特許第6204915号(P6204915)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6204915-悪液質治療 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6204915
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】悪液質治療
(51)【国際特許分類】
   A61K 39/395 20060101AFI20170914BHJP
   A61P 3/00 20060101ALI20170914BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20170914BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
   A61K39/395 D
   A61K39/395 U
   A61P3/00
   A61P35/00
   A61P43/00 111
【請求項の数】14
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-531996(P2014-531996)
(86)(22)【出願日】2012年9月21日
(65)【公表番号】特表2014-526559(P2014-526559A)
(43)【公表日】2014年10月6日
(86)【国際出願番号】US2012056492
(87)【国際公開番号】WO2013043973
(87)【国際公開日】20130328
【審査請求日】2015年9月3日
(31)【優先権主張番号】61/538,309
(32)【優先日】2011年9月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510312617
【氏名又は名称】エックスバイオテク,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】XBIOTECH,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】シマール,ジョン
【審査官】 菊池 美香
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−524740(JP,A)
【文献】 Clinical Cancer Research, 1995, Vol.1, p.1353-1358
【文献】 American Journal of Pathology, 2003, Vol.163, No.6, p.2531-2541
【文献】 American Journal of Physiology, 1989, Vol.256, No.3, p.R659-R665
【文献】 Anticancer Research, 2002, Vol.22, p.2547-2554
【文献】 Cancer Letters, 1995, Vol. 95, p33-38
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 39/395
A61P 3/00
A61P 35/00
A61P 43/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
癌を有する人対象における除脂肪体重の減少を軽減するための医薬組成物であって、薬学的に許容し得る担体と、抗−IL−1α抗体(Abを前記対象における除脂肪体重の減少を軽減するために有効な量で含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項2】
請求項1に記載の医薬組成物において、前記抗−IL−1α Abがモノクローナル抗体(mAbであることを特徴とする医薬組成物。
【請求項3】
請求項2に記載の医薬組成物において、前記mAbがIgG1であることを特徴とする医薬組成物。
【請求項4】
請求項2に記載の医薬組成物において、前記mAbが、MABp1の相補性決定領域を含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項5】
請求項2に記載の医薬組成物において、前記mAbがMABp1であることを特徴とする医薬組成物。
【請求項6】
請求項1に記載の医薬組成物において、前記対象の体重を増加させる効能を有することを特徴とする医薬組成物。
【請求項7】
請求項1に記載の医薬組成物において、前記対象の食欲を改善する効能を有することを特徴とする医薬組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の医薬組成物において、前記対象が末期癌を有する人を含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項9】
請求項1に記載の医薬組成物において、前記対象の筋肉量を増加させる効能を有することを特徴とする医薬組成物。
【請求項10】
癌と、悪液質に関連する除脂肪体重の減少を有する対象における寿命を前記対象の前記予測された寿命に比較して少なくとも10%まで延ばすための医薬組成物であって、薬学的に許容し得る担体と、抗−IL−1α抗体(Abを含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項11】
請求項10に記載の医薬組成物において、前記抗−IL−1α Abがモノクローナル抗体(mAbであることを特徴とする医薬組成物。
【請求項12】
請求項11に記載の医薬組成物において、前記mAbが、MABp1であることを特徴とする医薬組成物。
【請求項13】
請求項10に記載の医薬組成物において、前記対象が末期癌を有する人を含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項14】
請求項10に記載の医薬組成物において、前記医薬組成物の用量が、約0.2乃至20mg/kg体重であることを特徴とする医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2011年9月23日に出願された米国仮特許出願第61/538,309号明細書からの優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は、全般的には、医薬品、腫瘍学、代謝、及び免疫学の分野に関する。具体的には、本発明は、悪液質の1つ又は複数の症状を治療するためのインターロイキン−1α(IL−1α)に特異的に結合する抗体(Ab)などの薬剤の使用に関する。
【背景技術】
【0003】
悪液質は、体重減少、筋委縮、食欲減退、疲労感、及び衰弱を特徴とする状態である。これは、AIDS、ホルモン欠乏症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、鬱血性心疾患(CHF)、結核(TB)、及び癌などの慢性進行性疾患を有する患者で一般的に見られる。悪液質では、エネルギー消費に対する食物摂取量の低下が体重減少につながる。適切な栄養補給によっても、炭水化物、タンパク質、及び脂肪の代謝における異常が、宿主組織の継続する可動化及び無効な充足を引き起こす。カケクチン/TNF又はその他の炎症性サイトカインが関与していることが分かったが、悪液質を引き起こす生理学的代謝は、あまり解明されていないままである。
【0004】
栄養補給は、悪液質患者の体重を維持することに役立つことができるが、除脂肪筋肉量の低下を抑制しない。ステロイド(特に、プロゲステロン様薬剤)は、食欲を増大させ、体重減少を改善することができるが、これもまた、筋肉量の減少を改善するという証拠はない。ヒト化抗IL−6抗体は、肺癌患者を伴う臨床試験において、悪液質のための治療方法として評価されている。この抗体は安全であり、十分許容できると考えられ、肺症状スコアを改善し、疲労感を改善し、除脂肪体重減少の速度を低下させた。しかしながら、この抗体はこのプロセスを改善しない。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、IL−1αを特異的に標的化する薬剤が、ヒト患者における悪液質の症状を改善し、除脂肪体重(又は除脂肪体組織;LBT)の減少を改善することを含める)、悪液質に関連する除脂肪体重の減少を有する癌患者の生存率を増大させることができるという発見に基づく。これは、サイトカイン−標的化薬剤が、悪液質を有するヒト対象における除脂肪体重を増大させることができ、悪液質に関連する除脂肪体重の減少を有する癌患者の生存率を向上させることができることを示す最初のものであると思われる。
【0006】
したがって、本発明は、薬学的に許容し得る担体と、悪液質の症状を軽減するために有効なIL−1α標的化薬剤の量とを含む医薬組成物を対象に投与することによる、ヒト対象における悪液質を治療する方法を特徴とする。更に本発明の範囲内にあるものは、薬学的に許容し得る担体と、対象の生存期間を延長させるために有効なIL−1α標的化薬剤の量とを含む医薬組成物を対象に投与することによる、悪液質を有するヒト対象の生存期間を延長させる方法である。
【0007】
IL−1α標的化薬剤は、抗−IL−1αモノクローナルAb(mAb)などの抗−IL−1α Abであり得る。抗−IL−1α Abは、MABp1と命名されたmAb(2011年9月2日に出願された米国特許出願第13/225,029号明細書のこの抗体に関する説明を参照されたい)、又はMABp1の1つ又は複数の相補性決定領域(CDR)を含有するmAbであり得る。
【0008】
医薬組成物は、皮下、静脈内、又は筋肉内で、注射によって対象に投与され得る。この方法では、患者に投与される用量は、体重のkg当たり、少なくとも0.05(例えば、少なくとも0.05、0.10、0.25、0.5、0.75、1、2、3、4、又は5)mgであり得る。
【0009】
別途指示しない限り、本明細書で使用される全ての技術用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同様な意味を有する。生物学的用語の一般的に理解される定義は、Riegerら著、Glossary of Genetics:Classical and Molecular、第5版、Springer−Verlag:ニューヨーク、1991年;及びLewin著、Genes V、オックスフォード大学出版局:ニューヨーク、1994年で見ることができる。医学用語の一般的に理解される定義は、Stedman’s Medical Dictionary、第27版、Lippincott、Williams&Wilkins、2000年で見ることができる。
【0010】
本明細書で使用するとき、「Ab」又は「Ab」は、免疫グロブリン(Ig)、同一又は異種Igの溶液、又はIgの混合物である。「Ab」はまた、Fab、Fab’、及びF(ab’)断片などのIgの断片及び操作された変型;及びscFV’s、ヘテロ結合Ab、並びに抗原特異性を付与するためにIg誘導CDRを使用する類似の人工分子を指す。「mAb」又は「mAb」は、特定の抗原の特定のエピトープと免疫反応することが可能な抗原結合部位の1つの種のみを含有する1つのクローンB細胞系又はAb分子の1つの集団によって発現されるAbである。「ポリクローナルAb」又は「ポリクローナルAb」は、異種Abの混合物である。典型的には、ポリクローナルAbは、抗原の異なるエピトープと免疫反応する異なるAbの少なくともいくつかで、特定の抗原に結合する無数の異なるAb分子を含むであろう。本明細書で使用するとき、ポリクローナルAbは、2つ以上のmAbの混合物であり得る。
【0011】
Abの「抗原−結合部分」は、AbのFab部分の可変領域内に含まれ、Abに抗原特異性を付与する部分(すなわち、典型的には、Abの重鎖又は軽鎖のCDRによって形成される三次元ポケット)である。「Fab部分」又は「Fab領域」は、そのIgの抗原−結合部分を含有するパパインで消化したIgのタンパク質分解性断片である。「非Fab部分」は、Fab部分、例えば、「Fc部分」又は「Fc領域」内にはないAbの部分である。Abの「定常領域」は、可変領域の外側のAbの部分である。定常領域内に一般的に包含されるものは、Abの「エフェクター部分」であり、これは、免疫応答を容易にするその他の免疫系成分との結合に関与しているAbの部分である。したがって、例えば、補体成分又はFc受容体に結合する(その抗原−結合部分を介さず)Ab上の部位は、そのAbのエフェクター部分である。
【0012】
Abなどのタンパク質分子に言及する場合、「精製された」とは、このような分子を自然に随伴する成分から分離されることを意味する。典型的には、Ab又はタンパク質は、これが自然に結合している非Abタンパク質又はその他の天然起源の有機分子を含まずに、重量で少なくとも約10%(例えば、9%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、98%、99%、99.9%、及び100%)存在する場合、精製されている。純度は、任意の適切な方法、例えば、カラムクロマトグラフィー、ポリアクリルアミドゲル電気泳動、又はHPLC分析によって測定され得る。化学的に合成されたタンパク質又はその中でタンパク質が自然発生する細胞型以外の細胞型で産生されたその他の組換えタンパク質は、「精製される」。
【0013】
「結合」、「結合する」、又は「反応する」とは、サンプル中で1つの分子が特定の第2の分子を認識しかつ接着するが、実質的にサンプル中のその他の分子を認識せず又はそれに接着しないことを意味する。一般的に、別の分子に「特異的に結合する」Abは、その他の分子に対して、約10、10、10、10、10、1010、1011、又は1012リットル/モルを超えるKを有する。
【0014】
「治療的有効量」とは、処置された動物又はヒトで、医学的に望ましい効果(例えば、疾患又は疾患の症状の軽減若しくは予防、又は生存可能性若しくは寿命の延長)を得ることができる量である。
【0015】
本明細書に記載されるものと類似した又は等価な方法及び材料が、本発明の実践又はテストで使用され得るが、好適な方法及び材料が以下に記載される。本明細書に記載される全ての刊行物、特許出願、特許、及びその他の参考文献は、それらの全体が、参照により本明細書に組み込まれる。矛盾が生じる場合は、定義を含めた本明細書が優先する。これに加えて、以下に説明される特定の実施形態は、例示に過ぎず、限定することを意図していない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、LBT増加の証拠による、スクリーニング及びフォローアップ時のDEXA(n=18)を有する患者間の生存を示すカプラン・マイヤー曲線である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明は、対象の悪液質の1つ又は複数の症状を軽減するための及び/又は悪液質を有する対象の生存を延長させるための組成物及び方法を包含する。以下に記載される好ましい実施形態は、これら組成物及び方法の適用したものを説明するものである。一方、これら実施形態の説明から、本発明のその他の態様が、以下に提供された説明に基づいて実施及び/又は実践され得る。
【0018】
一般的な方法
従来の免疫学的及び分子生物学的技法を伴う方法が、本明細書で記載される。免疫学的方法(例えば、抗原−Ab複合体の検出及び位置確認のためのアッセイ、免疫沈降反応、イムノブロッティング等)は、当該技術分野で一般的に既知であり、Current Protocols in Immunology、Coliganら編集、John Wiley&Sons,ニューヨークなどの方法学論文に記載されている。分子生物学の技法は、Molecular Cloning:A Laboratory Manual、第2版、1−3巻、Sambrookら編集、Cold Spring Harbor Laboratory Press、ニューヨーク州コールドスプリングハーバー、2001年;及びCurrent Protocols in Molecular Biology、Ausubelら編集、Greene Publishing and Wiley−Interscience、ニューヨークなどの論文で詳細に記載されている。Ab法は、Handbook of Therapeutic Abs、Dubel,S.編集、Wiley−VCH、2007年に記載されている。医学的治療の一般的な方法は、McPhee及びPapadakis著、Current Medical Diagnosis and Treatment 2010年、第49版、McGraw−Hill Medical、2010年;及びFauciら著、Harrison’s Principles of Internal Medicine、第17版、McGraw−Hill Professional、2008年に記載されている。
【0019】
悪液質の治療
本明細書に記載の組成物及び方法は、対象における悪液質の少なくとも1つの特性を改善するために有効な、及び/又は悪液質(特に、癌関連悪液質)を有する哺乳動物対象の生存期間を延長させるために有効な、IL−1α標的化剤の量を含有する医薬組成物を対象に投与することによって、哺乳動物対象における悪液質を治療するために有用である。哺乳動物対象は、ヒト、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ヒツジ、ヤギ及びブタを含める悪液質に冒された任意の対象であり得る。ヒト対象は、男性、女性、成人、小児、又は高齢者(65歳以上)であり得る。哺乳動物対象は、癌(特に、転移性癌、固形腫瘍癌、並びにステージII、III、又はIVの癌)、HIV感染症、TB、COPD、CHF、慢性腎不全、ホルモン失調症、重度外傷(例えば、火傷)、代謝亢進(例えば、所定の対象に関する正常値を少なくとも6bpm超える持続しかつ上昇した心拍数)、過剰な交感神経活動、超炎症性状態(例えば、CRPレベルの上昇、IL−6レベルの増加、TNFαレベルの増加、及び/又はIFNγレベルの増加)、二か月以内の>5lbの体重減少、及び/又は<20cal/kgの推定された1日のカロリー摂取量を有する対象であり得る。癌を有する対象は、24、18、12、又は6ヶ月未満の期待寿命を有する対象であり得る。対象はまた、ステロイド、栄養補給、及び/又は食欲増進剤で処置中、又は処置された対象であってもよい。
【0020】
IL−1α標的化剤の投与による改善に感受性がある悪液質のいずれかの症状が標的とされ得る。このような症状の例としては、衰弱、疲労、胃腸窮迫、睡眠/覚醒障害、疼痛、気力低下、呼吸困難、嗜眠、うつ状態、倦怠感、食欲不振、体重減少、筋委縮、及び除脂肪体重の減少が挙げられる。パーセントで測定可能であるならば、改善は、少なくとも1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、40、50、60、70、80、又は90%であり得る。衰弱、疲労、疼痛、気力低下、うつ状態、及び倦怠感などの症状は、当該技術分野で既知の技法によって測定され得る(例えば、EORTC−全般的生活の質、ベックうつ病特性尺度、ツァンのうつ状態自己評価尺度、疫学研究用うつ病尺度(the Center for Epidemiologic Studies−Depression Scale)、ハミルトンうつ病評価尺度、及び患者の自己報告を用いる)。食欲不振の評価、筋質量、又は除脂肪体重評価については、二重エネルギーX線吸収スキャン(DEXA)、成体電気インピーダンス分析(BIA)、間接熱量測定、栄養摂取日誌、及び類似の既知の方法が使用され得る。
【0021】
悪液質を有する哺乳動物対象の生存期間の延長は、対象の期待寿命を超えて少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、150、又は200%であり得る。悪液質に関連する特定の疾患を有する対象の期待寿命は、既知の方法、例えば、過去のデータを平均化処理することによって計算され得る。癌患者における期待生存期間は、既知の方法、例えば、Lloberaら著、Eur.J.Cancer、36:2036、2000年及びMcCuskerら著、J.Chron.Dis.、37:377、1984年に記載されているような方法によって決定され得る。
【0022】
IL−1αを標的とする抗体及び他の薬剤
IL−1αに特異的に結合し、対象における悪液質の特性を低減する及び/又は悪液質を有する哺乳動物対象の生存期間を延長させる任意の好適なタイプのAb又はその他の生物学的薬剤(例えば、IL−1受容体などのIL−1α結合成分を含める融合タンパク質)が、本発明で使用され得る。例えば、使用される抗−IL−1αは、mAb、ポリクローナルAb、mAbの混合物、又はAb断片若しくはscFvなどの操作されたAb様分子であり得る。AbのKaは、好ましくは少なくとも1×10−1以上(例えば、9×1010−1、8×1010−1、7×1010−1、6×1010−1、5×1010−1、4×1010−1、3×1010−1、2×1010−1、又は1×1010−1を超える)である。好ましい実施形態では、本発明は、(i)ヒトIL−1αに対して非常に高い結合親和性(例えば、少なくともナノモル又はピコモルの)を呈する抗原に結合する可変領域と、(ii)定常領域とを含有する完全なヒトmAbを利用する。ヒトAbは、IgG1であることが好ましいが、これはIgM、IgA、若しくはIgE、又はIgG2、IgG3、若しくはIgG4などのサブクラスなどの異なるイソ型であってもよい。特に有用なmAbの一例は、MABp1であり、これは2009年6月1日に出願された米国特許出願第12/455,458号明細書に記載されるIL−1αに特異的なIgG1 mAbである。その他の有用なmAbは、MABp1の少なくとも1つのCDR、しかし好ましくは全てのCDRを含有するものである。CDRは、Ofranら著、J.Immunol.、181:6230、2008年;及びAntibody Engineering 第2巻、第2版、Konterman及びDubel(編集)、Springer、2010年に記載されるような既知の方法により決定されてもよい。
【0023】
ヒトIL−1αに特異的なIgを発現するBリンパ球は、ヒトでは自然に発生し、mAbを産出するための現在において好ましい方法は、まず初めにこのようなBリンパ球を対象から単離し、次いでこれが培養中で連続的に複製され得るように、これを不死化することである。ヒトIL−1αに特異的なIgを発現する自然発生のBリンパ球を大量に欠乏する対象は、このようなBリンパ球の数を増加させるために、1つ又は複数のヒトIL−1α抗原で免疫化されてもよい。ヒトmAbは、ヒトAb分泌細胞(例えば、ヒトプラズマ細胞)を不死化することによって調製される。例えば、米国特許第4,634,664号明細書を参照されたい。
【0024】
例示的な方法では、1人又は複数人の(例えば、5、10、25、50、100、1000人又はそれを上回る人数の)ヒト対象が、彼らの血液中のこのようなヒトIL−1αに特異的なAbの存在についてスクリーニングされる。次いで、所望のAbを発現するこれら対象を、Bリンパ球ドナーとして使用され得る。1つの可能な方法では、末梢血をヒトIL−1αに特異的なAbを発現するBリンパ球を有するヒトドナーから得る。このようなBリンパ球は、その後、ヒトIL−1αに特異的なIgを発現するBリンパ球を選択するために、細胞選別法(例えば、蛍光活性化細胞選別法、「FACS」;又は磁気ビーズ細胞選別法)によって、血液細胞から単離される。次いで、これら細胞は、ウイルス形質転換(例えば、EBVを使用する)によって、又は既知の方法によるヒト骨髄腫細胞などの別の不死化細胞への融合によって、不死化され得る。次に、ヒトIL−1αに特異的なIgを発現するこの集団内のBリンパ球が、限界希釈法によって単離され得る(例えば、ヒトIL−1αに特異的なIgについて陽性であるマイクロタイタープレートのウェル内の細胞を選択し、継代培養し、所望のクローン細胞系が単離され得るまでこのプロセスを繰り返す)。例えば、Goding著、Monoclonal Antibodies:Principles and Practice、59〜103頁、Academic Press、1986年を参照されたい。ヒトIL−1αに対して少なくともナノモル又はピコモルの結合親和性を有するIgを発現するクローン細胞系が好ましい。これらクローン細胞系から分泌されるmAbは、塩カット、サイズ排除、イオン交換分離、及び親和性クロマトグラフィーなどの通常のIg精製手順によって、培養基又は体液(例えば、腹水)から精製され得る。
【0025】
不死化Bリンパ球は、mAbを直接的に産生するためにインビトロ培養で使用されてもよいが、特定の場合には、mAbを産生するための異種発現系を使用することが望ましいことがある。例えば、米国特許出願第11/754,899号明細書に記載される方法を参照されたい。例えば、ヒトIL−1αに特異的なmAbをコード化する遺伝子がクローンされ、異種宿主細胞(CHO細胞、COS細胞、骨髄腫細胞、及び大腸菌(E.coli)細胞)中における発現のために、発現ベクター(例えば、プラスミド系発現ベクター)に導入されてもよい。Igは、H配置形態で、重鎖(H)及び軽鎖(L)を含有するために、それぞれをコード化する遺伝子が別個に単離され、異なるベクター内で発現される。
【0026】
対象が抗−Ab反応を発症する可能性が大きくなることから通常あまり好ましくないが、異なる動物種に由来する異なる部分(例えば、ヒトIgの定常領域に融合されたマウスIgの可変領域)を有する抗原−結合分子であるキメラmAb(例えば、「ヒト化」mAb)が、本発明で使用され得る。このようなキメラAbは、当該技術分野で既知の方法によって、調製され得る。例えば、Morrisonら著、Proc.Nat’l.Acad.Sci.USA、81:6851、1984年;Neubergerら著、Nature、312:604、1984年;Takedaら著、Nature、314:452、1984年を参照されたい。同様に、Abは、当該技術分野で既知の方法によって、ヒト化され得る。例えば、所望の結合親和性を具備するmAbは、様々な製造販売業者によって、又は米国特許第5,693,762号明細書、同第5,530,101号明細書、又は同第5,585,089号明細書で記載されるようにヒト化され得る。
【0027】
本明細書に記載のmAbは、VH及びVLドメインシャッフリング(Marksら著、Bio/Technology、10:779−783、1992年)、高度可変領域のランダム突然変異誘発(HVR)及び/又はフレームワーク残基(Barbasら著、Proc.Nat.Acad.Sci.USA、91:3809−3813、1994年;Schierら著、Gene、169:147−155、1995年;Yeltonら著、J.Immunol.、155:1994−2004、1995年;Jacksonら著、J.Immunol.、154(7):3310−9、1995年;及びHawkinsら著、J.Mol.Biol.、226:889−896、1992年)などの既知の方法によって、それらの結合特異性を増強させる又は別の方法で変更させるために親和性成熟されていてもよい。Abのアミノ酸配列変異体は、適切な変更を、Abをコード化するヌクレオチド配列に導入することによって調製され得る。これに加えて、mAbをコード化する核酸配列への修飾が、特定の発現系におけるmAbの産生を向上させるために(例えば、所定の発現系に対するイントロン除去及び/又はコドン最適化)、変更されてもよい(例えば、mAbのアミノ酸配列を変更することなく)。本明細書に記載のmAbはまた、別のタンパク質(例えば、別のmAb)又は非タンパク質分子への抱合によって、修飾され得る。例えば、mAbは、ポリエチレングリコール又はカーボンナノチューブなどの水溶性ポリマーに抱合されてもよい(例えば、Kamら著、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、102:11600−11605、2005年を参照)。米国特許出願第11/754,899号明細書を参照されたい。
【0028】
好ましくは、ヒトIL−1αに特異的なmAbの高力価が、最小の副作用で対象に投与され得ることを保証するために、本発明のmAb組成物は、少なくとも0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、60、70、80、90、95、96、97、98、99、99.9重量%又はそれを上回る%で純粋である(いずれの賦形剤も除外して)。本発明のmAb組成物は、単一のタイプのmAbのみを含有してもよく(すなわち、単一のクローンBリンパ球系から産生されたもの)、又は2つ以上の(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10個の又はそれを上回る数の)異なるタイプのmAbの混合物を含有してもよい。
【0029】
本明細書に記載のIL−1αに特異的なAbが、本発明の使用に好ましいが、場合によっては、IL−1αを特異的に標的化する他の薬剤が、それらの投与が悪液質の特性の改善につながる限りにおいて使用されてもよい。これら他の薬剤としては、IL−1αに特異的に結合する小型有機分子、アプタマー、ペプチド、及びタンパク質(例えば、アナキンラ又はリロナセプト)を挙げることができる。
【0030】
医薬組成物及び方法
抗−IL−1α Ab組成物は、投与のモード及び経路並びに標準的医薬調製法に基づいて選択される薬学的に許容し得る担体(例えば、無菌生理食塩水)中で動物又はヒトに投与され得る。薬学的に許容し得る担体、並びに医薬品製剤の列挙は、レミントンの薬剤科学(Remington’s Pharmaceutical Sciences)、本分野における標準的テキスト、及びUSP/NFで見ることができる。その他の物質が組成物に添加されてもよく、組成物を安定化及び/若しくは保存するために、並びに/又は対象へのこれらの投与を容易にするためのその他の工程が使用されてもよい。
【0031】
例えば、Ab組成物は、凍結乾燥され(Draberら著、J.Immunol.Methods、181:37、1995年;及びPCT/US第90/01383号明細書を参照)、ナトリウム及び塩化物イオンを含有する溶液中で溶解され、アルブミン、グルコース、マルトース、ショ糖、ソルビトール、ポリエチレングリコール、及びグリシンなどの1つ又は複数の安定化剤を含有する溶液中で溶解され、濾過され(例えば、0.45及び/又は0.2ミクロンのフィルターを使用して)、β−プロピオラクトンと接触され、及び/又は殺菌剤(例えば、洗剤、有機溶媒、並びに洗剤及び有機溶媒の混合物)を含有する溶液中で溶解されてもよい。
【0032】
Ab組成物は、任意の好適な技法で動物又は人に投与されてもよい。典型的には、このような投与は、非経口(例えば、静脈内、皮下、筋肉内、又は腹腔内導入)であるだろう。組成物はまた、例えば、注射によって標的部位に直接的に投与されてもよい。送達のその他の方法、例えば、リポソーム送達又は組成物を含浸させた装置からの拡散が、当該技術分野で既知である。組成物は、単回ボーラス、複数回注射で、又は持続性輸注により(例えば、静脈内で、又は腹膜透析によって)投与されてもよい。
【0033】
治療的有効量は、処置された動物又はヒトにおいて医学的に望ましい結果を生み出すことが可能な量である。抗−IL−1α Ab組成物の有効量は、上記記載の1つ又は複数の悪液質特性における改善によって測定されるような、患者で臨床的有効性を示す量である。医学分野で周知であるように、任意の1匹の動物又は1人のヒトについての投与量は、対象のサイズ、体表面積、年齢、投与される特定の組成物、性別、投与の時間及び経路、全般的健康状態、及び同時に投与されるその他の薬剤を含める多くの因子に依存する。好ましい用量は、約0.2〜20(例えば、0.05、0.10、0.15、0.2、0.3、0.4、0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、又は40)mg/kg体重の範囲である。この用量は、繰り返し、例えば、毎時、毎日、半週毎、毎週、二週間毎、三週間毎、又は毎月投与され得る。好ましくは、2つ以上(例えば、3、4、5、6、7、8、10個又はそれを上回る数の)用量が投与される。
【実施例】
【0034】
実施例1−Xilonix(商標)
Xilonix(商標)は、安定化等張緩衝液(pH 6.4)中、15mg/mLのMABp1の無菌注射可能液体製剤である。各々の10mLのI型ホウ珪酸ガラス血清バイアルは、4、5又は10mLの製剤を含有し、20mmのDaikyo Flurotecブチルゴム製ストッパー及びフリップオフアルミニウムシールで密封する。製剤を、室温までの可動域が許容されて、5±3℃で保管する。製剤の正確な組成を以下に示す。
【0035】
投与の方法
計算された容量を、好適な注射器を用いて、薬剤(mAb)含有バイアルから抜き取る。次いで、薬剤を、100mLの通常生理食塩水(0.9%のNaCl)を含有する小型IVバッグに注入し、反転させることで混合する。希釈した製剤は、投与前3時間にわたって室温で保管することができ、これを、投与後症状の徴候について対象を監視しながら、1時間にわたって注入する。輸注セット内に保持され得るいずれの製剤も送達させるために、輸注に最小限30mLの通常の生理食塩水を追加する。
【0036】
実施例2−MABp1(IL−1αに対する完全なヒトモノクローナル抗体)の第1相試験に関する進行癌患者における身体構成、栄養摂取及び生活の質の改善
背景:炎症誘発性サイトカインIL−1αは、食欲不振−悪液質症候群、筋肉質量の減少に関連する複合代謝障害及び病的炎症応答で重要な役割を果たす。MABp1は、IL−1αに対して高い親和性を有する最初の完全なヒトモノクローナル抗体である。第I相の患者のコホートにおける身体構成、栄養摂取及び生活の質に及ぼすMABp1の効果を判定した。
【0037】
方法:MABp1の非盲検、ヒト初回投与、第I相試験を、過去の療法の平均で5つのレジメンで失敗した難治性転移性疾患を有する患者で実行した。患者は、彼らが全ての標準的な治癒療法を失敗し、利益をもたらすことが期待される残りの治療の選択肢を有さなかったことから、難治性として定義された。患者に、MABp1を4つの用量レベルのうちの1つ(0.25、0.75、1.25、3.75mg/kg)で、3週間毎に1回静脈内投与した。食欲不振−悪液質評価については、二重エネルギーX線吸収スキャン(DEXA)、成体電気インピーダンス分析(BIA)、間接熱量測定、栄養摂取日誌に関するシリアルデータ、並びに欧州癌研究治療機構の30項目の質問票(European Organization for Research and Treatment of Cancer Quality of Life Questionnaire(EORTC QLQ−C30))を利用した。身体構成、栄養摂取及び生活の質を、ベースラインとサイクル3との間で比較した。
【0038】
初期結果:36人の登録した患者のベースライン患者背景は、平均年齢60歳、女性20人(56%)、結腸直腸癌14人(40%)、体重中央値61kg(四分位範囲57〜80kg)、肥満度指数中央値24(21〜29kg/m)で、32人/33人(97%)が異化亢進であった。再判定された24人の患者から、RECIST基準(≧3ヶ月間の症状の安定又は改善として定義される)により、37%(9人/24人)の全奏効率を達成した。これら24人の患者から、18人の患者が、予定通りのスクリーニング時及び8週のフォローアップ評価時の両時点でのDEXAスキャンに応じた。ベースライン及びフォローアップDEXAスキャンの分析は、大部分の患者が彼らの悪液質の改善を有するとの注目すべき結果を示した。フォローアップ時には、患者の67%(12人/18人)が除脂肪体組織(LBT)で客観的な増加を有した。以下の表1を参照されたい。応答患者は、彼らのベースライン値と比較して、1.57±1.95kg(p=0.017)のLBT改善の平均値を示した。一方、6人の非応答患者間のLBT変化の平均値は、−0.82±0.47kgであった。非応答患者と対比しての応答患者についてのLBTにおける増加は、2.39±1.7kg(p=0.001)であった。
【0039】
結論:LBT減少の改善は、難治性転移性疾患を有する患者で生じることは知られていない。難治性進行性疾患におけるLBTの増加を促進することができる薬剤の文献中でも報告がない。本試験では、試験に参加した大部分の患者が、登録前には劇的な体重減少を有した。それにもかかわらず、数人の応答患者は、8週間の治療にわたって十分なLBTを増加させ、試験の開始前26週で観察された体重よりも高い体重を結果として生じた。
【0040】
興味深いことに、治療期間中にLBTを増加させたこれら患者はまた、平均で0.4kgの脂肪質量を減少させた。脂肪質量の同時減少を伴う除脂肪体組織の増加は、脂肪の利用及び筋肉組織の合成に向かう、代謝エネルギーの使用の制御における根本的変化(エネルギー源としての筋肉の可動化から生じる)を強く示唆している。
【0041】
その他の結果:BIAデータを有する7人/14人(50%)の患者もまた、筋肉質量における増加を有した(中央値1.4kg、Q1−Q3 1.1−1.8kg)。毎日の平均カロリー摂取は、8人/13人(62%)の患者で、362kcalの中央値(Q1−Q3 234−922kcal)まで増加した。ベースラインとサイクル3との間で、EORTC−食欲は、5人/20人(25%)の患者で改善し(改善中央値33/100、Q1−Q3 33−33)、残りの15人/20人(75%)の患者では同じままであった。EORTC−全般的生活の質は、7人/20人(36%)の患者で改善し(改善中央値20/100、Q1−Q3 8−25)、8人/20人(40%)の患者では同じままであった。
【0042】
実施例3−結腸直腸コホートの分析
実施例2に記載された臨床試験で登録され、処置された患者の大部分は、難治性転移性結腸直腸癌を有した(42人中14人)。DEXAで評価された18人の対象のうち、7人が転移性結腸直腸癌を有し、これら7人のうち5人がLBTの増加で応答した。これら患者の7人全てについてのLBTの平均増加は3%であって、応答した対象については、増加平均値は4.6%であった。この臨床試験で登録された対象を、RECIST 1.1を用いて腫瘍反応についても評価した。それに伴い、疾患進行のX線検査の証拠のために、一部の対象は投与を中止した。結腸直腸癌を有する14人の患者の中では、生存期間中央値は129日(4.3ヶ月)であった(これらデータポイントの4つが中途で打ち切られた)。試験薬の少なくとも3用量を受容した10人/14人(71%)の患者については、生存期間中央値は224日(7.5ヶ月)であった。生存期間中央値はまた、LBTの増加と密接に関連した。ベースラインから8週までのLBTの増加の客観的証拠を有した5人(36%)の患者については、生存期間中央値は、474日(15.8ヶ月)であった。一方、LBT増加の証拠を示さなかった9人の患者は、72日(2.4ヶ月)の生存期間中央値を示したに過ぎない。同様な集団で実施された試験に基づくと、難治性結腸直腸癌患者についての予期される全生存期間は、約4.6ヶ月である(Jonker,D.ら著、Cetuximab for the Treatment of Colorectal Cancer、N Engl J Med 2006;357:2040−8)。
【0043】
実施例4−その後の時点における生存結果の概要
平均で5つの過去の全身的化学療法レジメンに対して難治性の進行性癌を有する合計で42人の患者(女性57%が、年齢中央値61歳)が、実施例2に記載される臨床試験に登録した。結腸直腸癌は、試験集団全体の三分の一(14人/42人)を占める最もよくみられる悪性腫であることを見出した。23人(55%)の患者は、3つ以上のサイクルを完了し、一方ベースライン及びサイクル3終了時のDEXA測定は、18人の患者に有効であった。分析時までに、合計で18人/42人(43%)の死亡が報告された。平均生存期間は、161日の生存期間中央値で、278±38日であった。
【0044】
実施例5−応答患者対非応答患者の生存期間
実施例2に記載される試験において、合計で18人の患者が、スクリーニング時及びサイクル3の15日目に有効なDEXA測定値を有し、そのうち12人/18人(67%)が応答患者(≧0kgのLBT変化)であった。図1に示すように、応答患者の中での全生存期間は、377±286日(中央値339日)であり、非応答患者については、313±226日(中央値277日)であった。応答患者群では、8人の患者が中途打ち切りされ、4人が死亡した。非応答患者の中では5人/6人の患者が死亡した(対数順位検定p=0.143)。
【0045】
その他の実施形態
本発明は、その詳細な説明と共に記載されてきたが、前述の説明は例示の目的のためであり、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲を限定するよう意図するものではないことを理解されたい。その他の態様、利点、及び修正形態は、以下の特許請求の範囲内にある。
図1