特許第6205448号(P6205448)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6205448
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】ニードル・ガード
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/32 20060101AFI20170914BHJP
   A61M 25/06 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
   A61M5/32 510T
   A61M5/32 510K
   A61M25/06 512
【請求項の数】10
【全頁数】38
(21)【出願番号】特願2016-63100(P2016-63100)
(22)【出願日】2016年3月28日
(62)【分割の表示】特願2013-556753(P2013-556753)の分割
【原出願日】2012年2月24日
(65)【公開番号】特開2016-179178(P2016-179178A)
(43)【公開日】2016年10月13日
【審査請求日】2016年3月28日
(31)【優先権主張番号】13/037,164
(32)【優先日】2011年2月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/274,575
(32)【優先日】2011年10月17日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513214066
【氏名又は名称】インジェクティメッド,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100107674
【弁理士】
【氏名又は名称】来栖 和則
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・シー.・クラシナ
(72)【発明者】
【氏名】ティム・エル.・キッチン
(72)【発明者】
【氏名】ランドール・イー.・オーネマス
【審査官】 鈴木 洋昭
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第02/49696(WO,A1)
【文献】 特表2005−529719(JP,A)
【文献】 特表2007−521918(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/127846(WO,A1)
【文献】 特開2003−265615(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/32
A61M 25/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ニードル・アセンブリであって、
ニードル・シャフトと遠位先端とを有するニードルと、
プロファイルが変化するプロファイル変化部を前記遠位先端の近傍位置に有するとともに、準備位置と格納位置との間を移動可能であるニードル・ガードと
を含み、
そのニードル・ガードは、
アームと、
ベースと
を有し、
そのアームは、前記ベースから遠位方向に延びており、
前記ベースは、それに内部に形成された開口部を有し、
前記ニードル・ガードは、前記ベース内に形成された前記開口部を前記ニードル・シャフトが通過する状態で、そのニードル・シャフトにスライド可能に装着され、
前記アームは、弾性材を有するとともに、近位セクション、中央セクションおよび遠位セクションを有し、その遠位セクションは、前記ニードルが前記準備位置にある場合に、前記ニードル・シャフトに向かって付勢され、
前記ニードル・ガードは、さらに、長手部材を含み、その長手部材は、自身の近位端と遠位端との間を延びる貫通通路を有し、
前記長手部材の前記貫通通路は、第1断面積を有する近位部と、第2断面積を有する遠位部とを含み、前記第1断面積は、前記第2断面積より小さく、前記第1断面積および前記第2断面積は、それぞれ、前記長手部材の内面によって形成され、
前記第1断面積は、サイズを有し、そのサイズは、前記ニードルが前記格納位置にある場合に、前記ニードル・シャフトの前記プロファイル変化部が前記長手部材の前記内面に係合し、それにより、前記ニードル・ガードに対する前記ニードルの運動を制限することを実現するものとなっており、
前記長手部材は、前記ベースと同じ位置またはそれの近傍位置から遠位方向に延びるとともに、前記ニードルが前記準備位置と前記格納位置との間を移動させられる場合に、前記ニードル・シャフトに沿ってスライド可能であり、
前記長手部材は、長さを有し、その長さは、前記長手部材の前記内面が前記プロファイル変化部に係合するときに、前記ニードルの前記遠位先端の全体が前記長手部材の前記貫通通路内に留置されるように配置されることと、前記アームの前記遠位セクションが半径方向内向きに移動し、それにより、前記アームの前記遠位セクションが前記長手部材の前記遠位端を少なくとも部分的に覆うこととを実現するものとなっており、
前記長手部材は、前記アームの前記遠位セクションが前記長手部材の前記遠位端を少なくとも部分的に覆う場合に、前記ニードルが前記ニードル・ガードに対して軸方向に移動することを制限するのに十分な剛性を有し、
前記長手部材は、前記ニードルが前記準備位置にある場合および前記格納位置にある場合に、前記アームの前記中央セクションを貫通し、そのアームの中央セクションは、そのアームの中央セクションと前記長手部材の外周面との間にクリアランスが存在する状態で前記長手部材を収容するのに適した狭さを有するように構成されているニードル・アセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のニードル・アセンブリであって、前記アームの前記遠位セクションと前記長手部材の前記遠位端とは、互いに協働し、それにより、前記アームの前記遠位セクションが前記長手部材の前記遠位端を完全に覆う場合に、シール部を少なくとも部分的に形成するニードル・アセンブリ。
【請求項3】
請求項2に記載のニードル・アセンブリであって、前記アームの前記遠位セクションと前記長手部材の前記遠位端とのうちの少なくとも一方は、前記シール部の組織形成を促進するように表面処理されるニードル・アセンブリ。
【請求項4】
請求項3に記載のニードル・アセンブリであって、前記アームの前記遠位セクションと前記長手部材の前記遠位端とのうちの少なくとも一方は、シール剤によってコーティングされるニードル・アセンブリ。
【請求項5】
請求項1に記載のニードル・アセンブリであって、前記長手部材は、前記ベースに直に装着されるニードル・アセンブリ。
【請求項6】
請求項1に記載のニードル・アセンブリであって、前記アームと前記ベースとは、単一の部材から一体的に構成され、そのベースに一体的に前記長手部材が形成されるニードル・アセンブリ。
【請求項7】
請求項1に記載のニードル・アセンブリであって、前記長手部材は、第1直径を有する遠位部と、第2直径を有する近位部とを有し、前記第1直径は、前記第2直径より大きく、前記遠位部は、前記長手部材の前記遠位端の位置において空洞を仕切るニードル・アセンブリ。
【請求項8】
請求項7に記載のニードル・アセンブリであって、さらに、ブッシュを含み、
そのブッシュは、前記空洞内に保持されるとともに、前記長手部材内において前記ニードルを同軸的に位置決めすることを支援することと、前記ニードルが前記長手部材内を軸方向に通過するように移動する場合に、前記ニードルの外面から血液または体液を拭うこととを行うように配置されるニードル・アセンブリ。
【請求項9】
請求項1に記載のニードル・アセンブリであって、前記長手部材は、前記ベースに装着されるニードル・アセンブリ。
【請求項10】
請求項1に記載のニードル・アセンブリであって、前記長手部材の前記貫通通路のうちの少なくとも一部は、吸収剤を含有するニードル・アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願に開示されている発明は、安全なニードル・ガード(needle guard)に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの米国特許が安全ないくつかのIV(静脈内、血管内留置)カテーテルを説明しており、それらカテーテルにおいては、その使用後にニードルの遠位先端(distal tip)を保護する機能をある程度付与されており、それら米国特許は、McLeesの米国特許第5,135,504号、Erskineの米国特許第5,797,880号、Woehrらの米国特許第6,287,278と、Bialeckiらの米国特許第6,652,486号と、McGurkの米国特許第7,291,130と、Rhadらの米国特許第7,303,548と、Menziらの米国特許第7,731,687号と、Hardingらの米国特許第7,828,774号とを含むが、それらに限定されない。
【0003】
上述のいくつかの従来の安全なカテーテルは、1または複数の欠点を有しており、それら欠点により、医療従事者や他の者が、ニードル先端が安全装置(safety mechanism)によって覆われた後に、経皮的にまたは非経皮的な血液暴露または体液暴露(患者の血液または体液が医療従事者に付着すること)という危険に潜在的に置かれる可能性がある。多数の実用的な安全なIVカテーテルについては、ニードル先端自体が、その使用後、被覆される(covered)が、そのニードル先端全体が、その使用後に、完全に収容される(contained)わけではなく、その結果、そのニードルの内腔内に残存する血液や体液が作業場に漏れ出す(leak)かまたはそれ以外の方法で放出されて(escape)医療従事者に接触する可能性がある。例えば、飛散した血液が、その飛散発生個所に近接している医療従事者の目、鼻または口の粘膜域に侵入する可能性がある。そのような暴露が発生すると、その後、報告が行われ、さらに、暴露後処理、病気の予防(prophylaxis)および継続管理(follow up))が行われ、それにより、当該施設に対しては費用負担、問題の血液が付着した医療従事者個人に対しては不安を招来する。さらに、市販されているいくつかのニードル・ガードについては、その部品が、汚染されているニードル先端をもはや保護する(protect)こともシールドする(shield)こともできない場合に、不注意な事故が発生すると、簡単に、このニードル・ガードが役に立たなくなる可能性がある。
【0004】
図1図5は、安全なニードル・ガード10であって、米国特許第6,287,278号に開示されているものに類似するものを示している。このニードル・ガード10は、図1に示すように、ある材料の一部分から構成されるとともに、使用中、図2図5に示す複数の構成態様(configurations、複数の形状)を有するように形成されている。図2および図3は、ニードル・ガード10を、それぞれ互いに異なる側面視で、かつ、ニードル15の遠位先端18が保護されない(unprotected)準備位置(ready position)にある状態で示している。図4および図5は、ニードル・ガード10を、それぞれ互いに異なる側面視で、かつ、このニードル・ガード15が遠位先端18を覆う(cover)ように作動させられた後の状態で示している。図4および図5に示すように、ニードル15の遠位先端18のまさに先端が保護される(protect)が、このニードルの斜部16内の開口内腔17が、露出したままである。このニードル・ガード10に付随する別の問題は、ニードル・ガードのアーム11および12のうちのそれぞれの遠位セグメントである遠位アーム・セグメント13および14を外向きに押し出すために、それらアーム11および12のいくつかの位置に力が加えられる可能性があるということである。これにより、遠位アーム・セグメント13および/または14が遠位先端18を保護しなくなる可能性が生じる。
【発明の概要】
【0005】
いくつかの実施態様によれば、IV(静脈内、血管内留置)カテーテル・アセンブリが提供され、そのIVカテーテル・アセンブリは、中空本体部を有するカテーテル・ハブであって、前記中空本体部は、近位端(proximal end)と遠位端(distal end)とを有するとともに、内部空間を画定するものと、近位端と遠位端とを有するカテーテルであって、当該カテーテルの近位端は、前記カテーテル・ハブの近位端に連結されるものと、ニードル・シャフトと遠位先端(distal tip)とを有するニードルであって、準備位置(ready position)と格納位置(retracted position、当該ニードルがニードル・ガード内に格納される位置)との間を移動可能であるとともに、前記準備位置においては、当該ニードルの遠位先端が前記カテーテルの遠位端から遠位方向に延びる一方、前記格納位置においては、当該ニードルの遠位先端が、前記カテーテルの近位端に対して近位方向に位置する位置に留置され、前記ニードル・シャフトは、プロファイルが変化するプロファイル変化部(a change in profile、形状変化部)を有するものと、アームを有するニードル・ガードとを含み、前記アームは、ベースから遠位方向に延びており、そのベースは、その内部に形成された開口部(aperture)を有し、前記ニードル・ガードは、前記ベース内に形成された前記開口部を前記ニードル・シャフトが通過する状態で、前記ニードル・シャフトにスライド可能に装着され、前記開口部は、前記ニードル・シャフトの前記プロファイル変化部に係合し、それにより、前記ニードルが前記ニードル・ガードに対して近位方向に移動する運動を制限するサイズを有し、前記アームは、弾性材を有するとともに、近位セクション、中央セクションおよび遠位セクションを有し、前記アームの遠位セクションは、前記ニードルが前記準備位置にある場合に、留置されるとともに、前記ニードル・シャフトの側部に押し付けられ、前記ニードル・ガードは、さらに、長手部材(elongate member)を含み、その長手部材は、自身の近位端と遠位端との間を延びる貫通通路(through passage)を有し、前記長手部材は、前記ベースと同じ位置または近傍位置から遠位方向に延びるとともに、前記ニードルが前記準備位置と前記格納位置との間を移動させられるにつれて前記ニードル・シャフトに沿ってスライド可能であり、前記長手部材は、長さを有し、その長さは、前記プロファイル変化部が前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記ニードルの遠位先端の全体が前記長手部材の前記貫通通路内に留置されるように配置されるとともに、前記アームの遠位セクションが前記ニードル・シャフトから離脱して半径方向内向きに移動し、それにより、前記長手部材の遠位端を少なくとも部分的に覆うことを実現するものとなっており、前記長手部材は、前記アームが前記長手部材の遠位端を少なくとも部分的に覆う場合に、前記ニードルが前記ニードル・ガードに対して軸方向に移動することを制限するのに十分な剛性を有するIVカテーテル・アセンブリである。
【0006】
他のいくつかの実施態様によれば、IV(静脈内、血管内留置)カテーテル・アセンブリが提供され、そのIVカテーテル・アセンブリは、中空本体部を有するカテーテル・ハブであって、前記中空本体部は、近位端と遠位端とを有するとともに、内部空間を画定するものと、近位端と遠位端とを有するカテーテルであって、当該カテーテルの近位端は、前記カテーテル・ハブの近位端に連結されるものと、ニードル・シャフトと遠位先端とを有するニードルであって、準備位置と格納位置との間を移動可能であるとともに、前記準備位置においては、当該ニードルの遠位先端が前記カテーテルの遠位端から遠位方向に延びる一方、前記格納位置においては、当該ニードルの遠位先端が、前記カテーテルの近位端に対して近位方向に位置する位置に留置され、前記ニードル・シャフトは、プロファイルが変化するプロファイル変化部を有するものと、第1および第2アームを有するニードル・ガードとを含み、前記第1および第2アームは、ベースから遠位方向に延びており、そのベースは、その内部に形成された開口部を有し、前記ニードル・ガードは、前記ベース内に形成された前記開口部を前記ニードル・シャフトが通過する状態で、前記ニードル・シャフトにスライド可能に装着され、前記開口部は、前記ニードル・シャフトの前記プロファイル変化部に係合し、それにより、前記ニードルが前記ニードル・ガードに対して近位方向に移動する運動を制限するサイズを有し、前記第1および第2アームの各々は、弾性材を有するとともに、近位セクション、中央セクションおよび遠位セクションを有し、前記第1および第2アームは、前記ベースのうちの互いに異なるそれぞれの位置から延びるとともに、それぞれの中間セクションに沿って互いに交差し、それにより、前記第1および第2アームのそれぞれの遠位セクションが、前記ニードルが前記準備位置にある場合に、留置されるとともに、前記ニードル・シャフトの両側にそれぞれ押し付けられ、前記ニードル・ガードは、さらに、長手部材を含み、その長手部材は、自身の近位端と遠位端との間を延びる貫通通路を有し、前記長手部材は、前記ベースと同じ位置または近傍位置から遠位方向に延びるとともに、前記ニードルが前記準備位置と前記格納位置との間を移動させられるにつれて前記ニードル・シャフトに沿ってスライド可能であり、前記長手部材は、長さを有し、その長さは、前記プロファイル変化部が前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記ニードルの遠位先端の全体が前記長手部材の前記貫通通路内に留置されるように配置されるとともに、前記第1および第2アームのうちの少なくとも一方の遠位セクションが前記ニードル・シャフトから離脱して半径方向内向きに移動し、それにより、前記長手部材の遠位端を少なくとも部分的に覆うことを実現するものとなっており、前記長手部材は、前記第1および第2アームのうちの少なくとも一方が前記長手部材の遠位端を少なくとも部分的に覆う場合に、前記ニードルが前記ニードル・ガードに対して軸方向に移動することを制限するのに十分な剛性を有するIVカテーテル・アセンブリである。
【0007】
いくつかの実施態様によれば、前記ニードル・ガードは、前記長手部材が当該ニードル・ガードの前記ベースと一体的に形成されるように単一の構造体を有する。
【0008】
いくつかの実施態様によれば、前記ニードルは、前記格納位置において、部品または特徴部によって停止させられ、それら部品または特徴部は、前記長手部材の遠位端に組み込まれるか、または他の方法により、前記長手部材の遠位端と同じ位置または近傍位置に配置される。
【0009】
いくつかの実施態様によれば、前記長手部材の近位セクションは、他の部分より小径である小径部(reduced diameter portion)および/または円錐台状部(frustoconical portion)であって前記ニードル・ガード上において前記ニードルを自動的に芯出しする(self-centering)ことを支援するために利用可能であるものを有する。
【0010】
本明細書には他の多くの実施態様が開示されているとともに本発明の対象として考慮されている。さらに、注目することが重要なことは、本明細書に開示されているいくつかの発明は、安全なIVカテーテルに限定されるのではなく、多様なニードル関連製品のうちのいずれにでも適用することが可能であるということである。
本発明によれば、次のいくつかの態様が提供される。
(1) IV(静脈内)カテーテル・アセンブリであって、
中空本体部を有するカテーテル・ハブであって、前記中空本体部は、近位端と遠位端とを有するとともに、内部空間を画定するものと、
近位端と遠位端とを有するカテーテルであって、当該カテーテルの近位端は、前記カテーテル・ハブの近位端に連結されるものと、
ニードル・シャフトと遠位先端とを有するニードルであって、準備位置(ready position)と格納位置(retracted position)との間を移動可能であるとともに、前記準備位置においては、当該ニードルの遠位先端が前記カテーテルの遠位端から遠位方向に延びる一方、前記格納位置においては、当該ニードルの遠位先端が、前記カテーテルの近位端に対して近位方向に位置する位置に留置され、前記ニードル・シャフトは、プロファイルが変化するプロファイル変化部を有するものと、
少なくとも1本のアームを有するニードル・ガードと
を含み、
前記少なくとも1本のアームは、ベースから遠位方向に延びており、
そのベースは、その内部に形成された開口部を有し、
前記ニードル・ガードは、前記ベース内に形成された前記開口部を前記ニードル・シャフトが通過する状態で、前記ニードル・シャフトにスライド可能に装着され、
前記開口部は、前記ニードル・シャフトの前記プロファイル変化部に係合し、それにより、前記ニードルが前記ニードル・ガードに対して近位方向に移動する運動を制限するサイズを有し、
前記少なくとも1本のアームは、弾性材を有するとともに、近位セクション、中央セクションおよび遠位セクションを有し、
前記少なくとも1本のアームの遠位セクションは、前記ニードルが前記準備位置にある場合に、留置されるとともに、前記ニードル・シャフトの側部に押し付けられ、
前記ニードル・ガードは、さらに、長手部材を含み、
その長手部材は、自身の近位端と遠位端との間を延びる貫通通路を有し、
前記長手部材は、前記ベースと同じ位置または近傍位置から遠位方向に延びるとともに、前記ニードルが前記準備位置と前記格納位置との間を移動させられるにつれて前記ニードル・シャフトに沿ってスライド可能であり、
前記長手部材は、長さを有し、その長さは、前記プロファイル変化部が前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記ニードルの遠位先端の全体が前記長手部材の前記貫通通路内に留置されるように配置されるとともに、前記少なくとも1本のアームの遠位セクションが前記ニードル・シャフトから離脱して半径方向内向きに移動し、それにより、前記長手部材の遠位端を少なくとも部分的に覆うことを実現するものとなっており、
前記長手部材は、前記少なくとも1本のアームが前記長手部材の遠位端を少なくとも部分的に覆う場合に、前記ニードルが前記ニードル・ガードに対して軸方向に移動することを制限するのに十分な剛性を有するIVカテーテル・アセンブリ。
(2) (1)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記プロファイル変化部が前記ニードル・ガードの前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記アームの遠位セクションが前記ニードル・シャフトから離脱して前記長手部材の遠位端を完全に覆うIVカテーテル・アセンブリ。
(3) (1)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記少なくとも1本のアームの遠位セクションは、遠位端を有する第1ウォール・セグメントを含み、
第1アームの、前記第1ウォール・セグメントおよび中央セクションは、前記ニードルに対して、互いに異なる角度姿勢で配置されており、
前記第1ウォール・セグメントは、前記ニードルに向かって内向きの角部を有しており、
前記第1ウォール・セグメントは、前記ニードルに向かって内向きの角部を有しており、
前記第1ウォール・セグメントの遠位端は、前記ニードルが前記準備位置にある場合に、前記ニードル・シャフトの側部に押し付けられ、
前記第1ウォール・セグメントの遠位端は、前記プロファイル変化部が前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記ニードルから離脱し、それにより、前記第1ウォール・セグメントが前記長手部材の遠位端を少なくとも部分的に覆うように構成されているIVカテーテル・アセンブリ。
(4) (3)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記第1ウォール・セグメントの遠位端は、リップを含むIVカテーテル・アセンブリ。
(5) (4)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、それの遠位端と同じ位置または近傍位置に特徴部を含み、その特徴部は、前記リップと協働し、それにより、前記アームの遠位セクションを前記長手部材の遠位端に固定することが可能であるIVカテーテル・アセンブリ。
(6) (1)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記アームの遠位セクションは、遠位端を有するウォール・セグメントを含み、
前記アームの、前記ウォール・セグメントおよび中央セクションは、前記ニードルに対して、互いに異なる角度姿勢で配置されており、
前記ウォール・セグメントは、前記ニードルに向かって内向きの角部を有しており、
前記ウォール・セグメントの遠位端は、前記ニードルが前記準備位置にある場合に、前記ニードル・シャフトの側部に押し付けられ、
前記ウォール・セグメントの遠位端は、前記プロファイル変化部が前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記ニードルから離脱し、それにより、前記ウォール・セグメントが前記長手部材の遠位端を完全に覆うように構成されているIVカテーテル・アセンブリ。
(7) (6)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記ウォール・セグメントの遠位端は、リップを含むIVカテーテル・アセンブリ。
(8) (7)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、それの遠位端と同じ位置または近傍位置に特徴部を含み、その特徴部は、前記リップと協働し、それにより、前記アームの遠位セクションを前記長手部材の遠位端に固定することが可能であるIVカテーテル・アセンブリ。
(9) (6)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材のウォール・セグメントおよび遠位端は、互いに協働し、それにより、前記ウォール・セグメントが前記長手部材の遠位端を完全に覆うように配置される場合に、シール部を少なくとも部分的に形成するIVカテーテル・アセンブリ。
(10) (9)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記ウォール・セグメントと前記長手部材の遠位端とのうちのいずれかまたは両方は、前記シール部の組織形成を促進するように表面処理されるIVカテーテル・アセンブリ。
(11) (1)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の遠位端は、遠位方向を向いた表面を有するフランジを含むIVカテーテル・アセンブリ。
(12) (1)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、前記ベースに装着されるIVカテーテル・アセンブリ。
(13) (1)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記ニードル・ガードのベースと前記アームとは、一体構造体を含むIVカテーテル・アセンブリ。
(14) (1)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の前記貫通通路は、それの長さ全体において、前記ニードル・シャフトが前記プロファイル変化部を越えて自由にスライドするサイズを有するIVカテーテル・アセンブリ。
(15) ニードル先端をシールドするニードル先端シールド・デバイスであって、
スプリング・クリップを用いる形式のニードル・ガードであって、ベース部と、そのベース部から延びる少なくとも1本のアームとを有し、その少なくとも1本のアームは、前記ニードル先端をブロックするように構成されているものと、
長手部材と
を含み、
その長手部材は、貫通通路を有し、
その貫通通路は、近位端と遠位端との間を連続的に、かつ、ニードル・シャフト上をスライド可能であるように延びており、
前記ニードル・ガードの前記ベース部は、前記長手部材に係合するとともに、その長手部材上に留置されており、
前記長手部材は、前記ニードル先端を越えて延びることを実現する構成とサイズとを有するとともに、前記ニードル・ガードの前記少なくとも1本のアームによって係合させられるニードル先端シールド・デバイス。
(16) (15)項に記載のニードル先端シールド・デバイスであって、前記ニードルは、ニードル・シャフトと、遠位先端と、プロファイルが変化するプロファイル変化部とを有し、そのニードルは、準備位置と格納位置との間を移動可能であるニードル先端シールド・デバイス。
(17) (15)項に記載のニードル先端シールド・デバイスであって、前記スプリング・クリップは、少なくとも1本のアームを含み、その少なくとも1本のアームは、ベースから遠位方向に延びており、
そのベースは、その内部に形成された開口部を有し、
前記ニードル・ガードは、前記ベース内に形成された前記開口部内を前記ニードル・シャフトが通過する状態で、そのニードル・シャフト上にスライド可能に装着されており、
前記開口部は、前記ニードル・シャフトの前記プロファイル変化部に係合し、それにより、前記ニードルが前記ニードル・ガードに対して近位方向に移動することを制限するサイズを有し、
前記少なくとも1本のアームは、弾性材を有するとともに、近位セクション、中央セクションおよび遠位セクションを有し、
前記少なくとも1本のアームの遠位セクションは、前記ニードルが前記準備位置にある場合に、留置されるとともに、前記ニードル・シャフトの側部に押し付けられ、
前記ニードル・ガードは、さらに、長手部材を含み、
その長手部材は、自身の近位端と遠位端との間を延びる貫通通路を有し、
前記長手部材は、前記ベースと同じ位置または近傍位置から遠位方向に延びるとともに、前記ニードルが前記準備位置と前記格納位置との間を移動させられるにつれて前記ニードル・シャフトに沿ってスライド可能であり、
前記長手部材は、長さを有し、その長さは、前記プロファイル変化部が前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記ニードルの遠位先端の全体が前記長手部材の前記貫通通路内に留置されるように配置されるとともに、前記少なくとも1本のアームの遠位セクションが前記ニードル・シャフトから離脱して半径方向内向きに移動し、それにより、前記長手部材の遠位端を少なくとも部分的に覆うことを実現するものとなっており、
前記長手部材は、前記少なくとも1本のアームが前記長手部材の遠位端を少なくとも部分的に覆う場合に、前記ニードルが前記ニードル・ガードに対して軸方向に移動することを制限するのに十分な剛性を有するニードル先端シールド・デバイス。
(18) (15)項に記載のニードル先端シールド・デバイスは、前記プロファイル変化部が前記ニードル・ガードの前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記少なくとも1本のアームの遠位セクションが前記ニードル・シャフトから離脱して前記長手部材の遠位端を完全に覆う装置ニードル先端シールド・デバイス。
(19) (15)項に記載のニードル先端シールド・デバイスであって、前記少なくとも1本のアームの遠位セクションは、遠位端を有する第1ウォール・セグメントを含み、
前記少なくとも1本のアームの、前記第1ウォール・セグメントおよび中央セクションは、前記ニードルに対して、互いに異なる角度姿勢で配置されており、
前記第1ウォール・セグメントは、前記ニードルに向かって内向きの角部を有しており、
前記第1ウォール・セグメントの遠位端は、前記ニードルが前記準備位置にある場合に、前記ニードル・シャフトの側部に押し付けられ、
前記第1ウォール・セグメントの遠位端は、前記プロファイル変化部が前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記ニードルから離脱し、それにより、前記第1ウォール・セグメントが前記長手部材の遠位端を少なくとも部分的に覆うように構成されているニードル先端シールド・デバイス。
(20) (19)項に記載のニードル先端シールド・デバイスであって、前記第1ウォール・セグメントの遠位端は、リップを含むニードル先端シールド・デバイス。
(21) (29)項に記載のニードル先端シールド・デバイスであって、前記長手部材は、それの遠位端と同じ位置または近傍位置に特徴部を含み、その特徴部は、前記リップと協働し、それにより、前記アームの遠位セクションを前記長手部材の遠位端に固定することが可能であるニードル先端シールド・デバイス。
(22) (15)項に記載のニードル先端シールド・デバイスであって、前記少なくとも1本のアームの遠位セクションは、遠位端を有するウォール・セグメントを含み、
前記アームの、前記ウォール・セグメントおよび中央セクションは、前記ニードルに対して、互いに異なる角度姿勢で配置されており、
前記ウォール・セグメントは、前記ニードルに向かって内向きの角部を有しており、
前記ウォール・セグメントの遠位端は、前記ニードルが前記準備位置にある場合に、前記ニードル・シャフトの側部に押し付けられ、
前記ウォール・セグメントの遠位端は、前記プロファイル変化部が前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記ニードルから離脱し、それにより、前記ウォール・セグメントが前記長手部材の遠位端を完全に覆うように構成されているニードル先端シールド・デバイス。
(23) (22)項2に記載のニードル先端シールド・デバイスであって、前記ウォール・セグメントの遠位端は、リップを含むニードル先端シールド・デバイス。
(24) (23)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、それの遠位端と同じ位置または近傍位置に特徴部を含み、その特徴部は、前記リップと協働し、それにより、前記アームの遠位セクションを前記長手部材の遠位端に固定することが可能であるIVカテーテル・アセンブリ。
(25) (22)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材のウォール・セグメントおよび遠位端は、互いに協働し、それにより、前記ウォール・セグメントが前記長手部材の遠位端を完全に覆うように配置される場合に、シール部を少なくとも部分的に形成するIVカテーテル・アセンブリ。
(26) (15)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の遠位端は、遠位方向を向いた表面を有するフランジを含むIVカテーテル・アセンブリ。
(27) (15)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、前記ベースに装着されるIVカテーテル・アセンブリ。
(28) (15)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記ニードル・ガードのベースと前記アームとは、一体構造体を含むIVカテーテル・アセンブリ。
(29) (15)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の前記貫通通路は、それの長さ全体において、前記ニードル・シャフトのプロファイル変化部を越えて自由にスライドするサイズを有するIVカテーテル・アセンブリ。
(30) IV(静脈内)カテーテル・アセンブリであって、
中空本体部および近位端と遠位端とを有するカテーテル・ハブと、
近位端と遠位端とを有するカテーテルであって、当該カテーテルの近位端は、前記カテーテル・ハブの近位端に連結されるものと、
ニードル・シャフトを有するニードルであって、前記ニードル・シャフトは、プロファイルが変化するプロファイル変化部と、鋭利な遠位先端とを有し、当該ニードルは、準備位置と格納位置との間を移動可能であるものと、
そのニードルの前記鋭利な遠位先端を弾性的にブロックする弾性的ブロック手段と
を含み、
その弾性的ブロック手段は、
スプリング・クリップを用いる形式のニードル・ガードと、
長手部材と
を有し、
前記ニードル・ガードは、ベース部と、そのベース部から延びる少なくとも1本のアームとを有し、
その少なくとも1本のアームは、前記格納位置において、前記ニードルの前記鋭利な遠位先端をブロックするように構成されており、
前記長手部材は、自身の近位端と遠位端との間を連続的に、かつ、前記ニードルが準備位置と格納位置との間を移動させられるにつれて前記ニードル・シャフト上をスライド可能であるように延びており、
前記ニードル・ガードの前記ベース部は、前記長手部材に係合するとともに、その長手部材上に留置しており、
前記長手部材は、前記プロファイル変化部に係合するとともに前記鋭利な遠位先端を越えて延びることを実現する構成とサイズとを有するとともに、前記ニードル・ガードの前記少なくとも1本のアームによって係合させられるIVカテーテル・アセンブリ。
(31) IV(静脈内)カテーテル・アセンブリであって、
中空本体部を有するカテーテル・ハブであって、前記中空本体部は、近位端と遠位端とを有するとともに、内部空間を画定するものと、
近位端と遠位端とを有するカテーテルであって、当該カテーテルの近位端は、前記カテーテル・ハブの近位端に連結されるものと、
ニードル・シャフトと遠位先端とを有するニードルであって、準備位置と格納位置との間を移動可能であるとともに、前記準備位置においては、当該ニードルの遠位先端が前記カテーテルの遠位端から遠位方向に延びる一方、前記格納位置においては、当該ニードルの遠位先端が、前記カテーテルの近位端に対して近位方向に位置する位置に留置され、前記ニードル・シャフトは、プロファイルが変化するプロファイル変化部を有するものと、
アームを有するニードル・ガードと
を含み、
前記アームは、ベースから遠位方向に延びており、
そのベースは、その内部に形成された開口部を有し、
前記ニードル・ガードは、前記ベース内に形成された前記開口部を前記ニードル・シャフトが通過する状態で、前記ニードル・シャフトにスライド可能に装着され、
前記開口部は、前記ニードル・シャフトのプロファイル変化部に係合し、それにより、前記ニードルが前記ニードル・ガードに対して近位方向に移動する運動を制限するサイズを有し、
前記アームは、弾性材を有するとともに、近位セクション、中央セクションおよび遠位セクションを有し、
前記アームの遠位セクションは、前記ニードルが前記準備位置にある場合に、留置されるとともに、前記ニードル・シャフトの側部に押し付けられ、
前記ニードル・ガードは、さらに、長手部材を含み、
その長手部材は、自身の近位端と遠位端との間を延びる貫通通路を有し、
前記長手部材は、前記ベースと同じ位置または近傍位置から遠位方向に延びるとともに、前記ニードルが前記準備位置と前記格納位置との間を移動させられるにつれて前記ニードル・シャフトに沿ってスライド可能であり、
前記長手部材は、長さを有し、その長さは、前記プロファイル変化部が前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記ニードルの遠位先端の全体が前記長手部材の前記貫通通路内に留置されるように配置されるとともに、前記アームの遠位セクションが前記ニードル・シャフトから離脱して半径方向内向きに移動し、それにより、前記長手部材の遠位端を少なくとも部分的に覆うことを実現するものとなっており、
前記長手部材は、前記アームの遠位端が前記長手部材の遠位端を少なくとも部分的に覆う場合に、前記ニードルが前記ニードル・ガードに対して軸方向に移動することを制限するのに十分な剛性を有するIVカテーテル・アセンブリ。
(32) (31)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記プロファイル変化部が前記ニードル・ガードの前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記アームの遠位セクションが前記ニードル・シャフトから離脱して前記長手部材の遠位端を完全に覆うIVカテーテル・アセンブリ。
(33) (31)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記アームの遠位セクションは、遠位端を有するウォール・セグメントを含み、
前記アームの、前記ウォール・セグメントおよび中央セクションは、前記ニードルに対して、互いに異なる角度姿勢で配置されており、
前記ウォール・セグメントは、前記ニードルに向かって内向きの角部を有しており、
前記ウォール・セグメントの遠位端は、前記ニードルが前記準備位置にある場合に、前記ニードル・シャフトの側部に押し付けられ、
前記ウォール・セグメントの遠位端は、前記プロファイル変化部が前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記ニードルから離脱し、それにより、前記ウォール・セグメントが前記長手部材の遠位端を少なくとも部分的に覆うように構成されているIVカテーテル・アセンブリ。
(34) (33)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記ウォール・セグメントの遠位端は、リップを含むIVカテーテル・アセンブリ。
(35) (34)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、それの遠位端と同じ位置または近傍位置に特徴部を含み、その特徴部は、前記リップと協働し、それにより、前記アームの遠位セクションを前記長手部材の遠位端に固定することが可能であるIVカテーテル・アセンブリ。
(36) (31)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記アームの遠位セクションは、遠位端を有するウォール・セグメントを含み、
前記アームの、前記ウォール・セグメントおよび中央セクションは、前記ニードルに対して、互いに異なる角度姿勢で配置されており、
前記ウォール・セグメントは、前記ニードルに向かって内向きの角部を有しており、
前記ウォール・セグメントの遠位端は、前記ニードルが前記準備位置にある場合に、前記ニードル・シャフトの側部に押し付けられ、
前記ウォール・セグメントの遠位端は、前記プロファイル変化部が前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記ウォール・セグメントが前記長手部材の遠位端を完全に覆うように、前記ニードルから離脱するように構成されているIVカテーテル・アセンブリ。
(37) (36)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記ウォール・セグメントの遠位端は、リップを含むIVカテーテル・アセンブリ。
(38) (37)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、それの遠位端と同じ位置または近傍位置に特徴部を含み、その特徴部は、前記リップと協働し、それにより、前記アームの遠位セクションを前記長手部材の遠位端に固定することが可能であるIVカテーテル・アセンブリ。
(39) (36)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材のウォール・セグメントおよび遠位端は、互いに協働し、それにより、前記ウォール・セグメントが前記長手部材の遠位端を完全に覆うように配置される場合に、シール部を少なくとも部分的に形成するIVカテーテル・アセンブリ。
(40) (39)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記ウォール・セグメントと前記長手部材の遠位端とのうちのいずれかまたは両方は、前記シール部の組織形成を促進するように表面処理されるIVカテーテル・アセンブリ。
(41) (40)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記ウォール・セグメントと前記長手部材の遠位端とのうちのいずれかまたは両方は、シール剤によってコーティングされるIVカテーテル・アセンブリ。
(42) (40)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記ウォール・セグメントは、第1コーティングを含み、前記長手部材の遠位端は、第2コーティングを含み、それら第1および第2コーティングは、互いに接触すると、化学的に反応してシール部を形成するIVカテーテル・アセンブリ。
(43) (31)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の遠位端は、遠位方向を向いた表面を有するフランジを含むIVカテーテル・アセンブリ。
(44) (31)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、前記ベースに装着されるIVカテーテル・アセンブリ。
(45) (31)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記ニードル・ガードのベースと前記アームとは、一体構造体を含むIVカテーテル・アセンブリ。
(46) (31)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の前記貫通通路は、それの長さ全体において、前記ニードル・シャフトのプロファイル変化部を乗り越えて自由にスライドするサイズを有するIVカテーテル・アセンブリ。
(47) (31)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の前記貫通通路は、それの全長より短い部分において、前記ニードル・シャフトの前記プロファイル変化部を乗り越えて自由にスライドするサイズを有するIVカテーテル・アセンブリ。
(48) (31)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、前記ベースに近接配置された近位セクションを含み、その近位セクション内の前記貫通通路は、前記ニードル・シャフトの前記プロファイル変化部を乗り越えて自由にスライドすることはないサイズを有し、前記長手部材の近位セクションは、エラストマー材を含み、そのエラストマー材は、前記貫通通路が前記プロファイル変化部上において径方向に拡張してスライドすることを可能にするIVカテーテル・アセンブリ。
(49) (48)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の前記近位セクションは、前記貫通通路が前記プロファイル変化部上に位置する場合に、前記ニードル・ガードと前記ニードルとの間の回転運動を制限するIVカテーテル・アセンブリ。
(50) (31)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、前記ベースに近接配置された近位セクションを含み、その近位セクション内の前記貫通通路は、前記ニードル・シャフトの前記プロファイル変化部を乗り越えて自由にスライドすることはないサイズを有し、前記長手部材の近位セクションは、エラストマー材を含み、そのエラストマー材は、前記貫通通路が前記プロファイル変化部上において径方向に拡張してスライドし、それにより、前記貫通通路のうちのその拡張部が、前記プロファイル変化部のうちの少なくとも一部に摩擦係合して半径方向圧縮力を加えることを可能にするIVカテーテル・アセンブリ。
(51) (50)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記拡張部は、前記ニードル・ガードと前記ニードルとの間における回転運動および軸方向運動を阻止するIVカテーテル・アセンブリ。
(52) (31)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の前記貫通通路のうちの少なくとも一部は、吸収剤を含有するIVカテーテル・アセンブリ。
(53) (52)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記吸収剤は、抗微生物剤または抗生剤を含有するIVカテーテル・アセンブリ。
(54) (36)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の遠位端は、相手に形状的に適合する性質を有する適合性材料を含有するIVカテーテル・アセンブリ。
(55) (36)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記第1ウォール・セグメントは、相手に形状的に適合する性質を有する適合性材料を含有するIVカテーテル・アセンブリ。
(56) (36)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記ウォール・セグメントおよび前記長手部材の遠位端は、それぞれ、相手に形状的に適合する性質を有する適合性材料を含有するIVカテーテル・アセンブリ。
(57) (31)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、それの遠位端において、血液または体液を収集するリザーバを含み、それら血液または体液は、前記ニードルが前記格納位置にある場合、そのニードルの遠位先端から流出する可能性があるIVカテーテル・アセンブリ。
(58) (57)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、さらに、前記リザーバ内に留置される吸収剤を含むIVカテーテル・アセンブリ。
(59) (58)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記吸収剤は、抗微生物剤または抗生剤を含有するIVカテーテル・アセンブリ。
(60) (31)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、前記ベースと一体的に形成されるIVカテーテル・アセンブリ。
(61) IV(静脈内)カテーテル・アセンブリであって、
中空本体部を有するカテーテル・ハブであって、前記中空本体部は、近位端と遠位端とを有するとともに、内部空間を画定するものと、
近位端と遠位端とを有するカテーテルであって、当該カテーテルの近位端は、前記カテーテル・ハブの近位端に連結されるものと、
ニードル・シャフトと遠位先端とを有するニードルであって、準備位置と格納位置との間を移動可能であるとともに、前記準備位置においては、当該ニードルの遠位先端が前記カテーテルの遠位端から遠位方向に延びる一方、前記格納位置においては、当該ニードルの遠位先端が、前記カテーテルの近位端に対して近位方向に位置する位置に留置され、前記ニードル・シャフトは、プロファイルが変化するプロファイル変化部を有するものと、
第1および第2アームを有するニードル・ガードと
を含み、
前記第1および第2アームは、ベースから遠位方向に延びており、
そのベースは、その内部に形成された開口部を有し、
前記ニードル・ガードは、前記ベース内に形成された前記開口部を前記ニードル・シャフトが通過する状態で、前記ニードル・シャフトにスライド可能に装着され、
前記開口部は、前記ニードル・シャフトのプロファイル変化部に係合し、それにより、前記ニードルが前記ニードル・ガードに対して近位方向に移動する運動を制限するサイズを有し、
前記第1および第2アームの各々は、弾性材を有するとともに、近位セクション、中央セクションおよび遠位セクションを有し、
前記第1および第2アームは、前記ベースのうちの互いに異なるそれぞれの位置から延びるとともに、それぞれの中間セクションに沿って互いに交差し、それにより、前記第1および第2アームのそれぞれの遠位セクションが、前記ニードルが前記準備位置にある場合に、留置されるとともに、前記ニードル・シャフトの両側にそれぞれ押し付けられ、
前記ニードル・ガードは、さらに、長手部材を含み、
その長手部材は、自身の近位端と遠位端との間を延びる貫通通路を有し、
前記長手部材は、前記ベースと同じ位置または近傍位置から遠位方向に延びるとともに、前記ニードルが前記準備位置と前記格納位置との間を移動させられるにつれて前記ニードル・シャフトに沿ってスライド可能であり、
前記長手部材は、長さを有し、その長さは、前記プロファイル変化部が前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記ニードルの遠位先端の全体が前記長手部材の前記貫通通路内に留置されるように配置されるとともに、前記第1および第2アームのうちの少なくとも一方の遠位セクションが前記ニードル・シャフトから離脱して半径方向内向きに移動し、それにより、前記長手部材の遠位端を少なくとも部分的に覆うことを実現するものとなっており、
前記長手部材は、前記第1および第2アームのうちの少なくとも一方が前記長手部材の遠位端を少なくとも部分的に覆う場合に、前記ニードルが前記ニードル・ガードに対して軸方向に移動することを制限するのに十分な剛性を有するIVカテーテル・アセンブリ。
(62) (61)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記プロファイル変化部が前記ニードル・ガードの前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記第1および第2アームのうちの少なくとも一方の遠位セクションが前記ニードル・シャフトから離脱して前記長手部材の遠位端を完全に覆うIVカテーテル・アセンブリ。
(63) (61)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記第1アームの遠位セクションは、遠位端を有する第1ウォール・セグメントを含み、
前記第1アームの、前記第1ウォール・セグメントおよび中央セクションは、前記ニードルに対して、互いに異なる角度姿勢で配置されており、
前記第1ウォール・セグメントは、前記ニードルに向かって内向きの角部を有しており、
前記第2アームの遠位セクションは、遠位端を有する第2ウォール・セグメントを含み、
前記第2アームの、前記第2ウォール・セグメントおよび中央セクションは、前記ニードルに対して、互いに異なる角度姿勢で配置されており、
前記第2ウォール・セグメントは、前記ニードルに向かって内向きの角部を有しており、
前記第1および第2ウォール・セグメントのそれぞれの遠位端は、前記ニードルが前記準備位置にある場合に、前記ニードル・シャフトの両側にそれぞれ押し付けられ、
前記第1ウォール・セグメントの遠位端は、前記プロファイル変化部が前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記ニードルから離脱し、それにより、前記第1ウォール・セグメントが前記長手部材の遠位端を少なくとも部分的に覆うように構成され、
前記第2ウォール・セグメントの遠位端は、前記プロファイル変化部が前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記第1ウォール・セグメントに対して遠位方向にずれた位置に位置するとともに、その第1ウォール・セグメントとオーバラップするように構成されているIVカテーテル・アセンブリ。
(64) (63)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記第1ウォール・セグメントの遠位端は、第1リップを含むIVカテーテル・アセンブリ。
(65) (64)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、それの遠位端と同じ位置または近傍位置に特徴部を含み、その特徴部は、前記第1リップと協働し、それにより、前記第1アームの遠位セクションを前記長手部材の遠位端に固定することが可能であるIVカテーテル・アセンブリ。
(66) (61)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記第1アームの遠位セクションは、遠位端を有する第1ウォール・セグメントを含み、
前記第1アームの、前記第1ウォール・セグメントおよび中央セクションは、前記ニードルに対して、互いに異なる角度姿勢で配置されており、
前記第1ウォール・セグメントは、前記ニードルに向かって内向きの角部を有しており、
前記第2アームの遠位セクションは、遠位端を有する第2ウォール・セグメントを含み、
前記第2アームの、前記第2ウォール・セグメントおよび中央セクションは、前記ニードルに対して、互いに異なる角度姿勢で配置されており、
前記第2ウォール・セグメントは、前記ニードルに向かって内向きの角部を有しており、 前記第1および第2ウォール・セグメントのそれぞれの遠位端は、前記ニードルが前記準備位置にある場合に、前記ニードル・シャフトの両側にそれぞれ押し付けられ、
前記第1ウォール・セグメントの遠位端は、前記プロファイル変化部が前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記第1ウォール・セグメントが前記長手部材の遠位端を完全に覆うように、前記ニードルから離脱するように構成されており、
前記第2ウォール・セグメントの遠位端は、前記プロファイル変化部が前記ベース内の前記開口部に実質的に係合する場合に、前記第1ウォール・セグメントに対して遠位方向にずれた位置に位置するとともに、その第1ウォール・セグメントとオーバラップするように構成されているIVカテーテル・アセンブリ。
(67) (66)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記第1ウォール・セグメントの遠位端は、第1リップを含むIVカテーテル・アセンブリ。
(68) (67)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、それの遠位端と同じ位置または近傍位置に特徴部を含み、その特徴部は、前記第1リップと協働し、それにより、前記第1アームの遠位セクションを前記長手部材の遠位端に固定することが可能であるIVカテーテル・アセンブリ。
(69) (66)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の、前記第1ウォール・セグメントおよび遠位端は、互いに協働し、それにより、前記第1ウォール・セグメントが前記長手部材の遠位端を完全に覆うように配置される場合に、シール部を少なくとも部分的に形成するIVカテーテル・アセンブリ。
(70) (69)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の、前記第1および第2ウォール・セグメントのうちのいずれかまたは両方は、前記シール部の組織形成を促進するように表面処理されるIVカテーテル・アセンブリ。
(71) (70)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の前記第1ウォール・セグメントと遠位端とのうちのいずれかまたは両方は、シール剤によってコーティングされるIVカテーテル・アセンブリ。
(72) (70)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記第1ウォール・セグメントは、第1コーティングを含み、前記長手部材の遠位端は、第2コーティングを含み、それら第1および第2コーティングは、互いに接触すると、化学的に反応してシール部を形成するIVカテーテル・アセンブリ。
(73) (61)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の遠位端は、遠位方向を向いた表面を有するフランジを含むIVカテーテル・アセンブリ。
(74) (61)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、前記ベースに装着されるIVカテーテル・アセンブリ。
(75) (61)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記ニードル・ガードのベースと前記第1および第2アームとは、一体構造体を含むIVカテーテル・アセンブリ。
(76) (61)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の前記貫通通路は、それの長さ全体において、前記ニードル・シャフトの前記プロファイル変化部を乗り越えて自由にスライドするサイズを有するIVカテーテル・アセンブリ。
(77) (61)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の前記貫通通路は、その全長より短い部分において、前記ニードル・シャフトの前記プロファイル変化部を乗り越えて自由にスライドするサイズを有するIVカテーテル・アセンブリ。
(78) (61)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、前記ベースに近接配置された近位セクションを含み、その近位セクション内の前記貫通通路は、前記ニードル・シャフトの前記プロファイル変化部を乗り越えて自由にスライドすることはないサイズを有し、前記長手部材の近位セクションは、エラストマー材を含み、そのエラストマー材は、前記貫通通路が前記プロファイル変化部上において径方向に拡張してスライドすることを可能にするIVカテーテル・アセンブリ。
(79) (68)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の前記近位セクションは、前記貫通通路が前記プロファイル変化部上に位置する場合に、前記ニードル・ガードと前記ニードルとの間の回転運動を制限するIVカテーテル・アセンブリ。
(80) (61)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、前記ベースに近接配置された近位セクションを含み、その近位セクション内の前記貫通通路は、前記ニードル・シャフトの前記プロファイル変化部を乗り越えて自由にスライドすることはないサイズを有し、前記長手部材の近位セクションは、エラストマー材を含み、そのエラストマー材は、前記貫通通路が前記プロファイル変化部のうちの少なくとも一部において径方向に拡張してスライドし、それにより、前記貫通通路のうちのその拡張部が前記プロファイル変化部のうちの少なくとも一部に摩擦係合して半径方向圧縮力を加えることを可能にするIVカテーテル・アセンブリ。
(81) (80)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記拡張部は、前記ニードル・ガードと前記ニードルとの間における回転運動および軸方向運動を阻止するIVカテーテル・アセンブリ。
(82) (61)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の前記貫通通路のうちの少なくとも一部は、吸収剤を含有するIVカテーテル・アセンブリ。
(83) (82)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記吸収剤は、抗微生物剤または抗生剤を含有するIVカテーテル・アセンブリ。
(84) (66)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材の遠位端は、相手に形状的に適合する性質を有する適合性材料を含有するIVカテーテル・アセンブリ。
(85) (66)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記第1ウォール・セグメントは、相手に形状的に適合する性質を有する適合性材料を含有するIVカテーテル・アセンブリ。
(86) (66)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記第1ウォール・セグメントおよび前記長手部材の遠位端は、それぞれ、相手に形状的に適合する性質を有する適合性材料を含有するIVカテーテル・アセンブリ。
(87) (61)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、それの遠位端において、血液または体液を収集するリザーバを含み、それら血液または体液は、前記ニードルが前記格納位置にある場合、そのニードルの遠位先端から流出する可能性があるIVカテーテル・アセンブリ。
(88) (87)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、さらに、前記リザーバ内に留置される吸収剤を含むIVカテーテル・アセンブリ。
(89) (88)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記吸収剤は、抗微生物剤または抗生剤を含有するIVカテーテル・アセンブリ。
(90) (61)項に記載のIVカテーテル・アセンブリであって、前記長手部材は、前記ベースと一体的に形成されるIVカテーテル・アセンブリ。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1-5】図1図5は、従来のニードル・ガードを示している。
【0012】
図6A-6C】図6A図6Cは、本明細書に開示されているとともに本発明の対象として考慮されているニードル・ガードを形成するために利用可能なフラット・ストック(flat stock、本加工前の平面展開状態にある素材)の実施態様を示している。
【0013】
図7-10】図7図10は、一実施形態に従うニードル・ガード・アセンブリを示している。
【0014】
図11-17】図11図17は、種々の実施形態のうちのいずれかに従う保護用長手部材を示している。
【0015】
図18-19】図18および図19は、別の実施形態に従うニードル・ガード・アセンブリを示している。
【0016】
図20-23】図20図23は、別の実施形態に従うニードル・ガード・アセンブリを示している。
【0017】
図24図24は、別の実施形態に従うニードル・ガード・アセンブリを示している。
【0018】
図25A-25D】図25A図25Dは、種々の実施形態のうちのいずれかに従うニードル・ガード用長手部材を示している。
【0019】
図26-29】図26図29は、別の実施形態に従うニードル・ガード・アセンブリを示している。
図30図30は、図26図29のニードル・ガード・アセンブリを示している。
図31図31は、図26図29のニードル・ガード・アセンブリを示している。
【0020】
図32-34】図32図34は、別の実施形態に従うニードル・ガード・アセンブリを示している。
【0021】
図35-37】図35図37は、別の実施形態に従うニードル・ガード・アセンブリを示している。
【0022】
図38図38は、安全な静脈内(intravenous、血管内留置)カテーテル・アセンブリであって一実施形態に従うものを示している。
【0023】
図39-40】図39図40は、安全な静脈内(intravenous、血管内留置)カテーテル・アセンブリであって別の実施形態に従うものを示している。
【0024】
図41図41は、別の実施形態に従うニードル・ガード・アセンブリを示している。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図6図11は、いくつかの実施態様に従うニードル・ガード100を示している。一実施態様によれば、ニードル・ガード100の第1部分110は、図6Aまたは図6Bに示すように、弾性的特性を有する平らな材料から製造され、図7図10に示す複数の使用中構成態様(in-use configurations)を取るための形状を有するが、ニードル・ガード100の第2部分150(図11および図12に示す)は、長手部材152を規定し、その長手部材152は、近位端(proximal end、術者に近い側の端)154と遠位端(distal end、術者から遠い側の端)156との間を延びる貫通通路153を有している。図7および図8は、ニードル・ガード100をそれぞれ互いに異なる側面図で示しており、そのニードル・ガード100は、ニードル130上の第1軸方向位置に配置されており、このとき、ニードル130の遠位端134は、保護されない(unprotected、収納されない、露出する)状態にある。図9および図10は、ニードル・ガード100をそれぞれ互いに異なる側面図で示しており、そのニードル・ガード100は、ニードル130上の第2軸方向位置にあり、このとき、遠位端134であって斜部(bevel、傾斜面 開先)136の全体を含むものは、保護される(protected、収納される、露出しない)状態にある。
【0026】
一実施態様においては、ニードル・ガード100の第1部分110が、各々弾性を有する第1および第2のアーム101および102を有し、このとき、各アーム101,102は、近位端103および104と、中央セクション105および106と、遠位端107および108とを有する。ニードル・ガード100が前記第1軸方向位置にある場合に、遠位セクション107および108のそれぞれのリップ・セグメント(lip segiment、折返し部)111および112がニードル・シャフト131の両側に配置されるとともに、それら両側に押し付けられるように、第1および第2アーム101および102は、ベース118の、互いに異なる複数の位置から遠位方向に延びるとともに、それらアーム101および102の中央セクション105および106に沿って互いに交差している。ニードル・ガード100の第1部分110は、ニードル・シャフト131上にスライド可能に装着され、このとき、ニードル・シャフト131は、ベース118に形成された開口部119を貫通して通過している。一実施態様においては、開口部119が、ニードル130上のプロファイル変化部132に係合するサイズを有しており、その目的は、ニードル・ガード100が前記第2軸方向位置にある場合に、ニードル130とニードル・ガード100との間での第1方向への運動を制限することにある。プロファイル変化部132は、ニードル・シャフト131上のクリンプ(crimp、ひだ部、波状部、潰し部、型押し部、圧着部、障害部)、または、図33および図35に示すような拡大部(enlargement、肥大部、膨張部、拡径部)であって任意の形式のものを有してもよい。
【0027】
図7に示すように、長手部材152は、ニードル・ガード100が前記準備位置(ready postion、前記第1軸方向位置)にある場合に、その長手部材152の近位端154は、ベース118と同じ位置またはその近傍に位置する一方、その長手部材152の遠位端156は、アーム101のリップ・セグメント111と同じ位置またはその近傍に位置する状態で、ニードル・ガード100上に配置されている。いくつかの実施形態においては、長手部材152が、ニードル130と実質的に同軸であり、このとき、貫通通路153の直径または断面積(cross-section area)は、長手部材152がプロファイル変化部132を乗り越えて(over)スライドすることが可能であるのに十分な大きさを有する。別のいくつかの実施形態においては、長手部材152が、ニードル130と実質的に同軸であり、このとき、貫通通路153の全体またはそれの近位部の直径または断面積は、プロファイル変化部132の断面積より小さい。複数の実施態様においては、貫通通路153の全部または一部の断面積が、プロファイル変化部132の断面積より小さく、それらの実施態様においては、貫通通路153が、例えば図9に示すものと同様に、プロファイル変化部132上において(over、乗り越えようとするときに)拡張(expandable、拡径)可能であるように構成されている。いくつかの実施態様においては、長手部材152の複数のセクションにおいて、貫通通路153の断面積がプロファイル変化部132の断面積より小さく、それらセクションは、貫通通路153の各部位がプロファイル変化部132を横切った後に、貫通通路153の断面積が内向きに収縮することを引き起こさせるように弾性を有している。いくつかの実施態様においては、後に詳述されるように、拡張(expandable、拡径)可能な部材152(長手部材)の近位端154のみが、他の部位より減少させられた断面積を有し、その減少させられた断面積は、プロファイル変化部132上において(over、乗り越えようとするときに)弾性的に拡張可能である。使用中、長手部材152は、ニードル・ガード100の第1部分110と関連付けられた状態で(in conjuction with、連動して,一体的に)、ニードル130のシャフト131に沿って軸方向に沿って移動する。いくつかの実施態様においては、長手部材152が、ニードル・ガード100の第1部分110と連動し(ride with、連れ動き)、このとき、近位端154は、ベース118に当接している(abut)。別のいくつかの実施態様においては、長手部材152の近位端154が、ベース118に取り付けられる。別のいくつかの実施態様においては、長手部材152のうちの近位部または全部が、ベース118と一体化される。
【0028】
図9および図10は、ニードル・ガード100を示しており、そのニードル・ガード100は、ニードル130上の前記第2軸方向位置(second axial position、格納位置)にあり、このとき、ニードル先端134であって、斜部136の全体を含むものは、覆われている。一実施態様においては、ニードル・ガード100がニードル130上を移動させられるとともにリップ・セグメント111および112がニードル先端134から遠位方向に移動させられると、ニードル130上のプロファイル変化部132がベース118の開口部119に係合することにより、ニードル・ガード100が前記第2軸方向位置において停止させられる。停止のための他のいくつかの実施態様が後述される。長手部材152の長さは、次のようにして選択され、その選択は、プロファイル変化部132が例えばベース118内の開口部119に係合する状態で、ニードル130の遠位先端134および斜部136の全体が貫通通路153内に留置されるように配置されるとともに、アーム101および102の遠位セクション107および108のうちの少なくとも1つが、長手部材152のうちの遠位端156を完全にまたは少なくとも部分的に覆うことを目的として、ニードル130から離脱する(disengage with、ニードル130との係合が解除される、ニードル130の側面との係合が解除される)ことが可能となるように、行われる。
【0029】
一実施態様においては、図7に示すように、ニードル・ガード100が前記準備位置(前記第1軸方向位置)にある場合に、アーム101の遠位セクション107がニードル軸線(中心線)に対して第1角度を有するように構成されるとともに、ニードル・ガード100が前記準備位置にある場合に、アーム102の遠位セクション108が、ニードル軸線に対して第2角度を有するように構成され、このとき、その第2角度は、前記第1角度より大きい。さらに、図9に示すように、ニードル・ガード100が前記第2軸方向位置にある場合に、アーム101の遠位セクション107は、長手部材152の縦軸(longitudinal axis、長手部材152の中心線)に対して実質的に直角となる位置関係を取るように、向きを有するとともに付勢されている。いくつかの実施態様においては、遠位セクション107の断面積(cross-sectional area、長手部材152を横切る面積)が、長手部材152の遠位端156の全部を覆うのに十分な大きさである。別のいくつかの実施態様においては、長手部材152の遠位端156の全部より少ない部分が遠位セクション107により覆われる。
【0030】
上述のように、アーム101の遠位端(遠位セクション)107は、ニードル・ガード100が前記第2軸方向位置を取る場合に、遠位端(遠位セクション)107が、下向き/近位方向に作用する力を長手部材152の遠位端156に作用するように、付勢される(biased)ことが可能である。一実施態様においては、その付勢が、リージョン(ヒンジ部)117内の弾性ヒンジによって実現される。前記下向き/近位方向に作用する力を作用させることは、全体的または部分的なシール部の形成を支援し、そのシール部は、ニードル・ガード100前記第2軸方向位置を取るに至った後に、ニードル130および長手部材152のそれぞれの内腔内の汚染物質がニードル・ガード100から漏れ出すことを制限または阻止することが可能である。いくつかの実施態様においては、アーム102の遠位端(遠位セクション)108は、遠位端(遠位セクション)107に対して傾斜した角度を有することと、ある力を、遠位端(遠位セクション)107上に、かつ、長手部材152の遠位端156に向かう方向に作用させることとを行うように、配向されるとともに付勢されている。
【0031】
いくつかの実施態様においては、図38に示すように、ニードル・ガード100が、血管内(intravenous)カテーテル(カテーテル・アセンブリ)700の一部を形成しており、それら実施態様においては、凸部117および116が、アーム101および102上にそれぞれ形成され、その目的は、カテーテル・アセンブリ700が準備位置にある場合に、ニードル・ガード100をカテーテル・ハブ702内に離脱可能に固定するために、カテーテル・ハブ702の内部にある1または複数の特徴部703に係合することにある。
【0032】
前述のように、従来のスプリング・クリップ式(弾性を有するクリップを利用する形式)のニードル・ガード・デバイスに関する問題は、いくつかの力が、スプリング・クリップ式のいくつかのアームのうちのいくつかの部分に作用し、それが原因で、いくつかの遠位アーム・セクション(アームのうちの遠位セクション)が外向きに強く押される(urged ourward)ということである。このことにより、当該ニードル・ガードが保護位置(protected position、ニードルが被覆されて保護される位置)を取るに至った後に、いくつかの遠位アーム・セクションがニードル先端を保護することを止めてしまう(move away from)可能性が生じる。この問題に対処するため、本発明のいくつかの実施態様においては、ニードル・ガード100の第1部分110が、アーム・セグメント113および114であって、各々、完全にまたは実質的に直線的であるものを有しており、それらアーム・セグメント113および114は、それぞれ、遠位アーム・セクション107および108より近位寄りの位置に配置されている。図9に示すように、ニードル・ガード100がニードル130上の前記第2軸方向位置を取る場合に、アーム・セグメント113および114は、長手部材152の外面の両側にそれぞれ当接し、かつ、長手部材152の外面の両側位置において側方に(laterally、側面に関して)配置されるように、アーム・セグメント113および114が配置されている。アーム・セグメント113および114は、ニードル・ガード100が前記第2軸方向位置にある場合に、遠位セクション107および108と、アーム101および102の交点126との間のいくつかの位置を占有するように配置されている。一実施態様においては、アーム・セグメント113および114が、遠位セクション107および108にそれぞれ隣接するように配置されるとともに、アーム101および102の交点126からある距離だけ遠位方向に離れるように配置されている。一実施態様においては、アーム・セグメント113が交点126から遠位方向に離れる距離D1が、L1・sinβ以上であり、ここに、L1は、交点126と、アーム101が長手部材152の外周面と交差する位置との間の距離にほぼ等しく、また、βは、アーム101と、交点126を通過し、かつ、長手部材152の縦軸(中心線)に対して直角であるように延びる一直線との間の角度である。不可欠ではないが、アーム・セグメント114は、アーム・セグメント113に対して実質的に軸方向に(longitudibnally,長手方向に)位置合わせされる(aligned with、縦軸方向における位置が互いに一致する)ように、交点126から遠位方向に離れることが望ましい。
【0033】
いくつかの実施態様においては、アーム・セグメント113および114のそれぞれの幅寸法が、それぞれ、遠位セクション107および108のそれぞれの幅寸法と実質的に同じである。他のいくつかの実施態様においては、図6Bに示すように、アーム・セグメント113および114が、それぞれ、遠位セクション107および108の幅寸法より小さい幅寸法を有する。他のいくつかの実施態様においては、アーム・セグメント113および114のうちの一方または双方が、円弧状部を有することが可能であり、その円弧状部は、長手部材152の外側曲線部(curvature、曲率部、曲率、外周面の曲率)のうちのいくつかの部分に少なくとも部分的に一致する(confirm、形状的に一致する、適合する、幾何学的に適合する)。このような構成態様による効果は、不適切な力がアーム101および102のうちの一方または双方に作用する場合に、アーム・セグメント113および114の、長手部材152の外面に対する少なくとも部分的な形状適合性が、アーム・セグメント113および114の、長手部材152周りの安定性を高める(長手部材152の周りをみだりに動かない)ように作用するということである。すなわち、上述の少なくとも部分的な形状適合性は、不適切な力がアーム101および/または102に作用する場合に、それらアーム101および/または102が長手部材152の外面上を側方に(sideways、前記外面である円周面に沿ってそれの周方向に、前記外面上をそれから側方に離れる方向に)にスリップしてしまう可能性を軽減するのである。一例として、かつ、図6Aを参照するに、アーム・セグメント113の外側エッジ121および122は、それぞれ、切断線123および124に沿って内向きに(inward、自身の中心に向かう向きに)湾曲し、それにより、それら外側エッジ121および122は、部分的に曲線的である構成態様を取る。
【0034】
ニードル・ガード100の第1部分110および第2部分150は、種々の構成態様のうちのいずれでも取ることが可能である。図6Aおよび図6Bを再び参照するに、一実施態様においては、アーム101および102のそれぞれの中央セクション105および106が、長手部材152を収容するほどに十分に狭く、このとき、第1部分110が、図7図10に例示するように、スプリング式クリップ(弾性クリップ)となるように形成される場合に、それら中央セクション105および106と長手部材152の外面との間にクリアランスが存在する。図6Aおよび図6Bにおける複数本の破線は、スプリング式クリップの製造方法の実行中に複数の曲がり部および/または複数のヒンジ部を生成するための複数の折り曲げ位置(folding locations、折畳み位置)を示している。
【0035】
いくつかの実施態様においては、長手部材152が、1または複数の材料を有し、その材料は、使用中の座屈に耐えるのに十分な剛性を有する。その1または複数の材料は、種々の組成物(compostion of materials、複数の材料の合成物)、例えば、金属、エラストマー/プラスチック、編み上げ構造体(braided structure)、不規則に束ねられた構造体(random stranded structure)、それらの組合せなどのうちのいずれでも有することが可能である。長手部材152は、複数の部分またはセクションであって長手部材152を形成するために互いに結合されるものを有することが可能である。
【0036】
長手部材152は、例えば、深絞り製造方法(deep-draw fabrication process)を用いて製造することが可能であり、その深絞り製造方法においては、金属材料が、その絞り工程中に加工硬化(work hardened)させられ、それにより、仕上げ後の部品の表面を二次的に熱処理することが不要となる。長手部材152は、さらに、例えば、エラストマ−/プラスチック製のチュービングの押出し部(an extruded portion of elastmaer/plastic tubing、押出し成形品)を有することも可能である。
【0037】
他のいくつかの実施態様によれば、長手部材152のうちの近位部内の貫通通路153であってベース118に隣接するかまたは近接するものが、他の部分より小さい断面積/直径(小径部)を有し、そのような他の部分より小さい断面積/直径が原因で、貫通通路153のうちの近位部が、ニードル・シャフト131上のプロファイル変化部132に係合する。一実施態様においては、貫通通路153のうちの上述の小径部が、ベース118内の開口部119に代えて、ストッパとして作用し、その目的は、ニードル130上のニードル・ガード100の移動限度位置を前記第2軸方向位置に設定することにある。他のいくつかの実施態様においては、小径のブッシュまたはスリーブが、ストッパとして作用するために、長手部材152の近位端154と同じ位置に配置されるか、または、その近位端154に連結されることが可能である。
【0038】
他のいくつかの実施態様によれば、長手部材152のうちの近位部が、図9に示す方法でプロファイル変化部132上において(over、乗り越えるように)拡径(expand、膨張)または屈曲する(flex、撓む、曲がる)ことが可能である材料を有する。一実施態様においては、長手部材152のうちの近位部が、弾性材料を有し、その弾性材料は、プロファイル変化部132上において(over)拡張すると同時に、そのプロファイル変化部132上に拘束(constraining、束縛、圧迫)力/半径方向力を作用させることが可能である。そのような実施態様の利点は、ニードル130の遠位端を覆うようにニードル・ガード100が位置決めされた後、プロファイル変化部132に作用する半径方向拘束(constraining、束縛、圧迫)力が、長手部材152の側方移動を制限するように作用するということである。このことは、特に、遠位セクション107またはアーム101と長手部材152の遠位端156との間に形成される全体的なまたは部分的なシール部が必要である場合に、有利である。他のいくつかの実施態様によれば、長手部材152の全体が、フレキシブルな材料を有し、そのフレキシブルな材料は、長手部材512がニードル130の遠位端までスライドまたは移動させられるにつれて、ニードル130のプロファイル変化部132上において長手部材152が拡張または屈曲することを可能とする。
【0039】
図13は、長手部材152の一実施態様を示す側面断面図であり、その長手部材152は、内径が縮径された近位部155を有する。長手部材152は、吸収性をもしくは多孔性を有する内側コーティンング/膜/ライナまたはそれと同様な部材158を有してもよく、その吸収性/多孔性部材158は、ニードル130の外径に接触し、そのニードル130が長手部材152を通過するようにスライドまたは移動するにつれて、ニードル130の外面から血液または体液を吸収または拭うことが可能であるサイズを有する。吸収性/多孔性部材158は、ニードル130の内腔内に残存する血液または体液を吸収してもよい。いくつかの実施態様においては、吸収性/多孔性部材158が、例えば、抗微生物剤(antimicrobial agent)または抗生剤(antibiotic agent)のような薬剤を含有する。
【0040】
図14は、長手部材152の一実施態様を示す側面断面図であり、その長手部材152は、小径部または円錐台状部159を近位端154において有するとともに、遠位フランジ(flange、半径方向外向きに張り出したつば)157を遠位端156において有する。一実施態様によれば、遠位フランジ157は、より大きな接触面179を提供し、その目的は、ニードル・ガード100がニードル130上の前記第2軸方向位置にある場合に、アーム101の遠位セクション107と、長手部材152の遠位端156との間にシール部を形成することを促進することにある。他のいくつかの実施態様においては、ニードル・ガード100がニードル130上の前記第2軸方向位置に至ると、リップ(リップ・セグメント)111が遠位フランジ157に係合して、アーム101の遠位セクション107が長手部材152の遠位端156に固定されるように、遠位フランジ157とアーム101のリップ(リップ・セグメント)111とが構成される。このような実施態様においては、遠位フランジ157が、環状であるか、連続的であるか、または断片化されている(segmented、連続体として構成されるのではなく、複数のセグメントに分割されている)。
【0041】
図15は、長手部材152の一実施態様を示す断面図であり、その長手部材152は、小径部または円錐台状部160を有し、その円錐台状部160は、他の部位より小径である端セクションまたはスリーブ(近位端セクション)161に至るまでの遷移部(transitioning)として作用する。長手部材152は、さらに、遠位フランジ(flange、半径方向外向きに張り出したつば)157を有することも可能である。一実施態様においては、近位端セクション161が、長手部材152の近位端154をベース118に装着するために用いられる。その装着は、圧縮成形(stamping、スタンピング)、圧入(pressing)または他の機械的な締結方法によって達成することが可能である。例えば、近位端セクション161は、複数のタブまたはそれと同様な他のものであってベース118内に実現された開口部119または他のオープニング内に挿入されて固定される(fixed into、固着される)ものを形成するように、断片化する(segmented、連続体として構成されるのではなく、複数のセグメントに分割されている)ことが可能である。他のいくつかの実施態様においては、近位端セクション161の形状およびサイズにより、その近位端セクション161が、開口部119内に圧入されて固定されることが可能である。注目することが重要なことは、他の種々の装着方法またはそれらの組合せのうちのいずれでも、本明細書に開示されるとともに本発明の対象として考慮される長手部材152をニードル・ガード100のベース118に装着するために用いることが可能であるということである。それらの方法は、接着剤の使用、半田付け、溶接、機械的装着などを含むことが可能である。後に詳述するように、いくつかの実施態様においては、長手部材152が、ニードル・ガード100の第1部分110と一体的に形成される。
【0042】
長手部材152のうちのある長さを有する部分に沿って、小径を有する複数のエリア/セクションを実現する利点は、それらエリア/セクションが、長手部材152がニードル130上に同軸的に配置されることが維持されることを支援するということであり、その同軸的配置により、長手部材152がニードル・シャフト131に沿って移動させられる際に、そのような同軸的配置が実現されないと存在するであろう摩擦力または引き摺り力が減少する。それらエリア/セクションは、さらに、長手部材152がニードル・シャフト131に対して同軸的位置関係を有することを強制または維持することも支援する。
【0043】
図16は、長手部材152の一実施態様を示す斜視図であり、その長手部材152は、大径遠位部164と、小径近位部163とを有する。図17は、図16に従う長手部材152の一実施態様を示す断面図であり、その長手部材152は、大径遠位部164内の空洞内に保持された内側のリングまたはブッシュ165であり、それら内側のリングまたはブッシュ165は、長手部材152内においてニードル130に対して同心的となるとともに、ニードル130が長手部材152内を通過するようにスライドまたは軸方向に移動する際に、ニードル130の外面から血液または体液を拭き取るように、位置決めされる。大径遠位部164の利点の一つは、その大径遠位部164が、ニードル130の外面から拭き取られるかまたはニードル130の内腔から出現する血液または体液を収集するリザーバを提供するということである。一実施態様においては、そのリザーバが、前記血液または体液を吸収するコーティングまたは吸収材を含有する。一実施態様においては、その吸収材が、前記リザーバ全体またはそのうちの大部分を占めるとともに、ニードル130の遠位端が長手部材152の前記リザーバ部内に導入されることを許容する程度の変形可能性または貫通可能性を有する。いくつかの実施態様においては、長手部材152の遠位端と遠位アーム・セクション107との間にシール部が実現され、それら実施態様においては、1または複数の開口部が前記リザーバの壁部内に実現されることが可能であり、その目的は、流体固着現象(hydraulic lock、非圧縮性流体による機械的部品の固着)を阻止することにある。一実施態様においては、前記リザーバの壁部内の前記1または複数の開口部が、血液または体液が前記壁部を貫通することを防止または阻止するほどに十分に小さい。
【0044】
いくつかの実施態様においては、内側シール部材または外側シール部材が、長手部材152の近位端154と同じ位置またはそれの近傍位置に設けられる。
【0045】
いくつかの実施態様においては、長手部材152が、1または複数の、密閉された環状のリング、リブまたはセグメントであって、ニードル・ガード100がニードル130を覆うように前進させられる際、プロファイル変化部132上において変形または撓むものを有する。いくつかの実施態様においては、長手部材152が、複数の、長手状カプセル化部分(elongate encapsulted portions、長手状被包性部分)を有し、それら長手状カプセル化部分は、長手部材152の全長または一部の長さにわたって延びている。そのような実施態様においては、それらカプセル化構造体(長手状カプセル化部分)が、押出し成形を用いることによって形成されることが可能である。それらカプセル化部材(長手状カプセル化性部分)は、複数の化学物質を含有し、それら化学物質は、前記1または複数のカプセル化部材がプロファイル変化部132上において拡張するにつれて、互いに相互作用することが引き起こされ、さらに、それら化学物質は、長手部材152の近位端154をニードル130のプロファイル変化部132に固定するために固化することが引き起こされる。
【0046】
上述のように、ニードル・ガード100が前記第2軸方向位置に位置決めされた場合に、アーム101の遠位セクション107と、長手部材152の遠位端156との交点において部分的または完全なシール部を形成することが要求される可能性がある。いくつかの実施態様によれば、遠位セクション107の内面が、ある材料、化合物または薬剤(agent)によって被覆される(coated)かまたは積層化され(laminated)、それら材料は、遠位セクション107が長手部材152の遠位端156に接触すると長手部材152の遠位端156によってシール部が形成されることに寄与する。逆に、または、遠位アーム・セクション107の内面を被覆するかまたは積層化することに関連付けて、長手部材152の遠位端156を、シール部の形成に寄与する材料、化合物または薬剤を用いて被覆または積層化することも可能である。例えば、いくつかの実施態様においては、遠位セクション107および遠位端156のうちの一方または双方が、それら部材間に全体的または部分的なシール部を形成するためにエラストマーのような変形可能材料(formable material、自身の形状が変化する材料、変形可能な材料)を含有する。他のいくつかの例は、粘着性を有する物質または接着剤を含有する。他のいくつかの例は、エラストマー製のOリングのうちの少なくとも一部を長手部材152の遠位端156上に、そのOリングのうちの少なくとも一部が遠位端156より遠位寄りの位置まで延び、それにより、そのOリングが遠位アーム・セクション107の接触面にかみ合う(mate with)ように、固定することを含む。他のいくつかのシーリング方法も本発明の対象として考慮される。
【0047】
図18および図19は、別の実施態様に従うニードル・ガード200を示している。そのニードル・ガード200は、前述のニードル・ガード100のそれと同様であるが、アーム102の終端がセグメント114に位置し、そのセグメント114は長手部材152の外面に装着される点では、ニードル・ガード100とは異なる。一実施態様においては、セグメント114が、長手部材152の外面の曲率と同じであるかまたはほぼ同じである曲率を有する装着面を実現するように曲線的である。他の実質的にすべての点では、ニードル・ガード200の第1部分110および第2部分150のいくつかの実施態様が、前述のようにニードル130の遠位端の被覆を実現するのと同じ方法で機能する。注目することが重要なことは、アーム102が、長手部材152の外面に、より近位寄りのいくつかの部位において固定されることが可能であるということである。例えば、アーム102は、より短い長さ寸法を有することが可能であり、このとき、アーム102の端部は、長手部材152の長さに沿ったいずれの位置にも装着される。他のいくつかの実施態様においては、アーム102が、省略され(eliminated altogether)、このとき、長手部材152の遠位端154がベース118に強固に連結される。
【0048】
他のいくつかの実施態様によれば、ニードル・ガード100の第1部分110および長手部材152が一体的に構成される。一実施態様においては、この一体構造が、長手部材152を形成するためにニードル・ガード100のベース118に対して深絞り加工を施すことによって達成される。この方法では、長手部材152は、ベース118内の開口部119から延びている(co-extensive to、開口部119から上方に延びている)ものとして説明することが可能である。一実施態様によれば、その一体構造の製法においては、最初に、図6Cに示すように、金属ストリップ50が形成され、その金属ストリップ50は、ニードル・ガード100のベース118を形成するように設計されたエリア52を有する。いくつかの実施態様においては、その金属ストリップ50が、一様な厚さ寸法を有し、一方、他の実施態様においては、金属ストリップ50が、少なくともリージョン54において、他の部位より拡大された厚さ寸法を有し、そのリージョン54は、長手部材152を形成するために前記深絞り加工法が施されるべき領域である。いくつかの実施態様においては、長手部材152を深絞りするのに先立ち、アーム・セクション101および/または102が、例えば図6Aに示すように、長手部材152の深絞りに先立って形成され(form、成形され)、一方、他のいくつかの実施態様においては、長手部材152が形成された後に、アーム・セクション101および/または102が形成される。いくつかの実施態様においては、その製造方法が、一様で、かつ、拡大された厚さ寸法を有する金属シートから開始され、続いて、その金属シートが、アーム・セクション101および/または102が存在する(reside)ように設計されるエリア56および58において平坦化される。その平坦化工程は、前記深絞り加工法を用いて長手部材152を形成する前または後に行うことが可能である。その平坦化工程に関連付けられる(in conjunction with、並行する)か、またはその平坦化工程に後続して、それによって薄肉化された1または複数のエリア(56,50)のうちの少なくとも一部が、アーム・セクション101および/または102のうちの少なくとも一部を生成するために切断される。
【0049】
図13図17を参照するに、1または複数の特徴部155,159,160,161,163および164が、前記深絞り加工中に、長手部材152となるように形成されることが可能であり、その深絞り加工方法は、前記1または複数の特徴部155,159,160,161,163および164を形成するのに適した寸法およびサイズを有する1または複数の型(die、ダイ)を用いて行われる。例えば、一実施態様においては、長手部材152の、円錐台状部160および小径端セクション161が、前記深絞り加工中に形成される。特徴部160および161のうちの一方または双方を長手部材152に組み込むことによる利点は、それら特徴部160,161により、長手部材152の近位セクションが、組立て工程中に、ニードル130上に自動的に芯出しされることが可能となるということである。
【0050】
別の製造方法によれば、1枚の金属シートがニードル・ガード100の第1部分110を形成するという目的のために断片化されるのに先立ち、複数の長手部材152が、最初に、前記1枚の金属シートから、全体的にまたは少なくとも部分的に深絞りされる。
【0051】
図20図23は、別の実施態様に従うニードル・ガード・アセンブリ300を示している。そのニードル・ガード300は、前述のニードル・ガード100のそれと同様であるが、アーム・セグメント113および114が、円弧状の凹部313および314を有するように変形された点ではニードル・ガード100とは異なっており、それら凹部313および314は、長手部材152の外面の曲率と少なくとも部分的に一致するように構成されている。一実施態様においては、それら凹部313および314のうちの一方または双方が、半円部として構成されており、その半円部は、ニードル・ガード300が、ニードル130の遠位端を保護するために前記第2軸方向位置にある場合に、長手部材152の外側プロファイル(outer profile、外形形状)と一致する形状を有する。不適切な力がアーム101および102のうちの一方または双方に作用する場合にアーム101および102の遠位セクション107および108がニードル130の遠位端を覆わないように外向きに押し出されることを阻止することを目的として、凹部313および314の周方向エッジは、長手部材152の外面にもたれている(rest against、寄りかかっている、支持されている)。
【0052】
図21に示すように、本明細書に開示されるとともに本発明の対象として考慮されるいくつかの実施態様に従うニードル・ガードを製造する方法は、最初に、図20に例示する弾性材料の平坦な一部品から、圧縮成形(stamp、スタンプ)、切断または他の方法で、ニードル・ガード300の第1部分310を形成することである。第1部分310が形成された後、長手部材152が、貫通通路153がベース118内の開口部119に対して軸方向に位置合わせされる(axially aligned、軸方向位置が一致する)ように、配置される。開口部119を貫通し、かつ、貫通通路153のうちの少なくとも一部を貫通するように延びる固定具が、長手部材152を支持するために用いられる可能性がある。他のいくつかの方法によれば、長手部材152の近位端154に外側小径セグメント169が設けられ、その外側小径セグメント169は、開口部119を貫通するかまたは他の方法で開口部119に固定され、その目的は、全体的にまたは部分的に長手部材152を、図21に示すように、第1部分310に対して直角である姿勢で支持することにある。一実施態様においては、長手部材152の近位端154の近傍位置に配置された小径環状リングが、長手部材152をベース118に固定することを目的として、長手部材152の近位端154をベース118の開口部119内にスナップ・フィットする(snap fit、材料の弾性を利用してはめ込んで固定する)手段を実現する。他のいくつかの実施態様においては、スリットまたはスロットが、ベース118内に実現され、そのスリットまたはスロットは、ベース118のサイド・エッジから開口部119まで延びている。この方法で、長手部材152に、小径環状リング部が、近位端154の近傍位置に設けられ、その小径環状リング部は、長手部材152をベース118に装着することを目的として、長手部材152が側方変位させられた後に(side loaded、前記スリットまたはスロット内を側方に移動させられた後に)開口部119内に固定される。長手部材152が第1部分310上に適切に支持されるかまたは第1部分310に適切に装着されると、その第1部分310は、全体的にまたは部分的に曲がることが可能であり、それにより、必要ないくつかのアーム部およびヒンジ部が全体的にまたは部分的に形成される。この時点で、第1部分310および長手部材152は、ニードル310上に装填されることが可能であり、このとき、第1部分310は、(必要なら)さらに曲がるとともに図22に示す方法でニードル130上に配置される。
【0053】
いくつかの実施態様によれば、ニードル・ガード300の第1部分310および長手部材152が一体的に構成される。
【0054】
図24は、別の実施態様に従うニードル・ガード350を示している。そのニードル・ガード350は、前述のニードル・ガード300のそれと同様であるが、アーム102の終端が、破線320に沿って、凹部(recess)314から遠位方向に少し離れた位置に位置する点では、ニードル・ガード300とは異なる。そのような実施態様においては、凹部314が、長手部材152の外面に連続的に接触しつつ押圧され、このとき、ニードル・ガード350がニードル300上の前記第2軸方向位置にある場合に、アーム101の遠位セクション107が長手部材152の遠位端156を単独で(singularly)覆うように位置させられる。ニードル・ガード350のアーム101および102であって本明細書に開示されているとともに本発明の対象として考慮されるものは、図24に例示されているように、形式が互いに異なる複数の特徴部を有し、図24においては、アーム102が、長手部材152の外面に当接する凹部314を有するとともに、アーム101が、長手部材152の外面に当接する長手面(elongate surface、軸方向面、細長面)113を有する。
【0055】
いくつかの実施態様によれば、図24に示すニードル・ガード350の第1部分および長手部材152が一体的に構成される。
【0056】
いくつかの実施態様によれば、図25Aに示すように、長手部材152が、弾性構造体170を有し、その弾性構造体170は、互いにオーバラップする縦軸方向部171および172を有し、それら縦軸方向部171および172は、長手部材152の長さに沿って、縦軸方向スリットまたはスロットを一時的に形成するために互いに分離可能であり、それにより、長手部材152が側方変位後に(side-loaded、縦軸方向部171および172が互いに接近する向きに側方変位させられた後に)ニードル130に押し付けられる。図25Aは、長手部材152の平面図を示している。長手部材152が側方変位後に(side-loaded)ニードル・シャフト131に押し付けられると、弾性構造体170は、全体的にまたは部分的に初期形状に回復し、それにより、ニードル・シャフト131の外周を完全に包囲する。一実施態様においては、弾性構造体170が、エラストマー材を有し、そのエラストマー材は、上述の互いにオーバラップする縦軸方向部171および172の接触面同士が互いに接触すると、それら縦軸方向部171および172に沿ってシール部が形成されることを促進する表面特性を有する。他のいくつかの実施態様においては、弾性構造体170が金属を有する。いくつかの実施態様においては、縦軸方向部171および172のそれぞれの、互いにオーバラップする接触表面のうちの一方または双方が、長手部材152の長さに沿ってシール部を形成することを誘発する物質で表面処理されるかまたは他の方法でコーティングされる。他のいくつかの実施態様においては、シール部が、互いにオーバラップする縦軸方向部171および172間に、超音波溶接方法または他の同様な方法を用いて形成される。
【0057】
他のいくつかの実施態様においては、図25B図25Dに示すように、長手部材152が、1または複数のスリット175a,175bを有し、それらスリット175a,175bは、長手部材152を側方変位後に(side loading)ニードル・シャフト131に押し付けることを促進するために分離可能である。図25Aに示すいくつかの実施態様のうちの一部と同様に、長手部材152は、エラストマー材を有することが可能であり、そのエラストマー材は、スリット175a,175bの接触表面同士が互いに接触すると、それらスリット175a,175bのかみ合い面同士(mating surfaces)の間にシール部が形成されることを促進する特性を有する。他のいくつかの実施態様においては、スリット175a,175bのそれぞれの接触表面のうちの一方または双方が、長手部材152の長さに沿ってシール部を形成することを誘発する物質で表面処理されるかまたは他の方法でコーティングされる。他のいくつかの実施態様においては、シール部が、スリット175a,175bのそれぞれのかみ合い面同士の間に、超音波溶接方法または他の同様な方法を用いて形成される。
【0058】
図26図31は、別の実施態様に従うニードル・ガード・アセンブリ400を示している。そのニードル・ガード400は、前述のニードル・ガード100のそれと同様であるが、アーム・セグメント113および114が、被成形部(formed portions、予め成形された部分、所定形状を有するように成形された部分)413および414を有するように変形されている点ではニードル・ガード100とは異なっており、それら被成形部413および414は、長手部材152の外面の曲率と少なくとも部分的に一致するように構成されている。長手部材152の近位セクションは、さらに、図15に示すそれと同様に、円錐台状部160と、小径部161とをさらに有している。一実施態様においては、ニードル・ガード400が、ニードル130の遠位端を保護するために前記第2軸方向位置にある場合に、それら被成形部413および414のそれぞれの近位エッジ415および416のうちの一方または双方が、長手部材152の外側プロファイルと一致する形状を有する。実際、図29に示すように、不適切な力がアーム101および102のうちの一方または双方に作用する場合にアーム101および102の遠位セクション107および108がニードル130の遠位端を覆わないように外向きに押し出されることが阻止されることを目的として、ニードル・ガード400が前記第2軸方向位置にある場合に、被成形部413および414の内面は、長手部材152の外面にもたれかかっている(rest against、寄りかかっている、支持されている)。図30は、ニードル・ガード・アセンブリ400を、それがニードル130上の前記第1軸方向位置にある状態で示す斜視図である。図31は、ニードル・ガード・アセンブリ400を、それがニードル130上の前記第2軸方向位置にある状態で示す斜視図である。
【0059】
いくつかの実施態様によれば、ニードル・ガード400の第1部分410および長手部材152が一体的に構成される。
【0060】
図24に関連付けて前述した実施態様と同様に、ニードル・ガード400は、アーム102の終端が、被成形部414から遠位方向に離れた位置にちょうど位置するように変形されることが可能であることが理解される。このような実施態様においては、被成形部414が、長手部材152の外面に連続的に接触しつつ押圧され、このとき、アーム101の遠位セクション107は、ニードル・ガード400がニードル130上の前記第2軸方向位置にある場合に、長手部材152の遠位端156を単独で覆うように位置させられる。
【0061】
注目することが重要なことは、本明細書において開示されている(この位置より前方および後方に開示されている)多数の特徴部であってニードル・ガードに関するもの(needle guard features)のうちの多くは、本明細書に開示されているとともに本発明の対象として考慮されている多数の実施態様の間において相互に置換することが可能であるということである。例えば、それぞれの実施態様は、特徴部113,114と、他の特徴部313,314と、他の特徴部413,414とを開示しているが、それら特徴部113,114,313,314,413,414を、本明細書に開示されている複数の発明に従い、1つのニードル・ガードに組み込むことが可能であることが理解される。さらに、一例として、本明細書に開示されている種々の長手部材152および長手状特徴部は、本明細書に開示されているとともに本発明の対象として考慮されている多数の実施態様の間において相互に置換する。
【0062】
図32図34は、ニードル・ガード・アセンブリ500を示しており、そのニードル・ガード・アセンブリ500は、前述のニードル・ガード・アセンブリ300と同様であるが、長手部材152の遠位端502が長手部材152の縦軸に対して傾斜する向き(orientation、配向)を有する点と、ニードル・ガード・アセンブリ500が図34に示すように前記第2軸方向位置にある場合にアーム101の遠位セクション107が、長手部材152の遠位端502の上述の傾斜配向を取ることを目的として、ある角度で延びる向きを有する(angularly oriented、傾斜している)点とで、前述のニードル・ガード・アセンブリ300とは異なっている。長手部材152の近位セクションは、さらに、図15に示すものと同様に、円錐台状部160と、小径部161とを有する。遠位セクション107は、ニードル・ガード500が前記第2軸方向位置にある場合に長手部材152の遠位端502にある力を作用させるように構成されることが望ましい。遠位セクション107の遠位端に位置するリップ504は、さらに、下向きに配置される(oriented in a downward facing position、下向き姿勢で配向される)とともに、長手部材152の、傾斜した遠位開口部を横切るための位置に位置決めされており、その目的は、圧縮力、すなわち、「つまみ動作(pinch)」がアーム101および102のうちの一方または双方に作用した場合に、アーム101のうちの遠位セクション107が長手部材152の遠位端502から分離することを阻止する機械的なストッパ機構を実現することにある。
【0063】
いくつかの実施態様によれば、ニードル・ガード500の第1部分および長手部材152が一体的に構成される。
【0064】
圧縮力、すなわち、「つまみ動作(pinch)」がアーム101および102のうちの一方または双方に作用した場合に、アーム101のうちの遠位セクション107が長手部材152の遠位端502から分離することを阻止することを目的として、本明細書に開示されている種々の実施態様においては、下向きのリップを、遠位セクション107の遠位端に配置することが可能である。いくつかの実施態様においては、遠位セクション107の遠位端に配置されるリップと連動するために、インデンテーション(indentation、凹み)またはカーフ(kerf、切り口、切り溝)が長手部材152の遠位端502に設けられる。
【0065】
図35図37は、別の実施態様に従うニードル・ガード600を示している。このニードル・ガード600は、第1部分610を有しており、その第1部分610には、長手部材652が組み込まれている。一実施態様においては、第1部分610が、第1アーム601および第2アーム602を有し、それらアーム601および602は、それぞれ、ベース618のうちの両側部から延びている。第1部分610は、弾性材料から成る1個の部品(piece、ピース)から製造されることが望ましく、その1個の部品は、ベース618と、アーム601および602と、それらの遠位セクション607および608とを形成するために折り曲げられる。ベース618内の開口部(図示しない)は、ニードル130の近位部136を収容することと、ニードル・ガード600が第1軸方向位置(図35および図36に示す)から、ニードル130の遠位端134を保護するための第2軸方向位置(図37に示す)まで遷移するにつれてニードル・シャフトに沿ってニードル・ガード600を案内することとを達成することとを行うためのサイズを有する。アーム601および602は、ベース618の位置においてヒンジ結合されるとともに、ニードル・ガード600が第1軸方向位置にあって、このとき、ニードル130の遠位端134が保護されていない場合に、ニードル130の外面と当接する位置関係を有するように構成されている。長手部材652は、近位端654と、遠位端656とを有し、この長手部材652に、それら近位端654と遠位端656との間を延びる、内部通路としての貫通通路653が設けられる。ニードル130は、近位シャフト部136と、次第に増加する直径(increasing diameter)を有するフレア付き遠位シャフト部138とを有する。使用中、長手部材652は、第1部分610の内部であって、ベース618と遠位セクション608との間の部分に配置されるように位置決めされる。一実施態様においては、長手部材652の遠位端656がニードル130の遠位先端まで延びるかまたはその遠位先端を超えて延びることが可能となるように長手部材652が前進させられるのに十分な直径を長手部材652の内部通路(貫通通路)653の全体が有する状態で、図37に示すようにニードル・ガード600を前記第2軸方向位置に停止させることを目的として、ベース618内の前記開口部が、フレア付き遠位シャフト部138と係合するサイズを有する。別の実施態様においては、長手部材652の近位端654に、ニードル・ガード600を前記第2軸方向位置に停止させるように作用する部分であって他の部位より小径である内径を有するものが設けられる。別の実施態様においては、スリーブまたはブッシュが、長手部材652の近位端654に配置され、それらスリーブまたはブッシュは、前記第2軸方向位置での停止を行うためのストッパとして作用するのに十分な直径を有する内部ボアを有する。
【0066】
図37に示すように、長手部材652の遠位端656がニードル130の遠位端134の全体を覆うように配置された状態で、アーム601および602は、長手部材652の遠位端656を覆うことを目的として、ニードル・シャフトから離間するとともに、蓄積されているエネルギー(stored energy、蓄積されている弾性エネルギー)によって内向きに互いに押し付けられる。一実施態様によれば、アーム602の遠位セクション608が、位置620においてヒンジ結合され、その目的は、長手部材652の遠位端656に、下向き方向/近位方向に作用する力を作用させることにある。一実施態様においては、アーム601および602に、凸部619および620が設けられ、それら凸部619および620は、カテーテル・ハブのうちの1または複数の内部特徴部と相互作用し、それにより、ニードル・ガード600が、図38に関連して同様に説明される方法で、前記カテーテル・ハブ内において離脱可能に固定される。
【0067】
いくつかの実施態様によれば、ニードル・ガード600の第1部分および長手部材652が一体的に構成される。
【0068】
上述のように、図38は、安全な静脈内カテーテル・アセンブリ700であって一実施態様に従うものを、すぐに使用できる作用状態(a ready to use operative position)で示す側面図である。カテーテル・アセンブリ700は、ニードル130を有し、そのニードル130は、鋭利な遠位先端134を有し、このとき、内部の通路(internal lumen、内腔)が、近位端140から遠位先端134まで延びている。ニードル・シャフト(needle shaft、ニードル130のシャフト)上のプロファイル変化部132が、前述のように、ニードル・ガード100を前記第2軸方向位置に停止させるように機能する。ニードル130の近位端部が、複数の近位凸部706を有するニードル・ハブ704に装着され、そのニードル・ハブ704は、オスルアー接続具(male luer fitting)を装着するための複数の凸部706を有する。ニードル130の近位端140は、ニードル・ハブ704のフラッシュバック・チェンバ708内に配置されている。前述のように、カテーテル・ハブ702の内壁に配置された1または複数の特徴部703に凸部117および116が係合することにより、ニードル・ガード100がカテーテル・ハブ702内において離脱可能に固定される。カテーテル・ハブ702の近位端が、ニードル・ハブ704の遠位端に作動的に係合させられる。血管に穿刺して筒状カテーテル710をその血管内に導入するためにニードル先端(遠位先端)134が露出させられるように、筒状カテーテル710は、カテーテル・ハブ702の遠位端から遠位方向に(distally、術者から遠ざかる向きに)、かつ、ニードル130と同軸の関係を有して延びるとともに、その筒状カテーテル710の終端が、ニードル先端134より近位寄りの(proximal、術者に近い)位置に位置させられる。使用中、筒状カテーテル710が患者の血管内に適切に導入されると、ニードル・ハブ704が近位方向に引っ張られ、それにより、ニードル先端134が患者から引き込まれて(retract)ニードル・ガード100内に格納される。ニードル130が引き込まれると、凸部117および116によって作用させられる外向き力により、ニードル・ガード100がニードル・ハブ(カテーテル・ハブ)702内において固定される。ニードル130上のプロファイル変化部132の位置と、ニードル・ガード100の寸法的特性との組合せにより、結果的に、プロファイル変化部132がニードル・ガード100上に停止させられている状態で、遠位先端134が長手部材152内に完全に収容される。遠位先端134が長手部材152の遠位端156に進入すると、遠位アーム・セグメント(遠位セクション)107および108が、ニードル・シャフトから離脱し、アーム101および102内に蓄積されているエネルギーにより、長手部材152の遠位端156が被覆されるように、遠位セクション107および108が、それぞれ内向きに押し付けられる。同時に、凸部107および108がカテーテル・ハブ702から離間し、それにより、ニードル・ガード100およびニードル130がカテーテル・ハブ702から完全に離脱することが可能となる。
【0069】
図39および図40は、別の実施態様に従う静脈内カテーテル・アセンブリ800を示している。そのカテーテル・アセンブリ800は、前述のカテーテル・アセンブリ700のそれと同様である。相違点は、ニードル・ガード100がカテーテル・ハブ802内に離脱可能に固定される方法(manner、仕方、形式)にある。カテーテル・アセンブリ800においては、アーム101および102上に形成された凸部117および118を使用することに代えて、ニードル・ガード100のベースと同じ位置またはそれの近傍位置に配置される弾性タブ810および811が外向きに突出し、それにより、カテーテル・ハブ802の内壁の1または複数の特徴部803に係合する。弾性タブ810および811のそれぞれの外側係合面は、カテーテル・ハブ802の内壁の曲率と一致するように円弧状を成すことが望ましい。1または複数の特徴部803は、凹み、アンダーカット、空洞、溝、突出部など、前記内壁の周りに環状を成すかまたは離散的に存在するように構成されたものを有することが可能である。弾性タブ810および811は、外向き力を作用させるように構成され、その目的は、カテーテル・アセンブリ800が前記準備位置にあるか、または、ニードル130がニードル・ガード100内に格納される途上において、前記係合面(the engaging surfaces、弾性タブ810および811のそれぞれの外側係合面)が、1または複数の特徴部803に係合するようにすることにある。弾性タブ810および811の係合力は、ニードル130がニードル・ガード・ストッパに係合すると、近位方向に作用する力がニードル・ガード100に作用する場合に、1または複数の特徴部803(図40参照)から離脱することが可能であるように十分に小さい。
【0070】
図41は、ニードル・ガード・アセンブリ900を、ヒューバー・ニードル(Huber needle、フーバー針)上の保護位置にある状態で示しており、そのヒューバー・ニードルは、ニードル190の遠位端の近傍位置に、中心線変化部(a change in axis)、すなわち、屈曲部(bend)を有することを特徴としている。ニードル・ガード・アセンブリ900は、これまでに説明された複数の実施態様のうちの一部と多くの点で共通するが、ニードル190が長手部材952内の保護位置内に格納される際に、長手部材952の遠位部958が、前記中心線変化部をうまく通り抜ける(maneuver around)とともにカント(cant、横断勾配)を有することが可能であるように、長手部材952を貫通して延びる内部通路が構成されている。一実施態様においては、長手部材952の近位端セクション(近位セクション)960に、内径が小径であるセグメントであって、当該ニードル・ガードを前記中心線変化部に停止させるのに適切な長さを有するものが設けられる。他のいくつかの実施態様においては、十分な長さ寸法と、小径の内径とを有するスリーブが、長手部材952の近位端に装着されるかまたは他の方法で連結される。他のいくつかの実施態様においては、プロファイル変化部または拡張部が、前記停止を行うストッパとして機能するために、前記中心線変化部より近位寄りの位置に配置される。
【0071】
本発明によれば、さらに、下記のいくつかの形態も得られる。
【0072】
(1) ニードル・ガード・アセンブリであって、
ニードルと、
ニードル・ガードと
を含み、
前記ニードルは、ニードル・シャフトと遠位先端とを有し、
前記ニードル・シャフトは、プロファイルが変化するプロファイル変化部を有し、
前記ニードル・ガードは、準備位置と格納位置との間を移動可能であり、
そのニードル・ガードは、ベースから遠位方向に延びるアームを有し、
前記ベースは、それに内部に形成された開口部を有し、
前記ニードル・ガードは、前記ベース内に形成された前記開口部を前記ニードル・シャフトが通過する状態で、そのニードル・シャフトにスライド可能に装着され、
前記アームは、近位セクションと、中央セクションと、遠位セクションを有し、その遠位セクションは、前記ニードルが前記準備位置にある場合に、前記ニードル・シャフトの側部に押し付けられ、
前記ニードル・ガードは、さらに、外周面を有する長手部材を含み、
その長手部材は、自身の近位端と遠位端との間を延びる貫通通路であって前記ニードル・シャフトが軸方向にスライド可能に挿通されるものを有し、
前記長手部材は、前記プロファイル変化部を乗り越えてスライドするとともに前記ニードル・ガードと連動するように、前記ニードル・シャフトに沿って軸方向に移動し、
前記長手部材の前記貫通通路のうち、前記長手部材の近位端に位置する第1部分は、前記ニードルが前記格納位置にある場合に、前記長手部材の内面の一部が前記ニードル・シャフトの前記プロファイル変化部に係合し、それにより、前記ニードル・ガードが前記ニードル・シャフト上を遠位方向に移動する運動を制限することを実現する位置およびサイズを有しており、
前記長手部材は、前記ベースから遠位方向に延びるとともに、前記ニードル・ガードが前記準備位置と前記格納位置との間を移動させられるにつれて前記ニードル・シャフトに沿ってスライド可能であり、
前記長手部材は、長さを有し、
その長さは、前記プロファイル変化部が前記長手部材の前記内面の前記一部に実質的に係合する場合であって、前記ニードル・ガードが前記格納位置にある場合に、前記ニードルの遠位先端の全体が前記長手部材の前記貫通通路内に留置されるように配置されるとともに、前記アームの遠位セクションが前記ニードル・シャフトから離脱して半径方向内向きに移動し、それにより、前記アームの遠位セクションのウォール・セグメントが前記長手部材の遠位端を少なくとも部分的に覆うことを実現するものとなっており、
前記長手部材は、前記アームの遠位セクションの前記ウォール・セグメントが前記長手部材の遠位端を少なくとも部分的に覆う場合に、前記ニードルが前記ニードル・ガードに対して軸方向に移動することを制限するのに十分な剛性を有し、
前記アームの中央セクションは、前記ニードル・ガードが前記準備位置にある場合および前記格納位置にある場合に、前記長手部材に、その長手部材の前記外周面に沿って交差し、
前記アームの中央セクションは、その中央セクションと前記長手部材の前記外周面との間にクリアランスが存在する状態で前記アームが前記長手部材を収容するように構成されているニードル・ガード・アセンブリ。
【0073】
(2) (1)項に記載のニードル・ガード・アセンブリであって、前記プロファイル変化部が前記ニードル・ガードの前記長手部材の前記内面の前記一部に実質的に係合する場合に、前記アームの遠位セクションが前記ニードル・シャフトから離脱し、それにより、前記ウォール・セグメントが前記長手部材の遠位端を完全に覆うニードル・ガード・アセンブリ。
【0074】
(3) (2)項に記載のニードル・ガード・アセンブリであって、前記アームの遠位セクションの前記ウォール・セグメントと前記長手部材の遠位端とは、互いに協働し、それにより、前記ウォール・セグメントが前記長手部材の遠位端を完全に覆う場合に、シール部を少なくとも部分的に形成するニードル・ガード・アセンブリ。
【0075】
(4) (3)項に記載のニードル・ガード・アセンブリであって、前記アームの遠位セクションの前記ウォール・セグメントと前記長手部材の遠位端とのうちのいずれかまたは両方は、前記シール部の組織形成を促進するように表面処理されるニードル・ガード・アセンブリ。
【0076】
(5) (4)項に記載のニードル・ガード・アセンブリであって、前記アームの遠位セクションの前記ウォール・セグメントと前記長手部材の遠位端とのうちのいずれかまたは両方は、シール剤によってコーティングされるニードル・ガード・アセンブリ。
【0077】
(6) (1)項に記載のニードル・ガード・アセンブリであって、前記長手部材は、前記ベースに直に装着されるニードル・ガード・アセンブリ。
【0078】
(7) (1)項に記載のニードル・ガード・アセンブリであって、前記アームと前記長手部材とは、単一の部材から一体的に構成されるニードル・ガード・アセンブリ。
【0079】
(8) (1)項に記載のニードル・ガード・アセンブリであって、前記長手部材は、大径部を有し、その大径部は、前記長手部材のうちの他の部分の内径より大きい内径を有し、
その大径部は、前記長手部材の遠位端の位置において空洞を仕切るニードル・ガード・アセンブリ。
【0080】
(9) (8)項に記載のニードル・ガード・アセンブリであって、さらに、ブッシュを含み、
そのブッシュは、前記空洞内に保持されるとともに、前記長手部材内において前記ニードルを同軸的に位置決めすることを支援することと、前記ニードルが前記長手部材を軸方向に通過する場合に、前記ニードルの外面から血液または体液を拭うこととを行うように配置されるニードル・ガード・アセンブリ。
【0081】
(10) (1)項に記載のニードル・ガード・アセンブリであって、前記長手部材は、前記ベースと前記アームの遠位セクションとの間において全域に亘って留置されるニードル・ガード・アセンブリ。
【0082】
(11) (1)項に記載のニードル・ガード・アセンブリであって、前記長手部材は、前記ベースに装着されるニードル・ガード・アセンブリ。
【0083】
(12) (1)項に記載のニードル・ガード・アセンブリであって、前記長手部材の前記貫通通路のうちの少なくとも一部は、吸収剤を含有するニードル・ガード・アセンブリ。
【0084】
(13) (1)項に記載のニードル・ガード・アセンブリであって、前記長手部材の近位セクションは、エラストマー材を含み、そのエラストマー材は、前記貫通通路が前記プロファイル変化部のうちの少なくとも一部の上において径方向に拡張してスライドし、それにより、前記貫通通路のうちのその拡張部が、前記少なくとも一部のプロファイル変化部に摩擦係合して半径方向圧縮力を加えることを可能にするニードル・ガード・アセンブリ。
【0085】
本明細書には多数の望ましい実施態様が開示されるとともに記載されている。しかし、理解すべきことは、本発明は、それらの例に限定されるように解釈されるべきでは決してないということである。
図1-5】
図6A-6C】
図7-10】
図11-17】
図18-19】
図20-23】
図24
図25A-25D】
図26-29】
図30
図31
図32-34】
図35-37】
図38
図39-40】
図41