(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1に記載の広告斡旋装置としてコンピュータを機能させるための広告斡旋プログラムであって、上記広告斡旋装置が備える各部として上記コンピュータを機能させるための広告斡旋プログラム。
請求項11又は12に記載の端末装置としてコンピュータを機能させるための端末プログラムであって、上記端末装置が備える各部として上記コンピュータを機能させるための端末プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態に係る広告斡旋システムについて、図面に基づいて説明すれば以下のとおりである。なお、以下に説明する広告斡旋システムは、広告主が指定した広告行為を行為者に実施させるためのものである。広告行為としては、「広告対象商品の商品名を声に出して言う」といった物品を使用しない広告行為の他に、「広告対象商品の商品名がプリントされたTシャツを着る」といった物品(この場合はTシャツ)を使用する広告行為の双方が想定される。
【0016】
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1について、
図1〜
図9を用いて詳細に説明する。
【0017】
(広告斡旋システム100)
図1は、本発明の実施形態1に係る広告斡旋システム100を示す模式図である。広告斡旋システム100は、
図1に示すように、広告斡旋装置1、行為者端末3、広告主端末4を含んでいる。広告斡旋装置1、行為者端末3、および広告主端末4は、ネットワークを介して相互に通信可能である。
【0018】
広告斡旋装置1は、(1)広告行為を依頼する広告主と広告行為を実施する行為者とをバインディングする機能の他に、(2)広告行為の実施をバインディングされた行為者に指示するための指示情報を作成する機能、(3)広告行為の実施に必要な物品をバインディングされた行為者に配送するための配送情報を作成する機能、(4)広告行為の実施状況を評価する機能、(5)評価結果に応じた広告料を広告主に請求するための請求情報を作成する機能、および、(6)評価結果に応じた、または、予め定められた報酬を行為者に支払うための支払情報を作成する機能を有している。
【0019】
広告斡旋装置1は、例えば、広告行為の斡旋を行う事業者によって、配送システム5、請求システム6、支払システム7、および通知システム8と共に運用される。ここで、配送システム5は、広告斡旋装置1が作成した配送情報に基づいて、広告行為の実施に必要な物品を行為者に配送するためのシステムである。請求システム6は、広告斡旋装置1が作成した請求情報に基づいて、広告料を広告主に請求するためのシステムである。支払システム7は、広告斡旋装置1が作成した支払情報に基づいて、報酬を行為者に支払うためのシステムである。通知システム8は、広告斡旋装置1が作成した指示情報(例えば、指示情報を含む電子メール)を行為者に送信するためのシステムである。配送システム5、請求システム6、支払システム7、および通知システム8については、公知の技術を用いて実現することが可能であるため、ここでは、その説明を割愛する。
【0020】
行為者端末3は、行為者が使用する端末であり、その行為者が実施する広告行為の条件(以下、「行為条件」と記載する)を指定する行為条件情報を入力するために利用される。広告主端末4は、広告主が使用する端末であり、その広告主が依頼する広告行為を指定する依頼情報を入力するために利用される。SNS9は、広告行為の実施状況を評価するために利用される、予め定められたソーシャルネットワークサービスである。SNS9として利用可能なソーシャルネットワークサービスとしては、例えば、各ユーザが短文を投稿すること、及び、他のユーザが投稿した短文を閲覧することが可能な短文投稿サービスや、各ユーザが画像を投稿すること、及び、他のユーザが投稿した画像を閲覧することが可能な画像投稿サービスなどが挙げられる。
【0021】
広告斡旋システム100を用いれば、以下のような広告行為を多数(例えば100人)の行為者に実施させることが可能である。
【0022】
例1:2016年12月15日の09時30分から09時50分までの間、渋谷駅から代官山駅に向かう○○線の車内において、清涼飲料水○○を飲みながら、事前に配布されたトートバッグを肩にかけ、事前に配布されたシールを顔に貼る。
【0023】
例2:2016年12月16日の18時00分から18時10分までの間、東京都渋谷区の○○ビルの自動販売機前において、行列を作って予め定められたシナリオにそったパフォーマンスを行う。
【0024】
例3:2016年12月16日の12時00分から15時00分までの間、千葉県船橋市の○○工場において、この工場の壁に○○の絵を描く。
【0025】
例4:2017年1月23日、朝の通勤又は通学に利用する地下鉄○○線の車内において、事前に配布されたTシャツを着用する。
【0026】
例5:2017年1月30日及び2017年2月3日、午前10時に○駅を出発する○○○線の第8号車において、この列車が○○駅を出発してから○○○駅に到着するまでの間、事前に配布された帽子を被る。
【0027】
以上のような広告行為を実施すれば、その広告行為が世間の耳目を集め、ソーシャルネットワークによって拡散される。その結果、その広告行為を直接目撃した消費者のみならず、ソーシャルネットワークを利用する多くの消費者を広告対象商品に注目させることができる。また、例1又は例4において、行為者は、通勤又は通学中の空いた時間を使って広告行為を実施することができる。
【0028】
なお、例1、例4、及び例5においては、広告行為の実施に際して物品(トートバック、シール、Tシャツ、帽子)が利用される。これらの物品には、例えば、広告対象商品の商品名、広告対象商品のロゴ、広告対象商品のPR、広告対象商品に関するイベント情報、広告対象商品を製造又は販売する会社の会社名など、広告主が定めた広告情報をプリントすることができる。これにより、広告行為の宣伝効果を高めることができる。
【0029】
(広告斡旋装置1)
図2は、本実施形態に係る広告斡旋装置1を示すブロック図である。広告斡旋装置1は、行為条件情報取得部11、依頼情報取得部12、行為条件情報選択部13、配送情報作成部14、指示情報作成部15、コンテンツ数計測部16、実施状況評価部17、請求情報作成部18、支払情報作成部19、行為条件情報蓄積部D1、行為者個人情報蓄積部D2、および広告主個人情報蓄積部D3を備えている。行為者個人情報蓄積部D2および広告主個人情報蓄積部D3には、それぞれ、ユーザ登録を済ませた行為者および広告主の個人情報が予め蓄積されている。なお、行為者および広告主の個人情報の具体例については、参照する図面を代えて後述する。
【0030】
行為条件情報取得部11は、行為者端末3から、行為者が実施可能な行為条件を指定する行為条件情報を取得する。この行為条件情報には、少なくとも、行為者を識別するための行為者ID、実施可能な広告行為の内容に関する条件を指定する内容条件情報、広告行為を実施可能な時間帯に関する条件を指定する時間帯条件情報、および、広告行為を実施可能な場所に関する条件を指定する場所条件情報が含まれる。行為条件情報取得部11が取得した行為条件情報は、行為条件情報蓄積部D1に蓄積される。なお、行為条件情報の具体例については、参照する図面を代えて後述する。
【0031】
依頼情報取得部12は、広告主端末4から、広告主が依頼する広告行為を指定する依頼情報を取得する。この依頼情報には、少なくとも、広告主を識別するための広告主ID、依頼する広告行為の内容を指定する内容指定情報、広告行為を実施する時間帯を指定する時間帯指定情報、広告行為を実施する場所を指定する場所指定情報、および、広告予算を指定する予算指定情報が含まれる。また、依頼する広告行為が物品を用いる広告行為である場合には、依頼情報に当該物品を指定する物品指定情報が含まれる。依頼情報取得部12が取得した依頼情報は、行為条件情報選択部13、配送情報作成部14、指示情報作成部15、コンテンツ数計測部16、および請求情報作成部18に提供される。なお、依頼情報の具体例については、参照する図面を代えて後述する。
【0032】
行為条件情報選択部13は、行為条件情報蓄積部D1に蓄積された行為条件情報の中から、依頼情報取得部12が取得した依頼情報に該当する行為条件情報を選択する。選択する行為条件情報の数は、依頼情報取得部12が取得した依頼情報の指定する広告予算に応じて決める。ここで、依頼情報が行為条件情報に該当する、あるいは、行為条件情報が依頼情報に該当するとは、依頼情報の指定する各事項が、それぞれ、行為条件情報の指定する各条件を充足することを指す。例えば、依頼情報が指定する内容、時間帯、および場所が、それぞれ、行為条件情報が指定する内容、時間帯、および場所に関する条件を充足するとき、依頼情報が行為条件情報に該当するという。行為条件情報選択部13は、選択した行為条件情報に含まれる行為者IDを配送情報作成部14、指示情報作成部15、および支払情報作成部19に提供する。
【0033】
配送情報作成部14は、行為条件情報選択部13が選択した行為条件情報を入力した行為者に対して、依頼情報取得部12が取得した依頼情報が指定する物品を配送するための配送情報を作成する。この配送情報には、依頼情報取得部12が取得した依頼情報が指定する物品の物品名の他に、行為条件情報選択部13が選択した行為条件情報を入力した行為者の個人情報(例えば、住所および氏名)が宛先として含まれる。配送情報作成部14は、この個人情報を行為者個人情報蓄積部D2から取得する。具体的には、配送情報作成部14は、行為者個人情報蓄積部D2に蓄積された個人情報の中から、行為条件情報選択部13が選択した行為条件情報と同じ行為者IDに関連付けられた個人情報を取得する。配送情報作成部14は、作成した配送情報を配送システム5に送信する。配送システム5は、この配送情報を配送情報作成部14から取得し、取得した配送情報に従って物品の配送を手配する。
【0034】
指示情報作成部15は、行為条件情報選択部13が選択した行為条件情報を入力した行為者に対して、依頼情報取得部12が取得した依頼情報が指定する広告行為の実施を指示するための指示情報を作成する。この指示情報には、依頼情報取得部12が取得した依頼情報が指定する広告行為の他に、行為条件情報選択部13が選択した行為条件情報を入力した行為者の個人情報(例えば、メールアドレス)が宛先として含まれる。指示情報作成部15は、この個人情報を行為者個人情報蓄積部D2から取得する。具体的には、指示情報作成部15は、行為者個人情報蓄積部D2に蓄積された個人情報の中から、行為条件情報選択部13が選択した行為条件情報と同じ行為者IDに関連付けられた個人情報を取得する。指示情報作成部15は、作成した指示情報を通知システム8に提供する。通知システム8は、この指示情報を指示情報作成部15から取得し、取得した指示情報を行為者端末に送信する。
【0035】
コンテンツ数計測部16および実施状況評価部17は、広告行為の実施状況を評価するための構成である。コンテンツ数計測部16および実施状況評価部17は、依頼情報取得部12が取得した依頼情報が指定する時間帯(広告行為を実施する時間帯)が終了した後、以下のように動作する。
【0036】
コンテンツ数計測部16は、SNS9に投稿されたコンテンツであって、依頼情報取得部12が取得した依頼情報が指定する広告行為に関連するコンテンツのコンテンツ数を計測する。例えば、コンテンツ数計測部16は、依頼情報の指定する時間帯に、依頼情報の指定する場所から投稿されたコンテンツであって、依頼情報の指定する内容に関連するコンテンツの数を計測する。ここで、依頼情報の指定する内容に関連するコンテンツとしては、依頼情報の指定する内容に関連する語を含むテキストコンテンツ、依頼情報の指定する内容に関連する物の像を含むイメージコンテンツ(静止画像又は動画像)、又は、このようなテキストコンテンツとイメージコンテンツとが組み合わせられた合成コンテンツなどが挙げられる。また、依頼情報の指定する内容に関連するキーワードを、所定の形式(例えば、ハッシュタグ)で含むコンテンツを、依頼情報の指定する内容に関連するコンテンツと見做してもよい。このようなコンテンツ数の計測は、例えば、SNS9が提供するテキスト検索機能またはイメージ検索機能を利用することによって、容易に実現することができる。一例として、「青いTシャツを着る」という文字列が内容指定情報として依頼情報に含まれている場合、この文字列をキーワードとするテキスト検索またはイメージ検索を、投稿時間および投稿場所に関する条件を付けて実行すればよい。コンテンツ数計測部16は、計測したコンテンツ数を実施状況評価部17に提供する。
【0037】
実施状況評価部17は、コンテンツ数計測部16が計測したコンテンツ数に基づいて広告行為の実施状況を評価する。実施状況評価部17による評価結果は、例えば、コンテンツ数計測部16が計測したコンテンツ数と相関するスコアによって表される。この場合、コンテンツ数が多ければ多いほど、評価結果を表すスコアは高くなり、コンテンツ数が少なければ少ないほど、評価結果を表すスコアは低くなる。評価結果を表すスコアの導出は、コンテンツ数xにスコアyを対応させる関数y=f(x)を用いて実現してもよいし、コンテンツ数x1,x2,…,xnにスコアy1,y2,…,ynを対応させるテーブルを用いて実現してもよい。
【0038】
なお、イメージコンテンツをコンテンツ数計測部16の計測対象とする場合、画像全体のなかで依頼情報の指定する内容に関連する物(例えば、青いTシャツ)の像が占める面積の割合が所定の閾値を超えるイメージコンテンツのみをカウントする構成を採用してもよい。この工夫によって、依頼情報の指定する内容と無関係なイメージコンテンツ(ノイズ)がカウントされる確率を低下させ、依頼情報の指定する内容に関連するイメージコンテンツをより精度良くカウントすることが可能になる。
【0039】
また、依頼情報の指定する内容に関連する物(例えば、広告対象商品のパッケージ)に印刷される模様が既知である場合には、この模様を予めコンテンツ数計測部16に学習させておき、この模様を像として含むイメージコンテンツのみをカウントする構成を採用してもよい。また、広告行為が物品を用いる広告行為である場合、この物品に所定のバーコードやQRコード(登録商標)などのコードを付しておき、このコードを像として含むイメージコンテンツのみをカウントする構成を採用してもよい。これらの工夫によっても、依頼情報の指定する内容と無関係なイメージコンテンツ(ノイズ)がカウントされる確率を低下させ、依頼情報の指定する内容に関連するイメージコンテンツをより精度良くカウントすることが可能になる。
【0040】
これらの方法により計測されたコンテンツ数に基づいて、追加金額を設定してもよい。追加金額の設定には、例えば、予め定められた支払ルールが用いられる。この支払いルールには、例えば、「青いTシャツの面積の割合が50%を超えたイメージコンテンツの数が10以上の場合、○○円の追加金額を支払うものとする」というルールが定められている。なお、コンテンツ数計測部16や実施状況評価部17が支払ルールを有していてもよく、実施状況評価部17が支払ルールを参照してもよい。
【0041】
実施状況評価部17は、得られた評価結果を請求情報作成部18および支払情報作成部19に提供する。
【0042】
請求情報作成部18は、依頼情報取得部12が取得した依頼情報を入力した広告主に対して、実施状況評価部17の評価結果に応じた広告料を請求するための請求情報を作成する。この請求情報には、実施状況評価部17の評価結果に応じた広告料の他に、依頼情報取得部12が取得した依頼情報を入力した広告主の個人情報(例えば、メールアドレス)が宛先として含まれる。請求情報作成部18は、この個人情報を広告主個人情報蓄積部D3から取得する。具体的には、請求情報作成部18は、広告主個人情報蓄積部D3に蓄積された個人情報の中から、依頼情報取得部12が取得した依頼情報と同じ広告主IDに関連付けられた個人情報を取得する。請求情報に含まれる広告料は、例えば、依頼情報の指定する広告予算に応じた基本金額と評価結果に応じた追加金額との和である。評価結果に応じた追加金額の算定は、評価結果を表すスコアyに追加金額zを対応させる関数z=g(y)を用いて実現してもよいし、評価結果を表すスコアy1,y2,…,ynに追加金額z1,z2,…,znを対応させるテーブルを用いて実現してもよい。請求情報作成部18は、作成した請求情報を請求システム6に送信する。請求システム6は、請求情報作成部18から請求情報を受信し、当該請求情報を広告主端末4に送信する。
【0043】
支払情報作成部19は、行為条件情報選択部13が選択した行為条件情報を入力した行為者に対して、実施状況評価部17の評価結果に応じた報酬を支払うための支払情報を作成する。この支払情報には、実施状況評価部17の評価結果に応じた報酬金額の他に、行為条件情報選択部13が選択した行為条件情報を入力した行為者の個人情報(例えば、口座番号)が振込先として含まれる。支払情報作成部19は、この個人情報を行為者個人情報蓄積部D2から取得する。具体的には、支払情報作成部19は、行為者個人情報蓄積部D2に蓄積された個人情報の中から、行為条件情報選択部13が選択した行為条件情報と同じ行為者IDに関連付けられた個人情報を取得する。支払情報に含まれる報酬金額は、例えば、予め定められた基本金額と評価結果に応じた追加金額との和である。評価結果に応じた追加金額の導出は、評価結果を表すスコアyに支払金額wを対応させる関数w=h(y)を用いて実現してもよいし、評価結果を表すスコアy1,y2,…,ynに支払金額w1,w2,…,wnを対応させるテーブルを用いて実現してもよい。支払情報作成部19は、作成した支払情報を支払システム7に送信する。支払システム7は、支払情報作成部19から支払情報を受信し、当該支払情報の支払金額が行為者口座に振り込まれるように手配する。
【0044】
なお、本実施形態においては、行為条件情報選択部13が選択した行為条件情報を入力した行為者全員に対して無条件に指示情報を送信する構成を採用しているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、まず、行為条件情報選択部13が選択した行為条件情報を入力した行為者全員に対して無条件に依頼打診を送信し、その後、依頼打診に対して依頼を引き受ける旨を返信した行為者に対してのみ指示情報を送信する構成を採用してもよい。
【0045】
図3は、行為者個人情報蓄積部D2に蓄積される各行為者の個人情報の一例を示す図である。各行為者の個人情報には、
図3に示すように、その行為者の行為者ID、その行為者の氏名、その行為者の住所、その行為者のメールアドレス、および、その行為者の口座番号が含まれる。これらの用途については、上述したとおりである。また、各行為者の個人情報には、
図3に示すように、その行為者のマイナンバーが含まれていてもよい。各行為者に対する支払実績をマイナンバーと関連付けて管理する必要がある場合、このマイナンバーを用いることができる。また、各行為者の個人情報には、不適格フラグ(不図示)を含んでいてもよい。事業主は、ある行為者が広告行為に不適格であると判断した場合、その行為者の個人情報に不適格フラグを立てる。行為条件情報選択部13は、不適格フラグが立てられた行為者の入力した行為条件情報を選択候補から除外する。なお、ある行為者が広告行為に不適格であると判断される場合としては、その行為者が依頼された広告行為を実施しなかった場合や、その行為者が広告主または事業者にとって好ましくないコンテンツをSNS9に投稿した場合などが挙げられる。
【0046】
図4は、行為条件情報蓄積部D1に蓄積される各行為条件情報の一例を示す図である。各行為条件情報には、上述したように、その行為条件情報を入力した行為者の行為者ID、その行為者が実施可能な広告行為の内容に関する条件を指定する内容条件情報、その行為者が広告行為を実施可能な時間帯に関する条件を指定する時間帯条件情報、および、その行為者が広告行為を実施可能な場所に関する条件を指定する場所条件情報が含まれる。内容条件情報は、予め定められた行為条件群(例えば、着る、被る、飲む、食べる、手を上げる、逆立ちする、イベントに参加するなど)から行為者によって選択された少なくとも1つの行為条件を指定する。時間帯条件情報は、行為者によって設定された少なくとも1つの時間帯条件を指定する。時間帯条件情報が指定する時間帯条件は、例えば、「2016年12月15日:8時00分〜9時00分」のような特定の日の特定の時間帯、または、「土曜:15時00分〜20時00分」のような特定の曜日の特定の時間帯によって表される。場所条件情報は、行為者によって設定された少なくとも1つの場所条件を指定する。場所条件情報が指定する場所条件は、例えば、「東京都北区」のような特定の地域、または、「総武線:船橋駅〜東京駅」のような特定の路線の特定の区間によって表される。また、行為条件情報には、
図4に示すように、希望報酬額を指定する希望報酬額指定情報が含まれていてもよい。この場合、行為条件情報選択部13は、依頼情報の指定する広告予算から算定した予定報酬額を超える希望報酬額を指定した行為条件情報を選択候補から除外する。
【0047】
図5は、広告主個人情報蓄積部D3に蓄積される各広告主の個人情報の一例を示す図である。各広告主の個人情報には、
図5に示すように、その広告主の広告主ID、および、その広告主のメールアドレスが含まれる。これらの用途については、上述したとおりである。また、各行為者の個人情報には、
図5に示すように、その広告主の氏名、および、その広告主の住所が含まれていてもよい。請求情報を郵送にて送付する場合には、この氏名および住所を宛先として用いることができる。
【0048】
図6は、依頼情報取得部12が取得する依頼情報の一例を示す図である。依頼情報には、上述したように、その依頼情報を入力した広告主を識別するための広告主ID、その広告主が依頼する広告行為の内容を指定する内容指定情報、その広告行為を実施する時間帯を指定する時間帯指定情報、その広告行為を実施する場所を指定する場所指定情報、その広告行為を実施するために用いる物品を指定する物品指定情報、その広告主が設定した広告予算を指定する予算指定情報が含まれる。内容指定情報は、予め定められた行為内容群(例えば、Tシャツを着る、セーターを着る、帽子を被る、かつらを被る、手を上げる、逆立ちする、ワークショップに参加するなど)から広告主によって選択された1つの行為内容を指定する。広告主が選択可能な行為内容と行為者が選択可能な行為内容との間には予め包含関係が定められており、行為条件情報選択部13は、内容指定情報の指定する行為内容が内容条件情報の指定する行為条件を充足するか否かを、この包含関係に基づいて判断する。例えば、広告主が選択可能な行為内容「Tシャツを着る」と行為者が選択可能な行為条件「着る」との間に後者が前者を包含するという包含関係が定められている場合、内容指定情報の指定する行為内容「Tシャツを着る」は、内容条件情報の指定する行為条件「着る」を充足すると判断される。時間帯指定情報は、広告主によって設定された1つの時間帯を指定する。時間帯指定情報が指定する時間帯は、例えば、「2016年12月15日:8時00分〜8時30分」のような特定の日の特定の時間帯である。行為条件情報選択部13は、時間帯指定情報の指定する時間帯が時間帯条件情報の指定する時間帯条件を充足するか否かを、両者の間の時間的な包含関係に基づいて判断する。例えば、時間帯指定情報の指定する時間帯「2016年12月15日:8時00分〜8時30分」は、時間帯条件情報の指定する時間帯条件「2016年12月15日:8時00分〜9時00分」を充足すると判断される。場所指定情報は、広告主によって設定された1つの時間帯を指定する。場所指定情報の指定する場所は、例えば、「東京都北区3丁目」のような特定の地域、または、「総武線:船橋駅〜市川駅」のような特定の路線の特定の区間である。行為条件情報選択部13は、場所指定情報の指定する場所が場所条件情報の指定する場所条件を充足するか否かを、両者の間の地理的な包含関係に基づいて判断する。例えば、場所指定情報の指定する場所「東京都北区3丁目」は、場所条件情報が指定する場所条件「東京都北区」を充足すると判断される。
【0049】
(広告斡旋装置1の処理)
図7は、本実施形態に係る広告斡旋装置1の処理を示すフローチャートである。本処理は、広告主端末4から依頼情報を取得したことをトリガーとして開始される。本処理に含まれる各ステップの内容を説明すれば、以下のとおりである。
【0050】
(ステップS701)
依頼情報取得部12は、広告主端末4から依頼情報を取得する。
【0051】
(ステップS702)
行為条件情報選択部13は、行為条件情報蓄積部D1に蓄積された行為条件情報の中から、ステップS701にて取得した依頼情報に該当する行為条件情報を選択する。
【0052】
(ステップS703)
配送情報作成部14は、ステップS702にて選択した行為条件情報を入力した行為者に対して、ステップS701にて取得した依頼情報が指定する物品を配送するための配送情報を作成する。配送システム5は、この配送情報に従って物品の配送を手配する。
【0053】
(ステップS704)
指示情報作成部15は、ステップS702にて選択した行為条件情報を入力した行為者に対して、ステップS701にて取得した依頼情報が指定する広告行為の実施を指示するための指示情報を作成する。通知システム8は、この指示情報を行為者端末3に送信する。なお、ステップS703およびステップS704の実施順は任意である。ステップS703を実施する前にステップS704を実施してもよいし、ステップS703と同時にステップS704を実施してもよいし、ステップS703を実施した後にステップS704を実施してもよい。
【0054】
(ステップS705)
コンテンツ数計測部16は、ステップS701にて取得した依頼情報の指定する時間帯が終わるまで、すなわち、広告行為の実施が終了するまで待って、ステップS706の処理を行う。
【0055】
(ステップS706)
コンテンツ数計測部16は、コンテンツ数計測部16は、SNS9に投稿されたコンテンツであって、ステップS701にて取得した依頼情報の指定する広告行為に関連するコンテンツのコンテンツ数を計測する。
【0056】
(ステップS707)
実施状況評価部17は、ステップS706にて計測したコンテンツ数に基づいて広告行為の実施状況を評価する。
【0057】
(ステップS708)
請求情報作成部18は、ステップS701にて取得した依頼情報を入力した広告主に対して、ステップS707での評価結果に応じた広告料を請求するための請求情報を作成する。請求システム6は、この請求情報を広告主端末4に送信する。
【0058】
(ステップS709)
支払情報作成部19は、ステップS702にて選択した行為条件情報を入力した行為者に対して、ステップS707での評価結果に応じた報酬を支払うための支払情報を作成する。支払システム7は、この支払情報にしたがって、支払金額の振り込みを手配する。なお、ステップS708およびステップS709の実施順は任意である。ステップS708を実施する前にステップS709を実施してもよいし、ステップS708と並行してステップS709を実施してもよいし、ステップS708を実施した後にステップS709を実施してもよい。
【0059】
〔実施形態1の変形例〕
図2に示す広告斡旋装置1においては、広告主が入力した依頼情報を取得したときに、この依頼情報に該当する行為条件情報を、それ以前に取得した行為条件情報の中から選択する構成を採用しているが、本実施形態に係る広告斡旋装置1はこれに限定されない。すなわち、本実施形態に係る広告斡旋装置1においては、行為者が入力した行為条件情報を取得したときに、この行為条件情報に該当する依頼情報を、それ以前に取得した依頼情報の中から選択する構成を採用することも可能である。
【0060】
図8は、本変形例に係る広告斡旋装置1を示すブロック図である。
図8に示す広告斡旋装置1は、行為者が入力した行為条件情報を取得したときに、この行為条件情報に該当する依頼情報を、それ以前に取得した依頼情報の中から選択する構成を採用したものである。
図8に示す広告斡旋装置1においては、
図2に示す広告斡旋装置1が備える行為条件情報選択部13および行為条件情報蓄積部D1が、それぞれ、依頼情報選択部20および依頼情報蓄積部D4に置き換えられている。
【0061】
依頼情報取得部12は、広告主が依頼する広告行為を指定する依頼情報を広告主端末4から取得する。依頼情報取得部12は、取得した依頼情報を依頼情報蓄積部D4に提供する。依頼情報蓄積部D4は、依頼情報取得部12が取得した依頼情報を蓄積する。
【0062】
行為条件情報取得部11は、行為者端末3から行為条件情報を取得する。行為条件情報取得部11は、取得した行為条件情報を依頼情報選択部20に提供すると共に、取得した行為条件情報に含まれる行為者IDを配送情報作成部14、指示情報作成部15、および支払情報作成部19に提供する。
【0063】
依頼情報選択部20は、依頼情報蓄積部D4に蓄積された依頼情報の中から、行為条件情報取得部11が取得した行為条件情報に該当する依頼情報を選択する。依頼情報選択部20は、選択した依頼情報を、配送情報作成部14、指示情報作成部15、コンテンツ数計測部16、および請求情報作成部18に提供する。
【0064】
配送情報作成部14は、行為条件情報取得部11が取得した行為条件情報を入力した行為者に対して、依頼情報選択部20が選択した依頼情報が指定する物品を配送するための配送情報を作成する。指示情報作成部15は、行為条件情報取得部11が取得した行為条件情報を入力した行為者に対して、依頼情報選択部20が選択した依頼情報が指定する広告行為の実施を指示するための指示情報を作成する。
【0065】
コンテンツ数計測部16は、SNS9に投稿されたコンテンツであって、依頼情報選択部20が選択した依頼情報が指定する広告行為に関連するコンテンツのコンテンツ数を計測する。実施状況評価部17は、コンテンツ数計測部16が計測したコンテンツ数に基づいて広告行為の実施状況を評価する。
【0066】
請求情報作成部18は、依頼情報選択部20が選択した依頼情報を入力した広告主に対して、実施状況評価部17の評価結果に応じた広告料を請求するための請求情報を作成する。支払情報作成部19は、行為条件情報取得部11が取得した行為条件情報を入力した行為者に対して、実施状況評価部17の評価結果に応じた報酬を支払うための支払情報を作成する。
【0067】
図9は、本変形例に係る広告斡旋装置1の処理を示すフローチャートである。本処理は、行為者端末3から行為条件情報を取得したことをトリガーとして開始される。本処理に含まれる各ステップの内容を説明すれば、以下のとおりである。
【0068】
(ステップS901)
行為条件情報取得部11は、行為者端末3から行為条件情報を取得する。
【0069】
(ステップS902)
依頼情報選択部20は、依頼情報蓄積部D4に蓄積された依頼情報の中から、ステップS901にて取得した行為条件情報に該当する依頼情報を選択する。
【0070】
(ステップS903)
配送情報作成部14は、ステップS901にて取得した行為条件情報を入力した行為者に対して、ステップS902にて選択した依頼情報が指定する物品を配送するための配送情報を作成する。配送システム5は、この配送情報に従って物品の配送を手配する。
【0071】
(ステップS904)
指示情報作成部15は、ステップS901にて取得した行為条件情報を入力した行為者に対して、ステップS902にて選択した依頼情報が指定する広告行為の実施を指示するための指示情報を作成する。通知システム8は、この指示情報を行為者端末3に送信する。なお、ステップS903およびステップS904の実施順は任意である。ステップS903を実施する前にステップS904を実施してもよいし、ステップS903と同時にステップS904を実施してもよいし、ステップS903を実施した後にステップS904を実施してもよい。
【0072】
(ステップS905)
コンテンツ数計測部16は、ステップS902にて選択した依頼情報の指定する時間帯が終わるまで、すなわち、広告行為の実施が終了するまで待って、ステップS906の処理を行う。
【0073】
(ステップS906)
コンテンツ数計測部16は、SNS9に投稿されたコンテンツであって、ステップS902にて選択した依頼情報の指定する広告行為に関連するコンテンツのコンテンツ数を計測する。
【0074】
(ステップS907)
実施状況評価部17は、ステップS906にて計測したコンテンツ数に基づいて広告行為の実施状況を評価する。
【0075】
(ステップS908)
請求情報作成部18は、ステップS902にて選択した依頼情報を入力した広告主に対して、ステップS907での評価結果に応じた広告料を請求するための請求情報を作成する。請求システム6は、この請求情報を広告主端末4に送信する。
【0076】
(ステップS909)
支払情報作成部19は、ステップS901にて取得した行為条件情報を入力した行為者に対して、ステップS907での評価結果に応じた報酬を支払うための支払情報を作成する。支払システム7は、この支払情報にしたがって、支払金額の振り込みを手配する。なお、ステップS908およびステップS909の実施順は任意である。ステップS908を実施する前にステップS909を実施してもよいし、ステップS908と並行してステップS909を実施してもよいし、ステップS908を実施した後にステップS909を実施してもよい。
【0077】
〔実施形態2〕
実施形態1に係る広告斡旋システム100においては、広告行為の実施状況の評価にSNSを利用する構成を採用しているが、本発明に係る広告斡旋システムはこれに限定されない。すなわち、本発明に係る広告斡旋装置においては、広告行為の実施状況の評価に行為者端末3を利用する構成を採用することも可能である。本実施形態においては、広告行為の実施状況の評価に行為者端末3を利用する構成について、
図10〜
図14に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0078】
(広告斡旋システム100a)
図10は、本実施形態に係る広告斡旋システム100aを示す模式図である。広告斡旋システム100aは、
図10に示すように、広告斡旋装置1a、行為者端末3、広告主端末4、および行為者所持端末(端末装置)91を備えている。広告斡旋装置1a、行為者端末3、広告主端末4、および行為者所持端末91は、ネットワークを介して相互に通信可能である。
【0079】
行為者所持端末91は、広告行為を実施する行為者が所持する携帯端末であって、集音した音声を表す音声データ、および、撮像した画像を表す画像データを、ネットワークを介して広告斡旋装置1aに提供する機能を有している。
【0080】
(広告斡旋装置1a)
図11は、本実施形態に係る広告斡旋装置1aを示すブロック図である。広告斡旋装置1aは、行為条件情報取得部11、依頼情報取得部12、行為条件情報選択部13、配送情報作成部14、指示情報作成部15、データ取得部21、注目度評価部22、実施状況評価部17、請求情報作成部18、支払情報作成部19、行為条件情報蓄積部D1、行為者個人情報蓄積部D2、および広告主個人情報蓄積部D3を備えている。
【0081】
行為条件情報取得部11、依頼情報取得部12、行為条件情報選択部13、配送情報作成部14、指示情報作成部15、請求情報作成部18、および支払情報作成部19の機能は、実施形態1に係る広告斡旋装置1と同様である。以下、データ取得部21、注目度評価部22、および実施状況評価部17の機能について説明する。
【0082】
データ取得部21は、広告行為を実施する行為者が所持する行為者所持端末91で集音した音声を表す音声データ、又は、行為者所持端末91で撮像した画像を表す画像データを行為者所持端末91から取得する。データ取得部21は、取得した音声データ、又は、画像データを注目度評価部22に供給する。
【0083】
注目度評価部22は、データ取得部21が取得した音声データ、又は、画像データに基づいて、行為者に対する周囲の注目度を評価する。音声データに基づく注目度の評価方法としては、(1)所定のアルゴリズムに従って音声データをテキスト化し、(2)音声データ全体のうち、テキスト化に成功した部分の割合を算出し、(3)算出した割合を注目度と見做す方法などが挙げられる。行為者の近くに人がいれば、その人が発話した音声はテキスト化に成功しやすい。行為者の近くにいる人が多ければ多いほど、すなわち、行為者が実施する行為に対する注目度が高ければ高いほど、音声データ全体の中でテキスト化に成功した部分の割合が増える。画像データに基づく注目度の評価方法としては、(1)所定のアルゴリズムに従って被写体として含まれる人の視線を検出し、(2)被写体として含まれる人のうち、視線が行為者所持端末91を向いている人の割合を算出し、(3)算出した割合を注目度と見做す方法などが挙げられる。注目度評価部22は、算出した注目度を実施状況評価部17に提供する。
【0084】
実施状況評価部17は、注目度評価部22が算出した注目度に基づいて広告行為の実施状況を評価する。実施状況評価部17による評価結果は、例えば、注目度評価部22が算出した注目度と相関するスコアによって表される。この場合、注目度が高ければ高いほど、評価結果を表すスコアは高くなり、注目度が低ければ低いほど、評価結果を表すスコアは低くなる。評価結果を表すスコアの導出は、注目度xにスコアyを対応させる関数y=f(x)を用いて実現してもよいし、注目度x1,x2,…,xnにスコアy1,y2,…,ynを対応させるテーブルを用いて実現してもよい。実施状況評価部17は、得られた評価結果を請求情報作成部18および支払情報作成部19に提供する。
【0085】
なお、広告斡旋装置1aが注目度評価部22を備える構成に代えて、行為者所持端末91が注目度評価部22を備える構成を採用することも可能である。この場合、広告斡旋装置1aには、注目度評価部22の代わりに、行為者所持端末91が算出した注目度を行為者所持端末91から取得する注目度取得部(図示せず)が搭載されることになる。実施状況評価部17は、注目度評価部が取得した注目度に基づいて広告行為の実施状況を評価する。
【0086】
(広告斡旋装置1aの処理)
図12は、本実施形態に係る広告斡旋装置1aの処理を示すフローチャートである。本処理は、広告主端末4から依頼情報を取得したことをトリガーとして開始される。本処理に含まれる各ステップの内容を説明すれば、以下のとおりである。
【0087】
(ステップS1201)
依頼情報取得部12は、広告主端末4から依頼情報を取得する。
【0088】
(ステップS1202)
行為条件情報選択部13は、行為条件情報蓄積部D1に蓄積された行為条件情報の中から、ステップS701にて取得した依頼情報にマッチする行為条件情報を選択する。
【0089】
(ステップS1203)
配送情報作成部14は、ステップS1202にて選択した行為条件情報を入力した行為者に対して、ステップS1201にて取得した依頼情報が指定する物品を配送するための配送情報を作成する。配送システム5は、この配送情報に従って物品の配送を手配する。
【0090】
(ステップS1204)
指示情報作成部15は、ステップS1202にて選択した行為条件情報を入力した行為者に対して、ステップS1201にて取得した依頼情報が指定する広告行為の実施を指示するための指示情報を作成する。通知システム8は、この指示情報を行為者端末3に送信する。なお、ステップS1203およびステップS1204の実施順は任意である。ステップS1203を実施する前にステップS1204を実施してもよいし、ステップS1203と同時にステップS1204を実施してもよいし、ステップS1203を実施した後にステップS1204を実施してもよい。
【0091】
(ステップS1205)
データ取得部21は、行為者所持端末91で集音した音声を表す音声データ、又は、行為者所持端末91で撮像した画像を表す画像データを、行為者所持端末91から取得する。
【0092】
(ステップS1206)
注目度評価部22は、ステップS1205にて取得した音声データ、又は、画像データに基づいて、行為者に対する周囲の注目度を評価する。
【0093】
(ステップS1207)
実施状況評価部17は、ステップS1206にて算出した注目度に基づいて広告行為の実施状況を評価する。
【0094】
(ステップS1208)
請求情報作成部18は、ステップS1201にて取得した依頼情報を入力した広告主に対して、ステップS1207での評価結果に応じた広告料を請求するための請求情報を作成する。請求システム6は、この請求情報を広告主端末4に送信する。
【0095】
(ステップS1209)
支払情報作成部19は、ステップS1202にて選択した行為条件情報を入力した行為者に対して、ステップS1207での評価結果に応じた報酬を支払うための支払情報を作成する。支払システム7は、この支払情報にしたがって、支払金額の振り込みを手配する。なお、ステップS1208およびステップS1209の実施順は任意である。ステップS1208を実施する前にステップS1209を実施してもよいし、ステップS1208と並行してステップS1209を実施してもよいし、ステップS1208を実施した後にステップS1209を実施してもよい。
【0096】
〔実施形態2の変形例〕
図11に示す広告斡旋装置1aにおいては、広告主が入力した依頼情報を取得したときに、この依頼情報に該当する行為条件情報を、それ以前に取得した行為条件情報の中から選択する構成を採用しているが、本実施形態に係る広告斡旋装置1aはこれに限定されない。すなわち、本実施形態に係る広告斡旋装置1aにおいては、行為者が入力した行為条件情報を取得したときに、この行為条件情報に該当する依頼情報を、それ以前に取得した依頼情報の中から選択する構成を採用することも可能である。
【0097】
図13は、本変形例に係る広告斡旋装置1aを示すブロック図である。
図13に示す広告斡旋装置1aは、行為者が入力した行為条件情報を取得したときに、この行為条件情報に該当する依頼情報を、それ以前に取得した依頼情報の中から選択する構成を採用したものである。
図13に示す広告斡旋装置1aにおいては、
図11に示す広告斡旋装置1aが備える行為条件情報選択部13および行為条件情報蓄積部D1が、それぞれ、依頼情報選択部20および依頼情報蓄積部D4に置き換えられている。
【0098】
依頼情報取得部12は、広告主が依頼する広告行為を指定する依頼情報を広告主端末4から取得する。依頼情報取得部12は、取得した依頼情報を依頼情報蓄積部D4に提供する。依頼情報蓄積部D4は、依頼情報取得部12が取得した依頼情報を蓄積する。
【0099】
行為条件情報取得部11は、行為者端末3から行為条件情報を取得する。行為条件情報取得部11は、取得した行為条件情報を依頼情報選択部20に提供すると共に、取得した行為条件情報に含まれる行為者IDを配送情報作成部14、指示情報作成部15、および支払情報作成部19に提供する。
【0100】
依頼情報選択部20は、依頼情報蓄積部D4に蓄積された依頼情報の中から、行為条件情報取得部11が取得した行為条件情報に該当する依頼情報を選択する。依頼情報選択部20は、選択した依頼情報を、配送情報作成部14、指示情報作成部15、コンテンツ数計測部16、および請求情報作成部18に提供する。
【0101】
配送情報作成部14は、行為条件情報取得部11が取得した行為条件情報を入力した行為者に対して、依頼情報選択部20が選択した依頼情報が指定する物品を配送するための配送情報を作成する。指示情報作成部15は、行為条件情報取得部11が取得した行為条件情報を入力した行為者に対して、依頼情報選択部20が選択した依頼情報が指定する広告行為の実施を指示するための指示情報を作成する。
【0102】
データ取得部21は、広告行為を実施する行為者が所持する行為者所持端末91で集音した音声を表す音声データ、又は、行為者所持端末91で撮像した画像を表す画像データを行為者所持端末91から取得する。注目度評価部22は、データ取得部21が取得した音声データ、又は、画像データに基づいて、行為者に対する周囲の注目度を評価する。実施状況評価部17は、注目度評価部22が算出した注目度に基づいて広告行為の実施状況を評価する。
【0103】
請求情報作成部18は、依頼情報選択部20が選択した依頼情報を入力した広告主に対して、実施状況評価部17の評価結果に応じた広告料を請求するための請求情報を作成する。支払情報作成部19は、行為条件情報取得部11が取得した行為条件情報を入力した行為者に対して、実施状況評価部17の評価結果に応じた報酬を支払うための支払情報を作成する。
【0104】
図14は、本変形例に係る広告斡旋装置1aの処理を示すフローチャートである。本処理は、行為者端末3から行為条件情報を取得したことをトリガーとして開始される。本処理に含まれる各ステップの内容を説明すれば、以下のとおりである。
【0105】
(ステップS1301)
行為条件情報取得部11は、行為者端末3から行為条件情報を取得する。
【0106】
(ステップS1302)
依頼情報選択部20は、依頼情報蓄積部D4に蓄積された依頼情報の中から、ステップS1301にて取得した行為条件情報に該当する依頼情報を選択する。
【0107】
(ステップS1303)
配送情報作成部14は、ステップS1301にて取得した行為条件情報を入力した行為者に対して、ステップS1302にて選択した依頼情報が指定する物品を配送するための配送情報を作成する。配送システム5は、この配送情報に従って物品の配送を手配する。
【0108】
(ステップS1304)
指示情報作成部15は、ステップS1301にて取得した行為条件情報を入力した行為者に対して、ステップS1302にて選択した依頼情報が指定する広告行為の実施を指示するための指示情報を作成する。通知システム8は、この指示情報を行為者端末3に送信する。なお、ステップS1303およびステップS304の実施順は任意である。ステップS1303を実施する前にステップS1304を実施してもよいし、ステップS1303と同時にステップS1304を実施してもよいし、ステップS1303を実施した後にステップS1304を実施してもよい。
【0109】
(ステップS1305)
データ取得部21は、行為者所持端末91で集音した音声を表す音声データ、又は、行為者所持端末91で撮像した画像を表す画像データを行為者所持端末91から取得する。
【0110】
(ステップS1306)
注目度評価部22は、ステップS1305にて取得した音声データ、又は、画像データに基づいて、行為者に対する周囲の注目度を評価する。
【0111】
(ステップS1307)
実施状況評価部17は、ステップS1306にて評価した注目度に基づいて広告行為の実施状況を評価する。
【0112】
(ステップS1308)
請求情報作成部18は、ステップS1302にて選択した依頼情報を入力した広告主に対して、ステップS1307での評価結果に応じた広告料を請求するための請求情報を作成する。請求システム6は、この請求情報を広告主端末4に送信する。
【0113】
(ステップS1309)
支払情報作成部19は、ステップS1301にて取得した行為条件情報を入力した行為者に対して、ステップS1307での評価結果に応じた報酬を支払うための支払情報を作成する。支払システム7は、この支払情報にしたがって、支払金額の振り込みを手配する。なお、ステップS1308およびステップS1309の実施順は任意である。ステップS1308を実施する前にステップS1309を実施してもよいし、ステップS1308と並行してステップS1309を実施してもよいし、ステップS1308を実施した後にステップS1309を実施してもよい。
【0114】
〔ソフトウェアによる実現例〕
広告斡旋装置1、1aの制御ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0115】
後者の場合、広告斡旋装置1、1aは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0116】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る広告斡旋装置1は、広告主が依頼する広告行為を指定する依頼情報を取得する依頼情報取得部12と、行為者が実施する行為条件を指定する行為条件情報を取得する行為条件情報取得部11と、上記依頼情報および上記行為条件情報を参照して、上記広告行為が上記行為条件に該当するとき、または、上記行為条件が上記広告行為に該当するとき、上記広告行為の実施を上記行為者に指示する指示情報を作成する指示情報作成部15と、を備えている。
【0117】
上記の構成によれば、広告主が依頼する広告行為を実施可能な行為者に対して当該広告行為の実施を指示する指示情報を自動的に作成することができる。したがって、広告主に複雑な手間や操作を要求することなく、かつ、広告料の高額化を招来することなく、ソーシャルネットワークの拡散を利用した、費用対効果の高い広告を実現することができる。
【0118】
本発明の態様2に係る広告斡旋装置1は、上記態様1において、上記依頼情報が、上記広告行為を実施するために用いる物品を指定する物品指定情報を含み、当該広告斡旋装置1が、上記物品指定情報の指定する物品を上記行為者に配送するための配送情報を作成する配送情報作成部14を更に備えていてもよい。
【0119】
上記の構成によれば、広告行為を実施する行為者に対して当該広告行為を実施するために用いる物品を配送するための配送情報を自動的に作成することができる。このため、配送情報を人手で作成するためのコストを生じさせることなく、物品を用いた広告行為を行為者に依頼することが可能になる。
【0120】
本発明の態様3に係る広告斡旋装置1は、上記態様1又は2において、上記広告行為の実施状況を評価する実施状況評価部17と、上記実施状況評価部17の評価結果に応じた広告料を上記広告主に請求するための請求情報を作成する請求情報作成部18と、を更に備えていてもよい。
【0121】
上記の構成によれば、実施状況の評価結果に応じた広告料を広告主に請求することができる。換言すれば、広告主は、成果に応じた広告料を負担するだけで、広告行為を行為者に依頼することが可能になる。
【0122】
本発明の態様4に係る広告斡旋装置1は、上記態様3において、ソーシャルネットワークサービスに投稿されたコンテンツであって、上記広告行為に関連するコンテンツのコンテンツ数を計測するコンテンツ数計測部16を更に備え、上記実施状況評価部17は、上記コンテンツ数に応じて上記広告行為の実施状況を評価してもよい。
【0123】
上記の構成によれば、ソーシャルネットワークサービスにおける広告料を広告主に請求することが可能になる。
【0124】
本発明の態様5に係る広告斡旋装置1は、上記態様4において、上記依頼情報が、上記広告行為を実施する時間帯を指定する時間帯指定情報と、上記広告行為を実施する場所を指定する場所指定情報とを含み、上記コンテンツ数計測部16が、上記時間帯指定情報の指定する時間帯に上記場所指定情報の指定する場所から上記ソーシャルネットワークサービスに投稿されたコンテンツであって、上記広告行為に関連する語を含むテキストコンテンツ、又は、上記広告行為に関連する像を含むイメージコンテンツのコンテンツ数を計測してもよい。
【0125】
上記の構成によれば、ソーシャルネットワークサービスに投稿されたテキストコンテンツ、又は、イメージコンテンツの数に応じた広告料を広告主に請求することが可能になる。
【0126】
本発明の態様6に係る広告斡旋装置1aは、上記態様3において、上記行為者が所持する端末で集音した音声を表す音声データ、又は、上記端末で撮像した画像データを取得するデータ取得部21と、上記音声データ又は上記画像データに基づいて、上記行為者に対する周囲の注目度を評価する注目度評価部22と、を更に備え、上記実施状況評価部17が、上記注目度に応じて上記広告行為の実施状況を評価してもよい。
【0127】
上記の構成によれば、行為者に対する周囲の注目度に応じた広告料を広告主に請求することが可能になる。
【0128】
本発明の態様7に係る広告斡旋装置1aは、上記態様3において、上記行為者が所持する端末が、集音した音声又は撮像した画像に基づいて評価した、上記行為者に対する周囲の注目度を取得する注目度取得部を更に備え、上記実施状況評価部17は、上記注目度に応じて上記広告行為の実施状況を評価してもよい。
【0129】
上記の構成によれば、行為者に対する周囲の注目度に応じた広告料を広告主に請求することが可能になる。
【0130】
本発明の態様8に係る広告斡旋装置1は、上記態様1〜7において、上記行為条件情報取得部が取得した行為条件情報を蓄積する行為条件情報蓄積部D1と、上記行為条件情報蓄積部D1に蓄積された行為条件情報の中から、指定する行為条件に上記広告行為が該当する行為条件情報を選択する行為条件情報選択部13と、を更に備え、上記指示情報作成部15が作成する指示情報は、上記広告行為の実施を、上記行為条件情報選択部13が選択した行為条件情報を提供した行為者に指示するための指示情報であってもよい。
【0131】
上記の構成によれば、広告主が依頼情報を入力した時点で、その広告主が依頼する広告行為を実施可能な行為者に対してその広告行為の実施を指示する指示情報を自動的に作成することができる。
【0132】
本発明の態様9に係る広告斡旋装置1は、上記態様1〜7において、上記依頼情報取得部が取得した依頼情報を蓄積する依頼情報蓄積部D4と、上記依頼情報蓄積部D4に蓄積された依頼情報の中から、指定する広告行為が上記行為条件に該当する依頼情報を選択する依頼情報選択部20と、を更に備え、上記指示情報作成部が作成する指示情報は、上記行為者に、上記依頼情報選択部が選択した依頼情報の指定する広告行為の実施を指示するための指示情報であってもよい。
【0133】
上記の構成によれば、行為者が行為条件情報を入力した時点で、その行為者に対してその行為者が実施可能な広告行為の実施を指示する指示情報を自動的に作成することができる。
【0134】
本発明の態様10に係る広告斡旋システム100は、広告主端末4と、行為者端末3と、広告斡旋装置1と、を備えており、上記広告斡旋装置1は、上記広告主端末4から、広告主が依頼する広告行為を指定する依頼情報を取得する依頼情報取得部12と、上記行為者端末3から、行為者が実施可能な行為条件を指定する行為条件情報を取得する行為条件情報取得部11と、上記広告行為が上記行為条件に該当するとき、上記広告行為の実施を上記行為者に指示するための指示情報を作成する指示情報作成部15と、を備えている。
【0135】
本発明の態様11に係る広告斡旋方法は、広告主に行為者の広告行為を斡旋する広告斡旋方法であって、広告主が依頼する広告行為を指定する依頼情報を取得する依頼情報取得ステップと、行為者が実施可能な行為条件を指定する行為条件情報を取得する行為条件情報取得ステップと、上記広告行為が上記行為条件に該当するとき、上記広告行為の実施を上記行為者に指示するための指示情報を作成する指示情報作成ステップと、を含んでいる。
【0136】
本発明の各態様に係る広告斡旋装置1、1aは、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記広告斡旋装置1、1aが備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記広告斡旋装置1、1aをコンピュータにて実現させる広告斡旋プログラムも、本発明の範疇に入る。
【0137】
本発明の態様11に係る端末装置(行為者所持端末91)は、上記態様6に係る広告斡旋装置1aに対して、集音した音声を表す音声データ、又は、撮像した画像を表す画像データを提供するデータ提供部を備えている。
【0138】
本発明の態様12に係る端末装置(行為者所持端末91)は、集音した音声を表す音声データ、又は、撮像した画像を表す画像データに基づいて、上記行為者に対する周囲の注目度を評価する注目度評価部と、上記態様7に係る広告斡旋装置1aに対して、上記注目度評価部が評価した注目度を提供する注目度提供部と、を備えている。
【0139】
また、本発明の態様11又は12に係る端末装置(行為者所持端末91)は、コンピュータ(例えば、スマートフォン)によって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記端末装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記端末装置をコンピュータにて実現させる端末プログラムも、本発明の範疇に入る。
【0140】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
【0141】
例えば、本実施形態においては、広告行為を実施する時間帯に広告行為を実施する場所からSNS9に投稿されたコンテンツを、コンテンツ数計測部16によるカウントの対象とする構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、(1)広告行為を実施する時間帯以外の所定の時間帯にSNS9に投稿されたコンテンツを、コンテンツ数計測部16によるカウントの対象とする構成を採用してもよいし、(2)広告行為を実施する時間帯(が終わる時刻)から所定の時間が経過した時刻までにSNS9に投稿されたコンテンツを、コンテンツ数計測部16によるカウントの対象とする構成を採用してもよい。ここで、「所定の時間帯」及び「所定の時間」は、事業者が広告斡旋装置1に直接入力してもよいし、広告主が広告主端末4を介して広告斡旋装置1に入力してもよい。この場合、広告行為を実施する場所として広告主が指定した場所以外からSNS9に投稿されたコンテンツもカウントの対象に加える。これにより、広告行為の実施状況を、広告行為の実施が完了した後のSNS9における事後的な拡散度(例えば、広告行為の実施が完了してから数週間後又は数か月後の拡散度)を考慮して評価することができる。
【0142】
また、上記広告行為に関連する語を含むテキストコンテンツ、または、上記広告行為に関連する物の像を含むイメージコンテンツのコンテンツ数を計測してもよく、例えば、依頼情報の指定する時間帯が経過した後のコンテンツ数から広告斡旋装置設定時間におけるコンテンツ数の増加量を計測してもよい。このとき、広告斡旋装置1は、上記イメージコンテンツに紐付けられたキーワードが含まれたコンテンツ数を取得し、取得したコンテンツ数と閾値を参照し、計測されたコンテンツ数の増加量が所定の閾値を超えた場合に、報酬を行為者に対して別途支払ってもよいものとする。
【0143】
上記閾値は、所定のポータルサイトでカウントされるコンテンツ数を参考に設定されてもよいものとする。具体的には、上記閾値には、当該ポータルで過去に最も多く投稿された値が設定されてもよいし、過去の投稿数の平均値に対して重み係数を乗じて得られる値が設定されてもよい。上述の内容は、例えば、
図2に示した実施状況評価部17で処理してもよく、また、これに限られるものでもない。
【解決手段】広告主が依頼する広告行為を指定する依頼情報を取得する依頼情報取得部(12)と、行為者が実施する行為条件を指定する行為条件情報を取得する行為条件情報取得部(11)と、広告行為が行為条件に該当するとき、又は、行為条件が広告行為に該当するとき、広告行為の実施を行為者に指示する指示情報を作成する指示情報作成部(15)と、を備えた広告斡旋装置(1)。