特許第6205325号(P6205325)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6205325商品販売データ処理装置およびその制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6205325
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】商品販売データ処理装置およびその制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20170914BHJP
【FI】
   G07G1/12 351A
【請求項の数】2
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-162957(P2014-162957)
(22)【出願日】2014年8月8日
(65)【公開番号】特開2016-38798(P2016-38798A)
(43)【公開日】2016年3月22日
【審査請求日】2016年7月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(72)【発明者】
【氏名】古屋 俊彦
【審査官】 永安 真
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−185579(JP,A)
【文献】 特開2013−003872(JP,A)
【文献】 特開2004−046625(JP,A)
【文献】 特開2000−235675(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00 − 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品情報を登録処理する商品登録手段と、
この商品登録手段により登録された商品情報の取引情報を記憶する取引情報記憶部と、
1商取引の商品情報の登録締め終了を宣言する登録締め手段と、
客層別に文字情報を設定記憶する客層別文字情報記憶部と、
顧客の客層を入力する客層入力手段と、
1商取引の開始以降に前記客層入力手段により最も新しく入力された客層を表す客層情報を記憶する客層情報記憶部と、
前記登録締め手段により登録締め終了が宣言されると前記客層情報記憶部に記憶されている当該客層情報に基づいて前記客層別文字情報記憶部に設定記憶されている同一客層情報の文字情報が拡大文字フォントか通常文字フォントかを判定する判定手段と、
この判定手段により当該文字情報が前記拡大文字フォントと判定されると前記拡大文字フォントによる拡大文字レシート印字データを生成する拡大文字印字データ生成手段と、
この拡大文字印字データ生成手段により生成された前記拡大文字レシート印字データに基づいてレシートへ印字出力する拡大文字印字出力手段と、
前記判定手段により当該文字情報が前記通常文字フォントと判定されると前記通常文字フォントによる通常文字レシート印字データを生成する通常文字印字データ生成手段と、
この通常文字印字データ生成手段により生成された前記通常文字レシート印字データに基づいてレシートへ印字出力する通常文字印字出力手段と、
を備え、
前記客層入力手段により入力される客層は、前期高齢者及び後期高齢者を含み、
前記判定手段は、前記客層情報が前記前期高齢者または前記後期高齢者を示すものでないときには通常文字フォントであると判定し、前記客層情報が前記前期高齢者を示すものであるときには前記通常文字フォントよりも拡大した第1の拡大文字フォントであると判定し、前記客層情報が前記後期高齢者を示すものであるときには前記第1の拡大文字フォントよりもさらに拡大した第2の拡大文字フォントであると判定し、
前記通常文字印字データ生成手段は、金額データについては前記第1の拡大文字フォントを使用し、金額データ以外は前記通常文字フォントを使用して、通常文字レシート印字データを生成する、
ことを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項2】
1商取引の商品販売データを処理する商品販売データ処理装置を、
商品情報を登録処理する商品登録手段と、
この商品登録手段により登録された商品情報の取引情報を記憶する取引情報記憶部と、
1商取引の商品情報の登録締め終了を宣言する登録締め手段と、
客層別に文字情報を設定記憶する客層別文字情報記憶部と、
顧客の客層を入力する客層入力手段と、
1商取引の開始以降に前記客層入力手段により最も新しく入力された客層を表す客層情報を記憶する客層情報記憶部と、
前記登録締め手段により登録締め終了が宣言されると前記客層情報記憶部に記憶されている当該客層情報に基づいて前記客層別文字情報記憶部に設定記憶されている同一客層情報の文字情報が拡大文字フォントか通常文字フォントかを判定する判定手段と、
この判定手段により当該文字情報が前記拡大文字フォントと判定されると前記拡大文字フォントによる拡大文字レシート印字データを生成する拡大文字印字データ生成手段と、
この拡大文字印字データ生成手段により生成された前記拡大文字レシート印字データに基づいてレシートへ印字出力する拡大文字印字出力手段と、
前記判定手段により当該文字情報が前記通常文字フォントと判定されると前記通常文字フォントによる通常文字レシート印字データを生成する通常文字印字データ生成手段と、
この通常文字印字データ生成手段により生成された前記通常文字レシート印字データに基づいてレシートへ印字出力する通常文字印字出力手段と、
して機能させるためのもので、
前記客層入力手段により入力される客層は、前期高齢者及び後期高齢者を含み、
前記判定手段は、前記客層情報が前記前期高齢者または前記後期高齢者を示すものでないときには通常文字フォントであると判定し、前記客層情報が前記前期高齢者を示すものであるときには前記通常文字フォントよりも拡大した第1の拡大文字フォントであると判定し、前記客層情報が前記後期高齢者を示すものであるときには前記第1の拡大文字フォントよりもさらに拡大した第2の拡大文字フォントであると判定し、前記通常文字印字データ生成手段は、金額データについては前記第1の拡大文字フォントを使用し、金額データ以外は前記通常文字フォントを使用して、通常文字レシート印字データを生成する、商品販売データ処理装置の制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、POS端末などの商品販売データ処理装置およびその制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一部のPOS端末や金銭登録機等の商品販売データ処理装置においては、キーボードに複数の客層キーが設けられている。この客層キーにより客層を区分するようになっている。
【0003】
高齢化社会においてレシートの文字サイズが小さく高齢者等には非常に見にくいことがあげられる。そこで、POS端末や金銭登録機等では、商品の登録時に客層キーによって客層を入力すると客層キーに対応して通常文字サイズや拡大文字サイズが設定されている。操作者が客層キーを入力すると、決済の際に、客層別に発行されるレシートが通常文字サイズや拡大文字サイズで印字されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−235675公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この種の商品販売データ処理装置では、商品登録時において顧客の客層を客層キーにより入力した後に、決済の際に客層の判断に迷いがあったとしても再度、客層キーの入力するようにはなっていなかった。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、操作性のよい商品販売データ処理装置およびその制御プログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態において商品販売データ処理装置は、商品情報を登録処理する商品登録手段と、この商品登録手段により登録された商品情報の取引情報を記憶する取引情報記憶部と、1商取引の商品情報の登録締め終了を宣言する登録締め手段と、客層別に文字情報を設定記憶する客層別文字情報記憶部と、顧客の客層を入力する客層入力手段と、1商取引の開始以降に前記客層入力手段により最も新しく入力された客層を表す客層情報を記憶する客層情報記憶部と、前記登録締め手段により登録締め終了が宣言されると前記客層情報記憶部に記憶されている当該客層情報に基づいて前記客層別文字情報記憶部に設定記憶されている同一客層情報の文字情報が拡大文字フォントか通常文字フォントかを判定する判定手段と、この判定手段により当該文字情報が前記拡大文字フォントと判定されると前記拡大文字フォントによる拡大文字レシート印字データを生成する拡大文字印字データ生成手段と、この拡大文字印字データ生成手段により生成された前記拡大文字レシート印字データに基づいてレシートへ印字出力する拡大文字印字出力手段と、前記判定手段により当該文字情報が前記通常文字フォントと判定されると前記通常文字フォントによる通常文字レシート印字データを生成する通常文字印字データ生成手段と、この通常文字印字データ生成手段により生成された前記通常文字レシート印字データに基づいてレシートへ印字出力する通常文字印字出力手段と、を備える。そして、前記客層入力手段により入力される客層は、前期高齢者及び後期高齢者を含む。前記判定手段は、前記客層情報が前記前期高齢者または前記後期高齢者を示すものでないときには通常文字フォントであると判定し、前記客層情報が前記前期高齢者を示すものであるときには前記通常文字フォントよりも拡大した第1の拡大文字フォントであると判定し、前記客層情報が前記後期高齢者を示すものであるときには前記第1の拡大文字フォントよりもさらに拡大した第2の拡大文字フォントであると判定し、前記通常文字印字データ生成手段は、金額データについては前記第1の拡大文字フォントを使用し、金額データ以外は前記通常文字フォントを使用して、通常文字レシート印字データを生成する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係るPOS端末の要部構成を示すブロック図。
図2】同実施の形態に係るPOS端末のRAMに形成される主要なメモリエリアを示す模式図。
図3】同実施の形態に係るPOS端末の補助記憶部に形成される客層別文字情報テーブルのデータ構造の一例を示す模式図。
図4】同実施の形態に係るPOS端末のキーボードの主要なキー配列の一例を示す平面図。
図5】同実施の形態に係るPOS端末のCPUが実行する商品販売データ処理の前半部のステップを示すフローチャート。
図6】同実施の形態に係るPOS端末のCPUが実行する商品販売データ処理の後半部のステップを示すフローチャート。
図7】同実施の形態に係るPOS端末において通常文字フォントで印字出力されるレシートの一例を示すイメージ図。
図8】同実施の形態に係るPOS端末において拡大文字フォントで印字出力されるレシートの一例を示すイメージ図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、商品販売データ処理装置としてPOS端末(Point Of Sales)に適用した一実施形態について図面を用いて説明する。
【0010】
図1はPOS端末11の要部構成を示すブロック図である。
【0011】
図1に示すように、POS端末11は、主制御部としてCPU(Central Processing Unit)21と、このCPU21によって制御される主記憶部としてROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23が搭載されている。前記CPU21には、ROM22、RAM23、補助記憶部24、時計部25、通信インタフェース(I/F)26、I/Oポート(Input/Output)27、キーボードコントローラ28、スキャナコントローラ29、第1および第2表示部コントローラ30、31、プリンタコントローラ32およびカードリーダコントローラ33などの各部をアドレスバス、データバス、制御バスなどのバスライン35を介してそれぞれ接続している。
【0012】
そして、I/Oポート27には、モードスイッチ36、ドロワ開放部37を接続し、キーボードコントローラ28にキーボード38を接続し、スキャナコントローラ29にスキャナ39を接続し、第1表示部コントローラ30に前面表示器40を接続し、第2表示部コントローラ31に客面表示部41を接続し、プリンタコントローラ32にプリンタ42を接続し、カードリーダコントローラ33にカードリーダ43を接続している。
【0013】
CPU21は、ROM22およびRAM23に記憶されたオペレーティングシステム(Operating System)、ミドルウェアおよびアプリケーションプログラムに基づいて、POS端末11としての各種の動作を実現させる各部を制御する。
【0014】
ROM22には、POS端末11の基本的な制御プログラムなどの固定的データを格納している。
【0015】
さらに、文字生成装置としてこのROM22にフォントメモリを格納している。このフォントメモリの一部には、通常文字フォントメモリと、通常文字フォントに比べて大きな文字の拡大文字フォントメモリと、を格納している。通常文字フォントメモリには、通常文字フォント、拡大文字フォントメモリには、拡大文字フォントを格納している。OSがフォントメモリから文字の形状を取得するようになっている。
【0016】
RAM23は、CPU21が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。さらに、RAM23には、各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく。いわゆるワークメモリとして利用される。RAM23の記憶領域の一部は、取引情報エリアとして使用される。
【0017】
図2は、RAM23の記憶領域に形成された取引情報エリアのデータ構造例を示す模式図である。
【0018】
図2に示すように、取引情報メモリ51、客層情報メモリ52および印字メモリ53が形成されている。
【0019】
取引情報メモリ51には、取引番号エリア、取引日時エリア、レジNoエリア、責任者コードエリア、責任者名エリア、PLUコードエリア、商品名エリア、単価エリア、販売点数エリア、販売金額エリア、小計金額エリア、外税対象額エリア、消費税エリア、合計金額エリア、預り金額エリア、釣銭額エリアおよび合計点数エリア等からなる取引情報レコードを一時的に記憶する。ここに、取引情報メモリ51は、取引情報記憶部として機能する。
【0020】
客層情報メモリ52には、客層を表した客層情報を記憶する。
【0021】
なお、客層とは、顧客をその特性に応じて区分する階層のことである。客層情報として客層コード、客層年代・性別を含む客層別レコードが格納されるようになっている。主に、客層は、年代と性別とにより定まる。すなわち、客層は例えば、「二十代、男性」、「二十代、女性」、「高齢者、男性」および「高齢者、女性」のように定められる。
【0022】
そして、客層は、顧客の外見から店員が判断できるように定められている。ここに、客層情報メモリ52は、客層情報記憶部として機能する。
【0023】
印字メモリ53には、1商取引分の取引情報メモリ51に記憶されているレシート印字データを一時的に記憶するようになっている。
【0024】
補助記憶部24は、たとえば、ハードディスクドライブやSSD(Solid State Drive)などであり、CPU21が各種の処理を行う上で使用するデータおよびCPU21での処理によって生成されたデータを保存する。
【0025】
また、補助記憶部24に記憶されるデータには、客層別文字情報テーブル61、PLU(Price Look Up)ファイルおよび他のファイル等を含む。
【0026】
図3は、客層別文字情報テーブル61に設定記憶されている客層コード別の文字情報のデータ構造を示す模式図である。
【0027】
図3に示すように、客層コードに対応させて文字情報としてフラグFが設定されている。客層コードは“1”〜“0”が設定され、文字情報のフラグFは、客層コードに対応して“0”または“1”のいずれかが設定されている。
【0028】
そして、CPU21は、文字情報のフラグFが“0”(客層コード:1〜8)に設定されている場合には、通常文字フォントであり、レシート110(図7参照)への印字が通常文字フォントにより行われるようになっている。
【0029】
また、CPU21は、文字情報のフラグFが“1”(客層コード:9〜0)に設定されている場合には、拡大文字フォントであり、客層が「高齢者」なので、レシート120(図8参照)への印字が拡大文字フォントにより行われる。
【0030】
PLUファイルは、POS端末11が使用される店舗で販売または提供される商品についての情報としてPLUコードに対応して商品名および単価などが格納されている。
【0031】
またPOS端末11の起動時、補助記憶部24に格納されたデータの全部または一部がRAM23にコピーされる。そのRAM23にコピーされた各データに従ってCPU21は、各処理を実行する。
【0032】
時計部25は、定常的に計時動作を行い、日付および時刻を表した日時情報を生成する。
【0033】
通信インタフェース(I/F)26は、サーバ12と通信ネットワーク13を介してデータ通信を制御する。
【0034】
サーバ12は、POS端末11が設置されているのと同じ店舗に備えた店舗サーバやPOS端末11が設置されているのと同じ店舗を含んだ複数の店舗を管理する本部に設置された本部サーバである。
【0035】
サーバ12は、POS端末11及びその他のPOS端末でそれぞれ生成された商品販売データを集計し、各POS端末で使用するデータを管理する。サーバ12は、POS端末11および他のPOS端末に配信するためのPLUファイルや客層別文字情報テーブル61を保存している。
【0036】
I/Oポート27は、モードスイッチ36からモード信号が入力される。また、CPU21の制御によりドロワを自動開放させるための開放指令信号がドロワ開放部37に対して出力するようになっている。
【0037】
前記モードスイッチ36には、「登録」、「点検」、「精算」および「設定」などの各種業務モードの中からいずれか1つ選択しその実行をCPU21に知らせるための切替えスイッチである。
【0038】
因みに「登録」モードは、商品登録手段により商品登録された商品販売データの取引情報をRAM23に形成された取引情報メモリ51に登録処理するとともに、登録処理された取引情報からなるレシート印字データを生成するようにした商品登録業務を実行するモードである。
【0039】
また、1商取引として商品登録業務実行後、小計キーがキー入力されると、登録商品の外税対象商品の小計金額に予め設定された税率を乗じて消費税を算出し、さらにこの消費税に登録商品の小計金額を加算して合計金額を算出して、前面表示器40および客面表示部41に合計金額を表示させるとともに、小計金額、外税対象額、税率、消費税および合計金額等とからなるレシート印字データを生成する小計業務を実行するモードでもある。
【0040】
また、小計業務実行後、登録締め手段として機能する預/現計キーが入力されると、預かり金額から合計金額を減算することにより釣銭額を算出し、この釣銭額を前面表示器40および客面表示部41へ表示させるとともに、合計金額、預かり金額、釣銭額、取引番号、取引日時、責任者コードおよび責任者名からなるレシート印字データを生成し、レシート印字データをプリンタ42によりレシート110、120に印字出力するようにした登録締め業務を実行するモードである。
【0041】
「点検」とは、前記取引情報メモリ51に登録処理された取引情報を点検レポートとして表示または印字出力する業務モードである。
【0042】
「精算」モードは、「点検」モードと同様に前記取引情報メモリ51の内容が印字された精算レポートを発行した後、前記取引情報メモリ51の取引情報をクリアする業務モードである。
【0043】
「設定」モードは各種業務を実行する上で必要なデータをRAM23に設定する業務のモードである。
【0044】
キーボードコントローラ28は、キーボード38から操作キーに対応したキー信号を取り込み、キー入力データを得てCPU21に出力する。
【0045】
キーボード38には、図4に示すように、「00」および「0」〜「9」の登録商品の金額、PLUコード等の数値データを入力するための置数キー、PLUコードを入力するためのPLU(Price Look Up)キー、数値データが部門コードであることを指示する部門キー、×キー、取消キー、クリアキー、1商取引の小計出力を指示する小計キー、1商取引の現金取引による登録締め手段として指示する預/現計キー、1商取引の信用取引による登録締め手段として指示する信計キー、割引キー等の他、客層コード“1”〜“0”がそれぞれプリセットされている10個の客層キーK1が配設されている。
【0046】
客層キーK1は、1商取引ごとにその取引客の客層を入力する客層入力手段として機能する。
【0047】
なお、PLUコードは、キーボード38のPLUキーと置数キーにより入力することも可能であり、PLUキーおよび置数キーは、商品登録手段を構成する。
【0048】
スキャナコントローラ29は、CPU21の制御によりスキャナ39の動作を制御するとともに、スキャナ39で生成されたスキャンデータをRAM23に書き込む。
【0049】
スキャナ39は、商品に表記されたバーコードをスキャニング入力する。
【0050】
ここで、スキャナコントローラ29とスキャナ39は、商品登録手段を構成する。
【0051】
第1表示部コントローラ30は、CPU21からの指令に応じて前面表示器40の画面表示を制御する。
【0052】
前面表示器40は、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)であり、CPU21の制御により任意の画像を表示可能である。また、オペレータに対して各種の情報を表した画像を表示するために利用される。
【0053】
第2表示部コントローラ31は、CPU21からの指令に応じて客面表示部41の画面表示を制御する。
【0054】
客面表示部41は、たとえばLCDであり、CPU21の制御により任意の画像を表示可能である。また、客面表示部41は、客に対して各種の情報を表した画像を表示するために利用される。
【0055】
プリンタコントローラ32は、CPU21の制御によりプリンタ42の動作を制御する。
【0056】
プリンタ42は、たとえば、サーマルプリンタなどであり、印字メモリ53のレシートデータに基づいてレシート(110、120)に印字出力するものである。
【0057】
カードリーダコントローラ33は、CPU21の制御によりカードリーダ43の動作を制御するとともにカードリーダ43から出力されたカード情報をRAM23に書き込む。
【0058】
カードリーダ43は、決済カードに記録されたカード情報を読取る。なお、決済カードとは、現金によらずに決済を行うためのカードであり、クレジットカードおよびプリペイドカードなどが含まれる。
【0059】
次に以上のように構成されたPOS端末11の動作について説明する。
【0060】
図5および図6は、CPU21がROM22に格納されている制御プログラムに基づいて実行する商品販売データ処理のステップを示すフローチャートである。すなわち、モードスイッチ36により「登録」モードが選択されている状態では、CPU21は、商品登録が行われるのを待機する(ステップST11)。またはいずれかの客層キーK1が入力されるのを待機する(ステップST12)。
【0061】
この待機状態の中においてCPU21は、ステップST11において商品登録されたか否かを判定する。CPU21はステップST12においていずれかの客層キーK1が入力されたか否かを判定する。
【0062】
CPU21は、商品にバーコードとして表記されたPLUコードがスキャナ39によりスキャニング入力されるか、あるいはキーボード38のキー操作によってPLUコードが入力されると(ステップST11のYES)、その入力されたPLUコードはスキャナコントローラ29またはキーボードコントローラ28によってRAM23に一時的に保存される。このようにして商品情報としてのPLUコードが取得される。このことを受けてCPU21は、商品登録有と判定する。商品登録が行われると、ステップST11からステップST13へ進む。
【0063】
ステップST13おいてCPU21は、商品販売データの登録処理を実行する。すなわちCPU21は、ステップST11での登録商品のPLUコードに対応する商品名、単価を補助記憶部24に形成されているPLUファイルの中から取得する。そして、CPU21は、単価に販売点数を乗算して販売金額を算出して、PLUコード、商品名、単価、販売点数および販売金額を含む商品販売データをRAM23の取引情報メモリ51に登録する。
【0064】
また、CPU21は、ステップST14として取引情報メモリ51に登録された商品販売データの商品名と販売点数と販売金額とを前面表示器40と客面表示部41に表示させる。
【0065】
この後に、CPU21は、ステップST11またはステップST12の待機状態に戻る。
【0066】
一方、客層キーK1のいずれか1つが入力されたならば、その入力された客層キーK1に関するキーコードがキーボードコントローラ28を介しRAM23に一時的に保存される。このことを受けてCPU21は、ステップST12でYESと判定し、ステップST12からステップST15へ進む。
【0067】
ステップST15においてCPU21は、客層キーK1のいずれか1つが入力されたので、入力された客層キーK1にプリセットされている客層コードを取得する。そして、客層情報の客層コードを客層情報メモリ52に上書き保存する。
【0068】
次に、CPU21は、キーボード38の小計キーが入力されているか否かを判定する(ステップST16)。
【0069】
小計キーが入力されていないと判定したときには(ステップST16のNO)、再びステップST11の処理に戻って次の商品登録が行われるのを待機する。
【0070】
一方、小計キーが入力されていると判定したときには(ステップST16のYES)、ステップST17としてCPU21は、1商取引の小計金額を算出するとともに、この小計金額に消費税を加算した合計金額を算出し、前面表示器40と客面表示部41へ表示させる。
【0071】
また、CPU21は、ステップST18として小計金額と合計金額等の取引情報を取引情報メモリ51および印字メモリ53に保存させる。
【0072】
ステップST19においてCPU21は、客層キーK1のいずれか1つが再度入力されるのを待機する。そして客層キーK1内のいずれか1つが入力されたことを受けてCPU21は、ステップST19でYESと判定し、ステップST19からステップST20へ進む。
【0073】
ステップST20においてCPU21は、客層キーK1のいずれか1つが入力されたならば、客層キーK1にプリセットされている客層情報として客層コードを客層情報メモリ52に上書き保存する。
【0074】
ステップST19においてCPU21は、客層キーK1が入力されないと判定すると(ステップST19のNO)、ステップST21に進む。
【0075】
次に、CPU21は、ステップST21として預/現計キーが入力されるのを待機する。預/現計キーが入力されない場合には(ステップST21のNO)、ステップST19に戻り、客層キーK1のいずれか1つが入力されるのを待機する。
【0076】
一方、預/現計キーが入力されたときには(ステップST21のYES)、ステップST22においてCPU21は、登録締め処理を実行する。すなわち、キーボード38の置数キーと預/現計キーとの入力により客からの預かり金額が入力されると1商取引の預かり金額から合計金額を減算して釣銭額を求め、この釣銭額を前面表示器40と客面表示部41へ表示させる。
【0077】
ステップST23においてCPU21は、登録締め処理された合計金額、預かり金額および釣銭額等の登録締め処理の取引情報を取引情報メモリ51および印字メモリ53に追加保存させる。
【0078】
次に、ステップST24においてCPU21は、客層情報メモリ52に保存されている最新の客層コードを読み込む。
【0079】
ステップST25においてCPU21は、客層別文字情報テーブル61の当該客層コードに対する文字情報のフラグF(0:通常文字フォント、1:拡大文字フォント)をチェックする。CPU21は、当該客層コードに対応する文字情報のフラグFが“1”であり、拡大文字フォントであると判定されると、ステップST26においてCPU21は、ROM22の前記拡大文字フォントメモリに格納されている拡大文字フォントを選択してレシート120に印字するための拡大文字レシートデータを生成する。さらに、その拡大文字レシートデータを印字メモリ53へ格納する。
【0080】
ステップST27においてCPU21は、プリンタ42を制御し印字メモリ53に格納されている前記拡大文字レシートデータによりレシート120に印字出力する(拡大文字印字出力手段)。
【0081】
一方、ステップST25においてCPU21は、当該客層コードに対応する文字情報のフラグFが“0”であり、通常文字フォントであると判定されると、ステップST28においてCPU21は、ROM22の前記通常文字フォントメモリに格納されている通常文字フォントを選択してレシート110に印字するための通常文字レシートデータを生成する。さらに、その通常文字レシートデータを印字メモリ53へ格納する。
【0082】
ステップST28としてCPU21は、プリンタ42を制御し印字メモリ53に格納されている前記通常文字レシートデータによりレシート110に印字出力する(通常文字印字出力手段)。
【0083】
以上で、POS端末11の「登録」モードによる商品販売データ処理は終了する。
【0084】
このように本実施形態のPOS端末11によれば、一つの商取引についての商品登録処理が開始から登録締め処理がされる前までの一取引期間内において顧客の客層を判断してオペレータの操作に応じた客層の判定を行うことが可能である。したがって、登録締め処理の直前まで客層キーの再入力が可能なため客層の判断に迷いがあった場合には、簡単に客層キーにより再入力することが可能となる。
【0085】
また、前記実施形態では通常文字フォントと拡大文字フォントの2種類を使い分けることによって高齢者に対して拡大印字を可能にしたが、これ以外の方法として前期高齢者と後期高齢者に区分して後期高齢者には前期高齢者よりもさらに拡大文字を大きくした文字にしてレシートに印字出力するようにしてもよい。
【0086】
このように、高齢者等の細かな文字が見えにくい顧客に対しては、通常の文字フォントより大きな拡大文字フォントによるレシートに印字出力することができる。したがって、高齢者等のレシート120の視認性を向上させることができる。
【0087】
また、前記実施形態例ではレシートデータを印字する際にそのレシートデータを全て通常文字で印字したが、その中の一部たとえば重要な金額データ等については拡大文字フォントで印字するようにしてもよい。
【0088】
なお、本発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階においては、その要旨を逸脱しない範囲内にて各構成要素を適宜変形して具体化することができる。
【0089】
たとえば前記実施形態においては、前記PLUファイルは、POS端末11の補助記憶部24において保存するのではなく、サーバ12において保存するようにしてもよい。
【0090】
本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の種々の変更、置換および削除を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]商品情報を登録処理する商品登録手段と、この商品登録手段により登録された商品情報の取引情報を記憶する取引情報記憶部と、1商取引の商品情報の登録締め終了を宣言する登録締め手段と、客層別に文字情報を設定記憶する客層別文字情報記憶部と、
顧客の客層を入力する客層入力手段と、1商取引の開始以降に前記客層入力手段により最も新しく入力された客層を表す客層情報を記憶する客層情報記憶部と、前記登録締め手段により登録締め終了が宣言されると前記客層情報記憶部に記憶されている当該客層情報に基づいて前記客層別文字情報記憶部に設定記憶されている同一客層情報の文字情報が拡大文字フォントか通常文字フォントかを判定する判定手段と、この判定手段により当該文字情報が前記拡大文字フォントと判定されると前記拡大文字フォントによる拡大文字レシート印字データを生成する拡大文字印字データ生成手段と、この拡大文字印字データ生成手段により生成された前記拡大文字レシート印字データに基づいてレシートへ印字出力する拡大文字印字出力手段と、前記判定手段により当該文字情報が前記通常文字フォントと判定されると前記通常文字フォントによる通常文字レシート印字データを生成する通常文字印字データ生成手段と、この通常文字印字データ生成手段により生成された前記通常文字レシート印字データに基づいてレシートへ印字出力する通常文字印字出力手段と、を備えたことを特徴とする商品販売データ処理装置。
[2]1商取引の商品販売データを処理する商品販売データ処理装置を、商品情報を登録処理する商品登録手段と、この商品登録手段により登録された商品情報の取引情報を記憶する取引情報記憶部と、1商取引の商品情報の登録締め終了を宣言する登録締め手段と、客層別に文字情報を設定記憶する客層別文字情報記憶部と、顧客の客層を入力する客層入力手段と、1商取引の開始以降に前記客層入力手段により最も新しく入力された客層を表す客層情報を記憶する客層情報記憶部と、前記登録締め手段により登録締め終了が宣言されると前記客層情報記憶部に記憶されている当該客層情報に基づいて前記客層別文字情報記憶部に設定記憶されている同一客層情報の文字情報が拡大文字フォントか通常文字フォントかを判定する判定手段と、この判定手段により当該文字情報が前記拡大文字フォントと判定されると前記拡大文字フォントによる拡大文字レシート印字データを生成する拡大文字印字データ生成手段と、この拡大文字印字データ生成手段により生成された前記拡大文字レシート印字データに基づいてレシートへ印字出力する拡大文字印字出力手段と、前記判定手段により当該文字情報が前記通常文字フォントと判定されると前記通常文字フォントによる通常文字レシート印字データを生成する通常文字印字データ生成手段と、この通常文字印字データ生成手段により生成された前記通常文字レシート印字データに基づいてレシートへ印字出力する通常文字印字出力手段として機能させるための商品販売データ処理装置の制御プログラム。
【符号の説明】
【0091】
11…POS端末、12…サーバ、13…通信ネットワーク、21…CPU、22…ROM、23…RAM、24…補助記憶部、38…キーボード、K1…客層キー、39…スキャナ、40…前面表示器、41…客面表示部、42…プリンタ、51…取引情報メモリ、52…客層情報メモリ、53…印字メモリ、61…客層別文字情報テーブル、110…レシート、120…レシート。
図1
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図8