【実施例1】
【0018】
実施例1の蓄電装置100について
図1、2を参照して説明する。蓄電装置100は、二次電池の一種であるリチウムイオン二次電池である。
図1に示すように、蓄電装置100は、ケース1と、電極組立体3と、かしめ端子5,7と、電流遮断装置30を備えている。ケース1は、金属製であり、略直方体形状である。ケース1の内部には、電極組立体3と電流遮断装置30が収容されている。電極組立体3は、負極電極と正極電極を備えている。負極集電タブ43が負極電極に固定されており、正極集電タブ45が正極電極に固定されている。ケース1の内部は、電解液で満たされており、大気が除去されている。負極電極と正極電極の詳細な説明は省略する。なお、かしめ端子5,7は請求項の「端子」の一例に相当する。
【0019】
ケース1の上壁には、開口11、13が形成されている。以下では、ケース1の上壁を特にケース上壁9と称する。かしめ端子5は、開口11を介してケース1の内外に通じており、かしめ端子7は、開口13を介してケース1の内外に通じている。即ち、かしめ端子5とかしめ端子7の双方が、電極組立体3に対して同じ方向に配置されている。本実施例では、ケース1を構成する各面のうち、かしめ端子5,7が配置されている面が位置している側を上側、かしめ端子5,7が配置されている面と対向する面が位置している側を下側と定義する。ケース1の外部には、外部接続用の外部端子60、61及びボルト64、65が配置されている(後述)。かしめ端子5、外部端子60及びボルト64は、互いに電気的に接続されており、負極端子を構成している。同様に、かしめ端子7、外部端子61及びボルト65は、互いに電気的に接続されており、正極端子を構成している。かしめ端子5の下端はケース1の内部に位置しており、電流遮断装置30(後述)に接続されている。電流遮断装置30は、接続端子23及び負極リード25を介して、負極集電タブ43に接続されている。負極リード25は、絶縁シート27によってケース上壁9から絶縁されている。一方、かしめ端子7の下端はケース1の内部に位置しており、正極リード41を介して正極集電タブ45に接続されている。正極リード41は、絶縁シート37によってケース上壁9から絶縁されている。なお、開口11,13は請求項の「取付孔」の一例に相当する。
【0020】
ケース上壁9の上面には、樹脂製のガスケット62,63が配置されている。ガスケット62は、ケース上壁9より上方に突出した突出部66と、ケース上壁9に沿って伸びる平板部68を有する。突出部66はケース上壁9の中央側に配置され、平板部68はケース上壁9の開口11側に配置される。ガスケット62の上面には、外部端子60が配置されている。外部端子60はガスケット62の上面の形状に倣う形状を有する。外部端子60はガスケット62の上面に沿うように配置されている。ガスケット62の突出部66には有底の穴62aが形成されている。穴62aにはボルト64の頭部が配置されている。ボルト64の軸部は外部端子60の開口を通って上方に突出している。外部端子60及びガスケット62は、かしめ端子5によりケース上壁9に取付けられている(後述)。ガスケット63、外部端子61及びボルト65の構成は上述したガスケット62、外部端子60及びボルト64の構成と同様であるため、説明を省略する。
【0021】
ここで、
図2を参照してかしめ端子5について説明する。
図2は、
図1の二点鎖線部200の拡大図を示す。かしめ端子5は、円筒部14、基底部15及び固定部16を有する。円筒部14は円筒形状をしており、開口11を貫通している。このため、円筒部14の上部はケース1の外部に位置しており、下部はケース1の内部に位置している。円筒部14には軸方向(上下方向)に貫通孔14aが形成されている。貫通孔14aは軸方向に直交する断面が略円形状をしており、断面の径は軸方向に亘って略同一である。貫通孔14a内は大気圧に保たれている。
【0022】
基底部15は円板形状であり、円筒部14の下端に接続されている。即ち、基底部15はケース1の内部に位置している。基底部15は、環状に形成されており、円筒部14の軸方向と略直交するように円筒部14に接続されている。基底部15の外径は、円筒部14の外径より大きくされている。円筒部14と基底部15は同心円状に配置されている。基底部15の下面の外周部には、電流遮断装置30の変形板32(後述)の外周部が溶接されている。基底部15の下面中央には、凹所15aが形成されている。凹所15aは、変形板32が上方に反転する際に、変形板32の反転部分が基底部15と当接することを防止するために形成されている。凹所15aの中心と貫通孔14aは連通しているため、凹所15a内も大気圧に保たれる。なお、基底部15の形状は円板形状に限られず、例えば直方体形状であってもよい。この場合、基底部15は円筒部14よりも大きくされていればよい。これは、後述する基底部95についても同様である。なお、変形板32は請求項の「第1変形板」の一例に相当する。
【0023】
固定部16は環状を呈しており、円筒部14の上端に接続されている。即ち、固定部16はケース1の外部に位置している。かしめ端子5は、固定部16によりケース上壁9に固定されている。かしめ端子5がケース上壁9に固定される前は、固定部16は円筒部14の軸方向に延びている。即ち、円筒部14と固定部16は、軸方向に延びる1つの円筒状の部分を構成している。以下では説明を簡単にするため、上記の円筒状の部分を「円筒部分」と称する。
【0024】
かしめ端子5をケース上壁9に固定する際には、ケース上壁9の開口11にガスケット62及び外部端子60を取付けた状態で、円筒部分をケース1の内部からガスケット62の開口及び外部端子60の開口に挿通させる。その後、円筒部分の上端(ケース1の外部に突出している部分)を径方向(軸方向と直交する方向)外側に屈曲させて当該円筒部分を径方向に押し広げる。これにより、当該円筒部分は外部端子60の上面に当接し、かしめ端子5がケース上壁9にかしめ固定される。当該円筒部分(即ち、円筒部分のうち屈曲された部分)が固定部16に相当する。かしめ端子5をケース上壁9に固定することで、Oリング19、ガスケット62及び外部端子60がかしめ端子5とケース上壁9との間に挟持される。このとき、ケース上壁9と基底部15と固定部16は互いに略平行となっている。Oリング19により基底部15とケース上壁9との間がシールされる。Oリング19は、基底部15及びケース上壁9の両者に接触するが、絶縁材料によって形成されているため、基底部15とケース上壁9との絶縁性は維持される。また、ガスケット62により、外部端子60とケース上壁9との絶縁性が確保される。
【0025】
Oリング19は、円筒部14と同心円状に配置される。Oリング19にはエチレン−プロピレン系ゴム(EPM)が用いられる。なお、Oリング19の材料はこれに限られず、電解液に対して適切な耐液性を有する材料であればよい。
【0026】
Oリング19の外周側には、環状の絶縁性の支持部材36、39が配置される。支持部材36、39には、絶縁性と耐電解液性を有し、荷重支持に必要な強度特性に優れたPPS、PEEK材といった樹脂部材が用いられる。支持部材36、39は、基底部15と電流遮断装置30とを挟持して支持する部材である(後述)。支持部材36の一端面は、周方向に亘ってOリング19と当接している。支持部材36の他端面は支持部材39の一端面と当接している。支持部材39の他端部は、周方向に亘って電流遮断装置30の最下部の部材(破断板34(後述))の外周部を覆っている。支持部材36、39の外周側には、環状の金属製の板材40が配置される。具体的には、支持部材36,39を所定の位置に配置した後、板材40の上端と下端が支持部材36、39の外周面にかしめられる(後述)。なお、破断板34は請求項の「通電板」の一例に相当する。
【0027】
ガスケット62の平板部68に形成されている開口の外周には、下方に延びる部分68aが形成されている。部分68aは、開口11に嵌め込まれている。部分68aにより、かしめ端子5とケース上壁9との間はより確実に絶縁されると共に、ガスケット62を容易に位置決めできる。Oリング19と部分68aとの間には空間が形成されている。
【0028】
続いて、
図1を参照してかしめ端子7、及びかしめ端子7の近傍に配置される部材について説明する。かしめ端子5と同様の構成については説明を省略し、異なっている点について説明する。かしめ端子7は円柱部94、基底部95及び固定部96を有する。かしめ端子7は中実であり、貫通孔及び凹所が形成されていない。固定部96を径方向外側に屈曲させることにより、かしめ端子7がケース上壁9にかしめ固定される。これにより、Oリング99、ガスケット63及び外部端子61がかしめ端子7とケース上壁9との間に挟持される。このとき、ケース上壁9と基底部95と固定部96は互いに平行となっている。基底部95は、正極リード41に接続されている。なお、かしめ端子7は中実の部材に限られず、円柱部94に貫通孔が形成されていてもよい。
【0029】
Oリング99の外周側には、環状の絶縁性の絶縁部材116が配置される。絶縁部材116の内周面は、周方向に亘ってOリング99と当接している。絶縁部材116の外周面は、基底部95の外側面の位置まで延びている。
【0030】
なお、複数の蓄電装置100を備えた蓄電装置モジュールでは、各蓄電装置100が直列に接続され、所望の電圧が得られるまで直列に接続される。これにより、高出力で大容量の蓄電装置モジュールを構成することができる。
【0031】
図2に戻って電流遮断装置30について説明する。電流遮断装置30は、金属製の変形板32と、金属製の破断板34を備えている。電流遮断装置30は、かしめ端子5の下方に位置しており、ボルト64の下方には位置していない。変形板32の上面の外周部は、基底部15の下面の外周部に溶接により接続されており、基底部15の凹所15aの下端は変形板32により覆われている。このため、ケース上壁9を平面視すると(即ち、ケース上壁9の上方からケース上壁9を見ると)、貫通孔14a越しに変形板32の一部が覗く。具体的には、ケース上壁9を平面視したときに貫通孔14aの輪郭によって区画される円形部分が貫通孔14aから覗く。以下では、平面視したときに貫通孔14aから覗く円形の領域(即ち、
図2の破線によって区画される領域)を「露出領域D1」と称する。凹所15a内は大気圧に保たれているため、変形板32の上面には大気圧が作用する。基底部15、変形板32及び破断板34は、環状の絶縁性の支持部材36、39により支持されている。支持部材36、39の外周面には、金属製の板材40がかしめられている。これにより、基底部15、変形板32及び破断板34が上下方向に挟持される。なお、電流遮断装置30が製造されると、貫通孔14aの上方の開口は塞がれ、ケース上壁9を平面視しても貫通孔14aから露出領域D1は露出しない。即ち、露出領域D1の「露出」とは、電流遮断装置30の製造中に貫通孔14aから覗く領域を説明するための表現であり、電流遮断装置30の製造後には貫通孔14aから露出しないことに注意されたい。
【0032】
変形板32は、平面視したときに円形を有する導電性のダイアフラムであり、中央部が下方に突出している。変形板32の中央部は平坦であり、平面視すると変形板32の中心を中心とした円形となっている。変形板32の中央部の径は露出領域D1の径よりも小さくされており、中央部の中心は、平面視したときに露出領域D1の中心と一致している。このため、変形板32の中央部は露出領域D1内に位置する。上述したように、変形板32の上面の外周部は基底部15の下面の外周部に溶接により接続されている。変形板32の中央部は破断板34と溶接により接続されている(後述)。
【0033】
破断板34は円形の平坦な板材であり、変形板32の下方に位置している。破断板34の径は、変形板32を平面視したときの径と略同一とされている。破断板34の中心は、変形板32の中心の鉛直下方に位置している。破断板34には接続端子23が接続されている。破断板34の下面には溝部34aが形成されている。溝部34aは、破断板34を底面視したときに破断板34の中心を中心とした円形となるように形成されている。溝部34aの断面形状は上方に凸となる三角形状をしている。溝部34aによって囲まれた部分の径は変形板32の円形形状の中央部の径よりも大きくされている。このため、破断板34は、溝部34aの内側で変形板32の中央部に当接している。以下では、破断板34が変形板32の下面と当接している領域(即ち、
図2の一点鎖線によって区画される領域)を「当接領域D2」と称する。即ち、変形板32の中央部の輪郭は当接領域D2の輪郭と一致する。また、平面視すると当接領域D2は露出領域D1内に位置している。破断板34と変形板32は、当接領域D2において溶接により接続されている。変形板32の中央部の上面には、環状の溶接ビード44が形成されている。即ち、溶接ビード44は、当接領域D2内に位置している。なお、請求項でいう「通電板の上方に通電板と対向して配置されている第1変形板」とは、破断板34と変形板32とが上方から見た場合に対向していることを意味している。
【0034】
溝部34aが形成されることで、溝部34aが形成された位置における破断板34の機械的強度が、溝部34a以外の位置における破断板34の機械的強度よりも低くなる。破断板34の一部には通気孔34bが形成されている。変形板32と破断板34との間の空間46は通気孔34bを介してケース1内の空間と連通している。このため、変形板32の下面にはケース1内の圧力が作用する。また、変形板32の外周部と破断板34の外周部との間には環状の絶縁部材38が配置されている。
【0035】
電流遮断装置30は、接続端子23と、破断板34と、変形板32と、かしめ端子5とを直列につなぐ通電経路を有している。このため、電極組立体3とかしめ端子5は、電流遮断装置30の通電経路を介して電気的に接続されている。
【0036】
ここで、電流遮断装置30の遮断動作について説明する。上述した蓄電装置100においては、かしめ端子5と負極集電タブ43(負極電極)が導通しており、かしめ端子7と正極集電タブ45(正極電極)が導通している。このため、かしめ端子5とかしめ端子7の間が通電可能な状態となっている。ケース1内の空間と空間46とは通気孔34bを介して連通しているため、ケース1内の圧力が上昇すると、変形板32の下面に作用する圧力が上昇する。一方、変形板32の上面には大気圧が作用する。このため、変形板32の下面と上面にそれぞれ作用する圧力の差が一定の値に到達すると(別言すれば、ケース1内の圧力が所定値を超えると)、変形板32が反転して、下方に凸の状態から上方に凸の状態に変化する。すると、変形板32の変化に応じて、変形板32の中央部に接続されていた破断板34が、機械的に脆弱な溝部34aを起点に破断する。そして、破断板34は、溝部34aで囲まれていた部分と、溝部34aの外周部分とに分離する。これによって、破断板34と変形板32とを接続する通電経路が遮断され、電極組立体3とかしめ端子5との間の通電が遮断される。このとき、変形板32は接続端子23から絶縁されると共に、破断板34はかしめ端子5から絶縁されている。なお、請求項でいう「第1変形板は、電極組立体と端子とが非導通のときは通電板から離間しており」とは、変形板32と破断板34とが電気的に離間することを意味しており、変形板32に破断板34の分離した部分(即ち、溝部34aで囲まれていた部分)が接続された状態で破断板34が破断する場合も含まれる。これは、実施例2の第1変形板75と破断板73についても同様である。
【0037】
次に、
図3〜5を参照して電流遮断装置30の製造方法について説明する。なお、本実施例では、電流遮断装置30の各部をケース上壁9に組付ける工程に特徴があり、その他の工程については従来公知の工程を用いることができる。このため、以下では、本実施例の特徴部分のみを説明し、その他の工程については説明を省略する。また、上述した内容と重複する内容については詳細な説明を省略する。
【0038】
(端子固定工程)
この工程では、
図3に示すように、貫通孔14aが形成されているかしめ端子5をケース上壁9の開口11に取付ける。本実施例では、かしめ端子5として中空のリベットボルトを用いる。まず、かしめ端子5の円筒部分(即ち、円筒部14と、かしめ前の固定部16とによって構成される円筒状の部分)を、基底部15よりも小さい径を有するOリング19に挿通して、Oリング19を基底部15の上面に配置させる。同様に、円筒部分(14,16)を支持部材36の開口及び板材40の開口に挿通して、支持部材36の一部及び板材40の一部を基底部15の上面に配置させる。一方、ケース上壁9の開口11には、ガスケット62を取付けると共に、ガスケット62上に外部端子60を配置する。この状態で、円筒部分(14,16)をケース1の内部から開口11、ガスケット62の開口及び外部端子60の開口に挿通する。その後、円筒部分(14,16)の上端(ケース1の外部に突出している部分)を径方向外側に屈曲させて径方向外側に押し広げる。これにより、円筒部分(14,16)の上端は外部端子60の上面に当接し、かしめ端子5がケース上壁9にかしめ固定される。かしめ端子5がケース上壁9にかしめ固定されると、Oリング19、支持部材36、板材40、ガスケット62及び外部端子60がかしめ端子5とケース上壁9との間に挟持される。
【0039】
(第1変形板外周部溶接工程)
次に、変形板32の上面の外周部をかしめ端子5の基底部15の下面の外周部に当接させた状態で、下方から変形板32の下面の外周部に向けて、
図4の矢印で示すレーザビームを照射する。レーザビームは変形板32の下面の外周部を一巡するように照射される。これにより、かしめ端子5の貫通孔14aの開口を覆うように、変形板32がかしめ端子5の基底部に溶接される。このとき、変形板32の中央部は露出領域D1内に位置している。
【0040】
(破断板配置工程)
続いて、
図5に示すように、破断板34の上面の外周部に環状の絶縁部材38を配置し、破断板34が変形板32の中央部の下面に当接するように破断板34を配置する。上述したように、変形板32は、第1変形板外周部溶接工程において、その中央部が露出領域D1内に位置するように配置される。このため、破断板34が変形板32と当接する当接領域D2は、露出領域D1内に位置することとなる。絶縁部材38の上下方向の高さは、変形板32の中央部の突出高さと同じか僅かに高くされている。このため、破断板34を変形板32の下面に当接させると、絶縁部材38の上面は変形板32の下面の外周部に当接する。破断板34は、この状態で押さえ治具(図示省略)により一時的に保持される。そして、接続端子23が板材40の開口及び支持部材36の開口に挿通され、当該開口と略同一の高さに保持されている破断板34に接続される。その後、支持部材39を、支持部材39の一端面が支持部材36の他端面に当接すると共に、破断板34の下面の外周部を覆うように配置する。その後、板材40の下端を支持部材39を介して破断板34の下面の外周部を覆うようにかしめて、押さえ治具を除去する。これにより、破断板34が変形板32の下面と露出領域D1内で当接した状態で、基底部15、変形板32及び破断板34が支持部材36、39及び板材40により挟持される。
【0041】
(第1変形板当接部溶接工程)
次いで、ケース上壁9の上方から貫通孔14aを通して変形板32の上面に
図5の矢印で示すレーザビームを照射する。レーザビームは、変形板32の中央部を一巡するように照射される。これにより、変形板32と破断板34とが当接領域D2において溶接される。この結果、変形板32の中央部の上面には環状の溶接ビード44が形成される(
図2参照)。上述した工程を実施することにより、電流遮断装置30が製造される。
【0042】
実施例1の作用効果について説明する。本実施例では、変形板32と破断板34とを溶接するに際し、かしめ端子5に形成されている貫通孔14aを利用する。即ち、レーザビームを、ケース上壁9の上方から貫通孔14aを通して変形板32の上面に照射する。変形板32はケース1の内圧が所定値を超えると変形する部材であるため、その板厚は破断板34の板厚よりも薄くされている。即ち、レーザビームが直接照射される1枚目の板材の方が、レーザに対して奥側に配置されている2枚目の板材よりも板厚が薄くなっている。このため、レーザは比較的に容易に変形板32を厚み方向に溶融しつつ、破断板34の溶融をその板厚の途中で止めることができる。従って、レーザ出力を微細に調整することなく、変形板32と破断板34とを容易に溶接することができる。
【0043】
また、かしめ端子5の貫通孔14aを用いて溶接作業を行うことにより、かしめ端子5がケース上壁9に組付けられた状態で上方から変形板32と破断板34とを溶接することができる。また、ケース上壁9をケース1の本体に固定した後で変形板32と破断板34とを溶接することができる。
【実施例2】
【0044】
次に、
図6を参照して実施例2について説明する。以下では、実施例1と相違する点について説明し、実施例1と同一の構成についてはその詳細な説明を省略する。
【0045】
図6の二点鎖線部250は、
図1の二点鎖線部200に相当し、実施例2のかしめ端子105近傍の部分拡大図を示す。本実施例の蓄電装置では、かしめ端子105の貫通孔114aの形状が、円柱状ではなく下方に縮径する円錐台形状となっている。即ち、貫通孔114aの形状が、貫通孔114aの上端から下端に向かうにつれて先細りになっている。別言すれば、貫通孔114aの軸直方向における断面(以下、「軸直方向における断面」を単に「断面」ともいう)の径が、貫通孔114aの上端から下端に向かうにつれて小さくなっている。貫通孔114aの上端における断面の径は、実施例1の貫通孔14aの断面の径と略同一である。また、貫通孔114aを上方から見ると、貫通孔114aの上端における断面の輪郭は、貫通孔114aの下端における断面の輪郭と同心円状である。このため、ケース上壁9を平面視すると、変形板32のうち、貫通孔114aの下端における断面の輪郭によって区画される領域を視認することができる。以下では、当該領域を「露出領域(視認可能領域)D3」と称する。露出領域D3の径は、貫通孔114aの下端における断面の径と同一である。
【0046】
変形板32の中央部は下方に突出しており、その下面は破断板34と当接している。以下では、変形板32の下面が破断板34と当接している領域を「当接領域D4」と称する。即ち、変形板32の中央部の輪郭は当接領域D4の輪郭と一致する。また、平面視すると、当接領域D4は露出領域D3と同心円状であり、かつ、露出領域D3内に位置している。変形板32と破断板34は、当接領域D4において溶接により接続される。具体的には、ケース上壁9の上方から貫通孔114aを通して変形板32の上面にレーザビーム52を照射する。レーザビーム52は、変形板32の中央部において、9箇所に点状に照射される。これにより、変形板32と破断板34とが当接領域D4において溶接される。レーザビーム52の照射個所には溶接ビード144が形成される。このため、変形板32と破断板34とを溶接すると、変形板32の中央部の上面には9つの溶接ビード144が形成される。本実施例では、9つの溶接ビード144が格子状に配列されるようにレーザビーム52が照射される。なお、2列目の中央の溶接ビード144は、当接領域D4の中心に位置していることが好ましい。また、レーザビーム52の照射箇所の数はこれに限られないが、変形板32と破断板34との溶接強度及び電気抵抗の観点から、変形板32の4箇所以上に照射することが好ましい。
【0047】
実施例2の作用効果について説明する。
図6に示すように、レーザビーム52の径はレーザ50の近傍ほど大きく、レーザ50から離間するにつれて小さくなる。このため、貫通孔の径を、当接領域D4の径と略同一かそれより僅かに大きい程度に設定すると、レーザビーム52が貫通孔の周面(特に周面の上部)に接触し、変形板32と破断板34とを適切に溶接できない可能性がある。このため、溶接の際にレーザビーム52を貫通孔の周面に接触させないようにするためには、通常、貫通孔の径は比較的に大きめに設定される。一般に、かしめ端子に形成される貫通孔は円柱形状であるため、上記のように貫通孔の径を設定すると、貫通孔の容積は比較的に大きくなる。
【0048】
ここで、レーザ溶接が終了すると、かしめ端子105の貫通孔114aにはケース内外をシールするためのゴム栓(図示省略)が挿入される。ゴム栓は、例えばEPDMにより形成されている。これにより、ケース外部から貫通孔114aを通ってケース内部(詳細には、凹所15a)に進入する水分量を大幅に低減できる。しかしながら、貫通孔自体の容積が大きいと、ケース外部の水分が、ゴム栓と貫通孔114aとの境界からではなく、ゴム栓自体を透過してケース内部に進入する場合がある。凹所15aに水分が進入すると、蓄電装置の性能が低下する可能性がある。
【0049】
上記のように、比較的に大径の円柱形状を有する貫通孔の場合は、レーザビーム52が貫通孔の周面に接触することは抑制できるものの、貫通孔の容積が比較的に大きいためにゴム栓の体積が大きくなり、ゴム栓を透過してケース内部に進入する水分量が比較的に多くなる。本実施例では、レーザビーム52の径がレーザ50から離間するにつれて小さくなる点に着目し、貫通孔114aの周面を、レーザビーム52が当該周面に接触しない範囲で傾斜させている。具体的には、貫通孔114aの断面の径が、レーザから離間するにつれて小さくなるように貫通孔114aの周面を傾斜させている。これにより、貫通孔114aの容積を従来より縮小でき、ゴム栓の体積を縮小できるため、ゴム栓を透過する水分量を低減することができる。本実施例の構成によると、貫通孔114aを利用して変形板32に適切にレーザビーム52を照射することができると共に、ケース外部からゴム栓を透過してケース内部に進入する水分量を低減することができる。また、貫通孔114aの上端における断面の径を、レーザビーム52が接触しない範囲で小さくすることにより、ゴム栓を貫通孔114aに配置する前の製造工程において、ケース外部の異物がケース内部に混入する可能性を低減できる。なお、本実施例の構成は 、その他の実施例に適用してもよい。
【実施例3】
【0050】
次に、
図7,8を参照して実施例2について説明する。以下では、実施例1と相違する点について説明し、実施例1と同一の構成についてはその詳細な説明を省略する。
【0051】
図7の二点鎖線部300は、
図1の二点鎖線部200に相当し、実施例3のかしめ端子5近傍の部分拡大図を示す。この蓄電装置では、電流遮断装置の構成が実施例1と異なっている。電流遮断装置70は、金属製の第1変形板75と、金属製の破断板73と、金属製の第2変形板71を備えている。基底部15、第1変形板75、破断板73及び第2変形板71は、絶縁性の支持部材77、78により支持されている。支持部材77、78の外周面には、金属製の板材79がかしめられている。これにより、基底部15、第1変形板75、破断板73及び第2変形板71が上下方向に挟持される。なお、破断板73は請求項の「通電板」の一例に相当する。
【0052】
第2変形板71は、破断板73の下方に配置されている。第2変形板71は円形状の板材であり、中央部が下方に突出している。第2変形板71の中央部は平坦であり、平面視すると第2変形板71の中心を中心とした円形となっている。第2変形板71の中心は第1変形板75の中心及び破断板73の中心の下方に位置している。第2変形板71の下面の外周部は、全周に亘って支持部材78に支持されている。第2変形板71の上面の外周部は破断板73の下面の外周部に溶接により接続されている。また、第2変形板71の上面には突出部83が設けられている。突出部83は第2変形板71の中央に位置している。突出部83は、破断板73に向かって上方に突出している。突出部83の上方には破断板73の中央部73b(溝部73aに囲まれた部分)が位置している。破断板73及び突出部83を底面視すると、突出部83の外周は、中央部73bの外周より小さくされている。第2変形板71の下面にはケース1内の空間の圧力が作用する。第2変形板71の上面には、第2変形板71と破断板73の間の空間86の圧力が作用する(後述)。空間86はケース1内の空間からシールされている。よって、ケース1内の空間の圧力が高くなると、第2変形板71の上面と下面に作用する圧力は相違することとなる。なお、突出部83は「突起」の一例に相当する。
【0053】
破断板73は、上面が平坦となっている円形状の板材であり、第2変形板71と第1変形板75の間に配置されている。破断板73は、溝部73aによって、溝部73aに囲まれた中央部73bと、溝部73aの外周側に位置する外周部73cに区分されている。中央部73bの板厚は薄く、外周部73cの板厚は厚くされている。破断板73には通気孔73dが形成されている。空間86は、通気孔73dを介して第1変形板75と破断板73との間の空間88と連通している。
【0054】
第1変形板75は、円形状の板材であり、破断板73の上方に配置されている。第1変形板75は、実施例1の変形板32と略同一の構成を有する。即ち、第1変形板75の中央部は露出領域D1内に位置しており、第1変形板75と破断板73とが当接している当接領域D2は、露出領域D1内に位置している。第1変形板75と破断板73は、当接領域D2において溶接により接続されている。第1変形板75の中央部の上面には、環状の溶接ビード84が形成されている。即ち、溶接ビード84は、当接領域D2内に位置している。第1変形板75の外周部は、かしめ端子5の基底部15に溶接により接続されている。第1変形板75と破断板73の間には、絶縁部材85が配置されている。絶縁部材85は、環状の部材であり、第1変形板75の外周部と破断板73の外周部とに接触している。第1変形板75の上面と基底部15の下面(凹所15aの内壁)との間には空間87が形成されている。空間87は、かしめ端子5に設けられた貫通孔14aと連通しており、大気圧に保たれている。破断板73と基底部15の外周部との間にはシール部材89が配置されている。シール部材89は、環状の部材であり、絶縁部材85の外側に配置されている。シール部材89は、基底部15の下面及び破断板73の上面に接触し、基底部15及び破断板73の外周部に沿って一巡している。シール部材89は、基底部15と破断板73との隙間をシールしている。
【0055】
電流遮断装置70の通電経路について説明する。
図7に示す電流遮断装置70では、破断板73が第1変形板75の中央部と接続されている。第1変形板75の外周部は、かしめ端子5に接続されている。よって、電流遮断装置70は、接続端子23と、破断板73と、第1変形板75と、かしめ端子5とを直列につなぐ通電経路を有している。このため、電極組立体3とかしめ端子5は、電流遮断装置70の通電経路を介して電気的に接続されている。
【0056】
ここで、電流遮断装置70の遮断動作について
図7,8を参照して説明をする。上述した蓄電装置ではかしめ端子5とかしめ端子7の間が通電可能な状態となっている。ケース1内の圧力が上昇すると、第2変形板71の下面に作用する圧力が上昇する。一方、第2変形板71の上面には、ケース1内の空間からシールされた空間86の圧力が作用する。このため、第2変形板71の下面と上面にそれぞれ作用する圧力の差が一定の値に到達すると(別言すれば、ケース1内の圧力が所定値を超えると)、第2変形板71が反転して、下方に凸の状態から上方に凸の状態に変化する。このとき、空間86内の空気は通気孔73dを通って空間88に移動し、空間88内の圧力が上昇する。このため、第2変形板71が下方に凸の状態から上方に凸の状態に変化する過程(別言すれば、空間86内の容積が小さくなる過程)では、第1変形板75の下面に作用する圧力と第1変形板75の上面に作用する圧力(即ち、大気圧)との差圧が大きくなる。また、第2変形板71が反転すると、第2変形板71の突出部83が破断板73の中央部73bに衝突し、破断板73が溝部73aで破断する。第1変形板75の上面と下面にそれぞれ作用する圧力の差が上昇すること、及び第2変形板71の突出部83が上方に変位して破断板73の中央部73bに衝突することにより、第1変形板75が反転し、第1変形板75及び破断板73の中央部73bが上方に変位する。別言すれば、破断板73と第1変形板75とが電気的に離間する。これにより破断板73と第1変形板75を接続する通電経路が遮断され、電極組立体3とかしめ端子5との間の導通が遮断される。このとき、第1変形板75は接続端子23から絶縁されると共に、破断板73はかしめ端子5から絶縁されている。通気孔73dが形成されていることにより、第2変形板71が反転する際に空間86内の空気が通気孔73dを通って空間88に移動するため、第2変形板71がスムーズに反転することができる。なお、第2変形板71が下方に凸の状態のときの突出部83の位置(即ち、
図4に示される突出部83の位置)が請求項の「第1位置」の一例に相当し、第2変形板71が上方に凸の状態のときの突出部83の位置が請求項の「第2位置」の一例に相当する。また、破断板73が破断しておらず、第1変形板75の中央部と接続されている状態(即ち、
図7に示される状態)が請求項の「第1状態」の一例に相当する。一方、破断板73が破断し、破断板73と第1変形板75とが電気的に離間した状態(即ち、
図8に示される状態)が請求項の「第2状態」の一例に相当する。
【0057】
次に、
図7を参照して電流遮断装置70の製造方法について説明する。以下では、実施例1の電流遮断装置30の製造方法と重複する内容については詳細な説明を省略する。
【0058】
(第2変形板外周部溶接工程)
この工程では、第2変形板71の上面の外周部を破断板73の下面の外周部に当接させた状態(より詳細には、突出部83が破断板73の中央部73bの下方に位置する状態)で、下方から第2変形板71の下面の外周部に向けて、レーザビームを照射する。レーザビームは第2変形板71の下面の外周部を一巡するように照射される。これにより、第2変形板71の外周部が破断板73の外周部に気密に溶接される。なお、この工程は、端子固定工程及び第1変形板外周部溶接工程とは独立して実施される。即ち、端子固定工程及び第1変形板外周部溶接工程の前に実施されてもよい。
【0059】
(破断板配置工程、第1変形板当接部溶接工程)
これらの工程は、端子固定工程、第1変形板外周部溶接工程、及び第2変形板外周部溶接工程の後で実施される。具体的には、破断板73の上面の外周部に環状の絶縁部材85及び環状のシール部材89を配置し、破断板73が第1変形板75の中央部の下面に当接するように破断板73を配置する。本実施例では、破断板73の上面の外周部には絶縁部材85を位置決めするための環状の溝が形成されており、絶縁部材85は当該溝に沿って配置される。シール部材89は絶縁部材85よりも大きな径を有しており、その径は破断板73の径と略同一となっている。絶縁部材85及びシール部材89は、破断板73を第1変形板75の中央部の下面に当接させたときに、絶縁部材85の上面が第1変形板75の下面に当接し、シール部材89が基底部15の下面に当接するように、上下方向の高さが調節されている。破断板73及び破断板73の下面に溶接されている第2変形板71は、押さえ治具(図示省略)により一時的に保持される。そして、接続端子23が破断板73に接続された後で、支持部材78を、支持部材78の一端面が支持部材77の他端面に当接すると共に、破断板73の下面の外周部を覆うように配置する。その後、板材79の下端を支持部材78を介して第2変形板71の下面の外周部を覆うようにかしめて、押さえ治具を除去する。その後、実施例1の電流遮断装置30の製造方法と同じ要領で第1変形板当接部溶接工程が実施される。上述した工程を実施することにより、電流遮断装置70が製造される。
【0060】
実施例3の構成によっても、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。また、実施例3の製造方法によると、溶接時の熱による絶縁部材85及びシール部材89の損傷を防止することができる。即ち、実施例2とは異なり、破断板73を第1変形板75の中央部に下方から溶接する場合は、まず、破断板73を第1変形板75の下方に配置して(より詳細には、破断板73を押さえ治具により一時的に保持して)破断板73を第1変形板75に溶接した後で、第2変形板71を破断板73の下方に溶接する。即ち、破断板73を第1変形板75の中央部に下方から溶接する場合は、破断板配置工程に先立って第2変形板外周部溶接工程を実施することは不可能であった。破断板73が第1変形板75の下方に配置された状態で第2変形板71の外周部を破断板73の外周部に溶接すると、破断板73に第2変形板71を溶接する際の熱が、第2変形板71及び破断板73を伝導し、破断板73の上面に配置されている絶縁部材85及びシール部材89を損傷させる虞がある。しかしながら、実施例2の技術では、かしめ端子5に形成された貫通孔14aを利用することにより、上方から第1変形板75と破断板73とを溶接することができる。このため、破断板配置工程に先立って第2変形板外周部溶接工程を実施することができる(即ち、第2変形板71を破断板73に溶接した後で、第2変形板71が接続された破断板73を第1変形板75の下方に配置することができる)。したがって、第2変形板71の外周部を溶接する際の熱により絶縁部材85及びシール部材89が損傷することを防止しながら、第1変形板75と破断板73とを溶接することができる。
【0061】
以上、本明細書が開示する技術の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、本明細書が開示する電流遮断装置及びその製造方法は、上記の実施例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、上記の実施例では、当接領域D2は露出領域D1内に位置したが、これに限られず、当接領域D2の少なくとも一部が露出領域D1内に位置していればよい。また、当接領域D2が露出領域D1よりも大きく、露出領域D1全体が当接領域D2内に位置していてもよい。この場合、露出領域D1と当接領域D2とが重複している領域の少なくとも一部において、第1変形板と破断板とが溶接される。即ち、溶接ビードは、露出領域D1と当接領域D2との重複領域に形成される。
【0062】
また、本実施例では、当接領域D2は破断板の溝部の内側に位置する構成としたが、これに限られない。ケース1内の圧力が所定値を超えたときに第1変形板と破断板とが非導通になる構成であれば、当接領域D2は溝部の内側だけではなく、溝部の外側にも位置していてもよい。
【0063】
また、上記の実施例では、第1変形板外周部溶接工程、第2変形板外周部溶接工程、及び第1変形板当接部溶接工程において、レーザビームは2枚の板材が当接している部分を一巡するように照射されたが、これに限られない。レーザビームは、2枚の板材が当接している部分を同心円状に複数周照射してもよいし、面状に照射してもよい。
【0064】
また、上記の実施例ではケース上壁9にはかしめ端子5,7が取付けられたが、端子はかしめ端子に限られず、ケース外部からナットにより締結されるタイプの端子が用いられてもよい。
【0065】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。