(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
従来、車両の後部に設けられ、ドライバによるブレーキペダルの操作が行われた際に、自車両の制動状態を後続車両のドライバへ注意喚起させるためのブレーキランプを点灯する第1点灯回路と、オート・エマージェンシー・ブレーキ(AEB)制御のように、自車両が先行車両に衝突する危険性が高いと判断した際に、ドライバによるブレーキペダル操作に関わらず自動的にブレーキランプを点灯させる第2点灯回路を備えたものが知られている。
【0003】
そして、車両に備えられたバッテリから供給される電流をリレー回路等により、上記第1点灯回路と上記第2点灯回路とに切替て通電することで、ドライバのブレーキペダル操作によるブレーキランプの点灯と、ドライバのブレーキペダル操作によらない自動点灯とを制御可能にしている。
【0004】
また、自車両のドライバが急ブレーキを行なった際に、後続車両が自車両に衝突することを防止するために、ブレーキランプを点滅させて、後続車両のドライバへ注意喚起を行うESS(エマージェンシー・シグナル・システム)制御も行われており、ブレーキランプの点灯回路を制御している。
【0005】
上記のようなブレーキランプの点灯回路をリレー制御等により切替え制御するものにおいては、上記リレー回路等が故障すると自動ブレーキ時にブレーキランプを点灯することができないため、定期的に上記リレー回路等の故障診断を行い、リレー回路等の故障時に確実に自車両のドライバに対してブレーキランプ系統の異常を警報する必要がある。
【0006】
このような問題に対して、特許文献1(特開2008−055932)に開示されたブレーキランプ制御装置では、ドライバによるブレーキペダル操作が行われた際に、第1点灯回路によりブレーキランプを点灯し、ドライバによるブレーキペダル操作が解除された後においても上記リレー回路を第2点灯回路に切替えて所定期間だけ点灯を継続し、点灯状態を確認することで、リレー回路の故障診断を行うようにしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載のような従来のブレーキランプの制御装置では、上記リレー回路の故障診断を行うことができるものの、ドライバがブレーキペダルを操作していない状態でブレーキランプの点灯が所定期間継続するため、自車両が制動状態でないにも関わらずブレーキランプが点灯する期間が生じてしまう。
【0009】
上記特許文献1では、ドライバのブレーキペダル操作による車両の減速直後にブレーキランプを点灯することで、後続車両のドライバにとって、車両の減速挙動状態と、ブレーキランプの点灯状態とで、なるべく違和感が生じないようにしている。しかし、特許文献1では、ドライバによるブレーキペダルの操作が解除された後でも所定期間だけブレーキランプが点灯しているため、ブレーキランプの点灯制御としては好ましくない。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ドライバによるブレーキペダルの踏込み操作中に、確実に上記第2点灯回路の故障診断を行うことを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ドライバによるブレーキペダル操作に応じて、ブレーキ装置が作動状態となったときに車両のブレーキランプを点灯させる第1点灯回路と、車両の運転状態に応じてブレーキ装置が自動的に作動状態となったときに上記ブレーキランプを点灯させる第2点灯回路と、ドライバによるブレーキペダルの踏込み操作中に上記第1点灯回路を遮断し、上記第2点灯回路を作動させる切替手段と、ドライバによるブレーキペダルの踏込み操作中に上記切替手段を作動させて、上記ブレーキランプの点灯状態を検出するブレーキランプ点灯判定手段と
、ドライバによるブレーキペダル操作が行われた時に、ブレーキランプを非点灯とする遮断回路と、を備え、上記切替手段には、上記第1点灯回路と上記第2点灯回路のバッテリとの導通状態を切替え可能な第1切替手段と、上記第1点灯回路と遮断回路のバッテリとの導通状態を切替え可能な第2切替手段と、が含まれ、上記ブレーキペダル操作状態を検出するブレーキ操作検出手段をさらに備え、上記ブレーキ操作検出手段によるブレーキペダル操作検出中に、上記第1切替手段を上記第1点灯回路から上記第2点灯回路へ切替えてブレーキランプを点灯するとともに、上記第2切替手段を上記第1点灯回路から上記遮断回路に切替え、上記ブレーキランプの点灯状態を検出することにより上記第2点灯回路の故障診断を行うことを特徴とするものである。
【0012】
本発明によれば、通常であれば、ブレーキペダルが踏込まれていない状態で第2点灯回路を作動させて、ブレーキランプの点灯状態を確認することで故障診断を行うことに対して、第1点灯回路を遮断することでドライバがブレーキペダルを踏込んだ状態でも第2点灯回路の故障診断を行うことができる。
【0013】
そのため、自車両の制動状態とブレーキランプの点灯状態とが完全に一致させることができ、後続車両のドライバに対してブレーキランプの点灯状態が違和感のないものとすることができる
。
【0014】
加えて、本発明によれば、通常であれば、ドライバによるブレーキペダル操作を検出するブレーキスイッチ1がOFF状態の時に、ブレーキランプ2を点灯させることで自動ブレーキの故障診断を行うことができるが、遮断回路を備えていることで、ドライバがブレーキペダルを操作して、ブレーキスイッチがON状態となっている最中に自動ブレーキの故障診断を行うことができる。
【0015】
よって、従来はドライバがブレーキペダルを踏込んでいないタイミングで、一時的にブレーキランプを点灯させて自動ブレーキの故障診断をおこなっていたが、本発明により、ドライバがブレーキランプを踏込んだ状態で自動ブレーキの故障診断を行うことができる。
【0016】
請求項2に記載の発明は
、上記第2切替手段によって、上記第1点灯回路と、上記遮断回路とを連続的に切替えることによりブレーキランプを点滅させるものである。
【0017】
本発明によれば、上記第2切替手段を連続的に切替えることにより、自動ブレーキの故障診断に加えて、ブレーキランプの点滅によるESS(エマージェンシー・シグナル・システム)制御が可能となる。
【0018】
請求項3に記載の発明は、上記第2切替手段が、上記遮断回路に切替えた時に上記遮断回路の導通状態を検出することで、上記ブレーキランプの点滅制御の故障診断を行うものである。
【0019】
本発明によれば、上記第遮断回路の電流を検出して、電流が検出されれば、ブレーキスイッチがON状態であっても、ブレーキランプが非点灯となっていることを確認できるため、自動ブレーキの故障診断に加えて、ESS(エマージェンシー・シグナル・システム)制御の故障診断も可能とすることができる。
【0020】
よって、自動ブレーキの故障とESS(エマージェンシー・シグナル・システム)制御の故障を確実にドライバへ知らせることができる。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、本発明によれば、自動ブレーキ時におけるブレーキランプの点灯回路の故障診断をドライバによるブレーキペダルの踏込み操作中に行なうことができ、後続車両のドライバに対して違和感を与えることを防止することができる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(1)ブレーキランプの制御装置の全体構成
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施形態に係るブレーキランプの制御装置の回路構成およびブロック図を示すものである。
【0025】
この車両のブレーキランプの制御装置には、ドライバによるブレーキペダル13の踏込み状態を検出するためのブレーキスイッチ1(ブレーキ操作検出手段)を備えており、上記ブレーキスイッチ1によりドライバのブレーキペダル操作を検出した際に、ブレーキランプ2を点灯させる第1点灯回路3を備えている。
【0026】
また、車両の走行中において、先行車両との衝突の危険性が高いなど、車両の走行状態に応じて自動的にブレーキを作動させる信号を出力する自動ブレーキ作動要求部20を備えており、ドライバによるブレーキペダル操作が行われていない状態での自動ブレーキ制動時においてもブレーキランプ2を自動的に点灯させる第2点灯回路4を備えている。
【0027】
そして、上記ブレーキスイッチ1の下流には、上記第1点灯回路3と並列に備えられ、上記第1点灯回路3を介して、バッテリ10からブレーキランプ2へ電流が供給されることを遮断する遮断回路(ESS点滅回路)41を備えている。
【0028】
上記第1点灯回路3は、ドライバによりブレーキペダル13が踏込まれた状態になると、ブレーキスイッチ1によりブレーキペダル13の操作がON状態であることを検出する。そして、ブレーキスイッチ1がON状態となることで車両に搭載されたバッテリ10とブレーキランプ2とが、切替手段(第1切替手段としての第1ブレーキランプリレー8、第2切替手段としての第2ブレーキランプリレー9)を介して導通状態となり、上記バッテリ10から上記ブレーキランプ2へ電流が供給され、ブレーキランプ2が点灯する。
【0029】
上記第2点灯回路4は、上記ブレーキスイッチ1をバイパスして、上記バッテリ10と上記ブレーキランプ2とが、上記第2ブレーキランプリレー9を介して導通状態となるよう構成する。上記第2ブレーキランプリレー9は、ブレーキランプ2と上記第1点灯回路3、上記第2点灯回路4の接続を切替える第2電気接点9bを操作するための第2電磁コイル9aを備えている。
【0030】
そして、車両の走行中において自動ブレーキ作動要求部20から自動ブレーキの作動要求がブレーキ制御部(DSCユニット)6に出力されると、上記DSCユニット6は、自動ブレーキ制御手段55へ、ブレーキランプ2の点灯要求信号を出力し、上記自動ブレーキ制御手段55からトランジスタ30へON信号が入力されると、上記第2電磁コイル9aに励磁電流が流れることで、第2電気接点9bは上記第1点灯回路3の接点から、上記第2点灯回路4の接点に切替えられる。
【0031】
よって、上記第2電気接点9bの切替えにより、ドライバによるブレーキペダル13の操作が行われていない状況においても、上記バッテリ10から上記ブレーキランプ2へ、上記ブレーキスイッチ1をバイパスして電流が供給され、上記ブレーキランプ2が点灯する。
【0032】
このように、上記第2ブレーキランプリレー9は通常時には、上記トランジスタ30がOFF状態となっており、上記第2電気接点9bが上記第1点灯回路3側に接続された状態となる。一方で、自動ブレーキの作動により上記トランジスタ30がON状態となった時は上記第2電気接点9bが上記第2点灯回路4側に接続された状態となる。
【0033】
そして、上記第2ブレーキランプリレー9を含む上記第1点灯回路3の上流には、第1ブレーキランプリレー8が備えられており、第1電気接点8bを上記第1点灯回路3と上記遮断回路41との間で切替え可能となっている。
【0034】
上記遮断回路41は、上記ブレーキスイッチ1の下流に備えられており、上記第1ブレーキランプリレー8の上記第1電気接点8bを上記第1点灯回路3から上記遮断回路41へ切替えることにより、上記ブレーキスイッチ1がON状態の時に、上記バッテリ10の電流がブレーキランプ2に供給されず、上記遮断回路41を介してアースするため、ブレーキランプ2が点灯しない状態となる。
【0035】
また、車両走行中において、上記DSCユニット6には車速センサ14による車速信号が入力される。上記DSCユニット6は、車速センサ14で検出された車速に基づいて(車速を微分することにより)、車両の減速度を算出するようになっている(減速度算出手段)。
【0036】
そして、ドライバによる急なブレーキペダル13の操作により、車両の減速度が所定値以上となった時は、上記DSCユニット6からESS制御手段52に、ESS作動要求信号が入力される。
【0037】
上記ESS制御手段52からトランジスタ31へON信号が入力されると、第1電磁コイル8aに励磁電流が流れることで、第1電気接点8bは上記第1点灯回路3の接点から、上記遮断回路41の接点に切替えられ、その後に上記トランジスタ31はOFF状態となる。
【0038】
このように、上記トランジスタ31のON状態、OFF状態を所定時間繰り返すことによりブレーキランプ2を点滅することができ、後続車両に自車の急制動を注意喚起することができる(ESS制御)。
【0039】
上記第1点灯回路3、上記第2点灯回路4、および上記遮断回路41を含むブレーキランプ2の点灯回路については、回路の導通状態を検出可能なブレーキランプ点灯要求判定手段51と、ESS作動判定手段53と、ブレーキランプ点灯判定手段54とを備えている。
【0040】
また、ドライバによる上記ブレーキペダル13の操作状態は、上記ブレーキペダル13の反力を直接検出する上記ブレーキスイッチ1と、ドライバによるブレーキペダル13へのペダル踏力が倍力装置12により増大され、マスターシリンダ7へ入力された際のマスターシリンダ7のマスターシリンダ圧を検出するブレーキ作動状態検出手段(液圧センサ)11により検出している。
【0041】
そして、上記ブレーキランプ点灯要求判定手段51は、上記第1点灯回路3における上記ブレーキスイッチ1の電流をモニタリングしており、ドライバによるブレーキペダル13の操作によりブレーキスイッチ1がON状態であるか、OFF状態であるかを判定することができる。
【0042】
上記液圧センサ11によりブレーキペダル13の操作を検出しているにも拘わらず、上記ブレーキランプ点灯要求判定手段51が電流を検出できない時は、上記ブレーキスイッチ1から上記バッテリ10までの回路の断線、若しくは、ブレーキスイッチ1自体の故障を判定することができる。
【0043】
上記ESS作動判定手段53は、上記遮断回路41における電流をモニタリングしており、上記ESS制御手段52より上記トランジスタ31へON信号が入力されているにも拘らず、上記遮断回路41の電流が検出されない時は第1ブレーキランプリレー8が故障状態であることを判定することができる。
【0044】
また、上記ブレーキランプ点灯判定手段54は、ブレーキランプ2と並列に備えられており、ブレーキランプ点灯要求判定手段51による点灯要求が検出される時、若しくは、上記液圧センサ11によりマスターシリンダ7内の液圧が検出されているにも拘らず上記ブレーキランプ点灯判定手段54が電流を検出できない時は、第1ブレーキランプリレー8よりも下流側の断線、第2ブレーキランプリレー9、又は、ブレーキランプ2の故障を判定することができる。
【0045】
図2は、ブレーキランプの制御装置を備えた車両の概略図である。
【0046】
例えば、AEB(オート・エマージェンシー・ブレーキ)では、自動ブレーキ作動要求部20により、自車両が先行車両へ衝突する危険性が高いと判断された時には、上記DSCユニット6に自動ブレーキの作動要求信号を出力し、上記DSCユニット6から車両のブレーキ装置15へ信号を出力し、自動ブレーキ制動を行う。
【0047】
そして、自動ブレーキが作動すると共に、上記DSCユニット6から車両に搭載されたコントロールユニット5に備えられた自動ブレーキ制御手段55へブレーキランプ点灯要求信号を出力し、第2ブレーキランプリレー9をON状態にすることでブレーキランプ2が点灯される。
【0048】
(2)ブレーキランプの制御装置における制御内容
次に、本発明の上記制御装置における具体的な制御内容について
図3に示すフローチャートと
図4のタイムチャートに基づき説明する。
【0049】
まず、スタート後のステップS1では、ブレーキランプ点灯要求判定手段51により、ドライバによるブレーキペダル13の踏込み操作があり、ブレーキスイッチ1がON状態となったか否かを判定する。
【0050】
そして、ブレーキスイッチ1がON状態となり、ドライバによるブレーキペダル操作が有りと判定するとステップS2へ進む。
【0051】
ステップS2では、ドライバによるブレーキペダル13の踏込み操作中に、DSCユニット6から自動ブレーキ制御手段55にブレーキランプ点灯要求信号を入力し、自動ブレーキ制御手段55をON状態にすることで、第2ブレーキランプリレー9を駆動する。そして、ブレーキスイッチ1がON状態であるが、ブレーキスイッチ1をバイパスしてブレーキランプ2の点灯を継続させて、ステップS3へ進む。
【0052】
ステップS3では、ステップS2と同様に、ドライバによるブレーキペダル13の踏込み操作中に、DSCユニット6からESS制御手段52にESS作動要求信号を入力し、ESS制御手段52をON状態にすることで、第1ブレーキランプリレー8を駆動する。よって、ブレーキスイッチ1がON状態であるが、ブレーキスイッチ1を介してバッテリ10からブレーキランプ2へ電流が供給されなくなる。
【0053】
そして、ステップS4で、ブレーキランプ点灯判定手段54によりブレーキランプ2がON状態であるか、OFF状態であるかを判定する。
【0054】
ステップS4でブレーキランプ2が点灯中であると判定されると、第2点灯回路4、第2ブレーキランプリレー9は正常であり、ブレーキランプ2が非点灯であれば、ステップS8で第2点灯回路4、又は第2ブレーキランプリレー9は故障中であり、異常と判定することができる。
【0055】
このように、本発明では、ドライバによるブレーキペダル13の踏込み操作中に、第2点灯回路4、第2ブレーキランプリレー9の異常判定を行うことが出来るため、後続車両のドライバが先行車両の挙動とブレーキランプ2の点灯状態に対して感じる違和感を防止することができる。
【0056】
また、ステップS4でブレーキランプ点灯判定手段54がON状態と判定すると、ステップS5へ進む。そして、ESS作動判定手段53がON状態であるか、OFF状態であるかを遮断回路41の電流をモニタリングすることで判定する。
【0057】
そして、ESS作動判定手段がOFF状態であれば、ステップS9で遮断回路41、又は第1ブレーキランプリレー8は故障中であり、異常と判定することができる。
【0058】
よって、本発明では、自動ブレーキ時のブレーキランプ2の点灯回路(第2点灯回路4、第2ブレーキランプリレー9)の故障診断をドライバによるブレーキペダル13の操作中に行ない、さらに、ブレーキランプ2によるESS制御を行ないながらESS制御回路(遮断回路41、第1ブレーキランプリレー8)の故障診断も可能となる。
【0059】
上記ステップS8、ステップS9で点灯回路中に異常があると判定された時は、ドライバに対して図示は省略するが警報音、警報ランプ等で故障中であることを知らせ、修理を促す。
【0060】
そして、上記ブレーキランプ2の点灯回路において、故障診断が完了後はステップS6、ステップS7へ進み、ESS制御手段52、自動ブレーキ制御手段55をOFFにすることで、第1ブレーキランプリレー8、第2ブレーキランプリレー9をOFF状態に戻す。
【0061】
上記点灯回路の故障時における警報については、メータ等に備えられた警報装置を点灯させても良く、また、警報中にはACC等の自動走行を禁止するようにしても良い。自動走行を禁止することで、確実に修理を行うことを促すことができる。
【0062】
また、本実施例においては、第1点灯回路3、第2点灯回路4、遮断回路41を切替える装置としてリレー回路を用いて説明したが、リレー回路と同等の機能を備えた切替手段によって制御を行なっても良く、コントロールユニットに内蔵されていても良い。
【0063】
その他、本発明を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。