特許第6206773号(P6206773)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6206773番組連動広告システム及び番組連動広告サーバ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6206773
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】番組連動広告システム及び番組連動広告サーバ
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/266 20110101AFI20170925BHJP
   H04N 21/27 20110101ALI20170925BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20170925BHJP
【FI】
   H04N21/266
   H04N21/27
   G06Q30/02 470
【請求項の数】6
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-215696(P2014-215696)
(22)【出願日】2014年10月22日
(65)【公開番号】特開2016-82552(P2016-82552A)
(43)【公開日】2016年5月16日
【審査請求日】2017年3月24日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514268774
【氏名又は名称】株式会社ワロップ放送局
(74)【代理人】
【識別番号】110000925
【氏名又は名称】特許業務法人信友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】頃末 敬
(72)【発明者】
【氏名】奥山 孝也
【審査官】 後藤 嘉宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−128478(JP,A)
【文献】 特開2001−319085(JP,A)
【文献】 特開2004−234520(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/034029(WO,A1)
【文献】 特開2002−92292(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00−21/858
G06Q 30/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告主によって広告が依頼された広告対象の広告対象情報と、特定の場所で収録される番組の番組情報と、前記番組の出演者に関する出演者情報とが管理される管理データベースと、前記番組をユーザ端末に配信する番組連動広告サーバと、を備え、
前記番組連動広告サーバは、
前記広告対象情報に含まれる広告主条件に適した前記番組及び前記出演者の組み合わせを選択し、前記特定の場所に設けられる出演者端末に前記広告対象情報を挿入した画面を出力する広告挿入部と、
前記出演者が前記特定の場所で前記広告対象の広告を行うと、広告された前記広告対象に関する情報を前記番組情報に登録すると共に、広告が行われた前記広告対象を含む前記番組を制作し、前記番組を前記番組情報に登録する番組制作部と、を備える
番組連動広告システム。
【請求項2】
前記出演者端末には、前記番組毎に異なる前記広告対象が出力され、前記出演者が前記番組で前記広告対象の広告を行ったことを前記出演者端末から入力可能であり、
前記番組制作部は、広告が行われた前記広告対象に関する情報を前記出演者端末から受け取ると、受け取った前記広告対象に関する情報を前記番組情報に登録する
請求項1に記載の番組連動広告システム。
【請求項3】
さらに、前記管理データベースによって管理される前記番組の配信スケジュール情報に従って、又は前記ユーザ端末からの要求に応じて前記番組を前記ユーザ端末に配信する配信部を備える
請求項1又は2に記載の番組連動広告システム。
【請求項4】
前記広告挿入部は、過去に前記番組で前記広告対象が広告された実績を示す実績情報に基づいて、前記番組及び前記出演者に適した前記広告対象を選択する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の番組連動広告システム。
【請求項5】
さらに、前記特定の場所で観覧する観客の観客情報より前記番組の視聴者層を推定する推定部を備え、
前記広告挿入部は、推定された前記番組の視聴者層に基づき、前記番組における前記広告対象を選択する
請求項1〜4のいずれか1項に記載の番組連動広告システム。
【請求項6】
広告主によって広告が依頼された広告対象の広告対象情報に含まれる広告主条件に適した、特定の場所で収録される番組、及び前記番組の出演者の組み合わせを選択し、前記特定の場所に設けられる出演者端末に前記広告対象情報を挿入した画面を出力する広告挿入部と、
前記出演者が前記特定の場所で前記広告対象の広告を行うと、広告された前記広告対象に関する情報を番組情報に登録すると共に、広告が行われた前記広告対象を含む前記番組を制作し、前記番組を前記番組情報に登録する番組制作部と、を備える
番組連動広告サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品、サービス等の広告対象が広告された番組をユーザ端末に配信するための番組連動広告システム及び番組連動広告サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネットを介して番組を放送し、広告を配信するネットワークシステムを用いた広告方法が提供されている。この広告方法として、例えば、番組の開始前に広告を表示することにより、ユーザに広告を見させる方法がある。また、ユーザが視聴する動画の下に出現させたバナー広告をユーザに見させる方法もある。
【0003】
また、ブログ広告やプロダクトプレイスメントと呼ばれる広告方法も提案されている。ブログ広告は、ブログの著者が記事の中で商品を紹介する広告方法であり、近年では、アフィリエイト広告(成果報酬型広告)としても知られている。プロダクトプレイスメントは、広告したい商品を、例えば、映画やテレビ番組内のキャラクターが使用する商品として映画や番組内で出現させる広告方法である。
【0004】
ここで、特許文献1には、クライアント端末に番組推薦を行い、マルチキャストで広告配信を行うための技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−187250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、従来のネットワークシステムで広告を配信しようとすると、専用サイトに広告の出稿依頼を行わなければならず、広告配信に要する費用が高額であった。また、インターネット広告では、ユーザが視聴する映像の内容と関係ない広告が出現することがあり、視聴者は広告に関心を示さないことが多かった。
【0007】
また、ブログ広告は、主に画像(静止画)と文章によって商品を紹介するものであり、音声や動画によって商品を紹介していないため、ユーザへの訴求力が低かった。また、プロダクトプレイスメントは、広告主が映画のスポンサーとなるため、映画内で商品を提示するには手間と費用がかかっていた。
【0008】
また、特許文献1には、単にコンテンツの内容に基づいた広告配信を行うと記載されているに過ぎず、具体的にどのような広告配信を行うかは何ら開示されていない。
【0009】
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、番組の内容に合った広告を手軽に配信できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る番組連動広告システムは、管理データベースと、番組連動広告サーバと、を備える。
管理データベースは、広告主によって広告が依頼された広告対象の広告対象情報と、特定の場所で収録される番組の番組情報と、番組の出演者に関する出演者情報とが管理される。
そして、番組連動広告サーバは、広告挿入部と、番組制作部と、配信部と、を備える。
広告挿入部は、広告対象情報に含まれる広告主条件に適した番組及び出演者の組み合わせを選択し、特定の場所に設けられる出演者端末に広告対象情報を挿入した画面を出力する。
番組制作部は、出演者が特定の場所で広告対象の広告を行うと、広告された広告対象に関する情報を番組情報に登録すると共に、広告が行われた広告対象を含む番組を制作し、この番組を番組情報に登録する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、番組の内容に関連する広告対象が広告されるため、視聴者が広告対象に興味を抱きやすい。また、広告に要する費用を抑えることができるため、広告主は手軽に広告を出稿することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施の形態例に係る番組連動広告システムの構成例を示す概略図である。
図2】本発明の一実施の形態例に係る管理サーバ、管理データベース、番組連動広告サーバの詳細な内部構成例を示すブロック図である。
図3】本発明の一実施の形態例に係る各情報のテーブル構成図である。
図4】従来の広告対象の配信方法の例を示すフローチャートである。
図5】本発明の一実施の形態例に係る広告対象の配信方法の例を示すフローチャートである。
図6】本発明の一実施の形態例に係る広告対象登録画面の表示例を示すユーザ・インタフェースである。
図7】本発明の一実施の形態例に係る広告主管理画面の表示例を示すユーザ・インタフェースである。
図8】本発明の一実施の形態例に係る出演者管理画面の表示例を示すユーザ・インタフェースである。
図9】本発明の一実施の形態例に係る広告対象情報表示画面の表示例を示すユーザ・インタフェースである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施の形態例に係る番組連動広告システムについて、添付図面を参照して説明する。
本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
【0014】
図1は、番組連動広告システム1の構成図である。
番組連動広告システム1は、管理サーバ2、管理データベース3、番組連動広告サーバ4、広告主端末5、出演者端末6及びユーザ端末7を備え、ネットワークNを介して互いに通信可能である。
【0015】
管理サーバ2は、番組に出演する出演者の情報を管理したり、番組内で広告される広告対象の情報を管理したりするために用いられる。この広告対象には、広告主(広告対象の広告を依頼する者)が取り扱う商品、サービスの他、商号等も含まれる。
管理データベース3は、番組の情報、出演者の情報、広告対象情報等を管理する。
番組連動広告サーバ4は、スタジオ8(特定の場所の一例)で収録された番組をユーザ端末7に配信する。
【0016】
広告主端末5は、番組に広告対象の広告を依頼する広告主が広告対象情報等を管理データベース3に登録するために用いられる。
出演者端末6は、番組の出演者が自身のプロフィール、アピール情報、関心分野等を管理データベース3に登録するために用いられる。また、出演者端末6には、番組毎に異なる広告対象が出力され、出演者が番組で広告対象の広告を行ったことを出演者端末6から入力可能である。
ユーザ端末7は、番組連動広告サーバ4によって配信される番組をユーザが視聴するために用いられる。ユーザは、番組を視聴中に番組内で示されたURL等をクリックすることで、番組で広告された広告対象のサイト等にアクセスすることができる。
【0017】
図2は、管理サーバ2、管理データベース3、番組連動広告サーバ4の詳細な内部構成例を示す。
管理サーバ2は、情報管理部21を備える。
管理データベース3は、広告主情報31、広告対象情報32、実績情報33、出演者情報34、番組情報35、配信スケジュール情報36の各テーブルを備える。
【0018】
情報管理部21は、広告主端末5に広告対象登録画面(後述する図6参照)、広告主管理画面(後述する図7参照)を表示させる。そして、情報管理部21は、広告対象登録画面を通じて入力された広告対象に関する情報を、管理データベース3の広告対象情報32に登録する。また、情報管理部21は、実績情報33から読み出した広告実績を広告主管理画面に表示する。
【0019】
広告主情報31には、広告主の情報が格納される。
広告対象情報32には、広告主によって広告が依頼された広告対象に関する情報が格納される。
実績情報33には、過去に番組内で広告対象が広告された広告実績が格納される。
出演者情報34には、番組の出演者に関する情報が格納される。
番組情報35には、スタジオ8で収録される番組に関する情報が格納される。
配信スケジュール情報36には、番組の配信スケジュールに関する情報が格納される。
【0020】
番組連動広告サーバ4は、広告挿入部41、番組制作部42、配信部43、推定部44を備える。この番組連動広告サーバ4は、スタジオ8内で出演者が広告対象を広告した番組をユーザ端末7に配信する。
【0021】
広告挿入部41は、広告対象情報32に含まれる広告主条件に適した番組及び出演者の組み合わせを選択し、スタジオ8に設けられた出演者端末6に広告対象情報32から読み出した情報を挿入した画面(後述する図8図9を参照)を出力する。
【0022】
そして、広告挿入部41は、出演者端末6に出演者管理画面(後述する図8参照)を表示する。この出演者管理画面に表示された内容のさらに詳細な情報は、広告対象情報画面(後述する図9参照)として出演者端末6に表示される。出演者端末6は、番組内の出演者の手元にあるため、出演者は出演者端末6に表示された出演者管理画面、広告対象情報画面に基づいて番組内で広告対象の広告を行うことができる。
【0023】
番組制作部42は、出演者がスタジオ8で広告対象の広告を行うと、広告された広告対象に関する情報(例えば、広告対象ID)を番組情報35に登録する。ここで、番組制作部42は、広告が行われた広告対象に関する情報を出演者端末6から受け取ると、受け取った広告対象に関する情報を番組情報に登録する。なお、出演者端末6以外にも、番組を制作するオペレータ等が、出演者が番組で広告した広告対象に関する情報を番組制作部42に入力してもよい。
【0024】
また、番組制作部42は、配信スケジュール情報36から読み出した配信日時に従って、広告が行われた広告対象を含む番組を制作し、この番組を番組情報35に登録する。このとき、番組制作部42は、スタジオ8に設けられたカメラ8bが撮像した画像と、スタジオ8に設けられたマイクロホン8cが集音した音声とを組み合わせて番組を制作し、この番組を番組情報35に格納する。
【0025】
配信部43は、配信スケジュール情報36から読み出した配信日時に従って、番組情報35から読み出した番組をユーザ端末7に配信する。ユーザ端末7は、所定のユーザID、パスワードによって、番組連動広告サーバ4が管理する配信サイトにログインすることで、配信部43から配信された番組を視聴することができる。
【0026】
推定部44は、スタジオ8で観覧する観客の観客情報より番組の視聴者層を推定する。ここで、スタジオ8には、発券機8aが設けられている。この発券機8aは、カメラ(不図示)を備えており、カメラがスタジオ8に入場する観客の顔を撮影した画像を推定部44に出力する。そして、推定部44は、発券機8aから入力した画像を顔認証して推定した観客の性別、年齢を含む推定結果を番組情報35に格納する。この推定結果により、番組の視聴者層を推定することができる。その後、推定部44は、発券機8aから入力した画像を破棄し、観客のプライバシーを保護する。
【0027】
次に、管理データベース3が管理する各情報について説明する。
図3は、各情報のテーブル構成例を示す。
【0028】
広告主情報31は、広告主ID、広告主名の各フィールドを持つ。広告主IDは、広告主名に一意に紐付けられる。また、広告主情報31には、図示しないものの広告主の企業情報(業種、営業担当者の連絡先)等も含まれる。
【0029】
広告対象情報32は、広告対象ID、広告対象名、受入日、概要、セールスポイント、添付資料、広告形態、1回当り費用、上限金額、広告期間、広告主条件、広告主ID、番組IDの各フィールドを持つ。広告対象IDは、広告対象名に一意に紐付けられる。受入日には、番組連動広告サーバ4を管理する配信業者が広告主から送られた広告対象を受入れた日が格納される。概要には、広告対象がどのようなものであるかの概略説明(保険商品、飲料水、カード、フィギュア等)が格納される。セールスポイントには、広告対象の特徴が格納される。
【0030】
また、添付資料には、広告対象の詳細な情報を記した文書ファイル、画像ファイル等が格納される。広告形態には、広告主によって選択された広告形態が格納される。広告形態として、例えば、紹介保証広告型、アクション保証広告型、購入保証広告型がある。紹介保証広告型は、番組内で出演者が広告対象を紹介するだけで費用が発生する広告形態である。アクション保証広告型は、番組の視聴者が広告対象に興味を示し、番組に表示されたURLをクリックすることにより広告主が視聴者に見せたいページに視聴者を誘導できたときに費用が発生する広告形態である。また、購入保証広告型は、広告主が視聴者に求める動作(例えば、商品を購入する、サービスに申し込む、資料を請求する)がなされたことを確認すると費用が発生する広告形態である。
【0031】
1回当り費用には、広告主が1回の広告でかけられる費用が格納される。上限金額には、広告対象の広告にかけられる費用の上限金額が格納される。1回当りの費用が少なくても、複数回の広告が行われると、その広告対象の広告にかけられる費用が上限金額に達し、それ以上の広告は行えなくなる。
【0032】
広告期間には、広告対象を広告する期間が格納される。番組ID、広告主IDは、それぞれ番組情報35、広告主情報31に対応する。広告主条件は、例えば、広告対象をどのような番組で広告するか、どのような視聴者層に広告するかといった条件であり、広告主が広告対象登録画面(後述する図6を参照)を通じて登録する。
【0033】
実績情報33は、広告対象ID、番組ID、広告実績の各フィールドを持つ。実績情報33は、広告主自身、又は調査会社等によって番組内で広告された広告対象の広告実績が不図示の登録画面を通じて登録される。広告実績としては、例えば、広告主のサイトにアクセスした回数、広告対象を実際に購入した回数、売上金額の他、広告対象が広告されたことによる反響(例えば、広告対象の売り上げ個数、広告主のサイトへのクリック回数、SNS(Social Networking Service)などのソーシャルメディアによる口コミ拡散数)等が含まれる。
【0034】
出演者情報34は、出演者ID、出演者名、関心分野の各フィールドを持つ。出演者IDは、出演者名に一意に紐付けられる。関心分野には、番組の出演者が関心を持つ分野(例えば、アニメ、アイドル、クイズ)といった情報が格納される。関心分野の情報は適宜変更することが可能である。このため、出演者は自身が関心を持つ分野については、話しやすく、番組内で広告対象の広告もしやすいと言うことができる。
【0035】
番組情報35は、番組ID、番組名、番組、出演者ID、広告対象ID、推定結果の各フィールドを持つ。番組IDは、番組名に一意に紐付けられる。番組内容には、スタジオ8で収録される番組の他、番組の内容(例えば、トーク番組、バラエティ番組、クイズ番組等)を示す情報等が格納される。また、出演者ID、広告対象IDは、それぞれ出演者情報34、広告対象情報32に対応する。また、推定結果には、推定部44によって推定された番組の視聴者層等が格納される。そして、スタジオ8で広告対象が広告されると、この広告対象の広告対象IDが番組情報35に追加される。
【0036】
配信スケジュール情報36は、配信ID、配信日時、番組IDの各フィールドを持つ。配信IDは、配信日時に一意に紐付けられる。配信日時は、番組連動広告サーバ4(配信部43)が番組を配信する日時を格納する。
【0037】
ここで、従来の広告対象の配信方法と、本実施の形態例に係る広告対象の配信方法について順に説明する。
【0038】
<従来の広告対象の配信方法>
図4は、従来の広告対象の配信方法の例を示す。ここではテレビ番組の広告枠に広告を配信するまでの手順を示す。
【0039】
始めに、媒体社(例えば、テレビ局)が広告枠を確定する(S1)。この広告枠は、番組毎、時間帯毎に確定される。次に、広告主(例えば、番組スポンサー)が広告代理店に特定の広告枠における広告の出稿依頼を行う(S2)。この出稿依頼において、広告主は希望の広告枠や予算を広告代理店に提示し、広告代理店は、広告制作と並行して、配信される広告枠を押さえる作業(枠取り、枠押さえ)を行う。そして、広告主から出稿依頼を受けた広告代理店は、広告主の意向に沿った広告を制作する(S3)。
【0040】
次に、広告代理店は、媒体社によって確定された広告枠のうち、どの広告枠に広告を配信するか、すなわち広告の配信日時をいつにするかを確定する(S4)。次に、広告主は、広告代理店が制作した広告を確認する(S5)。広告主によって広告が承認されると、広告代理店が媒体社に広告を送信する(S6)。そして、媒体社が広告枠に広告を挿入して番組を配信する(S7)。
【0041】
このように従来は、広告を配信する時間帯等が広告枠によって定まる。また、番組は事前収録されるものが多く、配信される広告と番組の内容が一致しないことが多い。このため、視聴者は広告に興味を抱きにくく、録画した番組であれば広告をスキップすることがあった。
【0042】
<本実施の形態例に係る広告対象の配信方法>
図5は、本実施の形態例に係る広告対象の配信方法の例を示す。この方法では、番組内で出演者が広告対象を選択し、広告するため、特定日時の広告枠は設けていない。
【0043】
始めに、広告主は、番組内で広告を依頼する広告対象を、広告対象登録画面を通じて広告主情報31に登録する(S11)。また、出演者は、出演者が関心を持つ分野、出演者が出演する番組等の情報を不図示の登録画面を通じて出演者情報34に登録する(S12)。
【0044】
次に、広告挿入部41は、広告主条件と広告対象に適した番組及び出演者の組み合わせを選択する(S13)。このとき、広告挿入部41は、実績情報33から読み出した広告実績を番組及び出演者の組み合わせに加味する。この選択処理において、例えば、番組が選択された後、さらに広告対象に適した出演者が出演する番組が抽出される。
【0045】
そして、広告挿入部41は、出演者端末6に出演者管理画面を表示させる(S14)。この出演者管理画面には、ステップS13で選択された番組が一覧表示される。番組の出演者は、出演者管理画面に表示される広告対象の一覧から選択した広告対象を番組内で広告する。
【0046】
出演者が番組内で広告対象の広告を行うと、配信部43は、配信スケジュール情報36に従って広告対象が広告された番組をユーザ端末7に配信する(S15)。そして、出演者は、番組内で広告した広告対象を出演者端末6の画面上で指定する(S16)。出演者が広告した広告対象の指定は、番組制作を管理するオペレータ等が出演者端末6を用いて番組の収録後に行うか、出演者端末6とは別の通信端末を用いて行ってもよい。
【0047】
次に、広告主自身、又は調査会社等によって、実績情報33に番組内で広告された広告対象の広告実績が登録される(S17)。この広告実績には、例えば、広告対象のサイトにアクセスしたユーザ数の増加、広告対象の売上の増加等の情報が含まれる。
【0048】
そして、広告挿入部41は、ステップS13の選択処理において、実績情報33に含まれる広告実績に基づいて、番組及び出演者に適した広告対象を選択する。例えば、ある番組とある広告対象の親和性が高ければ、この番組で再び広告対象が出演者管理画面に表示されやすくなる。
【0049】
<各画面の表示例>
次に、各画面の表示例について、図6図9を参照して説明する。
【0050】
図6は、広告対象登録画面の表示例を示す。
広告主端末5に表示される広告対象登録画面は、広告対象名エリア、広告対象概要エリア、セールスポイントエリア、資料添付エリア、広告形態選択エリア、1回当り金額エリア、上限金額エリア、期間エリア、番組選択エリアを有する。広告対象登録画面の各エリアに入力される内容は、図3の広告対象情報32に含まれる各フィールドに格納される。そして、上述した図5のステップS11の処理にて、広告主は、広告対象登録画面を通じて、広告を依頼する広告対象の各情報を入力する。
【0051】
ここで、広告対象名エリアには、広告対象の名称が入力され、広告対象概要エリアには、その広告対象の概要が入力される。セールスポイントエリアには、その広告対象の特徴が入力され、資料添付エリアには、その広告対象の販促ファイル等が添付される。この販促ファイルには、例えば、広告対象の詳細な背景情報、開発動機等が含まれる。
【0052】
広告形態エリアでは、広告主が広告対象をどのように広告させるかがプルダウンメニューで選択される。広告形態エリアのプルダウンで選択される3つの広告形態には、上述した「1.紹介保証広告型」、「2.アクション保証広告型」、「3.購入保証広告型」がある。
【0053】
1回当り金額エリアには、番組内で広告対象が1回広告されたときにかかる費用が入力される。上限金額エリアには、その広告対象の広告にかける費用の上限が入力される。期間エリアには、その広告対象の広告が行われる期間が入力される。
【0054】
番組選択エリアには、広告主条件として、広告主がどの番組に広告対象を広告させるかがプルダウンメニューで選択される。番組選択エリアで選択されるメニューには、「1.選択しない」、「2.番組ダイレクト」、「3.条件番組抽出」がある。「選択しない」が選択されると、ランダムに選択された複数の番組内で広告対象が広告される。
【0055】
「2.番組ダイレクト」が選択されると、広告主が広告を望む特定の番組を選択するための選択エリアが表示される。この選択エリアでは、広告主が複数の番組を選択することが可能である。
「3.条件番組抽出」が選択されると、出演者属性、視聴者属性等の項目を指定するための選択エリアが表示される。この選択エリアでは、広告主が広告を届けたい視聴者層に合わせた情報を詳細に選択することが可能である。
【0056】
図7は、広告主管理画面の表示例を示す。
広告主端末5に表示される広告主管理画面は、予算消化状況エリア、インサイトエリア、有効ワードエリアを有する。これらの情報は実績情報33の広告実績に含まれる。
【0057】
予算消化状況エリアには、広告主が広告対象を広告するための予算、現在までに消化された予算、予算の残金、予算を何%消化したかが表示される。インサイトエリアには、ランキング毎に、番組名、接触数、コンバージョン数が表示される。ここで「接触数」とは、例えば、視聴者が広告対象のサイトに到達した数であり、「コンバージョン数」とは、例えば、広告主が望む動作(例えば、サイトで資料請求をしたり、商品を購入したりする動作)を実際に視聴者が行った数である。インサイトエリアのランキングは、例えば、接触数の多い順、コンバージョン数の多い順に並べ替えて表示することも可能である。
【0058】
有効ワードエリアには、広告対象のランキングとワードが表示される。例えば、広告対象の広告に際して視聴者に広告対象を想起させるような有効なワードが一覧表示される。このため、出演者は、表示されたワードを番組内で発することにより、視聴者に広告対象を想起させ、広告対象の購入等の動作を行わせることができる。
【0059】
図8は、出演者管理画面の表示例を示す。
出演者端末6に表示される出演者管理画面は、依頼広告対象一覧エリア、人気広告対象エリア、適正広告対象エリアを有する。
【0060】
依頼広告対象一覧エリアには、広告対象番号、広告対象名、種別、広告種類、成果金額、広告期間が表示される。この依頼広告対象一覧エリアでは、出演者に広告が依頼される広告対象が一覧表示される。なお、広告対象が多数あると出演者が広告対象を検索しにくくなるため、依頼広告対象一覧エリアに表示される広告対象は数個に限られる。また、各広告対象に対して広告種類や成果金額が表示されるため、出演者は、広告主が求める成果を得やすい広告対象や、成果金額の高い広告対象を選択して広告を行うことができる。
【0061】
人気広告対象エリアには、ランキング、広告対象名、扱い番組数、売上、成果率が表示される。この人気広告対象エリアでは、広告対象が広告された番組の数が多い順にランキング形式で広告対象が一覧表示される。なお、人気広告対象エリアのランキングは、例えば、売上の多い順、成果率の高い順に並べ替えて表示することも可能である。
【0062】
適正広告対象エリアには、ランキング、広告対象名が表示される。この適正広告対象エリアでは、出演者の属性(例えば、アイドル、バラエティ)及び番組の趣旨(例えば、テーマ、コンセプト)に合わせた広告対象がランキング形式で一覧表示される。
そして、出演者は番組の収録中に出演者管理画面を見ながら、番組に合わせた広告対象の広告をすることができる。
【0063】
図9は、広告対象情報表示画面の表示例を示す。
出演者が出演者管理画面の依頼広告対象一覧エリアにある広告対象番号をクリックすると、広告対象情報表示画面が出演者端末6に表示される。広告対象情報表示画面には、広告対象番号、広告対象名、種別、広告種類、成果金額、期間、広告対象概要、セールスポイント、資料、関連情報が表示される。このため、出演者は広告対象情報表示画面を見ながら、広告対象に関連する情報についても番組内で話題にすることができる。
【0064】
そして、広告対象情報表示画面の下部には、戻るボタンと、広告済ボタンが配置される。出演者が戻るボタンを押すと、図8の出演者管理画面が表示される。また、出演者が広告済ボタンを押すと、この広告対象を番組内で広告したことを示す情報が番組制作部42に通知される。このため、番組制作部42は、番組内で広告された広告対象の広告対象IDを番組情報35に関連づけて格納する。
【0065】
以上説明した一実施の形態例に係る番組連動広告システム1によれば、番組の収録中に出演者端末6に表示された出演者管理画面により、番組の出演者が番組内で広告対象の広告をすることができる。このため、出演者は番組の内容に適した広告対象を選択し広告するため、視聴者に対する広告対象の訴求力が高まる。
【0066】
また、どの広告対象を広告するかは出演者の判断に委ねられる。しかし、広告対象は、広告主条件(例えば、番組の雰囲気、出演者の情報)に適合する番組及び出演者であって、広告対象が番組の内容と出演者の関心分野に合うときに、出演者管理画面に表示される。このため、出演者は、関心を持つ広告対象を広告しやすくなる。
【0067】
また、広告主にとっては、広告の出稿に際して費用を抑えることができる。また、番組がWebで公開されることにより、視聴者は任意の場所で番組を視聴することができる。また、番組の配信時に番組を見ることができなかった視聴者であっても、アーカイブから過去の番組を読み出して視聴することができる。
【0068】
また、スタジオ8に集まった観客の推定結果が番組情報35に追加される。このため、広告挿入部41は、ある番組が実際にどのような視聴者層に人気があるかを把握し、番組の視聴者層に合わせた広告対象を出演者管理画面に表示し、出演者に広告を促すことができる。
【0069】
また、本発明は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
【0070】
例えば、上述した実施の形態例は、スタジオ8で収録された番組内で広告対象が広告される以外にも、野外ロケや劇場で収録される番組内で広告対象が広告される場合に適用してもよい。
【0071】
また、配信部43は、番組連動広告サーバ4とは別の配信サーバに設けてもよい。これにより、多くのユーザ端末7が配信要求を行ったとしても、番組制作部42の番組制作処理に支障を来さない。
【0072】
また、出演者端末6を出演者毎に設けておき、1つの番組内に複数の出演者が参加するときには、出演者毎に異なる広告対象を出演者端末6に表示させるようにしてもよい。
【0073】
また、ユーザ端末7に配信される番組は、インターネットラジオのように音声だけの番組であってもよい。
【0074】
また、配信部43が一旦配信し、一定期間が経過した番組を不図示のアーカイブデータベースに格納しておいてもよい。この場合、配信部43は、ユーザ端末7からの配信要求に応じて、アーカイブデータベースから読出した番組をユーザ端末7に配信することができる。
【符号の説明】
【0075】
1…番組連動広告システム、2…管理サーバ、3…管理データベース、4…番組連動広告サーバ、5…広告主端末、6…出演者端末、7…ユーザ端末、21…情報管理部、31…広告主情報、32…広告対象情報、33…実績情報、34…出演者情報、35…番組情報、36…配信スケジュール情報、41…広告挿入部、42…番組制作部、43…配信部、44…推定部
図1
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図9