(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ワイヤレスデバイスは、前記少なくとも1つのWTRUのアップリンク制御チャネルのリソース割当てを知っていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレスデバイス。
【発明を実施するための形態】
【0007】
これ以降使用する「WTRU(ワイヤレス送信/受信ユニット)」という用語は、限定はしないが、UE(ユーザー装置)、移動局、固定もしくは移動加入者ユニット、ポケベル、携帯電話、PDA(携帯情報端末)、コンピュータ、またはワイヤレス環境で動作することができる他のタイプのユーザーデバイスを含む。
【0008】
これ以降使用する、「BS(基地局)」という用語は、限定はしないが、ノードB、サイトコントローラ、AP(アクセスポイント)、または無線環境で動作することができる他のタイプのインターフェースデバイスを含む。
【0009】
これ以降参照する場合、「SN(共有ノード)」という用語は、少なくとも1つの信号を転送するノード(すなわち、中継ノード、ヘルパーノード、ヘルパーWTRU)を指す。アップリンク伝送の場合、ノードは、少なくとも1つWTRUから受信した少なくとも1つの信号を少なくとも1つの基地局(例えば、ノードB、AP(アクセスポイント)、およびeNB(Evolved Node B)など)に転送する。ダウンリンク伝送の場合、ノードは、少なくとも1つの基地局から受信した少なくとも1つの信号を少なくとも1つのWTRUに転送する。
【0010】
図1Aは、例示的な通信システム100を示し、通信システム100において、1つまたは複数の説明される実施形態が実装可能である。通信システム100は、音声、データ、動画像、メッセージング、および放送などのコンテンツを複数のワイヤレスユーザーに提供する多元接続システムとしてよい。通信システム100は、ワイヤレス帯域を含む、システムリソースを共有することにより複数のワイヤレス(無線)ユーザーがそのようなコンテンツにアクセスすることを可能にする。例えば、通信システム100は、CDMA(符号分割多元接続)、TDMA(時分割多元接続)、FDMA(周波数分割多元接続)、OFDMA(直交FDMA)、およびSC−FDMA(シングルキャリアFDMA)などの1つまたは複数のチャネルアクセス方法を使用することができる。
【0011】
図1Aに示されているように、通信システム100は、WTRU102a、102b、102c、102d、RAN(無線アクセスネットワーク)104、CN(コアネットワーク)106、PSTN(公衆交換電話網)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含むものとしてよいが、説明されている実施形態では、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることを理解されるであろう。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、ワイヤレス環境において動作し、および/または通信するように構成された任意の種類のデバイスとすることができる。例えば、WTRU102a、102b、102c、102dはワイヤレス信号を送信し、および/または受信するように構成することができ、UE(ユーザー装置)、移動局、固定または移動加入者ユニット、ポケベル、携帯電話、PDA(携帯情報端末)、スマートフォン、ラップトップ、ノートブック、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサー、および家庭用電化製品などを含みうる。
【0012】
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bを備えることもできる。基地局114a、114bのそれぞれは、CN106、インターネット110、および/または他のネットワーク112などの、1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスが円滑に行われるようにWTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つのWTRUとワイヤレス方式でインターフェースする構成をとる任意の種類のデバイスとすることができる。例えば、基地局114a、114bは、BTS(トランシーバ基地局)、ノードB、eNB(evolved Node−B)、HNB(ホームノードB)、HeNB(ホームeNB)、サイトコントローラ、AP(アクセスポイント)、およびワイヤレスルーターなどとすることができる。基地局114a、114bは、それぞれ、単一要素として示されているが、基地局114a、114bは任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を備えることができることは理解されるであろう。
【0013】
基地局114aは、BSC(基地局制御装置)、RNC(無線ネットワークコントローラ)、および中継ノードなどの、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も備えることができる、RAN104の一部であってもよい。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)とも称されうる、特定の地理的領域内でワイヤレス信号を送信し、および/または受信するように構成されうる。セルは、いくつかのセルセクターにさらに分割されうる。例えば、基地局114aに関連付けられているセルは、3つのセクターに分割されうる。従って、一実施形態において、基地局114aは、3つのトランシーバ、すなわち、セルのセクター毎にトランシーバを1つずつ備えることができる。別の実施形態において、基地局114aは、MIMO(多入力多出力)技術を使用することができ、したがって、セルのそれぞれのセクターに対して複数のトランシーバを使用することができる。
【0014】
基地局114a、114bは、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数と、任意の好適なワイヤレス通信リンク(例えば、RF(無線周波数)、マイクロ波、IR(赤外線)、UV(紫外線)、および可視光など)であるエアーインターフェース116を介して通信することができる。エアーインターフェース116は、任意の好適なRAT(無線アクセス技術)を使用して設置することができる。
【0015】
より具体的には、上記のように、通信システム100は多元接続システムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、およびSC−FDMAなどの、1つまたは複数のチャネルアクセス方式を使用することができる。例えば、RAN104内の基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cでは、WCDMA(登録商標)(広帯域CDMA)を使用してエアーインターフェース116を設置可能なUMTS(ユニバーサルモバイル通信システム)UTRA(地上波無線アクセス)などの無線技術を実装することができる。WCDMAは、HSPA(高速パケットアクセス)および/またはHSPA+(発展型HSPA)などの通信プロトコルを備えることができる。HSPAは、HSDPA(高速ダウンリンク(DL)パケットアクセス)および/またはHSUPA(高速アップリンク(UL)パケットアクセス)を含むことができる。
【0016】
別の実施形態において、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、LTE(ロングタームエボリューション)および/またはLTE−A(LTE−Advanced)を使用してエアーインターフェース116を設置することができる、E−UTRA(発展型UTRA)などの無線技術を実装することができる。
【0017】
他の実施形態において、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(すなわち、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access))、CDMA2000、CDMA20001X、CDMA2000 EV−DO(CDMA2000 evolution−data optimized)、IS−2000(Interim Standard 2000)、IS−95(Interim Standard 95)、IS−856(Interim Standard 856)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)、EDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)、およびGERAN(GSM/EDGE RAN)などの無線技術を実装することができる。
【0018】
図1Aの基地局114bは、例えば、ワイヤレスルーター、HNB、HeNB、またはAPとすることができ、事業所、家庭、自動車、およびキャンパスなどの、局在化されたエリア内でワイヤレス接続性を円滑にするために任意の好適なRATを利用することができる。一実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、WLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)を設置するためにIEEE802.11などの無線技術を実装することができる。別の実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、WPAN(ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク)を設置するためにIEEE802.15などの無線技術を実装することができる。さらに別の実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ピコセルまたはフェムトセルを設置するためにセルラーベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、およびLTE−Aなど)を利用することができる。
図1Aに示されているように、基地局114bは、インターネット110との直接接続を有することができる。そのため、基地局114bは、CN106を介してインターネット110にアクセスする必要がなくなる。
【0019】
RAN104は、CN106と通信しているものとしてよく、このCN106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはVoIP(ボイスオーバーインターネットプロトコル)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数のWTRUに提供するように構成された任意の種類のネットワークであってよい。例えば、CN106は、呼制御、課金サービス、モバイル位置情報サービス、前払い制通話、インターネット接続性、および映像配信などを提供し、および/またはユーザー認証などの高水準のセキュリティ機能を備えることができる。
図1Aには示されていないが、RAN104および/またはCN106は、RAN104と同じRAT、または異なるRATを使用する他のRANと直接的な、または間接的な通信を行うことができる。例えば、E−UTRA無線技術を使用している可能性のある、RAN104に接続されることに加えて、CN106は、GSM無線技術を採用する別のRAN(図示せず)と通信していることもある。
【0020】
CN106は、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとしても機能しうる。PSTN108は、アナログ音声通話のみ可能なPOTS(旧来の電話サービス)を提供する回線交換電話網を含んでもよい。インターネット110は、TCP/IP群に含まれるTCP(伝送制御プロトコル)、UDP(ユーザーデータグラムプロトコル)、およびIP(インターネットプロトコル)などの、共通通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピューターネットワークおよびデバイスの地球規模のシステムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有され、および/または運営される有線もしくはワイヤレス通信ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRAT、または異なるRATを使用することができる、1つまたは複数のRANに接続された別のCNを含むことができる。
【0021】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのうちのいくつか、またはすべてがマルチモード機能を備えることができる。すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なるワイヤレスリンク上で異なるワイヤレスネットワークと通信するための複数のトランシーバを備えることができる。例えば、
図1Aに示すWTRU102cは、セルラーベースの無線技術を使用しうる基地局114aと、またIEEE802無線技術を使用しうる基地局114bと通信するように構成することができる。
【0022】
図1Bは、
図1Aに示す通信システム100内で使用されうる例示的なWTRU102を示す。
図1Bに示されているように、WTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素(例えば、アンテナ)122、スピーカー/マイクロホン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、取外し不可能なメモリ130、取外し可能なメモリ132、電源134、GPS(全世界測位システム)チップセット136、および他の周辺機器138を備えることができる。WTRU102は、一実施形態との整合性を維持しながら前述の要素の部分的組合せを含むことができることについて、理解されよう。
【0023】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型のプロセッサ、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、マイクロプロセッサ、DSPコアとの関連性を持つ1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)回路、IC(集積回路)、および状態機械などとすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはWTRU102がワイヤレス環境内で動作することを可能にする任意の他の機能性を実行することができる。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合されうる、トランシーバ120に結合することができる。
図1Bは、プロセッサ118およびトランシーバ120を別々のコンポーネントとして表しているが、プロセッサ118およびトランシーバ120は、電子パッケージまたはチップ内にまとめて集積化されうる。
【0024】
送信/受信要素122は、エアーインターフェース116上で基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信するか、または基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成されうる。例えば、一実施形態において、送信/受信要素122は、RF信号を送信し、および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。別の実施形態において、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信し、および/または受信するように構成された放射体/検出器とすることができる。さらに別の実施形態において、送信/受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信し、受信するように構成されうる。送信/受信要素122は、ワイヤレス信号の任意の組合せを送信し、および/または受信するように構成されうる。
【0025】
また、
図1Bには送信/受信要素122は単一の要素として示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を備えることができる。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用することができる。そこで、一実施形態において、WTRU102は、エアーインターフェース116上でワイヤレス信号を送信し受信するための2つまたはそれ以上の送信/受信要素122、例えば、複数のアンテナを備えることができる。
【0026】
トランシーバ120は、送信器/受信要素122によって送信されることとなる信号を変調し、送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成されうる。上記のように、WTRU102は、マルチモード機能を有することができる。そのため、トランシーバ120は、例えば、UTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信可能となるように、複数のトランシーバを備えることができる。
【0027】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカー/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、LCD(液晶ディスプレイ)表示ユニットまたはOLED(有機発光ダイオード)表示ユニット)に結合され、またそこからユーザー入力データを受け取ることができる。プロセッサ118は、ユーザーデータをスピーカー/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128に出力することもできる。それに加えて、プロセッサ118は、取外し不可能なメモリ130および/または取外し可能なメモリ132などの、任意の種類の好適なメモリにある情報にアクセスし、データをそのようなメモリに格納することができる。取外し不可能なメモリ130としては、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリーメモリ)、ハードディスク、または他の種類のメモリストレージデバイスが挙げられる。取外し可能なメモリ132としては、SIM(加入者識別モジュール)カード、メモリスティック、およびSD(セキュアデジタル)メモリカードなどが挙げられる。他の実施形態において、プロセッサ118は、サーバーもしくはホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に配置されていないメモリにある情報にアクセスし、データをそのようなメモリに格納することができる。
【0028】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取り、その電力をWTRU102内の他のコンポーネントに分配し、および/または制御するように構成されうる。電源134は、WTRU102に給電するための任意の好適なデバイスとすることができる。例えば、電源134としては、1つまたは複数の乾電池(例えば、NiCd(ニッケルカドミウム)電池、NiZn(ニッケル亜鉛)電池、NiMH(ニッケル水素)電池、およびLi−ion(リチウムイオン)など)、太陽電池、および燃料電池などが挙げられる。
【0029】
プロセッサ118は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度と緯度)を提供するように構成されうる、GPSチップセット136にも結合されうる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアーインターフェース116上で位置情報を受信し、および/または2つもしくはそれ以上の付近の基地局から信号を受信するタイミングに基づきその位置を決定することができる。WTRU102は、一実施形態との整合性を維持しながら任意の好適な位置決定方法を用いて位置情報を取得することができる。
【0030】
プロセッサ118は、追加の特徴、機能性、および/または有線もしくはワイヤレス接続性を提供する1つまたは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを備えうる、他の周辺機器138にさらに結合されるものとしてよい。例えば、周辺機器138としては、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真または動画用)、USB(ユニバーサルシリアルバス)ポート、バイブレーションデバイス、テレビジョントランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、ブルートゥース(登録商標)モジュール、FM(周波数変調)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤー、メディアプレーヤー、ビデオゲームプレーヤーモジュール、およびインターネットブラウザなどが挙げられる。
【0031】
図1Cは、
図1Aに例示されている通信システム100内で使用されうる例示的なRAN104および例示的なCN106を示している。上記のように、RAN104では、エアーインターフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信するためにE−UTRA無線技術を使用することができる。RAN104は、CN106と通信することもできる。
【0032】
RAN104は、eNB140a、140b、140cを備えることができるが、RAN104は、一実施形態との整合性を維持しながら任意の数のeNBを備えることができることを理解されるであろう。eNB140a、140b、140cは、それぞれ、エアーインターフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバを備えることができる。一実施形態において、eNB140a、140b、140cは、MIMO技術を実装することができる。そのため、eNB140aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aにワイヤレス信号を送信し、WTRU102aからワイヤレス信号を受信することができる。
【0033】
eNB140a、140b、140cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けることができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバー決定、ならびにULおよび/またはDLにおけるユーザーのスケジューリングなどを処理するように構成されうる。
図1Cに示されているように、eNB140a、140b、140cは、X2インターフェース上で互いに通信することができる。
【0034】
図1Cに示されているCN106は、MME(モビリティ管理エンティティ)142、サービングゲートウェイ144、およびPDN(パケットデータネットワーク)GW(ゲートウェイ)146を含むものとしてよい。前記の要素のそれぞれは、CN106の一部として示されているが、これらの要素のうちのどれか1つが、CN事業者以外の事業体によって所有され、および/または運営されていてもよいことは理解されるであろう。
【0035】
MME142は、S1インターフェースを介してRAN104内のeNB140a、140b、1420cのそれぞれに接続され、制御ノードとして使用されうる。例えば、MME142は、WTRU102a、102b、102cのユーザーの認証、ベアラーアクティベーション/デアクティベーション、およびWTRU102a、102b、102cなどの初期アタッチ時の特定のサービングゲートウェイの選択を行う役割を有しているものとしてよい。MME142は、RAN104とGSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を使用する他のRAN(図示せず)とを切り換えるための制御プレーン機能も備えることができる。
【0036】
サービングゲートウェイ144は、S1インターフェースを介してRAN104内のeNB140a、140b、140cのそれぞれに接続されうる。サービングゲートウェイ144は、概して、WTRU102a、102b、102cとの間でデータパケットの経路選択および回送を実行することができる。サービングゲートウェイ144は、eNB間ハンドオーバー時のユーザープレーンのアンカリング、WTRU102a、102b、102cに対してDLデータが利用可能になったときにページングをトリガーすること、およびWTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理し、格納することなど、他の機能も実行することができる。
【0037】
サービングゲートウェイ144は、PDNゲートウェイ146にも接続することができ、これは、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信が円滑に行われるように、インターネット110などの、パケット交換ネットワークへのWTRU102a、102b、102cのアクセスを可能にする。
【0038】
CN106は、他のネットワークとの通信を円滑に行えるようにすることができる。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと従来の地上通信回線を使用する通信デバイスとの間の通信が円滑に行われるように、PSTN108などの、回路交換ネットワークへのWTRU102a、102b、102cのアクセスを可能にする。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IP IMS(マルチメディアサブシステム)サーバー)を備えるか、またはそれと通信することができる。それに加えて、CN106によって、WTRU102a、102b、102cは、他のサービスプロバイダによって所有され、および/または運営されている他の有線もしくはワイヤレスネットワークを含んでいる可能性のある、他のネットワーク112にアクセスすることが可能になる。
【0039】
中継オペレーションは、複数のアンテナを備えるSNが互いに干渉する可能性のある1つまたは複数の基地局と通信する場合に実装するとよい。さまざまなプリコーディング方式を使用することによって、SNは、所望の信号を転送し、既存のセル間干渉を軽減するという形でWTRUを補助することができる。1つのTTIにおいて、基地局は、信号を各WTRUに送信することができ、SNは、その伝送の少なくとも一部を監視し、復号することができる。次いで、次のTTIで、SNは、その中継オペレーション(すなわち、プリコーダ選択)などを計画し、干渉を受けるWTRUが干渉を軽減し、そのパケットを復号することができる。
【0040】
一実施形態では、半二重DF(復号転送)SNは、干渉基地局から受信した複数の信号を一緒に同時に復号することができ(すなわち、同じ時間/周波数リソースブロック)、後のタイムスロットにおいて、WTRUにおける干渉を解決し、復号しやすくする最適化されたプリコーディング行列とともに伝送することができる。最適化は、基地局とWTRUとの間の直接的、干渉リンク、さらにはSNとWTRUとの間のリンクに基づく、システム内の総合的CSI(チャネル状態情報)に依存しうる。
【0041】
別の実施形態では、干渉アライメントSNは、WTRUにおける異なるタイムスロットで受信した信号を適切に組み合わせた後、所望の干渉信号が互いに関して直交部分空間内に置かれるようにプリコーディング演算を使用することができる。
【0042】
部分的DFのSNを使用する別の実施形態では、干渉基地局は、複数のレイヤを同時に伝送することができる(すなわち、それぞれの基地局は、MIMO演算を使用する重ね合わせ符号化またはマルチレイヤ伝送を採用することができる)。DFのSNは、すべての基地局からレイヤの選択されたサブセットのみを復号し、残りのレイヤを雑音として処理することができる。復号されたレイヤに基づくプリコーディング最適化を使用することができる。次いで、DFのSNは、異なるタイムスロット内の信号が組み合わされた後、WTRUにおけるすべてのレイヤの復号が円滑に行われるようにしかるべくプリコードされた信号を送信することができる。
【0043】
AF(増幅転送)SNを使用する別の実施形態では、AFのSNは、無線で追加された干渉基地局から信号を受信することができる。AFのSNは、受信信号を(復号なしで)プリコードし、受信信号を後のタイムスロットで転送することができる。プリコーディングは、WTRUにおける所望の信号電力が最大化されるように最適化されうる。
【0044】
共有中継および中継オペレーションに参加するWTRUに対する選択手順は、チャネル状態に依存しうる。本明細書においては、CSI(チャネル状態情報)フィードバックのシグナリングフローならびにSNから基地局およびWTRUにWTRUペアリングおよび中継方式をアクノリッジする手順について説明する。
【0045】
図2Aは、半二重ワイヤレス通信システム200のシステムモデルの第1の伝送フェーズを示している。システム200は、第1のセル210
1内の第1のBS(基地局)205
1および第2のセル210
2内の第2のBS205
2を備えることができる。2セルダウンリンクシナリオを使用することができ、その場合、セル210
1のBS205
1は、その割り当てられたWTRU215
1をスケジュールして通信する。セル210
2のBS205
2は、その割り当てられたWTRU215
2をスケジュールして、通信する。隣接するセル210
1および210
2は、同じリソースブロック(すなわち、時間および周波数)で動作し、周波数再利用係数1を満たす。i=1、2について、BS205
iは、コードワードCW
iをその送信先WTRU215
iに送信することができる。2本のアンテナを持つSN220は、セル210の共通RB(リソースブロック)において動作することによってBSとWTRUの両方のペア205/210を同時に支援することができる。しかし、セル間干渉225が、隣接セル210およびその各WTRU215の近接近により生じうる。
【0046】
BS205、WTRU215、およびSN220の間のチャネルは、加法性白色ガウス雑音(AWGN)モデルに従うことができる。
図2Aに示すような第1の伝送フェーズ[0,T
0]における受信信号(信号はt=0からt=T
0までの間に受信されていると仮定する)は、以下の式で与えられる。
【0047】
Y
SN=h
1SNX
1+h
2SNX
2+Z
SN 式(1)
Y
1,T1=h
11+h
21X
2+Z
1 式(2)
Y
2,T1=h
12X
1+h
22X
2+Z
2 式(3)
X
1は、BS205
1による送信信号であり、X
2は、BS205
2による送信信号であり、Y
SNは、SN220における受信信号であり、Y
1,T1は、第1の伝送フェーズのときのWTRU215
1における受信信号であり、Y
2,T1は、第1の伝送フェーズのときのWTRU215
2における受信信号であり、h
1SN=[h
1SN,1 h
1SN,2]は、BS205
1とSN220の2つのアンテナポートとの間のチャネルであり、h
2SN=[h
2SN,1 h
2SN,2]は、BS205
2とSN220の2つのアンテナポートとの間のチャネルであり、h
11は、BS205
1とWTRU215
1との間のチャネルであり、h
12は、BS205
1とWTRU215
2との間のチャネルであり、h
21は、BS205
2とWTRU215
1との間のチャネルであり、h
22は、BS205
2とWTRU215
2との間のチャネルである。Z
SNは、SN220で観察される雑音項であり、Z
1は、WTRU215
1で観察される雑音項であり、Z
2は、WTRU215
2で観察される雑音項である。i=1、2について、X
iは、BS205
iの信号であり、電力制約条件
E(X
i2)≦P
i 式(4)
を満たす。ただし、E(.)は、標準期待値演算に対応し、P
iは、i=1または2についてBS205
iの最大許容送信電力であり、Z
iは、分散N
iを持つ互いに独立で同一の分布に従うガウス雑音過程であり、Z
SN=[Z
SN,1 Z
SN,2]で、共分散行列はK
ZSNである。
【0048】
TをBS205
1および205
2の両方による伝送の全持続時間として[T
0,T]である
図2Bに示されているシステム200の第2の伝送フェーズ(例えば、異なるTTI)において、BS205は、メッセージを送信するのを差し控え、SN220のみがWTRU215で受信された信号X
SNを以下のように送信する:
Y
1,T2=h
SN1X
SN+Z
1’ 式(5A)、および
Y
2,T2=h
SN2X
SN+Z
2’ 式(5B)
ただし、Y
1,T2は、第2の伝送フェーズのときのWTRU215
1における受信信号であり、Y
2,T2は、第2の伝送フェーズのときのWTRU215
2における受信信号である。X
SNは、SN220によって送信される信号ベクトルである。h
SN1=[h
SN1,1 h
SN1,2]およびh
SN2=[h
SN2,1 h
SN2,2]は、それぞれSN220の2つのアンテナポートとWTRU215の間のチャネルである。[h
SNi,1 h
SNi,2]は、WTRU215iの受信アンテナとSN220の2本の送信アンテナとの間のチャネル係数を表す。Z
i’(i=1、2)は、互いに独立で同一の分布に従うガウス雑音過程であり、システム200の第2の伝送フェーズのときにWTRU215において分散N
i’が生じる。
【0049】
送信ベクトルX
SNは、電力制約条件
tr(E(X
SNX
SN*))<P
SN 式(6)
を満たす。
【0050】
tr(.)は、標準トレース演算であり、P
SNは、SNの最大許容送信電力である。簡単にするため、T
0は、それぞれの実施形態における解析にわたりT/2に等しいものとしてよい。
【0051】
BS205iは、SN220への順方向チャネルのCSI(チャネル状態情報)、すなわち、h
ii、h
iSN、を有すると仮定され、WTRU215は、BS205およびSN220の両方からのリンクの最適なCSIを有することができる。しかし、中継による利点を完全に活かすために、SN220は、ネットワークの完全なCSIを有すると仮定することができる。
【0052】
本明細書で説明されるような全ての提案される伝送方式に共通するが、WTRU215は、第1のタイムスロットにおいて両方のBS205によって送信される信号と第2のタイムスロットにおいてSN220によって送信される信号とを組み合わせることができる。そして、WTRU215は、組み合わされた信号を使用して所望の信号を復号することができる。
【0053】
図3は、SN220におけるBS205およびWTRU215によって送信される信号を処理してセル間干渉を軽減するための手順を示すフロー図である。
図2Aおよび
図3を参照すると、TTI1(第1の伝送時間間隔)において、第1のセル210
1内の第1のBS205
1および第2のセル210
2内の第2のBS205
2は、同じ(すなわち、共通の)RB(リソースブロック)(305)で信号(例えば、コードワードまたはコードワード構成要素を含む)を送信する。遅延TTI2(310)の後、TTI3において、SN220およびBS205のそれぞれによってスケジュールされた少なくとも1つのWTRU215は、これらの信号を受信することができ、これにより、スケジュールされたWTRU215のそれぞれは、信号をバッファリングすることができ、SN220は、BS205のそれぞれによって送信される信号を処理することができる(例えば、復号手順を実行する)(315)。TTI4において、SN220は、処理された信号をプリコードし、プリコードされた信号を送信する(320)。遅延TTI5の後(325)、TTI6において、スケジュールされたWTRU215のそれぞれは、プリコードされた信号を受信し、そのプリコードされた信号をバッファリングされている信号と組み合わせ、組み合わされた信号に対して復号演算を実行し、所望の信号電力を最大にし、スケジュールされたWTRUにおいて干渉信号電力を最小にする。
【0054】
図4は、SN220におけるBS205およびWTRU215によって送信されるコードワードを処理し、HARQ(ハイブリッド自動再送要求)フィードバック(すなわち、ACK(肯定応答)/NACK(否定応答)フィードバック)を供給するための手順400の信号フロー図である。第1のBS205
1は第1のコードワードX1(すなわち、所望の信号)を第1のWTRU215
1に送信することができる(405)。しかし、第2のWTRU215
2は、干渉信号として第1のコードワードX1を受信することもある(410)。同時に、第2のBS205
2は第2のコードワードX2(すなわち、所望の信号)を第2のWTRU215
2に送信することができる(415)。しかし、第2のWTRU215
2は、干渉信号として第2のコードワードX2を受信することもある(420)。第1および第2のWTRU215
1および215
2のそれぞれは、コードワードX1およびX2を含む所望の干渉信号をバッファリングする(すなわち、格納する)ことができる(425、430)。SN220は、コードワードX1(435)およびX2(440)を各BS205
1および205
2から受信し、コードワードX1およびX2を復号することを試みる(445)。SN220は、次いで、プリコードされた信号を第1のWTRU215
1に送信することができ(450)、これは、プリコードされた信号をバッファリングされた信号と組み合わせて、第1のコードワードX1を復号することを試みる(455)。SN220は、プリコードされた信号を第2のWTRU215
2に送信することができ(460)、これは、プリコードされた信号をバッファリングされた信号と組み合わせて、第2のコードワードX2を復号することを試みる(465)。第1のWTRU215
1は、次いで、第1のコードワードX1に対するACK/NACKフィードバックを第1のBS205
1に送信することができ(470)、第2のWTRU215
2は、次いで、第2のコードワードX2に対するACK/NACKフィードバックを第2のBS205
2に送信することができる(475)。コードワードX1およびX2のいずれか一方が失敗した場合、対応するBS205は、同じコードワードを再送することができる。元の伝送および再送(複数可)からのソフトビットを組み合わせることは、既存のHARQ機構で実行することができる。
【0055】
分散干渉アライメント方式では、基地局がどのようなタイプの協調も行わずに第1のタイムスロット内で独立してその伝送を実行するときに、送信信号は、送信先において互いに干渉する。伝送のブロードキャストの性質により、SN220は、両方のBS205から信号を受信する。
【0056】
第1のタイムスロットにおいて、BS205とSN220との間の通信は、多元接続通信として表すことができ、容量は以下を仮定して以下のように書くことができる。
E[Z
SNZ
SN*]=I 式(7)、
R
1SN≦0.5log(1+(|h
1SN,1|
2+|h
1SN,2|
2)P
1) 式(8)、
R
2SN≦0.5log(1+(|h
2SN,1|
2+|h
2SN,2|
2)P
2) 式(9)、および
R
1SN+R
2SN≦0.5logdet(I+HK
XH*) 式(10)
ただし、H=[h
1SNT h
2SNT]、K
X=diag(P
1,P
2)であり、Iは恒等行列である。SN220は、第1のタイムスロットにおいてメッセージを復号することができると仮定すると、所望の干渉信号が第2のタイムスロットの終わりにWTRU215によって分離されるように伝送戦略(トランスミッション・ストラテジー)を実行することができるものとしてよい。このような伝送戦略は、SN220でプリコーディングを適用し、2つのメッセージの一次結合X
SNを送信するというものである。プリコーディング行列は、2つのタイムスロット上の受信信号が送信先に対して適切にアライメントされるように設計され、受信側に適切な線形フィルタを適用することによって干渉信号を完全に排除することができる。
【0057】
プリコーディングおよび復号演算において、SN220が第1のタイムスロット[0,T
0]でBS205によって送信されたメッセージを正常に復号化する場合、BS205は、コンポジット信号を送信する前にプリコーディング行列を復号されたメッセージの共役に適用することができる。そこで、第2のタイムスロット[T
0,T]においてSN220によって送信される信号は、
【0061】
は、対応する要素t
11、t
12、t
21、およびt
22を持つプリコーディング行列であり、X
i*,i=1、2は、メッセージX
i,i=1、2の複素共役である。WTRU215
1およびWTRU215
2で受信された信号はY
1,T2およびY
2,T2とそれぞれ表され、その場合、以下のように書くことができる:
Y
1,T2=h
SN1X
SN+Z
1’=(h
sN1,1t
11+h
SN1,2t
21)X
1*+(h
SN1,1t12+h
SN1,2t22)X
2*+Z
1’ 式(13)、
Y
2,T2=h
SN2X
SN+Z
2’=(h
sN2,1t
11+h
SN2,2t
21)X
1*+(h
SN2,1t12+h
S2,2t22)X
2*+Z
2’ 式(14)
【0062】
2タイムスロットにわたって、送信先は、式(1)、(2)、および(3)で上に示されているような基地局によって送信され、式(13)および(14)で上に示されているようなSN220によって送信される信号を受信する。システムの設計における一目標は、これら2つの信号を適宜組み合わせたときに、干渉信号が完全に除去されるようにプリコーディング行列tを設計することである。この目標を達成するために、以下の式が成り立つには十分でありうる:
【0064】
ただし、kは、SN220の総電力制約条件を満たすために使用されるパラメータである。
【0065】
そこで、第2のタイムスロットにおいてWTRU215で受信した信号は、以下のように書くことができる:
Y
1,T2=kh
21X
1*−kh
11X
2*+Z
1’ 式(16)、および
Y
2,T2=kh
22X
1*−kh
12X
2*+Z
2’ 式(17)
【0066】
式(1)、(2)、(3)、(16)、および(17)を組み合わせると、2タイムスロットにわたる送信先で受信される全体は、以下のように書くことができる:
【0070】
復号手順において、受信フィルタを信号全体に適用する前に、WTRU215は、最初に、共役演算を第2のタイムスロットで受信した信号上で適用し、その結果、式(18)および(19)は以下のように修正される。
【0074】
式(20)および(21)から、干渉信号成分が完全にキャンセルされるような線形フィルタを適用することによって、それぞれWTRU215
1および215
2において干渉を起こすことなくX1およびX2を抽出することができることが観察されうる。干渉信号が完全にキャンセルされる信号を得るために、以下の受信処理をWTRU215
1および215
2でそれぞれ使用することができるが、ただし
【0079】
式(22)および(23)から、干渉信号が完全にキャンセルされ、所望の信号および雑音のみがフィルタ演算の後も残ることを観察することができる。k=1である特別な場合では、伝送はアラモチ符号化方式に類似している。
【0080】
E[|Z
1’|
2]=E[|Z
2’|
2]=1と仮定し、ガウス入力がBS205において使用されていると仮定すると、達成可能な速度は式(22)および(23)を使用して以下のように書くことができる:
【0084】
この目的は、式(8)、(9)、および(10)mで与えられるSN220における多元接続速度によって制約される速度の和(R
1+R
2)を最大化することであり、式(24)および(25)における受信機で達成可能な速度は、SNの電力制約条件
【0089】
速度合計を最大化しながら、第1の制約条件はSN220の最大総電力によるものであり、
|t
11|
2P
1+|t
12|
2P
2+|t
21|
2P
1+|t
22|
2P
2≦P
SN 式(27)
のように書くことができ、第2の制約条件は、式(15)からのプリコーディング行列の設計によるものとしてよく、これは
【0092】
以下のように干渉のアライメントを行うため所望の条件を満たす閉形式のプリコーディング行列を取得することが可能である。式(24)および(25)から、スループットの式は、kの増加関数であり、したがって、式(27)および(28)を満たす最大のkの値は最適であり、最適なプリコーディング行列を与える。式(28)から、それぞれのt
ij、i,j=1、2は、kの関数として明示的に書くことができ、したがって、式(27)は、最大のkの値をもたらす等式で満たされうる。
【0093】
式(26A)における達成可能な速度は、別のところで提案される選択中継を組み込むことによって改善されうる。特に、BS/SN間チャネルがSN220なしの直接的伝送に関してであっても伝送速度を制限する場合については、BSは、SN220を利用しないように選択し、第2のタイムスロットにおいて伝送を再開することができる。しかし、本明細書で説明されている実施形態では、中継が直接通信より有利である場合のみ考慮される。
【0094】
上で説明されているように最適化問題をより一般的な問題に拡張することも可能である。最初に、プリコーディング行列tを以下の式を満たすように設定することができる:
【0096】
ここで、式(15)の中の係数kは、要素k
1およびk
2を持つ対角行列に置き換えられる。次いで、第2の伝送フェーズにおける受信信号は、以下のように表すことができる:
Y
1,T2=k
1h
21X
1*−k
1h
11X
2*+Z
1’ 式(30)、および
Y
2,T2=k
2h
22X
1*−k
2h
12X
2*+Z
2’ 式(31)
【0097】
両方の伝送フェーズにおける受信信号は、以下のように表すことができる:
【0105】
上に投影すると、以下の式が得られる:
【0109】
WTRU215
1および215
2における達成可能な速度は以下のように表すことができる:
【0113】
プリコーディングの公式内で異なるk個のパラメータを使用する利点は、最適化問題を
【0115】
のように総電力の代わりにSN220におけるそれぞれの送信アンテナの電力に対する制約条件を用いて解くことができるという点にあり、したがって、
【0119】
ここで、第1の制約条件はパラメータk
1を設定し、第2の制約条件はパラメータk
2を設定し、X
SN,1およびX
SN,2は、それぞれ、SN220の2本のアンテナからの送信信号であり、P
SN,1およびP
SN,2は、それぞれ、SN220の2本のアンテナに対する電力制約条件である。
【0120】
SNプリコーディングは、DF共有中継を伴う一実施形態において最適化されうる。SN220は、その信号を、直交部分空間内に干渉および所望の信号を入れるように生成しえない。むしろ、
【0122】
で与えられる概括的なプリコーディング行列を使用することができる。
【0123】
そこで、第2のタイムスロットにおいて送信先で受信した信号は、以下のとおりとすることができる:
Y
1,T2=h
SN1X
SN+Z
1’=(h
SN1,1t
11+h
SN1,2t
21)X
1+(h
SN1,1t12+h
SN1,2t22)X
2+Z
1’ 式(42)、および
Y
2,T2=h
SN2X
SN+Z
2’=(h
SN2,1t
11+h
SN2,2t
21)X
1+(h
SN2,1t12+h
SN2,2t22)X
2+Z
2’ 式(43)
【0124】
第2のタイムスロットにおける受信信号とともに、式(1)、(2)、および(3)で与えられるような第1のタイムスロットにおける受信信号を考えると、全体的に受信信号は以下のように書くことができる。
【0125】
Y
1T=w
1aX
1+w
2aX
2+Z
1T 式(44)、および
Y
2T=w
1bX
1+w
2bX
2+Z
2T 式(45)
ただし、
w
1a=[h
11 h
SN1t
1]
T 式(46)、
w
2a=[h
21 h
SN1t
2]
T 式(47)、
w
1b=[h
12 h
SN2t
1]
T 式(48)、
w
2b=[h
22 h
SN2t
2]
T 式(49)、
t
1=[t
11 t
21]
T 式(50)、および
t
2=[t
12 t
22]
T 式(51)
ここで、
Y
1T=[Y
1,T1 Y
1,T2]
T 式(52)、
Y
2T=[Y
2,T1 Y
2,T2]
T 式(53)、
Z
1T=[Z
1 Z
1’]
T 式(54)、および
Z
2T=[Z
2 Z
2’]
T 式(55)
【0126】
復号するために、送信先ではMMSE復号方式を使用して干渉の効果を補償するが、ただし、
Z’
eff1=w
2aX
2+Z
1T 式(56)、および
Z’
eff2=w
1bX
1+Z
2T 式(57)
これは、それぞれ、K
Zeff1およびK
Zeff2の共分散行列を有する。
【0127】
次に、MMSEフィルタリングを受信信号に以下のように適用することができ、
【0131】
ただし、Z’
eff1およびZ’
eff2は、単位共分散行列である。次いで、X1、X2に対するWTRU215
1および215
2における受信したSNR(信号対雑音比)をそれぞれ以下のように書き直すことができる:
【0135】
WTRU215
1および215
2におけるSNRは、t1およびt2のプリコーディングベクトルのセットにわたって最大にすることができ、これは
tr{E[X
SNX
SN*]}=P
SN 式(62)
を満たす。
【0136】
最大のSNR
mmsei、i=1、2について、全体的な達成可能な速度は以下のように求めることができる:
R
1optbf≦0.5log(1+SNR
mmse1) 式(63)、および
R
2optbf≦0.5log(1+SNR
mmse2) 式(64)
【0137】
同様に、全体的な速度はSN220における復号制約条件とともに式(8)、(9)、および(10)で与えられ、以下の速度からMMSEの復号によって達成される全体的な速度が得られる。
【0139】
しかし、上で与えられた合計速度は、SN電力制約条件に基づく可能な[t
11,t
12,t
21,t
22]セットのうちから探索することによって得られるSNプリコーディング行列X
SNを適切に選択することによって最大化することができる。したがって、チャネル利得およびノード電力が与えられた場合、上記の最適化により、最適な[t
11*,t
12*,t
21*,t
22*]セットが決定される。しかし、スループットの式の非凸性により、最適な閉形式SNプリコーディング行列を得ることが可能である。したがって、プリコーディング行列を決定する際に全数探索が使用される。
【0140】
次に増幅転送共有中継を伴う別の実施形態について説明する。中継伝送方式は、SN220においてAF伝送を組み込むように一般化される。AFにおいて、SNは、第1の伝送フェーズで基地局から送信された信号を復号することを試みない。第2の伝送フェーズで、電力制約条件に従って第1の伝送フェーズにおいて受信した全体的信号を増幅する。
【0141】
SN220は、基地局のメッセージを復号しなければならないわけではないため、式(8)、(9)、および(10)で与えられているような、送信元メッセージの復号可能性を保証する速度制限は、撤廃される。しかし、全体的な受信信号は、雑音によって破損しているため、AF方式は雑音の増幅を引き起こす。
【0142】
式(1)、(2)、(3)、(5A)および(5B)で与えられるような受信信号を考えると、SN220は、それぞれのアンテナの受信信号に実β
1およびβ
2を乗算することによって得られるプリコーディング行列を生成することができ、これはSN送信信号を与える。
【0143】
X
SN=([X
SN1X
SN2)]
T) 式(66)
ただし、
X
SN1=β
1([h
1SN,1 h
2SN,1][X
1 X
2]
T+Z
SN1,1) 式(67)、および
X
SN2=β
2([h
1SN,2 h
2SN,2][X
1 X
2]
T+Z
SN2,1) 式(68)
【0144】
ここでβ
1およびβ
2は、それぞれ、SN220の2本のアンテナにおける増幅係数である。AF SNプリコーディングを、パフォーマンスがよくなるように、特にダイバーシティ利得が改善されるように拡張することができる。より一般的な増幅演算は、X
SN1およびX
SN2が以下の式で与えられるように以下のように表すことができる。
X
SN1=β
11([h
1SN,1 h
2SN,1][X
1 X
2]
T+Z
SN1,1)+β
12([h
1SN,2 h
2SN,2][X
1 X
2 ]
T+Z
SN2,1) 式(69)、および
X
SN2=β
21([h
1SN,2 h
2SN,2][X
1 X
2]
T+Z
SN2,1)+β
22([h
1SN,1 h
2SN,1][X
1 X
2]
T+Z
SN1,1) 式(70)
ただし、β
11、β
12、β
21、およびβ
22は、アンテナにおける増幅係数である。
【0145】
したがって、それぞれの送信信号は、2つの受信信号の一次結合であるものとしてよい。β値は複素数とすることができ、これは、MU(マルチユーザー)MIMOに似た利得値をもたらしうる。しかし、簡単にするため、β
11=β
12、およびβ
21=β
22と仮定する。
【0146】
SNの電力制約条件により、送信信号は、tr(E(X
SNX
SN*))<P
SNを満たすものとしてよく、これは
β
12(|h
1SN,1|
2P
1+|h
2SN,1|
2P
2+1)+β
22(|h
1SN,2|
2P
1+|h
2SN,1|
2P
2 +1)≦P
SN 式(71)
に等しく、ただし、P
1およびP
2は、送信元送信電力である。
【0147】
式(5A)および(5B)に従って、X
SNをAFとともに使用すると、WTRU215
1および215
2における受信信号は、
【0151】
として得られるが、ただし、
h
11,eff=β
1h
SN1,1h
1SN,1+β
2h
SN1,2h
1SN,2 式(74)、
h
21,eff=β
1h
SN1,1h
2SN,1+β
2h
SN1,2h
2SN,2 式(75)、
Z
1,eff=β
1h
SN1,1Z
SN,1+β
2h
SN1,2Z
SN2,2+Z
12 式(76)、
h
12,eff=β
1h
SN2,1h
1SN,1+β
2h
SN2,2h
1SN,2 式(77)、
h
22,eff=β
1h
SN2,1h
2SN,1+β
2h
SN2,2h
2SN,2 式(78)、および
Z
2,eff=β
1h
SN2,1h
SN,1+β
2h
SN2,2Z
SN2,2+Z
22 式(79)
【0152】
次いで、
v
2a=[h
21 h
21,eff]
T、v
1a=[h
11 h
11,eff]
T 式(80)、および
Z
1,mmse=v
2aX
2+[Z
R1,1Z
1,eff]
T 式(81)
と表すと、WTRU215
1におけるMMSE受信機の結果、SNRは
【0155】
同様に、WTRU215
2において
v
1b=[h
12 h
12,eff]
T 式(83)、
v
2b=[h
22 h
22,eff]
T 式(84)、および
Z
2,mmse=v
1bX
1+[Z
SN2,1Z
2,eff]
T 式(85)
とすると、MMSEによるWTRU215
2におけるSNRは
【0157】
となる。
そこで、AF伝送に対する全体的な達成可能速度は
R
1AF≦0.5 log(1+SNR
mmse1AF) 式(87)、および
R
2AF≦0.5 log(1+SNR
mmse2AF) 式(88)
となる。
【0158】
AF伝送によって得られる達成可能な速度は、式(8)、(9)、および(10)によって与えられるSNにおける復号制約条件によって制限されず、したがってR
1およびR
2は、
max(R
1AF+R
2AF)s.t.tr{E[X
SNX
SN*]}≦P
SN 式(89)
のように最適化された合計速度でエンドツーエンドの達成可能な速度をもたらしうる。
【0159】
上で述べたようにAF伝送のスループットの式に基づき、SN220は、その送信電力によって制約される最適なスケーリングベクトルβ=[β
1,β
2]を、システム200のチャネル利得とともに決定することができる。
【0160】
さらに別の実施形態では、部分的DF共有中継機能が実現される。BS205は、メッセージ分割を使用することができる(すなわち、コードワードを2つの断片に分割する)。SN220は、これらの分割のうちの1つのみを復号し、伝送を補助することができるが、他の分割は、SN220を使用することなくWTRU215に直接送信される。それぞれの分割に割り当てられる電力および速度は、ネットワーク内の総チャネル利得、さらにはノード(すなわち、BS205およびWTRU215)における電力制約条件によって決定されうる。
【0161】
図5は、部分的DF共有中継手順500の信号フロー図である。第1のBS205
1はコードワード構成要素X
1aおよびX
1bの第1のセット(すなわち、所望の信号)を第1のWTRU215
1に送信することができる(505)。しかし、第2のWTRU215
2は、干渉信号としてコードワード構成要素X
1aおよびX
1bの第1のセットを受信することもできる(510)。第2のBS205
2はコードワード構成要素X
2aおよびX
2bの第2のセット(すなわち、所望の信号)を第2のWTRU215
2に送信することができる(515)。しかし、第2のWTRU215
2は、干渉信号としてコードワード構成要素X
1aおよびX
1bの第1のセットを受信することもできる(520)。第1および第2のWTRU215
1および215
2のそれぞれは、コードワード構成要素の第1および第2のセットを含む所望の干渉信号をバッファリングする(すなわち、格納する)ことができる(525、530)。SN220は、X
1aおよびX
1bを含むコードワード構成要素の第1のセット(535)、X
2aおよびX
2bを含むコードワード構成要素の第2のセット(540)を各BS205
1および205
2から受信することもでき、コードワード構成要素の2つのセット(例えば、X
1bおよびX
2b)のそれぞれから1つのコードワード構成要素のみを復号することを試みる(545)。SN220は、次いで、プリコードされた信号を第1のWTRU215
1に送信することができ(550)、これは、プリコードされた信号をバッファリングされた信号と組み合わせて、X
1aおよびX
1bを含むコードワード構成要素の第1のセットを復号することを試みる(555)。SN220は、プリコードされた信号を第2のWTRU215
2に送信することができ(560)、これは、プリコードされた信号をバッファリングされた信号と組み合わせて、X
2aおよびX
2bを含むコードワード構成要素の第2のセットを復号することを試みる(565)。第1のWTRU215
1は、次いで、コードワード構成要素X
1aおよびX
1bに対するACK/NACKフィードバックを第1のBS205
1に送信することができ(570)、第2のWTRU215
2は、次いで、コードワード構成要素X
2aおよび
X2bに対するACK/NACKフィードバックを第2のBS205
2に送信することができる(575)。これらのコードワード構成要素のいずれか一方が失敗した場合、対応するBS205は、同じコードワード構成要素を再送することができる。元の伝送および再送(複数可)からのソフトビットを組み合わせることは、既存のHARQ機構で実行することができる。
【0162】
BS205におけるメッセージは、
X
1=X
1a+X
1b 式(90)、および
X
2=X
2a+X
2b 式(91)
のように分割することができる。
【0163】
X
1aおよびX
2aは、SN220を介して送信されるメッセージ分割を表すものとしてよく、X
1bおよびX
2bは、WTRU215に直接送信される分割である。第1の伝送フェーズにおけるシステムの入出力関係は、以下の式で与えることができる。
【0164】
Y
SN=h
1SN(X
1a+X
1b)+h
2SN(X
2a+X
2b)+Z
SN 式(92)、
Y
1T,1=h
11(X
1a+X
1b)+h
21(X
2a+X
2b)+Z
1 式(93)、および
Y
2T,1=h
12(X
1a+X
1b)+h
22(X
2a+X
2b)+Z
2 式(94)
SNプリコーディング行列を使用する第1の伝送フェーズにおけるシステムの入出力関係は、
【0167】
受信信号は、
Y
1,T2=h
SN1X
SN+Z
1’=(h
SN1,1t
11+h
SN1,2t
21)X
1a+(h
SN1,1t
12+h
SN1,2t
22)X
2a+Z
1’ 式(96)、および
Y
2,T2=h
SN2X
SN+Z
2’=(h
SN2,1t
11+h
SN2,2t
21)X
1a+(h
SN2,1t
12 h
SN2,2t
22)X
2a+Z
2’ 式(97)
で表すことができる。
【0168】
SNプリコーディングは、メッセージ分割X
1aおよびX
2aによるビームフォーミングを採用するために使用することができ、その場合、行列計数t
11、t
12、t
21、およびt
22は、システム内のスループットを最大にするように選択される。
【0169】
2つの伝送フェーズにわたって送信される2つの信号を組み合わせることで、以下の関係式が得られる。
【0170】
Y
1T=w
1aX
1a+w
2aX
2a+w
1bX
1b+w
2bX
2b+Z
1T 式(98)、および
Y
2T=v
1aX
1a+v
2aX
2a+v
1bX
1b+v
2bX
2b+Z
2T 式(99)
ただし、
w
1a=[h
11 h
SN1t
1]
T 式(100)、
w
2a=[h
21 h
SN1t
2]
T 式(101)、
w
1b=[h
11 0]
T 式(102)、
w
2b=[h
21 0]
T 式(103)、
v
1a=[h
12 h
SN2t
1]
T 式(104)、
v
2a=[h
22 h
SN2t
2]
T 式(105)、
v
1b=[h
12 0]
T 式(106)、
v
2b=[h
22 0]
T 式(107)、
t
1=[t
11 t
21]
T 式(108)、および
t
2=[t
12 t
21]
T 式(109)
ここで、
Y
1T=[Y
1,T1 Y
1,T1]
T 式(110)、
Y
2T=[Y
2,T1 Y
2,T2]
T 式(111)、
Z
1T=[Z
1 Z
1’]
T 式(112)、および
Z
2T=[Z
2 Z
2’]
T 式(113)
【0171】
第1の送信先において、X
2aおよびX
2bは、干渉項であり、同様に、X
1aおよびX
1bは、第2の送信先における干渉項である。簡単のため、受信信号を以下のように書き直すことができる。
【0172】
Y
1T=w
1aX
1a+w
1bX
1b+Z
eff1 式(114)、
Y
2T=v
2aX
2a+v
2bX
2b+Z
eff2 式(115)、
Z
eff1=w
2aX
2a+w
2bX
2b+Z
1T 式(116)、および
Z
eff2=v
1aX
1a+v
1bX
1b+Z
2T 式(117)
【0173】
送信先の出力を、対応する白色化フィルタによって処理し、干渉の効果Z
eff1およびZ
eff2をゼロにすることができる。ここで、第1の送信先において、Y
1T→K
Zeff1-1/2→Y
1TwおよびY
2T→K
Zeff2-1/2→Y
2Twと入力するが、ただし、K
Zeff1およびK
Zeff2は、それぞれZ
eff1およびZ
eff2の共分散行列である。
【0174】
次いで白色化信号を以下のように書くことができる。
【0190】
パラメータZ
eff1wおよびZ
eff2wは、恒等共分散行列Iを有する。白色化信号から、SDMA(空間分割多元接続)システムを形成する送信先における達成可能な速度に従って、達成可能なスループットを以下のように決定することができる。
【0208】
その一方で、X
1aおよびX
2aは、SN220で復号されうるので、以下の式は、BS205からSN220への達成可能な速度を表すものとしてよい。
【0214】
ただし、H=[h
1SNT h
2SNT]、K
X=diag(P
1a,P
2a)であり、Iは恒等行列である。送信先の電力制約条件により、式P
1a+P
1b=P
1およびP
2a+P
2b=P
2が得られる。個別の速度は、R
1=R
1a+R
1bおよびR
2=R
2a+R
2bによって与えられる。フーリエ−モツキン変数除去法を使用して、合計速度に対する制約条件を
R
tot=R
1+R
2 式(138)
として求めることができる。
【0215】
以下の最適化問題により、最適な電力分割、P
1a、P
1b、P
2a、およびP
2bならびに速度R
1a、R
1b、R
2a、およびR
2bが得られる。目的は、システム200の合計速度を最大にすること、すなわち、
【0217】
を満たすR
1+R
2を求めることである。
【0218】
上記の最適化問題から、送信元においてP
1a*、P
1b*、P
2a*、P
2b*で表される最適なメッセージ分割電力が得られ、さらに、この後分割の速度R
1a、R
1b、R
2a、およびR
2bを与える最適な[t
11*、t
12*、t
21*、t
22*]セットを持つ最適なSNプリコーディング行列も得られる。
【0219】
前に説明した伝送方式では、SN220が2つのドナーBS205を同時に接続し、補助されるWTRU215がBS205およびSN220に接続する必要がある場合がある。
【0220】
図6に示されているように、ネットワークは、SN220を使用して、Uuインターフェースを介して2つのBS205(例えば、eNB)に接続し、SN220は、Uuインターフェースを介して2つのWTRU215に接続する。WTRU215のそれぞれは、自BS205に別のUuインターフェースを介して接続することができる。X2インターフェースを使用して、BS205の間で連携のための情報交換を行うことができる。同時にそれぞれがBS210およびSN220のうちの一方によるサービスを受けるWTRU215のペアは、それぞれのBS205によるサービスを受け、それぞれのBS205がSN220を使用して補助しなければならないWTRUのリストをSN220に提供することによって識別されうる。SN220がこのリストを受け取った後、そのようなWTRU215のペアを識別するための手順がSN220によって実行されうる。SN220がWTRU215のペアを選択した後、これらに、ある種の情報をSN220およびBS205にフィードバックすることを知るように選択されたWTRU215を通知することができる。それに加えて、WTRU215のペアがSN220によって識別された後、周波数領域と時間領域の両方においてリソースを割り当てる際にBS205が同じリソースを使用してペアのWTRU215に対してデータを送信できるようにどのWTRU215をペアにするかをBS205に通知することができる。これは、BS205の一方をマスターBSとして、他方をスレーブBSとして設計し、周波数領域と時間領域の両方において同期を維持することによって達成されうる。リソース使用量情報も、ダウンリンク制御チャネルを介してペアとなっているWTRU215に送信することができる。
【0221】
異なるプリコーディング方式のスループット性能は、異なるチャネル状態の下では異なることがあるため、どのプリコーディング方式を使用すべきかの決定は、
図6に示されているすべてのインターフェースにおけるチャネルの測定結果、ならびにBS205および各WTRU215によって引き起こされる干渉に基づきSN220によって実行されうる。プリコーディング方式の選択結果は、選択情報を送信するSN220によってBS205およびWTRU215のすべてに送信することもできる。
【0222】
図7は、WTRU215のペアリングを行い、プリコード方法を選択するための手順700の信号フロー図である。BS205
1および205
2のそれぞれは、特定のQoS(サービス品質)を得るためにネットワークに接続されるためにSN220からの補助を必要とするWTRUのリストを送信する(705、710)。WTRU215
1および215
2のそれぞれは、チャネル測定を実行し、チャネル測定結果をSN220に送信することができる(715、720)。次いで、SN220は、WTRU ペアおよびプリコーディング方法を選択する(725)。次いで、SN220は、選択情報を選択されたWTRU215
1および215
2のそれぞれに、ならびにBS205
1および205
2に送信することができる(730、735、740、745)。次いで、BS205
1は、2つのBS205が自WTRU215に対してデータを送信するために同じ時間領域および周波数領域を使用することができるようにBS205
2にリソース使用量情報を送信することができる(750)。
【0223】
図8は、CSI(チャネル状態情報)が定義されるネットワークを示す。SN220は、ノード(例えば、WTRU215)のすべてのペアの間のCSIを知る必要がある。これに加えて、部分的DF方式では、BS205は、ノードのすべてのペアの間でCSIを必要とする場合がある。WTRU215は、基準信号を使用することによって別々にそれ自体とBS205(H
BS WTRU)とSN220(H
SN WTRU)との間のCSIを測定することができ、その出力を対応するBS205にフィードバックする。SN220は、基準信号を使用することによってそれ自体とBS205(H
BS SN)との間のCSIを測定することができ、その出力を基地局にフィードバックする。SN220は、プリコーディング行列を計算するためにWTRU215とBS205(H
BS-WTRU)との間のCSIを知る必要があるものとしてよい。この情報は、BS205によってSN220に送信されうる(例えば、特定のDCI(ダウンリンク制御情報)形式を使用しPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)を経由して)。SN220は、CSI情報をBS205に搬送する、WTRU215のアップリンク制御チャネルを受信し、復号することができる。これは、SN220が、必要なCSI情報を搬送する正しいリソースを読み取れるようにWTRU215のアップリンク制御チャネルのリソース割り当てを知ることを必要とする場合がある。リソース割り当て情報(すなわち、どのような情報を制御チャネルのどのリソースで搬送するか)は、初期接続設定時にBS205によって構成されうる。
【0224】
復号転送方式では、BS205は、WTRU215とSN220(H
SN-WTRU)との間のCSIを知る必要があるものとしてよい。これは、SN220がH
BS-SNと一緒にアップリンク制御チャネルでこの情報を送信することによって達成されうる。BS205は、CSI情報をSN220に搬送する、WTRU215のアップリンク制御チャネルを受信し、復号することができる。これは、BS205が、必要なCSI情報を搬送する正しいリソースを読み取れるようにWTRU215のアップリンク制御チャネルのリソース割り当てを知ることを必要とする場合がある。リソース割り当て情報(すなわち、どのような情報を制御チャネルのどのリソースで搬送するか)は、初期接続設定時にBS205によって構成されうる。
【0225】
図4および
図5に示されているように、WTRU215は、ACK/NACKフィードバックをBS205に供給することができる。その一方で、SN220がBS205の復号に成功したかどうかにより、SN220は、
図5に示されているように、Uu接続を利用して追加情報を送信することができる。例えば、2つのビットを使用して、以下のようにSN220における復号条件をWTRU215に指示することができる。
【0226】
00 : SN220は、BS信号を両方とも復号することはできず、AF伝送が実行される。
【0227】
01 : SN220は、第1のBS信号を復号することができないが、第2のBS信号は正常に復号され、SN220は第2のBS信号のみを送信する。
【0228】
10 : SN220は、第2のBS信号を復号することができないが、第1のBS信号は正常に復号され、SN220は第1のBS信号のみを送信する。
【0229】
11 : SN220は、BS信号を復号することができ、プリコーディング手順を使用することができる。
【0230】
図9は、複数のアンテナ905Aおよび905B、受信機910、プロセッサ915、送信機920、復号器925、およびプリコーダ930を備えるSN220の例示的なブロック図を示している。プロセッサ915は、受信機910、送信機920、復号器925、およびプリコーダ930と通信し、これらを制御するように構成されうる。
【0231】
受信機910は、複数のアンテナ905Aおよび905Bを介して第1のコードワードを含む第1の信号および第2のコードワードを含む第2の信号を受信するように構成されうる。復号器925は、特定のTTIにおいて第1および第2のコードワードを復号することを試みるように構成されうる。
【0232】
あるいは、受信機910は、複数のアンテナ905Aおよび905Bを介してコードワード構成要素の第1のセットを含む第1の信号およびコードワード構成要素の第2のセットを含む第2の信号を受信するように構成されうる。復号器925は、特定のTTIにおいてコードワード構成要素の第1および第2のセットのそれぞれの中の少なくとも1つのコードワード構成要素を復号することを試みるように構成されうる。
【0233】
プリコーダ930は、第1および第2の信号をプリコードするように構成されうる。送信機920は、その後TTIにおいて複数のアンテナ905Aおよび905Bを介してプリコードされた信号を送信するように構成されうる。第1の信号は、第1のセル内の第1の基地局によって送信され、第2の信号は、第2のセル内の第2の基地局によって送信されうる。
【0234】
受信機910は、第1および第2の信号を送信した基地局からWTRUのリストを受信し、このリスト上の複数のWTRUによって実行されたチャネル測定結果を受信するようにさらに構成されうる。プロセッサ915は、チャネル測定結果に基づきリストからWTRUのペアを選択するように構成されうる。送信機は、選択されたWTRUペアに関連付けられている情報をWTRUの選択されたペアに、ならびに第1および第2の信号を送信した基地局に送信するようにさらに構成されうる。
【0235】
図10は、複数のアンテナ1005Aおよび1005B、受信機1010、プロセッサ1015、送信機1020、バッファ1025、および復号器1030を備えるWTRU215の例示的なブロック図を示している。プロセッサ1015は、受信機1010、送信機1020、バッファ1025、および復号器1030と通信し、これらを制御するように構成されうる。
【0236】
受信機1010は、複数のアンテナ1005Aおよび1005Bを介して所望の信号、干渉信号、およびプリコードされた信号を受信するように構成されうる。バッファ1025は、所望の信号および干渉信号をバッファリングするように構成されうる。プロセッサは、WTRU215における干渉信号の電力を最小にし、所望の信号の電力を最大にするためバッファリングされた信号をプリコードされた信号と組み合わせるようにさらに構成されうる。
【0237】
プリコードされた信号は、第1のセル内の第1の基地局によって送信された第1の信号および第2のセル内の第2の基地局によって送信された第2の信号に基づきSN220によって生成されうる。
【0238】
第1の基地局は、所望の信号を送信することができ、第2の基地局は、同じリソースブロック内で干渉信号を送信することができる。
【0239】
プリコードされた信号は、特定のTTI(伝送時間間隔)において第1および第2の信号を受信し、処理するSN220によって生成され、その後のTTIにおいて、SN220は、第1および第2の信号をプリコードして、プリコードされた信号を送信することができる。
【0240】
第1の信号および所望の信号は、第1のコードワードを含むことができ、第2の信号および干渉信号は、第2のコードワードを含むことができ、SN220は、特定のTTIにおいて第1および第2のコードワードを復号することを試みることができる。
【0241】
復号器1030は、第1のコードワードを復号することを試みるように構成されうる。送信機1020は、ACK/NACKフィードバックを第1の基地局に送信するように構成されうる。
【0242】
第1の信号および所望の信号は、コードワード構成要素の第1のセットを含むことができ、第2の信号および干渉信号は、コードワード構成要素の第2のセットを含むことができ、SN220は、コードワード構成要素の第1および第2のセットのそれぞれの中の少なくとも1つのコードワード構成要素を復号することを試みることができる。
【0243】
復号器1030は、コードワード構成要素の第1のセットを復号することを試みるように構成されうる。送信機1020は、コードワード構成要素の第1のセットに対するACK/NACKフィードバックを第1の基地局に送信するように構成されうる。
【0244】
実施形態
1. WTRU(ワイヤレス送信/受信ユニット)で干渉を最小化する方法であって、
所望の信号および干渉信号を受信するステップと、
所望の信号および干渉信号をバッファリングするステップと、
プリコードされた信号を受信するステップと、
WTRUにおける干渉信号の電力を最小化し、所望の信号の電力を最大化するためバッファリングされた信号をプリコードされた信号と組み合わせるステップと
を含む方法。
【0245】
2. 第1の基地局がリソース使用量情報を第2の基地局に送信するステップと、
第1の基地局がリソース使用量情報によって指示される時間および周波数リソースを使用して所望の信号を送信するステップと、
第2の基地局が第1の基地局と同じ時間および周波数リソースを使用して干渉信号を送信するステップと
をさらに含む実施形態1に記載の方法。
【0246】
3. プリコードされた信号が、第1のセル内の第1の基地局によって送信された第1の信号および第2のセル内の第2の基地局によって送信された第2の信号に基づき共有ノードによって生成される実施形態1に記載の方法。
【0247】
4. プリコードされた信号が、特定のTTI(伝送時間間隔)において第1および第2の信号を受信し、処理する共有ノードによって生成され、その後のTTIにおいて、共有ノードが第1および第2の信号をプリコードして、プリコードされた信号を送信する実施形態3に記載の方法。
【0248】
5. 第1の信号が、第1のコードワードを含み、第2の信号が、第2のコードワードを含み、共有ノードが、特定のTTIにおいて第1および第2のコードワードを復号することを試みる実施形態4に記載の方法。
【0249】
6. WTRUが第1のコードワードを復号することを試み、第1のコードワードに対するACK(肯定応答)/NACK(否定応答)フィードバックを第1の基地局に送信するステップであって、第1の基地局が、WTRUをスケジュールするように構成される、ステップと、
異なるWTRUは第2のコードワードを復号することを試み、第2のコードワードに対するACK/NACKフィードバックを第2の基地局に送信するステップであって、第2の基地局が、異なるWTRUをスケジュールするように構成される、ステップと
をさらに含む実施形態5に記載の方法。
【0250】
7. 第1の信号および所望の信号がコードワード構成要素の第1のセットを含み、第2の信号および干渉信号がコードワード構成要素の第2のセットを含み、共有ノードがコードワード構成要素の第1および第2のセットのそれぞれの中の少なくとも1つのコードワード構成要素を復号することを試みる実施形態4に記載の方法。
【0251】
8. WTRUがコードワード構成要素の第1のセットを復号することを試み、コードワード構成要素の第1のセットに対するACK(肯定応答)/NACK(否定応答)フィードバックを第1の基地局に送信するステップであって、第1の基地局が、WTRUをスケジュールするように構成される、ステップと、
異なるWTRUがコードワード構成要素の第2のセットを復号することを試み、コードワード構成要素の第2のセットに対するACK/NACKフィードバックを第2の基地局に送信するステップであって、第2の基地局が、異なるWTRUをスケジュールするように構成される、ステップと
をさらに含む実施形態7に記載の方法。
【0252】
9. 干渉を最小化するために、共有ノードがWTRU(ワイヤレス送信/受信ユニット)に対するプリコードされた信号を生成する方法であって、
第1のコードワードを含む第1の信号を受信するステップと、
第2のコードワードを含む第2の信号を受信するステップと、
特定のTTI(伝送時間間隔)において第1および第2のコードワードを復号することを試みるステップと、
その後のTTIにおいて、第1および第2の信号をプリコードして、プリコードされた信号を送信するステップと
を含む方法。
【0253】
10. 第1および第2の信号を送信した基地局からWTRUのリストを受信するステップと、
リスト上の複数のWTRUによって実行されたチャネル測定の結果を受信するステップと、
チャネル測定結果に基づきリストからWTRUのペアを選択するステップと、
選択されたWTRUペアに関連付けられている情報をWTRUの選択されたペアに、および基地局に送信するステップとをさらに含む実施形態9に記載の方法。
【0254】
11. 干渉を最小化するために、共有ノードがWTRU(ワイヤレス送信/受信ユニット)に対するプリコードされた信号を生成する方法であって、
コードワード構成要素の第1のセットを含む第1の信号を受信するステップと、
コードワード構成要素の第2のセットを含む第2の信号を受信するステップと、
特定のTTI(伝送時間間隔)においてコードワード構成要素の第1および第2のセットのそれぞれの中の少なくとも1つのコードワード構成要素を復号することを試みるステップと、
その後のTTIにおいて、第1および第2の信号をプリコードして、プリコードされた信号を送信するステップと
を含む方法。
【0255】
12. 第1および第2の信号を送信した基地局からWTRUのリストを受信するステップと、
リスト上の複数のWTRUによって実行されたチャネル測定の結果を受信するステップと、
チャネル測定結果に基づきリストからWTRUのペアを選択するステップと、
選択されたWTRUペアに関連付けられている情報をWTRUの選択されたペアに、および基地局に送信するステップとをさらに含む実施形態11に記載の方法。
【0256】
13. WTRU(ワイヤレス送信/受信ユニット)であって、
複数のアンテナと、
複数のアンテナを介して所望の信号、干渉信号、およびプリコードされた信号を受信するように構成された受信機と、
所望の信号および干渉信号をバッファリングするように構成されたバッファと、
WTRUにおける干渉信号の電力を最小化し、所望の信号の電力を最大化するためバッファリングされた信号をプリコードされた信号と組み合わせるように構成されたプロセッサと
を備えるWTRU。
【0257】
14. プリコードされた信号が、第1のセル内の第1の基地局によって送信された第1の信号および第2のセル内の第2の基地局によって送信された第2の信号に基づき共有ノードによって生成される実施形態13に記載のWTRU。
【0258】
15. 第1の基地局が所望の信号を送信し、第2の基地局が同じリソースブロック内で干渉信号を送信する実施形態14に記載のWTRU。
【0259】
16. プリコードされた信号が、特定のTTI(伝送時間間隔)において第1および第2の信号を受信し、処理する共有ノードによって生成され、その後のTTIにおいて、共有ノードが第1および第2の信号をプリコードして、プリコードされた信号を送信する実施形態14に記載のWTRU。
【0260】
17. 第1の信号および所望の信号が、第1のコードワードを含み、第2の信号および干渉信号が、第2のコードワードを含み、共有ノードが、特定のTTIにおいて第1および第2のコードワードを復号することを試みる実施形態16に記載のWTRU。
【0261】
18. 第1のコードワードを復号することを試みるように構成された復号器と、
ACK(肯定応答)/NACK(否定応答)フィードバックを第1の基地局に送信するように構成された送信機と
をさらに備える実施形態17に記載のWTRU。
【0262】
19. 第1の信号および所望の信号がコードワード構成要素の第1のセットを含み、第2の信号および干渉信号がコードワード構成要素の第2のセットを含み、共有ノードがコードワード構成要素の第1および第2のセットのそれぞれの中の少なくとも1つのコードワード構成要素を復号することを試みる実施形態16に記載のWTRU。
【0263】
20. コードワード構成要素の第1のセットを復号することを試みるように構成された復号器と、
ACK(肯定応答)/NACK(否定応答)フィードバックを第1の基地局に送信するように構成された送信機と
をさらに備える実施形態19に記載のWTRU。
【0264】
21. 共有ノードであって、
複数のアンテナと、
複数のアンテナを介して第1のコードワードを含む第1の信号および第2のコードワードを含む第2の信号を受信するように構成された受信機と、
特定のTTI(伝送時間間隔)において第1および第2のコードワードを復号することを試みるように構成された復号器と、
その後のTTIにおいて第1および第2の信号をプリコードするように構成されたプリコーダと、
その後のTTIにおいて複数のアンテナを介してプリコードされた信号を送信するように構成された送信機と
を備える共有ノード。
【0265】
22. 受信機は、第1および第2の信号を送信した基地局からWTRUのリストを受信し、このリスト上の複数のWTRUによって実行されたチャネル測定結果を受信するようにさらに構成され、
共有ノードは、チャネル測定結果に基づきリストからWTRUのペアを選択するように構成されたプロセッサをさらに備え、
送信機は、選択されたWTRUペアに関連付けられている情報をWTRUの選択されたペアに、ならびに第1および第2の信号を送信した基地局に送信するようにさらに構成されている
実施形態21に記載の共有ノード。
【0266】
23. 共有ノードであって、
複数のアンテナと、
複数のアンテナを介してコードワード構成要素の第1のセットを含む第1の信号およびコードワード構成要素の第2のセットを含む第2の信号を受信するように構成された受信機と、
特定のTTI(伝送時間間隔)においてコードワード構成要素の第1および第2のセットのそれぞれの中の少なくとも1つのコードワード構成要素を復号することを試みるように構成された復号器と、
その後のTTIにおいて第1および第2の信号をプリコードするように構成されたプリコーダと、
その後のTTIにおいて複数のアンテナを介してプリコードされた信号を送信するように構成された送信機と
を備える共有ノード。
【0267】
24. 受信機は、第1および第2の信号を送信した基地局からWTRUのリストを受信し、このリスト上の複数のWTRUによって実行されたチャネル測定結果を受信するようにさらに構成され、
共有ノードは、チャネル測定結果に基づきリストからWTRUのペアを選択するように構成されたプロセッサをさらに備え、
送信機は、選択されたWTRUペアに関連付けられている情報をWTRUの選択されたペアに、ならびに第1および第2の信号を送信した基地局に送信するようにさらに構成されている
実施形態23に記載の共有ノード。
【0268】
特徴および要素が特定の組合せで上述されているが、当業者であれば、それぞれの特徴もしくは要素は単独で、または他の特徴および要素と組み合わせて使用できることを理解するであろう。それに加えて、本明細書で説明されている実施形態は、コンピュータまたはプロセッサにより実行できるようにコンピュータ可読媒体内に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにより実装されうる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子信号(有線で、またはワイヤレス接続で送信される)およびコンピュータ可読記憶媒体が挙げられる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、限定はしないが、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、磁気媒体(例えば、内蔵ハードディスクまたはリムーバブルディスク)、光磁気媒体、ならびにCD(コンパクトディスク)またはDVD(デジタル多用途ディスク)などの光学媒体が挙げられる。ソフトウェアと関連するプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、ノードB、eNB、HNB、HeNB、AP、RNC、ワイヤレスルーター、または任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波トランシーバを実装するために使用されうる。