特許第6204795号(P6204795)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6204795ワークの掴み換え装置及び該装置を使用したワークの掴み換え方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6204795
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】ワークの掴み換え装置及び該装置を使用したワークの掴み換え方法
(51)【国際特許分類】
   B21D 5/02 20060101AFI20170914BHJP
   B21D 43/00 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
   B21D5/02 U
   B21D43/00 J
   B21D43/00 Q
【請求項の数】8
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2013-229108(P2013-229108)
(22)【出願日】2013年11月5日
(65)【公開番号】特開2015-89551(P2015-89551A)
(43)【公開日】2015年5月11日
【審査請求日】2016年8月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】390014672
【氏名又は名称】株式会社アマダホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100100712
【弁理士】
【氏名又は名称】岩▲崎▼ 幸邦
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】今井 一成
(72)【発明者】
【氏名】高橋 祐希
(72)【発明者】
【氏名】鶴田 浩基
【審査官】 塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】 特開平03−264117(JP,A)
【文献】 特開2001−286936(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 5/01− 5/04
B21D 43/00
B21J 1/00−21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
板材折り曲げ加工機に対してワークの供給及び位置決めを行うロボットのロボットグリッパによりクランプしているワークの掴み換え時に使用されるワークの掴み換え装置において、
ベースフレーム上に水平面内で旋回自在に設けられた旋回フレームと、
前記旋回フレームの水平方向における一端側と他端側に互いに対向して配置されると共に水平方向に互いに接近離間自在とされ、互いに接近することで前記ワークを水平方向の基準位置に水平方向から垂直に立てた姿勢で挟持可能な一対の把持体及び該把持体を動作させる駆動機構と、
を具備し、
前記一対の把持体がそれぞれに水平方向に進退自在に設けられると共に、各把持体ごとに前記駆動機構が備えられ、
前記一対の把持体のうちの一方の把持体を、基準位置に対して進退自在に駆動させる一方の駆動機構の推力が、他方の把持体の駆動機構の推力よりも大きく設定されていることを特徴とするワークの掴み換え装置。
【請求項2】
請求項1記載のワークの掴み換え装置であって、
前記一対の把持体にそれぞれ、互いに先端同士が対向することで前記ワークを挟持する複数の把持腕部が設けられていることを特徴とするワークの掴み換え装置。
【請求項3】
請求項に記載のワークの掴み換え装置であって、
前記ワークが短辺と長辺を有する略長方形の板材である場合に対応させて、前記各把持体における複数の把持腕部の水平方向における配置範囲が、前記ワークの短辺の長さの寸法範囲内に設定されていることを特徴とするワークの掴み換え装置。
【請求項4】
請求項に記載のワークの掴み換え装置であって、
前記複数の把持腕部の水平方向の間隔寸法よりも上下方向の間隔寸法が大きく設定されていることを特徴とするワークの掴み換え装置。
【請求項5】
請求項1〜のいずれか1項に記載のワークの掴み換え装置であって、
前記一対の把持体により挟持されて立設された前記ワークの上部側を支持するワークサポート手段が上下位置調整自在に備えられていることを特徴とするワークの掴み換え装置。
【請求項6】
請求項に記載のワークの掴み換え装置であって、
前記ワークサポート手段の上下位置調整機構が、
複数のフレームを上下方向にスライド自在に順に組み合わせ、伸長時に下方に位置する基端側フレームを前記旋回フレームに固定すると共に、伸長時に上方に位置する先端側フレームに前記ワークサポート手段を取り付けた構造を有し、上下位置調整時に、下方から上方に向けて伸長あるいは上方から下方に向けて収縮するテレスコピック型のスライドフレーム機構によって構成されていることを特徴とするワークの掴み換え装置。
【請求項7】
請求項に記載のワークの掴み換え装置であって、
前記ワークサポート手段の上下位置調整機構が、
複数のフレームを上下方向にスライド自在に順に組み合わせ、伸長時に上方に位置する基端側フレームを、前記旋回フレームに固定された支持フレームに吊り下げ支持すると共に、伸長時に下方に位置する先端側フレームに前記ワークサポート手段を取り付けた構造を有し、上下位置調整時に、上方から下方に向けて伸長あるいは下方から上方に向けて収縮するテレスコピック型のスライドフレーム機構により構成されていることを特徴とするワークの掴み換え装置。
【請求項8】
請求項1〜のいずれか1項に記載のワークの掴み換え装置を使用したワークの掴み換え方法であって、
前記ワークの掴み換え装置の一対の把持体を互いに離間させて、前記一対の把持体間にワークの挿入スペースを確保する工程と、
前記工程後、前記ロボットグリッパに保持された板状のワークを、前記一対の把持体間に確保された挿入スペースに垂直に立てた姿勢で挿入する工程と、
前記工程後、前記ワークの下部を前記旋回フレームの上方に離隔した状態で、前記ワークの掴み換え装置の一対の把持体を互いに接近させて、前記両把持体によりワークを挟持する工程と、
前記工程後、前記ロボットグリッパによる保持を解放して、該ロボットグリッパを退避位置に移動させる工程と、
前記工程後、前記旋回フレームを旋回させ、前記ワークの方向を変更する工程と、
前記工程後、前記ロボットグリッパを退避位置からワークを保持できる位置に移動して、前記ワークを前記ロボットグリッパにより再保持する工程と、
前記工程後、前記一対の把持体によるワークの挟持を解放して、ワークの保持を前記ロボットに委ねる工程と、
を備え
前記ワークが短辺と長辺を有する略長方形状である場合に、前記長辺を鉛直方向に沿わせると共に前記短辺を水平方向に沿わせた姿勢で、前記ワークの掴み換えを行うことを特徴とするワークの掴み換え方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレスブレーキ等の板材折り曲げ加工機に対してワークの供給及び位置決めを行うロボットのグリッパによりクランプしているワークの掴み換え時に使用されるワークの掴み換え装置及び該装置を使用したワークの掴み換え方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図12に一例を示すように、板材折り曲げ加工機の一つであるプレスブレーキ200は、一般的に、C型フレーム201の上部前面に上下動可能な上部テーブル205を備え、下部前面に固定的に配された下部テーブル207を備えている。そして、上部テーブル205の下面にパンチPが着脱可能に装着され、下部テーブル207の上面にダイDが着脱可能に装着されている。
【0003】
また、プレスブレーキ200の前側には、パンチPとダイDからなる金型に対して、板状のワークWを供給及び位置決めするためのロボットグリッパ120を備えたロボット100が配備されている。ロボットグリッパ120は、ロボットアーム110の先端に取り付けられており、ロボットアーム110の操作により、様々な位置や姿勢でワークWをクランプすることができる。また、ロボット100のベース部101は、プレスブレーキ200の前側に装備されたガイドレール102に沿って、図12中において左右方向(X軸方向)に移動できるように設けられている。
【0004】
ところで、ロボット100を用いて自動的にステップベンドを行う場合、ロボットグリッパ120によりクランプされているワークWを掴み換えする必要が生じてくることがある。図12に示したプレスブレーキ200では、その際に使用する掴み換え装置250が、上部テーブル205の前面側に固定的に備えられている。
【0005】
この掴み換え装置250を用いて、ロボットグリッパ120によりクランプしているワークWの掴み換えを行う場合は、まず、ロボット100を作動させて、ロボットグリッパ120の保持するワークWを掴み換え装置250の掴み換えグリッパ251の位置に移動する。
【0006】
次に、掴み換えグリッパ251によりワークWを水平な姿勢で一時的に保持した後、ロボットグリッパ120によるワークWのクランプを一旦解除する。
【0007】
次に、ロボットグリッパ120を掴み換え位置に移動させた上で、再びロボットグリッパ120によりワークWを掴み直す。そして、ロボットグリッパ120によりワークWをプレスブレーキ200に供給する。
【0008】
図12に示される掴み換え装置250は、単にワークWを水平な姿勢(板面を上下に向けた姿勢)で一時的に保持するだけであるが、特許文献1には、ワークWをロボット100から受け取って保持した上で、さらにワークWを水平面内で旋回させるようにした掴み換え装置が開示されている。
【0009】
この特許文献1に開示されたワークの掴み換え装置によれば、例えば、ワークの反対側をロボットグリッパで掴み直す際に、掴み換え装置で一時的に保持したワークを水平面内で旋回させることにより、ワークの反対側の掴み位置を、ロボットグリッパ側に臨ませることができる。従って、ロボットグリッパを反対側まで移動させることなく、掴み換え装置に預けた側でそのまま、ロボットグリッパによりワークを再保持することができる。
【0010】
そのため、特許文献1に記載された掴み換え装置によれば、ロボットの作動範囲を小さくことができる利点が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2000−263136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところで、前述した従来の掴み換え装置を用いたワークの掴み換え方法では、プレスブレーキにワークを供給する際に主たる板面を上下方向に向けてワークを供給することが多い関係から、掴み換え時もワークを略水平な姿勢に保ちながら作業するようにしている。
【0013】
しかし、主たる板面を水平な姿勢に保ちながら板状のワークの掴み換えを行う場合、ワークの重量による撓みを考慮する必要があり、ロボットグリッパの位置を修正する必要がある。また、大きなワークの場合には、ワークの中央部の撓みを矯正するための補助的な支持装置が必要になることもある。
【0014】
また、板面を水平にした姿勢でワークを保持する場合やその上でさらに旋回させる場合は、床面に対するワークの投影面積が大きくなることから、掴み換え装置も水平方向の寸法の大きなものとなり、掴み換え装置の設置面積が大きくなるという問題もある。
【0015】
本発明は、上記事情を考慮し、ワークの重量による撓みの影響を極力無くすことができると共に、撓みを矯正するための補助的な支持装置が不要であり、しかも、床面に対する設置面積を小さくすることができるワークの掴み換え装置及び該装置を使用したワークの掴み換え方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係るワークの掴み換え装置は、板材折り曲げ加工機に対してワークの供給及び位置決めを行うロボットのロボットグリッパによりクランプしているワークの掴み換え時に使用されるワークの掴み換え装置において、ベースフレーム上に水平面内で旋回自在に設けられた旋回フレームと、前記旋回フレームの水平方向における一端側と他端側に互いに対向して配置されると共に水平方向に互いに接近離間自在とされ、互いに接近することで前記ワークを水平方向の基準位置に水平方向から垂直に立てた姿勢で挟持可能な一対の把持体及び該把持体を動作させる駆動機構と、を具備し、前記一対の把持体がそれぞれに水平方向に進退自在に設けられると共に、各把持体ごとに前記駆動機構が備えられ、前記一対の把持体のうちの一方の把持体を、基準位置に対して進退自在に駆動させる一方の駆動機構の推力が、他方の把持体の駆動機構の推力よりも大きく設定されていることを特徴とする。
【0018】
請求項の発明に係るワークの掴み換え装置は、請求項1記載のワークの掴み換え装置であって、前記一対の把持体にそれぞれ、互いに先端同士が対向することで前記ワークを挟持する複数の把持腕部が設けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項の発明に係るワークの掴み換え装置は、請求項に記載のワークの掴み換え装置であって、前記ワークが短辺と長辺を有する略長方形の板材である場合に対応させて、前記各把持体における複数の把持腕部の水平方向における配置範囲が、前記ワークの短辺の長さの寸法範囲内に設定されていることを特徴とする。
【0020】
請求項の発明に係るワークの掴み換え装置は、請求項に記載のワークの掴み換え装置であって、前記複数の把持腕部の水平方向の間隔寸法よりも上下方向の間隔寸法が大きく設定されていることを特徴とする。
【0021】
請求項の発明に係るワークの掴み換え装置は、請求項1〜のいずれか1項に記載のワークの掴み換え装置であって、前記一対の把持体により挟持されて立設された前記ワークの上部側を支持するワークサポート手段が上下位置調整自在に備えられていることを特徴とする。
【0022】
請求項の発明に係るワークの掴み換え装置は、請求項に記載のワークの掴み換え装置であって、前記ワークサポート手段の上下位置調整機構が、複数のフレームを上下方向にスライド自在に順に組み合わせ、伸長時に下方に位置する基端側フレームを前記旋回フレームに固定すると共に、伸長時に上方に位置する先端側フレームに前記ワークサポート手段を取り付けた構造を有し、上下位置調整時に、下方から上方に向けて伸長あるいは上方から下方に向けて収縮するテレスコピック型のスライドフレーム機構によって構成されていることを特徴とする。
【0023】
請求項の発明に係るワークの掴み換え装置は、請求項に記載のワークの掴み換え装置であって、前記ワークサポート手段の上下位置調整機構が、複数のフレームを上下方向にスライド自在に順に組み合わせ、伸長時に上方に位置する基端側フレームを、前記旋回フレームに固定された支持フレームに吊り下げ支持すると共に、伸長時に下方に位置する先端側フレームに前記ワークサポート手段を取り付けた構造を有し、上下位置調整時に、上方から下方に向けて伸長あるいは下方から上方に向けて収縮するテレスコピック型のスライドフレーム機構により構成されていることを特徴とする。
【0024】
請求項の発明に係るワークの掴み換え方法は、請求項1〜のいずれか1項に記載のワークの掴み換え装置を使用したワークの掴み換え方法であって、前記ワークの掴み換え装置の一対の把持体を互いに離間させて、前記一対の把持体間にワークの挿入スペースを確保する工程と、前記工程後、前記ロボットグリッパに保持された板状のワークを、前記一対の把持体間に確保された挿入スペースに垂直に立てた姿勢で挿入する工程と、前記工程後、前記ワークの下部を前記旋回フレームの上方に離隔した状態で、前記ワークの掴み換え装置の一対の把持体を互いに接近させて、前記両把持体によりワークを挟持する工程と、前記工程後、前記ロボットグリッパによる保持を解放して、該ロボットグリッパを退避位置に移動させる工程と、前記工程後、前記旋回フレームを旋回させ、前記ワークの方向を変更する工程と、前記工程後、前記ロボットグリッパを退避位置からワークを保持できる位置に移動して、前記ワークを前記ロボットグリッパにより再保持する工程と、前記工程後、前記一対の把持体によるワークの挟持を解放して、ワークの保持を前記ロボットに委ねる工程と、を備え、前記ワークが短辺と長辺を有する略長方形状である場合に、前記長辺を鉛直方向に沿わせると共に前記短辺を水平方向に沿わせた姿勢で、前記ワークの掴み換えを行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
請求項1の発明によれば、ワークを水平方向から把持できるようにしたので、板状のワークを垂直に立てた姿勢で保持することができる。従って、従来のように板状のワークを水平な姿勢で掴み換えを行う場合と違って、ワークの自重による撓みの影響をほとんど受けずにワークの掴み換えを行うことができ、撓みを考慮しながらロボットグリッパによるワークの掴み位置の修正を行う必要がなくなる。また、大きなワークの場合でも、ワークの中央部を補助的な支持装置で支持して撓みによる影響を補正する必要もなくなる。また、ワークを垂直に立てた姿勢で旋回させることができるので、掴み換え時のロボットの動作範囲を小さくすることができる。さらに、床面に対するワークの投影面積を小さくすることができ、掴み換え装置の床面に対する設置面積を小さくすることができる。
【0027】
特に、請求項の発明によれば、一方の把持体を基準位置に位置決めし、その状態で他方の把持体を一方の把持体に接近させてワークを把持した際に、一方の把持体が他方の把持体の推力により押し戻されてしまうことがない。従って、一方の把持体を確実に基準位置に保持した状態でワークを把持することができ、ワークの把持位置を正確に出すことができ、ロボットグリッパによる掴み直しがしやすくなる。
【0028】
請求項の発明によれば、各把持体に複数の把持腕部が設けられ、それら把持腕部の先端同士の間にワークを把持することができるので、大きなワークでも、多数の点により確実に把持することができる。
【0029】
請求項の発明によれば、把持体に設けた把持腕部の配置範囲が長方形状のワークの短辺の長さの寸法範囲内に設定されているので、把持腕部がワークからはみ出すことなく、全部の把持腕部でワークを確実に保持することができると共に、把持体の水平方向の寸法を必要最小限に抑えることができる。
【0030】
請求項の発明によれば、複数の把持腕部の水平方向の間隔寸法よりも上下方向の間隔寸法が大きく設定されているので、上下方向に長いワークを安定的に挟持固定することができる。
【0031】
請求項の発明によれば、垂直に立てた状態での高さ方向の寸法が大きなワークでも、そのワークの上端付近をワークサポート手段によって補助的に支えることができる。従って、倒れ防止を図りながらワークを確実に支えることができ、旋回時の安定性を高めることができる。また、ワークサポート手段は上下位置調整自在であるから、ワークの高さ方向の寸法に応じて最適な高さ位置でワークを補助的に支えることができる。
【0032】
請求項の発明によれば、下方から上方に向けて容易にワークサポート手段の高さを調整することができる。
【0033】
請求項の発明によれば、上方から下方に向けて容易にワークサポート手段の高さを調整することができる。
【0034】
請求項の発明によれば、板状のワークを垂直に立てた姿勢で把持してその姿勢で旋回させるので、従来のようにワークを水平姿勢で旋回させて掴み換えを行う場合と違って、ワークの自重による撓みの影響をほとんど受けずにワークの掴み換えを行うことができ、撓みを考慮しながらロボットグリッパによるワークの掴み位置の修正を行う必要がなくなる。また、大きなワークの場合でも、ワークの中央部を補助的な支持装置で支持して撓みによる影響を補正する必要もなくなる。また、ワークを垂直に立てた姿勢で把持するので、床面に対するワークの投影面積が小さくなり、掴み換え装置の床面に対する設置面積を小さくすることができる。さらに、掴み換え時に使用する水平方向の占有寸法を最小に抑えることができ、周囲との干渉を最小限にとどめることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本発明の第1実施形態のワークの掴み換え装置の構成を示す斜視図である。
図2】同掴み換え装置の正面図である。
図3】同掴み換え装置を使用したワークの掴み換え方法の説明図である。
図4】同掴み換え装置を使用したワークの掴み換え方法の説明図である。
図5】同掴み換え装置を使用したワークの掴み換え方法の説明図である。
図6】同掴み換え装置を使用したワークの掴み換え方法の説明図である。
図7】同掴み換え装置を使用したワークの掴み換え方法の説明図である。
図8図1の掴み換え装置を装置本体とし、それにワークサポート機構を追加した本発明の第2実施形態のワークの掴み換え装置の構成を示す斜視図である。
図9図8の掴み換え装置において、ワークサポート機構のワーク支持部を一番低い位置に調整したときの状態を示す斜視図である。
図10図9に示す状態の正面図である。
図11】ワークサポート機構の別の例を示す斜視図である。
図12】従来のプレスブレーキとロボットと掴み換え装置を含む加工システムの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0038】
<第1実施形態>
図1は第1実施形態のワークの掴み換え装置の構成を示す斜視図、図2は同ワークの掴み換え装置の正面図である。
【0039】
このワークの掴み換え装置は、プレスブレーキ等の板材折り曲げ加工機に付設されるものであって、板材折り曲げ加工機に対してワークの供給及び位置決めを行うロボットのグリッパによりクランプしているワークの掴み換え時に使用されるものである。
【0040】
図1及び図2では、板材折り曲げ加工機やロボットは図示を省略してあるが、このワークWの掴み換え装置Mは、プレスブレーキ等の板材折り曲げ加工機に、ロボットと一緒に装備されて加工システムを構成する装置である。
【0041】
図1及び図2に示すように、このワークWの掴み換え装置Mは、床面上に設置されるベースフレーム10と、ベースフレーム10上に水平面内で図1中矢印Cで示すように水平に旋回自在に設けられた旋回フレーム20と、旋回フレーム20の旋回中心を挟んだ水平方向の一端側と他端側に互いに対向して配置された一対の把持体(クランプジョーとも呼ばれる)31,32と、各把持体31,32ごとに個別に設けられた駆動機構41,42と、を具備している。
【0042】
ベースフレーム10は、床面に設置されるベースプレート11と、ベースプレート11上に立設された支持脚12と、支持脚12の上部に設けられた旋回駆動部13と、を備えている。
【0043】
旋回駆動部13は、旋回用アクチュエータの1例としてのエアシリンダ(図示省略)や、このエアシリンダの直線動作を旋回フレーム20の支持軸15の回転動作に変換するラック・ピニオン機構(図示省略)や、旋回フレーム20の支持軸15を回転自在に支持する回転支持部14などを含んでいる。
【0044】
旋回フレーム20は、各把持体31,32が設けられた水平方向の一端側から他端側に向けて長いフレームであり、旋回駆動部13のエアシリンダの動作で水平面内で旋回するようになっている。
【0045】
旋回フレーム20の旋回中心を挟んだ水平方向の一端側と他端側の下面には、それぞれブラケット26,28が取り付けられている。一方のブラケット26は、旋回フレーム20の旋回中心から遠い位置に設けられ、他方のブラケット28は、旋回フレーム20の旋回中心から一方のブラケット26よりも近い位置に設けられている。また、ベースフレーム10上には、旋回フレーム20の一方向(時計回り方向)への旋回時に一方のブラケット26が当たるストッパ25と、旋回フレーム20の他方向(反時計回り方向)への旋回時に他方のブラケット28が当たるストッパ27とが固定的に設けられている。
【0046】
そして、旋回フレーム20がエアシリンダの動作で時計回り方向又は反時計回り方向に旋回させられた際に、いずれかのブラケット26,28がベースフレーム10上のストッパ25,27に当たることで、旋回フレーム20が0°の旋回位置と180°の旋回位置とに正確に位置決め停止されるようになっている。
【0047】
また、旋回フレーム20の上面に設けられた一対の把持体31,32は、水平方向に沿って互いに接近離間自在とされており、互いに接近することで、垂直な姿勢に立った状態の板状のワークWを水平方向から互いに対向して挟持することができるようになっている。
【0048】
各把持体31,32は、旋回フレーム20の旋回中心の位置(図1及び図2に示すワークWの位置)に向けて、それぞれに水平方向に進退自在(矢印A、B方向)に設けられている。各把持体31,32を進退駆動させる駆動機構41,42にはエアシリンダなどのごとき往復動用アクチュエーターが使用されており、旋回フレーム20上にシリンダ本体が固定されたエアシリンダのロッドの先端に各把持体31,32がそれぞれ取り付けられている。これにより、各把持体31,32がエアシリンダのロッドと共に矢印A、B方向に進退自在となっている。
【0049】
このように両方の把持体31,32が互いに離間する方向に後退できるようになっていることにより、両把持体31,32間のスペースを大きく開くことができる。このため、折り曲げ加工途中のワークを挟持する際に、先に折り曲げたフランジなどによって邪魔されずに、ワークWを容易に両把持体31,32の間のスペースに挿入し、両把持体31,32によって挟持することができるようになっている。
【0050】
また、ワークWを垂直状態に安定的に保持して掴み換えを行うために把持体31,32や駆動機構41,42であるエアシリンダの設置高さが、旋回フレーム20の上面よりも比較的高い位置に設定されている関係で、把持体31,32の進退動作をガイドするためのガイド機構が、旋回フレーム20と把持体31,32との間に設けられている。
【0051】
具体的には、旋回フレーム20側にガイドレール34が設けられ、把持体31,32側にガイドレール34に沿ってスライドするスライドブロック35が設けられている。
【0052】
2つの把持体31,32は同じ構造のものであるが、これらを動作させる駆動機構41,42の推力には能力差が設定されている。例えば、図2に示す右側の把持体31及び駆動機構41は基準側として設定されている。この右側の把持体31は、スライドブロック35のスライド限である位置決め部29(図1参照)を基準位置に設定してあることで、この基準位置に対して進退自在に設けられている。
【0053】
従って、右側の把持体31のスライドブロック35が位置決め部29に当たるまで、駆動機構41によって右側の把持体31を前進させることによって、基準位置にて把持体31を停止させその位置に把持体31を保持することができる。
【0054】
また、図2に示す左側の把持体32の駆動機構42は、右側の把持体31の駆動機構41の推力よりも弱い推力で把持体32を前進させるように、その能力が設定されている。従って、右側の把持体31の駆動機構41によって予め基準位置に位置決め保持された右側の把持体31に対して、左側の把持体32の駆動機構42によって右側の把持体32を前進させて、これにより、両把持体31,32によってワークWを挟持したとき、右側の把持体31が押し戻されることがなく、従って右側の把持体31によって予め規定された基準位置にワークWが常に正確に保持されることになる。
【0055】
また、両方の把持体31,32にはそれぞれ、互いに先端同士が対向することでワークWを挟持する複数の把持腕部36が設けられている。これらの把持腕部36は、把持体31,32の本体プレート33から前側(前進方向)に水平に延びており、各把持腕部36の先端には、ワークWに対する把持性能を増すためのパッド37が設けられている。本実施形態において把持腕部36は、水平方向及び垂直方向に互いに離間させて合計4つ設けられている。
【0056】
また、これらの把持体31,32では、ワークWが短辺Waと長辺Wbを有する略長方形の板材である場合に対応させて、各把持体31,32における複数の把持腕部36の水平方向における配置範囲が、ワークWの短辺Waの長さの寸法範囲内に設定されている。
【0057】
さらに、各把持腕部36の上下方向の間隔は、上下方向に長いワークWを安定的に挟持固定するために、水平方向の間隔よりも大きいことが望ましい。
【0058】
次に、以上のように構成されたワークWの掴み換え装置Mを使用したワークWの掴み換え方法について、図3図7を参照しながら説明する。この掴み換え方法では、次の(1)〜(7)の工程を順に進める。
【0059】
(1)まず、図3に示すように、ワークWの掴み換え装置Mの一対の把持体31,32を互いに離間させて、一対の把持体31,32間にワークWの挿入スペースを確保する。
【0060】
(2)次に、図4に示すように、ロボット100のロボットグリッパ120に保持している板状のワークWを、一対の把持体31,32間に確保された挿入スペースに垂直に立てた姿勢で挿入する。
【0061】
この際、ワークWが短辺Waと長辺Wb(図1参照)を有する略長方形状である場合には、長辺Wbを鉛直方向に沿わせると共に短辺Waを水平方向に沿わせた姿勢でワークWを挿入する。
【0062】
(3)そして、図2に示すように、ワークWの下部を旋回フレーム20の上面から上方に離隔した状態で、ワークの掴み換え装置Mの一対の把持体31,32を互いに接近させて、両把持体31,32によりワークWを挟持する。
【0063】
(4)掴み換え装置Mによって一時的にワークWを保持したら、図5に示すように、ロボットグリッパ120によるワークWの保持を解放して、ロボットグリッパ120を退避位置に移動させる。
【0064】
(5)その後、図6に示すように、掴み換え装置Mの旋回フレーム20を水平に旋回させ、ワークWの方向を変更する。
【0065】
(6)次に、図7に示すように、ロボットグリッパ120を退避位置からワークWを保持できる位置に移動して、ワークWをロボットグリッパ120により新たな掴み換え位置で再び保持する。
【0066】
(7)その後は、一対の把持体31,32によるワークWの挟持を解放して、ワークWの保持をロボット100に委ねる。
【0067】
以上の説明のように、本実施形態のワークWの掴み換え装置M及び掴み換え方法によれば、ワークWを水平方向から把持できるようにしているので、板状のワークWを垂直に立てた姿勢で保持することができる。従って、従来のように板状のワークを水平な姿勢で掴み換えを行う場合と違って、ワークWの自重による撓みの影響をほとんど受けずにワークWの掴み換えを行うことができ、撓みを考慮しながらロボットグリッパ120によるワークWの掴み位置の修正を行う必要がなくなる。
【0068】
また、大きなワークWの場合でも、ワークWの中央部を補助的な支持装置で支持して撓みによる影響を補正する必要もなくなる。
【0069】
また、ワークWを垂直に立てた姿勢で旋回させることができるので、掴み換え時のロボット100の動作範囲を小さくすることができる。さらに、床面に対するワークWの投影面積を小さくすることができることから、掴み換え装置Mの床面に対する設置面積を小さくすることができる。
【0070】
また、本実施形態のワークWの掴み換え装置Mによれば、一方の把持体31を基準位置に位置決めし、その状態で他方の把持体32を一方の把持体31に接近させてワークWを把持した際に、一方の把持体31が他方の把持体32の推力により押し戻されてしまうことがない。従って、一方の把持体31を確実に基準位置に保持した状態でワークWを把持することができ、ワークWの把持位置を正確に出すことができ、ロボットグリッパ120による掴み直しがしやすくなる。
【0071】
さらに、各把持体31,32に複数の把持腕部36が設けられ、これら把持腕部36の先端のパッド37同士の間にワークWを把持することができるので、大きなワークWでも、多数の点により確実に把持することができる。
【0072】
また、把持体31,32に設けた把持腕部36の配置範囲が長方形状のワークWの短辺Waの長さの寸法範囲内に設定されているので、把持腕部36がワークWからはみ出すことなく、全部の把持腕部36でワークWを確実に保持することができると共に、把持体31の水平方向の寸法を必要最小限に抑えることができる。
【0073】
また、ワークWが短辺Waと長辺Wbを有する略長方形状である場合に、長辺Wbを鉛直方向に沿わせると共に短辺Waを水平方向に沿わせた姿勢でワークWの掴み換えを行うことにより、掴み換え時に使用する水平方向の占有寸法を最小に抑えることができ、周囲との干渉を最小限にとどめることができる。
【0074】
既に理解されるように、ワークWの掴み換えを行うことにより、ワークWの前後の反転、上下の反転を容易に行うことができる。
【0075】
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。
【0076】
図8は、図1のワークWの掴み換え装置Mを掴み換え装置本体M1とし、それにワークサポート機構Sを追加した、本発明の第2実施形態のワークの掴み換え装置M2の構成を示す斜視図、図9は、図8のワークWの掴み換え装置M2において、ワークサポート機構Sのワーク支持部(ワークサポート手段)60を一番低い位置に調整したときの状態を示す斜視図、図10は、図9に示す状態の正面図である。
【0077】
この第2実施形態のワークの掴み換え装置M2は、図1のワークWの掴み換え装置Mを掴み換え装置本体M1とし、それにワークサポート機構Sを追加したものであるので、掴み換え装置本体M1の説明は省略する。
【0078】
ワークサポート機構Sには、掴み換え装置本体M1の一対の把持体31、32により挟持されて立設されたワークWの上部側を支持するワーク支持部(ワークサポート手段)60が、上下位置調整自在に備えられている。
【0079】
ワークサポート機構Sは、掴み換え装置本体M1の旋回フレーム20(図8図9においては図示省略)の水平方向(X軸方向)における他端側に固定されたベースフレーム50と、このベースフレーム50上に立設された上下位置調整機構70と、この上下位置調整機構70の先端部に固定されたワーク支持部60と、を備えている。
【0080】
上下位置調整機構70は、ベースフレーム50に固定的に立設された第1段目のスライドフレーム71に第2段目のスライドフレーム72を上下方向スライド自在に組み合わせ、第2段目のスライドフレーム72に第3段目のスライドフレーム73を上下方向スライド自在に組み合わせ、下方から上方に向けて伸長あるいは上方から下方に向けて収縮するテレスコピック型のスライドフレーム機構によって構成されている。
【0081】
この上下位置調整機構70には、第1段目のスライドフレーム71に対して第2段目のスライドフレーム72を伸縮させる上下動用アクチュエータの1例としてのエアシリンダ74と、第2段目のスライドフレーム72に対して第3段目のスライドフレーム73を伸縮させる伸縮作動用用アクチュエータの1例としてのエアシリンダ75と、が設けられている。
【0082】
そして、伸長時に下方に位置する基端側の第1段目のスライドフレーム71がベースフレーム50に固定され、伸長時に上方に位置する先端側の第3段目のスライドフレーム73の上端に、支持アーム64や進退機構63を介してワーク支持部60が取り付けられている。
【0083】
進退機構63は、ワーク支持部60を、掴み換え装置本体M1の把持体32の動作に追従させるためのもので、追従動作用アクチュエータの1例としてのエアシリンダなどによって構成されている。
【0084】
ワーク支持部60は、進退機構63の進退動作部に固定された複数のアーム61と、各アーム61の先端に取り付けられた吸着パッド62と、から構成されている。吸着バッド62は、ワークWの板面を負圧で吸引することができるように構成されている。
【0085】
なお、アーム61及び吸着パッド62は、短辺Wa及び長辺Wbを有する長方形状のワークWの短辺Waの寸法範囲に入るように、水平方向に離間させて複数(図示例では2個)設けられている。さらに、各アーム61を、ワークWの幅寸法に対応して調節する構成とすることも可能である。
【0086】
また、上下位置調整機構70は、収縮時に、図9及び図10に示すように、主要部の大半が収容箱55内に収容されるようになっている。
【0087】
この第2実施形態のワークの掴み換え装置M2によれば、ワークサポート機構Sを備えているので、垂直に立てた状態での高さ方向の寸法が大きなワークWでも、図8に示すように、このワークWの上端付近をワーク支持部60によって補助的に支えることができる。従って、倒れ防止を図りながらワークWを確実に支えることができ、旋回時の安定性を高めることができる。
【0088】
また、ワーク支持部60は上下位置調整自在(図8中矢印D方向の位置が調整自在)であるから、ワークWの高さ方向の寸法の変更に応じて適正な高さ位置でワークWを補助的に支えることができる。また、このワークサポート機構Sは、下側が旋回フレーム20に支持されたテレスコピック型の上下位置調整機構70を備えているので、下方から上方に向けて容易にワーク支持部60の高さを調整することができる。
【0089】
<ワークサポート機構の他の例>
次にワークサポート機構の他の例について説明する。
【0090】
図8図10に示したワークサポート機構Sは、下から上に上下位置調整機構70が伸長するタイプのものであったが、図11に示すワークサポート機構S2は、上から下に上下位置調整機構82が伸長するように構成されている。
【0091】
即ち、このワークサポート機構S2の上下位置調整機構82には、複数のスライドフレーム83を上下方向(矢印D方向)にスライド自在に順に組み合わせ、伸長時に上方に位置する基端側のスライドフレーム83を、例えば、旋回フレーム20(図8参照)に固定される支持フレーム80に吊り下げ支持すると共に、伸長時に下方に位置する先端側のスライドフレーム83にワーク支持部60を取り付けた構造を有し、それにより、上下位置調整時に、上方から下方に向けて伸長あるいは下方から上方に向けて収縮するテレスコピック型のスライドフレーム機構が採用されている。ワーク支持部60は、アーム61の先端に吸着パッド62を付けたものである。
【0092】
このワークサポート機構S2によれば、上方から下方に向けて容易にワーク支持部60の高さを調整することができる。
【0093】
なお、図11に示す例においてワーク支持部60は、上下方向に複数設けられているが、必ずしも全部のワーク支持部60が1つのスライドフレーム83に設けられていなくてもよく、上下方向に移動するスライドフレーム83のそれぞれに、分散的にワーク支持部60が設けられていてもよい。
【0094】
また、上下位置調整機構82の上端を、旋回機構81を介して支持フレーム80に吊り下げ支持することにより、掴み換え装置本体M1の旋回フレーム20(図8参照)に支持フレーム80を固定せずに床面に支持フレーム80を設置し、旋回フレーム20の旋回に追従して、上下位置調整機構82及びワーク支持部60を旋回機構81によって旋回させるようにしてもよい。
【0095】
また、旋回機構81を設けている場合は、このワークサポート機構S2だけを用いてワークWの掴み換えを行うことも可能である。
【符号の説明】
【0096】
10 ベースフレーム
20 旋回フレーム
31,32 把持体
36 把持腕部
41,42 駆動機構
100 ロボット
120 ロボットグリッパ
60 ワーク支持部(ワークサポート手段)
70,82 上下位置調整機構
71,72,73,83 スライドフレーム(フレーム)
M,M2 ワークの掴み換え装置
W ワーク
Wa 短辺
Wb 長辺
S,S2 ワークサポート機構
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12