【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 公開先:株式会社藤田商会 公開日:平成24年12月4日 他2件 商談先:株式会社ノジマ 商談日:平成25年1月9日 他8件
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
突出用孔の大きさがマッサージ本体の平面視形状の大きさよりも大きく形成されており、前記マッサージ本体の周囲には、該マッサージ本体が移動可能な逃げ部が形成されている、請求項1又は2記載のマッサージ装置。
制御手段は、マッサージ本体を伸張させた後に、前記マッサージ本体が伸張した状態を維持し、その後前記マッサージ本体に加えられた圧力を減圧させて前記マッサージ本体を収縮させるように制御する、請求項1から5のいずれかに記載のマッサージ装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係るマッサージ装置の構成を以下において具体的に説明する。
図1は、本発明に係るマッサージ装置の実施の形態の例を示す斜視図であり、(a)図はカバー体を取り付けたマッサージ装置の外観斜視図、(b)図はカバー体を取り外したマッサージ装置の外観斜視図である。また、
図2(a)は、マッサージ装置の平面図、
図2(b)は、マッサージ装置の裏面図、
図3は、マッサージ装置において後述するマッサージ本体が設けられている部分の断面図である。なお、本明細書における上下前後左右は、各図において示す方向を示すものとして説明する。
【0010】
[マッサージ装置1の構成について]
本実施の形態に係るマッサージ装置1は、筐体2、マッサージ本体3、加圧手段としての加圧ポンプ4及び制御手段としての制御部5を備えており、筐体2の内部にマッサージ本体3の一部、加圧ポンプ4及び制御部5等が収納されて一体化されている。また、マッサージ本体3は、後述する筐体2の突出用孔13から一部が筐体2の外部へと突出するように形成されている。さらに、
図1(a)に示すように、筐体2には、外周面に第1カバー体6が着脱自在に取り付けられており、またマッサージ本体3には、外周面に第2カバー体7が着脱自在に取り付けられている。第1カバー体6及び第2カバー体7は、例えば柔らかい布等により形成されており、使用者が足を載せたり、足指を所定位置に配置した時の肌当りを良くするとともに、マッサージ装置1を清潔に使用することができるようにするためのものである。第1カバー体6には、上面にクッション部6aが設けられている。クッション部6aは、使用者が足を置いてマッサージ装置1を使用する際に土踏まず部分を乗せることができるように構成されており、使用時における使用者の負担を軽減することができるように構成されている。また、第1カバー体6には、下面側に図示しないすべり止め部が形成されており、使用時にマッサージ装置が移動したりすることを防止し、使用時における煩わしさや使用者の負担を軽減することができるように構成されている。なお、これら第1カバー体6及び第2カバー体7は、取り外して洗うことができるもので形成されていることが好ましい。このようなもので形成することで、マッサージ装置1を清潔に使用することが可能になる。
【0011】
(筐体2について)
筐体2は、マッサージ装置1の外郭を構成するとともに、内部にマッサージ本体3の一部等を収納して一体化するためのものである。この筐体2は、外壁部8と、この外壁部8の内部に形成された収納空間9とを備えている。外壁部8は、マッサージ装置1の外郭となる部分であり、
図1(b)に示すように、上壁部10、側壁部11及び下壁部12とから構成されている。上壁部10には、マッサージ本体3が挿通可能な大きさに形成された突出用孔13が開口形成されている。この突出用孔13は、第1突出用孔14、第2突出用孔15、第3突出用孔16及び第4突出用孔17から構成されており、これら第1〜第4突出用孔14〜17は、筐体2の最も中央寄りから該筐体2の左右方向外周縁側に向けて、並んで開口形成されている。即ち、第1〜第4突出用孔14〜17は、筐体2の最も中央寄りに第1突出用孔14が開口形成され、第1突出用孔14よりも筐体2の左右方向外周縁側に第2突出用孔15が開口形成され、第2突出用孔15よりも筐体2の左右方向外周縁側に第3突出用孔16が開口形成され、さらに第3突出用孔16の左右方向外周縁側に第4突出用孔17が開口形成されている。
【0012】
これら第1〜第4突出用孔14〜17は、収納空間9内にマッサージ本体3を収納した時に、マッサージ本体3の後述する第1〜第4マッサージ体26〜29の一部を収納空間9から筐体2の外部へ突出させることができる位置、即ち、収納空間9にマッサージ本体3が配置された時に、これら第1〜第4マッサージ体26〜29が配置される場所と対応する場所に開口形成されている。これら第1〜第4突出用孔14〜17のうちの第1突出用孔14は、マッサージ本体3の後述する第1マッサージ体26の外形状と略同じ大きさの孔となるように形成されている。また、これら第1〜第4突出用孔14〜17のうちの第2〜第4突出用孔15〜17は、マッサージ本体3の後述する第2〜第4マッサージ体27〜29の外形状よりも大きな孔となるように形成されている。これら第2〜第4突出用孔15〜17の内周面と第2〜第4マッサージ体27〜29との外周面との間には所定の間隔が形成されるように構成されており、第2〜第4突出用孔15〜17の内周面と第2〜第4マッサージ体27〜29の外周面との間に形成された部分は、第2〜第4マッサージ体27〜29が前後左右方向及び回転方向に移動することが可能な逃げ部21となっている。この逃げ部21は、第2マッサージ体27と第2突出用孔15との間に形成された第1逃げ部22、第3マッサージ体28と第3突出用孔16との間に形成された第2逃げ部23及び第4マッサージ体29と第4突出用孔17との間に形成された第3逃げ部24とを有しており、第1マッサージ体26に対する第2〜第4マッサージ体27〜29の位置を調整することができるようになっている。これにより、足の大きさ等の違いが生じても、第2〜第4マッサージ体27〜29の位置を調整することでマッサージ装置1を使用させることが可能になる。
【0013】
なお、本実施の形態では、第1〜第4突出用孔14〜17が開口形成されている例を用いて説明しているが、突出用孔13の数はこれに限定されるものではない。また、本実施の形態では、左足用のマッサージ本体3の一部を挿通させるための第1〜第4突出用孔14〜17と、右足用のマッサージ本体3の一部を挿通させるための第1〜第4突出用孔14〜17とが開口形成されているが、左足用又は右足用のどちらか一方の第1〜第4突出用孔14〜17が開口するように形成してもよい。
【0014】
(マッサージ本体3について)
マッサージ本体3は、使用者の足指と足指との間において、足指に押圧力を付与してマッサージするためのものである。
図1に示すように、マッサージ本体3は、右足用のものと左足用のものとから構成されている。なお、左足用のマッサージ本体3及び右足用のマッサージ本体3の構成は後述する各マッサージ体の配置が異なるのみで他の構成は同一であるから、ここでは左足用のマッサージ本体3の構成についてのみ説明する。また、左足用のマッサージ本体3における各部の符号と右足用のマッサージ本体3における各部の符号は、同じものを使用する。
【0015】
マッサージ本体3は、互いに隣り合う足指と足指との間にはめることができるように形成されている。このマッサージ本体3は、第1マッサージ体26、第2マッサージ体27、第3マッサージ体28及び第4マッサージ体29を備えている。第1マッサージ体26は、第1足指体としての親指と第2足指体としての人差し指との間にはめるように形成されている。第2マッサージ体27は、人差し指と、第3足指体としての中指との間にはめることができるように形成されている。第3マッサージ体28は、中指と、第4足指体としての薬指との間にはめることができるように形成されている。また、第4マッサージ体29は、薬指と、第5足指体としての小指との間にはめることができるように形成されている。
【0016】
これら第1〜第4マッサージ体26〜29は、伸縮性を有する材料、例えば、天然ゴムや合成ゴム等のような、伸縮性を有するゴム材料で形成されている。特に、無毒性ゴム等の非アレルギー性の材料であり、長期間に亘って伸縮性を維持することができるものであることが好ましく、具体的には、シリコンゴムやウレタンゴム等を用いることが好ましい。なお、本実施の形態では上記したゴム材料を用いた例で説明しているが、伸縮性を有するものであれば、これ以外の材料を用いてもよい。なお、本実施の形態では、第1〜第4マッサージ体を形成する材料としてウレタンゴムを用いているが、これら第1〜第4マッサージ体を形成する材料は、全て同じものを用いてもよいし、異なる材料を任意に選択して用いてもよい。
【0017】
図1〜
図3に示すように、第1〜第4マッサージ体26〜29は、下端の一部が筐体2の内部に形成されている後述する収納空間9内に取付固定されており、筐体2の第1〜第4突出用孔14〜17を通って、収納空間9の内部から該収納空間9の外部へ上方に向けて突出するように設けられている。また、第1マッサージ体26は、筐体2に取付固定されており、第2〜第4マッサージ体27〜29は、マッサージ装置1を平面視した場合の前後左右方向及び回転方向に移動することができるように形成されている。第2〜第4マッサージ体27〜29の移動量は、第1〜第3逃げ部22〜24の大きさに基づいて定められる。即ち、
図2(a)に示すように、第1〜第4マッサージ体26〜29は、筐体2の第1〜第4突出用孔14〜17を挿通して収納空間9の外部へ突出しており、この時の第2〜第4突出用孔15〜17の大きさは第2〜第4マッサージ体27〜29の外形形状及びこの大きさよりも大きくなるように形成されている。したがって、第2〜第4マッサージ体27〜29の周囲には、これら第2〜第4マッサージ体27〜29の外周面と第2〜第4突出用孔15〜17の内周面とが当接する位置までの間隔分だけの逃げ部21が第1〜第3逃げ部22〜24として形成される。第2〜第4マッサージ体27〜29は、第1〜第3逃げ部22〜24が形成されている分だけ前後左右方向に移動することができ、且つ第1〜第3逃げ部22〜24が形成されている分だけ回転方向にも移動することができるようになる。
【0018】
なお、本実施の形態では、第2〜第4マッサージ体27〜29のみが前後左右方向及び回転方向に移動することができるように設けられているが、第1〜第4マッサージ体26〜29の全てが前後方向及び回転方向に移動することができるように設けてもよい。また、本実施の形態では、第2〜第4マッサージ体27〜29が移動する方向として、前後左右方向及び回転方向に移動することができるように設けているが、前後左右方向又は回転方向のいずれかのみ移動することができるように設けてもよい。また、第1〜第4マッサージ体26〜29の全てが上記した方向に移動できるように構成してもよいし、また第1〜第4マッサージ体26〜29のうち任意に設定したもののみが上記した方向に移動できるように構成してもよい。
【0019】
マッサージ本体3において、第1〜第4マッサージ体26〜29は、第1マッサージ体26が中央寄りに配置されており、この第1マッサージ体26の外側に向けて所定の間隔を開けながら、第2マッサージ体27、第3マッサージ体28及び第4マッサージ体29が配置されている。これら第1〜第4マッサージ体26〜29は、人間工学に基づいて使用者の一般的な足指の配置に対応することができるように配置されている。具体的には、
図2(a)に示すように、これら第1〜第4マッサージ体26〜29は、第1マッサージ体26の先端部が最も前側に位置し、第1マッサージ体26の先端部よりも後側に第2マッサージ体27の先端部が位置し、第2マッサージ体27の先端部よりも後側に第3マッサージ体28の先端部が位置し、さらに第3マッサージ体28の先端部よりも後側に第4マッサージ体29の先端部が位置するように配置されている。また、これら第1〜第4マッサージ体26〜29は、マッサージ装置1を平面視した場合に、前後方向によりも左右方向外側に向けてθだけ角度がつくように配置されている。
【0020】
図3に示すように、第1〜第4マッサージ体26〜29は、内部に第1〜第4中空部26a〜29aを有し、これら第1〜第4中空部26a〜29aの周囲を囲むように第1〜第4袋体26b〜29bが形成された袋状体となるように形成されている。これら第1〜第4中空部26a〜29aには、加圧ポンプ4から供給されるエアが流入することができるように形成されている。第1〜第4マッサージ体26〜29は、これら第1〜第4中空部26a〜29aに流入するエアにより加わる力によって伸張し、又は収縮する。即ち、第1〜第4マッサージ体26〜29は、加圧ポンプ4から供給されたエアが第1〜第4中空部26a〜29aに流入し、これら第1〜第4中空部26a〜29aに加えられる力が大きくなると伸張し、これら第1〜第4中空部26a〜29aに加えられている力の大きさが伸張した状態で加えられている力の大きさよりも小さくなった場合には、その力の大きさによって収縮するようになっている。また、第1〜第4マッサージ体26〜29は、その上部が他の部分よりも左右方向の幅が広くなるように形成された幅広の幅広部26c〜29cが形成されている。幅広部26c〜29cは、各マッサージ体とマッサージ体との間に使用者が足指を挿入する際やマッサージ装置1を起動させて第1〜第4マッサージ体26〜29の少なくともいずれかを伸張又は収縮する時に、挿入した足指が各マッサージ体とマッサージ体との間から外れないように、逆に言えば、互いに隣り合う足指と足指との間から、これら足指と足指との間に位置するマッサージ体が外れないようにするためのものである。この幅広部26c〜29cを形成することによって、幅広部26c〜29cとが形成されている部分と、この幅広部26c〜29cが形成されていない他の部分との境界部分に段差部26d〜29dが形成され、この段差部26d〜29dによって、上記した足指と各マッサージ体とが外れることを防ぎ、各マッサージ体による足指側面部への押圧刺激等を確実に与え、かつ足指と足指との間を拡げたり、縮める等のような、足指の運動を確実に行わせて、血行を良くすることが可能になる。
【0021】
第1〜第4マッサージ体26〜29は、マッサージ装置1を平面視した時の形状として、前後方向が長手方向となる略長方形状となるように形成されており、左右方向、即ち、足指間において互いに隣り合う足指の側面部に押圧力等を付与する方向に変形しやすく、かつ長手方向と平行な方向には変形しにくくなるように形成されている。このように形成することで、足指と足指との間において、足指の側面部と接する面積を大きく確保することができ、足指の側面部全体に対して適度な強さの押圧力を確実に付与することが可能になる。また、第1マッサージ体26は、これ以外のマッサージ体、即ち第2マッサージ体27、第3マッサージ体28及び第4マッサージ体29よりも弾性変形しにくくなるように形成されている。即ち、
図3(b)に示すように、第1マッサージ体26は、他の第2マッサージ体27等に比べて、袋体の肉厚が厚くなっており、第1マッサージ体26の肉厚t1と第2マッサージ体27等の肉厚t2とが、t1>t2となるように形成されている。これは、一般に足の親指は他の足指に比べて、足指間の筋肉が縮まる方向への力が強く、親指の側面に対して足指間を拡げるような動作を行わせるためには、他の指に対して付与する押圧力よりも大きな力を親指に付与する必要があるからである。したがって、この第1マッサージ体26の肉厚を他の第2〜第4マッサージ体27〜29の肉厚よりも厚くすることにより、第1マッサージ体26を他の第2〜第4マッサージ体27〜29よりも変形しにくくすることで、親指の側面押圧するための押圧力を他の足指に対してよりも大きなものにすることができ、他の足指よりも力の強い親指に対しても、効果的に押圧力を付与し、マッサージすることが可能になる。なお、第1マッサージ体26を他のマッサージ体よりも弾性変形しにくくする方法としては、肉厚を変更する以外の方法、例えば材質を変える等の任意な方法等によってもよい。
【0022】
(加圧ポンプ4について)
加圧ポンプ4は、マッサージ本体3に圧力を加えて、マッサージ本体3を伸張させるためのものである。この加圧ポンプ4は、
図2(b)に示すように、筐体2の収納空間9内に配置されている。この加圧ポンプ4は、加圧制御ケーブル31を介して制御部5と電気的に接続されている。また、この加圧ポンプ4には、第1電磁弁32及び第2電磁弁33にエアを供給するためのエア配管34aが接続されている。なお、本実施の形態では、マッサージ本体3に圧力を加えてこのマッサージ本体3を伸張させる手段として加圧ポンプ4を用いるが、他の方法でマッサージ本体3に圧力を加えて伸張させるものであってもよい。また、本実施の形態では、加圧ポンプ4からエアを供給することでマッサージ本体3に圧力を加えて伸張させるように構成しているが、加圧ポンプ4から供給されるのはエア以外の気体であってもよいし、又は気体以外の他の流体であってもよい。また、これ以外のものであってもよい。
【0023】
(第1電磁弁32及び第2電磁弁33について)
第1電磁弁32は、マッサージ本体3のうちの第1マッサージ体26へのエアの供給を許容又は遮断するためのものである。また、第2電磁弁33は、マッサージ本体3のうちの第2〜第4マッサージ体27〜29へのエアの供給を許容又は遮断するためのものである。これら第1電磁弁32及び第2電磁弁33には、開閉制御ケーブル35を介して制御部5と電気的に接続されている。また、これら第1電磁弁32及び第2電磁弁33にはエア配管34bが接続されており、加圧ポンプ4からエアが供給されるようになっている。なお、これら第1電磁弁32及び第2電磁弁33は、加圧ポンプ4から供給されたエアを第1〜第4マッサージ体26〜29へ供給するか否か、即ち、第1〜第4マッサージ体26〜29へのエアの供給を許容又は遮断することができるものであれば、従来から公知のものを任意に選択して用いてよい。
【0024】
(制御部5について)
制御部5は、マッサージ装置1の一連の制御を行うためのものであり、筐体2の収納空間9内に配置されている。この制御部5は、電源ケーブル36が電気的に接続されており、外部電源からの電力の供給を受けることができるように構成されている。また、この制御部5は、且つ制御ケーブルを介して加圧ポンプ4と電気的に接続されており、さらに開閉制御ケーブル35を介して第1電磁弁32及び第2電磁弁33と電気的に接続されている。制御部5は、電源スイッチ37を備えている。この電源スイッチ37には、押しボタン式のスイッチが用いられており、制御部5は、押しボタンが筐体2の表面から上部へ突出し、使用者が押圧操作しやすい位置に、筐体2に取付固定されている。なお、本実施の形態では、制御部5の電源スイッチ37として押しボタン式のものを使用しているが、これに限定されるものではない。
【0025】
[マッサージ装置1の電気的構成について]
本発明に係るマッサージ装置1の実施の形態の電気的構成を
図4に示す。なお、
図4においては、電気信号の流れを実線の矢印で示し、加圧ポンプ4から供給されるエアの流れを点線の矢印で示す。本実施の形態に係るマッサージ装置1は、制御手段としての制御部5がマッサージ装置1の総括的な制御を行っており、この制御部5の入力端側に、電源スイッチ37及び後述する圧力検知センサ38の出力端が電気的に接続されている。また、制御部5の出力端側には、加圧ポンプ4、第1電磁弁32及び第2電磁弁33が電気的に接続されている。また、制御部5をはじめとするマッサージ装置1の駆動は、外部電源から電力の供給を受けることで行われる。
【0026】
電源スイッチ37は、マッサージ装置1の駆動をオン又はオフにするためのスイッチである。電源スイッチ37は、オンにされるとオン信号を制御部5に出力し、オフにするとオフ信号を制御部5に出力するように構成されている。なお、電源スイッチ37は、従来から公知のものを任意に選択して用いてよい。加圧ポンプ4は、第1〜第4マッサージ体26〜29に対してエアを供給するためのものである。加圧ポンプ4は、制御部5から出力されるエア供給信号を受けると駆動を開始し、第1〜第4マッサージ体26〜29へのエアの供給を開始し、制御部5から出力されるエア停止信号を受けると駆動を停止して、第1〜第4マッサージ体26〜29へのエアの供給を停止するように構成されている。
【0027】
第1電磁弁32は、第1マッサージ体26へのエアの供給を許容又は遮断するためのものである。この第1電磁弁32は、制御部5から出力される第1開信号を受けるとエアの供給を許容し、制御部5から出力される第1閉信号を受けるとエアの供給を遮断するように構成されている。第2電磁弁33は、第2マッサージ体27、第3マッサージ体28及び第4マッサージ体29へのエアの供給を許容又は遮断するためのものである。この第2電磁弁33は、制御部5から出力される第2開信号を受けるとエアの供給を許容し、制御部5から出力される第2閉信号を受けるとエアの供給を遮断するように構成されている。
【0028】
圧力検知センサ38は、出力端が制御部5の入力端側と電気的に接続されている。この圧力検知センサ38は、加圧ポンプ4から第1〜第4マッサージ体26〜29に供給されるエアの圧力、即ち、これら第1〜第4マッサージ体26〜29の圧力を検知することができるように構成されている。圧力検知センサ38は、周期的に圧力を検知して、その検知した圧力の値を圧力検知信号として制御部5に出力するように構成されている。制御部5では、圧力検知センサ38から出力された圧力検知信号を受けることで、加圧ポンプ4によるエアの供給によって、第1〜第4マッサージ体26〜29の圧力がどの程度になったかを判定する。
【0029】
制御部5は、マッサージ装置1の制御を総括的に行うものであり、内部プログラムに基づいて動作するように構成されている。この制御部5は、電源スイッチ37から出力されるオン信号及びオフ信号、並びに圧力検知センサ38から出力される圧力検知信号の入力を受けることができるように構成されている。また、制御部5は、加圧ポンプ4に対してエア供給開始信号又はエア停止信号を出力することができ、さらに第1電磁弁32に対して第1開信号及び第1閉信号を出力し、第2電磁弁33に対して第2開信号及び第2閉信号を出力することができるように構成されている。
【0030】
[マッサージ装置1の動作について]
次に本実施の形態に係るマッサージ装置1の動作を
図5に基づいて説明する。なお、本実施の形態に係るマッサージ装置1は、第1モード、第2モード及び第3モードという複数の動作モードを順番に行った後であって電源スイッチ37がオンになってから所定時間(本実施の形態では10分)経過していない場合には再度第1モードへ移行し、上記した所定時間が経過した場合には所定時間経過時における動作モードにかかわらず、第3モードまで移行した後に動作を終了する。
【0031】
マッサージ装置1は、電源スイッチ37が操作されるまでは停止状態を維持している。この状態の時に使用者によって電源スイッチ37が操作されると、電源スイッチ37は制御部5にオン信号を出力する。電源スイッチ37から出力されたオン信号を受けた制御部5は、まずは第1モードでマッサージ装置1が動作するように制御する。
【0032】
第1モードでは、制御部5は、まず加圧ポンプ4に対してエア供給信号を出力する。そして、このエア供給信号を受けた加圧ポンプ4は駆動を開始する。また、オン信号を受けた制御部5は、第1電磁弁32に第1開信号を出力すると共に、第2電磁弁33に第2開信号を出力する。第1開信号を受けた第1電磁弁32は、弁を開けて第1マッサージ体26へのエアの供給を許容する状態になり、第2開信号を受けた第2電磁弁33は、弁を開けて第2マッサージ体27、第3マッサージ体28及び第4マッサージ体29へのエアの供給を許容する状態になる。即ち、第1モードでは、第1〜第4マッサージ体26〜29のすべてにエアを供給して圧力を加え、これら第1〜第4マッサージ体26〜29を伸張させるようにする。
【0033】
この時、使用者は、親指、人差し指、中指、薬指及び小指の足指が第1〜第4マッサージ体26〜29により、それぞれの足指と足指との間が全体的に拡げられつつ、各足指の側面に対して第1〜第4マッサージ体26〜29からの押圧刺激を受けることができる。したがって、マッサージ装置1は、足指全体において、足指間が拡げられることと、第1〜第4マッサージ体26〜29による押圧刺激を受けることとによるマッサージ効果を与えることが可能になる。この時、第1〜第4マッサージ体26〜29のうち、互いに隣接するマッサージ体の間には、使用者の足指が位置しているため、第1〜第4マッサージ体26〜29がエアの供給により伸張すると、伸張した第1〜第4マッサージ体26〜29が位置するスペースがなくなり、第1〜第4マッサージ体26〜29が弾性変形する。この場合、これら第1〜第4マッサージ体26〜29は、長手方向に弾性変形しやすく、短手方向に弾性変形しにくい形状に形成されているので、弾性変形しやすい方向、即ち、足指に対して押圧力を付与する方向と略平行な方向に力が加わって、弾性変形する。また、これら第1〜第4マッサージ体26〜29は、このように弾性変形しただけでは伸張した第1〜第4マッサージ体26〜29が位置するスペースが足りない場合も生じる。この時は、第2〜第4マッサージ体27〜29は、これら第2〜第4マッサージ体27〜29と、第2〜第4突出用孔15〜17との間に形成された第1〜第3逃げ部21を移動して、使用者に対して過度な押圧刺激を与えないようにすることができる。
【0034】
制御部5は、圧力検知センサ38から出力される圧力検知信号を受けて、第1〜第4マッサージ体26〜29の圧力が35kPaに達したか否かを所定の周期で検知しており、これらの圧力が35kPaに達していない場合には、圧力検知センサ38から再度出力される圧力検知信号を受けて、第1〜第4マッサージ体26〜29の圧力が35kPaに達したか否かを再度判定する。そして、制御部5は、圧力検知信号を受けて、第1〜第4マッサージ体26〜29の圧力が35kPaに達したと判定すると、第1電磁弁32に第1閉信号を出力すると共に、第2電磁弁33に第2閉信号を出力する。第1閉信号を受けた第1電磁弁32は、弁を閉じて第1マッサージ体26へのエアの供給を遮断する状態になり、第2閉信号を受けた第2電磁弁33は、弁を閉じて第2マッサージ体27へのエアの供給を遮断する状態になる。即ち、第1モードでは、第1〜第4マッサージ体26〜29へのエアの供給を全て遮断して、これら第1〜第4マッサージ体26〜29が35kPaの圧力を維持しつつ伸張した状態を維持させる。また、制御部5は、加圧ポンプ4に対してエア停止信号を出力して、加圧ポンプ4による第1〜第4マッサージ体26〜29へのエアの供給を停止する。
【0035】
制御部5は、加圧ポンプ4に対してエア停止信号を出力すると、内部に設けられている図示しないタイマによるカウントを開始して、エア停止信号を出力した時点から5秒経過したか否かを一定の周期で判定する。ここで、制御部5は、エア停止信号を出力した時点から5秒経過していないと判定した場合には、所定時間経過後に同じ判定を行う。また、制御部5は、エア停止信号を出力した時点から5秒経過したと判定した場合には、第1電磁弁32に第1開信号を出力するとともに、第2電磁弁33に第2開信号を出力する。第1開信号を受けた第1電磁弁32は、弁を開けて第1マッサージ体26の第1中空部26a内のエアを排気し、第1マッサージ体26内の圧力を減圧する。また、第2開信号を受けた第2電磁弁33は、弁を開けて第2〜第4マッサージ体27〜29内のエアを排気し、第2〜第4マッサージ体27〜29内の圧力を減圧する。
【0036】
制御部5は、第1電磁弁32に第1開信号を出力すると共に、第2電磁弁33に第2開信号を出力すると、タイマのカウント値をリセットするとともに、これら第1開信号及び第2開信号を出力した時点からの時間をカウントし、第1開信号及び第2開信号を出力した時点から3秒経過したか否かを一定の周期で判定する。ここで、制御部5は、第1開信号及び第2開信号を出力した時点から3秒経過していないと判定した場合には、所定時間経過後に同じ判定を再度行う。また、制御部5は、第1開信号及び第2開信号を出力した時点から3秒経過したと判定した場合には、第1電磁弁32に閉信号を出力するとともに、第2電磁弁33に第2閉信号を出力する。第1閉信号を受けた第1電磁弁32は、弁を閉じて第1マッサージ体26内のエアの排気を終了する。また、第2閉信号を受けた第2電磁弁33は、弁を閉じて第2マッサージ体27内のエアの排気を終了する。制御部5は、このようにして第1モードでの動作を終了する。
【0037】
次に、制御部5は、第2モードでマッサージ装置1が動作するように制御する。第2モードでは、制御部5は、加圧ポンプ4に対してエア供給信号を出力して、加圧ポンプ4を駆動させる。また、制御部5は、第1電磁弁32に第1開信号を出力する。第1開信号を受けた第1電磁弁32は、弁を開けて第1マッサージ体26へのエアの供給を許容する状態になる。即ち、第2モードでは、第1マッサージ体26にのみエアを供給して圧力を加え、第1マッサージ体26のみを伸張させるようにする。制御部5は、圧力検知センサ38から出力される圧力検知信号を受けて、第1マッサージ体26の圧力が40kPaに達したか否かを所定の周期で検知しており、この圧力が40kPaに達していない場合には、圧力検知センサ38から再度出力される圧力検知信号を受けて、第1マッサージ体26の圧力が40kPaに達したか否かを再度判定する。そして、制御部5は、圧力検知信号を受けて、第1マッサージ体26の圧力が40kPaに達したと判定すると、第1電磁弁32に第1閉信号を出力して、第1電磁弁32の弁を閉じさせて、第1マッサージ体26へのエアの供給を遮断する。即ち、第2モードでは、第1マッサージ体26へのエアの供給をこの時点で遮断して、第1マッサージ体26が40kPaの圧力を維持しつつ伸張した状態を維持させる。また、制御部5は、加圧ポンプ4に対してエア停止信号を出力して、加圧ポンプ4による第1マッサージ体26へのエアの供給を停止する。
【0038】
この時、第1マッサージ体26は、40kPaの圧力を受けた状態で維持しており、第1モード及び後述する第3モードにおける場合よりも高い圧力が第1マッサージ体26に供給されている。即ち、第2モードにおいては、第1マッサージ体26が伸張する量は、第1モード及び第3モードよりも多くなり、足指を押圧する押圧力も大きくなるように設定されている。これは、第1マッサージ体26が足指のうちの親指と人差し指との間に配置されるもので、親指は他の足指よりも左右方向への動きに対する力が強く、また他の足指よりも左右方向への動きにくいため、他の足指よりも大きな力を持って押圧力を付与した方が、使用者が受けるリラックス感をより一層大きなものとすることができ、足指間のマッサージ効果もより向上させることができるためである。一方、他の足指は親指と同じ程度の押圧力を付与して大きな押圧力を付与してしまうと、足指が左右方向に動きすぎたり、マッサージ体同士により挟まれることによって痛みを伴うことがあるため、親指に対して押圧力を付与する第2モードのみ、第1マッサージ体26に付与する圧力を第1モード及び第3モードの圧力よりも高い40kPaに設定している。これにより、他の指よりも足指間の筋肉が縮まる方向への力が強い親指に対して、他の指よりも大きな力を指全体に付与することができ、使用者が受けるリラックス感をより大きくすることができるとともに、足指間のマッサージ効果もさらにより向上させることができ、親指等の血行を良くして痺れや浮腫み等の発生をより効果的に防止することが可能になる。
【0039】
制御部5は、加圧ポンプ4に対してエア停止信号を出力すると、内部に設けられている図示しないタイマによるカウントを開始して、エア停止信号を出力した時点から5秒経過したか否かを一定の周期で判定する。ここで、制御部5は、エア停止信号を出力した時点から5秒経過していないと判定した場合には、所定時間経過後に再度同じ判定を行う。また、制御部5は、エア停止信号を出力した時点から5秒経過したと判定した場合には、第1電磁弁32に第1開信号を出力する。第1開信号を受けた第1電磁弁32は、弁を開けて第1マッサージ体26内のエアを排気し、第1マッサージ体26内の圧力を減圧する。この時、制御部5は、タイマのカウント値をリセットするとともに、第1開信号を出力した時点からの時間をカウントし、第1開信号を出力した時点から3秒経過したか否かを一定の周期で判定する。ここで、制御部5は、第1開信号を出力した時点から3秒経過していないと判定した場合には、所定時間経過後に同じ判定を再度行う。また、制御部5は、第1開信号を出力した時点から3秒経過したと判定した場合には、第1電磁弁32に閉信号を出力する。第1閉信号を受けた第1電磁弁32は、弁を閉じて第1マッサージ体26内の排気を終了する。制御部5は、このようにして第2モードでの動作を終了する。
【0040】
次に、制御部5は、第3モードでマッサージ装置1が動作するように制御する。第3モードでは、制御部5は、加圧ポンプ4に対してエア供給信号を出力して、加圧ポンプ4を駆動させる。また、制御部5は、第2電磁弁33に第2開信号を出力する。第2開信号を受けた第2電磁弁33は、弁を開けて第2〜第4マッサージ体27〜29へのエアの供給を許容する状態になる。即ち、第3モードでは、第2〜第4マッサージ体27〜29にのみエアを供給して圧力を加え、第2〜第4マッサージ体27〜29のみを伸張させるようにする。制御部5は、圧力検知センサ38から出力される圧力検知信号を受けて、第2〜第4マッサージ体27〜29の圧力が35kPaに達したか否かを所定の周期で検知しており、この圧力が35kPaに達していない場合には、圧力検知センサ38から再度出力される圧力検知信号を受けて、第2〜第4マッサージ体27〜29の圧力が35kPaに達したか否かを再度判定する。そして、制御部5は、圧力検知信号を受けて、第2〜第4マッサージ体27〜29の圧力が35kPaに達したと判定すると、第2電磁弁33に第2閉信号を出力して、第2電磁弁33の弁を閉じさせて、第2〜第4マッサージ体27〜29へのエアの供給を遮断する。即ち、第3モードでは、第2〜第4マッサージ体27〜29へのエアの供給をこの時点で遮断して、第2〜第4マッサージ体27〜29が35kPaの圧力を維持しつつ膨らんだ状態を維持させる。また、制御部5は、加圧ポンプ4に対してエア停止信号を出力して、加圧ポンプ4による第2〜第4マッサージ体27〜29へのエアの供給を停止する。
【0041】
制御部5は、加圧ポンプ4に対してエア停止信号を出力すると、内部に設けられている図示しないタイマによるカウントを開始して、エア停止信号を出力した時点から5秒経過したか否かを一定の周期で判定する。ここで、制御部5は、エア停止信号を出力した時点から5秒経過していないと判定した場合には、所定時間経過後に再度同じ判定を行う。また、制御部5は、エア停止信号を出力した時点から5秒したと判定した場合には、第2電磁弁33に第2開信号を出力する。第2開信号を受けた第2電磁弁33は、弁を開けて第2〜第4マッサージ体27〜29の第2〜第4中空部27a〜29a内のエアを排気し、第2〜第4マッサージ体27〜29内の圧力を減圧する。この時、制御部5は、タイマのカウント値をリセットするとともに、第2開信号を出力した時点からの時間をカウントし、第2開信号を出力した時点から3秒経過したか否かを一定の周期で判定する。ここで、制御部5は、第2開信号を出力した時点から3秒経過していないと判定した場合には、所定時間経過後に同じ判定を再度行う。また、制御部5は、第2開信号を出力した時点から3秒経過したと判定した場合には、第2電磁弁33に閉信号を出力する。第2閉信号を受けた第2電磁弁33は、弁を閉じて第2マッサージ体27の第2中空部27a内の排気を終了する。制御部5はこのようにして、第3モードでの動作を終了する。
【0042】
制御部5は、第3モードでの動作を終了すると、電源スイッチ37がオンにされてから10分経過したか否かを判定する。制御部5は、この判定で、電源スイッチ37がオンにされてからまだ10分経過していない時は、再度第1モードに移行して、上記した第1〜第3モードでの処理を実行する。また、制御部5は、電源スイッチ37がオンにされてから10分経過した時は、制御部5は、マッサージ装置1の動作を終了する。なお、電源スイッチ37がオンにされてから10分経過した時点における動作モードが第1モード又は第2モードであった場合には、第3モードまで動作を行い、該第3モードの動作が終了した時点でマッサージ装置1の動作を終了する。また、電源スイッチ37がオンにされてから10分経過した時点における動作モードが第3モードであった場合には、この第3モードの動作が終了した時点でマッサージ装置1の動作を終了する。
【0043】
このように、本発明に係るマッサージ装置1によれば、加圧ポンプ4から供給されるエアによって第1〜第4マッサージ体26〜29からなるマッサージ本体3が伸張するので、これら第1〜第4マッサージ体26〜29をはめるように配置した足指に対して所定の押圧力を付与し、足指と足指との間隔を拡げることができる。そのため、日常生活において靴を履く等により足の足指と足指との間の筋肉が収縮しがちな場合であっても、本発明に係るマッサージ装置1を用いることによって足の足指と足指との間の筋肉を伸ばして、血行を良くし、痺れや浮腫みの発生を効果的に防止することが可能になる。また、本発明に係るマッサージ装置1では、このように足指間を拡げることができるので、足の指先の圧迫による原因となる外反母趾の発生も効果的に防ぐことも可能になる。さらに、本発明に係るマッサージ装置1によれば、加圧ポンプ4から供給されるエアにより足指のマッサージを行うので、手で足の足指を揉む作業を行う手間や手がだるくなってしまうことも防止することができ、作業者は、作業の手間や煩わしさ等を感じることがなく、手軽にマッサージを受けることが可能になる。
【0044】
また、本発明に係るマッサージ装置1によれば、第1〜第4マッサージ体26〜29の上部に幅広部26c〜29cが形成されているので、第1〜第4マッサージ体26〜29を足指へ装着する際や、足指へはめてマッサージ装置1を駆動している際等において足指と足指との間から第1〜第4マッサージ体26〜29が外れることを防止することができ、マッサージ装置1によるマッサージを確実に受けることが可能になる。
【0045】
また、本発明に係るマッサージ装置1によれば、マッサージ本体3、加圧ポンプ4及び制御部5等を筐体2の収納空間9内に収納しており、一体化されているので、使用者の取扱い性も非常に向上させることができ、使用者等における取扱いの煩わしさを大幅に低減することも可能になる。
【0046】
以上、本発明の具体的な態様について詳細に説明したが、上記した説明は本発明に係るマッサージ装置の一例であり、これに限定されるものではない。例えば、本実施の形態では、第1モード及び第3モードにおいては加圧ポンプにより加圧する圧力を35kPaに設定し、第2モードにおいては加圧ポンプにより加圧される圧力を40kPaに設定しているが、この圧力はこれ以外であってもよい。また、本実施の形態では、上記した圧力を予め設定しておき、使用者が圧力の値を変更することができないようにしているが、圧力の値を使用者が任意に変更することができるようにしてもよい。
【0047】
また、本実施の形態では、所定時間(本実施の形態では、電源スイッチがオンになってから10分)経過するまでの間、第1〜第3モードを順次繰り返して動作するようにしているが、マッサージ装置の動作の仕方はこれに限定されるものではない。例えば、第1〜第3モードをランダムに繰り返して動作させてもよいし、これ以外の動作をさせてもよい。また、第1〜第4マッサージ体へのエアの供給に関しても、本実施の形態以外の態様で行うようにしてもよい。例えば、第1〜第4マッサージ体のいずれかに対して、任意にエアを送れるように設定してもよく、この設定は予め定めておいてもよいし、使用者が任意に設定することができるように構成してもよい。また、本実施の形態では、第1電磁弁が第1マッサージ体へのエアの供給を許容又は遮断し、第2電磁弁が第2〜第4マッサージ体へのエアの供給を許容又は遮断するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、第1電磁弁が第1マッサージ体以外のマッサージ体へのエアの供給を許容又は遮断するようにしてもよいし、第2電磁弁が第2〜第4マッサージ体へのエアの供給を許容又は遮断するようにしてもよい。また、これらを任意に組み合わせて、第1〜第4マッサージ体へのエアの供給の許容又は遮断を行うように構成してもよいし、上記した以外の組合せ等によって構成してもよい。さらに、これら以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更してもよい。