【実施例】
【0027】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向内方を示し、矢印OUTは車幅方向外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
【0028】
図面は車両の前部構造を示し、
図1は当該前部構造を車両前方から見た状態で示す斜視図、
図2は
図1の車両左側部分に備えた後述する車両用灯体1、及びその周辺部位の拡大正面図である。
【0029】
図1において、車両前部に位置する合成樹脂製のフロントバンパ10を設けている。このフロントバンパ10は車幅方向の左右両外部が車両後方側にアール形状に屈曲して設けられており、該フロントバンパ10の車幅方向中央上部には、エンジンルーム内に走行風を取入れるフロントグリル11が設けられ、車幅方向中央下部には、当該フロントバンパ10に走行風取入れ口12が開口形成されている。
【0030】
上述のフロントバンパ10の左右の両側部の下側には、
図1,
図2に示すように、車両用灯体1が設けられている。車両用灯体1は、ターンランプユニット20と、該ターンランプユニット20の下方に並設したフォグランプユニット30とを備えている。
【0031】
ターンランプユニット20は、詳しくは、ターンシグナルランプ(方向指示灯)ユニットであり、フォグランプユニット30は図示しないヘッドランプの補助として使用される前照灯(いわゆる霧燈)ユニットである。
なお、以下の実施例においては車両の前部構造について車両左側の構造を説明するが、車両右側の構造は左側のそれと左右対称に構成されている。
【0032】
図3は
図2のA−A線矢視断面図、
図4は
図2のB−B線矢視断面図、
図5はターンランプユニットの背面図、
図6はフォグランプユニットを車両前方から見た状態で示す斜視図、
図7はフォグランプユニットを車両後方から見た状態で示す斜視図、
図8は取付けブラケットを車両前方から見た状態で示す斜視図である。
【0033】
図3,
図4に示すように、フロントバンパ10のランプユニット配設部位には車両後方側に窪む凹壁部13と、該凹壁部13のリヤ側面に形成された後壁14およびその開口部15が形成されている。
【0034】
図3に示すように、上述の後壁14が一体形成された凹壁部13を利用して、ターンランプユニット20は車両前方からフロントバンパ10に組付けられる一方で、フォグランプユニット30は取付けブラケット40を介して車両後方からフロントバンパ10に組付けられており、これにより、両ランプユニット20,30取付け用のフロントバンパ10の開口部を最小限と成すように構成している。
【0035】
図2,
図3に示すように、ターンランプユニット20は光源としてのバルブ21と、車両前方に向って上下方向に拡大して設けられたリフレクタ22と、該リフレクタ22の側部外方および後方を覆うランプハウジング23と、ターンランプ用のアウタレンズとしての第1アウタレンズ24とを備えている。
上述の第1アウタレンズ24はバルブ21の照射光を車両前方へ透過する照射部25と、照射部25の上下左右つまり側方に延びる延設部26a,26b,26c,26d(
図2参照)とを有し、各延設部26a,26b,26c,26dのうち下方に延びる延設部26bには、フォグランプユニット30の光を照射可能に設けられる開口部27が設けられている。
【0036】
図2,
図3に示すように、ターンランプユニット20の第1アウタレンズ24は、フォグランプユニット30の後述する光源(LED32参照)の高さ位置よりもさらに下方に延設されており、これにより、フォグランプユニット30の前方に従前のカバー部材を設ける必要がないように構成している。
【0037】
図3,
図4に示すように、ターンランプユニット20の第1アウタレンズ24における各延設部26a,26b,26c,26dは後述する屈曲部26eを含めて全て遮光されている。すなわち、上記第1アウタレンズ24は車両表面側に位置して光を透過する透過層28と、この透過層28の裏面側に位置して光を遮断する例えば黒色の遮光層29とを有しており、上述の延設部26a,26b,26c,26dは、少なくとも透過層28と遮光層29とを有する複数の層で構成されており、上述の開口部27の後端部27aに相当する屈曲部26eの後端部27aにおいて、透過層28の車両後方側の端部28aが遮光層29で覆われて遮光されている。
【0038】
すなわち、第1アウタレンズ24の各延設部26a,26b,26c,26dおよび開口部27の端部27a(屈曲部26eの後端部27a)が遮光層29で遮光されており、フォグランプユニット30からの光が第1アウタレンズ24の延設部26bにおける開口部27の後端部27aから入射して、第1アウタレンズ24全体が薄光することを防止すべく構成すると共に、上記延設部26bにおける開口部27の後端部27aのみならず、各延設部26a,26b,26c,26dを遮光層29で遮光することで、照射部25と開口部27以外を全て遮光して、内機の露出を防止すべく構成したものである。
【0039】
ここで、
図3,
図4に示すように、遮光層29の裏面には車両後方に延びる突起部29aが一体形成されており、この突起部29aとランプハウジング23の前面部とは、振動溶着手段にて互いに固定されている。
【0040】
また、
図3,
図4に示すように、上述の開口部27は、該開口部27を形成する延設部26bが後述する第2アウタレンズ31の裏面方向、すなわち車両後方に向かって屈曲され屈曲部26eを形成しており、当該開口部27の車両後方側には、第2アウタレンズ31を備えたフォグランプユニット30が設けられており、
図3に示す側面図、および
図4に示す平面視においてターンランプユニット20の第1アウタレンズ24と、フォグランプユニット30の第2アウタレンズ31とが異なる角度の意匠面を成している。
【0041】
つまり、
図3に示す側面視にあっては、フォグランプユニット30の第2アウタレンズ31が略垂直方向に指向しているのに対して、ターンランプユニット20の第1アウタレンズ24はその上部が下部に対して車両前方へ傾倒した傾倒角度が大きくなるように形成されており、
図4に示す平面視にあっては、フォグランプユニット30の第2アウタレンズ31の車幅方向外側に対して車幅方向内側が車両前方へ傾倒する角度に対して、ターンランプユニット20の第1アウタレンズ24の車幅方向外側に対して車幅方向内側が車両前方へ傾倒する角度が、大きくなるように形成されている。
このように、異なるアウタレンズ意匠面であっても、開口部27の延設部26bをフォグランプユニット30に向けて延設形成し、上述の屈曲部26eを構成することで、両アウタレンズ24,31間の間隙を小さくするように構成したものである。
【0042】
フォグランプユニット30は、
図3,
図4に示すように、車両後方に向って上下左右方向に拡大して形成され、かつ光を透過する材料にて形成された第2アウタレンズ31と、光源としてのLED32を実装する基板33と、基板33と第2アウタレンズ31との間に設けられ、LED32からの光を平行光に変換する凸レンズ構造のインナレンズ34と、LED32の発熱を放熱させるために上記基板33の背面部に一体的に取付けられた放熱フィン35と、上述の各要素すなわち、インナレンズ34、LED32,基板33、放熱フィン35を囲繞するランプハウジング36と、上述の放熱フィン35の所定部を後方に開放した状態で、該放熱フィン35とランプハウジング36の背部との間を覆うカバー部材37と、を備えている。
【0043】
つまり、上述のフォグランプユニット30は、光源がLED32で形成され、後部に放熱フィン35を有し、かつ車両方向に向って上下方向(この実施例では上下左右方向)に拡大して形成されたものである。
車両後方に向けて拡大形成された第2アウタレンズ31の裏面には、車両後方に延びる突起部31aが一体形成されており、この突起部31aがランプハウジング36前部における凹溝部36aの内底部に、ホットメルト接着剤を用いて溶着固定されている。
【0044】
そして、
図3に示すように、上述のフォグランプユニット30は、ターンランプユニット20に対して車両後方にオフセットして設けられており、フォグランプユニット30の上端部30aがターンランプユニット20の下端部、詳しくは、リフレクタ22の下端部22bよりも上方に位置するように上下方向にオーバラップして設けられていて、両ランプユニット20,30をコンパクト、特に、上下方向にコンパクトに配設すべく構成している。
【0045】
図1,
図2に示すように、上述のフォグランプユニット30およびターンランプユニット20はフロントバンパ10の側部下側に設けられると共に、
図2に示すように、フォグランプユニット30は車両正面視でターンランプユニット20の車幅方向外側下方に設けられており、これにより、フォグランプユニット30とターンランプユニット20との車両前後方向の間隔を可及的小さくするように構成している。
すなわち、フロントバンパ10はその車幅方向外部が車両後方側にアール形状に屈曲して設けられており、フォグランプユニット30をターンランプユニット20に対して車両後方にオフセットする際、当該フォグランプユニット30を車両正面視でターンランプユニット20の車幅方向外側下方に設けることで、両ランプユニット20,30がフロントバンパ10の屈曲構造に沿うようになり、フォグランプユニット30とターンランプユニット20との車両前後方向の間隔を可及的小さくすることができるものである。
【0046】
ターンランプユニット20の背面図である
図5において、ランプハウジング23の背面部23aにおける上部車幅方向中間部には、車両後方に延びる係止爪23Xが一体形成され、背面部23aにおける開口部27の車幅方向内側部にも、車両後方に延びる係止爪23Yが一体形成されている。
また、ランプハウジング23の背面部23aにおける上側車幅方向内端部と、係止爪23Xの車幅方向外側近傍位置と、下側車幅方向外端部とには、リブ付き円筒形状の取付け部23A,23B,23Cが車両後方に向けて一体形成されている。
【0047】
フォグランプユニット30の斜視図である
図6,
図7において、そのランプハウジング36の外周部には径方向外方へ延びる複数のフランジ部51,52,53が一体形成されており、上側に位置する2つのフランジ部51,52のうち車幅方向外側に位置するフランジ部51には、取付け孔51Dが形成されており、上側に位置する2つのフランジ部51,52のうち車幅方向内側に位置するフランジ部52には、取付け孔52Eが形成されており、下側に位置するフランジ部53には、取付け孔53Fが形成されている。
なお、
図7において、38はコネクタ、39はフォグランプユニット30の照射方向を調整するためのエイミング部材である。
【0048】
図8は取付けブラケット40を車両前方から見た状態で示す斜視図、
図9はターンランプユニット20とフロントバンパ10と取付けブラケット40とフォグランプユニット30とを車両後方から見た状態で示す分解斜視図であって、
図8,
図9において、該取付けブラケット40はその中央部に開口41を有する環状に形成されており、断面L字状に形成された環状壁42の上部および車幅方向外側側部には、それぞれ取付け座43,44が一体形成されると共に、上述の環状壁42の下部には上記各取付け座43,44に対して車両前方側へ延出形成された取付け座45が一体形成されている。
【0049】
また、
図9に示すように、取付けブラケット40の環状壁42における車幅方向内側上部と、車幅方向外側下部とには、リブ付き円筒形状の取付け部42E,42Fが車両後方に向けて一体形成されている。
【0050】
さらに、
図8,
図9に示すように、取付けブラケット40の取付け座43には取付け孔43Bを形成し、取付け座44には取付け孔44Cを形成し、取付け座45には取付け孔45Gを形成すると共に、環状壁42の車幅方向外側上部には取付け部42Dを一体形成している。
【0051】
図10はフロントバンパ10の要部背面図であり、
図9,
図10に示すように、車両後方側に窪む凹壁部13の後壁14において、ターンランプユニット20の係止爪23X,23Y(
図5参照)と対応する位置には係止孔14X,14Yを開口形成すると共に、ターンランプユニット20の取付け部23A,23B,23C(
図5参照)と対応する位置には、取付け孔14A,14B,14Cが開口形成されている。
【0052】
また、
図9,
図10に示すように、フロントバンパ10の背面部において凹壁部13よりも下方には、取付けブラケット40の取付け孔45G(
図8参照)と対応する位置に、リブ付き円筒形状の取付け部10Gを車両後方に向けて一体形成している。
【0053】
次に、
図10〜
図13を参照してフロントバンパ10に対する両ランプユニット20,30の組付け構造について説明する。
図10に示すフロントバンパ10の凹壁部13に対して、
図5に示すターンランプユニット20を車両前方から組付けて
図11の状態と成す。
この場合、ターンランプユニット20の複数の係止爪23X,23Yがフロントバンパ10の係止孔14X,14Yに係止され、この状態で、ターンランプユニット20がフロントバンパ10に仮止めされると共に、フロントバンパ10の各取付け孔14A,14B,14C(
図10参照)と、ターンランプユニット20の各取付け部23A,23B,23C(
図5参照)とが一致するので、取付け孔14Aに挿入するボルトVa(
図11参照)を用いて取付け部23Aを凹壁部13の後壁14に固定する。
【0054】
次に、
図11に示すフロントバンパ10の背面に、
図8に示す取付けブラケット40を当接させた後に、
図12に示すように、取付け孔43B(
図9参照)に挿入するボルトVb(
図11参照)を用いて取付け座43をターンランプユニット20の取付け部23B(
図5参照)に固定すると共に、取付け孔45G(
図8参照)に挿入するボルトVg(
図12参照)を用いて取付け座45をフロントバンパ10の取付け部10G(
図11参照)に固定する。
【0055】
さらに、取付け孔44C(
図9参照)に挿入するボルトVc(
図12参照)を用いて取付け座44を、フロントバンパ10の後壁14を介してターンランプユニット20の取付け部23C(
図9参照)に固定する。
【0056】
次に、
図12に示す取付けブラケット40の背面に、
図7に示すフォグランプユニット30を配置して、
図13に示すように成す。この時、フォグランプユニット30の取付け孔51D(
図7参照)は、取付けブラケット40の取付け部42D(
図9参照)と一致し、フォグランプユニット30の取付け孔52E(
図7参照)は、取付けブラケット40の取付け部42E(
図9参照)と一致し、フォグランプユニット30の取付け孔53F(
図7参照)は、取付けブラケット40の取付け部42F(
図9参照)と一致する。
【0057】
そこで、取付け孔51D(
図7参照)に挿入するボルトVd(
図13参照)を用いて、フォグランプユニット30のフランジ部51を取付けブラケット40の取付け部42D(
図9参照)に固定し、取付け孔52E(
図7参照)に挿入するボルトVe(
図13参照)を用いて、フォグランプユニット30のフランジ部52を取付けブラケット40の取付け部42E(
図9参照)に固定し、取付け孔53F(
図7参照)に挿入するボルトVf(
図13参照)を用いて、フォグランプユニット30のフランジ部53を取付けブラケット40の取付け部42F(
図9参照)に固定すると、フォグランプユニット30の第2アウタレンズ31は
図3,
図4に示すように、取付けブラケット40の開口41から車両前方に臨設され、第2アウタレンズ31の前端部は、ターンランプユニット20における開口部27の直後部に隣設配置される。
【0058】
図14は
図12のC−C線矢視断面図であって、フォグランプユニット30は、取付けブラケット40を介してフロントバンパ10にその後方から固定されており、一方で、ターンランプユニット20は、フォグランプユニット30の前方でフロントバンパ10にその前方から固定される下方固定部としての取付け部23Cを有しており、この取付け部23Cは、フォグランプユニット30の光源であるLED32(
図3,
図4参照)よりも車幅方向外方において、ボルトVcにて、取付けブラケット40の取付け座44およびフロントバンパ10の後壁14と共締め固定されており、これら三者23C,40,10を共締め固定することで、フォグランプユニット30とターンランプユニット20とを前後方向にコンパクトに配設して、両ランプユニット20,30の前後長の短縮を図るように構成している。
【0059】
このように、上記実施例の車両用灯体1は、少なくともターンランプユニット20とフォグランプユニット30とが並設される車両用灯体1であって、ターンランプユニット20は、第1アウタレンズ24を備え、該第1アウタレンズ24は、ターンランプユニット20の照射光を透過する照射部25と、該照射部25の側方に延びる延設部26a,26b,26c,26dとを備え、下方に延びる延設部26bには、フォグランプユニット30により照射可能に開口する開口部27が設けられており、該開口部27の端部27aは遮光して設けられたものである(
図3、
図4参照)。
【0060】
この構成によれば、第1アウタレンズ24には、照射部25の側方、すなわち、車幅方向、及び上下方向に延びる延設部26a,26b,26c,26dを備えたため、ターンランプユニット20とフォグランプユニット30を、外観上、一体的に並設することができる。さらに、下方に延びる延設部26bに設けられた開口部27の端部27aは、遮光して設けられているため、フォグランプユニット30の照射光が、開口部27の端部27aから第1アウタレンズ24へ入射することを防ぐことができる。
【0061】
これにより、フォグランプユニット30からターンランプユニット20への漏光を防ぐことができ、第1アウタレンズ24全体が薄光することを防止でき、外観品質の向上を図ることができる。
【0062】
この発明の一実施形態においては、第1アウタレンズ24の延設部26a,26b,26c,26dは、遮光して設けられたものである(
図3、
図4参照)。
【0063】
この構成によれば、第1アウタレンズ24の延設部26a,26b,26c,26dは、遮光して設けられているため、該延設部26a,26b,26c,26dによって照射部25と開口部27以外を遮光して、内機の露出を防止し、両ランプユニット20,30のアウタレンズ24,31を外観上、一体的に見せることができる。
【0064】
この発明の一実施形態においては、第1アウタレンズ24は、光を透過する透過層28と、光を遮断する遮光層29とを備え、延設部26a,26b,26c,26dは、少なくとも透過層28と遮光層29とを有する複数の層で構成されたものである(
図3、
図4参照)。
【0065】
この構成によれば、第1アウタレンズ24は、透過層28と遮光層29とを備え、延設部26a,26b,26c,26dは、少なくとも透過層28と遮光層29とを有する複数の層で構成されているため、延設部26a,26b,26c,26dに対して例えば、塗装などによる遮光の必要がなく、透過層28と遮光層29とを備えた第1アウタレンズ24を金型成形によって形成することによって、透過と遮光とのいずれをも実現できるため、上述の第1アウタレンズ24を容易に設けることができる。
【0066】
この発明の一実施形態においては、開口部27において、透過層28の端部28aは遮光層29で覆われて遮光されたものである(
図3、
図4参照)。
【0067】
この構成によれば、開口部27において、透過層28の端部28aは遮光層29で覆われて遮光されているため、透過層28を遮光する特別な部材を設けずに簡単な構成で透過層28の端部28aを遮光できる。
【0068】
この発明の一実施形態においては、開口部27は、下方に延びる延設部26bが第1アウタレンズ24の裏面方向、すなわち、車両後方にフォグランプユニット30に向かって屈曲して設けられたものである(
図1乃至
図4、
図9参照)。
【0069】
この構成によれば、開口部27は、下方に延びる延設部26bが第1アウタレンズ24の裏面方向にフォグランプユニット30に向かって屈曲して設けられることにより、開口部27から、詳しくは該開口部27と第2アウタレンズ31との間隙から内機が露出することを防止し、見栄えの向上を図ることができる。
【0070】
また、開口部27の端部27aがフォグランプユニット30に向かって設けられた場合、開口部27からフォグランプユニット30の照射光がターンランプユニット20の側へ入射し易くなることから、このような事態を防ぐために、前述したように、下方に延びる延設部26bに設けられた開口部27の端部27aが遮光された構成が特に有効となる。
【0071】
この発明の一実施形態においては、開口部27の後方には、第2アウタレンズ31を備えるフォグランプユニット30が設けられており、平面視又は側面視において、第1アウタレンズ24と第2アウタレンズ31とが異なる角度の意匠面を成したものである(
図3、
図4参照)。
【0072】
この構成によれば、開口部27の後方に、第2アウタレンズ31を備えるフォグランプユニット30が設けられているため、第2アウタレンズ31が第1アウタレンズ24と異なるレンズ意匠面であっても、両アウタレンズ24,31間の間隙を小さく設けることができる。さらに、フォグランプユニット30に流用部品を用いることも可能となる。
【0073】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の第1ランプユニットは、実施例のターンランプユニット20に対応し、以下、同様に、第2ランプユニットは、フォグランプユニット30に対応し、
第2ランプユニットに向かって屈曲して設けられた延設部は、屈曲部26eに対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。