(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記送信手段は、前記携帯端末により選択された画像形成装置で印刷可能な印刷データを、当該携帯端末を介して当該画像形成装置へ送信することを特徴とする請求項1に記載の印刷管理サーバ。
前記判断手段は、前記携帯端末からの要求が通過したインターネットを接続するルータのアドレスと、前記記憶手段に記憶された前記ネットワーク内の情報処理装置がインターネットに接続する際に通過するルータのアドレスと、が一致すれば、ネットワーク内の情報処理装置が存在していると判断することを特徴とする請求項3または4に記載の印刷管理サーバ。
画像形成装置が存在するネットワーク外に存在し、印刷対象データであって、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データを送信する印刷管理サーバの印刷管理方法であって、
前記印刷管理サーバは、
携帯端末からの要求に従って、当該携帯端末と同じネットワーク内にある画像形成装置を識別可能な情報を、前記画像形成装置を識別可能な情報を記憶する画像形成装置情報記憶手段から抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップで抽出された画像形成装置を識別可能な情報を前記携帯端末に選択可能に表示制御させる画像形成装置選択表示制御ステップと、
前記画像形成装置選択表示制御ステップにより選択可能に表示制御された画像形成装置の内、前記携帯端末により選択された画像形成装置で印刷可能な印刷データを当該携帯端末へ送信する送信ステップと、
を実行することを特徴とする印刷管理方法。
画像形成装置が存在するネットワーク外に存在し、印刷対象データであって、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データを送信する印刷管理サーバで読み取り実行可能なプログラムであって、
前記印刷管理サーバを、
携帯端末からの要求に従って、当該携帯端末と同じネットワーク内にある画像形成装置を識別可能な情報を、前記画像形成装置を識別可能な情報を記憶する画像形成装置情報記憶手段から抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出された画像形成装置を識別可能な情報を前記携帯端末に選択可能に表示制御させる画像形成装置選択表示制御手段と、
前記画像形成装置選択表示制御手段により選択可能に表示制御された画像形成装置の内、前記携帯端末により選択された画像形成装置で印刷可能な印刷データを当該携帯端末へ送信する送信手段と、
して機能させるためのプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0018】
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態における印刷管理システムのシステム構成を示す図である。
【0020】
なお、
図1のインターネット上600及びローカルエリアネットワーク(LAN)400上に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0021】
図1の携帯端末101は3Gなどの公衆回線500、800により通信事業会社のインタネットゲートウェイ501やショートメッセージサービスゲートウェイ(SMSゲートウェイ)801を介して、インターネット600に接続されている。500は携帯端末101のトラフィック(音声&データ)回線であり、インタネットゲートウェイ501を通してインターネット600に接続されている。また、800は携帯端末101のシグナル(SMS&制御)回線であり、SMSゲートウェイ801を通してインターネット600に接続されている。
【0022】
インターネット600上にはサーバ701があり、携帯端末101や102からの印刷要求や情報処理装置の在処の問い合わせ、プリンタ言語への変換などの要求に応える。
【0023】
携帯端末102は、無線LAN401によってLAN400に接続可能であり、無線LANアクセスポイント402を介して接続する。
【0024】
LAN400には、携帯端末102などからプリンタ言語に変換するファイルを受信し、変換する情報処理装置201やプリンタ言語に変換されたファイルを出力するプリンタ301などが接続されている。また、LAN400は、ルータ403を介してインターネット600と接続されている。
【0025】
なお、第1の実施形態での携帯端末101,102と印刷管理サーバ701と通信経路は、インタネットゲートウェイ501を介したトラフィック(音声&データ)回線500でも良いし、無線LANアクセスポイント402を介したLAN回線400とルータ403を介した経路でも良い。
【0026】
図2は、本発明の実施形態におけるサーバ701および情報処理装置(PC)201のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0027】
なお、
図2の携帯端末101、102の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0028】
CPU1001は、システムバス1004に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0029】
また、ROM1003あるいは外部メモリ1300には、CPU1001の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM1002は、CPU1001の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0030】
CPU1001は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM1002にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0031】
また、キーボードコントローラ(KBC)1005は、キーボード1100や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0032】
ディスプレイコントローラ(DC)1006は、ディスプレイ1200等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTでも液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じてユーザが使用するものである。
【0033】
メモリコントローラ(MC)1007は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュメモリ等の外部メモリ1300へのアクセスを制御する。
【0034】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)1008は、ネットワーク5000を介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0035】
なお、CPU1001は、例えばRAM1002内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ1200上での表示を可能としている。また、CPU1001は、ディスプレイ1200上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0036】
本発明を実現するための印刷管理サーバ701や情報処理装置201の印刷管理プログラムは外部メモリ1300に記録されており、必要に応じてRAM1002にロードされることによりCPU1001によって実行されるものである。さらに、本発明に係わる印刷管理プログラムが用いる印刷データ706はサーバの外部メモリ1300に格納されている。
【0037】
図3は、本発明の実施形態における携帯端末101,102のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0038】
なお、
図3の携帯端末101、102の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0039】
CPU2001は、システムバス2004に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0040】
また、ROM2003あるいは不揮発性メモリ2300には、CPU2001の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM2002は、CPU2001の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0041】
CPU2001は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM2002にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0042】
また、入力コントローラ(入力C)2005は、タッチパネル2100のポインティングデバイスからの入力などを制御する。
【0043】
ディスプレイコントローラ(DC)2006は、液晶ディスプレイ2200等の表示器への表示を制御する。これらは必要に応じてユーザが使用するものである。
【0044】
メモリコントローラ(MC)2007は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ2300へのアクセスを制御する。
【0045】
携帯電話回線ネットワークインタフェースコントローラ(携帯電話回線NWI/F)2008は、公衆回線を介してゲートウェイ501と通信を行い、インターネット600と接続され、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、3G回線による通信等が可能である。
【0046】
また、無線LANインタフェースコントローラ(無線LANI/F)2009は、無線LANアクセスポイント402を介してインターネット600と接続され、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0047】
入力ポート2010は、GPS受信機(GPS)2400からの情報をシステムバス2004を介してCPU2001へ送信することにより、CPU2001で携帯端末101、102の現在位置を把握することができる。
【0048】
出力ポート2011は、スピーカやバイブレータなどと接続され、携帯端末による通話やユーザへのコールやスケジュールの通知などが可能である。
【0049】
なお、CPU2001は、例えばRAM2002内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ2200上での表示を可能としている。また、CPU2001は、ディスプレイ2200上の不図示のタッチパッド等でのユーザ指示を可能とする。
【0050】
本発明を実現するための携帯端末の各処理部のプログラムは不揮発性メモリ2300に記録されており、必要に応じてRAM2002にロードされることによりCPU2001によって実行されるものである。さらに、本発明に係わる印刷管理プログラムが用いる印刷データは不揮発性メモリ2300に格納されている。
【0051】
図4は、本発明の実施形態におけるプリンタ301のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0052】
なお、
図4のプリンタ301の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0053】
プリンタ301は、画像出力デバイスであるプリンタ部3300、CPUやメモリ等で構成される制御ユニット(Controller Unit)3100、ユーザーインターフェースである操作部3200等を有する。制御ユニット3100は、プリンタ部202、操作部203と接続し、一方では、LAN400と接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行うコントローラである。
【0054】
CPU3001はシステム全体を制御するコントローラである。RAM3002はCPU3001が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM3003はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。操作部I/F3007は操作部(UI)3200とのインターフェース部で、操作部3200に表示するための画像データを操作部3200に対して出力する。また、操作部3200から本プリンタの使用者が入力した情報を、CPU3001に伝える役割をする。ネットワークインタフェース(NWI/F)3010は本プリンタをLAN400に接続し、パケット形式の情報の入出力を行う。以上のデバイスがシステムバス3006上に配置される。
【0055】
イメージバスインターフェース(IMAGE BUS)3009はシステムバス3006と画像データを高速で転送する画像バス3011とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス3011は、例えば、PCIバスやIEEE1394で構成される。
【0056】
画像バス3011上には以下のデバイスが配置される。ラスターイメージプロセッサ(RIP)3012はPDLコードを解析し、ビットマップイメージに展開する。プリンタI/F部3013は、プリンタ部3300を制御ユニット3100に接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。プリンタ画像処理部(画像処理部)3015は、プリンタ部3300に出力すべきプリント出力画像データに対して、プリンタ部3300に応じた補正、解像度変換等を行う。以上が
図4におけるプリンタ301のハードウェアの詳細構成である。
次に
図5に、本発明における
【0057】
図5は、本発明の実施形態における印刷システムのソフトウェア構成の一例を示した図である。
【0058】
携帯端末101、102は、103〜109の処理部、データを有している。なお、以下では、情報処理装置や携帯端末上でユーザが確認できる形式のデータを印刷データ、プリンタ言語に変換された形式のデータを印刷ジョブと呼ぶ。
【0059】
印刷命令送信部103は、ユーザから印刷開始の指示がされると、印刷管理サーバ701に印刷命令を送信する。アドレス受信部104は、印刷管理サーバ701のアドレス送信部704より送信されるプリンタ言語に変換可能な情報処理装置201のアドレスを受信する。印刷データ送信部105は、携帯端末101,102が有する印刷データ106を情報処理装置201やサーバ701に送信する。
【0060】
印刷ジョブ送信要求部107は、印刷管理サーバ701の印刷ジョブ変換完了通知部708から、印刷データの変換が終了した通知が来た後で、変換した印刷ジョブを印刷管理サーバ701から携帯端末101,102に送信してもらうために印刷管理サーバ701への送信要求をする。印刷ジョブ受信部108は、印刷管理サーバ701から送信された印刷ジョブを受信する。印刷ジョブ送信部109は、受信した印刷ジョブをプリンタに送信する。
【0061】
印刷管理サーバ701は、702〜709の処理部、データを有している。
【0062】
印刷命令受信部702は、携帯端末101,102からの印刷命令に基づいて実施される処理部で、具体的にはサーバへのログインや複数あるプリンタの選択などの処理を携帯端末101,102の印刷命令送信部103と情報交換を行い実施する。判断部703は印刷命令が送信された携帯端末101,102のローカルエリアネットワーク(LAN)内にプリンタ言語に変換可能な情報処理装置がDB705に登録されているか判断する。DB705にプリンタ言語に変換可能な情報処理装置が登録されていれば、アドレス送信部704が、プリンタ言語に変換可能な情報処理装置のアドレスを携帯端末101,102に送信する。
【0063】
印刷ジョブ変換部707は、携帯端末101,102の印刷データ106もしくは印刷管理サーバ701の印刷データ706の印刷データを印刷ジョブに変換する。印刷ジョブ変換完了通知部708は、印刷ジョブの変換が終了する前後にジョブ変換完了通知を携帯端末101,102に送信する。その後、携帯端末101,102の印刷ジョブ送信要求部107から印刷ジョブ送信要求が来ると、印刷ジョブ送信部709は変換した印刷ジョブを送信する。
【0064】
情報処理装置201は、202〜204の処理部、データを有している。
【0065】
印刷ジョブ変換部202は、携帯端末101,102の印刷データ送信部105から送信される印刷データを受信し、プリンタ言語に変換する。印刷ジョブ送信部は印刷ジョブ変換部202で変換した印刷ジョブをプリンタ301に送信する。
プリンタ301は、印刷部302により紙媒体などに出力する。
【0066】
なお、以上のソフトウェア構成の説明は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
次に、
図5及び
図6を参照して、本発明の処理フローを説明する。
【0067】
図6は、本発明の実施形態における印刷管理システムのフローチャートの一例を説明する図である。なお、このフローチャートの処理は、
図2〜4で示した携帯端末101,102、印刷管理サーバ701、情報処理装置(PC)201、プリンタ301の各CPUが外部メモリや不揮発性メモリ等に格納されたプログラムをRAMにロードして実行することにより実現される。また、図中のS601〜S611は各ステップを示す。
【0068】
図6のフローチャートは、携帯端末101,102からユーザが印刷指示を出すと開始される。
【0069】
まず、ステップS601において、携帯端末101,102のCPU(以下、携帯端末101,102)は、ユーザからのログイン情報の入力画面(図示していない)を表示し、ユーザからの入力を受け付け、サーバにログインできるアカウントがあるかどうかの確認を行う。
【0070】
次に、ステップS602において、印刷管理サーバ701のCPU(以下、印刷管理サーバ701)は、サーバ内の図示しないアカウント管理テーブルから、入力されたユーザの認証を行う。
【0071】
続いて、ステップS603において、携帯端末101,102は、出力する印刷データをユーザに選択させるために、印刷データの候補リストを表示し、ユーザに印刷データを選択させ、ステップS604に移行する。ユーザへの表示画面を
図8を参照して説明する。
【0072】
図8は、本発明の実施形態における携帯端末101,102のディスプレイコントローラ(DC)1006がディスプレイ1200等に表示させる、印刷データ選択画面イメージの一例の図である。
【0073】
図8の8001のリストのように、印刷データ106として携帯端末101,102が保持している印刷可能なファイルをリスト表示する。印刷可能なファイルがリストアップ表示された状態で、8002のように、1つをもしくは複数のファイルを指定(クリックやドラッグ)すると、そのファイルが印刷データとして指定される。なお、8003を押下すると、前のステップに戻る。
図6のフローチャートの説明に戻る。
【0074】
図6のステップS604において、携帯端末101,102は、印刷可能なプリンタリストを取得するため、印刷管理サーバ701に印刷可能なプリンタリスト情報を要求する。
【0075】
次に、ステップS605において、印刷管理サーバ701は、携帯端末101,102と同じLAN内にあるプリンタの候補を抽出して、携帯端末101,102に送信する。具体的なプリンタリストの例として、
図10を参照して説明する。
【0076】
図10は、本発明の実施形態における印刷管理サーバ701が管理するプリンタ管理テーブルの一例である。
【0077】
ユーザ名欄10001には、プリンタ名欄10004のプリンタにアクセス可能なユーザ名が登録されている。このユーザ名欄にはユーザのグループ名などを入力しても良い。Global IPアドレス欄10002には、インターネットに接続されているルータのインターネット側のIPアドレスが登録されている。Local IPアドレス欄10003には、ルータよりローカルエリアネットワーク(LAN)側のプリンタのIPアドレスであり、夫々のプリンタ毎に異なるIPが登録されている。従って、10006のLBP−9600Cと10007のiR−C2030は、Local IPアドレスが異なっているが、同じローカルエリアネットワーク内に存在するので、Global IPアドレスは同じ値が登録されている。
【0078】
Global IPアドレスはLAN側からの出口のIPアドレスになるので、携帯端末101,102からのプリンタ候補取得要求のパケットのIPヘッダにある送信元IPアドレスと、このGlobal IPアドレスが同じであれば、そのプリンタを抽出する。
図12を参照して、通信パケットのIPヘッダの例を説明する。
【0079】
図12は、本発明の実施形態における携帯端末101,102から印刷管理サーバ701へのパケットのIPヘッダの一例である。なお、パケットのIPヘッダには、パケットの送信元IPアドレスの他に、送信先IPアドレスや、パケットの生存期間などが保持されている。
【0080】
図12の例では、IPアドレスが“10.20.30.40”のルータから、IPアドレスが“10.236.18.20”の印刷管理サーバ701に届く場合である。
【0081】
12001の送信元IPアドレスと、
図10のGlobal IPアドレス欄10002に記載のIPアドレスが同じ場合は、そのGlobal IPアドレスで登録されているプリンタ名をプリンタ候補として抽出する。
図10と
図12の例では、12001に10006や10007のGlobal IPアドレスと同じ“10.20.30.40”のIPアドレスがあるので、プリンタ候補として10006の“LBP−9600C”と10007の“iR−C2030”をピックアップする。
図6のフローチャートの説明に戻る。
【0082】
続いて、ステップS606において、携帯端末101,102は、出力する印刷プリンタの候補をユーザに選択させるために、印刷プリンタ候補リストを表示し、ユーザにプリンタを選択させ、ステップS607に移行する。ステップS606でユーザへ表示する表示画面を
図9を参照して説明する。
【0083】
図9は、本発明の実施形態における携帯端末101,102のディスプレイコントローラ(DC)1006がディスプレイ1200等に表示させる、印刷プリンタ選択入力画面イメージの一例を説明する図である。
【0084】
図9の9001にリストアップされているプリンタは、ステップS605で抽出された、10006の“LBP−9600C”と10007の“iR−C2030”である。印刷するプリンタがリスト表示された状態で、9002のように、プリンタを選択(クリックなど)すると、選択されたプリンタを印刷対象プリンタと指定する。なお、8003を押下すると、前のステップに戻る。
図6のフローチャートの説明に戻る。
【0085】
次に、ステップS607において、印刷管理サーバ701は、携帯端末101,102のローカルエリアネットワーク(LAN)内に、プリンタ言語に変換可能な登録された情報処理装置があるかの判断をする。プリンタ言語に変換可能な登録された情報処理装置があるかの判断方法を、
図11を参照して説明する。
【0086】
図11は、本発明の実施形態における印刷管理サーバ701が管理する情報処理装置管理テーブルの一例である。
【0087】
ユーザ名欄11001には、名称欄11004の情報処理装置にアクセス可能なユーザ名が登録されている。このユーザ名欄にはユーザのグループ名などを入力しても良い。Global IPアドレス欄11002には、インターネットに接続されているルータのインターネット側のIPアドレスが登録されている。Local IPアドレス欄11003には、ルータよりローカルエリアネットワーク(LAN)側の情報処理装置のIPアドレスである。
【0088】
プリンタ言語に変換可能な登録された情報処理装置があるかの判断方法は、ステップS605で抽出したプリンタリストと同じように判断する。すなわち、Global IPアドレス欄11002はLAN側からの出口のIPアドレスになるので、携帯端末101,102からのプリンタ候補取得要求のパケットのIPヘッダに含まれる送信元IPアドレスと、このGlobal IPアドレス同じであれば、その情報処理装置があると判断する。
【0089】
図12の例を参照すると、12001の送信元IPアドレスに、
図11のGlobal IPアドレス欄11002に記載のIPアドレスと同じ場合は、そのGlobal IPアドレスで登録されているプリンタ名をプリンタ候補として抽出する。
図11と
図12の例では、12001に11006のGlobal IPアドレスと同じ“10.20.30.40”のIPアドレスがあるので、“○×株式会社”という情報処理装置があると判断する。
図6のフローチャートの説明に戻る。
【0090】
ステップS607において、携帯端末101,102のローカルエリアネットワーク(LAN)内に、プリンタ言語に変換可能な登録された情報処理装置がある場合はステップS608へ移行し、プリンタ言語に変換可能な登録された情報処理装置が無い場合は
図7のステップS701へと移行する。
【0091】
ステップS608において、印刷管理サーバ701は、携帯端末101,102にステップS607で有ると判断したプリンタ言語に変換可能な登録された情報処理装置のIPアドレスを送信する。
【0092】
次に、ステップS609において、携帯端末101,102は、ステップS603で指定された印刷データを印刷管理サーバ701から受信したIPアドレスの情報処理装置に送信する。
【0093】
続いて、ステップS610において、情報処理装置201のCPU1001は、携帯端末101,102から送信された印刷データを、プリンタ言語に変換して印刷ジョブとし、プリンタ301に送信する。
【0094】
続いて、ステップS611において、プリンタ301のCPU3001(以下、プリンタ301)は、情報処理装置201から受信した印刷ジョブをRIP処理し、紙媒体へ出力して処理を終える。
【0095】
これらの構成により、社内の無線LANアクセスポイントに接続可能な携帯端末の場合、社内LAN内のプリンタ言語変換可能な情報処理装置の所在が分からなくても、プリンタに新しい機能を追加することなく、セキュリティ上も安全に印刷可能な印刷システムを提供することを可能とする。
<第2の実施形態>
【0096】
第1の実施形態では、ステップS607において、携帯端末101,102のローカルエリアネットワーク(LAN)内に、プリンタ言語に変換可能な登録された情報処理装置がある場合の説明をしたが、第2実施形態では、ステップS607において、携帯端末101,102のローカルエリアネットワーク(LAN)内に、プリンタ言語に変換可能な登録された情報処理装置が無い場合を
図7を参照して説明する。
【0097】
図7は、本発明の実施形態における印刷管理システムの処理フローの一例を説明する図である。
【0098】
なお、第2の実施形態において、携帯端末101,102と印刷管理サーバ701と通信経路は、特に言及していない場合、インタネットゲートウェイ501を介したトラフィック(音声&データ)回線500でも良いし、無線LANアクセスポイント402を介したLAN回線400とルータ403を介した経路でも良い。
【0099】
図7のフローは、
図6のステップS607で、携帯端末101,102のローカルエリアネットワーク(LAN)内に、プリンタ言語に変換可能な登録された情報処理装置が無い場合に開始される。
【0100】
まず、ステップS701において、印刷管理サーバ701は、携帯端末101,102へ印刷データを送信するように要求する。ステップS701の通信経路は、ステップS607において携帯端末101,102から受信した印刷プリンタ指定指示の返信として要求するため、トラフィック(音声&データ)回線500かLAN回線400のどちらかで要求することができる。
【0101】
次に、ステップS702において、携帯端末101,102は、印刷データ106をステップS701の要求に応じて、印刷管理サーバ701に送信する。ステップS702で印刷データを送信した後は、印刷管理サーバ701が印刷データをプリンタ言語に変換する作業に時間がかかることがあるため、一旦セッションを切断する。
【0102】
次に、ステップS703において、印刷管理サーバ701は、携帯端末101,102から受信した印刷データをプリンタ言語に変換する。変換した印刷ジョブは印刷管理サーバ701のDB705に記憶しておく。
【0103】
次に、ステップS704において、印刷管理サーバ701は、携帯端末101,102に印刷データの変換が終わった旨を通知するために、SMS通信800により、携帯端末101,102に印刷データ変換完了を通知する。SMS通信800を利用して通信をする理由は、ステップS702を送信した後、一旦セッションを切断したため、ルータやインタネットゲートウェイを介したセッションは確立しておらず、また、印刷管理サーバ701からは、ルータやインタネットゲートウェイを介して直接大量のデータを送信開始することが出来ないためである。
【0104】
続いて、ステップS705において、携帯端末101,102は、印刷データ変換完了通知を受信し、印刷管理サーバ701に印刷ジョブの送信を要求する。
【0105】
続いて、ステップS706において、印刷管理サーバ701は、携帯端末101,102からの印刷ジョブ送信要求に対応して、DB705に記憶している印刷ジョブを携帯端末101,102に送信する。
【0106】
次に、ステップS707において、携帯端末101,102は、印刷管理サーバ701から印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブ転送アプリケーションを起動する。印刷ジョブ転送アプリケーションは携帯端末101,102の不揮発性メモリ2300に記憶されており、この印刷ジョブ転送アプリケーションが起動される時は、不揮発性メモリ2300からRAM2002にダウンロードされて、CPU2001の制御の下に実行される。
【0107】
携帯端末101,102は、印刷ジョブ転送アプリケーションを起動後、受信した印刷ジョブを転送するプリンタのIPアドレスを指定する。指定するプリンタのIPアドレスは、ステップS605の印刷プリンタ候補を受信した際のデータの中で、ステップS606でユーザにより選択されたプリンタのLocal IPアドレスとする。
図10の例では、10006か10007の内、選択されたLocal IPアドレスの“10.254.1.101”か“10.254.1.102”が指定される。
【0108】
ステップS707において、携帯端末101,102は、印刷ジョブ転送アプリケーションにより、S606で指定されたプリンタのIPアドレスに受信した印刷ジョブを転送して、ステップS708へ移行する。
【0109】
続いて、ステップS708において、プリンタ301は、携帯端末101,102から受信した印刷ジョブをRIP処理し、紙媒体へ出力して処理を終える。
【0110】
以上の構成により、社内LANなどのネットワーク内の無線LANアクセスポイントに接続可能な携帯端末の場合、ネットワーク内にプリンタ言語変換可能な情報処理装置がなく、セキュリティ上、社内LANからインターネットに印刷データを送れない場合でも、プリンタに新しく機能を追加することなく、プリンタにシームレスに印刷を実施できるという効果を有する。
【0111】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0112】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0113】
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0114】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0115】
本実施形態における
図6,
図7に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0116】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0117】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0118】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0119】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0120】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0121】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0122】
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0123】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。