特許第6206935号(P6206935)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6206935
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】泡製剤およびエアゾール組立体
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/30 20060101AFI20170925BHJP
   B05B 9/04 20060101ALI20170925BHJP
【FI】
   B65D83/30 100
   B05B9/04
【請求項の数】21
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2016-533095(P2016-533095)
(86)(22)【出願日】2014年12月3日
(65)【公表番号】特表2016-540695(P2016-540695A)
(43)【公表日】2016年12月28日
(86)【国際出願番号】GB2014053591
(87)【国際公開番号】WO2015082918
(87)【国際公開日】20150611
【審査請求日】2016年7月15日
(31)【優先権主張番号】1321484.6
(32)【優先日】2013年12月5日
(33)【優先権主張国】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】516147305
【氏名又は名称】ココモ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(74)【代理人】
【識別番号】100148596
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 和弘
(72)【発明者】
【氏名】リトル, ゲイリー
【審査官】 矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2002/0153390(US,A1)
【文献】 特表2011−511329(JP,A)
【文献】 特開2012−224376(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 83/00
B65D 83/08−83/76
B05B 1/00− 3/18
B05B 7/00− 9/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空中で浮かぶ泡を吐出するためのエアゾール組立体であって、
本体と、
泡製剤および噴射剤用の、前記本体に配置された少なくとも1つのリザーバであって、それぞれが出口と流体連通するリザーバと、
前記本体に取り付けられ、前記出口を開閉するように作動可能であるバルブと、
前記バルブから形状形成手段へ延びる通路を形成しているノズルと、
前記バルブを作動させるためのアクチュエータ部材と
を備え、
前記アクチュエータ部材は、
第1の位置では、前記バルブが閉じ、
前記アクチュエータ部材が第2の位置に向かって移動すると、前記バルブが開くように、
前記本体に対して移動するように構成されており、
前記泡が前記ノズルから放出される際に、前記形状形成手段が、前記泡に断面の形状を付与するように動作可能となっており、
前記エアゾール組立体が、前記泡を形成するのに適し且つ前記少なくとも1つのリザーバに配置された噴射剤をさらに備える、エアゾール組立体。
【請求項2】
泡製剤を含むシリンダを備える、請求項1に記載のエアゾール組立体。
【請求項3】
前記形状形成手段が型開口を有する型を備える、請求項1または2に記載のエアゾール組立体。
【請求項4】
前記形状形成手段が前記ノズルと一体的に形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のエアゾール組立体。
【請求項5】
前記形状形成手段の前記形状が円形ではない、請求項1〜4のいずれか一項に記載のエアゾール組立体。
【請求項6】
前記本体に取り付けられた第2のバルブであって、前記泡が前記形状形成手段を通過する際に前記エアゾール組立体から流出するのを防止するように作動可能である第2のバルブを備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載のエアゾール組立体。
【請求項7】
前記エアゾール組立体がエアゾール缶組立体である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のエアゾール組立体。
【請求項8】
前記本体および前記リザーバが、バッグ入り缶(bag−in−can)型のエアゾール缶を形成し、前記バッグが前記リザーバを形成し、前記本体が前記バッグの外部で第2の噴射剤を貯蔵するのに適している、請求項に記載のエアゾール組立体。
【請求項9】
前記少なくとも1つのリザーバが、前記泡製剤用の第1のリザーバと、前記噴射剤用の第2のリザーバとを備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載のエアゾール組立体。
【請求項10】
前記少なくとも1つのリザーバが、前記泡製剤および前記噴射剤を含む単一のリザーバである、請求項1〜7のいずれか一項に記載のエアゾール組立体。
【請求項11】
前記アクチュエータ部材によって作動可能な切断部材をさらに備え、
前記アクチュエータが前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動する際に、前記切断部材が、前記形状形成手段に接近して、該形状形成手段を横切ってスライドする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のエアゾール組立体。
【請求項12】
前記泡を形成するのに適した泡製剤を備える、請求項1〜11のいずれか一項に記載のエアゾール組立体。
【請求項13】
前記泡製剤が前記少なくとも1つのリザーバに配置されている、請求項12に記載のエアゾール組立体。
【請求項14】
前記泡製剤が石鹸製剤である、請求項12または13に記載のエアゾール組立体
【請求項15】
前記泡はその密度が空気よりも小さい、請求項1〜14のいずれか一項に記載のエアゾール組立体。
【請求項16】
前記泡の密度が1.14kgm−3よりも小さい、請求項1〜15のいずれか一項に記載のエアゾール組立体。
【請求項17】
前記少なくとも1つのリザーバと前記本体との間に第2の噴射剤が供給される、請求項1〜16のいずれか一項に記載のエアゾール組立体。
【請求項18】
前記噴射剤が、ヘリウム、ヘリウム/酸素混合物、ヘリウム/窒素混合物、水素、水素/酸素混合物、または水素/窒素混合物である、請求項1〜17のいずれか一項に記載のエアゾール組立体。
【請求項19】
前記噴射剤がヘリウムを含む、請求項1〜17のいずれか一項に記載のエアゾール組立体。
【請求項20】
前記噴射剤が、空気よりも密度が小さい任意の気体または複数の気体の混合物である、請求項1〜19のいずれか一項に記載のエアゾール組立体。
【請求項21】
家庭用に適した、請求項1〜20のいずれか一項に記載のエアゾール組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、泡製剤、ならびに泡製剤を吐出するためのエアゾール組立体に関し、泡製剤は、成形された泡として、および/または空気よりも密度の小さい泡として生成される。
【背景技術】
【0002】
泡状石鹸、および成形可能な泡状石鹸を含む、広範囲な泡製剤が知られている。いくつかの泡製剤は、一般的に押下式ディスペンサで使用可能であり、その他はエアゾール缶で使用可能である。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、エアゾール組立体、ならびに泡製剤および噴射剤に関する。本組立体によって生成された泡は、少なくとも1秒間形状を維持する画定された形状を有するか、または空気よりも密度が小さいか、あるいはその両方である。画定された形状を有する泡を提供するために、本エアゾール組立体は、アクチュエータが動作する毎に少量の泡を吐出するように、通常は、組立体のキャップに切断機構を備えてもよい。泡は、平坦な形状で吐出されることが好ましい。
【0004】
したがって、本発明は、泡を吐出するエアゾール組立体を提供し、この組立体は、 本体と、
泡製剤および噴射剤用の、本体に配置された少なくとも1つのリザーバであって、それぞれが出口と流体連通するリザーバと、
本体に取り付けられ、出口を開閉するように作動可能であるバルブと、
バルブから形状形成手段へ延びる通路を画定するノズルと、
バルブを作動させるためのアクチュエータ部材と
を備え、
アクチュエータ部材は、
第1の位置では、バルブが閉じ、
アクチュエータ部材が第2の位置に向かって移動すると、バルブが開くように、
本体に対して移動するように構成され、
泡がノズルから放出される際に、形状形成手段が泡に断面の形状を付与するように動作可能である。
【0005】
本発明は、エアゾール組立体に取り付けるためのキャップをさらに提供し、このエアゾール組立体は、
本体と、
泡製剤および噴射剤用の、本体に配置された少なくとも1つのリザーバであって、それぞれが出口と流体連通するリザーバと、
本体に取り付けられ、出口を開閉するように作動可能であるバルブと、
バルブから形状形成手段へ延びる通路を画定するノズルと、
バルブを作動させるためのアクチュエータ部材と
を備え、
アクチュエータ部材は、
第1の位置では、バルブが閉じ、
アクチュエータ部材が第2の位置に向かって移動すると、バルブが開くように、
本体に対して移動するように構成され、
泡がノズルから放出される際に、形状形成手段が、泡に断面の形状を付与するように動作可能である。
【0006】
本発明は、エアゾール組立体から泡を放出させる方法をさらに提供し、この方法は、
泡製剤が少なくとも1つのリザーバを通過してリザーバ開口から出るように、バルブを作動させるステップと、
放出された泡が予め定められた断面の形状を有する型開口を通過することによって、放出された泡を成形するステップと
を含む。
【0007】
この方法は、型開口に隣接して配置された切断部材を用いて、型開口を通過した泡の長さを切断するステップをさらに含んでもよい。
【0008】
本発明の各態様のエアゾール組立体は、エアゾール缶組立体であることが好ましい。缶は、通常は、ラッカー被覆されたスズ、またはアルミニウムで作成される。別の実施形態では、エアゾール缶は、好ましくはブロー成形ボトルであるブロー成形容器等のプラスチック容器である。容器に適切なプラスチックには、PETおよびPETGが含まれる。本発明の1つの実施形態では、缶は、内部に封止剤の層を含むことができる。また、いくつかの缶は、噴射剤がバッグによって製剤から分離されているバッグ入り缶(bag−in−can)、またはバッグ付きバルブ(bag−on−valve)エアゾールとして知られている。
【0009】
好ましい実施形態では、アクチュエータ部材は、アクチュエータ部材が第1の位置から第2の位置へ移動するときに、定量の泡を吐出するように動作可能である。
【0010】
別の実施形態では、形状形成手段は、型開口を有する型を備える。型は、着脱可能なプレートからなっていてもよく、型開口は、プレートに形成される。1つの実施形態では、プレートは、1枚以上の固定プレートによって、両側を所定の位置に保持される。
【0011】
別の実施形態では、形状形成手段は、ノズルと一体的に形成される。
【0012】
1つの実施形態では、組立体は、形状を維持する、成形された泡を生成する。本発明の成形された泡は、通常は、少なくとも1秒間、好ましくは少なくとも2秒間、好ましくは少なくとも5秒間、好ましくは少なくとも10秒間、好ましくは少なくとも15秒間、好ましくは少なくとも20秒間、好ましくは少なくとも30秒間、好ましくは少なくとも40秒間、好ましくは少なくとも1分間、好ましくは少なくとも2分間、形状を維持する。
【0013】
エアゾール組立体が成形された泡を生成する場合、噴射剤は、プロパン、ブタン、イソブタン、窒素、酸素、ヘリウム、またはそれらの混合物等の、任意の知られている噴射剤であってもよい。他の考えられる噴射剤には、水素、(圧縮)空気、メタン、エタン、および2−メチルプロパンが含まれる。
【0014】
形状形成手段は、エアゾール組立体の使用者が認識可能な形状を泡に付与する。型が存在するときは、型開口が、成形される泡の断面の形状を提供し、この断面の形状は、例えば、星型、正方形、長方形、三角形、ハート型、動物の形状、キャラクターの形状、または企業ロゴであってもよい。その形状は、通常は円ではない。泡製剤は、泡が、型開口が付与した形状の断面を有する一定の「流れ」として、組立体から吐出されるような製剤である。
【0015】
好ましい実施形態では、泡は、キャップから出る際に平坦な形状に切り分けられ、これによって、使用者は確実に、泡に付与された形状に容易に気付くことができる。好ましい実施形態では、泡の形状は、円形ではない。この平坦な形状は、通常は、厚さが1mm〜5cmであり、例えばこの形状は、厚さが2mm、5mm、1cm、1.5cm、2cm、または3cmであってもよい。
【0016】
好ましい実施形態では、この形状は、通常は直径10cmまでであるが、直径5cmまでであることが好ましく、直径4cmまでであることがより好ましい。
【0017】
1つの実施形態では、キャップは、ノズルに対して回転可能に取り付けられた1つ以上の型開口を備え、その結果、キャップを回転させることによって、代替的な型開口を選択することができる。代替的な複数の型開口は、大きさおよび/または形状のいずれかが同一であるか、あるいは異なっていてもよい1つの実施形態では、アクチュエータ部が押下される度にキャップが自動的に回転して、新たな型開口が選択される。
【0018】
エアゾール組立体は、アクチュエータ部材によって作動可能な切断部材をさらに備えてもよく、アクチュエータが第1の位置と第2の位置との間を移動する際に、切断部材が、形状形成手段に接近して、これを横切ってスライドする。
【0019】
特に好ましい実施形態では、切断部材は、泡の形状が30mmまで、好ましくは25mmまで、好ましくは2cmまでかまたは約2cm、好ましくは1cmまでかまたは約1cm、最も好ましくは5mmまでかまたは約5mmの厚さを有するように、泡を切断する。
【0020】
好ましい実施形態では、噴射剤は、吐出されたときに、泡の密度が空気の密度よりも小さくなるように選択される。
【0021】
空気よりも密度が小さい泡の場合、噴射剤は、空気よりも密度が小さい任意の気体、または複数の気体の混合物である。通常、この気体または気体の混合物は、必要に応じて、空気、窒素、酸素、プロパン、メタン、エタン、ブタンまたは2−メチルプロパンのうちの1つ以上と混合される、ヘリウムおよび/または水素を含み、例えば、ヘリウム、ヘリウム/酸素混合物、ヘリウム/窒素混合物、水素、水素/酸素混合物、または水素/窒素混合物を含む。
【0022】
20℃における空気の密度は、1.20kgm−3である。本発明の泡の密度は、通常、1.14kgm−3よりも小さく、その結果、35℃までならば空中に浮かぶ。特定の好ましい実施形態では、泡が室温でゆっくりと上昇するための泡の密度は、1.135〜1.19kgm−3である。
【0023】
本発明の目的のため、本発明の泡は、0〜35℃の温度、好ましくは5〜30℃の温度、より好ましくは10〜25℃の温度、最も好ましくは15〜25℃または15〜20℃の温度で、空中で上昇するかまたは浮かぶ場合は、空気よりも密度が小さいものとみなされる。したがって、泡の密度は、例えば1.29、好ましくは1.27、より好ましくは1.25、より好ましくは1.23、より好ましくは1.20、より好ましくは1.18、より好ましくは1.16、より好ましくは1.14kgm−3よりも小さくてもよい。
【0024】
1つの実施形態では、本発明のエアゾール組立体は、バッグ入り缶(bag−in−can)型のエアゾール缶の形態である。バッグは、泡製剤および噴射剤のうちの少なくとも1つを含む。缶は、別の噴射剤をさらに含んでいてもよい。泡の密度が空気よりも小さい実施形態の場合、バッグは、缶から放出される泡の密度が小さくなるように、泡製剤と噴射剤との混合物を含む。エアゾール缶内部の残りの容積は、缶に残っている別の噴射剤で満たされており、これは、バッグの内容物を放出するためにのみ使用される。
【0025】
1つの実施形態では、少なくとも1つのリザーバは、泡製剤用の第1のリザーバ、および噴射剤用の第2のリザーバを備える。あるいは、少なくとも1つのリザーバは、泡製剤および噴射剤を含む単一のリザーバであってもよい。
【0026】
エアゾール組立体は、ノズルと形状形成手段との間に、メッシュスクリーンをさらに備えてもよい。
【0027】
エアゾール組立体は、ノズルと形状形成手段との間に、多孔性材料を備えてもよい。
【0028】
本発明は、好ましくは上述したエアゾール組立体であるエアゾールから、吐出される泡を形成するのに適した泡製剤をさらに提供する。泡は、通常、吐出されたときに画定された形状を維持するか、あるいは空気よりも密度が小さく、好ましい実施形態では、吐出された泡は、空気よりも密度が小さい、成形された泡である。泡が画定された形状を有する場合は、少なくとも1秒間、画定された形状を維持する。
【0029】
本発明の成形された泡は、通常は、少なくとも1秒間、好ましくは少なくとも2秒間、好ましくは少なくとも5秒間、好ましくは少なくとも10秒間、好ましくは少なくとも15秒間、好ましくは少なくとも20秒間、好ましくは少なくとも30秒間、好ましくは少なくとも40秒間、好ましくは少なくとも1分間、好ましくは少なくとも2分間、形状を維持する。
【0030】
本発明は、例えば、上述した泡製剤を吐出することによって、上述したエアゾール組立体から得られる泡をさらに提供する。1つの実施形態では、泡の密度は空気の密度よりも小さい。この泡がエアゾール組立体から吐出されると、密度が小さいために、空中で上昇する。
【0031】
泡の密度が空気の密度よりも小さい本発明の泡は、空中で上昇できるように、十分な量の適切な噴射剤を捕捉した任意の泡である。
【0032】
別の実施形態では、泡は、形状形成手段によって付与された形状を少なくとも1秒間維持する。
【0033】
好ましい実施形態では、本発明は、成形された泡に関し、泡は、空気よりも密度が小さい。
【0034】
20℃における空気の密度は、1.20kgm−3である。本発明の泡の密度は、通常、1.14kgm−3よりも小さく、その結果、35℃までならば空中に浮かぶ。特定の好ましい実施形態では、泡が室温でゆっくりと上昇するための泡の密度は、1.135〜1.19kgm−3である。
【0035】
本発明の目的のため、本発明の泡は、0〜35℃の温度、好ましくは5〜30℃の温度、より好ましくは10〜25℃の温度、最も好ましくは15〜25℃または15〜20℃の温度で、空中で上昇するかまたは浮かぶ場合は、空気よりも密度が小さいものとみなされる。したがって、泡の密度は、例えば1.29、好ましくは1.27、より好ましくは1.25、より好ましくは1.23、より好ましくは1.20、より好ましくは1.18、より好ましくは1.16、より好ましくは1.14kgm−3よりも小さくてもよい。
【0036】
本発明の一般的な泡製剤は、液体石鹸および水を含み、1つ以上の保存料、着色料、および香料をさらに含んでもよい。泡製剤は、必要に応じて、顔料および/またはポリマーを含んでいてもよい。
【0037】
他の泡製剤が、例えば樹脂および界面活性剤を含んでいてもよく、本発明で用いられてもよい。このような泡製剤は、シリコーン液、可塑剤、難燃剤、および顔料をさらに含んでもよい。
【0038】
本発明で用いられる液体石鹸は、通常、少なくとも1つの界面活性剤を含む。好ましい実施形態では、液体石鹸は、少なくとも2つの界面活性剤を含む。界面活性剤は、陰イオン界面活性剤、両性イオン性界面活性剤、ベタイン、両性界面活性剤、または非イオン性界面活性剤であってもよい。
【0039】
一般的な陰イオン界面活性剤は、硫酸との有機反応によるアルカリ金属塩であってもよく、炭素原子数8〜22のアルキル基、および硫酸またはスルホン酸エステル基を含んでもよい。適切な陰イオン界面活性剤は、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)、ラウリル硫酸アンモニウム、トリデセス硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウリルジナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二アンモニウム、スルホコハク酸ナトリウムのジアミルエステル、スルホコハク酸ナトリウムのジヘキシルエステル、およびスルホコハク酸ナトリウムのジオクチルエステル、アルキルリン酸エステル、エトキシル化アルキルリン酸エステル、ならびにこれらの組み合わせを含む。
【0040】
一般的な両性イオン性界面活性剤は、脂肪族鎖が炭素数8〜18であり、分岐または直鎖であり得る、脂肪族四級アンモニウム、ホスホニウム、およびスルホニウム化合物の誘導体であってもよい。適切な両性イオン性界面活性剤は、4−[N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−N−オクタデシルアンモニオ]ブタン−1−カルボキシレート]、3−[N,N−ジプロピル−N−3−ドデコキシ−2−ヒドロキシプロピルアンモニオ]−プロパン−1−ホスホネート、および3−(N,N−ジメチル−N−ヘキサデシルアンモニオ)プロパン−1−スルホネート、ならびにこれらの組み合わせを含む。
【0041】
一般的なベタインは、高級アルキルベタイン、スルホベタイン、アミドベタイン、およびアミドスルホベタインを含む適切なベタインは、ココジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルα−カルボキシエチルベタイン、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、およびコカミドプロピルベタイン、あるいはこれらの混合物を含む。
【0042】
一般的な両性界面活性剤は、脂肪族二級および三級アミンの誘導体を含み、脂肪族ラジカルは、直鎖または分岐であってもよく、脂肪族置換基のうちの1つは、約8〜18の炭素原子を含み、1つの置換基は、カルボキシ、スルホネート、硫酸、リン酸、またはホスホネート等のアニオン性水溶性基を含む。
【0043】
一般的な非イオン界面活性剤は、(本来は親水性の)酸化アルキレン基と、有機疎水性化合物との縮合によって生成された化合物であり、実際には、脂肪族またはアルキル芳香族であってもよい。
【0044】
好ましい実施形態では、本発明の石鹸製剤は、陰イオン界面活性剤および/またはアミドベタイン界面活性剤を含む。特定の好ましい実施形態では、界面活性剤は、アルキル硫酸、エトキシ化アルキル硫酸、およびこれらの混合物を含む。
【0045】
泡製剤に使用してもよい一般的な乳化剤または界面活性剤は、ラウレス硫酸ナトリウム、PEG−8カプリル酸/カプリン酸グリセリルジナトリウム、PEG−75ラノリン、ポリソルベート、トリエタノールアミン、ステアリン酸、ラウレス−23、ラウレス−4、およびステアリン酸カリウムをさらに含む。
【0046】
好ましい実施形態では、石鹸製剤は、ポリマーまたはポリマーの混合物をさらに含む。1つの実施形態では、ポリマーは、セルロース誘導体または改質されたセルロースポリマー、ビニル系ポリマー、有機ゴムまたは天然ゴム、微生物学的ポリマー、澱粉系ポリマー、酸系ポリマー、もしくはアクリレートポリマーから選択すてもよい。一般的なセルロース誘導体または改質されたセルロースポリマーは、セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびニトロセルロースを含む。一般的なビニル系ポリマーは、ポリビニルピロリドンおよびポリビニルアルコールを含む。一般的な有機ゴムまたは天然ゴムは、グアーガム、ヒドロキシプロピルグアーガム、キサンタンガム、アラビアゴム、トラガント、ガラクタン、カロブガム、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチンおよび寒天を含む。一般的な微生物学的ポリマーは、デキストラン、サクシノグルカン、およびプルランを含む。一般的な澱粉系ポリマーは、米澱粉、コーンスターチ、ジャガイモ澱粉、カルボキシメチルスターチ、およびメチルヒドロキシプロピルスターチを含む。一般的な酸系ポリマーは、アルギン酸ナトリウム、およびアルギン酸プロピレングリコールエステルを含む。一般的なアクリレートポリマーは、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド、およびポリエチレンイミンを含む。
【0047】
石鹸製剤は、ベントナイト、ケイ酸アルミニウム/マグネシウム、ラポナイト、ヘクトナイト、または無水ケイ酸等の、無機水溶性材料をさらに含んでもよい。
【0048】
好ましい実施形態では、石鹸製剤は、乾燥剤を含む。一般的な乾燥剤は、アルコールおよび揮発性シリコーンを含む。アルコールは、例えば、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、または変性エタノール等の変性アルコールから選択すてもよい。揮発性シリコーンは、例えば、ポリジメチルシロキサン、またはシクロシロキサンであってもよい。
【0049】
特定の好ましい実施形態では、石鹸製剤は、1つ以上の界面活性剤、乾燥剤、および/またはポリマーを含む。特定の好ましい実施形態では、石鹸製剤は、1つ以上の界面活性剤、乾燥剤、およびポリマーを含む。
【0050】
一般的な保存料は、メチルイソチアゾリノン、DMDMヒダントイン、およびピロクトンオラミンを含む。使用してもよい他の保存料には、フェノキシエタノールエチルと併せて、パラベン、メチルパラベン、ブチルパラベン、およびプロピルパラベン等の1つ以上のパラベン、あるいはブロノポル(2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール)が含まれる。
【0051】
石鹸製剤は、グリセリン等の起泡増進剤をさらに含んでもよい。別の実施形態では、Epitex 66等の被膜形成剤を含んでもよい。
【0052】
グリセリン等の溶剤が使用されてもよい。他の成分は、アラントイン、ヒドロキシエチルセルロース、リナロール、PEG−7M、マルトデキストリン、カミツレ水、酢酸トコフェロール、BHT、およびソルビトールを含んでもよい。
【0053】
泡製剤は、通常、75〜95%の水分、より好ましくは80〜90%の水分、最も好ましくは、約90%の水分を含む。泡製剤は、1〜70%の乾燥剤を含んでいてもよい。
【0054】
本発明の実施形態が以下で説明されるが、単なる例として、添付の図面が参照され、かつ示される。
【図面の簡単な説明】
【0055】
図1】エアゾール缶組立体のキャップの内部部品を示す、本発明のエアゾール缶組立体の側面図である。
図2】キャップの内部部品を示す、図1のエアゾール缶組立体の上部の前面図である。
図3】キャップのノズルが見えない状態の、図1および図2のキャップの下側の平面図である。
図4】キャップの内部部品を示す、図1図3のキャップの上側の平面図である。
図5】使用中の、本発明のエアゾール缶組立体の側面図である。
図6】エアゾール缶組立体の第2の実施形態の、様々な図を示す。
図7A】エアゾール缶組立体の第3の実施形態を示す。
図7B】エアゾール缶組立体の第3の実施形態を示す。
図8】エアゾール缶組立体の第4の実施形態を示す。
図9】エアゾール缶組立体の第5の実施形態を示す。
図10】エアゾール缶組立体の第6の実施形態を示す。
図11】エアゾール缶組立体の第7の実施形態を示す。
図12】エアゾール缶組立体の第8の実施形態を示す。
図13】エアゾール缶組立体の第9の実施形態を示す。
図14】エアゾール缶組立体の第10の実施形態を示す。
図15】エアゾール缶組立体の第11の実施形態を示す。
図16】エアゾール缶組立体の第12の実施形態を示す。
図17】エアゾール缶組立体の第13の実施形態を示す。
図18】エアゾール缶組立体の第14の実施形態を示す。
図19】エアゾール缶組立体の第15の実施形態を示す。
図20】エアゾール組立体の別の実施形態を示す。
図21図6図20に示す実施形態による組立体で使用するための、異なる形状の開口を有する、様々な形状形成手段を示す。
【発明を実施するための形態】
【0056】
1つの態様によれば、本発明は、エアゾール缶、バルブ、およびキャップを備えるエアゾール缶組立体に関する。エアゾール缶は、流体を受けるためのリザーバを画定することができる。流体は、泡製剤および噴射剤を含むことが好ましい。バルブは、リザーバからの出口を開閉する手段を提供する。キャップは、バルブを制御するように配置され、かつ切断機構を備えており、その結果、バルブアクチュエータが動作する毎に、少しの泡が吐出される。
【0057】
図1に示す実施形態では、缶組立体10は、エアゾール缶20と、バルブ(完全には示されていない)と、キャップ30とを備える。エアゾール缶20は、3ピース型であってもよく、略円筒形の本体21を備える。本体21は、基部23と、バルブが配置された開口を画定する、上端22とを有する。これにより、エアゾール缶20内に、囲まれた内部容積が形成される。エアゾール缶20は、通常は、ラッカー被覆されたスズ、またはアルミニウムで作成される。
【0058】
代替的な実施形態では、本体21は、当業者に知られているように、異なる形状のエアゾール缶20を形成するように成形し、および/または大きさを決めてもよい。本体21は、単一のピースとして形成されることが好ましい。
【0059】
泡製剤および噴射剤を受けるためのリザーバは、エアゾール缶20の内部容積内に配置される。バルブは、リザーバおよびエアゾール缶20から出る泡製剤および/または噴射剤の流れを制御するように作動可能である。
【0060】
エアゾール缶20は、リザーバが、エアゾール缶20の内部容積内に配置された密封バッグ(図示せず)を備える、当業者に知られているバッグ入り缶(bag−in−can)型であることが好ましい。この実施形態では、バッグは、泡製剤、および第1の噴射剤を含む。第2の噴射剤は、バッグの外部と、本体21の内壁との間に供給される。第2の噴射剤は、気圧よりも高圧で供給される。したがって、第2の噴射剤は、バルブが開かれたときに、流体および噴射剤がリザーバから出るように、バッグの外部に圧力を印加する。
【0061】
あるいは、エアゾール缶20は、当業者に知られている任意適当な型のものであってもよい。別の実施形態では、エアゾール缶20は、リザーバがエアゾール缶20の内部容積によって形成される、基本的な型のものであってもよい。
【0062】
エアゾール缶20の内部容積を確実に密封しておくために、本体21の内壁に、封止剤の層が設けられることが好ましい。
【0063】
バルブは、スライド可能なバルブピンを備えることが好ましく、バルブピンは、リザーバ出口から噴射剤および/または泡製剤を放出する目的でバルブを開くために押下可能である。ばね等の弾性付勢機構が、バルブを閉位置に付勢する付勢力をもたらす。したがって、バルブは、バルブピンが押下されるまで閉じたままとなる。あるいは、バルブは、当業者に知られている他の任意適当な配置で形成されてもよい。
【0064】
図2図3、および図4に詳細に示されているように、キャップ30は、ノズル31、型部分32、および作動部材33を備える。ノズル31は、バルブの動作用のアクチュエータとして作用する。ノズル31は、缶の基部22に向かって押下できるような方法で、エアゾール缶30に取り付けられる。ノズル31は、バルブに取り付けられて、バルブピンと係合する。ノズル31は、バルブの弾性付勢機構によって、缶の基部22から離れるように付勢されている。
【0065】
ノズル31は、下端がバルブの上方に位置する中空の本体34を備え、噴出口35が、本体34から半径方向外側に延びている。噴出口35の遠位端に、ノズル開口36がある。本体34および噴出口35は、バルブ/リザーバ出口から、ノズル開口36へ延びる内部通路(図示せず)を画定する。内部通路は、バルブが作動されると、泡製剤および/または噴射剤をリザーバからノズル開口36へ導く。
【0066】
噴出口35の内部断面積は、ノズル開口36では、本体34との取り付け点におけるよりも大きい。したがって、ノズル開口36の断面積は、本体34およびバルブの内部通路の断面積よりも大きい。この特定の実施形態では長方形であるが、ノズル開口36は、任意の形状であってもよい。
【0067】
型部分32は、キャップ30をエアゾール缶20に取り付ける手段を提供する。図1および図2に示すように、型部分32は、本体21の外部で、エアゾール缶20の上端まで取り付けられる。型部分32は、接着剤で取り付けられることが好ましいが、スナップ嵌合や係合ねじ等の、他の取り付け手段が用いられてもよい。
【0068】
型部分32は、略円筒形の壁37を有する。図2に示すように、壁37の一方の端部は、缶の本体21の一部を取り囲んでおり、もう一方の端部38は開いている。開端38には、壁37に対する斜角で、部分的な切り取り部39が設けられる。
【0069】
壁37は、凹所40をさらに有し、凹所40は、ノズル開口36に隣接し、これと実質的に同じ大きさの凹所開口41を有する。2枚の環状の固定プレート42、43が、凹所開口41の周囲を囲んで延びている。プレートとして形成された型44は、固定プレート42と43との間に配置されて、凹所開口41を実質的に覆っている。
【0070】
型44は、開口面積がノズル開口36の開口面積よりも小さい型開口45をさらに有し、本実施形態では星型で示されている。他の実施形態では、型開口45は、例えば、正方形、長方形、三角形、ハート型、動物、キャラクター、または企業ロゴの形状であってもよい。型の形状は、通常は円形ではない。この形状は、通常、エアゾール缶組立体10の使用者にとって認識可能である。好ましい実施形態では、型44が、型開口45の中に突出する少なくとも1つの縁部を有することにより、型開口は、少なくとも1つの凹状縁部を有する。
【0071】
型44は、異なる形状の型開口45を有する、異なる型44を使用できるように、固定プレート42と43との間で着脱可能である。代替的な実施形態では、型44は、ノズル開口36と型開口45とが同一であるように、ノズル31と一体的に形成される。
【0072】
作動部材33は、泡が型開口45から出て個別の部分に切り分けられるようにし、かつノズル31を作動させることによってバルブを作動させる。作動部材33は、端壁51によって一端が閉じ、もう一方の端部52が開いている、略円筒形の側壁50を有する。作動部材33が、型部分32の内側でスライド可能に受けられるように、側壁50の外径は、型部分の壁37の内径と略同一である。作動部材の側壁50は、適切な取り付け手段53、54によって、型部分の壁37に取り付けられる。示されている実施形態では、取り付け手段53、54は、アクチュエータ部材33を型部分32から離れるように付勢する、2つのばねを備える。
【0073】
端壁51は、側壁50に対して斜角にある、角度付き部分55を有する。これにより、使用者が指でエアゾールを動作させるのに好都合な場所を設ける。角度付き部分55は、使用者の握りやすさを改良するために、溝等の摩擦改良手段(図示せず)を有していてもよい。角度付き部分55は、型部分32の部分的な切り取り部39に相補的である。
【0074】
アクチュエータ部材33は、ばね57によって端壁51の内部に取り付けられた、作動ピン56をさらに備える。ピン56は、ピン56が、ノズル31の本体34およびバルブと軸線方向に位置合わせされるように、端壁51の略中央に配置される。ばね57は、ピン56をノズル31に向かって付勢する。
【0075】
切断部材58は、凹所開口41に隣接する、アクチュエータ部壁50の下縁の一部によって提供される。示されている実施形態では、切断部材58は、アクチュエータ部壁50の窪んだ凹所59の縁部によって提供され、窪んだ凹所59は、型部分の壁37の窪んだ凹所40に相補的である。
【0076】
使用中に、アクチュエータ部材33は、使用者によって、取り付け手段53、54の付勢力に逆らって押下される。ピン56は、ノズル本体34の上部と接触し、アクチュエータ部材33がさらに押し下げられると、ノズル31が作動される。バルブが開いて、泡製剤および/または噴射剤が、リザーバから放出され、泡としてノズル31の内部通路に沿って移動する。泡は、星型の断面形状を泡に付与する、型開口45を通過する。アクチュエータ部33がさらに押し下げられると、切断部材58が、型開口45から放出された泡の一部を切断する。アクチュエータ部33が解放されると、取り付け手段53、54が、アクチュエータ部33をノズル31から離れるように付勢し、これによってバルブを閉じる。
【0077】
図5に示されているように、この実施形態ではハート型の、成形された泡部分60は、これにより、エアゾール缶組立体10から放出される。泡部分60の形状は、型開口45の形状を再現し、通常は、エアゾール缶組立体10の使用者が認識可能である。切断部材58は、泡部分60の厚さが、例えば2cm、1cm、または5mmになるように泡を切断する。
【0078】
代替的な実施形態では、型部分32は、エアゾール缶20に固定して取り付けられる。作動ピン56は、バルブと直接係合するように、型部分32を通って延びてもよい。
【0079】
別の実施形態では、型44は、ノズル31に取り付けられる。このような配置では、アクチュエータ部33が、エアゾール缶20に移動可能に取り付けられるならば、型部分32は必要としない。
【0080】
さらに他の実施形態では、上述したようにアクチュエータ部材33が押下されたときではなく、アクチュエータ部材33が解放されたときに、放出された泡を切断するように、切断部材58が配置される。1つの実施形態では、型開口45に隣接するアクチュエータ部材33に、切断開口が形成される。泡は、アクチュエータ部材33が、型開口および切断開口を介して完全に押下されたときにのみ放出される。アクチュエータ部材33が解放されると、アクチュエータ部材33がエアゾール缶20から離れて移動する際に、切断開口の下縁が、放出された泡の一部を切り離す。
【0081】
別の実施形態では、型部分32は、2つ以上の型開口45を有し、ノズル31に対して回転可能にエアゾール缶20に取り付けられる。異なる型開口45がノズル開口36を覆うように、型部分32を回転させることによって、代替的な型開口45を選択することができる。代替的な複数の型開口45は、大きさおよび/または形状のいずれかが同一であるか、あるいは異なる。1つの実施形態では、アクチュエータ部33が押下される度に型部分31が自動的に回転して、新たな型開口45が選択される。
【0082】
エアゾール組立体の他の実施形態は、図6図20に示されている。
【0083】
エアゾール組立体の一実施形態100Aが、図6に示されている。この実施形態は、略円筒形の本体21を画定する、エアゾール缶20を含む。本体21は、基部23と、バルブ(図示せず)を含むバルブ部203が配置された開口201を画定する、上端22とを有する。エアゾール缶20内に、囲まれた内部容積が形成され、液体泡製剤200、および気体噴射剤204を含むリザーバを画定する。
【0084】
管206は、上端22のバルブ部203から、缶20の内部容積の中へ、そして液体泡製剤200の中へ下向きに延びる。
【0085】
アクチュエータ部材208は、バルブ部203に結合され、バルブ部203に含まれているバルブを開くために、バルブ部203に向かって押下できるような方法で移動可能である。アクチュエータ部材208は、バルブ部203に配置された弾性付勢機構(図示せず)によって、バルブ部203から離れるように付勢されている。
【0086】
ノズル31は、アクチュエータ部材208に配置される。ノズル31は、バルブ部203に配置されたバルブと流体連通する下縁を有し、噴出口35が、アクチュエータ部材208から半径方向外側に延びている。噴出口35の遠位端に、ノズル開口36がある。ノズル31および噴出口35は、バルブ/リザーバ出口から、ノズル開口36へ延びる内部通路を画定する。内部通路は、バルブが作動されると、泡製剤および噴射剤をリザーバからノズル開口36へ導く。
【0087】
噴出口35の内部断面積は、ノズル開口36では、アクチュエータ部材208との取り付け点におけるよりも大きい。したがって、ノズル開口36の断面積は、アクチュエータ部材208の内部通路の部分の断面積よりも大きい。
【0088】
ノズル開口36は、特定の断面を有する開口222を含む型の形態の、形状形成手段220を受ける。図6に示すように、開口22は、ネズミの頭部の形をしている。
【0089】
図6に示すエアゾール組立体を動作させるために、アクチュエータ部材208は、使用者によって、バルブ部203に配置された弾性付勢機構(図示せず)の付勢力に逆らって下方に押下される。アクチュエータ部材208がさらに押し下げられると、バルブ部203のバルブが開き、泡製剤および/または噴射剤がリザーバから放出され、ベンチュリ効果により管206を上方に移動して、バルブを通り、ノズル31の噴出口35を通って、形状形成手段220に配置された開口222から出る。泡が開口222を通って移動する際に、開口222は、泡に断面の形状を付与する。
【0090】
泡は、アクチュエータ部材208に印加された下向きの力が解放されるまで、開口222を介して組立体から放出され続ける。
【0091】
密度が十分に小さい泡の場合、アクチュエータ部材208に印加された下向きの力が解放されると、形状形成手段220にまだ付着している、放出された泡が生成した上向きの推進力が、泡と形状形成手段との間の摩擦力に打ち勝ち、その結果、泡は開口222から切り離されて、組立体100Aから離れる。
【0092】
使用されている泡の密度に関わりなく、放出された泡は、使用者が形状形成手段220の開口222を指で払うことによって、いつでも形状形成手段220から分離することができる。あるいは、開口222から放出された泡を切断するために、切断手段(図6には示されていない)が、形状形成手段220に取り付けられてもよい。
【0093】
図6のエアゾール缶組立体に対する代替的な実施形態100Gが、図12に示されている。この実施形態では、液体泡製剤200は、缶20の内部容積に配置されるのではなく、外部供給源(図示せず)から、アクチュエータ部材208に配置されたアクセスポート209へ流体連通する。アクセスポート209は、バルブ部203のバルブがアクチュエータ部材208によって作動されると、形状形成手段220の開口222から放出される泡を形成するために、外部供給源に含まれている液体泡製剤が、アクチュエータ部材208に入って、缶20から放出された噴射剤と同伴できるようにする、流体流路を画定する。
【0094】
図7Aおよび図7Bに、エアゾール組立体100Xの第3の実施形態を示す。組立体100Xは、図6に示す缶20の変形に基づく。この実施形態の缶20は、第1の閉端232、および第2の開端234を有する、略円筒形の収容部230内に配置される。缶20の基部23は、収容部230の閉端232の上に載る。缶20を入れるために、円筒形の蓋236は、収容部230の開端234を覆って係合するように動作することができる。蓋236が、収容部230の外縁上でスライドできるように、円筒形の蓋の内径はΦ1で、円筒形の収容部230の外径Φ2よりも大きい。円筒形の蓋236の上部は開いており、形状形成手段220を受ける。
【0095】
蓋230の内部が、図7Bの断面図に示されている。蓋の内部は、液体泡製剤200を受けるための、デッキ231を有する内室を画定する。後述するように、デッキの中央は、缶20から誘導される噴射剤204用の、入口233を有する。
【0096】
開口222を選択的に覆うために、バルブ機構250が形状形成手段220の上部に配置され、2枚の同軸のプレート250A、250Bを備える。使用中に、同軸のプレートは、図7Aに示す第1の閉位置と、図7Bに示す第2の開位置との間で互いにねじれる。
【0097】
最下層のプレート250Aが、形状形成手段220に取り付けられて、これを覆う。第2のプレート250Bは、蓋236に配置されたブラケット254に結合する、下向きに延びる脚部252を有する。第1の位置で、2枚のプレート250A、250Bは、形状形成手段220の開口222を遮断するように協同する。第2の位置では、開口222は、プレート250A、250Bによって遮断されない。
【0098】
図7Aおよび図7Bに示すように、バルブ組立体の第3の実施形態は、缶20の開口の上方に延びる、架橋部材238を備える。架橋部材は、2本の脚部240、242を備え、これは、架橋部材238を開口の上方に配置するために、缶20の対応する凹所244にスライド可能に収容される。開口の上方に配置された架橋部材238の部分は、バルブ部203を作動させるための流体ダクト246を備える。架橋部材238は、脚部240、242が凹所244の底部に接触せず、流体ダクト246がバルブを作動させない第1の位置から、脚部240、242が凹所244の底部に接触して、流体ダクト246が、バルブ部203に配置されたバルブを作動させる第2の下側位置まで、凹所244に沿って移動可能である。
【0099】
蓋236に対する、架橋部材238の下向きの動きに対応するために、スリーブ248が、流体ダクト246の周囲で上向きに延びている。スリーブ248は、缶20からきた噴射剤204用の流路を設け、蓋230のデッキ231に配置された入口233と流体連通する。
【0100】
蓋236は、図7Bの3つの図のうちの中央に示されている第1の位置と、図7Bの最も右の図に示されている第2の位置との間で、収容部230に対して回転可能である。第1の位置では、バルブ機構250の2枚のプレート250A、250Bは、閉位置にある。蓋236が、図7Bに示す第2の位置までねじられると、蓋236の内面に配置されたカムが架橋部材に下向きの力を印加し、架橋部材を第2の位置まで、約2mm押し下げる。この位置で、架橋部材238の流体ダクト246が、バルブを開くために、バルブ部203に下向きの力を印加する。
【0101】
したがって第2の位置では、噴射剤は缶20から、バルブ部230のバルブを通過して、流体ダクト246、スリーブ248、そして入口233を通って、蓋230の内室に入る。内室では、内室を通って上昇する泡を形成するために、噴射剤は泡製剤と接触し、形状形成手段220に配置された開口222を通って、最後にプレート250A、250Bを通る。
【0102】
図7の組立体を閉じるために、蓋230は、プレート250A、250Bが閉位置に配置される第1の位置にねじり戻され、これにより、架橋部材238に印加されたカムの力を除去し、その結果、架橋部材は、バルブ部203に配置された弾性付勢機構によって、蓋230の内部の、元の上昇位置に戻される。
【0103】
図8は、エアゾール缶組立体100Cの第4の実施形態を示す。第4の実施形態は、図6に示す第2の実施形態と非常に類似している。この第4の実施形態では、液体泡製剤200は、缶20の内部容積ではなく、アクチュエータ部材に取り付けられたカートリッジ224に含まれる(図8のB−B線断面図に、缶の中に液体がないことが示されている)。この実施形態では、カートリッジ内の液体は、アクチュエータ部材208の内部通路と流体連通している。アクチュエータ部材が押下されると、缶からの噴射剤によって生成されたベンチュリ力が、カートリッジ224からアクチュエータ部材208の中へ液体を吸引し、ノズル31の噴出口35を通って、形状形成手段220に配置された開口222から出る。
【0104】
図9は、エアゾール缶組立体100Dの第5の実施形態を示す。この実施形態の缶20は、図6に示す缶20と同一である。しかしながら、第5の実施形態は、一端が閉じたシリンダ208からなるアクチュエータ部材を含む。このシリンダ208の閉端は、バルブ部203に配置されたバルブと係合するための、中央開口部256を有する。シリンダ208の反対側の端部は、複数の小開口を有するメッシュプレート258を受けるために開いている。
【0105】
シリンダ208の反対側の端部はまた、遠位端にノズル開口36を有する、噴出口35を備えたノズル31に結合する。図6に示す実施形態のように、噴出口35の内部断面積は、ノズル開口36では、アクチュエータ部材、すなわちシリンダ208との取り付け点におけるよりも大きい。しかしながら、この実施形態の噴出口35は、缶20の長さと略平行である。図6に示す実施形態のように、ノズル開口36は、特定の断面を有する開口222を含む型の形態の、形状形成手段220を受ける。
【0106】
シリンダ208は、第5の実施形態を動作させるために、バルブ部203のバルブが作動するように押し下げられる。その際、缶20の内部のリザーバからくる液体泡製剤は、バルブを介して送られ、メッシュプレート238の小開口を横切って薄い膜を形成する。バルブを通過する噴射剤からの圧力によって、小開口を横切る液膜は、噴出口35および形状形成手段220を介して吐出するための泡にされる。
【0107】
図10は、エアゾール缶組立体100Eの第6の実施形態を示す。この実施形態は、図9に示す第5の実施形態に類似している。しかしながら、第6の実施形態の液体泡製剤は、シリンダ208に配置される。また、シリンダ内部のメッシュプレート258が、多孔性材料260に置き換えられている。この実施形態では、缶20の内部の噴射剤は、バルブを介して送られる。バルブを通過する噴射剤からの圧力は、シリンダ208内の液体を材料260に浸透させ、次に、噴出口35および形状形成手段220を介して吐出するように、この液体を泡にする。
【0108】
図11は、エアゾール缶組立体100Fの第7の実施形態を示す。この実施形態は、図10に示す実施形態のように、液体泡製剤が、缶20ではなくシリンダ208に配置されることを除いては、図9に示す実施形態と同一である。
【0109】
図13は、エアゾール缶組立体100Jの第9の実施形態を示す。第9の実施形態の動作は、シリンダ208内のメッシュプレート258が、多孔性材料260に置き換えられていることを除いては、第5の実施形態と同一である。この実施形態では、缶20の内部のリザーバからくる液体泡製剤は、バルブを介して送られ、多孔性材料260で吸収される。バルブを通過する噴射剤からの圧力は、噴出口35および形状形成手段220を介して吐出するように、材料260の液体を泡にする。
【0110】
図14は、エアゾール缶組立体100Kの第10の実施形態を示し、これは図9に示す実施形態に類似している。この実施形態では、液体泡製剤200は、缶20の内部のバッグ226内に含まれている。バッグ226は、液体泡製剤200を、缶20の残りの内部空間に配置された噴射剤204から流体分離する。この実施形態のバルブ部203は、Y型の流路228を備える。流路の一方のアームは、バッグ226内に含まれている液体泡製剤200と流体連通する。Y型の流路のもう一方のアームは、缶20の残りの内部空間に配置された噴射剤204と流体連通する。組立体100Kの使用中に、アクチュエータ部材208が押下されると、バルブ部203に配置されたバルブ(図示せず)が、Y型の流路の両方のアームを開き、噴射剤および泡製剤の両方が混合してノズル31の噴出口35を通って組立体から出て、そして形状形成手段220に配置された開口222から出ることを可能にする。
【0111】
この実施形態では、泡を生成するのにメッシュプレート258または多孔性材料260のいずれも必要なく、Y型の流路の内部で泡製剤と噴射剤とを混合すれば十分であるため、シリンダ208の内部に、メッシュプレート258または多孔性材料260は存在しない。しかしながら、缶組立体は、泡の生成をさらに補助するために、図15の実施形態100Lに示すような、シリンダ208内に配置された多孔性材料260、または図18の実施形態100Pに示すような、シリンダ208内に配置されたメッシュプレート258をさらに含んでもよい。
【0112】
図14は、図16のような、異なる実施形態100Mにさらに修正することができる。ここにおいて、シリンダ208は、バッグ226に含まれる泡製剤に加えて、別の液体泡製剤を有する。この実施形態では、泡製剤の2つの部分は、バルブ部203のバルブが、シリンダ208によって作動されると混合される。この実施形態では、2つの液体泡製剤のうちの1つは、別の液体、例えば異なる泡製剤、または組立体で色の異なる泡を生成することができるように、着色溶液に置き換えられてもよい。
【0113】
図14に示す組立体は、缶20内に別の液体泡製剤200をさらに含むように修正することができ、これは、図19に示す実施形態100Qのように、バッグ226の外部に配置される。この実施形態の管206は、バッグ226と流体連通することなく、Y型の流路228のアームから延び、かつ缶20の内部容積の中へ下向きに延びて、缶20の底部に配置された液体泡製剤200の中に入る。この実施形態では、泡製剤の2つの部分は、バルブ部203のバルブが、シリンダ208によって作動されると混合される。
【0114】
図17は、エアゾール缶組立体100Nの第13の実施形態を示す。第13の実施形態は、図6に示す第2の実施形態と非常に類似している。その違いは、液体泡製剤200が、缶20の内部のバッグ226内に含まれていることである。図14に示す第10の実施形態で述べたように、バッグ226は、液体泡製剤200を、缶20の残りの内部空間に配置された噴射剤204から流体分離する。この実施形態のバルブ部203は、Y型の流路228を備える。流路の一方のアームは、バッグ226内に含まれている液体泡製剤200と流体連通する。Y型の流路のもう一方のアームは、缶20の残りの内部空間に配置された噴射剤204と流体連通する。組立体100Nの使用中に、アクチュエータ部材208が押下されると、バルブ部203に配置されたバルブ(図示せず)が、流路の両方のアームを開き、噴射剤および泡製剤の両方が混合してノズル31の噴出口35を通って組立体から出て、そして形状形成手段220に配置された開口222から出ることを可能にする。
【0115】
上述のエアゾール組立体は、缶の形態として述べられていたが、組立体は、泡製剤および噴射剤を貯蔵するのに適した、必ずしも缶ではない容器を備えていてもよいことが理解されよう。例えば、容器が任意の必要な形状に成形できるように、缶ではなくプラスチック系であってもよい。このような容器に適したプラスチックは、これに限定されないが、耐衝撃性ポリスチレン、熱可塑性エラストマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステルテレフタレートグリコール、および高密度ポリエチレンのうちの少なくとも1つを含む。
【0116】
図20は、そのようなエアゾール組立体100Yを示す。この実施形態では、組立体100Yは、ピストルの形状の本体300からなる。本体は、射出成形されて互いに接着された、2つの外殻部300A、300Bからなる。ピストル型の本体300は、液体泡製剤200および噴射剤204のリザーバを含む、取り外し可能なカートリッジ304を受けるための内部キャビティを画定する、ハンドル301を備える。カートリッジは、液体泡製剤200および噴射剤204の、カートリッジ304からの流出を選択的に制御するためのバルブを含む、バルブ部203をさらに備える。
【0117】
組立体100Yの本体300は、ノズル開口36で終わる噴出口35を有するノズル31に、取り外し可能に結合される。ノズル31の内部断面積は、ノズル開口36では、本体300との取り付け点におけるよりも大きい。前述の実施形態のように、ノズル開口36は、特定の断面を有する開口222を含む、形状形成手段220を受ける。
【0118】
ノズル31はまた、泡製剤および噴射剤を、カートリッジ304のリザーバから、ノズル31へ導く内部通路を画定する、本体300内の変形チューブ305と流体連結する。
【0119】
ピストル型の本体300内の環状の開口は、押下可能な引き金208を備え、これは、後述するように、組立体100Yの動作を制御するためのアクチュエータ部材として作用する。図20に、本体300の内部のばね306として示されている弾性付勢機構は、引き金208を非押下位置に付勢する。
【0120】
形状形成手段220の開口222を横切って払う切断刃306は、一対の取り付けアーム307によって、本体300に枢動可能に取り付けられる。刃306は、取り付けアーム307のそれぞれに枢動可能に取り付けられ、引き金208によって作動される。
【0121】
図20に示す組立体100Yを動作させるために、カートリッジ304が、まずハンドル301のキャビティの内部に挿入される。次に引き金208が、部分的に押下されて、カートリッジ304に配置されたバルブに当たって作動させ、その中に含まれている液体泡製剤が、ノズル31の噴出口35を介して組立体から出て、形状形成手段220に配置された開口222から出てくることを可能にする。
【0122】
引き金208をさらに押下することによって、一対の取り付けアーム307が作動されて本体300に対して上向きに回転し、これによって、切断刃306が、放出された泡を切断するために、形状形成手段220の開口222を横切って払う。
【0123】
引き金208が解放されると、本体300内のばね306によってもたらされた付勢力が、引き金208を非押下位置に戻す。その際に、カートリッジ304のバルブが閉じ、取り付けアーム307は、元の位置に戻る。
【0124】
したがって、引き金208は、第1段階で形成された泡を生成し、第2段階で生成された泡を組立体100Yから切断する、2段階で作用することが理解されよう。
【0125】
代替的な動作では、引き金が押下されたときに、泡が放出される前に、切断刃306がまず形状形成手段の開口222を横切って払うように設計してもよい。次に、引き金が解放されると、切断刃306は、形状形成手段220から放出された泡を切断するために、元の位置に戻る。
【0126】
図6図20の実施形態の形状形成手段220は、断面の異なる開口を有する、他の形状形成手段220に交換可能である。図21は、それぞれが泡用の異なる開口の形状を有する、一連のこのような形状形成手段220を示す。特に、図21は3つの異なる形状形成手段を示しており、1つはネズミの頭部の形状の開口(図6を参照)、もう1つは環状の開口、さらに別の1つは、三角形の開口を有する。他の開口形状も可能であることが理解されよう。
【0127】
本発明の泡製剤について、例を挙げてさらに説明する。
【0128】
例1
エアゾール缶は、泡製剤aまたはb、ならびにヘリウム30%と酸素70%とを混合した噴射剤で満たされていた。エアゾール缶のアクチュエータ部が押下されると、密度が小さいため空気中に浮かぶ泡が吐出された。
【表1】

【表2】
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21