(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6204980
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】折り畳み式梯子
(51)【国際特許分類】
E06C 1/12 20060101AFI20170914BHJP
E06C 1/30 20060101ALI20170914BHJP
E06C 1/39 20060101ALI20170914BHJP
E06C 7/42 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
E06C1/12
E06C1/30
E06C1/39 Z
E06C7/42
【請求項の数】9
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2015-519471(P2015-519471)
(86)(22)【出願日】2013年7月2日
(65)【公表番号】特表2015-525838(P2015-525838A)
(43)【公表日】2015年9月7日
(86)【国際出願番号】IB2013055428
(87)【国際公開番号】WO2014006568
(87)【国際公開日】20140109
【審査請求日】2016年6月30日
(31)【優先権主張番号】1212092.9
(32)【優先日】2012年7月6日
(33)【優先権主張国】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】513191837
【氏名又は名称】テレタワー.コム リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】ウエストン, リチャード
【審査官】
坪内 優佳
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭64−019799(JP,U)
【文献】
米国特許第05857544(US,A)
【文献】
独国実用新案第8713418(DE,U1)
【文献】
特開2004−131971(JP,A)
【文献】
中国実用新案第202360017(CN,U)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0071996(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06C 1/00− 9/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
梯子のラングに対して並行に延在し、前記梯子の最外部セクションの下端部に固定されている空洞の細長いハウジングと、
前記ハウジング内に格納可能に取り付けられた少なくとも1つのスタビライザーと、
前記梯子のフットプリントを広げるように、前記ハウジングから側面に沿って突き出る方向に前記スタビライザーを付勢するばねと、
前記梯子が折り畳まれた際に前記ハウジング内の格納位置に前記スタビライザーを保つための、前記梯子の内部セクションと共に移動するように取り付けられたロックピンを有し、
前記ロックピンは、前記梯子が延ばされると自動的に移動して、前記スタビライザーを開放する
ことを特徴とする、
互いにスライド可能である複数のセクションを有する延長可能な梯子。
【請求項2】
前記梯子は、2つの入れ子式に折り畳み可能な框部セクションを備え、
前記梯子の各セクションは、ラングと2つの前記框部セクションによって形成され、
前記框部セクションは、その上端部で前記ラングの側面方向端部と接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載の延長可能な梯子。
【請求項3】
前記ロックピンは、複数の前記框部セクションの一つの下端部に弾性的且つ収納可能に取り付けられ、前記スタビライザーを延長位置に位置させつつ前記梯子を十分に折り畳むことができるようになっており、
前記スタビライザーのバーが前記ばねの作用に抗して前記ハウジング内に手動で格納されると、前記スタビライザーのバーを格納位置に保つように前記ロックピンが自動的に動く
ことを特徴とする請求項2に記載の梯子。
【請求項4】
前記梯子の前記内部セクションは、前記梯子の最外部セクションに近接するセクションである
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の梯子。
【請求項5】
前記ハウジングは、2つの互いに同軸である前記スタビライザーであって、延長時に、互いに前記梯子の正反対の側から側面に沿ってに突き出る前記スタビライザーを格納している
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の梯子。
【請求項6】
2つの互いに同軸である前記スタビライザーは、お互いに対して反対に軸方向に延びる
ことを特徴とする請求項5に記載の梯子。
【請求項7】
前記ハウジングは、空洞のフロアラングとして設計されている
ことを特徴とする請求項1から請求項6に記載の梯子。
【請求項8】
前記スタビライザーの動きは減衰する
ことを特徴とする請求項1から請求項7に記載の梯子。
【請求項9】
長方形のプラットフォームと、
請求項1から8のいずれかに記載の少なくとも一つの梯子と、を備える台であって、
前記梯子は、前記プラットフォームの対向する2辺の少なくとも1つはヒンジにより取り付けられていることを特徴とする台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み式梯子に関するものであり、より具体的には、梯子を立てるとき、延長可能な梯子の安定性を向上させるものである。
【0002】
折り畳み式梯子は、その利便性により用いられている。車のトランクなどで、容易に運搬でき、一人の人間だけで運び、立てることができる。かかる梯子にとって、使用に適した高さで立てることができる一方で潜在的に最も小さなサイズに折り畳めることは有益である。
【0003】
折り畳みサイズを最も小さくするために物理的寸法を小さくすると、梯子を立てた際にフットプリントの幅が狭くなるという欠点を有している。フットプリントが狭くなることにより梯子の安定性が低下し、梯子が高くなるにつれて不安定性の度合いがより顕著になる。
【0004】
上記欠点に対する従来の解決法としては、梯子のフットプリントを広げるものとして有効な、各框部の下部に配置される取り外し可能な脚を提供する方法があるが、運搬の際に梯子を折り畳んだり立てたりするたびに取付け又は取外しをするのは扱いにくい。
【0005】
上述の欠点を軽減する目的で、本発明は、添付の特許請求の範囲の請求項1に記載の延長可能な梯子を提供する。好ましくは、梯子の框部は、入れ子式に延ばすことができる。少なくとも1つの接地スタビライザーは、ばねによって側面に沿って外向きに付勢されていてもよい。少なくとも一つの接地スタビライザーは、梯子が折り畳まれたモードであるときに穴の内側にはめこまれるピンによって格納位置に保たれていてもよい。ピンは、接地スタビライザーの穴の方に向かって弾性的に付勢されてもよい。ピンは、梯子の入れ子式の框部のいずれかによって支えられてもよい。梯子が延ばされるにつれて框部が互いに相対的にスライドすると、ピンが穴から引き出され、接地スタビライザーが取り出される。好ましくは、少なくとも2つの接地スタビライザーは、梯子の2つの框部それぞれから同軸上に延ばされてもよい。2つの接地スタビライザーは、空洞のフロアラングから延びてもよく、ラング内に入っているばねによって離れる方向に付勢される。好ましくは、接地スタビライザーの動きは減衰される。あるいは、長方形のプラットフォームと上述の梯子を備える台が提供されてもよく、梯子は、プラットフォームの対向する各2辺にヒンジにより取り付けられている。
【0006】
本発明は、添付の図面を参照して実施例によりさらに説明される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、接地スタビライザーが格納位置にある、本発明を具体化した折り畳まれた梯子の最下部ラングの断面図を示す。
【0008】
【
図2】
図2は、接地スタビライザーが延長位置にある、本発明を具体化した、一部延ばされている梯子の最下部ラングの断面図を示す。
【0009】
図1を参照すると、本発明を具体化した折り畳み式梯子が示されている。この例では、US-A-5495915に記載されたタイプの入れ子式の梯子10である。図の右側の点線は、左右対称の垂直線を示す。本明細書においては、この線により左右のどちらにも適合できる説明がされているとみなされるべきである。梯子は、両端部(図に示されているラングの一端部)を有する個々のラング12で形成されている。各端部14は、対応する空洞の框部セクション16に接続して随伴する。第1ラング14が随伴する框部セクション16は、すぐ上の第2ラング20が随伴する框部セクション18よりも直径が大きい。結果として、折り畳み式の梯子10は、框部セクション16、18をそれぞれの内側にスライドさせることによって折り畳むことができ、その結果、折り畳まれた梯子は、各ラングの上面が直接接したラング12、20を備えたままとなる。梯子を延ばすためにラング12、20を分離すると、框部セクション16、18が離れる方向に入れ子式にスライドする。框部セクションは、各ラング12、20の両端部14、26の内側に配置されているばね付勢ピン22、24が、その真上に位置し且つラングに関する框部セクションの周囲にある穴28、30と係合するまでスライドし続ける。ばね付勢ピン22、24は、穴28、30の位置により、所定の間隔で框部セクション16、18をロックする。通常、複数のラングにおいては、下部にある2つのラング12、20から切り離しが開始され、その後、梯子10の上方に向かって作業が進む。これにより、梯子の高さは必要な延長量に応じて選択することができる。
梯子のフットプリントを広げることにより、又は、梯子の脚の最も外側の点間の距離を広げることにより安定性が向上するため、本発明は延長可能な脚又は接地スタビライザー32を備えている。これらは、梯子の框部34の外側に飛び出し、そこで床面36に接地する。各框部34には、それぞれ、空洞の框部34に挿入された、湾曲したハイグリップゴムの脚38が設けられている。それにより、梯子10の角度にかかわらず、床面36上に良好な滑り止めがもたらされる。これらの脚が標準的な梯子のフットプリントの幅を規定する。
【0010】
本発明では、接地スタビライザー32は、それ自体が格納(
図1)位置または延長(
図2)位置のいずれにあってもよい。好ましい実施形態の接地スタビライザーが格納位置にある場合、それが備わっていない梯子と比べると、好ましい実施形態での梯子のフットプリントの幅は大きくなる。これは、応用例によっては、望ましいものではなく、オプションと見なされるかもしれない。
【0011】
別の実施形態では、接地スタビライザー32は、格納されると、梯子の脚において直径が最も大きい框部の周囲と同一平面上に接地スタビライザー32が位置するように、床面36と隣接する側の框部34の外側と合体していてもよい。運搬を容易にするため、接地スタビライザー32は、
図1に示している格納位置に保たれることが最良である。各スタビライザーは、最外部框部セクションにある、横軸開口部42内での軸方向の動きに対して支えとなる円筒形支持管40から、それぞれ構成されている。別の実施形態では、スタビライザー32は、各框部34の底部に取り付けられる脚部を含むプラスチックアタッチメント内に支えられてもよい。好ましい実施形態では、各接地スタビライザーの各管を支えるための各開口部42は、空洞の接地管44により連結されて同軸となる。スタビライザー32は、両接地スタビライザー32における最も内側の端部48間で弾性部材46(例えば、ばね作用)によって外側に付勢される。弾性部材46は、框部34間を地面とほぼ同じレベルで延在している空洞の接地管44内に保たれている。それは、梯子10が接地管44を通じて揺れ動くことなく不整地での梯子の使用を可能にするために地面からわずかに高くなっている。接地スタビライザー32は、梯子の框部を梯子の延長位置にロックされる方法と同様の方法で弾性部材46の力に抗して格納位置に保たれる。各接地スタビライザー32の支持管40は、支持管の外周の最上部に穴50が、各框部34の軸と位置が合うように設けられている。ラング20に関する框部セクション18から延在する弾性付勢ピン52が穴50と一致すると、弾性部材46により接地スタビライザー32は外側にいかないようになる。
梯子が延ばされ(
図2)、ラング(12、20)が切り離されると、弾性付勢ピン52を運ぶ框部セクション18が上方に移動して穴50から取り外され、接地スタビライザー32が側面に沿って延びる。