(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
インターネットを利用して例えば宿泊先の予約販売を行うとき、複数の予約サイト装置から各々予約サイトを配信し、各予約サイトに行われた宿泊予約を受け付け、客室の残存数を管理する統括管理装置を備えた予約システムがある(例えば、特許文献1参照)。
この予約システムは、インターネット上に複数の予約サイトを配信し、いずれか一の予約サイトを用いて利用者から宿泊が申込まれたとき、統括管理装置が上記の申込みを受けて客室残存数などに関連するデータを変更する。また、統括管理装置は、変更後のデータをホテルに備えられた端末装置において閲覧できるようにし、当該データ変更に伴って各予約サイトに表示する客室残存数などを更新させている。
【0003】
また、インターネットを利用して複数の予約サイトから予約受付けを行い、バスの座席予約を管理する予約システムがある(例えば、特許文献2参照)。
この予約システムは、バスの座席在庫を在庫管理装置のデータベースに記録しておき、各WEBサーバから各々予約サイトを配信させる。いずれかの予約サイトに利用者のアクセスがあり、予約の手続き操作がなされたとき、在庫管理装置は、上記データベースに記録されている在庫数を削減し、新たな在庫数を記録する。また、いずれかの予約サイトにアクセスがあり、既に記録されている予約がキャンセルされたときには、上記データベースに記録されている在庫数を増加させ、またデータベースの記録内容を更新する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の予約システムは上記のように構成されているので、システムに記録されている在庫数と実際の在庫数とを絶対的に対応させて管理している。また、利用者(予約者等)によっていずれかのサイトに予約操作がなされたとき、変動した在庫数が他のサイトに反映されるまでにタイムラグが発生する場合がある。そのため、概ね同時に複数のサイトへ同様な内容の操作がなされたときにはオーバーブックを発生させてしまうことがある。
そこで、適当なタイミングでマニュアル操作により、予約サイトに提示させる在庫数を実際の在庫数よりも少なくして上記のオーバーブック発生に対処するようにしており、システム担当者、もしくはオペレータ等の負担が重くなってしまうという問題点があった。
【0006】
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、システム管理者が定める任意の条件に沿った在庫調整を自動化する在庫調整システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る在庫調整システムは、
複数の在庫対象を各々インターネットを介して販売する複数のサイトサーバと接続し、前記各サイトサーバに表示させる前記在庫対象の在庫数を制御するコントロールサーバを備える在庫調整システムであって、前記コントロールサーバは、システムユーザが任意に設定した自動在庫調整条件を記憶する自動在庫調整条件データベースと、前記自動在庫調整
条件データベースに前記自動在庫調整条件を入力する自動在庫調整条件入力手段と、前記自動在庫調整条件データベースに記憶されている前記自動在庫調整条件に応じて前記
各サイトサーバによる前記
各在庫対象の販売を制御する自動在庫調整手段とを備え、前記自動在庫調整条件データベースは、前記
各サイトサーバが前記インターネット上に配信する前記
各在庫対象の在庫数を調整設定するタイミングを定めるトリガー条件と、前記トリガー条件が示すタイミングになったとき、前記
各サイトサーバが配信する在庫数を調整する処理内容、ならびに前記
各在庫対象の販売の有無を定める調整条件とを含む前記自動在庫調整条件を記憶し、前記自動在庫調整手段
による制御は、
任意の前記在庫対象の在庫数を前記トリガー条件が示すタイミング
で調整変更し、
該調整変更した在庫数が前記調整条件に定められた数量以下となったとき、該任意の在庫対象が重複して販売されないように前記調整条件に定められている前記複数のサイトサーバのうち第1サイトサーバに前記任意の在庫対象の販売を行わせるとともに前記複数のサイトサーバのうち第2サイトサーバに前記任意の在庫対象の販売を行わせない制御を含むことを特徴とする。
【0008】
また、前記自動在庫調整手段は、前記トリガー条件が示す時間間隔で、前記
任意の在庫対象の在庫数を調整変更することを特徴とする。
【0009】
また、前記自動在庫調整手段は
、前記トリガー条件が示す時分割で、
前記第1サイトサーバおよび前記第2サイトサーバ
の配信
を交互に行わせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、システムを管理するユーザの多様な要求に応じて、オーバーブックの回避ならびに随時発生するシステム作業の省力化を図ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
(実施例)
図1は、本発明の実施例による在庫調整システムの構成を示す説明図である。図示したシステムは、例えば、ホテルなどの宿泊施設の予約をインターネットを介して行うもので、宿泊施設の営業者等が所有するコントロールサーバ10、インターネット上に予約サイト等を開設する各業者が所有するサイトAサーバ21、サイトBサーバ22〜サイトNサーバ23を有している。
サイトAサーバ21、サイトBサーバ22〜サイトNサーバ23は、いずれも自身の通信手段(図示省略)を用いてインターネット回線30と通信接続が可能に構成されている。なお、コントロールサーバ10と通信可能に接続されるサイトサーバ数は、上記の3台に限定されるものではない。また、インターネット回線30には、予約者端末40等が上記各サイトサーバと通信可能に接続されている。
上記のサイトAサーバ21は、インターネット30にサイトAを配信するもので、サイトBサーバ22はサイトBを配信し、また、サイトNサーバ23はサイトNを配信するものであり、各サイトは前述の予約者端末40がアクセス可能に構成されている。
【0014】
図2は、
図1のコントロールサーバ10の概略構成を示す説明図である。コントロールサーバ10は、例えば、図示を省略した制御プロセッサ、記憶ユニット、通信ユニットなどによってハードウエアが構成された情報処理装置である。
具体的には、コントロールサーバ10は、オペレータ等によって入力操作がなされる自動在庫調整条件入力手段11、上記の記憶ユニットに含まれている自動在庫調整条件データベース12、自動在庫調整条件データベース12などから取得したデータを用いて在庫調整を行う在庫調整手段13を備えている。また、在庫調整手段13の処理結果、即ち各サイトに表示させる在庫数等を、サイトAサーバ21、サイトBサーバ22、サイトNサーバ23等との通信によって指示する通信手段14等を備えている。なお、通信手段14は、例えば、インターネット30などの公衆通信回線を介して上記のサイトAサーバ21〜サイトNサーバ23と通信可能に接続するように構成されたものでもよく、専用の通信線を介して接続するものでもよい。
【0015】
在庫調整手段13は、自動在庫調整条件データベース12に記憶されている各データに基づいて在庫数の調整変更を行い、各サイトに表示させる在庫数を設定する自動在庫調整手段13aと、予約者等により何れかのサイトにおいて予約操作が行われたとき、この予約内容に応じて各サイトに表示させる在庫数を変更設定する在庫標準調整手段13bを含めて構成されている。
【0016】
次に動作について説明する。
初めに、自動在庫調整条件データベース12に入力設定する自動在庫調整条件を説明する。
データベース化する自動在庫調整条件として、在庫物件(在庫対象)の部屋にトリガー条件および調整条件を関連付けて自動在庫調整条件データベース12に記憶させておく。具体的には、システム管理の担当者もしくはオペレータ等(システムユーザ)が自動在庫調整条件入力手段11を操作して、例えば、在庫対象となる宿泊室の洋室と和室の種別や間取り広さ等を示す、即ち部屋タイプを示す項目「在庫」に関連付けて、「トリガー条件」と「調整条件」の各項目に関する設定を行い、例えば、これら各項目のデータからなるテーブルを自動在庫調整条件データベース12に構築する。
【0017】
上記の「トリガー条件」は、例えば、「タイマー」、「間隔」、「在庫日」「在庫数」の各項目を有し、「タイマー」は、自動在庫調整を行う日付けならびに時刻であり、また、「間隔」は、次回の自動在庫調整を行うまでの時間間隔である。
この「間隔」として記憶格納されるデータは、自動在庫調整条件入力手段11から設定される任意の時間間隔であり、「タイマー」として記憶格納されるデータは、例えば、システム起動時の日付時刻、または自動在庫調整条件入力手段11から入力された任意の日付時刻を初期値として記憶格納され、さらに、上記の「間隔」を加算した日付時刻で逐次更新されていく任意設定のデータである。
【0018】
上記の「在庫日」は、自動在庫調整条件入力手段11から設定される任意の日数であり、在庫数を自動調整する対象の日付を示し、自動在庫調整を実施する日の数日後、数週間後、数か月後等の月日を表すデータである。
また、「在庫数」は、自動在庫調整条件入力手段11から設定される任意の在庫数(予約可能な同一タイプの部屋数)であり、例えば、この在庫数以上となったとき、あるいはこの在庫数以下となったとき、などの条件を示すデータである。
「トリガー条件」において、「在庫日」と「在庫数」の項目は、何れか一方、または両方を設定することが可能なものである。
【0019】
また、上記の「調整条件」は、例えば、「調整パターン」、「調整対象サイト」、「調整在庫数」の各項目を有する。
上記の「調整パターン」は、自動在庫調整条件入力手段11から設定される処理内容を示す項目であり、例えば、販売を停止する、販売を再開する、毎日所定時間帯のみで販売を行う、複数のサイト間で販売対象を入れ替える、販売数を所定数に限定する、などの設定を示すデータが記憶格納されている。
【0020】
上記の「調整対象サイト」は、自動在庫調整条件入力手段11から設定された在庫数の自動調整を行うサイトを記憶格納する項目であり、全サイト、所定のサイト、などを指定するデータが記憶されている。
上記の「調整在庫数」は、「調整パターン」の項目に、販売する在庫数を限定することが設定されたとき、自動在庫調整条件入力手段11から設定された販売数量を記憶格納する項目である。
【0021】
次に自動在庫調整条件データベース12に記憶させる設定例を説明する。
図3は、自動在庫調整条件データベース12に記憶させる第1調整条件例を示す説明図である。この図は、自動在庫調整条件データベース12に記憶させるレコードの一例を示したもので、
図3(a)は自動在庫調整条件の設定例である「条件(1)」の内容を示しており、
図3(b)は他の設定例である「条件(2)」の内容を示している。なお、これら「条件(1)」、「条件(2)」、また、後述する「条件(3)」〜「条件(5)」は、データベースのレコードもしくは索引となる項目である。
【0022】
図3(a)に示した設定例「条件(1)」は、部屋タイプが「部屋A」の在庫物件(在庫対象)について、24時間間隔で自動在庫調整を行うものである。
また、「条件(1)」は、トリガー条件として「3か月後の在庫」が設定されており、調整条件として、調整パターンの項目に「在庫数指定」、調整対象サイトの項目に「全サイト」、調整在庫数の項目に「10」が設定されている。
この設定は、3か月後の月日について部屋Aが予約可能であることを全サイトに表示させるものであり、このとき予約可能な部屋Aの室数として、これまでの表示数に10室増やして(全サイトに)表示させるものである。
【0023】
図3(b)に示した設定例の「条件(2)」は、部屋タイプが「部屋B」の在庫物件について、24時間間隔で自動在庫調整を行うものである。
また、「条件(2)」は、トリガー条件として「1週間後の在庫」、「2室以下」が設定されており、調整条件として「売り止め」、「サイトA」、が設定されている。
この設定は、部屋Bについて1週間後の在庫(予約可能な室数)が2室以下になったとき、サイトAにおいては予約受付を行わない「売り止め」をサイトAサーバ21に指示するものである。
【0024】
図4は、自動在庫調整条件データベースに記憶させる第2調整条件例を示す説明図である。この図は、自動在庫調整条件データベース12に記憶させるレコードの一例を示したもので、自動在庫調整条件の設定例である「条件(3)」の内容を示している。
「条件(3)」は、部屋タイプが「部屋C」の在庫物件について、6時間間隔で自動在庫調整を行うもので、トリガー条件として「1週間後の在庫」、「1室以下」が設定されている。また、例えば時刻0時を起点として処理動作を開始するようにタイマーを設定して「売り止め」を「サイトA」において行い、同時に「売り止め解除」を「サイトB」において行うように設定されている。
またさらに、3時間後、即ち時刻3時を起点として処理動作を開始するようにタイマーを設定して「売り止め解除」を「サイトA」において行い、同時に「売り止め」を「サイトB」において行うように設定されている。
【0025】
この設定は、部屋Cについて1週間後の在庫(予約可能な室数)が1室以下になったとき、サイトAで行っていた部屋Cの予約受付を停止してサイトBにおいて予約受付を可能に(開始)するものである。また、この処理から3時間後に、サイトBで行っていた部屋Cの予約受付を停止してサイトAにおいて予約受付を可能に(開始)するものである。
換言すると、「条件(3)」の設定は、部屋Cの予約受付(販売)を3時間毎にサイトAとサイトBの間でローテーションさせる処理を行うものである。
【0026】
図5は、自動在庫調整条件データベース12に記憶させる第3調整条件例を示す説明図である。この図は、自動在庫調整条件データベース12に記憶させるレコードの一例を示したもので、自動在庫調整条件の設定例である「条件(4)」の内容を示している。
「条件(4)」は、部屋タイプが「部屋D」の在庫物件について、24時間間隔で自動在庫調整を行うもので、トリガー条件として「1週間後の在庫」、「提供可能室数(例えば10室)の20%以下」が設定されている。また、例えば時刻9時を起点として処理動作を開始するようにタイマーを設定して「売り止め解除」を「サイトA」および「サイトB」において行うように設定されている。
またさらに、時刻18時を起点として処理動作を開始するようにタイマーを設定して「売り止め」を「サイトA」および「サイトB」において行うように設定されている。
【0027】
この設定は、部屋Dについて1週間後の在庫が、提供可能な室数の20[%]以下になったとき、即ち、1週間後の月日に宿泊予約を受け付けることが可能な部屋Dの空き部屋数(在庫数)が、宿泊施設に備える部屋Dの全室数(例えば10室)の20[%]以下になったとき、時刻が18時から翌日の9時までの間、サイトAおよびサイトBにおいて予約受付を停止するものである。なお、サイトAおよびサイトB以外の各サイトにおいては18時から翌日9時までの間も予約受付、即ち販売を可能にしている。
例えばシステム管理者等は、上記のように所望の自動在庫調整条件、即ちトリガー条件ならびに調整条件等を設定し、自動在庫調整条件入力手段11等を用いて自動在庫調整条件データベース12に記憶させておく。なお、自動在庫調整条件データベース12への自動在庫調整条件の入力設定は、例えば在庫調整システムを全体的に起動させる前、または当該システムが稼働中の適当な時期などに適宜行われる。
【0028】
次に自動在庫調整手段13aによる各サイトサーバの制御動作を説明する。
例えば、自動在庫調整条件入力手段11などから、自動在庫調整処理を行う旨の指示を在庫調整手段13が入力したとき、自動在庫調整手段13aは、自動在庫調整条件データベース12に記憶されている、例えば自動在庫調整条件入力手段11から指示されたレコードの在庫対象の種別(部屋タイプ)、トリガー条件、調整条件等を取得する。
【0029】
自動在庫調整手段13aは、トリガー条件に設定された間隔等で通信手段14を介して各サイトサーバから現在の予約状況(前述の「在庫日」、「在庫数」に相当するデータ)を取得し、この予約状況がトリガー条件の内容に適合したとき、当該トリガー条件と対応する調整条件が示す処理動作(自動在庫調整)を行う。
「条件(4)」のレコードを入力した自動在庫調整手段13aは、具体的には、1週間後の在庫が提供可能な客室の20[%]となっているとき、例えば時刻9時にサイトAおよびサイトBにおける売り止めを解除する(予約受付を再開もしくは開始させる)。
次に、時刻18時にサイトAおよびサイトBにおける売り止めをサイトAサーバ21およびサイトBサーバ22へ指示する(予約受付を停止させる)。このように、調整条件に設定されたサイトA(即ちサイトAサーバ21)およびサイトB(即ちサイトBサーバ22)について、トリガー条件に設定された時間帯のみで在庫対象の販売を停止させる、あるいは販売を実施させる。
上記のように調整条件に設定されている処理を行った後、自動在庫調整手段13aは、前述のようにトリガー条件として設定されている項目「間隔」の間隔時間を、項目「タイマー」に設定されている日付時刻に加算する。次に、この日付時刻で自動在庫調整条件データベース12に記憶されている「タイマー」の内容(日付時刻を示すデータ)を更新する。また、自動在庫調整手段13aは、この更新した「タイマー」の日付時刻になったとき、前述と同様な自動在庫調整(調整条件等が示す処理)を行う。
【0030】
在庫調整手段13は、上記の自動在庫調整手段13aが用いているトリガー条件と、上記の各サイトサーバ等から取得した現在の予約状況(前述の「在庫日」、「在庫数」)などが該当していないとき、換言すると自動在庫調整手段13aが自動在庫調整を行っていない期間において、在庫標準調整手段13bを用いて各サイトサーバに表示させる在庫数等を調整する。また、自動在庫調整手段13aが自動在庫調整の処理を行っているときに、予約者によって予約等の申し込みがあった場合には、例えば、在庫標準調整手段13bによる在庫数の調整を優先させて処理する。
【0031】
具体的には、複数のサイトサーバがインターネット30を介して配信しているいずれかのサイトに、予約者端末40等のアクセスによって宿泊予約等の申し込み操作がなされたとき、在庫標準調整手段13bは、申し込み内容を示すデータ、例えば、部屋タイプ、宿泊日付、宿泊日数、宿泊人数などのデータを、上記の申し込み操作がなされたサイトを配信しているサイトサーバから取得し、申し込まれた部屋タイプの在庫数を削減更新する。また、当該更新した現在の在庫数を他の各サイトサーバに報知する。
予約者端末40等から予約キャンセル等の操作がなされたときには、在庫標準調整手段13bは、当該キャンセルされた部屋タイプの在庫数を増加更新し、現在の在庫数として各サイトサーバに報知する。
【0032】
なお、自動在庫調整手段13aは、在庫対象の現在の在庫数、即ち自動在庫調整を行う前の在庫数を、例えば、上記の在庫標準手段13bの処理結果(所定の記憶手段等に記憶されている現在の在庫数)から認識する。あるいは、自動在庫調整条件入力手段11等から入力された在庫数を現在の在庫数として認識し、前述のような自動在庫調整を行う。
【0033】
自動在庫調整データベース12に記憶させるトリガー条件および調整条件の設定内容により、宿泊施設の実際の空室数よりも少なく各サイトに表示させることが可能になる。即ち、オーバーブックの発生に対処するため適当な数の空室を余剰に確保することを、予約受け付けを行うシステム上の処理によって行うことができる。
また、複数のサイトに宿泊予約を配信させる場合には、同一の在庫対象(部屋タイプ)について、各々のサイトに異なる在庫数を表示する、また、例えば、所定日数以上先の日付において予約受付を行う部屋数(在庫数)を増大させて表示させることも可能であり、またさらに、実際の宿泊施設の空室数(在庫数)が所定数量となったとき、所望のサイトにおいて予約受付を停止させることも可能になる。
【0034】
また、時刻等に応じて同一の在庫対象の販売を、複数のサイト間でローテーションさせる(各サイトサーバにおいて予約受付の停止と再開を交互に行わせる)ことも可能になる。
また、時刻(時間帯)に応じて、任意のサイトに表示する在庫数を変更すること、在庫対象の販売停止または販売再開(宿泊予約の受付停止または再開)を設定することも可能になる。
【0035】
上記のように、システム管理者等の所望する在庫数の調整、もしくは在庫対象の販売の停止または再開を、自動在庫調整条件として設定し、これをデータベース化することにより、システム管理者等がマニュアル操作によって各サイトサーバから配信する、もしくはサイトに表示させる在庫数等を所望の数量に調整する必要性を抑えることができる。