特許第6205370号(P6205370)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

6205370リニアベアリング及びそれを備えたソレノイド
<>
  • 6205370-リニアベアリング及びそれを備えたソレノイド 図000002
  • 6205370-リニアベアリング及びそれを備えたソレノイド 図000003
  • 6205370-リニアベアリング及びそれを備えたソレノイド 図000004
  • 6205370-リニアベアリング及びそれを備えたソレノイド 図000005
  • 6205370-リニアベアリング及びそれを備えたソレノイド 図000006
  • 6205370-リニアベアリング及びそれを備えたソレノイド 図000007
  • 6205370-リニアベアリング及びそれを備えたソレノイド 図000008
  • 6205370-リニアベアリング及びそれを備えたソレノイド 図000009
  • 6205370-リニアベアリング及びそれを備えたソレノイド 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6205370
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】リニアベアリング及びそれを備えたソレノイド
(51)【国際特許分類】
   F16F 1/32 20060101AFI20170914BHJP
   F16F 3/02 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
   F16F1/32
   F16F3/02
【請求項の数】14
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-552633(P2014-552633)
(86)(22)【出願日】2013年1月18日
(65)【公表番号】特表2015-507152(P2015-507152A)
(43)【公表日】2015年3月5日
(86)【国際出願番号】EP2013050916
(87)【国際公開番号】WO2013107852
(87)【国際公開日】20130725
【審査請求日】2015年10月22日
(31)【優先権主張番号】12151564.7
(32)【優先日】2012年1月18日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】592229502
【氏名又は名称】ブルクハルト コンプレッション アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】アイグナー、ローラント
【審査官】 保田 亨介
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−252648(JP,A)
【文献】 特開2003−014022(JP,A)
【文献】 特開2007−255539(JP,A)
【文献】 実開昭62−112369(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B25/00−37/20
41/00−41/06
F16F1/00−6/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
同心上に配置された複数のバネ(2)を備えるリニアベアリングであって、
少なくとも部分的にリング状に形成された固定部分(2a)と、中心(Z)に配置されたボア部(2c)を有する皿バネから構成され、更に、前記固定部分(2a)から、前記固定部分(2a)に対して同心状に配置されたボア部(2c)を有する終端部(2g)まで延びるアーム部(2b)を備えるバネ(2)が、前記固定部分(2a)に対して垂直方向に移動する移動方向(B)において、互いに重なるように配置されるように形成されたリニアベアリングにおいて、
前記アーム部(2b)は、前記中心(Z)に対して同心状に走るセンターライン(2bd)を有するアーム部分(2ba)を備え、前記センターライン(2bd)を有する前記アーム部分(2ba)は、中心角100°から300°までの範囲に亘って延びるように形成され、好ましくは中心角180°から300°までの範囲に亘って延びるように形成され、
前記センターライン(2bd)は、前記中心(Z)に対して径方向に一定の距離を保ちつつ、同心状に走るように形成され、
前記アーム部分(2ba)は、前記中心(Z)に対して径方向において、前記アーム部(2b)の厚さ(2i)より少なくとも5倍大きい幅(2k)を有し、
前記アーム部分(2ba)の幅(2k)は、前記リング状の固定部分(2a)及び終端部(2g)に対して横方向に延び、それらの間に隙間を形成するように設定されることを特徴とするリニアベアリング。
【請求項2】
請求項1に記載のリニアベアリングにおいて、前記中心(Z)に対して径方向において、前記アーム部分(2ba)の幅(2k)は、一定であることを特徴とするリニアベアリング。
【請求項3】
請求項1に記載のリニアベアリングにおいて、前記中心(Z)に対して径方向において、前記アーム部分(2ba)の幅(2k)は、中心角γにそって減少することを特徴とするリニアベアリング。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のリニアベアリングにおいて、前記終端部(2g)は、前記アーム部(2b)及びボア部(2c)の間における中心Zに対して径方向に走る連結部(2h)を備えることを特徴とするリニアベアリング。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のリニアベアリングにおいて、前記移動方向(B)において、互いに隣接配置された前記二つのバネ2のリング状の固定部分(2a)の間に配置されたスペーサリング14を備えることを特徴とするリニアベアリング。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のリニアベアリングにおいて、前記各バネ(2)は、前記リング状の固定部分(2a)の周方向において、互いに変位可能に配置されたことを特徴とするリニアベアリング。
【請求項7】
請求項6に記載のリニアベアリングにおいて、前記各バネ(2)は、前記周方向に同じ角度をずらし互いに変位可能に配置されたことを特徴とするリニアベアリング。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載のリニアベアリングにおいて、前記各バネ(2)は、金属材料から形成され、かつ前記移動方向(B)において、0.1mmから5mmまでの範囲の厚さを有することを特徴とするリニアベアリング。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載のリニアベアリングにおいて、前記少なくとも四つのバネ(2)、好ましくはのバネ(2)を有することを特徴とするリニアベアリング。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載のリニアベアリングにおいて、前記固定部分(2a)は、リング状に構成され、かつ中心角360度に亘って延びるように形成されることを特徴とするリニアベアリング。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のリニアベアリング(3)を備えた ソレノイド。
【請求項12】
請求項11に記載のソレノイド(1)において、
前記移動方向Bにおいて、ハウジング(5)と、前記ハウジング(5)に接続され、かつ互いに離間して配置された二つのリニアベアリング(3)と、前記二つのリニアベアリング(3)に接続され、かつ前記ボア部(2c)を貫通して延びるように形成されたプランジャ(4)と、前記プランジャ(4)に接続されたアンカー(8)と、前記アンカー(8)に対して、前記ハウジング(5)に配置された電磁石(7)とを備えるソレノイド(1)であって、
前記電磁石(7)は、それが励磁化された時に、前記アンカー(8)を吸着するように構成されることを特徴とするソレノイド。
【請求項13】
請求項11または請求項12のいずれか1項に記載のソレノイドにおいて、
最小0.4mmから最大5mmまでを範囲とするリフト量Bを有し、
アーム部分2baは、ソレノイドのプランジャ4の移動方向(L)に対して垂直方向に延びる垂直線Rに対して最大リフト量Bを得るように15度より小さい勾配角度βをなすように形成されることを特徴とするソレノイド。
【請求項14】
請求項11〜13のいずれか1項に記載のソレノイドにおいて、
少なくとも一つのリニアベアリング(3)は、前記移動方向(B)に対して、付勢するように配置されることを特徴とするソレノイド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部に記載のリニアベアリングに関する。更に、本発明は、請求項11の前提部に記載のリニアベアリングを備えたソレノイドに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1及び特許文献2のそれぞれには同心状に配置された複数のバネを備えたリニアベアリングが開示されている。各バネは皿バネより構成され、かつ螺旋状に延びるアーム部から形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第5,895,033号明細書
【特許文献2】米国特許第5,522,214号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、先行文献1及び先行文献2に記載されたリニアベアリングにはリニアガイドの特性を満足できない欠点がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は改良されたリニアベアリング及びそれを備えたソレノイドを提供することである。
上記目的は請求項1の技術的特徴を有するリニアベアリングによって実現することができる。従属請求項2〜10は更なる有利な実施形態に関する。更に、上記目的は請求項11の技術的特徴を有するソレノイドによって実現することができる。従属請求項12〜14は更なる有利な実施形態に関する。
【0006】
特に、上記目的は、以下の構成を備えたリニアベアリングによって実現することができる。
即ち、リニアベアリングは、同心上に配置された複数のバネを備える。各バネは、固定部分と、中央に配置されたボア部を有する皿バネから構成される。更に、各バネは、固定部分から、それに対して同心状に配置されたボア部を有する終端部まで延びるアーム部を備え、固定部分に対して垂直方向に移動する移動方向において、互いに重なるように配置されるように形成される。アーム部は、ボア部に対して同心状に走るアーム部分を備え、アーム部分は、中心角100°から270°までの範囲に亘って延びるように形成され、好ましくは中心角180°から300°までに亘って延びるように形成される。固定部分は、少なくとも部分的にリング状に形成され、アーム部分は、ボア部に対して径方向において、アーム部の厚さより少なくとも5倍大きい幅を有し、その幅は、リンク形状の固定部分及び終端部に対して横方向に延び、それらの間に隙間を形成するように設定される。
【0007】
特に、上記目的も、以下の構成を備えたリニアベアリングによって実現することができる。
即ち、リニアベアリングは、同心上に配置された複数のバネを備える。各バネは、固定部分と、中央に配置されたボア部を有する皿バネより構成される。更に、各バネは、特に螺旋状に、固定部分から終端部まで延びるように形成されるアーム部を有する。終端部は、固定部分に対して同心状に配置されたボア部を有する。各バネは、固定部分に対して垂直方向に移動する移動方向を有する。複数のバネは移動方向において、互いに重なるように配置される。アーム部は、中心角180°から300°までの範囲に亘って延びるように形成される。アーム部は、ボア部2cに対して同心状に走るアーム部分2baを有する。アーム部分は、中心角100°から270°までの範囲に亘って延びるように形成される。固定部分は、少なくとも部分的にリング状に形成される。アーム部分は、ボア部に対して径方向において、アーム部の厚さより少なくとも5倍大きい幅を有する。その幅は、リンク形状の固定部分及び終端部に対して横方向に延び、それらの間に隙間を形成するように設定される。
【0008】
本発明におけるリニアベアリングには以下の作用効果がある。
即ち、リニアベアリングは、径方向において相当硬く、かつ移動方向及び/若しくはリフト進行方向において相当大きな変位特性を有するリニアベアリングに対して、径方向においては微小変位特性を有する。従って、そのリニアベアリングを備えたソレノイドは、精密で、安全に内蔵されたソレノイドプランジャを具備する利点がある。
【0009】
リニアベアリングのバネは、中央のボア部に対して同心状に延びるアーム部分から形成される。アーム部分は、中心角100°から270°までの範囲に亘って延びるように形成される。好ましくは中心角180°から300°までを範囲とする。好ましくはアーム部分の幅は一定である。本発明考案は以下の作用効果がある。移動方向及び/若しくはリフト進行方向においてリニアベアリングの撓みが増加するとともに、アーム部分は、傾斜の増加を受けるため、バネにより、好ましくはリニアに増加する反力が生じる。
【0010】
更に、撓みの時、径方向において、まったくないもしくは無視できる程度の微小な動きしか生じない。よって、撓みの時、終端部もしくは、部品として終端部に接続されたプランジャについては、バネにより回転が生じないもしくは無視できる程度の微小な回転しか生じない。リニアベアリングのバネ定数は、更なる領域において、バネのアーム部分の設計に応じて変更さることができる。もちろん、非常に滑らかに動くリニアベアリングを設計することは不可能である。リニアベアリングのバネ定数は、広い範囲にわたって影響を受けるものと思われる。例えば、バネ定数が、アーム部分の長さ、幅及び/もしくは厚さ、及び/もしくはバネの材料、及び/もしくはリニアベアリングに使われるばねの数により影響を受けることは可能である。更に、予め設定された電磁力の作用により生じる可能な最大リフト量は、バネ定数にて決定される。
【0011】
以下、本発明の実施形態について、実施例に基づいて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】ソレノイドを示す縦断面図。
図2図1に示されたソレノイドを示す上面図。
図3図1に示されたソレノイドを示す側面図。
図4】バネ要素を示す上面図。
図5】リニアベアリングを示す斜視図。
図6】リニアベアリングを示す縦断面図。
図7】バネ要素が撓み位置にある状態を示す側面図。
図8】更なる実施形態におけるバネ要素を示す上面図。
図9】更なる実施形態におけるバネ要素を示す上面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1の断面図を参照すると、ソレノイド1は、ハウジング5と、バネ2及び縦方向Lに延びるソレノイドのプランジャ4とを備え、互いに離間して配置された二つのリニアベアリング3と、プランジャ4に接続されたアンカー8と、ハウジング5に接続された電磁石7とを備える。プランジャ4は、ハウジング5に対して移動方向Bにおいて、変位可能にリニアベアリング3に格納される。ハウジング5は、スクリュ5c及びスレッド5dを介して上部ハウジング部5bと下部ハウジング部5aとを接続するように形成される。アンカー8は、プランジャ4に固定的に接続される。これに対して、スリット11aを有する固定鉄芯11は、ハウジング5に対して固定された状態でハウジング内に配置される。プランジャ4は、二つの固定部材9a,9bを用いる接続手段と同じように、ナット6、固定部材10を用いて下側及び/もしくは上側のリニアベアリング3に接続される。電磁石7は絶縁手段12で覆われる。ソレノイド1は、電磁石7に流れる電流によりアンカー8及びプランジャ4を下方へ押すように構成される。リニアベアリング3には応力が蓄えられたため、電磁石7に電流を流すための電源を切った後、プランジャ4が図示された位置に再び戻ることが可能である。
【0014】
図2は、図1に示されたソレノイド1の上面図である。終端部2gと同様に、リング形状の固定部分2aと、アーム部2bとを備えるバネ2は可視である。終端部2gは、固定部材9aを介してソレノイドのプランジャ4が接続される。固定部分2aは、固定手段13を介してハウジング5に固定される。さらに、図2に示されたように、スリット8aを有するアンカー8と同様に、上部ハウジング部5bは部分的に可視である。
【0015】
図3は、図1及び図2に示されたソレノイド1の側面図である。
図4は、バネ2の単品の設計を示す上面図である。バネ2は、固定部分2aと、中心Zに配置されたボア部2cを有する皿バネより構成される。バネ2は、固定部分2aから終端部2gまで延びるように形成されるアーム部2bを有する。終端部2gは、固定部分2aに対して同心状に配置されたボア部2cを有する。固定部分2aは、リング形状のように、中心角360度に亘って延びるように形成される。更に、固定部分2aは、周方向に離間して配置された複数のボア2eを備える。好ましくはボア2eが、例えば、同様の角度αで均等的に離間される。そのため、隣接して配置されたバネ2は、角度αもしくは角度αの倍数で互いに回転できるように配置される。固定部分2aは、例えば、部分的な角度に亘って延びるように形成されてもよいし、部分的にリング状に形成されてもよいし、中心角20°から350°までの範囲に亘って延びるように形成されてもよい。アーム部2bは、中心角180°から300°までの範囲に亘って延びるように形成される。アーム部2bは、ボア部2cに対して径方向において、螺旋状に延びるアーム部2bの厚さ2iより少なくとも5倍大きい幅2kを有する。アーム部2bの幅2kは、リンク状の固定部分2a及び終端部2gに対して横方向に延び、それらの間に隙間2dを形成するように設定される。隙間2dは十分広いため、アーム部分2baが、終端部2g及び固定部分2aの外側に接触しない。好ましくは隙間2dの幅を0.5mmとする。アーム部2bは、中心角の範囲2fに渡るようにリンク状の固定部分2aに接続される。
【0016】
アーム部2bは、ボア部2cに対して同心状に延びるアーム部分2baから形成される。アーム部分2baは、中心角γが100°から270°までの範囲に亘って延びるように形成される。実施例に示されたように、外側境界部2bb及び内側境界部2bcと同じように、アーム部分2baのセンターライン2bdも、中心Z及び/もしくはボア部2cに対して同心状に走るように形成される。アーム部分2baは、中心Zに対して径方向において、一定の幅2kを有する。好ましくは、終端部2gは、中心Zに対して径方向に走るによう形成され、かつアーム部分2baに接続された連結部分2hを備える。バネ2は、一枚から形成される。又、更なる有利な実施形態においては、アーム部分2baは、中心角γが180°から300°までの範囲に亘って延びるように形成されてもよい。
【0017】
バネ2は、固定部分2aに対して垂直方向に移動する移動方向Bを有する。複数のバネ2は、本発明によるリニアベアリング3に対応する移動方向Bにおいて、互いに重なるように配置される。それぞれのバネ2は、リング状に形成された固定部分2aの周方向において、互いに重なって配置されることが望ましい。更に、それぞれのバネ2は、周方向に互いに同様の角度をずらして配置されることが望ましい。又、バネ2は金属材料から形成されることが望ましい。バネ2の厚さは、移動方向Bにおいて0.1mmから5mmまでの範囲に設定されることが望ましい。
【0018】
リニアベアリングは、少なくとも四つのバネ2、好ましくは十のバネ2から形成される。
図5に示されたように、リニアベアリング3は、四つのバネ2を備え、それぞれのバネは、互いに周方向において90度ずらして回転するように配置される。リニアベアリング3は、上部ハウジング部5bに接続される。ソレノイドのプランジャ4が、バネ2の終端部2gに接続されているため、ソレノイドのプランジャ4は、移動方向Bにおいて変位可能に格納されている。
【0019】
図6は、図2のA−A線における断面図を示す。図6は、それぞれのリング形から形成されたバネ2の固定部分2aの間に配置されたスペーサリング14を示す。
図7は、ソレノイドのプランジャ4が縦方向Lにおいて距離L1で離間された位置にあるバネ2の状態を示す。この側面図は、コイルと同様に、撓み状態にあるバネ2も示されている。バネ2の一端は、リング状に形成された固定部分2aを介してハウジング5に接続される。一方、バネ2の他端は、ソレノイドのプランジャ4を有する終端部2gに接続される。図7に示されたように、固定部分2a及び終端部2gは、互いに平行に走るように形成される。アーム部分2baは、縦方向Lに対して垂直方向に延びる垂直線Rに対して、傾斜角が角度βをなすように形成される。アーム部分2baは、一定の勾配を有することが望ましい。
【0020】
ソレノイド1は、最小0.4mmから最大5mmまでの範囲のリフト量Bを有することが望ましい。アーム部分2baは、ソレノイドのプランジャ4の縦方向Lに対して垂直方向に延びる垂直線Rに対して最大なリフト量Bを得るように15度より小さい勾配角度βをなすように形成されることが望ましい。
【0021】
図8の上面図は、更なる実施形態におけるバネ2のバネ要素を示す。図4に示された実施形態と比較して、その区別が、固定部分2aが部分的にリング形から形成されるため、固定部分2aがただ約90度に亘って延びるように形成されることにある。固定部分2aは、周方向において、中心角20°から350°までの範囲に亘って延びるように形成されてもよい。又、図4に示されたように、固定部分2aが中心角360°に亘って延びるように形成されるため、固定部分2aは、リング状に構成されている。
【0022】
図9の上面図は、更なる実施形態におけるバネ2のバネ要素を示す。アーム部2bは、中心Z及び/もしくはボア部2cに対して同心状に配置されたアーム部分2baを備える。ここでは、”同心状に伸びる”は「少なくともアーム部分2baの中央線2bdが、中心Z及び/もしくはボア部2cに対して同心状に走るように形成される」を意味することと理解される。図4及び図8の実施形態では、中心Zに対して同心状に走る外側境界部2bb及び内側境界部2bcを備えるため、アーム部分2baは、径方向において中心Zに対して一定の幅2kを有する。図8の実施形態に対して、外側境界部2bb及び内側境界部2bcは、図9に示されたように、バネのアーム部分2baの幅2kが、終端部2g及び/もしくは連結部分2hに向かって減少するように延びるように形成されるのに対して、図9の実施形態におけるアーム部分2baは、そのセンターライン2bdが中心Zに対して同心状に走るように形成される。バネのアーム部分2baの幅2kが、線形的に減少することが望ましい。バネのアーム部分2baは、その幅2kが連結部分2hに向かって増加するように形成されてもよい。又、バネのアーム部分2baは、その幅2kが連結部分2hに向かって変化し、部分的に増加したり、部分的に減少したりするように形成されてもよい。本発明考案は、バネのアーム部分2baに沿って可変なバネ定数を有するバネのアーム部分2baから構成されてもよい。特に、バネのアーム部分2baに沿って増加もしくは減少するバネ定数を有するものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9