(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
従来より、一種あるいは複数種のブロックを積んだり、組み合わせたり、ブロック同士の凹部と凸部を利用して組みたてることにより、形状物を作成する方法等がある。
【0003】
組みたて玩具としての既出願(特許文献1、特許文献2、特許文献3)連結方法としての既出願(特許文献4)がある。
上記文献1は、凹部と突部とを有する二種類のピースを用いて組み込むピースパズルであって、形状物を創造する組みたて玩具ではない。
上記文献2は、可撓性を持つ長方形の板に凹部3か所と凸部3か所を、表面と裏面に対称的に設けた組みたて玩具であるが、ピースの構造上、ひねったりする複雑な組みたてには適さない。
上記文献3は、ピースをひねったり湾曲させたりすることが容易な組みたて玩具で、より複雑な表現力を狙ったものであるが、凹部と凸部とを用いて組みたてるためしっかり止まるが、組む位置が固定化し組みたてた後は、撓みはしても自在の動きや移動、回転はできず、組みたてた後も変化に乏しい。又ピースには段差がなく戻る力もないため、凹部凸部で固定しない限り引っかかりはしても、とめることは不可能である。
上記文献4は、弾性変形を利用して小さな円に大きな円を差し込んでとめるものであるが、これは綴じることを目的としているものであり、組みたてたり回転させたりすることを目的としたものではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願発明は組みたてることはもちろん、組みたてた後も楽しむことができるようにするため、上記の文献を改良したものであり、ただ組みたてるだけでなく、回転、長さ調節、折り曲げ、捩じりなどの機構を備え、動植物や物の持つ柔らかで喜怒哀楽の軽妙な仕草、情愛などの表情表現を玩具に求めるものである。
【0006】
又一方では一般の人は言うまでもなく、老人、子供に至るまで簡単に組みたてられ、簡単に外すことができ、簡単に繋ぐことが可能な玩具であり、組みたてた後も簡単に変化を加えることができるような玩具を提供したい。
【0007】
そのための方法として本願発明は、ピースの突出片(2)を保持部孔(3)に差し込んで組みたてることにより、前記文献1〜3における凹部と凸部を用いてピースを組み込むとき生じる位置の固定化を改良し、組みたてる長さ調整やピースを回転させることによる方向転換可能な形状を表現することができ、又、弾性変形可能な材質を用いることにより、柔らかで温かみのある形状物を表現できる、構造簡単な組みたて玩具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた本願発明の請求項1は、基本ピースと補助ピース
とを相互に組みたてることによって形状物を作る組みたて玩具であって、軟質部材によって構成される前記基本ピースは所定の形状と所定の寸法を有する連結部の長手方向の両端縁
に、直線又は曲線で囲まれた形状からなる突出片が設けられており、前記突出片の所定の位置に所定の形状の保持部孔が設けられており、
軟質部材によって構成される前記補助ピースは所定の形状と所定の寸法を有する
連結部の長手方向の両端縁の少なくともいずれか一方に、直線又は曲線で囲まれた形状からなる補助突出片が設けられており、前記補助突出片が設けられていない側の端縁に
突出片が設けられており、
前記基本ピースの両端部のうちいずれか一方の端部の前記突出片を同じ前記基本ピースの前記一方の端部の反対側の端部の前記保持部孔に差し込んで形成される部材を少なくとも1つ有することを特徴とする組みたて玩具。
【0009】
本願発明の請求項2は、
前記基本ピースと前記補助ピースが有する前記連結部の長手方向の端部と
前記基本ピースと前記補助ピースが有する前記突出片との繋がりに段差部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の組みたて玩具。
【0010】
本願発明の請求項3は、
前記基本ピースと前記補助ピースが有する突出片の幅は保持部孔の幅より大きく、補助突出片の幅は、前記保持部孔の幅より大きく、前記突出片の幅は連結部の幅よりも大きく、前記補助突出片の幅は前記連結部の幅より大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の組みたて玩具。
【0011】
本願発明の請求項4は、前記連結部上の所定の位置に少なくとも1個または複数個の係止手段を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の組みたて玩具。
【0012】
本願発明の請求項5は、前記係止手段が
前記基本ピースと前記補助ピースが有する前記連結部に設けられた切り込みであり、該切り込みの底と前記連結部の端縁との間に余長部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の組みたて玩具。
【0013】
本願発明の請求項6は、前記余長部の幅が前記保持部孔の幅と同じ、又は前記余長部の幅が前記保持部孔の幅よりも多少大きくしたことを特徴とする
請求項5に記載の組みたて玩具。
【0014】
本願発明の請求項7は、前記基本ピース及び前記補助ピースが弾性変形可能な可撓性材料によって構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の組みたて玩具。
【発明の効果】
【0015】
本願発明によれば、前記基本ピース(1)及び前記補助ピース(5)をひねったり、湾曲させたり、回転させたり、差し込んだりすることによって、簡単な形状でありながら複雑な組みたてが可能であり、子供の高い表現力や創造力を育てるだけでなく、集中力が持続しやすく、細かな作業が手指の運動能力の向上や大人や老人の頭の体操にもなり、又組みたて終えた玩具は柔らかな材質や形状から、置物としても安全で様々な表情表現を求めることができ、笑いを誘うとともに、癒しの効果も期待できる。
本願発明によれば、一個の前記基本ピース(1)及び前記補助ピース(5)内に前記突出片(2)又は前記補助突出片(R)と前記保持部孔(3)を併せ持ち、前記連結部(4)によって繋がれている構造で、前記突出片(2)又は前記補助突出片(R)を前記保持部孔(3)に差し込むことによって簡単に繋ぐことができるという効果がある。又前記基本ピース(1)の補助としての前記補助ピース(5)を設けることで、創造力を一層高め、明確にするという効果がある。又、前記突出片(2)又は前記補助突出片(R)を湾曲した前記連結部(4)に差し込むことにより、方向を変えられるなどの効果もあった。
本願発明によれば、前記連結部(4)の長手方向の端部と前記突出片(2)との繋がり部に前記段差部(K)を備えている構造であり、前記突出片(2)又は前記補助突出片(R)を前記保持部孔(3)に差し込んでも抜けにくくなり、組みたてやすくなる。
本願発明によれば、前記突出片(2)又は前記補助突出片(R)を前記保持部孔(3)に差し込んだりはずしたりすることが容易になり、しっかりと楽にとめたりはずしたりることができる。
本願発明によれば、前記保持部孔(3)に差し込んだ前記突出片(2)又は前記補助突出片(R)を360度回転したり止めたり、前記連結部(4)を前後左右に折り曲げたり、捩じったり、長さを調節したり、又前記突出片(2)又は前記補助突出片(R)と前記保持部孔(3)を互いに潜らせて水平方向に止めて連結することなどが、簡単にできる。
本願発明によれば、前記連結部(4)を前記保持部孔(3)に位置をずらせることなく、しっかりはめ込むことができ、回転がスムーズになるという効果がある。
本願発明によれば、前記連結部(4)を前記保持部孔(3)にしっかりはめこむことができ、回転がスムーズになるという効果がある。
本願発明によれば、弾性変形可能な可撓性材料を用いることによって、湾曲させたり、折り曲げたりねじったりすることが可能であり、前記基本ピース(1)の前記突出片(2)又は前記補助ピース(5)の前記補助突出片(R)を前記保持部孔(3)に差し込んだり、はずしたり、あるいは回転させたりするとき抜けにくくなるので組みたてやすくなり、又柔らかな温かさを表現できる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本願発明の組みたて玩具の実施形態について、図面に従って詳細に説明する。
【0018】
本願発明の組みたて玩具は
図1に示す前記基本ピース(1)と
図2に示す前記補助ピース(5)を組みたてて立体形状物を作成するものである。
【0019】
凹部に凸部をはめ込んで組みたてる方法では、どうしてもはめ込んだ位置の固定化は避けられず、自在の組みたては難しい。
【0020】
そこで弾性変形可能な材質を用いた前記基本ピース(1)の前記突出片(2)を前記保持部孔(3)に差し込んで組みたてると伸縮可能となり、又回転も可能なことから固定化が避けられることがわかった。
【0021】
連続して前記基本ピース(1)を組み込むためには、1個の前記基本ピース(1)内に前記突出片(2)と前記保持部孔(3)を備える必要がある。そこで前記基本ピース(1)の端部の一方に段差を持った前記突出片(2)を設け、他方の端部に前記保持部孔(3)を設けてみた。
【0022】
これによって前記基本ピース(1)を連続して組みたてることができるようになった。
【0023】
しかし前記保持部孔(3)を設けることで、前記基本ピース(1)の外枠幅が狭まり、前記突出片(2)の出し入れを繰り返していると、破損しやすくなることがわかった。そこで前記保持部孔(3)の外枠の幅を広げてみた。するとしっかり組みたてることができるようになった。
【0024】
さらに前記保持部孔(3)の外枠の形状を前記突出片(2)の形状と同様にし、前記突出片(2)にも同様の前記保持部孔(3)を有するものと有さないものの2種類を設けてみると、より使いやすくなることもあることがわかった。
【0025】
又、前記基本ピース(1)は、前記突出片の幅(W1)を前記保持部孔の幅(W3)より大きくして段差部(K)を設けた。前記段差部(K)は、前記連結部(4)の長手方向の端部と前記突出片(2)との繋がる位置である。これによって組みたてた基本ピース(1)が前記保持部孔(3)からはずれにくくなった。
【0026】
又、前記連結部の幅(W2)は前記突出片の幅(W1)より小さくし、前記保持部孔の幅(W3)より少し大きくした。これによって組みたてた前記基本ピース(1)が勝手に移動したり、はずれたりしないようになった。
【0027】
更に前記基本ピース(1)が位置をずらすことなく止まり、しっかりスムーズに回転を行うために、前記連結部(4)の長手方向に1個または複数個の凹形状の係止手段(M)を設けた。これによって前記連結部(4)を前記保持部孔(3)にしっかりはめ込むことができ、回転がスムーズになった。
【0028】
又切り込み(Q)の幅(W5)は前記基本ピース(1)及び前記補助ピース(5)の厚さ(W6)と略同じか少し小さくし、前記連結部の幅(W2)から左右の回転可能な切り込み(Q)の深さ(L1)を除いた余長部(Y)の幅(L2)は、前記保持部孔の幅(W3)と同じ、又は前記余長部(Y)の幅(L2)が前記保持部孔の幅(W3)より多少大きくした。
【0029】
これで前記基本ピース(1)が完成した。
【0030】
前記補助ピース(5)は前記補助突出片の幅(W4)を前記保持部孔の幅(W3)より大きくして前記段差部(K)を設けた。前記段差部(K)は、前記連結部(4)の長手方向の端部と前記突出片(2)との繋がる位置である。これによって前記補助ピース(5)が前記保持部孔(3)よりはずれにくくした。
【0031】
又前記連結部(W2)は前記補助突出片の幅(W4)より小さくし、前記保持部孔の幅(W3)より少し大きくして、組みたてた前記補助ピース(5)が移動したりはずれたりしないようにした。
【0032】
更に前記補助ピース(5)が位置をずらすことなく止まり、しっかりスムーズに回転を行うため、前記連絡部(4)の長手方向に1個又は複数個の凹部を有する前記係止手段(M)を設けた。また前記切り込み(Q)の幅(W5)は、前記基本ピース及び前記補助ピースの厚さ(W6)と略同じか多少小さくし、前記連結部の幅(W2)から切り込み(Q)の深さ(L1)を除いた余長部(Y)の幅(L2)は、前記保持部孔の幅(W3)と略同じか多少大きくした。
【0033】
これで本願発明が完成した。前記基本ピース(1)の前記突出片(2)又は前記補助ピース(5)の前記補助突出片(R)を自、他のピースの前記保持部孔(3)の縦方向に差し込んで組みたてる構造であり、差し込んだ前記突出片(2)又は前記補助突出片(R)を前記保持部孔(3)に差し込むことで360度回転ができる手段を有し、前記連結部(4)の長さ調節や、折り曲げ、捩じりが左右前後に可能であり、複数の前記突出片(2)又は前記補助突出片(R)と前記保持部孔(3)を互いに潜らせて組みたてることにより、前記突出片(2)あるいは前記補助突出片(R)を、前記保持部孔(3)に対して縦方向の組みたてに限ることなく、横の方向に組みたてることが可能である。
前記切り込み(Q)とは、前記係止手段(M)として前記連結部(4)の長手方向に1個または複数個の凹形状を有することで、基本ピース(1)及び補助ピース(5)が位置をずらすことなく止まり、前記基本ピース(1)の突出片(2)や前記補助ピース(5)の前記補助突出片(R)がしっかりスムーズに回転を行うために設けたものである。前記余長部(Y)とは、前記連結部の幅(W2)から左右の回転可能な切り込み(Q)の深さ(L1)を除いた幅のことである。
【0034】
前記基本ピース(1)及び前記補助ピース(5)の諸元の一例を示すと、前記基本ピース及び補助ピースの厚さ(W6)は2.5ミリ、前記突出片の幅(W1)は20ミリ、前記補助突出片の幅(W4)は前記保持部孔(3)を持たない側は50ミリ、前記保持部孔(3)を持つ側は前記突出片の幅(W1)と同じ20ミリとし、前記保持部孔の幅(W3)は10ミリ、前記連結部の長さは35ミリ、前記連結部の幅(W2)は15ミリとした。又前記係止手段(M)は段差部(K)より前記連結部(4)長手方向の2ミリの位置に設け、前記切り込み(Q)の幅(W5)は2.5ミリ、前記切り込み(Q)の深さ(L1)は4ミリ、前記余長部(Y)の幅(L2)は11ミリとした。
前記基本ピース(1)及び前記補助ピース(5)の形状や大きさはこれに限られたものではなく、また代表図面に示した以外にも多種多様な組み合わせができる。前記係止手段の形状や位置も図面に示したものに限られたものではない。
前記基本ピース(1)及び前記補助ピース(5)の材質はEVAスポンジシートを使用したが、弾性変形可能な材質であれば、これに限定されるものではなく、材料として例えば、合成ゴム、天然ゴム、合成樹脂発砲体、厚紙などが好適な材料として例示できる。
また、厚さも2.5ミリが好適であるが、それ以外であってもよいものとする。
【0035】
次に本願発明の前記基本形ピース(1)を種々に変更したり組みたてたりする実施方法を、いくつかの例を上げて説明する。
【0036】
図8(a)は、前記基本ピース(1)の前記突出片(2)を同じ前記基本ピース(1)の前記保持部孔(3)に差しこんだもので、湾曲した前記連結部(4)に次の前記基本ピース(1)又は前記補助ピース(5)を差しこむことにより、差し込む方向を変えることができる。
【0037】
図8(b)は複数の前記基本ピース(1)及び前記補助ピース(5)を簡単に連結することができ、又差し込み方を加減することで、連結する長さを調整することができる。
【0038】
図8(c)は前記基本ピース(1)に
図8(a)の方法で連結したもので、差し込んだ前記基本ピース(1)又は前記補助ピース(5)を上下左右の回転させることができ、次に差し込む前記基本ピース(1)又は前記補助ピース(5)の方向や角度を変えることができる。
【0039】
図8(d)は
図8(b)と同じように複数の前記基本ピース(1)又は前記補助ピース(5)を連結でき、
図8(b)の連結方法よりしっかりと連結することが可能である。又差しこみ具合を調節して、長さを変えることもできる。
【0040】
図8(e)は前記基本ピース(1)や前記補助ピース(5)の差しこむ方向を変えることができ、又次のピースを複数個、差しこむ方向を変えて差しこむことができる。
【0041】
図8(f)は前記基本ピース(1)に前記補助ピース(5)を差しこむことができる。
【0042】
以上、本発明の組みたて玩具の実施方法をいくつかの例を上げて説明したが、本発明の組みたて玩具は前記基本ピース(1)及び前記補助ピース(5)が弾性変形可能な材質で構成されているので、自在に湾曲、折り曲げ、ねじりができるとともに、連結に凹部凸部を使わず前記突出片(2)及び前記補助突出片(R)を前記保持部孔(3)に差し込む方法を用いることによって、回転移動が可能になった。これによって多種多様な線状物や面状物や立体形状物を作成することができ、動植物や物の持つ柔らかさ喜怒哀楽の持つ軽妙な仕草など、高い表現力や創造力そして情愛を育て高めることができる。
【0043】
実施例のサンプルを作成して、弾性変形による前記保持部孔の幅(W3)に対する前記切り込み(Q)の深さ(L1)と、基本ピース及び補助ピースの厚さ(W6)に対する前記切り込み(Q)の幅(W5)の二種類の試験をし、それを比較検討した。
【0044】
第1の試験は、弾性変形による前記保持部孔の幅(W3)に対する前記切り込み(Q)の深さ(L1)についてである。
【0045】
(実施例1)
実施例1のサンプルについて説明する。
図1に示すような前記保持部孔(3)を取り囲む前記突出片(2)を前記係止手段(M)を有する前記連結部(4)で繋いだ前記基本ピース(1)を作成し、試験サンプルの試験方法は、手で差しこんで組みたてたり、回転させたり、抜いたりして試験をした。実施に当たり使用する材料としての厚さ2.5ミリのEVAスポンジシート、鉛筆、定規、コンパス、カッター等を使用した。
作る手順としては、スポンジシートに前記基本ピース(1)の下書きを行い、前記保持部孔の幅(W3)は扱いやすい10ミリとし、前記連結部の幅(W2)は15ミリとした。前記突出片の幅(W1)は20ミリ、前記係止手段(M)は前記段差部(K)より前記連結部(4)長手方向2ミリの位置に設け、前記連結部(4)の長さは35ミリ、また前記切り込み(Q)の幅(W5)は前記基本ピース及び補助ピースの厚さ(W6)と同じの2.5ミリとし、前記切り込み(Q)の深さ(L1)は5ミリとし余長部(Y)の幅(L2)を10ミリとした。
(実施例2)
前記切り込み(Q)の深さ(L1)を4ミリ、余長部(Y)の幅(L2)を11ミリとし、その他は実施例1と同様とした。
(実施例3)
前記切り込み(Q)の深さ(L1)を3ミリ、余長部(Y)の幅(L2)を12ミリとし、その他は実施例1と同様とした。
(比較例1)
前記切り込み(Q)の深さ(L1)を6ミリ、余長部(Y)の幅(L2)を9ミリとし、その他は実施例1と同様とした。
(比較例2)
前記切り込み(Q)の深さ(L1)を2ミリ、余長部(Y)の幅(L2)を13ミリとし、その他は実施例1と同様とした。
【0046】
次に試験方法について説明する。各実施例サンプルについては、前記基本ピース(1)2個をワンセットとして用意した。用意した一方の前記突出片(2)を前記連結部(4)に設けた前記係止手段(M)まで、他方の前記基本ピース(1)の有する前記保持部孔(3)に差し込んで、ぐらつきはないか、抜けにくさは大丈夫か、回転具合は良いかを手の感触で実験した。
【0047】
考察について述べる。前記切り込み(Q)の深さ(L1)により、以下の試験結果を得た。
【0049】
この結果から考えると、前記切り込み(Q)の深さ(L1)は略4ミリであるのが好適と思われる。
【0050】
次の第2の試験は、弾性変形による前記基本ピース及び補助ピースの厚さ(W6)に対する前記切り込み(Q)の幅(W5)についてである。
【0051】
(実施例4)
実施例4の試験サンプルについて説明する。
図1に示すような前記保持部孔(3)を取り囲む前記突出片(2)を前記係止手段(M)を有する前記連絡部(4)で繋いだ前記基本ピース(1)を作成し、試験サンプルの試験方法は、手で差しこんで組みたてたり、回転させたり、抜いたりして試験をした。実施に当たり使用する材料としての厚さ2.5ミリのEVAスポンジシート、鉛筆、定規、コンパス、カッター等を使用した。
作る手順としては、スポンジシートに前記基本ピース(1)の下書きを行い、前記保持部孔の幅(W3)は扱いやすい10ミリとし、前記連結部の幅(W2)は15ミリとした。前記突出片の幅(W1)は20ミリ、前記係止手段(M)は前記段差部(K)より前記連結部(4)長手方向2ミリの位置に設け、前記連結部(4)の長さは35ミリ、また前記切り込み(Q)の幅(W5)は前記基本ピース及び補助ピースの厚さ(W6)と同じの2.5ミリとし前記切り込み(Q)の深さ(L1)は4ミリ、余長部(Y)の幅(L2)を11ミリとした。
(実施例5)
前記切り込み(Q)の幅(W5)を2.0ミリ、前記切り込み(Q)の深さ(L1)は4ミリ、余長部(Y)の幅(L2)を11ミリとし、その他は実施例1と同様とした。
(実施例6)
前記切り込み(Q)の幅(W5)を1.5ミリ、前記切り込み(Q)の深さ(L1)は4ミリ、余長部(Y)の幅(L2)を11ミリとし、その他は実施例1と同様とした。
(比較例3)
前記切り込み(Q)の幅(W5)を3.0ミリ、前記切り込み(Q)の深さ(L1)は4ミリ、余長部(Y)の幅(L2)を11ミリとし、その他は実施例1と同様とした。
(比較例4)
前記切り込み(Q)の幅(W5)を1.0ミリ、前記切り込み(Q)の深さ(L1)は4ミリ、余長部(Y)の幅(L2)を11ミリとし、その他は実施例1と同様とした。
【0052】
考察について述べる。前記切り込み(Q)の幅(W5)により以下の試験結果を得た。
【0054】
第二の試験結果から考えると、前記切り込み(Q)の幅(W5)は略2ミリであるのが好適と思われる。
【0055】
従って試験結果から考えると、係止手段の切り込み(Q)の深さ(L1)は略4ミリが好適であり、係止手段の切り込み(Q)の幅(W5)は略2ミリが好適である。ただし材質の違いや厚さなどの違いによっては、これに限定されるものではない。
弾性変形可能な可撓性材料でできた基本ピース及び補助ピースの突出片を、保持部孔に差し込むことで組みたててゆくため、従来の凹部凸部による組みたてと異なり、長さの調節や回転によるピースの方向転換などを可能にするとともに、材質による、より柔らかで温かみのある組みたて玩具を提供する。
弾性変形可能な可撓性材料で作られた保持部孔と、保持部孔を取り囲む突出片を連結部で繋いだ基本ピース又は補助ピースを複数使って組みたててゆくものである。突出片を保持部孔に差し込んで組みたててゆくため、長さの調整や、ピースの方向転換などが容易に可能となり、表現力や創造力を高め情感豊かな形状物を作ることができることを特徴とする。