(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ビデオ通話の各回の終了時に、通話相手の好感度を入力する画面を前記情報端末にて表示させて好感度の入力を促し、入力された前記好感度を前記通話相手に通知するよう制御する主制御部を更に備えた
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のサーバ装置。
複数のユーザの情報端末とサーバ装置とからなり、前記サーバ装置を介して複数のユーザの前記情報端末間でビデオ通話を行うことでユーザの結婚活動を支援する婚活支援システムであって、
前記情報端末は、
前記サーバ装置と通信する第1通信部と、
前記サーバ装置が提供するウェブサイトを閲覧する閲覧部と、を備え、
前記サーバ装置は、
前記ユーザの情報端末と通信する第2通信部と、
前記ユーザのユーザ情報を記憶する記憶部と、
前記情報端末間のビデオ通話を制御するビデオ通話制御部と、
前記記憶部を参照して、前記ビデオ通話の際に表示する画面において提示する話題を抽出する話題抽出部と、
前記記憶部を参照して、特定の相手とのビデオ通話を実施した場合に記憶された当該相手のユーザIDと通話回数に基づいて、前記ビデオ通話の際に前記ユーザの情報端末の画面に表示する項目を設定する表示項目設定部と、
前記話題及び前記項目に基づいて表示データを生成する表示データ生成部と、を備え、
前記話題抽出部は、前記ビデオ通話に係るユーザのユーザ情報のうち嗜好に係る情報についての共通項を抽出し、前記表示項目設定部は、前記ビデオ通話に係るユーザ情報のうちビデオ通話の回数が多くなるに従って通話相手についての表示項目が詳細となるように設定する
婚活支援システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されたものでは、ビデオ通話によりユーザ間のコミュニケーションを取ることで婚活を支援するとの視点はなかった。
【0006】
さらに、婚活の進行段階に応じて、ユーザ間のコミュニケーションが更に円滑に進行するように、通話画面での共通の話題提供や段階的な提示情報の選定及び提示を行うことについても何ら開示はされていなかった。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、婚活をしているユーザのビデオ通話によるコミュニケーションを実現し、ビデオ通話画面における話題提供、更には婚活の進行レベルに応じた段階的なユーザ情報の提示を通じて、ユーザの婚活がより円滑に進行するように支援することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様に係るサーバ装置は、ユーザの結婚活動を支援するサーバ装置であって、前記ユーザの情報端末と通信する通信部と、前記ユーザのユーザ情報を記憶する記憶部と、前記情報端末間のビデオ通話を制御するビデオ通話制御部と、前記記憶部を参照して、前記ビデオ通話の際に表示する画面において提示する話題を抽出する話題抽出部と、前記記憶部を参照して、
特定の相手とのビデオ通話を実施した場合に記憶された当該相手のユーザIDと通話回数に基づいて、前記ビデオ通話の際に
前記ユーザの情報端末の画面に表示する項目を設定する表示項目設定部と、前記話題及び前記項目に基づいて表示データを生成する表示データ生成部と、を備え、前記話題抽出部は、前記ビデオ通話に係るユーザのユーザ情報のうち嗜好に係る情報についての共通項を抽出し、前記表示項目設定部は
、前記ビデオ通話に係るユーザ情報のうちビデオ通話の回数が多くなるに従って
通話相手についての表示項目が詳細となるように設定する。
【0009】
本発明の第2の態様に係るサーバ装置では、第1の態様において、前記表示項目設定部は、第1回目の通話では、休日の過ごし方、趣味、好きな映画、本、人物、音楽、好きな場所を表示項目として設定し、第2回目の通話では、自己PR、特技を表示項目として設定し、交際中の通話では、結婚後の希望、絶対に譲れないことを表示項目として設定する。
【0010】
本発明の第3の態様に係るサーバ装置では、第1又は第2の態様において、前記話題抽出部は、前記記憶部に記憶されたユーザ情報に含まれる趣味に関する興味の度合いを示す指標を参照し、ビデオ通話に係るユーザの共通項を当該指標に基づいて特定し、その共通項に係る趣味を話題として抽出する。
【0011】
本発明の第4の態様に係るサーバ装置では、第1乃至第3の態様において、前記ビデオ通話の各回の終了時に、通話相手の好感度を入力する画面を前記情報端末にて表示させて好感度の入力を促し、入力された前記好感度を前記通話相手に通知するよう制御する主制御部を更に備えた。
【0012】
本発明の第5の態様に係る婚活支援システムでは、複数のユーザの情報端末とサーバ装置とからなり、前記サーバ装置を介して複数のユーザの前記情報端末間でビデオ通話を行うことでユーザの結婚活動を支援する婚活支援システムであって、前記情報端末は、前記サーバ装置と通信する第1通信部と、前記サーバ装置が提供するウェブサイトを閲覧する閲覧部と、を備え、前記サーバ装置は、前記ユーザの情報端末と通信する第2通信部と、前記ユーザのユーザ情報を記憶する記憶部と、前記情報端末間のビデオ通話を制御するビデオ通話制御部と、前記記憶部を参照して、前記ビデオ通話の際に表示する画面において提示する話題を抽出する話題抽出部と、前記記憶部を参照して、
特定の相手とのビデオ通話を実施した場合に記憶された当該相手のユーザIDと通話回数に基づいて、前記ビデオ通話の際に
前記ユーザの情報端末の画面に表示する項目を設定する表示項目設定部と、前記話題及び前記項目に基づいて表示データを生成する表示データ生成部と、を備え、前記話題抽出部は、前記ビデオ通話に係るユーザのユーザ情報のうち嗜好に係る情報についての共通項を抽出し、前記表示項目設定部は
、前記ビデオ通話に係るユーザ情報のうちビデオ通話の回数が多くなるに従って
通話相手についての表示項目が詳細となるように設定する。
【0013】
本発明の第6の態様に係るプログラムは、コンピュータを、情報端末間のビデオ通話を制御するビデオ通話制御部、記憶部を参照して、前記ビデオ通話の際に表示する画面において提示する話題を抽出する話題抽出部、前記記憶部を参照して、
特定の相手とのビデオ通話を実施した場合に記憶された当該相手のユーザIDと通話回数に基づいて、前記ビデオ通話の際に
前記情報端末の画面に表示する項目を設定する表示項目設定部と、及び前記話題及び前記項目に基づいて表示データを生成する表示データ生成部、として機能させ、前記話題抽出部が、前記ビデオ通話に係るユーザのユーザ情報のうち嗜好に係る情報についての共通項を抽出し、前記表示項目設定部は
、前記ビデオ通話に係るユーザ情報のうちビデオ通話の回数が多くなるに従って
通話相手についての表示項目が詳細となるように設定する。
【0014】
そして、本発明の第7の態様に係る婚活支援方法は、ユーザの結婚活動を支援する方法であって、サーバ装置が、前記ユーザの情報端末と通信し、前記ユーザのユーザ情報を記憶し、前記情報端末間のビデオ通話を制御し、記憶部を参照して、前記ビデオ通話の際に表示する画面において提示する話題を抽出し、前記記憶部を参照して、
特定の相手とのビデオ通話を実施した場合に記憶された当該相手のユーザIDと通話回数に基づいて、前記ビデオ通話の際に
前記ユーザの情報端末の画面に表示する項目を設定し、前記話題及び前記項目に基づいて表示データを生成し、前記話題の抽出では、ビデオ通話に係るユーザのユーザ情報のうち嗜好に係る情報についての共通項を抽出し、前記表示する項目の設定では、
前記ビデオ通話に係るユーザ情報のうちビデオ通話の回数が多くなるに従って
通話相手についての表示項目が詳細となるように設定する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、婚活をしているユーザのビデオ通話によるコミュニケーションを実現し、ビデオ通話画面における話題提供、更には婚活の進行レベルに応じた段階的なユーザ情報の提示を通じて、ユーザの婚活がより円滑に進行するように支援する婚活支援システム、婚活支援方法、サーバ装置、及びプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
【0021】
図1には本発明の一実施形態に係る婚活支援システムの構成を示し説明する。
【0022】
同図に示されるように、婚活支援システムは、サーバ装置1と、ユーザの情報端末2とがインターネット等のネットワーク3を介して接続され、構成されている。サーバ装置1は、婚活のためのウェブサイトを開設しており、ユーザは情報端末2により当該ウェブサイトにアクセスして会員登録できるようになっている。会員登録に際しては、ユーザは情報端末2を操作して自己の属性情報を入力し、登録を受ける。登録後においては、ユーザは情報端末2によりサーバ装置1の開設するウェブサイトにアクセスして、自己の希望条件に合致した結婚相手を検索することができる。検索後、交際希望の相手を選定するとビデオ通話により当該相手と会話することができる。ここで、ビデオ通話とは、相手方でリアルタイムに撮像された動画を確認しながらの音声による通話等を意味する。
【0023】
このビデオ通話の際に、ユーザの情報端末2の画面上には、ユーザ間に共通する話題を提示することで会話の促進を図っている。この共通の話題は、サーバ装置1によりユーザの属性情報に基づいて抽出される。更に、ビデオ通話の回数が増えるに従って相手のプロフィールなどをより詳細に知ることができるように、ビデオ通話の画面において提示する内容を段階的に変更するようにしている。これにより、通常のビデオ通話と異なり、段階的にしかも着実に相手のことを知ることができるようなるので、交際、更には結婚へと両者を導くために効果的に支援することができる。
【0024】
図2には本発明の一実施形態に係る婚活支援システムにおけるサーバ装置の詳細な構成を示し説明する。
【0025】
同図に示されるように、サーバ装置1は、CPU(Central Processing Unit)などの制御部11を備えている。制御部11は、通信部12、記憶部13とシステムバス15を介して電気的に接続されている。通信部12は、ネットワーク3を介してユーザの情報端末2と通信するための通信インタフェースである。記憶部13は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)やハードディスクドライブ(Hard Disc Drive)等からなり、ROMには制御部11で実行されるプログラム16が格納されており、その実行時にはRAMがワークエリアを提供する。また、HDDには、論理的にはユーザデータベース(以下、DB)14が記憶されている。
【0026】
より詳細には、ユーザDB14には、各ユーザのユーザ情報として、「ユーザID」、「写真」、「ニックネーム」、「氏名」、「現住所(都道府県まで)」、「出身地(都道府県まで)」、「年齢」、「身長」、「血液型」、「体型(ほっそり/普通/ぽっちゃり/がっちり等)」、「最終学歴(例えば高卒/短大卒/専門校卒/大学卒/大学院卒/その他)」、「職業(例えば、会社員/公務員/自営業/資格職/家事手伝い/その他)」、「年収(十万円単位まで、但し、女性は「0」でも可)」、「結婚歴(なし/離別/死別)」、「学校名(自由項目)」、「休日(月、火水…不定期等」、「続柄」、「視力(矯正視力)」、「お住まいの種別(親所有/自己所有/賃貸/寮/社宅等)」、「お酒(飲む/飲まない/少し飲む)」、「たばこ(吸う/吸わない)」、「ギャンブル(する/しない)」、「子供(離別、死別の方のみ)」、「自己PR(コメント)」、「資格及び特技」、「家族構成」、「希望する交際(コメント)」、「資産及び預金」、「ペット(猫/犬/その他」、「料理(得意/普通/不得意等」、「掃除(得意/普通/不得意等)」、「洗濯(得意/普通/不得意)等」、「趣味及び興味(複数項目)」、「好きな映画、本、人物、音楽(コメント)」、「好きな場所(旅行先)(コメント)」等の情報が記憶されている。
【0027】
これらは、ユーザ登録時に情報端末2にて入力、送信され、サーバ装置1側で制御部11により記憶部13のユーザDB14に格納される。
【0028】
更に、ウェブサイトでの検索の結果、抽出された相手の中から特定した相手とのビデオ通話を実施した場合には、その相手のユーザIDと通話回数、及びその相手に対する好感度の点数が記憶される。
【0029】
そして、制御部11は、記憶部13のプログラム16を読み出し実行することで、主制御部11a、検索部11b、ビデオ通話制御部11c、話題抽出部11d、表示項目設定部11e、表示データ生成部11f、家計収支演算部11gとして機能する。
【0030】
主制御部11aは、ユーザの情報端末2からのユーザ情報等を通信部12を介して受信すると、記憶部13のユーザDB14を更新するなど、統括的な制御を司る。検索部11bは、ユーザの情報端末2より検索指示を受けると、当該ユーザのユーザ情報に含まれる希望条件を読み出し、当該希望条件に合致したユーザを特定し、情報端末2側に通信部12を介して通知する。ビデオ通話制御部11cは、ユーザの情報端末間のビデオ通話を制御する。
【0031】
話題抽出部11dは、記憶部13のユーザDB14を参照して、ビデオ通話の際に表示する画面において提示する話題を抽出する。より詳細には、話題抽出部11dは、ビデオ通話に係るユーザのユーザ情報のうち嗜好に係る情報についての共通項を話題として抽出する。例えば、話題抽出部11dは、記憶部13のユーザDB14に記憶されたユーザ情報に含まれる趣味に関する興味の度合いを示す指標を参照し、ビデオ通話に係るユーザの共通項を当該指標に基づいて特定し、その共通項に係る趣味を話題として抽出するようにしてもよい。
【0032】
表示項目設定部11eは、記憶部13のユーザDB14を参照して、ビデオ通話の回数に基づいて、ビデオ通話の際に画面に表示する項目を設定する。より詳細には表示項目設定部11eは、ビデオ通話の回数が多くなるに従って表示項目が詳細となるように設定する。例えば、表示項目設定部11eは、1回目の通話では、休日の過ごし方、趣味、好きな映画、本、人物、音楽、好きな場所を表示項目として設定し、2回目の通話では、自己PR、特技を表示項目として設定し、交際中の通話では、結婚後の希望、絶対に譲れないことを表示項目として設定するようにしてよい。
【0033】
表示データ生成部11fは、話題抽出部11dにより抽出された話題、及び表示項目設定部11eにより設定された表示項目に基づいて、表示データをHTMLデータ等で生成する。家計収支演算部11gは、ユーザ情報に基づいて、ユーザが結婚に至った場合の収支をシュミレーションする。
【0034】
以上のほか、主制御部11aは、ビデオ通話の各回の終了時に、ビデオ通話の相手の好感度を入力する画面を前記情報端末にて表示させて好感度の入力を促し、入力された前記好感度をビデオ通話の相手に通知するよう制御する。
【0035】
図3には本発明の一実施形態に係る婚活支援システムにおける情報端末の詳細な構成を示し説明する。
【0036】
同図に示されるように、情報端末2は、CPU等の制御部21を備えている。制御部21は、システムバス27を介して、通信部22、操作部23、表示部24、記憶部25、撮像部26、音声入出力部27と電気的に接続されている。通信部22は、ネットワーク3を介してサーバ装置1等と通信を行う通信インタフェースである。操作部23はマウスやキーボード等の操作デバイスである。表示部24は液晶ディスプレイ等の表示デバイスである。操作部23と表示部24とがタッチパネルとして一体化されてもよい。記憶部25は、制御部21で実行されるプログラム28などを記憶し、その実行時にはワークエリアを提供する。撮像部26は、ユーザの画像を撮像する。音声入出力部27は、マイク等の音声入力デバイスと、スピーカ等の音声出力デバイスからなる。
【0037】
制御部21は、記憶部25のプログラムを読み出し実行することで主制御部21a、閲覧部21b、及び表示制御部21cとして機能する。
【0038】
主制御部21aは、表示部24の画面に基づく入力データを、通信部22を介してサーバ装置1に送信するなど、統括的な制御を司る。閲覧部21bは、サーバ装置1により提供されるウェブサイトに係るHTMLファイル等に基づいて閲覧を可能とする。そのときには、表示制御部21cが、表示部24における表示を制御する。
【0039】
ユーザの情報端末2では、
図4に示されるような会員ページにて、適宜登録内容を確認し、変更することができるようになっている。このとき、趣味及び興味については、表形式で複数項目について興味のレベルを選択することができるようになっている。
【0040】
更に、交際相手に求める希望条件についても
図5に示されるような画面において、希望に関するコメントを入力することができると共に、マッチングを求める項目を選択できるようになっている。
【0041】
以下、
図6のフローチャートを参照して、本発明の一実施形態に係る婚活支援システムによる処理手順を詳細に説明する。ここでは、
図7乃至
図11の各種画面に係る表示例を適宜参照する。
【0042】
先ず、前提としてユーザは、サーバ装置1の提供するウェブサイトにおいてユーザ登録をしており、その際に、前述したユーザ情報をサーバ装置1側に送信し、該ユーザ情報がサーバ装置1側で記憶部13のユーザDB14に登録されている。
【0043】
ユーザが、情報端末2によりIDやパスワード等が入力され、サーバ装置1にログインすると(S1)、サーバ装置1では認証要求を受けて所定の認証が主制御部11aにより実行され(S2)、認証が成立すると、検索画面データが通信部12を介して情報端末2に送信される(S3)。情報端末2は、検索画面データを受信すると、閲覧部21bによる制御の下、表示部24に検索画面を表示する(S4)。
【0044】
この検索画面において、検索が選択されると(S5をYes)、情報端末2は主制御部21aが検索要求をサーバ装置1側に送信する(S6)。サーバ装置1は、この検索要求を受けると、検索部11bがユーザDB14を参照して、ユーザの希望条件に基づいて該当する候補者を抽出する(S7)。そして、表示データ生成部11fが、検索結果画面データをHTML等により生成し、主制御部11aの制御の下、通信部12を介して、情報端末2に送信する(S8)。情報端末2では、検索結果画面データを受信すると、閲覧部21bによる制御の下、表示部24に検索結果画面を表示する(S9)。
【0045】
この検索結果画面の一例は、
図7に示される通りであり、各候補者の写真、ニックネーム、年齢、現住所、出身地、身長、職業、年収、及び最終学歴が示される。
【0046】
この検索結果画面で、一の候補者が選定されると(S10をYes)、主制御部21aはサーバ装置1に対して選択要求を送信する(S11)。サーバ装置1では、選択要求を受けると、検索部11bが、当該候補者の詳細情報をユーザDB14より抽出し(S12)、表示データ生成部11eが、詳細画面データを生成し、主制御部11aの制御の下、通信部12を介して、情報端末2に送信する(S13)。情報端末2では、詳細画面データを、通信部22を介して受信すると、閲覧部21bによる制御の下、詳細画面を表示部24に表示する(S14)。この詳細画面は、図示を省略するが、ビデオ通話を選択できるボタンが設けられている。
【0047】
この詳細画面において、ビデオ通話が選択されると(S15)、主制御部21aは通話要求をサーバ装置1側に送信する(S16)。サーバ装置1は、通話要求を受けると、話題抽出部11dが通話の相手との通話に好適な話題を抽出する(S17)。
【0048】
より具体的には、話題抽出部11dは、記憶部13のユーザDB14を参照して、ビデオ通話に係るユーザのユーザ情報のうち嗜好に係る情報についての共通項を話題として抽出する。例えば、話題抽出部11dは、記憶部13のユーザDB14に記憶されたユーザ情報に含まれる趣味に関する興味の度合いを示す指標を参照し、ビデオ通話に係るユーザの共通項を当該指標に基づいて特定し、その共通項に係る趣味を話題として抽出するようにしてもよい。趣味に関する興味の度合いについては、各趣味の項目に対して5段階でレベル分けされている。従って、各趣味の項目の中で、このレベルが同一又は近い項目を抽出することで、それを話題とすることができる。
【0049】
続いて、表示項目設定部11eは、記憶部13のユーザDB14を参照して、ビデオ通話の回数に基づいて、ビデオ通話の際に画面に表示する項目を設定する。より詳細には表示項目設定部11eは、ビデオ通話の回数が多くなるに従って表示項目が詳細となるように設定する。尚、この段階的な表示は、ユーザ登録時に、ユーザにより設定できるようにしてもよく、その場合には、ユーザによる設定が優先される。
【0050】
こうして、話題及び表示項目が定まると、表示データ生成部11fが、通話画面データを生成し、主制御部11aの制御の下、通信部12を介してユーザの情報端末2に送信される(S19)。ユーザの情報端末2では、通話画面データを受信すると、閲覧部21bによる制御の下、表示部24に通話画面が表示される(S20)。そして、通話開始が選択されると、通話が開始される(S21)。
【0051】
例えば、1回目のビデオ通話では、
図8に示されるように、抽出されたおすすめの話題に加えて、「休日の過ごし方」、「趣味」、「好きな映画、本、人物、音楽」、「好きな場所」が表示項目として表示される。2回目のビデオ通話では、
図9に示されるように、抽出されたおすすめの話題に加えて、「自己PR」、「特技」が表示項目として表示される。そして、所定回数以上乃至は交際中のビデオ通話では、抽出されたおすすめの話題に加えて、「結婚後の希望」、「絶対に譲れないこと」が表示項目として表示される。
【0052】
以上で、婚活支援システムによる一連の処理を終了することになる。尚、主制御部11aは、ビデオ通話の各回の終了時に、ビデオ通話の相手の好感度を入力するための
図11に示されるような画面を前記情報端末にて表示させて好感度の入力を促し、入力された前記好感度をビデオ通話の相手に通知するよう制御するようにしてもよい。
【0053】
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
【0054】
例えば、サーバ装置1の制御部11の話題抽出部11dは、ユーザの成約に至らなかった過去の別のユーザとの通話で提示した話題は、そのユーザの良さを伝える上で好ましくない話題であるものとして、それを提示対象から除外して、より盛り上がる話題をセレクトできるようにして、婚活を支援するようにしてもよい。
【0056】
図12には本発明の第2実施形態に係る婚活支援システムの構成を示し説明する。ここでは、
図1と同一構成については、同一符号を付し、異なる部分を中心に説明する。
【0057】
同図に示されるように、婚活支援システムは、サーバ装置1と、ユーザ及び仲人の情報端末2とがインターネット等のネットワーク3を介して接続され、構成されている。サーバ装置1は、婚活のためのウェブサイトを開設しており、ユーザ又は仲人は情報端末2により当該ウェブサイトにアクセスして会員登録できるようになっている。仲人は、複数のユーザと関連付けて登録されているので、ユーザから仲人を、及び仲人からユーザを特定することが可能となっている。
【0058】
前述した第1実施形態と同様に、会員登録に際しては、ユーザは情報端末2を操作して自己の属性情報を入力し、登録を受ける。登録後においては、ユーザ又は仲人は情報端末2によりサーバ装置1の開設するウェブサイトにアクセスして、自己又は仲人の紹介者であるユーザの希望条件に合致した交際又は結婚相手を検索することができる。検索後、ユーザが交際希望の相手を選定すると、或いは仲人が紹介者であるユーザ及びその相手方を特定すると、ビデオ通話により当該相手と会話することができる。
【0059】
ここでも、ビデオ通話とは、相手方でリアルタイムに撮像された動画を確認しながらの音声による通話等を意味する。但し、第2実施形態では、ユーザ同士のみならず、ビデオ通話に各ユーザに関わる仲人も参加できる点で第1実施形態と相違することは、先に説明した通りである。
【0060】
このビデオ通話の際に、ユーザ又は仲人の情報端末2の画面上には、各種話題を提示することで会話の促進を図っている。この共通の話題は、サーバ装置1により話題DBの話題テーブルを参照して抽出されるが、その詳細は後述する。概説すると、話題テーブルに記録された各種話題より、所定時間ごとにランダムに話題が選定される。話題は、ユーザの年齢や嗜好等に応じて複数の話題テーブルを適宜選択して選定するようにしてもよいことは勿論である。
【0061】
図13には本発明の第2実施形態に係る婚活支援システムにおけるサーバ装置の詳細な構成を示し説明する。ここでも、
図2と同一構成については、同一符号を付し、異なる部分を中心に説明する。
【0062】
同図に示されるように、サーバ装置1は、CPUなどからなる制御部11を備える。制御部11は、通信部12、記憶部13とシステムバス15を介して電気的に接続されている。これら通信部12、記憶部13の構成及び作用は概ね前述した通りであるが、記憶部13には、ユーザDB14に加えて、仲人DB17、話題DB18が論理的に記憶されている点で前述した第1実施形態と相違している。
【0063】
ユーザDB14には、各ユーザの属性情報がユーザIDと紐づけて記録されている。仲人DB17には、仲人テーブルの形式で、仲人IDと紐づけて仲人の属性情報が記録されている。仲人(例えば、法人会員を含む)とユーザ(アドバイザー利用会員)とは、
図14に示されるようなテーブルでID同士が紐づけられている。
【0064】
一方、話題DB18には、話題テーブルの形式で、
図15に示されるように、会話IDと紐づけて表示内容、つまり各種話題がテキストデータで記録されている。仲人の属性情報は、仲人の登録時に情報端末2にて入力、送信され、サーバ装置1側で制御部11によって記憶部13のユーザDB14に格納されることとなる。
【0065】
制御部11は、記憶部13のプログラム16を読み出し実行することで、主制御部11a、検索部11b、ビデオ通話制御部11c、話題抽出部11d、表示項目設定部11e及び表示データ生成部11fとして機能する。
【0066】
主制御部11aは、ユーザや仲人の情報端末2からの属性情報等を、通信部12を介して受信すると、記憶部13のユーザDB14を更新するなど、統括的な制御を司る。検索部11bは、ユーザや仲人の情報端末2より検索指示を受けると、当該ユーザ又は仲人に関係のあるユーザのユーザ情報に含まれる希望条件を読み出し、当該希望条件に合致したユーザを特定し、情報端末2側に通信部12を介して通知する。
【0067】
そして、ビデオ通話制御部11cは、ユーザ及び仲人の情報端末2間のビデオ通話を制御する。尚、ビデオ通話にはお見合いの当事者の一方又は双方の仲人が参加してもよいことは勿論である。ビデオ通話制御部11cは、ユーザがビデオ通話を所望としたときには相手方の特定に加えて、仲人の参加の可否を画面上で選択できるようになっている。その一方、仲人により所望されたときは、当該仲人がビデオ通話の当事者にしたいユーザの選定、及び当該ユーザの通話の相手方(交際相手候補)を特定し、自己を含めた形でビデオ通話を実施することが可能となる。
【0068】
話題抽出部11dは、記憶部13の話題DB18を参照して、ビデオ通話の際に表示する画面において提示する話題を抽出する。より詳細には、話題DB18の話題テーブルを参照して、所定時間(例えば2分)ごとに、ランダムにテーブルから所定の話題を抽出するように話題抽出部11dが制御する。
【0069】
表示項目設定部11eの作用は、第1実施形態と同様である。表示データ生成部11fは、話題抽出部11dにより抽出された話題、及び表示項目設定部11eにより設定された表示項目に基づいて、表示データをHTMLデータ等で生成する。
【0070】
ここで、
図16には、表示画面の一例を示し説明する。
【0071】
同図に示されるように、ビデオ通話時には、ユーザ及び仲人の情報端末2に画面200が表示される。ここでは、お見合いの当事者同士に加えて双方の仲人がビデオ通話に参加する場合を想定している。画面200の上方の領域200aには、話題抽出部11dにより抽出された話題が表示され、所定期間ごと(例えば2分)に話題が切り替わる。その下の領域200bには、ビデオ通話の相手方(例えば、男性なら先方の女性)の様子が動画で表示され、その右下の領域200cには自信の様子が動画で表示される。更に、その下の領域200d,200eには、小さく双方の仲人の様子が表示される。従って、お見合いの当事者同士に加えて、仲人もビデオ通話に参加して、和やかなムードの下で、通話を行うことが可能となるので、交際の成約率の向上にも大きく寄与する。
【0072】
以上、本発明の第2実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
【0073】
例えば、話題抽出部11dは、ユーザ双方のビデオ通話時の会話のスピードに基づいて提供する話題の切り替え速度を変更するようにしてもよい。