特許第6204629号(P6204629)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6204629
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】台棒
(51)【国際特許分類】
   B66C 23/28 20060101AFI20170914BHJP
【FI】
   B66C23/28 B
【請求項の数】3
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2017-514590(P2017-514590)
(86)(22)【出願日】2016年7月26日
(86)【国際出願番号】JP2016071859
【審査請求日】2017年3月14日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000001890
【氏名又は名称】三和テッキ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】591045541
【氏名又は名称】岳南建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤原 稔久
(72)【発明者】
【氏名】衣笠 宏文
(72)【発明者】
【氏名】藤井 文宏
(72)【発明者】
【氏名】沖田 晃
(72)【発明者】
【氏名】▲角▼折 正規
(72)【発明者】
【氏名】望月 将裕
(72)【発明者】
【氏名】松井 進
(72)【発明者】
【氏名】木綱 栄二
(72)【発明者】
【氏名】下廣 研
(72)【発明者】
【氏名】川崎 伯晃
【審査官】 今野 聖一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−291261(JP,A)
【文献】 特開昭62−222993(JP,A)
【文献】 特開2005−335828(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66C 23/00 − 23/94
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄塔の主柱材の内側に取り付けられる基部アタッチメントと、前記基部アタッチメントを通る水平方向に沿う回転軸を中心に前記基部アタッチメントと共に回転することができる基部胴体と、を有する基部ユニットを備え、
前記主柱材は、上端部が下端部より前記鉄塔の内側に位置するように傾斜しており、
前記回転軸は、前記基部胴体の重心を通り且つ前記基部胴体の長手方向に沿う中心線に対して前記主柱材側に位置する台棒。
【請求項2】
前記中心線から前記回転軸までの距離は、前記回転軸及び前記中心線の両方に対して直交する方向における前記基部胴体の最小幅の半分以下である
請求項1に記載の台棒。
【請求項3】
前記基部胴体は、4つの主材を備え、
前記4つの主材は、前記基部胴体の長手方向から見てそれぞれ正方形の頂点に配置されている
請求項1又は2に記載の台棒。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄塔の組み立て及び解体に用いられる台棒に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鉄塔が組み立てられる時及び解体される時には、移動式クレーン、クライミングクレーン又は台棒(ブーム)等が用いられている。ただし、移動式クレーンは、鉄塔の建設現場に繋がる比較的大きな搬入路を必要とする。クライミングクレーンは、部材を運搬するために仮設工事が必要となる。このため、移動式クレーン及びクライミングクレーンの使用に敵さない場所に鉄塔の建設現場がある場合、搬入が容易である台棒が用いられる。例えば、特許文献1には、台棒の一例が記載されている。特許文献1に記載されているように、台棒は、鉄塔の主柱材に取付金具を介して取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−3160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
台棒には支持ワイヤが取り付けられている。作業者が支持ワイヤを操作することによって、台棒が鉛直線に対してなす角度が調節される。これにより、作業者は台棒に吊られた被搬送部材を所望の位置に移動させることができる。しかし、従来技術においては、台棒が鉛直線に対してなす角度が小さくなると、台棒を支持している鉄塔の主柱材に台棒が接触することがあった。このため、被搬送部材が移動できる範囲を大きくすることには限界があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、被搬送部材が移動できる範囲を大きくすることができる台棒を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る台棒は、鉄塔の主柱材に取り付けられる基部アタッチメントと、前記基部アタッチメントを通る回転軸を中心に前記基部アタッチメントと共に回転することができる基部胴体と、を有する基部ユニットを備え、前記回転軸は、前記基部胴体の重心を通り且つ前記基部胴体の長手方向に沿う中心線に対して前記主柱材側に位置する。
【0007】
これにより、台棒が水平面に対してなす角度が大きくなっても、台棒が主柱材に接触しにくい。言い換えると、台棒が水平面に対してなす角度が、従来技術における上限の角度(台棒が主柱材に接触する時の角度)になっても、台棒と主柱材との間には隙間が生じる。したがって、台棒は、被搬送部材が移動できる範囲を大きくすることができる。
【0008】
台棒の望ましい態様として、前記中心線から前記回転軸までの距離は、前記回転軸及び前記中心線の両方に対して直交する方向における前記基部胴体の最小幅の半分以下であることが好ましい。
【0009】
これにより、台棒が鉄塔に取り付けられた時に基部アタッチメントに生じる曲げモーメントが抑制される。したがって、基部アタッチメントの破損がより防止される。
【0010】
台棒の望ましい態様として、前記基部胴体は、4つの主材を備え、前記4つの主材は、前記基部胴体の長手方向から見てそれぞれ正方形の頂点に配置されていることが好ましい。
【0011】
これにより、基部胴体が3つの主材で構成されている場合に比較して、基部ユニットの強度が向上しやすくなる一方で、中心線が主柱材から遠くなる。このため、従来技術のように回転軸Axが中心線と重なる場合、台棒が主柱材に接触しやすい。これに対して、回転軸Axが中心線に対して主柱材側に位置し且つ4つの主材が正方形の頂点に配置されることで、基部ユニットの強度の向上と被搬送部材が移動できる範囲の拡大とが両立する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、被搬送部材が移動できる範囲を大きくすることができる台棒を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、鉄塔に取り付けられた本実施形態に係る台棒を示す模式図である。
図2図2は、本実施形態に係る台棒を示す正面図である。
図3図3は、本実施形態に係る基部ユニットを示す正面図である。
図4図4は、図3におけるC−C断面図である。
図5図5は、本実施形態に係る先端ユニットを示す正面図である。
図6図6は、本実施形態に係る先端ユニットを示す左側面図である。
図7図7は、図6におけるD−D断面図である。
図8図8は、図2におけるA部の拡大図である。
図9図9は、図8におけるE−E断面図である。
図10図10は、図2におけるB部の拡大図である。
図11図11は、図2におけるB部の斜視図である。
図12図12は、図2におけるB部の平面図である。
図13図13は、本実施形態に係る取付金具を示す正面図である。
図14図14は、本実施形態に係る取付金具を示す平面図である。
図15図15は、本実施形態に係る取付金具を示す右側面図である。
図16図16は、鉄塔に取り付けられた比較例に係る台棒の下端部を示す拡大図である。
図17図17は、図16におけるF−F断面図である。
図18図18は、鉄塔に取り付けられた本実施形態に係る台棒の下端部を示す拡大図である。
図19図19は、図18におけるG−G断面図である。
図20図20は、本実施形態に係る台棒の組み立て方法を示すフローチャートである。
図21図21は、組み立てられる途中の本実施形態に係る台棒を示す図である。
図22図22は、組み立てられる途中の本実施形態に係る台棒を示す図である。
図23図23は、組み立てられる途中の本実施形態に係る台棒を示す図である。
図24図24は、組み立てられる途中の本実施形態に係る台棒を示す図である。
図25図25は、組み立てられる途中の本実施形態に係る台棒を示す図である。
図26図26は、変形例1に係る基部ユニットを示す正面図である。
図27図27は、変形例2に係る台棒を示す正面図である。
図28図28は、変形例3に係る台棒を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
【0015】
(実施形態)
図1は、鉄塔に取り付けられた本実施形態に係る台棒を示す模式図である。台棒1は、鉄塔10が組み立てられる時又は鉄塔10が解体される時に使用される。すなわち、台棒1は、建設途中の鉄塔10又は解体される鉄塔10に用いられる。図1に示すように、台棒1は、鉄塔10の主柱材101に取り付けられる。鉄塔10は、例えば4つの主柱材101を有する。主柱材101は山形鋼である。すなわち、主柱材101の長手方向に対する垂直断面はL字形状である。4つの主柱材101は、平面視で正方形の頂点に対応する位置に配置されている。主柱材101の長手方向は鉛直線に対して傾斜している。具体的には、主柱材101は、上端部が下端部より鉄塔10の内側に位置するように傾斜している。
【0016】
台棒1は、図1に示す取付金具5及び支持ワイヤ72によって支持されている。台棒1は、取付金具5を介して主柱材101に取り付けられる。取付金具5は、水平方向に沿う回転軸Axを中心に台棒1が回転できるように台棒1を支持する。支持ワイヤ72の一端は台棒1の先端に連結されており、支持ワイヤ72の他端は例えば地面に設置されたウインチに連結されている。ウインチによって支持ワイヤ72が巻き上げられる又は繰り出される。これにより、台棒1が水平面に対してなす角度が変化する。
【0017】
図1に示すように、台棒1には吊上ワイヤ71が取り付けられる。吊上ワイヤ71は、鉄塔10の構成材102を吊り上げるためのワイヤである。吊上ワイヤ71は、滑車81、滑車82及び滑車83に取り付けられている。滑車81は、例えば取付金具5に固定されている。滑車82は、例えば台棒1の先端に設けられる先端アタッチメント32に固定される。滑車83は、滑車82に吊り下げられており、構成材102に連結される。吊上ワイヤ71は、例えば地面に設置されたウインチに連結されている。ウインチによって吊上ワイヤ71が巻き上げられる又は繰り出される。これにより、構成材102が上下方向に搬送される。
【0018】
図2は、本実施形態に係る台棒を示す正面図である。図2に示すように、台棒1は、基部ユニット2と、先端ユニット3と、中間ユニット4と、を備える。具体的には、台棒1は、10個の中間ユニット4と、4つの中間ユニットペア40とを備える。中間ユニットペア40は、ボルトで組み立てられた2つの中間ユニット4のペアである。以下の説明において、XYZ直交座標系が用いられる。X軸は、台棒1が鉄塔10に取り付けられた時の回転軸に沿う軸である。Z軸は、台棒1の長手方向に沿う軸である。Y軸は、X軸及びZ軸に対して直交する軸である。Z軸に沿う方向のうち、基部ユニット2から先端ユニット3に向かう方向は+Z方向と記載され、+Z方向とは逆方向は−Z方向と記載される。すなわち、図2の左方向が+Z方向であり、図2の右方向が−Z方向である。
【0019】
図2に示すように、台棒1の一端から、基部ユニット2、中間ユニット4、4つの中間ユニット40(8つの中間ユニット4)、中間ユニット4、先端ユニット3の順に配置されている。基部ユニット2は、ボルトで中間ユニット4に接合されている。ボルトで基部ユニット2に接合された中間ユニット4は、ピンで中間ユニットペア40に接合されている。中間ユニットペア40同士は、ピンで接合されている。先端ユニット3は、ボルトで中間ユニット4に接合されている。ボルトで先端ユニット3に接合された中間ユニット4は、ピンで中間ユニットペア40に接合されている。
【0020】
言い換えると、基部ユニット2と中間ユニット4とを接合する第1ジョイントJ1は、ボルトジョイント9である。先端ユニット3と中間ユニット4とを接合する第2ジョイントJ2は、ボルトジョイント9である。隣接する中間ユニット4を接合する第3ジョイントJ3には、ボルトジョイント9又はピンジョイント6である。
【0021】
図3は、本実施形態に係る基部ユニットを示す正面図である。図4は、図3におけるC−C断面図である。基部ユニット2は、図1に示すように台棒1が鉄塔10に取り付けられた時、下端に位置する。基部ユニット2のZ方向の長さは、例えば1.5mである。図3に示すように、基部ユニット2は、基部胴体21と、基部アタッチメント22と、を備える。
【0022】
根元胴体21は、4つの主材211と、主材211同士を繋ぐ複数の斜材212と、を備える。主材211及び斜材212は、例えば鋼で形成された円筒部材である。4つの主材211は、図4に示すように、Z方向から見て正方形29の頂点に配置されている。また、図3に示すように、主材211はZ軸に対して傾斜している。具体的には、X方向から見た時、根元胴体21の−Z方向の端部におけるY方向の幅D3が、根元胴体21の+Z方向の端部におけるY方向の幅D2よりも小さい。
【0023】
基部アタッチメント22は、基部胴体21の一端に取り付けられている。基部アタッチメント22は、X軸に沿う取付孔23を有する板状部材である。台棒1が主柱材101に取り付けられる時、取付孔23に後述する連結部材545が挿入される。主柱材101に取り付けられた台棒1は、連結部材545の軸方向に沿う回転軸Axを中心に回転する。図3に示すように、取付孔23は、基部胴体21の重心GP2を通り且つZ軸に沿う中心線L1に対してY方向に離れている。すなわち、回転軸Axは、中心線L1に対して偏芯している。中心線L1から取付孔23までの距離D1は、例えば幅D2の半分より小さい。中心線L1は、1つの主材211の一端と他の主材211の一端とを結ぶ線分の二等分線であるとも言える。また、中心線L1は、X軸方向から見た時に2つの主材211からの距離が等しい直線であるとも言える。
【0024】
台棒1が鉄塔10に取り付けられた時、基部アタッチメント22には台棒1の自重が作用する。この時、基部アタッチメント22に生じる曲げモーメントは、なるべく小さいことが望ましい。基部ユニット2においては、距離D1が幅D2の半分より小さいので、台棒1が鉄塔10に取り付けられた時に基部アタッチメント22に生じる曲げモーメントが抑制される。このため、基部アタッチメント22の破損が防止される。さらに、距離D1は幅D3の半分より小さいことが好ましい。これにより、基部アタッチメント22の破損がより防止される。
【0025】
図5は、本実施形態に係る先端ユニットを示す正面図である。図6は、本実施形態に係る先端ユニットを示す左側面図である。図7は、図6におけるD−D断面図である。先端ユニット3は、図1に示すように台棒1が鉄塔10に取り付けられた時、上端に位置する。先端ユニット3のZ方向の長さは、例えば1.5mである。図5に示すように、先端ユニット3は、先端胴体31と、先端アタッチメント32と、を備える。
【0026】
先端胴体31は、4つの主材311と、主材311同士を繋ぐ複数の斜材312と、を備える。主材311及び斜材312は、例えば鋼で形成された円筒部材である。4つの主材311は、基部胴体21と同様に、Z方向から見て正方形の頂点に配置されている。図5に示すように、主材311はZ軸に対して傾斜している。具体的には、先端胴体31の+Z方向の端部における主材311間の距離D5が、先端胴体31の−Z方向の端部における主材311間の距離D4よりも小さい。例えば、距離D4は幅D2(図3参照)と同じであり、距離D5は、幅D3(図3参照)と同じである。
【0027】
先端アタッチメント32は、先端胴体31の一端に取り付けられている。図6及び図7に示すように、先端アタッチメント32は、固定部321と、シャフト322と、ナット323と、スリーブ325と、軸受326と、回転部324と、を備える。固定部321は、先端胴体31の端部に固定されている。例えば、図1に示す支持ワイヤ72が、固定部321に設けられた孔を介して固定部321に取り付けられる。シャフト322は、フランジ329に固定されたボルトである。フランジ329は、先端胴体31の端部に固定されている。ナット323は、回転部324を位置決めするための部材である。スリーブ325は、シャフト322に嵌められた円筒部材である。軸受326は、スリーブ325の外周面に嵌められている。回転部324は、軸受326の外輪に嵌められており、シャフト322を中心に回転する。回転部324は、例えば4つのウィング3241を備える。図1に示す支持ワイヤ72又は滑車82が、ウィング3241に設けられた孔を介してウィング3241に取り付けられる。
【0028】
図8は、図2におけるA部の拡大図である。図9は、図8におけるE−E断面図である。図10は、図2におけるB部の拡大図である。図11は、図2におけるB部の斜視図である。図12は、図2におけるB部の平面図である。中間ユニット4は、基部ユニット2と先端ユニット3と連結するための部材である。中間ユニット4のZ方向の長さは、例えば1.5mである。図8に示すように、中間ユニット4は、中間胴体41を備える。
【0029】
中間胴体41は、4つの主材411と、主材411同士を繋ぐ複数の斜材412と、を備える。主材411及び斜材412は、例えば鋼で形成された円筒部材である。4つの主材411は、基部胴体21と同様に、Z方向から見て正方形の頂点に配置されている。4つの主材411は互いに平行である。図9に示す中間胴体41の重心GP4は、基部胴体21の重心GP2(図3参照)及び先端胴体31の重心GP3(図5参照)と同一直線上にある。例えば、1つの中間ユニット4において、Z方向に隣接する斜材412は互いに逆向きに配置されている。すなわち、複数の斜材412がジグザグに配置されている。これにより、台棒1のねじり強度が向上する。
【0030】
図8に示すように、ボルトジョイント9は、フランジ93と、ボルト91と、ナット92とを備える。フランジ93は、中間胴体41の一端に固定されている。隣接する中間ユニット4は、フランジ93が対向するように配置される。フランジ93に設けられた孔に取り付けられるボルト91及びナット92によって、隣接する中間ユニット4が接合される。図9に示すように、ボルト91及びナット92は例えば8箇所に配置されている。ナット92は所定のトルクで締め付けられることが望ましい。このため、2つの中間ユニット4が地面又は治具の上に横向きに置かれた状態で、ナット92が締め付けられる。また、基部ユニット2と中間ユニット4との間のボルトジョイント9、及び先端ユニット3と中間ユニット4との間のボルトジョイント9は、2つの中間ユニット4の間のボルトジョイント9と同様のものである。
【0031】
図10に示すように、ピンジョイント6は、中間胴体41の一端に設けられている。図11及び図12に示すように、ピンジョイント6は、雌部材62と、雄部材61と、ピン64と、ロックピン65と、を備える。雌部材62は、Y方向から見て略U字形状を有する部材である。雌部材62は、X方向から見て重なる2つの孔62hを備える。雄部材61は、雌部材62に嵌まる。雄部材61は、2つの孔62hに重なる孔61hを備える。ピン64は、孔62h及び孔61hに跨る位置に配置される。ピン64は、基部641と、抜止部642と、テーパー部643と、孔644とを備える。抜止部642の外周は基部641の外周より大きい。テーパー部643の外周は基部641の外周より小さい。テーパー部643の外周は、先端に向かって小さくなっている。これにより、ピン64が孔62h及び孔61hに容易に挿入される。ロックピン65は、いわゆるスナップピンである。ロックピン65は、ピン64が孔62h及び孔61hを貫通した後、孔644に挿入される。抜止部642及びロックピン65により、ピン64が位置決めされる。これにより、2つの中間ユニット4がピン64により接合される。例えば、一方の中間ユニット44が吊り上げられた状態で、2つの中間ユニット4がピン64によって接合される。このため、ピン64による連結作業は、狭い場所でも行うことができる。
【0032】
図13は、本実施形態に係る取付金具を示す正面図である。図14は、本実施形態に係る取付金具を示す平面図である。図15は、本実施形態に係る取付金具を示す右側面図である。取付金具5は、台棒1と鉄塔10の主柱材101との間に配置される装置である。取付金具5は、台棒1が水平面に平行な回転軸Axを中心に回転できるように台棒1を支持する。取付金具5は、インナープレート51と、アウタープレート52と、台棒連結部54と、滑車連結部55と、を備える。
【0033】
インナープレート51は、山形鋼である主柱材101の内側に配置される。アウタープレート52は、主柱材101の外側に配置される。ボルト511がナット512でインナープレート51に取り付けられている。アイボルト521がナット522でアウタープレート52に取り付けられている。ボルト511は、アイボルト521のリングを貫通している。ナット522が締め付けられると、主柱材101がインナープレート51及びアウタープレート52に挟まれる。これにより、取付金具5が主柱材101に固定される。
【0034】
台棒連結部54は、台棒1を支持する部材である。図13から図15に示すように、台棒連結部54は、ボルト541と、ナット542と、1対のホールドプレート543と、連結部材545と、ナット546と、を備える。ボルト541は、インナープレート51を貫通しており、ナット542でインナープレート51に固定されている。1対のホールドプレート543は、互いに平行である板状部材である。1対のホールドプレート543は、ボルト541の端部から突出している。基部ユニット2の基部アタッチメント22(図3参照)が、1対のホールドプレート543の間に配置される。連結部材545は、ホールドプレート543及び基部アタッチメント22の取付孔23を貫通し、ナット546でホールドプレート543に固定される。これにより、台棒1が台棒連結部54に連結される。台棒1は連結部材545の軸方向に沿う回転軸Axを中心に回転することができる。
【0035】
滑車連結部55は、滑車81(図1参照)を支持部材である。図13及び図14に示すように、滑車連結部55は、1対のホールドプレート553と、ボルト555と、ナット556と、を備える。1対のホールドプレート553は、互いに平行である板状部材である。1対のホールドプレート553は、インナープレート51に固定されている。例えば、滑車81に設けられた支持金具が、1対のホールドプレート553の間に配置される。ボルト555は、ホールドプレート553及び滑車81の支持金具を貫通し、ナット556でホールドプレート553に固定される。これにより、滑車81が滑車連結部55に連結される。
【0036】
図16は、鉄塔に取り付けられた比較例に係る台棒の下端部を示す拡大図である。図17は、図16におけるF−F断面図である。図18は、鉄塔に取り付けられた本実施形態に係る台棒の下端部を示す拡大図である。図19は、図18におけるG−G断面図である。比較例に係る基部ユニット2Zは、本実施形態に係る基部アタッチメント22とは異なる基部アタッチメント22Zを備える。基部アタッチメント22Zに設けられた取付孔23Zは、X方向で見て中心線L1上にある。
【0037】
比較例に係る基部ユニット2Z及び本実施形態に係る基部ユニット2は、同じ取付金具5を介して主柱材101に取り付けられている。このため、取付孔23Zから主柱材101の隅角部101aまでの距離G1Zは、取付孔23から主柱材101の隅角部101aまでの距離G1と同じである。図16に示すように、中心線L1が水平線Hとなす角度θZが大きくなると、基部ユニット2Zは、主柱材101に接する。基部ユニット2Zが主柱材101に接する時の角度θZをZ°とすると、角度θZの上限はZ°である。
【0038】
一方、本実施形態に係る基部ユニット2においては、取付孔23は、中心線L1に対してY方向に離れている。このため、仮に図18に示す中心線L1が水平線Hに対して角度θが比較例のZ°と同じである場合でも、基部ユニット2は主柱材101に接しない。すなわち、図19に示すように、基部ユニット2と主柱材101との間には隙間が生じる。このため、角度θの上限は比較例のZ°よりも大きい。基部ユニット2においては、比較例と比較して先端ユニット3の可動範囲が大きくなる。
【0039】
図20は、本実施形態に係る台棒の組み立て方法を示すフローチャートである。図21は、組み立てられる途中の本実施形態に係る台棒を示す図である。図22は、組み立てられる途中の本実施形態に係る台棒を示す図である。図23は、組み立てられる途中の本実施形態に係る台棒を示す図である。図24は、組み立てられる途中の本実施形態に係る台棒を示す図である。図25は、組み立てられる途中の本実施形態に係る台棒を示す図である。
【0040】
台棒1は、鉄塔10の建設現場で組み立てられる。具体的には、工場等で予め組み立てられた基部ユニット2、先端ユニット3及び複数の中間ユニット4が、鉄塔10の建設現場に搬送される。基部ユニット2、先端ユニット3及び中間ユニット4の重量は、例えば45kg以下である。このため、基部ユニット2、先端ユニット3及び中間ユニット4は、それぞれ人力で搬送することができる。基部ユニット2、先端ユニット3及び複数の中間ユニット4は、鉄塔10の建設現場まで搬送された後、ボルト又はピンによって接合される。
【0041】
図20に示すように、まず基部ユニット2が中間ユニット4にボルトで接合される(ステップST1)。具体的には、図21に示すように、中間ユニット4のフランジ93と基部ユニット2のフランジ93を貫通する複数のボルト91及びナット92によって、基部ユニット2及び中間ユニット4が接合される。
【0042】
次に、先端ユニット3が中間ユニット4にボルトで接合される(ステップST2)。具体的には、図22に示すように、中間ユニット4のフランジ93と先端ユニット3のフランジ93を貫通する複数のボルト91及びナット92によって、先端ユニット3及び中間ユニット4が接合される。
【0043】
次に、2つの中間ユニット4がボルトで接合され、中間ユニットペア40が形成される(ステップST3)。具体的には、図23に示すように、2つの中間ユニット4のフランジ93を貫通する複数のボルト91及びナット92によって、2つの中間ユニット4が接合される。ステップST3において、4対の中間ユニット4が接合される。すなわち、4つの中間ユニットペア40が形成される。
【0044】
次に、先端ユニット3が吊り上げられる(ステップST4)。例えば、図24に示すように、先端アタッチメント32に取り付けられたワイヤ75、及びワイヤ75に連結されたウインチによって先端ユニット3が吊り上げられる。先端ユニット3が吊り上げられると、先端ユニット3に接合された中間ユニット4も吊り上げられる。このため、先端ユニット3及び中間ユニット4が鉛直方向に沿う。
【0045】
次に、先端ユニット3に接合された中間ユニット4に中間ユニットペア40がピン64で接合される(ステップST5)。具体的には、図24に示すように、先端ユニット3に接合された中間ユニット4の雄部材61が中間ユニットペア40の雌部材62に嵌められる。そして、雄部材61及び雌部材62にピン64が挿入され、ピン64にロックピン65が挿入される。これにより、先端ユニット3に接合された中間ユニット4と中間ユニットペア40との間にピンジョイント6が形成される。
【0046】
次に、中間ユニットペア40同士がピンで接合される(ステップST6)。具体的には、図25に示すように、中間ユニットペア40の雄部材61が中間ユニットペア40の雌部材62に嵌められる。そして、雄部材61及び雌部材62にピン64が挿入され、ピン64にロックピン65が挿入される。これにより、4つの中間ユニットペア40が接合される。すなわち、隣接する中間ユニットペア40の間にピンジョイント6が形成される。例えば、1対の中間ユニットペア40の接合が終わった後、ワイヤ75が巻き取られ、組み立て途中の台棒1の高さが調節される。具体的には、中間ユニットペア40の長さ(3m)分のワイヤ75が巻き取られる。これにより、一定の高さでピン64による接合が行われるので、作業効率が向上する。
【0047】
次に、基部ユニット2に接合された中間ユニット4が中間ユニットペア40にピンで接合される(ステップST7)。具体的には、図25に示すように、先端ユニット3に接合された中間ユニット4の雄部材61が中間ユニットペア40の雌部材62に嵌められる。そして、雄部材61及び雌部材62にピン64が挿入され、ピン64にロックピン65が挿入される。これにより、基部ユニット2に接合された中間ユニット4と中間ユニットペア40との間にピンジョイント6が形成される。
【0048】
以上のステップST1からステップST7によって、台棒1が完成する。部材を地面等に横向きに置いた状態で行われる工程は、ステップST1からステップST3までである。基部ユニット2の長さと中間ユニット4の長さとの和、先端ユニット3の長さと中間ユニット4の長さとの和、及び中間ユニットペア40の長さは、いずれも3mである。このため、台棒1の組み立てのために必要となる敷地の水平方向の長さは、3m程度である。本実施形態に係る台棒1の組み立て方法によれば、台棒1の組み立てに必要となるスペースを小さくすることができる。
【0049】
なお、ステップST1からステップST7の順番は、上述した順番に限られず、適宜入れ替えることができる。ただし、ステップST2はステップST4より前である。また、ステップST3はステップST6より前である。また、ステップST1はステップST7より前である。例えば、ステップST2、ステップST4、ステップST3、ステップST5、ステップST6、ステップST1、ステップST7の順に進められてもよい。また、ステップST4において吊り上げられる対象は、必ずしも先端ユニット3でなくてもよく、基部ユニット2であってもよい。
【0050】
なお、ボルトジョイント9及びピンジョイント6の配置は、適宜変更されてよい。例えば、台棒1の長さ及び鉄塔10の構成材102の重量等に応じて、ボルトジョイント9及びピンジョイント6の配置は変更される。例えば、第1ジョイントJ1、第2ジョイントJ2及び全ての第3ジョイントJ3がボルトジョイント9であってもよいし、第1ジョイントJ1、第2ジョイントJ2及び全ての第3ジョイントJ3がピンジョイント6であってもよい。
【0051】
なお、基部アタッチメント22は、必ずしも取付孔23を備えていなくてもよい。例えば、基部アタッチメント22は、取付孔23に代えて、X方向に突出する連結部材を備えていてもよい。このような場合、基部アタッチメント22に設けられた連結部材が、取付金具5に設けられた取付孔に挿入されればよい。ただし、取付孔23に代えて設けられた連結部材の位置は、取付孔23の位置と同様に中心線L1から離れた位置である。
【0052】
以上で説明したように、台棒1は、基部ユニット2を備える。基部ユニット2は、鉄塔10の主柱材101に取り付けられる基部アタッチメント22と、基部アタッチメント22を通る回転軸Axを中心に基部アタッチメント22と共に回転することができる基部胴体21と、を有する。回転軸Axは、基部胴体21の重心GP2を通り且つ基部胴体21の長手方向に沿う中心線L1に対して主柱材101側に位置する。
【0053】
これにより、台棒1が水平面に対してなす角度が大きくなっても、台棒1が主柱材101に接触しにくい。言い換えると、台棒1が水平面に対してなす角度が、従来技術における上限の角度(台棒が主柱材に接触する時の角度)になっても、台棒1と主柱材101との間には隙間が生じる。したがって、台棒1は、被搬送部材が移動できる範囲を大きくすることができる。
【0054】
また、台棒1において、中心線L1から回転軸Axまでの距離D1は、回転軸Ax及び中心線L1の両方に対して直交する方向(Y方向)における基部胴体21の最小幅(幅D3)の半分以下である。
【0055】
これにより、台棒1が鉄塔10に取り付けられた時に基部アタッチメント22に生じる曲げモーメントが抑制される。したがって、基部アタッチメント22の破損がより防止される。
【0056】
また、台棒1において、基部胴体21は、4つの主材211を備える。4つの主材211は、基部胴体21の長手方向(Z方向)から見てそれぞれ正方形29の頂点に配置されている。
【0057】
これにより、基部胴体21が3つの主材211で構成されている場合に比較して、基部ユニット2の強度が向上しやすくなる一方で、中心線L1が主柱材101から遠くなる。このため、従来技術のように回転軸Axが中心線L1と重なる場合、台棒1が主柱材101に接触しやすい。これに対して、回転軸Axが中心線L1に対して主柱材101側に位置し且つ4つの主材211が正方形29の頂点に配置されることで、基部ユニット2の強度の向上と被搬送部材が移動できる範囲の拡大とが両立する。
【0058】
また、台棒1は、鉄塔10の主柱材101に取り付けられる基部ユニット2と、支持ワイヤ72が取り付けられる先端ユニット3と、基部ユニット2と先端ユニット3とを連結するための複数の中間ユニット4と、を備える。基部ユニット2と中間ユニット4とを接合する第1ジョイントJ1、先端ユニット3と中間ユニット4とを接合する第2ジョイントJ2、及び隣接する中間ユニット4を接合する第3ジョイントJ3のうちの少なくとも1つは、ボルトジョイント9である。第1ジョイントJ1、第2ジョイントJ2、及び第3ジョイントJ3のうち少なくとも1つは、ピンジョイント6である。
【0059】
より具体的には、第1ジョイントJ1、第2ジョイントJ2及び第3ジョイントJ3のうち少なくとも1つはボルトジョイント9であり、且つその他の第1ジョイントJ1、第2ジョイントJ2及び第3ジョイントJ3はピンジョイント6である。すなわち、第1ジョイントJ1、第2ジョイントJ2及び第3ジョイントJ3のうち少なくとも1つはボルトジョイント9であり、且つ第1ジョイントJ1、第2ジョイントJ2及び第3ジョイントJ3のうちボルトジョイント9でないジョイントはピンジョイント6である。
【0060】
ピンジョイント6は、接合対象である部材が吊り上げられた状態で形成される。第1ジョイントJ1、第2ジョイントJ2、及び第3ジョイントJ3のうち少なくとも1つがピンジョイント6であるので、台棒1の組み立てのために必要となるスペースが小さくなる。さらに、ピンジョイント6と比較して、ボルトジョイント9においては隙間が生じにくいので、台棒1の撓みが抑制される。したがって、台棒1は、組み立てのために必要となるスペースを小さくでき且つ撓みを抑制できる。
【0061】
また、台棒1において、第1ジョイントJ1はボルトジョイント9である。
【0062】
第1ジョイントJ1がボルトジョイント9であることで、第1ジョイントJ1での隙間が生じにくい。これにより、基部ユニット2が揺れにくくなるので、基部ユニット2の主柱材101への取付が容易となる。
【0063】
また、台棒1において、第2ジョイントJ2はボルトジョイント9である。
【0064】
先端ユニット3の位置は、先端ユニット3に取り付けられる支持ワイヤ72によって調節される。第2ジョイントJ2がボルトジョイント9であることで、第2ジョイントJ2での隙間が生じにくい。これにより、先端ユニット3が揺れにくくなるので、先端ユニット3の位置の調節が容易となる。
【0065】
また、台棒1は、少なくとも3つの中間ユニット4を備える。隣接する第3ジョイントJ3のうち一方はボルトジョイント9であり、他方はピンジョイント6である。
【0066】
これにより、第1ジョイントJ1と第2ジョイントJ2との間においては、ボルトジョイント9とピンジョイント6とが交互に配置される。ピンジョイントは、接合対象である部材が吊り上げられた状態で形成されるので、台棒1の組み立て時に必要となるスペースの水平方向の長さはボルト91で接合される2つの部材の長さに依存する。ボルトジョイント9とピンジョイント6とが交互に配置されることで、台棒1の組み立てに必要となるスペースの水平方向の長さは、中間ユニット4の2つ分に相当する長さ程度で済む。また、ピンジョイント6が連続しないので、台棒1の撓みが抑制されやすい。
【0067】
また、台棒1は、ボルトジョイント9で接合された2つの中間ユニット4である中間ユニットペア40を複数備える。隣接する中間ユニットペア40の間にある第3ジョイントJ3はピンジョイント6である。
【0068】
これにより、第1ジョイントJ1と第2ジョイントJ2との間においては、ボルトジョイント9とピンジョイント6とが交互に配置される。このため、台棒1の組み立てに必要となるスペースの水平方向の長さは、中間ユニットペア40の長さ程度で済む。また、ピンジョイント6が連続しないので、台棒1の撓みが抑制されやすい。
【0069】
また、台棒1の組み立て方法は、第1ステップ(ステップST3)と、第2ステップ(ステップST6)と、を備える。第1ステップ(ステップST3)は、ボルト91で連結された2つの中間ユニット4である中間ユニットペア40を複数形成する工程である。第2ステップ(ステップST6)は、ワイヤ75で吊られた1つの中間ユニットペア40に他の中間ユニットペア40をピン64で接合する工程である。
【0070】
第1ステップは、2つの中間ユニット4が地面等に横向きに置かれた状態で行われる。このため、第1ステップで必要となるスペースの水平方向の長さは、2つの中間ユニット4の2つ分に相当する長さ程度である。第2ステップは、中間ユニットペア40が吊られた状態で行われる。このため、第2ステップで必要となるスペースの水平方向の長さは、第1ステップで必要となるスペースの水平方向の長さよりも小さい。したがって、台棒1の組み立て方法によれば、台棒1の組み立てに必要となるスペースの水平方向の長さは、中間ユニットペア40の長さ程度で済む。また、ピン64による接合部が連続しないので、台棒1の撓みが抑制されやすい。よって、台棒1の組み立て方法は、組み立てのために必要となるスペースを小さくでき且つ撓みを抑制できる。
【0071】
(変形例1)
図26は、変形例1に係る基部ユニットを示す正面図である。変形例1に係る台棒1Aの基部ユニット2Aは、上述した実施形態の基部アタッチメント22とは異なる基部アタッチメント22Aを備える。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0072】
基部アタッチメント22Aは、X軸に沿う取付孔23Aを有する板状部材である。図26に示すように、取付孔23Aは、中心線L1に対してY方向に離れている。中心線L1から取付孔23Aまでの距離D1Aは、幅D3の半分より大きく且つ幅D2の半分より小さい。これにより、上述した実施形態に比較して、基部ユニット2Aと主柱材101との間に隙間が生じやすくなる。このため、先端ユニット3の可動範囲が大きくなる。
【0073】
(変形例2)
図27は、変形例2に係る台棒を示す正面図である。変形例2に係る台棒1Bは、上述した実施形態に係る台棒1に比較して、ボルトジョイント9及びピンジョイント6の配置が異なる。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0074】
図27に示すように、台棒1Bにおいて、第1ジョイントJ1はピンジョイント6である。第2ジョイントJ2はピンジョイント6である。第3ジョイントJ3は、ボルトジョイント9又はピンジョイント6である。Z方向に並ぶ複数の第3ジョイントJ3において、ボルトジョイント9及びピンジョイント6は交互に配置されていない。このように、台棒1Bは、連続するボルトジョイント9及び連続するピンジョイント6を含んでいてもよい。
【0075】
(変形例3)
図28は、変形例3に係る台棒を示す正面図である。変形例3に係る台棒1Cは、上述した実施形態に係る台棒1に比較して、中間ユニット4の数が異なる。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0076】
図28に示すように、変形例3に係る台棒1Cは、2つの中間ユニット4を備える。第1ジョイントJ1はボルトジョイント9である。第2ジョイントJ2はボルトジョイント9である。第3ジョイントJ3はピンジョイント6である。このように、中間ユニットペア40はなくてもよい。
【符号の説明】
【0077】
1、1A、1B、1C 台棒
10 鉄塔
101 主柱材
101a 隅角部
102 構成材
2 基部ユニット
21 基部胴体
211 主材
212 斜材
22、22A 基部アタッチメント
23、23A 取付孔
3 先端ユニット
31 先端胴体
311 主材
312 斜材
32 先端アタッチメント
321 固定部
322 シャフト
323 ナット
324 回転部
3241 ウィング
325 スリーブ
326 軸受
329 フランジ
4 中間ユニット
40 中間ユニットペア
41 中間胴体
411 主材
412 斜材
5 取付金具
51 インナープレート
511 ボルト
512 ナット
52 アウタープレート
521 アイボルト
522 ナット
54 台棒連結部
541 ボルト
542 ナット
543 ホールドプレート
545 連結部材
546 ナット
55 滑車連結部
553 ホールドプレート
555 ボルト
556 ナット
6 ピンジョイント
61 雄部材
61h 孔
62 雌部材
62h 孔
64 ピン
641 基部
642 抜止部
643 テーパー部
644 孔
65 ロックピン
71 吊上ワイヤ
72 支持ワイヤ
75 ワイヤ
81、82、83 滑車
9 ボルトジョイント
91 ボルト
92 ナット
Ax 回転軸
GP2、GP3、GP4 重心
J1 第1ジョイント
J2 第2ジョイント
J3 第3ジョイント
L1 中心線
【要約】
台棒は、鉄塔の主柱材に取り付けられる基部アタッチメントと、基部アタッチメントを通る回転軸を中心に基部アタッチメントと共に回転することができる基部胴体と、を有する基部ユニットを備える。回転軸は、基部胴体の重心を通り且つ基部胴体の長手方向に沿う中心線に対して主柱材側に位置する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図22
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図26
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図28