(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
従来より、
図7Aに示すように、電子機器が備える液晶表示部102は、液晶アクティブエリアAの外側の額縁領域Cが広く取られていたので、この広い額縁領域Cを利用して液晶表示パネル122にバックライト130を枠状両面テープ123で貼り付けていた。また、バックライト130の1枚以上からなる光学シート125が、この枠状両面テープ123でバックライト130の正面側に固定されている。バックライト130は、バックライトホルダ129内に導光板126を有し、背面側が反射板127で覆われている。
【0003】
また、バックライトホルダ129に十分な接着面積Dがあるので、
図7Bに示すように、光学シート125のうち最も液晶表示パネル122側のシートをバックライトホルダ129に貼り付けることもできる。
【0004】
さらに、
図7Cに示すように、光源であるLED128は、バックライトホルダ129を基準として固定されている。
【0005】
しかしながら、近年、液晶アクティブエリアAをできるだけ広くしたいというニーズがあり、額縁領域Cが狭くなってきた。そうすると、従来のように額縁領域Cを利用して液晶ユニット122とバックライトホルダ129とを貼り付けることができなくってきている。
【0006】
また、光を全体に当てるために液晶アクティブエリアAよりもバックライト有効発光エリアBの方が大きい必要がある。従来の構成では、接着面積Dを確保するために液晶表示パネル122よりもバックライトホルダ129を大きくせざるを得ず、せっかく液晶表示パネル122自体の額縁範囲を狭くしても、電子機器全体としては、額縁領域Cが広くなるという問題がある。
【0007】
そこで、特許文献1のように、液晶パネルと偏光板とバックライトとを積層した状態で、この積層体全体を正面側から側面を含めて光学接着フィルムで覆うことが知られている。
【0008】
また、特許文献2のように、光学素子積層体の入射面及び出射面とその短辺側の両端面とが、帯状の包装部材により包まれ、光学素子積層体の長辺側の両端面が露出され、帯状の包装部材の長手方向の端部同士が、光学素子積層体の短辺側の端面にて接合される液晶表示装置が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1のような電子機器では、液晶パネルの正面側に積層された光学接着フィルムを貼り付けているので、透過率が低下してしまう。また、気泡が入ったり、ゆがんだりしないように貼り付けるのが難しいという問題もある。さらに、液晶パネルごと光学接着フィルムで覆うので、液晶パネルから延びるフレキシブル基板がある一辺は、光学接着フィルムで覆いにくい。
【0011】
また、特許文献2のものでは、帯状の包装部材の長手方向の端部同士が、光学素子積層体の短辺側の端面にて接合されるだけで、その他の部分は、包装部材で包むのみで光学素子積層体に接着されていないので、包装部材と、包装部材で包まれた光学素子積層体とを密着させることができず、包装部材の内部で光学素子積層体が動いてしまうおそれがある。
【0012】
それを防止するために、包装部材として熱収縮性を有する高分子材料を使用し、包装部材同士を接合した後、熱をかけ、包装部材を収縮させることで密着させる必要がある。
【0013】
しかし、熱収縮性高分子材料を熱収縮させると、皺の発生を皆無にはできず、どうしても光学特性が落ちてしまうという問題がある。
【0014】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単かつ組み立てやすい構造で液晶表示部の狭い額縁を達成することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の目的を達成するために、この発明では、液晶表示部の背面に貼り付けた光学固定用シートでバックライトを包み込むようにした。
【0016】
具体的には、本発明では、液晶表示部を有する電子機器を前提とし、
上記電子機器は、
矩形板状の液晶表示パネルと、
正面側が上記液晶表示パネルの背面に貼り付けられる光学固定用シートと、
上記光学固定用シートの背面に正面が当接した状態で固定される矩形板状のバックライトとを備え、
上記光学固定用シートは、上記バックライトの背面側周縁に回り込む延長部を有し、上記液晶表示パネルの背面に貼り付けられた状態で上記延長部が該光学固定用シートの四辺にそれぞれ形成されており、上記バックライトの背面側の四辺周縁に貼り付けられ
、
上記バックライトは、矩形皿状のベゼル上に反射シートと発光体を有する基板とを有し、該反射シート及び基板の正面側に導光板が配置されており、
上記導光板の正面側が上記バックライトの正面側を包み込むバックライト用透明シートで覆われている。
【0017】
上記の構成によると、従来のようにバックライトホルダの枠を利用して接着を行う必要がなくなるので、狭額縁の液晶表示部を用いても額縁領域を広げることなく表示エリア全体を光らせることができる。また、液晶表示部の正面側から光学固定用シートで包み込むのではなく、液晶表示部の背面に貼り付けた光学固定用シートでバックライトを包み込んでいるので、透過率の低下が避けられる。液晶表示部の背面が光学固定用シートで貼り付けられているので、液晶表示部の背面とバックライトとの間にゴミが入りにくい。
【0018】
また、バックライトの背面側の四辺周縁の全てに延長部が貼り付けられるので、バックライトを構成する各部品がいずれの方向にも、ずれることはない。そうすることで、各部品の位置精度が向上し、強度も増して各部品間の隙間にゴミが入り込みにくくなる。
【0019】
さらに、光学固定用シート同士を接合するのではなく、光学固定用シート延長部の正面側の高い剛性を有するバックライトの背面を利用して光学固定用シートを接合することで、液晶表示パネル及びバックライトを光学特性を落とさないようにしながら確実に保持することができる。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように、本発明によれば、光学固定用シートにバックライトの背面側の四辺周縁に回り込む延長部を設け、正面を液晶表示パネルの背面に貼り付けた状態で延長部をバックライトの背面側の四辺周縁に貼り付け
、反射シート及び基板の正面側に導光板を配置し、この導光板の正面側をバックライトの正面側を包み込むバックライト用透明シートで覆うようにしたことにより、簡単かつ組み立てやすい構造で液晶表示部の狭い額縁を達成することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
(実施形態1)
図2及び
図3に示すように、本実施形態に係る電子機器としての携帯電話機1は、例えば、正面側に液晶表示部2が収容される正面側キャビネット3と、その背面側を覆う背面側キャビネット4と、その背面を覆うリアカバー5とを備えている。正面側キャビネット3と背面側キャビネット4との間には、充電池6やメイン基板7が収容されている。
【0024】
図3及び
図4に示すように、液晶表示部2は、正面側を覆うガラス板、アクリル板等よりなる正面カバー20を備えている。本実施形態では、正面カバー20は、外周縁が背面側に延びているが、平板状でもよい。正面カバー20の背面側にタッチパネル21が貼り付けられている。このタッチパネル21は、なくてもよい。また、タッチパネル21が正面カバー20を兼ねていてもよい。タッチパネル21の背面側には、矩形板状の液晶表示パネル22が貼り付けられている。液晶表示パネル22は、詳しくは図示しないが、例えばカラーフィルタ基板とアレイ基板との間に液晶層が挟み込まれ、正面及び背面が偏光板で覆われており、駆動用LSIを有するプリント基板を備えている。
図1及び
図4に示すように、液晶表示パネル22の背面には、バックライト30が光線透過率の高い、光学固定用シート24によって固定されている。
【0025】
具体的には、液晶表示パネル22の背面に、光学固定用シート24が光線透過率の高い、矩形状の透明光学粘着テープ23(OCA)によって固定され、バックライト30は、光学固定用シート24によって液晶表示パネル22の背面に正面が当接した状態で固定されている。
【0026】
光学固定用シート24は、例えばPET樹脂(ポリエチレンテレフタレート)やPEN樹脂(ポリエチレンナフタレート)などの接着性を有さない無色透明な、例えば厚さ10〜250μmのフィルム状の基材を有し、光線透過率が高い、波長による透過率の差が小さい、薄くて強度がある等の特徴がある。光学固定用シート24は、バックライト30の光をロスなく液晶表示パネル22側に伝えたり、液晶表示パネル22とバックライト30とを確実に固定する役割を果たす。光学固定用シート24として、表面に凹凸を形成したシート(拡散シートの一部やレンズシート)を使用してもよい。光学固定用シート24の表面が凹凸を有する場合、ニュートン・リングの発生を防止できるという利点がある。そして、フィルム基材の矩形状の本体部24aが透明光学粘着テープ23で液晶表示パネル22の背面に貼り付けられるようになっている。この基材を薄くすることで、全体の厚さが薄くなっている。基材は、例えば、
図5A及び
図5Bに示すように、四辺に折り曲げ可能なフラップ状の延長部24bを備えている。
【0027】
バックライト30は、矩形皿状の樹脂成形品、金属成形品等よりなる薄肉のベゼル29を備えている。このベゼル29上に反射シート27と発光体としてのLEDが間隔を空けて配置されたバックライト用基板28とを有する。この反射シート27及びバックライト用基板28の正面側のベゼル29内に矩形板状の導光板26が配置されている。
【0028】
反射シート27は、例えば、ポリエステル系樹脂基材の多層膜構造であり、PET(ポリエステル系樹脂)フィルムに銀を蒸着したり、PET(ポリエステル系樹脂)フィルムとアルミ等の金属箔との積層で構成したりして形成されている。反射シート27は、その厚さが例えば30〜300μmであり、高い反射率を有し、反射時の損失が小さく、液晶表示パネル22とは反対方向に出された光を反射させ、液晶表示パネル22側に送り返すことで、光のロスを減らし、液晶表示部2の輝度を向上させる役割を果たす。
【0029】
バックライト30のベゼル29の背面側周縁には、
図4に破線で示すように、延長部24bが貼り付けられる部分に延長部固定用両面テープ29aが貼り付けられている。この延長部固定用両面テープ29aによって延長部24bが貼り付けられている。なお、この延長部24bは、接着剤で貼り付けられていてもよい。
【0030】
そして、本実施形態では、
図1に拡大して示すように、本体部24aの背面側には、光線透過率の高いバックライト用透明シート31が設けられている。このバックライト用透明シート31は、光線透過率の高い材料、例えば、PETフィルム、PENフィルムで構成され、その厚さは例えば10〜250μmである。バックライト用透明シート31は、波長による透過率の差が小さく、薄くて強度があり、無色透明で表面が平坦となっており、バックライト30の光をロスなく液晶表示パネル22側に伝えたり、バックライト30を確実に保持したりする役割を果たす。バックライト用透明シート31として、表面に凹凸を形成したシート(拡散シートの一部やレンズシート)を使用してもよい。本実施形態では、光学固定用シート24に表面が平坦なシートを使用しているので、バックライト用透明シート31を表面に凹凸のある拡散シートとし、ニュートン・リングの発生を防止している。
【0031】
図4にも示すように、バックライト用透明シート31は、ベゼル29の背面側まで折り曲げられ、
図1等に示した透明シート用両面テープ29bによって四辺全てにおいて貼り付けられている。そのことで、バックライト30を予めユニット組立して検査等を行ってから組み付けできるようにしている。バックライト用透明シート31の背面側には、例えば2枚のレンズシート25bと1枚の拡散シート25aとからなる光学シート25が配置されている。導光板26の正面側に拡散シート25aが当接し、さらにその正面側にレンズシート25bが当接するように、バックライト30がバックライト用透明シート31で覆われている。
【0032】
拡散シート25aは、その基材として、例えばポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、アセテート樹脂等のフィルム状や板状のものが考えられる。この基材上に、光拡散性層が塗布により形成されている。拡散シート25aは、その厚さが例えば30〜150μmであり、光線透過率が高く、光を散乱及び拡散させる半透明なフィルム(シート又は板)となっている。拡散シート25aは、広い視野角を付与しつつ正面方向への輝度を向上させたり、光源からの光を液晶表示パネル22の全面に均一に伝える役割を果たす。
【0033】
レンズシート25bは、例えば透明性にすぐれたポリエステルの表面に、アクリル樹脂又はフォトポリマーのプリズムパターンを成形した光学フィルムよりなり、その厚さは、例えば40〜400μmとなっている。レンズシート25bは、光線透過率が高く、バックライト30の前面に組み込むことにより、光源から照射された光を携帯電話機1の使用者に向かって集光し、正面での輝度を向上させ(直交2枚使いの場合)、また、視野角外の利用されない光を、再反射によってリサイクルし、使用者の方向に集光する役割を果たす。
【0034】
光学シート25は、光学効果(集光、拡散等)を保つために導光板26の正面及びバックライト用透明シート31の背面にバックライト30の有効発光エリア内では接着されていないことが必要となる。なお、
図1において、バックライト30による照光範囲をXで示している。この照光範囲Xは、液晶アクティブエリアAよりも広い。
【0035】
次いで、液晶表示部2とバックライト30との組付手順について簡単に説明する。
【0036】
図1に示すように、まず、正面カバー20の背面にタッチパネル用OCA21aを介してタッチパネル21を貼り付ける。
【0037】
次いで、タッチパネル21の背面にLCD用OCA22aを介して液晶表示パネル22を貼り付ける。
【0038】
次いで、液晶表示パネル22の背面に光学固定用シート24の正面を透明光学粘着テープ23により貼り付ける。このとき、透明光学粘着テープ23ではなく、透明な接着剤で貼り付けてもよい。光学固定用シート24の本体部24aの背面側には、予め積層された光学シート25をバックライト30の有効発光エリア外で貼り付けておくとよい。光学シート25は有効発光エリア外で導光板26側に貼りつけておいてもよいし、ベゼル29等で位置決めされただけの状態であってもよい。なお、本実施形態のようにバックライト用透明シート31内に光学シート25を設ける場合は、光学シート25は光学固定用シート24の本体部24aの背面側には、なくてもよい。
【0039】
次いで、本実施形態のようにバックライト用透明シート31を設ける場合には、予めバックライト30をユニット組立した状態でバックライト用透明シート31で包んだ状態で準備しておく。光学固定用シート24の背面にユニット組立されたバックライト30を押し当てて位置決めする。このとき、光学固定用シート24にバックライト30の正面を押し当てるが、光学固定用シート24の基材自体は粘着性を有さないので、位置決めがしやすい。
【0040】
次いで、光学固定用シート24の4箇所の延長部24bをベゼル29の背面側に折り曲げ、その背面側四辺周縁において延長部固定用両面テープ29aによって貼り付ける。
【0041】
そして、
図4のようにユニット化された液晶表示部2及びバックライト30を正面側キャビネット3に収容する。
【0042】
このように構成したことにより、従来のようにバックライトホルダの枠を利用して接着を行う必要がなくなるので、狭額縁の液晶表示部2を用いても額縁領域を広げることなく表示エリア全体を光らせることができる。また、液晶表示部2の正面側から光学固定用シート24で包み込むのではなく、液晶表示部2の背面に貼り付けた光学固定用シート24でバックライト30を包み込んでいるので、透過率の低下が避けられる。
【0043】
また、拡散シート25aやレンズシート25bと導光板26の正面側や、バックライト用透明シート31の背面側とがバックライト30の有効発光エリア(照光範囲X)内では接着されていないので、バックライト30正面側における光の集光や拡散が妨げられない。
【0044】
さらに、ベゼル29の側壁いっぱいまで導光板26を配置できると共に、従来のように貼付領域を設ける必要がないので、額縁の狭いバックライト30が得られる。
【0045】
また、バックライト30の背面側の四辺周縁の全てに延長部24bが貼り付けられるので、光学シート25、拡散シート25a、レンズシート25b、導光板26、反射シート27等がいずれの方向にもずれることはない。そうすることで、各部品の位置精度が向上し、強度も増して各部品間の隙間にゴミが入り込みにくくなる。
【0046】
さらに、光学固定用シート24同士を接合するのではなく、光学固定用シート24の延長部24bの正面側の高い剛性を有するバックライト30の背面を利用して光学固定用シート24を接合することで、液晶表示パネル22及びバックライト30を光学特性を落とさないようにしながら確実に保持することができる。
【0047】
したがって、本実施形態に係る携帯電話機1によると、簡単かつ組み立てやすい構造で液晶表示部2の狭い額縁を達成することができる。
【0048】
(実施形態2)
図8は本発明の実施形態2を示し、ベゼル29がない点で上記実施形態1と異なる。なお、本実施形態では、
図1〜
図6と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0049】
すなわち、本実施形態では、ベゼル29が設けられていないので、バックライト30の外形が同じであれば、導光板26及び光学シート25の外形を上記実施形態1よりも大きくできる。このため、照光範囲X’が上記実施形態1の照光範囲Xよりも広くなっている。
【0050】
この場合、ベゼル29を省略したことによる剛性低下を避けるために、反射シート27の剛性をあげることが望ましい。例えば、厚さを増やしたり、板金などの剛性部材との積層材にしたりするとよい。
【0051】
−実施形態2の変形例−
図9〜
図10Cは本発明の実施形態2の変形例を示し、バックライト用透明シート231の形状及び固定方法が上記実施形態1と異なる。
【0052】
すなわち、上記実施形態1では、バックライト用透明シート31はベゼル29の背面側の四辺の周縁に透明シート用両面テープ29bで接着されているが、本変形例では、バックライト用透明シート231の長手方向の一方の辺に他方の短い方の延長部231a側まで大きく延びた追加延長部231bが設けられている。この追加延長部231bが延長部231aに互いに重なり合うようにして接着されている。つまり、先に追加延長部231bを透明シート用両面テープ29bで貼り付けた後、延長部231aを先に貼り付けた追加延長部231bに重ね合わせるようにして透明シート用両面テープ29bで貼り合わせている。先に延長部231aを貼り付けた後、追加延長部231bを延長部231aに貼り合せてもよい。なお、光学固定用シート24は、上記実施形態1と同様のものを延長部固定用両面テープ29aで貼り付ければよい。
【0053】
したがって、本変形例では、透明シート用両面テープ29bが貼り付けられる反射シート27への負担を少なくし、かつバックライト用透明シート231の内部の各部品がぐらつかないように密着して固定できるので、反射シート27の剛性を必要以上に上げる必要はない。
【0054】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
【0055】
すなわち、上記実施形態では、バックライト30をユニット化する場合について説明したが、本発明は、
図6に示すように、バックライト用透明シート31を介さずに光学固定用シート24でバックライト30を覆ってもよい。この場合には、光学シート25は、光学固定用シート24の本体部24aの背面側に貼りつけるとよい。この実施形態では、バックライト30をユニット化することによるハンドリングしやすさなどの効果はないが、バックライト用透明シート31がない分だけ部品点数が減り、厚さを薄くすることができる。
【0056】
また、拡散シート25a、光学固定用シート24やバックライト用透明シート31を表面に凹凸のあるシートにしてもよい。そうすれば、光の拡散機能を保ちながら、液晶表示部に干渉縞が発生しないようにすることができる。
【0057】
上記実施形態では、電子機器は、携帯電話機1としたが、タブレット端末、PHS(Personal Handy-phone System )、PDA(Personal Digital Assistant)、パソコン、モバイルツール、電子辞書、電卓、ゲーム機等であってもよく、特に小型の液晶ディスプレイ、液晶テレビ、ブルーレイ(DVD)レコーダ等であってもよい。
【0058】
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。また、各実施形態に記載された技術的特徴は、互いに組合せ可能であり、組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。