(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6206933
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】体内孔注入具
(51)【国際特許分類】
A61M 31/00 20060101AFI20170925BHJP
【FI】
A61M31/00
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-196928(P2016-196928)
(22)【出願日】2016年10月5日
【審査請求日】2016年12月22日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】510300762
【氏名又は名称】ウィントレーディング株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】516241016
【氏名又は名称】株式会社ハナミスイ
(74)【代理人】
【識別番号】100082658
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 儀一郎
(72)【発明者】
【氏名】高橋 宏明
(72)【発明者】
【氏名】方 智煥
【審査官】
安田 昌司
(56)【参考文献】
【文献】
中国特許出願公開第103619376(CN,A)
【文献】
特開2005−205121(JP,A)
【文献】
国際公開第95/017916(WO,A1)
【文献】
特表2014−533982(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0270227(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 3/00
A61M 31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部開口を有する体内孔に挿入し、液剤を体内に注入可能とした体内孔挿入用の注入具であり、
先端部に注入孔が設けられた円筒パイプ状をなす挿入体と、前記挿入体の内部空間に設けられ、前記注入孔と連通する、液剤充填用の充填空間部と、を有する器具本体と、
前記充填空間部内で長手方向に向かい移動自在に取り付けられ、前記充填空間部に充填された前記液剤を前記注入孔から送出可能とした送出杆と、該送出杆の先端側に配置され、送出杆に押されて前記注入孔側へのみ移動する仕切り栓とを備え、
前記送出杆と仕切り栓とは、仕切り栓に設けられた取付孔に送出杆の先端突起が嵌って仮係止した状態とされて、送出杆は、仕切り栓が前記注入孔側と反対側方向に移動しないで引き抜き可能とされ、
前記仕切り栓は、注入孔側への送出杆の押し込みにより移動可能とされると共に、送出杆の引き抜き時には、仕切り栓の取付孔から送出杆の先端突起が抜け、そのままその引き抜き箇所でとどまる構成とされ、
前記注入孔の外部側開口には、円状の密閉栓が接続片を介して前記挿入体と一体化されて、外部と連通する充填空間部が真空密閉可能とされてなると共に、該密閉栓には、該密閉栓の略中央から上方に突出して形成された離脱操作片が一体接続され、該離脱操作片を突出方向横側からの折り曲げ操作により、前記密閉栓を挿入体から離脱させ、前記充填空間部の真空密閉状態を解除して前記送出杆の移動動作を可能とし、
体内孔挿入時には、前記器具本体を、注入孔が上方側となるよう略垂直方向に保持して挿入し、前記送出杆を注入孔側に押圧して液剤を注入孔から送出してなり、
液剤送出後は、前記仕切り栓が充填空間部から引き抜けずにそのまま引き抜き箇所で留まる構成と共に、前記離脱操作片を折り曲げて密閉栓を挿入体より離脱させた後、再び密閉栓を挿入体に一体化できない構成と相まって、一度使用した後の体内孔注入具の再利用を不可とする構成とした、
ことを特徴とした体内孔注入具。
【請求項2】
外部開口を有する体内孔に挿入し、液剤を体内に注入可能とした体内孔挿入用の注入具であり、
略円錐形状に形成された先端部にノズル状の注入孔が設けられた円筒パイプ状をなす挿入体と、前記挿入体の内部空間に設けられ、前記注入孔と連通する、液剤充填用の充填空間部と、を有する器具本体と、
前記充填空間部内で長手方向に向かい移動自在に取り付けられ、前記充填空間部に充填された前記液剤を前記注入孔から送出可能とした送出杆と、該送出杆の先端側に配置され、送出杆に押されて前記注入孔側へのみ移動する仕切り栓とを備え、
前記送出杆と仕切り栓とは、仕切り栓に設けられた取付孔に送出杆の先端突起が嵌って仮係止した状態とされて、送出杆は、仕切り栓が前記注入孔側と反対側方向に移動しないで引き抜き可能とされ、
前記仕切り栓は、注入孔側への送出杆の押し込みにより移動可能とされると共に、送出杆の引き抜き時には、仕切り栓の取付孔から送出杆の先端突起が抜け、そのままその引き抜き箇所でとどまる構成とされ、
前記注入孔の外部側開口には、円状の密閉栓が接続片を介して前記挿入体と一体化されて、外部と連通する充填空間部が真空密閉可能とされてなると共に、該密閉栓には、該密閉栓の略中央から上方に突出して形成された離脱操作片が一体接続され、該離脱操作片を突出方向横側からの折り曲げ操作により、前記密閉栓を挿入体から離脱させ、前記充填空間部の真空密閉状態を解除して前記送出杆の移動動作を可能とし、
体内孔挿入時には、前記器具本体を、注入孔が上方側となるよう略垂直方向に保持して挿入し、前記送出杆を注入孔側に押圧して液剤を注入孔から送出してなり、
液剤送出後は、前記仕切り栓が充填空間部から引き抜けずにそのまま引き抜き箇所で留まる構成と共に、前記離脱操作片を折り曲げて密閉栓を注入孔より離脱させた後、再び密閉栓を挿入体に一体化できない構成と相まって、一度使用した後の体内孔注入具の再利用を不可とする構成とした、
ことを特徴とした体内孔注入具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬液や潤滑剤など薬液の注入具に係り、特に、内部に設けられた充填空間部に予め充填した所定の薬液を人の特定体内孔に注入できる体内孔注入具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、液状治療薬の人体内挿入のための簡便な注入器具の提案は近年急速に行われている。
ここで、人体の体内孔に液状の薬剤などを安全かつ簡易に注入し、また体内孔周囲を清潔に保つことは、疾病予防のためにもきわめて重要である。
しかしながら、人体の各種体内孔に注入する所定の薬液注入は、直接人の手の作業で非常にわずらわしく容易ではない。
【0003】
ところで、この種の薬液注入具としては、例えば特許文献1において開示されている。この薬液注入具は、先端に潤滑液流出口が形成されたプラスチックシリンダーを備えると共に前記シリンダー内に設けた押し込み棒を潤滑液流出口に向かって押し込む形式を採用しており、前記シリンダーの先端に充填した潤滑液を潤滑液流出口から流出させるようにしたものである。よって、これを用いると容易に潤滑剤が塗布できる。
【0004】
しかしながら、上記薬液注入具は、一度使用したものがそのまま再度使用することが可能であるが故に、再使用された場合には不衛生であり、病気が感染する可能性があるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−187151号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
かくして本発明は、前記従来の課題を解消するために創案されたものであり、注入具の使用に際しては、簡単な操作(操作片を折り曲げるなど)によって、注入準備ができ、注入準備ができた後、注入具の薬液を人の特定体内孔へ注入して使用でき、他人の手助けを借りることなく操作でき、さらに、一度使用した場合には、再び再利用できないような構造とし、もって病気の感染や衛生面が充分に考慮された体内孔注入具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による体内孔注入具は、
外部開口を有する体内孔に挿入し、液剤を体内に注入可能とした体内孔挿入用の注入具であり、
先端部に注入孔が設けられた円筒パイプ状をなす挿入体と、前記挿入体の内部空間に設けられ、前記注入孔と連通する、液剤充填用の充填空間部と、を有する器具本体と、
前記充填空間部内で長手方向に向かい移動自在に取り付けられ、前記充填空間部に充填された前記液剤を前記注入孔から送出可能とした送出杆と、
該送出杆の先端側に配置され、送出杆に押されて前記注入孔側へのみ移動する仕切り栓とを備え、 前記送出杆と仕切り栓とは、仕切り栓に設けられた取付孔に送出杆の先端突起が嵌って仮係止した状態とされて、送出杆は、仕切り栓が前記注入孔側と反対側方向に移動しないで引き抜き可能とされ、 前記仕切り栓は、注入孔側への送出杆の押し込みにより移動可能とされると共に、送出杆の引き抜き時には、仕切り栓の取付孔から送出杆の先端突起が抜け、そのままその引き抜き箇所でとどまる構成とされ、 前記注入孔の外部側開口には、
円状の密閉栓が
接続片を介して前記挿入体と一体化されて、外部と連通する充填空間部が真空密閉
可能とされてなると共に、該密閉栓には、該密閉栓の略中央から上方に突出して形成された離脱操作片が一体接続され、
該離脱操作片を突出方向横側からの折り曲げ操作により、
前記密閉栓を挿入体から離脱させ、前記充填空間部の真空密閉状態を解除して前記送出杆の移動動作を可能とし、
体内孔挿入時には、前記器具本体を、注入孔が上方側となるよう略垂直方向に保持して挿入し、前記送出杆を注入孔側に押圧して液剤を注入孔から送出してなり、
液剤送出後は、前記仕切り栓が充填空間部から引き抜けずにそのまま引き抜き箇所で留まる構成と共に、前記離脱操作片を折り曲げて密閉栓を挿入体より離脱させた後、再び密閉栓を挿入体に一体化できない構成と相まって、一度使用した後の体内孔注入具の再利用を不可とする構成とした、 ことを特徴とし、
または、
外部開口を有する体内孔に挿入し、液剤を体内に注入可能とした体内孔挿入用の注入具であり、
略円錐形状に形成された先端部にノズル状の注入孔が設けられた円筒パイプ状をなす挿入体と、前記挿入体の内部空間に設けられ、前記注入孔と連通する、液剤充填用の充填空間部と、を有する器具本体と、
前記充填空間部内で長手方向に向かい移動自在に取り付けられ、前記充填空間部に充填された前記液剤を前記注入孔から送出可能とした送出杆と、
該送出杆の先端側に配置され、送出杆に押されて前記注入孔側へのみ移動する仕切り栓とを備え、 前記送出杆と仕切り栓とは、仕切り栓に設けられた取付孔に送出杆の先端突起が嵌って仮係止した状態とされて、送出杆は、仕切り栓が前記注入孔側と反対側方向に移動しないで引き抜き可能とされ、 前記仕切り栓は、注入孔側への送出杆の押し込みにより移動可能とされると共に、送出杆の引き抜き時には、仕切り栓の取付孔から送出杆の先端突起が抜け、そのままその引き抜き箇所でとどまる構成とされ、 前記注入孔の外部側開口には、
円状の密閉栓が
接続片を介して前記挿入体と一体化されて、外部と連通する充填空間部が真空密閉
可能とされてなると共に、該密閉栓には、該密閉栓の略中央から上方に突出して形成された離脱操作片が一体接続され、
該離脱操作片を突出方向横側からの折り曲げ操作により、
前記密閉栓を挿入体から離脱させ、前記充填空間部の真空密閉状態を解除して前記送出杆の移動動作を可能とし、
体内孔挿入時には、前記器具本体を、注入孔が上方側となるよう略垂直方向に保持して挿入し、前記送出杆を注入孔側に押圧して液剤を注入孔から送出してなり、
液剤送出後は、前記仕切り栓が充填空間部から引き抜けずにそのまま引き抜き箇所で留まる構成と共に、前記離脱操作片を折り曲げて密閉栓を挿入体より離脱させた後、再び密閉栓を挿入体に一体化できない構成と相まって、一度使用した後の体内孔注入具の再利用を不可とする構成とした、 ことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の体内孔注入具によれば、注入具の使用に際し、簡単な操作(操作片を折り曲げるなど)によって、注入の準備が迅速に行え、注入準備ができた後は、注入具の薬液を人の特定体内孔へ他人の手助けを借りることなく自らスムーズに操作して注入でき、さらに一度使用した後は、再び組み立て直して使用できない構成を採用し、あくまで一回使用の使い捨て注入具とし、もって病気の感染や衛生面に充分に考慮した体内孔注入具を提供できるとの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の体内孔注入具の一実施例を説明する外観図である。
【
図2】密閉栓の取り付け状態を説明する説明図である。
【
図3】仕切り栓の一実施例を説明する斜視図である。
【
図4】器具本体の一実施例を説明する斜視図である。
【
図5】器具本体の一実施例を説明する一部破断した平面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に本発明を実施するための最良の形態としての実施例について詳細に説明する。
【実施例1】
【0011】
図1は本発明による体内孔注入具1の外観図である。
この体内孔注入具1は、人体の外部開口を有する複数の体内孔のいずれかから挿入して液剤6を人体内に注入可能としたものである。
【0012】
符号2は、前記体内孔へ挿入する先端箇所となる先端部を示す。該先端部2は、体内孔へ挿入しやすくするため略円錐形状に形成されており、その先端部2の頂部には、外側と連通するノズル状の注入孔3が設けられている。
そして、前記略円錐状をなす先端部2に連続して略円筒パイプ状をなす挿入体4が例えば一体成形されて設けられている。
【0013】
そして、挿入体4の内部空間には、前記注入孔3と連通する、各種類の液剤6が充填される充填空間部5が設けられ、これら先端部2、挿入体4および充填空間部5などにより器具本体14が形成されている。
【0014】
符号9は、送出杆を示し、該送出杆9は、前記充填空間部5内で長手方向に向かい移動自在に取り付けられ、該送出杆9を移動させることにより前記充填空間部5に充填された各種の液剤6を前記注入孔3から送出できる様に構成されている。
【0015】
また、前記注入孔3の外部側開口には、離脱可能にした密閉栓7が取り付けられて、前記注入孔3と連通する充填空間部5につき、液剤6が充填された状態で真空密閉されたものとなっている。ここで、前記液剤6の充填に際しては、若干空気などの気体11が混入した状態で充填することが好ましい。理由については後述する。
【0016】
さらに、前記密閉栓7には離脱操作片8が接続されており、該離脱操作片8を略直角方向へ折り曲げるなどの操作により前記密閉栓7を注入孔3から離脱できる構成としてある。
【0017】
そして、前記密閉栓7を注入孔3から離脱させると、前記充填空間部5の真空密閉状態が解除され、前記の送出杆9が充填空間部5の長手方向への移動が可能とされる。
【0018】
体内孔へ本注入具1を挿入する際には、前記器具本体を、注入孔3が上方側となるよう略垂直方向に保持して前記離脱操作片8を折り曲げ操作する。なぜなら、この離脱操作片8を折り曲げたと同時に密閉栓7が注入孔3から離脱し、充填空間部5の真空密閉状態が解放される。すると前記充填空間部5内にフル状態で液剤6を充填しておくと、前記の真空密閉状態が解かれたとき、液剤6を体内孔へ注入する前に外側へあふれてしまうおそれがある。よって若干空気などの液剤より軽い気体11を充填しておけば、その気体11が先に外側に排出されるため液剤6のあふれ出しを防止できるものとなる。
【0019】
ところで、送出杆9の一端と、この送出杆9の一端が接する充填空間部5の端部との間には充填空間部5に充填された液剤6が挿入体4の送出杆取付側から漏れ出さないよう仕切り栓10が取り付けられている。
【0020】
よって、注入時には前記送出杆9を注入孔3側に移動させることにより、前記仕切り栓10を同様に注入孔3側に移動させる。
すると、充填空間部5内に充填されている液剤6に圧力が加わり、前記注入孔3から液剤6が送出されるものとなる。
【0021】
尚、送出杆9と仕切り栓10とは、例えば、仕切り栓10に設けられた取付孔12に送出杆9の先端突起13が嵌って仮係止した状態となっており、送出杆9は簡単に引き抜くことができる構成になっている。そして、前記仕切り栓10は注入孔3側には送出杆9の押し込みにより移動するが、逆方向には、前記仕切り栓10の取付孔12から送出杆9の先端突起13が抜けて、送出杆9との接続が外れるため、仕切り栓10は注入孔3側の反対方向には移動できない構成になっている。
【0022】
以上において、本注入具の使用状態につき説明する。
本注入具1の使用前は
図2のような状態になっている。すなわち、充填空間部5にあらかじめ、液剤6より比重の軽い空気などの気体11を若干量加えた液剤6が充填されている。
【0023】
注入孔3は、密閉栓7により塞がれて、前記充填空間部5は真空密閉状態になっている。送出杆9は挿入体4の後端側から挿入体4の充填空間部5内に挿入されているが、注入孔3が密閉栓7により塞がれているため、送出杆9は、押し込み、あるいは引き抜きなどの移動操作ができない状態になっている。
尚、前記密閉栓7には離脱操作片8が挿入体4の長手方向の延長方向に延出するよう繋がれて取り付けられている。
【0024】
体内孔への挿入に際しては、注入孔3が上方側となるよう略垂直方向に一方の手で保持しておく。その状態から、他方の手で前記離脱操作片8につき折り曲げの操作を行う。すると、この離脱操作片8の折り曲げと同時に密閉栓7が注入孔3から離脱する。注入孔3から密閉栓7が外れると、充填空間部5の真空密閉状態が解かれる。
【0025】
真空密閉状態が解かれたとき、若干空気などの液剤6より軽い気体11が先に外側に排出される。よって液剤6が急に外部にあふれ出すことがない。
【0026】
上記の状態にしてから所定の体内孔へ挿入し、液剤6を所定量注入する。
前述のごとく、送出杆9と仕切り栓10とは、例えば、仕切り栓10に設けられた取付孔12に送出杆9の先端突起13が嵌って仮係止した状態となっており、送出杆9は簡単に引き抜くことができる構成になっている。
【0027】
しかしながら、前記仕切り栓10はそのままその箇所でとどまる構成となっている。よって、前記送出杆9を引き抜き、挿入体4を体内孔から引き抜いて注入作業は終了となる。
【0028】
ここで、本注入具1の特徴は、仕切り栓10は注入孔3側には送出杆9の押し込みにより移動するが、逆方向には、送出杆9との接続が外れるため移動できないことである。
【0029】
このような構成を採用してあるため、本発明の注入具1の使用後、再び再利用しようとしても、決して再利用ができないのである。すなわち、充填空間部5内に留まっている仕切り栓10を取り出すことができないからである。
また、いったん離脱した密閉栓7も注入孔3へ再び接続するのは困難だからである。
【0030】
よって、本発明の注入具1は、一度使用した後、再使用するために再び組み立てることができない。従って、前述の様に、一度使用した後は、再び組み立て直して使用できない構成を採用し、あくまで一回使用の使い捨て注入具としてあるため、病気の感染や衛生面に充分考慮した体内孔注入具を提供できるのである。
【符号の説明】
【0031】
1 体内孔注入具
2 先端部
3 注入孔
4 挿入体
5 充填空間部
6 液剤
7 密閉栓
8 離脱操作片
9 送出杆
10 仕切り栓
11 気体
12 取付孔
13 先端突起
14 器具本体
【要約】
【課題】本発明は簡単な操作によって注入準備ができ、注入準備ができた後、注入具の薬液を人の特定体内孔へ注入して使用でき、他人の手助けを借りることなく操作でき、一度使用した場合には再び再利用できないような構造とし、もって病気の感染や衛生面が充分に考慮された体内孔注入具を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明による体内孔注入具は、円筒パイプ状をなす挿入体と、挿入体の内部空間に設けられた液剤充填用の充填空間部と、を有する器具本体と、充填された液剤を注入孔から送出可能とした送出杆と、を備え、注入孔には密閉栓が取り付けられて連通する充填空間部が真空密閉されてなると共に、密閉栓には離脱操作片が一体接続され、離脱操作片の操作により真空密閉状態を解除可能とし、充填空間部と送出杆との間には注入孔側方向への移動のみを可能とした仕切片を介在したことを特徴とする。
【選択図】
図1