【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的のために、本発明の主題は、エネルギー貯蔵アセンブリの注入開口部を密封するための方法であって、アセンブリが少なくとも2つの電極を収容する筐体を含み、開口部が、筐体の壁のうちの1つに配置され、かつ、筐体の外側に位置する外口部と、筐体の内側に位置する内口部とを有する方法であって、
−開口部近傍の筐体の領域を加熱するために、開口部の軸方向に本質的に一致する方向に回転駆動させるツールのヘッドにおける少なくとも1つの端部を、外口部を通って開口部へ挿入するステップであって、ヘッドが、その底部に少なくとも1つの第1の断面と、その端部に第1の断面より小さい寸法の第2の断面とを含むステップと、
−筐体の領域を加熱したら、内口部の方向にツールを移動させて、材料を内口部の方向に変位させ、かつ、材料の再接着によって開口部を密封するためのステップと
を含む方法である。
【0012】
変位させた材料は、本方法を実施する前は開口部の壁を形成している筐体の材料である。従って、材料を追加せずに密封開口部の閉鎖を達成することができる。
【0013】
開口部の密封は、開口部の領域の材料をペーストになるまで加熱し、次いでこのペーストを開口部の内口部の方へ押して、この時点で材料を再接着させることにより得られる。この方法で処理した筐体の材料のみが、開口部を密封することができる。
【0014】
従って、注入開口部を密封するために追加部品を利用する必要はない。更に、注入開口部を密封するために使用する装置は、非常に単純な設計で、メンテナンスが殆ど必要ない。従って、これは非常に経済的である。更に、注入開口部の密封は、限られたエネルギーを用いて非常に短時間(約数秒)で、ひいては向上した歩留まりで、本発明の方法を用いて行うことができる。
【0015】
従来の半田付け又は接着の方法の場合のように、開口部の表面を予め準備する必要はない。更に本方法は、筐体の構成材料を使用して密封を達成するため、消耗品を使用する必要がない。更に、筐体の構成材料は殆ど汚染しない物質であり、特にいかなる煙も放出しない。
【0016】
このように本発明の方法では、単純で低コストの方法を用いて、注入開口部を密封することが可能である。
【0017】
超コンデンサを劣化させるリスクがなく、本発明の方法を実施することができることに留意されたい。材料がペースト状の時は再接着が得られるため、筐体の加熱を低減する。これにより、注入開口部に近接する電極を破損させずに注入開口部を密封することができる。
【0018】
更に、筐体の熱影響域が非常に小さいため、本方法は筐体の機械的強度の低下を起こさない。筐体の構成材料以外に材料を追加する必要がないため、前記方法によって超コンデンサの電気伝導率が乱されることもない。
【0019】
本発明の方法の好ましいが限定しない態様は、下記である。
−ツールを所定位置に移動させたら、本方法は、ツールを回転駆動させ続けるステップを含む。このステップでは、開口部の内口部で材料が確実により良好に再接着するように、加熱した材料を作用させる。
−ツールヘッドは先端部を有する。別の言い方をすると、ツールヘッドの少なくとも一部の断面は、連続的に変化する。
−先端部は、開口部の少なくとも1つの断面が、先端部の底部での断面より小さいが、先端部の端部での断面より大きく、ツールの先端部に特に一致するように大きさで形成される。これにより、ツールをその回転軸の方向に対して垂直に動かす必要がなく、開口部の周辺全体の周りの材料を加熱することができる。
−先端部は、材料をより均一に加熱するための回転形状を有する。ツール全体もまた、回転の形状を有してもよい。
−先端部は円錐台形状である。
−ツールヘッドはまた、回転軸に本質的に垂直な平面上に延在する周辺ショルダ部を含んでもよい。
−注入開口部は変断面を有し、ヘッドのショルダ部の断面は、開口部の最小断面と最大断面との間になるように選択する。これによっても、追加でツールを動かすことが不要になる。
−ツールはヘッドの先端部にピンを有してもよい。
−ツールは、鋼、例えば高速度鋼HSSなどの金属で作られ、前記材料は耐熱性があり、ツールの摩耗を制限するのに十分硬い。
−本方法を実施する際、ツールを600〜2,000rpm、好ましくは800〜1,200rpmの速度で回転駆動させ、この速度は、加熱すべき材料の種類、即ち、殆どの場合の材料のアルミニウムに適している。
−所定位置及び/又は異なるステップの継続時間は、例えばツール内で統合した力及び/又は位置及び/又は温度を制御するための手段によって決定し、これにより、本方法の工業化に関係した変更、例えば分散させた筐体寸法にかかわらず、密封における一定品質を保証することが可能になる。
−本方法は、ツールヘッドがツールの本体に対して脱着可能であり、ヘッドが筐体上の所定位置に残ったまま、ツールの本体を筐体から引き抜くステップを含む。次いで、ヘッドは、エネルギー貯蔵アセンブリ上の所定位置に永久に残る。筐体の材料は、このヘッドと共に形作られているため、ヘッドの形状は、筐体の形状と正確に一致する。従って、ヘッドは、嵌め合い形状によって筐体の上で所定位置に保持される。たとえこの実施形態によりコストがかかっても、筐体上にこのヘッドを保持することにより、注入開口部の密封に関する安全性を加え、この方法によって生成することができるであろう不良率の低下が可能になる。本実施形態では、ストッパが存在しても、最初は開口部の壁を形成している筐体材料の再接着を妨げない。
−本方法は、ツールヘッドが筐体に接触しないように、例えば材料が冷えて固化する前にツールを筐体から引き抜くステップを含む。この引き抜きステップ中に、ツール、特にヘッドをまだ回転駆動させることができる。これにより、(筐体を形成している材料が冷えることが原因で)ヘッドがアセンブリに接着するのを防ぐ。しかしながら、引き抜きが十分速ければ、いずれの場合も、アセンブリに接着することなく、ツールをアセンブリから容易に引き抜くことができるため、回転駆動は強制ではない。従って、ツールは完全に再使用可能であり、更に製造コストを節約することができる。
−筐体は、底部を任意選択で備えた少なくとも1つのチューブと、少なくとも1つのキャップとを含み、注入開口部はチューブ又はキャップ内に配置されている。
【0020】
本発明の更なる主題は、複数のエネルギー貯蔵アセンブリの注入開口部を密封するための方法であって、各アセンブリが、少なくとも2つの電極を収容する筐体と、筐体の壁のうちの1つの中に配置され、かつ、筐体の外側に位置する外口部及び筐体の内側に位置する内口部を有する密封開口部とを含む方法であって、
−開口部近傍の筐体の領域を加熱するために、開口部の軸方向に本質的に一致する方向に回転駆動させるツールのヘッドにおける少なくとも1つの端部を、外口部を通って第1のアセンブリの開口部に挿入し、ヘッドがその底部に少なくとも第1の断面と、その端部に第1の断面より小さい寸法の第2の断面とを含む挿入ステップと、
−筐体の領域を加熱すると、内口部の方向にツールを移動させ、最初は開口部の壁を形成している筐体の材料を内口部の方向に変位させ、かつ、前記筐体材料の再接着を引き起こすことにより開口部を密封するステップとを含み、
ツールの挿入及び移動ステップを少なくとも一度繰り返し、少なくとも1つの他のエネルギー貯蔵アセンブリの注入開口部を密封する
方法である。
【0021】
本発明の他の特徴、目的及び利点は、以下の記述から明白になるであろう。その記述は単なる例示であり、限定するものではなく、添付図面に関連して読まれる。