特許第6206250号(P6206250)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6206250表示制御装置、画像形成装置およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6206250
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】表示制御装置、画像形成装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0484 20130101AFI20170925BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20170925BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20170925BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20170925BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20170925BHJP
【FI】
   G06F3/0484 150
   G06F3/0484 120
   G06F3/0488
   G09G5/00 510H
   G09G5/00 530T
   G09G5/36 520F
   G09G5/36 520P
   G09G5/38 Z
【請求項の数】10
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2014-36059(P2014-36059)
(22)【出願日】2014年2月26日
(65)【公開番号】特開2015-162028(P2015-162028A)
(43)【公開日】2015年9月7日
【審査請求日】2016年3月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100166981
【弁理士】
【氏名又は名称】砂田 岳彦
(72)【発明者】
【氏名】中田 美沙希
【審査官】 酒井 優一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−022496(JP,A)
【文献】 特開2010−128533(JP,A)
【文献】 特開2005−210467(JP,A)
【文献】 特開2005−310059(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/145276(WO,A1)
【文献】 特開2012−137917(JP,A)
【文献】 特開2008−076445(JP,A)
【文献】 特開2010−154319(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0484
G06F 3/0488
G09G 5/00
G09G 5/36
G09G 5/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書ファイルを示す文書画像を表示する画像表示手段と、
前記画像表示手段に表示された前記文書画像内の箇所を指示する操作を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が前記文書画像内の箇所を指示する操作を受け付けた場合に、指示された当該箇所を中心とする予め定められた大きさを持つ範囲であって、当該箇所を中心に当該文書画像を拡大して前記画像表示手段に表示する場合に画面として表示される大きさの範囲である拡大範囲内で、当該文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上であれば、白画素ではない画素に囲まれた画像部を当該文書画像全体の中から抽出する抽出手段と、
前記拡大範囲内で、前記文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上の場合、前記抽出手段により抽出された前記画像部のうちの前記箇所からの距離が最も短い画像部に関する情報を前記画像表示手段に表示し、当該拡大範囲内で、当該文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値より小さい場合、当該拡大範囲の当該文書画像を当該画像表示手段に表示する制御を行う表示制御手段と
を備える表示制御装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記拡大範囲内で、前記文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上の場合、前記箇所からの距離が最も短い画像部を強調して、当該画像部に関する情報を表示する制御を行うこと
を特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記拡大範囲内で、前記文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上の場合、前記箇所からの距離が最も短い画像部を中心として当該文書画像を拡大して、当該画像部に関する情報を表示する制御を行うこと
を特徴とする請求項1または2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記画像表示手段は、さらに、前記抽出手段により抽出された前記画像部の数を表示し、
前記受付手段は、前記画像部の数が表示された箇所を指示する操作を受け付け、
前記表示制御手段は、前記受付手段が前記画像部の数が表示された箇所を指示する操作を受け付けるごとに、中心に表示する画像部を他の画像部に切り替えて前記文書画像を拡大して表示する制御を行うこと
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項5】
記受付手段が前記文書画像内の箇所を指示する操作を受け付けた場合に、当該文書画像内で、当該文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上であれば、白画素ではない画素に囲まれた画像部を当該文書画像全体の中から抽出する画像部抽出手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記抽出手段または前記画像部抽出手段により抽出された前記画像部の前記文書画像内での位置を報知する報知画像を前記画像表示手段に表示する制御を行うこと
を特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記受付手段は、さらに、前記画像表示手段に表示された前記報知画像を指示する操作を受け付け、
前記表示制御手段は、前記受付手段が前記報知画像を指示する操作を受け付けた場合に、当該報知画像に報知された前記画像部を中心として、前記文書画像を拡大して表示する制御を行うこと
を特徴とする請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記表示制御手段は、前記受付手段が前記文書画像内の箇所を指示する操作を受け付けた場合に、当該文書画像を拡大して表示するとともに、表示範囲の端部から表示範囲外に位置する前記画像部までの距離および当該画像部の大きさを算出し、算出した距離および大きさに基づいて、当該画像部の当該文書画像内での位置および当該画像部の大きさを報知する前記報知画像を表示する制御を行うこと
を特徴とする請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記受付手段は、前記文書画像に対して前記表示範囲を移動させる操作を受け付け、
前記表示制御手段は、前記受付手段が前記表示範囲を移動させる操作を受け付けた場合に、当該表示範囲を移動させるとともに移動後の当該表示範囲の端部から表示範囲外に位置する前記画像部までの距離を算出し、算出した距離に基づいて前記報知画像を表示する制御を行うこと
を特徴とする請求項7に記載の表示制御装置。
【請求項9】
文書ファイルに基づいて記録材に画像を形成する画像形成手段と、
前記文書ファイルを示す文書画像を表示する画像表示手段と、
前記画像表示手段に表示された前記文書画像内の箇所を指示する操作を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が前記文書画像内の箇所を指示する操作を受け付けた場合に、指示された当該箇所を中心とする予め定められた大きさを持つ範囲であって、当該箇所を中心に当該文書画像を拡大して前記画像表示手段に表示する場合に画面として表示される大きさの範囲である拡大範囲内で、当該文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上であれば、白画素ではない画素に囲まれた画像部を当該文書画像全体の中から抽出する抽出手段と、
前記拡大範囲内で、前記文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上の場合、前記抽出手段により抽出された前記画像部のうちの前記箇所からの距離が最も短い画像部に関する情報を前記画像表示手段に表示し、当該拡大範囲内で、当該文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値より小さい場合、当該拡大範囲の当該文書画像を当該画像表示手段に表示する制御を行う表示制御手段と
を備える画像形成装置。
【請求項10】
コンピュータに、
表示部に表示された画像であり文書ファイルを示す文書画像について、当該文書画像内の箇所を指示する操作を受け付ける機能と、
前記文書画像内の箇所を指示する操作を受け付けた場合に、指示された当該箇所を中心とする予め定められた大きさを持つ範囲であって、当該箇所を中心に当該文書画像を拡大して前記表示部に表示する場合に画面として表示される大きさの範囲である拡大範囲内で、当該文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上であれば、白画素ではない画素に囲まれた画像部を当該文書画像全体の中から抽出する機能と、
前記拡大範囲内で、前記文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上の場合、抽出された前記画像部のうちの前記箇所からの距離が最も短い画像部に関する情報を前記表示部に表示し、当該拡大範囲内で、当該文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値より小さい場合、当該拡大範囲の当該文書画像を当該表示部に表示する制御を行う機能と
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、画像形成装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
公報記載の従来技術として、LCD(Liquid Crystal Digital)パネルに画像が表示されており、表示画像の所定部分がユーザによって指定(タッチ)されると、タッチパネルより入力があったと判定されてタッチパネルより入力されたキー信号から入力位置である座標が検出され、また、検出された座標を元に画像の移動幅が算出され、算出された移動幅に基づいて画像の所定部分が画面中央に移動されるとともに、予め設定された倍率で表示され、さらに、ズーム入力があったと判定されると、ズーム信号が検出され、ズーム信号を元に倍率が算出され、算出された倍率で画像が表示される画像表示制御装置が存在する。(特許文献1参照)
【0003】
また、他の公報記載の従来技術として、キーボード上に3×3のマトリクス状に配列されたテンキー「1」〜「9」それぞれの配置位置に対応して液晶表示部における表示画面を3×3のマトリクス状に9分割した各エリアDL、DC、DR、CL、CC、CR、UL、UC、URを設定し、画面位置移動モードでは、テンキー操作に対応した画面位置エリアにカーソル(ポインタ)Kがジャンプ移動されて表示する表示制御装置が存在する。(特許文献2参照)
【0004】
さらに、他の公報記載の従来技術として、画像を表示する表示部を備える画像表示装置において、画像の表示切替が指示され、かつ、人物の顔の領域が選択されている場合には、この選択されている人物の顔の識別情報と同じ識別情報の人物の顔を含む画像を、記憶されている複数の画像から特定し、特定された画像に切り替え、また、一覧表示が指示され、かつ、人物の顔の領域が選択されている場合には、同じように特定された複数の画像を一覧表示する画像表示装置が存在する。(特許文献3参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−233368号公報
【特許文献2】特開2011−118943号公報
【特許文献3】特開2012−252723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、文書ファイルを示す文書画像内に存在する画像部の情報を表示する際のユーザの操作量を軽減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、 文書ファイルを示す文書画像を表示する画像表示手段と、前記画像表示手段に表示された前記文書画像内の箇所を指示する操作を受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記文書画像内の箇所を指示する操作を受け付けた場合に、指示された当該箇所を中心とする予め定められた大きさを持つ範囲であって、当該箇所を中心に当該文書画像を拡大して前記画像表示手段に表示する場合に画面として表示される大きさの範囲である拡大範囲内で、当該文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上であれば、白画素ではない画素に囲まれた画像部を当該文書画像全体の中から抽出する抽出手段と、前記拡大範囲内で、前記文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上の場合、前記抽出手段により抽出された前記画像部のうちの前記箇所からの距離が最も短い画像部に関する情報を前記画像表示手段に表示し、当該拡大範囲内で、当該文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値より小さい場合、当該拡大範囲の当該文書画像を当該画像表示手段に表示する制御を行う表示制御手段と
を備える表示制御装置である。
請求項2記載の発明は、前記表示制御手段は、前記拡大範囲内で、前記文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上の場合、前記箇所からの距離が最も短い画像部を強調して、当該画像部に関する情報を表示する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置である。
請求項3記載の発明は、前記表示制御手段は、前記拡大範囲内で、前記文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上の場合、前記箇所からの距離が最も短い画像部を中心として当該文書画像を拡大して、当該画像部に関する情報を表示する制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の表示制御装置である。
請求項4記載の発明は、前記画像表示手段は、さらに、前記抽出手段により抽出された前記画像部の数を表示し、前記受付手段は、前記画像部の数が表示された箇所を指示する操作を受け付け、前記表示制御手段は、前記受付手段が前記画像部の数が表示された箇所を指示する操作を受け付けるごとに、中心に表示する画像部を他の画像部に切り替えて前記文書画像を拡大して表示する制御を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示制御装置である。
請求項5記載の発明は、記受付手段が前記文書画像内の箇所を指示する操作を受け付けた場合に、当該文書画像内で、当該文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上であれば、白画素ではない画素に囲まれた画像部を当該文書画像全体の中から抽出する画像部抽出手段をさらに備え、前記表示制御手段は、前記抽出手段または前記画像部抽出手段により抽出された前記画像部の前記文書画像内での位置を報知する報知画像を前記画像表示手段に表示する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置である。
請求項6記載の発明は、前記受付手段は、さらに、前記画像表示手段に表示された前記報知画像を指示する操作を受け付け、前記表示制御手段は、前記受付手段が前記報知画像を指示する操作を受け付けた場合に、当該報知画像に報知された前記画像部を中心として、前記文書画像を拡大して表示する制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の表示制御装置である。
請求項7記載の発明は、前記表示制御手段は、前記受付手段が前記文書画像内の箇所を指示する操作を受け付けた場合に、当該文書画像を拡大して表示するとともに、表示範囲の端部から表示範囲外に位置する前記画像部までの距離および当該画像部の大きさを算出し、算出した距離および大きさに基づいて、当該画像部の当該文書画像内での位置および当該画像部の大きさを報知する前記報知画像を表示する制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の表示制御装置である。
請求項8記載の発明は、前記受付手段は、前記文書画像に対して前記表示範囲を移動させる操作を受け付け、前記表示制御手段は、前記受付手段が前記表示範囲を移動させる操作を受け付けた場合に、当該表示範囲を移動させるとともに移動後の当該表示範囲の端部から表示範囲外に位置する前記画像部までの距離を算出し、算出した距離に基づいて前記報知画像を表示する制御を行うことを特徴とする請求項7に記載の表示制御装置である。
請求項9記載の発明は、 文書ファイルに基づいて記録材に画像を形成する画像形成手段と、前記文書ファイルを示す文書画像を表示する画像表示手段と、前記画像表示手段に表示された前記文書画像内の箇所を指示する操作を受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記文書画像内の箇所を指示する操作を受け付けた場合に、指示された当該箇所を中心とする予め定められた大きさを持つ範囲であって、当該箇所を中心に当該文書画像を拡大して前記画像表示手段に表示する場合に画面として表示される大きさの範囲である拡大範囲内で、当該文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上であれば、白画素ではない画素に囲まれた画像部を当該文書画像全体の中から抽出する抽出手段と、前記拡大範囲内で、前記文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上の場合、前記抽出手段により抽出された前記画像部のうちの前記箇所からの距離が最も短い画像部に関する情報を前記画像表示手段に表示し、当該拡大範囲内で、当該文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値より小さい場合、当該拡大範囲の当該文書画像を当該画像表示手段に表示する制御を行う表示制御手段とを備える画像形成装置である。
請求項10記載の発明は、コンピュータに、表示部に表示された画像であり文書ファイルを示す文書画像について、当該文書画像内の箇所を指示する操作を受け付ける機能と、前記文書画像内の箇所を指示する操作を受け付けた場合に、指示された当該箇所を中心とする予め定められた大きさを持つ範囲であって、当該箇所を中心に当該文書画像を拡大して前記表示部に表示する場合に画面として表示される大きさの範囲である拡大範囲内で、当該文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上であれば、白画素ではない画素に囲まれた画像部を当該文書画像全体の中から抽出する機能と、前記拡大範囲内で、前記文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上の場合、抽出された前記画像部のうちの前記箇所からの距離が最も短い画像部に関する情報を前記表示部に表示し、当該拡大範囲内で、当該文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値より小さい場合、当該拡大範囲の当該文書画像を当該表示部に表示する制御を行う機能とを実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、文書ファイルを示す文書画像内に存在する画像部の情報を表示する際のユーザの操作量が軽減される。
請求項2記載の発明によれば、ユーザが指示した箇所からの距離が最も短い画像部を強調して表示することができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、ユーザが指示した箇所からの距離が最も短い画像部を拡大して表示する際のユーザの操作量が軽減される。
請求項4記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、文書画像内の他の画像部を拡大して表示する際のユーザの操作量が軽減される。
請求項5記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、文書画像内に存在する画像部の位置をユーザが認識し易くなる。
請求項6記載の発明によれば、ユーザが選択した画像部を拡大して表示することができる。
請求項7記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、文書画像内に存在する画像部の位置および画像部の大きさをユーザが認識し易くなる。
請求項8記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、表示範囲が移動した場合であっても、文書画像内に存在する画像部の位置および画像部の大きさをユーザが認識し易くなる。
請求項9記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、文書画像内に存在する画像部の情報を表示する際のユーザの操作量を軽減して、記録材に画像を形成する画像形成装置を提供できる。
請求項10記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、文書画像内に存在する画像部の情報を表示する際のユーザの操作量を軽減する機能を、コンピュータにより実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施の形態に係る画像処理装置のハードウェア構成例を示した図である。
図2】本実施の形態に係る画像処理装置の機能構成例を示したブロック図である。
図3】(a)(b)は、表示部に表示される標準ビュー及び拡大ビューの一例を示す図である。
図4】実施の形態1において拡大操作が行われた場合の処理手順の一例を示したフローチャートである。
図5】白紙判定処理の手順の一例を示したフローチャートである。
図6】(a)(b)は、実施の形態1において拡大操作が行われた場合に表示される画面の一例を説明するための図である。
図7】(a)(b)は、拡大操作が行われた場合に表示される画面の他の例を説明するための図である。
図8】実施の形態2において拡大操作が行われた場合の処理手順の一例を示したフローチャートである。
図9】(a)〜(c)は、実施の形態2において拡大操作が行われた場合に表示される画面の一例を説明するための図である。
図10】実施の形態3において拡大操作が行われた場合の処理手順の一例を示したフローチャートである。
図11】(a)(b)は、実施の形態3において拡大操作が行われた場合に表示される画面の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[実施の形態1]
<画像処理装置のハードウェア構成>
図1は、本実施の形態に係る画像処理装置100のハードウェア構成例を示した図である。本実施の形態に係る画像処理装置100は、例えば、スキャン機能、プリント機能、コピー機能等を備えた装置であり、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、表示機構104、画像読取部105、画像形成部106、画像処理部107、通信部108、記憶装置109を備える。なお、これらの各機能部は、バス110に接続されており、このバス110を介してデータの授受を行う。本実施の形態では、表示制御装置、画像形成装置の一例として、画像処理装置100が使用される。
【0011】
CPU101は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行する。また、ROM102は、CPU101により実行される制御プログラムを記憶している。そして、CPU101は、ROM102に記憶されている制御プログラムを読み出し、RAM103を作業エリアにして制御プログラムを実行する。CPU101により制御プログラムが実行されると、画像処理装置100における各機能部の機能が実現される。これにより、例えば、表示機構104に予め定められた表示がなされ、また、画像読取部105にセットされた原稿の読み取り等が行われる。
【0012】
なお、CPU101によって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。また、インターネットなどの通信手段を用いて画像処理装置100にダウンロードさせてもよい。
【0013】
表示機構104は、例えば液晶のタッチパネルディスプレイ(以下、タッチパネルと称する)により構成され、画像処理装置100に関するデータ等を表示する。また、表示機構104は、表示した画面に対してユーザによる接触が行われたことを検知して、ユーザからの操作を受け付ける。接触を検知する手段としては、接触による圧力をもとに検知する手段や、接触した物の静電気をもとに検知する手段等、どのようなものが用いられても良い。
【0014】
また、表示機構104は、文書ファイルの印刷後の状態を示すプレビュー画面である標準ビューや拡大ビューを表示する。ここで、標準ビューとは、文書ファイルの印刷後の状態を示す各ページの画像(以下、1ページ分の画像を文書画像と称する)を一列に並べて表示する表示モードであり、拡大ビューとは、指定されたページの文書画像を拡大して表示する表示モードである。標準ビュー及び拡大ビューは、ユーザの操作により相互に切り替えが行われるものとする。
【0015】
画像読取部105は、文書を読み取り読み取った文書の画像を表す画像データを生成する画像読取装置(スキャナ装置)を備えており、生成した画像データを画像処理部107へ出力する。
画像形成手段の一例としての画像形成部106は、例えば、電子写真方式等によって、記録材の一例としての用紙に対して画像データに応じたトナー像を形成して印刷処理を行う画像形成機構を備えている。
【0016】
画像処理部107は、入力される画像データに色補正や階調補正等の画像処理を施すものであり、画像処理が施された画像データを生成して画像形成部106へ出力する。
通信部108は、不図示の通信回線に接続されており、通信回線に接続されている他の装置と通信を行う通信インターフェースとして機能する。
記憶装置109は、ハードディスク装置などの記憶領域を具備しており、例えば通信部108で受信したデータや画像処理装置100で生成されたデータ等を記憶する。
【0017】
<画像処理装置の機能構成>
次に、本実施の形態に係る画像処理装置100の機能構成について説明する。図2は、本実施の形態に係る画像処理装置100の機能構成例を示したブロック図である。
画像処理装置100は、各種画面を表示する表示部111と、ユーザによる接触操作を検知する位置検知部112と、ユーザによる接触操作の種類を判別する操作判別部113と、制御信号を生成して表示部111における表示を制御する表示制御部114と、表示制御部114による表示制御に用いられるデータを記憶する記憶部115とを備える。
【0018】
画像表示手段の一例としての表示部111は、表示機構104のタッチパネルであり、表示制御部114の制御のもと、標準ビューや拡大ビュー等の各種画面を表示する。
【0019】
受付手段の一例としての位置検知部112は、表示部111に表示された画面上でのユーザによる接触操作を検知し、接触された位置の情報を操作判別部113に通知する。ここで、位置検知部112は、ユーザによる接触が継続して行われていれば、接触が行われている間に、例えば予め定められた間隔で接触されている位置を操作判別部113に通知する。また、以下の説明では、ユーザの指が画面に触れることによる操作を接触操作として説明するが、ユーザの指ではなく、例えば、ユーザが持つタッチペン等が画面に触れる操作を接触操作としても良い。
【0020】
受付手段の一例としての操作判別部113は、位置検知部112から通知された情報をもとに、ユーザによる操作として受け付ける接触操作の種類を判別する。ここで、受け付ける接触操作としては、例えば、「タップ」、「ダブルタップ」、「フリック」、「ドラッグ」等が存在する。「タップ」とは、画面にユーザの指が触れる操作である。「ダブルタップ」とは、「タップ」の操作が同じ位置で連続して行われる操作である。「タップ」や「ダブルタップ」は画面に表示された箇所を指示する操作であり、本実施の形態では、標準ビューで表示された文書画像内でダブルタップの操作が行われると、文書画像を拡大して表示するために標準ビューから拡大ビューへ切り替わるものとする。以下では、ダブルタップのように文書画像を拡大して表示するための接触操作を拡大操作と称することとする。
【0021】
また、「フリック」とは、指が画面に触れた状態で、ユーザが指を払うように離す操作である。「ドラッグ」とは、指が画面に触れた状態で、ユーザがそのまま指を移動させる操作である。そして、操作判別部113は、受け付ける接触操作の種類を判別すると、判別した接触操作に関する情報を表示制御部114に通知する。接触操作に関する情報には、接触操作の種類や、接触された位置の情報等が含まれる。
【0022】
抽出手段、表示制御手段の一例としての表示制御部114は、表示部111における表示を制御するための制御信号を生成し、表示部111の表示を制御する。ここで、表示制御部114は、操作判別部113から接触操作の情報が通知されると、通知された情報に基づいて表示部111の表示を制御する。例えば、表示部111に標準ビューが表示されている場合に、表示された文書画像内でユーザにより拡大操作が行われると、表示制御部114は、表示を標準ビューから拡大ビューへ切り替える制御を行う。
【0023】
ここで、表示制御部114は、表示を標準ビューから拡大ビューへ切り替える際、まず、ユーザの操作により指示された箇所、即ち、拡大操作が行われた箇所(以下、拡大操作箇所と称する)を中心とする予め定められた大きさを持つ領域を算出する。そして、表示制御部114は、算出した領域に対して白紙判定処理を行い、算出した領域が白紙であるか否かを判定する。白紙判定処理とは、対象となる領域内の文書画像の画素のうちの白画素の割合が予め定められた閾値以上であれば、その領域が白紙と判定される処理である。
【0024】
この白紙判定処理は、例えば、通信部108で他の装置から受信した画像データや、画像読取部105にて生成した画像データ等、画像処理装置100にて縮小等の画像処理を行っていない状態の元の画像データの画素について行われるものとする。また、表示制御部114は、白紙判定処理を実行するにあたり、対象となる領域内の白画素を抽出するが、例えば、領域内の各画素について、色の明るさの濃淡を表す階調等の画素値を予め定められた閾値と比較し、画素値が閾値より大きい画素を白画素として抽出するものとする。
【0025】
表示制御部114は、算出した領域が白紙でないと判定した場合、算出した領域をそのまま拡大ビューの表示範囲(以下、拡大表示範囲と称する)に表示して文書画像を拡大する。一方、表示制御部114は、算出した領域が白紙であると判定した場合、拡大操作が行われた文書画像全体の中から、白画素ではない画素に囲まれた画像部を抽出する。次に、表示制御部114は、抽出した画像部のうちの拡大操作箇所からの距離が最も短い画像部(即ち、拡大操作箇所から最も近い画像部)を選択する。そして、表示制御部114は、選択した画像部を中心として予め定められた大きさを持つ領域を算出し、算出した領域を拡大ビューの拡大表示範囲に表示して文書画像を拡大する。
【0026】
付言すると、表示制御部114が、選択した画像部を中心として文書画像を拡大して表示することで、ユーザの操作により指示された箇所からの距離が最も短い画像部が強調され、この画像部に関する情報が表示されることとなる。また、表示制御部114により算出される予め定められた大きさを持つ領域は、拡大表示範囲の大きさと同じになるように算出されるものであり、以下では、この予め定められた大きさを持つ領域を拡大領域と称することとする。
【0027】
また、表示制御部114が画像部を抽出する手法としては、例えば、従来技術であるラベリング処理等が用いられるものとする。ラベリング処理とは、連結している画素に同じ番号を割り振る処理であり、本実施の形態では、白画素ではない画素で連結しているものに同じ番号を割り振ることで、同じ番号を振られた連結領域が画像部として抽出される。また、表示制御部114は、例えば、連結している画素数や、連結領域の面積に閾値を設けて、閾値以上の領域を画像部として抽出することとしても良い。さらに、表示制御部114は、例えば、近くに位置する連結領域と連結領域とをまとめて画像部として抽出することとしても良い。
【0028】
記憶部115は、表示部111に表示される画面の情報や、文書画像に関するデータ等、表示制御部114による表示制御に用いられるデータを記憶する。
【0029】
<標準ビュー及び拡大ビューの説明>
次に、表示部111に表示される画面について説明する。
図3(a)(b)は、表示部111(図2参照)に表示される標準ビュー及び拡大ビューの一例を示す図である。図3(a)は標準ビューを示す図であり、図3(b)は拡大ビューを示す図である。
【0030】
図3(a)に示すように、標準ビューでは、文書ファイルにおける各ページの文書画像が一列に並んで表示される。また、文書画像は、標準ビューにおける表示範囲(以下、標準表示範囲と称する)内に少なくとも1ページ以上の文書画像が収まるように縮小される。図3(a)に示す標準ビューでは、標準表示範囲1において、文書画像2Aが中心に表示されており、文書画像2A内には画像部3Aおよび画像部3Bが存在している。また、例えば、文書画像2A内で拡大操作が行われると、標準ビューから拡大ビューへの切り替えが実行される。
【0031】
次に、図3(b)に示すように、拡大ビューでは、文書画像が標準ビューで表示されていた場合よりも拡大されて拡大表示範囲6に表示される。図3(b)に示す拡大ビューは、図3(a)の破線で示された領域4が拡大されたものであり、拡大表示範囲6に領域4が表示されている。また、表示部111には「B1」の文字が付されている切替ボタン5が表示されており、例えばタップの操作により切替ボタン5が押下(選択)されると、拡大ビューから標準ビューへの切り替えが実行される。さらに、拡大表示範囲6において、例えばフリックやドラッグの操作が行われると、文書画像2Aに対して拡大表示範囲6が移動し、同一ページ内の異なる部分が表示される。
【0032】
<拡大操作が行われた場合の処理手順>
次に、拡大操作が行われた場合の処理手順について説明する。図4は、本実施の形態において拡大操作が行われた場合の処理手順の一例を示したフローチャートである。
まず、ユーザにより表示部111に表示された画面上で拡大操作が行われると、位置検知部112は、接触操作が行われたことを検知し、接触された位置の情報を操作判別部113に通知する(ステップ101)。次に、操作判別部113は、位置検知部112に通知された情報をもとに、ユーザによる接触操作が拡大操作であると判別する(ステップ102)。そして、操作判別部113は、拡大操作に関する情報、即ち、拡大操作箇所等の情報を表示制御部114に通知する。
【0033】
次に、表示制御部114は、操作判別部113に通知された情報をもとに、文書画像内の拡大操作箇所を中心とする拡大領域を算出する(ステップ103)。そして、表示制御部114は、算出した拡大領域に対して白紙判定処理を行い(ステップ104)、拡大領域が白紙であるか否かを判定する(ステップ105)。白紙判定処理の手順については図5で説明する。
【0034】
拡大領域が白紙であれば(ステップ105でYes)、表示制御部114は、例えばラベリング処理を用いて、拡大操作が行われた文書画像内に存在する画像部を抽出し(ステップ106)、抽出した画像部のうち拡大操作箇所から最も近い画像部を選択する(ステップ107)。そして、表示制御部114は、選択した画像部を中心とする拡大領域を拡大ビューの拡大表示範囲6に表示して(ステップ108)、本処理フローは終了する。
【0035】
一方、ステップ103で算出した拡大領域が白紙でなければ(ステップ105でNo)、表示制御部114は、ステップ103で算出した拡大領域、即ち、拡大操作箇所を中心とする拡大領域を拡大ビューの拡大表示範囲6に表示して(ステップ109)、本処理フローは終了する。
【0036】
<白紙判定処理の説明>
次に、白紙判定処理について説明する。図5は、白紙判定処理の手順の一例を示したフローチャートである。
まず、表示制御部114は、白紙か否かの判定を行う設定がされているか否かを判定する(ステップ201)。この設定有無については、ユーザにより変更可能であるものとする。白紙か否かの判定を行う設定がされていれば(ステップ201でYes)、表示制御部114は、判定処理を行う対象の文書画像内の領域に対して、縮小等の画像処理が行われていない状態で、領域内の全画素数と白画素数とを算出する(ステップ202)。
【0037】
次に、表示制御部114は、算出した全画素数および白画素数に基づいて、全画素に対して白画素の占める割合が、予め定められた閾値以上であるか否かを判定する(ステップ203)。例えば、予め定められた閾値が100パーセントであれば、全ての画素が白画素である場合に白紙と判定される。また、予め定められた閾値は、ユーザの設定等により変更可能な値であるものとする。
【0038】
白画素の割合が予め定められた閾値以上であれば(ステップ203でYes)、表示制御部114は、対象となる領域が白紙であると判定し(ステップ204)、本処理フローは終了する。一方、白紙か否かの判定を行う設定がされていない場合(ステップ201でNo)、または白画素の割合が予め定められた閾値より小さい場合(ステップ203でNo)、表示制御部114は、対象となる領域が白紙ではないと判定し(ステップ205)、本処理フローは終了する。
【0039】
<拡大操作が行われた場合の処理の例>
次に、拡大操作が行われた場合に表示される画面について説明する。図6(a)(b)は、本実施の形態において拡大操作が行われた場合に表示される画面の一例を説明するための図である。図6(a)は標準ビューを示す図であり、文書画像2Aのページが中心に表示されている。また、図6(b)は、図6(a)の標準ビューから切り替わって表示される拡大ビューを示す図であり、図6(a)の破線で示す領域7を拡大操作箇所とする。さらに、図6(a)の領域7を中心とする拡大領域は、白紙であるものとする。
【0040】
図6(a)の領域7において拡大操作が行われると、領域7を中心とする拡大領域は白紙であるため、表示制御部114は、文書画像2Aのページ内の画像部3A、画像部3Bを抽出し、拡大操作箇所である領域7から最も近い画像部である画像部3Aを選択する。そして、図6(b)に示す拡大ビューのように、表示制御部114(図2参照)は、画像部3Aを中心とする拡大領域を拡大表示範囲6に表示する。ここで、例えば、領域7を中心とする拡大領域が文書画像2A内に収まらない場合、表示制御部114は、拡大領域内の文書画像2Aの画素に対して、白紙判定処理を行うものとする。
【0041】
<拡大操作が行われた場合の処理の他の例>
次に、拡大操作が行われた場合の処理の他の例について説明する。図7(a)(b)は、拡大操作が行われた場合に表示される画面の他の例を説明するための図である。図7(a)(b)は拡大ビューを示す図であり、図7(a)に示す拡大ビューは、図6(a)の領域7において拡大操作が行われて表示されるものとする。
【0042】
まず、図6(a)の領域7において拡大操作が行われると、領域7を中心とする拡大領域は白紙であるため、表示制御部114は、図6(b)に示す拡大ビューと同様に、画像部3Aを中心とする拡大領域を拡大表示範囲6に表示する。ここで、本例における表示制御部114は、拡大操作が行われた文書画像内に存在するものとして抽出した画像部の数をカウントし、図7(a)に示す拡大ビューのように、カウントして得た数を数表示部8に表示するものとする。図7(a)に示す拡大ビューでは、表示制御部114は、文書画像内の画像部として画像部3A、画像部3Bを抽出し、画像部の数を2つとカウントするため、数表示部8に「2」と表示している。
【0043】
次に、図7(a)に示す拡大ビューにおいて、タップ等により数表示部8の箇所を指示する操作が行われると、表示制御部114は、中心とする画像部を抽出した次の画像部に切り替える。即ち、表示制御部114は、文書画像2Aに対して拡大表示範囲6を移動させて、次の画像部を中心とする拡大領域を拡大表示範囲6に表示する。ここでは、画像部3Aの次の画像部は画像部3Bであるため、図7(b)に示す拡大ビューのように画像部3Bを中心とする拡大領域が表示される。
【0044】
また、画像部3Aを中心とする拡大領域が表示された後に、フリック等の操作が行われて拡大表示範囲6が移動した場合であっても、数表示部8が押下されると、次の画像部である画像部3Bを中心とする拡大領域が表示されるものとする。また、図7に示す例では抽出された画像部が2つであるが、抽出された画像部が3つ以上である場合に数表示部8が押下されると、例えば、表示制御部114が定めた順番等の何らかの順番に従って画像部が選択される。そして、数表示部8が押下されるごとに、中心に表示される画像部が他の画像部に切り替わって拡大領域が表示されるものとする。
【0045】
このように、本実施の形態に係る画像処理装置100は、文書画像を拡大して表示するための接触操作が行われると、接触が行われた位置を中心とする領域が白紙であるか否かを判定し、白紙であれば、接触が行われた位置からの距離が最も短い画像部を中心として、文書画像を拡大して表示する。そのため、例えば、拡大表示前のプレビュー画面で画像部が小さい、または画像部が薄い等のために、ページ内のどこに画像部があるかユーザに見えづらく、ユーザが拡大したい領域が定まらないような場合であっても、ユーザの操作により画像部が描かれている位置に表示範囲が移動して拡大表示される。
【0046】
そして、例えば、拡大表示後に、ユーザが表示範囲を移動させて画像部が描かれている箇所を探す操作を行うような構成と比較して、本実施の形態に係る画像処理装置100では、文書画像内に存在する画像部の情報を表示する際のユーザの操作量が軽減される。
また、数表示部8が押下されると、中心に表示される画像部が切り替わり、次の画像部が描かれている位置に表示範囲が移動するため、文書画像内の他の画像部を拡大して表示する際のユーザの操作量が軽減される。
【0047】
[実施の形態2]
次に、実施の形態2について説明する。本実施の形態では、ハードウェア構成および機能部の構成は実施の形態1と同様であるが、拡大操作が行われた際の表示制御部114による処理が異なる。実施の形態1では、標準ビューにおいて拡大操作が行われると、表示制御部114は拡大操作箇所から最も近い画像部を中心に表示していた。これに対し、本実施の形態では、標準ビューにおいて拡大操作が行われると、表示制御部114は、拡大操作が行われた文書画像内に存在している画像部の位置を報知する表示を行う。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0048】
<拡大操作が行われた場合の処理手順>
図8は、本実施の形態において拡大操作が行われた場合の処理手順の一例を示したフローチャートである。
まず、ユーザにより表示部111に表示された画面上で拡大操作が行われると、位置検知部112は、接触操作が行われたことを検知し、接触された位置の情報を操作判別部113に通知する(ステップ301)。次に、操作判別部113は、位置検知部112に通知された情報をもとに、ユーザによる接触操作が拡大操作であると判別する(ステップ302)。そして、操作判別部113は、拡大操作に関する情報、即ち、拡大操作箇所等の情報を表示制御部114に通知する。
【0049】
表示制御部114は、操作判別部113から拡大操作に関する情報が通知されると、拡大操作が行われた文書画像全体に対して白紙判定処理を行い(ステップ303)、文書画像が白紙であるか否かを判定する(ステップ304)。次に、文書画像が白紙であれば(ステップ304でYes)、表示制御部114は、例えばラベリング処理を用いて、文書画像内に存在する画像部を抽出し(ステップ305)、抽出した画像部に報知画像の一例としてのマークを付加する(ステップ306)。
【0050】
付言すると、表示制御部114が、ユーザの操作により指示された箇所からの距離が最も短い画像部にマークを付加することで、この画像部が強調され、この画像部に関する情報が表示されることとなる。また、各画像部に付加されるマークは、画像部の文書画像内での位置をユーザに報知するためのものであり、例えば、画像部を囲むような円や四角形等が考えられるが、画像部を指し示すものであればどのようなものでも良いこととする。
【0051】
次に、タップにより画像部に付加されたマークを指示する操作が行われると、位置検知部112は、接触操作が行われたことを検知し、操作判別部113は、位置検知部112に通知された情報をもとに、接触操作がタップであると判別する(ステップ307)。ただし、マークを選択する操作はどのような操作でも良く、タップに限られるものではない。
【0052】
次に、表示制御部114は、操作判別部113から接触操作に関する情報が通知されると、接触されたマークが付加されている画像部が選択されたものとして、選択された画像部を中心とする拡大領域を拡大ビューの拡大表示範囲6に表示して文書画像を拡大する(ステップ308)。そして、本処理フローは終了する。一方、ステップ304において否定の判断が行われた場合(ステップ304でNo)、即ち、文書画像が白紙ではない場合、表示制御部114は、ステップ301で接触された位置を中心とする拡大領域、即ち、拡大操作箇所を中心とする拡大領域を拡大ビューの拡大表示範囲6に表示して(ステップ309)、本処理フローは終了する。
【0053】
また、ステップ307では、ユーザが画像部に付加されたマークを指示する操作を行うこととしたが、例えば、ユーザがマークで示された箇所以外の部分を指示する操作を行った場合、表示制御部114は、指示された部分を中心とする拡大領域を拡大表示範囲6に表示するものとする。
【0054】
<拡大操作が行われた場合の処理の例>
次に、拡大操作が行われた場合に表示される画面について説明する。図9(a)〜(c)は、本実施の形態において拡大操作が行われた場合に表示される画面の一例を説明するための図である。図9(a)(b)は標準ビューを示す図であり、文書画像2Aのページが中心に表示されている。また、図9(c)は、図9(b)の標準ビューから切り替わって表示される拡大ビューを示す図である。さらに、図9(a)の破線で示す領域7を拡大操作箇所とし、図9(a)の文書画像2Aは白紙であるものとする。
【0055】
まず、図9(a)の領域7において拡大操作が行われると、拡大操作が行われた文書画像2Aは白紙であるため、表示制御部114は、文書画像2A内の画像部3A、画像部3Bを抽出する。そして、図9(b)に示す標準ビューのように、表示制御部114は、抽出した画像部3Aおよび画像部3Bにマークを付加する。図9(b)に示す標準ビューでは、画像部3Aおよび画像部3Bに対して、各画像部を囲む円のマークが付加されている。
【0056】
次に、図9(b)に示す標準ビューにおいて、ユーザがタップ等により円に囲まれた領域内を指示する操作を行うと、表示制御部114は、指示された円に囲まれた画像部を中心とする拡大領域を拡大表示範囲6に表示する。図9(c)に示す拡大ビューは、図9(b)に示す標準ビューにおいて、画像部3Bに付加された円が指示されて、画像部3Bを中心とする拡大領域が表示されたものである。一方、図9(b)に示す標準ビューにおいて、ユーザが画像部に付加された円に囲まれた領域以外の部分をタップ等により指示すると、表示制御部114は、指示された部分を中心とする拡大領域を拡大表示範囲6に表示する。
【0057】
このように、本実施の形態に係る画像処理装置100は、文書画像を拡大して表示するための操作が行われると、文書画像全体が白紙であるか否かを判定し、白紙であれば、文書画像内の画像部にマークを付加してユーザに画像部の文書画像内での位置を報知する。そのため、例えば、ページ内のどこに画像部があるかユーザに見えづらく、ユーザが拡大したい領域が定まらないような場合であっても、ユーザの操作により画像部の位置が報知される。
【0058】
また、本実施の形態では、表示制御部114は、全ての画像部に円のマークを付加することとしたが、このような構成に限られるものではない。例えば、表示制御部114は、抽出した画像部の種類や位置に応じて、付加するマークを変えることとしても良い。例えば、表示制御部114は、従来技術であるOCR(Optical Character Recognition)処理を用いて文字を読み取り、文字部分には四角形のマークを付加し、文字以外の部分には円のマークを付加することとしても良い。さらに、表示制御部114は、ページ上部に複数の文字を読み取った場合にはその文字部分をヘッダーと判定して、ヘッダー用のマークを付加することとしても良い。
【0059】
さらに、本実施の形態においても実施の形態1と同様に、図6に示すように、表示制御部114は、文書画像内の画像部の数をカウントし、カウントして得た数を数表示部8に表示することとしても良い。そして、数表示部8が押下されると、順番に画像部を中心とする拡大領域が表示される。ここで、図9(b)に示す標準ビューにおいて数表示部8が押下された場合には、例えば、表示制御部114が予め定められた基準に従って選択した画像部を中心とする拡大領域が拡大表示範囲6に表示されるものとする。
【0060】
そして、本実施の形態では、表示制御部114は、文書画像全体に対して白紙判定処理を行うこととしたが、実施の形態1と同様に、拡大操作箇所を中心とする拡大領域に対して白紙判定処理を行うこととしても良い。この場合、表示制御部114は、ステップ303及びステップ304にて拡大操作箇所を中心とする拡大領域が白紙であるか否かを判定する。そして、拡大領域が白紙である場合には、表示制御部114は、ステップ305及びステップ306にて、拡大操作が行われた文書画像全体の中から画像部を抽出してマークを付加する。
【0061】
また、白紙判定処理に用いられる予め定められた閾値は、白紙判定処理の対象とする領域に応じて変わることとしても良い。例えば、文書画像全体に対して白紙判定処理が行われる場合には、予め定められた閾値を95パーセントとし、拡大操作箇所を中心とする拡大領域に対して白紙判定処理が行われる場合には、予め定められた閾値を100パーセントとするような対応が考えられる。
【0062】
[実施の形態3]
次に、実施の形態3について説明する。本実施の形態では、ハードウェア構成および機能部の構成は、実施の形態1及び実施の形態2と同様であるが、拡大操作が行われた際の表示制御部114による処理が異なる。例えば、実施の形態2では、標準ビューにおいて拡大操作が行われると、表示制御部114は、抽出した画像部の位置を報知するために、画像部にマークを付加していた。これに対し、本実施の形態では、表示制御部114は、抽出した画像部の位置および画像部の大きさを報知するための画像を表示する処理を行う。なお、本実施の形態において、実施の形態1及び実施の形態2と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0063】
<拡大操作が行われた場合の処理手順>
図10は、本実施の形態において拡大操作が行われた場合の処理手順の一例を示したフローチャートである。
まず、ステップ401〜405、ステップ408の処理は、図8のステップ301〜305、ステップ309の処理と同じであるため、ここでは説明を省略する。そして、ステップ405において、表示制御部114は、文書画像内に存在する画像部を抽出すると、抽出した各画像部について、拡大操作箇所を中心とする拡大領域、即ち、拡大ビューに遷移した際の拡大表示範囲6の端部から画像部までの距離と画像部の大きさとを算出する(ステップ406)。ステップ406の処理は、拡大表示範囲外の画像部について行われるものとする。
【0064】
次に、表示制御部114は、標準ビューから拡大ビューに切り替え、拡大操作箇所を中心とする拡大領域を拡大表示範囲6に表示するとともに、拡大表示範囲6の端部に、ステップ406で算出した画像部までの距離と画像部の大きさとをユーザに報知するための画像(以下、報知画像と称する)を表示する(ステップ407)。報知画像は、画像部に対応するように、画像部ごとに表示される。
【0065】
ここで、表示制御部114は、画像部までの距離や画像部の大きさに応じて、報知画像の色の濃淡や、報知画像の大きさ等を変化させて、画像部の文書画像内での位置および画像部の大きさを報知する。例えば、表示制御部114は、拡大表示範囲6の端部から画像部までの距離が短いほど報知画像の色を濃くしたり、画像部が大きいほど報知画像を大きくしたりする処理を行う。付言すると、表示制御部114が、ユーザの操作により指示された箇所からの距離が最も短い画像部に対応する報知画像を表示することで、この画像部に関する情報が表示されることとなる。そして、本処理フローは終了する。
【0066】
<拡大操作が行われた場合の処理の例>
次に、拡大操作が行われた場合に表示される画面について説明する。図11(a)(b)は、本実施の形態において拡大操作が行われた場合に表示される画面の一例を説明するための図である。図11(a)は標準ビューを示す図であり、文書画像2Bのページが中心に表示されている。また、図11(b)は、図11(a)の標準ビューから切り替わって表示される拡大ビューを示す図であり、図11(a)の破線で示す領域9を拡大操作箇所とする。さらに、図11(a)の文書画像2Bは白紙であるものとする。
【0067】
まず、図11(a)の領域9において拡大操作が行われると、拡大操作が行われた文書画像2Bは白紙であるため、表示制御部114は、文書画像2B内の画像部3C、画像部3Dを抽出する。そして、表示制御部114は、抽出した各画像部について、拡大操作箇所を中心とする拡大領域、即ち、拡大ビューに遷移した際の拡大表示範囲6の端部から画像部までの距離と画像部の大きさとを算出する。
【0068】
次に、表示制御部114は、標準ビューから拡大ビューに切り替え、図11(b)に示す拡大ビューのように、拡大操作箇所である領域9を中心とする拡大領域を拡大表示範囲6に表示するとともに、画像部までの距離と画像部の大きさとを報知する報知画像を表示する。図11(b)に示す拡大ビューでは、画像部3C、画像部3Dについてそれぞれ、報知画像10A、報知画像10Bが表示されている。
【0069】
ここで、報知画像10Aは、拡大表示範囲6の端部のうち画像部3Cからの距離が短い箇所に表示され、報知画像10Bは、拡大表示範囲6の端部のうち画像部3Dからの距離が短い箇所に表示されている。また、画像部3Dは画像部3Cよりも大きいため、報知画像10Bは報知画像10Aよりも大きく表示されている。さらに、拡大表示範囲6の端部から画像部3Cまでの距離S1は、拡大表示範囲6の端部から画像部3Dまでの距離S2より短いため、報知画像10Aの色は報知画像10Bの色よりも濃く表示されている。
【0070】
また、文書画像内の画像部が複数ある場合、報知画像も複数存在するため、各報知画像に対して番号が割り振られ、割り振られた番号も表示される。図11(b)に示す拡大ビューでは、報知画像10Aに「1」の番号(符号11Aで示す番号)が割り振られ、符号11Aが、対応する報知画像である報知画像10Aの隣に表示されている。また、報知画像10Bに「2」の番号(符号11Bで示す番号)が割り振られ、符号11Bが、対応する報知画像である報知画像10Bの隣に表示されている。
さらに、拡大ビューにおいて、例えば報知ボタン(不図示)を押下することにより、ユーザは、報知画像の表示、非表示を切り替えられるものとする。
【0071】
このように、本実施の形態に係る画像処理装置100は、文書画像を拡大して表示するための操作が行われると、文書画像全体が白紙であるか否かを判定し、白紙であれば、表示範囲の端部から画像部までの距離および画像部の大きさを算出する。そして、画像処理装置100は、画像部の文書画像内での位置(画像部がある方向、画像部までの距離等)や画像部の大きさを報知するための報知画像を表示する。そのため、例えば、ページ内のどこに画像部があるかユーザに見えづらく、ユーザが拡大したい領域が定まらないような場合であっても、ユーザの操作により画像部の位置および大きさが報知される。
【0072】
また、本実施の形態では、表示制御部114は、拡大操作箇所を中心とする拡大領域を拡大表示範囲6に表示するとともに、この拡大表示範囲6の端部から画像部までの距離を報知する報知画像を表示することとしたが、このような構成に限られるものではない。例えば、表示制御部114は、拡大操作箇所から最も近い画像部を中心とする拡大領域を拡大表示範囲6に表示するとともに、この拡大表示範囲6から画像部までの距離を報知する報知画像を表示することとしても良い。さらに、例えば、フリック等、文書画像2Bに対して拡大表示範囲6を移動させる操作が行われた場合にも、表示制御部114は、拡大表示範囲6を移動させるとともに移動後の拡大表示範囲6の端部から画像部までの距離を算出し、算出した距離に基づいて報知画像を表示することとしても良い。
【0073】
さらに、本実施の形態においても実施の形態1と同様に、図6に示すように、表示制御部114は、文書画像内の画像部の数をカウントし、カウントして得た数を数表示部8に表示することとしても良い。そして、数表示部8が押下されると、順番に画像部を中心とする拡大領域が表示される。ここで、図11(b)に示す拡大ビューのように画像部を中心として表示されていない場合に数表示部8が押下された場合には、例えば、表示制御部114が予め定められた基準に従って選択した画像部を中心とする拡大領域が拡大表示範囲6に表示されるものとする。
【0074】
そして、本実施の形態では、表示制御部114は、文書画像全体に対して白紙判定処理を行うこととしたが、実施の形態1と同様に、拡大操作箇所を中心とする拡大領域に対して白紙判定処理を行うこととしても良い。この場合、表示制御部114は、ステップ403及びステップ404にて拡大操作箇所を中心とする拡大領域が白紙であるか否かを判定する。そして、拡大領域が白紙である場合には、表示制御部114は、ステップ405乃至ステップ407にて、拡大操作が行われた文書画像全体の中から画像部を抽出して拡大表示範囲6の端部に報知画像を表示する。また、実施の形態2と同様に、白紙判定処理に用いられる予め定められた閾値は、白紙判定処理の対象とする領域に応じて変わることとしても良い。
【0075】
以上説明した実施の形態1乃至3では、画像処理装置100がタッチパネルを備える構成としたが、このような構成に限られるものではない。例えば、ユーザは、タッチパネルを備えた携帯情報端末(いわゆる、スマートフォンやタブレット端末等)において操作を行うこととしても良い。このような場合、携帯情報端末と画像処理装置100とはネットワークを介して接続され、携帯情報端末のタッチパネルには画像処理装置100が保持する画像データが表示される。そして、例えば、携帯情報端末のタッチパネルに表示された画像データに対してユーザが拡大操作を行うことにより、タッチパネルの表示が標準ビューから拡大ビューに切り替わる。また、例えば、タッチパネルにて画像データの印刷を実行する操作が選択されると、選択された操作内容が携帯情報端末から画像処理装置100に送信され、画像処理装置100にて印刷が実行される。
【0076】
さらに、実施の形態1乃至3では、ユーザはタッチパネルに接触して操作を行うことしたが、例えば、画像処理装置100が入力ボタン等の入力手段を備え、ユーザは、入力ボタンを介して、拡大操作等の文書画像に対する操作を行うこととしても良い。
【0077】
本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態には限定されない。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々に変更したり代替態様を採用したりすることが可能なことは、当業者に明らかである。
【符号の説明】
【0078】
2A,2B…文書画像、3A,3B,3C,3D…画像部、6…拡大表示範囲、8…数表示部、10A,10B…報知画像、100…画像処理装置、111…表示部、112…位置検知部、113…操作判別部、114…表示制御部、115…記憶部
図1
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