に圧力を加えることにより、変形例Dのホルダ装置の可動顎部11を閉位置に保持する。
変形例Cのホルダ装置の可動顎部11は周縁によって、運動する容器の作用下で閉位置から開位置へ動かされる。
こうして変形例Dのホルダ装置だけが容器上にクランプされ、取り外し装置によって取り外される前に、この容器は第5プラットフォーム105の周りを動くことによって設備内のその経路に追従し続けることができる。
【0054】
注意すべきなのは、1つのホルダ装置のペグと別のホルダ装置の駆動フィンガとの協働が、容器を保持する両ホルダ装置が前記装置と連携する2つのプラットフォーム間の接点の近くにあるときにだけ行われるように、種々のホルダ装置を設備内に配置する必要があるということである。
【0055】
従って、容器が前記連続するプラットフォーム間を移動するのを可能にし、そして容器が処理設備中を移動するのを可能にするのは、2つの連続するプラットフォームのホルダ装置間の協働である。
具体的には、各ペグが、上流側のプラットフォームのホルダ装置の可動顎部11を開くのを可能にし、そして、下流側のプラットフォームのホルダ装置の可動顎部11を閉じたままにするのを可能にする。したがって、ホルダ装置の各変形例は、ホルダ装置の2つの他の変形例と協働するように構成されている。
【0056】
本発明の処理設備はこのように、ホイール−カムシステムの使用を回避するのを可能にするので有利である。
さらに、可動顎部11を対応プラットフォームに結合する必要がなく、これにより、可動顎部11の構造、及び不動顎部10の構造を大幅に単純化する。
この例における可動顎部11及び不動顎部10はこのようにほぼ平面状の形状である。さらに、可動顎部11は長さが比較的短く、これにより板ばね16による安定化及び案内を簡単にする。
「比較的短い」という用語は、可動顎部11の長さが不動顎部10の長さの2分の1〜3分の1であることを意味するために使用される。
【0057】
本発明のホルダ装置はまた構造的に極めて単純なので、低い生産コストを提供し、また従来技術の装置よりも損傷及び汚染されるのに時間がかかる。本発明のホルダ装置はまた極めて簡単に清浄化することができる。
【0058】
もちろん、本発明は記載の実施態様に限定されることはなく、請求項によって定義される本発明の範囲を超えることなしにこれに変更実施態様を適用することができる。
【0059】
具体的には、設備は他の数の回転プラットフォームを有していてよい。
さらに、ホルダ装置は容器の周縁を介する以外の形で容器を保持するのに役立つことができ、例えば容器はそれらのボディで保持されてもよい。
【0060】
記載の設備はホルダ装置の4つの変形例を有しており、ホルダ装置の各変形例がホルダ装置の2つの他の変形例と協働するように構成されてはいるものの、本発明の設備は互いに協働するように構成された唯2つのホルダ装置変形例を有することもできる。
例えば設備は変形例Aのホルダ装置及び変形例Bのホルダ装置だけを使用する唯2つのプラットフォームを有することもできる。
【0061】
設備は唯2つの連続するプラットフォームを有し、これらのプラットフォームには、容器が1つのプラットフォームから別のプラットフォームへ移動するのを可能にする目的で協働するように構成されたホルダ装置が取り付けられており、設備の他の部分はコンベンショナルなホイール−カムシステムによる作動に依存してもよい。
【0062】
いずれの場合にも、考察中の各プラットフォームに対して各ホルダ装置は、当該プラットフォームの少なくとも1つの回転方向で当該プラットフォームに対して上流側及び下流側に位置するそれぞれのプラットフォームのホルダ装置のうちの少なくとも1つと協働可能であるように配置されるべきである。
【0063】
この例における協働手段はペグ−フィンガ配列を含むものの、協働手段は上流側及び下流側のプラットフォームのホルダ装置間の協働を達成するのに適したものであるならばいかなる他の手段をも含んでよい。
図10〜13が示す変形例において、協働手段は、上記のペグ−フィンガ配列に代わる突起−フィンガ配列を含んでいる。
【0064】
変形例Eのホルダ装置の協働手段はこのように平面突起240を含んでいる。この平面突起240は、不動顎部210の自由端に締め付けられているので、突起240は、不動顎部210が延びる平面に対して平行な平面内に延びている。
変形例Fのホルダ装置の協働手段は、可動顎部211の一方の端部に結合されたフィンガ221を含む。これによりフィンガ221は、可動顎部211が延びる平面に対して平行な平面内に延びる。
変形例Gのホルダ装置の協働手段は平面突起232を含んでいる。平面突起232は不動顎部210の自由端によって直接に形成されている。
変形例Hのホルダ装置の協働手段は、可動顎部211の一方の端部に結合されたフィンガ221を含む。これによりフィンガ221は、可動顎部211が延びる平面に対して平行な平面内に延びる。
【0065】
従って、変形例Eのホルダ装置は、突起240及びフィンガ221を介して変形例Hのホルダ装置と協働するように構成されている(これにより、フィンガ221を担持する可動顎部211を閉位置から開位置へ動かす)。変形例Fのホルダ装置は、突起232及びフィンガ221を介して変形例Gのホルダ装置と協働するように構成されている(これにより、フィンガ221を備えた可動顎部211を閉位置から開位置へ動かす)。
【0066】
変形例Eのホルダ装置から変形例Fのホルダ装置への容器の通過、及び変形例Gのホルダ装置から変形例Hのホルダ装置への容器の通過は、ホイール−カム型システムによって、又は板ばねの特別な特徴(上流側プラットフォームのホルダ装置の板ばねと、下流側プラットフォームのホルダ装置の板ばねとの間の剛性及び/又は配向の差異)によって保証される。
ホルダ装置の閉鎖は、板ばね以外の弾性エレメント、例えば圧縮ばね又はねじりばねによって制御されてよい。
【0067】
ホルダ装置は、特にこれが電子ビームによって汚染除去するためのステーション内で使用される場合に、全体的に金属から形成されていることが好ましい。
他の用途における1つの変形例では、ホルダ装置はプラスチック材料から形成された部分を含むこともできる。
【0068】
顎部には、顎部を貫通するペグ、又は鉛直平面内でオフセットされた2つのペグが取り付けられていてよく、これによりペグは上流側プラットフォームのホルダ装置の自由な顎部、及び下流側プラットフォームのホルダ装置の自由な顎部に作用することができる。
【0069】
「ペグ」という用語は、不動顎部に固定された任意のエレメント(別個の付属品であるか、顎部に直接に機械加工されたものであるかにかかわらず)であって、隣接するプラットフォームのホルダ装置の駆動フィンガと協働するのに適した形状を有するエレメントを対象とするために使用される。
【0070】
下流側プラットフォームのホルダ装置の板ばねの剛性よりも低い剛性の板ばねを有するように上流側プラットフォームのホルダ装置を提供して、
下流側プラットフォームのホルダ装置が
上流側プラットフォームのホルダ装置から容器を引き出すようにすることもできる。
【0071】
下流側プラットフォームのホルダ装置の板ばねと比較して対応する不動顎部が延びる方向に対する傾斜が少ない方向に延びる板ばねを有するように上流側プラットフォームのホルダ装置を提供して、
下流側プラットフォームのホルダ装置が
上流側プラットフォームのホルダ装置から容器を引き出すようにすることもできる。