(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、ラベル発行装置の実施形態について、図面を用いて説明する。この実施形態は、
図2に示すようなレイアウトのバーコードラベル20を発行するラベル発行装置10を例示する。
【0011】
図1は、ラベル発行装置10の外観を示す斜視図である。ラベル発行装置10は、装置本体11の上面にタッチパネル12を配し、正面にラベル発行口13を備える。ラベル発行装置10は、装置本体11の内部にラベル用紙のフォルダと、用紙搬送手段と、印刷手段とを内蔵する。フォルダは、ロール状に巻回されたラベル用紙を収容する。ラベル用紙は、帯状の台紙に一定の間隔を開けて多数枚のラベルを一方向に整列させたものである。
【0012】
用紙搬送手段は、搬送モータ、搬送路、巻取ローラ等を含む。印刷手段は、サーマルヘッド等の印字ヘッドとプラテンローラとを対向して配置する。用紙搬送手段は、搬送モータの作用によりフォルダに収容されたラベル用紙を繰り出し、このラベル用紙のラベルを印字ヘッドとプラテンローラとの間に導く。印刷手段は、印字ヘッドとプラテンローラとの間に導かられラベルに対し印字ヘッドを駆動してバーコード等の商品情報を印刷する。用紙搬送手段は、ラベル用紙をラベル発行口まで搬送し、台紙から剥離されたラベル(バーコードラベル20)をラベル発行口13から発行する。また用紙搬送手段は、ラベルが剥離された台紙を巻取ローラで巻き取る。
【0013】
ラベル発行装置10から発行されるバーコードラベル20の一例を
図2に示す。図示するように、バーコードラベル20には、バーコード以外に、品名、消費期限、加工日、価格(お値段)、原産地、保存方法、添加物、店名等の種々の商品情報が印刷される。本実施形態では、これらの商品情報のうち一部の商品情報(例えば原産地、添加物、価格等)について、一時的に変更可能とする。
【0014】
図3は、ラベル発行装置10の制御回路構成を示すブロック図である。ラベル発行装置10は、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、フラッシュメモリ34、時計部35、通信インターフェース36、タッチパネルコントローラ37、モータドライバ38及びヘッドドライバ39を備える。またラベル発行装置10は、アドレスバス,データバス等のバスライン40を有する。そしてラベル発行装置10は、このバスライン40に、CPU31、ROM32、RAM33、フラッシュメモリ34、時計部35、通信インターフェース36、タッチパネルコントローラ37、モータドライバ38及びヘッドドライバ39を接続して、制御回路を構成する。制御回路は、装置本体11の内部に実装されている。
【0015】
CPU31は、コンピュータの中枢部分に相当する。CPU31は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、ラベル発行装置10としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
【0016】
ROM32は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。ROM32は、上記のオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。ROM32は、CPU31が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを記憶する場合もある。
【0017】
RAM33は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。RAM33は、CPU31が処理を実行する上で必要なデータを記憶する。またRAM33は、CPU31によって情報が適宜書き換えられるワークエリアとしても利用される。
【0018】
フラッシュメモリ34は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。フラッシュメモリ34は、例えばEEPROM(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)である。フラッシュメモリ34の代わりに、HDD(Hard Disc Drive)、あるいはSSD(Solid State Drive)等の補助記憶デバイスを用いてもよい。フラッシュメモリ34は、CPU31が各種の処理を行う上で使用するデータや、CPU31での処理によって生成されたデータを保存する。
【0019】
時計部35は、現在の日付及び時刻を計時する。この時計部35で計時される日付及び時刻は、バーコードラベル20の加工日として使用される。
【0020】
通信インターフェース36は、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して接続される外部のコンピュータ、例えば店舗の商品データ等を管理するストアコンピュータとの間でデータ通信を行う。
【0021】
タッチパネルコントローラ37は、タッチパネル12を制御する。タッチパネル12は、フラット型の液晶ディスプレイ12aと、このディスプレイ12aの画面に重ねて配置されるタッチセンサ12bとからなる。タッチパネルコントローラ37は、ディスプレイ12aに画像を表示させる。タッチパネルコントローラ37は、タッチセンサ12bの信号により、画面上のタッチ位置を、例えばX軸とY軸とからなる二次元座標系によって特定する。
【0022】
タッチパネル12の画面は、正面側から見て奥側の可変領域と手前側の固定領域とに区分される。可変領域には、ラベル発行装置10の状態に応じて適宜に生成される画面が表示される。固定領域には、ラベル発行装置10の状態に係らず、発行アイコン、終了アイコン、品番アイコン等が表示される。各アイコンの用途については後述する。
【0023】
モータドライバ38は、用紙搬送手段の一部を構成する搬送モータ41を駆動する。ヘッドドライバ39は、印刷手段の一部を構成する印字ヘッド42を駆動する。
【0024】
このような構成のラベル発行装置10は、フラッシュメモリ34に、品番ファイル51と変更テーブル52とを保存する。品番ファイル51は、ラベル発行対象の商品毎に作成される品番レコード51Rを格納する。
【0025】
図4は、品番レコード51Rの主要なデータ構造を示す模式図である。
図4に示すように品番レコード51Rは、品番、品名、価格、商品コード、期限、保存番号、住所番号、添加物番号、原産地番号等の各項目の情報を含む。品番は、各商品を個々に特定する商品固有の番号である。品名及び価格は、品番によって特定される商品(以下、該当商品と称する)の名称及び値段である。商品コードは、該当商品を識別するコードである。この商品コードがバーコードとなる。期限は、該当商品が加工日から消費又は賞味期限切れとなるまでに要する日数である。例えば加工日が1月1日であり期限が3日であるとき、加工日を0日目とし、消費期限日は1月4日となる。
【0026】
保存番号は、該当商品の保存状態を説明するテキストデータを識別する番号である。例えばフラッシュメモリ34には、保存状態を説明する種々のテキストデータを保存番号順に格納した保存状態ファイルが保存されており、保存番号は、この保存状態ファイルの保存番号にリンクする。
【0027】
住所番号は、該当商品のラベルに印刷される住所を示すテキストデータを識別する番号である。例えばフラッシュメモリ34には、住所を示す種々のテキストデータを住所番号順に格納した住所ファイルが保存されており、住所番号は、この住所ファイルの住所番号にリンクする。
【0028】
添加物番号は、該当商品に含まれる添加物を列挙したテキストデータを識別する番号である。例えばフラッシュメモリ34には、添加物を示す種々のテキストデータを添加物番号順に格納した添加物ファイルが保存されており、添加物番号は、この添加物ファイルの添加物番号にリンクする。
【0029】
原産地番号は、該当商品の原産地を示すテキストデータを識別する番号である。例えばフラッシュメモリ34には、原産地を示す種々のテキストデータを原産地番号順に格納した原産地ファイルが保存されており、原産地番号は、この原産地ファイルの原産地番号にリンクする。
【0030】
ここに、品番ファイル51は、各商品のラベル印刷項目に関する情報を格納した記憶部を構成する。
【0031】
なお、保存状態ファイル、住所ファイル、添加物ファイル及び原産地ファイルは必ずしもフラッシュメモリ34に保存されている必要はない。少なくとも1つのファイルが、通信インターフェース36を介して接続される外部コンピュータの記憶装置に保存されており、CPU31がこの外部コンピュータの記憶装置にアクセスして、必要なファイルのデータを取得するようにしてもよい。また、品番ファイル51についても外部コンピュータの記憶装置に保存されていてもよい。
【0032】
品番レコード51Rを構成する項目も、
図4に示すものに限定されるものではない。不要な項目を削除してもよいし、必要な項目を追加してもよい。
【0033】
図5は、変更テーブル52のデータ構造を示す模式図である。変更テーブル52は、ラベル印刷項目である品名、価格、加工日、原産地、消費期限、保存方法、添加物及び店名等にそれぞれ関連付けて、変更フラグF1と記憶フラグF2とを選択的に格納する。変更フラグF1は、対応するラベル印刷項目の情報を一時的に変更可能であるとき“1”となり、変更不可能なとき“0”となる。記憶フラグF2は、対応するラベル印刷項目の情報を一時的に変更した際に、その変更後の情報を品番ファイル51に記憶させる場合に“1”となり、記憶させない場合に“0”となる。
【0034】
ここに変更テーブル52は、ラベル印刷項目別に品番ファイル51(記憶部)に記憶させる設定の項目であるか否かを識別する情報(記憶フラグF2)を記憶する記憶手段を構成する。
【0035】
またラベル発行装置10は、
図6に示すように、品番レコード51Rの項目である品番、品名、価格、商品コード、期限、保存番号、住所番号、添加物番号及び原産地番号等の各情報をそれぞれ書き換え可能に格納するワークメモリ53をRAM33に形成する。
【0036】
ラベル発行装置10は、動作モードとして少なくとも設定モードと発行モードとを有する。設定モードは、変更テーブル52の変更フラグF1と記憶フラグF2との設定を変更する処理のモードを含む。設定モードの処理は、ROM32に記憶される制御プログラムにしたがってCPU31が動作することにより実現される。
【0037】
図7は、変更テーブル52の変更フラグF1と記憶フラグF2との設定を変更する処理に係るCPU31の動作手順を示す流れ図である。なお、
図7に示すとともに以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
【0038】
例えばタッチパネル12の可変領域に表示される初期画面から設定モードが選択されると、CPU31は、
図7の流れ図に示す手順の処理を開始する。先ずCPU31は、設定メニュー画面をRAM33の表示バッファに描画する。そしてCPU31は、可変領域の画面を設定メニュー画面に切り替える(Act1)。設定メニュー画面は、変更テーブル52の変更フラグF1と記憶フラグF2との設定を変更する処理のメニューを含む。
【0039】
CPU31は、いずれかのメニューが選択されるのを待機する(Act2)。タッチパネル12のタッチ入力により変更テーブル52の変更フラグF1と記憶フラグF2との設定を変更する処理のメニューが選択されると(Act2にてYES)、CPU31は、フラッシュメモリ34から変更テーブル52を読み出し、RAM33に展開する(Act3)。またCPU31は、変更フラグF1及び記憶フラグF2の設定画面60(
図10を参照)を表示バッファに描画する。そしてCPU31は、可変領域の画面を設定画面60に切り替える(Act4)。
【0040】
設定画面60の一例を
図10に示す。図示するように設定画面60は、変更テーブル52の項目毎に、変更アイコン61と記憶アイコン62とを表示させた画面である。変更アイコン61には、対応する印刷項目の情報を一時的に変更可能であるか変更不可能であるかを判別可能な情報(「可」,「不可」)が表示される。そして、対応する項目の変更フラグF1が“1”のときには、情報「可」に対して黒丸が表示され、“0”のときには、情報「不可」に対して黒丸が表示される。記憶アイコン62には、対応するラベル印刷項目の情報を一時的に変更した際に、その変更後の情報を品番ファイル51に記憶させるか否かを判別可能な情報(「する」,「しない」)が表示される。そして、対応する項目の記憶フラグF1が“1”のときには、情報「する」に対して黒丸が表示され、“0”のときには、情報「しない」に対して黒丸が表示される。
【0041】
したがってユーザは、
図6の設定画面60を見ることによって、例えば項目「価格」については、変更フラグF1が“1”、すなわち対応する印刷項目の情報を一時的に変更可能であり、記憶フラグF2が“0”、すなわち対応する印刷項目の情報を一時的に変更した際に、その変更後の情報を品番ファイル51に記憶させない設定であることを認識できる。
【0042】
なお、
図5の変更テーブル52の例では、項目「加工日」に対して記憶フラグF2が設定されていない。このため、設定画面60では、項目「加工日」に対する記憶アイコン62に情報が非表示となっている。
【0043】
設定画面60を表示させた後、CPU31は、終了アイコンがタッチされるか(Act5)、変更アイコン61がタッチされるか(Act6)、記憶アイコン62がタッチされるのを待機する(Act7)。
【0044】
変更アイコン61がタッチされた場合(Act6にてYES)、あるいは記憶アイコン62がタッチされた場合(Act7にてYES)、CPU31は、RAM33に格納した変更テーブル52のデータから、タッチ入力されたアイコン61または62に対応する項目のフラグF1またはF2を確認する。すなわちCPU31は、変更アイコン61がタッチ入力された場合には変更フラグF1を確認し、記憶アイコン62がタッチ入力された場合には記憶フラグF2を確認する(Act8)。
【0045】
CPU31は、タッチ入力されたアイコン61または62に対応する項目のフラグF1またはF2が未設定か否かを判別する(Act9)。未設定の場合(Act9にてYES)、CPU31は、タッチ入力を無視し、Act5の処理に戻る。
【0046】
フラグF1またはF2が設定されている場合(Act9にてNO)、CPU31は、そのフラグF1またはF2が“1”にセットされているか否かを判別する(Act10)。“1”にセットされている場合(Act10にてYES)、CPU31は、そのフラグF1またはF2を“0”にリセットする(Act11)。これに対し、“0”にリセットされている場合には(Act10にてNO)、CPU31は、そのフラグF1またはF2を“1”にセットする(Act12)。
【0047】
フラグF1またはF2をセットまたはリセットした後、CPU31は、Act4の処理に戻る。すなわちCPU31は、フラグF1またはF2が変更された後の変更テーブル52のデータから設定画面60を再度描画し、可変領域に表示させる。
【0048】
例えばユーザが、項目「価格」に対応した変更アイコン61をタッチした場合、RAM33に展開された変更テーブル52のデータにおいて、項目「価格」に対応した変更フラグF1が“1”から“0”に変更される。また、変更アイコン61においては、情報「不可」に対して黒丸が表示される。したがってユーザは、項目「価格」については情報を一時的に変更することができない設定になったことを確認できる。
【0049】
設定画面60が表示された状態において、終了アイコンがタッチされた場合(Act5にてYES)、CPU31は、RAM33に展開された変更テーブル52のデータをフラッシュメモリ34に上書き保存する(Act13)。またCPU31は、設定画面60を消去する(Act14)。なお、Act13とAct14との処理の順序はこれに限定されない。前後が逆であってもよい。以上で、CPU31は、
図7の流れ図に示す手順の動作を終了する。
【0050】
次に、発行モードについて説明する。発行モードは、品番ファイル51から読み出した商品情報を基にバーコードラベル20を発行する処理のモードを含む。発行モードの処理は、ROM32に記憶される制御プログラムにしたがってCPU31が動作することにより実現される。
【0051】
図8は、品番ファイル51から読み出した商品情報を基にバーコードラベル20を発行する処理に係るCPU31の動作手順を示す流れ図である。なお、
図8に示すとともに以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
【0052】
例えば初期画面から発行モードが選択されると、CPU31は、
図8の流れ図に示す手順の処理を開始する。先ずCPU31は、商品呼出画面70(
図11を参照)を表示バッファに描画する。そしてCPU31は、可変領域の画面を商品呼出画面70に切り替える(Act21)。
【0053】
商品呼出画面70の一例を
図11に示す。図示するように商品呼出画面70は、品番を置数するためのテンキーアイコン71と、置数をクリアするためのクリアアイコン72と、ワンタッチアイコン73と、品番ボックス74とを表示させた画面である。
【0054】
ユーザは、所望の品番をテンキーアイコン71でタッチするとともに固定領域の品番アイコンにタッチすることで、その品番で特定される商品の品番レコード51Rを呼び出すことができる。また、ワンタッチアイコン73にタッチすると、品番がプリセットされた複数のプリセットアイコンが可変領域に表示されるので、このプリセットアイコンをタッチすることで所望の品番レコード51Rを呼び出すこともできる。テンキーアイコン71でタッチされた品番は、品番ボックス74に表示される。
【0055】
商品呼出画面70を表示させた後、CPU31は、固定領域の終了アイコンがタッチされるか(Act22)、品番が入力されるのを待機する(Act23)。上述したタッチ操作により品番が入力されたことを受け付けると(Act23にてYES:特定手段)、CPU31は、品番ファイル51を検索して、当該品番を含む品番レコード51Rを読出し、ワークメモリ(WM)53に格納する(Act24:読出し手段)。
【0056】
CPU31は、ワークメモリ53に格納された品番レコード51Rの情報を基に確認画面80(
図12を参照)を表示バッファに描画する。そしてCPU31は、可変領域の画面を確認画面80に切り替える(Act25)。
【0057】
確認画面80の一例を
図12に示す。図示するように確認画面80は、品番の入力によって呼び出された品番レコード51Rの商品名、消費期限、品番、価格等の情報とともに、ラベル発行枚数を置数するためのテンキーアイコン81と、置数をクリアするためのクリアアイコン82と、一時変更アイコン83と、枚数ボックス84とを表示させた画面である。枚数ボックス84には、プリセットの発行枚数“1”が表示される。
【0058】
ユーザは、確認画面80の内容から、呼び出した商品の商品名、消費期限、品番、価格等の情報を確認できる。確認した後、ユーザは、ラベル印刷項目に情報の変更項目があるか否かを判定する。変更項目がない場合、ユーザは、ラベルを発行するか発行を中止するかを判断する。発行する場合、ユーザはテンキーアイコン81を操作して発行枚数を入力した後、固定領域の発行アイコンにタッチする。なお、発行枚数がプリセットされた数“1”の場合には、発行枚数の入力を省略できる。発行を中止する場合には、ユーザは、固定領域の終了アイコンにタッチする。一方、変更項目がある場合には、ユーザは、一時変更アイコン83にタッチする。
【0059】
確認画面80を表示させた後、CPU31は、発行アイコンがタッチされるか(Act26)、終了アイコンがタッチされるか(Act27)、一時変更アイコン83がタッチされるのを待機する(Act28)。
【0060】
発行アイコンがタッチされた場合(Act26にてYES)、CPU31は、所定のラベルフォーマットに基づき、ワークメモリ53に格納されたデータをプリントバッファに描画する。そしてCPU31は、用紙搬送手段及び印刷手段を制御して、例えば
図2に示すレイアウトのバーコードラベル20を、枚数ボックス84内の発行枚数だけ発行させる(Act29:発行手段)。バーコードラベル20を発行させた後、CPU31は、Act26の処理に戻る。すなわちCPU31は、再び発行アイコンがタッチされるか(Act26)、終了アイコンがタッチされるか(Act27)、一時変更アイコン83がタッチされるのを待機する(Act28)。
【0061】
発行アイコンでなく、終了アイコンがタッチされた場合(Act27にてYES)、CPU31は、ワークメモリ53をクリアする(Act30)。ワークメモリ53をクリアした後、CPU31は、Act21の処理に戻る。すなわちCPU31は、可変領域の画面を呼出画面70に戻す。
【0062】
発行アイコンでも終了アイコンでもなく、一時変更アイコン83がタッチされた場合(Act28にてYES)、CPU31は、一時変更処理を実行する(Act29)。一時変更処理については後述する。一時変更処理が終了すると、CPU31は、Act25の処理に戻る。すなわちCPU31は、可変領域の画面を確認画面80に戻す。
【0063】
一方、呼出画面70を表示させた状態で、終了アイコンがタッチされた場合には(Act22にてYES)、CPU31は、この呼出画面70を消去する(Act32)。以上で、CPU31は、
図7の流れ図に示す手順の処理を終了する。
【0064】
したがってユーザは、発行アイコンにタッチしてバーコードラベル20を発行させた後、再度発行アイコンにタッチすることで同一のバーコードラベル20を連続して発行することができる。また、別のバーコードラベルを発行する場合には、ユーザは、終了アイコンにタッチする。そうすると、呼出画面70に戻るので、ユーザは、品番を入力して所望の商品の品番レコード51Rを呼び出せばよい。
【0065】
図9は、一時変更処理の手順を具体的に示す流れ図である。一時変更処理に入ると、CPU31は先ず、フラッシュメモリ34から変更テーブル52を読み出し、RAM33に展開する(Act41)。そしてCPU41は、この変更テーブル52の変更フラグF1を検索し、少なくとも1つの項目の変更フラグF1が“1”にセットされているか否かを確認する(Act42)。
【0066】
変更フラグF1が未設定以外の全ての項目の変更フラグF1が“0”であるとき(Act42にてNO)、情報の一時変更は受け付けない。この場合、CPU31は、一時変更処理を終了する。
【0067】
少なくとも1つの項目の変更フラグF1が“1”にセットされていた場合(Act42にてYES)、CPU31は、一時変更画面90(
図13を参照)を表示バッファに描画する(Act43)。
【0068】
一時変更画面90の一例を
図13に示す。図示するように一時変更画面90は、変更テーブル52の各項目のうち変更フラグF1が“1”に設定された項目に対応付けて、品番で呼び出された商品の当該項目の内容を表示させるとともに、記憶アイコン91と完了アイコン92とを表示させた画面である。
【0069】
CPU31は、RAM33に描画された変更テーブル52のデータから、記憶フラグF2が“1”にセットされている項目の有無を確認する(Act44)。そして、記憶フラグF2が“1”にセットされている項目が有る場合(Act44にてYES)、CPU31は、表示バッファに描画された一時変更画面90における該当項目の名称表示欄の背景色を、デフォルトの色から別の色に変更する(Act45:報知手段)。記憶フラグF2が“1”にセットされている項目が無い場合には(Act44にてNO)、CPU31は、Act45の処理を実行しない。
【0070】
CPU31は、表示バッファに描画された一時変更画面90をタッチパネル12に表示させる(Act46)。
図13に示す一時変更画面90は、項目「価格」、「原産地」、「保存方法」及び「添加物」の記憶フラグF2が“1”であり、項目「加工日」,「消費期限」及び「店名」の記憶フラグが“0”の場合である。図示するように、記憶フラグF2が“1”の項目と記憶フラグが“0”の項目とは、背景色が異なる。したがってユーザは、項目の背景色の違いによって、記憶フラグが“1”であるか否か、つまりは対応するラベル印刷項目の情報を一時的に変更した際に、その変更後の情報が品番ファイル51に記憶されるか否かを容易に判別できる。
【0071】
一時変更画面90を表示させたCPU31は、記憶アイコン91がタッチされるか(Act47)、完了アイコン92がタッチされるか(Act48)、いずれかの項目がタッチされるのを待機する(Act49)。項目がタッチされた場合(Act49にてYES)、その項目の一時変更を受け付ける(Act50:変更手段)。
【0072】
例えば
図13において、項目「原産地」がタッチされると、CPU31は、原産地の一時変更処理を実行する。具体的には、CPU31は、
図14に示すように一連の原産地番号に関連付けて原産地情報が列挙された原産地リスト画面100を可変領域に表示させる。そしてCPU31は、いずれかの原産地番号がタッチされるのを待機する。タッチセンサ12bの信号により、いずれかの原産地番号がタッチされたことを検知すると、CPU31は、ワークメモリ53の項目「原産地」エリアの情報(原産地番号)を、タッチされた原産地番号に変更する。その後、CPU31は、Act47に戻り、再び、記憶アイコン91がタッチされるか(Act47:受付手段)、完了アイコン92がタッチされるか(Act48)、いずれかの項目がタッチされるのを待機する(Act49)。
【0073】
因みに、項目「添加物」がタッチされた場合も同様である。すなわちCPU31は、一連の添加物番号に関連付けて添加物情報が列挙された添加物リスト画面を可変領域に表示させる。そしてCPU31は、いずれかの添加物番号がタッチされるのを待機する。タッチセンサ12bの信号により、いずれかの添加物番号がタッチされたことを検知すると、CPU31は、ワークメモリ53の項目「添加物」エリアの情報(添加物番号)を、タッチされた添加物番号に変更する。
【0074】
記憶アイコン91がタッチされた場合(Act47にてYES)、CPU31は、ワークメモリ53の品番で品番ファイル51を検索する。またCPU31は、ワークメモリ53の各項目の情報のうち、記憶フラグF2が“1”にセットされている項目の情報を抽出する。そしてCPU31は、品番ファイル51の該当する品番を含む品番レコード51Rに、抽出した項目の情報を上書き保存する(Act51:書換手段)。以上で、CPU31は、一時変更処理を終了する。
【0075】
記憶アイコン91でなく、完了アイコン92がタッチされた場合には(Act48にてYES)、CPU31は、その時点で一時変更処理を終了する。このときCPU31は、ワークメモリ53の各項目の情報を品番ファイル51に上書き保存することはしない。
【0076】
したがって、一時変更アイコン83をタッチしたユーザは、一時変更画面90から情報を一時的に変更する項目を選択し、その項目にタッチする。そうすると、この項目の変更処理に対応した画面が表示されるので、ユーザはその画面にしたがって該当項目の情報を変更する。
【0077】
ここで、項目には、その項目の情報を一時的に変更した際に、変更後の情報を品番ファイル51に記憶させる項目と記憶させない項目とがある。記憶させる項目の場合、情報を変更した後にユーザが記憶アイコン91にタッチすると、品番ファイル51における該当項目の情報が変更される。記憶アイコン91でなく完了アイコン92にタッチした場合には、品番ファイル51の情報が変更されない。一方、記憶させない項目の場合には、情報を変更した後にユーザが記憶アイコン91にタッチしても、あるいは完了アイコン92にタッチしても品番ファイル51の情報が変更されることはない。
【0078】
ところで、一時変更画面90においては、変更後の情報が品番ファイル51に記憶される項目と記憶されない項目とが識別されて表示される。具体的には、項目の背景色が異なる。したがってユーザは、ラベル印刷項目の情報を変更する際に、変更後の情報が品番ファイル51に記憶される項目について変更するのか記憶されない項目について変更するのかを容易に認識することができる。そして、例えば記憶される項目について変更した際に、変更後の情報を品番ファイル51に記憶させたい場合には、ユーザは記憶アイコン91にタッチする。そうすることにより、変更後の情報を品番ファイル51に記憶させることができる。これに対し、記憶させたくない場合には、ユーザは完了アイコン92にタッチする。そうすることにより、変更後の情報を品番ファイル51に記憶させないことができる。
【0079】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
例えば前記実施形態では、一時変更画面90において、該当項目の名称表示欄の背景色へ変えることで、ラベル印刷項目の情報を一時的に変更した際に、その変更後の情報が品番ファイル51に記憶される項目であることを報知したが、報知手段はこれに限定されるものではない。該当項目の文字色を変えることで報知してもよい。あるいは該当項目の内容表示欄の背景色を変えたり、内容を示す文字の色を変えたり、内容を示す文字を太字にする等、強調表示をすることで報知してもよい。また、変更後の情報が品番ファイル51に記憶される項目であることを示すマークを該当項目の名称表示欄等に表示させて報知することも可能である。
【0080】
また前記実施形態では、変更テーブル52を各商品共通としたが、商品別あるいは商品を分類する分類別に変更テーブル52を備え、商品単位あるいは商品分類単位に変更可能な項目か否か、及び変更後の情報を品番ファイルに記憶させるか否かを設定できるようにしてもよい。
【0081】
また、前記実施形態は、バーコードラベル20を発行するラベル発行装置10を例示したが、本発明を適用可能なラベル発行装置は、これに限定されるものではない。様々なレイアウトのラベルを発行可能なラベル発行装置に適用できるものである。
【0082】
なお、ラベル発行装置の譲渡は一般に、制御プログラム等のプログラムがROM32に記憶された状態にて行われる。しかしこれに限らず、コンピュータ装置が備える書き込み可能な記憶デバイスに、このコンピュータ装置とは個別に譲渡された制御プログラム等がユーザなどの操作に応じて書き込まれてもよい。制御プログラム等の譲渡は、リムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行うことができる。記録媒体は、CD−ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。また、プログラムのインストールやダウンロードにより得る機能は、装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0083】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]商品を特定する特定手段と、各商品のラベル印刷項目に関する情報を格納した記憶部から、前記特定手段により特定された商品の前記ラベル印刷項目に関する情報を読み出してワークメモリに格納する読出し手段と、前記ワークメモリに格納された情報を選択的に変更する変更手段と、前記ワークメモリに格納された情報が印刷されたラベルを発行する発行手段と、前記変更手段により変更された情報の項目が前記記憶部に記憶させる設定の項目であるとき、前記変更手段により変更された情報を前記記憶部に格納される同一商品の前記ラベル印刷項目に関する情報として前記記憶部の情報を書き換える書換手段と、前記ラベル印刷項目のうち前記記憶部に記憶させる設定の項目を報知する報知手段と、を具備したことを特徴とするラベル発行装置。
[2]前記ラベル印刷項目別に前記記憶部に記憶させる設定の項目であるか否かを識別する情報を記憶する記憶手段、をさらに具備したことを特徴とする付記[1]記載のラベル発行装置。
[3]前記記憶手段により記憶される情報を設定する設定手段、をさらに具備したことを特徴とする付記[2]記載のラベル発行装置。
[4]前記記憶部の情報を書き換えることの指令を受け付ける受付手段、をさらに具備し、前記書換手段は、前記変更手段により変更された情報の項目が前記記憶部に記憶させる設定の項目であるとき、前記受付手段により前記指令を受け付けたことを条件に前記変更手段により変更された情報を前記記憶部に格納される同一商品の前記ラベル印刷項目に関する情報として前記記憶部の情報を書き換えることを特徴とする付記[1]乃至[3]のうちいずれか1に記載のラベル発行装置。
[5]前記ワークメモリに格納された情報を表示する表示手段、をさらに具備し、前記報知手段は、前記表示手段により表示された情報の中で前記記憶部に記憶させる設定の項目の情報を、記憶させない設定の項目の情報と判別可能に表示させることを特徴とする付記[1]乃至[4]のうちいずれか1に記載のラベル発行装置。
[6]特定手段により特定された商品のラベル印刷項目に関する情報をラベル用紙に印刷する印刷手段を制御するコンピュータに、各商品のラベル印刷項目に関する情報を格納した記憶部から、前記特定手段により特定された商品の前記ラベル印刷項目に関する情報を読み出してワークメモリに格納する機能と、前記ワークメモリに格納された情報を選択的に変更する機能と、前記印刷手段を制御して前記ワークメモリに格納された情報が印刷されたラベルを発行する機能と、前記変更された情報の項目が前記記憶部に記憶させる設定の項目であるとき、前記変更された情報を前記記憶部に格納される同一商品の前記ラベル印刷項目に関する情報として前記記憶部の情報を書き換える機能、前記ラベル印刷項目のうち前記記憶部に記憶させる設定の項目を報知する機能と、を実現させるための制御プログラム。