(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6206645
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】携帯端末、撮影方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 5/232 20060101AFI20170925BHJP
G03B 15/00 20060101ALI20170925BHJP
G03B 15/05 20060101ALI20170925BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20170925BHJP
G03B 17/18 20060101ALI20170925BHJP
【FI】
H04N5/232 945
H04N5/232 220
G03B15/00 U
G03B15/05
H04M1/00 R
G03B17/18 Z
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-132324(P2013-132324)
(22)【出願日】2013年6月25日
(65)【公開番号】特開2015-8374(P2015-8374A)
(43)【公開日】2015年1月15日
【審査請求日】2016年5月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079005
【弁理士】
【氏名又は名称】宇高 克己
(72)【発明者】
【氏名】石山 塁
【審査官】
高野 美帆子
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−064460(JP,A)
【文献】
特開2009−278280(JP,A)
【文献】
特開2010−134595(JP,A)
【文献】
国際公開第2013/039002(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/222−5/257
G03B 15/00
G03B 15/05
G03B 17/18
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源部と、
カメラ部と、
表示部と、
対象物の梨地模様が施された照合領域を撮影する際に、前記光源部と前記カメラ部と前記照合領域の相対位置姿勢が所定関係を満たした状態で前記照合領域を撮影するための基準画像を表示部に表示されるスルー画像に重畳表示する制御部と、
を備え、
前記制御部は、異なる機種の携帯端末間において同一の撮影条件で対象物の照合領域を撮影できるように携帯端末の位置姿勢を制御するための携帯端末ごとの基準画像のうち、自端末に対応する基準画像を用いる
携帯端末。
【請求項2】
前記制御部は、前記基準画像が携帯端末の機種ごとに複数種類格納されたデータベースから、自端末に対応する前記基準画像を取得する
請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記基準画像は、前記光源部と前記カメラ部と前記照合領域の相対位置姿勢が所定関係を満たした状態で前記照合領域を予め撮影した画像から取得される
請求項1又は2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記基準画像は、光源の位置とカメラの視野角の少なくとも一方が異なる携帯端末間で同一の撮影条件で対象物の照合領域を撮影した画像から取得される
請求項1から請求項3のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項5】
前記データベースは、携帯端末毎の基準画像と、各基準画像を撮影した携帯端末の光源の位置及びカメラの視野角に関する情報とが対応付けて格納される
請求項2に記載の携帯端末。
【請求項6】
前記データベースは、異なる機種の携帯端末間で同一の撮影条件で対象物の照合領域を撮影したときの基準画像が携帯端末の機種ごとに格納される
請求項2に記載の携帯端末。
【請求項7】
携帯端末における撮影方法であって、
対象物の梨地模様が施された照合領域を撮影する際に、携帯端末の光源部とカメラ部の相対位置姿勢と、前記カメラ部と対象物までの距離と、が所定関係を満たした状態で前記照合領域を撮影するための基準画像を、携帯端末の撮影画面に表示されるスルー画像に重畳表示し、
前記スルー画像へ重畳表示される前記基準画像は、異なる機種の携帯端末間において同一の撮影条件で対象物の照合領域を撮影できるように携帯端末の位置姿勢を制御するための携帯端末ごとの基準画像のうち、自端末に対応する基準画像である
撮影方法。
【請求項8】
携帯端末に、
対象物の梨地模様が施された照合領域を撮影する際に、携帯端末の光源部とカメラ部と前記照合領域の相対位置姿勢が所定関係を満たした状態で前記照合領域を撮影するための基準画像を、携帯端末の撮影画面に表示されるスルー画像に重畳表示する表示制御処理
を実行させ、
前記表示制御処理は、異なる機種の携帯端末間において同一の撮影条件で対象物の照合領域を撮影できるように携帯端末の位置姿勢を制御するための携帯端末ごとの基準画像のうち、自端末に対応する基準画像を用いる
プログラム。
【請求項9】
前記携帯端末に、
前記基準画像が携帯端末の機種ごとに複数種類格納されたデータベースから、自端末に対応する前記基準画像を取得する処理
を実行させる請求項8に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末、撮影方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
物体の表面にある凹凸部を撮影し、撮影画像を検査や認証等に用いるシステムが考案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、光透過性及び光拡散性を有し、検査用カメラが撮影する検査領域を覆うように近接配置される概略平板状又はドーム状をなす光拡散部材と、その光拡散部材の外側に離間して配置され、検査領域に光拡散部材を透過させて光を照射する複数の光照射部材と、光拡散部材に設けられた撮影用観測孔の周囲からカメラの方向に延びる筒状体と、を備え、カメラが、それら筒状体及び観測孔を介し検査領域を撮影できるように構成するとともに、筒状体のカメラ側開口に、光照射部材からの直射光が入らないように構成された光照射装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−102103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1のような特殊な装置を認証や照合を行う場所にそれぞれ配置するのは手間やコストがかかるという問題がある。
【0006】
一方、一般に普及している携帯端末が備えるカメラを用いてバーコードを撮影し、識別や認証を行う技術が実現されている。バーコードの撮影画像は黒白部分を容易に判別できる。しかし、物体表面の凹凸の撮影画像は、物体の位置や向き、光の照射方向等の差異に影響されやすく、同一の特徴点を安定して抽出できるような撮影画像を得ることは困難であった。
【0007】
さらに、カメラの視野角や照明の配置は携帯端末の機種ごとに異なっているが、これら異なる機種の携帯端末で撮影した場合においても同一の撮影対象について同一の特徴点を抽出できる撮影画像を得る必要がある。そのためには携帯端末毎に異なるカメラと光源を基準として、それに対する撮影対象の相対的な位置姿勢が適切な状態になるように、端末を保持する必要がある。そのような保持状態は端末毎に異なるうえ、距離や姿勢の数値で指示されても、携帯端末を手で持っている人がそのように調整することは困難である。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、携帯端末が備えるカメラを用いて、同一の特徴点を安定して抽出できる撮影画像を取得することができる携帯端末、撮影方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、光源部と、カメラ部と、表示部と、対象物の梨地模様が施された照合領域を撮影する際に、前記光源部と前記カメラ部と前記照合領域の相対位置姿勢が所定関係を満たした状態で前記照合領域を撮影するための基準画像を表示部に表示されるスルー画像に重畳表示する制御部と、を備える携帯端末である。
【0010】
本発明は、携帯端末における撮影方法であって、対象物の梨地模様が施された照合領域を撮影する際に、携帯端末の光源部とカメラ部と前記照合領域の相対位置姿勢が所定関係を満たした状態で前記照合領域を撮影するための基準画像を、携帯端末の撮影画面に表示されるスルー画像に重畳表示する撮影方法である。
【0011】
本発明は、携帯端末に、対象物の梨地模様が施された照合領域を撮影する際に、携帯端末の光源部とカメラ部と前記照合領域の相対位置姿勢が所定関係を満たした状態で前記照合領域を撮影するための基準画像を、携帯端末の撮影画面に表示されるスルー画像に重畳表示する処理を実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、携帯端末が備えるカメラを用いて、同一の特徴点を安定して抽出できる撮影画像を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は本発明の実施形態に係る携帯端末の構成図である。
【
図2】
図2は携帯端末の光源とカメラと照合領域の相対位置姿勢について説明するための図である。
【
図3】
図3は基準画像が表示された撮影画面を例示する図である。
【
図4】
図4は基準画像が表示された撮影画面を例示する図である。
【
図5】
図5は本発明の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【
図6】
図6は端末装置がネットワークを介してデータベースから基準画像をダウンロードする処理を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る携帯端末の構成図である。本発明の実施形態に係る携帯端末10は、光源部11と、カメラ部12と、表示部13と、制御部14を備える。制御部14は、対象物の照合領域を撮影する際に、前記光源部11と前記カメラ部12と照合領域の相対位置姿勢が所定関係を満たした状態で対象物の梨地模様が施された照合領域を撮影するための基準画像を、表示部13に表示されるスルー画像に重畳表示する。
【0016】
携帯端末10は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット等の装置を含み、通常のカメラ機能を備える。光源部11は、LED(Light Emitting Diode)等であり、カメラ撮影時に点灯する。カメラ部12は、レンズ及び撮像素子や、カメラ部全体を制御するコントローラ等を含む。表示部13は、液晶ディスプレイ等を含む。制御部14は、携帯端末全体を制御する。
【0017】
スルー画像とは、携帯端末10が備えるカメラが撮影モードで動作している間、撮像素子の出力信号から生成された画像が液晶ディスプレイに表示されたものであり、プレビュー画像やライブビュー画像ともいう。
【0018】
カメラの視野角は、カメラの撮像素子の画素数や大きさ、レンズの焦点距離等で決まる。携帯端末の光源の位置、カメラの撮像素子の画素数や大きさ、レンズの焦点距離等は携帯端末の機種によって異なるため、撮影時の照明の配置やカメラの視野角も携帯端末の機種によって異なることとなる。本願発明では、照明の配置やカメラの視野角が異なる携帯端末間で同一の撮影条件(照射方向及び撮影画像サイズが同一)で対象物の照合領域を撮影したときの画像を、携帯端末の機種ごとに予め取得しておく。そして、制御部14は、予め取得された画像のうち、その携帯端末に対応する画像を取得し、撮影時に基準画像としてスルー画像に重畳表示する。ユーザは撮影画面上で撮影対象の照合領域と基準画像について、向きと位置と大きさが合うように操作することで、携帯端末の光源とカメラと照合領域の相対位置姿勢(
図2のaとbの関係)が、基準画像が撮影されたときと同じ関係となる。これにより、カメラの照明の配置や視野角が異なる携帯端末間でも同一の撮影条件で対象物の照合領域を撮影することができる。
【0019】
前記異なる携帯端末間で同一の撮影条件で予め撮影された照合領域の画像は、それぞれ対応する携帯端末のメモリ等の記憶部に格納され、制御部14が撮影時に記憶部から読み出して用いるようにしてもよい。また、各種携帯端末にそれぞれ対応する画像が、対応する携帯端末の光源の位置、撮像素子の画素や大きさ、レンズの焦点距離等の情報(機種依存情報)と紐付けされたデータベースを携帯端末10の記憶部に格納し、制御部14が、そのデータベースから当該携帯端末10の機種依存情報に対応する画像を読み出して用いてもよい。
【0020】
表示部13への基準画像の表示態様は任意であり、例えば、予め撮影した画像を透過表示してもよく、また、予め撮影した画像における照合領域に対応する部分の輪郭線を抽出して表示してもよい。基準画像が照合領域に対応する部分の輪郭線の場合であって、異なる機種の携帯端末での表示例を
図3、
図4に示す。
図3に示すように、ある機種の携帯端末においては、基準画像は例えば横長で表示される。操作者は、対象物の照合領域が横長で表示された基準画像に合うように操作する。また、
図4に示すように、他の機種の携帯端末においては、基準画像は例えば縦長で表示される。操作者は、対象物の照合領域が縦長で表示された基準画像に合うように操作する。
【0021】
対象物の照合領域は、梨地模様の領域であれば特に限定されないが、照合の容易さを考慮し、予め照合領域を定めておくことが望ましい。照合領域としては、物品に共通して存在する基準部位を基準として定められる位置の領域を照合領域とすることが考えられる。例えば、物品の基準部位とは、物品に貼付、印刷、刻印、焼印された製品の商標、ロゴ、製造者名、製造会社、ブランド名、製品名、製品番号等である。これらの基準部位は、同一物品であれば個体によらず同一のパターンを保有しており、外観上の特徴的な見え方をする。そして、これらの基準部位の位置姿勢を基準として定め、その特徴を記憶しておけば、物品の照合領域を自動的に検出することもできる。
【0022】
梨地模様は、例えば、デザインとして梨地模様が形成されている場合のみならず、物品の識別又は照合のために、故意に照合領域に梨地模様を形成した場合も含む。更に、梨地模様は、金属や合成樹脂(プラスチック等)等への加工処理によって施された梨地模様のみならず、皮革製品に表面処理(例えば、シボ加工)することにより得られたシワ模様(シボ)等も含む概念である。例えば、シボ加工が施された皮革のバックの場合、バックの皮の表面には微少な凹凸がランダムに形成されており、これらの微少な凹凸は梨地模様と同様とみなすことができる。
【0023】
次に本発明の実施形態の動作を
図5を参照して説明する。
携帯端末10において照合領域撮影処理の実行を指示する操作がなされると、制御部14は、カメラ機能をオンにし、カメラ部12から出力されるスルー画像を液晶ディスプレイ(表示部13)に表示させる(S1)。
【0024】
また、制御部14は、当該携帯端末10に対応する基準画像をメモリから読み出し、液晶ディスプレイに表示されたスルー画像に重畳表示する(S2)。
【0025】
操作者は、携帯端末10の撮影画面に表示されたスルー画像の照合領域と基準画像について、向きと位置と大きさが合うように調整してシャッターボタンを押下する(S3)。これに応じて、カメラ部12は、撮影処理を行い、撮影画像データをメモリに記憶する(S4)。
【0026】
以上説明したように、本実施形態によれば、照明の配置やカメラの視野角が異なる携帯端末間で同一の撮影条件で対象物の照合領域を撮影したときの画像を予め取得しておき、照合領域を撮影する際に基準画像としてスルー画像に重畳表示する。そして、撮影画面においてスルー画像の照合領域と基準画像を合わせるように操作して撮影することで、異なる携帯端末間でも同一の撮影条件で対象物の照合領域を容易に撮影することができる。
【0027】
なお、上記フローのS3において、制御部14がカメラ部12より出力されたスルー画像における照合領域を所定の基準位置に基づいて認識し、表示画面における座標等に基づいて、当該認識した照合領域と、基準画像の大きさが合うように自動でズーム制御するようにしてもよい。
【0028】
また、スルー画像の照合領域と基準画像を完全に一致させるのは困難であるため、制御部14がカメラ部12より出力されたスルー画像における照合領域を所定の基準位置に基づいて認識し、表示画面における座標等に基づいて、スルー画像の照合領域が基準画像に十分近づいた時点でカメラ部12に撮影を指示してもよい。
【0029】
また、
図6に示すように、端末装置10の制御部14が、インターネット等のネットワークを介して各種基準画像が登録されているデータベースに接続し、当該携帯端末に対応する基準画像又はデータベースに登録されている全基準データをダウンロードして携帯端末10の記憶部に格納し、上述のように用いてもよい。
【0030】
また、上記説明では基準画像と機種依存情報とを対応付けて登録しているが、これに限定されず、例えば、携帯端末の機種名、機種コード等のような機種識別情報と基準画像を対応付けて登録してもよい。
【0031】
以上好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形し実施することが出来る。
【0032】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0033】
(付記1)
光源部と、
カメラ部と、
表示部と、
対象物の梨地模様が施された照合領域を撮影する際に、前記光源部と前記カメラ部と前記照合領域の相対位置姿勢が所定関係を満たした状態で前記照合領域を撮影するための基準画像を表示部に表示されるスルー画像に重畳表示する制御部と、
を備える携帯端末。
【0034】
(付記2)
前記基準画像は、前記光源部と前記カメラ部と前記照合領域の相対位置姿勢が所定関係を満たした状態で前記照合領域を予め撮影した画像から取得される
付記1に記載の携帯端末。
【0035】
(付記3)
前記基準画像は、光源の位置とカメラの視野角の少なくとも一方が異なる携帯端末間で同一の撮影条件で対象物の照合領域を撮影した画像から取得される
付記1又は付記2に記載の携帯端末。
【0036】
(付記4)
携帯端末に対応する前記基準画像を、複数種類の基準画像が記憶されたデータベースから取得する
付記1から付記3のいずれかに記載の携帯端末。
【0037】
(付記5)
前記データベースは、携帯端末毎の基準画像と、各基準画像を撮影した携帯端末の光源の位置及びカメラの視野角に関する情報とが対応付けて格納される
付記4に記載の携帯端末。
【0038】
(付記6)
前記データベースは、異なる機種の携帯端末間で同一の撮影条件で対象物の照合領域を撮影したときの基準画像が携帯端末の機種ごとに格納される
付記4に記載の携帯端末。
【0039】
(付記7)
携帯端末における撮影方法であって、
対象物の梨地模様が施された照合領域を撮影する際に、携帯端末の光源部とカメラ部の相対位置姿勢と、前記カメラ部と対象物までの距離と、が所定関係を満たした状態で前記照合領域を撮影するための基準画像を、携帯端末の撮影画面に表示されるスルー画像に重畳表示する
撮影方法。
【0040】
(付記8)
前記基準画像は、前記光源部と前記カメラ部と前記照合領域の相対位置姿勢が所定関係を満たした状態で前記照合領域を予め撮影した画像から取得される
付記7に記載の撮影方法。
【0041】
(付記9)
前記基準画像は、光源の位置とカメラの視野角の少なくとも一方が異なる携帯端末間で同一の撮影条件で対象物の照合領域を撮影した画像から取得される
付記7又は付記8に記載の撮影方法。
【0042】
(付記10)
携帯端末に対応する前記基準画像を、複数種類の基準画像が記憶されたデータベースから取得する
付記7から付記9のいずれかに記載の撮影方法。
【0043】
(付記11)
前記データベースは、携帯端末毎の基準画像と、各基準画像を撮影した携帯端末の光源の位置及びカメラの視野角に関する情報とが対応付けて格納される
付記10に記載の撮影方法。
【0044】
(付記12)
前記データベースは、異なる機種の携帯端末間で同一の撮影条件で対象物の照合領域を撮影したときの基準画像が携帯端末の機種ごとに格納される
付記10に記載の撮影方法。
【0045】
(付記13)
携帯端末に、
対象物の梨地模様が施された照合領域を撮影する際に、携帯端末の光源部とカメラ部と前記照合領域の相対位置姿勢が所定関係を満たした状態で前記照合領域を撮影するための基準画像を、携帯端末の撮影画面に表示されるスルー画像に重畳表示する処理
を実行させるプログラム。
【0046】
(付記14)
前記基準画像は、前記光源部と前記カメラ部と前記照合領域の相対位置姿勢が所定関係を満たした状態で前記照合領域を予め撮影した画像から取得される
付記13に記載のプログラム。
【0047】
(付記15)
前記基準画像は、光源の位置とカメラの視野角の少なくとも一方が異なる携帯端末間で同一の撮影条件で対象物の照合領域を撮影した画像から取得される
付記13又は付記14に記載のプログラム。
【0048】
(付記16)
携帯端末に対応する前記基準画像を、複数種類の基準画像が記憶されたデータベースから取得する
付記13から付記15のいずれかに記載のプログラム。
【0049】
(付記17)
前記データベースは、携帯端末毎の基準画像と、各基準画像を撮影した携帯端末の光源の位置及びカメラの視野角に関する情報とが対応付けて格納される
付記16に記載のプログラム。
【0050】
(付記18)
前記データベースは、異なる機種の携帯端末間で同一の撮影条件で対象物の照合領域を撮影したときの基準画像が携帯端末の機種ごとに格納される
付記16に記載のプログラム。
【符号の説明】
【0051】
10 携帯端末
11 光源部
12 カメラ部
13 表示部
14 制御部