【実施例1】
【0020】
以下、本発明の実施例1について
図1〜
図12に基づいて説明する。
まず、フロントサイドフレームが設置された前部車体構造について簡潔に説明する。
図1,
図2に示すように、車両Vは、エンジンルームEと車室Cとを上下方向および車幅方向に延びて仕切るダッシュパネル1と、このダッシュパネル1の前方位置で車体前後方向に延びるフロントサイドフレーム2と、ダッシュパネル1の下方位置で車体後方側に延びるフロアメインフレーム3と、ダッシュパネル1の上部前方に設置されるカウルボックス4と、フロントサイドフレーム2の側方位置でタワー形状に立設されるサスタワー部5と、このサスタワー部5と前述のダッシュパネル1とを上下方向および車体前後方向に延びて連結するエプロン部6と、エプロン部6上端で車体前後方向に延びるエプロンレインメンバ7と、エプロン部6下部でフロントタイヤTを収容するよう略半円状に膨出形成されたタイヤハウス8等を備えている。尚、左右対象構造であるため、主に車体右側構造について説明し、車体左側構造については説明を省略する。また、以下、車体前後方向前方を前方とし、進行方向左方を左方として説明する。
【0021】
フロントサイドフレーム2の前端部には、前面衝撃荷重を受けた際、圧縮変形(軸圧縮)して、衝突エネルギの一部を吸収するためのクラッシュカン9を設置している。
ダッシュパネル1の下部前面には、車幅方向に延びる閉断面を構成するダッシュロアクロス10を接合固定している。このダッシュロアクロス10を設けることで、ダッシュパネル1下部の剛性を高めている。
フロントサイドフレーム2の前後方向中央部には、略円柱形状のエンジンマウント11を設置して、このエンジンマウント11によってパワーユニット(図示略)を弾性支持している。また、このエンジンマウント11よりも下方のフロントサイドフレーム2内には、エンジンマウント11の取付け剛性を高めるために、マウント取付けレイン12を設置している。
【0022】
図1に示すように、フロントサイドフレーム2の後部には、下方に傾斜して湾曲形成された湾曲部2aを形成している。フロントサイドフレーム2の後部下面には、サスペンションサブフレーム(図示略)を取付けるサブフレーム取付けブラケット13を接合固定している。
図2に示すように、フロントサイドフレーム2後部の車幅方向内方側には、略筋交状に傾斜して延びる連結補強メンバ14を設置して、フロントサイドフレーム2の湾曲部2aとダッシュロアクロス10とを強固に連結している。
【0023】
そして、フロントサイドフレーム2の後端上部2b(
図2参照)は、ダッシュロアクロス10に接合固定されるように構成しており、後端下部2c(
図1参照)は、フロアメインフレーム3の前端に連結部15を介して連結固定されている。
また、フロントサイドフレーム2の後部上方には、エプロン部6の車幅外方側で車体上方側に延びる上部連結メンバ16を設置して、フロントピラー(図示略)とフロントサイドフレーム2の後部とを連結している。
【0024】
次に、フロントサイドフレーム2について詳細に説明する。
図3に示すように、フロントサイドフレーム2は、断面略ハット形状のインナパネル21の上端フランジ部21aと下端フランジ部21bとを断面略ハット形状のアウタパネル22の上端フランジ部22aと下端フランジ部22bとに夫々接合固定することにより、上下方向に長い、所謂縦比が横比よりも大きな略長方形状の閉断面を構成している。
【0025】
インナパネル21の車幅方向内方側壁面には、前端部から凹形状に窪み水平方向に延びる第1凹状溝21cを形成している。また、アウタパネル22の車幅方向外方側壁面にも、同様に、前端部から凹形状に窪み水平方向に延びる第2凹状溝22cを形成している(
図2参照)。フロントサイドフレーム2の中央部位置では、
図2に示すように、第1凹状溝21cの後端が、第2凹状溝22cの後端よりも車両後方側まで延びるように形成している。
【0026】
図4に示すように、フロントサイドフレーム2の閉断面内には、サブフレーム取付けブラケット13の前端近傍位置から前方に延びるフロントサイドレインフォースメント(以下、フロントサイドレインと略す)30が配設されている。
このフロントサイドレイン30は、正面視で視て、前後直交方向断面が細長矩形的な細長形状に形成され且つ荷重入力時の圧縮側と引張側の中間の中立面NPが長辺と直交するように上下方向に配列された4つの細長形状部40と、上下方向に隣り合う細長形状部40の互いに離隔した長辺同士を連結する3つの連結部41等を備えている。
尚、本発明における細長矩形的な細長形状の細長形状部とは、長手方向直交断面において、1対の長辺と1対の短辺とを備え且つ性能として矩形形状の基本特性を有する形状部であり、長辺又は短辺の途中部分に基本的な矩形形状の特性を阻害しない範囲の角部、湾曲部或いは屈曲部を形成した形状を含むものである。
【0027】
図4〜
図6に示すように、フロントサイドレイン30は、前後方向に延びるインナレイン31(第1パネル部材)とアウタレイン32(第2パネル部材)とによって形成されている。フロントサイドレイン30は、上半部と下半部とが上下対称構成であるため、以下、主に上半部について説明する。
【0028】
インナレイン31は、4つの細長形状部40と3つの連結部41の圧縮側の半断面を形成している。インナレイン31は、上下方向に配列された4つの凸部31aと、上端の凸部31aから上方へ延びる上端フランジ部31bと、下端の凸部31aから下方へ延びる下端フランジ部31bと、隣り合う凸部31aの車幅方向外側端を連結する3つの第1連結フランジ部31cとを備えている。
【0029】
4つの凸部31aは、正面視で視て、車幅方向内側に平行状に張り出した1対の横辺31sと、これら1対の横辺31sの車幅方向内側端部を鉛直状に連結すると共に横辺31sよりも幅が狭くなるように設定された縦辺31tとによって夫々構成されている。
最上端の横辺31sの車幅方向外側端部から上端フランジ部31bが鉛直上方に延び、最下端の横辺31sの車幅方向外側端部から下端フランジ部31bが鉛直下方に延びている。1対の横辺31sと縦辺31tとの連結部分は、所定の曲率を有する湾曲面によって形成されている。3つの第1連結フランジ部31cは、車幅方向内側に突出するように断面略く字状に形成され、隣り合う凸部31aの互いに離隔した横辺31sの車幅方向外側端部同士を連結している。これら第1連結フランジ部31cがインナレイン31の連結半断面部に相当する。
【0030】
アウタレイン32は、4つの細長形状部40と3つの連結部41の引張側の半断面を形成している。アウタレイン32は、4つの凸部32aと、上端の凸部32aから上方へ延びる上端フランジ部32bと、下端の凸部32aから下方へ延びる下端フランジ部32bと、隣り合う凸部32aの車幅方向内側端を連結する3つの第2連結フランジ部32cとを備えている。
【0031】
4つの凸部32aは、正面視で視て、車幅方向外側に平行状に張り出し且つ横辺31sと同幅の1対の横辺32sと、これら1対の横辺32sの車幅方向外側端部を鉛直状に連結すると共に縦辺31tと同幅の縦辺32tとによって夫々構成されている。
最上端の横辺32sの車幅方向内側端部から上端フランジ部32bが鉛直上方に延び、最下端の横辺32sの車幅方向内側端部から下端フランジ部32bが鉛直下方に延びている。1対の横辺32sと縦辺32tとの連結部分は、所定の曲率を有する湾曲面によって形成されている。3つの第2連結フランジ部32cは、車幅方向内側に突出するように断面略く字状に形成され、隣り合う凸部32aの互いに離隔した横辺32sの車幅方向内側端部同士を連結している。これら第2連結フランジ部32cがアウタレイン32の連結半断面部に相当する。
【0032】
図6に示すように、フロントサイドレイン30を形成する際、予め金属製板材をプレス成形してインナレイン31とアウタレイン32とを形成し、上端フランジ部31bと上端フランジ部32b及び下端フランジ部31bと下端フランジ部32bを夫々位置決めして当接させた後、上端フランジ部31b,32bと下端フランジ部31b,32bを夫々溶接接合する。インナレイン31とアウタレイン32とが接合されたとき、第1,第2連結フランジ部31c,32cは、一定間隔離隔した状態で保持されている。
第1,第2連結フランジ部31c,32cの間隔は、所定値以上の前面衝撃荷重が作用したとき、互いが当接して係合可能な間隔に設定されている。
【0033】
以上により、横辺31sとこの横辺31sに略面一に連なる横辺32sとからなる1対の長辺と、縦辺31t,32tからなる1対の短辺とによって前後方向と直交する断面(車幅方向断面)が細長矩形的な細長形状の細長形状部40が形成され、第1,第2連結フランジ部31c,32cによって隣り合う細長形状部40の互いに離隔した長辺同士を連結する連結部41が形成される。尚、細長形状部40の短辺に対する長辺の比が2未満の場合、曲げFS特性のフラット化効果が低くなるため、細長形状部40の短辺に対する長辺の比は2以上になるように設定する。本実施例では、横辺31s(32s)を縦辺31t(32t)の2倍の長さ(長辺:短辺が4:1)に設定している。
また第1,第2連結フランジ部31c,32cが、一定間隔離隔した状態で保持され、且つ所定値以上の前後方向荷重が作用したとき、互いが当接して係合可能な第1,第2係合部を夫々形成している。
【0034】
次に、
図7、
図8の模式図に基づき、車両Vの前突時の変形挙動について説明する。
これらの模式図において、Fはフロントサイドフレームとクラッシュボックスとからなるフロントフレーム体、Dはダッシュパネル、Mは連結補強メンバ、Iはダッシュロアクロスとトンネル部に設けたメンバ部材とからなる内側荷重伝達体、Uは上部連結メンバ、Q(ハッチング領域)はマウント取付けレイン、R(ハッチング領域)はサブフレーム取付けブラケット、Tはフロントタイヤをそれぞれ示している。
【0035】
また、フロントフレーム体Fには、変形後の位置関係が容易に分かるように、便宜上、前後方向に略直線状に延びる複数のポイントを設定している。
第1ポイントP1はクラッシュカン9の前端位置、第2ポイントP2はフロントサイドフレーム2の前端位置、第3ポイントP3はフロントサイドフレーム2の中間位置、第4ポイントP4はマウント取付けレイン12の後端位置、第5ポイントP5はサブフレーム取付けブラケット13の前端位置を示している。
【0036】
荷重Zが作用すると、フロントフレーム体Fは、圧縮変形と車幅方向の折れ変形を積極的に生じさせて衝撃エネルギを吸収する。
図8に示すように、衝突体Wがフロントフレーム体Fに衝突すると、フロントフレーム体Fの第1ポイントP1と第2ポイントP2との間と、第3ポイントP3の途中までの間とに座屈変形が生じる。第3ポイントP3から第4ポイントP4の間では、マウント取付けレインQ等が存在して変形を生じさせることができないため、第2ポイントP2と第3ポイントP3との間で一旦車幅方向内側に折れ変形(内折れ変形)を生じさせ、第3ポイントP3で車幅方向外側へ折れ変形(外折れ変形)をさせるようにしている。
【0037】
第4ポイントP4でも、第1凹状溝21aが車両後方側まで延びるように形成することで、第5ポイントP5までの間を車幅方向外側に折れ変形させる。
第5ポイントP5では、サブフレーム取付けブラケットRでサブフレームを取り付け固定し、その後方位置で荷重分散するためにフレーム剛性を高めているから、車幅方向内方側への折れ変形(内折れ変形)が生じる。
【0038】
以上のように、第3ポイントP3と第4ポイントP4では、車幅方向外側への折れ変形を生じさせ、第5ポイントP5では、車幅方向内側への折れ変形(内折れ変形)を生じさせることで、車体部材の後退を抑制し、車体部材の後退量や乗員への影響を小さくすることができる。
【0039】
次に、本実施例の車両用フレーム構造における作用、効果について説明する。
上記のように、第5ポイントP5では、荷重Zの作用によって車幅方向外側に突出するように座屈変形していることから、前面衝撃荷重を受けたとき、フロントサイドレイン30の第5ポイントP5相当部分に対して車幅方向外側に向かう荷重が作用するものと見做すことができる。そこで、4つの細長形状部を離隔状態で上下配置すると共に向かい合う長辺同士を中立面位置で連結した本実施例に相当するフロントサイドレインのモデルM1(
図9(a)参照)と、4つの細長形状部を離隔状態で上下配置すると共に上下方向に隣り合う短辺を連結したフロントサイドレインのモデルM2(
図9(b)参照)と、上下配置された4つの細長形状部の長辺を直接連結したフロントサイドレインのモデルM3(
図9(c)参照)とを準備し、夫々のモデルM1〜M3において、
図9(a)〜
図9(c)に示す矢印方向から荷重fを作用させたときの変形についてCAE(Computer Aided Engineering)による第1の解析を行った。尚、モデルM1〜M3は、細長形状部の材質、前後長、形状(細長比)を同条件に設定している。
【0040】
図10に、CAEによる解析結果を示す。尚、モデルM1〜M3の支持可能な荷重fとモデルM1〜M3の変形ストロークとの曲げFS特性を各々のモデルM1〜M3に対応したL1〜L3で示している。
図10に示すように、モデルM2,M3は、長辺が鉛直状に配置された単一の閉断面によって構成されたフロントサイドレインに比べて座屈し難いものと推測されるが、最大荷重を持続して維持することができないため、結果的に、衝撃エネルギ吸収量が低い。
モデルM1は、モデルM2よりも最大荷重が低いものの、所定期間安定して最大荷重を維持しているため、モデルM2よりも衝撃エネルギ吸収量を高くすることができる。
【0041】
更に、
図9(a)に示すモデルM1を用いて、細長形状部の連結数を変更し、細長形状部の連結数とエネルギ吸収率(エネルギ吸収量/質量)との相関関係(エネルギ吸収特性)についてCAEによる第2の解析を行った。
【0042】
図11に基づき、CAEによる第2の解析結果について説明する。
図11に示すように、細長形状部の連結数が3以上のとき、細長形状部の連結数が2のときに比べてエネルギ吸収特性が飛躍的に向上することが判明した。
即ち、本実施例のように、細長形状部40の連結数を3以上にした場合、隣り合う細長形状部40同士の間隔が狭くなり、第1連結フランジ部31cと第2連結フランジ部32cとを溶接するための作業スペースを確保することができないため、前面衝撃荷重を受けたとき、各細長形状部40を構成している凸部31aと凸部32aとが上下方向に相対的に移動することから、細長形状部40に断面崩れが発生し、上記のような解析上の曲げFS特性を得ることができない。
【0043】
本車両用フレーム構造によれば、細長形状部40と隣り合う細長形状部40を連結する連結部41を構成する第1連結フランジ部31cと第2連結フランジ部32cとに、荷重入力時に互いに係合する係合部を形成したため、第1,第2連結フランジ部31c,32cが予め接合されていない構成であっても、
図12に示すように、荷重入力時、各細長形状部40を構成している凸部31aと凸部32aとの上下方向の相対移動を利用して第1,第2連結フランジ部31c,32cの構造的な係合状態を形成することができる。
それ故、荷重に起因した細長形状部40の断面崩れを抑制でき、曲げ強度に寄与するフレーム領域を拡大して曲げFS特性の最大荷重を一定ストロークの間維持することができることから、クラッシュストロークを短縮化しつつ衝撃エネルギ吸収性能を高くすることができる。
尚、複数の第1,第2連結フランジ部31c,32cのうち、少なくとも1つの第1,第2連結フランジ部31c,32cの構造的な係合状態を形成することで全ての細長形状部40の断面崩れを抑制することができる。
【0044】
第1,第2連結フランジ部31c,32cが圧縮側に突出するように形成されたため、荷重入力時、第1,第2連結フランジ部31c,32cの当接傾向が促進され、第1,第2連結フランジ部31c,32cを確実に係合させることができる。
【実施例3】
【0049】
次に、実施例3に係るフロントサイドレイン30Bについて
図14に基づいて説明する。
実施例1のフロントサイドレイン30は、第1,第2連結フランジ部31c,32cを断面略く字状に形成したのに対し、実施例3のフロントサイドレイン30Bは、第1,第2連結フランジ部31d,32dを断面略ハット状に形成している。
【0050】
フロントサイドレイン30B、正面視で視て、車幅方向断面が細長矩形的な細長形状に形成され且つ荷重入力時の圧縮側と引張側の中間の中立面NPが長辺と直交するように上下方向に配列された4つの細長形状部40と、上下方向に隣り合う細長形状部40の互いに離隔した長辺同士を連結する3つの連結部41B等を備えている。
フロントサイドレイン30Bは、前後方向に延びるインナレイン31とアウタレイン32とによって形成され、上端フランジ部31bと上端フランジ部32b及び下端フランジ部31bと下端フランジ部32bを夫々位置決めして溶接接合されている。
【0051】
連結部41Bは、圧縮側の連結半断面部としての第1連結フランジ部31dと、この第1連結フランジ部31dから引張側に一定間隔離隔して対向配置された連結半断面部としての第2連結フランジ部32dとによって構成されている。第1,第2連結フランジ部31d,32dは、車幅方向内側(圧縮側)に突出するように車幅方向断面略ハット状に夫々形成されている。これにより、荷重入力時、凸部31aと凸部32aとの上下方向の相対移動を利用して第1,第2連結フランジ部31d,32dを確実に係合させることができる。
【0052】
次に、前記実施形態を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施形態においては、フロントサイドフレームの閉断面内部に配設されるフロントサイドレインに適用した例を説明したが、フロントサイドレインではなく、フロントサイドフレーム自体(アウタパネル・インナパネル)に適用しても良い。また、リヤサイドフレーム、サスクロスメンバ、バンパビーム、センタピラー、インパクトバー等、少なくとも、圧縮荷重と引張荷重とが作用する車両用フレームであれば何れにも適用することができる。
【0053】
2〕前記実施形態においては、細長形状部を4つ配列した例を説明したが、少なくとも2つ以上設ければ良く、5つ以上配列しても良い。また、細長形状部の長辺を水平状に延びるように構成した例を説明したが、圧縮荷重(引張荷重)の作用する方向に細長形状部の短辺が対向すれば良く、圧縮荷重が鉛直方向に入力する場合、細長形状部の長辺を鉛直方向に延びるように構成することで本発明の効果を奏することができる。
【0054】
3〕前記実施形態においては、インナレインとアウタレインとを形成するに当り、金属製板材を予めプレス成形してフロントサイドレインを形成した例を説明したが、アルミ合金をフレーム材料とする場合、押出成形を用いて成形することも可能である。また、合成樹脂等をフレーム材料とする場合、射出成形を用いて成形しても良い。
【0055】
4〕前記実施形態においては、断面略く字状又は断面略ハット状の第1,第2連結フランジ部が第1,第2係合部を構成した例を説明したが、少なくとも荷重が作用したとき、互いが当接して係合すれば良く、湾曲状や波状等任意に形状を設定しても良い。また、荷重入力前において第1,第2連結フランジ部を一定間隔離隔させた例を説明したが、第1,第2連結フランジ部を予め当接させた状態の連結部であっても同様の効果を奏することができる。
【0056】
5〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。