特許第6205328号(P6205328)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6205328
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】履物用シール及び履物
(51)【国際特許分類】
   A43B 23/24 20060101AFI20170914BHJP
   A43B 3/16 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
   A43B23/24 101
   A43B3/16 Z
【請求項の数】19
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-174818(P2014-174818)
(22)【出願日】2014年8月29日
(65)【公開番号】特開2016-49166(P2016-49166A)
(43)【公開日】2016年4月11日
【審査請求日】2016年9月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】314000800
【氏名又は名称】株式会社無有
(74)【代理人】
【識別番号】100148518
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100160314
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 公芳
(74)【代理人】
【識別番号】100179327
【弁理士】
【氏名又は名称】大坂 憲正
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 博
【審査官】 横山 幸弘
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第05694704(US,A)
【文献】 特開昭56−080202(JP,A)
【文献】 実開昭49−137731(JP,U)
【文献】 米国特許第02408152(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0083540(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0075791(US,A1)
【文献】 登録実用新案第3086870(JP,U)
【文献】 特開2010−051501(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A43B 1/00−23/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
履物の側面から底面にかけて貼付される履物用シールであって、
別体に設けられた第1及び第2のシール片と、
前記第1のシール片と前記第2のシール片とを連結することにより、当該第1及び第2のシール片を互いに固定する固定部材と、を備え、
前記各第1及び第2のシール片は、前記履物の前記側面に貼付される部分である第1の部分と、前記履物の前記底面に貼付される部分である第2の部分とを有しており、
前記第1のシール片は、前記履物の爪先部の前記側面から前記底面にかけて貼付され、
前記第2のシール片は、前記履物の踵部の前記側面から前記底面にかけて貼付されることを特徴とする履物用シール。
【請求項2】
請求項1に記載の履物用シールにおいて、
防水性を有する履物用シール。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の履物用シールにおいて、
前記第1の部分の表面は、光反射性を有する履物用シール。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れかに記載の履物用シールにおいて、
前記第1の部分の表面は、蛍光性を有する履物用シール。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れかに記載の履物用シールにおいて、
前記第1の部分の表面は、蓄光性を有する履物用シール。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れかに記載の履物用シールにおいて、
前記第2の部分の表面は、防滑性を有する履物用シール。
【請求項7】
請求項6に記載の履物用シールにおいて、
前記第2の部分の前記表面は、前記第1の部分の表面よりも高い防滑性を有する履物用シール。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れかに記載の履物用シールにおいて、
前記第1の部分の表面は、光反射性、蛍光性又は蓄光性を有し、
前記第2の部分の表面は、防滑性を有する履物用シール。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れかに記載の履物用シールにおいて、
当該履物用シールは、前記履物に貼付された後、当該履物から剥離可能である履物用シール。
【請求項10】
請求項9に記載の履物用シールにおいて、
当該履物用シールは、前記履物から剥離された後、当該履物に再び貼付可能である履物用シール。
【請求項11】
請求項1乃至10の何れかに記載の履物用シールにおいて、
前記第1の部分の表面には、図柄が描かれている履物用シール。
【請求項12】
請求項11に記載の履物用シールにおいて、
前記図柄は、動物、スイーツ、乗り物、又はキャラクターの図柄である履物用シール。
【請求項13】
請求項1乃至12の何れかに記載の履物用シールにおいて、
前記第1のシール片の前記第1の部分は、前記爪先部を前方から覆う前方被覆部、及び前記爪先部を側方から覆う側方被覆部を有する履物用シール。
【請求項14】
請求項1乃至13の何れかに記載の履物用シールにおいて、
前記第2のシール片の前記第1の部分は、前記踵部を後方から覆う後方被覆部、及び前記踵部を側方から覆う側方被覆部を有する履物用シール。
【請求項15】
請求項1乃至14の何れかに記載の履物用シールにおいて、
前記固定部材は、伸縮性を有する履物用シール。
【請求項16】
請求項1乃至15の何れかに記載の履物用シールにおいて、
前記各第1及び第2のシール片は、
基材部と、
前記基材部の裏面に設けられ、前記履物に対して粘着力を有する粘着部と、を有する履物用シール。
【請求項17】
請求項16に記載の履物用シールにおいて、
前記基材部の材料は、前記第1の部分と前記第2の部分とで異なる履物用シール。
【請求項18】
請求項16又は17に記載の履物用シールにおいて、
前記粘着部の材料は、前記第1の部分と前記第2の部分とで異なる履物用シール。
【請求項19】
請求項1乃至18の何れかに記載の履物用シールが貼付されていることを特徴とする履物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、履物用シール及びそれを備えた履物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の履物用シールとしては、例えば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載された履物用シールは、表面が低摩擦性を有しており、エナメル靴の側面の一部分に貼付される。当該部分は、歩行時に左右の靴どうしが擦れ合う部分である。それゆえ、その部分に低摩擦性のシールを貼付することにより、左右の靴どうしが擦れ合う際に生じる摩擦力が低減される。かかる摩擦力は歩行時に両足がもつれる原因になり得るものであるため、それを低減することは、転倒等の事故の防止につながる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−36561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように履物の外面にシールを貼付することは、履物が汚れたり損傷したりするのを防止することにも役立つ。しかしながら、特許文献1に記載された履物用シールでは、履物の汚損を充分に防ぐことができない。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、履物の汚損を防止するのに適した履物用シール、及びそれを備えた履物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による履物用シールは、履物の側面から底面にかけて貼付される履物用シールであって、上記履物の上記側面に貼付される部分である第1の部分と、上記履物の上記底面に貼付される部分である第2の部分と、を有することを特徴とする。
【0007】
この履物用シールは、履物の側面から底面にかけて貼付される。このため、履物の側面と底面との境界部分が、履物用シールにより覆われる。この境界部分は、履物において特に汚損しやすい部分である。したがって、この履物用シールを貼付することにより、履物の汚損を効果的に防止することができる。
【0008】
また、本発明による履物は、上記履物用シールが貼付されていることを特徴とする。
【0009】
この履物においては、上述の履物用シールが貼付されている。すなわち、履物の側面から底面にかけて履物用シールが貼付されている。このため、履物の汚損を効果的に防止することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、履物の汚損を防止するのに適した履物用シール、及びそれを備えた履物が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明による履物用シールの第1実施形態を示す平面図である。
図2図1の履物用シールの断面構造を説明するための図である。
図3図1の履物用シールの履物への貼付の仕方を説明するための図である。
図4図1の履物用シールが貼付された履物を示す斜視図である。
図5】本発明による履物用シールの第2実施形態を示す平面図である。
図6図5の履物用シールの履物への貼付の仕方を説明するための図である。
図7図5の履物用シールが貼付された履物を示す斜視図である。
図8】変形例に係る履物用シールを示す平面図である。
図9】他の変形例に係る履物用シールを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
【0013】
図1は、本発明による履物用シールの第1実施形態を示す平面図である。履物用シール1は、履物に貼付されるシールである。具体的には、履物用シール1は、履物の側面から底面にかけて貼付される。本実施形態において履物用シール1は、履物の爪先部の側面から底面にかけて貼付される。
【0014】
履物用シール1は、側面貼付部10(第1の部分)及び底面貼付部20(第2の部分)を有している。側面貼付部10は履物の側面に貼付される部分であり、底面貼付部20は履物の底面に貼付される部分である。側面貼付部10と底面貼付部20とは、互いに連結され、一体に設けられている。
【0015】
側面貼付部10は、前方被覆部12及び側方被覆部14からなる。前方被覆部12は履物の爪先部を前方から覆う部分であり、側方被覆部14は履物の爪先部を側方から覆う部分である。前方被覆部12は、底面貼付部20の上端に連結されている。また、側方被覆部14は、底面貼付部20の左右両端に連結されている。側面貼付部10の表面は、光反射性(好ましくは再帰反射性。以下同様。)を有する。詳細には、前方被覆部12の表面の一部に反射材16が取り付けられるとともに、側方被覆部14の表面の一部に反射材18が取り付けられている。
【0016】
底面貼付部20の表面は、防滑性を有する。詳細には、底面貼付部20の表面の一部に、多数の突起22を形成することにより滑り止め加工が施されている。これにより、底面貼付部20の表面は、側面貼付部10の表面よりも高い防滑性を有する。
【0017】
図2は、履物用シール1の断面構造を説明するための図である。同図に示すように、履物用シール1は、基材部32及び粘着部34を備えている。基材部32は、シート状をしており、履物用シール1の表面を構成する。基材部32の材料としては、例えば、紙、不織布、プラスチック、又はゴムを用いることができる。基材部32の材料は、側面貼付部10と底面貼付部20とで同一であってもよいし、異なっていてもよい。
【0018】
基材部32の裏面には、粘着部34が設けられている。粘着部34は、履物に対して粘着力を有する。履物用シール1は、この粘着部34の粘着力によって、履物に貼付される。粘着部34の材料としては、各種の粘着剤を用いることができる。粘着部34の材料は、側面貼付部10と底面貼付部20とで同一であってもよいし、異なっていてもよい。
【0019】
図3は、履物用シール1の履物への貼付の仕方を説明するための図である。同図に示すように、履物用シール1を履物90に貼付するときは、履物用シール1を適当な位置で折り曲げることにより、前方被覆部12及び側方被覆部14が底面貼付部20に対して起きた状態とする。そして、底面貼付部20を爪先部92の底面96に貼付するとともに、前方被覆部12及び側方被覆部14を爪先部92の側面94に貼付する。これにより、図4に示すように、履物用シール1が貼付された履物90が得られる。
【0020】
履物用シール1は、このようにして履物90に貼付された後、履物90から剥離可能であることが好ましい。ここで、剥離可能とは、履物90を汚損することなく容易に履物用シール1を剥がせるということである。さらに、履物用シール1は、履物90から剥離された後、履物90に再び貼付可能であることが好ましい。このように剥離可能でかつ再貼付可能な履物用シール1は、粘着部34の粘着力を適度に調整することにより実現することができる。
【0021】
図1に戻って、履物用シール1は、防水性を有することが好ましい。また、側面貼付部10の表面には、図柄が描かれていてもよい。かかる図柄としては、例えば、動物、スイーツ(デザート)、乗り物、又は、アニメや漫画等のキャラクターの図柄が挙げられる。
【0022】
本実施形態の効果を説明する。履物用シール1は、履物90の側面94から底面96にかけて貼付される。このため、側面94と底面96との境界部分が、履物用シール1により覆われる。この境界部分は、履物90において特に汚損しやすい部分である。したがって、履物用シール1を貼付することにより、履物90の汚損を効果的に防止することができる。
【0023】
履物用シール1が防水性を有する場合、爪先部92から履物90に浸入しようとする雨水等の水分を履物用シール1によって遮断することができる。これにより、履物90の汚損をより効果的に防止することができる。
【0024】
側面貼付部10の表面は、光反射性を有する。これにより、履物用シール1ひいてはそれが貼付された履物90の視認性を高めることができる。特に自動車の運転者からの視認性が高まることにより、履物用シール1は、交通安全にも寄与することができる。
【0025】
底面貼付部20の表面は、防滑性を有する。これにより、履物用シール1が貼付された履物90は地面に対して滑りにくくなるため、歩行時の安全性を高めることができる。かかる履物用シール1は、雨や雪で滑りやすくなっている道を歩く際に、特に有用である。
【0026】
履物用シール1が履物90から剥離可能である場合、履物90に一旦貼付された後であっても、履物用シール1を剥離することにより、履物用シール1が貼付されていない状態で履物90を使用することができる。このため、ユーザにとっての利便性を高めることができる。
【0027】
履物用シール1が履物90に再貼付可能である場合、履物90から剥離された後であっても、履物用シール1が貼付された状態で再び履物90を使用することができる。このため、ユーザにとっての利便性を一層高めることができる。また、履物用シール1を貼り替えることにより、1枚の履物用シール1を複数の靴に対して使用することができるので、経済的である。
【0028】
側面貼付部10の表面に図柄が描かれている場合、履物用シール1ひいては履物90のファッション性を高めることができる。また、履物用シール1を宣伝媒体として用いることにより、履物用シール1及び履物90の低価格化を図ることも可能である。
【0029】
特に、動物、スイーツ、乗り物、又はキャラクターの図柄は、子供の関心を強く惹く。このため、これらの図柄が側面貼付部10の表面に描かれている場合、子供が喜んで履物用シール1を靴に貼付するようになる。それにより、子供の靴の汚損が防止されるとともに、子供の歩行時の安全性を高めることができる。
【0030】
履物用シール1は、基材部32及び粘着部34を備えており、粘着部34の粘着力によって履物90に貼付される。これにより、簡易な構成で、履物90に貼付可能な履物用シール1を実現することができる。
【0031】
基材部32の材料が側面貼付部10と底面貼付部20とで異なる場合、側面貼付部10及び底面貼付部20のそれぞれについて基材部32の材料の選択の幅が広がる。それゆえ、例えば、側面貼付部10における基材部32の材料としては側面貼付部10特有の機能(光反射性)に適した材料を選択する一方で、底面貼付部20における基材部32の材料としては底面貼付部20特有の機能(防滑性)に適した材料を選択することも可能となる。
【0032】
粘着部34の材料が側面貼付部10と底面貼付部20とで異なる場合、側面貼付部10及び底面貼付部20のそれぞれについて粘着部34の材料の選択の幅が広がる。それゆえ、例えば、側面貼付部10における粘着部34の材料としては履物90の側面94との相性が良い粘着剤を用いる一方で、底面貼付部20における粘着部34の材料としては履物90の底面96との相性が良い粘着剤を用いることも可能となる。
【0033】
側面貼付部10は、前方被覆部12及び側方被覆部14からなる。これにより、側面貼付部10が前方被覆部12又は側方被覆部14の何れか一方のみからなる場合に比して、履物90の爪先部92を広範囲にわたって保護することができる。
(第2実施形態)
【0034】
図5は、本発明による履物用シールの第2実施形態を示す平面図である。履物用シール2は、シール片2a(第1のシール片)及びシール片2b(第2のシール片)を備えている。各シール片2a,2bは、履物の側面から底面にかけて貼付される。シール片2aは履物の爪先部に貼付され、シール片2bは履物の踵部に貼付される。これらのシール片2a,2bは、別体に設けられている。
【0035】
シール片2aは、側面貼付部40(第1の部分)及び底面貼付部50(第2の部分)を有している。側面貼付部40は履物の側面に貼付される部分であり、底面貼付部50は履物の底面に貼付される部分である。側面貼付部40と底面貼付部50とは、互いに連結され、一体に設けられている。
【0036】
側面貼付部40は、前方被覆部42及び側方被覆部44からなる。前方被覆部42は履物の爪先部を前方から覆う部分であり、側方被覆部44は履物の爪先部を側方から覆う部分である。前方被覆部42は、底面貼付部50の上端に連結されている。また、側方被覆部44は、底面貼付部50の左右両端に連結されている。側面貼付部40の表面は、光反射性を有する。詳細には、前方被覆部42の表面の一部に反射材46が取り付けられるとともに、側方被覆部44の表面の一部に反射材48が取り付けられている。側方被覆部44の一端部には、穴部49が形成されている。穴部49は、後述する固定部材80のフック82が係合される部分である。
【0037】
底面貼付部50の表面は、防滑性を有する。詳細には、底面貼付部50の表面の一部に、多数の突起52を形成することにより滑り止め加工が施されている。これにより、底面貼付部50の表面は、側面貼付部40の表面よりも高い防滑性を有する。
【0038】
シール片2bは、側面貼付部60(第1の部分)及び底面貼付部70(第2の部分)を有している。側面貼付部60は履物の側面に貼付される部分であり、底面貼付部70は履物の底面に貼付される部分である。側面貼付部60と底面貼付部70とは、互いに連結され、一体に設けられている。
【0039】
側面貼付部60は、後方被覆部62及び側方被覆部64からなる。後方被覆部62は履物の踵部を後方から覆う部分であり、側方被覆部64は履物の踵部を側方から覆う部分である。後方被覆部62は、底面貼付部70の下端に連結されている。また、側方被覆部64は、底面貼付部70の左右両端に連結されている。側面貼付部60の表面は、光反射性を有する。詳細には、後方被覆部62の表面の一部に反射材66が取り付けられるとともに、側方被覆部64の表面の一部に反射材68が取り付けられている。側方被覆部64の一端部には、穴部69が形成されている。穴部69は、後述する固定部材80のフック82が係合される部分である。
【0040】
底面貼付部70の表面は、防滑性を有する。詳細には、底面貼付部70の表面の一部に、多数の突起72を形成することにより滑り止め加工が施されている。これにより、底面貼付部70の表面は、側面貼付部60の表面よりも高い防滑性を有する。各シール片2a,2bのその他の構成は、履物用シール1と同様である。
【0041】
図6は、履物用シール2の履物への貼付の仕方を説明するための図である。同図に示すように、履物用シール2を履物90に貼付するときは、シール片2aを適当な位置で折り曲げることにより、前方被覆部42及び側方被覆部44が底面貼付部50に対して起きた状態とする。同様に、シール片2bを適当な位置で折り曲げることにより、後方被覆部62及び側方被覆部64が底面貼付部70に対して起きた状態とする。そして、シール片2aの底面貼付部50を爪先部92の底面96に貼付するとともに、前方被覆部42及び側方被覆部44を爪先部92の側面94に貼付する。同様に、シール片2bの底面貼付部70を踵部93の底面97に貼付するとともに、後方被覆部62及び側方被覆部64を踵部93の側面95に貼付する。これにより、図7に示すように、履物用シール2が貼付された履物90が得られる。
【0042】
さらに、履物用シール2は、固定部材80を備えている。固定部材80は、シール片2aとシール片2bとを連結することにより、これらのシール片2a,2bを互いに固定する。固定部材80は、伸縮性を有することが好ましい。固定部材80としては、例えばゴムバンドを用いることができる。固定部材80の両端には、フック82が接続されている。一方のフック82はシール片2aの穴部49に係合され、他方のフック82はシール片2bの穴部69に係合される。なお、図7においては1つの固定部材80のみが示されているが、実際には、もう1つの固定部材80が設けられており、履物90の向こう側においても同様にして2つのシール片2a,2bが連結される。
【0043】
本実施形態の効果を説明する。履物用シール2は、履物90の側面から底面にかけて貼付される。このため、側面と底面との境界部分が、履物用シール2により覆われる。この境界部分は、履物90において特に汚損しやすい部分である。したがって、履物用シール2を貼付することにより、履物90の汚損を効果的に防止することができる。
【0044】
履物用シール2は、シール片2a,2bを備えている。これにより、履物90の爪先部92及び踵部93の双方に履物用シール2が貼付されるため、履物90の汚損をより効果的に防止することができる。ただし、履物用シール2は、シール片2a,2bのうち何れか一方のみを備えていてもよい。
【0045】
シール片2a,2bは、固定部材80によって互いに固定されている。これにより、ユーザの意思に反して履物用シール2が履物90から剥がれてしまうのを防ぐことができる。特に固定部材80が伸縮性を有する場合、その収縮力によりシール片2a,2bどうしをより強固に固定することができる。本実施形態のその他の効果は、第1実施形態について説明したとおりである。
【0046】
本発明による履物用シール及び履物は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。上記実施形態においては、側面貼付部10の表面が光反射性を有する例を示した。しかし、側面貼付部10の表面は、蛍光性を有していてもよい。その場合も、履物用シール1ひいてはそれが貼付された履物90の視認性を高めることができる。また、側面貼付部10の表面は、蓄光性を有していてもよい。その場合、暗所においても、履物用シール1及び履物90を視認しやすくなる。側面貼付部40及び側面貼付部60についても同様である。
【0047】
上記実施形態においては、履物用シールが履物の爪先部又は踵部に貼付される例を示した。しかし、履物用シールは、履物の側面から底面にかけて貼付される限り、爪先部又は踵部以外の部位に貼付されてもよい。
【0048】
上記実施形態においては、側面貼付部10が前方被覆部12及び側方被覆部14からなる例を示した。しかし、側面貼付部10は、図8に示すように、前方被覆部12のみからなっていてもよい。あるいは、側面貼付部10は、図9に示すように、側方被覆部14のみからなっていてもよい。また、側方被覆部14は、底面貼付部20の左右両端のうち何れか一方にのみ設けられていてもよい。側面貼付部40及び側面貼付部60についても同様である。
【符号の説明】
【0049】
1 履物用シール
2 履物用シール
2a シール片(第1のシール片)
2b シール片(第2のシール片)
10 側面貼付部(第1の部分)
12 前方被覆部
14 側方被覆部
16 反射材
18 反射材
20 底面貼付部(第2の部分)
22 突起
32 基材部
34 粘着部
40 側面貼付部(第1の部分)
42 前方被覆部
44 側方被覆部
46 反射材
48 反射材
49 穴部
50 底面貼付部(第2の部分)
52 突起
60 側面貼付部(第1の部分)
62 後方被覆部
64 側方被覆部
66 反射材
68 反射材
69 穴部
70 底面貼付部(第2の部分)
72 突起
80 固定部材
82 フック
90 靴
92 爪先部
93 踵部
94 (爪先部の)側面
95 (踵部の)側面
96 (爪先部の)底面
97 (踵部の)底面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9