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特許6205036小さいチップ領域を有するワンタイムプログラマブルメモリアレイ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6205036
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】小さいチップ領域を有するワンタイムプログラマブルメモリアレイ
(51)【国際特許分類】
   G11C 17/16 20060101AFI20170914BHJP
   H01L 27/10 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
   G11C17/16
   H01L27/10 431
【請求項の数】34
【外国語出願】
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2016-170433(P2016-170433)
(22)【出願日】2016年9月1日
【審査請求日】2016年10月31日
(31)【優先権主張番号】15/246,555
(32)【優先日】2016年8月25日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510199683
【氏名又は名称】力旺電子股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】eMemory Technology Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 孟益
(72)【発明者】
【氏名】翁 偉哲
(72)【発明者】
【氏名】陳 信銘
【審査官】 後藤 彰
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−81554(JP,A)
【文献】 特開2014−41684(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 17/16
H01L 27/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビット線に結合されている第一端子と、第二端子と、ワード線に結合されているゲート端子と、を有する第一選択トランジスタと、
前記第一選択トランジスタの第二端子に結合されている第一端子と、第二端子と、フォローイング制御線に結合されているゲート端子と、を有する第一フォローイングゲートトランジスタと、
前記第一フォローイングゲートトランジスタの第二端子に結合されている第一端子と、第二端子と、アンチヒューズ制御線に結合されているゲート端子と、を有するアンチヒューズトランジスタと、
前記アンチヒューズトランジスタの第二端子に結合されている第一端子と、第二端子と、前記フォローイング制御線に結合されているゲート端子と、を有する第二フォローイングゲートトランジスタと、
前記第二フォローイングゲートトランジスタの第二端子に結合されている第一端子と、前記ビット線に結合されている第二端子と、前記ワード線に結合されているゲート端子と、を有する第二選択トランジスタと、
を含むメモリセル。
【請求項2】
前記第一選択トランジスタは、さらに、前記第一選択トランジスタの第一端子に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域と、前記第一選択トランジスタの第二端子に結合されている第二ソース/ドレイン拡張領域と、を含み、前記第一選択トランジスタの該第一ソース/ドレイン拡張領域及び該第二ソース/ドレイン拡張領域は、前記第一選択トランジスタのゲート端子の下方に配置されており、
前記第一フォローイングゲートトランジスタは、さらに、前記第一フォローイングゲートトランジスタのゲート端子の下方に、前記第一フォローイングゲートトランジスタの第一端子に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域を含み、
前記第二フォローイングゲートトランジスタは、前記第二フォローイングゲートトランジスタのゲート端子の下方に、前記第二フォローイングゲートトランジスタの第二端子に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域を含み、
前記第二選択トランジスタは、前記第二選択トランジスタの第一端子に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域と、前記第二選択トランジスタの第二端子に結合されている第二ソース/ドレイン拡張領域と、を含み、前記第二選択トランジスタの該第一ソース/ドレイン拡張領域及び該第二ソース/ドレイン領域は、前記第二選択トランジスタのゲート端子の下方に配置されている、請求項1に記載のメモリセル。
【請求項3】
前記アンチヒューズトランジスタは、金属酸化物半導体キャパシタである、請求項2に記載のメモリセル。
【請求項4】
前記第一フォローイングゲートトランジスタは、さらに、前記第一フォローイングゲートトランジスタのゲート端子の下方に、前記第一フォローイングゲートトランジスタの第二端子に結合されている第二ソース/ドレイン拡張領域を含み、
前記アンチヒューズトランジスタは、さらに、前記アンチヒューズトランジスタの第一端子に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域と、前記アンチヒューズトランジスタの第二端子に結合されている第二ソース/ドレイン拡張領域と、を含み、前記アンチヒューズトランジスタの該第一ソース/ドレイン拡張領域及び該第二ソース/ドレイン領域は、前記アンチヒューズトランジスタのゲート端子の下方に配置されており、
前記第二フォローイングゲートトランジスタは、前記第二フォローイングゲートトランジスタのゲート端子の下方に、前記第二フォローイングゲートトランジスタの第一端子に結合されている第二ソース/ドレイン拡張領域を含む、請求項2に記載のメモリセル。
【請求項5】
前記アンチヒューズトランジスタは、金属酸化物半導体キャパシタである、請求項4に記載のメモリセル。
【請求項6】
前記第一フォローイングゲートトランジスタは、さらに、前記第一フォローイングゲートトランジスタのゲート端子の下方に、前記第一フォローイングゲートトランジスタの第二端子に結合されている修正ソース/ドレイン拡張領域を含み、
前記アンチヒューズトランジスタは、さらに、前記アンチヒューズトランジスタのゲート端子の下方に、前記アンチヒューズトランジスタの第一端子及び第二端子に結合されている修正ソース/ドレイン拡張領域を含み、
前記第二フォローイングゲートトランジスタは、前記第二フォローイングゲートトランジスタのゲート端子の下方に、前記第二フォローイングゲートトランジスタの第一端子に結合されている修正ソース/ドレイン拡張領域を含む、請求項2に記載のメモリセル。
【請求項7】
前記アンチヒューズトランジスタは、アンチヒューズバラクタである、請求項6に記載のメモリセル。
【請求項8】
前記第一フォローイングゲートトランジスタの第二端子、前記アンチヒューズトランジスタの第一端子及び第二端子並びに前記第二フォローイングゲートトランジスタの第一端子は、ウェル内に配置されている、請求項2に記載のメモリセル。
【請求項9】
前記第一選択トランジスタ、前記第一フォローイングゲートトランジスタ、前記第二選択トランジスタ及び前記第二フォローイングゲートトランジスタは、N型金属酸化物半導体電界効果トランジスタであり、
前記ウェルは、Nウェルである、請求項8に記載のメモリセル。
【請求項10】
前記アンチヒューズトランジスタは、アンチヒューズバラクタである、請求項8に記載のメモリセル。
【請求項11】
前記第一選択トランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さ、前記第一フォローイングゲートトランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さ、前記アンチヒューズトランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さ、前記第二フォローイングゲートトランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さ及び前記第二選択トランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さは、実質的に同一である、請求項1に記載のメモリセル。
【請求項12】
前記第一選択トランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さ、前記第一フォローイングゲートトランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さ、前記第二フォローイングゲートトランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さ及び前記第二選択トランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さは、実質的に同一であり、前記アンチヒューズトランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さよりも大きい、請求項1に記載のメモリセル。
【請求項13】
複数のメモリセルを含むメモリアレイであって、各メモリセルは、
ビット線に結合されている第一端子と、第二端子と、ワード線に結合されているゲート端子と、を有する第一選択トランジスタと、
前記第一選択トランジスタの第二端子に結合されている第一端子と、第二端子と、フォローイング制御線に結合されているゲート端子と、を有する第一フォローイングゲートトランジスタと、
前記第一フォローイングゲートトランジスタの第二端子に結合されている第一端子と、第二端子と、アンチヒューズ制御線に結合されているゲート端子と、を有するアンチヒューズトランジスタと、
前記アンチヒューズトランジスタの第二端子に結合されている第一端子と、第二端子と、前記フォローイング制御線に結合されているゲート端子と、を有する第二フォローイングゲートトランジスタと、
前記第二フォローイングゲートトランジスタの第二端子に結合されている第一端子と、前記ビット線に結合されている第二端子と、前記ワード線に結合されているゲート端子と、を有する第二選択トランジスタと、を含み、
同一の列に配置されているメモリセルは、同一のアクティブ領域内に配置されている、メモリアレイ。
【請求項14】
前記第一選択トランジスタは、さらに、前記第一選択トランジスタの第一端子に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域と、前記第一選択トランジスタの第二端子に結合されている第二ソース/ドレイン拡張領域と、を含み、前記第一選択トランジスタの該第一ソース/ドレイン拡張領域及び該第二ソース/ドレイン拡張領域は、前記第一選択トランジスタのゲート端子の下方に配置されており、
前記第一フォローイングゲートトランジスタは、さらに、前記第一フォローイングゲートトランジスタのゲート端子の下方に、前記第一フォローイングゲートトランジスタの第一端子に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域を含み、
前記第二フォローイングゲートトランジスタは、前記第二フォローイングゲートトランジスタのゲート端子の下方に、前記第二フォローイングゲートトランジスタの第二端子に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域を含み、
前記第二選択トランジスタは、前記第二選択トランジスタの第一端子に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域と、前記第二選択トランジスタの第二端子に結合されている第二ソース/ドレイン拡張領域と、を含み、前記第二選択トランジスタの該第一ソース/ドレイン拡張領域及び該第二ソース/ドレイン領域は、前記第二選択トランジスタのゲート端子の下方に配置されている、請求項13に記載のメモリアレイ。
【請求項15】
前記アンチヒューズトランジスタは、金属酸化物半導体キャパシタである、請求項14に記載のメモリアレイ。
【請求項16】
前記第一フォローイングゲートトランジスタは、さらに、前記第一フォローイングゲートトランジスタのゲート端子の下方に、前記第一フォローイングゲートトランジスタの第二端子に結合されている第二ソース/ドレイン拡張領域を含み、
前記アンチヒューズトランジスタは、さらに、前記アンチヒューズトランジスタの第一端子に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域と、前記アンチヒューズトランジスタの第二端子に結合されている第二ソース/ドレイン拡張領域と、を含み、前記アンチヒューズトランジスタの該第一ソース/ドレイン拡張領域及び該第二ソース/ドレイン領域は、前記アンチヒューズトランジスタのゲート端子の下方に配置されており、
前記第二フォローイングゲートトランジスタは、前記第二フォローイングゲートトランジスタのゲート端子の下方に、前記第二フォローイングゲートトランジスタの第一端子に結合されている第二ソース/ドレイン拡張領域を含む、請求項14に記載のメモリアレイ。
【請求項17】
前記アンチヒューズトランジスタは、金属酸化物半導体キャパシタである、請求項16に記載のメモリアレイ。
【請求項18】
前記第一フォローイングゲートトランジスタは、さらに、前記第一フォローイングゲートトランジスタのゲート端子の下方に、前記第一フォローイングゲートトランジスタの第二端子に結合されている修正ソース/ドレイン拡張領域を含み、
前記アンチヒューズトランジスタは、さらに、前記アンチヒューズトランジスタのゲート端子の下方に、前記アンチヒューズトランジスタの第一端子及び第二端子に結合されている修正ソース/ドレイン拡張領域を含み、
前記第二フォローイングゲートトランジスタは、前記第二フォローイングゲートトランジスタのゲート端子の下方に、前記第二フォローイングゲートトランジスタの第一端子に結合されている修正ソース/ドレイン拡張領域を含む、請求項14に記載のメモリアレイ。
【請求項19】
前記アンチヒューズトランジスタは、アンチヒューズバラクタである、請求項18に記載のメモリアレイ。
【請求項20】
前記第一フォローイングゲートトランジスタの第二端子、前記アンチヒューズトランジスタの第一端子及び第二端子並びに前記第二フォローイングゲートトランジスタの第一端子は、ウェル内に配置されている、請求項14に記載のメモリアレイ。
【請求項21】
前記第一選択トランジスタ、前記第一フォローイングゲートトランジスタ、前記第二選択トランジスタ及び前記第二フォローイングゲートトランジスタは、N型金属酸化物半導体電界効果トランジスタであり、
前記ウェルは、Nウェルである、請求項20に記載のメモリアレイ。
【請求項22】
前記アンチヒューズトランジスタは、アンチヒューズバラクタである、請求項21に記載のメモリアレイ。
【請求項23】
前記第一選択トランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さ、前記第一フォローイングゲートトランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さ、前記アンチヒューズトランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さ、前記第二フォローイングゲートトランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さ及び前記第二選択トランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さは、実質的に同一である、請求項13に記載のメモリアレイ。
【請求項24】
前記第一選択トランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さ、前記第一フォローイングゲートトランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さ、前記第二フォローイングゲートトランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さ及び前記第二選択トランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さは、実質的に同一であり、前記アンチヒューズトランジスタのゲート端子のゲート酸化物の厚さよりも大きい、請求項13に記載のメモリアレイ。
【請求項25】
同一の行に配置されているメモリセルは、同一のアンチヒューズ制御線、同一のフォローイング制御線、同一のワード線及び異なるビット線に結合されており、
同一の列に配置されているメモリセルは、異なるアンチヒューズ制御線、異なるワード線、同一のフォローイング制御線及び同一のビット線に結合されている、請求項13に記載のメモリアレイ。
【請求項26】
前記メモリセルのプログラム動作時は、
前記ワード線は、第一電圧から第二電圧までの範囲にあり、
前記フォローイング制御線は、前記第二電圧から第三電圧までの範囲にあり、
前記アンチヒューズ制御線は、前記第三電圧であり、
前記ビット線は、第四電圧であり、
前記第三電圧は前記第二電圧よりも大きく、前記第二電圧は前記第一電圧よりも大きく、前記第一電圧は前記第四電圧よりも大きい、請求項25に記載のメモリアレイ。
【請求項27】
前記メモリセルのプログラム動作時は、
該メモリセルと同一の行に配置されている非選択メモリセルに結合されているビット線は、前記第一電圧である、請求項26に記載のメモリアレイ。
【請求項28】
前記メモリセルのプログラム動作時は、
該メモリセルと同一の列に配置されている非選択メモリセルに結合されているワード線は、前記第四電圧であり、
前記非選択メモリセルに結合されているアンチヒューズ制御線は、前記第四電圧である、請求項26に記載のメモリアレイ。
【請求項29】
前記メモリセルの読出動作時は、
前記ワード線は、第一電圧であり、
前記フォローイング制御線は、前記第一電圧であり、
前記アンチヒューズ制御線は、前記第一電圧から第二電圧までの範囲にあり、
前記ビット線は、第四電圧であり、
前記第二電圧は前記第一電圧よりも大きく、前記第一電圧は前記第四電圧よりも大きい、請求項25に記載のメモリアレイ。
【請求項30】
前記メモリセルの読出動作時は、
該メモリセルと同一の行に配置されている非選択メモリセルに結合されているビット線は、前記第一電圧である、請求項29に記載のメモリアレイ。
【請求項31】
前記メモリセルの読出動作時は、
該メモリセルと同一の列に配置されている非選択メモリセルに結合されているワード線は、前記第四電圧であり、
前記非選択メモリセルに結合されているアンチヒューズ制御線は、前記第四電圧である、請求項29に記載のメモリアレイ。
【請求項32】
前記メモリセルの逆読出動作時は、
前記ワード線は、第一電圧から第二電圧までの範囲にあり、
前記フォローイング制御線は、前記第一電圧から前記第二電圧までの範囲にあり、
前記アンチヒューズ制御線は、第四電圧であり、
前記ビット線は、前記第一電圧から前記第二電圧までの範囲にあり、
前記第二電圧は前記第一電圧よりも大きく、前記第一電圧は前記第四電圧よりも大きい、請求項25に記載のメモリアレイ。
【請求項33】
前記メモリセルの逆読出動作時は、
該メモリセルと同一の行に配置されている非選択メモリセルに結合されているビット線は、前記第四電圧である、請求項32に記載のメモリアレイ。
【請求項34】
前記メモリセルの逆読出動作時は、
該メモリセルと同一の列に配置されている非選択メモリセルに結合されているワード線は、前記第四電圧であり、
前記非選択メモリセルに結合されているアンチヒューズ制御線は、前記第四電圧である、請求項32に記載のメモリアレイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メモリアレイに関連し、より詳細には、小さいチップ領域を有するワンタイムプログラマブルメモリアレイに関連する。
【背景技術】
【0002】
不揮発性メモリ(NVM)は、電力がメモリブロックに供給されないときでも、記憶する情報を保持するタイプのメモリである。いくつかの例は、磁気デバイスと、光学ディスクと、フラッシュメモリと、他の半導体ベースのメモリトポロジーと、を含む。プログラミングの回数制限に応じて、不揮発性メモリデバイスは、マルチタイムプログラマブル(MTP)メモリとワンタイムプログラマブル(OTP)メモリに分類される。
【0003】
図1は、先行技術の従来のOTPメモリアレイ10を示す。メモリアレイ10は、複数のメモリセル100を含む。各メモリセル100は、選択トランジスタ110と、フォローイングゲートトランジスタ120と、アンチヒューズトランジスタ130と、を含む。選択トランジスタ110は、プログラムされるメモリセルを選択するのに用いられる。メモリセル100をプログラミングするときに、高電圧により選択トランジスタがブレークダウンする(break down)のを回避するため、フォローイングゲートトランジスタ120が、アンチヒューズトランジスタ130と選択トランジスタとの間に追加される。メモリセル100をプログラミングするときは、アンチヒューズトランジスタ130が破壊されて(ruptured)、金属酸化物半導体キャパシタとして振る舞うので、論理「1」のデータをOTPメモリセル100に書き込むことができる。
【0004】
図2は、OTPメモリセル100のレイアウトを示す。図2において、2つのメモリセル100が、異なるアクティブ領域AA1及びAA2にそれぞれ配置されている。また、レイアウトの設計規則により、ダミーポリ(dummy poly)PO及びポリオーバ拡散エッジPODE等の絶縁構造が、製造プロセスの安定性のためにアクティブ領域間に追加されている。同様に、メモリアレイ10の全てのOTPメモリセル100が異なるアクティブ領域に配置されている。このため、ダミー絶縁構造は、OTPメモリアレイのレイアウトの至る所で見つかる可能性があり、OTPメモリアレイ10によって必要とされるチップ領域をかなり大きくしてしまう。ゆえに、より効率よくチップ領域を利用し、小さいチップ領域を有するメモリアレイを設計する方法が解決される課題となる。
【発明の概要】
【0005】
本発明の一つの実施形態は、メモリセルを開示する。メモリセルは、第一選択トランジスタと、第一フォローイングゲートトランジスタと、アンチヒューズトランジスタと、第二フォローイングゲートトランジスタと、第二選択トランジスタと、を含む。
【0006】
第一選択トランジスタは、ビット線に結合されている第一端子と、第二端子と、ワード線に結合されているゲート端子と、を有する。第一フォローイングゲートトランジスタは、第一選択トランジスタの第二端子に結合されている第一端子と、第二端子と、フォローイング制御線に結合されているゲート端子と、を有する。アンチヒューズトランジスタは、第一フォローイングゲートトランジスタの第二端子に結合されている第一端子と、第二端子と、アンチヒューズ制御線に結合されているゲート端子と、を有する。第二フォローイングゲートトランジスタは、アンチヒューズトランジスタの第二端子に結合されている第一端子と、第二端子と、フォローイング制御線に結合されているゲート端子と、を有する。第二選択トランジスタは、第二フォローイングゲートトランジスタの第二端子に結合されている第一端子と、ビット線に結合されている第二端子と、ワード線に結合されているゲート端子と、を有する。
【0007】
本発明の他の実施形態は、メモリアレイを開示する。メモリアレイは、複数のメモリセルを含み、各メモリセルは、第一選択トランジスタと、第一フォローイングゲートトランジスタと、アンチヒューズトランジスタと、第二フォローイングゲートトランジスタと、第二選択トランジスタと、を含む。
【0008】
第一選択トランジスタは、ビット線に結合されている第一端子と、第二端子と、ワード線に結合されているゲート端子と、を有する。第一フォローイングゲートトランジスタは、第一選択トランジスタの第二端子に結合されている第一端子と、第二端子と、フォローイング制御線に結合されているゲート端子と、を有する。アンチヒューズトランジスタは、第一フォローイングゲートトランジスタの第二端子に結合されている第一端子と、第二端子と、アンチヒューズ制御線に結合されているゲート端子と、を有する。第二フォローイングゲートトランジスタは、アンチヒューズトランジスタの第二端子に結合されている第一端子と、第二端子と、フォローイング制御線に結合されているゲート端子と、を有する。第二選択トランジスタは、第二フォローイングゲートトランジスタの第二端子に結合されている第一端子と、ビット線に結合されている第二端子と、ワード線に結合されているゲート端子と、を有する。同一の列に配置されているメモリセルは、同一のアクティブ領域内に配置されている。
【0009】
本発明のこれらの目的及び他の目的は、種々の図面(figures and drawings)に示される好ましい実施形態の次の詳細な説明を理解することで、当業者には疑いなく明らかとなるものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、先行技術の従来のワンタイムプログラマブルメモリアレイを示す。
図2図2は、図1のOTPメモリセルのレイアウトを示す。
図3図3は、本発明の一つの実施形態に従う、メモリアレイを示す。
図4図4は、メモリセルのプログラム動作時の、図3のメモリアレイのメモリセルに結合されている制御線の電圧を示す。
図5図5は、メモリセルの読出動作時の、図3のメモリアレイのメモリセルに結合されている制御線の電圧を示す。
図6図6は、メモリセルの逆読出動作時の、図3のメモリアレイのメモリセルに結合されている制御線の電圧を示す。
図7図7は、本発明の一つの実施形態に従う、図3のメモリアレイのメモリセルの構造を示す。
図8図8は、本発明の一つの実施形態に従う、図7のメモリセルのレイアウトを示す。
図9図9は、本発明の他の実施形態に従う、メモリセルの構造を示す。
図10図10は、本発明の他の実施形態に従う、メモリセルの構造を示す。
図11図11は、本発明の他の実施形態に従う、メモリセルの構造を示す。
図12図12は、本発明の他の実施形態に従う、メモリセルの構造を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図3は、本発明の一つの実施形態に従う、メモリアレイ20を示す。メモリアレイ20は、M×Nのメモリセル2001,1〜200M,Nを含む。ここで、M及びNは、正の整数である。メモリセル2001,1〜200M,Nの各々は、第一選択トランジスタ210と、第一フォローイングゲートトランジスタ220と、アンチヒューズトランジスタ230と、第二フォローイングゲートトランジスタ240と、第二選択トランジスタ250と、を含む。
【0012】
メモリセル2001,1〜200M,Nは、同様の構成と動作原理を有する。例えば、メモリセル2001,1の第一選択トランジスタ210は、ビット線BLに結合されている第一端子と、第二端子と、ワード線WLに結合されているゲート端子と、を有する。メモリセル2001,1の第一フォローイングゲートトランジスタ220は、メモリセル2001,1の第一選択トランジスタ210の第二端子に結合されている第一端子と、フォローイング制御線FLに結合されているゲート端子と、第二端子と、を有する。メモリセル2001,1のアンチヒューズトランジスタ230は、メモリセル2001,1の第一フォローイングゲートトランジスタ220の第二端子に結合されている第一端子と、アンチヒューズ制御線AFに結合されているゲート端子と、第二端子と、を有する。メモリセル2001,1の第二フォローイングゲートトランジスタ240は、メモリセル2001,1のアンチヒューズトランジスタ230の第二端子に結合されている第一端子と、フォローイング制御線に結合されているゲート端子と、第二端子と、を有する。メモリセル2001,1の第二選択トランジスタ250は、メモリセル2001,1の第二フォローイングゲートトランジスタ240の第二端子に結合されている第一端子と、ビット線BLに結合されている第二端子と、ワード線WLに結合されているゲート端子と、を有する。
【0013】
メモリセル2001,1の第一選択トランジスタ210及び第二選択トランジスタ250は、同一のワード線WLに結合されているので、メモリセル2001,1の第一選択トランジスタ210及び第二選択トランジスタ250は、同期的に動作する。また、メモリセル2001,1の第一フォローイングゲートトランジスタ220及び第二フォローイングゲートトランジスタ240は、同一のフォローイング制御線FLに結合されているので、メモリセル2001,1の第一フォローイングゲートトランジスタ220及び第二フォローイングゲートトランジスタ240は、同期的に動作する。
【0014】
追加的に、図3において、同一の行に配置されているメモリセルは、同一のアンチヒューズ制御線、同一のフォローイング制御線、同一のワード線及び異なるビット線に結合されている。例えば、メモリセル2001,1〜2001,Nは、同一の行に配置されており、メモリセル2001,1〜2001,Nは、同一のアンチヒューズ制御線AF、同一のフォローイング制御線FL及び同一のワード線WL1に結合されている。また、メモリセル2001,1は、ビット線BLに結合されている一方で、メモリセル2001,Nは、ビット線BLに結合されている。同様に、メモリセル200M,1〜200M,Nは、同一の行に配置されており、メモリセル200M,1〜200M,Nは、同一のアンチヒューズ制御線AF、同一のフォローイング制御線FL及び同一のワード線WLに結合されている。また、メモリセル200M,1は、ビット線BLに結合されている一方で、メモリセル200M,Nは、ビット線BLに結合されている。
【0015】
さらに、同一の列に配置されているメモリセルは、異なるアンチヒューズ制御線、異なるワード線、同一のフォローイング制御線及び同一のビット線に結合されている。例えば、メモリセル2001,1〜200M,1は、同一の列に配置されており、メモリセル2001,1は、アンチヒューズ制御線AF及びワード線WLに結合されている一方で、メモリセル200M,1は、アンチヒューズ制御線AF及びワード線WLに結合されている。また、メモリセル2001,1及びメモリセル200M,1は、同一のフォローイング制御線FL及び同一のビット線BLに結合されている。メモリセル2001,N〜200M,Nは、同一の列に配置されており、メモリセル2001,Nは、アンチヒューズ制御線AF及びワード線WLに結合されている一方で、メモリセル200M,Nは、アンチヒューズ制御線AF及びワード線WLに結合されている。また、メモリセル2001,N及びメモリセル200M,Nは、同一のフォローイング制御線FL及び同一のビット線BLに結合されている。本実施形態において、メモリセル2001,1〜200M,Nは、同一のフォローイング制御線FLに結合されているが、メモリセル2001,1〜200M,Nは、それでも、他の制御線によって独立して動作することができる。図3に示すように、異なる行に配置されたメモリセルは、異なるアンチヒューズ制御線に結合されることができるが、本発明のいくつかの実施形態においては、アンチヒューズ制御線AF〜AFは、まとめて結合され、同期的に動作してもよい。図4は、メモリセル2001,1のプログラム動作時の、メモリセル2001,1〜200M,Nに結合されている制御線の電圧を示す。メモリセル2001,1のプログラム動作時、ワード線WLは、第一電圧V1から第二電圧V2の範囲内にすることができ、フォローイング制御線FLは、第二電圧V2から第三電圧V3の範囲内にすることができ、アンチヒューズ制御線AFは、第三電圧V3にすることができ、ビット線BLは、第四電圧V4にすることができる。
【0016】
第三電圧V3は、第二電圧V2よりも大きい。第二電圧V2は、第一電圧V1よりも大きい。第一電圧V1は、第四電圧よりも大きい。いくつかの実施形態において、16nmプロセスで製造されたメモリアレイについては、第三電圧V3は5Vであることができ、第二電圧V2は、1.8Vであることができ、第一電圧V1は、0.8Vであることができ、第四電圧V4は、グラウンド電圧であることができる。しかし、他の実施形態において、メモリアレイが他のプロセスで製造された場合は、第三電圧V3、第二電圧V2、第一電圧V1及び第四電圧V4は、要件に応じて異なる値でよい。
【0017】
メモリセル2001,1のプログラム動作時に、メモリセル2001,1の第一選択トランジスタ210、第一フォローイングゲートトランジスタ220、第二フォローイングゲートトランジスタ240、第二選択トランジスタ250はオンにされる。ゆえに、メモリセル2001,1のアンチヒューズトランジスタ230は、アンチヒューズ制御線AFとビット線BLとの間の大きい電圧差、つまり、第三電圧V3と第四電圧V4との間の電圧差により破壊される。
【0018】
また、メモリセル2001,1のプログラム動作時に、メモリセル2001,1と同一の行に配置されているメモリセル2001,Nはプログラムされるべきではない。このため、非選択メモリセル2001,Nに結合しているビット線BLは第一電圧V1にすることができる。この場合、メモリセル2001,Nのアンチヒューズトランジスタ230に印加される電圧差は、メモリセル2001,Nのアンチヒューズトランジスタ230を破壊するほどには大きくなく、メモリセル2001,Nはプログラムされない。
【0019】
さらに、メモリセル2001,1のプログラム動作時に、メモリセル2001,1と同一の列に配置されているメモリセル200M,1はプログラムされるべきではない。このため、非選択メモリセル200M,1に結合されているワード線WLを第四電圧V4にすることができ、非選択メモリセル200M,1に結合されているアンチヒューズ制御線AFを第四電圧V4にすることができる。この場合、アンチヒューズ制御線AFが低い電圧であるので、メモリセル200M,1は、プログラムされない。
【0020】
また、メモリセル2001,1のプログラム動作時、図4に示されるように、アンチヒューズ制御線AFの電圧は、アンチヒューズ制御線AF等の残りのアンチヒューズ制御線の電圧とは異なっていてもよいが、本発明のいくつかの実施形態において、アンチヒューズ制御線AF〜AFは、同一の電圧に設定してもよい。つまり、アンチヒューズ制御線AF〜AFは、まとめて結合され、同期的に動作してもよい。この場合、ワード線WLは、第四電圧V4のままであるので、非選択メモリセル200M,1は、プログラムされない。さらに、この場合、メモリセル2001,1とは異なる列に配置されている、メモリセル200M,N等の他の非選択メモリセルには、メモリセル2001,Nと同じ動作を適用することができる。
【0021】
図5は、メモリセル2001,1の読出動作時の、メモリセル2001,1〜200M,Nに結合されている制御線の電圧を示す。メモリセル2001,1の読出動作時は、ワード線WLは、第一電圧V1にすることができ、フォローイング制御線FLは、第一電圧V1にすることができ、アンチヒューズ制御線AFは、第一電圧V1から第二電圧V2の範囲内にすることができ、ビット線BLは、第四電圧V4にすることができる。この場合、メモリセル2001,1の第一選択トランジスタ210、第一フォローイングゲートトランジスタ220、第二フォローイングゲートトランジスタ240及び第二選択トランジスタ250はオンにされ、メモリセル2001,1のアンチヒューズトランジスタ230に記憶されたデータをビット線BLから読み出すことができる。
【0022】
また、メモリセル2001,1の読出動作時に、メモリセル2001,1と同一の行に配置されているメモリセル2001,Nは読み出されるべきではない。このため、メモリセル2001,1の読出動作時は、非選択メモリセル2001,Nに結合されているビット線BLは第一電圧V1にすることができる。この場合、メモリセル2001,Nの第一選択トランジスタ210、第一フォローイングゲートトランジスタ220、第二フォローイングゲートトランジスタ240及び第二選択トランジスタ250はオフにされ、メモリセル2001,Nのアンチヒューズトランジスタ230に記憶されたデータは、ビット線BLから読み出されない。
【0023】
さらに、メモリセル2001,1の読出動作時に、メモリセル2001,1と同一の列に配置されているメモリセル200M,1は読み出されるべきではない。このため、メモリセル2001,1の読出動作時に、非選択メモリセル200M,1に結合されているワード線WLは、第四電圧V4にすることができ、非選択メモリセル200M,1に結合されているアンチヒューズ制御線AFは、第四電圧V4にすることができる。この場合、メモリセル200M,1の第一選択トランジスタ210及び第二選択トランジスタ250はオフにされ、メモリセル200M,1のアンチヒューズトランジスタ230に記憶されたデータは、ビット線BLから読み出されない。
【0024】
また、メモリセル2001,1の読出動作時、図5に示されるように、アンチヒューズ制御線AFの電圧は、アンチヒューズ制御線AF等の残りのアンチヒューズ制御線の電圧とは異なっていてもよいが、本発明のいくつかの実施形態において、アンチヒューズ制御線AF〜AFは、同一の電圧に設定してもよい。つまり、アンチヒューズ制御線AF〜AFは、まとめて結合され、同期的に動作してもよい。この場合、ワード線WLは、第四電圧V4のままであるので、非選択メモリセル200M,1は、読み出されない。さらに、この場合、メモリセル2001,1とは異なる列に配置されている、メモリセル200M,N等の他の非選択メモリセルには、メモリセル2001,Nと同じ動作を適用することができる。
【0025】
いくつかの実施形態においては、メモリアレイは、メモリセル内のデータを読み出す逆読出動作をサポートしてもよい。図6は、メモリセル2001,1の逆読出動作時の、メモリセル2001,1〜200M,Nに結合されている制御線の電圧を示す。メモリセル2001,1の逆読出動作時、ワード線WLは、第一電圧V1から第二電圧V2の範囲内にすることができ、フォローイング制御線FLは、第二電圧V1から第二電圧V2の範囲内にすることができ、アンチヒューズ制御線AFは、第四電圧V4にすることができ、ビット線BLは、第一電圧V1から第二電圧V2の範囲内にすることができる。この場合、メモリセル2001,1の第一選択トランジスタ210、第一フォローイングゲートトランジスタ220、第二フォローイングゲートトランジスタ240、第二選択トランジスタ250はオンにされ、メモリセル2001,1のアンチヒューズトランジスタ230に記憶されたデータをビット線BLから読み出すことができる。
【0026】
また、メモリセル2001,1の逆読出動作時に、メモリセル2001,1と同一の行に配置されているメモリセル2001,Nは読み出されるべきではない。このため、メモリセル2001,1の逆読出動作時は、非選択メモリセル2001,Nに結合されているビット線BLは第一電圧V4にすることができる。この場合、メモリセル2001,Nの第一選択トランジスタ210、第一フォローイングゲートトランジスタ220、第二フォローイングゲートトランジスタ240及び第二選択トランジスタ250はオフにされ、メモリセル2001,Nのアンチヒューズトランジスタ230に記憶されたデータは、ビット線BLから読み出されない。
【0027】
さらに、メモリセル2001,1の逆読出動作時に、メモリセル2001,1と同一の列に配置されているメモリセル200M,1は読み出されるべきではない。このため、メモリセル2001,1の逆読出動作時は、非選択メモリセル200M,1に結合されているワード線WLは、第四電圧V4にすることができ、非選択メモリセル200M,1に結合されているアンチヒューズ制御線AFは、第四電圧V4にすることができる。この場合、メモリセル200M,1の第一選択トランジスタ210及び第二選択トランジスタ250はオフにされ、メモリセル200M,1のアンチヒューズトランジスタ230に記憶されたデータは、ビット線BLから読み出されない。
【0028】
また、いくつかの実施形態において、メモリセル2001,1の逆読出動作時に、アンチヒューズ制御線AF〜AFは、まとめて結合され、同期的に動作してもよい。この場合、ワード線WLは、第四電圧V4のままであるので、非選択メモリセル200M,1は、読み出されない。さらに、この場合、メモリセル2001,1とは異なる列に配置されている、メモリセル200M,N等の他の非選択メモリセルには、メモリセル2001,Nと同じ動作を適用することができる。
【0029】
第一選択トランジスタ210及び第一フォローイングゲートトランジスタ220は、第二選択トランジスタ250及び第二フォローイングゲートトランジスタ240と同期的に動作するので、メモリアレイ20のメモリセル2001,1〜メモリセル200M,Nの各々によって生成された読出電流は、2つの異なる経路を通じて、対応するビット線に出力することができる。このため、第一選択トランジスタ210のゲート幅、第二選択トランジスタ250のゲート幅、第一フォローイングゲートトランジスタ220のゲート幅及び第二フォローイングゲートトランジスタ240のゲート幅は、駆動能力に影響を与えることなく、先行技術の選択トランジスタ110のゲート幅よりも小さくすることができる。例えば、第一選択トランジスタ210、第二選択トランジスタ250、第一フォローイングゲートトランジスタ220及び第二フォローイングゲートトランジスタ240のゲート幅を50%小さくすることによって、第一選択トランジスタ210、第一フォローイングゲートトランジスタ220、第二フォローイングゲートトランジスタ240及び第二選択トランジスタ250により形成される2つの電流経路は元の駆動能力を維持することができる。
【0030】
図7は、本発明の一つの実施形態に従う、メモリアレイ20のメモリセル2001,1〜200M,Nの構造を示す。メモリセル2001,1及び2002,1は、同じ構造を有する。図8は、メモリアレイ20のメモリセル2001,1及び2002,1のレイアウトを示す。
【0031】
図7において、第一選択トランジスタ210は、さらに、第一選択トランジスタ210の第一端子212に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域214と、第一選択トランジスタ210の第二端子218に結合されている第二ソース/ドレイン拡張領域216と、を含む。第一選択トランジスタ210の第一ソース/ドレイン拡張領域214及び第二ソース/ドレイン拡張領域216は、第一選択トランジスタ210のゲート端子210Gの下方に配置されている。
【0032】
第一フォローイングゲートトランジスタ220は、さらに、第一フォローイングゲートトランジスタ220の第一端子222に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域224と、第一フォローイングゲートトランジスタ220の第二端子228に結合されている第二ソース/ドレイン拡張領域226と、を含む。第一ソース/ドレイン拡張領域224及び第二ソース/ドレイン拡張領域226は、第一フォローイングゲートトランジスタ220のゲート端子220Gの下方に配置されている。
【0033】
アンチヒューズトランジスタ230は、さらに、アンチヒューズトランジスタ230の第一端子232に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域234と、アンチヒューズトランジスタ230の第二端子238に結合されている第二ソース/ドレイン拡張領域236と、を含む。アンチヒューズトランジスタ230の第一ソース/ドレイン拡張領域234及び第二ソース/ドレイン拡張領域236は、アンチヒューズトランジスタ230のゲート端子230Gの下方に配置されている。
【0034】
第二フォローイングゲートトランジスタ240は、さらに、第二フォローイングゲートトランジスタ240の第二端子248に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域246と、第二フォローイングゲートトランジスタ240の第一端子242に結合されている第二ソース/ドレイン拡張領域244と、を含む。第一ソース/ドレイン拡張領域246及び第二ソース/ドレイン拡張領域244は、第二フォローイングゲートトランジスタ240のゲート端子240Gの下方に配置されている。
【0035】
第二選択トランジスタ250は、さらに、第二選択トランジスタ250の第一端子252に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域254と、第二選択トランジスタ250の第二端子258に結合されている第二ソース/ドレイン拡張領域256と、を含む。第二選択トランジスタ250の第一ソース/ドレイン拡張領域254及び第二ソース/ドレイン拡張領域256は、第二選択トランジスタ250のゲート端子250Gの下方に配置されている。
【0036】
メモリセル1,1の第一選択トランジスタ210の第一端子212及び第二選択トランジスタ250の第二端子258は、いずれも、ビット線BLに結合されているので、メモリセル1,1は、同一のビット線BLに結合されている他のメモリセルと同一のアクティブ領域AAに配置することができる。つまり、同一の列に配置されているメモリセルは、全て、同一のアクティブ領域に配置することができる。例えば、メモリセル2,1〜メモリセルM,1もビット線BLに結合されているので、メモリセル2,1〜メモリセルM,1もメモリセル1,1と同一のアクティブ領域AAに配置することができる。
【0037】
同一のアクティブ領域を共有することによって、先行技術で用いられたダミーポリ又はポリオーバ拡散エッジ等の多くは、節約することができ、メモリアレイ20はその領域を効率的に用いることができる。メモリセル2001,1〜200M,Nの各々がメモリセル100よりもより多くのトランジスタを含む可能性があるが、第一選択トランジスタ210、第二選択トランジスタ250、第一フォローイングゲートトランジスタ220、第二フォローイングゲートトランジスタ240のゲート幅は、先行技術の選択トランジスタ110及びフォローイングゲートトランジスタ120のゲート幅よりも小さくすることができる。これゆえ、メモリアレイ20のチップ領域全体は、依然として、実質的に小さくなる。例えば、図8に示すように、第一選択トランジスタ210、第二選択トランジスタ250、第一フォローイングゲートトランジスタ220及び第二フォローイングゲートトランジスタ240のゲート幅W200は、図2に示した選択トランジスタ110及びフォローイングゲートトランジスタ120のゲート幅W100よりも50%小さい。この場合、メモリアレイ20の領域は、駆動能力を低下させることなく、先行技術のメモリアレイのものよりも、30%小さい。
【0038】
本発明のいくつかの実施形態においては、第一選択トランジスタ210、第一フォローイングゲートトランジスタ220、第二フォローイングゲートトランジスタ240、第二選択トランジスタ250は、N型金属酸化物半導体トランジスタであり、アンチヒューズトランジスタ230は、金属酸化物半導体キャパシタとして形成される。この場合、第一選択トランジスタ210の第一端子212及び第二端子218、第一フォローイングゲートトランジスタ220の第一端子222及び第二端子228、アンチヒューズトランジスタ230の第一端子232及び第二端子238、第二フォローイングゲートトランジスタの第一端子242及び第二端子248並びに第二選択トランジスタ250の第一端子252及び第二端子258は、N型ドープソース又はドレインであることができる。また、ソース/ドレイン拡張領域214、216、224、226、234、236、244、246、254、256は、ソース及びドレインよりも低いドープ濃度を有するN型ドープ領域であることができる。
【0039】
ソース/ドレイン拡張領域は、パンチスルー効果を低下させるのに役立てることができる。しかし、第一選択トランジスタ210、第二選択トランジスタ250、第一フォローイングゲートトランジスタ220、第二フォローイングゲートトランジスタ240により、メモリセル2001,1〜200M,Nの各々の2つの電流経路が制御されるので、第一ソース/ドレイン拡張領域234及び第二ソース/ドレイン拡張領域236を追加せずとも、アンチヒューズトランジスタ230でのパンチスルー効果は、選択トランジスタ及びフォローイングゲートトランジスタによって回避することができる。
【0040】
図9は、本発明の一つの実施形態に従う、メモリセル300の構造を示す。メモリセル300及び2001,1は、類似した構造を有する。2つのメモリの主な違いは、メモリセル300が、第一選択トランジスタ210と、第一フォローイングゲートトランジスタ320と、アンチヒューズトランジスタ330と、第二フォローイングゲートトランジスタ340と、第二選択トランジスタ250と、を含む点である。
【0041】
第一フォローイングゲートトランジスタ320は、第一フォローイングゲートトランジスタ320の第一端子222に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域224を含むが、第一フォローイングゲートトランジスタ220のような第二ソース/ドレイン拡張領域226を含まない。アンチヒューズトランジスタ330は、第一ソース/ドレイン拡張領域234及び第二ソース/ドレイン拡張領域236を含まない。また、第二フォローイングゲートトランジスタ340は、第二フォローイングゲートトランジスタ340の第二端子248に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域246を含むが、第二フォローイングゲートトランジスタ240のような第二ソース/ドレイン拡張領域244を含まない。
【0042】
アンチヒューズトランジスタ330近くのソース/ドレイン拡張領域を除去することによって、メモリセル300のアンチヒューズトランジスタ330により生成される接合リーク電流を小さくすることができ、メモリセル300の電力消費を小さくする。
【0043】
メモリセル300の第一選択ゲート210の第一端子212及び第二選択ゲート250の第二端子258のいずれも、依然として、ビット線BLに結合されているので、メモリセル300は、同一のビット線BLに結合されている他のメモリセルと同一のアクティブ領域AAに配置することができる。つまり、同一の列に配置されているメモリセルは、依然として、同一のアクティブ領域に配置することができる。このため、メモリセル300を用いて、メモリアレイ20のメモリセル2001,1〜200M,Nを置換しても、チップ領域全体は、依然として、先行技術のメモリアレイよりも小さくすることができる。
【0044】
さらに、いくつかの実施形態においては、ソース/ドレイン拡張領域のいくつかを、ソース/ドレイン拡張領域よりも低いドープ濃度を有する修正ソース/ドレイン拡張領域に置換することができる。図10は、本発明の一つの実施形態に従う、メモリセル400の構造を示す。メモリセル400及び2001,1は、類似した構造を有する。2つのメモリセルの主な違いは、メモリセル400が第一選択トランジスタ210と、第一フォローイングゲートトランジスタ420と、アンチヒューズトランジスタ430と、第二フォローイングゲートトランジスタ440と、第二選択トランジスタ250と、を含む点である。
【0045】
第一フォローイングゲートトランジスタ420は、第一フォローイングゲートトランジスタ420の第一端子222に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域224と、第一フォローイングゲートトランジスタの第二端子228に結合されている修正ソース/ドレイン拡張領域426と、を含む。第一ソース/ドレイン拡張領域224及び修正ソース/ドレイン拡張領域426は、第一フォローイングゲートトランジスタ420のゲート端子220Gの下方に配置されている。
【0046】
アンチヒューズトランジスタ430は、アンチヒューズトランジスタ430の第一端子232及び第二端子238に結合されている修正ソース/ドレイン拡張領域434を含む。修正ソース/ドレイン拡張領域434は、アンチヒューズトランジスタ430のゲート端子230Gの下方に配置されている。
【0047】
第二フォローイングゲートトランジスタ440は、第二フォローイングゲートトランジスタ440の第二端子248に結合されている第一ソース/ドレイン拡張領域246と、第二フォローイングゲートトランジスタ440の第一端子242に結合されている修正ソース/ドレイン拡張領域444と、を含む。第一ソース/ドレイン拡張領域246及び修正ソース/ドレイン拡張領域444は、第二フォローイングゲートトランジスタ440のゲート端子240Gの下方に配置されている。
【0048】
この場合、アンチヒューズトランジスタ430は、アンチヒューズバラクタとして形成される。また、メモリセル400の第一選択ゲート210の第一端子212及び第二選択ゲート250の第二端子258のいずれも、依然として、ビット線BLに結合されているので、メモリセル400は、同一のビット線BLに結合されている他のメモリセルと同一のアクティブ領域AAに配置することができる。つまり、同一の列に配置されているメモリセルは、依然として、同一のアクティブ領域に配置することができる。このため、メモリセル400を用いて、メモリアレイ20のメモリセル2001,1〜200M,Nを置換しても、チップ領域全体は、依然として、先行技術のメモリアレイよりも小さくすることができる。
【0049】
図11は、本発明の一つの実施形態に従う、メモリセル500の構造を示す。メモリセル500及び2001,1は、類似した構造を有する。2つのメモリセルの主な違いは、メモリセル500が第一選択トランジスタ210と、第一フォローイングゲートトランジスタ520と、アンチヒューズトランジスタ530と、第二フォローイングゲートトランジスタ540と、第二選択トランジスタ550と、を含む点である。
【0050】
図11において、第一フォローイングゲートトランジスタ520の第二端子228、アンチヒューズトランジスタ530の第一端子232及び第二端子238並びに第二フォローイングゲートトランジスタ540の第一端子242は、ウェルW1内に配置されている。いくつかの実施形態においては、第一選択トランジスタ210、第一フォローイングゲートトランジスタ520、第二選択トランジスタ250及び第二フォローイングゲートトランジスタ540は、N型金属酸化物半導体電界効果トランジスタにより形成され、ウェルW1はNウェルであることができる。
【0051】
この場合、アンチヒューズトランジスタ530はアンチヒューズバラクタとして形成される。また、メモリセル500の第一選択ゲート210の第一端子212及び第二選択ゲート250の第二端子258のいずれも、依然として、ビット線BLに結合されているので、メモリセル500は、同一のビット線BLに結合されている他のメモリセルと同一のアクティブ領域AAに配置することができる。つまり、同一の列に配置されているメモリセルは、依然として、同一のアクティブ領域に配置することができる。このため、メモリセル500を用いて、メモリアレイ20のメモリセル2001,1〜200M,Nを置換しても、チップ領域全体は、依然として、先行技術のメモリアレイよりも小さくすることができる。
【0052】
追加的に、メモリアレイ20において、第一選択トランジスタ210のゲート端子210Gのゲート酸化物の厚さ、第一フォローイングゲートトランジスタ220のゲート端子220Gのゲート酸化物の厚さ、アンチヒューズトランジスタ230のゲート端子230Gのゲート酸化物の厚さ、第二フォローイングゲートトランジスタ240のゲート端子240Gのゲート酸化物の厚さ、第二選択トランジスタ250のゲート端子250Gのゲート酸化物の厚さは、実質的に同一である。
【0053】
しかし、いくつかの実施形態においては、選択トランジスタ及びフォローイングゲートトランジスタは外部信号を受信してもよいので、選択トランジスタ及びフォローイングゲートトランジスタは、より高い電圧耐性の入出力デバイスとして形成されてもよい。一方、アンチヒューズトランジスタは、より低い電圧耐性のコアデバイスとして形成されてよい。この場合、選択トランジスタのゲート酸化物の厚さ及びフォローイングゲートトランジスタのゲート酸化物の厚さは、アンチヒューズトランジスタのゲート酸化物の厚さより大きくてよい。
【0054】
図11は、本発明の一つの実施形態に従う、メモリセル600の構造を示す。メモリセル600及び2001,1は、類似した構造を有する。2つのメモリセルの主な違いは、メモリセル600が第一選択トランジスタ610と、第一フォローイングゲートトランジスタ620と、アンチヒューズトランジスタ630と、第二フォローイングゲートトランジスタ640と、第二選択トランジスタ650と、を含み、第一選択トランジスタ610のゲート端子のゲート酸化物の厚さ、第一フォローイングゲートトランジスタ620のゲート端子のゲート酸化物の厚さ、第二フォローイングゲートトランジスタ640のゲート端子のゲート酸化物の厚さ及び第二選択トランジスタ650のゲート端子のゲート酸化物の厚さが、実質的に同一であり、アンチヒューズトランジスタ630のゲート端子のゲート酸化物の厚さよりも大きい点である。この場合、メモリセル600は、メモリセル2001,1よりも高い電圧の信号で動作することができる。
【0055】
まとめると、本発明の実施形態によって提供されたメモリセルの各々は、2つの異なる経路を通じて対応するビット線に結合することができるので、各メモリセルのトランジスタのゲート幅を小さくすることができ、同一のビット線に結合されているメモリセルは、同一のアクティブ領域内に配置することができる。このため、本発明の実施形態によって提供されたメモリセルを用いたメモリアレイの領域全体を、駆動能力に影響を与えることなく、実質的に小さくすることができる。
【0056】
当業者は、本発明の教示を保持しつつ、装置及び方法の多くの修正及び変更がなされてもよいことを容易に理解するものである。従って、上記の開示は、添付の特許請求の範囲の境界によってのみ制限されると解釈すべきである。
【要約】      (修正有)
【課題】メモリセルおよびメモリアレイの領域全体を小さくするワンタイムプログラマブルメモリアレイを提供する。
【解決手段】メモリセル200は、第一選択トランジスタ210と、第一フォローイングゲートトランジスタ220と、アンチヒューズトランジスタ230と、第二フォローイングゲートトランジスタ240と、第二選択トランジスタ250と、を含む。第一選択トランジスタと第二選択トランジスタのゲート端子はワード線WLに結合され、第一フォローイングゲートトランジスタと第二フォローイングゲートトランジスタのゲート端子はフォローイング制御線FLに結合され、アンチヒューズトランジスタのゲート端子はアンチヒューズ制御線AFに結合される。第二フォローイングゲートトランジスタと第二選択トランジスタは、アンチヒューズトランジスタに対して、第一フォローイングゲートトランジスタと第一選択トランジスタに対して対称的に配置される。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12