(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記区別は、時間変動を検出するために光学信号または放射温度信号にフィルタをかけ、機械分類を用いて少なくとも2つの調理状態と火災状態とを認識することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記制御モジュールが、プロセッサとメモリとを含み、機械分類のアルゴリズムを実行して前記機械分類の分類出力に応じて排気流量と前記消火機構とを制御するように適合したプログラムが、前記メモリに記憶されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記制御モジュールは、時間変動を検出するために光学信号または放射温度信号にフィルタをかけ、少なくとも2つの調理状態と火災状態とを認識するために機械分類を用いて区別するようにプログラムされていることを特徴とする請求項5に記載のシステム。
前記制御モジュールは、プロセッサとメモリとを含み、機械分類のアルゴリズムを実行して前記機械分類の分類出力に応じて排気流量と前記消火機構とを制御するように適合した、前記メモリに記憶されたプログラムを有することを特徴とする請求項5に記載のシステム。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
いくつかの実施形態では、ネットワークベース、またはルールベースの方法により、複数のセンサ入力が組み合わされてステータス表示が行われる。このステータス表示は、一組のセンサ入力によって、消火と排気流とを制御するために用いられる。いくつかの実施形態では、所定の信号を生成する少なくとも1つの種類のセンサが、火災状態と機器の調理状態とを検出するために用いられる。この所定の信号は、コントローラに印加される。コントローラは、この所定の信号に応じ、他のセンサ信号と組み合わせて、調理機器の少なくとも2つの状態を区別する。これらの状態は、それぞれの排気流量に対応している。コントローラは、少なくとも2つの状態の区別に応じて、それぞれの排気流量を実現する。この所定の信号は、同時に、少なくとも2つの信号の区別に応じて火災状態を区別するためにも用いられる。このコントローラは、水噴霧消火装置または化学物消火装置などの消火機構を起動する。
【0006】
1つまたは複数の実施形態は、火災状態の判定に応じて火災を抑圧するためのシステムと方法を含む。
【0007】
1つまたは複数の実施形態は、排気フードの温度の測定と、調理機器からの熱利得の評価とに基づいて火災状態を判定するためのシステムと方法を含む。
【0008】
1つまたは複数の実施形態は、火災が生じているか、または通常の調理による突発的な炎が生じているかを判別するためのシステムと方法を含む。
【0009】
1つまたは複数の実施形態は、調理機器から放出される瞬間的な熱の検出と、調理機器の熱の変化率の測定とに基づいて火災状態を判定するためのシステムと方法を含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、瞬間的な熱の検出は、気流の測定に基づくものであってもよい。
【0011】
気流の測定と、それ以降の排気流量の制御とは、たとえば特許文献1に詳しく記載されている気流の測定と排気流量の制御とであってもよい。特許文献1は、参照によって全体が十分に明記されているように本明細書に組み込まれている。
【0012】
1つまたは複数の実施形態は、1つまたは複数の調理機器の上方に配置された換気システムにおける火災状態の判定と消火制御とに向けたシステムと方法を含む。本システムおよび本方法は、調理機器の状態の判定に基づいて火災状態を判別することを含み得る。調理機器の状態は、調理状態、アイドル状態、突発的炎の状態、火災状態、オフ状態、および他の状態を含み得る。
【0013】
調理機器の状態を判定することは、排気フードの近傍において排気の温度を測定することと、調理機器の近傍において排気の放射温度を測定することと、調理機器からの総熱利得を求めることと、熱利得における総持続時間を求めることと、測定された排気温度、放射温度、総熱利得、および熱利得の総持続時間に基づいて機器の状態を求めることとを含み得る。
【0014】
排気フードの近傍における排気温度は、温度センサを用いて測定されてもよい。
【0015】
調理機器の近傍における放射温度は、いくつかの実施形態では、赤外線(IR)センサを用いて測定される。
【0016】
調理状態においては、放射温度の変動があることと、調理機器の平均放射温度、または、排気温度が最低排気温度を上まわっていることが判別されてもよい。
【0017】
アイドル状態においては、調理時間の間に放射温度の変動がないことと、排気温度が所定の最低排気温度を下まわっていることとが判別されてもよい。
【0018】
突発的炎の状態においては、調理機器より測定された総熱利得が、熱利得における所定のしきい値を下まわっているか、または、総熱利得が、熱利得における所定のしきい値を上まわっており、かつ、熱利得の持続時間が、持続時間における所定のしきい値を下まわっていることが判別されてもよい。
【0019】
火災状態においては、総熱利得が、熱利得における所定のしきい値を上まわっていることと、熱利得の持続時間が、持続時間における所定のしきい値を上まわっていることとが判別されてもよい。
【0020】
オフ状態においては、平均放射温度が、所定の最低放射温度を下まわっていることと、排気温度が、調理機器の近傍の空間における平均的な周囲空気温度に所定の周囲空気温度を加えたものを下まわっていることとが判別されてもよい。
【0021】
さらに、いくつかの実施形態は、調理機器の上方に配置された換気システムにおいて排気流量を制御することを含み得る。この場合、排気流量は、判定された調理機器の状態に基づいて、ファンをオンもしくはオフするか、またはファンの速度とダンパの位置とを変更することによって制御される。
【0022】
さらに、いくつかの実施形態は、検出された調理機器の状態に基づいて、消火システムにおける消火ソースをアクティブにすることを含み得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、消火ソースは、検出された調理機器の状態に基づいてオンまたはオフされる。いくつかの実施形態では、調理機器の状態が火災状態であると判定されると、難燃剤のソースがオンされる。いくつかの実施形態では、調理機器の状態が他の任意の状態(オフ、アイドル、調理、または突発的炎)であると判定される場合には、難燃剤のソースはオンされない。
【0024】
さらに、いくつかの実施形態は、調理機器の上方に配置された換気システムにおいて排気流量を制御することを含み得る。この場合、排気流量は、調理機器の状態における変化に基づいて変更される。
【0025】
さらに、いくつかの実施形態は、調理機器の上方に取り付けられた排気フードを含む換気システムを備える。この換気システムは、調理機器によって生じた排気を取り除くための排気ファンと、調理機器の放射温度を測定するための少なくとも1つのセンサと、排気の温度を測定するために(排気フードの空間、または配管の中などにおいて)排気フードに取り付けられた少なくとも1つの温度センサと、測定された放射温度、排気温度、調理機器によって放出された放射熱による総熱利得、および熱利得の持続時間に基づいて調理機器の状態を判定するとともに、調理機器の状態に基づいて、排気流量、および、消火システムの起動を制御する制御モジュールとを有する。
【0026】
さらに、いくつかの実施形態は、排気ファンの速度を制御することによって排気流量を制御する制御モジュールと、フードのダクトに入る排気の量を調節するために排気フードに取り付けられた、モータ駆動による少なくとも1つの調整用ダンパとを備え得る。
【0027】
さらに制御モジュールは、様々な実施形態において、モータ駆動による少なくとも1つの調整用ダンパの位置を調節することによって排気流量を制御してもよい。
【0028】
さらに、いくつかの実施形態は、調理機器が火災状態であると判定された場合に消火(消火用)システムの起動を制御する制御モジュールを備え得る。この消火システムが起動すると、消火システムに含まれる消火ソースから、換気システムに含まれる1つまたは複数のノズルを通じて難燃剤が噴霧される。
【0029】
一実施形態は、排気フードを含む換気システムにおいて状態を検出する方法を含み得る。本方法は、排気フードの近傍における排気の温度を表す、温度センサによってもたらされた排気温度信号を制御モジュールにおいて受信するステップと、上記排気を生み出す調理機器の表面の温度を表す、放射温度センサによってもたらされた放射温度信号を制御モジュールにおいて受信するステップと、排気フードの中の圧力を表す圧力信号を制御モジュールにおいて受信するステップと、受信した排気温度信号と、受信した放射温度信号と、受信した圧力信号とに応じて、調理機器の状態を制御モジュールにおいて判定するステップと、判定された調理機器の状態に応じて火災状態を判定するステップとを備える。
【0030】
調理機器の状態は、調理状態、アイドル状態、オフ状態、突発的炎の状態、および火災状態を含み得る。
【0031】
上記判定するステップは、放射温度の変動と、放射熱の変化率と、放射熱の総利得と、放射熱の変化率の持続時間とを判別するステップをさらに含み得る。
【0032】
調理機器は、放射温度の変動があり、さらに放射温度が所定の最低放射温度を上まわっている場合に調理状態であると判定されてもよい。調理機器は、放射温度の変動が判別されない場合にアイドル状態であると判定されてもよい。調理機器は、放射温度の変動がなく、さらに放射温度が所定の最低放射温度を下まわっている場合にオフ状態であると判定されてもよい。調理機器は、調理機器による放射熱の総利得が、利得における所定のしきい値を下まわっているか、または、総熱利得が、熱利得における所定のしきい値を上まわっており、かつ、熱利得の持続時間が、持続時間における所定のしきい値を下まわっている場合に突発的炎の状態であると判定されてもよい。調理機器は、総熱利得が、熱利得における所定のしきい値を上まわっており、かつ、熱利得の持続時間が、持続時間における所定のしきい値を上まわっている場合に火災状態であると判定されてもよい。
【0033】
火災状態が判定された場合、火を消すために消火システムが起動してもよい。
【0034】
アイドル状態、調理状態、オフ状態、または突発的炎の状態が検出された場合、制御モジュールは、換気システムにおいて排気流量を調整するために、調整用ダンパおよび/または排気ファンに信号を出力してもよい。
【0035】
別の実施形態は、排気フードを含む換気システムにおいて状態に応答する方法を含み得る。本方法は、排気フードの近傍における排気の温度を表す、温度センサによってもたらされた排気温度信号を制御モジュールにおいて受信するステップと、排気を生み出す調理機器の表面の温度を表す、放射温度センサによってもたらされた放射温度信号を制御モジュールにおいて受信するステップと、排気フードの中の圧力を表す圧力信号を制御モジュールにおいて受信するステップと、受信した排気温度信号と、受信した放射温度信号と、受信した圧力信号とに応じて、調理機器の状態を制御モジュールにおいて判定するステップと、制御モジュールから制御信号を出力することによって、判定された調理機器の状態に対して応答するステップとを備える。
【0036】
上記応答するステップは、調理機器の状態が、アイドル状態、調理状態、オフ状態、および突発的炎の状態のいずれかであると判定された場合に、換気システムにおける排気流量を調整するために調整用ダンパおよび/または排気ファンに信号を出力するステップと、調理機器の状態が火災状態であると判定された場合に消火システムを起動するステップとを含み得る。
【0037】
別の実施形態は、排気フードと、少なくとも第1および第2のセンシングデバイスとを含む、調理機器用の火災検出システムを含み得る。第1のセンシングデバイスは、排気フードの下方に配置された調理機器の表面温度を測定し、第2のセンシングデバイスは、フードの排気温度を測定する。
【0038】
この火災検出は、通常の調理過程に関係する中間的な突発的炎と火災とを、火災における2つのしきい値を検出することによって検出および区別することを含み得る。
【0039】
このシステムは、フードの排気流を測定するための気流センサをさらに備え(含み)得る。
【0040】
この火災検出は、調理機器によって生じた熱と、調理機器の熱の変化率とを測定することをさらに含み得る。
【0041】
さらに、火災が発生したかどうかを判断するために、調理機器によって生じた熱を評価するシステムも開示される。
【0042】
このシステムは、放射されている調理機器の熱を測定するために赤外線センサを用い得る。
【0043】
また、このシステムは、排気流量を求めるために圧力センサを用い得る。
【発明を実施するための形態】
【0045】
図1を参照すると、複数の調理機器115の上方に配置されるとともに、排気ダクト110を通じて排気アセンブリ(図示せず)と連通して設けられた、排気フード105を含む例示的な換気システム100が示されている。排気フード105の下側の開口部は、一般に長方形であり得るが、他のいかなる所望の形状を有していてもよい。排気フード105の壁部は、容積部分185を画定しており、この容積部分185は、調理機器115を覆って配置された排気フード105の端部の所で、下の方に向いている下側の開口部190と連通している。この容積部分185は、排気ダクト110を通じて排気アセンブリと連通していてもよい。排気ダクト110は、排気アセンブリを介した通気用の外部環境に向けて上方に延びていてもよい。
【0046】
排気アセンブリは、モータ駆動の排気ファン(図示せず)を含んでいてもよく、この排気ファンにより、調理機器115によって生じた排気が、通気用の外部環境への排出に向けて排気ダクト110の中に引き込まれる。排気ファンのモータが動作している場合には、調理機器115と通気用の外部環境との間に排気流路165が作られる。空気は、調理をしている人の上側の部分から引き離されるため、ガス、大気汚染物質、および他の空中粒子が、排気ダクト110と排気アセンブリとを通じて通気用の外部環境に排出される。この換気システム100には、油とガスの粒子がフードの排気ダクト110に入らないようにするために、排気フード105の下側の開口部190の所に複数の油除去フィルタ(図示せず)が含まれていてもよく、さらに、メインの排気ダクトの中の静圧を測定するために、1つまたは複数の圧力センサ308が含まれていてもよい。
【0047】
さらに換気システム100は、好ましくはプログラマブルプロセッサ304を含む制御モジュール302を含み得る。プログラマブルプロセッサ304は、複数のセンサに動作可能に接続されているとともに、それらのセンサからデータを受信し、さらに、換気システム100の排気流量を調節するモータ駆動の排気ファンの速度を制御するように構成されている。制御モジュール302は、モータの速度を制御するための、可変周波数ドライブ(VFD)などの速度制御モジュールを含むモータ駆動の排気ファンと通信するとともに、排気ダクト110の近傍に配置された、モータ駆動による1つまたは複数の調整用ダンパ(図示せず)とも通信する。
【0048】
さらに制御モジュール302は、検出された調理機器の状態に基づき、消火機構400の起動と停止とを制御するように構成されている。制御モジュール302は、排気ファンの速度と、消火機構400の起動とを、排気ダクト110の上、またはその内部に配置された温度センサ314の出力と、対応する調理機器115の上側面に向くようにそれぞれが配置された赤外線(IR)放射温度センサ312の出力とに基づいて制御する。少なくとも1つの実施形態では、対応する調理機器115の上方にそれぞれが配置された3つのIRセンサ312が設けられ、それによって、各IRセンサ312がそれぞれの調理
機器115
の調理面に対向していてもよい。しかし、それぞれの調理
機器表面の放射温度が検出されるのであれば、いかなる数と種類のIRセンサ312が用いられてもよく、また、いかなる数の調理機器115が用いられてもよい。制御モジュール302は、センサ314および312と通信し、これらのセンサの読み取り値に基づいて調理機器の状態を特定する。調理機器115の状態は、これらの複数の検出器によって感知された排気温度と放射温度とに基づいて判定される。
【0049】
放射温度センサは、1つもしくは複数のIRカメラと、1つもしくは複数の光学カメラとを含むか、またはそれらによって補われてもよいことに留意されたい。多数の位置の温度と輝度とを1本のビデオストリームがリアルタイムで示し得る、ビデオ信号の「カラー」チャネルを1台のカメラが作り出してもよい。実際には、IRカラーバンドと光学バンドとを検出する1台のビデオカメラが、すべての放射温度センサ312に取って代わってもよい。光学信号とIR信号の組み合わせは、組み合わせにおいて特に有用であり得る。たとえば、光学信号が同時発生していない、持続した高い赤外線信号は、コントローラによって高温のグリルとして分類され、強い光学信号、または変動する光学信号と合わさったIR信号は、火災として分類され得る。さらに、カメラによってもたらされる空間情報は、組み合わせ信号におけるあいまいさの排除の助けとなり得る。
【0050】
光学画像、IR画像、またはその両方の画像は、次元の小さい状態ベクトルを生成するために、火災と調理とを学習および認識させるための入力として画像処理されてもよい。通常の調理状態と火災状態とをそれぞれ認識および分類するために用いられてもよい指導付きの学習アルゴリズムに学習させるために、通常の調理状態と火災状態とにおける多くの例が用いられてもよい。
【0051】
実施形態のうちのいずれかは、フュージブルリンク(fusible link)を有する防火ノズルを含めることによって変更されてもよいことに留意されたい。このような実施形態では、フュージブル・リンク・スプリンクラーのヘッドには、消火システムに向けた制御弁によって制御される並列供給部が設けられてもよい。制御システムの故障の際には、フュージブルリンクによって水の並列供給部が開放され、火災と推定され得る熱源に対して水が噴霧される。
【0052】
消火機構400は、火を消すことのできる、知られている任意の難燃剤のソースを含む防火セクションを含み、難燃剤のソースをたくわえ、かつ/または、その流れを調節することができる。さらに消火機構400は、換気ファン、フィルタ、照明、配管、調理機器、調理の順番を取るコンポーネント、明細書を作るコンポーネント、在庫一覧を作るコンポーネント、拡声用のコンポーネント、および/もしくは、他の任意のコンポーネントに関するステータス情報を管理ならびに/または表示する他のシステムを相互接続しているデジタルネットワークと通信するセクションを含み得る。たとえば、検出された火災状態と消火プロセスの起動とを、その場にいる人、および/または、消防署に知らせるために、このようなネットワークにおいて信号が生成されてもよい。
【0053】
ノズル401は、独立した素子として示されているが、消火機構400と一体になっていてもよい。図示されている構成は、1つまたは複数の別々のノズルが流路によって消火機構400に接続された構成であってもよい。ノズル401は、火元にかかわらず火を消すことができるように、換気システム100の内部に戦略的に配置されてもよい。たとえば、1つまたは複数のノズル401が、フードの空間の中、すなわち油を集める部分に配置され、さらに、1つまたは複数のノズル401が、調理機器115の真上に配置されてもよい。これらのノズル401は、制御モジュール302によって消火機構400が起動された際に難燃剤がノズル401を通じて放出されるように、消火機構400の防火セクションと直接的に連通している。この難燃剤は、限定されないが、水、またはカリウム塩溶液などの、知られている任意の消火剤であってもよい。
【0054】
制御モジュール302は、排気温度センサ314とIR放射温度センサ312との出力に基づいて調理機器の状態(AS)を判定し、判定された調理機器の状態(AS)に応じて、排気ファンの速度と、モータ駆動の調整用ダンパの位置とを変更することができる。さらに制御モジュール302は、検出された機器の状態に基づいて、消火機構400を起動することができる。
【0055】
制御システムは、一実施形態では、放射温度センサに応じて排気流量を調節するように適合している。所定時間のタイマ間隔において、調理機器の表面における1つまたは複数の位置の所で、高い温度と低い温度とからなる複数のサイクルが示されると、第1の表示信号が生成される。このような変動する放射温度の方式は、特許文献1において説明されている。この表示信号は、高い排気流量を維持することによって制御システムが応答する高温の調理状態のインジケータとして機能し得る。火災は、突発的に生じて持続する、高い放射温度の時間間隔における特徴によって認識されてもよい。放射温度におけるこの急激な上昇は、放射温度の入力部に適用されるハイパスフィルタ(デジタルの後処理、またはアナログのプリフィルタ)を用いて弁別されてもよい。火災において持続するこの特徴は、フィルタのかけられた、放射温度におけるローパスフィルタ成分から求められてもよい。オンしているものの、食べ物が載せられていないグリルにおける、単に熱い放射温度の信号からの、油の火の別の弁別は、油の火が、特定の状況のもとでは比較的低い放射温度を有し得るということである。これは、グリルのバーナーに比べた、このような火における比較的低い効率の酸素混合に起因する、比較的ゆっくりした燃焼によるものである。グリルの放射と火災とを区別するために利用され得る別の特徴は、光学成分である。放射温度センサと共に用いられる光学撮像デバイスは、画像を生成し得る。この画像は、火災を特定するとともに、火災と、通常状態における高温グリルの動作とを区別するためにデジタル処理されてもよい。
【0056】
図4を参照すると、シミュレーションデータによる、時間に対する放射強度のグラフが示されている。このグラフは、食べ物が載せられていない空の高温グリルをセンサが検出し、次にその高温グリルの上に食べ物が載せられ、次に食べ物が裏返され、次に食べ物が再度裏返される間の時間にわたる、放射温度と、光学強度と、ハイパスフィルタがかけられた放射温度と、ローパスフィルタのかけられた放射温度とを示している。IR強度にハイパスフィルタ(HPF)をかけることによって生じた信号は、食べ物を裏返したことによる突発的な変化と、着火して突発的に終わる炎を生じさせ得る、高温の面にたらした油による想定上の一瞬の光とを示している。この突発的な炎は、IR信号と光学信号とにおいて現れている。食べ物を裏返したことと、突発的な炎とは、IIDF信号において現れている。ローパスフィルタ(LPF)のかけられたIR信号は、突発的な炎が持続していないため、その突発的な炎の影響が最低限であることを示している。またLPFの信号は、通常の状態では極めてわずかな変動しか示し得ない。光学信号は、かなり滑らかである。突発的な炎は短時間で終わるが、火災においては以下で説明されるように、比較的大きいうえに持続する場合があり、このことは、マイクロプロセッサによって容易に認識されて、火災状態を区別するために利用され得る特徴につながる。この点で、コントローラは、LPFの信号において変動がないことを認識することによって、火災状態と調理状態とを弁別し得る。
【0057】
図5を参照すると、図示されているように調理中に火災が生じている。この場合、火災以外については
図4と同様である。図示されているように、火災が発生した後は、HPFによるIR信号が、LPFによるIR信号と同様に変動している。光学信号は、持続した間隔、または短いシーケンスの間隔に対する高いレベルと、通常の調理状態とは明らかに異なる変動とを示し得る。LPFによるIR信号が上昇して変動していることも注目すべきである。これらの特徴は、火災状態を示すために、パターン認識に向けて構成されたプロセッサによって、もしくは、信号をしきい値処理することによって、組み合わせて検出されてもよく、または独立して検出されてもよい。
【0058】
光学信号は、放射温度センサに関して本明細書で説明された方法と同様にして生成されてもよい。この信号は、点における輝度の値、すなわち画像でもよい。同じことがIR信号にも当てはまり、IR信号は、カメラの視野における多くの別々の点に対する、放射、すなわち輝度の表示を行い得る。
【0059】
調理機器115は、調理状態、アイドル状態、突発的炎の状態、火災状態、およびオフ状態を有し得る。調理状態、アイドル状態、およびオフ状態と、それらに対応する排気流量Qとが求められる方法は、様々な実施形態により、特許文献1にあたる、特許文献2の出願に詳細に記載されている。
【0060】
フードにおける個々の排気流量(Q)は、たとえば特許文献1に示されているように、調理機器のステータス(AS)または状態に基づいて制御されてもよい。このステータスまたは状態は、たとえば、調理機器が調理状態であることを示すAS=1であってもよく、調理機器がアイドル状態であることを示すAS=2であってもよく、調理機器がオフされていること(オフ状態)を示すAS=0であってもよい。排気温度センサ314と、放射IRセンサ312とは、調理機器の状態を検出するとともに、検出された状態を制御モジュール302のプロセッサ304に提供することができる。制御モジュール302は、センサによって提供された読み取り値に基づき、所定の空気流量(Qdesign)、評価流量(Q)(以下参照)、
又は所定の空気流量(Qidle)になるように、換気システム100の排気流量(Q)を変更することができる。制御モジュール302は、検出された調理機器の状態がAS=1の場合には、所定の空気流量(Qdesign)となるように空気流量(Q)を調整してもよい。制御モジュール302は、調理機器の状態がAS=2の場合には、空気流量(Q)を調整し、この空気流量(Q)は、以下の式に従って計算されてもよい。
【数1】
制御モジュール302は、検出された調理機器の状態がAS=0の場合には、Q=0となるように空気流量(Q)を調整してもよい。
【0061】
特許文献1に示されているように、特に、調理状態、アイドル状態、およびオフ状態は、排気温度センサ314とIR温度センサ312とから受信した入力に基づいて求められてもよい。排気温度(Tex)と周囲空間温度(Tspace)との値は、システムの排気流量(Q)を計算するために、読み取られて制御モジュール302のメモリ305に記憶されてもよい。排気流量(Q)は、たとえば、上記で示された式を用いて計算されてもよい。計算された排気流量(Q)が所定の空気流量(Qidle)を下まわる場合には、調理機器の状態がAS=2(アイドル状態)であると判定されるとともに、排気流量(Q)がQidleとなるように設定されてもよい。この場合にファンは、Q=Qidleを維持する速度(VFD)に保たれてもよい。空気流量(Q)がプリセット値(Qidle)を上まわると判定された場合には、調理機器の状態がAS=1(調理状態)であると判定されるとともに、空気流量(Q)がQ=Qdesignの所で維持されるように、制御モジュール302がファンの速度(VFD)をVFD=VFDdesignに設定してもよい。
【0062】
IR検出器312を用いて、平均放射温度(IRT)と、調理機器の調理面から生じる放射温度の変動(FRT)とが測定されてもよい。放射温度が所定のしきい値に比べて速く増加または減少するとともに、調理面が高温(IRT>IRTmin)である場合には、調理機器の状態がAS=1として報告されるとともに、ファンの速度(VFD)がVFDdesignに設定されてもよい。排気フード105にデフォルトで複数のIRセンサ312が備えられている場合には、それらのセンサのうちのどれか1つが放射温度の変動を検出すると、調理状態(AS=1)が報告される。調理状態が検出されると、フードの排気流量(Q)は、あらかじめ設定された調理時間(TimeCook)(たとえば、7分)の間、設計流量Q=Qdesignに設定されてもよい。少なくとも一実施形態では、このことによって、排気温度(Tex)の信号による制御は無効とされる。また、調理時間(TimeCook)の間にIRセンサ312によって別の温度変動が検出された場合には、調理用タイマがリセットされる。
【0063】
一方、あらかじめ設定された調理時間(TimeCook)の間にIRセンサ312によって温度の変動が検出されない場合には、調理機器の状態がアイドル状態(AS=2)として報告されるとともに、排気流量(Q)を、上記の式に従って計算されたQの所で維持するようにファンの速度が調節されてもよい。すべてのIRセンサ312が、IRT<IRTmin、および、Tex<Tspace+dTspaceを検出した場合には、調理機器の状態がオフである(AS=0)と判定されるとともに、VFD=0を設定することによって排気ファンがオフされる。以外の場合には、調理機器の状態が調理状態(AS=
1)であると判定されるとともに、ファンの速度(VFD)は、上記の式に従って計算されたレベルに排気流量(Q)が維持されるように調節される。この動作は、制御モジュール302が、判定された調理機器の状態(AS)に基づくレベルに空気流量(Q)を設定することによって終了してもよい。
【0064】
排気流量の制御は、排気フード105の所にモータ駆動の調整用ダンパを有するシステムにおいて同様に行われてもよい。この制御方法は、IRセンサ312によって放射温度の変動(FRT)が検出されるか、または、排気温度(Tex)が最低値(Tmin)を上まわっている場合に、調理機器の状態がAS=1であると判定されるとともに、ファンにおける所定の設計速度をファンの速度(VFD)が下まわっているかどうかと、調整用ダンパが十分に開いた位置(BDP=1)にあるかどうかとを制御モジュール302が付加的にチェックする点を除いては、上記で説明された方法と実質的に同様のステップに従ってもよい。上記の条件が真である場合、排気流量(Q)が設計流量(Qdesign)に達するまでファンの速度(VFD)が増やされる。上記の条件が真でない場合には、ファンの速度(VFD)がVFDdesignの所で維持されるとともに、空気流量(Q)がQ=Qdesignの所で維持される。
【0065】
放射温度の変動がないか、または、排気温度(Tex)が最大温度(Tmax)を超えていない場合には、調理機器の状態はアイドル状態(AS=2)であると判定される。制御モジュール302は、調整用ダンパが十分に開いた位置(BDP=1)にあるかどうかと、ファンの速度(VFD)がファンの設計速度を下まわっているかどうかとを付加的にチェックしてもよい。これに該当する場合には、ファンの速度(VFD)が増やされ、(上記の式に従って計算された)Qの所で空気流量(Q)が維持されるように、調整用ダンパが調節される。
【0066】
放射温度が検出されず、排気温度がTex<Tspace+dTspaceである場合には、調理機器の状態がオフ状態(AS=0)であると判定されるとともに、調整用ダンパが十分に閉じられ(BDP=0)、ファンがオフされる。排気温度が周囲温度を上まわる場合には、調理機器の状態が記憶されてもよい。調理機器の状態がAS=2であると判定された場合には、上記で示された式に基づいて計算されたQの空気流量をファンが維持するよう、調整用ダンパが調節される。この動作は次に終了し、排気流量は、求められた調理機器の状態に従って設定されてもよい。
【0067】
特許文献1と同様に上記で説明されたアイドル状態、調理状態、およびオフ状態に加え、調理機器における突発的炎の状態と、火災状態とが、排気温度センサ314と、IR放射温度センサ312と、圧力センサ308との出力に基づいて求められてもよい。調理機器115から生じる瞬間的なすべての放射熱と、放射熱の変化率とが、IRセンサ312と圧力センサ308とを用いて測定されてもよい。さらに放射熱利得の持続時間が、排気温度センサ314の出力を用いて求められてもよい。
【0068】
調理機器115から測定された総熱利得が、熱利得における所定のしきい値を下まわっているか、または、総熱利得が、熱利得における所定のしきい値を上まわっており、かつ、熱利得の持続時間が、持続時間における所定のしきい値を下まわっていることが制御モジュール302によって判定された場合、通常の調理過程における突発的な炎が生じたと判断される。この場合には、調理機器は、突発的炎の状態(AS=3)にある。突発的炎の状態が判定されると、それに対応する排気流量Q=Qflare−upが計算される。この排気流量は、調理中の突発的な炎によって生じた排気が台所から効率的かつ正常に取り除かれることを可能にする流量である。
【0069】
総熱利得が、利得における所定のしきい値を上まわるとともに、熱利得の持続時間が、持続時間における所定のしきい値を上まわる場合には、火災状態が検出される。この調理機器は、火災状態(AS=4)にある。制御モジュール302は、調理機器の状態が火災状態にあると示されると、起動信号を消火機構400に送る。次に消火機構400は、アラームを作動させるかどうか、および/または、消火剤をノズル401を通じて放出するかどうかを決定する。
【0070】
図2は、上記で示された換気システム100に関連して用いられてもよい排気流量制御システム300の概略ブロック図である。この排気流量制御システム300は、制御モジュール302を含む。制御モジュール302は、プロセッサ304とメモリ305を含む。制御モジュール302は、複数のセンサとデバイスに接続され、それらのセンサとデバイスからの入力を受信する。これらのセンサとデバイスは、調理機器115の表面と対向するとともに調理面から生じる放射温度を検出するように排気フード105のかさに配置されてもよい1つまたは複数のIRセンサ312と、排気フードのダクト110の中に吸い込まれる排気の温度を検出するために、排気フードの空間の近傍もしくはその中か、または、排気フードのダクト110の近傍もしくはその中に設置された排気温度センサ314と、調理機器115を取り巻く空気の温度を検出するために換気システム100の近傍に配置された周囲空気温度センサ(
310)と、フード105の中で高まった圧力を検出するためにフードのタブポート(TAB)の近傍に設置されてもよい1つまたは複数の圧力センサ308と、任意選択であるオペレータ操作装置311とを含む。センサ308、310、
312、314、および、オペレータ操作装置311からの入力は、制御モジュール302に送られ、次に制御モジュール302は、入力信号を処理して、調理機器のステータス(AS)または状態を判定する。制御モジュールのプロセッサ304は、調理機器の状態に基づき、排気ファンモータ316の速度、および/または、モータ駆動の調整用ダンパ(BD)318の位置を調節してもよい。特許文献1にあたる特許文献2に記載され、上記でも同様に説明されているように、調理機器のそれぞれの状態には、特定の排気流量(Q)が関連づけられている。制御モジュール302は、調理機器がおかれている状態を判定すると、調理状態、アイドル状態、突発的炎の状態、およびオフ状態などの、調理機器のそれぞれの状態に対応した所定の空気流量を得るために、排気ファン
モータ316の速度と、調整用ダンパ318の位置とを調整してもよく、火災状態が検出された場合には、火を消すために難燃剤を消火ノズル401を通じて放出するために、消火機構400を起動してもよい。
【0071】
これらのセンサは、様々な実施形態において、導電ワイヤを用いてプロセッサ304に動作可能に接続されてもよい。センサの出力は、アナログ信号(電圧、電流など)として提供されてもよい。あるいは、センサは、デジタルバスを介してプロセッサ304に接続されていてもよく、この場合、センサの出力は、デジタル情報における1つまたは複数のワードを含み得る。排気温度センサ314および放射温度センサ(IRセンサ)312の数と位置は、調理機器と、それに対応するフードと、フードのカラー(hood collar)と、フードのダクトとがシステムにどれだけあるかに加え、フードの長さなどの他の変数に応じて変更されてもよい。周囲空気温度センサ310の数と位置も、換気システムの周囲の空気の温度が検出されるのであれば変更されてもよい。圧力センサ308の数と位置も、メインの排気ダクトの中の静圧(Pst)を測定するために排気ファンの近傍においてフードのダクト内に設置されるのであれば、変更されてもよい。すべてのセンサは例示的なものであるため、知られている任意の種類のセンサが、所望の機能を満たすために用いられてもよい。制御モジュール302は、全体的には、センサ308、310、312、314、ファンモータ316、およびダンパ318に対して、任意の好適な有線または無線のリンクによって接続されていてもよい。
【0072】
複数の制御モジュール302が、様々な実施形態において設けられてもよい。制御モジュール302の種類と数、および、システムにおける制御モジュール302の位置は、上記で挙げられたセンサの数と、システムにおけるそれらのセンサの位置とに関係するシステムの規模と複雑さとに応じて、変更されてもよい。
【0073】
制御モジュール302は、本明細書で説明された制御機能を実行するように構成されていてもよいプロセッサ304とメモリ305とを含むことが好ましい。メモリ305は、様々な実施形態において、適切な入力変数のリスト、処理変数、処理制御の設定点、ならびに、フードごとのキャリブレーションの設定点を記憶することができる。記憶されたこれらの変数は、チェック機能、キャリブレーション機能、およびスタートアップ機能からなる異なるステージにおいて、さらにはシステムの動作中において、プロセッサ304によって用いられてもよい。特許文献1には例示的な変数が記載されている。
【0074】
プロセッサ304は、様々な実施形態において、(電子メモリ、光学式または磁気式のストレージなどの)コンピュータ可読媒体に記憶された、プログラムされた命令のシーケンスを実行することができる。これらの命令は、プロセッサ304によって実行されると、本明細書で説明された機能をプロセッサ304に実行させ得る。これらの命令は、メモリ305に記憶されてもよく、または、別のプロセッサ可読媒体、もしくは、別のプロセッサ可読媒体とメモリ305との組み合わせにおいて具現化されてもよい。プロセッサ304は、マイクロコントローラ、コンピュータ、特定用途向け集積回路(ASIC)、ディスクリートのロジック部品、または、以上の組み合わせによって実現されてもよい。
【0075】
プロセッサ304は、様々な実施形態において、アラーム、エラーコード、および他のメッセージをユーザに出力するために、ステータスインジケータ、すなわち、液晶ディスプレイ(LCD)などの表示ディスプレイ317に接続されていてもよい。ステータスインジケータ317は、ブザー、ベル、アラームなどの可聴インジケータも含み得る。
【0076】
図3に示されているように、制御モジュール302は、例示的実施形態における動作においては、S1において制御動作を開始し、S2において、センサ312に放射温度を測定するように指示し、センサ314に排気温度を測定するように指示し、センサ310に周囲空気温度を測定するように指示し、センサ308にフード105の中の圧力を測定するように指示する。さらに制御モジュール302は、必要に応じて、調理機器115の近傍に配置された他の温度センサに調理温度を測定するように指示する。制御モジュール302は、S3において、排気温度の入力と、圧力センサの入力と、周囲空気温度の入力と、赤外線センサの入力とを受信する。次に制御モジュール302は、S3において、これらのセンサ入力に基づいて調理機器の状態を判定する。さらに制御モジュール302は、S3において、現在の排気流量(Q)を求める。次に、現在の排気流量は、調理機器の状態に関連づけられた所望の排気流量と比較される。求められた排気流量が所望の排気流量である場合、制御は再スタートする。求められた排気流量が所望の排気流量でない場合、制御
モジュール302は、判定された調理機器の状態に基づいてダンパの位置、または排気ファンの速度を決定するステップに進む。判定された調理機器の状態が、調理状態、アイドル状態、オフ状態、または突発的炎の状態のいずれかである場合、制御モジュール302は、S4において、ダンパ位置の命令をダンパに出力するか、または、S5において、判定された調理機器の状態に基づいて排気流量を調節するために出力速度の命令を排気ファンに出力する。判定された調理機器の状態が火災状態である場合、制御モジュール302は、S6において、起動信号を消火機構400に送る。次に消火機構400は、アラームの作動、および/または、ノズル401を通じた消火剤の放出を決定する。
【0077】
さらに制御は、調理機器の電力がオフであるかどうかを判断してもよく、オフである場合には制御が終了する。または制御は、電力が依然としてオンであると判断される場合には、制御を再度開始してもよい。
【0078】
システムは、別の実施形態においては、センサと制御出力部(図示せず)とに接続された制御モジュール302を含む。この制御モジュール302は、アラームインターフェース(図示せず)、消火インターフェース(図示せず)、および機器通信インターフェース(図示せず)にも接続される。アラームインターフェースは、アラームシステムに接続されている。消火インターフェースは、消火機構400に接続されている。機器通信インターフェースは、1つまたは複数の調理機器115に接続されている。
【0079】
制御モジュール302は、動作においては、調理機器の状態と、好適な排気流量とを良好に求めるために、アラームシステム、消火機構400、および調理機器115と通信するとともに情報を交換することができる。さらに制御モジュール302は、より効果的な動作環境に向けて複数の機能が連携して働き得るように、様々なシステムに情報を提供することができる。たとえば、制御モジュール302は、センサを通じて、火災状態、または他の危険な状態を検出するとともに、個々のデバイスやシステムが適切な措置をとれるように、この情報をアラームシステム、消火機構400、および調理機器115に伝えることができる。さらに、調理機器の状態をより正確に判定するとともに、より正確な排気流量制御を行うために、調理機器115の情報が排気流量制御システムによって用いられてもよい。
【0080】
一実施形態では、換気システム100は、動作前に、開始プロセス中に制御モジュール302によってチェックされるとともにキャリブレーションされてもよい。このチェックとキャリブレーションは、あらかじめ設定された設計とアイドル状態の排気流量となるように各フードのバランスをとり、必要である場合にはセンサを洗浄するとともに再度キャリブレーションし、誤動作または故障の可能性に向けてシステムの各コンポーネントを評価するために行われる。システムが誤動作する場合には、その誤動作と、必要である場合にはその誤動作から回復する方法とをオペレータに知らせるために、LCDディスプレイに適切なアラーム信号が表示されてもよい。例示的なキャリブレーションプロセスは、特許文献1に詳細に記載されている。
【0081】
たとえば、流量制御動作の開始前に換気システム100をチェックするためのルーチンが、制御モジュール302によって実行されてもよい。このルーチンは、制御モジュールの自己診断プロセスによって開始されてもよい。この自己診断プロセスがOKである場合、制御モジュール302は、可変周波数ドライブ(VFD)の設定を行ってもよく、可変周波数ドライブ(VFD)は、あらかじめ設定された周波数(VFDidle)となるように排気ファンの速度を調節してもよい。次に、フードのTABポートの所に配置された圧力トランスデューサによって静圧が測定され、排気流量が、上記の式を使って計算されたQに設定されてもよい。自己診断プロセスが成功しなかった場合、制御モジュール302は、VFDが、あらかじめ設定されたVFDidleであるかどうかと、排気流量(Q)が、しきい値である空気流量の係数だけQidleを下まわっているか、もしくはそれを上まわっているかどうかとを確認してもよい。制御モジュール302は、排気流量の読み取り値に基づき、適切なエラーコードを生成するとともにそれを出力する。このエラーコードは、排気フードに取り付けられているか、もしくは制御モジュール302に接続されているLCDディスプレイ、または他の適切なインジケータ317において示されてもよく、また表示されてもよい。
【0082】
別の実施形態においては、排気流量(Q)が、フィルタ損失係数(Kフィルタの損失)だけQidleを下まわっている場合には、「check filters and fan」というエラーコードが生成されてもよい。一方、排気流量(Q)が、目詰まりしたフィルタの係数(Kフィルタの目詰まり)だけQidleを上まわっている場合には、「clean filter」というアラームが生成されてもよい。排気流量(Q)がQidleと同じである場合には、アラームは生成されず、このルーチンは終了する。
【0083】
別の実施形態においては、換気システムをチェックするためのルーチンが、制御モジュール302によって実行されてもよい。このルーチンは、自己診断プロセスによって開始されてもよい。自己診断プロセスの結果がOKである場合、制御モジュール302は、調整用ダンパを元の位置、すなわち現在の位置に維持することによって、排気流量(Q)をQidleの所で維持してもよい。次に、フードのTABポートの所に配置された圧力トランスデューサによって静圧(dp)が測定され、排気流量が、排気流量の式を用いて計算されたQに設定される。自己診断プロセスが成功しなかった場合、制御モジュールは、調整用ダンパ(BD)を、開いた位置の所に設定するともに、VFDをVFDdesignに設定してもよい。
【0084】
次に制御モジュール302は、調整用ダンパが誤動作しているかどうかをチェックしてもよい。調整用ダンパが誤動作している場合、制御モジュール302は、調整用ダンパを開いてもよい。調整用ダンパが誤動作していない場合、制御モジュール302は、システムの中に誤動作しているセンサがあるかどうかをチェックしてもよい。誤動作しているセンサがある場合、制御モジュール302は、調整用ダンパをBDPdesignの所に設定し、VFDをVFDdesignの所に設定し、排気流量をQdesignに設定してもよい。それ以外の場合、制御モジュール302は、調理機器がオフされるまでVFDをVFDidleに設定してもよい。このステップによって本ルーチンは終了する。
【0085】
フード105は、様々な実施形態において、設計空気流量(Qdesign)となるように自動的にキャリブレーションされてもよい。このキャリブレーションの手続きは、すべての換気システムが機能しており、また調理機器がオフ状態にある場合に作動してもよい。キャリブレーションルーチンは、ファンがオフしている状態で開始されてもよい。フードは、ファンがオフすると、設計空気流量(Qdesign)となるようにバランスがとられてもよい。フードのバランスがとられていない場合、制御モジュール302は、排気流量がQdesignに達するまでVFDを調節してもよい。次にキャリブレーションルーチンは、システムが安定するまで待機状態となる。次にフード105は、Qidleとなるように、速度(VFD)を減らすことによってバランスがとられてもよい。このキャリブレーションルーチンは、システムが安定するまで再度待機状態となる。
【0086】
別の実施形態では、センサがキャリブレーションされてもよい。センサのキャリブレーションは、最初のキャリブレーションモードにおいて行われてもよく、フードの下に人がいない場合に低温の調理機器に対して実行される。平均放射温度(IRT)が測定され、サーモスタットの読み取り値(Tspace)と比較されてもよい。この差分は、センサごとに制御モジュール302のメモリ305に記憶されてもよい。以降のキャリブレーション手続きの際、または、換気システムがオフする際には、放射温度の変化が再度測定され、メモリ305に記憶された、キャリブレーションされた値と比較される。この読み取り値が最大許容差より高い場合には、センサを洗浄するように、制御モジュール302において警告が発せられる。以外の場合には、センサがキャリブレーションされていると考えられ、キャリブレーションルーチンは終了する。
【0087】
1つのファンをもち、モータ駆動の調整用ダンパをもたない複数のフードを有するシステムの場合、キャリブレーションルーチンは、すべてのフードがキャリブレーションされるという点を除き、1つのファンをもち、上記で示されたモータ駆動のダンパシステムをもたない1つのフードの場合と実質的に同じステップに従い得る。このキャリブレーションルーチンは、フード1によって始まり、上記で示された、フードのバランスを保つステップと、上記で示された、センサをキャリブレーションするステップとに従う。
【0088】
最初のフードがキャリブレーションされると、次のフードの空気流量が確認される。この空気流量が設定点(Qdesign)にある場合、第2の(および、以降の任意の)フードに対してセンサのキャリブレーションが繰り返される。空気流量が設定点(Qdesign)にない場合には、空気流量とセンサのキャリブレーションが、現在のフードに対して繰り返されてもよい。このルーチンは、システムにおけるすべてのフードがキャリブレーションされるまで続けられてもよい。すべてのフードに対する新たな設計流量は、メモリ305に記憶されてもよい。
【0089】
自動キャリブレーションルーチンが実行されてもよい。すべてのフードは、自動キャリブレーションルーチンの間に、最小の静圧において設計流量(Qdesign)となるようにキャリブレーションされる。このキャリブレーションの手続きは、調理設備が使用される予定がなく、また、すべてのフードフィルタが所定の位置にある場合に作動してもよく、定期的に(たとえば、週に一度)繰り返されてもよい。キャリブレーションルーチンが起動すると、排気ファンは、最大速度VFD=1(VFD=1はフル速度の状態、VFD=0はファンがオフの状態)に設定されてもよく、すべての調整用ダンパは、十分に開いてもよい(BDP=1は十分に開いた状態、BDP=0は十分に閉じた状態)。TABポートの圧力トランスデューサ(PT)を用いて、フードごとの排気流量が測定されてもよい。それぞれのフードは、様々な実施形態において、調整用ダンパを用いて設計流量(Qdesign)を実現するようにバランスがとられてもよい。この点において、各BDPは、1未満(十分には開いていない状態)であってもよい。さらに、システムが安定する待機時間が設けられてもよい。
【0090】
排気流量がQdesignでない場合、調整用ダンパのうちの1つが十分に開くまでVFDの設定が減少らされる。少なくとも1つの実施形態では、この手続きは、ダンパのうちの1つが十分に開き、空気流量がQ=Qdesignになるまで、VFDの設定を繰り返しごとに10%ずつ徐々に減らすことによるステップで行われてもよい。一方、空気流量がQ=Qdesignとなる場合には、メインの排気ダクトにおける圧力トランスデューサの設定(Pstdesign)と、ファンの速度(VFDdesign)と、調整用ダンパの位置の設定(BDPdesign)とが記憶されてもよく、このキャリブレーションは終了する。
【0091】
キャリブレーションの後、赤外線センサ312は、たとえば、少なくとも1つの調理機器115のうちのいずれかの調理面の平均放射温度(IRT)を測定し、周囲空気温度センサ310は,調理機器の周囲の空間の温度を測定し、別の温度センサは、調理温度を測定してもよく、圧力センサ308は、フードの中の圧力を測定し、排気温度センサ314は、排気フードの中の温度を測定する。上記のキャリブレーションは、行われる必要があってもなくてもよい。次に制御モジュール302は、測定された温度と圧力とに基づいて、調理機器の状態を判定する。オフ状態、アイドル状態、および調理状態などの調理機器の状態と、それに対応する排気流量(Q)とが求められるシステムと方法は、特許文献1にあたる特許文献2に含まれている。本明細書で説明されているとともに、特許文献1にあたるシステムを用いて、突発的炎の状態と火災状態、および、それらに対応する排気流量(Q)、ならびに/または、取られるべき措置が決定される。
【0092】
第1の実施形態によれば、開示される主題は、排気フードを含む換気システムにおいて状態を検出する方法を含む。本方法は、排気フードの近傍における排気の温度を表す、温度センサによってもたらされた排気温度信号を制御モジュールにおいて受信するステップを含む。さらに本方法は、排気を生み出す調理機器の表面の温度を表す、放射温度センサによってもたらされた放射温度信号を制御モジュールにおいて受信するステップを含む。さらに本方法は、排気フードの中の圧力を表す圧力信号を制御モジュールにおいて受信するステップを含む。さらに本方法は、受信した排気温度信号と、受信した放射温度信号と、受信した圧力信号とに応じて、調理機器のアイドル状態に対応する第1の流量に排気流を調節するステップを含む。さらに本方法は、受信した排気温度信号と、受信した放射温度信号と、受信した圧力信号とに応じて、調理機器における高負荷の調理状態に対応する、第1の流量より高い第2の流量に排気流を調節するステップと、受信した排気温度信号と、受信した放射温度信号と、受信した圧力信号とのうちの少なくとも1つに応じて消火機構を調節するステップを含む。
【0093】
第1の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第1の実施形態を含む。このさらなる第1の実施形態は、制御モジュールを用い、放射温度と、排気温度と、さらなる信号とに応じて、グリルからの突発的な炎と火災とを区別するステップと、上記区別するステップに応じて排気の流量の調節、および/または、消火機構の調節を行うステップとを含む。第1の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第1の実施形態を含む。この場合、このさらなる信号は光学輝度信号を含む。第1の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第1の実施形態を含む。この場合、上記区別するステップは、時間変動を検出するために光学信号または放射温度信号にフィルタをかけるステップと、機械分類を用いて少なくとも2つの調理状態と火災状態とを認識および区別するステップとを含む。第1の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第1の実施形態を含む。この場合、消火機構は、熱利得の持続時間が持続時間における所定のしきい値を上まわることと組み合わせられた、大きさにおける所定のしきい値を上まわる総熱利得の、制御モジュールによる計算に応じて起動する。第1の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第1の実施形態を含む。この場合、制御モジュールは、プロセッサとメモリとを含み、メモリは、機械分類のアルゴリズムを実行して機械分類の分類出力に応じて排気流量と消火機構とを制御するように適合した、上記メモリに記憶されたプログラムを有する。第1の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第1の実施形態を含む。この場合、圧力信号は、排気フードを通る流れの量を示す。第1の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第1の実施形態を含む。この場合、排気流を調節するステップは、圧力信号に応じて排気流を調節するステップを含む。
【0094】
第2の実施形態によれば、開示される主題は、排気フードを含む換気システムにおいて状態に応答する方法を含む。本方法は、調理機器によるガス負荷を検出するように適合した第1のセンサに応じて、換気コンポーネントを通る排気流を調節するステップと、第1のセンサに応じて火災状態を検出するステップと、上記検出ステップに応じて消火機構を調節するステップとを含む。上記調節ステップと上記検出ステップとは、センサからの信号を受信するように構成されたコントローラによって実行される。
【0095】
第2の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第2の実施形態を含む。この場合、換気コンポーネントは調理用の排気フードを含む。第2の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第2の実施形態を含む。この場合、コントローラは、第1および第2のガス負荷状態を区別するとともに、それぞれの排気流量に対応したコマンド信号を生成するように適合したデジタルプロセッサを含む。第2の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第2の実施形態を含む。この場合、デジタルプロセッサは機械分類のアルゴリズムを実行する。第2の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第2の実施形態を含む。この場合、デジタルプロセッサは、指導付きの学習によってもたらされる機械分類のアルゴリズムを実行する。第2の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第2の実施形態を含む。この場合、デジタルプロセッサは、第1の信号が時間的に変動しているかどうかに応答するとともに、その応答に応じて排気流を調節するアルゴリズムを実行する。第2の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第2の実施形態を含む。この場合、第1のセンサは、放射温度センサまたは空気温度センサを含む。第2の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第2の実施形態を含む。この場合、第1のセンサはカメラを含む。第2の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第2の実施形態を含む。この場合、カメラは、赤外線の波長を撮像することができる。第2の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第2の実施形態を含む。この場合、カメラは、光学波長を撮像することができる。第2の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第2の実施形態を含む。この場合、カメラは、赤外線の波長と光学波長とを撮像することができる。第2の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第2の実施形態を含む。このさらなる第2の実施形態は、第1のセンサからの信号にローパスフィルタをかけるステップを含む。この場合、上記調節ステップは、第1のセンサからの信号と、ローパスフィルタをかけるステップにおける結果との両方に応答する。
【0096】
第3の実施形態によれば、開示される主題は、排気フードを含む換気システムにおいて状態を検出する方法を含む。本方法は、排気フードの近傍における排気の温度を表す、温度センサによってもたらされた排気温度信号を制御モジュールにおいて受信するステップと、排気を生み出す調理機器の表面の温度を表す、放射温度センサによってもたらされた放射温度信号を制御モジュールにおいて受信するステップとを含む。また本方法は、排気フードの中の圧力を表す圧力信号を制御モジュールにおいて受信するステップを含み、さらに、受信した排気温度信号と、受信した放射温度信号と、受信した圧力信号とに応じて、調理機器の状態を制御モジュールにおいて判定するステップを含む。さらに本方法は、判定された調理機器の状態に応じて火災状態を判定するステップを含む。
【0097】
第3の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第3の実施形態を含む。この場合、調理機器の状態は、調理状態、アイドル状態、オフ状態、突発的炎の状態、および火災状態を含み、制御モジュールは、検出された調理機器の状態ごとに、対応する制御信号を生成するように構成されており、本方法は、上記対応する制御信号に応じて排気流量と消火機構とを調節するステップを含む。第3の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第3の実施形態を含む。このさらなる第3の実施形態は、制御モジュールを用い、放射温度と、排気温度と、さらなる信号とに応じて、グリルからの突発的な炎と火災とを区別するステップと、上記区別するステップに応じて排気の流量の調節、および/または、消火機構の調節を行うステップとを含む。第3の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第3の実施形態を含む。この場合、このさらなる信号は光学輝度信号を含む。第3の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第3の実施形態を含む。この場合、上記区別するステップは、時間変動を検出するために光学信号または放射温度信号にフィルタをかけるステップと、機械分類を用いて少なくとも2つの調理状態と火災状態とを認識および区別するステップとを含む。第3の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第3の実施形態を含む。この場合、消火機構は、熱利得の持続時間が持続時間における所定のしきい値を上まわることと組み合わせられた、大きさにおける所定のしきい値を上まわる総熱利得の、制御モジュールによる計算に応じて起動する。第3の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第3の実施形態を含む。この場合、制御モジュールは、プロセッサとメモリとを含み、メモリは、機械分類のアルゴリズムを実行して機械分類の分類出力に応じて排気流量と消火機構とを制御するように適合した、上記メモリに記憶されたプログラムを有する。
【0098】
開示される実施形態は、上記の方法のいずれかを実行するように構成されたシステムを含む。
【0099】
開示される実施形態は、上記の方法のいずれかを実行するように構成された、排気フードを含むシステムを含む。
【0100】
開示される実施形態は、上記の方法のいずれかを実行するように構成された、排気フードとコントローラとを含むシステムを含む。
【0101】
第4の実施形態によれば、開示される主題は、消火および排気流制御の組み合わせシステムを含む。コントローラは、少なくとも1つの第1のセンサを有し、第1のセンサからの信号に応じて排気流量を制御するために排気流量のコマンド信号を生成するように構成されている。さらにコントローラは、第1のセンサからの信号に応じて消火機構を制御するために消火のコマンド信号を生成するように構成されている。
【0102】
第4の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第4の実施形態を含む。このさらなる第4の実施形態は、排気流量のコマンド信号を受信するようにコントローラに接続された排気ファン速度ドライブを含む。第4の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第4の実施形態を含む。この場合、第1のセンサである。第4の実施形態の変形によれば、開示される主題は、調理用の排気フードを含むさらなる第4の実施形態を含む。第4の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第4の実施形態を含む。この場合、コントローラは、第1および第2のガス負荷状態を区別するとともに、それぞれの排気流量に対応したコマンド信号を生成するように適合したデジタルプロセッサを含む。第4の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第4の実施形態を含む。この場合、デジタルプロセッサは機械分類のアルゴリズムを実行する。第4の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第4の実施形態を含む。この場合、デジタルプロセッサは、指導きの学習によってもたらされる機械分類のアルゴリズムを実行する。第4の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第4の実施形態を含む。この場合、デジタルプロセッサは、第1の信号が時間的に変動しているかどうかに応答するとともに、この応答に応じて排気流を調節するアルゴリズムを実行する。第4の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第4の実施形態を含む。この場合、第1のセンサは、放射温度センサまたは空気温度センサを含む。第4の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第4の実施形態を含む。この場合、第1のセンサはカメラを含む。第4の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第4の実施形態を含む。この場合、カメラは赤外線の波長を撮像することができる。第4の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第4の実施形態を含む。この場合、カメラは光学波長を撮像することができる。第4の実施形態の変形によれば、開示される主題は、さらなる第4の実施形態を含む。この場合、カメラは、赤外線の波長と光学波長とを撮像することができる。
【0103】
排気流量を制御するための方法、システム、およびコンピュータプログラム製品における実施形態は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、プログラムされたマイクロプロセッサもしくはマイクロコントローラ、周辺集積回路素子、ASICもしくは他の集積回路、デジタル信号プロセッサ、ディスクリート素子の回路等のハードワイヤードの電子回路もしくは論理回路、PLD、PLA、FPGA、PAL等のプログラムされたロジックデバイスなどにおいて実施されてもよい。総じて、排気流量を制御するための方法、システム、またはコンピュータプログラム製品における実施形態を実施するために、本明細書で説明された機能またはステップを実行し得る任意のプロセスが用いられてもよい。
【0104】
さらに、排気流量を制御するために開示された方法、システム、およびコンピュータプログラム製品における実施形態は、たとえば、様々なコンピュータプラットフォームにおいて用いられ得るポータブル・ソース・コードを提供する、オブジェクトまたはオブジェクト指向のソフトウェア開発環境を用いて、ソフトウェアにおいて、全体的または部分的に容易に実施され得る。
【0105】
あるいは、排気流量を制御するために開示された方法、システム、およびコンピュータプログラム製品における実施形態は、たとえば、標準ロジック回路の設計、またはVLSIの設計を用いて、ハードウェアにおいて、全体的または部分的に実施されてもよい。実施形態を実施するために、他のハードウェアまたはソフトウェアが、システムにおける速度および/もしくは効率の要件、特定の機能、ならびに/または、特定のソフトウェアもしくはハードウェアのシステムに応じて用いられてもよく、マイクロプロセッサのシステム、または、マイクロコンピュータのシステムが利用されてもよい。排気流量を制御するための方法、システム、およびコンピュータプログラム製品における実施形態は、知られている任意の、もしくは今後に開発されるシステムまたは構造物、デバイスおよび/あるいはソフトウェアを用い、本明細書で行われた機能的な説明から、コンピュータ、排気流、および/または調理機器の技術における一般的な基礎知識を有する当業者によって、ハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて実施されてもよい。
【0106】
また、排気流量を制御するために開示された方法、システム、およびコンピュータプログラム製品における実施形態は、プログラムされた汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサなどにおいて実行されるソフトウェアによって実施されてもよい。さらに、本発明における排気流量の制御方法は、たとえば、JAVA(登録商標)またはCGIスクリプトなどの、パーソナルコンピュータに組み込まれるプログラムとして実施されてもよく、サーバまたはグラフィックワークステーションに常駐するリソースとして実施されてもよく、専用の処理システムに組み込まれたルーチンとして実施されてもよい。本方法および本システムは、排気流量を制御するための方法を、換気フードおよび/または機器であるハードウェアとソフトウェアのシステムなどの、ハードウェアおよび/またはソフトウェアのシステムに物理的に組み込むことによって実施されてもよい。
【0107】
このように、排気流量を制御し、火災状態を判定し、火災状態が検出された場合にはその火災を抑圧するための方法、システム、およびコンピュータプログラム製品が、本発明によって提供されることは明らかである。本発明は、いくつかの実施形態に関連して説明されたが、当業者には、多くの代替形態、変更形態、および変形形態が明らかであるか、もしくはそれらが明らかになろうことは明白である。したがって出願人は、本発明の趣旨と範囲に含まれる、このようなすべての代替形態、変更形態、等価物、および変形形態を包含するように意図している。